JP5720820B2 - 装置 - Google Patents

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Description

本発明は、装置に関し、特に液晶ディスプレー(LCD:Liquid Cristal Display)や電子ビューファインダ等に設けられるFPD(Flat Panel Display)を備えた装置に関する。
従来、レンズ交換式デジタルカメラのファインダーにおいては、跳ね上げ式の反射鏡とペンタプリズムによってファインダースクリーンに被写体を結像させるOVF(Optical View Finder)が主流であった。跳ね上げ式のミラーやペンタプリズムは小型化と軽量化と低価格化の障壁となるためOVFの代わりにEVF(Electric View Finder)を備えたレンズ交換式デジタルカメラが普及しつつある。
特開2007−232869号公報
しかし従来のEVFでは、イメージセンサからデータを取り込んでFPDに被写体画像を表示するまでに消費される処理時間のために表示遅延が発生し、EVFで観察される被写体画像の動きが現実の被写体の動きから遅れる問題が生じている。EVFに遅れて表示される被写体画像を見ながらレリーズすると、EVFで確認していた被写体の動きや構図とは異なる動きや構図が記録されることになる。具体的には、従来のレンズ交換式デジタルカメラのEVFに用いられているイメージセンサおよびFPDのフレームレートが15〜30fps(frame per second)と遅く、画像処理回路の処理速度もイメージセンサやFPDのフレームレートに合わせた低速なものであるため、EVFに表示される被写体画像の動きが現実の被写体の動きから遅れる時間は100m秒前後より長くなっている。このような表示遅延はOVFに対するEVFの大きなデメリットになっている。
また従来のデジタルカメラのEVFでは、イメージセンサのフレームレートと画像処理回路のフレームレートとFPDのフレームレートとが異なるため、被写体に対する表示の遅延時間が一定にならないという問題もある。具体的には、従来のデジタルカメラのEVFでは、フレームレートが互いに異なるイメージセンサと画像処理回路とFPDとがそれぞれ異なるタイミング生成回路によって生成されるタイミング制御信号によって個別に制御されている。このため、イメージセンサから読み込まれた1つのフレームデータに基づいてFPDの連続する2つのフレームに同一の被写体画像が表示される状況が周期的に発生し、イメージセンサから次に読み込まれるフレームデータについては表示遅延が他のフレームよりもさらに1フレーム分だけ長くなる状況が周期的に発生する。この問題は、たとえイメージセンサのフレームレートがFPDのフレームレートよりも画像処理回路のフレームレートよりも速く、FPDのフレームレートがイメージセンサのフレームレートよりも画像処理回路のフレームレートよりも遅い場合であったとしても、その逆の場合であったとしても解決しない。
本発明はこれらの問題に鑑みて創作されたものであって、デジタルカメラにおける被写体画像の表示遅延を短縮することを目的の1つとする。
(1)上記目的を達成するためのデジタルカメラは、光電変換によってピクセルデータを生成するエリアイメージセンサと、前記エリアイメージセンサに被写体画像を結像させる光学系と、表示用画像データに基づいて前記被写体画像を表示するフラットパネルディスプレイと、前記ピクセルデータから前記フラットパネルディスプレイに応じたフレームサイズの前記表示用画像データを生成する画像処理回路と、前記エリアイメージセンサと前記画像処理回路と前記フラットパネルディスプレイとにタイミング制御信号を印加するタイミング生成回路とを備え、前記エリアイメージセンサおよび前記フラットパネルディスプレイに印加される前記タイミング制御信号は、垂直同期信号および水平同期信号を含み、前記タイミング生成回路は、静止画撮影モードにおいては、前記エリアイメージセンサと前記フラットパネルディスプレイと前記画像処理回路のそれぞれにおいて1フレーム分のデータを処理する処理単位の繰り返し周期を1/60秒より短い周期で一致させるとともに前記処理単位を繰り返す位相差を一定にする前記タイミング制御信号をフレーム毎に一元的に生成する。
本明細書において、"デジタルカメラ"はレンズ交換式デジタルカメラに限られず、レンズ一体式デジタルカメラや、静止画記録モードを有するデジタルビデオカメラや、デジタルカメラ付携帯電話などの静止画像データの記録機能を有する装置を意味する。また、"ピクセルデータ"とは、光電変換によって蓄積される電荷量を示すデータであって画素毎に1チャネルの階調値を示すデータである。例えばベイヤー配列された3色のカラーフィルタを備えたCCDエリアイメージセンサから出力されるピクセルデータは、通常、画素毎にR(赤)、G(緑)、B(青)いずれかの階調値を示すアナログデータである。本発明によると、エリアイメージセンサとフラットパネルディスプレイ(FPD)と画像処理回路のそれぞれにおいて1フレーム分のデータを処理する処理単位の周期が一致するとともにその位相差が一定になるように制御される。すなわち本発明によると、エリアイメージセンサ、FPDおよび画像処理回路のうち最もフレームレートが遅い回路に応じて、エリアイメージセンサとFPDと画像処理回路のそれぞれにおいて1フレーム分のデータを処理する処理単位の周期が一致するとともにその位相差が全フレームについて一定になるように、一元的にタイミング制御信号が生成される。具体的には、相対的に速い回路が間欠的に動作するように、相対的に速い回路に対しては、敢えてその回路を一時停止させるタイミング制御信号が印加される。このため、イメージセンサから読み込まれた1フレーム分のピクセルデータに基づいてFPDの連続する2つのフレームに同一の被写体画像が表示される問題は発生しない。したがって、本発明によると被写体画像の表示遅延を一定に保つことができる。そして、イメージセンサから画像処理回路に読み込まれた全フレーム分のピクセルデータに基づいてFPDに被写体画像が必ず表示されることになる。また本発明によると、エリアイメージセンサとFPDと画像処理回路のそれぞれにおいて1フレーム分のデータを処理する処理単位の周期が1/60秒より短い周期(例えば、1/100秒〜1/120秒)であるため、被写体画像の表示遅延を短縮することができる。さらに本発明によると、垂直同期信号のみならず水平同期信号までも一元的に生成するため、垂直同期信号および水平同期信号の組み合わせによってディスプレイにおける表示処理のタイミングを正確に制御できる。そして本発明によると、このようなタイミング制御信号を静止画撮影モードにおいてレリーズまで生成することによって、表示遅延を短くし、ディスプレイに表示される被写体画像の動きや構図と、デジタルカメラによって記録される被写体の動きや構図とのずれを、OVFに比べても小さくなるほどに低減することができる。なお、タイミング制御信号が生成されて各回路に印加されるタイミングは、フレーム毎に対応付けられていれば良く、1フレームのデータが各回路において処理されている期間中であっても、1フレームのデータが回路において処理されてから次の1フレームのデータが当該回路において処理されるまでの期間中であってもよい。
