JP5713328B1 - 義歯用研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 義歯を研磨する際、研磨材の攪拌を促して義歯の表面全体に研磨材が均一かつ十分に流れるようにし、義歯の咬合面の凹みなどに研磨材が滞留するのを抑えて、義歯の咬合面を含む表面全体を均一且つ十分に研磨できるようにする。【解決手段】 モータ6aの駆動力によって回転する第1回転軸7と、第1回転軸7の回転に伴って第1回転軸7の回りを公転しながら自転する第2回転軸9と、第1回転軸7の回転を第2回転軸9に伝達する回転伝達機構8と、第2回転軸9に設けられて第2回転軸9と一体に回転する義歯ホルダ15と、を備え、研磨槽4内で義歯ホルダ15を回転させながら義歯ホルダ15に保持された義歯28を研磨する義歯用研磨装置1であって、前記義歯ホルダ15は、水平面29に対して斜め下向きに義歯28を保持している。【選択図】 図1

Description

本発明は、クラウンやインレーなどの義歯を研磨するための義歯用研磨装置に関する。
従来、この種の義歯用研磨装置としては、特許文献1及び特許文献2に記載の研磨装置が知られている。特許文献1に記載された義歯用研磨装置は、複数の義歯を半径方向に突出するように保持する中心軸と、中心軸の回りに回転可能に支持され、内部に研磨材が投入された箱体と、前記中心軸に揺動可能に配置された伝動軸を介して前記義歯を揺動させる揺動棒とを備えたものである。そして、電源を投入して箱体を高速回転させて遠心力を生じさせ、その遠心力で回転する研磨材によって義歯の表面を研磨すると共に、同時に揺動棒によって義歯を揺動させるものである。
一方、特許文献2に記載された義歯用研磨装置は、研磨材を入れた研磨槽を水平回転させることにより研磨材の流れを形成し、この研磨材の流れの中で義歯自体を回転させながら義歯の表面を研磨するものである。
しかしながら、上記従来の義歯用研磨装置にあっては、研磨槽の中で研磨材が回転する方向又は流れる方向とほぼ平行に義歯を配置して研磨するため、研磨材の攪拌が十分になされず、義歯の全表面に研磨材が均一かつ十分に流れないおそれがあり、特に義歯の咬合面の凹みなどに研磨材が滞留してしまい、咬合面の研磨が不十分になるといった問題があった。
特開平2001−299783号公報 実開平2−66948号公報
本発明が解決しようとする課題は、研磨材の攪拌を促して義歯の表面全体に研磨材が均一かつ十分に流れるようにし、義歯の咬合面を含む表面全体を均一且つ十分に研磨できるようにすることである。
上記課題を解決するために、本発明に係る義歯用研磨装置は、モータの駆動力によって回転する第1回転軸と、第1回転軸の回転に伴って第1回転軸の回りを公転しながら自転する第2回転軸と、第1回転軸の回転を第2回転軸に伝達する回転伝達機構と、第2回転軸に設けられて第2回転軸と一体に回転する義歯ホルダと、を備え、研磨槽内で義歯ホルダを回転させながら義歯ホルダに保持された義歯を研磨する義歯用研磨装置であって、前記義歯ホルダは、第2回転軸の先端部から水平方向に延びる水平腕部と、この水平腕部の先端に設けられ水平面に対して斜め下向きに外側に向けて義歯を保持するヘッドと、を備える
また、本発明の一実施形態では、前記回転伝達機構は、固定歯車と、この固定歯車と噛み合い前記第1回転軸の回転に伴って固定歯車の外側を周回する遊星歯車とを備え、前記固定歯車は前記第1回転軸の周囲に固定され、前記遊星歯車は第1回転軸と一体に回転する回転支持板に回転可能に支持された第2回転軸に取付けられている。
また、本発明の一実施形態では、前記義歯ホルダのヘッドは、水平面に対して斜め下向きに外側に向けて義歯を保持する取付面を有し、この取付面が水平面に対して所定の角度で下向きに傾斜している
