JP5702574B2 - 送信タイミングを補正する無線基地局および無線基地局における送信タイミング補正方法 - Google Patents

送信タイミングを補正する無線基地局および無線基地局における送信タイミング補正方法 Download PDF

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本発明は、送信タイミングを補正する無線基地局および無線基地局における送信タイミング補正方法に関するものである。
MBMSとは、マルチメディア放送および同報サービスを意味するMultimedia Broadcast and Multicast Serviceの略であり、動画や音楽などのマルチメディアコンテンツを既存ネットワーク、特にW−CDMAをベースとする3G携帯電話網、GSM/EDGEをベースとする2.5G携帯電話網で効率よく配信するための技術である。
MBMSは、既存の1対1でのデータ通信(ユニキャスト通信)が利用するW−CDMA携帯電話ネットワークと親和性が高い技術であり、無線基地局は、MBMSとユニキャスト通信の両方の通信システムに対応することが可能である。
無線基地局と移動端末との間に建物などがある場合、その影響を受けて特定の場所でスポット的に移動端末の受信品質が劣化する場合がある。このような場合は、その特定の場所への伝送路状況が良好な場所に無線基地局を増設することで、移動端末の受信品質を改善することができる。
複数の無線基地局が、同一の周波数および同一のタイミングで同一のデータを送信している場合、移動端末は、複数の無線基地局から受信したデータを合成して、受信品質を改善することができる。
しかし、そのためには、移動端末が複数の無線基地局が送信したデータを受信するタイミングがガード区間(Guard Interval)内に収まっていなければならない。ガード区間とは、所定の時間範囲であり、移動端末は、ガード区間内に到達したデータは、合成処理をすることにより、シンボル間干渉およびサブキャリア信号間干渉を生じることなく、全ての受信データを有効電力として利用し、受信品質を改善することができる。しかし、ガード区間外に受信したデータは妨害波となるため、逆に受信品質を劣化させる。
各無線基地局から移動端末への距離、伝送路状況等に応じて、各無線基地局から移動端末への伝搬遅延は異なるため、各無線基地局がデータを送信するタイミングが同時であったとしても、移動端末は、各無線基地局からの送信データを、異なるタイミングで受信する。
無線基地局は、無線制御装置(REC:Radio Equipment Control)および無線装置(RE:Radio Equipment)から構成される。無線制御装置と無線装置を接続するインターフェース規格としては、CPRI(Common Public Radio Interface)などがある。CPRI規格のもと、1台の無線制御装置に対して複数の無線装置を接続することができる。
CPRIには、イーサーネットに基づく高速インターフェースである、Fast C&M Channelというチャネルが存在する。しかし、このチャネルは有効に利用されていない場合が多いため、このチャネルを有効に利用することにより、無線制御装置と無線装置との間のデータ伝送を高速にする発明がなされている(特許文献1参照)。
特開2007−312185号公報
移動端末の受信品質がスポット的に劣化している場合は、無線基地局を増設することにより、受信品質を改善することができる。しかし、無線基地局の増設は、設備費、設置費が高いためコストがアップする。また、増設した無線基地局を運用する上においても、増設した無線基地局が消費する電力によりコストがアップする。
コストアップを避けるためには、無線基地局を増設する代わりに無線基地局の一部である無線装置のみを増設することが考えられる。無線装置のみを増設することにより、無線基地局を増設する場合に比べて、無線制御装置が不要となる分、設備費、設置費を安価にすることができる。また、運用する上においても無線制御装置の分だけ消費電力を削減することができ、コストを削減できる。
しかし、増設した無線装置が送信するデータによって、移動端末の受信品質を向上させるためには、増設した無線装置が送信するデータが、移動端末においてガード区間内に受信されなければならない。
したがって、無線装置を増設する場合、無線制御装置は、増設した無線装置が送信するデータを、移動端末がガード区間内に受信できるように、送信タイミングを補正しなければならない。
