JP5716208B1 - 水素ガス冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低温側冷凍回路が高負荷状態となるのを回避しつつ、水素ガスの給気時に水素ガス冷却用熱交換器に対して充分な量の熱媒液を確実に供給する。【解決手段】高温側冷凍回路10の蒸発器14によって低温側冷凍回路20の凝縮器22を冷却すると共に低温側冷凍回路20の蒸発器16によってブライン(熱媒液)を冷却可能な冷凍ユニット2と、冷凍ユニット2および水素ガス冷却用熱交換器3の間でブラインを循環させるためのブライン配管5と、冷凍ユニット2によって冷却したブラインを熱交換器3に供給すると共に熱交換器3からブラインを回収する液送ポンプ6と、冷凍ユニット2および液送ポンプ6の動作を制御する制御部7とを備え、制御部7は、停止条件が満たされたときに液送ポンプ6を停止させると共に、液送ポンプ6を停止させている状態で制御装置Xdから給気開始信号SXaが出力されたときに停止状態の液送ポンプ6を動作させる。【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍ユニットによって冷却した熱媒液を水素ガス冷却用熱交換器に供給して水素ガス冷却用熱交換器において水素ガスを冷却可能に構成された循環型の水素ガス冷却装置に関するものである。
例えば、下記の特許文献1には、燃料としての水素ガスを自動車等に充填する燃料充填装置が開示されている。この場合、この種の燃料充填装置が設置されるガスステーションでは、充分な量の水素ガスを蓄えておくことができるように、現地で生成した水素ガス(オンサイト型ステーションの場合)、または、別所で生成されて搬送された水素ガス(オフサイト型ステーションの場合)を充分に圧縮した状態でガスタンク内に蓄えておく構成が採用されている。また、自動車等に水素ガスを充填する際には、ガスステーションのガスタンク(以下、「貯留タンク」ともいう)から、給気配管および給気ノズル等を介して自動車のガスタンク(以下、「車両側タンク」ともいう)に水素ガスが流入させられる。
この際に、水素ガスは、給気配管等に配設されている各種の弁などの通過に際して断熱膨張させられたときに、ジュールトムソン効果によって温度上昇する性質を有していることが知られている。このため、単に貯留タンクから車両側タンクに水素ガスを充填したときには、給気配管等の通過時に温度上昇した高温の水素ガスが車両側タンクに流入することとなる。また、水素ガスが消費されて低圧となっている車両側タンク内にガスステーションから水素ガスを流入させたときには、流入した水素ガスが車両側タンク内において断熱膨張してさらに温度上昇することとなる。このため、車両側タンクへの水素ガスの充填効率が低下する結果、充分な量の水素ガスを車両側タンクに充填するのが困難となる。したがって、特許文献1に開示の燃料充填装置では、車両側タンクへの充填に先立って水素ガスを冷却することで充填効率の低下を回避する構成が採用されている。
具体的には、特許文献1に開示の燃料充填装置では、水素ガス貯留タンク(貯留タンク)から自動車等に水素ガスを供給する供給経路に、流量調整弁、積算流量計および遮断弁などが配設されると共に、自動車等に接続される連絡管(フレキシブルホース)と上記の遮断弁との間に水素ガス冷却用の冷却手段(熱交換器)が配設されている。この場合、この燃料充填装置では、上記の冷却手段として、エチレングリコールを冷媒とするチラー冷却器などが採用されている。これにより、この燃料充填装置では、貯留タンク内の水素ガスが、流量調整弁、積算流量計および遮断弁などの通過に際して断熱膨張するものの、冷却手段においてエチレングリコールと熱交換させられて温度低下した状態で連絡管を介して車両側タンクに流入させられるため、充填効率の低下をある程度回避することが可能となっている。
一方、出願人は、特許文献1に開示の燃料充填装置の構成と同様にしてチラー冷却器によって冷却したエチレングリコール等の冷媒(以下、冷凍回路中の冷媒と区別するために「熱媒液」ともいう)によって水素ガスを冷却した後に車両側タンクに充填する構成の装置を試作して水素ガスの充填を試みた。しかしながら、エチレングリコールを熱媒液として使用するチラー冷却器(冷凍回路によって冷却する熱媒液の下限温度がエチレングリコールの凍結温度よりも高いチラー冷却器)では、水素ガスを短時間で充分に冷却することができず、車両側タンクへの水素ガスの充填効率を充分に向上させるのが困難であることが判明した。そこで、出願人は、エチレングリコールよりも凍結温度が低い熱媒液を採用すると共に、そのような極低温まで熱媒液を冷却可能な不活性ガスを冷媒として使用する冷凍回路を搭載したチラー冷却器によって熱媒液を冷却して水素ガスを冷却する構成を試みた。
しかしながら、熱媒液を極低温まで冷却可能な冷凍回路を有するチラー冷却器では、冷凍回路内の冷媒温度が外気温と同程度まで温度上昇している状態(例えばチラー冷却器を長時間に亘って停止させていた状態)において熱媒液の冷却を開始したときに、蒸発器の温度を充分に低下させて熱冷媒を極低温まで冷却可能な状態となるまでに非常に長い時間を要する。このため、出願人は、熱冷媒を極低温まで冷却する冷凍回路(以下、「低温側冷凍回路」ともいう)の凝縮器を、常温域における冷凍能力が高い冷凍回路(以下、「高温側冷凍回路」ともいう)の蒸発器によって冷却することで低温側冷凍回路の冷却効率を向上させる「二元冷凍回路」を有する冷凍ユニットを備えたチラー冷却器によって熱媒液を冷却して水素ガスを冷却する構成を試みた。これにより、例えばチラー冷却器を長時間に亘って停止させていた状態からでも、熱媒液を極低温まで冷却するのに要する時間を充分に短縮することが可能となった。
特開2004−116619号公報(第4−10頁、第1−6図)
ところが、出願人が、水素ガスの冷却を目的として上記の特許文献1に開示の燃料充填装置におけるチラー冷却器の構成を改良したチラー冷却器には、以下のような改善すべき課題が存在する。すなわち、出願人が開発したチラー冷却器では、例えばチラー冷却器を長時間に亘って停止させたときに低温側冷凍回路内の冷媒が外気温と同程度まで温度上昇していても、低温側冷凍回路の凝縮器を高温側冷凍回路の蒸発器によって冷却することで低温側冷凍回路の冷却効率を向上させ、これにより、低温側冷凍回路の蒸発器を極低温まで温度低下させるのに要する時間を充分に短縮することが可能となっている。
しかしながら、チラー冷却器を長時間に亘って停止させたときには、両冷凍回路内の冷媒だけでなく、熱媒液の温度も外気温と同程度まで温度上昇する。また、温度上昇した熱媒液を低温側冷凍回路の蒸発器によって冷却したときには、低温側冷凍回路の蒸発器内における冷媒の気化量が増加する結果、低温側冷凍回路内の冷媒圧力が過剰に高くなってしまう。かかる状態では、圧縮機に大きな負担が掛り、その耐用寿命の低下を招くおそれがあるだけでなく、冷媒圧力の上昇に起因する圧縮機の破損を回避するために低温側冷凍回路を緊急停止させる必要が生じて熱媒液を冷却することができなくなるおそれがある。そこで、出願人は、低温側冷凍回路の蒸発器における入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差を監視すると共に、特定される温度差に応じて蒸発器に対する熱媒液の供給量を調整するようにチラー冷却器を改良した。
具体的には、出願人が改良したチラー冷却器では、低温側冷凍回路の蒸発器に対して高温の熱媒液が液送されることで、蒸発器における入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差が予め規定された温度を超えたとき(すなわち、低温側冷凍回路の蒸発器内における冷媒の気化量が過剰に増加する可能性があるとき)には、予め規定した周期で液送ポンプを断続的に運転する状態(以下、「断続運転状態」ともいう)に移行させることで蒸発器に対して液送する熱媒液の量を減少させる。これにより、蒸発器内における冷媒の気化量が減少し、低温側冷凍回路内の冷媒圧力が過剰に高くなる事態が回避される。
また、低温側冷凍回路の蒸発器における入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差が予め規定された温度以下になったとき(すなわち、低温側冷凍回路の蒸発器内における冷媒の気化量が過剰に増加する可能性がなくなるまで熱媒液の温度が低下したとき)には、液送ポンプを継続的に運転する状態(液送ポンプを動作させ続ける状態:以下、「継続運転状態」ともいう)に移行させることで、低温側冷凍回路の蒸発器に対して熱媒液を継続的に液送させる。これにより、圧縮機の破損等を招くことなく、低温側冷凍回路の蒸発器において熱媒液を極低温まで好適に冷却することが可能となる。
