JP5722706B2 - 堆肥の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、野菜や米等の有機栽培等に用いられる堆肥を製造する堆肥の製造方法に関する。
従来より、野菜や米等の有機栽培等に用いられる堆肥(有機肥料)は、例えば次のようにして製造される。まず、牛糞や鶏糞の堆肥原料に米糠等の調整材を配合させた後に、堆肥原料を堆積させる。次いで、堆積された堆肥原料をほぐす攪拌作業が行われる。これにより、堆積された堆肥原料中の通気性が高まって、堆肥原料に生息する細菌の働きが促進されるようになり、堆肥原料が効率良く発酵される。堆肥原料及び調整材の種類や配合割合、外気温、水分含有率等の発酵条件に応じて、この攪拌作業を複数回行いながら堆肥原料を発酵、乾燥させることにより、堆肥が製造される(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−169273号公報
上述した従来の堆肥の製造方法では、堆肥原料として牛糞や鶏糞を用いており、このような堆肥原料から製造された堆肥では、肥料の3大要素である窒素、リン及びカリウムの含有バランスにバラツキが生じる傾向にある。有機栽培では、上述した窒素、リン及びカリウムをバランス良く含む堆肥を用いることが重要であり、有機栽培が注目されている近年では、このような堆肥の開発が強く要望されている。
本発明の目的は、馬の発酵菌の発酵作用を利用して効率良く堆肥を製造することができる堆肥の製造方法を提供することである。
本発明の請求項1に記載の堆肥の製造方法は、競走馬の糞尿を堆肥原料として用いて堆肥を製造する堆肥製造方法であって、
前記堆肥原料を堆積させる堆肥原料堆積工程と、堆積させた前記堆肥原料を発酵させて堆肥にする堆肥原料発酵工程とを含み、前記堆肥原料発酵工程は、堆積された前記堆肥原料に競走馬の糞尿水を混合させる糞尿混合工程と、堆積された前記堆肥原料を攪拌する堆肥原料攪拌工程とを含み、
前記堆肥原料堆積工程においては、競走馬の厩舎より回収された糞尿を利用し、前記糞尿は、前記厩舎に敷かれた籾殻及び/又は藁に競走馬から排泄された糞尿を含んだものであり、
前記糞尿混合工程においては、堆積された前記堆肥原料から流出して回収された回収糞尿水を堆積された前記堆肥原料に混合させることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の堆肥の製造方法では、前記堆肥原料は、競走馬の厩舎に敷かれたウッドチップを含む糞尿から前記ウッドチップを分離除去した糞尿に籾殻及び/又は藁を混合させたものであることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の堆肥の製造方法では、前記堆肥原料発酵工程においては、前記堆肥原料攪拌工程が8〜20日に一回の割合で繰り返し行われ、また前記糞尿混合工程が2〜6日に一回の割合で繰り返し行われることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の堆肥の製造方法では、堆積された前記堆肥原料に雨水を混合する雨水混合工程を更に含み、前記雨水混合工程は前記糞尿混合工程に代えて行われることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の堆肥の製造方法によれば、競走馬の糞尿を堆肥原料として用い、この堆肥原料を堆積させ、堆積させた堆肥原料を発酵させて堆肥とする。堆肥原料発酵工程においては、堆積された堆肥原料に競走馬の糞尿が混合され(糞尿混合工程)、また堆積された堆肥原料が攪拌される(堆肥原料攪拌工程)。一般に、馬は、牛や鶏のように胃で食物を消化するのではなく、腸に生息する発酵菌で食物を消化する。馬の糞尿にはこの発酵菌が含まれるので、堆肥原料に馬の糞尿を混合させることによって、この発酵菌の発酵作用を利用して堆肥原料を効率良く発酵させることができる。特に、競走馬に対する薬物規制は非常に厳格であり、それ故に、競走馬に与えられる餌は、化学物質を含まない良質な牧草やエン麦等である。そのため、競走馬の糞尿は、有害な化学物質等は含まれておらず、また肥料の3大要素である窒素、リン及びカリウムをバランス良く含むようになる。従って、このような競走馬の糞尿を用いて製造した堆肥は、抗生物質を含む餌が与えられる牛や鶏の糞を用いた従来の堆肥と比較して、窒素、リン及びカリウムをバランス良く含むようになる。
