JP5709968B1 - 充電装置および充電システム - Google Patents

充電装置および充電システム Download PDF

Info

Publication number
JP5709968B1
JP5709968B1 JP2013241535A JP2013241535A JP5709968B1 JP 5709968 B1 JP5709968 B1 JP 5709968B1 JP 2013241535 A JP2013241535 A JP 2013241535A JP 2013241535 A JP2013241535 A JP 2013241535A JP 5709968 B1 JP5709968 B1 JP 5709968B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charging
environmental load
load index
time
battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013241535A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015104175A (ja
Inventor
中村 健太
健太 中村
敏英 佐竹
敏英 佐竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2013241535A priority Critical patent/JP5709968B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5709968B1 publication Critical patent/JP5709968B1/ja
Publication of JP2015104175A publication Critical patent/JP2015104175A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】使用形態に応じた充電を行うことができる充電装置および充電システムを提供する。【解決手段】充電装置10の環境負荷指数表示部13は、車載バッテリー21の複数の使用開始時刻候補を、各使用開始時刻候補に応じて車載バッテリー21の充電を行うときに必要となる電力を発電する際に発生する環境負荷の大きさを表す充電時環境負荷指数を含む環境負荷指数とともに表示する。具体的には、現在の蓄電量から予め定める蓄電量まで車載バッテリー21を充電するために必要な必要充電時間と、時間帯別の充電時環境負荷指数とに基づいて、各使用開始時刻候補に応じた充電スケジュールおよび充電時環境負荷指数が算出されて表示される。いずれかの使用開始時刻候補が使用開始時刻として出発時刻入力部14に入力されると、入力された使用開始時刻に応じて、充電制御部11が、外部電源30から供給される電力によって、車載バッテリー21の充電を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、電動車両などのバッテリーを充電する充電装置および充電システムに関する。
バッテリーに蓄積された電力を動力源として走行する車両として、電動車両が普及している。電動車両としては、たとえば、モータを駆動源として走行する電気自動車、およびモータとエンジンとの双方を駆動源として走行するプラグインハイブリッド自動車がある。
電動車両のバッテリーは、外部電源から供給される電力によって充電される。外部電源としては、たとえば、電力系統に接続される系統電源、ならびに太陽光発電装置および風力発電装置などの発電装置がある。
電動車両のバッテリーを充電するための技術が、たとえば特許文献1〜3に開示されている。特許文献1に開示されるバッテリー充電装置では、まずユーザが、充電を完了すべき時刻を示す充電終了時刻を含む充電予約入力情報を入力する。特許文献1に開示されるバッテリー充電装置は、入力された充電予約入力情報に含まれる充電終了時刻までに充電を完了する複数の充電予約態様である充電スケジュールと、その各充電スケジュールでの充電料金とをユーザに提示し、ユーザが選択した充電スケジュールに沿って充電を行う。
特許文献2に開示される充電装置は、複数の電力源から供給される電力をバッテリーへ供給する充電計画を複数作成し、ユーザに報知する。充電計画は、充電の終了予定時刻、充電料金および環境負荷を含む。環境負荷は、たとえば、電力源の使用時の二酸化炭素(CO)排出量である。報知された複数の充電計画のうちの1つをユーザが選択すると、充電装置は、選択された充電計画に沿って、複数の電力源から選択された電力を利用してバッテリーを充電する。
特許文献3に開示される車両及びエネルギ供給システムは、車両の充電が行われたときに、車両の充電に供された電力が、太陽光発電装置で発電された電力か、熱電併給装置で発電された電力か、または商用電力系統から受電した電力かを区別して管理することによって、車両が電力を消費したときに発生したコストおよびCO排出量を使用者が知ることができるようにする。
特開2009−152136号公報 特開2011−166870号公報 特開2009−240150号公報
特許文献1に開示されるバッテリー充電装置では、まず初めにユーザが充電完了時刻を入力する必要がある。ユーザが充電料金を知ることができるのは、充電完了時刻を入力した後になるので、ユーザは、充電料金に基づいて充電完了時刻を決めることができず、ユーザにとって使い勝手が悪い。
特許文献1に開示されるバッテリー充電装置において、ユーザが充電料金に基づいて充電完了時刻を決めたい場合には、充電完了時刻の入力を繰返して充電料金を確認する必要があるので、手間がかかる。また、充電完了時刻を変更すれば、より低い料金で充電できる場合であっても、そのことをユーザが知ることができないおそれがある。
ユーザによる電動車両の使用形態は、様々である。ユーザは、環境負荷の多寡に基づいて、充電完了時刻を決めたい場合がある。たとえば、充電完了時刻を遅らせることによって、より環境負荷の少ない電力源、たとえば太陽光発電装置によって生み出された電力で充電できるのであれば、ユーザは、充電完了時刻を遅らせることもある。また逆に、充電完了時刻を遅らせても、それほど環境負荷の低減にならない場合には、ユーザは、電動車両の不意の使用開始に備えて、すぐに充電を開始したいこともある。
特許文献1に開示されるバッテリー充電装置では、充電スケジュールを選択する判断材料が充電料金のみしか提示されないので、たとえば、ユーザが、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量の少ない再生可能エネルギーから発電された電力を積極的に利用したい場合に、ユーザの意図に即した充電スケジュールを提示することができない。したがって、ユーザは、環境負荷の多寡に基づいて充電完了時刻を決めることができず、ユーザにとって使い勝手が悪い。
また、特許文献2に開示される充電装置では、充電速度の短縮、充電料金の低減、および環境負荷の低減などの種々の観点に基づいた充電計画から、ユーザの意図に応じた充電計画を選択することができるが、特許文献1と同様に、ユーザは、環境負荷の多寡に基づいて充電完了時刻を決めることができず、ユーザにとって使い勝手が悪い。
また、モータとエンジンとの双方を駆動源として走行するプラグインハイブリッド自動車では、充電が完了していなくても、化石燃料を動力源とするエンジンを使用することによって、ユーザの希望する目的地までの走行は可能である。しかし、バッテリーに蓄えられた電力が不足した状態でエンジンが使用されると、化石燃料の燃焼に伴って温室効果ガスが排出され、モータで走行する場合と比べて環境負荷が大きくなる。
したがって、特許文献2に開示される電力源の選択のみによる環境負荷の報知および充電計画の報知では、エンジンの使用に伴う温室効果ガスの排出量を反映することが困難であるので、ユーザが環境負荷の多寡に基づいて充電計画を決定したい場合に、ユーザの意図を反映することができない。
特許文献3に開示される車両及びエネルギ供給システムでは、ユーザは、車両が走行したことによる電力消費で発生したコストおよび環境負荷を知ることはできる。しかし、蓄電池の充電完了時刻を充電開始前に知る手段は提供されていないので、ユーザは、環境負荷の多寡に基づいて充電完了時刻を決めることができず、ユーザにとって使い勝手が悪い。
本発明の目的は、使用形態に応じた充電を行うことができる充電装置および充電システムを提供することである。
本発明の充電装置は、外部電源から供給される電力によってバッテリーを充電する充電装置であって、前記バッテリーの充電に関する制御を行う充電制御部と、前記バッテリーの使用を開始する時刻である使用開始時刻の候補となる複数の使用開始時刻候補を、各前記使用開始時刻候補に応じて前記充電制御部によって求められる環境負荷の大きさを表す環境負荷指数とともに出力する環境負荷指数出力部と、前記環境負荷指数出力部によって出力された前記複数の使用開始時刻候補のうちのいずれかの使用開始時刻候補が、前記使用開始時刻として入力される使用開始時刻入力部とを備え、前記環境負荷指数は、各前記使用開始時刻候補に応じて前記バッテリーの充電を行うときに必要となる前記電力を発電する際に発生する環境負荷の大きさを表す充電時環境負荷指数を含み、前記充電制御部は、前記バッテリーに現在蓄電されている電力量である現在蓄電量に基づいて、前記現在蓄電量から予め定める蓄電量まで前記バッテリーを充電するために必要な時間である必要充電時間を算出し、算出した前記必要充電時間と、時間帯別の前記充電時環境負荷指数とに基づいて、各前記使用開始時刻候補に応じた前記バッテリーの充電スケジュールおよび前記環境負荷指数を算出し、算出した前記環境負荷指数を、各前記使用開始時刻候補とともに前記環境負荷指数出力部に出力させるとともに、前記バッテリーの過去の充電記録に基づいて、過去の前記環境負荷指数の平均を表す平均環境負荷指数、および過去の前記環境負荷指数のうち最も小さい環境負荷指数を表す最小環境負荷指数の少なくとも一方を、前記環境負荷指数の参考となる参考環境負荷指数として算出し、算出した前記参考環境負荷指数を、各前記使用開始時刻候補に応じた前記環境負荷指数とともに前記環境負荷指数出力部に出力させ、前記使用開始時刻入力部に入力された前記使用開始時刻に応じて、前記バッテリーの充電を行うことを特徴とする。
