JP5710900B2 - Ignition switch device - Google Patents
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Description
本発明は、二輪車等に装備されるイグニッションスイッチ装置に関するものである。 The present invention relates to an ignition switch device installed in a motorcycle or the like.
従来、盗難を目的とした第三者によるはさみやドライバ等のキー孔への差し込みで二輪車等のシリンダ錠が破壊されるのを防止するために、例えば特許文献1で開示されたイグニッションスイッチ装置が提案されている。かかるイグニッションスイッチ装置は、ロータのキー孔と略同一の孔形状が形成されたシャッター(第1のシリンダ錠)を具備して構成され、孔形状をキー孔に合致させることにより当該キー孔に対するイグニッションキーの挿通を可能とするとともに、当該孔形状をキー孔に対して略直交した状態とすることにより当該キー孔に対するイグニッションキーの挿通を規制するものとされていた。
Conventionally, for example, an ignition switch device disclosed in
更に、上記従来のイグニッションスイッチ装置には、シャッターが規制位置にあるとき、当該シャッターの開放位置側への回転を規制してロックし得るロック手段を具備していた。このロック手段は、シャッターの開放位置側への回転を規制してロックするタンブラで構成されており、当該シャッターに形成された貫通孔にロックキーのキー部を挿通して当該タンブラを押圧操作することにより、シャッターのロック及びロックの解除がなされるよう構成されていた。このような従来のイグニッションスイッチ装置によれば、比較的簡易な構成で盗難の抑制効果が期待できる。 Further, the conventional ignition switch device includes a lock unit that can lock the shutter by restricting the rotation of the shutter toward the open position when the shutter is in the restriction position. This locking means is composed of a tumbler that restricts and locks the rotation of the shutter to the open position side, and inserts a key portion of a lock key into a through hole formed in the shutter to press the tumbler. Thus, the shutter is locked and unlocked. According to such a conventional ignition switch device, an antitheft effect can be expected with a relatively simple configuration.
しかしながら、上記従来のイグニッションスイッチ装置においては、そのロック手段が、シャッターの開放位置側への回転を規制してロックするタンブラで構成されるとともに、当該シャッターに形成された貫通孔にロックキーのキー部を挿通して当該タンブラを押圧操作するよう構成されていたため、貫通孔を介して外部から雨水や埃等の異物が侵入してしまう虞があった。 However, in the above conventional ignition switch device, the lock means is constituted by a tumbler that locks by restricting the rotation of the shutter to the open position side, and the key of the lock key is inserted into the through hole formed in the shutter. Since the tumbler is configured to be pressed through the portion, there is a possibility that foreign matters such as rainwater and dust may enter from the outside through the through hole.
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、比較的簡単な構成で盗難の抑制を図ることができるとともに、ロック手段のシールを容易に行わせることができるイグニッションスイッチ装置を提供することにある。 The present invention has been made in view of such circumstances, and provides an ignition switch device that can suppress theft with a relatively simple configuration and can easily seal the locking means. There is.