また、無線基地局が、MBMSとユニキャスト通信のように2つの通信方式に対応している場合は、無線制御装置は、両方の信号方式のガード区間を考慮して、送信タイミングを補正しなければならない。MBMSとユニキャスト通信では、MBMSのガード区間の方がユニキャスト通信のガード区間よりも長い。
特許文献1の方法は、無線制御装置と無線装置間のデータ通信を高速にする方法であるが、この方法は、無線装置と移動端末間の伝送路状況に起因する受信品質の劣化を改善することはできない。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、ガード区間が異なる2つの信号方式に対応する無線基地局において、異なるガード区間に対応して、2つの信号方式の受信品質を改善することができる無線基地局および送信タイミングの補正方法を提供することである。
上述した諸課題を解決すべく、第1の発明による無線基地局は、
第1の信号方式および第2の信号方式をサポートする無線信号で通信する複数の無線装置と無線制御装置とを有し、
前記第1の信号方式のガード区間の方が前記第2の信号方式のガード区間よりも長い場合において、
前記無線制御装置は、前記第1の信号方式の送信タイミングのずれの許容時間の半分の値を最大の補正量として、前記第2の信号方式の送信タイミングを補正する無線基地局である。
また、前記無線基地局は、前記無線制御装置が、移動端末から受信された際の受信品質情報に基づいて前記第2の信号方式の送信タイミングを補正することが望ましい。
また、前記無線基地局は、前記無線制御装置が、前記第2の信号方式のガード区間1回あたりの補正量として前記第2の信号方式の送信タイミングを補正し、当該補正をする毎に、前記受信品質情報に基づいて次の補正を行うことが望ましい。
また本発明はこれらに実質的に相当する方法としても実現し得るものであり、本発明による無線基地局における送信タイミング補正方法は、
複数の無線装置と無線制御装置を有し、第1の信号方式および第2の信号方式の両方をサポートする無線基地局における送信タイミング補正方法であって、前記第1の信号方式のガード区間の方が前記第2の信号方式のガード区間よりも長い場合において、
前記無線制御装置が、前記第1の信号方式の送信タイミングのずれの許容時間の半分の値を最大の補正量として、前記第2の信号方式の送信タイミングを補正するステップを含む無線基地局における送信タイミング補正方法である。
本発明によれば、ガード区間が異なる2つの信号方式に対応する無線基地局において、異なるガード区間に対応して、2つの信号方式の受信品質を改善することができる送信タイミングの補正方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る、無線制御装置と2台の無線装置の接続構成図である。 本発明の一実施形態に係る、無線制御装置と2台の無線装置の接続構成図である。 本発明の一実施形態に係る、無線制御装置と2台の無線装置間の遅延情報の定義を示す図である。 本発明の一実施形態に係る、複数の無線基地局と移動端末との通信構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る、送信タイミング補正前の各無線装置における送信タイミングを示す図である。 本発明の一実施形態に係る、送信タイミング補正前の移動端末における各無線装置からの受信タイミングを示す図である。 本発明の一実施形態に係る、送信タイミング補正後の各無線装置における送信タイミングを示す図である。 本発明の一実施形態に係る、送信タイミング補正後の移動端末における各無線装置からの受信タイミングを示す図である。 本発明の一実施形態に係る、第2の無線装置の設置位置が適正か否かを判定する方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る、無線制御装置の送信タイミングを補正する方法を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係る無線基地局1に第2の無線装置12を増設した場合の概略的な接続構成図を示す。図1は、建物50の影響により無線基地局1と移動端末40との間の伝送路状況が良くないため、移動端末40との間の伝送路状況が良い場所に、第2の無線装置12を増設した場合を示している。
無線基地局1は、無線制御装置10および第1の無線装置11を有する。無線基地局1は、無線制御装置10と第1の無線装置11とが光ファイバーで接続された分離型構成の場合と無線制御装置10と第1の無線装置11とが一体となった一体型構成の場合がある。本実施形態においては、どちらの構成でもよい。