また本発明の充電装置は、外部電源から供給される電力によってバッテリーを充電する充電装置であって、前記バッテリーは、電動車両に搭載され、前記電動車両の走行の動力源として使用される車載バッテリーであり、前記電動車両は、前記バッテリー以外に、前記電動車両の走行に使用可能な他の動力源を備えており、前記バッテリーの充電に関する制御を行う充電制御部と、前記バッテリーの使用を開始する時刻である使用開始時刻の候補となる複数の使用開始時刻候補を、各前記使用開始時刻候補に応じて前記充電制御部によって求められる環境負荷の大きさを表す環境負荷指数とともに出力する環境負荷指数出力部と、前記環境負荷指数出力部によって出力された前記複数の使用開始時刻候補のうちのいずれかの使用開始時刻候補が、前記使用開始時刻として入力される使用開始時刻入力部と、前記電動車両の目的地が入力される目的地入力部と、前記電動車両が現在地から前記目的地入力部に入力された目的地まで走行するために必要な前記バッテリーの蓄電量である必要蓄電量を算出する必要蓄電量算出部とを備え、前記環境負荷指数は、各前記使用開始時刻候補に応じて前記バッテリーの充電を行うときに必要となる前記電力を発電する際に発生する環境負荷の大きさを表す充電時環境負荷指数を含み、前記充電制御部は、前記必要蓄電量算出部によって算出された前記必要蓄電量を予め定める蓄電量として、前記バッテリーに現在蓄電されている電力量である現在蓄電量に基づいて、前記現在蓄電量から前記予め定める蓄電量まで前記バッテリーを充電するために必要な時間である必要充電時間を算出し、算出した前記必要充電時間と、時間帯別の前記充電時環境負荷指数とに基づいて、各前記使用開始時刻候補に応じた前記バッテリーの充電スケジュールおよび前記環境負荷指数を算出し、算出した前記環境負荷指数を、各前記使用開始時刻候補とともに前記環境負荷指数出力部に出力させ、前記使用開始時刻入力部に入力された前記使用開始時刻に応じて、前記バッテリーの充電を行い、前記環境負荷指数出力部は、前記充電時環境負荷指数と、前記バッテリーに蓄積された電力を使用せずに前記他の動力源を使用して前記電動車両が走行するときに発生する環境負荷の大きさを表す走行時環境負荷指数とを含む前記環境負荷指数を出力するか、または前記充電時環境負荷指数として、前記充電時環境負荷指数と前記走行時環境負荷指数とが合算された総合環境負荷指数を含む前記環境負荷指数を出力することを特徴とする。
本発明の充電システムは、前述の本発明の充電装置と、外部電源とを備えることを特徴とする。
本発明の充電装置によれば、外部電源から供給される電力によってバッテリーが充電される。バッテリーの充電に関する制御は、充電制御部によって行われる。バッテリーの複数の使用開始時刻候補が、各使用開始時刻候補に応じて充電制御部によって求められる環境負荷指数とともに、環境負荷指数出力部によって出力される。環境負荷指数は、各使用開始時刻候補に応じてバッテリーの充電を行うときに必要となる電力を発電する際に発生する環境負荷の大きさを表す充電時環境負荷指数を含む。
これによって、ユーザは、環境負荷指数出力部によって出力される各使用開始時刻候補に応じた充電時環境負荷指数を含む環境負荷指数に基づいて、いずれの使用開始時刻候補を使用開始時刻とするかを決定して、決定した使用開始時刻を使用開始時刻入力部に入力することができる。
このようにして、出力された複数の使用開始時刻候補のうちのいずれかの使用開始時刻候補が、使用開始時刻として、使用開始時刻入力部に入力される。入力された使用開始時刻に応じて、充電制御部によってバッテリーの充電が行われる。したがって、バッテリーおよびそれを搭載する装置の使用形態に応じた充電を行うことができる。
また、現在蓄電量に基づいて、現在蓄電量から予め定める蓄電量まで車載バッテリーを充電するために必要な必要充電時間が算出される。算出された必要充電時間と、時間帯別の充電時環境負荷指数とに基づいて、各使用開始時刻候補に応じたバッテリーの充電スケジュールおよび環境負荷指数が算出される。算出された環境負荷指数が、各使用開始時刻候補とともに環境負荷指数出力部によって出力される。これによって、環境負荷指数を精度良く算出して、環境負荷指数出力部に出力させることができる。
また、平均環境負荷指数および最小環境負荷指数の少なくとも一方が参考環境負荷指数として算出され、各使用開始時刻候補に応じた環境負荷指数とともに環境負荷指数出力部によって出力される。これによって、ユーザは、過去の環境負荷指数と今回の環境負荷指数とを比較して、使用開始時刻を決定することができる。したがって、ユーザにとって、さらに使い勝手が良い充電装置を実現することができる。
また本発明の充電装置によれば、外部電源から供給される電力によってバッテリーが充電される。バッテリーは、電動車両に搭載され、電動車両の走行の動力源として使用される車載バッテリーであり、電動車両は、バッテリー以外に、電動車両の走行に使用可能な他の動力源を備えている。バッテリーの充電に関する制御は、充電制御部によって行われる。バッテリーの複数の使用開始時刻候補が、各使用開始時刻候補に応じて充電制御部によって求められる環境負荷指数とともに、環境負荷指数出力部によって出力される。環境負荷指数は、各使用開始時刻候補に応じてバッテリーの充電を行うときに必要となる電力を発電する際に発生する環境負荷の大きさを表す充電時環境負荷指数を含む。
これによって、ユーザは、環境負荷指数出力部によって出力される各使用開始時刻候補に応じた充電時環境負荷指数を含む環境負荷指数に基づいて、いずれの使用開始時刻候補を使用開始時刻とするかを決定して、決定した使用開始時刻を使用開始時刻入力部に入力することができる。
このようにして、出力された複数の使用開始時刻候補のうちのいずれかの使用開始時刻候補が、使用開始時刻として、使用開始時刻入力部に入力される。入力された使用開始時刻に応じて、充電制御部によってバッテリーの充電が行われる。したがって、バッテリーおよびそれを搭載する装置の使用形態に応じた充電を行うことができる。
また、必要蓄電量算出部によって算出された必要蓄電量を予め定める蓄電量として、現在蓄電量に基づいて、現在蓄電量から予め定める蓄電量までバッテリーを充電するために必要な必要充電時間が算出される。算出された必要充電時間と、時間帯別の充電時環境負荷指数とに基づいて、各使用開始時刻候補に応じたバッテリーの充電スケジュールおよび環境負荷指数が算出される。算出された環境負荷指数が、各使用開始時刻候補とともに環境負荷指数出力部によって出力される。これによって、環境負荷指数を精度良く算出して、環境負荷指数出力部に出力させることができる。
また、充電制御部は、前述のように、現在蓄電量から、必要蓄電量算出部によって算出された必要蓄電量までバッテリーを充電するために必要な時間を必要充電時間として算出し、この必要充電時間に基づいてバッテリーの充電を行う。すなわち、充電制御部は、ユーザによって入力された目的地まで走行するために必要な必要蓄電量に対し、不足する量のみ充電を行う。
これによって、必要以上の充電を行うことがないので、必要充電時間を短くすることができる。必要充電時間が短くなれば、より多くの使用開始時刻候補を設定することが可能となるので、ユーザにとって使用開始時刻の選択肢が増える。したがって、ユーザにとって、より使い勝手が良い充電装置を実現することができる。
また、環境負荷指数出力部は、充電時環境負荷指数と走行時環境負荷指数とを含む環境負荷指数を出力するか、または、充電時環境負荷指数として、充電時環境負荷指数と走行時環境負荷指数とが合算された総合環境負荷指数を含む環境負荷指数を出力する。これによって、走行によって発生する環境負荷まで考慮した充電スケジュールをユーザに提示することができる。したがって、ユーザにとって、さらに使い勝手の良い充電装置を実現することができる。
本発明の充電システムによれば、本発明の充電装置と外部電源とを備えて充電システムが構成される。本発明の充電装置では、前述のように、環境負荷指数出力部によって、バッテリーの複数の使用開始時刻候補が、各使用開始時刻候補に応じた充電時環境負荷指数を含む環境負荷指数とともに出力されるので、これに基づいて、たとえばユーザがバッテリーの使用開始時刻を決定して、バッテリーの充電を行わせることができる。したがって、バッテリーおよびそれを搭載する装置の使用形態に応じた充電を行うことができる充電システムを実現することができる。また、ユーザにとって、さらに使い勝手が良い充電システムを実現することができる。
本発明の第1の実施の形態である充電装置10およびそれを備える充電システム1の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における充電装置10の充電処理に関する処理手順を示すフローチャートである。 時間帯別の環境負荷データの一例を示す図である。 出発時刻別の環境負荷指数の表示方法の一例を示す図である。 出発時刻別の環境負荷指数の表示方法の他の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態である充電装置40およびそれを備える充電システム2の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における充電装置40の充電処理に関する処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態である充電装置50およびそれを備える充電システム3の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態である充電システム4の構成を示すブロック図である。 モータによる走行と、エンジンによる走行との割合の一例を示す図である。 総合環境負荷指数の表示方法の一例を示す図である。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態である充電装置10およびそれを備える充電システム1の構成を示すブロック図である。本実施の形態の充電装置10および充電システム1は、電動車両20に搭載される車載バッテリー21を充電する電動車両用充電装置および電動車両用充電システムである。
充電システム1は、電動車両20および外部電源30を備えて構成される。電動車両20は、車載バッテリー21、蓄電量検出部22および充電装置10を備える。充電装置10は、充電制御部11、環境負荷データ記憶部12、環境負荷指数表示部13および出発時刻入力部14を備える。外部電源30は、電動車両20の外部に設置される。外部電源30は、たとえば系統電源である。図1において、細線の矢印は、情報の授受を表し、太線の矢印は、電力の授受を表す。
電動車両20は、たとえば、電気自動車(Electric Vehicle;略称:EV)またはプラグインハイブリッド自動車(Plug-in Hybrid Electric Vehicle;略称:PHEV)である。電動車両20は、EVである場合、不図示のモータを駆動源として走行する。電動車両20は、PHEVである場合、不図示のモータとエンジンとの双方を駆動源として走行する。
車載バッテリー21は、電動車両20の走行の動力源であり、たとえば、不図示のモータに電力を供給する電力源として使用される。車載バッテリー21は、電動車両20の外部に設けられる外部電源30によって充電可能に構成される。車載バッテリー21は、たとえばリチウムイオン2次電池によって実現される。
蓄電量検出部22は、車載バッテリー21に接続されている。蓄電量検出部22は、車載バッテリー21に現在蓄積されている電力量(以下「現在蓄電量」という場合がある)を検出する。蓄電量検出部22は、検出した現在蓄電量の値を表す蓄電量情報を、充電装置10の充電制御部11に与える。
