JP5708548B2 - 形状測定方法 - Google Patents

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本発明は、ワークを載置する載置面を有する載置部と、ワークの表面を走査する触針と、を有する形状測定装置によってワークの形状を測定する形状測定方法に関する。
デジタルカメラやレーザービームプリンターの高性能化に伴い、これらに内蔵されたミラーやレンズなどのワークの表面形状を高精度に測定することが求められている。
ワークの表面形状を測定する場合、形状測定装置の座標系とワークを固定する治具の座標系とのずれ、ワーク及び触針の変位を検出するための参照ミラーの歪み、ワークの傾斜面を測定する際の触針及びワーク間の摩擦による触針の倒れなどに起因して測定誤差が発生する。
これに関連して、下記の特許文献1には、測定時の触針の姿勢を読み取り、姿勢に応じて触針にかける測定押圧を調整する技術が開示されている。この技術によれば、触針とワークとの間に発生する摩擦が軽減され、ワークの傾斜面を測定する際の触針の倒れに起因して発生する測定誤差(ヒステリシス)を低減することができる。
しかしながら、特許文献1の技術では、ワークの傾斜面を測定する際の触針の倒れに起因して発生する測定誤差を低減することはできるが、その他の要因による測定誤差を低減することはできない。また、測定押圧を調整する調整機構を有するため、装置構成が複雑になるという問題がある。
特開2004−28684号公報
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、装置構成を複雑化させることなく、形状測定装置の座標系と治具の座標系とのずれ、参照ミラーの歪み、ワークの傾斜面を測定する際の触針の倒れなどに起因して発生する測定誤差を低減することができる形状測定方法を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段により達成される。
(1)ワークを載置する載置面を有する載置部と、前記ワークの表面を走査する触針と、を有する形状測定装置によってワークの形状を測定する形状測定方法であって、前記載置面内で第1の向きに配置される前記ワーク上の所定の走査経路に沿って前記触針を走査して、当該走査経路の第1の形状データを取得するステップ(a)と、前記ステップ(a)において前記第1の形状データが取得された前記ワークを、前記載置面に直交する軸周りに回転させて、当該ワークの向きを前記第1の向きから第2の向きに変更するステップ(b)と、前記ステップ(b)において前記第2の向きに変更された前記ワークの前記走査経路に沿って前記触針を走査して、当該走査経路の第2の形状データを取得するステップ(c)と、前記ステップ(a)及び前記ステップ(c)においてそれぞれ取得された前記第1及び第2の形状データに基づいて、前記走査経路の第3の形状データを算出するステップ(d)と、を有し、前記ステップ(a)及び前記ステップ(c)のそれぞれにおいて、前記走査経路に沿って前記触針が往復され、前記第1及び第2の形状データは往路の形状データと復路の形状データとをそれぞれ含み、前記ステップ(d)において、前記第1の形状データの前記往路及び復路の形状データ並びに前記第2の形状データの前記往路及び復路の形状データに基づいて、前記第3の形状データが算出される形状測定方法。
(2)前記第1の向きと前記第2の向きとは前記載置面に直交する軸周りに180°反対向きである上記(1)に記載の形状測定方法。
)前記形状測定装置は、前記載置部を前記載置面と直交する軸周りに回転させる回転部をさらに有し、前記ステップ(b)において、前記回転部によって前記載置部が回転されることにより、前記ワークが回転される上記(1)または(2)に記載の形状測定方法。
)前記ワークには、第1方向に沿った1本の直線的な走査経路である第1の走査経路と、前記第1方向に直交する第2方向に沿った複数の直線的な走査経路を含む第2の走査経路と、が指定され、前記ステップ(a)及び前記ステップ(c)のそれぞれにおいて、前記触針が前記第1の走査経路に沿って走査される上記(1)〜()のいずれか1つに記載の形状測定方法。