また、本発明の一実施形態では、モータの駆動力によって回転する第1回転軸と、第1回転軸の回転に伴って第1回転軸の回りを公転しながら自転する第2回転軸と、第1回転軸の回転を第2回転軸に伝達する回転伝達機構と、第2回転軸に設けられて第2回転軸と一体に回転する義歯ホルダと、を備え、研磨槽内で義歯ホルダを回転させながら義歯ホルダに保持された義歯を研磨する義歯用研磨装置であって、前記第2回転軸の回転に伴って、義歯ホルダに保持された義歯を自転させる義歯自転機構が設けられ、この義歯自転機構は、前記第1回転軸と一体に回転する欠歯歯車と、第2回転軸と一体に回転して欠歯歯車と間欠的に噛み合い、前記義歯ホルダに保持された義歯に間欠的な自転動作を伝える伝達歯車とを備えている。
本発明に係る義歯用研磨装置によれば、水平面に対して斜め下向きに義歯を保持するので、研磨槽内で義歯を回転させた場合に、義歯の咬合面の凹みなどに研磨材が流入し易くなり、咬合面の凹みなどに研磨材が滞留しにくくなる。その結果、咬合面が他の表面部分と同様に研磨されることになり、義歯の表面全体が均一かつ十分に研磨される。
本発明の第1実施形態に係る義歯用研磨装置の概念図である。 上記義歯用研磨装置の斜視図である。 義歯を取付けるための義歯ホルダの一例を示す斜視図である。 上記義歯ホルダの側面図である。 上記義歯ホルダのヘッドの側面図である。 上記義歯ホルダのヘッドの正面図である。 上記義歯用研磨装置を作動させた時の第2回転軸の公転軌跡と義歯ホルダの自転軌跡を示す図である。 上記義歯用研磨装置を作動させた時に、義歯の周りで攪拌される研磨材の範囲を模式的に示したものであり、(a)は本発明の場合を、(b)は従来例の場合をそれぞれ示している。 本発明の第2実施形態に係る義歯用研磨装置の研磨機本体を示す正面図である。 上記図9のX−X断面図である。 第2実施形態に係る義歯用研磨装置を作動させた時の義歯ホルダの自転軌跡を示す図である。
以下添付図面に基づいて本発明に係る義歯用研磨装置を詳細に説明する。図1及び図2には本発明の第1実施形態に係る義歯用研磨装置が示されている。この義歯用研磨装置1は、収納ケース2の中に研磨機本体3と研磨槽4とを備えたものであり、研磨機本体3は収納ケース2の底板2aに立設された支柱5に上下動可能に支持されている。収納ケース2は底板2aを除く側板及び上板を透明板で囲った直方体形状のものであり、前板2bが開閉可能となっている。
前記研磨機本体3は、モータ6aが内蔵された駆動部を上部に備えており、駆動部6にはモータ6aの回転数を調整する歯車群が組み込まれている。また、駆動部6の下方にはモータ6aの駆動によって回転する第1回転軸7が延び、軸の下端が回転支持板13に固定されている。また、回転支持板13の円周上には3本の第2回転軸9が配設され、ベアリング14を介して回転可能に支持されている。さらに、前記第1回転軸7と前記第2回転軸9との間には、回転伝達機構8が設けられている。この回転伝達機構8は、前記第1回転軸7の回転を第2回転軸9に伝達するもので、駆動部6のケーシング下部の覆い板12に固定された固定歯車10と、この固定歯車10と噛み合い前記第1回転軸7の回転に伴って固定歯車10の外側を周回する遊星歯車11とを備えている。前記固定歯車10は、前記第1回転軸7の周囲に配置され前記覆い板12に固定される。また、前記遊星歯車11は、前記第2回転軸9の上端に取付けられている。
そのため、モータ6aの駆動によって第1回転軸7が回転すると、その回転によって回転支持板13が回転し、この回転支持板13と一体に第2回転軸9が第1回転軸7の回りを公転する。また、固定歯車10と遊星歯車11とが噛み合っているので、第2回転軸の公転に伴って遊星歯車11が固定歯車10の外側を噛み合いながら周回することで、第2回転軸9は第1回転軸7の回りを公転しながら自転することになる。この場合、第2回転軸9が第1回転軸7の回りを公転する回転方向と、自転する回転方向とは同一である。なお、遊星歯車11の遊星運動は、上記のような回転支持板13を用いずに、遊星歯車11と噛み合うリング歯車(図示せず)を遊星歯車11の外周に配置することでも可能である。