充電装置10は、外部電源30から供給される電力によって車載バッテリー21を充電する。外部電源30から供給される電力は、具体的には、充電装置10の充電制御部11に与えられる。充電制御部11は、外部電源30から与えられる電力を車載バッテリー21に供給して、車載バッテリー21を充電する。
充電制御部11は、たとえば、中央演算処理装置(Central Processing Unit;略称:CPU)と、書き込み可能なRAM(Random Access Memory)などのメモリとによって構成される。メモリは、充電制御部11の制御プログラムを記憶する。CPUが、メモリに記憶されている制御プログラムを実行することによって、充電装置10を構成する環境負荷データ記憶部12、環境負荷指数表示部13および出発時刻入力部14の各機能が実現される。充電制御部11は、電動車両20の充電に関する制御、具体的には電動車両20の走行に用いられる車載バッテリー21の充電に関する制御を行う。
環境負荷データ記憶部12は、たとえば、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive;略称:HDD)装置、書き換え可能かつ不揮発性の半導体メモリ、または書き換え可能な揮発性メモリによって実現される。書き換え可能かつ不揮発性の半導体メモリは、たとえば、フラッシュメモリである。書き換え可能な揮発性メモリは、たとえば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(略称:DRAM)またはスタティックランダムアクセスメモリ(略称:SRAM)である。
環境負荷データ記憶部12は、時間帯別の環境負荷データを記憶する。環境負荷データは、環境負荷の大きさを表す環境負荷指数を表す。環境負荷指数は、具体的には、環境負荷の大きさを数値化した値である。
環境負荷指数は、充電時環境負荷指数を含む。充電時環境負荷指数は、外部電源30によって車載バッテリー21の充電を行うときに必要となる電力を発電する際に発生する環境負荷の大きさを表す。本実施の形態では、環境負荷指数は充電時環境負荷指数で構成され、環境負荷データ記憶部12は、時間帯別の環境負荷データとして、時間帯別の充電時環境負荷指数を表すデータを記憶する。
環境負荷表示部13は、たとえば液晶ディスプレイによって実現される。環境負荷表示部13は、複数の出発時刻の候補である出発時刻候補を、各出発時刻候補における充電時環境負荷指数を含む環境負荷指数とともに表示する。ここで、「各出発時刻候補における充電時環境負荷指数」とは、各出発時刻候補に応じて車載バッテリー21の充電を行うときに必要となる電力を発電する際に発生する環境負荷の大きさを表す充電時環境負荷指数をいう。環境負荷指数は、各出発時刻候補に応じて、充電制御部11によって求められる。
充電時環境負荷指数は、たとえば、車載バッテリー21の充電に使用される電力を生成するときに発生する二酸化炭素(CO)の量(以下「二酸化炭素(CO)排出量」という場合がある)である。充電時環境負荷指数は、車載バッテリー21の充電に使用される電力を生成するときに発生する、二酸化炭素を含む温室効果ガスの量(以下「温室効果ガス排出量」という場合がある)であってもよい。また、充電時環境負荷指数は、温室効果ガス排出量と、車載バッテリー21の充電に使用される電力を生成するときに発生する廃棄物の量とを合算した値であってもよい。
環境負荷指数表示部13は、環境負荷指数出力部に相当する。出発時刻は、車載バッテリー21の使用を開始する時刻である使用開始時刻に相当し、出発時刻候補は、使用開始時刻の候補となる時刻である使用開始時刻候補に相当する。また、本実施の形態では、出発時刻は、充電が完了する時刻としてユーザが希望する時刻である充電完了希望時刻と同義である。出発時刻候補は、環境負荷指数表示部13では、ユーザの理解を容易にするために、「出発時刻」として表示される。
出発時刻入力部14は、たとえば、電動車両20のユーザによって操作されるタッチパネル、リモートコントローラ、操作ボタン、または音声認識機能を有する音声入力装置などによって実現される。出発時刻入力部14は、ユーザが数字情報、文字情報、または充電制御部11への指示情報などの情報を入力するときに用いられる。ユーザによって出発時刻入力部14が操作されると、出発時刻入力部14は、ユーザの操作に応じた情報を表す操作信号を生成し、充電制御部11に与える。
ユーザは、出発時刻入力部14を操作することによって、環境負荷指数表示部13に表示された出発時刻候補の中から、希望する出発時刻候補を、出発時刻として入力する。出発時刻入力部14は、使用開始時刻入力部に相当する。充電制御部11は、出発時刻入力部14に入力された出発時刻候補に応じて、車載バッテリー21の充電を行う。
出発時刻入力部14がタッチパネルで実現される場合、出発時刻入力部14は、環境負荷指数表示部13を構成する表示装置たとえば液晶表示装置の表示画面上に設けられる。この場合、ユーザは、たとえば、環境負荷指数表示部13の表示画面に表示された出発時刻の部分を指で触ることによって、希望する出発時刻を選択して入力する。
出発時刻入力部14は、このように環境負荷指数表示部13に「出発時刻」として表示された出発時刻候補の中から、希望する出発時刻をユーザが選択するように構成されてもよいし、希望する出発時刻をユーザが直接入力するように構成されてもよい。
図2は、本発明の第1の実施の形態における充電装置10の充電処理に関する処理手順を示すフローチャートである。図2に示すフローチャートの各処理は、充電制御部11によって実行される。図2に示すフローチャートの処理は、ユーザから充電処理の実行が指示されると開始され、ステップa1に移行する。ユーザが充電処理の実行を指示する方法としては、たとえば、外部電源30を電動車両20に接続する方法、および電動車両20内に設けられる不図示のスイッチをオン(ON)する方法がある。
ステップa1において、充電制御部11は、蓄電量検出部22を介して、車載バッテリー21の現在の蓄電量である現在蓄電量を検出する。現在蓄電量の単位は、たとえば[kWh]である。車載バッテリー21の現在蓄電量が検出されると、ステップa2に移行する。
ステップa2において、充電制御部11は、ステップa1で蓄電量検出部22によって検出された現在蓄電量から、予め定める蓄電量まで、車載バッテリー21を充電するために必要な充電量である必要充電量を算出する。本実施の形態では、予め定める蓄電量は、予め設定した車載バッテリー21の満蓄電量であり、充電制御部11は、車載バッテリー21を満蓄電量にするために必要な充電量、すなわち満蓄電量までの必要充電量を算出する。
具体的には、ステップa2において、充電制御部11は、予め設定した車載バッテリー21の満蓄電量[kWh]から、ステップa1で蓄電量検出部22によって検出された現在蓄電量[kWh]を減算することによって、満蓄電量[kWh]までの必要充電量[kWh]を算出する。必要充電量が算出されると、ステップa3に移行する。
ステップa3において、充電制御部11は、ステップa1で検出された現在蓄電量に基づいて、必要充電時間を算出する。ここで、「必要充電時間」とは、現在蓄電量から予め定める蓄電量まで車載バッテリー21を充電するために必要な時間である。本実施の形態では、予め定める蓄電量は満蓄電量であり、充電制御部11は、ステップa2で算出された、満蓄電量までの必要充電量[kWh]から、必要充電時間[h]を算出する。
具体的には、充電制御部11は、以下の式(1)に示すように、必要充電量[kWh]を、単位時間あたりに充電可能な電力量(以下「単位時間当たりの充電可能量」という場合がある)K[kWh/h]で割ることによって、必要充電時間[h]を算出する。
必要充電時間[h]=必要充電量[kWh]/K[kWh/h] …(1)
本実施の形態では、式(1)における単位時間あたりの充電可能量K[kWh/h]は、1時間あたりの充電可能量であり、車載バッテリー21、充電制御部11および外部電源30の特性から予め求められる。必要充電時間が算出されると、ステップa4に移行する。
ステップa4において、充電制御部11は、ステップa3で算出された必要充電時間と、時間帯別の充電時環境負荷指数とに基づいて、各出発時刻候補に応じた車載バッテリー21の充電スケジュールおよび環境負荷指数(以下「出発時刻別の充電スケジュールおよび環境負荷指数」という場合がある)を算出する。
具体的には、充電制御部11は、環境負荷データ記憶部12に記憶されている時間帯別の環境負荷データが表す時間帯別の充電時環境負荷指数と、ステップa3で算出された必要充電時間[h]とを照合し、出発時刻別の充電スケジュールおよび環境負荷指数を算出する。環境負荷指数は、本実施の形態では、二酸化炭素(CO)排出量に換算した値であり、単位は、たとえば[kg]である。
図3は、時間帯別の環境負荷データの一例を示す図である。図3において、横軸は、24時間表記の時刻[時]を示し、縦軸は、充電に供される電力供給源となる発電手段の比率[%]を示す。また、図3では、電力供給源の比率に応じて決定される、時間帯別の充電時環境負荷指数として、1時間毎の二酸化炭素排出量に換算した値であるCO排出係数[kg/kWh]を併せて示している。
図3では、電力供給源となる各発電手段を参照符号「G1」、「G2」、「G3」、「G4」で示している。具体的には、図3では、原子力発電装置を参照符号「G1」で示し、火力発電装置を参照符号「G2」で示し、太陽光発電装置を参照符号「G3」で示し、風力発電装置を参照符号「G4」で示す。また図3では、原子力発電装置G1を右下がりの斜線のハッチングで示し、火力発電装置G2を白地で示し、太陽光発電装置G3を左下がりの斜線のハッチングで示し、風力発電装置G4を梨地のハッチングで示している。
図3に示す例では、9時〜10時の間が、火力発電装置G2によって供給される電力の占める割合が最も大きく、9時〜10時の時間帯別の充電時環境負荷指数は、二酸化炭素(CO)排出量換算で1kWhあたり0.307kgであり、CO排出係数で0.307kg/kWhである。また、10時〜11時、12時〜13時および15時〜16時の時間帯別の充電時環境負荷指数は、CO排出量換算で1kWhあたり0.200kgであり、CO排出係数で0.200kg/kWhである。
11時〜12時の時間帯別の充電時環境負荷指数は、CO排出量換算で1kWhあたり0.133kgであり、CO排出係数で0.133kg/kWhである。13時〜14時の時間帯別の充電時環境負荷指数は、CO排出量換算で1kWhあたり0.240kgであり、CO排出係数で0.240kg/kWhである。14時〜15時の時間帯別の充電時環境負荷指数は、CO排出量換算で1kWhあたり0.160kgであり、CO排出係数で0.160kg/kWhである。
ここで、時間帯別の環境負荷データを図3に示すものとし、現在時刻を9時とし、必要充電時間を2時間とした場合の、出発時刻別の充電スケジュールおよび環境負荷指数の算出方法の一例を以下に説明する。
