JP5715673B2 - 近接場共振寄生素子を有する補聴器 - Google Patents

近接場共振寄生素子を有する補聴器 Download PDF

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Description

本出願は、例えばトランシーバおよびアンテナ素子からの好ましくない電磁放射をフィルタリングするための、電子機器、例えば補聴器および補聴器付属品に関し、特に共振素子、例えば近接場共振寄生素子を有する機器に関する。
世界中で使用される電子機器が増え続ける中で、機器の承認を取得するために、電磁共存性(EMC)の規制を遵守する必要がある。
設計者は、増加するクロック速度、デジタルシステムおよびアナログシステムの混在、プリント回路基板(PCB)の寸法の小型化などの要因によって、電磁放射を限界値以下に抑えるのに更なる問題に直面している。これは、例えば携帯型の端末、携帯電話または医療用のインプラントおよび装置の内部で、スペースが限られている場合に特にそうである。多くの場合、スペースが限られているので、接地、フィルタリングおよびシールドに関する従来の解決手段を適用する余地がない。
本願の技術分野では、電子機器を例えば金属製のハウジング内に囲い込むことによってシールドを提供し、電子機器からのあらゆる放射を除去することが知られている。しかしながら、多くの電子機器が、その電子機器の外部にある他の機器と無線通信を行なうようになると、このアプローチは、ノイズ信号が捕捉されるだけでなく、無線信号も捕捉されてしまうという、明白な欠点を有する。
本願の技術分野では、時には、狭い周波数帯域において好ましくない放射を生成し得る、クロック回路、スイッチモード電源、マイクロ波のパワーアンプおよび電力電圧制御発振器、構造内での共振現象などの特性に起因して、狭い周波数帯域、または単一の周波数およびその高次の高調波を減衰させる必要がある。
本願の技術分野では、伝送線路にフィルタリングを設けることは知られているが、従来技術のフィルタは、典型的には、周波数の広い範囲をフィルタリングしており、伝送線路において機器の動作周波数に非常に近い周波数をフィルタリングする必要がある場合に不利になる。
このような従来技術のアプローチの例には、プリント回路基板における高速のデジタルおよびアナログのトレースによって引き起こされる干渉を軽減するために開発されている電磁バンドギャップ構造が含まれる。しかしながら、そのような構造は非常に大きくなる傾向があり、小型のプリント回路基板で使用するには大き過ぎる。典型的には、このフィルタリングは、小型の機器には現実的に実装できないような集中定数素子を用いて行なわれる。従って、このような電磁バンドギャップ構造の電気的および物理的な寸法は、小型のプリント回路基板を用いるアプリケーションに適したものではない。
特に、スペースの制約を受ける電子機器、例えば携帯電話、医療用インプラント、聴覚器具または聴覚器具付属品については、例えばプリント回路基板における高速のデジタルおよびアナログのトレースによって引き起こされる干渉を軽減するための、改善されたフィルタリングが必要とされている。
本願の発明は、特にスペースの制約を受ける電子機器、例えば携帯電話、医療用インプラント、補聴器および補聴器付属品に対して、改善されたフィルタリングを提供することを目的とする。
いくつかの実施形態の第一の態様に係る補聴器が提供される。その補聴器は、音を受けて、受けた音を対応する第1の音声信号に変換するためのマイクロホンと、第1の音声信号を補聴器のユーザの聴力損失を補償する第2の音声信号に処理するための信号処理装置と、第2の音声信号を出力音信号に変換するための、信号処理装置の出力に接続されたスピーカと、電磁場の放射と受信のためのアンテナに相互接続された、無線データ通信のための、信号処理装置に接続されたトランシーバを備えている。電気回路は、信号処理装置、トランシーバ、相互接続用の伝送線路、アンテナ構造および/またはさらなる電子部品の少なくとも1つ、例えば少なくとも2つを備えている。電気回路は、支持基板、例えばプリント回路基板の領域にわたって広がっている。補聴器はさらに、その領域の少なくとも一部からの好ましくない電磁放射を遮り、消費させるために、電気回路の近接場の範囲内に配置された、共振素子、例えば近接場共振寄生素子を備えていてもよい。
いくつかの実施形態のさらなる態様では、補聴器付属品が提供される。その補聴器付属品は、信号を処理するための信号処理装置と、電磁場の放射と受信のためのアンテナと相互接続された、無線データ通信のための、信号処理装置に接続されたトランシーバを備えている。電気回路は、信号処理装置、トランシーバ、相互接続用の伝送線路、および/またはさらなる電子部品の少なくとも1つ、例えば少なくとも2つを備えていてもよく、支持基板、例えばプリント回路基板の領域にわたって広がっていてもよい。補聴器付属品はさらに、その領域の少なくとも一部からの好ましくない電磁放射を遮り、消費させるために、電気回路の近接場の範囲内に配置された、共振素子、例えば近接場共振寄生素子を備えていてもよい。
補聴器付属品は、補聴器と通信するいかなる機器であってもよく、例えばリモコン、電話、テレビ、テレビボックス、テレビストリーマボックス、スパウスマイク、補聴器フィッティングシステムなどであってもよい。
