パチンコ遊技機に関する。
現在の遊技機の大部分は、遊技媒体の払出に関連した処理が実行される主制御基板と、遊技媒体の払出に関連しない演出処理が実行される副制御基板と、を備えている。これは、遊技媒体の払出と関連しない演出処理を主制御基板と別の基板で実行することで、主制御基板の処理負担や容量増大を抑制するためである。ここで、多くの遊技機では、所定の特別遊技(大当たり)後、再度特別遊技に移行し易い特定遊技に移行する機能を備えている。例えば、パチンコ遊技機では、所定の特別遊技(大当たり)終了後、通常遊技状態時よりも大当たり当選確率が高い高確率抽選遊技状態に移行する。この場合、次の大当たりまで高確率抽選遊技状態が継続するタイプもあれば、図柄が所定回数変動するまで継続し、当該所定回数以後は通常遊技状態に転落するタイプもある。更には、これも多くの遊技機では、大当たりの抽選契機となる始動口に可変部材が備えられており、難開放遊技状態では可変部材が開放し辛い一方、所定の特別遊技(大当たり)終了後、通常は所定回数を上限として難開放遊技状態よりも可変部材が開放し易く始動口に入球し易くなる易開放遊技状態に移行する。また、スロットマシンでも、特別遊技(例えばビックボーナスやレギュラーボーナス)後、リプレイが揃い易くなるRTや小役が揃い易くなるATの機能が搭載されているものも存在する。
このように、所定の特別遊技終了後における特定遊技(前述の例では、パチンコ遊技機では高確率抽選遊技状態や易開放遊技状態、スロットマシンにおいてはRTやAT等)期間中に所定の特別遊技に当選又は移行することが所定回数(通常は特定遊技移行契機となる初回の特別遊技も含んだ回数)繰り返された場合、即ち、遊技媒体払出に関連した特典が所定回数実行された場合には、副制御基板側で通常は表示されないプレミア画像が表示される等の、遊技媒体払出と関連しない特典が、例えば所定回数到達に至った特別遊技時に付与される。
特開2004−283319
特開2007−29392
特開2010−63807
特開2007−71265
本発明は、遊技意欲の減退を防止する手段を提供することを目的とする。
本態様に係る遊技機は、
所定条件を充足した場合、抽選を実行する抽選実行制御手段、及び
抽選実行制御手段による抽選に当選した場合、第一特典を遊技者に対して付与する第一特典付与制御手段
を管理する主制御部と、
第一特典付与制御手段による特典の終了後、所定期間内に抽選実行制御手段による抽選に当選したか否かを判定する所定期間内連続特典付与有無判定手段、
所定期間内に抽選に当選したことが何回連続しているかを一時記憶する連続当選回数一時記憶手段、
所定期間内連続特典付与有無判定手段により所定期間内に抽選に当選したと判定された場合、連続当選回数一時記憶手段の連続当選回数を一回増加させる一方、所定期間内連続特典付与有無判定手段により所定期間内に抽選に当選しなかったと判定された場合、連続当選回数一時記憶手段の連続当選回数をクリアする連続当選回数管理手段、及び
連続当選回数一時記憶手段に一時記憶されている連続当選回数が所定回数に到達した場合、第二特典を遊技者に対して付与する第二特典付与制御手段
を管理する副制御部と
を有する遊技機において、
副制御部は、
前記所定期間として長さの異なる複数の期間が選択可能な構成下、抽選実行制御手段による抽選に当選した場合、主制御部側及び/又は副制御部側での遊技履歴に基づき、当該当選後から次の当選までの前記所定期間の長さを決定する所定期間設定手段
を更に有し、
所定期間設定手段は、連続当選回数一時記憶手段に一時記憶されている連続当選回数に基づき、前記所定期間の長さを決定する
ことを特徴とする遊技機である。
<付記>
尚、本態様とは異なる別態様について以下に列記しておくが、これらには何ら限定されることなく実施することが可能である。
本別態様(1)は、
所定条件を充足した場合、抽選を実行する抽選実行制御手段(当否抽選手段1135)、及び
抽選実行制御手段(当否抽選手段1135)による抽選に当選した場合、第一特典{例えば、遊技媒体(遊技球)の払出と関係する特典、例えば、特別遊技移行}を遊技者に対して付与する第一特典付与制御手段(特別遊技制御手段1170)
を管理する主遊技部(主制御装置1000)と、
第一特典付与制御手段(特別遊技制御手段1170)による特典の終了後、所定期間(連続大当たりゾーン)内に抽選実行制御手段(当否抽選手段1135)による抽選に当選したか否かを判定する所定期間内連続特典付与有無判定手段(連続大当たりゾーン制御手段2322d)、
所定期間(連続大当たりゾーン)内に抽選に当選したことが何回連続しているかを一時記憶する連続当選回数一時記憶手段(P値一時記憶手段2322c−3)、
所定期間内連続特典付与有無判定手段(連続大当たりゾーン制御手段2322d)により所定期間(連続大当たりゾーン)内に抽選に当選したと判定された場合、連続当選回数一時記憶手段(P値一時記憶手段2322c−3)の連続当選回数を一回増加させる一方、所定期間内連続特典付与有無判定手段(連続大当たりゾーン制御手段2322d)により所定期間(連続大当たりゾーン)内に抽選に当選しなかったと判定された場合、連続当選回数一時記憶手段(P値一時記憶手段2322c−3)の連続当選回数をクリアする連続当選回数管理手段(表示制御手段2322)、及び
連続当選回数一時記憶手段(P値一時記憶手段2322c−3)に一時記憶されている連続当選回数が所定回数に到達した場合、第二特典{例えば、遊技媒体(遊技球)の払出と関係しない特典、例えば、大当たり時プレミア演出}を遊技者に対して付与する第二特典付与制御手段(大当たり時プレミア演出表示制御手段2322e)
を管理する副制御部(サブメイン制御装置2320及びサブサブ制御装置2310)と
を有する遊技機(パチンコ遊技機)において、
副制御部(サブメイン制御装置2320及びサブサブ制御装置2310)は、
前記所定期間(連続大当たりゾーン)として長さの異なる複数の期間が選択可能な構成下、抽選実行制御手段(当否抽選手段1135)による抽選に当選した場合、主制御部(主制御装置1000)側及び/又は副制御部(サブメイン制御装置2320及びサブサブ制御装置2310)側での遊技履歴に基づき、当該当選後から次の当選までの前記所定期間(連続大当たりゾーン)の長さを決定する所定期間設定手段(連続大当たりゾーン設定手段2322d−2)
を更に有することを特徴とする遊技機(パチンコ遊技機)である。
本別態様(2)は、
所定期間設定手段(連続大当たりゾーン設定手段2322d−2)は、連続当選回数一時記憶手段(P値一時記憶手段2322c−3)に一時記憶されている連続当選回数に基づき、前記所定期間(連続大当たりゾーン)の長さを決定する、前記別態様(1)の遊技機(パチンコ遊技機)である。
本別態様(3)は、
所定期間設定手段(連続大当たりゾーン設定手段2322d−2)は、連続当選回数一時記憶手段(P値一時記憶手段2322c−3)に一時記憶されている連続当選回数が第一回数である場合、当該第一回数よりも回数が少ない第二回数と比較し、前記所定期間の長さとしてより長い期間を決定する、前記別態様(2)の遊技機(パチンコ遊技機)である。
本態様に係る遊技機によれば、遊技意欲の減退が防止できるという効果を奏する。
図1は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機の正面図である。
図2は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機の背面図である。
図3は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機の機能ブロック図である。
図4は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。
図5は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での乱数取得処理のフローチャートである。
図6は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での補助遊技側乱数取得処理のフローチャートである。
図7は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での主遊技側乱数取得処理のフローチャートである。
図8は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での電チュー駆動判定処理のフローチャートである。
図9は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での図柄表示処理・特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。
図10は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別図柄表示処理のフローチャートである。
図11は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での第1特別図柄の変動開始条件充足判定処理のフローチャートである。
図12は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。
図13は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理フローチャートである。
図14は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技制御処理のフローチャートである。
図15は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
図16は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での大当たり連続ゾーン決定用情報送信制御処理のフローチャートである。
図17は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側でのメインフローチャートである。
図18は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での大当たり連続ゾーン決定用情報管理処理のフローチャートである。
図19は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での保留情報管理・保留表示制御処理のフローチャートである。
図20は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。
図21は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。
図22は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での大当たり連続ゾーン終了判定処理のフローチャートである。
図23は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。
図24は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での大当たり連続ゾーン設定処理である。
図25は、本発明の最良形態(第一最良形態)に係るパチンコ遊技機における作用を示す表である。
図26は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機の正面図である。
図27は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機の背面図である。
図28は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機の機能ブロック図である。
図29は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。
図30は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での入賞処理のフローチャートである。
図31は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。
図32は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。
図33は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での電チュー駆動判定処理のフローチャートである。
図34は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での通常遊技制御処理のフローチャートである。
図35は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別図柄表示処理のフローチャートである。
図36は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での変動開始条件充足判定処理のフローチャートである。
図37は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。
図38は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技(小当たり)制御処理のフローチャートである。
図39は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技(大当たり)作動条件判定処理のフローチャートである。
図40は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技(大当たり)制御処理のフローチャートである。
図41は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
図42は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での大当たり連続ゾーン決定用情報送信制御処理のフローチャートである。
図43は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側でのメインフローチャートである。
図44は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での大当たり連続ゾーン決定用情報管理処理のフローチャートである。
図45は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。
図46は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。
図47は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での大当たり連続ゾーン終了判定処理のフローチャートである。
図48は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での特別遊技中(小当たり中)表示制御処理のフローチャートである。
図49は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での特別遊技中(大当たり中)表示制御処理のフローチャートである。
図50は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での大当たり連続ゾーン設定処理である。
図51は、本発明の最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機における作用を示す表である。
発明を実施するための最良形態
次に、本明細書における各用語の定義を説明することとする。「所定条件」とは、例えば、(1)パチンコ遊技機であれば、例えば、抽選の契機となる始動口に入球したこと、識別情報が変動中でないこと(即ち、今回の始動口入球より前の入球に基づく抽選結果が報知されていない場合)、特別遊技が実行中でないこと、(2)スロットマシンであれば、例えば、遊技を開始するために必要な有効ラインのベットが完了していること、リールが回転中でないこと、特別遊技が実行中でないこと、スタート手段(例えばスタートレバー)が操作されていること、(3)遊技内容が画像表示されるゲーム端末(例えば、インターネットや電話回線等を介してソフトウエアがダウンロードされた、携帯電話端末やパーソナルコンピュータを用いた遊技機)では、(3−1)パチンコ遊技機であれば、例えば、抽選の契機となる始動口画像に遊技球画像が入球したこと或いは所定の操作(例えばスタートボタンを押す等)が実行されたこと、識別情報画像が変動でないこと(即ち、今回の始動口画像入球等より前の入球に基づく抽選結果が表示されていない場合)、特別遊技が実行中でないこと、(3−2)スロットマシンであれば、遊技を開始するために必要な有効ラインのベットが完了していること、リール画像が回転中でないこと、特別遊技が実行中でないこと、スタート手段(例えばスタートレバー画像の操作やスタートボタンを押す等)が操作されていること、である。「抽選」とは、ソフト的な抽選{例えば、乱数(擬似乱数を含む)を用いての抽選}の他、機械的な抽選(例えば、入球すると第一特典が付与される所定領域を有する振分装置による機械的振分)をも包含する。「遊技媒体」とは、例えば、パチンコ遊技機であれば、遊技球、スロットマシンであれば、メダル、ゲーム端末であれば、遊技球やメダル画像又はこれらに対応した情報(例えば個数や枚数情報)である。「遊技媒体の払出と関係する第一特典」とは、一例として、パチンコ遊技機であれば、通常時は閉状態である可変入賞口が特定条件下で開状態となる特別遊技{この場合、特別遊技が複数種存在し、一方の特別遊技が他方の特別遊技と比較し、期待賞球払出個数(例えば、ラウンド数、一ラウンド当たりの上限賞球数、一ラウンドの上限開放時間等に依存)が相対的に大きい場合、当該一方の特別遊技のみ第一特典としてもよい}を挙げることができ、スロットマシンであれば、通常時と比較して小役当選率が高く及び/又はジャックゲームに突入して遊技媒体を効率的に獲得できる特別遊技{この場合、特別遊技が複数種存在し、一方の特別遊技が他方の特別遊技と比較し、期待賞球払出枚数(例えば、上限払出枚数、ジャックゲームの回数等に依存)が相対的に大きい場合、当該一方の特別遊技のみ第一特典としてもよい}を挙げることができる。「遊技媒体の払出と関係しない第二特典」とは、遊技媒体の払出とは関係しない一切を指し、例えば、通常は表示されない演出やQRコードが表示される等の、視覚(例えば画像や動画像)、聴覚(例えば音楽や音声)、触覚(例えば振動)等の五感を通じて認識可能な特典を挙げることができる。「所定期間」とは、所定ゲーム数(例えば、パチンコ遊技機においては識別情報が変動開始してすべての識別情報が変動終了するまでのゲーム回数、スロットマシンにおいてはリールが回転開始してすべてのリールが停止するまでのゲーム回数)のみならず、所定時間(例えば、第一特典が付与されてからX時間以内)を含む。「遊技機」とは、遊技媒体として遊技球が払い出される遊技機(例えば、パチンコ遊技機)や遊技媒体としてメダルが払い出される遊技機(例えば、スロットマシン)のみならず、仮想的に遊技媒体が払い出されるゲーム機等も含む概念である。主制御装置側及び/又は副制御装置での「遊技履歴」とは、例えば、これら装置で実行される、遊技の進行に伴って更新(変化)し得るパラメータに関する情報である。以下の第一最良形態は、従来の第1種パチンコ遊技機を二つ混在させたような機種(第1種第1種複合機)である。但し、本最良形態に係る第1種第1種複合機には何ら限定されず、他の遊技機{例えば、パチンコ遊技機(例えば、従来の第1種、第2種、第3種等)、スロットマシン、ゲーム機}に応用された場合も本発明の範囲内である。尚、本形態は、あくまで最良の形態であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、上記した最良形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある最良形態についての変更例は、別の最良形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。また、本最良形態では、各種テーブルに関し、抽選テーブルと参照テーブルとが存在するが、これらも限定的ではなく、抽選テーブルを参照テーブルとしたり或いはこの逆としてもよい。
ここで、各構成要素について説明する前に、本最良形態に係るパチンコ遊技機の特徴(概略)を説明する。以下、図面を参照しながら、各要素について詳述する。
まず、図1を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の前面側の基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、パチンコ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、パチンコ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1特図始動口2210、第2特図始動口2110、普図始動口2410、第1大入賞口2120、第2大入賞口2220、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230、演出表示装置2310、普通図柄表示装置2420、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
次に、第1特図始動口2210は、第1遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1特図始動口2210は、第1特図始動口入球検出装置2211を備える。ここで、第1特図始動口入球検出装置2211は、第1特図始動口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1特図始動口入球情報を生成する。
次に、第2特図始動口2110は、第2遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2特図始動口2110は、第2特図始動口入球検出装置2111と、第2特図始動口電動役物2112と、第2特図始動口電動役物2112を開閉させるための第2特図始動口電動役物ソレノイド2112aとを備える。ここで、第2特図始動口入球検出装置2111は、第2特図始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2特図始動口入球情報を生成する。次に、第2特図始動口電動役物2112は、第2特図始動口2110に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
ここで、図1に示すように、第1特図始動口2210と第2特図始動口2110とは、上下に重なる位置に配されており、通常時は第1特図始動口2210の存在により、第2特図始動口2110の上部が塞がれている。そして、後述するように、通常遊技時には、第2特図始動口2110へは殆ど遊技球が入球しないように構成されている。
尚、本最良形態では、第2特図始動口側に電動役物を設けるよう構成したが、第1始動口側に電動役物を設けるよう構成してもよい。更には、本最良形態では、第1特図始動口と第2特図始動口とを重ねるように配置したがこれにも限定されず、第1特図始動口と第2特図始動口とを離隔して設けるよう構成してもよい。例えば、第1特図始動口と第2特図始動口との入球割合が略同一となるよう構成してもよい。
次に、普図始動口2410は、普図始動口入球検出装置2411を備える。ここで、普図始動口入球検出装置2411は、普図始動口2410への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す普図始動口入球情報を生成する。尚、普図始動口2410への遊技球の入球は、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
次に、第1大入賞口2120及び第2大入賞口2220は、第1特別図柄又は第2特別図柄)が大当たり図柄や小当たり図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の左上方(右上方)に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)は、遊技球の入球を検出するための第1大入賞口入賞検出装置2121(第2大入賞口入賞検出装置2221)と、第1大入賞口電動役物2122(第2大入賞口電動役物2222)と、第1大入賞口電動役物2122(第2大入賞口電動役物2222)を開閉させるための第1大入賞口電動役物ソレノイド2122a(第2大入賞口電動役物ソレノイド2222a)とを備える。ここで、第1大入賞口入賞検出装置2121(第2大入賞口入賞検出装置2221)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報(第2大入賞口入球情報)を生成する。第1大入賞口電動役物2122(第2大入賞口電動役物2222)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)を可変させる。尚、本最良形態では、大入賞口は二つ存在するが、第1遊技に基づく特別遊技と第2遊技に基づく特別遊技を一つの大入賞口で実行するよう構成してもよい。
次に、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、第1遊技(第2遊技)に対応する第1特別図柄(第2特別図柄)に関連した表示等を実行する装置である。具体的構成としては、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、第1特図表示部2131(第2特図表示部2231)と、第1特図保留表示部2132(第2特図保留表示部2232)とを備える。ここで、第1特図保留表示部2132(第2特図保留表示部2232)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1遊技(第2遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない特別図柄の変動数)に相当する。尚、第1特別図柄表示部2131(第2特別図柄表示部2231)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1特別図柄(第2特別図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される。
尚、第1特別図柄(第2特別図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本最良形態では、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1特別図柄(第2特別図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2310のような液晶ディスプレーに、第1特別図柄(第2特別図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置2310は、第1特別図柄・第2特別図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の表示等を実行する装置である。ここで、具体的構成としては、演出表示装置2310は、装飾図柄の変動表示等を含めて演出が実行される装図表示部2311と、装図保留表示部2312とを備える。ここで、装図表示部2311は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。尚、演出表示装置2310は、本最良形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、装図保留表示部2312は、4個のランプから構成され、当該ランプは、特別図柄の保留ランプと連動している。
次に、普通図柄表示装置2420は、普通図柄に関する表示等を実行する装置である。具体的構成としては、普通図柄表示装置2420は、普図表示部2421と、普図保留表示部2422とを備える。ここで、普図保留表示部2422は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、普通図柄変動の保留数(実行されていない普通図柄変動の数)に相当する。