)前記触針を前記第2の走査経路に沿って走査して前記第2の走査経路の形状データを取得するステップ(e)をさらに有する上記()に記載の形状測定方法。
本発明によれば、異なる向きでワークを測定して得られた第1及び第2の形状データから算出される第3の形状データをワークの形状データとすることにより、装置構成を複雑化することなく、形状測定装置の座標系と治具の座標系とのずれ、参照ミラーの歪み、ワークの傾斜面を測定する際に発生する触針の倒れなどに起因して発生する測定誤差を低減することができる。
本発明の一実施形態に係る形状測定装置を示す正面図である。 図1に示される形状測定装置による形状測定方法を示すフローチャートである。 第1の向きに配置されたワークを示す概略斜視図である。 ワークに指定される第2の走査経路を示す概略図である。 ワークに指定される第1の走査経路を示す概略図である。 往路及び復路の第1の形状データを示すグラフである。 ワークをZ軸周りに180度回転する様子を示す図である。 第2の向きに配置されたワークを示す概略斜視図である。 往路及び復路の第2の形状データを示すグラフである。 治具をX軸周りに180度回転する様子を示す図である。 ワークの裏面を上にして、第1の向きに配置されたワークを示す概略斜視図である。 裏面の往路及び復路の第1の形状データを示すグラフである。 裏面の往路及び復路の第2の形状データを示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る形状測定装置1を示す正面図である。図1において、左右方向をX方向、上下方向をZ方向、X方向及びZ方向に直交する方向をY方向と定義する。
本実施形態に係る形状測定装置1は、図1に示されるように、定盤P上に取り付けられたベース部10と、ベース部10の外周に設けられた変位量検出部20と、定盤P上に固定された門型のフレームFに備え付けられたヘッド部30と、を有する。ベース部10、変位量検出部20及びヘッド部30は、制御部(不図示)によって制御される。
<ベース部10>
ベース部10は、定盤P上に固定されるXY駆動ステージ11と、XY駆動ステージ11上に設けられる回転部12と、回転部12上に設けられる載置部13と、を有する。また載置部13上には治具Jが固定される。
XY駆動ステージ11は、ワークWをXY方向に移動させる。XY駆動ステージ11は、ワークWをX方向に移動させるためのX駆動ステージ11Xと、ワークWをY方向に移動させるためのY駆動ステージ11Yと、を有する。
X駆動ステージ11Xは、定盤P上に固定されたX固定部110Xと、X固定部110Xの上方に配置され、X固定部110Xに対してX方向に移動自在なX可動部111Xと、X可動部111Xを駆動させるX駆動部112Xと、を有する。制御部がX駆動部112Xを制御することによって、ワークWのX方向の移動が制御される。
同様に、Y駆動ステージ11Yは、X駆動ステージ11XのX可動部111X上に固定されたY固定部110Yと、Y固定部110Yの上方に配置され、Y固定部110Yに対してY方向に移動自在なY可動部111Yと、Y可動部111Yを駆動させるY駆動部112Yと、を有する。制御部がY駆動部112Yを制御することによって、ワークWのY方向の移動が制御される。
回転部12は、ワークWをZ軸周りに回転させる。回転部12は、Y駆動ステージ11YのY可動部111Y上に固定された固定部121と、固定部121に対してZ軸周りに回転自在に設けられた可動部122と、可動部122を駆動させる駆動部123と、を有する。制御部が駆動部123を制御することによって、ワークWのZ軸周りの回転が制御される。
載置部13は、載置面13a上にワークWを載置する。ワークWは治具Jに保持された状態で載置面13a上に載置される。
治具Jは、ワークWを保持する。治具Jには貫通孔が設けられており、治具Jの表裏が反転されても、貫通孔を介してワークWの裏面の測定が可能である。
<変位量検出部20>