まず、現在時刻が9時であり、必要充電時間が2時間であるので、出発時刻候補として設定可能な最も早い時刻は11時である。この場合、9時から11時までの2時間を使って充電が行われる。このときの充電時環境負荷指数[kg]は、後述する式(2)〜式(4)に従って算出される。
具体的には、充電制御部11は、1時間毎に、図3に示す時間帯別の充電時環境負荷指数[kg/kWh]と、単位時間あたりの充電可能量K[kWh/h]と、単位時間、ここでは1時間(1[h])とを乗ずることによって、充電時環境負荷指数[kg]を算出する。そして、最後に、充電制御部11は、算出した各時間の充電時環境負荷指数[kg]を合計する。合計した値が、出発時刻候補が11時の場合の環境負荷指数となる。
本実施の形態では、単位時間あたりの充電可能量K[kWh/h]は、前述のように1時間あたりの充電可能量であり、車載バッテリー21、充電制御部11および外部電源30の特性から予め求められる。ここで、単位時間あたりの充電可能量Kを、1[kWh/h]と仮定すると、9時から11時までの充電時環境負荷指数は、以下の式(2)〜式(4)に従って算出されて、0.507kgとなる。
9時〜10時の充電時環境負荷指数[kg]
=9時〜10時の時間帯別の充電時環境負荷指数0.307[kg/kWh]
×K[kWh/h]×1[h] …(2)
10時〜11時の充電時環境負荷指数[kg]
=10時〜11時の時間帯別の充電時環境負荷指数0.200[kg/kWh]
×K[kWh/h]×1[h] …(3)
9時〜11時の充電時環境負荷指数[kg]
=9時〜10時の充電時環境負荷指数[kg]
+10時〜11時の充電時環境負荷指数[kg] …(4)
次に、出発時刻候補を11時から1時間延ばして、12時とした場合の充電スケジュールおよび環境負荷指数[kg]を算出する。必要充電時間が2時間であるので、9時から12時までの3時間のうち、2時間を使って充電を行う。
まず、図3から、9時から12時までの中で、時間帯別の充電時環境負荷指数であるCO排出係数[kg/kWh]が最も小さい時間帯である11時から12時までの1時間は充電を行う。残りの1時間は、時間帯別の充電時環境負荷指数であるCO排出係数[kg/kWh]が次に小さい時間帯である10時〜11時に充電を行う。以上の結果、出発時刻候補が12時の場合の充電スケジュールは、10時から12時までの2時間での充電となる。
また、環境負荷指数[kg]は、後述する式(5)〜式(7)に示すように、充電を行う各時間について、図3に示す時間帯別の充電時環境負荷指数[kg/kWh]と、単位時間あたりの充電可能量K[kWh/h]と、単位時間である1[h]とを乗ずることによって算出される。そして、最後に各時間の充電時環境負荷指数[kg]を合計する。合計した値が、出発時刻候補が12時の場合の環境負荷指数となる。
単位時間あたりの充電可能量K[kWh/h]を、出発時刻候補が11時の場合と同様に、1[kWh/h]と仮定すると、10時から12時までの充電時環境負荷指数は、以下の式(5)〜式(7)に従って算出されて、二酸化炭素排出量で0.333kgとなる。この値が、出発時刻候補が12時の場合の環境負荷指数となる。
10時〜11時の充電時環境負荷指数[kg]
=10時〜11時の時間帯別の充電時環境負荷指数0.200[kg/kWh]
×K[kWh/h]×1[h] …(5)
11時〜12時の充電時環境負荷指数[kg]
=11時〜12時の時間帯別の充電時環境負荷指数0.133[kg/kWh]
×K[kWh/h]×1[h] …(6)
10時〜12時の充電時環境負荷指数[kg]
=10時〜11時の充電時環境負荷指数[kg]
+11時〜12時の充電時環境負荷指数[kg] …(7)
さらに出発時刻候補を12時から1時間延ばして、13時とした場合の充電スケジュールおよび環境負荷指数[kg]を算出する。必要充電時間が2時間であるので、9時から13時までの4時間のうち、2時間を使って充電を行う。
まず、図3から、9時から13時までの中で、時間帯別の充電時環境負荷指数であるCO排出係数[kg/kWh]が最も小さい時間帯である11時から12時までの1時間は充電を行う。残りの1時間は、時間帯別の充電時環境負荷指数であるCO排出係数[kg/kWh]が次に小さい時間帯とする。
図3に示す例では、CO排出係数が次に小さい時間帯は、10時から11時までの時間帯と、12時から13時までの時間帯との2時間あり、どちらで充電を行ってもよい。ここでは、出発時刻候補である13時に近い時間帯である12時〜13時に充電を行うこととする。
以上の結果、出発時刻候補が13時の場合の充電スケジュールは、11時から13時までの2時間での充電となる。また、環境負荷指数[kg]は、出発時刻候補が12時の場合と同様に、充電を行う各時間の充電時環境負荷指数[kg]を合計して算出することができ、二酸化炭素排出量で0.333kgとなる。
さらに出発時刻候補を13時から1時間延ばして、14時とした場合の充電スケジュールおよび環境負荷指数[kg]を算出する。必要充電時間が2時間であるので、9時から14時までの5時間のうち、2時間を使って充電を行う。この場合、図3から、9時から14時までの中で、時間帯別の充電時環境負荷指数であるCO排出係数[kg/kWh]が最も小さい時間帯である11時から12時までの間と、CO排出係数[kg/kWh]が次に小さい時間帯である12時から13時までの間との2時間で充電を行う。
以上の結果、出発時刻候補が14時の場合の充電スケジュールは、11時〜13時の2時間での充電となる。また、環境負荷指数[kg]は、出発時刻候補が12時の場合および13時の場合と同様に、充電を行う各時間の充電時環境負荷指数[kg]を合計して算出することができ、二酸化炭素排出量で0.333kgとなる。
さらに出発時刻候補を14時から1時間延ばして、15時とした場合の充電スケジュールおよび環境負荷指数[kg]を算出する。必要充電時間が2時間であるので、9時から15時までの6時間のうち、2時間を使って充電を行う。この場合、図3から、時間帯別の充電時環境負荷指数であるCO排出係数[kg/kWh]が最も小さい時間帯である11時から12時までの間と、CO排出係数[kg/kWh]が次に小さい時間帯である14時から15時までの間との2時間で充電を行う。
以上の結果、出発時刻候補が15時の場合の充電スケジュールは、11時〜12時、および14時〜15時の2時間での充電となる。また、環境負荷指数[kg]は、出発時刻候補が12時の場合および13時の場合と同様に、充電を行う各時間の充電時環境負荷指数を合算して算出することができ、二酸化炭素排出量で0.293kgとなる。
このようにして、出発時刻候補を1時間ずつ延ばしていき、以下の表1に示すように、予め定める先の時刻まで、出発時刻別の充電スケジュールおよび環境負荷指数を算出する。表1は、必要充電時間が2時間である場合の出発時刻別の充電スケジュールおよび環境負荷指数の一例を示す。表1では、出発時刻候補を「出発時刻」として記載している。また、環境負荷指数として、CO排出量[kg]を示している。以上のようにして、図2に示すステップa4において出発時刻別の充電スケジュールおよび環境負荷指数が算出されると、ステップa5に移行する。
Figure 0005709968
ステップa5において、充電制御部11は、ステップa4で算出された出発時刻別の環境負荷指数を、環境負荷指数表示部13に表示する。ユーザは、環境負荷指数表示部13の表示内容に基づいて出発時刻を決定し、決定した出発時刻を、出発時刻入力部14を操作して入力する。
図4は、出発時刻別の環境負荷指数の表示方法の一例を示す図である。図4において、横軸は、出発時刻[時]を示し、縦軸は、環境負荷指数を示す。図4は、表1に示す出発時刻別の環境負荷指数であるCO排出量[kg]をグラフに表したものである。出発時刻別の環境負荷指数は、たとえば図4に示すようなグラフとして、環境負荷指数表示部13に表示される。図4では、出発時刻候補を「出発時刻」として記載している。このようにして環境負荷指数表示部13に出発時刻別の環境負荷指数が表示されると、図2に示すステップa6に移行する。
ステップa6において、充電制御部11は、ユーザによって出発時刻入力部14から出発時刻が入力されたか否かを判断する。ステップa6において、出発時刻が入力されたと判断された場合は、ステップa7に移行し、出発時刻が入力されていないと判断された場合は、ステップa8に移行する。
ステップa7において、充電制御部11は、ステップa4で算出した充電スケジュールのうち、ステップa6で入力されたと判断された出発時刻に対応する充電スケジュールに沿って、車載バッテリー21の充電を行う。ステップa7の処理が終了した後は、全ての処理手順を終了する。
ステップa8において、充電制御部11は、ユーザによって充電開始指示が入力されたか否かを判断する。充電開始指示は、たとえば、タッチパネルなどの入力手段をユーザが操作することによって入力される。ユーザは、たとえば、出発時刻を指定せずに、すぐに充電を開始させたい場合、入力手段を操作して充電開始指示を入力する。充電開始指示が入力される入力手段としては、たとえば、出発時刻入力部14を用いることができる。これに限定されず、出発時刻入力部14とは別個に、充電開始指示が入力される入力手段を設けてもよい。充電開始指示が入力されたと判断された場合は、ステップa9に移行し、充電開始指示が入力されていないと判断された場合は、ステップa6に戻る。
ステップa9において、充電制御部11は、車載バッテリー21の充電を開始する。ステップa9の処理が終了した後は、全ての処理手順を終了する。
以上のように本実施の形態の充電装置10によれば、出発時刻候補およびそれに対応する出発時刻別の環境負荷指数が、環境負荷指数表示部13に表示される。これによって、出発時刻別の環境負荷指数がユーザに提示されるので、ユーザは、提示された出発時刻別の環境負荷指数に基づいて、出発時刻候補のうちのいずれを出発時刻とするかを決定して、決定した出発時刻を出発時刻入力部14に入力することができる。
このようにして、環境負荷指数表示部13に表示された複数の出発時刻候補のうちのいずれかの出発時刻候補が、出発時刻として、出発時刻入力部14に入力される。入力された出発時刻に応じて、具体的には、入力された出発時刻に対応する充電スケジュールに沿って、車載バッテリー21の充電が行われる。したがって、車載バッテリー21およびそれを搭載する電動車両20の使用形態に応じた充電を行うことができる。
たとえば、電動車両は、化石燃料のみを動力源とする従来型の車両と比べ、環境負荷が低いことが商品価値として認識されているので、電動車両のユーザも環境に対する意識が高いことが多いと考えられる。本実施の形態では、前述のように、出発時刻別の環境負荷指数と併せて充電スケジュールをユーザに提示するので、いずれの充電スケジュールが環境負荷の低減を期待できるのかをユーザに提示することができる。これによって、ユーザは、環境負荷の多寡に基づいて、出発時刻を決めることができる。したがって、ユーザにとって使い勝手の良い充電装置10および充電システム1を実現することができる。
