JP5700042B2 - 無線通信方法、及び無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信方法、及び無線通信装置に関する。
現在、携帯電話システムや無線MAN(Metropolitan Area Network)などの無線通信システムが広く利用されている。また、無線通信の分野では、通信速度や通信容量を更に向上させるべく、次世代の通信技術について継続的な議論が行われている。例えば、標準化団体の1つである3GPP(3rd
Generation Partnership Project)では、LTE(Long
Term Evolution)と呼ばれる無線通信システムや、LTEを発展させたLTE‐A(Long
Term Evolution - Advanced)と呼ばれる無線通信システムが提案されている。
このような無線通信システムにおいて、無線基地局は、端末に対して無線リソースを割当て、符号化変調方式を決定する等のスケジューリングを行うことにより、効率的な無線通信を行うようにしている。無線基地局は、無線回線品質などのチャネル状態に関する情報を用いてスケジューリングを行うことで、無線回線の状態に応じた符号化変調方式等を決定できる。
このようなチャネル状態に関する情報として、CSI(Channel
State Information)がある。CSIは、例えば、チャネル状態に関する情報であり、端末が生成し無線基地局に報告する。このようなCSIの報告については、例えば、端末がCSIを周期的に報告する周期報告(Periodic
reporting)と、非周期で報告する非周期報告(Aperiodic reporting)がある。端末は、周期報告の場合、例えば予め決められたタイミングで定期的にCSIを無線基地局に送信し、非周期報告の場合、例えば予め決められたタイミングではないタイミングでCSIを送信する。
端末は、周期報告の場合、PUCCH(Physical
Uplink Control CHannel)を用いてCSIを送信する。PUCCHは、例えば、上りリンク(端末から無線基地局へのリンク)における制御信号送信用の物理チャネルである。ただし、端末は、CSIと同時にデータを送信するときは、データと多重してPUSCH(Physical
Uplink Shared CHannel)を用いてCSIを送信する。PUSCHは、例えば、上りリンクにおけるデータ送信用の物理チャネルである。
一方、端末は、非周期報告の場合、PUSCHを用いてCSIを送信する。例えば、端末はデータを送信しないときでもPUSCHを用いてCSIを送信する。
PUSCHを用いたデータ送信の場合、無線基地局は、PDCCH(Physical
Downlink Control CHannel)を利用して制御信号(PDCCH信号)を端末に送信し、端末はPDCCH信号として送信された制御信号を用いてPUSCHによりデータを送信する。PDCCHは、例えば、下り方向(無線基地局から端末への方向)における制御情報送信用の物理チャネルである。
PDCCHにより送信される制御信号のフォーマットの一つとしてDCIフォーマット0(DCI(Downlink
Control Information) format 0)がある。図59は周波数分割複信(FDD:Frequency
Division Duplex)の場合におけるDCIフォーマット0に含まれるパラメータの例を示す図である。図59に示すように、DCIフォーマット0に含まれるパラメータの一つに「CQI
request」がある。「CQI request」は、例えば、端末がCSIの非周期報告を行うか否かを示すパラメータである。例えば、無線基地局は、「CQI request」フィールドにおけるパラメータ値として「1」を端末に送信すると、端末はCSIの非周期報告を行うことになる。
他方、無線通信システムは、複数の周波数帯域を並列に用いて無線通信を行うことも検討されている。複数の周波数帯域の夫々は、例えばコンポーネントキャリア(以下、CC)と呼ばれ、複数のCC(又は複数の周波数帯域)により大容量の無線通信を行うことができる。
このような複数の周波数帯域を用いた無線通信システムにおけるCSI報告については、例えば以下のようなものがある。すなわち、無線基地局が下り方向における複数の周波数帯域のうちいずれかの周波数帯域を用いて制御情信号を送信した場合、端末は当該周波数帯域についてのCSI報告を行うものがある。例えば、無線基地局が下り方向におけるDLCC#1(下りリンクの1番目のCC)を用いてDCIフォーマット0の制御信号を送信したとき、端末はDLCC#1に対するCSI報告を行うようする。
また、無線基地局が下り方向における複数の周波数帯域のいずれかを用いて制御情報を送信した場合、端末は下り方向の複数の周波数帯域すべてについてCSI報告を行うようにしたものもある。
3GPP TS 36.212V9.1.0 (例えば、5.3.3.1章) 3GPP TS 36.213V9.1.0 (例えば、7.2.1章, 7.2.2章) "CQI/PMI/RIreporting for carrier aggregation"、3GPP、R1-103090 "Aperiodic CQI Reporting for CarrierAggregation"、3GPP、R1-102868
しかし、端末は、制御信号の送信に利用された周波数帯域についてCSI報告を行う場合、下り方向における複数の周波数帯域のうち、制御信号の送信に利用されない周波数帯域についてのCSIを報告することができない。よって、かかる技術では、無線基地局は、複数の周波数帯域のうち、任意の周波数帯域について端末にCSIを送信させることはできない。
一方、下り方向における複数の周波数帯域のうち、端末がすべての周波数帯域についてCSI報告を行う場合、無線基地局は下り方向のすべての周波数帯域についてCSIを受信できる。しかし、無線基地局は、受信したCSI報告のうち、いくつかの周波数帯域に対するCSIしか利用しない場合もある。かかる場合、すべての周波数帯域のCSIが端末から無線基地局に送信されるため、利用されない周波数帯域についてのCSIの送信が無駄になり、スループットの向上が図れない。
そこで、本発明の目的の一つは、複数の周波数帯域のうち、任意の周波数帯域におけるチャネル状態に関する情報を報告できるようにした無線通信方法、及び無線通信装置を提供することにある。
また、本発明の目的の一つは、スループットの向上を図るようにした無線通信方法、及び無線通信装置を提供することにある。
一態様によれば、第1の無線通信装置と第2の無線通信装置が複数の周波数帯域を用いて無線通信を行う無線通信方法において、前記第1の無線通信装置は、前記複数の周波数帯域の夫々に対応する第1のチャネル品質情報要求を前記第2の無線通信装置に送信し、前記第2の無線通信装置は、前記第1のチャネル品質情報要求を受信したとき、前記第1のチャネル品質情報要求により指定された前記周波数帯域に対するチャネル状態に関する情報を前記第1の無線通信装置に送信する。
複数の周波数帯域のうち、任意の周波数帯域におけるチャネル状態に関する情報を報告できるようにした無線通信方法、無線通信システム、及び無線通信装置を提供することができる。また、スループットの向上を図るようにした無線通信方法、及び無線通信装置を提供することができる。
図1は無線通信システムの構成例を示す図である。 図2は無線通信システムの構成例を示す図である。 図3はコンポーネントキャリアの設定例を示す図である。 図4は無線フレームの構成例を示す図である。 図5はPDCCH等の設定例を示す図である。 図6はDCIフォーマットのパラメータ例を示す図である。 図7(A)と図7(B)はCSI報告対象のDLCCの例を示す図である。 図8は基地局の構成例を示す図である。 図9は端末の構成例を示す図である。 図10は動作例を示すフローチャートである。 図11は動作例を示すフローチャートである。 図12はDCIフォーマットのパラメータ例を示す図である。 図13はPDCCH等の設定例を示す図である。 図14は基地局の構成例を示す図である。 図15は端末の構成例を示す図である。 図16は動作例を示すフローチャートである。 図17は動作例を示すフローチャートである。 図18(A)及び図18(B)はDCIフォーマットのパラメータ例を示す図である。 図19(A)及び図19(B)はPDCCH等の設定例を示す図である。 図20は動作例を示すフローチャートである。 図21は動作例を示すフローチャートである。 図22(A)は対応関係の例、図22(B)はCSI報告対象DLCCの例を夫々示す図である。 図23は基地局の構成例を示す図である。 図24は端末の構成例を示す図である。 図25は動作例を示すフローチャートである。 図26は動作例を示すフローチャートである。 図27は対応関係例を示す図である。 図28(A)は対応関係の例、図28(B)はCSI報告対象DLCCの例を夫々示す図である。 図29は動作例を示すフローチャートである。 図30は動作例を示すフローチャートである。 図31(A)は対応関係の例、図31(B)はCSI報告対象DLCCの例を夫々示す図である。 図32は動作例を示すフローチャートである。 図33は動作例を示すフローチャートである。 図34はDCIフォーマットの例を示す図である。 図35はCSI報告対象DLCCの例を示す図である。 図36は動作例を示すフローチャートである。 図37は動作例を示すフローチャートである。 図38(A)はCSI報告対象DLCCの例、図38(B)は送信対象のULCCの例を夫々示す図である。 図39は動作例を示すフローチャートである。 図40は動作例を示すフローチャートである。 図41はCSI報告対象DLCCの例を示す図である。 図42(A)〜図42(C)はCSI報告対象DLCCの例を夫々示す図である。 図43は動作例を示すフローチャートである。 図44は動作例を示すフローチャートである。 図45(A)〜図45(E)はCSI報告対象DLCCの例を夫々示す図である。 図46は動作例を示すフローチャートである。 図47は動作例を示すフローチャートである。 図48(A)〜図48(C)はCSIの報告タイミングの例を夫々示す図である。 図49はCSI報告対象DLCCの例を示す図である。 図50は動作例を示すフローチャートである。 図51(A)及び図51(B)はCSI報告対象DLCCの例を夫々示す図である。 図52は動作例を示すフローチャートである。 図53は動作例を示すフローチャートである。 図54(A)はDCIフォーマットの例、図54(B)はPDCCH等の設定例を夫々示す図である。 図55は基地局の構成例を示す図である。 図56は端末の構成例を示す図である。 図57は動作例を示すフローチャートである。 図58は動作例を示すフローチャートである。 図59はDCIフォーマットの例を示す図である。