変位量検出部20は、ワークWのX方向の変位量を検出するX方向変位量検出部20Xと、ワークWのY方向の変位量を検出するY方向変位量検出部(不図示)と、を有する。ここで、X方向変位量検出部20XとY方向変位量検出部とは同様の構成であって、かつ同様の方法によってワークWの変位量が検出されるため、ここではX方向変位量検出部20Xの説明を行う。
X方向変位量検出部20Xは、ワークWのX方向の変位量を検出する。X方向変位量検出部20Xは、載置部13の載置面13a上に設けられたミラー部材21と、ミラー部材21と対向する位置に設けられたレーザー干渉計22と、を有する。
ミラー部材21は、レーザー光を反射する反射壁21aを有する。レーザー干渉計22は、レーザー光源221から照射されミラー部材21の反射壁21aによって反射されたレーザー光L1の位相変化をセンサー(不図示)によって検知することで、ワークWのX方向の変位量を算出する。
<ヘッド部30>
ヘッド部30は、フレームFに備え付けられたZ駆動装置31と、Z駆動装置31に連結されるプローブ装置32と、プローブ装置32の上方に設けられるZ軸レーザー干渉計33と、を有する。
Z駆動装置31は、プローブ装置32をZ方向に移動させる。Z駆動装置31は、フレームFに固定されたZ固定部310と、Z固定部310に対してZ方向に移動自在なZ可動部311と、Z可動部311を駆動させるZ駆動部(不図示)と、を有する。制御部がZ駆動部を制御することによって、プローブ装置32のZ方向の移動が制御される。
プローブ装置32は、Z駆動装置31のZ可動部311に連結される本体部320と、本体部320の内部に設けられた軸受部321と、軸受部321にZ方向へ移動可能に挿入された触針322と、触針322の上部に固定されたZミラー部材323と、を有する。
軸受部321は、空気を利用した静圧軸受になっており、触針322を重力とおよそつり合いの取れた状態に保持しつつ、触針322のZ方向の移動を許容する。触針322は、ワークWの表面を走査する。触針322は、軸受部321に支持され、滑らかにZ方向に移動される。よって触針322は、ワークWに一定の低負荷をかけた状態でZ方向に移動される。Zミラー部材323は、レーザー光を反射する反射壁323aを有する。
Z軸レーザー干渉計33は、レーザー光源331から照射されZミラー部材323の反射壁323aによって反射されたレーザー光L2の位相変化をセンサー(不図示)によって検知することで、触針322のZ方向の変位量を算出する。
以上、説明した形状測定装置1では、触針322の先端がワークWの表面に接触した状態でXY駆動ステージ11が作動され、治具Jに固定されたワークWがXY平面内で2次元的に走査される。ワークWがXY平面内で2次元的に走査されることによって、ワークWの表面形状に沿って触針322がZ方向に変位される。このとき、レーザー干渉計22によって検出される載置部13のXY座標と、Z軸レーザー干渉計33によって検出される触針322のZ座標と、からワークWの3次元形状データが算出される。
以下、形状測定装置1によりワークWの形状を測定する形状測定方法について、図2〜図13を用いて説明する。
図2は、形状測定装置1による形状測定方法の手順を示すフローチャートである。
S01では、ワークWが載置面13a上に載置される。ワークWは治具Jに固定され、治具Jを介して載置面13aに載置される。ワークWの載置面13aでの向きを第1の向きとする。
図3は、第1の向きに配置されたワークWを示す概略斜視図である。ワークWは、付勢部材(不図示)によって上から抑えられるように保持される。また、治具J上にはワークWの傾きを補正するための基準球B1〜B5が設けられている。基準球B1,B2のワークWが設けられている側の反対側には、付勢部(不図示)が設けられており、付勢部材の保持力より弱い当該付勢部の力によって基準球B1,B2がワークWの右側面に押し付けられている。