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2310の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2310の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120又は遊技領域120以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図2を参照しながら、パチンコ遊技機の背面側における基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機の全体動作を制御し、特に第1特図始動口2210(第2特図始動口2110)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置(メイン基板)1000と、遊技内容に興趣性を付与する装図表示部2311上での各種演出に係る表示制御等を行う演出制御手段(サブメイン基板)2320と、遊技の興趣性を高める演出が表示される演出表示装置(サブサブ基板)2310と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出制御装置3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、パチンコ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、パチンコ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図3のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器(第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、第1・第2主遊技共用周辺機器C、補助遊技周辺機器2400)、演出に係るサブメイン制御装置(演出制御手段2320)と、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御装置3000と、情報伝達可能に接続されている。また、サブメイン制御装置(演出制御手段2320)は、画像演出を実行するサブサブ制御装置(演出表示装置2310)、遊技者が操作した場合に操作信号が出力されるサブ入力ボタンV、各種遊技効果ランプ190(例えばサイドランプ)やスピーカ114等とも電気的に接続されている。更に、賞球払出制御装置3000は、ステッピングモータやスプロケット等を備えた賞球払出装置と電気的に接続されている。尚、主制御装置1000、サブメイン制御装置(演出表示制御手段2320)、サブサブ制御装置(演出表示装置2310)、賞球払出制御装置3000等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御装置1000は、主遊技(第1遊技、第2遊技、特別遊技)・補助遊技・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器への情報(コマンド等)・賞球払出制御装置への情報(コマンド等)・遊技周辺機器2000側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報{例えば、15R大当たり(出球あり)、2R大当たり(出球無し)、小当たり、ハズレ}、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}や大当たり連続ゾーン決定用情報等を送信するための情報送信制御手段1300と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御装置3000を制御する賞球払出決定手段1400と、を有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、後述する第一主遊技側乱数・第2主遊技側乱数・補助遊技側乱数に基づき特別遊技の当否及び第2特図始動口電動役物2112の開放可否を抽選する当否抽選手段1135と、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動開始条件{特別遊技中でないこと、特別図柄の変動中でないこと等}を充足したか否かの判定処理を司る図柄変動開始条件充足判定手段1138と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電チュー開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、第1主遊技及び第2主遊技並びに補助遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在及び過去の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態、限定頻度遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、特別図柄や普通図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190と、を有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段1110は、第1特図始動口2210へ遊技球が入球したか否かを判定する第1特図始動口入球判定手段1111と、第2特図始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する第2特図始動口入球判定手段1112と、普図始動口2410に遊技球が流入したか否かを判定する普図始動口入球判定手段1113とを有している。
次に、乱数取得判定実行手段1120は、第1特図始動口2210への遊技球の入球に基づき第1主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第1当選乱数、第1変動態様決定乱数、第1特別図柄決定乱数等)を取得する第1特図乱数取得判定実行手段1121と、第2特図始動口2110への遊技球の入球に基づき第2主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第2当選乱数、第2変動態様決定乱数、第2特別図柄決定乱数等)を取得する第2特図乱数取得判定実行手段1122と、補助遊技側選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための普図乱数取得判定実行手段1123とを有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類(例えば、当選乱数や変動態様決定乱数)により割り振られた「0」〜「65535」や「0」〜「255」といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段1130は、第1特別図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第1主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1特図保留情報一時記憶手段1131aに保留するための第1特図保留手段1131と、第2特別図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第2主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2特図保留情報一時記憶手段1132aに保留するための第2特図保留手段1132と、普通図柄変動許可が下りていない状況で取得した補助遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで普図保留情報一時記憶手段1133aに保留するための普図保留手段1133と、を有している。ここで、第1特図保留手段1131、第2特図保留手段1132及び普図保留手段1133は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1特図保留情報一時記憶手段1131a、第2特図保留情報一時記憶手段1132a及び普図保留情報一時記憶手段1133aを夫々有している。
次に、当否抽選手段1135は、当否抽選の結果、大当たりや小当たりである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に特別遊技実行許可フラグをオンにする)特別遊技移行決定手段1135aと、当否抽選を行う際に参照される当否抽選用テーブル1135bと、第2特図始動口電動役物2112を開放させるか否かを決定する電チュー開放可否決定手段1135cと、第2特図始動口電動役物2112の開放抽選の際に参照される電チュー開放当否抽選テーブル1135dと、を有している。以下、特別遊技の当否抽選の際に参照される当否抽選用テーブル1135bと第2特図始動口電動役物2112の開放抽選の際に参照される電チュー開放当否抽選テーブル1135dとを詳述する。
まず、特別遊技の当否抽選の際に参照される当否抽選用テーブル1135bは、第1特別図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第1特図用当否抽選テーブル1135b−1と、第2特別図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第2特図用当否抽選テーブル1135b−3と、を有している。尚、本最良形態では、大当たりと小当たりとを同一テーブルに構成したが、これには限定されず、別テーブルで大当たりと小当たりを決定するよう構成してもよい。ここで、表1は、当否抽選用テーブル1135bの一例である。この表から分かるように、大当たり確率は第1特別図柄と第2特別図柄とで同じであるが、小当たり確率は第2特別図柄の方が第1特別図柄よりも高く設定されている。尚、以下での大当たり及び小当たりの確率はあくまで例示である。
次に、表2は、第2特図始動口電動役物2112の開放抽選の際に参照される電チュー開放当否抽選テーブル1135dの一例を示したものである。ここで、当該表から分かるように、本最良形態では、普図時間短縮(時短)フラグがオンである場合の方が、電チュー開放当選確率が高く構成されている。
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した第1主遊技側乱数(特に、特別図柄決定用乱数及び変動態様決定用乱数)に基づき、第1特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第1特図内容決定手段1141と、取得した第2主遊技側乱数(特に、特別図柄決定用乱数及び変動態様決定用乱数)に基づき、第2特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第2特図内容決定手段1142と、取得した補助遊技側乱数(特に、普通図柄決定用乱数及び変動態様決定用乱数)に基づき普通図柄の停止図柄を決定する普図内容決定手段1143と、を有している。以下、各手段について詳述する。
まず、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1特別図柄(第2特別図柄)に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第1特図内容決定用抽選テーブル1141a(第2特図内容決定用抽選テーブル1142a)を有している。そして、第1特図内容決定用抽選テーブル1141a(第2特図内容決定用抽選テーブル1142a)は、第1特別図柄(第2特別図柄)の停止図柄を決定する際に参照される第1特図停止図柄決定用抽選テーブル1141a−1(第2特図停止図柄決定用抽選テーブル1142a−1)と、第1特別図柄(第2特別図柄)の変動態様(変動時間)を決定する際に参照される第1特図変動態様決定用抽選テーブル1141a−2(第2特図変動態様決定用抽選テーブル1142a−2)と、を有している。以下、これらを詳述する。
まず、表3は、第1特図停止図柄決定用抽選テーブル1141a−1及び第2特図停止図柄決定用抽選テーブル1142a−1の一例を示したものである。下記例から分かるように、本最良形態では、大当たり図柄として複数存在している。そして、後述するように、この図柄の種類や遊技状態等に基づいて、特別遊技時の利益状態や特別遊技後の遊技状態が決まるよう構成されている(これについては後述する)。
次に、表4は、第1特図変動態様決定用抽選テーブル1141a−2及び第2特図変動態様決定用抽選テーブル1142a−2の一例を示したものである。尚、本最良形態では両者のテーブル構成は共通するので一纏めにしてある。当該表から分かるように、まず、時短遊技でハズレの場合には、他のハズレテーブルと比較して相対的に短い変動時間が選択されるよう構成されている。更には、保留球数に応じて、異なる変動態様が選択されるよう構成してもよい(例えば、保留消化時に保留が3個又は4個存在している場合には、短い変動時間が選択されるよう構成してもよい)。
次に、普図内容決定手段1143は、普通図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される普図内容決定用抽選テーブル1143aを有している。更に、普図内容決定用抽選テーブル1143aは、普通図柄の停止図柄を決定する際に参照される普図停止図柄決定用参照テーブル1143a−1と、普通図柄の変動態様(変動態様)を決定する際に参照される普図変動態様決定用参照テーブル1143a−2とを有している。以下、表を参照しながら各テーブルを説明する。
まず、表5は、普図停止図柄決定用参照テーブル1143a−1の一例を示したものである。この表から分かるように、本最良形態では、補助遊技側乱数(当選乱数)に基づき当選が決定された場合には、所定の当たり図柄「7」が割り当てられる一方、ハズレが決定された場合には、所定のハズレ図柄「−」が割り当てられるように構成されている。
次に、表6は、普図変動態様決定用参照テーブル1143a−2の一例を示したものである。普図時短フラグがオンである状況下で普通図柄が変動する場合、当該フラグがオフである状況下で当選した場合と比較して短時間開放するように構成されている(例えば、変動時間X=1秒、変動時間Y=30秒)。
次に、表示制御手段1150は、第1特別図柄表示装置2130の第1特図表示部2131上で、所定時間第1特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1特図制御手段1151と、第2特別図柄表示装置2230の第2特図表示部2231上で、所定時間第2特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第2特図制御手段1152と、普通図柄表示装置2420の普図表示部2421上で、所定時間普通図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う普図制御手段1154とを有している。
ここで、第1特図制御手段1151は、前記第1特図内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第1特図変動時間管理手段1151aを更に有している。また、第1特図変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な第1特図変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。次に、第2特図制御手段1152は、前記第2特図内容決定手段1142により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第2特図変動時間管理手段1152aを更に有している。また、第2特図変動時間管理手段1152aは、ゼロクリア可能な第2特図変動管理用タイマ1152a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、普図制御手段1154は、普通図柄表示装置2420の普図表示部2421上での普通図柄の変動時間を管理するための普図変動時間管理手段1154aを有している。また、普図変動時間管理手段1154aは、時間を計測可能な普図変動管理用タイマ1154a−1を更に備えている。
次に、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、第2特図始動口電動役物2112の開放時間を決定する際に参照される電チュー開放時間決定用参照テーブル1163と、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112の開放時間を管理する電チュー開放時間管理用タイマ1162と、を有している。
ここで、表7は、電チュー開放時間決定用参照テーブル1163の一例を示したものである。当該表から分かるように、普図時短フラグがオンである状況下で電チュー開放抽選に当選した場合、当該フラグがオフである状況下で当選した場合と比較して長い時間開放するように構成されている(例えば、開放時間α=3秒、開放時間β=0.1秒)。
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技(大当たり)に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、大当たりに当選している{特別遊技(大当たり)実行許可フラグが発生している}か否かを判定する条件判定手段1171と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態となる大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等)を特別遊技関連情報一時記憶手段1194中にセットする特別遊技内容決定手段1172と、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を所定条件で開状態にするという特別遊技(大当たり)を実行するための特別遊技実行手段1173と、特別遊技に関する各種処理の時間管理(例えば、第1大入賞口2120及び第2大入賞口2220の開閉時間)を行うための特別遊技時間管理手段1174とを有している。ここで、特別遊技時間管理手段1174は、ラウンド時間を管理するラウンド実行用タイマ1174aを更に有している。また、特別遊技内容決定手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブル1172aを更に有している。
ここで、表8は、特別図柄内容参照テーブルの一例である。この表から分かるように、当たり図柄「7A及び7B」は、多くの出球を獲得できる高利益特別遊技である。他方、「1A、1B、3A、3B、2A、2B、4A、4B」は、殆ど出球を獲得できない低利益特別遊技である。また、当たり図柄「7A、7B」と当たり図柄「1A、1B、3A、3B」の場合、開放時間が異なる(前者は30秒、後者は0.5秒)ものの、ラウンド中は開放し続ける特別遊技が実行されるという点で共通する。他方、当たり図柄「2A、2B、4A、4B」の場合は、1ラウンド中に開閉する開放パターンの特別遊技が実行される。このように、前述した当たり図柄「1A、1B、3A、3B」と当たり図柄「2A、2B、4A、4B」とを比較すると、内部的には相違するものの、一回の開閉時間(0.25秒)が同じ点及び開閉回数が同一である点(前者が1ラウンド当たり1開閉を2ラウンドの2回、後者が1ラウンド当たり2開閉を1ラウンドの2回)で共通するので、見た目上は全く同一の開放時間・開放パターンの特別遊技が繰り広げられる。
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技の内容を決定する特定遊技可否・内容決定手段1183と、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181と、を有している。ここで、特定遊技可否・内容決定手段1183は、特別図柄に関する特定遊技への移行可否及びその内容を決定する際に参照される特図特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183aと、普通図柄に関する特定遊技の移行可否及びその内容を決定する際に参照される普図特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183bと、を更に有している。以下、これらについて詳述する。
まず、表9は、特図特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183a(特に遊技状態決定用参照テーブル)の一例を示したものである。ここで、表9の内容を説明する前に本最良形態における各遊技状態を整理する。まず、本最良形態における「特図確変遊技状態」とは、特別遊技への移行当選確率が「特図通常遊技状態」のそれよりも高い状態(特図確変フラグがオン)を指す。また、「特図時短遊技状態」とは、特別図柄の変動時間が「特図通常遊技状態」よりも相対的に短い状態(特図時短フラグがオン)を指す。尚、特図時短遊技状態の状況下では、本最良形態では、「普図時短フラグ」もオンになる。
次に、表10は、遊技状態が切り替わったときに当該遊技状態の回数を決定する際に参照される、特図特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183a(特に回数決定用参照テーブル)の一例を示したものである。表10から分かるように、特図確率変動遊技の場合には、次の大当たりまで当該遊技が継続するよう回数には制限が課せられていない{本例では無限大としたが、セットできる最大値(例えば99999)でもよい}。また、時短遊技(特図時短遊技)の場合には、3A及び3B以外でオンとなった場合には次の大当たりまで、3A及び3Bでオンとなった場合には所定回数特別図柄が変動するまで(本例では50回)継続する。
次に、表11は、普図特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183bの一例である。表11から分かるように、特別図柄の時短フラグと連動して普通図柄の時短フラグもオンとなるように構成されている。尚、処理の欄で詳述するように、特図時短フラグがオフになった場合、普図時短フラグもオフになるように構成されている。
次に、特定遊技終了条件判定手段1181は、特図時短回数をカウント可能な特図時短回数カウンタ1181bを更に有している。
次に、遊技関連情報一時記憶手段1190は、特別図柄に関する制御や特別遊技に関する制御等の主遊技に関連した処理の際の情報を一時記憶するための主遊技関連情報一時記憶手段1191と、普通図柄に関する制御や第2特図始動口電動役物2112に関する制御等の補助遊技に関連した処理の際の情報を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1192と、を有している。
ここで、主遊技関連情報一時記憶手段1191は、第1特別図柄及び第2特別図柄の表示制御に関する情報を一時記憶するための第1特図・第2特図関連情報一時記憶手段1191aと、主遊技側の遊技状態に関する情報を一時記憶するための主遊技側遊技状態一時記憶手段1191bと、特別遊技の処理に関する情報を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1191cと、を有している。
また、補助技関連情報一時記憶手段1192は、普通図柄の表示制御に関する情報を一時記憶するための普図関連情報一時記憶手段1192aと、補助遊技側の遊技状態に関する情報を一時記憶するための補助遊技側遊技状態一時記憶手段1192bと、を有している。
次に、情報送信制御手段1300は、遊技の進行を踏まえ、サブメイン制御装置に対して連続大当たりゾーン決定情報を送信するか否か、本例では、連続大当たりゾーンを決定するためのパラメータに係る情報が更新されたか否かを判定するための大当たり連続ゾーン決定用情報更新可否判定手段1301を更に有している。ここで、本例では、サブメイン制御装置側に送信する、連続大当たりゾーンを決定するためのパラメータに係る情報は、大当たり情報である。即ち、大当たり発生の度(例えば、当否抽選に当選したタイミング、大当たり図柄で特別図柄が停止したタイミング、特別遊技に移行したタイミング、特別遊技が終了したタイミング)で大当たり発生情報が送信される。尚、主制御装置側で実行される遊技の進行と関連した、時間と共に更新(変化)し得るパラメータに関する情報であれば、主制御装置側からサブメイン制御装置側に送信される情報は特に限定されず、例えば、累積出球数(INOUTの差球)、賞球払出決定がされた際の当該賞球払出予定数、払出制御装置側で実際に賞球払出が実行された場合の当該実賞球払出数、小当たり(ラウンドが1ラウンドであり、特定遊技関連フラグが当たり前後で変わらない当たり種)、大当たり+小当たり、当たり時の可変入賞口の開放回数、一ラウンド中に開閉する態様の場合については当たり中の全開閉回数、を挙げることができる。
次に、遊技周辺機器について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器2000は、第1遊技側の周辺機器である第1遊技周辺機器Aと、第2遊技側の周辺機器である第2遊技周辺機器Bと、第1遊技側と第2遊技側の共用周辺機器である第1・第2遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器2400と、サブメイン制御装置(演出制御手段2320)等、を有している。ここで、サブメイン制御装置により制御される演出は、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1特図始動口2210と、第1特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1特別図柄表示装置2130とを有している。
次に、第2遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2特図始動口2110と、第2特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2特別図柄表示装置2230とを有している。
次に、第1・第2遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当たり)の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口2120と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当たり)の際には所定条件下で開状態となる第2大入賞口2220と、を有する。
次に、補助遊技周辺機器2400は、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112の開放の契機となる普図始動口2410と、普通図柄の停止表示及び変動表示が可能な普通図柄表示装置2420とを有している。
次に、サブメイン制御装置(演出制御手段2320)は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための情報受信手段2321と、主制御装置1000側からの前記情報に基づき、演出表示装置2310上で演出表示制御を行う表示制御手段2322と、を有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、情報受信手段2321は、主制御装置1000側からの主遊技に関する遊技情報(図柄情報、大当たり連続ゾーン決定用情報等)を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2321aと、サブ入力ボタンVから出力された各種操作情報を一時記憶するサブボタン情報一時記憶手段2321bと、を有している。尚、これらに一時記憶された情報は、以下で説明する各処理において、後述の各種手段により必要に応じ適宜参照される。
次に、表示制御手段2322は、演出表示装置2310の装図表示部2311上での装飾図柄の変動表示や停止表示に関する制御を司る装飾図柄表示制御手段2322aと、演出表示装置2310の装図保留表示部2312上での保留情報の表示処理に関する一切の制御を司る装図保留情報表示制御手段2322bと、連続大当たりの定義付け(連続大当たりゾーンの設定等)に関する処理を司る連続大当たりゾーン制御手段2322dと、連続大当たり回数が所定回数に到達した場合におけるプレミア演出表示に関する処理を司る大当たり時プレミア演出表示制御手段2322eと、当該演出の際に当該演出に関連する情報を一時記憶する演出表示関連情報一時記憶手段2322cと、を有している。
ここで、装飾図柄表示制御手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装飾図柄の停止図柄と変動態様を決定するための装図表示内容決定手段2322a−1と、装飾図柄や装飾図柄の変動態様に関するデータ(各種オブジェクトデータ、動画像データ、音声データ等)を含め演出に関する一切のデータを記憶するための装図変動態様記憶手段2322a−2と、を有している。ここで、装図表示内容決定手段2322a−1は、装飾図柄の変動態様を決定する際に参照するための装図変動内容決定用抽選テーブル2322a−1−1と、装飾図柄の停止図柄を決定する際に参照するための停止図柄決定用抽選テーブル2322a−1−2と、を更に有している。
次に、装図保留情報表示制御手段2322bは、現在の保留球数を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段2322b−1を有している。
次に、連続大当たりゾーン制御手段2322dは、これまでの遊技履歴を踏まえ、大当たり終了後における連続大当たりゾーン{当該期間内に大当たり(本例の場合には高利益特別遊技に当選)した場合に連続大当たりと認定}をセットする連続大当たりゾーン設定手段2322d−2を更に有している。ここで、連続大当たりゾーン設定手段2322d−2は、遊技履歴が更新された場合(本例では、主制御装置側から大当たり連続ゾーン決定用情報が送信されてくる度)、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値を更新する連続大当たりゾーン決定用パラメータ値更新制御手段2322d−2−1と、所定条件を充足した場合(本例では、サブ入力ボタンを遊技者が操作した場合、遊技が実行されていない時間が所定時間に到達した場合)に連続大当たりゾーン決定用パラメータ値をクリアする連続大当たりゾーン決定用パラメータ値消去制御手段2322d−2−2と、連続大当たりゾーン決定用パラメータに基づき、連続大当たりゾーンの長さを決定するための連続大当たりゾーン決定用テーブル2322d−2−3と、を更に有している。ここで、「連続大当たりゾーン決定用パラメータ値」は、本例では大当たり(高利益特別遊技及び低利益特別遊技)の累積回数であるが、遊技履歴である限りはこれに限定されず、例えば、他の主制御装置側の遊技履歴としては、情報送信制御手段1300の箇所で述べたような累積出球数等を挙げることでき、また、サブ制御装置側の遊技履歴であれば、特定の演出形態(例えば、装飾図柄のスーパーリーチ)の回数等を挙げることができる。また、本例では、「パラメータ値」と数値が累積的に推移するもの(定量的パラメータ)をパラメータとして採用しているが、これには限定されず、ある事象が発生したか否か(例えば、15R大当たりが発生したか否か)といった定性的パラメータをパラメータとして採用してもよい。更には、主制御装置側とサブ制御装置側の両方の遊技履歴をパラメータとしてもよい。ここで、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値更新制御手段2322d−2−1は、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値を一時記憶するための連続大当たりゾーン決定用パラメータ値一時記憶手段2322d−2−1−1を更に有している。
ここで、表12は、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値一時記憶手段2322d−2−1−1の一例である。尚、本例に係る連続大当たりゾーン決定用パラメータ値一時記憶手段2322d−2−1−1は、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値に基づいて連続大当たりゾーン値(R0)が一義的に決定される参照テーブルであるが、例えば所定タイミングで(大当たり終了を契機として)乱数を取得した上、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値と当該乱数に基づき連続大当たりゾーンを決定する抽選テーブルであってもよい。そこで、表12を参照すると、本例では、連続大当たりゾーン決定用パラメータの値が大きくなる程、より長い期間の連続大当たりゾーンが割り当てられるように構成されている。即ち、大当たりを重ねる程、連続大当たりとなり易い。換言すれば、長い間遊技を続ければ続ける程、連続大当たりと認定され易く、その結果として大当たり時プレミア演出が出力され易いように構成されている。尚、当該テーブルでは、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値と連続大当たりゾーンとが比例関係にあるが、これには限定されず、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値の増加に伴い連続大当たりゾーンを階段状に増加させても、比例ではなく反比例としても、或いは、全くランダムなゾーンが割り当てられるように構成してもよい。