いくつかの実施形態の別の態様では、電子機器が提供される。その電子機器は、好ましくない電磁放射を低減するための電磁フィルタ素子を有している。その電子機器は、放射器、例えば無線装置、トランシーバ、発振器、伝送線路などの少なくとも1つを有する電気回路を備えている。電気回路は、支持基板の領域にわたって広がっていてもよく、以下の要素の1またはそれ以上、例えば少なくとも2つを備えていてもよい:デジタル電気回路、信号処理装置、トランシーバ、相互接続用の伝送線路、およびさらなる電子部品。電磁フィルタ素子は、その領域の少なくとも一部からの好ましくない電磁放射を遮り、消費させるために、電気回路の近接場の範囲内に配置された、共振素子、例えば近接場共振寄生素子を備えている。
いくつかの実施形態のさらに別の態様では、支持基板の領域にわたって広がっている電気回路からの電磁ノイズを低減または除去する方法が提供される。電気回路は第1の周波数帯域で放射するように構成された放射器を有しており、電磁ノイズは第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域で電気回路から放射される。その方法は、第2の周波数帯域で共振するように構成された、電気回路の近接場に配置された共振素子によって、その領域の少なくとも一部から放射される電磁ノイズを受けるステップと、消費素子を介した接地電位への接続を介して、その領域の少なくとも一部から受けた電磁ノイズを消費させるステップを備えている。
支持基板の領域にわたって広がる電気回路から放射されるノイズ信号を低減または除去し得ることは、利点である。いくつかの機器では、ノイズ信号の発生源が良く分かっていないため、特定の伝送線路やアンテナ構造のフィルタリングが、機器が例えば様々なEMC規制に適合するために十分なノイズ信号の低減を実現できないこともある。したがって、同一のフィルタ素子、例えば同一の共振素子を介して複数の電子部品のフィルタリングを実現できることは、利点である。好ましくない電磁放射の正確な発生源が分からないにも関わらず、好ましくない電磁放射が共振素子を介して消費されることは、さらなる利点である。特に放射器を備える電気回路を有する電子機器に対して、本明細書に記載された1またはそれ以上の実施形態は、有利であることが分かる。
補聴器は両耳用の補聴器であってもよく、両耳用の補聴器の一方の補聴器の内部の、電磁場の放射および受信のためのアンテナと相互接続されたトランシーバが、両耳用の補聴器の他方の補聴器との無線データ通信をするように構成されていてもよい。
本明細書に記載される1またはそれ以上の実施形態は、小型の電子機器、例えばスペースの制約が重要な要素となる、例えば携帯型の端末、携帯電話または医療用のインプラントおよび装置、補聴器および補聴器付属品の内部の電子機器に対して、特に有利である。典型的には、電気回路は、基板、例えば誘電体基板、例えば誘電体層を有する支持基板、例えばプリント回路基板、可撓性箔、銅箔などに設けられている。
典型的には、基板、例えばプリント回路基板は、1cmよりも小さい、例えば0.50cmより小さい、例えば0.25cmよりも小さい、典型的には、例えば0.16cm以下の、例えば0.04cm以下の領域を有している。基板は、典型的には、0.25mm(0.5mm×0.5mm)よりも小さいわけではなく、したがって基板は0.25mmよりも大きくてもよい。本明細書に記載された1またはそれ以上の実施形態は、あらゆるサイズの高度に複雑なプリント回路基板に対して有利であり得る。電気回路は、実質的に基板をカバーしていてもよく、電気回路は、基板の領域の少なくとも50%をカバーしていてもよく、例えば少なくとも75%を、例えば少なくとも80%を、例えば少なくとも90%を、例えば典型的には実質的に基板の全体をカバーしていてもよい。
電気回路は、第1の長さおよび第1の幅を有する領域にわたって広がっていてもよく、すなわち、電気回路は第1の長さと第1の幅を有していてもよい。1またはそれ以上の実施形態において、共振素子は第1の部分を有しており、第1の部分の長さは第1の長さよりも大きく、第1の部分の幅は第1の幅よりも小さい。
共振素子の長さ、例えば共振素子の実効長は、少なくとも1波長、例えば少なくとも4分の1波長である。
共振素子は、電気回路の少なくとも一部からの好ましくない電磁放射を遮り、消費させるように、電気回路の近接場の範囲内に配置されていてもよい。したがって、共振素子は、電気回路が配置された領域の少なくとも一部からの好ましくない電磁放射を遮り、消費させてもよい。
電気回路の「近接場」とは、好ましくない電磁放射の発生源、例えば電気回路からの、好ましくない電磁放射の1波長の範囲内の「場」であると定義することができる。
共振素子は、典型的には、実質的に導電性である。共振素子は、寄生アンテナ素子であってもよい。共振素子は、電気回路のあらゆる信号経路の外側に配置されていてもよく、典型的には、接地電位以外のものには電気的に接続されていない。
共振素子は1またはそれ以上の部品に対して同時にフィルタ効果を実現してもよく、したがって、共振素子は少なくとも2つの電子部品の近接場に配置されるように構成されていてもよい。ここで、それらの電子部品は、伝送線路、ボンディングワイヤ、ICチップ、トランシーバ、コンデンサおよび/または抵抗器などであり、それによって少なくとも2つの電子部品に対してフィルタ効果を提供することができる。したがって、共振素子は、少なくとも2つの電子部品を備える領域からの好ましくない電磁放射をフィルタリングするように配置されていてもよい。