しかしながら、上記のように改良したチラー冷却器において、液送ポンプが断続運転状態に移行させられた状態において水素ガスの給気(水素ガス冷却用の熱交換器における水素ガスの冷却)が開始されたときには、液送ポンプが停止しているときに熱媒液が熱交換器に液送されないことに起因して水素ガスを充分に冷却するのが困難な状態となる。したがって、液送ポンプを断続運転状態に移行させた状態において水素ガスの給気が開始されたとしても水素ガスの冷却に必要な量の熱媒液を熱交換器に液送するには、断続運転状態において液送ポンプを停止させる時間を充分に短く規定し、かつ液送ポンプを動作させる時間を充分に長く規定すると共に、断続運転の周期を充分に短く規定する必要がある。このため、出願人が改良したチラー冷却器では、低温側冷凍回路内の冷媒圧力が過剰に高くなる(低温側冷凍回路が高負荷状態となる)のを好適に回避するのが困難になっているのが現状であり、この点を改善するのが好ましい。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、低温側冷凍回路が高負荷状態となるのを回避しつつ、水素ガスの給気時に水素ガス冷却用熱交換器に対して充分な量の熱媒液を確実に供給し得る水素ガス冷却装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1記載の水素ガス冷却装置は、高温側冷凍回路における第1の蒸発器によって低温側冷凍回路の凝縮器を冷却すると共に当該低温側冷凍回路における第2の蒸発器によって熱媒液を冷却可能に構成された二元冷凍回路を有する冷凍ユニットと、前記冷凍ユニットおよび水素ガス冷却用熱交換器の間で前記熱媒液を循環させる熱媒液循環路を構成する熱媒液配管と、前記熱媒液配管に接続されて前記冷凍ユニットによって冷却した前記熱媒液を前記水素ガス冷却用熱交換器に供給すると共に当該水素ガス冷却用熱交換器から当該熱媒液を回収する液送ポンプと、前記冷凍ユニットおよび前記液送ポンプの動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記第2の蒸発器における入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差が予め規定された第1の温度以上になるとの第1の条件が実質的に満たされたときに予め規定された停止条件が満たされたとして前記液送ポンプを停止させると共に、当該液送ポンプを停止させている状態において、水素ガスの冷却を開始する必要があることを報知する報知信号が外部装置から出力されたとき、および前記第2の蒸発器における入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差が前記第1の温度よりも低温の予め規定された第2の温度以下になるとの第2の条件が実質的に満たされたときに停止状態の当該液送ポンプを動作させる。
請求項記載の水素ガス冷却装置は、請求項1記載の水素ガス冷却装置において、前記高温側冷凍回路は、前記熱媒液を冷却可能な第3の蒸発器と、前記第1の蒸発器および前記第3の蒸発器への冷媒の供給量を調整する冷媒供給量調整弁とを備え、前記熱媒液配管は、前記熱媒液が前記第3の蒸発器および前記第2の蒸発器をこの順で通過するように当該両蒸発器を相互に接続し、前記制御部は、前記熱媒液循環路内の予め規定された位置における前記熱媒液の温度が予め規定された温度以上になっているとの条件Aが実質的に満たされているときに、前記第2の蒸発器による前記熱媒液の冷却を行うことなく前記第3の蒸発器によって当該熱媒液を冷却する処理Aを実行し、かつ前記予め規定された位置における前記熱媒液の温度が前記予め規定された温度を下回っているとの条件Bが実質的に満たされているときに、前記冷媒供給量調整弁を制御して前記第1の蒸発器への冷媒の供給量を前記処理Aの実行時よりも増加させて当該第1の蒸発器によって前記凝縮器を冷却しつつ前記第2の蒸発器によって前記熱媒液を冷却する処理Bを実行すると共に、前記報知信号が出力されて停止状態の前記液送ポンプを動作させる際に前記処理Bを実行しているときに、当該処理Bに代えて前記処理Aを実行する。
請求項記載の水素ガス冷却装置は、請求項記載の水素ガス冷却装置において、前記水素ガス冷却用熱交換器から回収した前記熱媒液を貯液可能に構成されると共に貯液した当該熱媒液を前記冷凍ユニットに供給可能に配設された第1の貯液槽、および前記冷凍ユニットによって冷却された前記熱媒液を貯液可能に構成されると共に貯液した当該熱媒液を前記水素ガス冷却用熱交換器に供給可能に配設された第2の貯液槽との少なくとも一方の貯液槽と、前記少なくとも一方の貯液槽に配設されて前記熱媒液の温度を検出する温度センサとを備え、前記制御部は、前記温度センサからのセンサ信号に基づいて特定した前記熱媒液の温度を前記予め規定された位置における前記熱媒液の温度として特定する。
請求項1記載の水素ガス冷却装置では、制御部が、第2の蒸発器における入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差が予め規定された第1の温度以上になるとの第1の条件が実質的に満たされたときに予め規定された停止条件が満たされたとして液送ポンプを停止させると共に、液送ポンプを停止させている状態において、水素ガスの冷却を開始する必要があることを報知する報知信号が外部装置から出力されたとき、および第2の蒸発器における入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差が第1の温度よりも低温の予め規定された第2の温度以下になるとの第2の条件が実質的に満たされたときに停止状態の液送ポンプを動作させる
したがって、請求項1記載の水素ガス冷却装置によれば、高温の熱媒液を低温側冷凍回路(第2の蒸発器)に対して継続的に供給した際に第2の蒸発器内における冷媒気化量が過剰に高くなる可能性があるときに液送ポンプを停止させる条件を停止条件として規定しておくことにより、低温側冷凍回路が高負荷状態となるのを好適に回避することができると共に、水素ガスの冷却を開始する必要があるときに液送ポンプが停止した状態であっても、水素ガスの冷却に必要な充分な量の熱媒液を水素ガス冷却用熱交換器に供給して水素ガスを確実に冷却することができる。また、低温側冷凍回路内の冷媒圧力が過剰に高くなる状態となる前に停止条件としての第1の条件が満たされて液送ポンプが停止するため、低温側冷凍回路が高負荷状態となるのを好適に回避することができると共に、低温側冷凍回路内の冷媒圧力が過剰に高くなるおそれがないときに第2の条件が満たされて液送ポンプが動作させられるため、冷凍ユニットに充分な量の熱媒液を液送してこれを好適に冷却することができる。
請求項記載の水素ガス冷却装置では、制御部が、熱媒液循環路内の予め規定された位置における熱媒液の温度が予め規定された温度以上になっているとの条件Aが実質的に満たされているときに、第2の蒸発器による熱媒液の冷却を行うことなく第3の蒸発器によって熱媒液を冷却する処理Aを実行し、かつ予め規定された位置における熱媒液の温度が予め規定された温度を下回っているとの条件Bが実質的に満たされているときに、冷媒供給量調整弁を制御して第1の蒸発器への冷媒の供給量を処理Aの実行時よりも増加させて第1の蒸発器によって凝縮器を冷却しつつ第2の蒸発器によって熱媒液を冷却する処理Bを実行すると共に、報知信号が出力されて停止状態の液送ポンプを動作させる際に処理Bを実行しているときに、処理Bに代えて処理Aを実行する。
したがって、請求項記載の水素ガス冷却装置によれば、熱媒液の温度が高温のときに低温側冷凍回路による熱媒液の冷却を実行しない処理Aを実行することにより、低温側冷凍回路の圧縮機が破損する事態や、圧縮機の破損を回避するために低温側冷凍回路を緊急停止させる事態を確実に回避することができるだけでなく、高温の熱媒液の冷却効率が高い高温側冷凍回路によって熱媒液を冷却することで高温の熱媒液を短時間で温度低下させ、低温側冷凍回路によって好適に冷却可能な温度まで熱媒液の温度が低下したときに処理Bを実行して低温側冷凍回路によって熱媒液を冷却することで熱媒液を目標温度まで冷却することができるため、高温の熱媒液を目標温度まで短時間で確実に冷却することができると共に、報知信号の出力に応じて停止状態の液送ポンプを動作させるときに処理Bを実行していたとしても、処理Bに代えて処理Aを実行することで、低温側冷凍回路の圧縮機が破損する事態や、圧縮機の破損を回避するために低温側冷凍回路を緊急停止させる事態を招くことなく、高温側冷凍回路によって冷却した熱媒液を水素ガス冷却用熱交換器に対して継続的に供給して水素ガスを充分に冷却することができる。
請求項記載の水素ガス冷却装置によれば、制御部が、少なくとも一方の貯液槽に配設された温度センサからのセンサ信号に基づいて特定した熱媒液の温度を予め規定された位置における熱媒液の温度として特定することにより、例えば、予め規定された位置とは異なる位置の熱媒液の温度を監視して予め規定された位置における熱媒液の温度を演算し、演算した温度に基づいて条件Aや条件Bが満たされているかを判別して処理Aおよび処理Bのいずれかを実行する構成の水素ガス冷却装置とは異なり、温度センサからのセンサ信号によって特定した熱媒液の温度に基づいて条件Aや条件Bを満たしているか否かを直接的に判別することができるため、煩雑な演算処理を実行することなく、処理Aおよび処理Bのいずれかを的確に実行して熱媒液を効率良く冷却することができる。