次に、演出表示関連情報一時記憶手段2322cは、図柄変動回数に関する情報であるR値を一時記憶するためのR値一時記憶手段2322c−2と、大当たりの連続回数であるP値を一時記憶するためのP値一時記憶手段2322c−3と、を有している。尚、大当たり(本例では高利益特別遊技及び低利益特別遊技)後のタイミングにて、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値に基づき決定された連続大当たりゾーン値(R0)が、このR値一時記憶手段2322c−2にセットされ、以後、図柄変動の度に1ずつデクリメントされる。尚、このようなデクリメント方式でなく、R0を別の領域に一時記憶した上、R値一時記憶手段2322c−2の図柄回数(大当たり後は0であり、以後図柄変動の度に1ずつインクリメント)がR0に到達したか否かを判定するといった、インクリメント方式であってもよい。
尚、演出制御手段2320は、その他にも、遊技効果ランプ190の点灯及び消灯や、スピーカ114からの音声出力等の演出処理といった、画像表示以外の演出に係る一切の制御を更に制御する。また、本最良形態においては、演出制御手段2320が、装飾図柄、遊技ランプ及び音声の制御を一体的に行なうように構成しているが、機能的に別個の周辺機器として分離するように構成してもよい。この場合、当該周辺機器同士を基板対基板コネクタで接続するように構成してもよい。
尚、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230及び普通図柄表示装置2420が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示装置2310が、演出制御手段2320と情報伝達可能に接続されている。即ち、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230及び普通図柄表示装置2420は、主制御装置1000により制御され、演出表示装置2310は、演出制御手段2320により夫々制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図4〜図24のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の処理の流れを説明する。はじめに、図4〜図16のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機のメイン基板側での処理の流れを説明する。
まず、図4は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。まず、ステップ10で、主制御装置1000は、特別遊技移行に係る始動口(間接的に寄与する普図始動口も含む)への入賞に関する処理を行う入賞処理10を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電チュー駆動判定処理を実行する。次に、ステップ14で、主制御装置1000は、後述の通常遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御装置1000は、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ5000で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1400)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御装置3000に対してコマンドを送信して所定の賞球数の払出処理を実行する。そして、ステップ1800で、主制御装置1000は、後述の大当たり連続ゾーン決定用情報制御処理を実行し、再びステップ10に戻る。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
次に、図5は、図4におけるステップ10のサブルーチンに係る、入賞処理のフローチャートである。まず、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の補助遊技側乱数取得処理を実行する。そして、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の主遊技側乱数取得処理を実行し、ステップ1200に移行する。
次に、図6は、図5におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技側乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、普図始動口入球判定手段1113は、普図始動口2410に遊技球が入球(流入、通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、普図乱数取得判定実行手段1123は、普図保留情報一時記憶手段1133aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、普図乱数取得判定実行手段1123は、補助遊技側乱数を取得する。そして、ステップ1108で、普図保留手段1133は、何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該乱数を普図保留情報一時記憶手段1133aにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(主遊技側乱数取得処理1300)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(主遊技側乱数取得処理1300)に移行する。
次に、図7は、図5におけるステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技側乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1特図始動口入球判定手段1111は、第1特図始動口2210の第1特図始動口入球検出装置2211から第1特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1特図乱数取得判定実行手段1121は、第1特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306及びステップ1308で、第1特図乱数取得判定実行手段1121は、第1主遊技側乱数(第1当選乱数、第1変動態様決定乱数、第1特別図柄決定乱数等)を取得し、第1特図保留手段1131が、第1特別図柄について何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該第1主遊技側乱数を第1特図保留情報一時記憶手段1131aにセットする。次に、ステップ1309で、情報送信制御手段1300は、第1特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、当該乱数が第1特別図柄について何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を演出制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1310で、第2特図始動口入球判定手段1112は、第2特図始動口2110の第2特図始動口入球検出装置2111から第2特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1310でYesの場合、ステップ1312で、第2特図乱数取得判定実行手段1122は、第2特図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1312でYesの場合、ステップ1314及びステップ1316で、第2特図乱数取得判定実行手段1122は、第2主遊技側乱数(第2当選乱数、第2変動態様決定乱数、第2特別図柄決定乱数)を取得し、第2特図保留手段1132が、第2特別図柄について何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該第2主遊技側乱数を第2特図保留情報一時記憶手段1132aにセットする。次に、ステップ1317で、情報送信制御手段1300は、第2特図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、当該乱数が第2特別図柄について何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を表示制御手段2320側に送信し、次の処理(電チュー駆動判定処理1200)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合はステップ1310に移行し、ステップ1310及びステップ1312でNoの場合は次の処理(電チュー駆動判定処理1200)に移行する。
次に、図8は、図4におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電チュー駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、電チュー開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、普図制御手段1154は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、普通図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、普図内容決定手段1143は、普図保留情報一時記憶手段1133aを参照し、普通図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1208で、電チュー開放可否決定手段1135cは、補助遊技関連情報一時記憶手段1192を参照して補助遊技側の遊技状態情報を取得した上、今回消化される補助遊技側乱数に基づき、電チュー開放当否抽選テーブル1135dを参照して当否を決定し、続いて、普図内容決定手段1143は、当否結果に基づき、普図停止図柄決定用参照テーブル1143a−1を参照して停止図柄を決定する。次に、ステップ1210で、普図内容決定手段1143は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192を参照して補助遊技側の遊技状態情報を取得した上、普図変動態様決定用参照テーブル1143a−2を参照し、普通図柄の変動時間を決定する。そして、ステップ1212で、普図制御手段1154は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a内の普通図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1214で、普図保留手段1133は、普通図柄に関する当該保留球を1減算した上で普図保留情報一時記憶手段1133aに記録されている保留情報を更新すると共に、普図制御手段1154は、普図変動管理用タイマ1154a−1をスタートした後、普図表示部2421上で普通図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1216で、普図変動時間管理手段1154aは、普図変動管理用タイマ1154a−1を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1216でYesの場合、ステップ1218で、普図制御手段1154は、普図表示部2421上で、前記ステップ1208で普図内容決定手段1143が決定した停止図柄を確定表示する。そして、ステップ1220で、普図制御手段1154は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a内の普通図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1222で、条件判定手段1161は、当該停止図柄が「当たり」であるか否かを判定する。ステップ1222でYesの場合、ステップ1224で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192を参照して補助遊技側の遊技状態情報を取得した上、当該遊技状態に基づき、電チュー開放時間決定用参照テーブル1163を参照し、第2特図始動口電動役物2112の開放時間を決定した上、補助遊技関連情報一時記憶手段1193に開放時間をセットする。次に、ステップ1226で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aのフラグ領域内の電チュー開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1228で、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112を開放する。
次に、ステップ1230で、電チュー開閉制御手段1160は、電チュー開放期間管理用タイマ1162を参照し、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aに一時記憶した開放時間の終了タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112を閉鎖する。次に、ステップ1234で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aのフラグ領域内の電チュー開放中フラグをオフにし、次の処理(通常遊技処理14)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合はステップ1230に移行し、ステップ1204でNoの場合はステップ1216に移行し、ステップ1206、ステップ1216、ステップ1222及びステップ1230でNoの場合は次の処理(通常遊技処理14)に移行する。
次に、図9は、図4におけるステップ14のサブルーチンに係る、通常遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1400(1)で、主制御装置1000は、後述する第1特別図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1400(2)で、主制御装置1000は、後述する第2特別図柄表示処理を実行する。そして、ステップ1500で、主制御装置1000は、後述する特別遊技作動条件判定処理を実行し、次のステップ(特別遊技制御処理16)に移行する。
次に、図10は、図9におけるステップ1400(1)及び(2)のサブルーチンに係る、第1特別図柄表示処理及び第2特別図柄表示処理のフローチャートである。尚、本処理は、第1特別図柄側及び第2特別図柄側で共通するため、特記する場合を除き、第1特別図柄側を主に記載することとし、第2特別図柄側は括弧書きで記載する。まず、ステップ1800で、主制御装置1000は、後述する変動開始条件充足判定処理を実行する。次に、ステップ1402で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1特別図柄(第2特別図柄)に係る変動開始許可フラグがオンであるか否かを判定する。尚、「変動開始許可フラグ」とは、後述する変動開始条件充足判定処理においてオンとなる、特別遊技中や特別図柄変動中でないこと等を条件としてオンになるフラグである。ステップ1402でYesの場合、ステップ1403で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグ領域にアクセスし、第1特別図柄(第2特別図柄)に係る変動開始許可フラグをオフにする。
次に、ステップ1404で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1特図保留情報一時記憶手段1131a(第2特図保留情報一時記憶手段1132a)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1主遊技側乱数(第2主遊技側乱数)を読み出す。次に、ステップ1406で、当否抽選手段1135は、第1主遊技側乱数(第1当選乱数){第2主遊技側乱数(第2当選乱数)}及び遊技状態に基づき、第1特図用当否抽選テーブル1135b−1(第2特図用当否抽選テーブル1135b−3)を参照し、特別図柄当否(大当たり、小当たり)抽選を実行する。尚、本最良形態では、同一の抽選テーブルで大当たり及び小当たりの抽選を実行したがこれには限定されない。例えば、当否抽選に際しては、先に大当たり抽選テーブルを参照して大当たり抽選を実行し、大当たり抽選にはずれた場合、更に小当たり抽選テーブルを参照して小当たり抽選を実行するように構成してもよい。更には、先に小当たり抽選テーブルを参照して小当たり抽選を実行し、小当たり抽選にはずれた場合又は当たった場合でも重ねて大当たり抽選を実行してもよい。そして、ステップ1408で、特別遊技移行決定手段1135aは、抽選結果が当たりか否かを判定する。ステップ1408でYesの場合、ステップ1410で、特別遊技移行決定手段1135aは、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の当たりフラグをオンにする。他方、ステップ1408でNoの場合には、ステップ1410をスキップする。
そして、ステップ1412で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1特図内容決定用抽選テーブル1141a(第2特図内容決定用抽選テーブル1142a)内の各抽選テーブルを参照し、第1主遊技側乱数(例えば、第1特別図柄決定乱数、第1変動態様決定乱数){第2主遊技側乱数(例えば、第2特別図柄決定乱数、第2変動態様決定乱数)}に基づいて第1特別図柄(第2特別図柄)に関する停止図柄及び変動態様を決定し、これらを第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に一時記憶する。尚、前記参照されるテーブルは、当否結果・遊技状態(確率変動遊技状態や限定頻度遊技状態)に基づいて決定される(以下も同様)。次に、ステップ1414で、情報送信制御手段1300は、ステップ1412で決定した第1特別図柄(第2特別図柄)に関する図柄情報(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)を演出制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1416で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)が、所定時間{前記ステップ1412で決定した変動態様に係る変動時間}を第1特図変動管理用タイマ1151a−1(第2特図変動管理用タイマ1152a−1)にセットする。そして、ステップ1418で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1特別図柄表示装置2130の第1特図表示部2131(第2特別図柄表示装置2230の第2特図表示部2231)上で、第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に記憶された変動態様に従い、特別図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1420で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の変動中フラグをオンする。
そして、ステップ1422で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)が、所定時間に到達したか否かを判定する。ここで、ステップ1422でNoの場合には、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。他方、ステップ1422でYesの場合、ステップ1424で、情報送信制御手段1300は、所定時間に到達した旨のコマンドを演出制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1426で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1特別図柄表示装置2130の第1特図表示部2131(第2特別図柄表示装置2230の第2特図表示部2231)上での特別図柄の変動表示を停止し、第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。
次に、ステップ1438で、遊技制御手段1100は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、当たりフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1438でYesの場合、ステップ1440で、遊技制御手段1100は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の当たりフラグをオフにする。次に、ステップ1446で、遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技実行許可フラグをオンにし、ステップ1428に移行する。尚、ステップ1438でNoの場合にも、ステップ1428に移行する。
次に、ステップ1428で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ1430で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)は、第1特図変動管理用タイマ1151a−1(第2特図変動管理用タイマ1152a−1)をリセットする。次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
尚、ステップ1402でNoの場合には、ステップ1432で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1432でYesの場合にはステップ1422に移行し、Noの場合には次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
次に、図11は、図10におけるステップ1800(1)及び(2)のサブルーチンに係る、第1特別図柄及び第2特別図柄に係る変動開始条件充足判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1802で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194をそれぞれ参照し、特別遊技中でないか否かを判定する。ステップ1802でYesの場合、ステップ1804で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、遊技状態一時記憶手段1190にアクセスし、現在第1特別図柄も第2特別図柄も変動中でないか否かを判定する。ステップ1804でYesの場合、ステップ1808で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、優先消化側の保留、即ち、本例では第2特別図柄側の保留が存在するか否かを判定する。ステップ1808でYesの場合、ステップ1810で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、優先消化側の特図情報一時記憶手段(第2特図情報一時記憶手段1192b)にアクセスし、優先消化側の第2特別図柄に係る変動開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ1402)に移行する。他方、ステップ1808でNoの場合(優先消化側の保留が無い場合)には、ステップ1812で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、非優先消化側の保留が存在するか否かを判定する。ステップ1812でYesの場合、ステップ1814で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、非優先消化側の第1特別図柄に係る変動許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ1402)に移行する。尚、ステップ1802又はステップ1804でNoの場合にも次の処理(ステップ1402)に移行する。
次に、図12は、図10におけるステップ1450(1)及び(2)のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段1180は、特図時短回数カウンタ1181aを参照して、特図時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否か、即ち、非確変時短遊技中であるか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技制御手段1180は、特図時短回数カウンタ1181aの時短回数カウンタ値を1減算する。次に、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、特図時短回数カウンタ1181aを参照して、特図時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1457で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1190内の特図時間短縮フラグをオフにする。そして、ステップ1458で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1190内の普図時間短縮フラグをオフにし、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。尚、ステップ1452及びステップ1456及でNoの場合にも、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
次に、図13は、図9におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技実行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技実行許可フラグをオフにする。次に、ステップ1506で、特別遊技内容決定手段1172は、各種パラメータに基づき、特別遊技内容参照テーブル1172aを参照することにより、当該特別遊技の内容を特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットする。そして、ステップ1507で、特定遊技制御手段1180は、遊技関連情報一時記憶手段1190(遊技内容決定用情報記憶領域)に一時記憶されている過去の当選図柄及び遊技状態に関する情報を、今回の当選図柄及び現在の遊技状態に関する情報に更新する。尚、この遊技状態情報は、特別遊技終了後の遊技状態を決定する際に利用される。以上で、特別遊技内容のセット処理を終了する。
次に、ステップ1508で、特定遊技終了条件判定手段1181は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、今回の当たりが小当たりでないか否かを判定する。ステップ1508でYesの場合、ステップ1510で、特定遊技終了条件判定手段1181は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグ領域にアクセスし、特図確変フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1510でYesの場合、ステップ1512で、特定遊技終了条件判定手段1181は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグ領域内の特図確変フラグをオフにする。
次に、ステップ1516で、特定遊技終了条件判定手段1181は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグ領域にアクセスし、特図時短フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1516でYesの場合、ステップ1518で、特定遊技終了条件判定手段1181は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグ領域にアクセスし、特図時短フラグをオフにする。そして、ステップ1519で、特定遊技終了条件判定手段1181は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグ領域にアクセスし、普図時短フラグをオフにする。そして、ステップ1520で、特定遊技終了条件判定手段1181は、特図時短回数カウンタ1181bをクリアして時短回数を0回にする。そして、ステップ1528で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技移行許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行する。尚、ステップ1502でNoの場合にも次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行し、ステップ1508でNoの場合及びステップ1516でNoの場合にはステップ1528に移行し、ステップ1510でNoの場合にはステップ1516に移行する。
次に、図14は、図4におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604及びステップ1606で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1608で、情報送信制御手段1300は、演出制御手段2320側に特別遊技開始信号を送信し、ステップ1612に移行する。他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、特別遊技実行手段1173は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
次に、ステップ1612で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ1614〜1622の処理を行うことなく、ステップ1626に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、特別遊技制御手段1170は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194に一時記憶されている開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン)をセットする。次に、ステップ1616で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の入賞球カウンタをゼロクリアする。次に、ステップ1618で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド数カウンタに1を加算する。尚、特別遊技関連情報一時記憶手段1194に記憶されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ1620で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ1622で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220のいずれを開放するかを確認した上で、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220の第1大入賞口電動役物2122又は第2大入賞口電動役物2222を駆動して、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を開放し、ステップ1626に移行する。