請求項1記載の発明は、シリンダボディ内で回転可能に配設され、イグニッションキーを挿抜可能なキー孔が形成されたロータと、該ロータの上面を覆いつつ当該ロータに対して回転可能に取り付けられるとともに、前記キー孔と略同一の孔形状が形成され、当該孔形状を前記キー孔に合致させて当該キー孔に対してイグニッションキーを挿通可能とさせる開放位置と、当該孔形状を前記キー孔からずらした状態として当該キー孔に対するイグニッションキーの挿通を規制する規制位置との間で回転可能とされたシャッターと、前記ロータに形成され、前記シャッターが規制位置にあるとき、当該シャッターの開放位置側への回転を規制してロックし得るロック手段と、該ロック手段のロックを解除して前記シャッターを開放位置側へ回転操作し得る解錠手段とを備えたイグニッションスイッチ装置であって、前記解錠手段は、磁気を発生させ得る磁気発生手段と、前記シャッターの孔形状に挿通して係止可能な突出部とを有し、前記ロック手段は、前記シャッターの裏面に形成された凹部に係止して当該シャッターをロックし得るとともに、前記解錠手段における磁気発生手段の磁気で反発して移動し、当該凹部との係合が解かれて当該シャッターのロックを解除し得る磁石を有したマグネット錠から成り、且つ、前記シャッターは、その上面が略平坦な面とされるとともに、前記突出部が前記孔形状に挿通して係止された状態で前記磁気発生手段がロック手段に対応した位置となってロックが解除され、その状態から前記解錠手段を回転させることにより前記規制位置から開放位置までの回転操作が可能とされることを特徴とする。 According to a first aspect of the present invention, there is provided a rotor that is rotatably arranged in a cylinder body and has a key hole into which an ignition key can be inserted and removed, and a rotor that is rotatably attached to the rotor while covering the upper surface of the rotor. An opening position that is substantially the same as the key hole, matches the hole shape with the key hole, and allows the ignition key to be inserted into the key hole; and A shutter that is rotatable between a restriction position that restricts the insertion of the ignition key into the key hole as being shifted from the hole, and the shutter that is formed in the rotor and is open when the shutter is in the restriction position. Lock means that can be locked by restricting rotation to the position side, and unlocking the lock means to rotate the shutter to the open position side. A ignition switch device provided with a unlocking means capable of, said unlocking means are closed and the magnetic field generator capable of generating a magnetic and a lockable protrusion is inserted into the hole shape of the shutter The locking means can be engaged with a recess formed on the back surface of the shutter to lock the shutter, and repels and moves by the magnetism of the magnetism generating means in the unlocking means. be solved engagement consists magnet lock having a magnet that can unlock the shutter, and the shutter, the upper surface is a substantially flat plane Rutotomoni, the protrusion is inserted into the hole shape In the locked state, the magnetism generating means becomes a position corresponding to the locking means and the lock is released, and the unlocking means is rotated from that state to release from the regulation position. Wherein the rotation operation until the location is possible.
請求項2記載の発明は、請求項1記載のイグニッションスイッチ装置において、前記マグネット錠における磁石は、前記ロータの回転軸と略平行な方向に移動して前記シャッターのロック又はロック解除が可能とされたことを特徴とする。 According to a second aspect of the invention, in the ignition switch device according to claim 1 Symbol placement, the magnet in the magnet lock includes a rotary shaft of the rotor substantially can lock or unlock the shutter moves in a direction parallel to the It is characterized by that.
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のイグニッションスイッチ装置において、前記磁石及び当該磁石の移動範囲をシールするシール手段が形成されたことを特徴とする。 According to a third aspect of the present invention, in the ignition switch device according to the first or second aspect , a sealing means for sealing the magnet and a moving range of the magnet is formed.
請求項1の発明によれば、ロック手段は、シャッターの裏面に形成された凹部に係止して当該シャッターをロックし得るとともに、解錠手段における磁気発生手段の磁気で反発して移動し、当該凹部との係合が解かれて当該シャッターのロックを解除し得る磁石を有したマグネット錠から成るので、比較的簡単な構成で盗難の抑制を図ることができるとともに、ロック手段のシールを容易に行わせることができる。
According to the invention of
さらに、シャッターは、その上面が略平坦な面とされたので、盗難を目的とした第三者がペンチなどの汎用工具を用いてシャッターと共にロータを無理矢理回転させてしまうのを回避することができ、盗難防止効果をより向上させることができる。 Furthermore , since the upper surface of the shutter is a substantially flat surface, it is possible to prevent a third party for the purpose of theft from forcibly rotating the rotor together with the shutter using a general-purpose tool such as pliers. The anti-theft effect can be further improved.
請求項2の発明によれば、マグネット錠における磁石は、ロータの回転軸と略平行な方向に移動してシャッターのロック又はロック解除が可能とされたので、イグニッションスイッチ装置の幅方向の寸法を小さく設定することができ、装置の小型化を図ることができる。 According to the second aspect of the present invention, the magnet in the magnet lock moves in a direction substantially parallel to the rotation axis of the rotor to enable the shutter to be locked or unlocked. Therefore, the dimension in the width direction of the ignition switch device can be reduced. It can be set small, and downsizing of the apparatus can be achieved.