また、前述の図3と同様に、環境負荷指数および充電スケジュールとともに、電力供給源を表示させることもできる。これによって、ユーザが、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量が比較的少ない再生可能エネルギーから発電された電力を積極的に利用したい場合に、ユーザの意図に即した充電スケジュールを提示することができる。
以上のような充電装置10と外部電源30とを備えて充電システム1が構成される。充電装置10では、前述のように環境負荷指数表示部13に、車載バッテリー21の複数の出発時刻候補が、各出発時刻候補に応じた充電時環境負荷指数を含む環境負荷指数とともに表示される。この各出発時刻候補に応じた充電時環境負荷指数を含む環境負荷指数に基づいて、ユーザが車載バッテリー21の使用開始時刻を決定して、車載バッテリー21の充電を行わせることができる。したがって、車載バッテリー21およびそれを搭載する電動車両20の使用形態に応じた充電を行うことができる充電システム1を実現することができる。
また、本実施の形態では、現在の蓄電量から予め定める蓄電量まで車載バッテリー21を充電するために必要な必要充電時間と、時間帯別の充電時環境負荷指数とに基づいて、各使用開始時刻候補に応じた充電スケジュールおよび充電時環境負荷指数が算出される。算出された充電時環境負荷指数を含む環境負荷指数が、各出発時刻候補とともに、環境負荷指数表示部13に表示される。これによって、環境負荷指数を精度良く算出して、環境負荷指数表示部13に表示させることができる。
また、本実施の形態では、各出発時刻候補について、各出発時刻候補までに車載バッテリー21の充電が完了し、かつ、充電時環境負荷指数が最も小さくなるように、充電スケジュールおよび充電時環境負荷指数が算出されて、出発時刻別の環境負荷指数として、環境負荷指数表示部13に表示される。この充電スケジュールおよび充電時環境負荷指数に基づいてユーザが出発時刻を決定して入力することによって、ユーザが電動車両を使用するのに伴って発生する環境への負荷を効果的に抑制することができる。したがって、ユーザにとって使い勝手が良く、かつ、ユーザが環境への負荷を効果的に抑制することができ、環境保全に貢献可能な充電装置10および充電システム1を実現することができる。
以上に述べた本実施の形態では、充電制御部11は、各出発時刻候補までに車載バッテリー21の充電が完了し、かつ、充電時環境負荷指数が最も小さくなるように、充電スケジュールおよび充電時環境負荷指数を算出するように構成されているが、これに限定されない。
車載バッテリー21などのバッテリーは、満蓄電状態で長期間保存すると、保存劣化と呼ばれる劣化が進行することが知られている。したがって、充電制御部11は、保存劣化の防止を重視する場合には、充電時環境負荷指数が最も小さくなるように充電スケジュールおよび充電時環境負荷指数を算出するのではなく、出発時刻候補から予め定める時間前に車載バッテリー21の充電が完了するように、充電スケジュールおよび充電時環境負荷指数を算出するように構成されることが好ましい。
ここで、「出発時刻候補から予め定める時間前」には、出発時刻候補ちょうどを含む。したがって、充電スケジュールおよび充電時環境負荷指数は、たとえば、出発時刻候補ちょうど、またはその1時間程度前に充電が完了するように算出されればよい。
このように、出発時刻候補から予め定める時間前に車載バッテリー21の充電が完了するように、充電スケジュールおよび充電時環境負荷指数を算出するように充電制御部11を構成することによって、ユーザは、保存劣化の発生を可及的に抑制しつつ、充電した場合の環境負荷と出発時刻との関係を認識した上で、出発時刻を決定することができる。
たとえば、時間帯別の環境負荷データを図3に示すものとし、現在時刻を9時とし、必要充電時間を2時間とするとともに、保存劣化の防止を重視して、充電を出発時刻候補の直前2時間で行うようにした場合、出発時刻別の充電スケジュールおよび環境負荷指数は、たとえば表2に示すようになる。表2は、必要充電時間が2時間であり、出発時刻候補の直前2時間で充電を行う場合の出発時刻別の充電スケジュールおよび環境負荷指数の一例を示す。表2では、出発時刻候補を「出発時刻」として記載している。また、環境負荷指数として、CO排出量[kg]を示している。
Figure 0005709968
また、本実施の形態では、現在蓄電量から満蓄電量まで充電するのに必要な時間が、必要充電時間として算出される。これによって、満蓄電量まで充電するときに発生する環境負荷をユーザに提示することができる。
また、本実施の形態では、充電制御部11が必要充電量から必要充電時間を算出するときに、前述の式(1)を用いたが、これに限定されない。たとえば、必要充電量と必要充電時間との関係を予め求めたマップを参照し、必要充電量から必要充電時間を取得するようにしてもよい。このようにすることによって、必要充電量と必要充電時間との関係に非線形特性があっても、その特性を反映することができる。
また、本実施の形態では、充電制御部11が充電時環境負荷指数を算出するときに、単位時間あたりの充電可能量K[kWh/h]を、時間帯によらず同じ値とした場合について説明したが、このような場合に限らない。
車載バッテリー21などのバッテリーの充電制御では、バッテリーの蓄電量が満蓄電量に近づくと、過充電防止のために、充電に使用される電流である充電電流が漸減されるので、単位時間あたりの充電可能量が低下する。したがって、たとえば、充電完了前の1時間は、それ以前よりも、単位時間あたりの充電可能量K[kWh/h]を小さくして充電時環境負荷指数を算出するようにすればよい。これによって、より精度良く充電時環境負荷指数を算出することができる。
また、本実施の形態では、出発時刻別の環境負荷指数を、前述の図4に示すように出発時刻と環境負荷指数との関係を表すグラフとして表示する場合について説明したが、これに限定されない。図5は、出発時刻別の環境負荷指数の表示方法の他の例を示す図である。出発時刻別の環境負荷指数は、図4に示す出発時刻と環境負荷指数との関係を表すグラフとして表示されるだけでなく、平均環境負荷指数Eaverageおよび最低環境負荷指数Eminimumの少なくとも一方を含む参考環境負荷指数と重ねて表示されてもよい。
平均環境負荷指数Eaverageは、たとえば以下のようにして求められる。充電装置10は、過去の充電時の環境負荷指数[kg]および充電量[kWh]を、累積環境負荷指数[kg]および累積充電量[kWh]として不図示の記憶部に記憶しておき、充電制御部11において、累積環境負荷指数[kg]を累積充電量[kWh]で割ることによって、過去の充電時の平均環境負荷指数[kg/kWh]を算出する。
充電制御部11は、算出した平均環境負荷指数[kg/kWh]に、今回の必要充電量[kWh]を乗ずることによって、平均環境負荷指数Eaverage[kg]を算出する。このようにして算出された平均環境負荷指数Eaverage[kg]は、前述のように出発時刻別の環境負荷指数と重ねて環境負荷指数表示部13に表示されてもよい。
また、最小環境負荷指数は、たとえば以下のようにして求められる。充電装置10は、過去の充電時に用いた時間帯別の環境負荷指データのうち、最も環境負荷指数が小さい時間帯における時間帯別の環境負荷指数[kg/kWh]を、最小環境負荷指数[kg/kWh]として不図示の記憶部に記憶しておき、充電制御部11において、最小環境負荷指数[kg/kWh]に、今回の必要充電量[kWh]を乗ずることによって、最小環境負荷Eminimum[kg]を算出する。このようにして算出された最小環境負荷指数Eminimum[kg]は、前述のように出発時刻別の環境負荷指数と重ねて環境負荷指数表示部13に表示されてもよい。
以上のように、平均環境負荷指数Eaverageおよび最小環境負荷指数Eminimumの少なくとも一方を含む参考環境負荷指数を、図5に示すように出発時刻別の環境負荷指数と重ねて環境負荷指数表示部13に表示することによって、ユーザは、過去の環境負荷指数と今回の環境負荷指数とを比較して、出発時刻を決定することができる。したがって、ユーザにとって、さらに使い勝手が良い充電装置10および充電システム1を実現することができる。
また、本実施の形態では、出発時刻別の環境負荷指数は、図4および図5に示すように、縦軸をkg単位の数値としたグラフとして表示されるが、これに限定されない。出発時刻別の環境負荷指数は、たとえば、イラストまたは色彩などを用いて、環境負荷指数の大小が分かる画像として表示されてもよい。
<第2の実施の形態>
図6は、本発明の第2の実施の形態である充電装置40およびそれを備える充電システム2の構成を示すブロック図である。本実施の形態の充電装置40および充電システム2は、電動車両20Aに搭載される車載バッテリー21を充電する電動車両用充電装置および電動車両用充電システムである。
充電システム2は、電動車両20Aおよび外部電源30を備えて構成される。電動車両20Aは、車載バッテリー21、蓄電量検出部22および充電装置40を備えて構成される。
本実施の形態の充電装置40は、第1の実施の形態の充電装置10に対して、目的地入力部41および必要蓄電量算出部42を追加した構成である。本実施の形態の充電装置40および充電システム2は、前述の第1の実施の形態の充電装置10および充電システム1と構成が類似しているので、同一の構成については同一の参照符号を付して、共通する説明を省略する。図6において、細線の矢印は、情報の授受を表し、太線の矢印は、電力の授受を表す。
目的地入力部41は、たとえば、電動車両20Aのユーザによって操作されるタッチパネル、リモートコントローラ、操作ボタン、または音声認識機能を有する音声入力装置などによって実現される。目的地入力部41は、ユーザが数字情報、文字情報を入力するときに用いられる。ユーザによって目的地入力部41が操作されると、目的地入力部41は、ユーザの操作に応じた情報を表す操作信号を生成し、必要蓄電量算出部42に与える。
ユーザは、目的地入力部41を操作することによって、目的地を入力する。目的地入力部41は、入力された目的地を表す目的地情報を含む操作信号を生成し、必要蓄電量算出部42に与える。
必要蓄電量算出部42は、目的地入力部41から与えられた目的地情報に基づいて、目的地情報が表す目的地まで電動車両20Aが走行するために必要となる車載バッテリー21の蓄電量を、必要蓄電量として算出する。
本実施の形態では、目的地入力部41および必要蓄電量算出部42は、車両用のナビゲーションシステムであるカーナビゲーションシステムなどが備える機能を利用するものであり、現在地から目的地までの経路を探索し、その経路に沿って車両が走行するために必要な蓄電量を、必要蓄電量として算出する。
したがって、本実施の形態では、目的地入力部41は、カーナビゲーションシステムの目的地入力手段から、目的地が入力される構成であってもよい。この場合、ユーザは、カーナビゲーションシステムの目的地入力手段を操作することによって、目的地を入力する。カーナビゲーションシステムの目的地入力手段は、たとえば、タッチパネル、リモートコントローラ、操作ボタン、または音声認識機能を有する音声入力装置などによって実現される。