また、堆肥原料は、競走馬の厩舎より回収された糞尿であり、この糞尿は、競走馬の寝床として敷かれた籾殻及び/又は藁に競走馬から排泄された糞尿を含んだものであり、競走埋めの厩舎から回収された籾殻及び/又は藁を含む糞尿が堆肥原料となる。これら籾殻及び/又は藁は比較的腐敗し易いため、堆肥原料を比較的短期間(例えば約3〜6ヶ月間)で効率良く発酵させて堆肥とすることができる。
更に、糞尿混合工程においては、堆積された堆肥原料より流出した競走馬の糞尿水を回収し、回収した糞尿水を堆積された堆肥原料に混合させる。この堆肥原料から流出した糞尿水には馬の発酵菌が含まれており、従って、回収した糞尿水を混合させて馬の発酵菌を補充することができ、これによって、堆肥の製造を効率良く行うことができる。
また、本発明の請求項に記載の堆肥の製造方法によれば、堆肥原料は、ウッドチップを除去した糞尿に籾殻及び/又は藁を混合させたものである。競走馬の厩舎には競走馬の寝床としてウッドチップが敷かれることがあり、このような場合、競走馬の厩舎より回収した糞尿からウッドチップを分離除去し、ウッドチップを除去した糞尿に籾殻及び/又は藁を混合して堆肥原料とする。ウッドチップは腐敗し難く、それ故に、このウッドチップを取り除き、このウッドチップに代えて、籾殻及び/又は藁を加えて発酵させて堆肥とする。
また、本発明の請求項に記載の堆肥の製造方法によれば、堆肥原料発酵工程においては、堆肥原料攪拌工程が8〜20日に一回の割合で繰り返し行われるので、この堆肥原料発酵工程中にわたって堆積された堆肥原料中の通気性を効果的に高めることができ、これによって、堆肥原料に生息する細菌の働きが促進され、堆肥原料を効率良く発酵させることができる。堆肥原料攪拌工程を行う割合が20日に一回の割合よりも少ないと、堆積された堆肥原料中の通気性が低下して、堆肥原料を十分に発酵させることができず、また8日に一回の割合よりも多いと、堆肥原料の発酵にムラが生じ、堆積された堆肥原料全体を均一に発酵させることが難しくなる。尚、堆肥原料攪拌工程を行う割合は、12〜16日に1回の割合であるのがより好ましい。
また、この堆肥原料発酵工程においては、糞尿混合工程が2〜6日に一回の割合で行われるので、堆肥原料発酵工程中にわたって堆積された堆肥原料を適度に湿った状態に保つことができるとともに、糞尿の混合によって発酵菌を補充することができ、これにより堆肥原料の発酵を効果的に促進させることができる。糞尿混合工程を行う割合が6日に一回の割合よりも少ないと、堆積された堆肥原料が乾燥気味となって堆肥原料の発酵が促進されず、また2日に一回の割合よりも多いと、糞尿が堆肥原料に吸収されずに余剰分が流出してしまう。尚、糞尿混合工程を行う割合は、3〜4日に一回の割合であるのがより好ましい。
また、本発明の請求項に記載の堆肥の製造方法によれば、糞尿混合工程に代えて雨水混合工程が行われ、この雨水混合工程は、繰り返し遂行される糞尿混合工程の一部に代えて行われ、このように雨水混合工程を行っても堆肥原料を湿った状態に保つことができる。尚、屋外で堆肥を製造する場合、雨の時に雨水により堆肥が濡れるが、このような雨水による濡れも、この雨水混合工程の一つである。
本発明の第1の実施形態による堆肥の製造方法の堆肥原料回収工程を説明するための図である。 堆肥原料堆積工程を説明するための図である。 糞尿混合工程を説明するための図である。 堆肥原料攪拌工程を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態による堆肥の製造方法の糞尿分離工程を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う堆肥の製造方法の各種実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
まず、図1〜図4を参照して、本発明の第1の実施形態による堆肥の製造方法について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態による堆肥の製造方法の堆肥原料回収工程を説明するための図であり、図2は、堆肥原料堆積工程を説明するための図であり、図3は、糞尿混合工程を説明するための図であり、図4は、堆肥原料攪拌工程を説明するための図である。