次に、ステップ1626で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合には、ステップ1630に移行する。他方、ステップ1626でNoの場合、ステップ1628で、特別遊技実行手段1173は、ラウンド実行用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)を参照して所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ1628でYesの場合にも、ステップ1630に移行し、Noの場合には、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
次に、ステップ1630で、特別遊技実行手段1173は、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220の第1大入賞口電動役物2122又は第2大入賞口電動役物2222の駆動を停止して、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を閉鎖する。そして、ステップ1632で、特別遊技実行手段1173は、ラウンド実行用タイマ1174aをリセットする。次に、ステップ1634で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1636で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して、当該ラウンドが最終ラウンド(例えば、大当たりであれば15ラウンド、小当たりであれば1ラウンド)であるか否かを判定する。ステップ1636でYesの場合、ステップ1638で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1640で、情報送信制御手段1300は、演出制御手段2320側に特別遊技終了信号を送信する。そして、ステップ9000で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。尚、ステップ1636でNoの場合にも、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
次に、図15は、図14におけるステップ9000のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。ステップ9002で、特定遊技制御手段1180は、遊技関連情報一時記憶手段1190(遊技内容決定用情報一時記憶領域)を参照して今回の当たりの契機となった図柄情報及び遊技状態情報を取得した上、特図特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183aを参照して特図遊技状態を決定し、遊技状態一時記憶手段1190に当該決定した特図遊技状態(更には回数制限付き特図時短の場合には回数)をセットする。次に、ステップ9004で、特定遊技制御手段1180は、遊技関連情報一時記憶手段1190(遊技内容決定用情報一時記憶領域)を参照して今回の当たりの契機となった図柄情報及び遊技状態情報を取得した上、普図特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183bを参照して特図遊技状態を決定し、遊技状態一時記憶手段1190に当該決定した普図遊技状態をセットし、次の処理(ステップ5000の賞球払出処理)に移行する。
次に、図16は、図4におけるステップ1800のサブルーチンに係る、大当たり連続ゾーン決定用情報送信制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1802で、大当たり連続ゾーン決定用情報更新可否判定手段1301は、遊技関連情報一時記憶手段1190等を参照し、連続大当たりゾーン決定用情報が更新されたか否か(本例では、大当たり図柄が停止して特別遊技実行フラグがオンになったか否か)を判定する。ステップ1802でYesの場合、ステップ1804で、情報送信制御手段1300は、サブメイン制御装置に対し、更新された大当たり連続ゾーン決定用情報(本例では、新たな大当たりが発生した旨の情報)を送信し、次の処理(ステップ10の入賞処理)に移行する。尚、ステップ1802での場合にも、次の処理(ステップ10の入賞処理)に移行する。
次に、図17〜図24のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機のサブ基板側での処理の流れを説明する。
まず、図17は、演出制御手段2320が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。はじめに、ステップ6050で、演出制御手段2320は、後述する大当たり連続ゾーン決定用情報管理処理を実行する。次に、ステップ6500で、演出制御手段2320は、後述する保留情報管理・保留表示処理を実行する。次に、ステップ6100(1)及び(2)で、演出制御手段2320は、後述する第1及び第2装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ6200(1)及び(2)で、演出制御手段2320は、後述する第1及び第2装飾図柄表示制御処理を実行する。そして、ステップ6600で、演出制御手段2320は、後述する大当たり連続ゾーン終了判定処理を実行する。次に、ステップ6300で、演出制御手段2320は、後述する特別遊技中(大当たり中)表示制御処理を実行する。そして、ステップ6700で、演出制御手段2320は、後述する大当たり連続ゾーン設定処理を実行し、ステップ6400に戻る処理を繰り返す。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
はじめに、図18は、図17のステップ6050のサブルーチンに係る、連続ゾーン決定用情報管理処理のフローチャートである。ここで、ステップ6052〜ステップ6054が連続ゾーン決定用パラメータ値更新処理であり、ステップ6056〜ステップ6058が連続ゾーン決定用パラメータ値クリア処理である。まず、ステップ6052で、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値更新制御手段2322d−2−1は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から連続大当たり決定用情報を受信したか否かを判定する。ステップ6052でYesの場合、ステップ6054で、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値更新制御手段2322d−2−1は、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値一時記憶手段2322d−2−1−1に一時記憶されたパラメータ値を更新(例えば1加算)する。以上でパラメータ更新処理が終了する。
次に、ステップ6056で、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値消去制御手段2322d−2−2は、情報クリア条件を充足したか(例えば、サブボタン情報一時記憶手段2321bを参照してサブボタンが所定操作されたか否か、或いは、遊技球が発射されていない時間や非特別遊技中で図柄が変動していない時間等が所定時間を経過したか否か)を判定する。ステップ6056でYesの場合、ステップ6058で、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値消去制御手段2322d−2−2は、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値一時記憶手段2322d−2−1−1に一時記憶されたパラメータ値をクリアし、次の処理(ステップ6500の保留情報管理・保留表示制御処理)に移行する。尚、ステップ6052でNoの場合にはステップ6056に移行し、ステップ6056でNoの場合には次の処理(ステップ6500の保留情報管理・保留表示制御処理)に移行する。
次に、図19は、図17でのステップ6500のサブルーチンに係る、保留情報管理・保留表示処理のフローチャートである。まず、ステップ6502で、装図保留情報表示制御手段2322bは、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から保留情報を受信したか否かを判定する。ステップ6502でYesの場合、ステップ6504で、装図保留情報表示制御手段2322bは、装図保留情報一時記憶手段2322b−1の装図保留カウンタ値に1を加算する。そして、ステップ6505で、装図保留情報表示制御手段2322bは、装図保留情報一時記憶手段2322b−1の装図保留カウンタ値と同数の保留表示をし、次の処理{ステップ6100(1)の第1装飾図柄表示内容決定処理}に移行する。他方、ステップ6502でNoの場合、ステップ6506で、装図保留情報表示制御手段2322bは、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から新たな図柄情報を受信したか否かを判定する。ステップ6506でYesの場合、ステップ6508で、装図保留情報表示制御手段2322bは、装図保留情報一時記憶手段2322b−1の装図保留カウンタ値に1を減算する。そして、ステップ6510で、演出制御手段2320は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアにアクセスし、図柄内容決定許可フラグをオンにし、ステップ6505に移行する。
次に、図20は、図17でのステップ6100のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。ここで、第1装飾図柄に係るステップ6100(1)と第2装飾図柄に係るステップ6100(2)とは処理が共通するので、両者を一纏めにして説明することとする。まず、ステップ6102で、装図表示内容決定手段2322a−1は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御基板1000側から新たな図柄情報を受信したか否かを判定する。ステップ6102でYesの場合、ステップ6104で、装図表示内容決定手段2322a−1は、ステップ6102で受信した図柄情報に基づき、装図変動内容決定用抽選テーブル2322a−1−1及び停止図柄決定用抽選テーブル2322a−1−2を参照し、装飾図柄の変動態様と停止図柄を決定する。そして、ステップ6106で、装図表示内容決定手段2322a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアにアクセスし、図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理{ステップ6200(1)の第1装飾図柄表示制御処理}に移行する。
次に、図21は、図17でのステップ6200(1)及び(2)のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。ここで、第1装飾図柄に係るステップ6200(1)と第2装飾図柄に係るステップ6200(2)とは処理が共通するので、両者を一纏めにして説明することとする。まず、ステップ6202で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6202でYesの場合、ステップ6204で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322aのフラグエリアを参照し、図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6204でYesの場合、ステップ6206及びステップ6208で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄変動中フラグをオンにすると共に、図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ6210で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cの図柄関連情報エリア内に一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置2310の装図表示部2311上で装飾図柄の変動表示を開始する。
そして、ステップ6212で、装飾図柄表示制御手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2121aを参照し、主制御装置1000側から確定表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6212でYesの場合、ステップ6214で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cの図柄関連情報エリア内に一時記憶された決定内容(停止図柄)に従い、演出表示装置2310の装図表示部2311上で装飾図柄の停止図柄を確定表示する。そして、ステップ6216で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄変動中フラグをオフにする。そして、ステップ6218で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグ領域にアクセスし、連続大当たりゾーン終了判定処理実行許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ6600の大当たり連続ゾーン終了判定処理)に移行する。
尚、ステップ6202でNoの場合はステップ6212に移行し、ステップ6204及びステップ6212でNoの場合は次の処理(ステップ6600の大当たり連続ゾーン終了判定処理)に移行する。
次に、図22は、図17でのステップ6600のサブルーチンに係る、大当たり連続ゾーン終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ6602で、大当たり時プレミア演出表示制御手段2322eは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグ領域を参照し、連続大当たりゾーン終了判定実行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ここで、ステップ6602でYesの場合、ステップ6604で、大当たり時プレミア演出表示制御手段2322eは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグ領域にアクセスし、連続大当たりゾーン終了判定実行許可フラグをオフにする。そして、ステップ6608で、大当たり時プレミア演出表示制御手段2322eは、R値一時記憶手段2232c−2に一時記憶されているR値から1を減算する。そして、ステップ6610で、大当たり時プレミア演出表示制御手段2322eは、R値一時記憶手段2232c−2に一時記憶されているR値が0であるか否かを判定する。ステップ6610でYesの場合、ステップ6612で、大当たり時プレミア演出表示制御手段2322eは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cを参照し、当該変動は大当たりではないか否かを判定する。ステップ6612でYesの場合、ステップ6613で、大当たり時プレミア演出表示制御手段2322eは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cを参照し、現在確率変動遊技中でないか否かを判定する。ステップ6613でYesの場合、ステップ6614で、大当たり時プレミア演出表示制御手段2322eは、P値一時記憶手段2322c−3に一時記憶されているP値をクリアし、次の処理(ステップ6300の特別遊技中表示制御処理)に移行する。このように、R値が0に到達した場合であっても、当該変動が当たりである場合や確率変動遊技中である場合にはP値がクリアされないように構成されている。尚、ステップ6602、ステップ6610、ステップ6612及びステップ6613でNoの場合にも、次の処理(ステップ6300の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、図23は、図17でのステップ6300のサブルーチンに係る、特別遊技中(大当たり中)表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6302で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6302でYesの場合、ステップ6304で、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技開始信号を受信したか否かを判定する。ステップ6304でYesの場合、ステップ6306及びステップ6308で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置2310上で大当たり開始表示を行う。
そして、以下のステップ6350〜ステップ6360にかけて、プレミア演出に関する処理が実行される。具体的には、まず、ステップ6350で、大当たり時プレミア演出表示制御手段2322eは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cを参照し、今回の特別遊技は高利益特別遊技(本例では15R)であるか否かを判定する。尚、本最良形態では、低利益特別遊技(本例では2R大当たりや1R小当たり)が実行されてもP値が加算されないように構成されているが、これら低利益特別遊技の一部(例えば本例では2R大当たり)や全部についてP値が加算されるように構成されていてもよい。そして、ステップ6354で、大当たり時プレミア演出表示制御手段2322eは、P値一時記憶手段2322c−3に一時記憶されているP値が所定値(例えば5回)に到達したか否かを判定する。ステップ6354でYesの場合、ステップ6356で、大当たり時プレミア演出表示制御手段2322eは、演出表示装置2310上で所定画像(例えば、プレミア動画像のような動画像又は画像、QRコード等)を表示し、ステップ6358に移行する。他方、ステップ6354でNoの場合、即ち、大当たり時プレミア演出表示制御手段2322eは、演出表示装置2310上で、所定画像表示までの残り回数(「所定値−P」回)を表示し、ステップ6358に移行する。そして、ステップ6358で、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上で、ステップ1624で主制御装置1000側から逐次送信されている遊技情報に基づき、ラウンド数と入賞個数を逐次表示する。次に、ステップ6312で、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2121aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技終了信号を受信したか否かを判定する。ステップ6312でYesの場合、ステップ6314で、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上で、大当たり終了表示を行う。そして、ステップ6316及びステップ6317で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の特別遊技中フラグをオフにすると共に大当たり連続ゾーン設定許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ6700の大当たり連続ゾーン設定処理)に移行する。
尚、ステップ6302、ステップ6304及びステップ6312でNoの場合は次の処理(ステップ6700の大当たり連続ゾーン設定処理)に移行し、ステップ6350でNoの場合にはステップ6312に移行する。
次に、図24は、図17でのステップ6700のサブルーチンに係る、大当たり連続ゾーン設定処理のフローチャートである。まず、ステップ6702で、連続大当たりゾーン制御手段2322dは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、大当たり連続ゾーン設定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6702でYesの場合、ステップ6704で、連続大当たりゾーン制御手段2322dは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアにアクセスし、大当たり連続ゾーン設定許可フラグをオフにする。そして、ステップ6706で、連続大当たりゾーン制御手段2322dは、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値一時記憶手段2322d−2−1−1のパラメータ値に基づき、連続大当たりゾーン決定用テーブル2322d−2−3を参照しR0値を特定し、当該R0値をR値一時記憶手段2322c−1にセットし、次の処理(ステップ6050の大当たり連続ゾーン決定用情報管理処理)に移行する。尚、ステップ6702でNoの場合にも、次の処理(ステップ6050の大当たり連続ゾーン決定用情報管理処理)に移行する。
次に、図25を参照しながら、本最良形態に係る作用を説明する。まず、図25左側の表(上段・下段)は、主制御部側での遊技履歴(大当たり回数、図柄変動回数、当たり図柄、大当たり種、大当たり時の特図遊技状態、大当たり後の特図遊技状態)である。他方、図25右側の表(上段・下段)は、副制御部側での遊技履歴である。ここで、副制御部側での遊技履歴に関しては、従来技術及び本最良形態で共通する遊技履歴として、P値及び大当たり中の演出の変遷が記載されており、本最良形態に特有な遊技履歴として、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値(大当たり前後)、R値(大当たり時)及びR0値(大当たり後にセット)の変遷が記載されている。ここで、図25左側の表(上段・下段)から分かるように、主制御部側での遊技履歴は、上段・下段で同一である。このように主制御部側での遊技履歴が同一である状況下、副制御部側での設定条件により、副制御部側での大当たり中における演出内容がどのように変わるかを説明することとする。尚、図中、特図遊技状態(主遊技側遊技状態)の「確変」とは、特別遊技(大当たり)への移行当選確率が「非確変」のそれよりも高い遊技状態である(或いは、特別図柄が所定態様で停止する確率が「非確変」のそれよりも高い遊技状態である)。また、特図遊技状態(主遊技側遊技状態)の「時短」とは、特別図柄(主遊技側識別情報)の変動時間の平均時間(選択され得る全変動時間の平均時間)が「非時短」のそれよりも短い遊技状態である。そして、特図遊技状態が「時短」等である場合、普図遊技状態(補助遊技側遊技状態)も連動して「時短」となる。ここで、普通図柄に関する「時短」とは、単位時間(例えば1分)当たりの第2特図始動口電動役物2112の期待開放時間が、普通図柄に関する「非時短」時よりも長くなることを意味する。具体的には、普通図柄の変動時間が普通図柄に関する「非時短」時よりも短くなること(普図時短)、普通図柄が特定態様で停止する普通図柄当選確率が普通図柄に関する「非時短」時よりも高くなること(普図確変)、普通図柄が当選した場合、第2特図始動口電動役物2112の開放時間が普通図柄に関する「非時短」時よりも長くなること、の一又は任意の複数の組み合わせ(例えばすべて)である。
まず、図25上段を参照しながら、従来技術について説明する。そこで、履歴順に説明すると、図25上段の場合だと、(1)利益状態が相対的に高い特別遊技(本例では15R大当たり)のみが大当たり回数としてカウントされる、(2)特図時短中の大当たりのみが大当たり連続と判定される、の条件下、大当たり中の演出が決定される。これを踏まえて副制御部側での「P値」の推移を見ると、まず、1回目の大当たりは低利益大当たりなので「P値=0」である。この際、大当たり中の演出としては、低利益の確率変動大当たりの可能性があることを示唆する「通常演出B」が表示される。次に、2回目の大当たりは高利益大当たりなので「P値=1」となる。この際、大当たり中の演出としては、出球が獲得できる大当たりであることを報知する「通常演出A」が表示される。次に、3回目の大当たりは高利益大当たりであり且つ当該大当たり時の遊技状態が「確変・時短」であるため、P値に1加算されて「P値=2」となる。この際も、大当たり中の演出としては、出球が獲得できる大当たりであることを報知する「通常演出A」が表示される。次に、4回目の大当たりは低利益大当たりなのでP値は加算されない。この際、大当たり中の演出としては、低利益の非確率変動大当たりに転落した可能性があることを示唆する「通常演出C」が表示される。ここで、本例では、「3A」で当選した後は確率変動状態及び時短遊技状態に突入するが、時短は50回で終了する。したがって、「7A」のような、大当たりに当選するまで確率変動状態・時短遊技状態が継続する場合と異なり、時短が50回終了した後に大当たりに当選した場合には確率変動状態で当選したのか否かが不明な所謂潜伏確率変動状態となる。このような状況下、従来技術では時短遊技が終了した後にP値がゼロクリアされる。したがって、内部的に確率変動状態でありながら、この高利益大当たりに係る4回目の大当たり(回数制限付き時短が終了した後の120回目)では、「P値=1」となる。この際、大当たり中の演出としては、出球が獲得できる大当たりであることを報知する「通常演出A」が表示される。以後も高利益特別遊技(8回目の大当たり)に当選するものの、P値は所定値(本例では5回)に到達しないため、所定値に達した際の大当たり時プレミア演出は実行されない。
次に、図25下段を参照しながら、本最良形態について説明する。尚、上段でのP値のカウントアップ条件は、従来技術が、(1)利益状態が相対的に高い特別遊技(本例では15R大当たり)のみが大当たり回数としてカウントされる、(2)特図時短中の大当たりのみが大当たり連続と判定される、であるのに対し、本最良形態では、下段でのP値のカウントアップ条件は、(1)利益状態が相対的に高い特別遊技(本例では15R大当たり)のみが大当たり回数としてカウントされる、(2)図柄がR0回変動するまでに高利益特別遊技に当選すればよい、(3)図柄がR0回変動するまでに高利益特別遊技に当選しなかった場合であっても内部的に特図確変状態であればP値はクリアされない、である。更に、本最良形態では、高利益特別遊技のみならず低利益特別遊技に当選した場合にも当該特別遊技終了後にR0値がセットされることに加え、特別遊技(高利益特別遊技+低利益特別遊技)が連続大当たりゾーンで当選する度、セットされるR0値が増加していく。
これを踏まえて副制御部側での「P値」の推移を見ると、まず、1回目の大当たりは低利益大当たりなので「P値=0」である。この際、大当たり中の演出としては、低利益の確率変動大当たりの可能性があることを示唆する「通常演出B」が表示される。そして、当該低利益大当たり終了後、連続大当たりゾーンとしてR0値{R0−1値(本例では50回)}がセットされる。尚、基本的には図柄変動回数がこの期間内に高利益大当たりに当選すればP値に1加算されるが、P値=0の場合には当該回数を超えて高利益大当たりに当選しても、初回であるが故に次回の高利益大当たり時にはP値に1が加算される。
次に、2回目の大当たりは高利益大当たりなので「P値=1」となる。この際、大当たり中の演出としては、出球が獲得できる大当たりであることを報知する「通常演出A」が表示されると共に、「P値=1」である旨表示される。そして、当該高利益大当たり終了後、連続大当たりゾーンとしてR0値{R0−2値(R0−2値>R0−1値)、本例では100回}がセットされる。以後、基本的には100回転以内に高利益大当たりに当選すればP値に1加算されることになるが、今回の例では内部的に特図確変状態であるから、このケースの場合には当該回数を超えて高利益大当たりに当選しても、P値には1が加算される。
次に、3回目の大当たりは高利益大当たりなので「P値=2」となる。この際、大当たり中の演出としては、出球が獲得できる大当たりであることを報知する「通常演出A」が表示されると共に、「P値=2」である旨表示される。そして、当該高利益大当たり終了後、連続大当たりゾーンとしてR0値{R0−3値(R0−3値>R0−2値)、本例では150回}がセットされる。以後、基本的には150回転以内に高利益大当たりに当選すればP値に1加算されることになるが、今回の例では内部的に特図確変状態であるから、このケースの場合には当該回数を超えて高利益大当たりに当選しても、P値には1が加算される。
次に、4回目の大当たりは低利益大当たりなのでP値は変わらない(P値=2のまま)。この際、大当たり中の演出としては、低利益の確率変動大当たりの可能性があることを示唆する「通常演出B」が表示される。即ち、これを見た遊技者は、これまで継続してきた高確率抽選遊技が終了した可能性があると認識する。尚、本最良形態では、高利益大当たりでなくても大当たりに当選するとR0値が増大するように設計されている。したがって、当該低利益大当たり終了後、連続大当たりゾーンとしてR0値{R0−4値(R0−4値>R0−3値)、本例では200回}がセットされる。以後、基本的には200回転以内に高利益大当たりに当選すればP値に1加算されることになるが、今回の例では内部的に特図確変状態であるから、このケースの場合には当該回数を超えて高利益大当たりに当選しても、P値には1が加算される。
そして、4回目の低利益大当たり後、図柄が50回変動した後、特図時短遊技(及びこれと連動して普図時短遊技)が終了する。したがって、これ以後は第2特図始動口2110への易入球状態では無くなる。ところで、これ以後(特に図柄がR0=200回を超えた場合)に高利益大当たりに当選した際、これまで蓄積したP値がクリアされていない状態で1加算された場合には、前回(4回目の低利益大当たり)が確率変動大当たりであることを意味し、他方、これまで蓄積したP値がクリアされた状態で1加算された場合には、前回(4回目の低利益大当たり)が通常大当たりであることを意味する。このような状況下、4回目の大当たりから205回目に、5回目の大当たりである、高利益大当たりに係る「7B」に当選する。この際、大当たり中の演出としては、出球が獲得できる大当たりであることを報知する「通常演出A」が表示されると共に、以前のP値(2)に1加算された「P値=3」が表示される。これにより、遊技者は前回(4回目)の大当たりが確率変動大当たりであることを悟ることになる。そして、当該高利益大当たり終了後、連続大当たりゾーンとしてR0値{R0−5値(R0−5値>R0−4値)、本例では250回}がセットされる。