図7は、本発明の第2の実施の形態における充電装置40の充電処理に関する処理手順を示すフローチャートである。図7に示すフローチャートの処理は、図2に示すフローチャートの処理と類似しているので、同一のステップについては同一のステップ番号を付して、共通する説明を省略する。図7に示すフローチャートの各処理は、必要蓄電量算出部42および充電制御部11によって実行される。図7に示すフローチャートの処理は、ユーザから充電処理の実行が指示されると開始され、ステップa1に移行する。
本実施の形態では、ステップa1において、蓄電量検出部22を介して、車載バッテリー21の現在蓄電量[kWh]が検出されると、ステップb1に移行する。
ステップb1において、充電制御部11は、ユーザによって目的地入力部41に目的地が入力されたか否かを判断する。目的地が入力されたと判断された場合は、ステップb2に移行する。目的地が入力されていないと判断された場合は、ステップa2に移行し、ステップa2において、前述の第1の実施の形態と同様にして、満蓄電量までの必要充電量が算出される。
ステップb2において、必要蓄電量算出部42は、入力された目的地まで走行するために必要となる車載バッテリー21の蓄電量[kWh]を、必要蓄電量[kWh]として算出する。必要蓄電量算出部42によって、必要蓄電量[kWh]が算出されると、ステップb3に移行する。
ステップb3において、充電制御部11は、ステップb2で算出された必要蓄電量[kWh]から、ステップa1で蓄電量検出部22を介して検出された現在蓄電量[kWh]を減算することによって、車載バッテリー21を必要蓄電量[kWh]にするために必要な充電量[kWh](以下「必要充電量[kWh]」という場合がある)を算出する。必要充電量[kWh]を算出した後は、ステップa3に移行する。ステップa3〜ステップa9の処理は、前述の図2に示すフローチャートにおけるステップa3〜ステップa9の処理と同様に行われる。
以上のように本実施の形態の充電装置40によれば、充電制御部11は、現在蓄電量から、必要蓄電量算出部42によって算出された必要蓄電量まで車載バッテリー21を充電するために必要な時間を必要充電時間として算出し、この必要充電時間に基づいて車載バッテリー21の充電を行う。すなわち、充電制御部11は、ユーザによって入力された目的地まで走行するために必要な必要蓄電量に対し、不足する量のみ充電を行う。
これによって、必要以上の充電を行うことがないので、必要充電時間を短くすることができる。必要充電時間が短くなれば、より多くの出発時刻候補を設定することが可能となるので、ユーザにとって出発時刻の選択肢が増える。したがって、ユーザにとって、より使い勝手が良い充電装置40および充電システム2を実現することができる。
以上に述べた本実施の形態では、充電装置40は、ユーザによって目的地入力部41に目的地が入力可能であり、目的地入力部41に入力された目的地まで走行するために必要な車載バッテリー21の蓄電量である必要蓄電量を必要蓄電量算出部42によって算出するように構成されるが、充電装置の構成は、これに限定されない。充電装置は、たとえば、以下に示す第3の実施の形態の構成であってもよい。
<第3の実施の形態>
図8は、本発明の第3の実施の形態である充電装置50およびそれを備える充電システム3の構成を示すブロック図である。本実施の形態の充電装置50および充電システム3は、電動車両20Bに搭載される車載バッテリー21を充電する電動車両用充電装置および電動車両用充電システムである。
充電システム3は、電動車両20Bおよび外部電源30を備えて構成される。電動車両20Bは、車載バッテリー21、蓄電量検出部22および充電装置50を備えて構成される。
本実施の形態の充電装置50は、第2の実施の形態の充電装置40において、目的地入力部41および必要蓄電量算出部42に代えて、目標蓄電量入力部51を備えた構成である。すなわち、本実施の形態の充電装置50は、第1の実施の形態の充電装置10に対して、目標蓄電量入力部51を追加した構成である。
本実施の形態の充電装置50および充電システム3は、前述の第1および第2の実施の形態の充電装置10,40および充電システム1,2と構成が類似しているので、同一の構成については同一の参照符号を付して、共通する説明を省略する。図8において、細線の矢印は、情報の授受を表し、太線の矢印は、電力の授受を表す。
目標蓄電量入力部51は、たとえば、電動車両20Bのユーザによって操作されるタッチパネル、リモートコントローラ、操作ボタン、または音声認識機能を有する音声入力装置などによって実現される。目標蓄電量入力部51は、ユーザが数字情報、文字情報を入力するときに用いられる。ユーザによって目標蓄電量入力部51が操作されると、目標蓄電量入力部51は、ユーザの操作に応じた情報を表す操作信号を生成し、充電制御部11に与える。
ユーザは、目標蓄電量入力部51を操作することによって、希望する目標蓄電量を入力する。目標蓄電量入力部51は、入力された目標蓄電量を表す目標蓄電量情報を含む操作信号を生成し、充電制御部11に与える。
充電制御部11は、目標蓄電量入力部51から与えられた目標蓄電量情報に基づいて、現在蓄電量から、目標蓄電量情報が表す目標蓄電量まで車載バッテリー21を充電するために必要な時間を必要充電時間として算出し、この必要充電時間に基づいて車載バッテリー21の充電を行う。すなわち、充電制御部11は、目標蓄電量入力部51に入力された目標蓄電量に対し、不足する量のみ充電を行う。したがって、必要以上の充電を行うことがないので、必要充電時間を短くすることができる。これによって、より多くの出発時刻候補を設定することが可能となるので、ユーザにとっては、出発時刻の選択肢が増え、より使い勝手の良い充電装置40となる。
このように本実施の形態によれば、ユーザが希望する以上の充電を行うことがないので、必要充電時間を短くすることができる。必要充電時間が短くなれば、より多くの出発時間候補を設定することが可能となるので、ユーザにとって出発時刻の選択肢が増える。したがって、ユーザにとって、より使い勝手が良い充電装置50および充電システム3を実現することができる。
以上に述べた第1、第2および第3の実施の形態では、時間帯別の環境負荷指数を表すデータの時間帯、および出発時刻候補などの時間の単位を、全て1時間単位としているが、これに限るものではない。時間の単位は、1時間単位よりも小さい単位であってもよいし、1時間単位よりも大きい単位であってもよいが、1時間単位よりも小さい単位の方が、より好ましい。
このように時間の単位を1時間単位よりも小さい単位とすることによって、1時間単位とした場合に比べて、充電スケジュールをより細かく立てることができるので、より使用形態に応じた充電を行うことができる充電装置および充電システムを実現することができる。1時間単位よりも小さい単位としては、たとえば、30分単位および15分単位が挙げられる。
また、第1、第2および第3の実施の形態の充電システム1,2,3は、充電装置10,30,50を電動車両20,20A,20Bに備える構成であるが、充電装置10,30,50は、必ずしも電動車両20,20A,20Bに備えられる必要は無い。充電システムは、たとえば、以下に示す第4の実施の形態の構成であってもよい。
<第4の実施の形態>
図9は、本発明の第4の実施の形態である充電システム4の構成を示すブロック図である。本実施の形態の充電システム4は、第1の実施の形態と同様の充電装置10を備える。本実施の形態における充電装置10および充電システム4は、電動車両20Cに搭載される車載バッテリー21を充電する電動車両用充電装置および電動車両用充電システムである。
本実施の形態における充電装置10および充電システム4は、前述の第1の実施の形態の充電装置10および充電システム1と構成が類似しているので、同一の構成については同一の参照符号を付して、共通する説明を省略する。図9において、細線の矢印は、情報の授受を表し、太線の矢印は、電力の授受を表す。
本実施の形態の充電システム4は、電動車両20C、外部電源30および充電設備60を備えて構成される。充電設備60は、電動車両20Cの外部に設置される。電動車両20Cは、車載バッテリー21、蓄電量検出部22および車両側コネクタ23を備える。充電設備60は、充電装置10および設備側コネクタ61を備える。このように本実施の形態の充電システム4では、充電装置10は、充電設備60に備えられる。
車両側コネクタ23は、電動車両20Cを充電設備60に接続するためのコネクタである。車両側コネクタ23は、車載バッテリー21および蓄電量検出部22にそれぞれ接続される。設備側コネクタ61は、電動車両20Cと充電設備60とを接続するためのコネクタである。設備側コネクタ61は、充電制御部11に接続される。
車両側コネクタ23と設備側コネクタ61とが接続されることによって、電動車両20Cと充電設備60とが接続される。電動車両20Cと充電設備60とは、車両側コネクタ23および設備側コネクタ61を介して、通信可能に接続される。また電動車両20Cと充電設備60とは、車両側コネクタ23および設備側コネクタ61を介して、電力を授受可能に接続される。
以上のように本実施の形態の充電システム4によれば、充電装置10は、電動車両20Cの外部に設置される充電設備60に備えられる。この充電設備60を、複数の電動車両20Cに対応可能に構成すれば、電動車両20Cに個別に充電装置10を備える必要がなくなる。したがって、電動車両20Cに個別に充電装置を備える場合に比べて、電動車両20Cの原価を低く抑えることができる。
また、充電装置の構成を変更する場合には、充電設備60に備えられる充電装置10の構成を変更すればよく、電動車両20Cに備えられる充電装置の構成を個別に変更する必要がないので、充電装置の構成を容易に変更することができる。たとえば、充電設備60に備えられる充電装置10を、容易に、前述の第2の実施の形態の充電装置40または第3の実施の形態の充電装置50を変更することができる。したがって、より使い勝手が良い充電システムを容易に実現することができる。
以上に述べた第1〜第4の実施の形態の充電装置10,40,50は、時間帯別の環境負荷データとして、予め環境負荷データ記憶部12に記憶されたものを利用するように構成されているが、これに限定されない。充電装置10,40,50は、たとえば、定期的に、またはユーザから充電処理の実行が指示される度に、充電制御部11が不図示の通信手段を用いて、電気事業者などから通信によって時間帯別の環境負荷データを取得するように構成されてもよい。
この場合、ユーザが、環境負荷データ記憶部12に記憶されている時間帯別の環境負荷データを更新するという煩雑な作業をする必要がないので、ユーザにとって使い勝手が良い充電装置および充電システムを実現することができる。また、更新された時間帯別の環境負荷データを通信によって取得して、これを用いて環境負荷指数を算出することができるので、出発時刻別の環境負荷指数を、より精度良く算出することができる。したがって、信頼性の高い充電装置および充電システムを実現することができる。
