JP5732711B2 - 印刷装置 - Google Patents

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本発明は、印刷装置に関する。
従来、この種の印刷装置としては、インクカートリッジが装着されてからの経過時間に基づいてインクカートリッジから印刷ヘッドへ送られるインクの色材濃度を推定し、推定した色材濃度に基づいて印刷データを修正することにより、吐出するインク量(ドット密度)が増減するように印刷ヘッドを駆動して印刷を行なうものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、インク内の色材(顔料)の沈降は時間の経過と共に進んでいくことから、インクカートリッジが装着されてからの経過時間により正確にインク濃度を推定し、これを吐出するインク量に反映させることにより、インク濃度のバラツキに拘わらず画質の向上を図ることができるとしている。
特開2005−254548号公報
上述の印刷装置では、長期間使用されなかった場合など色材の沈降が過剰に進むと、印刷データを修正しても、十分な効果が得られない場合も考えられ、さらなる改善が求められている。
本発明の印刷装置は、インクカートリッジ内のインクの濃度ムラにより適切に対処することを主目的とする。
本発明の印刷装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の印刷装置は、
着脱可能なインクカートリッジからのインクの供給を受けてインク滴を吐出する印刷ヘッドを備える印刷装置であって、
計時する計時手段と、
印刷指示がなされたとき、前記計時手段により計時された経過時間に基づいて吐出するインク量の補正を伴って前記印刷ヘッドを制御して印刷を実行する印刷制御手段と、
前記計時手段により計時された経過時間が所定時間以上のときには、装着されているインクカートリッジを取り外して振るように促す警告をユーザーに報知する報知手段と、
前記インクカートリッジが装着されたときに前記計時手段による計時をリセットするリセット手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の印刷装置では、印刷指示がなされたとき、計時手段により計時された経過時間に基づいて吐出するインク量の補正を伴って印刷ヘッドを制御して印刷を実行し、計時手段により計時された経過時間が所定時間以上のときには装着されているインクカートリッジを取り外して振るように促す警告をユーザーに報知し、インクカートリッジが装着されたときに計時手段による計時をリセットする。これにより、時間の経過に伴ってインクの色材が沈降することにより濃度にムラが生じてもユーザーに報知することによりこれを改善することができる。もとより、経過時間が長いほど吐出するインク量が多くなる傾向に印刷ヘッドを制御するから、ある程度の濃度ムラが生じていても、良好な印刷画質を得ることができる。ここで、「所定時間」は1週間であるものとすることもできる。
前記インクカートリッジの製造情報と該インクカートリッジのインク濃度のバラツキに関する濃度バラツキ情報とを関連付けて記憶する情報管理サーバーとネットワークを介して通信が可能な本発明の印刷装置において、前記報知手段は、前記インクカートリッジの製造情報に基づいて前記情報管理サーバーへの問い合わせを伴って前記濃度バラツキ情報を取得し、該取得した濃度バラツキ情報に基づいて前記所定時間を変更して警告をユーザーに報知する手段であるものとすることもできる。こうすれば、より正確な情報をユーザーに報知することができる。ここで、「製造情報」には、製造日や製造ロット番号,インクカートリッジの有効期限などが含まれる。この態様の本発明の印刷装置において、前記報知手段は、インク濃度のバラツキが大きいほど短くなる傾向に前記所定時間を変更して警告をユーザーに報知する手段であるものとすることもできる。
本実施形態のプリンターシステム10の構成の概略を示す構成図。 印刷ヘッド34の電気的接続を表わす説明図。 カートリッジ装着時処理ルーチンの一例を示すフローチャート。 警告処理ルーチンの一例を示すフローチャート。 警告画面60の一例を示す説明図。
次に、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は本発明の一実施形態であるプリンターシステム10の構成の概略を示す構成図であり、図2は印刷ヘッド34の電気的接続を表す説明図である。本実施形態のプリンターシステム10は、インクジェットプリンター20と、インクジェットプリンター20とLAN12により接続されたユーザーパソコン(ユーザーPC)14と、ルーター16を介してインターネット18に接続されてインクジェットプリンター20やユーザーPC14と通信が可能な情報管理サーバー50と、を備える。