1またはそれ以上の実施形態において、共振素子は、1またはそれ以上の放射素子、例えば無線装置、発振器、または伝送線路に対して、電気的に接近して配置されている。これは、放射素子から共振素子へのカップリングを容易にする。共振素子は、例えば寄生素子から接地電位への接続を有することによって、例えば受けた電磁放射を再放射しないように構成されている。共振素子が、エネルギー消費手段を介して、例えば抵抗器、低放射効率素子などを介して、接地電位に接続されていると、有利である。
1またはそれ以上の実施形態において、寄生素子は充電可能なバッテリを介して接地電位に接続されている。これにより、受けた電磁放射に起因して寄生素子の内部に誘起される電流が、バッテリの充電に用いられる。したがって、例えば補聴器において、共振素子は、補聴器のバッテリを介して接地電位に接続されていてもよい。これにより、バッテリは共振寄生素子によって捕捉された電流によって充電される。
共振素子の共振挙動に起因して、共振素子は特定の中心周波数のまわりの狭い帯域の周波数に対するノッチフィルタを実装してもよい。
1またはそれ以上の実施形態において、共振素子は、メアンダ状の素子またはスプリットリングの共振素子であり、あるいは共振素子はオープンループを備えていてもよい。共振素子は、例えば、間隔が狭いメアンダ構造、容量装荷型のループ素子(CLL素子)などであってもよい。
メアンダ状または「S」字状の共振素子においては、素子の長さ、すなわち折り畳まれていない素子の長さが、インダクタンスLを決定し、各部分の間の距離が、静電容量Cを決定する。従って、実効長Lと実効静電容量Cを有する共振素子の共振周波数は、2πf=λ/(L×C)1/2で与えられる。ここで、λは媒体中での実効波長であり、fは共振素子のデザインの目的となる好ましくない周波数である。メアンダ状の構造は、典型的には導電性材料、例えば金属、例えば銅、金などで形成された、ワイヤ、ストリップ素子などで実装されていてもよい。
メアンダ状の共振素子は、いかなる形状を有していてもよく、曲線のS字形状であってもよいし、直角のS字形状であってもよいし、複数の屈曲部、例えば2つ、3つ、4つ、5つ、6つの屈曲部を備えていてもよい。1またはそれ以上の実施形態において、共振素子の第1の部分は、第1の方向に伸びていてもよく、共振素子の第2の部分は、第2の方向に伸びていてもよく、第1の方向は第2の方向に対して、直交し、または直交せず、すなわち、例えば90°とは異なる角度を形成する。
1またはそれ以上の実施形態では、共振素子はオープンループ素子またはスプリットリング共振器(SRR)を備えていてもよく、スプリットリング共振器は、2つの同心円状のオープンループにより形成されていてもよい。それら2つの同心円状のオープンループは、典型的には非磁性の金属製であり、ギャップによって分離されており、それぞれがループにスプリットを有しており、それらのスプリットはそれらのループの反対側に配置されている。それらのループは、円形、正方形、長方形などであってもよく、スプリットリング共振器の幾何学的なパラメータ、すなわちスプリットのギャップの幅、ギャップの距離、金属の幅および半径が、スプリットリング共振器の特性を決定する。一組のリングを有するスプリットリング共振器は、典型的には、単一セル素子と呼ばれる。
間にギャップを有する一組の取り囲むループを有する単一セルのスプリットリング共振器では、スプリットリング共振器の共振特性に応じて、金属のループを貫く磁束によってループ内に回転電流がもたらされ、入射場を強めるまたは弱めるようなそれ自身の磁束が生成される。ループ内のスプリットに起因して、その構造はループの直径よりもはるかに大きな共振波長をサポートしていてもよい。これは、閉ループを用いる場合には見られない性質であり、ループ間の小さなギャップによって大きな静電容量値を提供することができる。典型的には、その構造の寸法は共振波長に比べて小さく、したがって限られたスペースで高い共振周波数を得ることができる。
典型的には、共振素子の入力静電容量はゼロより大きくてもよい。
寄生素子は、平面素子であってもよく、例えばプリント回路基板上の平面寄生素子として設けられていてもよい。
例えば、支持基板がプリント回路基板である1またはそれ以上の実施形態において、プリント回路基板は、電気回路の少なくとも一部を備える単一の最上層である第1の層と、共振素子を備える第2の層、すなわち中間層と、接地平面を備える第3の層、すなわち最下層を有していてもよい。例えば共振素子を備える層の上方に1,2またはそれ以上の単一の層を有し、共振素子を備える層の下方に1,2またはそれ以上の単一の層を備える、他の多層構造が用いられてもよいことが想定される。
電子機器、例えば補聴器、補聴器付属品などにおけるトランシーバのアンテナは、第1の共振周波数を有するように構成されていてもよく、共振素子は第2の共振周波数を有するように構成されていてもよい。この場合において、第1の共振周波数は第2の共振周波数とは異なっている。