以下、本実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態における無線通信システムの構成例を示す図である。無線通信システムは、第1の無線通信装置10と第2の無線通信装置20を含む。第1の無線通信装置10と第2の無線通信装置20は、複数の無線通信帯域を用いて無線通信を行う。
第1の無線通信装置10は、送信部11と受信部12とを備える。
送信部11は、複数の周波数帯域の夫々に対応する第1のチャネル品質情報要求を第2の無線通信装置20に送信する。
受信部12は、第1のチャネル品質情報要求により指定した周波数帯域に対するチャネル状態に関する情報を第2の無線通信装置20から受信する。
一方、第2の無線通信装置20は、受信部21と送信部22を備える。
受信部21は、第1のチャネル品質情報要求を第1の無線通信装置から受信する。
送信部22は、第1のチャネル品質情報要求により指定された周波数帯域に対するチャネル状態に関する情報を第1の無線通信装置10に送信する。
第1の無線通信装置10は、複数の周波数帯域の夫々に対応する第1のチャネル品質情報要求を第2の無線通信装置20に送信し、第2の無線通信装置20は、第1のチャネル品質情報要求により指定した周波数帯域に対するチャネル状態に関する情報を第1の無線通信装置20に送信する。
従って、第1の無線通信装置10は、複数の周波数帯域のうち、任意の周波数帯域におけるチャネル状態に関する情報を第1の無線通信装置20から受信できる。また、第2の無線通信装置20は、指定された周波数帯域についてチャネル状態に関する情報を送信しているため、すべての周波数帯域についてのチャネル状態に関する情報を送信する場合と比較して、チャネル状態報告に要する無線リソースが少なくなり、その分他のデータ伝送に使える無線リソースが増えるため、スループットの向上を図ることができる。
[第2の実施の形態]
図2は、第2の実施の形態における無線通信システムの構成例を示す図である。無線通信システムは、無線基地局装置(以下、基地局)100と端末装置(以下、端末)200,200aを備える。
基地局100は、端末200,200aと無線通信を行う無線通信装置である。基地局100は、有線の上位ネットワークと接続され、上位ネットワークと端末200,200aとの間でデータ信号(以下、データ)を転送する。基地局100は、無線通信に、コンポーネントキャリア(CC:Component
Carrier)と呼ばれる周波数帯域を複数(例えば5つ)使用することができる。基地局100は、複数の周波数帯域の一部又はすべてを用いて無線通信を行う。複数の周波数帯域を用いて無線通信を行うことをキャリアアグリゲーションと呼ぶことがある。
端末200,200aは、基地局100と無線接続して無線通信を行う無線通信装置であり、例えば携帯電話機や情報携帯端末装置などである。端末200,200aは基地局100からデータを受信するとともに、基地局100へデータを送信する。本明細書において、基地局100から端末200,200aの方向を下りリンク(DL:Down
Link)、端末200,200aから基地局100の方向を上りリンク(UL:Uplink)と呼ぶことにする。
なお、基地局100は第1の実施の形態における第1の無線通信装置10の一例、端末200,200aは第1の実施の形態における第2の無線通信装置20の一例である。
また、図2の例では、2つの端末200,200aの例を示しているが3つ以上の端末があってもよい。2つの端末200,200aは双方とも同一構成であり、とくに断らない限り端末200を例にして説明する。
図3はコンポーネントキャリアの設定例を示す図である。基地局100と端末200との無線通信にFDDが用いられる場合、例えば、DLとULの夫々についてCC#1〜CC#5の5つの周波数帯域が確保される。単にCCと呼ぶ場合、DL用の周波数帯域とUL用の周波数帯域の組を指すこともある。また、無線通信にTDD(Time
Division Duplex:時分割複信)が用いられる場合、DL用とUL用とが区別されず、例えば5つの周波数帯域が確保される。図3はFDDの場合を示している。この例では、DLとULのCC数が同じ場合の例を示しているが、DLとULでCC数が異なる場合もありうる。
基地局100は、例えば、収容予定の端末数や通信速度等を考慮してCC#1〜CC#5それぞれの帯域幅を設定する。CC#1〜CC#5それぞれの帯域幅の例として、例えば、1.4MHz,5HMz,10MHz,15MHz,20MHzなどがある。基地局100は、CC#1〜CC#5のすべてを同一の周波数帯域幅としてもよいし、異なる周波数帯域幅としてもよい。また、基地局100は、任意の個数のCCを用いて無線通信を行うようにしてもよい。
図4は無線フレームの構成例を示す図である。基地局100と端末200との間では、CC毎に無線フレームが送受信される。1つの無線フレームは、複数のサブフレーム(例えば10サブフレーム)を含む。
無線フレームの周波数方向の最小単位はサブキャリア、時間方向の最小単位はシンボルである。多重アクセス方式として、例えば、ULサブフレームにはSC‐FDMA(Single
Carrier - Frequency Division Multiple Access)、DLサブフレームにはOFDMA(Orthogonal
Frequency Division Multiple Access)が用いられる。
ULサブフレームは、上りリンク物理共有チャネル(PUSCH)のための領域(又は無線リソース)を含む。PUSCHは、例えば、端末200が基地局100にユーザデータや制御情報を送信するための物理チャネルである。基地局100は、端末200それぞれに対してULサブフレームを割り当てることができ、1つのULサブフレームに複数の端末200,200a分のPUSCHを設定することができる。
DLサブフレームは、下りリンク物理制御チャネル(PDCCH)と下りリンク物理共有チャネル(PDSCH:Physical
Downlink Shared CHannel)のための各領域(各無線リソース)を含む。PDCCHの領域はDLサブフレームの先頭からNシンボルに設定され、PDSCHの領域はPDCCHに続く残りのシンボルに設定される。
PDCCHは、基地局100が端末200に対してL1/L2(Layer
1/Layer 2)制御信号を送信するための物理チャネルである。PDCCHで送信される制御信号(PDCCH信号)には、PDSCHやPUSCHに関する制御信号が含まれる。後述するDCIフォーマット0のPDCCH信号は、例えば、PUSCHに関する制御信号の一例である。PUSCHに関する制御信号が示す情報には、例えば、無線リソースを示す情報、変調及び符号化方式(MCS:Modulation
and Coding Scheme)などデータフォーマットを指定する情報、HARQ(Hybrid
Automatic Repeat reQuest)による上り再送制御に関する情報などがある。PDSCHに関する制御信号が示す情報には、例えば、PDSCHの無線リソースを示す情報、データフォーマットを示す情報、下り再送制御に関する情報などがある。端末200は、自局宛ての制御信号が送信される可能性のあるCCのPDCCHの領域を監視することで、PUSCHやPDSCHに関する制御信号を抽出できる。
図5は、PDCCHとPDSCH、及びPUSCHの設定例を示す図である。この例では、基地局100はDL(下り方向)の5つのCC#1〜CC#5のうち、DLCC#1とDLCC#3にPDCCHを設定している。例えば、端末200は、DLCC#1とDLCC#3で基地局100からPDCCH信号を受信できる。DLCC#1におけるPDCCH領域には、端末はULCC#1を用いてデータ等の送信を行うことを示す制御信号とULCC#2を用いてデータ等の送信を行うことを示す制御信号とが設定されている。また、DLCC#1を用いてデータ受信を行うことを示す制御信号とDLCC#2を用いてデータ受信を行うことを示す制御信号とが設定される。
このように、基地局100は、PDCCHの領域で、そのPDCCHが属するCCとは異なるCCの物理チャネルに関する制御信号を送信することができる。このようなスケジューリングは、クロスキャリアスケジューリングと呼ばれることがある。他方、セイムキャリアスケジューリングと呼ばれるスケジューリングもある。セイムキャリアスケジューリングは、例えば、PDCCHが属するDLCCと同じ番号のULCCを利用してデータ等を送信するようにしたスケジューリングである。