本発明の実施の形態に係る水素ガス冷却装置1の構成を示す構成図である。
以下、添付図面を参照して、水素ガス冷却装置の実施の形態について説明する。
最初に、水素ガス冷却装置1の構成について、添付図面を参照して説明する。
図1に示す水素ガス冷却装置(水素ガス冷却用チラー)1は、「水素ガス冷却装置」の一例であって、冷凍ユニット2、水素ガス冷却用熱交換器3、ブラインタンク4、ブライン配管5、液送ポンプ6および制御部7を備え、ガスステーション側設備Xと共にガスステーションに設置されると共に、ガスステーション側設備Xによって図示しない水素燃料電池車などの給気対象に給気する水素ガスを水素ガス冷却用熱交換器3において冷却することができるように構成されている。
この場合、ガスステーション側設備Xは、一例として、水素ガスを貯留しておくためのガスタンク(貯留タンク)Xa、自動車などの給気対象に設けられている給気口に接続可能なディスペンサーXb、ガスタンクXaとディスペンサーXbとを相互に接続するガス配管Xc、およびガスステーションにおける水素ガスの給気処理を総括的に制御する制御装置Xdを備えている。なお、同図では、水素ガス冷却装置1とガスステーション側設備Xとの関係に関する理解を容易とするために、ガスステーション側設備Xについては、上記の各構成要素Xa〜Xdだけを図示すると共に、ガス配管Xcに配設された流量調整弁、流量計および遮断弁などの図示を省略している。
また、制御装置Xdは「外部装置」の一例であって、利用者によって給気を開始する操作が行われたときに、ディスペンサーXbが給気口に接続されているか否かのチェックを行い、正常に接続されているときには、後述するようにして水素ガス冷却装置1に対して給気開始信号SXa(「報知信号」の一例)を出力すると共に、ガス配管Xcに配設されている流量調整弁や遮断弁を制御してガスタンクXaからディスペンサーXbを介しての自動車等への水素ガスの給気を開始させる。また、制御装置Xdは、ガス配管Xcに配設されている流量計を監視すると共に、設定された量の水素ガスの給気が完了したとき(または、自動車等に充分な量の水素ガスが給気されてディスペンサーXbの近傍のガス圧が規定圧力に達したとき)に、流量調整弁や遮断弁を制御して水素ガスの給気を停止させると共に、水素ガス冷却装置1に対して給気終了信号SXbを出力する。
一方、冷凍ユニット2は、「冷凍ユニット」の一例であって、高温側冷凍回路10および低温側冷凍回路20からなる「二元冷凍回路」を備えてブライン(熱媒液)をそれぞれ冷却可能に構成されている。また、高温側冷凍回路10は、圧縮機11、凝縮器12、電磁弁13a、電子膨張弁13b、蒸発器14、電磁弁15a、電子膨張弁15bおよび蒸発器16を備えて構成されている。この場合、凝縮器12には、制御部7の制御に従って凝縮器12を冷却する凝縮器ファン(図示せず)が取り付けられている。さらに、低温側冷凍回路20は、圧縮機21、凝縮器22、電子膨張弁23および蒸発器24を備えて構成されている。この場合、蒸発器24の冷媒導入口の近傍には、「入口側冷媒温度」を検出してセンサ信号S24aを出力する温度センサ24aが取り付けられると共に、蒸発器24の冷媒排出口の近傍には、「出口側冷媒温度」を検出してセンサ信号S24bを出力する温度センサ24bが取り付けられている。
なお、本例の冷凍ユニット2では、高温側冷凍回路10の蒸発器14が「第1の蒸発器」に相当し、「低温側冷凍回路の凝縮器」に相当する凝縮器22を冷却する。この場合、本例の冷凍ユニット2では、一例として、カスケードコンデンサ30によって上記の蒸発器14および凝縮器22が一体的に構成され、これにより、後述するように蒸発器14によって凝縮器22を冷却する構成が採用されている。また、本例の冷凍ユニット2では、低温側冷凍回路20の蒸発器24が「第2の蒸発器」に相当し、後述するようにブライン配管5を介して供給されるブラインを冷却する。さらに、本例の冷凍ユニット2では、高温側冷凍回路10の蒸発器16が「第3の蒸発器」に相当し、後述するようにブライン配管5を介して供給されるブラインを冷却する。
また、本例の冷凍ユニット2では、電磁弁13a,15aおよび電子膨張弁13b,15bによって「冷媒供給量調整弁」が構成されている。具体的には、本例の冷凍ユニット2では、電磁弁13aの開閉状態、および電子膨張弁13bの開度を変更することで蒸発器14への冷媒の供給量が調整され、電磁弁15aの開閉状態、および電子膨張弁15bの開度を変更することで蒸発器16への冷媒の供給量が調整される構成が採用されている。この場合、本例の冷凍ユニット2における電子膨張弁13b,15bを全閉状態に移行させたときに冷媒の通過を完全に遮断することができる場合には、電磁弁13a,15aを不要とすることもできる。また、電子膨張弁13b,15bに代えて、「冷凍回路」における「膨張弁」としてキャピラリーチューブを配設することもできるが、その場合には、キャピラリーチューブよりも上流側に電磁弁13a,15aと同様の「開閉弁」を設けて蒸発器14,16への冷媒の供給量を調整可能に構成するのが好ましい(図示せず)。なお、水素ガス冷却装置1(冷凍ユニット2)の構成についての理解を容易とするために、高温側冷凍回路10や低温側冷凍回路20における上記の各構成要素以外の構成要素に関する図示および説明を省略する。
水素ガス冷却用熱交換器3は、「水素ガス冷却用熱交換器」の一例であって、ガスステーション側設備XにおけるガスタンクXaおよびディスペンサーXbの間(ガス配管Xc)に配設されている。この水素ガス冷却用熱交換器3は、冷凍ユニット2によって冷却されてブライン配管5を介して供給されるブラインと、ガス配管Xcを介してガスタンクXaから供給される水素ガスとの間で熱交換させることにより、ディスペンサーXbから自動車などに充填される直前の水素ガスを予め規定された温度(一例として、−33℃〜−40℃の温度範囲内の温度)まで冷却する。
この場合、本例の水素ガス冷却装置1では、水素ガス冷却用熱交換器3内のブラインの温度を検出してセンサ信号S3aを出力する温度センサ3aが水素ガス冷却用熱交換器3内に配設されている。なお、本例の水素ガス冷却装置1では、「水素ガス冷却用熱交換器」の一例である水素ガス冷却用熱交換器3を一体的に備えて構成されているが、水素ガス冷却装置1の構成から水素ガス冷却用熱交換器3を除外して、外部機器としての「水素ガス冷却用熱交換器」にブラインを供給する構成を採用することもできる。このような構成においては、外部機器としての「水素ガス冷却用熱交換器」内に温度センサ3aを配設すればよい。
ブラインタンク4は、「少なくとも一方の貯液層」としての「第1の貯液槽」の一例であって、水素ガス冷却用熱交換器3から回収したブラインを貯液可能に構成されると共に、貯液したブラインを冷凍ユニット2に供給可能にブライン配管5に接続されている。具体的には、本例の水素ガス冷却装置1では、水素ガス冷却用熱交換器3におけるブラインの流出口と、冷凍ユニット2におけるブラインの導入口との間に水素ガス冷却用熱交換器3が配設されている。この場合、本例の水素ガス冷却装置1では、ブラインタンク4内を「熱媒液循環路内の予め規定された位置」として、このブラインタンク4内のブラインの温度を検出してセンサ信号S4aを出力する温度センサ4a(「温度センサ」の一例)がブラインタンク4内に配設されている。
ブライン配管5は、「熱媒液循環路を構成する熱媒液配管」の一例であって、ブラインタンク4と冷凍ユニット2の蒸発器16とを相互に接続する配管5a、冷凍ユニット2の蒸発器16,24を相互に接続する配管5b(「熱媒液が第3の蒸発器および第2の蒸発器をこの順で通過するように両蒸発器を相互に接続している」との構成の一例)、冷凍ユニット2の蒸発器24と水素ガス冷却用熱交換器3とを相互に接続する配管5c、および水素ガス冷却用熱交換器3とブラインタンク4とを相互に接続する配管5dを備えて、ブラインタンク4、冷凍ユニット2および水素ガス冷却用熱交換器3の間でブラインを循環させることができるように構成されている。
また、本例の水素ガス冷却装置1では、上記の配管5cおよび配管5dを連結する配管5e(バイパス配管)を備えると共に、この配管5eに制御弁V(一例として、開度を変更可能に構成された流量調整弁)が配設されている。これにより、本例の水素ガス冷却装置1では、制御弁Vの開度を充分に小さくする(例えば、閉塞状態に移行させる)ことで冷凍ユニット2から配管5cを介して水素ガス冷却用熱交換器3にブラインが供給されて水素ガス冷却用熱交換器3から配管5dを介してブラインタンク4にブラインが回収されると共に、制御弁Vの開度を充分に大きくする(例えば、開口状態に移行させる)ことで冷凍ユニット2からのブラインの大半が水素ガス冷却用熱交換器3に供給されることなく配管5eを介して配管5cから配管5dに流入してブラインタンク4に回収させることが可能となっている。