1またはそれ以上の実施形態において、共振素子は、補聴器のトランシーバのアンテナから放射される周波数、すなわち第1の共振周波数の、±10%の範囲内、例えば±15%の範囲内、例えば±20%の範囲内の共振周波数を有するように構成されていてもよい。
電子機器のトランシーバから、例えば補聴器のトランシーバから、または補聴器付属品のトランシーバから第1の共振周波数で放射される電力は、共振素子の共振周波数がそれを対象として調整されている、好ましくない周波数で放射される好ましくない電力よりも大きいことが想定される。
共振素子は、1GHzを超える周波数で電磁場を放射するために適切であり得る。共振素子は、第1の共振周波数での第1の電力および第1の周波数とは異なる周波数での第2の電力の放射のために、適切であり得る。ここで、第1の電力は第2の電力よりも大きく、したがって、共振素子は共振周波数の近傍での放射のために最適となるように調整される。しかしながら、1またはそれ以上の実施形態において、共振素子は、放射に適しているにも関わらず、共振素子によって受けたエネルギーを消費させるように構成されている。
電子機器、例えば補聴器および/または補聴器付属品の動作周波数は、ISM周波数帯域で動作するように構成されていてもよい。電子機器は、少なくとも1GHzの周波数、例えば1.5GHzから3GHzの間の周波数、例えば2.4GHzの周波数で動作するように構成されていてもよい。特に、補聴器のアンテナの周波数は、少なくとも1GHzであってもよい。
好ましくない周波数は、電子機器の動作周波数の付近のいかなる周波数であってもよく、好ましくない周波数は、2.1GHz以下であってもよく、2.7GHz以上であってもよい。1またはそれ以上の実施形態において、好ましくない周波数は、2.7GHzまたは約2.7GHzであり、共振素子は、2.7GHzまたは約2.7GHzの信号をフィルタリングするように構成されている。
本明細書に記載の態様のいずれかに関連して説明される実施形態は、同じように他の態様に適用することができることが理解されるであろう。
本願の発明は、例示的な実施形態を示す添付の図面を参照しながら、以下でより詳細に説明される。しかしながら、本願の発明は、異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載の実施形態に限定されるものと解釈すべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本明細書の開示を徹底的かつ完全なものとし、当業者に本願の発明の範囲を完全に伝えるように提供されている。同様の参照符号は、全体を通して同様の構成要素を参照する。それゆえ、同様の構成要素については、各図の説明において詳細には説明されない。
無線通信手段と共振素子を有する補聴器の回路図を示す。 フィルタリングされるチップの下方に共振素子が設けられた別の実施形態を模式的に示す。 フィルタリングされるチップの下方に配置されるように構成された別の共振素子を模式的に示す。 フィルタリングされる電気回路と、フィルタリングされるチップの寸法を模式的に示す。 共振素子の例示的な実施形態を模式的に示す。 共振素子の例示的な実施形態を模式的に示す。 共振素子の例示的な実施形態を模式的に示す。 補聴器と多層プリント配線基板構造に実装された素子の例示的な構成を示す。 補聴器付属品と通信するように構成された図5に示す補聴器を示す。 共振素子7を備える補聴器の三次元構造を示す。 共振素子が電気回路とは別個に設けられた別の実施形態を示す。
図1には、無線通信手段5,6を有する電子機器1の回路図が示されている。電子機器1は、補聴器1である。補聴器1は、音を受けて、受けた音を対応する第1の音声信号に変換するためのマイクロホン2と、第1の音声信号を補聴器1のユーザの聴力損失を補償する第2の音声信号へ処理するための信号処理装置3と、第2の音声信号を出力音信号に変換するための、信号処理装置3の出力に接続されたスピーカ4と、無線データ通信用に構成されており、電磁場の放射および受信用のアンテナ6と相互接続された、信号処理装置3に接続されたトランシーバ5を備えている。電気回路21は、信号処理装置3、トランシーバ5、相互接続用の伝送線路22、アンテナ構造6および/またはさらなる電子部品の、1またはそれ以上を備えている。図1では、電気回路21は例示的に、少なくとも2つの電子部品を備えるものとして示されている。すなわち、電気回路21は、トランシーバ5、信号処理装置3および相互接続用の伝送線路22の各部分を備えるものとして示されている。電気回路は領域21上に、すなわち支持基板(図示せず)の領域上に広がっていることが分かる。この領域は、支持基板上の破線で示すボックスの長さおよび幅によって規定される。補聴器1はさらに、少なくとも電気回路21の近接場の範囲内に設けられた共振素子7を備えている。共振素子7は、消費素子8、本実施例では抵抗器を介して、接地電位9に接続しており、これによって電気回路21によって占有されている領域の少なくとも一部からの好ましくない電磁放射を遮り、消費させる。
本実施形態では、共振素子は近接場共振寄生素子であり、マイクロ波フィルタを実装する。共振素子のデザインは、マイクロ波フィルタと同様であってもよい。しかし、通常のマイクロ波フィルタとは異なり、信号は共振素子を通って流れるわけではない。すなわち、共振素子は電気回路から切り離されており、補聴器の電子機器のあらゆる信号経路の外側、特に電気回路のあらゆる信号経路の外側に設けられている。補聴器が典型的には約2.4GHzで動作し、近接場が電子機器の1波長程度の範囲内の場として特徴付けられると仮定すると、共振素子は補聴器の電子部品のほとんどの近接場の範囲内にあるであろう。このフィルタは、狭い阻止周波数帯域を有するノッチフィルタであってもよい。