無線制御装置10は、ベースバンド処理部60および呼処理機能部70を有する。無線制御装置10は、第1の無線装置11に、移動端末40に送信するダウンリンク信号を出力し、第1の無線装置11から、移動端末40が送信するアップリンク信号を受けとる。ベースバンド部60は、データに、コーディング、マッピングおよびIFFTなどの処理をして、ダウンリンク信号を第1の無線装置11に出力する。また、第1の無線装置11からアップリンク信号を受け取り、FFT、デマッピングおよび復号などの処理を行う。呼処理機能部70は、呼処理を行う。
第1の無線装置11は、無線制御装置10からダウンリンク信号を受け取り、搬送波を変調して、移動端末40に送信する。
第2の無線装置12は、第1の無線装置11と光ファイバー等により接続される。第2の無線装置12は、第1の無線装置11が無線制御装置10から受け取る信号と同じ信号を、第1の無線装置11から受け取り、移動端末40に送信する。第2の無線装置12は、第1の無線装置11の送信タイミングから、光ファイバー等に起因する遅延分だけ遅延してデータを送信する。図1の構成の場合、第2の無線装置12の送信タイミングは、第1の無線装置11の送信タイミングから必ず遅延する。
図2に、第2の無線装置12を、第1の無線装置11に接続する代わりに無線制御装置10に直接接続する構成で増設した場合の接続構成図を示す。本構成の場合は、第1の無線装置11、第2の無線装置12ともに無線制御装置10に直接接続されているため、第2の無線装置12の送信タイミングが、必ずしも第1の無線装置11の送信タイミングより遅いとは限らない。
移動端末40が受信するデータの受信品質を向上させるためには、増設した第2の無線装置12が送信するデータが、移動端末40においてガード区間内に受信されなければならない。したがって、無線制御装置10は、第2の無線装置12が送信するデータが移動端末40においてガード区間内に受信されていない場合は、ガード区間内に受信できるように送信タイミングを補正する。
第2の無線装置12は、第1の無線装置11が接続するベースバンド部60と別のベースバンド部を有さないため、独立して送信タイミングを補正することができない。したがって、図1の構成において、第1の無線装置11と第2の無線装置12とを接続する光ファイバー等に起因する遅延時間がガード区間を超えている場合は、この遅延時間を無線制御装置10の送信タイミングを補正することによって縮めることは不可能である。したがって、第2の無線装置12の設置場所を適正な場所に変更しなければならない。
無線制御装置10は、第2の無線装置12が増設されると、通信を開始するためのリンク確立処理を行い、第1の無線装置11および第2の無線装置12から、図3に示す、TBdelayDL(1)、TBdelayUL(1)、Toffset、T2aおよびTa3などの遅延情報を収集する。リンク確立処理は、例えば、CPRIの仕様(CPRI Specification 4.5のStart-up Sequence)に記載されている順番に従って行われる。遅延情報の測定は、例えば、CPRIの仕様(CPRI Specification 4.2.9のLink Delay Accuracy and Cable Delay Calibration)に記載されている方法で実施される。
図4に、無線基地局1〜3が、移動端末40に同一の送信データを送信している状況を示す。無線基地局1に第2の無線装置12が増設される前は、無線基地局1の第1の無線装置11の送信タイミングは、他の無線基地局2、3の無線装置21、31の送信タイミングと同時になるように調整されている。しかし、無線基地局1〜3から移動端末40への伝搬遅延量はそれぞれ異なるため、移動端末40は、無線基地局1〜3が送信するデータを、それぞれ異なるタイミングで受信する。
図5に、第2の無線装置12を増設したことに伴う送信タイミングの補正を実施する前の、各無線装置の送信タイミングを示す。Tmaxは、無線装置がデータを送信する際の送信タイミングのずれの許容時間として、無線通信システムが規格で定める時間である。T12は、第1の無線装置11の送信タイミングと第2の無線装置12の送信タイミングとの差である。第2の無線装置12の送信タイミングは、第1の無線装置11と第2の無線装置12との間を接続する光ファイバー等による遅延分だけ、第1の無線装置11の送信タイミングから遅れたタイミングになっている。