本実施形態の堆肥の製造方法は、次のようにして行われる。まず、競走馬2の厩舎4から堆肥原料6を回収する堆肥原料回収工程が行われる(図1参照)。日本中央競馬会(JRA)では美浦と栗東にトレーニングセンターがあり、このトレーニングセンターで競走馬2の調教が行われている。トレーニングセンターで調教が行われないときには、競走馬2は、トレーニングセンターから離れた場所に設置された厩舎4で飼育されている。厩舎4の床面8には、競争馬2の寝床として籾殻10(及び/又は藁)が敷き詰められており、競走馬2は、この籾殻10の上に糞尿をするようになる。堆肥原料回収工程においては、例えば1〜3日に一回の割合で厩舎4の清掃をする際に、厩舎4内の堆肥原料6(即ち、競走馬2の糞尿を含む籾殻10)を鋤等を用いて回収する。
次いで、回収した堆肥原料6を堆積させる堆肥原料堆積工程が行われる(図2参照)。この堆肥原料堆積工程においては、堆肥原料回収工程にて回収した堆肥原料6(籾殻10を含む糞尿)を屋外の堆積場12までトラック等で運搬し、パワーショベル等を用いて堆肥原料6を山状に堆積させる。堆積場12は、例えば6つのブロック、即ち、第1〜第6のブロック14,16,18,20,22,24に区画されている。第1のブロック14には、回収してから約1ヶ月の期間が経過した堆肥原料6が堆積され、第2のブロック16には、回収してから約2ヶ月の期間が経過した堆肥原料6が堆積されている。また、第3のブロック18には、回収してから約3ヶ月の期間が経過した堆肥原料6が堆積され、第4のブロック20には、回収してから約4ヶ月の期間が経過した堆肥原料6が堆積されている。更に、第5のブロック22には、回収してから約5ヶ月の期間が経過した堆肥原料6が堆積され、第6のブロック24には、回収してから約6ヶ月の期間が経過した、完熟された堆肥原料6が堆積されている。本実施形態では、例えば堆積場12の第1のブロック14に堆肥原料6を堆積させる。
その後、堆積させた堆肥原料6を発酵させる堆肥原料発酵工程が行われ、この堆肥原料発酵工程は屋外に放置した状態で行われる。そして、この堆肥原料発酵工程において、競走馬2の糞尿を混合させる糞尿混合工程(図3参照)と、堆積された堆肥原料6を攪拌する堆肥原料攪拌工程(図4参照)が行われる。
堆積場12から少し離れた場所には、競走馬2の糞尿を貯めるための糞尿槽26が配設されている。この糞尿槽26は、地中に埋設されたパイプ28を介して堆積場12の各ブロック14,16,18,20,22,24の地表面と連通されている。堆積された堆肥原料6に含まれる競走馬2の糞尿(糞尿水)は、重力により堆肥原料6内を流下してパイプ28内に流れ込み、パイプ28内を流れて糞尿槽26に貯められる。尚、このような構成に代えて、堆積場12の表面(地表)を糞尿槽26に向けて下方に傾斜させ、この堆積場12の下流側に糞尿槽としての糞尿溜部を設け、堆肥原料6内を流下した糞尿(糞尿水)が堆積場12の傾斜表面に沿って下流側に流下して糞尿溜部に回収されるように構成することもできる。
糞尿混合工程においては、図3に示すように、糞尿槽26(又は糞尿溜部)に貯められた競走馬2の糞尿(糞尿水)がポンプ30の作用によって汲み上げられ、ホース32を通して堆積場12の各ブロック14,16,18,20,22,24に堆積された堆肥原料6にそれぞれ供給される。この糞尿混合工程は、2〜6日に一回の割合で堆肥原料発酵工程中にわたって繰り返し行われ、これにより堆積された堆肥原料6は、競走馬2の糞尿によって湿った状態に保たれる。
尚、この糞尿混合工程に代えて雨水を混合する雨水混合工程を行うようにしてもよく、この場合、雨水により堆積された堆肥原料6が湿るようになり、糞尿混合工程の一部をこの雨水混合工程に代えても堆肥原料6を湿った状態に保つことができる。雨天時には雨水によって堆肥原料6が濡れて湿った状態に保たれ、このようなことから屋外で堆肥を発酵させる場合、この雨天時の雨水による混合を雨水混合工程の一つとして利用することができる。雨水混合工程として、雨天時に溜めた雨水を利用して行うようにしてもよい。
また、堆積された堆肥原料6を攪拌する堆肥原料攪拌工程においては、図4に示すように、例えばパワーショベル34を用いて堆積場12の各ブロック14,16,18,20,22,24毎に堆積された堆肥原料6がまんべんなく攪拌される。この堆肥原料攪拌工程は、8〜20日に一回の割合で堆肥原料発酵工程中にわたって繰り返し行われ、これにより堆積された堆肥原料6がほぐされて通気性が高められ、堆肥原料6に生息する細菌(発酵菌)の働きが促進される。尚、この堆肥原料攪拌工程において、堆積された堆肥原料6を攪拌する直前(又は攪拌した直後)に、糞尿槽26に貯められた競走馬2の糞尿を付加的に堆肥原料6に供給して堆肥原料6にまんべんなく行き渡るようにしてもよい。或いは、堆積された堆肥原料6を攪拌するのと同時に、糞尿槽26に貯められた競走馬2の糞尿を堆肥原料6に付加的に供給するようにしてもよい。