次に、6回目の大当たりは高利益大当たりなので「P値=4」となる。この際、大当たり中の演出としては、出球が獲得できる大当たりであることを報知する「通常演出A」が表示されると共に、「P値=4」である旨表示される。そして、当該高利益大当たり終了後、連続大当たりゾーンとしてR0値{R0−6値(R0−6値>R0−5値)、本例では300回}がセットされる。
次に、7回目の大当たりは低利益大当たりなのでP値は変わらない(P値=4のまま)。この際、大当たり中の演出としては、低利益の確率変動大当たりの可能性があることを示唆する「通常演出B」が表示される。即ち、これを見た遊技者は、これまで継続してきた高確率抽選遊技が終了した可能性があると認識する。そして、当該高利益大当たり終了後、連続大当たりゾーンとしてR0値{R0−7値(R0−7値>R0−6値)、本例では350回}がセットされる。そして、7回目の低利益大当たり後、図柄が50回変動した後、特図時短遊技(及びこれと連動して普図時短遊技)が終了する。したがって、これ以後は第2特図始動口2110への易入球状態では無くなる。ところで、この時点で内部的に確率変動遊技状態では無いため、従来技術ではこの時点でP値がクリアされる。他方、本最良形態では、7回目の低利益大当たり後、図柄がR0値に相当する回数(本例では350回)変動するまではP値はクリアされない。したがって、この期間内に高利益大当たりに再び当選すれば、P値はインクリメントされることになる。
このような状況下、7回目の低利益大当たり後にセットされたR0値(本例では350回)よりも少ない、図柄変動300回目で、8回目の大当たりである、高利益大当たりに係る「7A」に当選する。この際、大当たり中の演出としては、出球が獲得できる大当たりであることを報知する「通常演出A」が表示されると共に、以前のP値(4)に1加算された「P値=5」が表示され、且つ、所定回数高利益が連続したことを条件とする「特殊演出X」が表示される。
本最良形態によれば、所定期間内に遊技媒体に関連した第一特典が付与されることが所定回数連続すると、遊技媒体に関連しない第二特典が付与される遊技機において、所定期間が固定値では無く可変値である設計下、主制御部側及び/又は副制御部側での遊技履歴に基づき、前記所定期間の長さが決定されるように構成されているので、第一特典を管理する主制御基板における特定遊技状態とは必ずしもリンクさせない形で所定期間が設定され得る。この結果、遊技者に有利な特定遊技状態(例えば、特別遊技移行抽選が高確率で実行される高確率抽選状態や、遊技媒体の減少が抑制された状況で特別遊技移行抽選が実行される易開放遊技状態やRT状態等)で所定の特別遊技に当選できなくても、副制御部側で決定した所定期間内に所定の特別遊技に当選した場合には連続回数がインクリメントされるので、主遊技部側での状況に拘わらず、設定期間に応じて副制御基板側での特典付与容易性を可変できる。即ち、本最良形態によれば、当該期間として長い期間が決定された場合には特典が付与され易くなり遊技意欲の減退が防止できる一方、当該期間として短い期間が決定された場合には特典が付与され難くなり第二特典の希少感を増大させることが可能になるという効果を奏する。
更に、連続当選回数に基づき前記所定期間の長さが決定されるように構成されているので、連続すればする程第二特典が付与され易くなる状況や、連続すればする程第二特典が付与され難くなる状況を構築できる結果、遊技性に幅を持たせることが可能になるという効果をも奏する。
次に、本最良形態の変更例を説明する。まず、本最良形態では、連続大当たり充足条件として、高利益状態の特別遊技のみ連続大当たりのカウント値を更新するように構成したが、低利益大当たり(例えば、本例では2R大当たり)や小当たり等、どのような当たりを連続大当たりと認定するように構成してもよい。
次の変更例を説明する。本最良形態では、遊技状態に拘わらず当該連続大当たりゾーン期間内に大当たりに当選すれば連続大当たり条件を充足したと認定されるように構成されている。他方、本変更例では、連続大当たり条件として、連続大当たりゾーン期間内に大当たりに当選するだけでなく、遊技状態が所定の遊技状態(例えば特図確変遊技状態)であることを過重条件としてもよい。例えば、連続大当たり条件を「所定の大当たり」+「連続大当たりゾーン期間内」+「特図確率変動遊技状態」とした場合、内部状態が遊技者に悟られないような「特図確率変動遊技状態」(典型的は、特図時短や普図時短でない特図確率変動遊技状態)下で「所定の大当たり」+「連続大当たりゾーン期間内」を充足した大当たりに当選したとき、連続大当たりがカウントされるか否かで当該当選時の遊技状態を告知する機能を持たせることが可能となる。
次の変更例を説明する。本最良形態では、図柄の変動回数を「連続大当たりゾーン」として設定するように構成したが、図柄の変動回数ではなく時間を設定するように構成してもよい。例えば、デフォルトでは前回の大当たりから所定時間(例えば1時間)以内に再度大当たりした場合に「連続大当たり」と認定されるとした場合、当該所定時間とは異なる時間(例えば20000時間)を設定できるようにしてもよい。そして、この設定した時間をクリアするためには、主制御部及び/又は副制御部のRAMの内容が消去されないと当該設定した時間をクリアできないように構成する。このように構成することで、主制御部側や副制御部側で当選確率を段階的に設定(この設定もRAMの内容がクリアされないとクリアされない)する機能を有する遊技機(例えばスロットマシン)における、設定判別の一ツールを遊技者に供することが可能となる。
次の変更例を説明する。本変更例では、所定条件を充足した場合(表13に、主制御部側で実行された遊技結果に基づき連続大当たりゾーンを延長又は復活させるかを決定するためのテーブルを例示)、連続大当たりゾーンの期間(R値)が延長(本例ではタイミング3)乃至は復活(本例ではタイミング1及びタイミング2)するように構成してもよい(表14に、どの程度の期間延長又は復活するかを決定するテーブルを例示)。尚、連続大当たりゾーンを抜けた場合にはP値がクリアされるが、連続大当たりゾーンの期間を復活させた場合には、クリアされたP値を復活させることが好適である(このため、P値をクリアした後でもP値を一時記憶するための別領域を有することが好適である)。但し、この所定条件は特に限定されず、副制御部側で定めた所定条件であってもよい。この場合、例えば、副制御部側で「変動回数が50回転以内に小当たりした場合」といった場合に所定条件を内部的に定め、且つ、当該所定条件を遊技者に報知するよう構成してもよい。そして、この報知手法としては、遊技者に対する指令(ミッション演出)の形で、前述の例であれば「50回以内に小当たりに当選させろ」といった指令を課す形で実行することが、遊技の興趣性向上の観点から好ましい。また、この所定条件は前述したようにどのような条件としてもよく、「Xゲーム以内に普図始動口に入球すれば連続大当たり継続」というものにしてもよい。この場合、普図始動口を特図始動口と打ち分け可能な場所(例えば離れた場所)に設置しておけば、損をしても副制御部側での特典(例えばプレミア画像)を得たいという特別なユーザだけが狙うことが期待される。この結果、当該ユーザは副制御部側での特典を獲得でき満足感を得ることができる一方で、ホール側も利益を得ることができるという効果を奏する。
次に、本発明の第二最良形態を説明する。尚、以下の最良形態は、従来の第1種パチンコ遊技機(小当たり発展付き)を二つ混在させたような機種である。また、あくまで最良の形態であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。
ここで、各構成要素について説明する前に、本最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機の特徴(概略)を説明する。本最良形態に係るパチンコ遊技機は、通常遊技状態時に第1特別遊技に当選して当該特別遊技が終了すると、特図通常遊技状態から特図特定遊技状態に移行する(本最良形態では、大当たり図柄に基づき特図特定遊技状態への移行を決定するが、抽選で特図特定遊技状態への移行を決定したり、或いは、大当たり図柄に関わらず常に特図特定遊技状態に移行するよう構成してもよい)。この特図特定遊技状態に移行すると、第2特図始動口電動役物2112が殆ど開状態とならない普図通常遊技状態から、第2特図始動口電動役物2112が開状態となり易くなる普図特定遊技状態に移行する。即ち、この普図特定遊技状態になってはじめて第2特図始動口2110に遊技球が実質的に入球する状況となる。そして、第2特図始動口2110に遊技球が入球した場合、第1特図始動口2210に遊技球が入球した場合と異なり、大部分が小当たり(振分装置2330が所定条件下で開放)に繋がる。この小当たりの際に遊技球が振分装置2330の特定領域に入球した場合、大当たりに移行する。そして、当該大当たり終了後、所定条件下で再度特図特定遊技状態に移行する{本最良形態では、当該大当たりの契機となった小当たり図柄が所定態様であった場合に特図特定遊技状態への移行を決定するが、抽選で特図特定遊技状態への移行を決定したり、或いは、小当たり図柄に関わらず常に特図特定遊技状態に移行する(この場合には回数制限付きとすることが好ましい)よう構成してもよい}。以下、図面を参照しながら、各要素について詳述する。
まず、図26を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の前面側の基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、パチンコ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、パチンコ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、振分装置2330、第1特図始動口2210、第2特図始動口2110、普図始動口2410、第1大入賞口2120、第2大入賞口2220、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230、演出表示装置2310、普通図柄表示装置2420、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
まず、振分装置2330は、特別図柄が「小当たり図柄」で停止した場合に「小当たり」として開状態となる、主遊技に対応する入賞口(振分装置として機能)である。具体的構成としては、振分装置2330は、振分装置2330の内部に設けられている特定領域2331a及び通常領域2332aと、遊技球を特定領域2331a及び通常領域2332aのいずれかへ誘導する誘導装置2334と、特定領域2331aへの遊技球の入球を検出するための特定領域入賞検出装置2331と、通常領域2332aへの遊技球の入球を検出するための通常領域入賞検出装置2332と、ハネ部と称される振分装置電動役物2333と、振分装置電動役物2333を開閉させるための振分装置電動役物ソレノイド2333aとを備える。上述した振分装置2330の内部に設置された各構成部分には、振分装置電動役物2333が開状態の際に入賞した遊技球のみが到達可能であり、振分装置電動役物2333が閉状態の際には到達不能に構成されている。ここで、誘導装置2334は、夫々が長短複数の回転羽根を有する二つの回転体からなる。これら二つの回転体は常に回転しており、夫々の長い回転羽根同士が近接したときに、その上へ落下した遊技球を特定領域2331aへ誘導する。長い回転羽根同士が近接していないときは、その上へ落下した遊技球は通常領域2332aへ入球する。そして、振分装置電動役物2333は、振分装置2330に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態(図中の実線)と遊技球が入賞し易い開放状態(図中の点線)に可変する。
次に、第1特図始動口2210は、第1遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1特図始動口2210は、第1特図始動口入球検出装置2211を備える。ここで、第1特図始動口入球検出装置2211は、第1特図始動口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1特図始動口入球情報を生成する。
次に、第2特図始動口2110は、第2遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2特図始動口2110は、第2特図始動口入球検出装置2111と、第2特図始動口電動役物2112と、第2特図始動口電動役物2112を開閉させるための第2特図始動口電動役物ソレノイド2112aとを備える。ここで、第2特図始動口入球検出装置2111は、第2特図始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2特図始動口入球情報を生成する。次に、第2特図始動口電動役物2112は、第2特図始動口2110に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
ここで、図26に示すように、第1特図始動口2210と第2特図始動口2110とは、上下に重なる位置に配されており、通常時は第1特図始動口2210の存在により、第2特図始動口2110の上部が塞がれている。そして、後述するように、通常遊技時には、第2特図始動口2110へは殆ど遊技球が入球しないように構成されている。但し、この位置には限定されない。
次に、普図始動口2410は、普図始動口入球検出装置2411を備える。ここで、普図始動口入球検出装置2411は、普図始動口2410への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す普図始動口入球情報を生成する。尚、普図始動口2410への遊技球の入球は、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
次に、第1大入賞口2120及び第2大入賞口2220は、(1)第1特別図柄又は第2特別図柄)が大当たり図柄で停止した場合、(2)特別図柄が小当たり図柄で停止したことを契機として振分装置2330の振分装置電動役物2333が開状態となった際、当該振分装置2330内に入球した遊技球が特定領域2331aを通過した場合に、大当たりとして開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の左上方(右上方)に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)は、遊技球の入球を検出するための第1大入賞口入賞検出装置2121(第2大入賞口入賞検出装置2221)と、第1大入賞口電動役物2122(第2大入賞口電動役物2222)と、第1大入賞口電動役物2122(第2大入賞口電動役物2222)を開閉させるための第1大入賞口電動役物ソレノイド2122a(第2大入賞口電動役物ソレノイド2222a)とを備える。ここで、第1大入賞口入賞検出装置2121(第2大入賞口入賞検出装置2221)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報(第2大入賞口入球情報)を生成する。第1大入賞口電動役物2122(第2大入賞口電動役物2222)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)を可変させる。尚、本最良形態では、大入賞口は二つ存在するが、第1遊技に基づく特別遊技と第2遊技に基づく特別遊技を一つの大入賞口で実行するよう構成してもよい。
次に、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、第1遊技(第2遊技)に対応する第1特別図柄(第2特別図柄)の変動表示及び停止表示を行う。具体的構成としては、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、第1特図表示部2131(第2特図表示部2231)と、第1特図保留表示部2132(第2特図保留表示部2232)とを備える。ここで、第1特図保留表示部2132(第2特図保留表示部2232)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1遊技(第2遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない特別図柄の変動数)に相当する。尚、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1特別図柄(第2特別図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される。
尚、第1特別図柄(第2特別図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本最良形態では、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1特別図柄(第2特別図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2310のような液晶ディスプレーに、第1特別図柄(第2特別図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置2310は、小当たり遊技時における当該遊技の進行状況を表示すると共に、第1特別図柄・第2特別図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の変動表示及び停止表示をも行う。ここで、小当たり遊技時における当該遊技の進行状況の例としては、当該小当たり遊技開始時における、「Vチャンス」という表示、当該小当たり遊技時に入球した遊技球が特定領域2331aを通過した場合における、「Vゾーン入賞!大当たりおめでとう」という表示、当該小当たり遊技時に入球した遊技球が特定領域172を通過しなかった場合における、「残念!次に期待!」といった表示を挙げることができる。ここで、具体的構成としては、演出表示装置2310は、装図表示部2311と、装図保留表示部2312とを備える。ここで、装図表示部2311は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。尚、演出表示装置2310は、本最良形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、装図保留表示部2312は、4個のランプから構成され、当該ランプは、特別図柄の保留ランプと連動している。
次に、普通図柄表示装置2420は、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、普通図柄表示装置2420は、普図表示部2421と、普図保留表示部2422とを備える。ここで、普図保留表示部2422は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、普通図柄変動の保留数(実行されていない普通図柄変動の数)に相当する。
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2310の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2310の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120又は遊技領域120以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図27を参照しながら、パチンコ遊技機の背面側における基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機の全体動作を制御し、特に第1特図始動口2210(第2特図始動口2110)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置(メイン基板)1000と、遊技内容に興趣性を付与する装図表示部2311上での各種演出・情報報知に係る表示制御を行う演出表示制御手段(サブ基板)2320と、遊技の興趣性を高める演出が表示される演出表示装置2310と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出制御装置3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、パチンコ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、パチンコ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図28のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器(第1遊技周辺機器、第2遊技周辺機器、第1・第2遊技共用周辺機器、補助遊技周辺機器2400)、演出に係るサブメイン制御装置(演出制御手段2320)と、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出装置3000と、情報伝達可能に接続されている。また、サブメイン制御装置(演出制御手段2320)は、画像演出を実行するサブサブ制御装置(演出表示装置2310)、遊技者が操作した場合に操作信号が出力されるサブ入力ボタンV、各種遊技効果ランプ190(例えばサイドランプ)やスピーカ114等とも電気的に接続されている。更に、賞球払出制御装置3000は、ステッピングモータやスプロケット等を備えた賞球払出装置と電気的に接続されている。尚、主制御装置1000、サブメイン制御装置(演出表示制御手段2320)、サブサブ制御装置(演出表示装置2310)、賞球払出制御装置3000等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に搭載される形で構成してもよい。例えば、本最良形態では、主制御装置1000に払出制御機能を持たせているが、例えば賞球払出装置3000内に持たせるように構成してもよい。同様に、周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御装置1000は、主遊技(第1遊技、第2遊技、特別遊技)・補助遊技・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器への情報(コマンド等)・賞球払出制御装置への情報(コマンド等)・遊技周辺機器2000側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報(例えば、時間短縮変動大当たり、小当たり、ハズレ)、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}や大当たり連続ゾーン決定用情報等を送信するための情報送信制御手段1300と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出装置3000を制御する賞球払出決定手段1400とを有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、後述する第1遊技内容決定乱数・第2遊技内容決定乱数(当選乱数)に基づき当たりであるか否かを抽選する当否抽選手段1135と、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動開始条件{特別遊技中でないこと、特別図柄の変動中でないこと等}を充足したか否かの判定処理を司る図柄変動開始条件充足判定手段1138と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電チュー開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な各特別遊技(大当たり遊技、小当たり遊技)に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、第1遊技及び第2遊技並びに補助遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(時間短縮遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、特別図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190とを有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段1110は、第1特図始動口2210へ遊技球が入球したか否かを判定する第1特図始動口入球判定手段1111と、第2特図始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する第2特図始動口入球判定手段1112と、普図始動口2410に遊技球が流入したか否かを判定する普図始動口入球判定手段1113とを有している。
次に、乱数取得判定実行手段1120は、第1特図始動口2210への遊技球の入球に基づき第1遊技内容決定乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第1当選乱数、第1変動態様決定乱数、第1特別図柄決定乱数等)を取得する第1特図乱数取得判定実行手段1121と、第2特図始動口2110への遊技球の入球に基づき第2遊技内容決定乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第2当選乱数、第2変動態様決定乱数、第2特別図柄決定乱数等)を取得する第2特図乱数取得判定実行手段1122と、普通図柄当選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための普図乱数取得判定実行手段1123とを有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類により割り振られた「0」〜「65535」(当選乱数)や「0」〜「255」(変動態様決定乱数)といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段1130は、第1特別図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第1遊技内容決定乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1特図保留情報一時記憶手段1131aに保留するための第1特図保留手段1131と、第2特別図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第2遊技内容決定乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2特図保留情報一時記憶手段1132aに保留するための第2特図保留手段1132と、普通図柄変動許可が下りていない状況で取得した普通図柄当選乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで普図保留情報一時記憶手段1133aに保留するための普図保留手段1133とを有している。ここで、第1特図保留手段1131、第2特図保留手段1132及び普図保留手段1133は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1特図保留情報一時記憶手段1131a、第2特図保留情報一時記憶手段1132a及び普図保留情報一時記憶手段1133aを夫々有している。更に、第1特図保留情報一時記憶手段1131a及び第2特図保留情報一時記憶手段1132aには、前記乱数の他、当該乱数の保留が解除される順番に関する情報も一時記憶されている。
次に、当否抽選手段1135は、当否抽選の結果、当たりである場合に特別遊技(大当たり、小当たり)への移行決定をする(例えば、内部的に当たりフラグをオンにする)と共に、小当たり遊技の際に遊技球が特定領域2331aを通過した場合に特別遊技(大当たり)への移行決定をする特別遊技移行決定手段1135aと、当否抽選を行う際に参照される当否抽選用テーブル1135bと、を有している。ここで、当否抽選用テーブル1135bは、第1特別図柄に関しての大当たり抽選を行う際に参照される第1特図用当否抽選テーブル1135b−1と、第2特別図柄に関しての大当たり・小当たり抽選を行う際に参照される第2特図用当否抽選テーブル1135b−3と、を有している。尚、本最良形態では、特図用当否抽選テーブルは一つであるが、通常遊技状態の他、当該通常遊技状態よりも高い抽選確率で大当たり(小当たり)抽選を行う確率変動遊技状態をも有する態様に関しては、通常遊技状態(時間短縮遊技状態)の際に用いられる低確率抽選用テーブルと、確率変動遊技状態の際に用いられる高確率抽選用テーブルと、を有するよう構成される。ここで、表15は、当否抽選用テーブル1135bの一例である。表15から分かるように、本最良形態では、第2特図側でのみ小当たりが存在する。このことは、前述のように第2特図始動口2110には特図時短遊技状態(+これと連動する易開放状態)でのみ実質的に入球するため、特図時短遊技状態(+これと連動する易開放状態)でのみ小当たり発展大当たりが発生することを意味する。但し、第1特別図柄で小当たりが発生するように構成してもよい。また、本最良形態では、大当たりと小当たりとを同一テーブルに構成したが、これには限定されず、別テーブルで大当たりと小当たりを決定するよう構成してもよい。
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した第1遊技内容決定乱数(第1乱数)に基づき、第1特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第1特図内容決定手段1141と、取得した第2遊技内容決定乱数(第2乱数)に基づき、第2特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第2特図内容決定手段1142と、取得した普通図柄当選乱数に基づき普通図柄の停止図柄を決定する普図内容決定手段1143とを有している。
ここで、第1特図内容決定手段1141は、第1特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第1特図内容決定用抽選テーブル1141aを有しており、当該第1特図内容決定用抽選テーブル1141aは、当否結果・遊技状態・保留球数に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1特図通常遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2特図内容決定手段1142は、第2特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第2特図内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該第2特図内容決定用抽選テーブル1142aは、当否結果・遊技状態・保留球数に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2特図通常遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。更に、普図内容決定手段1143は、普通図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される普図内容決定用抽選テーブル1143aを有しており、当該普図内容決定用抽選テーブル1143aは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→普図通常用抽選テーブル、時間短縮遊技→普図時間短縮用抽選テーブル)。