図6に、各無線装置が図5の送信タイミングでデータを送信しているときの、移動端末40における、各無線装置からの送信データの受信タイミングを示す。Tgieは、MBMSのガード区間を示す。図6の例は、移動端末40は、無線装置21からの送信データを一番先に受け取り、続いて、第1の無線装置11、無線装置31、第2の無線装置12からの順で送信データを受け取っていることを示している。この例においては、第2の無線装置12からの送信データは、移動端末40において、ガード区間内に受信されていない。したがって、第2の無線装置12を増設しても、移動端末40の受信品質は改善していない。逆に、第2の無線装置12からの送信データは、移動端末40において、ガード区間外に受信されているので、移動端末40の受信品質は劣化している。
図7に、第1の無線装置11の送信タイミングが、無線装置21および無線装置31の送信タイミングより早くなるように、無線制御装置10の送信タイミングを補正した場合の例を示す。
図8に、各無線装置が図7の送信タイミングでデータを送信しているときの、移動端末40における各無線装置からの送信データの受信タイミングを示す。この例においては、移動端末40において、全ての無線装置からの送信データがガード区間内で受信されている。したがって、移動端末40の受信品質は、第2の無線装置12を増設したことにより向上する。
図2の構成の場合は、無線制御装置10から第2の無線装置12までの遅延時間Tc2の方が、無線制御装置10から第1の無線装置11までの遅延時間Tc1より小さい場合がある。このときは、第2の無線装置12の送信タイミングの方が、第1の無線装置11の送信タイミングより早い。この場合の考え方を以下に示す。
Tc2<Tc1の場合において、第2の無線装置12が遅延時間を補正することができる場合、例えば、タイミング補正用のメモリを搭載している場合などは、無線制御装置10は、第2の無線装置12の遅延時間を補正して第2の無線装置12の送信タイミングを遅らせることで、第1の無線装置11と第2の無線装置12の送信タイミングを同時にする。
Tc2<Tc1の場合において、第2の無線装置12が遅延時間を補正することができない場合は、無線制御装置10は、図1の構成の場合と反対に、送信タイミングを遅らせる補正をする。
図9に示すフローチャートを参照しながら、本発明の一実施形態に係る第2の無線装置12の設置位置が適正であるか否かを判定する方法を説明する。
無線制御装置10は、第2の無線装置12が接続されると同時に、リンク確立処理を行う(ステップS101)。続いて、無線制御装置10は、第1の無線装置11および第2の無線装置12の遅延情報を収集する(ステップS102)。続いて、無線制御装置10は、ステップS102で収集した第1の無線装置11および第2の無線装置12の遅延情報を用いて、第1の無線装置11と第2の無線装置12との間の遅延量T12、すなわち第1の無線装置11と第2の無線装置12の送信タイミングの差T12を算出する(ステップS103)。続いて、無線制御装置10は、遅延量T12が送信タイミングのずれの許容時間Tmax以下であるか否かを判定する(ステップS104)。遅延量T12がTmax以下である場合は、無線制御装置10は、第2の無線装置12がデータを送信することを許可する(ステップS105)。遅延量T12がTmaxより大きい場合は、送信タイミングのずれの許容時間の規格を満たせないので、無線制御装置10は、第2の無線装置12の設置位置が適正でないことを通知する(ステップS106)。
図10は、本発明の一実施形態に係る、ガード区間が異なる2つの信号方式に対応して、無線制御装置10の送信タイミングを補正する方法を示すフローチャートである。フローチャートに沿った説明を始める前に、ガード区間が異なる2つの信号方式に対応する場合の前提条件等を以下に説明する。
本実施形態では、MBMSとユニキャストの2つの信号方式をサポートしている場合を例として説明する。ガード区間は、MBMSのガード区間Tgieの方がユニキャスト通信のガード区間Tginより長い。
無線制御装置10の送信タイミングを補正するときの、1回あたりの補正量は、ユニキャスト通信のガード区間Tginとする。Tginより長い時間を1回あたりの補正量として補正をすると、移動端末40において、ユニキャスト通信に対応して、各基地局からの送信データをガード区間内で受信できる送信の補正タイミングを外してしまう可能性があるからである。