他方、基地局100は、端末200ごとにCC#1〜CC#5それぞれの状態を設定することができる。端末200は、CC#1〜CC#5の状態に基づいて、CC毎に無線受信処理を行う。CCの状態は、例えば、“Configured
but Deactivated CC”、“Configured and Activated CC”、及び“PDCCH monitoring set”に分類できる。
“Configured but Deactivated CC”は、例えば、現在はデータ通信に使用されていないが使用可能な状態(非活性状態)のCCである。端末200は、非活性状態のDLCCに対して、PDCCHとPDSCHのいずれもモニタリングしなくてよい。図5の例では、DLCC#5は非活性状態であり、端末200は当該無線周波数帯域の受信処理を停止してもよい。
“Configured and Activated CC”は、例えば、現在データ通信に使用される状態(活性状態)のCCである。図5の例では、DLCC#1〜#4が活性状態であり、端末200はこれらの周波数帯域において少なくとも自局宛てのPDSCHについて受信処理を行う。
“PDCCH monitoring set”は、例えば、活性状態であり、且つ、端末200宛てのPDCCHが設定される可能性のあるCCの集合である。図5の例では、DLCC#1とDLCC#3がかかる集合に含まれる。端末200は当該無線周波数帯域においてPDCCHをモニタリングする。なお、“PDCCH
monitoring set”は、“Configured and Activated CC”のサブセットとして定義できるが、端末200はすべての“Configured and Activated CC”においてPDCCHの受信処理を行うべき場合もある。この場合、“PDCCH monitoring set” と“Configured
and Activated CC”は同じ集合を意味することになる。
図6はDCIフォーマット0のパラメータ例を示す図である。上述したようにDCIフォーマット0の制御信号は、PDCCH領域で基地局100から端末200に送信され、上りリンクにおけるデータ等を送信するための制御情報を含む。本第1の実施の形態では、DCIフォーマット0の各パラメータのうち「CQI
request」(又はチャネル品質情報要求)を例えば5ビットとし、この5ビットを用いてDLCC#1〜#5のうちCSI報告を行わせるCCを指定するために用いる。
図7(A)は、「CQI request」により指定されたビットとCSI報告を行うCCとの関係例を示す図である。基地局100は、「CQI request」として「11100」を送信したとき、端末200はDLCC#1〜#3のCCに対するCSI報告を行う。このように、「CQI
request」として指定されるパラメータ値は、1つのDLCCを指定するのみならず、複数のDLCCについての組み合わせを指定することができる。
尚、端末200は、クロスキャリアスケジューリングのとき、DCIフォーマット0の「carrier
indicator」で指定されたULCCを利用してCSIを送信する。
このように、基地局100は、5ビットの「CQI request」によりCSI報告を行わせる任意のDLCCについて指定することができ、これにより、任意のDLCCについてのCSIを端末200から受信できる。
尚、「CQI request」のビット数は5ビット以外でもよく、DLCCの数に応じて例えば8ビット等とすることもできる。
また、「CQI request」をパラメータとして含むDCIフォーマットとしてDCIフォーマット0の例について説明しているが、「CQI request」を含む制御信号のフォーマットであれば、どのようなフォーマットでもよい。
更に、基地局100が「CQI request」によりCSI報告を行わせるCSIを指定して、端末200が指定されたDLCCのCSIを生成し基地局100に送信することが、例えば「非周期」CSI報告のことである。周期報告の場合は、基地局100が最初に設定等したDLCCについて定期的に端末200が生成して送信することであり、このような状況で、基地局100がDLCCを指定してCSI報告を行わせることが、例えば「非周期」となる。
以上のことは、本第2の実施の形態を含む以下の実施の形態においても同様である。
図8は、本第2の実施の形態における基地局100の構成例を示す図である。基地局100は、スケジューラ110、RS生成部112、PDCCH生成部113、PDSCH生成部114、多重部115、無線送信部116、アンテナ120、無線受信部130、第1の分離部131、PUCCH処理部132、PUSCH処理部133、第2の分離部134を備える。なお、スケジューラ110は、報告CC決定部111を備える。
なお、スケジューラ110、報告CC決定部111、RS生成部112、PDCCH生成部113、PDCSCH生成部114、多重部115、及び無線送信部116は、例えば、第1の実施の形態における送信部11に対応する。また、無線受信部130、第1の分離部131、PUCCH処理部132、PUSCH処理部133、及び第2の分離部134は、例えば、第1の実施の形態における受信部12に対応する。
スケジューラ110は、DL無線リソースとUL無線リソースの割り当てを管理する。すなわち、スケジューラ110は、基地局100のバッファに端末200宛てのユーザデータが到着すると、DL無線リソースを端末200に割り当てる。また、スケジューラ110は、例えばPUSCH処理部133から取得した制御情報から端末200が送信するユーザデータ量を検知し、UL無線リソースを端末200に割り当てる。スケジューラ110は、スケジューリングの結果をPDCCH生成部113に出力する。
報告CC決定部111は、複数のDLCCのうち、CSIの報告対象となるDLCCを決定する。スケジューラ110は、決定したDLCCを報告対象とすべく、「CQI
request」において対応するビットを例えば「1」にしたDCIフォーマット0の制御情報を作成し、PDCCH生成部113に出力する。
RS生成部112は、参照信号(RS:Reference
Signal)を生成し多重部115に出力する。参照信号は、例えば端末200がCSIを生成する際に用いられる信号である。
PDCCH生成部113は、スケジューリングの結果に基づいて下りデータ用制御情報(またはPDSCHに関する制御情報)を生成する。また、PDCCH生成部113は、スケジューリング結果やDCIフォーマット0の制御情報に基づいて上りデータ用制御情報(又はPUSCHに関する制御情報)を生成する。PDCCH生成部113は、生成した制御情報を誤り訂正符号化してPDCCH信号を生成し多重部115に出力する。
PDSCH生成部114は、バッファに記憶された端末200宛てのユーザデータを読み出し、読み出したユーザデータを誤り訂正符号化してPDSCH信号を生成し、多重部115に出力する。
多重部115は、参照信号とPDCCH信号(制御信号)、及びPDSCH信号(データ信号)を多重化する。多重部115は、多重化した参照信号等を無線送信部116に出力する。
無線送信部116は、多重化された信号に対して、周波数変換等により無線信号にアップコンバートしてアンテナ120に出力する。
アンテナ120は、無線送信部116から出力された無線信号を端末200に無線送信する。また、アンテナ120は端末200から送信された無線信号を受信して無線受信部130に出力する。図8に示す例では、アンテナ120は一つであり送信と受信とを兼用しているが、例えば複数のアンテナにより送信と受信とを別々に行うようにしてもよい。
無線受信部130は、アンテナ120で受信した無線信号を周波数変換等によりダウンコンバートしてベースバンド信号に変換し、第1の分離部131に出力する。
第1の分離部131は、ベースバンド信号からPUCCH信号とPUSCH信号とを抽出し、PUCCH信号をPUCCH処理部132に出力し、PUSCH信号をPUSCH処理部133に出力する。例えば、第1の分離部131は、基地局100が端末200にPDCCHで通知したUL無線リソースを参照してPUCCH信号又はPUSCH信号を抽出する。
PUCCH処理部132は、PUCCH信号を誤り訂正復号し、PUCCH信号からPUCCHに関する制御情報を抽出する。例えば、PUCCH処理部132は、基地局100が端末200との間であらかじめ規定された符号化方式に対応した誤り訂正復号等の処理を行う。
PUSCH処理部133は、PUSCH信号を誤り訂正復号し、PUSCH信号からユーザデータやCSIを抽出し、第2の分離部134に出力する。
第2の分離部134は、ユーザデータとCSIとを分離して出力する。
図9は端末200の構成例を示す図である。端末200は、アンテナ210、無線受信部220、分離部221、測定部222、CSI生成部224、PDCCH処理部223、PDSCH処理部225、ACK/NACK生成部226と、CSI処理部227、ユーザデータ処理部228、PUSCH生成部229、PUCCH生成部230、多重部231、及び無線送信部232を備える。端末200aも端末200と同様の構成を備える。
なお、無線受信部220、分離部221、PDCCH処理部223、PDSCH処理部225は、例えば、第1の実施の形態における受信部21に対応する。また、CSI生成部224、CSI処理部227、ユーザデータ処理部228、PUSCH生成部229、PUCCH生成部230、多重部231、無線送信部232は、例えば、第1の実施の形態における送信部22に対応する。
アンテナ210は、基地局100から送信された無線信号を受信して無線受信部220に出力する。また、アンテナ210は無線送信部232から出力された無線信号を基地局100に無線送信する。図9に示す例では、アンテナ210は一つで受信と送信とを兼用しているが、複数アンテナを備え、受信と送信とを別々のアンテナで行うようにしてもよい。