通信手段による通信は、たとえば、無線LAN(Local Area Network)などを用いた無線通信でもよいし、USB(Universal Serial Bus)ケーブルまたはLANケーブルなどを用いた有線通信でもよい。
また、以上に述べた各実施の形態では、時間帯別の環境負荷指数は、1つの電気事業者が供給する電力供給元の割合に依って決まる値だけでなく、他の電気事業者が供給する電力、自宅の太陽光発電および風力発電による電力など、ユーザが利用可能な、その他の電力供給源も反映した環境負荷指数であることが好ましい。
このような環境負荷指数を用いることによって、出発時刻別の環境負荷指数を、より精度良く算出することができる。また、そのようにして算出された出発時刻別の環境負荷指数に基づいて出発時刻が決定されて入力されるので、ユーザが利用可能な種々の電力の中から適切な電力を選択して充電に使用することが可能になる。したがって、ユーザは、環境への負荷をさらに効果的に抑制することができるので、効果的に環境保全に貢献することができる。
また、以上に述べた各実施の形態では、単位として、[kWh]、[kWh/h]、[h]、[kg]、[kg/kWh]などを用いているが、これらに限定されず、種々の単位を用いることができる。
また、以上に述べた各実施の形態の充電装置10,40,50は、環境負荷指数出力部として、環境負荷指数を表示する環境負荷指数表示部13を備える構成であるが、環境負荷指数表示部13に代えて、または環境負荷指数表示部13とともに、環境負荷指数を音声によって出力する音声出力部を、環境負荷指数出力部として備える構成であってもよい。
環境負荷指数表示部13は、さらに環境負荷指数に加えて、車載バッテリー21の充電を行うときにユーザが負担する電気料金も併せて表示するように構成されてもよい。
また、以上に述べた各実施の形態では、環境負荷指数表示部13は、環境負荷指数として、充電時環境負荷指数を表示するように構成される。電動車両20,20A,20B,20Cが、主に車載バッテリー21に蓄積された電力のみを動力源として走行する電気自動車(EV)である場合には、環境負荷指数は、充電時環境負荷指数に一致するので、環境負荷指数表示部13は、前述のように環境負荷指数として充電時環境負荷指数を表示するように構成されればよい。
これに対し、電動車両20,20A,20B,20Cが、車載バッテリー21以外に、電動車両20,20A,20B,20Cの走行に使用可能な他の動力源を備えている場合には、車載バッテリー21に蓄積された電力を使わずに走行することがある。この場合、環境負荷指数表示部13は、充電時環境負荷指数と走行時環境負荷指数とを含む環境負荷指数を表示するか、または充電時環境負荷指数として、充電時環境負荷指数と走行時環境負荷指数とが合算された環境負荷指数(以下「総合環境負荷指数」という場合がある)を出力するように構成されてもよい。
ここで、「走行時環境負荷指数」とは、車載バッテリー21に蓄積された電力を使用せずに、他の動力源を使用して電動車両20,20A,20B,20Cが走行するときに発生する環境負荷の大きさを表す環境負荷指数である。走行時環境負荷指数は、たとえば、化石燃料の燃焼によって発生する温室効果ガスの排出量である。
電動車両20,20A,20B,20Cが車載バッテリー21以外に他の動力源を備えている場合としては、電動車両20,20A,20B,20Cが、化石燃料を動力源とするエンジンをモータと併用して走行するプラグインハイブリッド自動車(PHEV)である場合が挙げられる。このようにモータとエンジンとの双方を駆動源として走行するプラグインハイブリッド自動車(PHEV)では、充電が完了していなくても、化石燃料を動力源とするエンジンを多用することによって、ユーザの希望する目的地までの走行は可能である。
仮に、前述の図6に示す第2の実施の形態において、目的地入力部41に、現在地から100[km]離れた場所が目的地として入力されたとする。また、車載バッテリー21には、モータで60[km]まで走行可能な電力が蓄積されており、1時間充電する毎に、走行可能な距離が20[km]増加するものとする。
この場合、モータを使用した走行(以下「モータによる走行」という場合がある)と、エンジンを使用した走行(以下「エンジンによる走行」という場合がある)との割合は、たとえば図10に示す関係となる。図10は、モータによる走行と、エンジンによる走行との割合の一例を示す図である。図10において、横軸は出発時刻[時]を示し、縦軸は走行距離[km]を示す。
前述の図4に示す例では、必要充電時間を2時間としているので、現在時刻が9時の場合において設定可能な最も早い出発時刻候補は11時となっている。
しかし、電動車両20,20A,20B,20Cが、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)である場合、車載バッテリー21の蓄電量が不足してモータで走行できない区間を、エンジンで走行することが可能であるので、最も早い出発時刻候補は9時となる。このとき、図10に示すように、60[km]はモータによる走行で、残りの40[km]をエンジンによる走行で目的地まで100[km]の道のりを走行することになる。
この場合、充電を行わずに出発することになるので、充電時環境負荷指数は0[kg]となる。その反面、エンジンを使用したことによって化石燃料が燃焼するので、これに伴って温室効果ガスが排出される。エンジンによる走行1[km]あたりの温室効果ガスの排出量を0.100[kg]と仮定すると、走行時環境負荷指数[kg]は、以下の式(8)に示すようになる。
走行時環境負荷指数[kg]
=0.100[kg/km]×40[km]
=4.000[kg] …(8)
また、出発時刻候補を10時とした場合には、9時から10時までの1時間の充電が可能となるので、図10に示すように、モータによる走行が80[km]、エンジンによる走行が20[km]となる。このとき、充電時環境負荷指数[kg]と走行時環境負荷指数[kg]とが合算された総合環境負荷指数は、以下の式(9)に示すようになる。
総合環境負荷指数
=9時〜10時の充電時環境負荷指数[kg]
+エンジンによる20[km]の走行による走行時環境負荷指数[kg]
=0.307[kg]+0.100[kg/km]×20[km]
=2.307[kg] …(9)
このようにして、出発時刻候補を1時間ずつ延ばしていき、以下の表3に示すように、予め定める先の時刻まで、出発時刻別の充電スケジュールおよび総合環境負荷指数[kg]を算出する。総合環境負荷指数が、環境負荷指数として環境負荷指数表示部13に表示される。
表3は、PHEVで100km走行する場合の充電スケジュールおよび総合環境負荷指数の一例を示す。表3では、総合環境負荷指数として、CO排出量を示す。また表3では、走行時環境負荷指数として、走行によるCO排出量(以下「走行による排出量」という場合がある)を併せて示す。
Figure 0005709968
総合環境負荷指数は、たとえば図11に示すようなグラフとして、環境負荷指数表示部13に表示される。図11は、総合環境負荷指数の表示方法の一例を示す図である。図11では、前述の図4および図5と同様に、出発時刻候補を「出発時刻」として記載している。また、総合環境負荷指数として、CO排出量を示している。図11において、横軸は出発時刻[時]を示し、縦軸はCO排出量[kg]を示す。図11では、前述の図5と同様に、平均環境負荷指数Eaverageおよび最小環境負荷指数Eminimumが、参考環境負荷指数として、併せて記載されている。
以上のように、環境負荷指数表示部13は、充電時環境負荷指数と走行時環境負荷指数とを含む環境負荷指数を表示するか、または、充電時環境負荷指数として、充電時環境負荷指数と走行時環境負荷指数とが合算された総合環境負荷指数を含む環境負荷指数を表示するように構成されてもよい。これによって、走行によって発生する環境負荷まで考慮した充電スケジュールをユーザに提示することができる。したがって、ユーザにとって、さらに使い勝手の良い充電装置10,40,50および充電システム1,2,3,4を実現することができる。
充電時環境負荷指数は、その後の電動車両20,20A,20B,20Cの走行で消費されると考えると、走行時環境負荷指数と考えることもできる。したがって、エンジンによる走行の走行時環境負荷指数と、充電時環境負荷指数とが合算された総合環境負荷指数が環境負荷指数表示部13に表示される場合には、走行時環境負荷指数として表示されてもよい。
また、以上に述べた各実施の形態では、充電装置10,40,50および充電システム1,2,3,4が、電動車両20,20A,20B,20Cに搭載される車載バッテリー21を充電する電動車両用充電装置および電動車両用充電システムである場合について説明したが、これに限定されず、他の装置に搭載されるバッテリーを充電する充電装置および充電システムであってもよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせることが可能である。また、各実施の形態の任意の構成要素を適宜、変更または省略することが可能である。
1,2,3,4 充電システム、10,40,50 充電装置、11 充電制御部、12 環境負荷データ記憶部、13 環境負荷指数表示部、14 出発時刻入力部、20,20A,20B,20C 電動車両、21 車載バッテリー、22 蓄電量検出部、23 車両側コネクタ、30 外部電源、41 目的地入力部、42 必要蓄電量算出部、51 目標蓄電量入力部、60 充電設備、61 設備側コネクタ。

Claims (9)

  1. 外部電源から供給される電力によってバッテリーを充電する充電装置であって、
    前記バッテリーの充電に関する制御を行う充電制御部と、
    前記バッテリーの使用を開始する時刻である使用開始時刻の候補となる複数の使用開始時刻候補を、各前記使用開始時刻候補に応じて前記充電制御部によって求められる環境負荷の大きさを表す環境負荷指数とともに出力する環境負荷指数出力部と、
    前記環境負荷指数出力部によって出力された前記複数の使用開始時刻候補のうちのいずれかの使用開始時刻候補が、前記使用開始時刻として入力される使用開始時刻入力部とを備え、
    前記環境負荷指数は、各前記使用開始時刻候補に応じて前記バッテリーの充電を行うときに必要となる前記電力を発電する際に発生する環境負荷の大きさを表す充電時環境負荷指数を含み、
    前記充電制御部は、
    前記バッテリーに現在蓄電されている電力量である現在蓄電量に基づいて、前記現在蓄電量から予め定める蓄電量まで前記バッテリーを充電するために必要な時間である必要充電時間を算出し、
    算出した前記必要充電時間と、時間帯別の前記充電時環境負荷指数とに基づいて、各前記使用開始時刻候補に応じた前記バッテリーの充電スケジュールおよび前記環境負荷指数を算出し、
    算出した前記環境負荷指数を、各前記使用開始時刻候補とともに前記環境負荷指数出力部に出力させるとともに、