(2)上記目的を達成するためのデジタルカメラにおいて、前記エリアイメージセンサは、前記静止画撮影モードにおいて、レリーズまでは、レリーズすると出力する前記ピクセルデータよりも小さいフレームサイズの前記ピクセルデータを出力してもよい。
この構成において、静止画記録モードには、レリーズによって被写体の静止画像データが記録されるレリーズモードと、被写体を動画によって表示するライブビューモードとが含まれる。この構成を採用すると、エリアイメージセンサとFPDと画像処理回路に求められる処理速度を抑制しながら被写体画像の表示遅延を短縮することができるとともに、高精細な静止画像をデジタルカメラによって記録することができる。
(3)上記目的を達成するためのデジタルカメラにおいて、前記処理単位の繰り返し周期を切り換えるモード切換手段をさらに備えてもよい。
この構成を採用すると、どの程度の速さで動く被写体を記録するか、動画と静止画のいずれを記録するのかといった撮影条件において許容されるディスプレイの表示遅延の範囲において消費電力を抑制することができる。
(4)上記目的を達成するためのデジタルカメラにおいて、前記モード切換手段は、前記静止画撮影モードと静止画再生モードと動画撮影モードと動画再生モードとを切り換え、前記タイミング生成回路は、前記静止画再生モードにおいては、前記フラットパネルディスプレイにおいて1/60秒以上の周期で前記処理単位を繰り返させる前記タイミング制御信号を生成し、前記動画撮影モードにおいては、前記エリアイメージセンサと前記フラットパネルディスプレイと前記画像処理回路のそれぞれにおいて前記処理単位の繰り返し周期を1/60秒であるいは1/60秒よりも長い周期で一致させる前記タイミング制御信号を生成してもよい。
この構成を採用すると、静止画撮影モードにおける表示遅延を短縮しつつ、動画撮影モードでは消費電力を抑制することができる。
(5)上記目的を達成するためのデジタルカメラにおいて、前記エリアイメージセンサおよび前記フラットパネルディスプレイに印加される前記タイミング制御信号は、ドットクロック信号を含んでもよい。
この構成を採用すると、前記タイミング生成回路は、垂直同期信号のみならず水平同期信号およびドットクロック信号までも一元的に生成するため、垂直同期信号、水平同期信号およびドットクロック信号の組み合わせによってデジタルカメラのディスプレイにおける表示遅延を正確に制御できる。
(6)上記目的を達成するためのデジタルカメラにおいて、前記画像処理回路は、前記ピクセルデータが前記エリアイメージセンサから転送されるラインバッファを備えてもよい。
この構成を採用すると、ピクセルデータをRAMに格納せずに表示用画像データの生成を開始できるため、エリアイメージセンサにおいてピクセルデータが生成されてから表示用画像データがFPDに表示されるまでの表示遅延をさらに短縮することができる。
(7)上記目的を達成するためのデジタルカメラにおいて、前記画像処理回路は、前記ピクセルデータから中間画像データを生成する中間画像生成部と、前記中間画像データが格納されるラインバッファと、前記ラインバッファから前記中間画像データを読み出して前記中間画像データのフレームサイズを前記表示用画像データのフレームサイズに変換するフレームサイズ変換部とを備え、前記1フレーム分のデータを線順次にパイプライン処理してもよい。
この構成を採用すると、リサイズのために中間画像データをRAMに格納せずに線順次にパイプライン処理することによって表示用画像データを生成できるため、エリアイメージセンサにおいてピクセルデータが生成されてから被写体画像がFPDに表示されるまでの表示遅延をさらに短縮することができる。
本発明の実施形態にかかるブロック図である。 本発明の実施形態にかかる模式図である。 本発明の実施形態にかかるタイミングチャートである。 本発明の実施形態にかかるタイミングチャートである。 本発明の実施形態にかかるタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。尚、各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
1.概要
本発明の実施形態として図1に示すデジタルカメラ1は、静止画記録モード及び動画記録モードにおいて被写体画像を表示するEVF40が備えられたレンズ交換式ミラーレスデジタルカメラである。デジタルカメラ1においては、エリアイメージセンサ15と画像処理回路22とFPD40とに印加されるタイミング制御信号が1つのタイミング生成回路(TG)21によって一元的にフレーム毎に生成される。すなわちエリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40のそれぞれにおいて1フレーム分のデータを処理する処理単位を繰り返す周期と位相とが1つのタイミング生成回路21によって一元的に制御される。このため、エリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびFPD40のそれぞれにおいて1フレーム分のデータ(フレームデータ)を処理する処理単位を繰り返す周期は一致し、その処理単位の位相差は一定である。また、1フレーム分の処理単位を繰り返す周期は可変であり、モードによって切り換えることができる。さらに本実施形態にかかるデジタルカメラ1の静止画記録モードにおいては、レリーズまでは、エリアイメージセンサ15からピクセルデータが出力されてからEVF40に被写体画像が表示されるまでフレームデータがRAM31に格納されることがない。なお"フレームデータ"とは、1フレーム分のピクセルデータまたは画像データを意味する。
2.構成