液送ポンプ6は、「液送ポンプ」の一例であって、ブライン配管5における上記の配管5aに配設され、ブラインタンク4から冷凍ユニット2にブラインを液送(圧送)する。この場合、本例の水素ガス冷却装置1では、上記したようにブライン配管5の各配管5a〜5d(または、各配管5a〜5e)によって形成される「ブライン循環路(熱媒液循環路)」が閉鎖流路のため、液送ポンプ6によってブラインタンク4から冷凍ユニット2にブラインを液送する圧力によって冷凍ユニット2から水素ガス冷却用熱交換器3(または、ブラインタンク4)にブラインが圧送される(供給される)と共に水素ガス冷却用熱交換器3からブラインタンク4にブラインが圧送される(回収される)。
制御部7は、「制御部」の一例であって、水素ガス冷却装置1を総括的に制御する。具体的には、制御部7は、液送ポンプ6を制御してブラインタンク4から冷凍ユニット2にブラインを液送させる。この場合、制御部7は、後述するようにして、温度センサ24a,24bからのセンサ信号S24a,S24bに基づいて特定した「蒸発器24の入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差」や、制御装置Xdからの給気開始信号SXa等に応じて液送ポンプ6を「断続運転状態」および「継続運転状態」のいずれかに移行させる。また、制御部7は、温度センサ4aからのセンサ信号S4aに基づいて特定したブラインタンク4内のブラインの温度に応じて冷凍ユニット2における圧縮機11,21、電磁弁13a,15aおよび電子膨張弁13b,15bを制御して高温側冷凍回路10の冷凍能力や低温側冷凍回路20の冷凍能力を変化させる(制御する)。さらに、制御部7は、温度センサ3aからのセンサ信号S3aに基づいて特定した水素ガス冷却用熱交換器3内のブラインの温度に応じて制御弁Vを制御して開度を変化させることで、冷凍ユニット2によって冷却されたブラインを水素ガス冷却用熱交換器3やブラインタンク4に流入させる。
この水素ガス冷却装置1では、例えば、ガスステーション側設備Xおよび水素ガス冷却装置1が設置されているガスステーションの開店に先立って水素ガス冷却装置1が起動されたときに、制御部7が、冷凍ユニット2を制御してブラインの冷却処理を開始させると共に、液送ポンプ6を制御してブラインタンク4から冷凍ユニット2へのブラインの液送を開始させる。これに応じて、高温側冷凍回路10の圧縮機11および低温側冷凍回路20の圧縮機21による冷媒の圧縮処理を開始されると共に、ブラインタンク4から配管5aを介して冷凍ユニット2にブラインが供給される。また、制御部7は、水素ガス冷却用熱交換器3内のブラインの温度に応じて制御弁Vを制御して開度を変化させる処理、およびブラインタンク4内のブラインの温度に応じて冷凍ユニット2の動作状態を制御する処理を開始する。
具体的には、制御部7は、水素ガス冷却装置1が起動された直後から、温度センサ3aからのセンサ信号S3aに基づいて水素ガス冷却用熱交換器3内のブラインの温度を特定する処理を継続的に実行する。また、制御部7は、後述するように冷凍ユニット2による冷却処理が進行し、一例として、センサ信号S3aに基づいて特定されるブラインの温度が−38℃を下回る状態となるまで制御弁Vの開度を充分に小さくすることにより、液送ポンプ6によって液送されて冷凍ユニット2によって冷却されたブラインのすべてを水素ガス冷却用熱交換器3に供給させる。さらに、制御部7は、センサ信号S3aに基づいて特定されるブラインの温度が−38℃を下回る状態となったときに、水素ガス冷却用熱交換器3の過冷却を回避すべく、制御弁Vの開度を充分に大きくすることにより、液送ポンプ6によって液送されて冷凍ユニット2によって冷却されたブラインの大半を、水素ガス冷却用熱交換器3に供給することなく、配管5eを介してブラインタンク4に回収させる。
また、制御部7は、水素ガス冷却用熱交換器3内のブラインの温度の監視、および制御弁Vの制御と並行して、温度センサ4aからのセンサ信号S4aに基づいてブラインタンク4内のブラインの温度を特定し、特定した温度に応じて冷凍ユニット2の動作状態を制御する処理を継続的に実行する。なお、本例の水素ガス冷却装置1では、制御弁Vの開度を変化させる制御や、冷凍ユニット2の動作状態の制御と並行して、蒸発器24の入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差に応じて液送ポンプ6の動作状態を制御する処理が実行されるが、冷凍ユニット2によるブラインの冷却処理に関する理解を容易とするために、液送ポンプ6の動作状態の制御については、後に詳細に説明する。
この場合、水素ガス冷却装置1の起動以前に、ある程度長い時間に亘って水素ガス冷却装置1を停止させていたときには、水素ガス冷却装置1の起動時に、ブラインタンク4内やブライン配管5内のブラインの温度が、水素ガスの冷却に適した温度よりも高温(一例として、外気温と同程度の25℃程度)となっている。このような高温のブラインを冷凍ユニット2における低温側冷凍回路20の蒸発器24によって冷却しようとしたとき(高温のブラインが液送されている状態において低温側冷凍回路20を動作させたとき)には、蒸発器24内における冷媒の気化量が増加して低温側冷凍回路20内の冷媒圧力が過剰に高くなり、圧縮機21に大きな負担が掛かるだけでなく、高温のブラインを短時間で温度低下させるのが困難であることに起因して、水素ガスを好適に冷却し得る状態になるまでに長時間を要することとなる。したがって、本例の水素ガス冷却装置1では、制御部7がブラインタンク4に設置されている温度センサ4aからのセンサ信号S4aに基づいてブラインタンク4内のブラインの温度を特定し、特定した温度に応じて冷凍ユニット2の動作状態を変更する構成が採用されている。
具体的には、制御部7は、温度センサ4aからのセンサ信号S4aに基づいて特定したブラインタンク4内のブラインの温度(「熱媒液循環路内の予め規定された位置における熱媒液の温度」の一例)が、一例として、−33℃以上になっているとの条件(「条件A」の一例)が満たされているときに、低温側冷凍回路20(蒸発器24)によるブラインの冷却を行うことなく、高温側冷凍回路10(蒸発器16)によってブラインを冷却する「処理A」を実行する。また、制御部7は、センサ信号S4aに基づいて特定したブラインタンク4内のブラインの温度が、−33℃を下回っているとの条件(「条件B」の一例)が満たされているときに、電磁弁13a,15aおよび電子膨張弁13b,15bを制御して蒸発器14への冷媒の供給量を上記の「処理A」の実行時よりも増加させて蒸発器14によって低温側冷凍回路20の凝縮器22を冷却しつつ低温側冷凍回路20(蒸発器24)によってブラインを冷却する「処理B」を実行する。
この際に、長時間に亘る停止状態の後の起動直後であることに起因してブラインの温度が25℃程度となっている本例では、温度センサ3aからのセンサ信号S3aに基づいて特定されるブラインの温度が高温のため、制御弁Vの開度が充分に小さく制御されて、ブラインタンク4、冷凍ユニット2および水素ガス冷却用熱交換器3をこの順で循環する循環路が形成される。これにより、液送ポンプ6によってブラインタンク4から配管5aを介して冷凍ユニット2に供給されたブラインが、配管5cを介して水素ガス冷却用熱交換器3に供給された後に、配管5dを介してブラインタンク4内に回収される状態となる。また、温度センサ4aに基づいて特定されるブラインタンク4内のブラインの温度も高温のため、制御部7は、上記の「処理A」を実行する。
具体的には、制御部7は、まず、電子膨張弁23を制御して開度を低下させることで蒸発器24への冷媒の吐出量を減少させる。これにより、低温側冷凍回路20によるブラインの冷却が実質的に停止した状態となり、配管5a,5bを介して蒸発器24に高温のブラインが供給されても、蒸発器24内における冷媒の気化量が過剰に増加する事態(低温側冷凍回路20内の冷媒圧力が過剰に高くなる事態)が回避される。さらに、制御部7は、電磁弁13aを制御して凝縮器12から電子膨張弁13b(蒸発器14)への冷媒の通過を遮断させると共に、電磁弁15aを制御して凝縮器12から電子膨張弁15b(蒸発器16)への冷媒の通過を許容させる。これにより、凝縮器12において凝縮された冷媒が電子膨張弁15bを介して蒸発器16に供給される結果、配管5aを介して蒸発器16に供給されるブラインが蒸発器16において好適に冷却される。