ここで、表16は、第1特図内容決定用抽選テーブル1141a(第2特図内容決定用抽選テーブル1142a)内の停止図柄決定用テーブルの一例である。前述したように、本最良形態では、第1特別図柄側では小当たりが存在しないので大当たり用テーブルのみ存在するのに対し、第2特別図柄側では大当たり用と小当たり用のテーブルが存在する。
次に、表17は、第1特図変動態様決定用抽選テーブル1141a−2及び第2特図変動態様決定用抽選テーブル1142a−2の一例を示したものである。当該表から分かるように、第2特別図柄に関しては、通常の遊技機同様、通常遊技状態時及び時間短縮状態時といった遊技状態毎に異なるテーブルを有している。他方、第1特別図柄に関しては、通常遊技状態時のテーブルしか存在しない。これは、後述するように、時短フラグがオンである状況下では第1特別図柄が変動することは無いからである。尚、第2特別図柄に関し、時短遊技でハズレの場合には、通常遊技状態でのハズレテーブルと比較して総体的に短い変動時間が選択されるよう構成されている。更には、保留球数に応じて、異なる変動態様が選択されるよう構成してもよい(例えば、保留消化時に保留が3個又は4個存在している場合には、短い変動時間が選択されるよう構成してもよい)。
次に、表示制御手段1150は、第1特別図柄表示装置2130の第1特図表示部2131上で、所定時間第1特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1特図制御手段1151と、第2特別図柄表示装置2230の第2特図表示部2231上で、所定時間第2特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第2特図制御手段1152と、普通図柄表示装置2420の普図表示部2421上で、所定時間普通図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う普図制御手段1154とを有している。
ここで、第1特図制御手段1151は、前記第1特図内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第1特図変動時間管理手段1151aを更に有している。また、第1特図変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な第1特図変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。次に、第2特図制御手段1152は、前記第2特図内容決定手段1142により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第2特図変動時間管理手段1152aを更に有している。また、第2特図変動時間管理手段1152aは、ゼロクリア可能な第2特図変動管理用タイマ1152a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、普図制御手段1154は、普通図柄表示装置2420の普図表示部2421上での普通図柄の変動時間を管理するための普図変動時間管理手段1154aを有している。また、普図変動時間管理手段1154aは、時間を計測可能な普図変動管理用タイマ1154a−1を更に備えている。
次に、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112の駆動(開放)時間を計測する電チュー開放時間管理用タイマ1162とを有している。
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技(大当たり、小当たり)に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、当たり(大当たり、小当たり)に当選している{特別遊技(小当たり)実行許可フラグ及び特別遊技(大当たり)実行許可フラグが発生している}か否かを判定する条件判定手段1171と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、ラウンド数、ラウンド間時間等)を特別遊技関連情報一時記憶手段1194中にセットする特別遊技内容決定手段1172と、振分装置2330の振分装置電動役物2333を所定条件で開閉させる特別遊技(小当たり)及び第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を所定条件で開状態にするという特別遊技(大当たり)を実行するための特別遊技実行手段1173と、特別遊技に関する各種処理の時間管理(例えば、小当たりにおいては、振分装置電動役物2333の開閉時間や特定領域2331aの有効時間、大当たりにおいては、第1大入賞口2120及び第2大入賞口2220の開閉時間等)を行うための特別遊技時間管理手段1174とを有している。ここで、特別遊技内容決定手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブル1172aを更に有している。また、特別遊技時間管理手段1174は、時間を計測可能な特別遊技用タイマ1174aを更に有している(図示しないが、小当たり時に用いられる開閉タイマ及び特定領域有効タイマをも更に有している)。
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技への移行可否及び移行する場合にはその内容を決定する特定遊技可否・内容決定手段1183と、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181と、特定遊技に関連する情報(フラグ等)を一時記憶するための特定遊技関連情報一時記憶手段1182と、を有している。ここで、特定遊技可否・内容決定手段1183は、特定遊技の移行可否及びその内容を決定する際に参照するための特定遊技可否・内容決定用テーブル1183aを有している。ここで、表18は、特定遊技可否・内容決定用テーブル1183aの一例である。このように、本最良形態では、所定の大当たり図柄(7A、7B)に基づいて大当たりになった場合と所定の小当たり図柄(1B、2B)に起因して大当たりになった場合に、時短の付与が決定されるように構成されている。
ここで、本最良形態においては、時短回数は100回であり、当該時短中には、特図非時短中と比較して、第2特別図柄の変動時間が相対的に短縮される(特図時間短縮機能)。更に、特別図柄の時短と連動して、第2特図始動口2112も易開放状態となる。具体的には、易開放状態中には、普通図柄の変動時間も相対的に短縮され(普通図柄の時間短縮機能)、普通図柄の当選確率も相対的に向上する(普通図柄の確率変動機能)と共に、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112の開放時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。尚、本最良形態では、図柄の種類に応じて時短可否や回数(本例では一律100回としたが異なる回数としてもよい)を決定するよう構成したが、抽選で決定したり或いは特別遊技前の遊技状態をも考慮した上で決定してもよい。また、小当たり発展大当たりでない通常の大当たりの場合には当該大当たり後に常に時短遊技に移行するよう構成してもよい。
更に、特定遊技終了条件判定手段1181は、回数制限付き時短遊技中において、第2特別図柄の変動のみを監視し、大当たり終了後の当該図柄の変動回数を計測する時短回数カウンタ更新制御手段1181aを有している。ここで、時短回数カウンタ更新制御手段1181aは、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ1181a−1を更に有している。
次に、遊技状態一時記憶手段1190は、第1遊技(第1特別図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1遊技状態一時記憶手段1191と、第2遊技(第2特別図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第2遊技状態一時記憶手段1192と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1193と、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1194とを有している。
ここで、第1遊技状態一時記憶手段1191は、第1遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第1フラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の第1特別図柄(変動開始条件が成立した第1特別図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1特図情報一時記憶手段1191bとを有している。
また、第2遊技状態一時記憶手段1192は、第2遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第2フラグ一時記憶手段1192aと、現在変動中の第2特別図柄(変動開始条件が成立した第2特別図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第2特図情報一時記憶手段1192bとを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段1193は、補助遊技に関する情報(例えば、普通図柄当選フラグ・普通図柄変動中フラグ・開放延長フラグ・電チュー開放中フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報)を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1193aと、現在変動中の普通図柄(変動開始条件が成立した普通図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための普図情報一時記憶手段1193bとを有している。
次に、情報送信制御手段1300は、遊技の進行を踏まえ、サブメイン制御装置に対して連続大当たりゾーン決定情報を送信するか否か、本例では、連続大当たりゾーンを決定するためのパラメータに係る情報が更新されたか否かを判定するための大当たり連続ゾーン決定用情報更新可否判定手段1301を更に有している。ここで、本例では、サブメイン制御装置側に送信する、連続大当たりゾーンを決定するためのパラメータに係る情報は、大当たり情報である。即ち、大当たり発生の度(例えば、当否抽選に当選したタイミング、大当たり図柄で特別図柄が停止したタイミング、特別遊技に移行したタイミング、特別遊技が終了したタイミング)で大当たり発生情報が送信される。尚、主制御装置側で実行される遊技の進行と関連した、時間と共に更新(変化)し得るパラメータに関する情報であれば、主制御装置側からサブメイン制御装置側に送信される情報は特に限定されず、例えば、累積出球数(INOUTの差球)、賞球払出決定がされた際の当該賞球払出予定数、払出制御装置側で実際に賞球払出が実行された場合の当該実賞球払出数、小当たり(ラウンドが1ラウンドであり、特定遊技関連フラグが当たり前後で変わらない当たり種)、大当たり+小当たり、当たり時の可変入賞口の開放回数、一ラウンド中に開閉する態様の場合については当たり中の全開閉回数、を挙げることができる。
次に、遊技周辺機器について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器2000は、第1遊技側の周辺機器である第1遊技周辺機器と、第2遊技側の周辺機器である第2遊技周辺機器と、第1遊技側と第2遊技側の共用周辺機器である第1・第2遊技共用周辺機器と、補助遊技に関する補助遊技周辺機器2400と、サブメイン制御装置(演出制御手段2320)等、を有している。ここで、サブメイン制御装置により制御される演出は、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。を有している。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1遊技周辺機器は、特別遊技移行の契機となる第1特図始動口2210と、第1特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1特別図柄表示装置2130とを有している。
次に、第2遊技周辺機器は、特別遊技移行の契機となる第2特図始動口2110と、第2特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2特別図柄表示装置2230とを有している。
次に、第1・第2遊技共用周辺機器は、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当たり)の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口2120と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当たり)の際には所定条件下で開状態となる第2大入賞口2220と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(小当たり)の際には所定条件下で開状態となる振分装置2330(振分装置電動役物2333)と、装飾図柄の停止表示及び変動表示や特別遊技中の遊技進行状況を示す表示を含め、演出に係る表示を行う演出表示装置2310と、演出に係る一切の表示制御を司る演出表示制御手段2320とを有する。尚、演出は、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。
次に、補助遊技周辺機器2400は、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112の開放の契機となる普図始動口2410と、普通図柄の停止表示及び変動表示が可能な普通図柄表示装置2420とを有している。
次に、サブメイン制御装置(演出制御手段2320)は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2321と、主制御装置1000側からの前記情報に基づき、演出表示装置2310上で演出表示制御を行う表示制御手段2322とを有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段2321は、主制御装置1000側からの主遊技に関する遊技情報(図柄情報、大当たり連続ゾーン決定用情報等)を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2321aと、サブ入力ボタンVから出力された各種操作情報を一時記憶するサブボタン情報一時記憶手段2321bと、を有している。尚、これらに一時記憶された情報は、以下で説明する各処理において、後述の各種手段により必要に応じ適宜参照される。
次に、表示制御手段2322は、演出表示装置2310の装図表示部2311上での装飾図柄の変動表示や停止表示に関する制御を司る装飾図柄表示制御手段2322aと、演出表示装置2310の装図保留表示部2312上での保留情報の表示処理に関する一切の制御を司る装図保留情報表示制御手段2322bと、連続大当たりの定義付け(連続大当たりゾーンの設定等)に関する処理を司る連続大当たりゾーン制御手段2322dと、連続大当たり回数が所定回数に到達した場合におけるプレミア演出表示に関する処理を司る大当たり時プレミア演出表示制御手段2322eと、当該演出の際に当該演出に関連する情報を一時記憶する演出表示関連情報一時記憶手段2322cと、を有している。
ここで、装飾図柄表示制御手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装飾図柄の停止図柄と変動態様を決定するための装図表示内容決定手段2322a−1と、装飾図柄や装飾図柄の変動態様に関するデータ(各種オブジェクトデータ、動画像データ、音声データ等)を含め演出に関する一切のデータを記憶するための装図変動態様記憶手段2322a−2と、を有している。ここで、装図表示内容決定手段2322a−1は、装飾図柄の変動態様を決定する際に参照するための装図変動内容決定用抽選テーブル2322a−1−1と、装飾図柄の停止図柄を決定する際に参照するための停止図柄決定用抽選テーブル2322a−1−2と、を更に有している。
次に、装図保留情報表示制御手段2322bは、現在の保留球数を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段2322b−1を有している。
次に、連続大当たりゾーン制御手段2322dは、これまでの遊技履歴を踏まえ、大当たり終了後における連続大当たりゾーン{当該期間内に大当たりした場合に連続大当たりと認定}をセットする連続大当たりゾーン設定手段2322d−2を更に有している。ここで、連続大当たりゾーン設定手段2322d−2は、遊技履歴が更新された場合(本例では、主制御装置側から大当たり連続ゾーン決定用情報が送信されてくる度)、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値を更新する連続大当たりゾーン決定用パラメータ値更新制御手段2322d−2−1と、所定条件を充足した場合(本例では、サブ入力ボタンを遊技者が操作した場合、遊技が実行されていない時間が所定時間に到達した場合)に連続大当たりゾーン決定用パラメータ値をクリアする連続大当たりゾーン決定用パラメータ値消去制御手段2322d−2−2と、連続大当たりゾーン決定用パラメータに基づき、連続大当たりゾーンの長さを決定するための連続大当たりゾーン決定用テーブル2322d−2−3と、を更に有している。ここで、「連続大当たりゾーン決定用パラメータ値」は、本例では大当たりの累積回数であるが、遊技履歴である限りはこれに限定されず、例えば、他の主制御装置側の遊技履歴としては、情報送信制御手段1300の箇所で述べたような累積出球数等を挙げることでき、また、サブ制御装置側の遊技履歴であれば、特定の演出形態(例えば、装飾図柄のスーパーリーチ)の回数等を挙げることができる。また、本例では、「パラメータ値」と数値が累積的に推移するもの(定量的パラメータ)をパラメータとして採用しているが、これには限定されず、ある事象が発生したか否か(例えば、大当たりが発生したか否か)といった定性的パラメータをパラメータとして採用してもよい。更には、主制御装置側とサブ制御装置側の両方の遊技履歴をパラメータとしてもよい。ここで、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値更新制御手段2322d−2−1は、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値を一時記憶するための連続大当たりゾーン決定用パラメータ値一時記憶手段2322d−2−1−1を更に有している。
ここで、表19は、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値一時記憶手段2322d−2−1−1の一例である。尚、本例に係る連続大当たりゾーン決定用パラメータ値一時記憶手段2322d−2−1−1は、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値に基づいて連続大当たりゾーン値(R0)が一義的に決定される参照テーブルであるが、例えば所定タイミングで(大当たり終了を契機として)乱数を取得した上、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値と当該乱数に基づき連続大当たりゾーンを決定する抽選テーブルであってもよい。そこで、表19を参照すると、本例では、連続大当たりゾーン決定用パラメータの値が大きくなる程、より長い期間の連続大当たりゾーンが割り当てられるように構成されている。即ち、大当たりを重ねる程、連続大当たりとなり易い。換言すれば、長い間遊技を続ければ続ける程、連続大当たりと認定され易く、その結果として大当たり時プレミア演出が出力され易いように構成されている。尚、当該テーブルでは、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値と連続大当たりゾーンとが比例関係にあるが、これには限定されず、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値の増加に伴い連続大当たりゾーンを階段状に増加させても、比例ではなく反比例としても、或いは、全くランダムなゾーンが割り当てられるように構成してもよい。
次に、演出表示関連情報一時記憶手段2322cは、図柄変動回数に関する情報であるR値を一時記憶するためのR値一時記憶手段2322c−2と、大当たりの連続回数であるP値を一時記憶するためのP値一時記憶手段2322c−3と、を有している。尚、大当たり後のタイミングにて、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値に基づき決定された連続大当たりゾーン値(R0)が、このR値一時記憶手段2322c−2にセットされ、以後、図柄変動の度に1ずつデクリメントされる。尚、このようなデクリメント方式でなく、R0を別の領域に一時記憶した上、R値一時記憶手段2322c−2の図柄回数(大当たり後は0であり、以後図柄変動の度に1ずつインクリメント)がR0に到達したか否かを判定するといった、インクリメント方式であってもよい。
尚、演出表示制御手段2320は、その他にも、遊技効果ランプ190の点灯及び消灯や、スピーカ114からの音声出力等の演出処理といった、画像表示以外の演出に係る一切の制御を更に制御する。また、本最良形態においては、演出表示制御手段2320が、装飾図柄、遊技ランプ及び音声の制御を一体的に行なうように構成しているが、機能的に別個の周辺機器として分離するように構成してもよい。この場合、当該周辺機器同士を基板対基板コネクタで接続するように構成してもよい。
尚、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230及び普通図柄表示装置2420が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示装置2310が、演出表示制御手段2320と情報伝達可能に接続されている。即ち、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230及び普通図柄表示装置2420は、主制御装置1000により制御され、演出表示装置2310は、演出表示制御手段2320により夫々制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図29〜図50のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の処理の流れを説明する。はじめに、図29〜図42のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機のメイン基板側での処理の流れを説明する。まず、図29は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。まず、ステップ10で、主制御装置1000は、特別遊技移行に係る始動口(間接的に寄与する普図始動口も含む)への入賞に関する処理を行う入賞処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電チュー駆動判定処理を実行する。次に、ステップ14で、主制御装置1000は、後述の通常遊技制御処理を実行する。そして、ステップ1600Aで、主制御装置1000は、後述の特別遊技(小当たり)制御処理を実行する。次に、ステップ1600Bで、主制御装置1000は、後述の特別遊技(大当たり)制御処理を実行し、ステップ5000に移行する。そして、ステップ5000で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1400)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御装置3000を駆動して所定の賞球数の払出処理を実行する。そして、ステップ1800で、主制御装置1000は、後述の大当たり連続ゾーン決定用情報制御処理を実行し、再びステップ10に戻る。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
次に、図30は、図29におけるステップ10のサブルーチンに係る、入賞処理のフローチャートである。まず、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の普通図柄当選乱数取得処理を実行する。そして、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の遊技内容決定乱数取得処理を実行し、ステップ14に移行する。
次に、図31は、図29におけるステップ1100のサブルーチンに係る、普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、普図始動口入球判定手段1113は、普図始動口2410に遊技球が入球(流入、通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、普図乱数取得判定実行手段1123は、普図保留情報一時記憶手段1133aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、普図乱数取得判定実行手段1123は、普通図柄当選乱数を取得する。そして、ステップ1108で、普図保留手段1133は、何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該乱数を普図保留情報一時記憶手段1133aにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(遊技内容決定乱数取得処理1300)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(遊技内容決定乱数取得処理1300)に移行する。
次に、図32は、図29におけるステップ1300のサブルーチンに係る、遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1特図始動口入球判定手段1111は、第1特図始動口2210の第1特図始動口入球検出装置2211から第1特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1特図乱数取得判定実行手段1121は、第1特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306及びステップ1308で、第1特図乱数取得判定実行手段1121は、第1遊技内容決定乱数(第1当選乱数、第1変動態様決定乱数、第1特別図柄決定乱数等)を取得し、第1特図保留手段1131が、何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該第1遊技内容決定乱数を第1特図保留情報一時記憶手段1131aにセットする。次に、ステップ1309で、情報送信制御手段1300は、第1特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、当該乱数が何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を演出表示制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1310で、第2特図始動口入球判定手段1112は、第2特図始動口2110の第2特図始動口入球検出装置2111から第2特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1310でYesの場合、ステップ1312で、第2特図乱数取得判定実行手段1122は、第2特図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1312でYesの場合、ステップ1314及びステップ1316で、第2特図乱数取得判定実行手段1122は、第2遊技内容決定乱数(第2当選乱数、第2変動態様決定乱数、第2特別図柄決定乱数)を取得し、第2特図保留手段1132が、何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該第2遊技内容決定乱数を第2特図保留情報一時記憶手段1132aにセットする。次に、ステップ1317で、情報送信制御手段1300は、第2特図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、当該乱数が何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を表示制御手段2320側に送信し、次の処理(電チュー駆動判定処理1200)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合はステップ1310に移行し、ステップ1310及びステップ1312でNoの場合は次の処理(電チュー駆動判定処理1200)に移行する。