デジタルカメラ1には、光学系10、エリアイメージセンサ15、画像処理エンジン20、EVF40、操作部32、ROM30、RAM31等が備えられている。光学系10は、エリアイメージセンサ15に被写体画像を結像させるレンズ11、絞り12、シャッター13およびローパスフィルタ14を備え、図示しない筐体に交換可能に取り付けられる。エリアイメージセンサ15としては、ベイヤー配列されたカラーフィルタと、光量に応じた電荷を光電変換によって画素毎に蓄積する多数のフォトダイオードとを備えるCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の個体撮像素子が用いられる。エリアイメージセンサ15にはドラフトモードでピクセルデータを読み出すための加算器や飛び越し走査が可能な読み出し回路が設けられている。エリアイメージセンサ15としてCCDイメージセンサを用いる場合、エリアイメージセンサ15から出力されるピクセルデータを増幅してデジタル信号に変換する図示しないAD変換器が備えられる。画像処理エンジン20は、画像処理回路22、タイミング生成回路21、CPU23、加算器51、VRAM(Video-RAM)52等で構成される半導体集積回路チップである。画像処理回路22は、それぞれ複数ライン分のフレームデータを格納できる2つのラインバッファ221、227、画素補間部222、ホワイトバランス補正部(WB)223、色変換部224、フィルタ処理部225、ガンマ補正部226、表示準備部228等を構成している。ラインバッファ221、画素補間部222、ホワイトバランス補正部(WB)223、色変換部224、フィルタ処理部225およびガンマ補正部226は中間画像生成部22aを構成している。ラインバッファ227および表示準備部228はフレームサイズ変換部22bを構成している。フラットパネルディスプレイとしてのEVF40は、インターフェース回路41、コントローラー42、液晶パネル45、垂直駆動回路43、垂直駆動回路44、図示しない接眼レンズ等で構成される。本実施形態においては、画素毎に3色のカラーフィルタに対応する3つのサブピクセルを備える高温ポリシリコンTFT(Thin Film Transistor)液晶パネルが液晶パネル45として用いられるが、他の形式の液晶パネルを用いても良い。コントローラー42は、各サブピクセルに電圧を印加して液晶を駆動するためのデータ信号を表示用画像データに基づいて生成する。コントローラー42によって生成されたデータ信号は、ピクセル毎に順次水平駆動回路43および垂直駆動回路44に転送される。したがって液晶パネル45における被写体画像の表示はピクセル単位の走査によって行われる。液晶パネル45が収容される筒型の筐体には液晶パネル45に表示される被写体画像を拡大表示するための図示しない接眼レンズが設けられる。操作部32はシャッターボタンと、モードを切り換えるためのモード切換手段としてのダイヤルスイッチと、絞りとシャッター速度を切り換えるためのダイヤルスイッチと、各種の設定メニューを操作するためのプッシュボタンとを備えている。
3.作動
デジタルカメラ1の作動は、静止画を記録するための静止画記録モード、動画を記録するための動画記録モード、静止画および動画を再生するための再生モードのそれぞれで異なる。静止画記録モードと動画記録モードと再生モードとは操作部32のダイヤルスイッチを操作することによって切り換わる。再生モードには静止画を再生するための静止画再生モードと動画再生モードとが含まれている。静止画再生モードと動画再生モードとは、再生対象の画像データのフォーマットに応じてCPU23によって自動的に切り換えられる。
(静止画記録モード)
ダイヤルスイッチの操作によって静止画記録モードに遷移すると、CPU33はエリアイメージセンサ15をドラフトモードに設定するとともにタイミング生成回路21を静止画記録モードに設定する。このため、静止画記録モードにおいてシャッターボタンが押されてレリーズするまでは、エリアイメージセンサ15はドラフトモードで作動する。ドラフトモードとは、エリアイメージセンサ15の有効画素数よりも少ない画素数のフレームサイズのピクセルデータをエリアイメージセンサ15から出力させる高速読み出しモードである。
図2はドラフトモードにおいてエリアイメージセンサ15からピクセルデータを読み出す方法の一例を示している。Rが付された矩形はR(赤)の帯域の光を透過するカラーフィルタに対応するフォトダイオードを示し、Gが付された矩形はG(緑)の帯域の光を透過するカラーフィルタに対応するフォトダイオードを示し、Bが付された矩形はB(青)の帯域の光を透過するカラーフィルタに対応するフォトダイオードを示している。図2に示すように、3行毎に1行ずつフォトダイオードを垂直方向に走査しながら、水平方向に並ぶ同一色のカラーフィルタに対応する3個ずつのフォトダイオードのピクセルデータを加算して読み出すと、エリアイメージセンサ15から読み出されるピクセルデータのフレームサイズは垂直方向で1/3になり水平方向で1/3になり結果的に有効画素数の1/9になる。エリアイメージセンサ15からピクセルデータを読み出す最速のフレームレートはピクセルデータのフレームサイズとドットクロックの周波数によって決まる。具体的には例えば、5400画素×3600画素が全て走査されるフルサイズモードにおいて150MHzのドットクロックによって1フレーム分のピクセルデータをエリアイメージセンサ15から読み出すと、読み出しに要する時間は7.7fps相当のおよそ130msとなる。ピクセルデータを垂直方向に1/5に間引きしながら水平方向に3画素ずつ加算するドラフトモードにおいて150MHzのドットクロックによってエリアイメージセンサ15からピクセルデータを読み出すと、フレームサイズは垂直方向で1/5で水平方向で1/3である1800画素×720画素となり、1フレームの読み出しに要する時間は115fps相当のおよそ8.64msに短縮される。
静止画記録モードに遷移すると、タイミング生成回路21が静止画記録モードに応じたタイミング制御信号をエリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40に印加することによってEVF40による被写体の動画表示が開始される。本実施形態では、1800画素×720画素のピクセルデータがエリアイメージセンサ15から読み出され、1080画素×720画素の表示用画像データに基づいて被写体画像が液晶パネル45に表示される。静止画記録モードにおいてシャッターボタンが押されてレリーズするまでのエリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40の実効フレームレートは、60fpsよりも速いことが望ましく、本実施形態では次に説明するように実効フレームレート100fpsでエリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40が駆動される。