無線受信部220は、無線信号を周波数変換等によりダウンコンバートしてベースバンド信号に変換し、変換したベースバンド信号を分離部221に出力する。
分離部221は、ベースバンド信号からRS信号とPDCCH信号、及びPDSCH信号を抽出して、RS信号を測定部222、PDCCH信号をPDCCH処理部223、PDSCH信号をPDSCH処理部225に出力する。例えば、分離部221はPCFICH(Physical
Control Format Indicator CHannel)により送信された信号を受信する。PCFICHは、例えば、PDCCH信号がマッピングされたシンボル数(1、2、又は3)を示す情報が含まれ、分離部221は、DLサブフレームの先頭からシンボル数分を取り出すことでPDCCH信号を分離できる。そして、分離部221は、PDCCH信号に続く残りのシンボルからPDSCH信号を抽出することができる。分離部221は、例えば、RS信号は予め決められた無線リソースに配置されるため、予め保持したリソース情報を用いてベースバンド信号からRS信号を分離できる。
測定部222は、分離部221から出力されたRS信号に基づいて、下りチャネルの受信品質などのチャネル状態を測定し、測定値をCSI生成部224に出力する。その際に、測定部222は複数のDLCCのうち、どのDLCCについて測定した測定値であるかの情報も出力する。例えば、測定部222は、設定情報として、DLCC#1〜CC#5がどの周波数帯域に属するかの情報を保持する。そして、測定部222は、設定情報に基づいて、測定したRS信号の受信周波数帯域により、どのDLCCについて測定したかの情報を出力できる。
PDCCH処理部223は、分離部221から出力された自局宛ての可能性のあるPDCCH信号に対して誤り訂正復号し、自局宛ての制御信号を抽出する。制御信号で示される情報には、上述したように、PDSCHに関する制御情報と、PUSCHに関する制御情報とがある。PUSCHに関する制御情報(例えばDCIフォーマット0)には、例えば、CSI報告をすべきCCを指定した「CQI
request」が含まれる。PDCCH処理部223は、抽出した制御信号から、PDSCHに関する制御情報をPDSCH処理部225に出力し、PUSCHに関する制御情報をユーザデータ処理部228に出力する。そして、PDCCH処理部223は、抽出した「CQI
request」をCSI生成部224に出力する。
CSI生成部224は、測定部222で測定した測定値のうち、「CQI
request」により示されるDLCCに対してCSIを生成する。例えば、CSI生成部224は、測定部222から測定値とどのDLCCのチャネル状態であるかの情報とを入力するが、そのうち、「CQI
request」により示されるDLCCについてのチャネル状態に対してCSIを生成し、CSI処理部227に出力する。
CSIは、例えば、CQI(Channel Quality
Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indicator)などがある。CSI生成部224は、これらのいずれか又は組み合わせをCSIとして出力する。CQIは例えば無線チャネル(この例では下りリンクの無線チャネル)の受信品質を示す情報であり、PMIは例えば基地局100により使用されるプリコーディング行列と対応付けられている指標である。RIは、例えば並列に送信可能な最大ストリーム数である。
なお、CSI生成部224は、指定されたDLCCに対するものとは別のDLCCについて定期的にCSIを生成し、生成したCSIをPUCCH生成部230に出力する。
PDSCH処理部225は、PDCCH処理部223から出力されたPDSCHに関する制御情報を参照して、PDSCH信号に対して誤り訂正復号する。これにより、基地局100が送信した端末200宛てのユーザデータ等が抽出される。また、PDSCH処理部225は、正常にPDSCH信号を受信したか(又は正常にユーザデータ等を抽出したか等)否かを示す信号をACK/NACK生成部226に出力する。
ACK/NACK生成部226は、PDSCH処理部225から正常にPDSCH信号を受信したことを示す信号を入力したとき、ACK信号を生成し、正常にPDSCH信号を受信していないことを示す信号を入力したときNACK信号を生成する。ACK/NACK生成部226は、生成したACK信号又はNACK信号をPUCCH生成部230に出力する。
CSI処理部227は、CSI生成部224から出力されたCSIに対して誤り訂正符号化等を行い、PUSCH生成部229に出力する。
ユーザデータ処理部228は、PDCCH処理部223から出力されたPUSCHに関する制御情報を参照して、ユーザデータに対して誤り訂正符号化及び変調等の処理を行い、PUSCH生成部229に出力する。
PUSCH生成部229は、PDCCH処理部223から出力されたPUSCHに関する制御情報を参照し、CSI処理部227とユーザデータ処理部228、及びACK/NACK生成部226からの各出力信号をPUSCHで送信するPUSCH信号として出力する。PUSCH生成部229はPUSCH信号を多重部231に出力する。
PUCCH生成部230は、ACK/NACK生成部226からの出力と、CSI生成部224から出力された定期的に報告すべきCSIとを入力し、PUCCHで送信するPUCCH信号として出力する。PUCCH生成部230はPUCCH信号を多重部231に出力する。
多重部231は、PUSCH信号とPUCCH信号とを多重し、無線送信部232に出力する。
無線送信部232は、多重されたPUSCH信号とPUCCH信号に対して、周波数変換等の処理を行い無線信号にアップコンバートし、アンテナ210に出力する。
次に本第2の実施の形態における動作例を説明する。図10及び図11は動作例を示すフローチャートである。以下、図10及び図11に示す動作例をステップ番号順に説明する。
まず、基地局100は、非周期CSI報告起動を決定し、どのDLのCCについてCSI報告させるかを決定する(S10,S11)。例えば、基地局100は例えば大量の下りデータが到着したときなど何らかの条件を満たしたときに非周期CSI報告の起動を行い、報告CC決定部111がどのCCについてCSI報告をさせるかを決定する。
次いで、基地局100は、どのDLのCCについてCSI報告させるかに応じて「CQI
request」ビットを生成する(S12)。例えば、報告CC決定部111がDLCC#1〜#3までのDLCCについてCSI報告をさせるとき、スケジューラ110は「11100」となる「CQI
request」ビットを生成する。
次いで、基地局100は、上りデータ用制御情報を生成する(S13)。例えば、スケジューラ110は、生成した「CQI
request」ビットを含む上りデータ用制御情報(例えばDCIフォーマット0の制御情報)を生成する。
次いで、基地局100はPDCCH信号を生成する(S14)。例えば、PDCCH生成部113はスケジューラ110で生成した上りデータ用制御情報からPDCCH信号(制御信号)を生成する。
次いで、基地局100はPDCCH信号を端末200に送信する(S15)。例えば、無線送信部116は、PDCCH生成部113で生成されたPDCCH信号を無線信号に変換して送信する。
次いで、端末200は端末側処理を行う(S16)。図11は、端末側処理の動作例を示すフローチャートである。
端末200は、PDCCH信号を受信する(S161)。例えば、分離部221がPDCCH信号を分離してPDCCH処理部223に出力し、PDCCH処理部223がPDCCH信号から下りデータ用制御情報(PDSCHに関する制御情報)や上りデータ制御情報(PUSCHに関する制御情報)を取り出す。
次いで、端末200は、PDCCH信号に制御情報として下りデータ用制御情報が含まれるか否かを判別する(S162)。PDCCH信号には、下りデータ用制御情報としてPDSCHに関する制御情報が含まれる場合もある。一方、PUSCHに関する制御情報と、PDSCHに関する制御情報とでは、PDCCH信号の信号長が異なる。例えば、PDCCH処理部223は、PDCCH信号の信号長により、PDSCHに関する制御情報が含まれるか否かを判断できる。あるいは、PDCCH信号に含まれるFlag for format0/format1A differentiationによりPDSCHに関する制御情報かPUSCHに関する制御情報かを判別することができる。
端末200は、PDCCH信号に下りデータ用制御情報が含まれていると判別したとき(S162でY)、PDSCH信号を受信する(S163)。例えば、分離部221がPDSCH信号を分離してPDSCH処理部225に出力し、PDSCH処理部225は、PDCCH処理部223から出力されたPDSCHに関する制御情報を参照して、PDSCH信号を復号する。
端末200は、PDSCH信号を受信後(S163)、又は下りデータ用制御情報が含まれていないと判断したとき(S162でN)、上りデータ用制御情報を検出したか否かを判別する(S164)。例えば、PDCCH処理部223は、PDCCH信号の信号長から上りデータ用制御情報を検出できる。あるいは、PDCCH信号に含まれるFlag for format0/format1A differentiationによりPDSCHに関する制御情報かPUSCHに関する制御情報かを判別することができる。この上りデータ用制御情報は、「CQI
request」を含み、例えばDCIフォーマット0の制御情報である。
端末200は、上りデータ用制御情報を検出できないとき(S164でN)、上りリンクに対してユーザデータ等を送信するための制御情報を受信していないため、かかる送信を行うことなく一連の処理を終了する。