無線制御装置10の送信タイミングを補正するときの、最大の補正量は、MBMSのTmaxの半分の値とする。MBMSのTmaxとは、無線装置がデータを送信する際の送信タイミングのずれの許容時間として、MBMSの規格が定める時間である。この値を最大の補正量としたのは、Tmaxの半分までは、無線制御装置10の送信タイミングを補正しても、第1の無線装置11の送信タイミングが規格を外れることがないからである。
上記のように、無線制御装置10の送信タイミングを補正する際の1回あたりの補正量と、最大の補正量を決定すると、この1回あたりの補正量Tginで補正できる最大の回数CNは、以下の数式1に示す回数になる。
Tmaxの半分の時間がTginで割り切れるとは限らないため、1回あたりの補正量TginでCN回の送信タイミングの補正をすると、最大の補正量であるTmaxの半分の時間に対して、最後にTginより短い時間が余る。この値を最後の補正量Trとすると、Trは、以下の数式2に示す値になる。
図10に示すフローチャートを参照しながら、本発明の一実施形態に係る、ガード区間が異なる2つの信号方式に対応して、無線制御装置10の送信タイミングを補正する方法を説明する。
まず、無線制御装置10は、第1の無線装置11と第2の無線装置12との間の遅延量T12がTmax以下であるか否かを判定する(ステップS201)。遅延量T12がTmaxより大きい場合は、無線制御装置10の送信タイミングを補正することによっては、MBMSの規格が定める送信タイミングのずれの許容時間を満足することができないことを意味するので、無線制御装置10は、第2の無線装置12の設置位置が適正でないことを通知する(ステップS218)。遅延量T12がTmax以下である場合は、さらに、無線制御装置10は、第2の無線装置12の遅延量Tc2が、第1の無線装置11の遅延量Tc1以上であるか否かを判定する(ステップS202)。
遅延量Tc2が遅延量Tc1以上である場合は、無線制御装置10は、第2の無線装置12の遅延量Tc2が第1の無線装置11の遅延量Tc2以上であるか否かを示す符号kを、k=1と設定する。k=1は、Tc2≧Tc1であることを示す(ステップS203)。続いて、無線制御装置10は、送信タイミングの補正の1回あたりの補正量をTgin、最大の補正量をTmaxの半分として、補正できる最大の回数CNを算出する。算出には、例えば、数式1を使用する(ステップS204)。続いて、無線制御装置10は、CN回の送信タイミングの補正をした後の、最後の送信タイミングの補正において使用する補正量Trを算出する。算出には、例えば、数式2を使用する(ステップS205)。続いて、無線制御装置10は、繰り返し処理の変数として用いるiについて、初期化のためi=0を設定する(ステップS206)。続いて、無線制御装置10は、送信タイミングの補正を行う1回あたりの補正量Tginに、ステップS203で設定したkの値を乗算した補正量分だけ無線御装置10の送信タイミングを先出しする。Tc2≧Tc1の場合は、k=1が設定されるので、1回あたりの補正量Tginだけ、さらに送信タイミングを先出しする(ステップS207)。続いて、無線制御装置10は、移動端末40が送信する受信品質情報を受信する(ステップS208)。続いて、無線制御装置10は、移動端末40から受信した受信品質情報が、劣化しているかどうかを判定する。この判定は、送信タイミングの先出しを、さらにすすめるか否かを判定するために実施するものである。判定基準は、繰り返し処理の1つ前のループにおける受信品質と比較して受信品質が劣化したか否かを基準とする。または、送信タイミングの補正処理を開始する前の受信品質と比較して劣化したか否か、もしくは、所定の受信品質の閾値と比較して劣化したか否かを基準としてもよい(ステップS209)。無線制御装置10は、移動端末40から受信した受信品質が劣化していると判定した場合は、ステップS207で先出しした、1回あたりの補正量を元に戻し、送信タイミングの補正処理を終了する(ステップS219)。無線制御装置10は、ステップS209において、移動端末40の受信品質が劣化していないと判定した場合は、iがステップS204で算出した最大の補正回数CNと等しいか否かを判定する(ステップS210)。iが最大の補正回数CNと等しくないと判定した場合は、無線制御装置10は、i=i+1と設定し、ステップS207に戻る(ステップS217)。ステップS210において、iが最大の補正回数CNに等しいと判定した場合は、無線制御装置10は、ステップS205で計算した最後の補正量Tr分だけ、さらに先出しする送信タイミングの補正をする(ステップS211)。続いて、無線制御装置10は、移動端末40が送信する受信品質情報を受信する(ステップS212)。続いて、無線制御装置10は、受信品質情報が劣化しているか否かをステップS209と同じ基準で判定する(ステップS213)。無線制御装置10は、受信品質が劣化していると判定した場合は、ステップS211にて先出しした、Tr分の補正量を元に戻し、送信タイミング補正処理を終了する(ステップS220)。ステップS213において、受信品質が劣化していないと判定した場合は、そのまま送信タイミングの補正処理を終了する。