S02では、基準球B1,B2のZ方向における頂点のXY座標が測定される。具体的には、触針322が基準球B1,B2の表面を順番に走査することにより、Z方向における頂点のXY座標が測定される。測定されたXY座標に基づいて、ワークWの載置時のXY平面における形状測定装置1に対する傾きを補正するための補正データが取得され、以下のS04,S05において取得されるそれぞれの形状データは当該補正データによって補正される。
S03では、基準球B3,B4,B5のZ方向における頂点のXYZ座標が測定される。基準球B3,B4,B5は、図3に示されるように、三角形をなすように配置されている。ここで測定されたXYZ座標に基づいて、治具JのXYZ方向の形状測定装置1に対する傾きを補正するための補正データが取得され、以下のS04,S05において取得されるそれぞれの形状データは当該補正データによって補正される。なお、基準球B3,B4,B5は正三角形をなすように配置されることが好ましいが、これに限られない。
S04では、触針322が第2の走査経路R2に沿って走査され、第2の走査経路R2の形状データが取得される。第2の走査経路R2は、Y方向(第2方向)に沿った複数の直線的な走査経路を含む。具体的には、触針322は、図4に示されるように、スタート位置SPからY方向上向き、X方向右向き、Y方向下向き、X方向右向きにジグザグ状に走査され、X方向の所定の位置まで走査を繰り返す。
S05では、触針322が第1の走査経路R1に沿って往復して走査され、第1の走査経路R1の第1の形状データD1が取得される。第1の走査経路R1は、図5に示されるように、X方向(第1方向)に沿った1本の直線的な走査経路である。
図6は往路及び復路の第1の形状データD1を示すグラフである。第1の走査経路R1の第1の形状データD1は、図6に示されるように、往路の第1の形状データ(第1の形状データの往路の形状データ)DG1と復路の第1の形状データ(第1の形状データの復路の形状データ)DB1とから構成される。往路の第1の形状データDG1及び復路の第1の形状データDB1は、形状測定装置1の座標系と治具Jの座標系とのずれ、ミラー部材21及びZミラー部材323の歪み、ワークWの傾斜面を測定する際に発生する触針322の倒れに起因して、それぞれ異なる。
S06では、図7に示されるように、ワークWが回転部12によってZ軸周りに180度回転される。回転後のワークWの向きを第2の向きとする。なお、治具Jは回転部12によってZ軸周りに180度回転されたが、手動で回転されてもよい。
図8は、第2の向きに配置されたワークWを示す概略斜視図である。第2の向きと第1の向きとは載置面13aに直交する軸周りに180°反対向きである。
S07では、S02と同様に、基準球B1,B2のZ方向における頂点のXY座標が測定される。そして、測定されたXY座標に基づいて、ワークWの載置時のXY平面における形状測定装置1に対する傾きを補正するための補正データが取得され、以下のS09において取得される形状データは当該補正データによって補正される。
S08では、S03と同様に、基準球B3,B4,B5のZ方向における頂点のXYZ座標が測定される。そして、測定されたXYZ座標に基づいて、治具JのXYZ方向の形状測定装置1に対する傾きを補正するための補正データが取得され、以下のS09において取得される形状データは当該補正データによって補正される。
S09では、触針322が第1の走査経路R1に沿って往復して走査され、第1の走査経路R1の第2の形状データD2が取得される。第1の走査経路R1の第2の形状データD2は、図9に示されるように、往路の第2の形状データ(第2の形状データの往路の形状データ)DG2と復路の第2の形状データ(第2の形状データの復路の形状データ)DB2とから構成される。往路の第2の形状データDG2及び復路の第2の形状データDB2は、形状測定装置1の座標系と治具Jの座標系とのずれ、ミラー部材21及びZミラー部材323の歪み、ワークWの傾斜面を測定する際に発生する触針322の倒れに起因して、それぞれ異なる。