請求項3の発明によれば、磁石及び当該磁石の移動範囲をシールするシール手段が形成されたので、雨水や異物の侵入によって磁石の移動がスムーズに行われなくなってしまうのを回避することができ、装置の信頼性を向上させることができる。
According to the invention of
以下、参考例及び本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
参考例に係るイグニッションスイッチ装置は、二輪車等に装備されてイグニッションキーを挿抜可能なロータを具備したもので、図1〜6に示すように、ロータ2と、シャッター3と、ロック手段としてのマグネット錠4と、解錠手段としてのマグネットキー7と、シール手段としてのOリング5、6とから主に構成されている。
Hereinafter, reference examples and embodiments of the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
An ignition switch device according to a reference example is provided with a rotor that is mounted on a two-wheeled vehicle or the like and into which an ignition key can be inserted and removed. As shown in FIGS. 1 to 6, a
ロータ2は、本イグニッションスイッチ装置1の筐体を構成するシリンダボディS内で回転軸(図3、4における上下方向に延びる軸)を中心に回転可能に配設され、イグニッションキーIK(図5参照)を挿抜可能なキー孔2aが形成されたものである。かかるロータ2内には複数のタンブラが形成されており、正規のイグニッションキーIKのキー部IKaをキー孔2aに挿通させると、そのキー部IKaのキー山によって各タンブラを回動させ、ロータ2全体をシリンダボディSに対して回転可能な状態とし得るよう構成されている。
The
然るに、ロータ2のキー孔2aにイグニッションキーIKのキー部IKaを挿通させた状態で、当該ロータ2をオン位置まで回転操作すると(図9参照)、二輪車(車両)のエンジンを始動させ、当該ロータ2をオフ位置まで回転操作すると(図8参照)、二輪車(車両)のエンジンを停止させるようになっている。また、オフ位置にあるロータ2のキー孔2aにイグニッションキーIKのキー部IKaを挿通させた状態で、押圧操作しつつロック位置まで回転操作すると(図1参照)、イグニッションスイッチ装置1に配設されたロックバーを突出させて二輪車(車両)のハンドルバーに係合させ、ステアリングロック可能とされている。
However, when the
シャッター3は、ロータ2の上面(キー孔2aを臨ませた面)を覆いつつ連結部材8によって当該ロータ2に対して回転可能に取り付けられるとともに、キー孔2aと略同一の孔形状3aが形成されている。即ち、連結部材8は、ロータ2とシャッター3とを連結する部材から成り、当該ロータ2と一体的に回転するものとされている。かかるシャッター3は、孔形状3aをキー孔2aに合致させて当該キー孔2aに対してイグニッションキーIK(具体的には、イグニッションキーIKのキー部IKa)を挿通可能とさせる開放位置(図1参照)と、当該孔形状3aをキー孔2aからずらした状態(厳密には、キー孔2aに対して孔形状3aを略直交させた状態)として当該キー孔2aに対するイグニッションキーIK(厳密には、イグニッションキーIKのキー部IKa)の挿通を規制する規制位置(図2参照)との間で回転可能とされている。
The
即ち、シャッター3が開放位置にあるとき、キー孔2aと孔形状3aとが合致するので、キー孔2aに対するイグニッションキーIKの挿通を可能とするとともに、シャッター3が規制位置にあるとき、キー孔2aに対して孔形状3aが合致せず直交した状態となるので、キー孔2aに対するイグニッションキーIKの挿通を規制するようになっている。尚、本参考例においては、シャッター3が規制位置にあるとき、キー孔2aに対して孔形状3aが直交した状態とされているが、当該キー孔2aに対して孔形状3aがずれた状態とすれば足り、両者を僅かにずらした状態であっても、イグニッションキーIKの挿通を規制することができる。
That is, when the
尚、本参考例においては、ロータ2は、その上面から上方に突出した凸部が形成されるとともに、シャッター3は、当該凸部に倣った凸形状3c(中央が上方に突出形成された形状)を有している。かかる凸形状3cの突出を僅かな寸法に設定することにより、シール手段としてのOリング6を容易且つ確実に介装させ得るものとしてもよく、或いは凸形状3cの突出をある程度大きな寸法に設定することにより、当該凸形状3cを摘んでシャッター3を回転操作可能とするようにしてもよい。
In this reference example , the