(静止画記録モード:ライブビューモード)
図3は静止画記録モードにおけるレリーズまでの期間においてエリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40が1つのフレームデータを処理する処理単位を繰り返すタイミングを示すタイミングチャートである。各矩形は1つのフレームデータを処理する処理単位を示し、矩形内の時間(ミリ秒)は1つのフレームデータの処理に要する時間を示している。本実施形態において1800画素×720画素のフレームデータに対する処理単位を繰り返す最速フレームレートは、エリアイメージセンサ15が120fps、画像処理回路22の中間画像生成部22aが110fps、画像処理回路22のフレームサイズ変換部22bが100fpsである。また、EVF40が1080画素×720画素の表示用画像データを表示できる最速フレームレートは120fpsである。このように最速フレームレートが異なる複数の回路を一定の位相差で駆動するために、タイミング生成回路21は相対的に速い回路を間欠的に駆動する。すなわち本実施形態においては、最も遅いフレームサイズ変換部22bが1フレームを処理するのに要する期間に応じてエリアイメージセンサ15と中間画像生成部22aとEVF40とが間欠的に駆動される。
具体的には、タイミング生成回路21は、1800画素×720画素の1フレーム分のピクセルデータをドラフトモードで読み出し始めるための垂直同期信号(Vsync)をエリアイメージセンサ15に印加してから一定時間経過後に、1800画素×720画素のピクセルデータから1800画素×720画素の中間画像データを生成しはじめるクロックパルスを中間画像生成部22aに印加する。そしてタイミング生成回路21は、そのクロックパルスを中間画像生成部22aに印加してから一定時間経過後に、水平方向に3/5倍に縮小することによって1800画素×720画素の中間画像データから1080画素×720画素の表示用画像データを生成しはじめるクロックパルスをフレームサイズ変換部22bに印加する。そしてタイミング生成回路21は、そのクロックパルスをフレームサイズ変換部22bに印加してから一定時間経過後に、1080画素×720画素の表示用画像データに基づいて液晶パネル45を駆動するための垂直同期信号(Vsync)をEVF40のコントローラー42に印加する。そして、タイミング生成回路21は、1800画素×720画素の1フレーム分のピクセルデータをドラフトモードで読み出し始めるための垂直同期信号(Vsync)をエリアイメージセンサ15に印加してから一定時間経過後に、次の1フレーム分のピクセルデータをドラフトモードで読み出し始めるための垂直同期信号(Vsync)をエリアイメージセンサ15に印加する。以後、同様にして、1フレームの処理単位毎に、エリアイメージセンサ15、中間画像生成部22a、フレームサイズ変換部22b、EVF40のコントローラー42にタイミング制御信号が印加される。
エリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40のそれぞれにおいて1フレームの処理を開始する位相差は、出力先回路における最小の処理単位(決められた数のピクセル、ライン等)に対する処理を出力元回路において実行するのに要する期間よりも長い。また出力先回路のフレームレートが出力元回路よりも速い場合、この位相差は、出力元回路と出力先回路のそれぞれで同一の1フレームの処理単位を実行する期間中において出力先回路に待ち時間が発生しないように設定される。このように、それぞれの回路でフレームデータの処理を開始するタイミングがタイミング生成回路21によって一元的に制御されるため、それぞれの回路において1つのフレームデータを処理する処理単位を繰り返す位相差は全フレームについて一定になる。
エリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40のそれぞれにおいて一定の周期で処理単位を繰り返すには、フレームデータそのものの処理に影響を与えない区間においてタイミング制御信号にダミーのクロックパルスを挿入したり、クロックパルスの周期を変更したり、クロックパルスをハイ(High)またはロー(Low)でホールドすることによって、相対的に速い回路を見かけ上一時停止させればよい。
ここで図4および図5を参照しながらエリアイメージセンサ15およびEVF40に印加されるタイミング制御信号について詳細に説明する。尚、図4および図5に示すタイミングチャートはEVF40に印加されるタイミング制御信号を示しているが、エリアイメージセンサ15に印加するタイミング制御信号の生成方法はEVF40に印加するタイミング制御信号の生成方法と同様である。タイミング生成回路21によってEVF40およびエリアイメージセンサ15に印加されるタイミング制御信号には、垂直同期信号、水平同期信号(Hsync)、ドットクロック(Dotclock)およびデータアクティブ(Dactive)が含まれている。前述したとおり、1800画素×720画素のフレームデータをエリアイメージセンサ15から読み出す最速のフレームレートと、1080画素×720画素の表示用画像データに基づいて被写体画像を表示するEVF40の最速フレームレートは、いずれも120fpsである。本実施形態では、これらのエリアイメージセンサ15およびEVF40を、最速フレームレートでの駆動時からドットクロックを変化させずに次のようにして100fpsの実効フレームレートで駆動する。