また、蒸発器16において冷却されたブラインは、配管5bを介して蒸発器24に供給されるものの、電子膨張弁23の開度が低下させられて蒸発器24への冷媒吐出量が減少させられているため、蒸発器24によって殆ど冷却されることなく、配管5c、水素ガス冷却用熱交換器3および配管5dを介してブラインタンク4内に回収される。さらに、ブラインタンク4内に回収されたブラインは、液送ポンプ6によって再び冷凍ユニット2に供給される。また、制御部7は、センサ信号S4aに基づいて特定したブラインタンク4内のブラインの温度が−33℃を下回るまで(「条件A」が満たされている間)、上記の「処理A」を継続して実行する。これにより、ブラインタンク4および冷凍ユニット2の間で循環させられているブラインの温度が徐々に低下する。
また、上記の「処理A」を継続することで、温度センサ4aからのセンサ信号S4aに基づいて特定されるブラインタンク4内のブラインの温度が−33℃を下回ったときに、制御部7は、「条件B」が満たされたとして「処理B」を実行する。具体的には、制御部7は、制御弁Vの開度を小さくした状態を維持しつつ、電磁弁15aを制御して凝縮器12から電子膨張弁15b(蒸発器16)への冷媒の通過を遮断させると共に、電磁弁13aを制御して凝縮器12から電子膨張弁13b(蒸発器14)への冷媒の通過を許容させる。これにより、凝縮器12において凝縮された冷媒が電子膨張弁13bを介して蒸発器14に供給される結果、蒸発器14と一体化されている凝縮器22が蒸発器14によって好適に冷却され、低温側冷凍回路20(蒸発器24)においてブラインを冷却するのに必要とされる充分な量の冷媒が凝縮器22において凝縮される。
また、制御部7は、電子膨張弁23を制御して開度を増加させることで蒸発器24への冷媒の吐出量を増加させる。これにより、ブラインタンク4から配管5a、蒸発器16および配管5bを介して蒸発器24に供給されるブラインが蒸発器24内の冷媒と熱交換させられて充分に冷却され、配管5c、水素ガス冷却用熱交換器3および配管5dを介してブラインタンク4内に回収される。この場合、本例の水素ガス冷却装置1では、低温側冷凍回路20の蒸発器24によってブラインを冷却する「処理B」に先立って高温側冷凍回路10の蒸発器16によってブラインを冷却する「処理A」が実行されて、「処理B」に際して蒸発器24に供給されるブラインの温度が−33℃を下回る充分に低い温度となっている。したがって、蒸発器24内における冷媒の気化量が過剰に高くなって低温側冷凍回路20内の冷媒圧力が過剰に高くなる事態を招くことなく、ブラインを好適に冷却することが可能となる。
また、温度センサ3aからのセンサ信号S3aに基づいて特定される水素ガス冷却用熱交換器3内のブラインの温度が−38℃まで低下した時点において、制御部9は、制御弁Vの開度を充分に大きくする。この際には、ブラインタンク4および冷凍ユニット2の間でブラインが循環する循環路が形成され、液送ポンプ6によってブラインタンク4から配管5aを介して冷凍ユニット2に供給されて配管5cに流れ込んだブラインの大半が、水素ガス冷却用熱交換器3に供給されることなく配管5eを介して配管5dに流入してブラインタンク4内に回収される状態となる。この後、「処理B」を継続して実行することにより、ブラインタンク4内のブラインの温度が−55℃程度となるようにブラインが充分に冷却された状態となる。
なお、「処理B」における高温側冷凍回路10の制御に関しては、「第3の蒸発器」に相当する蒸発器16への冷媒の供給を停止すると共に「第1の蒸発器」に相当する蒸発器14への冷媒の供給を開始することにより、蒸発器16によってブラインを冷却することなく蒸発器14によって凝縮器22を冷却する上記の制御方法だけでなく、「処理B」を開始してからの経過時間が短いとき(高温側冷凍回路10の冷却可能温度の下限よりもブラインの温度が高いとき:一例として、ブライン温度が−40℃以上のとき)には、蒸発器16への冷媒の供給量を減少させると共に蒸発器14への冷媒の供給を開始することにより、蒸発器16によるブラインの冷却を継続しつつ蒸発器14によって凝縮器22を冷却する方法を採用することもできる。
さらに、温度センサ4aからのセンサ信号S4aに基づいて特定されるブラインタンク4内のブラインの温度が−55℃になったときに、制御部7は、ブラインの温度が−55℃になったと特定した時点から予め規定された時間(数十秒から数百秒:一例として、300秒)が経過した時点において、センサ信号S4aに基づいて特定されるブラインタンク4内のブラインの温度が−55℃を下回る温度を維持しているか否かを判別する。この際に、−55℃を下回る温度を維持しているときには、冷凍ユニット2を停止させて上記の「処理B」を終了させる。これにより、冷凍ユニット2を不要に動作させることに起因するエネルギーの浪費が回避される。
この場合、水素ガス冷却装置1における各構成要素は、外気の熱や地熱によるブラインの温度上昇を回避するために断熱材で覆われているものの、冷凍ユニット2を停止させた状態では、ブラインタンク4内やブライン配管5内のブラインの温度が徐々に上昇する。したがって、制御部7は、冷凍ユニット2を停止させた後にも温度センサ4aからのセンサ信号S4aに基づくブラインタンク4内のブラインの温度を監視し、センサ信号S4aに基づいて特定される温度が予め規定された温度(一例として、−52℃)以上まで温度上昇したときに、冷凍ユニット2によるブラインの冷却を再開する。
この場合、制御部7は、停止状態の冷凍ユニット2を再稼働させるときに、ブラインタンク4内のブライン温度に拘わらず、低温側冷凍回路20(蒸発器24)によるブラインの冷却を行うことなく高温側冷凍回路10(蒸発器16)によってブラインを冷却する「処理A」を実行する。また、制御部7は、「処理A」を開始してから予め規定された時間(一例として、300秒)が経過した時点において、温度センサ4aからのセンサ信号S4aに基づいてブラインタンク4内のブラインの温度を特定し、特定した温度が−33℃を下回っているときには、「条件B」が満たされていると判別して、上記の「処理B」を実行する。これにより、ブラインタンク4内のブラインの温度が−55℃となるように水素ガス冷却装置1内のすべてのブラインが再び冷却された状態となり、後述するように水素ガス冷却用熱交換器3において水素ガスを充分に冷却可能な極低温のブライン(−55℃から−52℃の範囲内のブライン)がブラインタンク4に貯液された状態が維持される。
一方、前述したように、本例の水素ガス冷却装置1では、水素ガス冷却用熱交換器3内のブラインの温度に応じた制御弁Vの開度を変化させる制御、およびブラインタンク4内のブラインの温度に応じた冷凍ユニット2の動作状態の制御と並行して、蒸発器24の入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差に応じた液送ポンプ6の動作状態の制御が行われる。
具体的には、制御部7は、水素ガス冷却装置1が起動された直後から、温度センサ24aからのセンサ信号S24aに基づいて蒸発器24の「入口側冷媒温度」を特定する処理、温度センサ24bからのセンサ信号S24bに基づいて蒸発器24の「出口側冷媒温度」を特定する処理、および特定した両温度に基づいて「入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差(蒸発器24における冷媒過熱度:以下、この温度差を「冷媒過熱度」ともいう)」を演算する処理を継続的に実行する。また、制御部7は、蒸発器24における冷媒過熱度が、「予め規定された第1の温度」の一例である15℃以上であるとの「第1の条件」が満たされたときに、「予め規定された停止条件」が満たされたとして、液送ポンプ6を停止させて断続運転状態に移行させる。さらに、制御部7は、蒸発器24における冷媒過熱度が、「予め規定された第2の温度」の一例である5℃以下であるとの「第2の条件」が満たされたときに、液送ポンプ6を動作させて継続運転状態に移行させる。
より具体的には、例えば、水素ガス冷却装置1の起動直後において、上記したように制御部7によって「処理A」が実行され、冷凍ユニット2において低温側冷凍回路20(蒸発器24)によるブラインの冷却が行われずに、高温側冷凍回路10(蒸発器16)によってブラインが冷却されているときには、低温側冷凍回路20が実質的に機能していないため、蒸発器24における冷媒過熱度が5℃以下の状態となる。したがって、制御部7は、「第2の条件」が満たされていると判別し、液送ポンプ6を継続運転状態に移行させ、ブラインタンク4から冷凍ユニット2にブラインを継続的に液送させる。これにより、ブラインタンク4から冷凍ユニット2の高温側冷凍回路10(蒸発器16)に継続的にブラインが液送され、高温側冷凍回路10(蒸発器16)において冷却されたブラインが、水素ガス冷却用熱交換器3を介してブラインタンク4に回収されて再び冷凍ユニット2に液送される。