また、本参考例においては、図4に示すように、シャッター3の裏面側所定位置に下方に突出した突起3dが形成されているとともに、当該突起3dを摺動可能な溝形状2bがロータ2に形成されている。即ち、溝形状2bは、平面視で弧状に形成されており、シャッター3がロータ2に対して相対的に回転する際、突起3dが溝形状2bに沿って移動することにより当該シャッター3をガイド(案内)し得るようになっているのである。これにより、シャッター3のロータ2に対する回動操作をスムーズに行わせることができる。
Further, in the present reference example , as shown in FIG. 4, a
マグネット錠4(ロック手段)は、ロータ2の上面側(具体的には、キー孔2aの周縁)に形成され、シャッター3が規制位置にあるとき、当該シャッター3の開放位置側への回転を規制してロックし得るものである。本参考例に係るマグネット錠4は、ロータ2の上面側におけるキー孔2aの周縁に形成された4つの凹部にそれぞれ挿入された磁石4a及びバネ4bを有して構成されている。尚、必ずしも4つの凹部全てに磁石4a及びバネ4bを挿入する必要はなく、2〜3カ所の凹部に挿入されていればよい。
The magnet lock 4 (locking means) is formed on the upper surface side of the rotor 2 (specifically, the peripheral edge of the
それぞれの磁石4aは、S極またはN極を任意選択的に上方に向けつつ配設されており(即ち、上部がS極又はN極となるよう任意選択的に配設されている)、バネ4bによって上方へ常時付勢されている。かかる磁石4aの配置を任意に設定することで、マグネット錠4によるキー種が構成されることとなる。また、本参考例においては、マグネット錠4における磁石4aは、ロータ2の回転軸と略平行な方向(即ち、図3、4における上下方向)に移動可能とされている。
Each of the
シール手段としてのOリング5、6は、マグネット錠4の磁石4a及び当該磁石4aの移動範囲(磁石4aを収容した凹部及びシャッター3の裏面に形成された凹部3b)をシールするためのものである。即ち、磁石4aの形成部位より内径側であってロータ2とシャッター3(凸部3cに対応する位置)との間にOリング6が介装されており、孔形状3a及びキー孔2a側からの雨水や異物の侵入を防止し得るとともに、磁石4aの形成部位より外径側であってロータ2とシャッター3との間にOリング5が介装されており、シリンダボディSの隙間からの雨水や異物の侵入を防止し得るようになっている。
The O-
一方、シャッター3の裏面(ロータ2上面と対向する面)には、それぞれの磁石4を嵌入させて係止させ得る4つの凹部3bが形成されている。かかる凹部3bは、シャッター3が規制位置にあるとき、磁石4aと対応する位置にそれぞれ形成されており、当該シャッター3が開放位置から規制位置に回転操作されると、図3に示すように、凹部3bに磁石4aが入り込んで係止状態とされ、更なる同方向への回転及び開放位置側への回転が規制されてロック状態となる。
On the other hand, on the back surface of the shutter 3 (the surface facing the top surface of the rotor 2), there are formed four
マグネットキー7(解錠手段)は、マグネット錠4(ロック手段)のロックを解除してシャッター3を開放位置側へ回転操作し得るもので、図5、6に示すように、イグニッションキーIKの把持部IKb(所謂マスコット部と称される樹脂成形部品であって操作者が把持し得る部位)に一体形成されたものである。即ち、イグニッションキーIKには、キー孔2aに挿通させ得るキー部IKaが延設されているとともに、当該キー部IKaが形成された部位と反対側にマグネットキー7が一体形成されているのである。尚、本参考例においては、マグネットキー7がイグニッションキーIKの把持部IKbに一体形成されているが、当該イグニッションキーIKとは別体構成としてもよい。
The magnet key 7 (unlocking means) can unlock the magnet lock 4 (locking means) and rotate the
かかるマグネットキー7は、図5、6に示すように、把持部IKbから膨出した一対の膨出部7bと、これら膨出部7bのそれぞれに形成された磁石7a(磁気を発生させ得る「磁気発生手段」)と、シャッター3の孔形状3aに挿通可能な突出部7cとから主に構成されている。膨出部7bは、その内側がシャッター3の凸部3cの外周壁面と略合致し得る形状とされており、突端側に磁石7aが埋設されている。磁石7aは、一方の膨出部7bに2つ、他方の膨出部7bに2つそれぞれ埋設されている。尚、本参考例においては、磁石7aを4つ埋設しているが、マグネット錠4に合わせて2個又は3個埋設するようにしてもよい。
As shown in FIGS. 5 and 6, the