タイミング生成回路21は、図4Aおよび図4Bに示すように垂直同期信号(Vsync)の周期すなわちフレームデータを処理する繰り返し周期を、同一フレームサイズでの最速フレームレートに対応する垂直同期信号(基準Vsync)に対して長く設定するとともに水平同期信号(Hsync)にダミーパルスを挿入してエリアイメージセンサ15およびEVF40を一時停止させる。水平同期信号に挿入するダミーパルスはエリアイメージセンサ15およびEVF40を一時停止させる期間(一時停止期間)の長さに応じた数だけ例えば垂直同期期間の直前または直後の少なくともいずれか一方に挿入すればよい。この場合、データアクティブによってフレームデータそのものに対する処理が開始されてから終了するまでの期間の長さは、120fpsで駆動する場合と同じ8.33msになり、フレーム周期毎に1度ずつエリアイメージセンサ15およびEVF40を1.67msだけ一時停止させることになる。図3に示したタイミングチャートは、このようにして垂直同期信号の周期を延長する場合のタイミングチャートである。なお、垂直同期期間の直前または直後において一時停止期間の長さに応じて水平同期信号をハイ(または回路の構成によってはロー)でホールドしても良い。
また図5Aおよび図5Bに示すように、水平同期信号にダミーパルスを挿入する代わりに、垂直同期信号、水平同期信号およびデータアクティブの周期を延長するとともにドットクロックにダミーパルスを挿入してエリアイメージセンサ15およびEVF40を一時停止させてもよい。ドットクロックに挿入するダミーパルスは、水平同期期間の直前または直後の少なくともいずれか一方に挿入すればよい。この場合、水平期間毎に1度ずつエリアイメージセンサ15およびEVF40を一時停止させることになるため、最初のデータアクティブによってフレームデータの処理が開始されてから最後のデータアクティブによって当該フレームデータの処理が終了するまでの期間の長さは120fpsで駆動する場合よりも長くなる。
なお、水平同期信号にダミーパルスを挿入することに加えて、ドットクロックにダミーパルスを挿入して水平同期信号の周期を延長しても良い。たとえば、水平同期信号にダミーパルスを挿入して水平期間単位で垂直同期信号の周期を調整するとともに、最後の水平期間についてはドットクロックにダミーパルスを挿入してドットサイクル単位で垂直同期信号の周期を微調整することができる。また、ドットクロックの周期を変化させてフレームレートを調整することも可能であるが、垂直駆動回路および水平駆動回路が備える高周波アナログ回路の負荷が過大になって不安定になるおそれがある。したがって上述したとおり、垂直同期信号の周期変更とあわせて水平同期信号にダミーパルスを挿入したり、垂直同期信号の周期変更とあわせてドットクロックにダミーパルスを挿入して水平同期信号の周期を変更することによって実効的なフレームレートを調整することが望ましい。
実効的に100fpsのフレームレートになるように駆動されるエリアイメージセンサ15からはピクセルデータが線順次に画像処理回路22に読み込まれ、画像処理回路22におけるパイプライン処理によってピクセルデータから線順次に表示用画像データが生成される。具体的には、画像処理回路22は、RAM31を介さずに直接エリアイメージセンサ15から線順次にピクセルデータを取り込み、中間画像生成部22aに設けられたラインバッファ221にピクセルデータを一時記憶する。ラインバッファ221は、エリアイメージセンサ15と異なる周期で作動する画素補間部222において線順次にフレームデータをパイプライン処理するために、複数ライン分のピクセルデータを一時記憶するバッファメモリである。画素補間部222は、デモザイク処理に必要な画素数のピクセルデータをラインバッファ221から取り込みながら、各画素について階調値が欠落している2チャネルを補間する。次にホワイトバランス補正部223は、フレームデータのホワイトバランスを線順次に補正する。次に色変換部224は、3×3の色変換テーブルを参照しながらデバイスカラーに対応するフレームデータの階調値を規格化された色空間に対応する階調値に線順次に変換する。次にフィルタ処理部225は、フレームデータのシャープネスやコントラストなどをフィルタ処理によって線順次に補正する。次にガンマ補正部226はエリアイメージセンサ15のガンマ特性に応じたフレームデータのガンマ補正を線順次に実行する。その結果、中間画像生成部22aから中間画像データが線順次に出力される。このようにして駆動される中間画像生成部22aの処理周期は、タイミング生成回路21から印加されるタイミング制御信号としてのクロックパルスによって制御されている。上述したように中間画像生成部22aの最速フレームレートは110fpsであるから、基底クロックパルス(例えばピクセル毎に処理タイミングを制御するクロックパルス)の周期を変化させずに実効的なフレームレートを100fpsに落とすため、中間画像生成部22aは間欠的に駆動される。すなわち、タイミング生成回路21は、基底クロックパルスにダミーパルスを挿入したり、基底クロックパルスをハイまたはローでホールドすることによって、中間画像生成部22aを一時停止させて実効的に100fpsで駆動する。
実効的に100fpsのフレームレートになるように駆動された中間画像生成部22aから線順次に出力される中間画像データは、RAM31に記憶されることなく、フレームサイズ変換部22bのラインバッファ227に一時記憶される。ラインバッファ227は、中間画像生成部22aと異なる速さで作動する画素補間部222においてフレームサイズの変換処理を線順次に実行するために複数ライン分の中間画像データを一時記憶するバッファメモリである。表示準備部228は、ラインバッファ227から中間画像データを線順次に取り込みながら水平方向に3/5に間引きして1080画素×720画素の表示用画像データを線順次に生成して出力する。
このように画像処理回路22におけるパイプライン処理によって線順次に生成された表示用画像データは、VRAM52に格納されているOSD(Over Screen Display)データと加算器51によって線順次に合成されてEVF40のインターフェース回路41に線順次に取り込まれる。OSDデータは、シャッタースピードや絞りを示すテキストやマークを表す画像データであってCPU23によってVRAM52に格納される。VRAM52からOSDデータを読み出すためのクロックパルスはタイミング生成回路21によって生成される。したがってフレームサイズ変換部22bから加算器51に表示用画像データを取り込むタイミングとVRAM52から加算器51にOSDデータを取り込むタイミングとが完全に同期するように制御することが可能である。