次に、図33は、図29におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電チュー駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、電チュー開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、普図制御手段1154は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、普通図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、普図内容決定手段1143は、普図保留情報一時記憶手段1133aを参照し、普通図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1208で、普図内容決定手段1143は、当該保留球に基づく普通図柄乱数及び遊技状態に基づき停止図柄を決定する。次に、ステップ1210で、普図変動時間管理手段1154aは、遊技状態に基づき、普図変動管理用タイマ1154a−1に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1212で、普図制御手段1154は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a内の普通図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1214で、普図保留手段1133は、普通図柄に関する当該保留球を1減算した上で普図保留情報一時記憶手段1133aに記録されている保留情報を更新すると共に、普図制御手段1154は、普図変動管理用タイマ1154a−1をスタートした後、普図表示部2421上で普通図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1216で、普図変動時間管理手段1154aは、普図変動管理用タイマ1154a−1を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1216でYesの場合、ステップ1218で、普図制御手段1154は、普図表示部2421上で、前記ステップ1208で普図内容決定手段1143が決定した停止図柄を確定表示する。そして、ステップ1220で、普図制御手段1154は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a内の普通図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1222で、条件判定手段1161は、当該停止図柄が「当たり」であるか否かを判定する。ステップ1222でYesの場合、ステップ1224で、電チュー開閉制御手段1160は、当該普通図柄停止時(現在)の遊技状態に基づき、開放タイマ1162に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には0.5秒)セットする。次に、ステップ1226で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a内の電チュー開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1228で、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112を開放する。次に、ステップ1230で、電チュー開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232及びステップ1234で、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a内の電チュー開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ14)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合はステップ1230に移行し、ステップ1204でNoの場合はステップ1216に移行し、ステップ1206、ステップ1216、ステップ1222及びステップ1230でNoの場合は次の処理(ステップ14)に移行する。
次に、図34は、図29におけるステップ14のサブルーチンに係る、通常遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1400(1)で、主制御装置1000は、後述の第1特別図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1400(2)で、主制御装置1000は、後述の第2特別図柄表示処理を実行する。そして、ステップ1500で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行し、次の処理{ステップ1600Aの特別遊技(小当たり)制御処理}に移行する。尚、理解の容易上、特別遊技作動条件判定処理1500の説明は、後述の特別遊技(小当たり)制御処理1600Aの説明後に行うこととする。
次に、図35は、図34におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1特別図柄表示処理(第2特別図柄表示処理)のフローチャートである。まず、ステップ1800で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、後述する変動開始条件充足判定処理を実行する。そして、ステップ1402で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1特別図柄(第2特別図柄)に係る変動開始許可フラグがオンであるか否か、即ち、第1特別図柄(第2特別図柄)の変動開始条件が成立しているか否かを判定する。尚、変動開始条件については後述する。
ステップ1402でYesの場合、ステップ1403で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグ領域にアクセスし、第1特別図柄(第2特別図柄)に係る変動開始許可フラグをオフにする。そして、ステップ1404で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1特図保留情報一時記憶手段1131a(第2特図保留情報一時記憶手段1132a)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1遊技内容決定乱数(第2遊技内容決定乱数)を読み出す。次に、ステップ1406で、当否抽選手段1135は、第1遊技内容決定乱数(第1当選乱数){第2遊技内容決定乱数(第2当選乱数)}及び遊技状態に基づき、第1特図用当否抽選テーブル1135b−1(第2特図用当否抽選テーブル1135b−3)を参照し、特別図柄当否(大当たり、小当たり)抽選を実行する。そして、ステップ1408で、特別遊技移行決定手段1135aは、抽選結果が当たりか否かを判定する。ステップ1408でYesの場合、ステップ1410で、特別遊技移行決定手段1135aは、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の当たりフラグをオンにする。他方、ステップ1408でNoの場合には、ステップ1410をスキップする。
そして、ステップ1412で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1特図内容決定用抽選テーブル1141a(第2特図内容決定用抽選テーブル1142a)内の各抽選テーブルを参照し、第1遊技内容決定乱数(例えば、第1特別図柄決定乱数、第1変動態様決定乱数){第2遊技内容決定乱数(例えば、第2特別図柄決定乱数、第2変動態様決定乱数)}に基づいて第1特別図柄(第2特別図柄)に関する停止図柄及び変動態様を決定し、これらを第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に一時記憶する。尚、前記参照されるテーブルは、当否結果・遊技状態に基づいて決定される(以下も同様)。また、当たりに関しては、大当たりと小当たりがあるが、これらが区別された形で停止図柄及び変動態様が選択されるよう構成されている限り、それぞれ別々のテーブルを用いて表示内容を決定するよう構成しても、同一テーブルを用いて表示内容を決定するよう構成してもよい(以下も同様)。次に、ステップ1414で、情報送信制御手段1300は、ステップ1412で決定した第1特別図柄(第2特別図柄)に関する図柄情報(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)を演出表示制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1416で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)が、所定時間{前記ステップ1412で決定した変動態様に係る変動時間}を第1特図変動管理用タイマ1151a−1(第2特図変動管理用タイマ1152a−1)にセットする。そして、ステップ1418で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1特別図柄表示装置2130の第1特図表示部2131(第2特別図柄表示装置2230の第2特図表示部2231)上で、第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に記憶された変動態様に従い、特別図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1420で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の変動中フラグをオンする。そして、ステップ1422で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)が、所定時間に到達したか否かを判定する。ここで、ステップ1422でNoの場合には、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。他方、ステップ1422でYesの場合、ステップ1424で、情報送信制御手段1300は、所定時間に到達した旨のコマンドを演出表示制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1426で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1特別図柄表示装置2130の第1特図表示部2131(第2特別図柄表示装置2230の第2特図表示部2231)上での特別図柄の変動表示を停止し、第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。
次に、ステップ1438で、遊技制御手段1100は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、当たりフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1438でYesの場合、ステップ1440で、遊技制御手段1100は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の当たりフラグをオフにする。次に、ステップ1442で、遊技制御手段1100は、前記抽選結果が大当たりであるか否かを判定する。ステップ1442でYesの場合、ステップ1446で、遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(大当たり)実行許可フラグをオンにし、ステップ1428に移行する。他方、ステップ1442でNoの場合、ステップ1448で、遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(小当たり)実行許可フラグをオンにし、ステップ1428に移行する。尚、ステップ1438でNoの場合にも、ステップ1428に移行する。
次に、ステップ1428で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ1430で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)は、第1特図変動管理用タイマ1151a−1(第2特図変動管理用タイマ1152a−1)をリセットする。次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
尚、ステップ1402でNoの場合には、ステップ1432で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1432でYesの場合にはステップ1422に移行し、Noの場合には次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
次に、図36は、図34におけるステップ1800(1)及び(2)のサブルーチンに係る、第1特別図柄及び第2特別図柄に係る変動開始条件充足判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1802で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194をそれぞれ参照し、特別遊技中でないか否かを判定する。ステップ1802でYesの場合、ステップ1804で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、遊技状態一時記憶手段1190にアクセスし、現在第1特別図柄も第2特別図柄も変動中でないか否かを判定する。ステップ1804でYesの場合、ステップ1806で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、第2特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、第2特別図柄について保留が存在するか否かを判定する。ステップ1806でYesの場合、ステップ1808で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグ領域にアクセスし、第2特別図柄に係る変動開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ1402)に移行する。このように、本最良形態では、どのような状態であっても、第2特別図柄側に保留が存在する場合には第2特別図柄に係る保留が優先消化されるように構成されている。
他方、ステップ1806でNoの場合、即ち、第2特別図柄に係る保留が存在しない場合、ステップ1810で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグ領域にアクセスし、時間短縮フラグがオフであるか否かを判定する。ここで、ステップ1810でNoの場合、即ち、現在、時間短縮遊技状態中である場合には、第1特別図柄の保留が存在していたとしても第1特別図柄の保留消化許可を出さず、次の処理(ステップ1402)に移行する。このように、本最良形態では、時間短縮遊技状態時、即ち、この時間短縮遊技状態と連動して第2特図始動口電動役物2112が開状態となり易い易開放状態時には、第2特別図柄に基づく遊技のみが実行されるよう、第1特別図柄の変動を禁止する処理が実行される。他方、ステップ1810でYesの場合、ステップ1812で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、第1特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、第1特別図柄について保留が存在するか否かを判定する。ステップ1812でYesの場合、ステップ1814で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグ領域にアクセスし、第1特別図柄に係る変動開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ1402)に移行する。尚、ステップ1802、ステップ1804及びステップ1812でNoの場合にも次の処理(ステップ1402)に移行する。
ところで、本最良形態の場合、時短遊技状態時にのみ小当たり発展大当たりが提供されることを想定している。したがって、通常遊技状態時に第2特図始動口2110に入球しても、当該入球に基づく抽選実行(本例の場合には図柄変動開始)を許容しないことが好適である。即ち、特定条件下での第1特別図柄の保留消化が禁止されているのと同様、第2特別図柄の保留消化が禁止されるように構成してもよい。当該処理例が図36の下段(通常遊技時第2特図変動禁止Ver)に示したフローチャートである。ここで、前述した処理(通常遊技時に第2特別図柄の変動が禁止されていないVer)と相違する処理のみ説明する。ステップ1806で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグ領域にアクセスし、時間短縮フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1806でYesの場合、ステップ1808で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、第2特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、第2特別図柄について保留が存在するか否かを判定する。ステップ1808でYesの場合、ステップ1810で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグ領域にアクセスし、第2特別図柄に係る変動開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ1402)に移行する他方、ステップ1806でNoの場合、ステップ1812で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、第1特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、第1特別図柄について保留が存在するか否かを判定する。ステップ1812でYesの場合、ステップ1814で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグ領域にアクセスし、第1特別図柄に係る変動開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ1402)に移行する。ここで特に注目すべきは、ステップ1808でNoの場合とステップ1812でNoの場合である。前者については、時短遊技中に第1特別図柄の保留が存在しても変動許可されないことを意味し、後者については、通常遊技中に第2特別図柄の保留が存在しても変動許可されないことを意味する。
次に、図37は、図35におけるステップ1450(1)及び(2)のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aの時短回数カウンタ値を1減算する。次に、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1458で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の時間短縮フラグをオフにし、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。尚、ステップ1452及びステップ1456でNoの場合も次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
次に、図38は、図29におけるステップ1600Aのサブルーチンに係る、特別遊技(小当たり)制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技(小当たり)フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1602AでYesの場合、ステップ1604Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特定領域有効フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1604AでYesの場合、ステップ1606Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、振分装置内遊技球排出未完了フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1606AでYesの場合、ステップ1608Aで、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技(小当たり)実行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1608AでYesの場合、ステップ1610Aで、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(小当たり)実行許可フラグをオフにする。次に、ステップ1612Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(小当たり)フラグをオンにする。次に、ステップ1614Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特定領域有効フラグをオンにする。次に、ステップ1616Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の振分装置内遊技球排出未完了フラグをオンにする。次に、ステップ1618Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(開閉タイマ及び特定領域有効タイマ)に、特別遊技(小当たり)に係る振分装置電動役物2333の開閉時間及び特定領域有効時間を夫々セットする。次に、ステップ1619Aで、情報送信制御手段1300は、当該変動時の遊技状態情報(時短遊技状態であるか否か)、現在の遊技状態関連情報(時間短縮フラグ、時短回数カウンタ値)、特別遊技の態様(第1特図に係る小当たり又は第2特図に係る小当たり)等の情報を演出表示制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1620Aで、特別遊技実行手段1173は、振分装置電動役物ソレノイド2333aを駆動して、振分装置電動役物2333の開閉を開始する。
次に、ステップ1622Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(開閉タイマ)を参照し、特別遊技(小当たり)における振分装置電動役物2333の開閉終了時間に到達したか否かを判定する。ステップ1622AでYesの場合、ステップ1624Aで、特別遊技実行手段1173は、振分装置電動役物ソレノイド2333aの駆動を停止し、振分装置電動役物2333の開閉を終了する。次に、ステップ1626Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(小当たり)フラグをオフにする。次に、ステップ1628Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(開閉タイマ)をリセットする。
次に、ステップ1630Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特定領域有効タイマ)を参照し、前記特定領域有効時間終了タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ1630AでYesの場合、ステップ1632Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特定領域有効フラグをオフにする。次に、ステップ1634Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特定領域有効タイマ)をリセットする。
次に、ステップ1636Aで、特別遊技実行手段1173は、振分装置2330内に遊技球が存在しないか否かを判定する。即ち、特別遊技実行手段1173は、図示しないセンサで当該振分装置2330内への遊技球の入球を検知すると共に、図示しないセンサで当該振分装置2330から外への遊技球の排出を検知した上で、入球数と排出数との差をもって入球した遊技球がすべて排出されたか否かの確認をする。ステップ1636AでYesの場合、ステップ1638Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の振分装置内遊技球排出未完了フラグをオフにする。
次に、ステップ1640Aで、特別遊技移行決定手段1135aは、有効時間内に遊技球が振分装置2330内の特定領域2331aに入球したか否かを判定する。ステップ1640AでYesの場合、ステップ1641Aで、特別遊技移行決定手段1135aは、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(大当たり)実行許可フラグをオンにする。次に、ステップ1642Aで、情報送信制御手段1300は、演出表示制御手段2320側に、特定領域通過信号(前記有効時間内に遊技球が振分装置2330内の特定領域2331aに入球した旨)を送信し、次の処理{特別遊技(大当たり)制御処理1600B}に移行する。他方、ステップ1640AでNoの場合、ステップ1643Aで、情報送信制御手段1300は、演出表示制御手段2320側に、特定領域非通過信号(前記有効時間内に遊技球が振分装置2330内の特定領域2331aに入球しなかった旨)を送信し、次の処理{特別遊技(大当たり)制御処理1600B}に移行する。尚、ステップ1602AでNoの場合はステップ1622Aに移行し、ステップ1604AでNoの場合はステップ1630Aに移行し、ステップ1606AでNoの場合はステップ1636Aに移行し、ステップ1608A、ステップ1622A、ステップ1630A及びステップ1636AでNoの場合は次の処理{特別遊技(大当たり)制御処理1600B}に移行する。
次に、図39は、図34におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技(大当たり)実行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(大当たり)実行許可フラグをオフにする。次に、ステップ1506で、特別遊技内容決定手段1172は、当該所定態様に基づき、特別遊技内容参照テーブル1172aを参照することにより、当該特別遊技の内容を特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットする。尚、本最良形態においては、第1特別図柄の当たりに関しては第1大入賞口2120を開放し、第2特別図柄の当たりに関しては第2大入賞口2220を開放するようにセットする(これには限定されない)。次に、ステップ1508及び1510で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の時間短縮フラグを一旦オフにすると共に、時短回数カウンタ1181aをリセット(時短回数カウンタ値=0)する。そして、ステップ1516で、特定遊技制御手段1180は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(大当たり)移行許可フラグをオンにし、次の処理{ステップ1600Aの特別遊技(小当たり)制御処理}に移行する。尚、ステップ1502でNoの場合にも次の処理{ステップ1600Aの特別遊技(小当たり)制御処理}に移行する。
次に、図40は、図29におけるステップ1600Bのサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技(大当たり)移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602BでYesの場合、ステップ1604B及びステップ1606Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(大当たり)移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1608Bで、情報送信制御手段1300は、演出表示制御手段2320側に特別遊技開始信号を送信し、ステップ1612Bに移行する。他方、ステップ1602BでNoの場合、ステップ1610Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610BでYesの場合には、ステップ1612Bに移行する。尚、ステップ1610BでNoの場合には、特別遊技実行手段1173は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
次に、ステップ1612Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ1612BでYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ1614B〜1622Bの処理を行うことなく、ステップ1626Bに移行する。他方、ステップ1612BでNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットした開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン)をセットする(例えば、第1特別図柄が大当たりの場合は第1大入賞口2120を開放、第2特別図柄が大当たりの場合は第2大入賞口2220を開放)。次に、ステップ1616Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の入賞球カウンタをゼロクリアする。次に、ステップ1618Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド数カウンタに1を加算する。尚、特別遊技関連情報一時記憶手段1194に記憶されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ1620Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ1622Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220のいずれを開放するかを確認した上で、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220の第1大入賞口電動役物2122又は第2大入賞口電動役物2222を駆動して、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を開放し、ステップ1624Bに移行する。
次に、ステップ1624Bで、情報送信制御手段1300は、演出表示制御手段2320側に現在の遊技状態情報(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を送信する。そして、ステップ1626Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1626BでYesの場合には、ステップ1630Bに移行する。他方、ステップ1626BでNoの場合、ステップ1628Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)を参照して所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ1628BでYesの場合にも、ステップ1630Bに移行し、Noの場合には、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