而して、シャッター3が規制位置にあるとき、図7に示すように、一対の膨出部7bにて当該シャッター3の凸部3cを挟持させる如くマグネットキー7をシャッター3の上面に当接させるとともに突出部7cをシャッター3の孔形状3aに挿通させると、磁気発生手段としての磁石7aのぞれぞれがマグネット錠4(ロック手段)を構成する磁石4aのそれぞれに対応した位置となるよう設定されている。
Thus, when the
ここで、磁気発生手段としての磁石7aは、その下面(シャッター3を介して磁石4aと対峙させる面)が磁石4aの上面と同じ極(磁石4aの上面がS極の場合はS極、当該磁石4aの上面がN極の場合はN極)とされている。これにより、マグネットキー7をシャッター3の上面に当接させると、図7に示すように、磁気発生手段としての磁石7aの磁気で磁石4aが反発してそれぞれがバネ4bの付勢力に抗して下方へ移動し、シャッター3の裏面に形成された凹部3bとの係合が解かれて当該シャッター3のロックを解除し得るよう構成されている。
Here, the
このようにロックが解除された状態を維持しつつ、イグニッションキーIKの把持部IKbを回転操作すれば、突出部7cがシャッター3の孔形状3aに挿通して係止されている故、当該シャッター3がロータ2に対して相対的に回転可能とされ、規制位置から開放位置までの回転操作が許容される。シャッター3が開放位置に至ると、既述したように、キー孔2aと孔形状3aとが合致するので、キー孔2aに対するイグニッションキーIKの挿通が可能とされる。尚、イグニッションキーIKの操作によってロータ2が回転する際には、図8、9に示すように、シャッター3が連れ回しされることとなる。
If the gripping portion IKb of the ignition key IK is rotated while maintaining the unlocked state in this way, the protruding
本参考例によれば、ロック手段は、シャッター3の裏面に形成された凹部3bに係止して当該シャッター3をロックし得るとともに、解錠手段(マグネットキー7)における磁気発生手段(磁石7a)の磁気で反発して移動し、当該凹部3bとの係合が解かれて当該シャッター3のロックを解除し得る磁石4aを有したマグネット錠4から成るので、比較的簡単な構成で盗難の抑制を図ることができるとともに、ロック手段4のシールを容易に行わせることができる。即ち、シャッター3には、キー孔2aと対応した孔形状3aが形成されているものの、マグネット錠4にてロック手段を構成しているため、ロック手段に解錠手段を挿通させるべく他の部位に貫通孔を形成する必要がなく、防水或いは防塵効果を向上させることができるのである。
According to this reference example , the locking means can be locked in the
また、本参考例によれば、マグネット錠4における磁石4aは、ロータ2の回転軸と略平行な方向に移動してシャッター3のロック又はロック解除が可能とされたので、イグニッションスイッチ装置1の幅方向の寸法を小さく設定することができ、装置の小型化を図ることができる。更に、磁石4a及び当該磁石4aの移動範囲をシールするOリング5、6(シール手段)が形成されたので、雨水や異物の侵入によって磁石4aの移動がスムーズに行われなくなってしまうのを回避することができ、装置の信頼性を向上させることができる。
Moreover, according to this reference example , the
尚、本参考例において、ロータ2は、その上面から上方に突出した凸部が形成されるとともに、シャッター3は、当該凸部に倣った凸形状3cを有して成るので、当該凸形状3cの突出寸法を比較的大きく設定すれば、シャッター3の開放位置から規制位置までの回転操作を行う際、マグネットキー7の如き解錠手段を用いずにシャッター3の凸形状3cを摘んで操作することができ、操作性を向上させることができる。その一方、凸形状3cの突出寸法を微小に設定すれば、盗難等を目的とした第三者が汎用工具等で当該凸形状3cを挟持するのを困難として防犯効果をより向上させることができる。
In this reference example , the
次に、本発明に係る実施形態について説明する。
本実施形態に係るイグニッションスイッチ装置は、参考例と同様、二輪車等に装備されてイグニッションキーを挿抜可能なロータを具備したもので、図10に示すように、ロータ9と、シャッター10と、ロック手段としてのマグネット錠4と、解錠手段としてのマグネットキー7と、シール手段としてのOリング5、6とから主に構成されている。尚、本実施形態に係るイグニッションスイッチ装置1’における参考例と同様の構成要素には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
Next, a description will engage Ru implementation form the present invention.