一方、端末200は、上りデータ用制御情報を検出したと判別したとき(S164でY)、上りデータ用制御情報に含まれる「CQI
request」について、1つ以上の「1」が含まれるか否かを検出する(S165)。例えば、PDCCH処理部223がDCIフォーマット0内の「CQI
request」ビットを参照することで検出する。
端末200は、「CQI request」に1つ以上の「1」が含まれているとき(S165でY)、「CQI request」により指定されたDLCCに対するCSIを生成する(S166)。例えば、CSI生成部224がPDCCH処理部223から出力された「CQI
request」に対応するDLCCに対してCSIを生成する。このとき、端末200は送信すべきユーザデータがあればユーザデータも生成する。
次いで、端末200は、生成したCSIとユーザデータとを符号化する(S167)。例えば、CSI処理部227がPUSCHに関する制御情報を参照してCSIを誤り訂正符号化し、ユーザデータ処理部228がPUSCHに関する制御情報を参照してユーザデータを誤り訂正符号化する。
次いで、端末200は、CSIとユーザデータとを多重し、PUSCH信号を生成する(S168)。例えば、PUSCH生成部229がCSIとユーザデータとを多重し、PUSCHで送信するPUSCH信号を生成する。
次いで、端末200は、生成したPUSCH信号を基地局100に送信する(S169)。例えば、端末200は、DCIフォーマット0の「carrier
indicator」で指定されたULのCCを利用して、4サブフレーム時間後にCSIを送信する。
一方、端末200は、検出した「CQI request」に1つ以上の「1」が含まれていないとき(S165でN)、ユーザデータの生成を行う(S170)。かかる場合、基地局100は非周期報告させたいDLCCを指定していないことになり、端末200は非周期のCSI報告を行わない。端末200は、上りデータ用制御情報に従ってユーザデータの生成等を行う。
すなわち、端末200は、生成したユーザデータを符号化し、PUSCH信号を生成する(S171,S172)。例えば、ユーザデータ処理部228がPDCCH処理部223から出力された上りデータ用制御情報(例えば、DCIフォーマット0の制御情報)を参照してユーザデータに対して誤り訂正符号化等を行う。
図10に戻り、基地局100は、端末200から送信されたPUSCH信号を受信し(S17)、PUSCH信号にCSIが含まれているときはこれを抽出する(S18)。例えば、PUSCH処理部133がPUSCH信号を誤り訂正復号し、PUSCH信号として送信されたCSIを抽出し、第2の分離部134がユーザデータとCSIとを分離することでCSIを抽出する。これにより、基地局100は、指定したDLCCに対するCSIを受信することができる。
このように本第2の実施の形態では、基地局100は上りデータ用制御情報、例えばDCIフォーマット0の「CQI
request」を利用して、CSI報告をさせる任意のDLCCを指定することができる。よって、基地局100は、任意の周波数帯域についてチャネル状態に関する情報を端末200に報告させることができる。また、端末200は指定したDLCCに対するCSIを送信するため、全てのDLCCに対するCSIを送信する場合と比較してスループットの向上を図ることができる。
尚、本第2の実施の形態におけるその他の例として、例えばDLCCをグループ化して、5ビットの「CQI
request」を例えば3ビットに減らすこともできる。図7(B)はグループ化の例を示す図である。例えば、「CQI
request」として3ビット送信できるとき、1つのグループを最大3CCとしてグループ化し、1つのグループ内においてCSI報告対象のDLCCを複数指定することができる。この場合、基地局100は、CSI報告対象のDLCCを指定した「CQI
request」を、“PDCCH monitoring set”に含まれるDLCCにより送信してもよい。あるいは基地局100は、グループ内の少なくともいずれかのDLCCにより送信することができる。この場合でも、基地局100は複数のDLCCのうち、少なくともいずれか一つを利用して、例えば5ビットの「CQI
request」を含む上りデータ用制御情報を少なくとも1つ送信することで、指定したDLCCのCSI報告を行わせることができる。
[第3の実施の形態]
次に第3の実施の形態について説明する。第2の実施の形態との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第3の実施の形態では、下りデータ用制御情報(例えば、DCIフォーマット1,1A,1B,1C,1D,2,2A,2B)に「CQI
request」を追加する例である。
まず、DCIフォーマットについて説明する。PDCCH信号のフォーマットとして、DCIフォーマット1,1A等がある。制御信号の用途に応じてこれらのDCIフォーマットが使い分けられる。列挙すると以下のようになる。
(0)DCIフォーマット0は、第2の実施の形態で説明したように、例えば、PUSCHのスケジューリングに用いられる。
(1)DCIフォーマット1は、例えば、PDSCHの通常のスケジューリングに用いられる。DCIフォーマット1では、不連続な無線リソースを指定することもできる。
(1A)DCIフォーマット1Aは、PDSCHのコンパクトスケジューリングに用いられる。コンパクトスケジューリングは、例えば、連続する無線リソースを開始位置とサイズとにより指定するスケジューリング方法である。また、DCIフォーマット1Aは、ランダムアクセスの起動に用いられることもある。
(1B)DCIフォーマット1Bは、プリコーディング情報を含めて通知する場合の、PDSCHのコンパクトスケジューリングに用いられる。
(1C)DCIフォーマット1Cは、DCIフォーマット1Aよりも更に通知情報が小さくなるような、PDSCHのコンパクトスケジューリングに用いられる。
(1D)DCIフォーマット1Dは、プリコーディング情報と電力オフセット情報の両方を含めて通知する場合の、PDSCHコンパクトスケジューリングに用いられる。
(2)DCIフォーマット2は、閉ループ制御によるMIMO(閉ループMIMO(Multiple
Input Multiple Output))を実行するときの、PDSCHのスケジューリングに用いられる。
(2A)DCIフォーマット2Aは、開ループ制御によるMIMO(開ループMIMO)を実行するときの、PDSCHのスケジューリングに用いられる。
(2B)DCIフォーマット2Bは、デュアルレイヤトランスミッションを実行するときの、PDSCHのスケジューリングに用いられる。
このようにDCIフォーマット1〜2Bまでの各フォーマットは、PDSCHのスケジューリングに用いられる制御情報である。
図12はDCIフォーマット1のパラメータ例を示す図である。図12に示すように、本第3の実施の形態では、下りデータ用の制御情報(例えばDCIフォーマット1)のパラメータとして、更に、非周期CSI報告を行わせるか否かを示す「CQI
request」を1ビット追加している。
図13はPDCCHとPDSCHの設定例を示す図である。本第3の実施の形態において、基地局100は、「CQI
request」が追加された下りデータ用制御情報において、当該「CQI request」を「1」にすることで非周期CSI報告を行わせることを端末200に要求する。そして、基地局100は、第2の実施の形態で説明した上りデータ用制御情報(例えば、図6に示すDCIフォーマット0)をPDSCH信号として端末200に送信する。端末200は、下りデータ用制御情報の「CQI
request」が「1」のとき、PDSCH信号を受信し、上りデータ用制御情報から例えば5ビットの「CQI
request」(以下、詳細なCQI requestと称する)を抽出する。端末200は、詳細なCQI requestにより指定されたDLCCに対してCSIを生成することになる。
尚、PDSCH信号として送信される上りデータ用制御情報は、例えば、指定されたDLCCのCSIを端末200が送信するときの制御情報となる。
図14は本第3の実施の形態における基地局100の構成例を示す図である。スケジューラ110は、報告CC決定部111で決定したDLのCCに対応する詳細なCQI
requestのパラメータ値を生成して、第1の実施の形態で説明した上りデータ用(PUSCH)の制御情報(例えばDCIフォーマット0の制御情報(例えば図6))を生成する。スケジューラ110は、生成したDCIフォーマット0の制御情報を、PDSCH生成部114に出力する。PDSCH生成部114は、DCIフォーマット0の制御情報をPDSCH信号として多重部115に出力する。
図15は第3の実施の形態における端末200の構成例を示す図である。端末200は更に分離部235を備える。なお、分離部235は、例えば、第1の実施の形態における受信部21に含まれる。
分離部235は、PDSCH処理部225から出力されるユーザデータと上りデータ用制御情報(例えばDCIフォーマット0の制御情報)とを分離し、DCIフォーマット0の制御情報については詳細なCQI
requestのパラメータ値と、それ以外の制御情報とを分離する。分離部235は、詳細なCQI
requestをCSI生成部224に出力し、詳細なCQI request以外のDCIフォーマット0の制御情報をPUSCH生成部229に出力する。
次に第3の実施の形態における動作例を説明する。図16及び図17は動作例を示すフローチャートである。以下、図16及び図17に示す動作例をステップ番号順に説明するが第2の実施の形態と同様の部分は説明を省略する。