2.7GHzで共振するようにデザインされたマイクロ波フィルタは、アナログ部品を備える通常の回路のフィルタに比べて、より効果的であろう。これにより、2.4GHzで多く干渉してしまうことなく、2.7GHzでフィルタリングすることが可能である。しかしながら、フィルタ周波数に応じて、および共振素子が配置される場所に応じて、いくらかのスペースを取ることになり、例えばプリント回路基板に追加の層が必要となるかも知れない。
図2には、別の実施形態が模式的に示されている。ICチップ5は、PCBの最上層10に配置されており、この場合ICチップ5はアンテナ6への伝送線路22を備える無線装置である。このICチップは、別のチップ15、例えばクロック発振器に接続されている。また、このICチップは、接地電位9への接続も有している。このチップの下方で、PCBの中間層に、メアンダ状の共振素子13が配置されている。メアンダ状の共振素子13は、無線装置の領域よりも広い、すなわちICチップ5の領域よりも広い領域をカバーしていることが分かる。
図3aには、図2と同様のPCBが示されている。しかしながら、チップの下方で、PCBの中間層に、スプリットリングの共振素子14として、共振素子14が示されている。スプリットリングの共振素子14は、無線装置の領域よりも広い、すなわちICチップ5の領域よりも広い領域をカバーしていることが分かる。図3aには、共振素子とPCT(図示せず)とともに、PCB10上の電子機器が模式的に示されている。このICチップは、長さlICと幅wICを有することが分かる。図3aに示す共振素子14は、このICチップの近接場に設けられていてもよく、このICチップからの好ましくない信号をフィルタリングしてもよい。典型的には、伝送線路22、別のチップ15およびアンテナ6から放射される好ましくない信号も、共振素子14をこれらの素子の近接場の範囲内に配置することによって、フィルタリングすることができる。
図4a−4cは、共振素子の様々な構造を示している。図4aには、メアンダ状の共振素子13が示されている。共振素子のメアンダストリップは、幅23と、それぞれの部分の間の距離24を有している。折り畳まれていない素子の長さが共振素子のインダクタンスLを決定し、部分25,26の間の距離24が共振素子の静電容量Cを決定する。それぞれの部分25,26は、長さlsecを有している。メアンダ状の共振素子は、いかなる形状を有していてもよく、曲線のS字形状であってもよく、直角のS字形状であってもよく、複数の屈曲部、例えば2つ、3つ、4つ、5つ、6つ等の屈曲部を備えていてもよいことが分かる。1またはそれ以上の実施形態において、共振素子の第1の部分25は第1の方向に伸びていてもよく、共振素子の第2の部分26は第2の方向に伸びていてもよい。第1の方向は第2の方向に対して直交し、あるいは直交せず、すなわち90°とは異なる角度を形成してもよい。
図4bには、スプリットリングの共振素子14が示されている。このスプリットリングの共振器は、2つの同心円状のリング31,32からなる。内側のリング31と外側のリング32は、幅29を有するギャップによって分離されている。同心円状のリング31,32はいずれも、反対側にスプリット30,40を有している。それぞれのリングは幅27,28を有しており、それぞれのリングの折り返し長さlo,iは実効長である。内側のリングと外側のリングの間の距離は29である。図4cには、単一のオープンループである共振素子33が示されている。単一のオープンループは、長さlloopと幅wloopを有している。
図5には、補聴器1が示されており、補聴器1の内部の要素の構成が模式的に示されている。支持基板10はプリント回路基板10であって、そのプリント回路基板は電気回路、例示的にはICチップ5、伝送線路22およびアンテナ6の少なくとも一部を備える単一の最上層である第1の層11と、共振素子7,13,14,33、例えば近接場共振寄生素子を備える第2の層、すなわち中間層12と、接地平面を備える第3の層、すなわち最下層9を有していてもよい。共振素子は電気回路のフィルタリングを行なうように構成されている。すなわち、共振素子はマイクロ波フィルタとして実装されており、最上層11と最下層9の間に配置されている。例えば共振素子を備える層の上方に1,2またはそれ以上の単一の層を有している他の多層構造が用いられてもよいし、共振素子を備える層の下方に1,2またはそれ以上の単一の層が設けられていてもよいことが分かる。
図6において、補聴器1と付属の電子機器34、例えば外部の電子機器が設けられている。図6の補聴器1は図5に示す補聴器1に対応する。補聴器1と付属の電子機器34の何れも、フィルタ素子、例えばノッチフィルタとして実装された共振素子7,13,14,33によって、電磁放射に関してシールドされている。