この実施形態において、前記3本の第2回転軸9は、それぞれが回転支持板13の下方に長く延びており、その先端部には義歯ホルダ15が取り付けられている。また、図2に示したように、3本の第2回転軸9は回転支持板13の中心から離れた円周上の等距離の位置に配設され、各義歯ホルダ15が回転した時に互いに干渉しないようになっている。なお、3本の第2回転軸9の途中には連結用の軸フランジ16が設けられている。
前記義歯ホルダ15は、図3〜図6に示されるように、中心部から放射状に延びる8本の水平腕部17と、各水平腕部17の先端にボルト18で固定されたヘッド19とを備えている。また、図3に示したように、義歯ホルダ15は、その中心部が第2回転軸9の下端面に締付ねじ20で固定され、第2回転軸9の回転に伴って一体に回転する。ヘッド19は、金属材又はプラスチック材によって略六面体に形成され、前面19aの下部には所定の角度θ1で下向きに傾斜する義歯取付面21が形成されている。また、この義歯取付面21にはこの面と直交する方向に義歯取付孔22が設けられ、この義歯取付孔22はヘッド19の後面まで貫通している。さらに、ヘッド19の側面には、前記義歯取付孔22に連通するねじ孔23が設けられ、このねじ孔23にはボルト24が螺合している。なお、この実施形態に係る前記義歯取付面21の所定の角度θ1は、図5に図示されているように約45度に設定されている。
義歯は、歯の石膏型を基にして金属材料やプラスチック材料などで象嵌したものである。上記研磨装置によって表面研磨する際には、図5及び図6に示したように、ピン26の先端に石膏台歯27を一体に設けた治具25を用い、石膏台歯27に義歯28を被せて接着固定した状態で義歯ホルダ15に取付けられる。具体的には、図5及び図6に示したように、前記ヘッド19の義歯取付孔22にピン26を適当な深さまで挿入し、ヘッド19の側面に設けられたねじ孔23にボルト24をねじ込み、その先端をピン26に圧接することによって義歯取付面21に治具25が固定される。
このようにして、義歯ホルダ15の各ヘッド19に治具25を取付けることで、義歯ホルダ15に義歯28が保持されることになる。義歯ホルダ15は、図4に示したように、水平面29に対して斜め下向きに所定の角度θ2で義歯28を保持することになる。そのため、義歯28の咬合面28aは下向きに傾斜した面となる。前記所定の角度θ2は、義歯28の咬合面28aを含めて表面全体が均一にかつ十分に研磨されるためには約30〜60度程度が望ましいが、特にその範囲に限定されるものではない。この実施形態では、前記ヘッド19の義歯取付面21の所定の角度θ1が約45度に設定され、義歯取付孔22が義歯取付面21と直交する方向に設けられているので、前記所定の角度θ2は約45度に設定される。
この実施形態では3本の義歯ホルダ15のそれぞれが、先端部にヘッド19を設けた8本の水平腕部17を備えているので、全てのヘッド19に治具25を装着した場合には、一回の研磨作業で最大24個の義歯28を研磨できることになる。
前記研磨槽4は上面が開放された円筒形の容器であり、内部には粉粒状の研磨材30が投入されている。研磨材30としては、例えば、クルミ、コーン、ピーチなどの植物系、ナイロンなどの合成樹脂系を基材とする有機材料で、その大きさが0.1〜5mm程度に形成された粉粒状のもので、乾式研磨用の研磨材として用いられる。なお、収納ケース2の底板2aに取付けられたアングルレール2cにスライドガイドされて収納ケース2内に配置される。
次に、上記構成からなる義歯用研磨装置1を用いて義歯28の表面を乾式研磨する場合を図1及び図2に基づいて説明する。先ず、3本の第2回転軸9の各先端部に設けられた義歯ホルダ15に、義歯28が接着固定された複数の治具25を取付ける。治具25を取付ける方法としては、第2回転軸9の下端面から義歯ホルダ15を取り外して治具25を取付ける方法、第2回転軸9を義歯ホルダ15ごと軸フランジ16から取外して治具25を取付ける方法、義歯ホルダ15を研磨機本体3に取付けたままの状態で治具25を取付ける方法などがある。なお、ヘッド19への治具25の取付け方法は前述したので、ここでは説明を省略する。