インクジェットプリンター20は、装置全体の制御を司るコントローラ21と、プリンター機構31を制御するプリンターASIC(Application Specific Integrated Circuit)39と、LAN12に接続された外部機器との間で信号の送受信が可能なネットワークインターフェース(I/F)26と、液晶ディスプレイ28と、を備え、これらはバス29を介して互いに電気的に接続されている。コントローラ21は、CPU22を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種処理プログラムを記憶したROM23と、一時的にデータを記憶したりデータを保存したりするRAM24と、タイマー25とを備える。プリンター機構31はブラック(K)・シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)の各色のインクを個別に収容したインクカートリッジ32と、インクカートリッジ32の下面に形成されたインク供給口32aに取り付けられた供給チューブ32bを介してインクの供給を受けてインク滴を吐出する印刷ヘッド34と、記録紙Sを搬送する搬送ローラー38とを備える。インクカートリッジ32は、キャリッジ33上に搭載しないオフキャリッジ型のカートリッジとして構成されており、溶媒としての水に着色剤としての顔料を含有したインクを収容する。また、インクカートリッジ32には、図示しないが、データの読み込みと書き込みとが可能なチップICが取り付けられており、このチップICにはインクカートリッジ32の製造日や製造ロット番号などの製造情報やインク残量,初期インク量(出荷時のインク残量)などのデータが記憶されている。ここで、インク残量は、印刷処理で吐出する各色のインク量を印刷データに基づいて計算により求め、この求めたインク量を各色ごとに積算し、初期インク量から差し引いて各色ごとに求めたものをチップICに書き込むものとした。プリンターASIC39は、プリンター機構31を制御する機能を備えたICチップであり、RAM23に設けられた印刷バッファー内の印刷データをラスタデータに展開し該展開した展開データを記録紙Sに印刷するようにプリンター機構31を制御するものである。
印刷ヘッド34は、図2に示すように、シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)のノズル36C,36M,36Y,36K(これらを総称して単にノズル36という)が各色毎に複数個ずつ1列に配置された4列のノズル列35C,35M,35Y,35K(これらを総称して単にノズル列35という)が形成されたノズルプレート37と、このノズルプレート37と共にノズル36に連通するインク室48を形成するキャビティープレート47と、インク室48の上壁をなす振動板46と、この振動板46の上面に貼り付けられた圧電素子44と、ヘッド駆動用基板42上に形成され圧電素子44に駆動信号を出力する駆動回路としてのマスク回路43とを備え、マスク回路43から圧電素子44に電圧を印加して圧電素子44でインク室48の上壁を押し下げることによりインクを加圧してインク滴を吐出する。
印刷ヘッド34の駆動回路としてのマスク回路43は、原信号生成回路41により生成された原信号ODRVと印刷信号PRTnとを入力すると共に入力した原信号ODRVと印刷信号PRTとに基づいて駆動信号DRVを生成して圧電素子44に出力する。原信号生成回路41は、原信号ODRVとして1画素分の区間内(キャリッジ22が1画素の区間を横切る時間内)において第1のパルスP1と第2のパルスP2と第3のパルスP3の3つのパルスを繰り返し単位とした信号をマスク回路43に出力し、原信号ODRVを入力したマスク回路43は、別途入力した印刷信号PRTに基づいて原信号ODRVに含まれる3つのパルスのうち不要なパルスをマスクすることにより必要なパルスのみを駆動信号DRVとしてノズル36の圧電素子44に出力する。このとき、駆動信号DRVとして第1パルスP1のみが圧電素子44に出力されると、ノズル36から1ショットのインク滴が吐出されて記録紙Pには小さいサイズのドット(小ドット)が形成され、第1パルスP1と第2パルスP2とが圧電素子44に出力されると、ノズル36から2ショットのインク滴が吐出されて記録紙Pには中サイズのドット(中ドット)が形成され、第1パルスP1と第2パルスP2と第3パルスP3とが圧電素子44に出力されると、ノズル36から3ショットのインク滴が吐出されて記録紙Pには大きいサイズのドット(大ドット)が形成される。このように、インクジェットプリンター20では、一画素区間において吐出されるインクのショット数を調整することにより3種類のサイズのドットを形成することができる。