次に、ステップ1630Bで、特別遊技実行手段1173は、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220の第1大入賞口電動役物2122又は第2大入賞口電動役物2222の駆動を停止して、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を閉鎖する。そして、ステップ1632Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1634Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1636Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して、当該ラウンドが最終ラウンド(例えば、15ラウンド)であるか否かを判定する。ステップ1636BでYesの場合、ステップ1638Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1640Bで、情報送信制御手段1300は、演出表示制御手段2320側に特別遊技終了信号を送信する。そして、ステップ9000で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。尚、ステップ1636BでNoの場合にも、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
次に、図41は、図40におけるステップ9000のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ9002で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1190を参照し、今回の大当たりが所定の大当たり図柄(即ち、当たり図柄が7A、7B)に起因したものであるか否か又は所定の小当たり図柄(即ち、当たり図柄が1B、2B)を契機とした小当たり発展大当たりであるか否かを判定する。ステップ9002でYesの場合、ステップ9004で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1182のフラグ領域にアクセスし、時間短縮変動フラグをオンにする。そして、ステップ9006で、特定遊技内容決定手段1183は、時短回数カウンタ1181aのカウンタ値に所定回数(本例では100回)をセットし、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。尚、ステップ9002でNoの場合にも次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
次に、図42は、図29におけるステップ1800のサブルーチンに係る、大当たり連続ゾーン決定用情報送信制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1802で、大当たり連続ゾーン決定用情報更新可否判定手段1301は、遊技関連情報一時記憶手段1190等を参照し、連続大当たりゾーン決定用情報が更新されたか否か(本例では、大当たり図柄が停止して特別遊技実行フラグがオンになったか否か)を判定する。ステップ1802でYesの場合、ステップ1804で、情報送信制御手段1300は、サブメイン制御装置に対し、更新された大当たり連続ゾーン決定用情報(本例では、新たな大当たりが発生した旨の情報)を送信し、次の処理(ステップ10の入賞処理)に移行する。尚、ステップ1802での場合にも、次の処理(ステップ10の入賞処理)に移行する。
次に、図43〜図50のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機のサブ基板側での処理の流れを説明する。まず、図43は、演出表示制御手段2320が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。はじめに、ステップ6050で、演出制御手段2320は、後述する大当たり連続ゾーン決定用情報管理処理を実行する。次に、ステップ6100で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ6200で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。そして、ステップ6600で、演出制御手段2320は、後述する大当たり連続ゾーン終了判定処理を実行する。次に、ステップ6300Aで、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技中(小当たり中)表示制御処理を実行する。そして、ステップ6300Bで、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技中(大当たり中)表示制御処理を実行する。そして、ステップ6700で、演出制御手段2320は、後述する大当たり連続ゾーン設定処理を実行し、ステップ6100に戻る処理を繰り返す。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
はじめに、図44は、図43のステップ6050のサブルーチンに係る、連続ゾーン決定用情報管理処理のフローチャートである。ここで、ステップ6052〜ステップ6054が連続ゾーン決定用パラメータ値更新処理であり、ステップ6056〜ステップ6058が連続ゾーン決定用パラメータ値クリア処理である。まず、ステップ6052で、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値更新制御手段2322d−2−1は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から連続大当たり決定用情報を受信したか否かを判定する。ステップ6052でYesの場合、ステップ6054で、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値更新制御手段2322d−2−1は、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値一時記憶手段2322d−2−1−1に一時記憶されたパラメータ値を更新(例えば1加算)する。以上でパラメータ更新処理が終了する。
次に、ステップ6056で、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値消去制御手段2322d−2−2は、情報クリア条件を充足したか(例えば、サブボタン情報一時記憶手段2321bを参照してサブボタンが所定操作されたか否か、或いは、遊技球が発射されていない時間や非特別遊技中で図柄が変動していない時間等が所定時間を経過したか否か)を判定する。ステップ6056でYesの場合、ステップ6058で、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値消去制御手段2322d−2−2は、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値一時記憶手段2322d−2−1−1に一時記憶されたパラメータ値をクリアし、次の処理(ステップ6500の保留情報管理・保留表示制御処理)に移行する。尚、ステップ6052でNoの場合にはステップ6056に移行し、ステップ6056でNoの場合には次の処理(ステップ6500の保留情報管理・保留表示制御処理)に移行する。
次に、図45は、図43でのステップ6100のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ6102で、装図表示内容決定手段2322a−1は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から新たな図柄情報を受信したか否かを判定する。ステップ6102でYesの場合、ステップ6104で、装図表示内容決定手段2322a−1は、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装図変動内容決定用テーブル2322a−1−1を参照して、装飾図柄の変動態様と停止図柄を決定すると共に、当該決定情報を演出表示関連情報一時記憶手段2322cの図柄関連情報エリアに一時記憶する。尚、主制御装置1000側からの停止図柄・変動態様(即ち、特別図柄の停止図柄・変動態様)と演出表示制御手段2320側で決定する停止図柄・変動態様(即ち、装飾図柄の停止図柄・変動態様)とは1対1対応でなくともよく、例えば、演出表示制御手段2320側での変動態様の比率を主制御装置1000側からの一変動態様に対して複数パターン持っていてもよい。次に、ステップ6106で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理(第1装飾図柄表示制御処理6200)に移行する。尚、ステップ6102でNoの場合にも、次の処理(第1装飾図柄表示制御処理6200)に移行する。
次に、図46は、図43でのステップ6200のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6202で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6202でYesの場合、ステップ6204で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322aのフラグエリアを参照し、図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6204でYesの場合、ステップ6206及びステップ6208で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄変動中フラグをオンにすると共に、図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ6210で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cの図柄関連情報エリア内に一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置2310の装図表示部2311上で装飾図柄の変動表示を開始する。
そして、ステップ6212で、装飾図柄表示制御手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2121aを参照し、主制御装置1000側から確定表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6212でYesの場合、ステップ6214で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cの図柄関連情報エリア内に一時記憶された決定内容(停止図柄)に従い、演出表示装置2310の装図表示部2311上で装飾図柄の停止図柄を確定表示する。そして、ステップ6216で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄変動中フラグをオフにする。そして、ステップ6218で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグ領域にアクセスし、連続大当たりゾーン終了判定処理実行許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ6600の大当たり連続ゾーン終了判定処理)に移行する。
尚、ステップ6202でNoの場合はステップ6212に移行し、ステップ6204及びステップ6212でNoの場合は次の処理(ステップ6600の大当たり連続ゾーン終了判定処理)に移行する。
次に、図47は、図43でのステップ6600のサブルーチンに係る、大当たり連続ゾーン終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ6602で、大当たり時プレミア演出表示制御手段2322eは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグ領域を参照し、連続大当たりゾーン終了判定実行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ここで、ステップ6602でYesの場合、ステップ6604で、大当たり時プレミア演出表示制御手段2322eは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグ領域にアクセスし、連続大当たりゾーン終了判定実行許可フラグをオフにする。そして、ステップ6608で、大当たり時プレミア演出表示制御手段2322eは、R値一時記憶手段2232c−2に一時記憶されているR値から1を減算する。そして、ステップ6610で、大当たり時プレミア演出表示制御手段2322eは、R値一時記憶手段2232c−2に一時記憶されているR値が0であるか否かを判定する。ステップ6610でYesの場合、ステップ6612で、大当たり時プレミア演出表示制御手段2322eは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cを参照し、当該変動は大当たりではないか否かを判定する。ステップ6612でYesの場合、ステップ6613で、大当たり時プレミア演出表示制御手段2322eは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cを参照し、現在確率変動遊技中でないか否かを判定する。ステップ6613でYesの場合、ステップ6614で、大当たり時プレミア演出表示制御手段2322eは、P値一時記憶手段2322c−3に一時記憶されているP値をクリアし、次の処理{特別遊技中(小当たり中)表示制御処理6300A}に移行する。このように、R値が0に到達した場合であっても、当該変動が当たりである場合や確率変動遊技中である場合にはP値がクリアされないように構成されている。尚、ステップ6602、ステップ6610、ステップ6612及びステップ6613でNoの場合にも、次の処理{特別遊技中(小当たり中)表示制御処理6300A}に移行する。尚、本例では時短中であるか否かの判断枝は設けていないが、例えば、ステップ6610の前や後に、時短中であるか否かを判定し、時短中である場合にはたとえR値が0となった場合でもP値がクリアされないように構成してもよい。
次に、図48は、図43でのステップ6300Aのサブルーチンに係る、特別遊技中(小当たり中)制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6302Aで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、特別遊技中(小当たり中)フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6302AでYesの場合、ステップ6304Aで、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技(小当たり)開始信号等を受信したか否かを判定する。ステップ6304AでYesの場合、ステップ6306Aで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の特別遊技中(小当たり中)フラグをオンにする。次に、ステップ6308Aで、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上で通常の特別遊技(小当たり)開始表示、具体的には「Vチャンス!」の表示を行う。そして、ステップ6310Aで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、特定領域関連表示フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6310AでYesの場合、ステップ6312Aで、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から「特定領域通過信号」又は「特定領域非通過信号」を受信したか否かを判定する。ステップ6312AでYesの場合、ステップ6314Aで、表示制御手段2322は、前記信号が「特定領域通過信号」であるか否かを判定する。ステップ6314AでYesの場合、ステップ6316Aで、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上に「Vゾーン入賞!大当たりおめでとう」を表示し、ステップ6320Aに移行する。他方、ステップ6314AでNoの場合、ステップ6318Aで、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上に「残念!次に期待!」を表示し、ステップ6320Aに移行する。
そして、ステップ6320Aで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の特定領域関連表示フラグをオンにする。次に、ステップ6322Aで、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技(小当たり)終了信号を受信したか否かを判定する。ステップ6322AでYesの場合、ステップ6324Aで、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上で、特別遊技(小当たり)終了表示を行う。そして、ステップ6326A及びステップ6328Aで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の特定領域関連表示フラグ及び小当たり中フラグを夫々オフにし、次の処理{特別遊技中(大当たり中)表示制御処理6300B}に移行する。尚、ステップ6302AでNoの場合にはステップ6310Aに移行し、ステップ6304A、ステップ6312A及びステップ6322AでNoの場合は次の処理{特別遊技中(大当たり中)表示制御処理6300B}に移行し、ステップ6310AでNoの場合にはステップ6320Aに移行する。
次に、図49は、図43でのステップ6300Bのサブルーチンに係る、特別遊技中(大当たり中)表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6302Bで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6302BでYesの場合、ステップ6304Bで、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技開始信号を受信したか否かを判定する。ステップ6304BでYesの場合、ステップ6306B及びステップ6308Bで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置2310上で大当たり開始表示を行う。そして、ステップ6310Bで、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上で、ステップ1624Bで主制御装置1000側から逐次送信されている遊技情報に基づき、ラウンド数と入賞個数を逐次表示する。次に、ステップ6312Bで、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2121aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技終了信号を受信したか否かを判定する。ステップ6312BでYesの場合、ステップ6314Bで、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上で、大当たり終了表示を行う。そして、ステップ6316Bで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(ステップ6700の大当たり連続ゾーン設定処理)に移行する。尚、ステップ6302BでNoの場合はステップ6310Bに移行し、ステップ6304B及びステップ6312BでNoの場合は次の処理(ステップ6700の大当たり連続ゾーン設定処理)に移行する。
次に、図50は、図43でのステップ6700のサブルーチンに係る、大当たり連続ゾーン設定処理のフローチャートである。まず、ステップ6702で、連続大当たりゾーン制御手段2322dは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、大当たり連続ゾーン設定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6702でYesの場合、ステップ6704で、連続大当たりゾーン制御手段2322dは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアにアクセスし、大当たり連続ゾーン設定許可フラグをオフにする。そして、ステップ6706で、連続大当たりゾーン制御手段2322dは、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値一時記憶手段2322d−2−1−1のパラメータ値に基づき、連続大当たりゾーン決定用テーブル2322d−2−3を参照しR0値を特定し、当該R0値をR値一時記憶手段2322c−1にセットし、次の処理(ステップ6050の大当たり連続ゾーン決定用情報管理処理)に移行する。尚、ステップ6702でNoの場合にも、次の処理(ステップ6050の大当たり連続ゾーン決定用情報管理処理)に移行する。
次に、本最良形態に係るパチンコ遊技機の作用を説明する。まず、本遊技機は、通常遊技時(時短フラグがオフ)の状況下では、第2特図始動口2110には実質的に入球しないように構成されている。これは、図26に示すように、第2特図始動口2110の入球領域の真上には第1特図始動口2210が存在しているために第2特図始動口電動役物2112が開状態とならない限り第2特図始動口2110には入球しない(但し、この位置には限定されない)ことに加え、通常遊技時における普図当選確率が著しく低く設定されているためである(好適には1/500以下、より好適には1/1000以下、特に好適には1/10000、例えば、1/65536)。したがって、この通常遊技状態では第1特別図柄しか変動しない状況となる。このような状況下、第1特別図柄が大当たり図柄(直撃大当たり)で停止したことを受け、大当たりに突入する。ここで、本最良形態では、小当たり発展大当たりではない通常の大当たりに関しては、当該大当たりの契機となった当たり図柄が所定態様である場合には当該大当たり終了後に回数制限付きの時短遊技に移行するよう設計されている。したがって、当該大当たり終了後に時短遊技に移行するが、この状況においては第2特別図柄の変動が優先される。そして、時短遊技を契機として第2特図始動口電動役物2112が開状態と成り易くなる結果、第2特図始動口2210に入球する。これは、時短遊技時における普図当選確率が著しく高く設定されていること(好適には1/10以上、より好適には1/2以上、特に好適には1/1.5、例えば、65535/65536)、開状態となる時間が延長されること(例えば、通常遊技時0.1秒→時短遊技時3秒)、普通図柄の変動時間が短縮されること、に起因する。そして、第2特別図柄については、前述したように(表15参照)、大部分が小当たりとなる。その結果、立て続けに小当たりが発生する結果、小当たりを契機として開状態となった振分装置2330内に入球した遊技球が当該振分装置内の特定領域に入球し易くなる。このような理由から、本最良形態では、時短遊技に突入すると実質的に次の大当たりが確定することになる。
そこで、図51を参照しながら、本最良形態に係る作用を説明する。まず、図51左側の表(上段・下段)は、主制御部側での遊技履歴(大当たり回数、図柄変動回数、当たり図柄、大当たり種、大当たり時の特図遊技状態、大当たり後の特図遊技状態)である。他方、図51右側の表(上段・下段)は、副制御部側での遊技履歴である。ここで、副制御部側での遊技履歴に関しては、従来技術及び本最良形態で共通する遊技履歴として、P値及び大当たり中の演出の変遷が記載されており、本最良形態に特有な遊技履歴として、連続大当たりゾーン決定用パラメータ値(大当たり前後)、R値(大当たり時)及びR0値(大当たり後にセット)の変遷が記載されている。ここで、図51左側の表(上段・下段)から分かるように、主制御部側での遊技履歴は、上段・下段で同一である。このように主制御部側での遊技履歴が同一である状況下、副制御部側での設定条件により、副制御部側での大当たり中における演出内容がどのように変わるかを説明することとする。尚、図中、特図遊技状態(主遊技側遊技状態)の「時短」とは、特別図柄(主遊技側識別情報)の変動時間の平均時間(選択され得る全変動時間の平均時間)が「非時短」のそれよりも短い遊技状態である。そして、特図遊技状態が「時短」等である場合、普図遊技状態(補助遊技側遊技状態)も連動して「時短」となる。ここで、普通図柄に関する「時短」とは、単位時間(例えば1分)当たりの第2特図始動口電動役物2112の期待開放時間が、普通図柄に関する「非時短」時よりも長くなることを意味する。具体的には、普通図柄の変動時間が普通図柄に関する「非時短」時よりも短くなること(普図時短)、普通図柄が特定態様で停止する普通図柄当選確率が普通図柄に関する「非時短」時よりも高くなること(普図確変)、普通図柄が当選した場合、第2特図始動口電動役物2112の開放時間が普通図柄に関する「非時短」時よりも長くなること、の一又は任意の複数の組み合わせ(例えばすべて)である。そして、本最良形態では、時短に突入すると実質的に次の大当たりが保証されている(例えば99%以上)構成となっている。
まず、図51上段を参照しながら、従来技術について説明する。そこで、履歴順に説明すると、図51上段の場合だと、(1)利益状態が相対的に高い特別遊技(本例では直撃大当たり及び小当たり発展大当たり)のみが大当たり回数としてカウントされる、(2)特図時短中の大当たりのみが大当たり連続と判定される、の条件下、大当たり中の演出が決定される。これを踏まえて副制御部側での「P値」の推移を見ると、まず、1回目の大当たりは直撃大当たりなので「P値=1」である。この際、大当たり中の演出としては、時短が付与される大当たりの可能性=「中」があることを示唆する「通常演出B」が表示される。そして、当該大当たり終了後に時短遊技に突入して次の大当たりが略確定する。
次に、2回目の大当たりは小当たり発展大当たりなので「P値=2」となる。この際、大当たり中の演出としては、時短が付与される大当たりの可能性=「大」である大当たりであることを報知する「通常演出A」が表示される。そして、当該大当たり終了後に時短遊技に突入して次の大当たりが略確定する。
次に、3回目の大当たりも小当たり発展大当たりなので「P値=3」となる。この際、大当たり中の演出としては、時短が付与される大当たりの可能性=「大」である大当たりであることを報知する「通常演出A」が表示される。そして、当該大当たり終了後に時短遊技に突入して次の大当たりが略確定する。
次に、4回目の大当たりも小当たり発展大当たりなので「P値=4」となる。この際、大当たり中の演出としては、時短が付与される大当たりの可能性=「低」である大当たりであることを報知する「通常演出C」が表示される。そして、当該大当たりが終了した後、時短が終了し、P値がゼロクリアされる。
その後、5回目の大当たり後195回転目に、直撃大当たりに当選し、「P値=1」となる。以後、6回目及び7回目に小当たり発展大当たりとなりP値が3まで達するが、7回目の大当たり終了後には遊技状態が時短で無くなるため、この時点でP値がまたクリアされる。このように、大当たりが連続するものの、P値は所定値(本例では5回)に到達しないため、所定値に達した際の大当たり時プレミア演出は実行されない。
次に、図51下段を参照しながら、本最良形態について説明する。尚、上段でのP値のカウントアップ条件は、従来技術が、(1)利益状態が相対的に高い特別遊技(本例では直撃大当たり及び小当たり発展大当たり)のみが大当たり回数としてカウントされる、(2)特図時短中の大当たりのみが大当たり連続と判定される、であるのに対し、本最良形態では、下段でのP値のカウントアップ条件は、(1)利益状態が相対的に高い特別遊技(本例では直撃大当たり及び小当たり発展大当たり)のみが大当たり回数としてカウントされる、(2)図柄がR0回変動するまでに高利益特別遊技に当選すればよい、である。更に、本最良形態では、高利益特別遊技が連続大当たりゾーンで当選する度、セットされるR0値が増加していく。
これを踏まえて副制御部側での「P値」の推移を見ると、まず、1回目の大当たりは直撃大当たりなので「P値=1」である。この際、大当たり中の演出としては、時短が付与される大当たりの可能性=「中」があることを示唆する「通常演出B」が表示される。そして、当該大当たり終了後に時短遊技に突入して次の大当たりが略確定する。
次に、2回目の大当たりは小当たり発展大当たりなので「P値=2」となる。この際、大当たり中の演出としては、時短が付与される大当たりの可能性=「大」である大当たりであることを報知する「通常演出A」が表示される。そして、当該大当たり終了後に時短遊技に突入して次の大当たりが略確定する。
次に、3回目の大当たりも小当たり発展大当たりなので「P値=3」となる。この際、大当たり中の演出としては、時短が付与される大当たりの可能性=「大」である大当たりであることを報知する「通常演出A」が表示される。そして、当該大当たり終了後に時短遊技に突入して次の大当たりが略確定する。
次に、4回目の大当たりも小当たり発展大当たりなので「P値=4」となる。この際、大当たり中の演出としては、時短が付与される大当たりの可能性=「低」である大当たりであることを報知する「通常演出C」が表示される。そして、当該大当たりが終了した後、時短が終了する。但し、従来技術とは異なり、まだこの時点ではP値はクリアされず、大当たり終了後に設定された連続大当たりゾーン期間内に再度大当たりに当選すれば、P値が加算されるように構成されている。ここで、本例では、連続大当たりゾーン期間ゾーンに係るR0値として200回がセットされる。
次に、5回目の大当たりは、R値が0となる前の直撃大当たり(本例では、R0値=200回がセットされた状況下、195回目で大当たり)である。したがって、時短中ではないにも拘らずP値が1インクリメントされ「P値=5」となる。この結果、P値は所定値(本例では5回)に到達し、大当たり時プレミア演出が実行される。尚、当該大当たり後も時短が付与される大当たり(6回目)、時短が付与されない大当たり(7回目)、連続大当たりゾーン期間内での大当たり(8回目)に当選し、いずれも大当たり中にプレミア演出が実行される。
以上のように、第一最良形態に係るパチンコ遊技機は、特定遊技として2種類持っている。そして、特図(主図柄)確率変動が付与される当たりに当選した場合には、次の大当たりが実質的に保証され(第一段階特定遊技)、特図(主図柄)確率変動中に特図(主図柄)確率変動が付与されない当たりに当選した場合には、回数制限付きの特図(補助図柄)時間短縮が付与される(第二段階特定遊技)。このように、第一段階特定遊技を抜けた後でも第二段階特定遊技で当たりを引き戻すことが可能に構成されている。他方、第二最良形態に係るパチンコ遊技機は、特定遊技として1種類しか持っていない。そして、特図(主図柄)時間短縮が付与されない当たりに当選した場合には、第一最良形態に係るパチンコ遊技機と異なり、引き戻す契機が無い。この観点からは、時短遊技中でない状況下で当選した場合にも時短中に重ねてきた大当たり回数を維持する可能性を持たせることができるという点で、連続大当たりゾーン期間ゾーンを設ける意義がより大きいといえる。
1000 主制御装置
1135 当否抽選手段
1170 特別遊技制御手段
2310 サブサブ制御装置
2320 サブメイン制御装置
2322 表示制御手段
2322c−3 P値一時記憶手段
2322d 連続大当たりゾーン制御手段
2322d−2 連続大当たりゾーン設定手段
2322e 大当たり時プレミア演出表示制御手段