次いで、図1に示したように、複数の義歯28が取付けられた義歯ホルダ15が研磨材30の中に十分隠れるまで研磨機本体3を下げる。その状態で電源スイッチを入れると駆動部6のモータ6aが駆動して第1回転軸7及び回転支持板13が回転する。そして、この回転支持板13の回転と一緒に3本の第2回転軸9が第1回転軸7の回りを公転する。また、第2回転軸9の公転に伴って回転伝達機構8の遊星歯車11が固定歯車10の外側を噛み合いながら周回し、第2回転軸9は第1回転軸7の回りを公転しながら自転することになる。図2及び図7には研磨槽4内における第2回転軸9の公転に伴う回転軌跡31と、第2回転軸9の自転に伴う義歯ホルダ15の回転軌跡32がそれぞれ示されている。このように、第2回転軸9が公転及び自転を繰り返しながら研磨槽4内を転動することで、研磨材30が十分に攪拌されることになり、義歯ホルダ15の周りに研磨材30の流れができることで義歯28の表面が研磨される。
さらに、本発明では、図4に示したように、義歯ホルダ15が水平面29に対して斜め下向きに所定の角度θ2で義歯28を保持している点に特徴がある。図8は水平面29に対して義歯28を斜め下向きに所定の角度θ2で保持した状態で研磨した場合(図8(a))と、水平面29とほぼ平行に保持した状態で研磨した場合(図8(b))とにおいて、義歯28の周りにおける研磨材30の攪拌範囲を模式的に示したものである。図8(a)に示したように、水平面29に対して義歯28を斜め下向きに保持した状態で研磨すると、義歯28の咬合面28a側には咬合面側攪拌域33が、義歯28の側面28b側には側面側攪拌域34がそれぞれ形成される。これらの攪拌域は義歯28が研磨材30の中を回転しながら移動する際に、研磨材30がより積極的に攪拌される部分である。これら攪拌域33,34が形成されることで、研磨材30がより積極的に義歯28の咬合面28aや側面28bなどの表面に接触して研磨効果が上がる。特に、義歯28の咬合面28aが斜め下向きの面を形成した状態で回転するので、咬合面28aに形成されている凹み28cに流入した研磨材30が凹む28cから流出し易く、凹み28cの中で研磨材30が滞留することなく研磨材30の流れが形成されるので、咬合面28aでの研磨が側面28bの研磨と同等に行なわれ、義歯28の表面全体が均一かつ十分に研磨されることになる。
咬合面28a側の攪拌域33及び側面28b側の攪拌域34を十分に大きく形成するためには、所定の角度θ2を約30〜60度の範囲で設定するのが有効である。特に所定の角度θ2を45度に設定した場合には、二等辺三角形状の咬合攪拌域33が大きく確保されるので、凹み28cには研磨材30が流入し易いなる一方で研磨材30の滞留を効果的に抑えることができ、咬合面28aの研磨効果がより一層大きくなる。なお、本発明では第2回転軸9が公転する方向と自転する方向とが同一であるため、前記攪拌域33,34では研磨剤30がより攪拌され易くなり、また研磨材30が義歯28の表面に沿って流れ易くなる。その結果、前記咬合面28aの凹み28cにも流入し易くなるといった効果がある。
これに対して、図8(b)に示したように、水平面29に対して義歯28を平行に保持した状態で研磨した場合には、義歯28の咬合面28a側及び側面28b側には前記のような研磨材30の攪拌域が形成されない。そのために、義歯28が研磨材30の中を回転しながら移動する際、義歯28の周りでは前記のような研磨材30の十分な攪拌がなされず、義歯28の咬合面28aや側面28bなどの表面と研磨材30とに接触が少なくなり、前記に比べて研磨効果が落ちる。特に、義歯28の咬合面28aが横を向いた状態で回転するので、咬合面28aに形成されている凹み28cに研磨材30が流入しにくくなり、また流入した研磨材30も流出しにくくなるので、凹み28cの中で研磨材30が滞留し易くなる。その結果、義歯28の咬合面28aの研磨が側面28bに比べて不十分となり、義歯28の表面全体を均一に研磨できないおそれがある。