ユーザーPC14は、図示しないが、CPUやROM,RAM,HDD(ハードディスク),インターフェースなどを備え、HDDにプリンタードライバーがインストールされたコンピューターであり、インクジェットプリンター20に対してLAN12を介して印刷指令やこの印刷指令に基づく印刷データなどを送信する。
情報管理サーバー50は、インクジェットプリンター20からの問い合わせにより情報を提供するサーバーであり、図示しないが、CPUやROM,RAM,HDD(ハードディスク),インターフェースなどを備え、HDDにはインクカートリッジ32に関する情報を格納するインク情報データベース52が記憶されている。このインク情報データベース52は、インクカートリッジ32の製造日などの製造情報とインクカートリッジ32の個体差によるインク濃度のバラツキの大きさに関する濃度バラツキ情報とが対応付けられてデータベース化されたものである。
次に、こうして構成された本実施形態のインクジェットプリンター20の動作について説明する。まず、インクカートリッジ32が装着されたときの動作について説明する。図3は、コントローラー21により実行されるカートリッジ装着時処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。カートリッジ装着時処理ルーチンが実行されると、まず、タイマー25をスタートし(ステップS100)、インクカートリッジ32に取り付けられたチップICから製造日を読み込むと共に読み込んだ製造日をインターネット18を介して情報管理サーバー50に送信して待つ(ステップS110)。情報管理サーバー50は、インクジェットプリンター20からインクカートリッジ32の製造日を受信すると、受信した製造日に基づいてインク情報データベース52からそのインクカートリッジ32の濃度バラツキ情報を抽出してインクジェットプリンター20に返信する。そして、情報管理サーバー50から濃度バラツキ情報を受信すると(ステップS120)、受信した濃度バラツキ情報に基づいて閾値Trefを設定して(ステップS130)、本ルーチンを終了する。ここで、閾値Trefは、本実施形態では、基本期間を1週間とし、インクカートリッジ32の個体差によるインク濃度のバラツキが大きいほど短くなるよう期間調整したものを設定するものとした。この閾値Trefは、後述する警告処理ルーチンの判定に用いられる。
本実施形態のインクジェットプリンター20では、ユーザーPC14から印刷要求がなされたときには、タイマー25により計時されたタイマー値Tに基づいてインクカートリッジ32から印刷ヘッド34に送られるインクの濃度(インク供給口32a付近のインク濃度Ci)を推定し、推定したインク濃度に基づいて印刷の際に色ずれが生じないよう印刷データ(CMYKデータ)を修正することにより吐出するインク量を補正して印刷ヘッド34を駆動している。いま、インクカートリッジ32をよく振った状態で装着することを考えると、装着直後はインクカートリッジ32内のインクは濃度が均一となっている。このときのインク濃度を基準インク濃度Coとする。インクカートリッジ32が装着されてから時間tが経過したときのインクカートリッジ32の重力方向におけるインク濃度の変化の勾配θ(t)は、インクに含まれる色材の沈降が時間の経過と共に徐々に進行していくことを考えると、経過時間tとインク濃度の変化の勾配θとの関係を予め求めてマップとして記憶しておくことにより、このマップを用いて経過時間tに基づいて導出することができる。このインク濃度の変化の勾配θ(t)は、インク消費量が多くなるほど比例して緩やかになることから、インク残量を初期インク量(出荷時のインク量)で除したものを乗じることにより補正する。そして、補正後の勾配θ(t)に現在のインクカートリッジ32内のインクの濃度の平均値としての平均インク濃度Caを乗じることによりインク供給口32a付近のインク濃度Ci(t)として推定することができる。平均インク濃度Caは、初期値としては、基準インク濃度Coとなるが、インクの消費に伴って徐々に変化することから、例えば、インク消費量とインク濃度Ci(t)とを乗じたものを積算することにより消費色材量を算出すると共に初期インク量と基準インク濃度Coとを乗じて初期色材量(出荷時の色材量)を算出し、初期色材量から消費色材量を減じることにより残存色材量を算出し、算出した残存色材量をインク残量で除することにより求めることができる。こうしてインク濃度Ci(t)を推定すると、インク濃度Ci(t)と基準インク濃度Coとのずれ補償する方向にCMYKデータの階調値を修正する。即ち、インク濃度Ci(t)が基準インク濃度Coよりも高いときには元の階調値よりも小さな階調値に修正することにより、中ドットによる吐出を小ドットによる吐出に変更したり大ドットによる吐出を中ドット或いは小ドットによる吐出に変更したりする。一方、インク濃度Ci(t)が基準インク濃度Coよりも低いときには元の階調値よりも大きな階調値に修正することにより、小ドットによる吐出を中ドット或いは大ドットによる吐出に変更したり中ドットによる吐出を大ドットによる吐出に変更したりする。