基地局100は、どのDLCCに対してCSI報告を行うかを決定すると(S11)、下りデータ用制御情報を生成する(S20)。例えば、スケジューラ110がPDSCHに関する制御情報、例えばDCIフォーマット1や1A等の制御情報を生成する。このとき、スケジューラ110は、追加した「CQI
request」ビットを「1」にした制御情報を生成する。
次いで、基地局100は、上りデータ用制御情報を生成する(S21)。例えば、スケジューラ110がCSI報告をさせるためDCIフォーマット0(例えば図6)に含まれる各制御情報を生成する。
次いで、基地局100は、詳細なCQI requestのパラメータ値を生成する(S22)。例えば、スケジューラ110が報告CC決定部111で決定したCCに対応するパラメータ値(「11100」等)を生成する。これにより、基地局100はCSI報告をさせるDLCCを指定できる。
次いで、基地局100は、ユーザデータを生成する(S23)。例えば、生成したユーザデータは、PDSCH生成部114に入力される。
次いで、基地局100は、下りデータ用制御情報からPDCCH信号を生成する(S24)。例えば、PDCCH生成部113は、スケジューラ110から出力されたDCIフォーマット1等の制御情報に対して、PDCCH信号を生成する。
次いで、基地局100は、上りデータ用制御情報と詳細なCQI request、及びユーザデータから、PDSCH信号を生成する(S25)。例えば、PDSCH生成部114が、スケジューラ110から出力されたDCIフォーマット0の制御情報と、上位から出力されたユーザデータとに対して、PDSCH信号を生成する。
次いで、基地局100は、PDCCH信号とPDSCH信号とを端末200に送信する(S26)。
端末200は、これらの信号に対して端末側処理を行う(S27)。図17は端末側処理の例を示すフローチャートである。
端末200は、受信したPDCCH信号に下りデータ用制御情報が含まれていないとき(S162でN)、DCIフォーマット1,1A等の制御情報(例えば図12)を受信していないことになり、CSI報告は行わない(S270)。
一方、端末200は、下りデータ用制御情報を受信したとき(S162でY)、制御情報の「CQI
request」ビットを参照し、当該ビットが「1」か否かを判断する(S271)。例えば、PDCCH処理部223が抽出したDCIフォーマット1,1A等の制御情報を参照して、「CQI
request」ビットが「1」か否かを判断する。
当該ビットが「1」でないとき(S271でN)、端末200はCSI報告を行わず、下りデータ用制御情報を参照してPDSCH信号を受信する(S272)。「CQI
request」ビットが「1」でないときは、非周期によるCSI報告を基地局100が指定していないことになるため、端末200は非周期によるCSI報告を行わない。ただし、端末200は下りデータ用制御情報を受信しているため、これに従いPDSCH信号を受信する。例えば、PDSCH処理部225がPDCCH処理部223から出力された下りデータ用制御情報を参照して、PDSCH信号を復号する。
一方、下りデータ用制御情報の「CQI request」が「1」のとき(S271でY)、端末200は、下りデータ用制御情報を参照してPDSCH信号を受信し(S273)、PDSCH信号に含まれるDCIフォーマット0の制御情報を抽出する(S274)。例えば、PDSCH処理部225がPDSCH信号からDCIフォーマット0の制御情報を抽出し分離部235に出力する。分離部235がDCIフォーマット0の制御情報のうち詳細なCQI requestのパラメータ値をCSI生成部224に出力し、それ以外のパラメータ値をPUSCH生成部229に出力する。
以後、CSI生成部224が詳細なCQI requestにより指定されたDLCCに対するCSIを生成し(S166)、端末200は、指定したDLCCのCSIを基地局100に送信する(S167〜S169,S17〜S18)。
このように本第3の実施の形態においても、どのDLCCに対するCSIを報告させるかを指定した情報(詳細なCQI request)がPDSCH信号により端末200に送信される。従って、本第3の実施の形態においても、基地局100は、任意の周波数帯域に対するチャネル状態に関する情報を端末200に報告させることができる。また、端末200は指定したDLのCCに対するCSIを送信する、全てのCCに対するCSIを送信する場合と比較してスループットの向上を図ることができる。
尚、本第3の実施の形態の動作例(図16)において、下りデータ用制御情報と上りデータ用制御情報の生成(S20,S21)の順番は逆でもよい。また、PDCCHの生成とPDSCHの生成(S24,S25)についてもその順番は逆でもよい。
[第4の実施の形態]
次に第4の実施の形態について説明する。第2及び第3の実施の形態との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第4の実施の形態については、非周期CSI報告を要求するとき、上りデータ用制御情報(例えばDCIフォーマット0)の解釈を変える例である。
図18(A)及び図18(B)はDCIフォーマット0のパラメータ例を示す図である。「CQI
request」ビットが「1」(非周期CSIの報告を要求する場合)のとき、図18(B)に示すようにDCIフォーマット0の各パラメータについて、上りデータ用制御情報を示す各パラメータではなく、下りデータ用制御情報を示す各パラメータを示すものとする。「CQI
request」が「0」(非周期CSI報告を要求しない場合)のときは、図18(A)に示すように、通常通り上りデータ用制御情報を示すパラメータを示すものとする。
図19(A)及び図19(B)はPDCCHとPDSCHの設定例をそれぞれ示す図である。基地局100は、端末200に非周期CSI報告を行わせないときは、「CQI
request」を「0」にしたDCIフォーマット0の制御情報をPDCCH信号として送信する。
一方、基地局100は、端末200に非周期CSI報告を行わせるときは、「CQI
request」が「1」で、下りデータ用制御情報を含むDCIフォーマット0の制御情報をPDCCH信号として送信する。そして、基地局100は、詳細なCQI requestとしてCSI報告対象のDLCCを指定した上りデータ用制御情報(例えば、図6に示すDCIフォーマット0)をPDSCH信号として端末200に送信する。
本第4の実施の形態における無線通信システム、基地局100、及び端末200の各構成例は第3の実施の形態と同様に実施できる(例えば図14と図15)。
図20及び図21は動作例を示すフローチャートである。動作例の説明も、第3の実施の形態との差異を中心にステップ番号順に説明する。
基地局100は、どのDLのCCに対するCSI報告を行わせるかを決定すると(S11)、PDCCH信号とPDSCH信号とを生成する(S30)。この場合、例えば、PDCCH信号には、解釈を変えたDCIフォーマット0の各パラメータ値(例えば図18(B))が含まれる。また、PDSCH信号には、上りデータ用制御情報として、第2の実施の形態で説明したDCIフォーマット0のパラメータ値が含まれる。このPDSCH信号として送信される信号に含まれるDCIフォーマット0のパラメータ値には、例えば5ビットの詳細なCQI requestビットが含まれる。例えば、スケジューラ110が各パラメータ値を生成し、PDCCH生成部113がPDCCH信号、PDSCH生成部114がPDSCH信号を生成する。
次いで、基地局100は、生成したPDCCH信号とPDSCH信号とを端末200に送信する(S31)。例えば、多重部115と無線送信部116が無線信号として端末200に送信する。
次いで、端末200は端末側処理を行う(S32)。図21は端末側処理の例を示すフローチャートである。端末200は、PDCCH信号を受信後(S161)、上りデータ用制御情報を検出したか否かを判別する(S320)。例えば、PDCCH処理部223は、PDCCH信号の信号長、およびPDCCH信号に含まれるFlag for format0/format1A differentiationにより上りデータ用制御情報用のPDCCH信号を受信したか否かを判別する。端末200は、上りデータ用制御情報を検出できなかったとき(S320でN)、非周期CSIの報告を行わない。
一方、PDCCH信号に上りデータ用制御情報を検出できたとき(S320でY)、端末200はPDCCH信号により送信された上りデータ用制御情報から「CQI
request」を確認し(S271)、以後第3の実施の形態と同様の処理を行う。
このように第4の実施の形態においても、基地局100は、詳細なCQI requestにより非周期CSIを報告させるDLCCを指定することができる。よって、第3の実施の形態等と同様に、基地局100は、任意の周波数帯域に対するチャネル状態に関する情報を端末200に報告させることができる。また、端末200は指定したDLCCに対するCSIを送信するため、全てのCCに対するCSIを送信する場合と比較してスループットの向上を図ることができる。
[第5の実施の形態]
次に第5の実施の形態について説明する。第2の実施の形態等との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第5の実施の形態については、“PDCCH
monitoring set”として設定されたDLCC(以下、PDCCHモニタリングCC)と、PDSCHのスケジューリングがされているDLCC(以下、スケジュールドDLCC)との対応関係により端末200がCSIを報告する例である。