図9及び図10には本発明の第2実施形態に係る義歯用研磨装置の研磨機本体3’が示されている。この研磨機本体3’は、前記第1実施形態と同様、第1回転軸7と第2回転軸9と回転伝達機構8とを備えている。また、回転伝達機構8は、駆動部の覆い板12に固定される固定歯車10と、第1回転軸7と一体に回転する回転支持板13に回転可能に支持された第2回転軸9に設けられる遊星歯車11とを備えている。なお、第1回転軸7を駆動するためのモータを備えた駆動部は第1実施形態と同様の構成からなるので、詳細な説明および図9における図示を省略する。
この実施形態に係る研磨機本体3’には、研磨槽4内で義歯ホルダが回転する際、前記第2回転軸9の回転に伴って、義歯ホルダに保持された義歯28を自転させる義歯自転機構が設けられている点が先の実施形態に係る研磨機本体3と異なる。この研磨機本体3’では、前記回転支持板13の下方位置に、第2回転軸9と一体に回転する回転補助板40が設けられている。また、前記回転支持板13には、第2回転軸9の支持部の付近に支持フランジ41が一体に設けられ、この支持フランジ41に欠歯歯車42が固定されている。この欠歯歯車42は例えば図10に示されるように、4箇所を切り欠いた歯車部43を一部に有するもので、その回りを公転する後述の上部歯車45に間欠動作を付与する。
前記回転補助板40と欠歯歯車42との間には、回転補助板40の下方に配設された義歯ホルダ50及びこの義歯ホルダ50に保持された義歯28を間欠的に自転させる義歯自転機構44が配設されている。この義歯自転機構44は、前記上部歯車45と、回転補助板40に回転可能に支持された下部歯車46と、上部歯車45と下部歯車46を連結する連結杆47と、前記回転補助板40の下面側に配設され回転補助板40に回転可能に支持されたホルダ伝達歯車48とを有する伝達歯車と、この伝達歯車と間欠的に噛み合う前記欠歯歯車42とを備えている。なお、前記ホルダ伝達歯車48は前記下部歯車46と噛み合っている。
この実施形態に係る義歯ホルダ50は、前記ホルダ伝達歯車48に下側から差込固定された回転筒51と、この回転筒51に一端が固定されたピアノ線52と、ピアノ線52の他端及び義歯28を接着固定した治具25のピン26を差込み固定するヘッド53とを備える。前記ヘッド53は、第2回転軸9の下端に設けられた水平方向の支持杆55と、この支持杆55の先端部に支持されたヘッド保持部材54によって、所定の角度に支持される。ヘッド53は、頭部53aと、頭部53aより径の小さい胴部53bとで略T字形状に形成されており、頭部53aと胴部53bの中心には貫通孔53cが設けられている。この貫通孔53cには頭部53a側からピアノ線52の先端が差込み固定され、胴部53b側から治具25のピン26が差込み固定されている。なお、図9には理解し易いように1本の第2回転軸9に2個の義歯ホルダ50を取付けた例が示されているが、義歯ホルダ50の数量が2個に限定されないことは勿論である。また、第2回転軸9の本数も1本に限られないことは勿論である。なお、この実施形態では弾性を備えた線材としてピアノ線52を用いているが、弾性と共にねじれない性質を備えた線材であれば代替することが可能であり、例えばカーボンファイバからなる線材や自転車のスポークなども利用することができる。
前記ヘッド保持部材54は、矩形状の板材の先端部に前記ヘッド53の胴部53bを回転可能に保持する円筒孔54aを有している。また、矩形状の板材には長孔54bが設けられている。ヘッド保持部材54は、この長孔54bによって、水平の支持杆55に対してA方向へのスライドが可能となり、またB方向への回転も可能となっている。また、義歯ホルダ50の回転筒51とヘッド53とが弾性を備えたピアノ線52で連結されているため、前記ヘッド保持部材54のA方向へのスライド及びB方向への回転もスムーズに行うことができ、ヘッド53の角度調整が容易となる。このように、前記義歯ホルダ50のヘッド53を所望の角度で取付けることができるため、水平面29に対して斜め下向きに所定の角度θ2で義歯28を保持することができ、義歯28の咬合面28aが下向きに傾斜した面となる。なお、図9に示された所定の角度θ2は約45度であるが、特にこの角度に限定されないことは、先の実施形態と同様である。