図4は、コントローラー21により実行される警告処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。警告処理ルーチンが実行されると、コントローラー21のCPU22は、まず、タイマー値Tが前述した閾値Tref以上か否かを判定する(ステップS200)。タイマー値Tが閾値Tref以上でないときには、インクに含まれる顔料の沈降は進んでいないと判断し、何もせずに本ルーチンを終了し、タイマー値Tが閾値Tref以上のときには警告画面をディスプレイ28上に表示する(ステップS210)。図5に、警告画面60の一例を示す。警告画面60では、図示するように、エクスクラメーションマークと共に「インクカートリッジ内のインクに濃度ムラが生じている可能性があります。インクカートリッジを一旦取り外し、よく振ってから再度装着して下さい。」とのメッセージが表示されるようになっている。そして、インクカートリッジ32が一旦取り外されてから再装着されるのを待って(ステップS220)、タイマー値Tを値0にリセットして(ステップS230)、本ルーチンを終了する。本実施形態では、前述したように、インクカートリッジ32が装着されてからの経過時間(タイマー値T)に基づいて吐出するインク量を補正して印刷ヘッド34を駆動するため、インクカートリッジ32内のインクに含まれる色材が沈降しても色ずれの少ない良好な画質で印刷を行なうことができるものの、沈降が過剰に進行すると、インク量の補正によっても十分な画質を得ることができない場合が生じる。そこで、タイマー値Tが閾値Tref以上のときには、即ち、インクカートリッジ32が装着されてからの経過時間が閾値Trefに対応する時間以上となったときには、警告画面60を表示し、ユーザーによるインクカートリッジ32内のインクの攪拌を促すことにより、沈降現象に基づくインクの濃度ムラを解消しようとしてるのである。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のタイマー25が本発明の「計時手段」に相当し、プリンターASIC39とコントローラー21とが「印刷制御手段」に相当し、ディスプレイ28とタイマー値Tが閾値Tref以上のときにディスプレイ28に警告画面60を表示するコントローラー21とが「報知手段」に相当し、警告画面60を表示した後にインクカートリッジ32が一旦取り外されて再装着されたときにタイマー値Tを値0にリセットするコントローラー21が「リセット手段」に相当する。
以上説明した本実施形態のインクジェットプリンター20によれば、インクカートリッジ32がプリンター本体に装着されてからの経過時間としてのタイマー値Tが閾値Tref以上のときには、インクカートリッジ32を一旦取り外してよく振ってから再装着するように警告画面60を表示すると共にインクカートリッジ32が再装着されたときにタイマー値Tを値0にリセットするから、インクカートリッジ32内のインクに含まれる色材(顔料)の沈降が過度に進行するのを抑制することができる。この結果、印刷品質をより向上させることができる。もとより、印刷を行なう際にはインクカートリッジ32が装着されてからの経過時間に基づいて吐出するインク量を補正するから、インクに含まれる色材が多少沈降していても、印刷品質に悪影響を与えないようにすることができる。また、情報管理サーバー50から該当するインクカートリッジ32のインク濃度のバラツキの大きさに関する情報(濃度バラツキ情報)を取得し、取得した濃度バラツキ情報に基づいて閾値Trefを変更するから、インクカートリッジ32の製造上のバラツキにもより適切に対処することができる。
本実施形態のインクジェットプリンター20では、警告画面60の表示をインクジェットプリンター20が備えるディスプレイ28に行なうものとしたが、これに限られず、画面表示に代えて警告ランプにより警告するものとしてもよいし、ユーザーPC40のディスプレイに警告画面を表示するものとしてもよい。
本実施形態のインクジェットプリンター20では、閾値Trefの基本値を1週間としたが、これに限られず、5日や10日などとしてもよい。
本実施形態のインクジェットプリンター20では、インクカートリッジ32の製造日を用いて情報管理サーバー50から濃度バラツキ情報を取得して閾値Trefの設定に反映するものとしたが、インクカートリッジ32の製造時期を特定できれば、製造ロット番号やインクカートリッジ32の有効期限などの他の製造情報を用いるものとしてもよい。また、濃度バラツキ情報を考慮することなく閾値Trefに一定値を定めるものとしても構わない。