As in the reference example , the ignition switch device according to the present embodiment includes a rotor that is mounted on a two-wheeled vehicle or the like and into which an ignition key can be inserted and removed. As shown in FIG. 10, the
ロータ9は、参考例と同様、本イグニッションスイッチ装置1’の筐体を構成するシリンダボディS内で回転軸(図10における上下方向に延びる軸)を中心に回転可能に配設され、イグニッションキーIK(図11参照)を挿抜可能なキー孔9aが形成されたものである。本実施形態に係るロータ9は、参考例の如くその上面に凸部が形成されておらず、シール手段としてのOリング5、6が略同一高さに設けられている。
As in the reference example , the
シャッター10は、参考例と同様、ロータ9の上面(キー孔9aを臨ませた面)を覆いつつ連結部材8によって当該ロータ9に対して回転可能に取り付けられるとともに、キー孔9aと略同一の孔形状10aが形成されている。然るに、シャッター10は、孔形状10aをキー孔9aに合致させて当該キー孔9aに対してイグニッションキーIK(具体的には、イグニッションキーIKのキー部IKa)を挿通可能とさせる開放位置と、当該孔形状10aをキー孔9aからずらした状態(厳密には、キー孔9aに対して孔形状10aを略直交させた状態)として当該キー孔9aに対するイグニッションキーIK(厳密には、イグニッションキーIKのキー部IKa)の挿通を規制する規制位置との間で回転可能とされている。
As in the reference example , the
一方、シャッター10の裏面(ロータ9上面と対向する面)には、それぞれの磁石4を嵌入させて係止させ得る4つの凹部10bが形成されている。かかる凹部10bは、シャッター10が規制位置にあるとき、磁石4aと対応する位置にそれぞれ形成されており、当該シャッター10が開放位置から規制位置に回転操作されると、凹部10bに磁石4aが入り込んで係止状態とされ、更なる同方向への回転及び開放位置側への回転が規制されてロック状態となる。尚、参考例と同様、4つの凹部10b全てに磁石4aを設ける必要はなく、2〜3カ所に設けていれば足りる。
On the other hand, on the back surface of the shutter 10 (the surface facing the top surface of the rotor 9), there are formed four
マグネットキー7(解錠手段)は、マグネット錠4(ロック手段)のロックを解除してシャッター10を開放位置側へ回転操作し得るもので、図11、12に示すように、イグニッションキーIKの把持部IKb(所謂マスコット部と称される樹脂成形部品であって操作者が把持し得る部位)に一体形成されたものである。本実施形態においては、突出部7cの突端は、膨出部7bの突端より寸法tだけ高くなるよう設定されており、シャッター10が規制位置にあるとき、図13に示すように、突出部7cをシャッター10の孔形状10に挿通させると、磁気発生手段としての磁石7aのぞれぞれがマグネット錠4(ロック手段)を構成する磁石4aのそれぞれに対応した位置となるよう設定されている。
The magnet key 7 (unlocking means) can unlock the magnet lock 4 (locking means) and rotate the
かかる状態でマグネット錠4によるロックが解除されることとなり、イグニッションキーIKの把持部IKbを回転操作すれば、突出部7cがシャッター10の孔形状10aに挿通して係止されている故、当該シャッター10がロータ9に対して相対的に回転可能とされ、規制位置から開放位置までの回転操作が許容される。
In this state, the lock by the
ここで、本実施形態に係るシャッター10は、参考例の如く凸部3cが形成されておらず、その上面が略平坦な面(孔形状10a以外に凹凸がほとんど形成されない面)とされている。これにより、盗難を目的とした第三者がペンチなどの汎用工具を用いてシャッター3と共にロータ2を無理矢理回転させてしまうのを回避することができ、盗難防止効果をより向上させることができる。
Here, in the
また、本実施形態によれば、ロック手段は、シャッター10の裏面に形成された凹部10bに係止して当該シャッター10をロックし得るとともに、解錠手段(マグネットキー7)における磁気発生手段(磁石7a)の磁気で反発して移動し、当該凹部10bとの係合が解かれて当該シャッター10のロックを解除し得る磁石4aを有したマグネット錠4から成るので、比較的簡単な構成で盗難の抑制を図ることができるとともに、ロック手段4のシールを容易に行わせることができる。
Further, according to the present embodiment, the locking means can be locked in the
また、本実施形態によれば、マグネット錠4における磁石4aは、ロータ9の回転軸と略平行な方向に移動してシャッター10のロック又はロック解除が可能とされたので、イグニッションスイッチ装置1の幅方向の寸法を小さく設定することができ、装置の小型化を図ることができる。更に、磁石4a及び当該磁石4aの移動範囲をシールするOリング5、6(シール手段)が形成されたので、雨水や異物の侵入によって磁石4aの移動がスムーズに行われなくなってしまうのを回避することができ、装置の信頼性を向上させることができる。