第2の無線装置12が、直接無線制御装置10に接続されている場合、すなわち図2の構成の場合は、ステップS202において、Tc2<Tc1と判定される場合がある。Tc2<Tc1と判定された場合は、無線制御装置10は、第2の無線装置12が送信タイミングをT12だけ遅延させることが可能か否かを判定する(ステップS214)。無線制御装置10は、第2の無線装置12が送信タイミングをT12だけ遅延させることが可能であると判定した場合は、第2の無線装置12の送信タイミングをT12することにより、第1の無線装置11と第2の無線装置12の送信タイミングを同時にして、送信タイミングの補正処理を終了する(ステップS215)。
ステップS214において、第2の無線装置12が送信タイミングをT12だけ遅延させることができないと判定した場合は、無線制御装置10は、k=−1と設定し、ステップS204にすすむ(ステップS216)。k=−1は、ステップS207およびS211において、送信タイミングを先出しする代わりに後出しにすることに相当する。なお、k=1は、送信タイミングを先出しにすることに相当する。
このように、本実施形態によれば、ガード区間が異なる2つの信号方式に対応する無線基地局において、異なるガード区間に対応して、2つの信号方式の受信品質を改善することができる。
また、無線制御装置10は、移動端末40から受信品質情報を受信することにより、移動端末40の受信品質情報も反映させて、送信タイミングを補正することができる。
また、無線制御装置10は、移動端末40から受信品質情報を受信した結果、受信品質が劣化していると判定した場合は、送信タイミングの補正値をもとに戻すことにより、送信タイミングの補正による受信品質の劣化がない状態に送信タイミングを戻すことができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
例えば、各部材、各手段、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
1 無線基地局
2 無線基地局
3 無線基地局
10 無線制御装置
11 第1の無線装置
12 第2の無線装置
20 無線制御装置
21 無線装置
30 無線制御装置
31 無線装置
40 移動端末
50 建物
60 ベースバンド部
70 呼処理機能部

Claims (4)

  1. 第1の信号方式および第2の信号方式をサポートする無線信号で通信する複数の無線装置と無線制御装置とを有し、
    前記第1の信号方式のガード区間の方が前記第2の信号方式のガード区間よりも長い場合において、
    前記無線制御装置は、前記第1の信号方式の送信タイミングのずれの許容時間の半分の値を最大の補正量として、前記第2の信号方式の送信タイミングを補正する無線基地局。
  2. 請求項1に記載の無線基地局において、
    前記無線制御装置は、移動端末から受信された際の受信品質情報に基づいて前記第2の信号方式の送信タイミングを補正する無線基地局。
  3. 請求項2に記載の無線基地局において、
    前記無線制御装置は、前記第2の信号方式のガード区間1回あたりの補正量として前記第2の信号方式の送信タイミングを補正し、当該補正をする毎に、前記受信品質情報に基づいて次の補正を行う無線基地局。
  4. 複数の無線装置と無線制御装置を有し、第1の信号方式および第2の信号方式の両方をサポートする無線基地局における送信タイミング補正方法であって、
    前記第1の信号方式のガード区間の方が前記第2の信号方式のガード区間よりも長い場合において、
    前記無線制御装置が、前記第1の信号方式の送信タイミングのずれの許容時間の半分の値を最大の補正量として、前記第2の信号方式の送信タイミングを補正するステップを含むことを特徴とする、無線基地局における送信タイミング補正方法。
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