加算器51によってOSDデータと合成された表示用画像データはインターフェース回路41を介して線順次にコントローラー42に取り込まれる。コントローラー42は、表示用画像データに基づいて水平駆動回路43および垂直駆動回路44に印加するデジタル形式のデータ信号を出力するとともに、タイミング生成回路21によって生成された垂直同期信号、水平同期信号、ドットクロックおよびデータアクティブ信号を中継する。すなわち、タイミング生成回路21によって生成された垂直同期信号、水平同期信号、ドットクロックおよびデータアクティブ信号によって液晶パネル45を駆動するタイミングが制御される。そして既に述べたとおり、1080画素×720画素の表示用画像データを表示する最速フレームレートが120fpsであるEVF40を実効的に100fpsのフレームレートで制御するために、タイミング生成回路21は垂直同期信号の周期変更とあわせて水平同期信号にダミーパルスを挿入したり、垂直同期信号の周期変更とあわせてドットクロックにダミーパルスを挿入して水平同期信号の周期を変更することによってEVF40の実効的なフレームレートを100fpsに調整する。
(静止画記録モード:レリーズモード)
静止画記録モードにおいてシャッターボタンが押されると、エリアイメージセンサ15のモード設定がフルサイズモードに切り換えられるとともにシャッター13のレリーズ準備速度に応じた速度でライン単位にピクセルデータがリセットされ、シャッター13がシャッター速度に応じてレリーズされる。シャッター13がレリーズされた後に、ピクセルデータをエリアイメージセンサ15から読み出して画像データをリムーバブルメモリ33に格納するためのタイミング制御信号がタイミング生成回路21によって生成される。このときエリアイメージセンサ15から読み出されるピクセルデータのフレームサイズは、エリアイメージセンサ15の有効使用画素数である5400画素×3600画素を上限として設定されるフレームサイズである。シャッター13がレリーズされると、レリーズ前よりも大きなフレームサイズのピクセルデータがエリアイメージセンサ15から画像処理回路22に取り込まれる。そして画像処理回路22は、エリアイメージセンサ15から取り込んだピクセルデータから画像データを生成する。そして画像データは画像処理エンジン20の図示しない圧縮回路によって圧縮された後にJPEG等の所定のフォーマットでリムーバブルメモリ33に格納される。このようにして静止画像データをリムーバブルメモリ33に格納する場合には、タイミング生成回路21はタイミング御信号にダミーパルスを挿入しない。すなわち、エリアイメージセンサ15、画像処理回路22は一時停止することなくフレームデータを処理して静止画像データを生成する。
以上説明したように、レリーズまでは、ドラフトモードでエリアイメージセンサ15からフレームデータを読み出してEVF40に取り込むまで画像処理回路22において線順次にフレームデータをパイプライン処理することによって、60fpsよりも高速な100fps相当の実効的な統一されたフレーム周期(図3に示すt3)でエリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40を駆動することが可能になる。そして、静止画再生モードでは60fpsよりも高速な100fpsでエリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40が駆動されるため、表示遅延、すなわちエリアイメージセンサ15からフレームデータを読み込み始めてから液晶パネル45に被写体画像が表示され始めるまでに要する図3に示す時間t1が短くなる。そして、エリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40において1フレーム分のデータを処理する処理単位の位相差がエリアイメージセンサ15を基準として全フレームについて一定になるため、エリアイメージセンサ15から読み込まれた1フレーム分のピクセルデータに基づいて液晶パネル45の連続する2つのフレームに同一の被写体画像が表示される問題は発生しない。このため、本実施形態によるとデジタルカメラ1の液晶パネル45における表示遅延を全フレームについて一定に保つことができる。すなわち本実施形態によると、デジタルカメラ1の液晶パネル45における表示遅延を一定に保ちながら短縮することができる。また、エリアイメージセンサ15から画像処理回路22に読み込まれた全フレーム分のピクセルデータに基づいて液晶パネル45に被写体画像が必ず表示されることになる。
またOVFに比べると、反射鏡を跳ね上げる時間分だけシャッター13のレリーズタイミングを早めることができる。このため本実施形態によると、撮影者がEVF40で確認していた被写体の動きや構図と、画像データとしてリムーバブルメモリ33に記録される被写体の動きや構図とのずれを、OVFに比べても小さくなるほどに低減することができる。具体的には、本実施形態によると、レリーズまでの表示遅延を少なくとも15ミリ秒程度以下に短縮することができるため、15ミリ秒程度かかるシャッター13のレリーズ準備時間と合わせたシャッタータイムラグを30ミリ秒程度以下に短縮することが可能である。そして、レリーズまでは、小さなフレームサイズのデータを処理して被写体画像をEVF40に表示するため、エリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40に求められる処理速度を抑制しながらEVF40の表示遅延を短縮することができるとともに、高精細な静止画像をリムーバブルメモリ33に記録することができる。
また、本実施形態ではEVF40に単板カラーフィルタ方式の液晶パネル45を採用しているため、フィールドシーケンシャル方式でEVFを駆動する場合に比べると、コントローラー42、垂直駆動回路44および水平駆動回路43の動作速度を抑制することができる。フィールドシーケンシャル方式で液晶パネルを駆動する場合、フィールドシーケンシャル方式のEVFを60fpsより速いフレームレートで駆動しながらエリアイメージセンサ15および画像処理回路22をEVFと同期させるためには、180fps以上のフレームレートでエリアイメージセンサ15および画像処理回路22を駆動する必要がある。しかし、180fps以上のフレームレートでエリアイメージセンサ15および画像処理回路22を駆動することは、必要とされる演算速度とデータ転送速度が過大となるため実現困難である。特にフィールドシーケンシャル方式で駆動される液晶パネルのカラーブレイクアップを防止する必要性から求められるデータ転送速度は、理論限界速度を超える可能性がある。
(動画記録モード)