付属の電子機器34は、基板最上層37を有する基板を備えており、最上層37は信号電子装置、例示的にはICチップまたは電子部品11、伝送線路22およびアンテナ40を備えている。基板中間層36は、共振素子7,13,14,33(図示せず)を備えており、第3の層である最下層35は接地電位を備えている。共振素子7,13,14,33は、消費素子(図示せず)を介して第3の層である最下層35の接地電位に接続している。共振素子は、例えば図1に示すように、第1の層である最上層37に配置されていてもよいことが分かる。
補聴器1および付属の電子機器は、アンテナ6,12を介して、すなわち無線接続50を介して、通信するように構成されている。
図7には、補聴器1および共振素子7の三次元構造が示されている。接地電位は、分かりやすくするために省略されている。最上層11は、伝送線路22を介してアンテナ6に接続されたチップ5を備えており、次の層12は、消費素子(図示せず)を介して接地電位(図示せず)に接続された共振素子7を備えている。補聴器1はさらに、バッテリ38と、音声チューブ39を備えている。バッテリ38を充電するために、共振素子7は、バッテリ38を介して接地電位に接続されていてもよい。
図8には、別の実施形態が示されている。補聴器、付属の機器または電子機器41の内部に、電子部品44、ICチップ45、伝送線路22およびアンテナ43を備える電気回路42が示されている。フィルタ部品46は、電気回路42の近接場の範囲内に配置されており、消費素子48を介して接地電位49に接続された共振素子47を備えている。共振素子47を電気回路42からの好ましくない電磁放射の周波数に対応するように作ることで、好ましくない電磁放射は、共振素子47によって捕捉されて、消費素子48を介して消費される。
フィルタを実装する共振素子の別の実施形態も、本願の開示に含まれていることが分かる。共振素子は、フィルタリングされる電気回路の近接場に配置する必要があり、従って、複数の実施形態が可能であり、共振素子は例えば電気回路と同一の基板に設けられていてもよいし、例えば別個のプリント回路基板といった電気回路とは別個の基板に設けられていてもよいし、補聴器または電子機器等のハウジング要素に設けられていてもよい。
本願の発明の特定の実施形態を示して説明してきたが、クレームに記載された発明を好ましい実施形態に限定することを意図するものではないことが理解させるであろう。また、クレームに記載された発明の主旨および範囲から逸脱することなく、様々な変更および修正がされ得ることが、当業者には明らかであろう。従って、明細書および図面は、限定的な意味ではなく、例示的に解釈されるべきである。クレームに記載された発明は、代替形態、変形形態、および均等形態をカバーすることを意図している。
本願の発明はさらに、以下の項目によって特徴付けられる。
(項目1)
補聴器であって、
音を受けて、受けた音を対応する第1の音声信号に変換するためのマイクロホンと、
前記第1の音声信号を前記補聴器のユーザの聴力損失を補償する第2の音声信号に処理するための信号処理装置と、
前記第2の音声信号を出力音信号に変換するための、前記信号処理装置の出力に接続されたスピーカと、
電磁場の放射と受信のためのアンテナに相互接続された、無線データ通信のための、前記信号処理装置に接続されたトランシーバと、
前記信号処理装置、前記トランシーバ、相互接続用の伝送線路、アンテナ構造および/またはさらなる電子部品を備える電気回路を備えており、
前記電気回路が、支持基板の領域にわたって広がっており、
前記補聴器がさらに、前記領域の少なくとも一部からの好ましくない電磁放射を遮り、消費させるために、前記電気回路の近接場の範囲内に配置された共振素子を備えている、補聴器。
(項目2)
前記共振素子が、前記好ましくない電磁放射をフィルタリングするノッチフィルタを実装する、項目1の補聴器。
(項目3)
前記共振素子が、前記電気回路のあらゆる信号経路の外側に配置されている、項目1または2の補聴器。
(項目4)
前記共振素子が、寄生アンテナ素子である、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目5)
前記共振素子が、実質的に導電性である、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目6)
前記アンテナが、第1の共振周波数を有するように構成されており、前記共振素子が、第2の共振周波数を有するように構成されている、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目7)
前記第1の共振周波数が、前記第2の共振周波数とは異なる、項目6の補聴器。
(項目8)
前記共振素子が、前記補聴器トランシーバによって放射される周波数の、±10%の範囲内、例えば±15%の範囲内、例えば±20%の範囲内の共振周波数を有するように構成されている、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目9)
前記補聴器から前記共振素子の共振周波数で放射される電力が、前記補聴器トランシーバから第1の周波数で放射される電力よりも小さい、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目10)
前記共振素子が、1GHzを越える無線周波数での電磁場の放射に適したものである、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目11)