Further, according to the present embodiment, the
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されない。なお、他の参考例として例えば図14に示すように、マグネット錠4における磁石4aが、ロータ11の回転軸と略直交する方向に移動してシャッター12のロック又はロック解除が可能とされたものとしてもよい。かかる他の参考例としてのイグニッションスイッチ装置1”は、ロータ11の上面において上方に突出させ、その突出部にマグネット錠4の磁石4aを配設させたもので、当該磁石4aが同図中左右方向に移動可能とされるとともに、シャッター12における磁石4aと対応した部位には、当該磁石4aを係止してロック可能な凹部12bが形成されている。
Although the present embodiment has been described above, the present invention is not limited thereto . As another reference example, for example, as shown in FIG. 14, the
この場合、図15、16で示す如きマグネットキー13(解錠手段)とされる。このマグネットキー13は、イグニッションキーIKの把持部IKbに一体形成されたもので、円筒状に膨出した膨出部13bと、該膨出部13bの側壁における内面に向けて埋設された磁石13a(磁気発生手段)と、シャッター12の孔形状12aに挿通可能な突出部13cとを有して成る。そして、図17で示すように、シャッター12の凸部12cに円筒状の膨出部13bを嵌め込むと、磁気発生手段としての磁石13aとマグネット錠4の磁石4aとがシャッター12の凸部12bにおける側壁面を介して対峙し、マグネット錠4によるロックが解除されることとなる。
In this case, the magnet key 13 (unlocking means) as shown in FIGS. This magnet key 13 is integrally formed with the gripping part IKb of the ignition key IK, and has a
また、マグネット錠4は、上記実施形態の如く4つの磁石4aを有したものに限定されず、ロータの上面に配設された1〜3つの磁石或いは5つ以上の磁石を有したものとしてもよい。更に、本実施形態においては、シール手段がOリングから成るものとされているが、磁石4a及び当該磁石4aの移動範囲をシールするシール手段であれば、他の汎用的なものとすることができる。尚、本実施形態においては、二輪車に適用されているが、他の車両に適用することができる。
Further, the
解錠手段は、磁気を発生させ得る磁気発生手段と、シャッターの孔形状に挿通して係止可能な突出部とを有し、ロック手段は、シャッターの裏面に形成された凹部に係止して当該シャッターをロックし得るとともに、解錠手段における磁気発生手段の磁気で反発して移動し、当該凹部との係合が解かれて当該シャッターのロックを解除し得る磁石を有したマグネット錠から成り、且つ、シャッターは、その上面が略平坦な面とされるとともに、突出部が孔形状に挿通して係止された状態で磁気発生手段がロック手段に対応した位置となってロックが解除され、その状態から解錠手段を回転させることにより規制位置から開放位置までの回転操作が可能とされるイグニッションスイッチ装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。 The unlocking means has a magnetism generating means capable of generating magnetism and a protruding portion that can be inserted and locked in the hole shape of the shutter, and the locking means is locked to a recess formed on the back surface of the shutter. From the magnet lock having a magnet that can be locked by the magnetism generating means in the unlocking means and move by repulsion by the magnetism of the unlocking means to release the shutter lock. made, and the shutter, the upper surface is the substantially flat surface Rutotomoni, unlocked by the magnetic field generator is located at a position corresponding to the locking means in a state where the protruding portion is locked by inserting the hole shape it is, if the ignition switch device rotating operation to the open position from the restricting position by rotating the unlocking means from this state is possible, what outer shape is different, or with other functions It can be applied to are ones like.