動画記録モードでは、静止画記録モードよりも遅いフレームレートでエリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40が駆動されて被写体画像が液晶パネル45に表示されるとともに、放送規格に適合したフレームレートの動画像データがリムーバブルメモリ33に格納される。具体的には、ダイヤルスイッチの操作によって動画記録モードに遷移すると、画像処理エンジン20は、例えば放送規格に適合した30fps(30p)または60fps(60pまたは60i)の実効フレームレートでエリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40を駆動するためのタイミング制御信号をタイミング生成回路21によって生成してエリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40に印加する。動画記録モードでは、ドラフトモードでエリアイメージセンサ15から放送規格に準じたフレームサイズのピクセルデータを出力させる。中間画像生成部22aは、放送規格に準じたフレームサイズのピクセルデータをエリアイメージセンサ15から30fpsまたは60fpsの実効フレームレートで取り込み、取り込んだピクセルデータに基づいて中間画像データを生成する。さらに画像処理エンジン20の図示しない圧縮回路によって、放送規格に準じたフォーマットに圧縮された動画像データが中間画像データから生成されるとともにリムーバブルメモリ33に格納される。一方、フレームサイズ変換部22bによって、液晶パネル45の有効画素数に応じたフレームサイズの表示用画像データが中間画像データに基づいて30fpsまたは60fpsの実効フレームレートで生成されるとともに、表示用画像データに基づいて被写体画像がEVF40に30fpsまたは60fpsの実効フレームレートで表示される。このように、動画記録モードでは静止画記録モードよりも遅い実効フレームレートでエリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40が駆動されるため、静止画記録モードよりも消費電力が低く抑えられる。
なお、動画記録モードでは静止画記録モードよりも遅いフレームレートでエリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40が駆動されるため、表示遅延は静止画記録モードよりも長くなるが、いったん動画像データの生成と記録が始まると動画データの記録終了まで被写体が動画像データに記録され続けるため、表示遅延は実質的に問題にならない。
(再生モード)
再生モードでは、リムーバブルメモリ33に格納された静止画像データまたは動画像データがEVF40によって表示される。ダイヤルスイッチの操作によって再生モードに遷移した後に再生対象として画像データが選択されると、CPU23は再生対象の画像データのフォーマットに基づいて再生対象が静止画像データであるか動画像データであるかを判定する。
再生対象が静止画像データである場合、タイミング生成回路21はCPU23によって静止画再生モードに設定され、静止画記録モードよりも遅い静止画再生モードに応じたフレームレートでEVF40に被写体画像が表示される。具体的には、再生対象の画像データとして静止画像データが選択されると、画像処理エンジン20は、リムーバブルメモリ33から再生対象の静止画像データをRAM31に読み出して伸張し、液晶パネル45の有効使用画素数に応じたフレームサイズにリサイズして表示用画像データを生成し、表示用画像データをVRAM52に格納する。そしてフリッカが生じない程度に遅い30fpsや60fpsの実効フレームレートでEVF40で駆動するためのタイミング制御信号がタイミング生成回路21によって生成されてEVF40のコントローラー42に印加される。その結果、リムーバブルメモリ33から読み出された静止画像データに基づいて被写体画像がEVF40の液晶パネル45に30fpsで表示される。このように静止画再生モードにおいては、静止画記録モードよりも遅いフレームレートでEVF40が駆動されるため、EVF40の消費電力は静止画記録モードに比べて低く抑えられる。
再生対象が動画像データである場合、タイミング生成回路21はCPU23によって動画再生モードに設定され、静止画記録モードよりも遅い動画再生モードに応じたフレームレートでEVF40に被写体画像が表示される。具体的には、再生対象の画像データとして動画像データが選択されると、画像処理エンジン20は、リムーバブルメモリ33から再生対象の動画像データをRAM31に読み出して伸張し、フレーム毎に液晶パネル45の有効使用画素数に応じたフレームサイズにリサイズして表示用画像データを生成してVRAM52に格納する。そして30fpsまたは60fpsの実効フレームレートで駆動するためのタイミング制御信号をタイミング生成回路21によって生成してEVF40に印加する。その結果、リムーバブルメモリ33から読み出された動画像データに基づいて被写体画像がEVF40の液晶パネル45に30fpsまたは60fpsで表示される。このように動画再生モードにおいても、静止画記録モードよりも遅いフレームレートでEVF40が駆動されるため、EVF40の消費電力は静止画記録モードよりも低く抑えられる。
3.他の実施形態
以上、本発明を実施形態を用いて具体的に説明したが、本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、上述した実施形態に限定されないことはいうまでもない。
例えば、静止画記録モードにおいてエリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40を駆動する実効フレームレートは、60fpsよりも速いレートで一致していればよく、例えば90fpsでも120fpsでもよい。尚、被写体画像の表示遅延を短縮するには60fpsよりも速い実効フレームレートでエリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40を駆動することが望ましいが、実効フレームレートが一致し全フレームについて位相差が一定であれば、被写体画像の表示遅延が全フレームについて一定になる。このため、30fps以上60fps以下の実効フレームレート(例えば50fps)でエリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40を駆動してもよい。