S10では、第1の走査経路R1の第1の形状データD1及び第2の形状データD2に基づいて、第1の走査経路R1の第3の形状データが算出される。具体的には、往路の第1の形状データDG1及び復路の第1の形状データDB1並びに往路の第2の形状データDG2及び復路の第2の形状データDB2の4つの形状データが、制御部によって平均化されることによって、第3の形状データが算出される。よって、異なる向きでワークWを測定して得られた第1の形状データD1及び第2の形状データD2から算出される第3の形状データをワークWの形状データとすることにより、装置構成を複雑化することなく、形状測定装置1の座標系と治具Jの座標系とのずれ、ミラー部材21及びZミラー部材323の歪み、ワークWの傾斜面を測定する際に発生する触針322の倒れに起因して発生する測定誤差を低減することができる。
S11では、ワークWの表裏面の測定が終了したかが判断される。ワークの表裏面の測定が終了したと判断される場合(S11:YES)、処理が終了される。
一方、ワークWの表裏面の測定が終了していないと判断される場合(S11:NO)、S12の処理が行われた後に、S02の処理に戻る。
S12では、ワークWの裏面を測定するため、ワークWの表裏が反転される。具体的には、図10に示されるように、ワークWが手動でX軸周りに180度回転される。なお、治具Jは手動によってX軸周りに回転されているが、形状測定装置1にX回転部がさらに設けられ、当該X回転部によって回転されてもよい。
図11は、ワークWの裏面を上にして、第1の向きに配置されたワークWを示す概略斜視図である。図11では、明瞭化のため、基準球B1〜B5及び付勢部材Sは省略している。ワークWは、載置部13と治具Jとの間に配置され、治具Jに設けられた脚部J1が載置面13a上に載置される。
そして、裏面に対してもS02以下の処理が行われる。なお、治具Jには、図11に示されるように、開口部M1〜M5が設けられているため、S02,S03,S07,S08において、基準球B1〜B5のZ方向における頂点の座標が測定される際、当該開口部M1〜M5を介して基準球B1〜B5のZ方向の頂点の座標を測定することができる。また、治具Jには貫通孔M6が設けられているため、S04,S05,S09において、触針322がワークWの裏面の走査経路に沿って走査される際、貫通孔M6を介して、ワークWの裏面の形状データが取得される。
具体的には、S04において裏面の第2の走査経路の形状データが取得される。次にS05において、裏面の第1の走査経路の第1の形状データD3が取得される。裏面の第1の走査経路の第1の形状データD3は、図12に示されるように、裏面の往路の第1の形状データDG3及び裏面の復路の第1の形状データDB3から構成される。さらにS09において、裏面の第1の走査経路の第2の形状データD4が取得される。裏面の第1の走査経路の第2の形状データD4は、図13に示されるように、裏面の往路の第2の形状データDG4及び裏面の復路の第2の形状データDB4から構成される。さらにS10において、裏面の第1の走査経路の第1の形状データD3及び第2の形状データD4に基づいて、裏面の第1の走査経路の第3の形状データが算出される。
以上のとおり、図2に示されるフローチャートの処理による形状測定方法であれば、異なる向きでワークを測定して得られた第1の形状データD1,D3及び第2の形状データD2,D4から算出される第3の形状データをワークWの形状データとすることにより、装置構成を複雑化することなく、形状測定装置1の座標系と治具Jの座標系とのずれ、ミラー部材21及びZミラー部材323の歪み、ワークWの傾斜面を測定する際に発生する触針322の倒れなどに起因して発生する測定誤差を低減することができる。
また、ワークWには、X方向に沿った1本の直線的な走査経路である第1の走査経路R1と、Y方向に沿った複数の直線的な走査経路を含む第2の走査経路R2とが指定される。触診322は、第1の走査経路R1に沿って往復して走査され、また第2の走査経路R2に沿って走査されるため、X方向に複数の直線的な走査経路を含む場合と比較して、ワークWの測定時間が短縮される。また、第1の走査経路R1が指定されるX方向は、ワークWの主要な光学性能(例えば焦点距離)が定義される方向である。本発明では当該X方向に沿って触針322が走査されるため、時間変化に伴う温度変化によって発生する当該X方向の測定誤差が低減される。