図22(A)はPDCCHモニタリングCCとスケジュールドDLCCとの対応関係の例を示し、図22(B)はCSI報告をするDLCCの例を示す図である。第1の実施の形態でも説明したように、PDCCHモニタリングCCは、例えば、端末200に対してPDCCHが設定される可能性のあるDLCCである。図22(A)の例では、PDCCHモニタリングCCはDLCC#1とDLCC#4である。DLCC#1のPDCCHではDLCC#1〜#3のPDSCHに対してスケジューリングするように設定されている。この場合、PDCCHモニタリングCCであるDLCC#1に対して、DLCC#1〜#3がスケジュールドDLCCとして設定される。同様に、PDCCHモニタリングCCとして設定されたDLCC#4に対して、DLCC#4〜#5はスケジュールドDLCCとして設定されている。
このような対応関係において、図22(B)に示すように、基地局100がDLCC#1を用いて「CQI
request」が「1」(例えば非周期報告を行わせる)である上りデータ用制御情報を送信した場合、端末200はDLCC#1〜#3のCSIを基地局100に送信する。また、基地局100がDLCC#4を用いて「CQI
request」が「1」の上りデータ用制御情報を送信した場合、端末200はDLCC#4とDLCC#5のCSIを基地局100に送信する。端末200は、DLCC#1で送信される制御情報によりスケジューリングされる可能性のあるDLCC#1〜#3についてCSIを報告することになる。
次に本第5の実施の形態における基地局100と端末200の各構成例を説明する。図23は基地局100、図24は端末200の各構成例を示す図である。
基地局100は、更に、上位レイヤ140を備える。上位レイヤ140は、PDCCHモニタリングCCとスケジュールドDLCCとの対応関係テーブル(例えば図22(A))を生成し、制御データとしてPDSCH生成部114に出力する。また、上位レイヤ140は対応関係テーブルをスケジューラ110に出力する。
PDSCH生成部114は、上位レイヤ140からの制御データに対して誤り訂正符号化等を行いPDSCH信号として多重部115に出力する。また、スケジューラ110又は報告CC決定部111は、対応関係テーブルに基づいてCSI報告を行わせるDLCCを決定し、スケジューリングを行う。
端末200は、更に、上位レイヤ240を備える。上位レイヤ240は、PDSCH処理部225において誤り訂正復号等により抽出された制御データを入力とし、対応関係テーブルを生成又は保持する。上位レイヤ240は、対応関係テーブルをCSI生成部224に出力する。
CSI生成部224は、基地局100が生成した対応関係テーブルと同じ対応関係テーブルを保持する。CSI生成部224は、当該テーブルに基づいて、「CQI
request」ビット「1」を受信したPDCCHモニタリングCCに対するスケジュールドDLCCに対してCSIを生成する。
次に第5の実施の形態における動作例を説明する。図25及び図26は動作例を示すフローチャートである。本動作例も、第2の実施の形態等との差異を中心に説明する。
まず、基地局100は、PDCCHモニタリングCCとスケジュールドDLCCとの対応付けを設定する(S40)。例えば、基地局100の上位レイヤ140が、キャリアアグリゲーションの設定により、どの周波数帯域がどのCCかの設定や、どのCCがPDCCHモニタリングCCで、どのCCがスケジュールドDLCCであるか等の設定を行う。その際に、上位レイヤ140はPDCCHモニタリングCCとスケジュールドDLCCとの対応関係テーブルを生成する。
次いで、基地局100は、これらの設定を通知する(S41)。例えば、上位レイヤ140がキャリアアグリゲーションの設定により設定したCCと周波数帯域との関係等とともに、対応関係テーブルを制御データ(又は設定情報)としてPDSCH生成部114に出力する。PDSCH生成部114により制御データがPDSCH信号として端末200に送信される。
端末200はPDSCHにより送信された制御データを受信する(S42)。例えば、PDSCH処理部225がPDSCH信号から制御データを抽出し、上位レイヤ240に出力する。
次いで、端末200は、受信した制御データを保存する(S43)。例えば、上位レイヤ240が制御データを保存する。
以上により、基地局100と端末200は、PDCCHモニタリングCCとスケジュールドDLCCとの対応関係(例えば図22(A))を共有することになる。そして、報告CC決定部111によりどのCCのCSI報告させるのかを決定すると、スケジューラ110は、対応関係テーブルに基づいて、決定したDLCCに対応するPDCCHモニタリングCCを利用して、上りデータ用制御情報を送信する(S10〜S15)。例えば、図22(A)の例では、基地局100はDLCC#3のCSIを報告させたいとき、DLCC#1において、「CQI
request」ビットが「1」である上りデータ用制御情報(例えばDCIフォーマット0)を送信する。
端末200は、これを受信すると端末側処理を行う(S45)。端末200は、例えば、DLCC#1においてPDCCH信号を受信すると、PDCCH信号で送信された下りデータ用制御情報に基づいて、スケジュールドDLCCであるDLCC#1〜CC#3のPDSCH信号を受信する(S161,S162でY、S163)。
次いで、端末200は、上りデータ用制御情報を受信したか否かを検出する(S450)。例えば、PDCCH処理部223は、受信したPDCCH信号の信号長、およびPDCCH信号に含まれるFlag for format0/format1A differentiationに基づいて検出する。端末200は、上りデータ用制御情報を受信していないとき(S450でN)、非周期CSIの報告を行うことなく一連の処理を終了する。
一方、端末200は、上りデータ用制御情報を受信したとき(S450でY)、当該制御情報内の「CQI
request」ビットが「1」(非周期CSI報告を行う)か否かを判断する(S271)。
そして、端末200は、当該ビットが「1」のとき(S271でY)、対応関係テーブルに基づいて、対応するスケジュールドDLCCのCSI報告を行う(S451)。例えば、PDCCH処理部223は、受信したPDCCH信号の周波数帯域に基づいて、DCIフォーマット0がどのDLCCを利用して送信されたかの情報を「CQI
request」ビットとともにCSI生成部224に出力する。CSI生成部224は、DCIフォーマット0が送信されたDLCCをPDCCHモニタリングCCとして、対応関係テーブルに基づいて、スケジュールドDLCCを選択し、当該DLCCをCSI報告対象としてCSIを生成する(S451)。
一方、「CQI request」ビットが「1」ではないとき(S271でN)、端末200は非周期CSIの報告を行わなくてもよいため、上りデータ用制御情報を参照してユーザデータの生成等を行う(S170〜S172)。
その後、端末200は、生成CSIを基地局100に送信する(S169)。送信に際し、例えば、クロスキャリアスケジューリングの場合、端末200はDCIフォーマット0の「carrier
indicator」(例えば図6)で指示されたULのCCで送信する。
又は、端末200は、スケジュールドULCCでCSIを送信してもよい。PDCCHモニタリングCCによりPDCCHによる制御情報として設定される可能性があるのは、DLCC以外にもULCCがある。端末200はこのULCCを利用してCSIを送信するようにすることもできる。
図27はPDCCHモニタリングCCとスケジュールドULCCとの対応関係例を示す図である。例えば、PDCCHモニタリングCCとスケジュールドDLCCとの対応関係と同様に、設定情報(又は制御データ)として、基地局100が設定及び送信し(S40,S41)、端末200がこれを受信及び保存する(S42,S43)ことで、対応関係が共有される。例えば、基地局100がDLCC#1で「CQI
request」が「1」である上りデータ用制御情報を送信した場合、端末200はULCC#1〜ULCC#3のいずれかをcarrier
indicatorによって指定し、指定されたULCCを利用して生成したCSIを送信する。
このように、本第5の実施の形態においても、基地局100はPDCCHモニタリングCCとスケジュールドDLCCとの対応関係を利用して、CSI報告を行わせたいDLCCを決定している。基地局100は、スケジュールドDLCCとして設定されたDLCCについてCSI報告を行わせることができ、任意の周波数帯域に対するチャネル状態に関する情報を端末200に報告させることができる。また、端末200はスケジュールドCCとして設定されたDLCCについてCSIを報告させるため、全てのDLCCに対するCSIを報告させる場合と比較してスループットの向上を図ることができる。更に、第5の実施の形態では、DCIフォーマット0等についてはビット数を増やしたりすることがないため、既存のものをそのまま使用でき、制御シグナリングによるオーバーヘッドの増加がない。
[第6の実施の形態]
次に第6の実施の形態について説明する。第5の実施の形態との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第6の実施の形態は、PDCCHモニタリングCCに対してスケジュールドDLCCとは別にCSI報告対象のDLCCを予め決めておく例である。
図28(A)はPDCCHモニタリングCCとスケジュールドDLCC、CSI報告対象DLCCの関係例を示す図であり、図28(B)はCSI報告をするDLCCの例を示す図である。