前記共振素子が、第1の共振周波数での第1の電力および前記第1の周波数とは異なる周波数での第2の電力の放射に適したものである、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目12)
前記共振素子が、近接場共振寄生素子である、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目13)
前記共振素子が、少なくとも2つの電子部品の近接場に配置されるように構成されており、前記電子部品が、伝送線路、ボンディングワイヤ、ICチップ、トランシーバ、コンデンサおよび/または抵抗器である、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目14)
前記共振素子が、前記少なくとも2つの電子部品を備える領域からの好ましくない電磁放射をフィルタリングするように配置されている、項目13の補聴器。
(項目15)
前記共振素子が、エネルギー消費手段を介して接地電位に接続されている、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目16)
前記共振素子が、メアンダ状の素子またはスプリットリングの共振素子である、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目17)
前記共振素子が、平面素子である、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目18)
前記電気回路が、第1の長さおよび第1の幅を有する、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目19)
前記共振素子が、第1の部分を有しており、前記第1の部分の長さが、前記第1の長さよりも大きく、前記第1の部分の幅が、前記第1の幅よりも小さい、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目20)
前記共振素子の第1の部分が第1の方向に伸びており、前記共振素子の第2の部分が第2の方向に伸びており、前記第1の方向と前記第2の方向が直交していない、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目21)
前記共振素子が、オープンループを備えている、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目22)
前記共振素子が、少なくとも前記トランシーバの動作周波数の2倍での1/4波長の長さ、あるいは少なくとも好ましくない周波数の1/4波長の長さ、あるいは少なくとも好ましくない周波数の2倍での1/4波長の長さを有する、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目23)
前記共振素子が、少なくとも前記トランシーバの動作周波数の2倍での1波長の長さ、あるいは少なくとも好ましくない周波数の1波長の長さ、あるいは少なくとも好ましくない周波数の2倍での1波長の長さを有する、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目24)
前記共振素子の静電容量が、ゼロよりも大きい、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目25)
前記電気回路がプリント回路基板上に設けられており、
前記プリント回路基板が、前記電気回路の少なくとも一部を備える単一の最上層である第1の層と、前記共振素子を備える第2の層である中間層と、接地平面を備える第3の層である最下層を備える、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目26)
前記補聴器アンテナの周波数が、少なくとも1GHzである、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目27)
前記共振素子が、約2.7GHzの信号をフィルタリングするように構成されている、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目28)
前記電気回路が、デジタル回路を備えている、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目29)
前記共振素子が、前記補聴器のバッテリを介して接地電位に接続されている、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目30)
前記バッテリが、前記共振素子によって捕捉された電流によって充電される、項目29の補聴器。
(項目31)
前記寄生素子が、受けた電磁場を再放射しない、上記項目の何れか一項の補聴器。
(項目32)
補聴器付属品であって、
信号を処理するための信号処理装置と、
無線データ通信のために前記信号処理装置に接続されており、電磁場の放射および受信のためのアンテナに相互接続されたトランシーバと、
前記信号処理装置、前記トランシーバ、相互接続用の伝送線路および/またはさらなる電子部品を備える電気回路を備えており、
前記電気回路が、支持基板の領域にわたって広がっており、