また、「処理A」を継続して実行することで温度センサ4aからのセンサ信号S4aに基づいて特定されるブラインタンク4内のブラインの温度が低下し、上記したように制御部7によって「処理B」が実行されて、冷凍ユニット2において低温側冷凍回路20(蒸発器24)によるブラインの冷却が開始された直後には、低温側冷凍回路20(蒸発器24)に液送されるブラインの温度が充分に温度低下していないため、蒸発器24における冷媒過熱度が15℃以上の状態となる。したがって、制御部7は、「停止条件」としての「第1の条件」が満たされたと判別し、液送ポンプ6を停止させて断続運転状態に移行させる。この際には、液送ポンプ6がブラインタンク4から冷凍ユニット2に断続的にブラインを液送する結果、液送ポンプ6を継続運転状態で動作させていたときよりも、低温側冷凍回路20(蒸発器24)に液送されるブラインの単位時間当りの流量が減少する。これにより、蒸発器24内における冷媒の気化量が過剰に増加する事態(低温側冷凍回路20内の冷媒圧力が過剰に高くなる事態)が回避される。
さらに、「処理B」を継続して実行することで温度センサ4aからのセンサ信号S4aに基づいて特定されるブラインタンク4内のブラインの温度がある程度低下し、蒸発器24内における冷媒の気化量が過剰に増加することのない状態(低温側冷凍回路20内の冷媒圧力が過剰に高くなることのない状態)になったときには、蒸発器24における冷媒過熱度が5℃以下の状態となる。この際に、制御部7は、「第2の条件」が満たされたと判別し、液送ポンプ6を動作させて継続運転状態に移行させる。これにより、前述したように、ブラインタンク4内のブラインの温度が、水素ガス冷却用熱交換器3において水素ガスを充分に冷却可能な−55℃から−52℃の範囲内の温度となる。したがって、本例の水素ガス冷却装置1では、上記のように液送ポンプ6の動作状態が変更されることで、ブラインの温度が高温の状態から、水素ガスの冷却に適した極低温の状態となるまで、低温側冷凍回路20内の冷媒圧力が過剰に高くなる事態が好適に回避される。
一方、ガスステーションにおいて水素燃料電池車などの自動車に水素ガスを充填する際には、前述したように、ガスステーション側設備Xの制御装置Xdから水素ガス冷却装置1の制御部7に給気開始信号SXaが出力される。この際に、例えば、制御部7が上記の「処理B」を開始した直後(低温側冷凍回路20の蒸発器24によるブラインの冷却を開始した直後)には、ブラインタンク4から冷凍ユニット2に液送されるブラインが充分に冷却されていないため、蒸発器24における冷媒過熱度が15℃以上となって「停止条件」が満たされ、液送ポンプ6が断続運転状態に移行させられて、水素ガスの冷却に必要なブラインが水素ガス冷却用熱交換器3に液送されていない状態となる。
したがって、本例の水素ガス冷却装置1では、液送ポンプ6を断続運転状態に移行させて停止させている状態において、水素ガスの冷却を開始する必要があることを報知する給気開始信号SXaが制御装置Xdから出力されたときに、制御部7が、蒸発器24における冷媒過熱度に拘わらず、液送ポンプ6を継続運転状態に移行させて動作させる。これにより、水素ガスの冷却に必要な充分な量のブラインがブラインタンク4から冷凍ユニット2および配管5cを介して水素ガス冷却用熱交換器3に対して継続的に供給される状態となる。
また、ガスステーション側設備Xにおいては、ガスタンクXaからディスペンサーXbにガス配管Xcを介して水素ガスが供給されてディスペンサーXbから自動車の燃料タンク(ガスタンク:車両側タンク)内に充填される。この際に、水素ガスが水素ガス冷却用熱交換器3を通過させられる際にブラインと熱交換させられて冷却されるため、充分に温度低下した水素ガス(−33℃以下の低温の水素ガス)が車両側タンク内に充填される結果、その充填効率を充分に向上させることが可能となる。
さらに、水素ガス冷却用熱交換器3において水素ガスを冷却することで温度上昇したブラインは、配管5dを介してブラインタンク4に回収される。このため、水素ガスの冷却時には、水素ガス冷却用熱交換器3において温度上昇したブラインが流入することでブラインタンク4内のブラインの温度が上昇する。この場合、本例のように「処理B」を開始した直後に水素ガスの給気が開始されたときには、水素ガス冷却用熱交換器3において水素ガスを冷却することで温度上昇したブラインの流入によって温度上昇したブラインがブラインタンク4から冷凍ユニット2に液送されることとなる。したがって、「処理B」を継続して実行した場合には、高温のブラインが冷凍ユニット2に供給された状態で蒸発器24に冷媒が供給されることで、高蒸発器24内における冷媒の気化量が過剰に増加して低温側冷凍回路20内の冷媒圧力が過剰に高くなるおそれがある。
そこで、本例の水素ガス冷却装置1では、制御部7が、制御装置Xdからの給気開始信号SXaに応じて停止状態の液送ポンプ6を動作させる際(継続運転状態に移行させる際)に上記の「処理B」を実行しているとき(低温側冷凍回路20の蒸発器24によってブラインを冷却する処理を実行しているとき)には、この「処理B」に代えて、前述した「処理A(高温側冷凍回路10の蒸発器16によってブラインを冷却する処理)」を実行する。これにより、水素ガスの冷却によって温度上昇したブラインが冷凍ユニット2に供給されても、蒸発器24内における冷媒の気化量が過剰に増加する事態を招くことなく、高温側冷凍回路10の蒸発器16によって−33℃程度まで充分に冷却したブラインを水素ガス冷却用熱交換器3に対して継続的に供給することが可能となる。これにより、給気中の水素ガスが水素ガス冷却用熱交換器3において充分に冷却される。
また、自動車(車両側タンク)への水素ガスの充填が完了したときには、ガスステーション側設備Xの制御装置Xdから水素ガス冷却装置1の制御部7に給気終了信号SXbが出力され、これに伴い、制御部7が、水素ガス冷却用熱交換器3における水素ガスの冷却処理を終了する。この際に、制御部7は、温度センサ3aからのセンサ信号S3aに基づいて特定される水素ガス冷却用熱交換器3内のブラインの温度に応じて制御弁Vの開度を調整し、かつ、温度センサ4aからのセンサ信号S4aに基づいて特定されるブラインタンク4内のブラインの温度に応じて冷凍ユニット2の動作状態を制御すると共に、温度センサ24a,24bからのセンサ信号S24a,S24bに基づいて特定される蒸発器24における冷媒過熱度に応じて液送ポンプ6の動作状態を制御する。これにより、水素ガスの冷却によって温度上昇したブラインタンク4内のブラインが、冷凍ユニット2によって−55℃〜−52℃の範囲内まで充分に冷却される。
このように、この水素ガス冷却装置1では、制御部7が、予め規定された「停止条件」が満たされたときに液送ポンプ6を停止させると共に、液送ポンプ6を停止させている状態において、水素ガスの冷却を開始する必要があることを報知する給気開始信号SXa(報知信号)が制御装置Xd(外部装置)から出力されたときに停止状態の液送ポンプ6を動作させる。したがって、この水素ガス冷却装置1によれば、高温のブラインを低温側冷凍回路20(蒸発器24)に対して継続的に供給した際に蒸発器24内における冷媒気化量が過剰に高くなる可能性があるときに液送ポンプ6を停止させる条件(例えば、「蒸発器24における冷媒過熱度が15℃以上である」との条件)を「停止条件」として規定しておくことにより、低温側冷凍回路20が高負荷状態となるのを好適に回避することができると共に、水素ガスの冷却を開始する必要があるときに液送ポンプ6が停止した状態であっても、水素ガスの冷却に必要な充分な量のブラインを水素ガス冷却用熱交換器3に供給して水素ガスを確実に冷却することができる。
また、この水素ガス冷却装置1によれば、制御部7が、蒸発器24における入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差(冷媒過熱度)が予め規定された「第1の温度(本例では、15℃)」以上になるとの「第1の条件」が満たされたときに予め規定された「停止条件」が満たされたとして液送ポンプ6を停止させると共に、蒸発器24における入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差が「第1の温度」よりも低温の予め規定された「第2の温度(本例では、5℃)」以下になるとの「第2の条件」が満たされたときに、停止状態の液送ポンプ6を動作させることにより、低温側冷凍回路20内の冷媒圧力が過剰に高くなる状態となる前に「停止条件」としての「第1の条件」が満たされて液送ポンプ6が停止するため、低温側冷凍回路20が高負荷状態となるのを好適に回避することができると共に、低温側冷凍回路20内の冷媒圧力が過剰に高くなるおそれがないときに「第2の条件」が満たされて液送ポンプ6が動作させられるため、冷凍ユニット2に充分な量のブラインを液送してこれを好適に冷却することができる。