1、1’、1” イグニッションスイッチ装置
2 ロータ
2a キー孔
3 シャッター
3a 孔形状
3b 凹部
4 マグネット錠(ロック手段)
5、6 Oリング(シール手段)
7 マグネットキー(解錠手段)
7a 磁石(磁気発生手段)
8 連結部材
9 ロータ
9a キー孔
10 シャッター
10a 孔形状
10b 凹部
11 ロータ
11a キー孔
12 シャッター
12a 孔形状
12b 凹部
S シリンダボディ
1, 1 ′, 1 ″
5, 6 O-ring (sealing means)
7 Magnetic key (unlocking means)
7a Magnet (magnetic generation means)
8 Connecting
Claims (3)
該ロータの上面を覆いつつ当該ロータに対して回転可能に取り付けられるとともに、前記キー孔と略同一の孔形状が形成され、当該孔形状を前記キー孔に合致させて当該キー孔に対してイグニッションキーを挿通可能とさせる開放位置と、当該孔形状を前記キー孔からずらした状態として当該キー孔に対するイグニッションキーの挿通を規制する規制位置との間で回転可能とされたシャッターと、
前記ロータに形成され、前記シャッターが規制位置にあるとき、当該シャッターの開放位置側への回転を規制してロックし得るロック手段と、
該ロック手段のロックを解除して前記シャッターを開放位置側へ回転操作し得る解錠手段と、
を備えたイグニッションスイッチ装置であって、
前記解錠手段は、磁気を発生させ得る磁気発生手段と、前記シャッターの孔形状に挿通して係止可能な突出部とを有し、前記ロック手段は、前記シャッターの裏面に形成された凹部に係止して当該シャッターをロックし得るとともに、前記解錠手段における磁気発生手段の磁気で反発して移動し、当該凹部との係合が解かれて当該シャッターのロックを解除し得る磁石を有したマグネット錠から成り、且つ、前記シャッターは、その上面が略平坦な面とされるとともに、前記突出部が前記孔形状に挿通して係止された状態で前記磁気発生手段がロック手段に対応した位置となってロックが解除され、その状態から前記解錠手段を回転させることにより前記規制位置から開放位置までの回転操作が可能とされることを特徴とするイグニッションスイッチ装置。 A rotor that is rotatably arranged in the cylinder body and has a key hole into which an ignition key can be inserted and removed;
The upper surface of the rotor is rotatably attached to the rotor, and substantially the same hole shape as the key hole is formed. The hole shape matches the key hole and is ignited with respect to the key hole. A shutter that is rotatable between an open position that allows the key to be inserted and a restriction position that restricts the insertion of the ignition key into the key hole in a state in which the hole shape is shifted from the key hole;
Locking means formed on the rotor and capable of restricting and locking rotation of the shutter toward the open position when the shutter is in the restriction position;
Unlocking means capable of unlocking the locking means and rotating the shutter to the open position side;
An ignition switch device comprising:
The unlocking means includes a magnetism generating means capable of generating magnetism, and a protrusion that can be inserted into and locked in the hole shape of the shutter, and the locking means is a recess formed on the back surface of the shutter. A magnet that can be locked to the shutter to move and is repelled and moved by the magnetism of the magnetism generating means in the unlocking means to disengage the shutter and unlock the shutter. consists magnet lock having, and the shutter, the upper surface is a substantially flat plane Rutotomoni, said magnetism generating means to the locking means in a state in which the protrusion is locked and inserted into the hole shape unlocks become corresponding positions, the ignition, characterized in that the rotating operation from that state to the open position from the restricted position by rotating the unlocking means are capable Switch devices.
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