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
例えば、上述した実施形態では、S06において、ワークWはZ軸周りに180度回転された。しかしながら、回転される角度は180度以外の角度であってもよい。
また、上述した実施形態では、S05及びS09において、触針322が第1の走査経路を往復された。しかしながら、片道のみ走査されてもよい。
また、上述した実施形態では、第1の向きと第2の向きの2つの向きの形状データが取得され、2つの向きの形状データに基づいてワークWの形状データが算出された。しかしながら、3つ以上の向きの形状データが取得され、3つ以上の向きの形状データに基づいてワークWの形状データが算出されてもよい。
1 形状測定装置、
10 ベース部、
12 回転部、
13 載置部、
13a 載置面、
20 変位量検出部、
30 ヘッド部、
322 触針、
D1 第1の形状データ、
D2 第2の形状データ、
DB1 往路の第1の形状データ(第1の形状データの往路の形状データ)、
DB2 往路の第2の形状データ(第2の形状データの往路の形状データ)、
DG1 復路の第1の形状データ(第1の形状データの復路の形状データ)、
DG2 復路の第2の形状データ(第2の形状データの復路の形状データ)、
R1 第1の走査経路、
R2 第2の走査経路、
W ワーク。

Claims (5)

  1. ワークを載置する載置面を有する載置部と、前記ワークの表面を走査する触針と、を有する形状測定装置によってワークの形状を測定する形状測定方法であって、
    前記載置面内で第1の向きに配置される前記ワーク上の所定の走査経路に沿って前記触針を走査して、当該走査経路の第1の形状データを取得するステップ(a)と、
    前記ステップ(a)において前記第1の形状データが取得された前記ワークを、前記載置面に直交する軸周りに回転させて、当該ワークの向きを前記第1の向きから第2の向きに変更するステップ(b)と、
    前記ステップ(b)において前記第2の向きに変更された前記ワークの前記走査経路に沿って前記触針を走査して、当該走査経路の第2の形状データを取得するステップ(c)と、
    前記ステップ(a)及び前記ステップ(c)においてそれぞれ取得された前記第1及び第2の形状データに基づいて、前記走査経路の第3の形状データを算出するステップ(d)と、
    を有し、
    前記ステップ(a)及び前記ステップ(c)のそれぞれにおいて、前記走査経路に沿って前記触針が往復され、
    前記第1及び第2の形状データは往路の形状データと復路の形状データとをそれぞれ含み、
    前記ステップ(d)において、前記第1の形状データの前記往路及び復路の形状データ並びに前記第2の形状データの前記往路及び復路の形状データに基づいて、前記第3の形状データが算出される形状測定方法。
  2. 前記第1の向きと前記第2の向きとは前記載置面に直交する軸周りに180°反対向きである請求項1に記載の形状測定方法。
  3. 前記形状測定装置は、前記載置部を前記載置面と直交する軸周りに回転させる回転部をさらに有し、
    前記ステップ(b)において、前記回転部によって前記載置部が回転されることにより、前記ワークが回転される請求項1または2に記載の形状測定方法。
  4. 前記ワークには、
    第1方向に沿った1本の直線的な走査経路である第1の走査経路と、
    前記第1方向に直交する第2方向に沿った複数の直線的な走査経路を含む第2の走査経路と、が指定され、
    前記ステップ(a)及び前記ステップ(c)のそれぞれにおいて、前記触針が前記第1の走査経路に沿って走査される請求項1〜のいずれか1項に記載の形状測定方法。
  5. 前記触針を前記第2の走査経路に沿って走査して前記第2の走査経路の形状データを取得するステップ(e)をさらに有する請求項に記載の形状測定方法。
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