前記補聴器付属品がさらに、前記領域の少なくとも一部からの好ましくない電磁放射を遮り、消費させるために、前記電気回路の近接場の範囲内に配置された共振素子を備えている、補聴器付属品。
(項目33)
好ましくない電磁放射を低減するための電磁フィルタ素子を有する電子機器であって、
前記電子機器が、少なくとも1つの放射器(例えば無線装置、トランシーバ、発振器、伝送線路)を有する電気回路を備えており、
前記電気回路が、支持基板の領域にわたって広がっており、
前記電磁フィルタ素子が、前記領域の少なくとも一部からの好ましくない電磁放射を遮り、消費させるために、前記電気回路の近接場の範囲内に配置された共振素子を備えている、電子機器。
(項目34)
支持基板の領域にわたって広がっている電気回路からの電磁ノイズを低減または除去する方法であって、
前記電気回路が、第1の周波数帯域で放射するように構成された放射器を有しており、
前記電気回路からの電磁ノイズが、前記第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域で放射され、
前記方法は、
前記第2の周波数帯域で共振するように構成された、前記電気回路の近接場に配置された共振素子によって、前記領域の少なくとも一部から放射される前記電磁ノイズを受けるステップと、
消費素子を介した接地電位への接続を介して、前記共振素子によって前記領域の少なくとも一部から受けた前記電磁ノイズを消費させるステップを備えている、方法。
(項目35)
補聴器、補聴器付属品または電子機器であって、
入って来る信号を処理するための信号処理装置と、
無線データ通信のために前記信号処理装置に接続されており、電磁場の放射および受信のためのアンテナと相互接続されたトランシーバと、
前記信号処理装置、前記トランシーバ、相互接続用の伝送線路、アンテナ構造および/またはさらなる電子部品の少なくとも1つを備える電気回路を備えており、
前記補聴器、前記補聴器付属品または前記電子機器がさらに、前記領域の少なくとも一部からの好ましくない電磁放射を遮り、消費させるために、前記電気回路の近接場の範囲内に配置された共振素子を備えている、補聴器、補聴器付属品または電子機器。

Claims (13)

  1. 補聴器(1)であって、
    音を受けて、受けた音を対応する第1の音声信号に変換するためのマイクロホン(2)と、
    前記第1の音声信号を前記補聴器のユーザの聴力損失を補償する第2の音声信号に処理するための信号処理装置(3)と、
    前記第2の音声信号を出力音信号に変換するための、前記信号処理装置(3)の出力に接続されたスピーカ(4)と、
    無線データ通信のための、前記信号処理装置(3)に接続されたトランシーバ(5)と、
    電磁場の放射と受信のための、前記トランシーバ(5)に結合されたアンテナ(6,12)を備えており、
    前記信号処理装置(3)、前記トランシーバ(5)、前記アンテナ(6,12)、および相互接続用の伝送線路(22)が、支持基板(10)の領域にわたって広がる回路(21,42)を形成しており、
    前記補聴器(1)がさらに、前記領域の少なくとも一部から電磁ノイズを遮り、消費させるために、前記回路(21,42)の近接場の範囲内に共振素子(7,13,14,33)を備えている、補聴器。
  2. 前記共振素子(7,13,14,33)が、前記好ましくない電磁放射をフィルタリングするノッチフィルタを備えている、請求項1の補聴器(1)。
  3. 前記共振素子(7,13,14,33)が、前記回路(21,42)のあらゆる信号経路の外側に配置された近接場共振寄生素子を備えている、請求項1の補聴器(1)。
  4. 前記領域が、少なくとも2つの電子部品を備えている、請求項1の補聴器(1)。
  5. 前記共振素子(7,13,14,33)が、エネルギー消費要素(8,48)を介して接地電位に接続されている、請求項1の補聴器。
  6. 前記アンテナ(6,12)が、少なくとも1GHzの動作周波数を有する、請求項1の補聴器(1)。
  7. 前記共振素子(7,13,14,33)が、約2.7GHzの信号をフィルタリングするように構成されている、請求項1の補聴器(1)。
  8. 前記補聴器(1)がバッテリ(38)をさらに備えており、
    前記共振素子(7,13,14,33)が、前記補聴器(1)の前記バッテリ(38)を介して接地電位に接続されている、請求項1の補聴器(1)。
  9. 前記バッテリ(38)が、前記共振素子(7,13,14,33)によって捕捉された電流によって充電される、請求項8の補聴器(1)。
  10. 前記共振素子(7,13,14,33)が、メアンダ状の素子を備えている、請求項1の補聴器(1)。
  11. 前記共振素子(7,13,14,33)が、スプリットリングの共振素子を備えている、請求項1の補聴器(1)。
  12. 前記アンテナが、第1の共振周波数を有するように構成されており、
    前記共振素子が、第2の共振周波数を有するように構成されている、請求項1から11の何れか一項の補聴器。
  13. 前記第1の共振周波数が、前記第2の共振周波数とは異なっている、請求項12の補聴器。
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