さらに、この水素ガス冷却装置1では、制御部7が、ブライン循環路内の予め規定された位置(本例では、ブラインタンク4内)におけるブラインの温度が予め規定された温度(本例では、−33℃)以上になっているとの「条件A」が満たされているときに、蒸発器24によるブラインの冷却を行うことなく蒸発器16によってブラインを冷却する「処理A」を実行し、かつ予め規定された位置におけるブラインの温度が予め規定された温度(−33℃)を下回っているとの「条件B」が満たされているときに、電磁弁13aおよび電子膨張弁13bを制御して蒸発器14への冷媒の供給量を「処理A」の実行時よりも増加させて蒸発器14によって凝縮器22を冷却しつつ蒸発器24によってブラインを冷却する「処理B」を実行すると共に、給気開始信号SXaが出力されて停止状態の液送ポンプ6を動作させる際に「処理B」を実行しているときに、「処理B」に代えて「処理A」を実行する。
したがって、この水素ガス冷却装置1によれば、ブラインの温度が高温のときに低温側冷凍回路20によるブラインの冷却を実行しない「処理A」を実行することにより、圧縮機21が破損する事態や、圧縮機21の破損を回避するために低温側冷凍回路20を緊急停止させる事態を確実に回避することができるだけでなく、高温のブラインの冷却効率が高い高温側冷凍回路10によってブラインを冷却することで高温のブラインを短時間で温度低下させ、低温側冷凍回路20によって好適に冷却可能な温度までブラインの温度が低下したときに「処理B」を実行して低温側冷凍回路20によってブラインを冷却することでブラインを目標温度まで冷却することができるため、高温のブラインを目標温度まで短時間で確実に冷却することができると共に、給気開始信号SXaの出力に応じて停止状態の液送ポンプ6を動作させるときに「処理B」を実行していたとしても、「処理B」に代えて「処理A」を実行することで、圧縮機21が破損する事態や、圧縮機21の破損を回避するために低温側冷凍回路20を緊急停止させる事態を招くことなく、高温側冷凍回路10によって冷却したブラインを水素ガス冷却用熱交換器3に対して継続的に供給して水素ガスを充分に冷却することができる。
また、この水素ガス冷却装置1によれば、制御部7が、ブラインタンク4に配設された温度センサ4aからのセンサ信号S4aに基づいて特定したブラインタンク4内のブラインの温度を「予め規定された位置におけるブラインの温度」として特定することにより、例えば、「予め規定された位置」とは異なる位置のブラインの温度を監視して「予め規定された位置」におけるブラインの温度を演算し、演算した温度に基づいて「条件A」や「条件B」が満たされているかを判別して「処理A」および「処理B」のいずれかを実行する構成の「水素ガス冷却装置」とは異なり、温度センサ4aからのセンサ信号S4aによって特定したブラインの温度に基づいて「条件A」や「条件B」を満たしているか否かを直接的に判別することができるため、煩雑な演算処理を実行することなく、「処理A」および「処理B」のいずれかを的確に実行してブラインを効率良く冷却することができる。
なお、「水素ガス冷却装置」の構成は、上記の水素ガス冷却装置1の構成に限定されない。例えば、1台の冷凍ユニット2によってブラインを冷却し、かつ1台の液送ポンプ6によってブラインを液送する構成を例に挙げて説明したが、ブライン循環路(熱媒液循環路)内に複数台の「冷凍ユニット」を並列的に配設すると共に、互いに相違する「冷凍ユニット」にブラインを液送する複数台の「液送ポンプ」を備えて「水素ガス冷却装置」を構成することもできる(図示せず)。このような構成の「水素ガス冷却装置」においても、「停止条件」が満たされたときに各「液送ポンプ」のうちの少なくとも1台を停止させると共に、「液送ポンプ」を停止させている状態において「報知信号」が外部装置から出力されたときに停止状態の「液送ポンプ」を動作させることにより、「低温側冷凍回路」が高負荷状態となるのを好適に回避しつつ、水素ガスの冷却に際して充分な量のブラインを「水素ガス冷却用熱交換器」に対して確実に供給することができる。
また、「停止条件」は、「第2の蒸発器における入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差(冷媒過熱度)が予め規定された第1の温度以上になるとの第1の条件が実質的に満たされたとき」に限定されない。例えば、ブラインタンク4内のブライン温度が目標温度まで充分に低下したときに冷凍ユニット2を停止させる構成を採用したときには、「ブラインタンク4内のブライン温度が目標温度まで充分に低下したとき」や、「冷凍ユニット2を停止させたとき」との条件を「停止条件」として規定することで、冷凍ユニット2によってブラインを冷却し続ける必要がなくなったときに液送ポンプ6が停止した状態となるため、液送ポンプ6によるエネルギーの浪費を回避することが可能となる。
さらに、「報知信号」は、水素ガスの給気開始時に制御装置Xdから出力される上記の給気開始信号SXaに限定されない。例えば、ガスステーションにおける水素ガスの給気スペースに自動車等が進入したのを検知するセンサを設け、水素ガスを給気する車両が給気スペースに進入した際に、ガスステーション側設備X(例えば、制御装置Xd)から水素ガス冷却装置1に車両検知信号を出力する構成を採用したときには、車両検知信号を「報知信号」として液送ポンプ6の動作を開始させることができる。また、ガスステーション側設備Xの図示しない操作部の操作によって水素ガスの給気条件の入力操作(給気量や、料金の支払い方法を選択する操作)が行われたときに、ガスステーション側設備X(例えば、制御装置Xd)から水素ガスの給気が行われる旨を報知する予告信号を水素ガス冷却装置1に出力する構成を採用したときには、予告信号を「報知信号」として液送ポンプ6の動作を開始させることができる。
また、「外部装置」は、ガスステーション側設備Xの制御装置Xd等に限定されず、各種のネットワーク(通信網)を介してガスステーション側設備X(制御装置Xd)が接続可能な管理設備(ガスステーション側設備Xにおける水素ガスの残量や、水素ガスの給気時における料金の支払いを管理する設備)を「外部装置」として「報知信号」を出力させる構成を採用することもできる。
さらに、上記の水素ガス冷却装置1では、冷凍ユニット2によって冷却するブラインの温度が高いとき(ブラインタンク4内のブラインの温度が−33℃以上のとき)に、低温側冷凍回路20によってブラインを冷却することなく高温側冷凍回路10の蒸発器16によってブラインを冷却する構成が採用されているが、このような構成に代えて、ブラインの温度が高いときにも、高温側冷凍回路10(蒸発器16)および低温側冷凍回路20(蒸発器24)の双方によってブラインを冷却する構成を採用することができる。
また、「第3の蒸発器」としての蒸発器16を備えた高温側冷凍回路10を有する冷凍ユニット2を例に挙げて説明したが、上記の高温側冷凍回路10における電磁弁15a、電子膨張弁15bおよび蒸発器16が存在しない「高温側冷凍回路」の「第1の蒸発器」によって低温側冷凍回路20の凝縮器22を冷却する構成の「冷凍ユニット」(図示せず)を備えて構成することもできる。このような構成を採用した場合には、上記の水素ガス冷却装置1における配管5aを配管5bに直接接続すればよい。
また、ブラインタンク4内を「熱媒液循環路内の予め規定された位置」としてブラインタンク4内のブラインの温度を特定する構成を例に挙げて説明したが、「予め規定された位置」は、この例に限定されず、例えば、ブライン配管5における配管5a内、ブライン配管5における配管5d内を「予め規定された位置」とすることもできる。さらに、ブライン配管5内の任意の位置のブラインの温度に基づいて「予め規定された位置」のブラインの温度を特定する(演算する)構成を採用することもできる。
さらに、上記の水素ガス冷却装置1におけるブラインタンク4に代えて、冷凍ユニット2の蒸発器24を通過させたブラインを貯液可能なブラインタンク(貯液槽)を設け、そのブラインタンクから水素ガス冷却用熱交換器3にブラインを供給して水素ガスを冷却する構成を採用することもできる。具体的には、一例として、上記の水素ガス冷却装置1の各構成要素のうち、ブラインタンク4を取り除いて配管5dを各配管5aに直接接続すると共に、図1に一点鎖線で示すように、配管5cにおける各配管5eとの接続部位と冷凍ユニット2(蒸発器24)側の一端部との間にブラインタンク8(「少なくとも一方の貯液槽」としての「第2の貯液槽」の一例)を配設する。このような構成を採用することにより、各冷凍ユニット2によって冷却したブラインをブラインタンク8に貯液した後にブラインタンク8から水素ガス冷却用熱交換器3に供給すると共に、水素ガス冷却用熱交換器3から回収したブラインを各冷凍ユニット2に直接供給して冷却した後に再びブラインタンク8に貯液することができる。