次に、上記構成からなる研磨機本体3’を備えた義歯用研磨装置を用いて、義歯ホルダ50に保持された義歯28の表面を研磨する場合を図9及び図10に基づいて説明する。先ず、第2回転軸9の先端部に設けられた義歯ホルダ50に複数の義歯28を取付ける。義歯ホルダ50に義歯28を取付ける方法としては、支持杆55からヘッド保持部材54を外し、またホルダ伝達歯車48から回転筒51を引き抜いて義歯28を取付ける方法、欠歯歯車42と上部歯車45との噛み合いを解除し、第2回転軸9を義歯自転機構44ごと軸フランジ16’から取外して義歯28を取付ける方法、義歯ホルダ50を研磨機本体3’に取付けたままの状態でヘッド53に義歯28を取付ける方法などがある。
次いで、先の実施形態と同様、義歯ホルダ50に保持された義歯28が研磨材30の中に十分隠れるまで研磨機本体3’を下げる(図1を参照)。その状態で電源スイッチを入れるとモータが駆動して第1回転軸7及び回転支持板13が回転する。そして、この回転支持板13の回転と一緒に第2回転軸9が第1回転軸7の回りを公転する。また、第1実施形態と同様、第2回転軸9の公転に伴って回転伝達機構8の遊星歯車11が固定歯車10の外側を噛み合いながら周回し、第2回転軸9は第1回転軸7の回りを公転しながら自転することになる。このように、第2回転軸9が公転及び自転を繰り返しながら研磨槽4内を転動することで、研磨材30が十分に攪拌されることになり、義歯ホルダ50の周りに研磨材30の流れができることで義歯28の表面が研磨される。
また、この実施形態では第2回転軸9の自転に伴って義歯自転機構44の上部歯車45が欠歯歯車42の回りを公転する。その際、上部歯車45が欠歯歯車42の歯車部43と間欠的に噛み合うことで、上部歯車45は間欠的に回転することになる。前記上部歯車45の間欠的な回転動作は、連結杆47、下部歯車46及びホルダ伝達歯車48を介して義歯ホルダ50に伝達される。義歯ホルダ50は、前記ホルダ伝達歯車48の回転によって回転筒51が間欠的に回転し、それに伴ってピアノ線52が図9に仮想線で示したような回転軌跡56でよじれることなく間欠的に回転し、さらにヘッド53も一緒に回転することで義歯28が間欠的に自転することになる。因みに、この実施形態では欠歯歯車42が円周上の4箇所に歯車部43を有しているので、義歯ホルダ50は第2回転軸9の回りを1回公転する間に、間欠的に4回自転することになる。
このように、この実施形態に係る義歯用研磨装置では第2回転軸9の公転及び自転に加えて、義歯ホルダ50に保持された義歯28も間欠的に自転しながら研磨材30の中を転動するので、義歯28の咬合面28aに流入する研磨材30の量も増えるために、十分な研磨がなされることになる。
さらに、この実施形態では図9に示したように、第1回転軸7の軸線7aと第2回転軸9の軸線9aとの間の距離Lが短く、義歯ホルダ50のヘッド53に取り付けられた義歯28が第1回転軸7の軸線7aを跨いだ位置にある。そのため、第2回転軸9を回転させた時には、図11に示したように、義歯28は研磨槽4の中心部4aを回り込むような回転軌跡57を描きながら研磨材30の中を転動するため、研磨槽4の中心部4b付近では研磨材30が激しく攪拌されることになる。その結果、義歯28の咬合面28aの凹みに流入する研磨材30の量も多くなり、より十分な研磨がなされることになる。また、このように研磨槽4の中心部4a付近で前記義歯28の回転軌跡57が重なるような回転をさせることで、研磨槽4自体をより小型化することが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施例が述べられてきたが、本発明は、これら実施例に限定されず、種々の変形および変更がこれら実施例になされ得ることを認識されるべきである。
1 義歯用研磨装置
2 収納ケース
2a 底板
2b 前板