本実施形態のインクジェットプリンター20では、警告画面60でインクカートリッジ32を一旦取り外してよく振ってから再装着するように促すものとしたが、インクカートリッジ32が格納されているボックスごと揺らすことによりインクカートリッジ32内のインクを攪拌するものとしてもよいし、インクカートリッジ32内に帯電した球体上の物質を入れ外部により電気信号を付加することによりインクカートリッジ32内のインクを攪拌するものとしてもよい。
本実施形態のインクジェットプリンター20では、オフキャリッジ型のプリンターとして構成するものとしたが、オンキャリッジ型のプリンターとして構成するものとしてもよい。この場合、インクカートリッジ32が装着された印刷ヘッドそのものをキャリッジの往復動によって揺らすことによりインクカートリッジ内のインクを攪拌するものとしてもよい。
本実施形態では、インク濃度の分布変化に基づいて印刷データを修正する手法としては、サーバーがインク濃度の分布変化をインターネット経由でプリンターから入手しその濃度の分布変化に適したLUT(Look Up Table)データをユーザーPCへ配信し、そのLUTを用いて適切な印字ドット構成の印刷データをプリンタードライバーにて生成することにより、適正なインク濃度による印刷を実現することもできる。
本発明では、印刷装置をインクジェットプリンター20に適用して説明したが、これに限定されるものではなく、インクカートリッジからのインクを印刷ヘッドに供給して印刷を行なうものであれば、例えばファクシミリ装置や複合機などの他の如何なるOA機器に適用するものとしてもよい。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
10 印刷システム、12 LAN、14 ユーザーパソコン(ユーザーPC)、16 ルータ、18 インターネット、20 インクジェットプリンター、21 コントローラー、22 CPU、23 ROM、24 RAM、25 タイマー、26 ネットワークI/F、28 ディスプレイ、31 プリンター機構、32 インクカートリッジ、32a インク供給口、32b 供給チューブ、33 キャリッジ、34 印刷ヘッド、35K,35C,35Y,35M ノズル列、36,36K,36C,36Y,36M ノズル、37 ノズルプレート、38 搬送ローラー、39 プリンターASIC、41 原信号生成回路、42 ヘッド駆動用基板、44 圧電素子、46 振動板、47 キャビティープレート、48 インク室、50 情報管理サーバー、52 インク情報データベース。

Claims (5)

  1. 着脱可能なインクカートリッジからのインクの供給を受けてインク滴を吐出する印刷ヘッドを備える印刷装置であって、
    計時する計時手段と、
    印刷指示がなされたとき、前記計時手段により計時された経過時間に基づいて吐出するインク量の補正を伴って前記印刷ヘッドを制御して印刷を実行する印刷制御手段と、
    所定時間毎に前記計時手段により計時された経過時間が閾値以上か否かを判定し、前記経過時間が前記閾値以上と判定したときには、装着されているインクカートリッジを取り外して振るように促す警告をユーザーに報知する報知手段と、
    前記報知手段により前記警告が報知された後、前記インクカートリッジが装着されたときに前記計時手段による計時をリセットするリセット手段と、
    を備える印刷装置。
  2. 前記インクカートリッジの製造情報と該インクカートリッジのインク濃度のバラツキに関する濃度バラツキ情報とを関連付けて記憶する情報管理サーバーとネットワークを介して通信が可能な請求項1記載の印刷装置であって、
    前記報知手段は、前記インクカートリッジの製造情報に基づいて前記情報管理サーバーへの問い合わせを伴って前記濃度バラツキ情報を取得し、該取得した濃度バラツキ情報に基づいて前記閾値を変更して警告をユーザーに報知する手段である
    印刷装置。
  3. 装着された前記インクカートリッジから該インクカートリッジの製造情報を読み込み可能な請求項2記載の印刷装置。
  4. 前記報知手段は、インク濃度のバラツキが大きいほど短くなる傾向に前記閾値を変更して警告をユーザーに報知する手段である請求項2または3記載の印刷装置。
  5. 前記製造情報は、製造日,製造ロット番号,インクカートリッジの有効期限の少なくとも一つを含む情報である請求項2ないし4いずれか1項に記載の印刷装置。
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