上述した堆肥原料発酵工程(この間に発酵糞尿混合工程及び堆肥原料攪拌工程が繰り返し遂行される)を約3〜6ヶ月間繰り返し行うことにより、堆肥原料6の発酵が進んで堆肥が完熟される。上述したように、堆積場12の第6のブロック24には、回収してから約6ヶ月の期間が経過した完熟された堆肥原料6が堆積されており、この堆肥原料6をパワーショベル等を用いて回収し、堆肥製造装置(図示せず)によって乾燥させた後にペレット状に形成することによりペレット状堆肥が完成する。
その後、堆積場12の残りのブロック14,16,18,20,22に堆積された堆肥原料6についても、堆肥原料発酵工程中にわたって糞尿混合工程及び堆肥原料攪拌工程を繰り返し行うことにより、第5〜第1のブロック22,20,18,16,14に堆積された堆肥原料6がそれぞれこの順に完熟されるようになる。尚、完熟した堆肥原料6を回収した堆積場12のブロック14,16,18,20,22,24には、堆肥原料回収工程にて回収した新しい堆肥原料6を順次堆積させる。
上述したように、本実施形態の堆肥の製造方法では、競走馬2の糞尿を含む籾殻10を堆肥原料6として用いるとともに、堆肥原料6に競走馬2の糞尿(糞尿水)を混合させて堆肥原料6を発酵させており、このような構成によって次のような作用効果が達成される。一般に、馬は、牛や鶏のように胃で食物を消化するのではなく、腸に生息する発酵菌で食物を消化する。競争馬2の糞尿にはこの発酵菌が多く含まれるので、堆肥原料6に競走馬2の糞尿を混合させることによって、この発酵菌によって堆肥原料6を効率良く発酵させることができる。また、競走馬2に対する薬物規制は厳格であるため、競走馬2に与えられる餌は、化学物質を含まない良質な牧草やエン麦等である。そのため、競走馬2の糞尿は、肥料の3大要素である窒素、リン及びカリウムをバランス良く含むようになる。従って、このような競走馬2の糞尿を用いて製造した堆肥は、抗生物質を含む餌が与えられる牛や鶏の糞を用いた堆肥と比較して、窒素、リン及びカリウムをバランス良く含むようになる。
なお、本実施形態では、堆肥原料6として籾殻10を用いるように構成したが、籾殻10に代えて藁を用いるように構成してもよく、或いは籾殻10と藁の双方を用いるようにしてもよい。
[第2の実施形態]
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施形態による堆肥の製造方法について説明する。図5は、本発明の第2の実施形態による堆肥の製造方法の糞尿分離工程を説明するための図である。なお、本実施形態において、上記第1の実施形態と実質上同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態の堆肥の製造方法では、まず、競走馬の厩舎からウッドチップ36を回収するウッドチップ回収工程が行われる。厩舎の床面には、籾殻に代えてウッドチップ36が敷き詰めらることがある。このような場合、競走馬は、このウッドチップ36の上に糞尿をするようになる。ウッドチップ回収工程においては、例えば1〜3日に一回の割合で厩舎の清掃をする際に、厩舎内のウッドチップ36(競走馬の糞尿38を含む)を鋤等を用いて回収する。
次いで、回収したウッドチップ36から競争馬の糞尿38を分離する糞尿分離工程が行われる(図5参照)。この糞尿分離工程においては、例えば遠心分離装置(図示せず)によりウッドチップ36と競走馬の糞尿38とが分離され、このように分離することによって、腐敗し難いウッドチップ36を糞尿から除去することができる。このように分離した競走馬の糞尿38は、例えばタンク(図示せず)に貯められる。なお、分離したウッドチップ36は、例えば燃料として再利用される。
その後、分離した競争馬の糞尿38を籾殻(及び/又は藁)に混合し、このようにしてて堆肥原料が生成される(堆肥原料生成工程)。この堆肥原料生成工程においては、タンクに貯められた競走馬の糞尿をポンプにより汲み上げ、所定量の籾殻(及び/又は藁)にムラ無く混合させる。
更にその後、生成された堆肥原料を堆積させる堆肥原料堆積工程が行われる。この堆肥原料堆積工程においては、上述のように生成された堆肥原料を堆積場の所定のブロックに山状に堆積させる。次いで、上記第1の実施形態と同様に、堆肥原料発酵工程が約3〜6ヶ月にわたって行われ、この堆肥原料発酵工程中に糞尿混合工程及び堆肥原料攪拌工程が上述したように繰り返し行われる。従って、本実施形態においても、上記第1の実施形態と同様の作用効果が達成される。