2c アングルレール
3,3’ 研磨機本体
4 研磨槽
4a 中心部
5 支柱
6 駆動部
6a モータ
7 第1回転軸
7a 第1回転軸の軸線
8 回転伝達機構
9 第2回転軸
9a 第2回転軸の軸線
10 固定歯車
11 遊星歯車
12 覆い板
13 回転支持板
14 ベアリング
15,50 義歯ホルダ
16,16’ 軸フランジ
17 水平腕部
18,24 ボルト
19 ヘッド
19a ヘッドの前面
20 締付ねじ
21 義歯取付面
22 義歯取付孔
23 ねじ孔
25 治具
26 ピン
27 石膏台歯
28 義歯
28a 咬合面
28b 側面
28c 凹み
29 水平面
30 研磨材
31 第2回転軸の公転に伴う回転軌跡
32 第2回転軸9の自転に伴う義歯ホルダ15の回転軌跡
33 上面側攪拌域
34 側面側攪拌域
40 回転補助板
41 支持フランジ
42 欠歯歯車
43 歯車部
44 義歯自転機構
45 上部歯車
46 下部歯車
47 連結杆
48 ホルダ伝達歯車
51 回転筒
52 ピアノ線
53 ヘッド
53a 頭部
53b 胴部
53c 貫通孔
54 ヘッド保持部材
54a 円筒孔
54b 長孔
55 支持杆
56,57 回転軌跡

Claims (7)

  1. モータの駆動力によって回転する第1回転軸と、
    第1回転軸の回転に伴って第1回転軸の回りを公転しながら自転する第2回転軸と、
    第1回転軸の回転を第2回転軸に伝達する回転伝達機構と、
    第2回転軸に設けられて第2回転軸と一体に回転する義歯ホルダと、を備え、
    研磨槽内で義歯ホルダを回転させながら義歯ホルダに保持された義歯を研磨する義歯用研磨装置であって、
    前記義歯ホルダは、第2回転軸の先端部から水平方向に延びる水平腕部と、この水平腕部の先端に設けられ水平面に対して斜め下向きに外側に向けて義歯を保持するヘッドと、を備えることを特徴とする義歯用研磨装置。
  2. モータの駆動力によって回転する第1回転軸と、
    第1回転軸の回転に伴って第1回転軸の回りを公転しながら自転する第2回転軸と、
    第1回転軸の回転を第2回転軸に伝達する回転伝達機構と、
    第2回転軸に設けられて第2回転軸と一体に回転する義歯ホルダと、を備え、
    研磨槽内で義歯ホルダを回転させながら義歯ホルダに保持された義歯を研磨する義歯用研磨装置であって、
    前記第2回転軸の回転に伴って、義歯ホルダに保持された義歯を自転させる義歯自転機構が設けられ、
    前記義歯自転機構は、前記第1回転軸と一体に回転する欠歯歯車と、第2回転軸と一体に回転して欠歯歯車と間欠的に噛み合い、前記義歯ホルダに保持された義歯に間欠的な自転動作を伝える伝達歯車と、を備える義歯用研磨装置。
  3. 前記義歯ホルダのヘッドは、水平面に対して斜め下向きに外側に向けて義歯を保持する取付面を有し、この取付面が水平面に対して所定の角度で下向きに傾斜している請求項1に記載の義歯用研磨装置。
  4. 前記義歯ホルダは弾性を備えた線材を有し、伝達歯車と義歯ホルダのヘッドとの間が前記弾性を備えた線材によって連結されている請求項に記載の義歯用研磨装置。
  5. 前記回転伝達機構は、固定歯車と、この固定歯車と噛み合い前記第1回転軸の回転に伴って固定歯車の外側を周回する遊星歯車とを備え、
    前記固定歯車は前記第1回転軸の周囲に固定され、前記遊星歯車は第1回転軸と一体に回転する回転支持板に回転可能に支持された第2回転軸に取付けられている請求項1又は2に記載の義歯用研磨装置。
  6. 前記義歯ホルダは、義歯の咬合面が下向きに傾斜した面となるように、水平面に対して斜め下向きに外側に向けて義歯を保持する請求項1又は2に記載の義歯用研磨装置。
  7. 前記義歯ホルダは、義歯の少なくとも一部が第1回転軸の軸線を跨いだ位置となるようにヘッドを配置してなる請求項1又は2に記載の義歯用研磨装置。
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