    前記バッテリーの過去の充電記録に基づいて、過去の前記環境負荷指数の平均を表す平均環境負荷指数、および過去の前記環境負荷指数のうち最も小さい環境負荷指数を表す最小環境負荷指数の少なくとも一方を、前記環境負荷指数の参考となる参考環境負荷指数として算出し、
    算出した前記参考環境負荷指数を、各前記使用開始時刻候補に応じた前記環境負荷指数とともに前記環境負荷指数出力部に出力させ、
    前記使用開始時刻入力部に入力された前記使用開始時刻に応じて、前記バッテリーの充電を行うことを特徴とする充電装置。
  2. 前記充電制御部は、各前記使用開始時刻候補について、前記使用開始時刻候補までに前記バッテリーの充電が完了し、かつ、前記充電時環境負荷指数が最も小さくなるように、前記充電スケジュールおよび前記環境負荷指数を算出することを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
  3. 前記充電制御部は、各前記使用開始時刻候補について、前記使用開始時刻候補から予め定める時間前に前記バッテリーの充電が完了するように、前記充電スケジュールおよび前記環境負荷指数を算出することを特徴とする請求項に記載の充電装置。
  4. 前記充電制御部は、前記バッテリーの満蓄電量を前記予め定める蓄電量として、前記必要充電時間を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の充電装置。
  5. 前記バッテリーの蓄電量の目標となる目標蓄電量が入力される目標蓄電量入力部を備え、
    前記充電制御部は、前記目標蓄電量入力部に入力された前記目標蓄電量を前記予め定める蓄電量として、前記必要充電時間を算出することを特徴とする請求項のいずれか1つに記載の充電装置。
  6. 前記バッテリーは、電動車両に搭載され、前記電動車両の走行の動力源として使用される車載バッテリーであり、
    前記電動車両の目的地が入力される目的地入力部と、
    前記電動車両が現在地から前記目的地入力部に入力された目的地まで走行するために必要な前記バッテリーの蓄電量である必要蓄電量を算出する必要蓄電量算出部とを備え、
    前記充電制御部は、前記必要蓄電量算出部によって算出された前記必要蓄電量を前記予め定める蓄電量として、前記必要充電時間を算出することを特徴とする請求項のいずれか1つに記載の充電装置。
  7. 前記電動車両は、前記バッテリー以外に、前記電動車両の走行に使用可能な他の動力源を備えており、
    前記環境負荷指数出力部は、
    前記充電時環境負荷指数と、前記バッテリーに蓄積された電力を使用せずに前記他の動力源を使用して前記電動車両が走行するときに発生する環境負荷の大きさを表す走行時環境負荷指数とを含む前記環境負荷指数を出力するか、または
    前記充電時環境負荷指数として、前記充電時環境負荷指数と前記走行時環境負荷指数とが合算された総合環境負荷指数を含む前記環境負荷指数を出力することを特徴とする請求項6に記載の充電装置。
  8. 外部電源から供給される電力によってバッテリーを充電する充電装置であって、
    前記バッテリーは、電動車両に搭載され、前記電動車両の走行の動力源として使用される車載バッテリーであり、
    前記電動車両は、前記バッテリー以外に、前記電動車両の走行に使用可能な他の動力源を備えており、
    前記バッテリーの充電に関する制御を行う充電制御部と、
    前記バッテリーの使用を開始する時刻である使用開始時刻の候補となる複数の使用開始時刻候補を、各前記使用開始時刻候補に応じて前記充電制御部によって求められる環境負荷の大きさを表す環境負荷指数とともに出力する環境負荷指数出力部と、
    前記環境負荷指数出力部によって出力された前記複数の使用開始時刻候補のうちのいずれかの使用開始時刻候補が、前記使用開始時刻として入力される使用開始時刻入力部と、
    前記電動車両の目的地が入力される目的地入力部と、
    前記電動車両が現在地から前記目的地入力部に入力された目的地まで走行するために必要な前記バッテリーの蓄電量である必要蓄電量を算出する必要蓄電量算出部とを備え、
    前記環境負荷指数は、各前記使用開始時刻候補に応じて前記バッテリーの充電を行うときに必要となる前記電力を発電する際に発生する環境負荷の大きさを表す充電時環境負荷指数を含み、
    前記充電制御部は、
    前記必要蓄電量算出部によって算出された前記必要蓄電量を予め定める蓄電量として、前記バッテリーに現在蓄電されている電力量である現在蓄電量に基づいて、前記現在蓄電量から前記予め定める蓄電量まで前記バッテリーを充電するために必要な時間である必要充電時間を算出し、
    算出した前記必要充電時間と、時間帯別の前記充電時環境負荷指数とに基づいて、各前記使用開始時刻候補に応じた前記バッテリーの充電スケジュールおよび前記環境負荷指数を算出し、
    算出した前記環境負荷指数を、各前記使用開始時刻候補とともに前記環境負荷指数出力部に出力させ、
    前記使用開始時刻入力部に入力された前記使用開始時刻に応じて、前記バッテリーの充電を行い、
    前記環境負荷指数出力部は、
    前記充電時環境負荷指数と、前記バッテリーに蓄積された電力を使用せずに前記他の動力源を使用して前記電動車両が走行するときに発生する環境負荷の大きさを表す走行時環境負荷指数とを含む前記環境負荷指数を出力するか、または
    前記充電時環境負荷指数として、前記充電時環境負荷指数と前記走行時環境負荷指数とが合算された総合環境負荷指数を含む前記環境負荷指数を出力することを特徴とする充電装置。
  9. 求項1〜のいずれか1つに記載の充電装置と、
    外部電源とを備えることを特徴とする充電システム
JP2013241535A 2013-11-22 2013-11-22 充電装置および充電システム Active JP5709968B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013241535A JP5709968B1 (ja) 2013-11-22 2013-11-22 充電装置および充電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013241535A JP5709968B1 (ja) 2013-11-22 2013-11-22 充電装置および充電システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5709968B1 true JP5709968B1 (ja) 2015-04-30
JP2015104175A JP2015104175A (ja) 2015-06-04

Family

ID=53277182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013241535A Active JP5709968B1 (ja) 2013-11-22 2013-11-22 充電装置および充電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5709968B1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6512151B2 (ja) * 2016-03-30 2019-05-15 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド自動車
WO2018180583A1 (ja) * 2017-03-27 2018-10-04 日本電気株式会社 プラン情報提供システム、プラン情報提供方法、および記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015104175A (ja) 2015-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11465527B2 (en) Charging control system and charging control method of electric vehicle
US10859390B2 (en) Electric vehicle charging network services
EP2216199B1 (en) System for optimizing battery pack cut-off voltage
US9170118B2 (en) Navigation system for electric vehicle
CN104105946B (zh) 用于为交通工具提供电子日程安排表的方法和设备
US8874358B2 (en) Route guidance device, method, and program
CN103688137B (zh) 驾驶辅助装置
JP5704372B2 (ja) 充電情報提供装置
TWI479772B (zh) 電動車充電系統及其適用之充電方法
JP5575008B2 (ja) 電力供給システム、電力供給装置及び電力供給方法
JP4863217B2 (ja) 節約金額出力装置、及びナビゲーション装置
KR102668306B1 (ko) 친환경 하이브리드 자동차 및 그를 위한 충전 제어 방법
WO2013037250A1 (en) System for providing route plans for plug-in hybrid electric vehicle and method thereof
JP2008100645A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2011196826A (ja) 車載バッテリ充電支援装置、車載バッテリ充電支援方法及びコンピュータプログラム
US20230311699A1 (en) Charge control system
JP5709968B1 (ja) 充電装置および充電システム
US20150292463A1 (en) Vehicle control device
KR101278676B1 (ko) 전기자동차의 전기 잔량 관리 시스템 및 방법
JP5631470B1 (ja) 充電装置および充電システム
JP2014207814A (ja) 電源装置および電源装置の制御方法
JPWO2019244213A1 (ja) 車両管理システム、車両管理コンピュータ、及び車両管理方法
KR20210020645A (ko) 전기차 충전 제어 시스템 및 방법
JP5963901B1 (ja) エネルギーマネジメント装置
JP2023173308A (ja) 電力制御装置、プログラム及び電力制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150303

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5709968

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250