以上、本発明に従う堆肥の製造方法について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更乃至修正が可能である。
例えば、上述した実施形態では、競争馬の糞尿を利用して堆肥を製造しているが、これに限定されず、普通の馬の糞尿を利用しても堆肥を製造することができ、良質な餌(例えば、良質な牧草、エン麦等)を与えた馬の糞尿を利用することによって、良質な堆肥を製造することができる。
また、例えば、上述した実施形態では、堆肥肥料を屋外に堆積して放置して発酵させて堆肥を製造しているが、この堆肥原料を屋内に堆積して発酵させるようにしてもよく、この場合、雨天時に雨水に晒されることがなく、従って、堆肥原料発酵工程中にわたって定期的に糞尿混合工程(又は雨天時に溜めた雨水を利用した雨水混合工程)を行うのが望ましい。
[実施例及び比較例]
本発明の効果を確認するために、次のような実験を行った。実施例として、上記第1の実施形態による堆肥の製造方法により堆肥の製造を行った。日本中央競馬会のトレーニングセンター(栗東)の厩舎で使用された籾殻(糞尿を含む)を堆肥原料として用いた。この堆肥原料を回収して屋外で堆積させ(堆肥原料回収工程及び堆肥原料堆積工程)、その後約6ヶ月にわたって堆肥原料発酵工程を行い、この堆肥原料発酵工程中においては、上記トレーニングセンターで調教されている競走馬の糞尿を2〜3日に一回の割合で繰り返し堆肥原料に混合させるとともに(糞尿混合工程)、14〜15日に一回の割合で繰り返し堆肥原料をパワーショベルにより攪拌した(堆肥原料攪拌工程)。この堆肥原料発酵工程後の完熟した堆肥原料を乾燥させてペレット状に形成することにより堆肥を製造した。
比較例1として、堆肥原料として牛糞を用い、この牛糞に砂を混ぜた後に、乾燥させてペレット状に形成することにより堆肥を製造した。比較例2として、堆肥原料として鶏糞を用い、この鶏糞を乾燥させることにより堆肥を製造した。
上記実施例、比較例1及び2の各堆肥について成分を分析した結果は、表1に示す通りであった。
Figure 0005722706

表1に示すように、比較例1及び2の堆肥では、窒素(N)の含有量がリン(P)及びカリウム(K)の含有量に比べて極端に少なく、窒素、リン及びカリウムの含有バランスのバラツキが大きかった。これに対して、実施例の堆肥では、窒素、リン及びカリウムの含有バランスのバラツキは比較例1及び2よりも少なかった。この実験結果より、本発明の堆肥の製造方法では、窒素、リン及びカリウムの含有バランスを良好に保つことができることが確認できた。
2 競走馬
6 堆肥原料
10 籾殻
36 ウッドチップ
38 競走馬の糞尿




Claims (4)

  1. 競走馬の糞尿を堆肥原料として用いて堆肥を製造する堆肥製造方法であって、
    前記堆肥原料を堆積させる堆肥原料堆積工程と、堆積させた前記堆肥原料を発酵させて堆肥にする堆肥原料発酵工程とを含み、前記堆肥原料発酵工程は、堆積された前記堆肥原料に競走馬の糞尿水を混合させる糞尿混合工程と、堆積された前記堆肥原料を攪拌する堆肥原料攪拌工程とを含み、
    前記堆肥原料堆積工程においては、競走馬の厩舎より回収された糞尿を利用し、前記糞尿は、前記厩舎に敷かれた籾殻及び/又は藁に競走馬から排泄された糞尿を含んだものであり、
    前記糞尿混合工程においては、堆積された前記堆肥原料から流出して回収された回収糞尿水を堆積された前記堆肥原料に混合させることを特徴とする堆肥の製造方法。
  2. 前記堆肥原料は、競走馬の厩舎に敷かれたウッドチップを含む糞尿から前記ウッドチップを分離除去した糞尿に籾殻及び/又は藁を混合させたものであることを特徴とする請求項1に記載の堆肥の製造方法。
  3. 前記堆肥原料発酵工程においては、前記堆肥原料攪拌工程が8〜20日に一回の割合で繰り返し行われ、また前記糞尿混合工程が2〜6日に一回の割合で繰り返し行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の堆肥の製造方法。
  4. 堆積された前記堆肥原料に雨水を混合する雨水混合工程を更に含み、前記雨水混合工程は前記糞尿混合工程に代えて行われることを特徴とする請求項に記載の堆肥の製造方法。
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