また、ピクセルデータ、中間画像データ、表示用画像データ等の静止画記録モードにおいてレリーズされるまでのフレームサイズはあくまで例示であって、レリーズによって記録される静止画像データよりも小さなフレームサイズであって、エリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40を駆動する実効フレームレートを一致させられる範囲であればどのようなサイズであっても良い。例えば、静止画記録モードにおいてレリーズされるまでのフレームサイズとして、VGA(640画素×480画素)、XGA(1024画素×768画素)、ワイドXGA(1280画素×768画素)などを採用しても良い。
また、静止画記録モードにおいてレリーズされるまでの期間において、ピクセルデータ、中間画像データ、表示用画像データ等のフレームデータをRAMやVRAMに書き出しても良い。この場合、RAMやVRAMをバッファメモリとして利用できるため、画像処理エンジン20の回路規模を縮小することができる。具体的には例えば、ラインバッファ227を省略し、中間画像データをRAM31に一時記憶し、RAM31から中間画像データを読み出しながら表示用画像データを生成して表示用画像データ専用のVRAMに格納しても良い。
また、表示用画像データにOSDデータを合成する加算器51を省略するとともに、絞りやシャッター速度を表示するための画像データを格納するためのVRAMを画像処理エンジン20の外部に設けても良い。例えば絞りやシャッター速度を表示するための液晶パネルを被写体画像を表示するための液晶パネルに隣接して設け、2つの液晶パネルを互いに異なるフレームレートで駆動しても良い。この場合、VRAMと画像処理エンジン20とを同期させる必要はなくなるため、VRAMは画像処理エンジン20の外部のタイミング生成回路によって駆動すればよい。
また、エリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40に印加するタイミング制御信号を生成する回路を2以上の半導体集積回路チップに設け、それぞれの半導体集積回路チップにおいてエリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40に印加するタイミング制御信号を分担して生成してもよい。ただし、エリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40に印加するタイミング制御信号を複数のタイミング生成回路によって分担して生成する場合であっても、エリアイメージセンサ15、画像処理回路22およびEVF40のそれぞれにおいて1フレーム分のデータを処理する処理単位の繰り返し周期が一致するとともにその処理単位を繰り返す位相差が全フレームについて一定になるように、複数のタイミング生成回路を同期信号を用いて同期させることが好ましい。
また、静止画記録モードにおいてもフレームレートを切り換えても良い。具体的には例えば、風景撮影モード、スポーツ撮影モード、夜景撮影モードといった被写体の特性に応じた静止画記録モードを複数用意するとともに、これらのモードを切り換えるスイッチを設け、これらのモード毎にエリアイメージセンサ、画像処理回路及びEVFのフレームレートを切り換えても良い。尚、モードを切り換える手段としては、ダイヤルスイッチは例示に過ぎず、プッシュ型スイッチや、タッチパネルや、レバースイッチなど、どのような操作手段を採用しても良いことはいうまでもない。
また、FPDに表示される被写体画像が接眼レンズを介して観察されるEVF40の代わりに、デジタルカメラの筐体の背面に画面が露出するLCD等のFPDのタイミング制御に本発明を適用しても良い。
1…デジタルカメラ、10…光学系、11…レンズ、13…シャッター、14…ローパスフィルタ、15…エリアイメージセンサ、20…画像処理エンジン、21…タイミング生成回路、22…画像処理回路、22a…中間画像生成部、22b…フレームサイズ変換部、23…CPU、30…ROM、31…RAM、32…操作部、33…リムーバブルメモリ、41…インターフェース回路、42…コントローラー、43…水平駆動回路、44…垂直駆動回路、45…液晶パネル、51…加算器、52…VRAM、221…ラインバッファ、222…画素補間部、223…ホワイトバランス補正部、224…色変換部、225…フィルタ処理部、226…ガンマ補正部、227…ラインバッファ、228…表示準備部。

Claims (7)

  1. 光電変換によってピクセルデータを生成するイメージセンサと、
    前記イメージセンサに被写体画像を結像させる光学系と、
    前記ピクセルデータから表示用画像データを生成する画像処理回路と、
    前記表示用画像データに基づいて被写体画像を前記イメージセンサと同期したタイミングで表示するディスプレイと、
    前記イメージセンサと前記ディスプレイとに供給するタイミング制御信号を生成するタイミング生成回路とを備え、
    前記タイミング制御信号は、
    繰返し生成される垂直同期信号と、
    前記垂直同期信号が生成された後であって次の前記垂直同期信号が生成される前の期間である垂直期間に複数生成される水平同期信号と、
    前記水平同期信号が生成された後であって次の前記水平同期信号が生成される前の期間である水平期間に複数生成されるドットクロックと、
    を含み、
    前記水平同期信号の一部及び前記ドットクロックの一部の一方又は双方はダミーパルスである、
    装置。
  2. 前記垂直期間が長い場合に短い場合よりもダミー信号である前記水平同期信号を多く含む、請求項1に記載の装置。
  3. 前記水平期間が長い場合に短い場合よりもダミー信号である前記ドットクロックを多く含む、請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記垂直期間の中の最後の前記水平期間についてはダミー信号である前記ドットクロックが生成される、請求項3に記載の装置。
  5. ダミー信号である前記水平同期信号が生成されている期間は、Dactive信号が非アクティブである期間に含まれる、請求項1から4のいずれかに記載の装置。
  6. ダミー信号である前記水平同期信号を含む前記垂直期間は、Dactive信号がアクティブである期間を含む、請求項1から5のいずれかに記載の装置。
  7. ダミー信号である前記ドットクロックを含む前記水平期間は、Dactive信号がアクティブである期間を含む、請求項1から6のいずれかに記載の装置。
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