また、「第2の蒸発器における入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差が予め規定された第1の温度以上になるとの第1の条件が実質的に満たされたとき」との状態は、「第2の蒸発器における入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差が予め規定された第1の温度以上になったとき」との状態だけでなく、「高温側冷凍回路内の予め規定された位置における冷媒温度」、「低温側冷凍回路内の予め規定された位置における冷媒温度」、「高温側冷凍回路内の予め規定された位置における冷媒圧力」、「低温側冷凍回路内の予め規定された位置における冷媒圧力」、「高温側冷凍回路内の予め規定された2つの位置における冷媒圧力の差圧」、および「低温側冷凍回路内の予め規定された2つの位置における冷媒圧力の差圧」などの各種のパラメータが、「第2の蒸発器における入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差が予め規定された第1の温度以上になったとき」との「第1の条件」を満たす値となっている状態がこれに含まれる。
同様にして、「第2の蒸発器における入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差が予め規定された第2の温度以下になるとの第2の条件が実質的に満たされたとき」との状態は、「第2の蒸発器における入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差が予め規定された第2の温度以下になったとき」との状態だけでなく、「高温側冷凍回路内の予め規定された位置における冷媒温度」、「低温側冷凍回路内の予め規定された位置における冷媒温度」、「高温側冷凍回路内の予め規定された位置における冷媒圧力」、「低温側冷凍回路内の予め規定された位置における冷媒圧力」、「高温側冷凍回路内の予め規定された2つの位置における冷媒圧力の差圧」、および「低温側冷凍回路内の予め規定された2つの位置における冷媒圧力の差圧」などの各種のパラメータが、「第2の蒸発器における入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差が予め規定された第2の温度以下になったとき」との「第2の条件」を満たす値となっている状態がこれに含まれる。
また、「熱媒液循環路内の予め規定された位置における熱媒液の温度が予め規定された温度以上になっているとの条件Aが実質的に満たされている」との状態は、「予め規定された位置における熱媒液の温度が予め規定された温度以上になっている」との状態(例えば、「ブラインタンク4内(予め規定された位置)のブラインの温度が−33℃(予め規定された温度)以上になっている」との状態)だけでなく、「熱媒液循環路内の予め規定された位置とは異なる位置における熱媒液の温度」、「高温側冷凍回路内の予め規定された位置における冷媒温度」、「低温側冷凍回路内の予め規定された位置における冷媒温度」、「高温側冷凍回路内の予め規定された2つの位置における冷媒温度の温度差」、「低温側冷凍回路内の予め規定された2つの位置における冷媒温度の温度差」、「高温側冷凍回路内の予め規定された位置における冷媒圧力」、「低温側冷凍回路内の予め規定された位置における冷媒圧力」、「高温側冷凍回路内の予め規定された2つの位置における冷媒圧力の差圧」、および「低温側冷凍回路内の予め規定された2つの位置における冷媒圧力の差圧」などの各種のパラメータが、「予め規定された位置における熱媒液の温度が予め規定された温度以上となる」との「条件A」を満たす値となっている状態がこれに含まれる。
同様にして、「予め規定された位置における熱媒液の温度が予め規定された温度を下回っているとの条件Bが実質的に満たされている」との状態は、「予め規定された位置における熱媒液の温度が予め規定された温度を下回っている」との状態(例えば、「ブラインタンク4内(予め規定された位置)のブラインの温度が−33℃(予め規定された温度)を下回っている」との状態)だけでなく、だけでなく、「熱媒液循環路内の予め規定された位置とは異なる位置における熱媒液の温度」、「高温側冷凍回路内の予め規定された位置における冷媒温度」、「低温側冷凍回路内の予め規定された位置における冷媒温度」、「高温側冷凍回路内の予め規定された2つの位置における冷媒温度の温度差」、「低温側冷凍回路内の予め規定された2つの位置における冷媒温度の温度差」、「高温側冷凍回路内の予め規定された位置における冷媒圧力」、「低温側冷凍回路内の予め規定された位置における冷媒圧力」、「高温側冷凍回路内の予め規定された2つの位置における冷媒圧力の差圧」、および「低温側冷凍回路内の予め規定された2つの位置における冷媒圧力の差圧」などの各種のパラメータが、「予め規定された位置における熱媒液の温度が予め規定された温度を下回る温度になっている」との「条件B」を満たす値となっている状態がこれに含まれる。
1 水素ガス冷却装置
2 冷凍ユニット
3 水素ガス冷却用熱交換器
4,8 ブラインタンク
4a,24a,24b 温度センサ
5 ブライン配管
5a〜5e 配管
6 液送ポンプ
7 制御部
10 高温側冷凍回路
11,21 圧縮機
12,22 凝縮器
13a,15a 電磁弁
13b,15b,23 電子膨張弁
14,16,24 蒸発器
20 低温側冷凍回路
30 カスケードコンデンサ
S4a,S24a,S24b センサ信号
SXa 給気開始信号
X ガスステーション側設備
Xd 制御装置

Claims (3)

  1. 高温側冷凍回路における第1の蒸発器によって低温側冷凍回路の凝縮器を冷却すると共に当該低温側冷凍回路における第2の蒸発器によって熱媒液を冷却可能に構成された二元冷凍回路を有する冷凍ユニットと、
    前記冷凍ユニットおよび水素ガス冷却用熱交換器の間で前記熱媒液を循環させる熱媒液循環路を構成する熱媒液配管と、
    前記熱媒液配管に接続されて前記冷凍ユニットによって冷却した前記熱媒液を前記水素ガス冷却用熱交換器に供給すると共に当該水素ガス冷却用熱交換器から当該熱媒液を回収する液送ポンプと、
    前記冷凍ユニットおよび前記液送ポンプの動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記第2の蒸発器における入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差が予め規定された第1の温度以上になるとの第1の条件が実質的に満たされたときに予め規定された停止条件が満たされたとして前記液送ポンプを停止させると共に、当該液送ポンプを停止させている状態において、水素ガスの冷却を開始する必要があることを報知する報知信号が外部装置から出力されたとき、および前記第2の蒸発器における入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との温度差が前記第1の温度よりも低温の予め規定された第2の温度以下になるとの第2の条件が実質的に満たされたときに停止状態の当該液送ポンプを動作させる水素ガス冷却装置。
  2. 前記高温側冷凍回路は、前記熱媒液を冷却可能な第3の蒸発器と、前記第1の蒸発器および前記第3の蒸発器への冷媒の供給量を調整する冷媒供給量調整弁とを備え、
    前記熱媒液配管は、前記熱媒液が前記第3の蒸発器および前記第2の蒸発器をこの順で通過するように当該両蒸発器を相互に接続し、
    前記制御部は、前記熱媒液循環路内の予め規定された位置における前記熱媒液の温度が予め規定された温度以上になっているとの条件Aが実質的に満たされているときに、前記第2の蒸発器による前記熱媒液の冷却を行うことなく前記第3の蒸発器によって当該熱媒液を冷却する処理Aを実行し、かつ前記予め規定された位置における前記熱媒液の温度が前記予め規定された温度を下回っているとの条件Bが実質的に満たされているときに、前記冷媒供給量調整弁を制御して前記第1の蒸発器への冷媒の供給量を前記処理Aの実行時よりも増加させて当該第1の蒸発器によって前記凝縮器を冷却しつつ前記第2の蒸発器によって前記熱媒液を冷却する処理Bを実行すると共に、前記報知信号が出力されて停止状態の前記液送ポンプを動作させる際に前記処理Bを実行しているときに、当該処理Bに代えて前記処理Aを実行する請求項1記載の水素ガス冷却装置。
  3. 前記水素ガス冷却用熱交換器から回収した前記熱媒液を貯液可能に構成されると共に貯液した当該熱媒液を前記冷凍ユニットに供給可能に配設された第1の貯液槽、および前記冷凍ユニットによって冷却された前記熱媒液を貯液可能に構成されると共に貯液した当該熱媒液を前記水素ガス冷却用熱交換器に供給可能に配設された第2の貯液槽との少なくとも一方の貯液槽と、
    前記少なくとも一方の貯液槽に配設されて前記熱媒液の温度を検出する温度センサとを備え、
    前記制御部は、前記温度センサからのセンサ信号に基づいて特定した前記熱媒液の温度を前記予め規定された位置における前記熱媒液の温度として特定する請求項記載の水素ガス冷却装置。
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