例えば、図28(A)に示すように、PDCCHモニタリングCCとスケジュールドDLCCとの対応関係があっても、モニタリングDLCC#1に対してCSI報告を行わせるDLCCはDLCC#1とDLCC#2、モニタリングDLCC#4に対してCSI報告を行わせるDLCCはDLCC#3とDLCC#4とDLCC#5のように設定させることができる。例えば、基地局100はDLCC#3について端末200にCSI報告を行わせたいとき、PDCCHモニタリングCCであるDLCC#4を利用して「CQI
request」ビットが「1」である上りデータ用制御情報(例えばDCIフォーマット0)を送信する。端末200は、対応関係に基づいて、DLCC#3〜#5のCSI報告を行う。これにより、基地局100は、DLCC#3についてのCSI報告を受信できる。
基地局100と端末200の構成例は第5の実施の形態と同様に実施できる(例えば図23と図24)。図29及び図30は動作例のフローチャートである。
基地局100の上位レイヤ140は、キャリアアグリゲーションの設定のときに、PDCCHモニタリングCCとCSI報告対象となるDLのCCとの対応関係を生成し、対応関係テーブル(例えば図28(A))として保持、及び端末200に送信する(S50,S41)。
一方、端末200の上位レイヤ240は、制御データとして受信した対応関係テーブルを保持することで(S42,S43)、基地局100との間でCSI報告をするCCの情報を共有できる。
そして、基地局100はCSI報告を行わせるDLのCCを決定すると、対応関係テーブル(例えば図28(A))に基づいて、PDCCH信号を送信するDLCCを決定する(S51)。例えば、スケジューラ110は、上位レイヤ140からの対応関係テーブルを参照し、当該テーブルに基づいて送信対象のDLCCを決定する。
その後、基地局100は、決定したDLCCを利用して「CQI
request」ビットが「1」である上りデータ用制御情報を送信する(S14,S15)。
一方、端末200は、端末側処理(S52)を行い、受信したPDCCH信号にDCIフォーマット0の制御情報が含まれているかを検出し(S450)、検出すると(S450でY)、DCIフォーマットの制御情報に含まれる「CQI
request」ビットを参照する(S271)。
上りデータ用制御情報に含まれる「CQI request」ビットが「1」のとき(S271でY)、対応関係テーブルに基づいて、PDCCH信号が送信されたDLCCに対応するCSI報告対象のDLCCを読み出す。そして、端末200は、当該DLCCについてCSI報告を行う(S520)。例えば、CSI生成部224がPDCCH処理部223からPDCCH信号が送信されたDLCCについての情報を入力し上位レイヤ240から対応関係テーブルを参照し、当該DLCCと対応するCSI報告対象のDLCCを決定する。そして、CSI生成部224は決定したDLCCについてCSIを生成する。
そして、端末200は生成したCSIを基地局100に送信する(S169)。例えば、第5の実施の形態と同様に、端末200は、DCIフォーマット0の「carrier
indicator」で指示されたULのCCを利用して送信してもよいし、スケジュールドULCC(例えば図27)を利用して送信してもよい。
このように、本第6の実施の形態においても、基地局100はPDCCHモニタリングCCとの対応関係に基づいて報告すべき任意のDLCCを指定することができる。よって、基地局100は、任意の周波数帯域に対するチャネル状態に関する情報を端末200に報告させることができる。また、端末200はCSI報告対象DLCCとして設定されたCCについてCSIを報告することができる。よって、端末200が全てのULCCに対するCSIを報告する場合と比較して送信する情報量が少なくなるため、スループットの向上を図ることができる。
[第7の実施の形態]
次に第7の実施の形態について説明する。第5の実施の形態との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第7の実施の形態は、PUSCH信号を送信するULCCと、CSI報告対象DLCCとの対応関係を設定し、当該対応関係に基づいて端末200がCSI報告を行う例である。
図31(A)及び図31(B)はPUSCH信号を送信するULCCと、CSI報告対象DLCCとの対応関係の例を示すであり、図31(C)はCSI報告を行うDLCCの例を示す図である。
第2の実施の形態で説明したように、DCIフォーマット0の制御情報には、クロスキャリアスケジューリングを行う場合、例えば、どのULCCでPUSCH信号を送信すべきかを示す「carrier
indicator」が含まれる。このPUSCH信号を送信すべきULCCに対して、どのDLCCに対してCSI報告をすべきかを対応付けて、その対応関係に基づいてCSI報告を行わせる。
例えば、基地局100がDLCC#3についてのCSI報告を行わせたい場合は以下のようになる。すなわち、対応関係(例えば図31(A))から、CSI報告対象DLCCとしてCC#3に対応するULCCは、ULCC#1〜CC#3のいずれかである。基地局100は、ULCC#1〜CC#3のうちPUSCH信号を送信するULCC(例えばULCC#1)を決定する。
基地局100は、ULCC#1〜CC#3のすべてを、PUSCH信号を送信するULCCとして決定してもよい。そして、基地局100は、PUSCH信号を送信するULCCとしてULCC#1を指定した上りデータ用制御情報(例えば、DCIフォーマット0の場合、「carrier
indicator」=ULCC#1)を生成する。当該制御情報用のPDCCH信号は、クロスキャリアスケジューリングの場合どのDLCCを利用して送信してもよい(例えばPDCCHモニタリングCC)、図31(C)の例ではDLCC#1を利用して送信している。セイムキャリアスケジューリングの場合は、基地局100は、DLCC#1を使用してPDCCH信号を送信する。端末200は、PUSCH信号を送信するULCCとしてULCC#1が指定されているため、対応関係に基づいてDLCC#1〜CC#3についてCSI報告を行う。これにより、基地局100はDLCC#3についてのCSI報告を受信できる。
尚、図31(B)に示すように、ULCCとCSI報告対象DLCCとの対応は、ULCC毎に異なるDLCCがCSI報告対象となっていてもよい。また、すべてのULCCが報告対象のDLCCについての情報を持たなくても良く、一部のULCCがCSI報告対象となるDLCCを持つようにしてもよい。
基地局100と端末200の構成例は第5の実施の形態と同様に実施できる(例えば図23及び図24)。図32及び図33は動作例のフローチャートである。第5の実施の形態との差異を中心にステップ番号順に説明する。
まず、基地局100は、キャリアアグリゲーション設定のときに、PUSCH信号を送信するULCCと、CSI報告対象DLCCとの対応付けを設定する(S60)。例えば、上位レイヤ140が設定を行い、対応関係を示すテーブル(例えば図31(A))を生成する。そして、基地局100は当該対応関係を制御データとして端末200に通知し(S41)、端末200はこれを受信し、テーブルとして保存する(S42,S43)。例えば上位レイヤ240がテーブルとして保存する。これにより、対応関係が基地局100と端末200との間で共有される。
基地局100は、どのDLCCについてCSI報告を行わせるかを決定すると(S11)、そのDLCCに応じて、PUSCH信号を送信するULCCを決定する(S61)。例えば、スケジューラ110が、報告CC決定部111で決定したDLCCに応じて、対応関係テーブル(例えば図31(A))を参照して、PUSCH信号を送信するULCCを決定する。そして、基地局100はこのULCCを指定したPDCCH信号を生成し、端末200に送信する(S14,S15)。
端末200は、端末側処理を行い(S62)、上りデータ用制御情報を受信すると(図33のS450でY)、「CQI
request」ビットが「1」(非周期CSI報告を行う)か否かを検出する(S271)。
そして、端末200は、「CQI request」ビットが「1」のとき(S271でY)、PUSCH信号を送信するULCCに対応するCSI報告対象DLCCを対応関係テーブル(例えば図31(A))を参照して決定し、決定したDLCCに対するCSIを生成する(S620)。例えば、PDCCH処理部223は、PDSCH信号を送信するのはどのULCCであるかの情報を、PDCCH信号から抽出する。クロスキャリアスケジューリングの場合、DCIフォーマット0の制御情報に含まれる「carrier
indicator」を抽出することでどのULCCでPUSCH信号を送信するかの情報を抽出できる。また、セイムキャリアスケジューリングの場合、PDCCH処理部223は、受信したPDCCH信号の受信周波数帯域との関係から抽出できる。PDCCH処理部223は、PUSCH信号を送信するULCCはどれかを示す情報をCSI生成部224に出力する。CSI生成部224は、PUSCH信号を送信するULCCに対して、上位レイヤ240から対応関係テーブルを参照して、CSI報告対象DLCCを決定し、当該DLCCに対してCSIを生成する。
端末200は、生成したCSIを指定されたULCCにより送信する(S169)。基地局100はこれを受信することで(S17,S18)、CSI報告対象のDLCCについてのCSIを受信できる。
本第7の実施の形態においても、基地局100は、PUSCH信号を送信するULCCを指定することで報告対象のDLCCについてCSIを受信できるため、任意の周波数帯域に対するチャネル状態に関する情報を端末200に報告させることができる。また、端末200はCSI報告対象DLCCとして設定されたCCについてCSIを報告する。よって、端末200が全てのDLCCに対するCSIを報告する場合と比較して送信する情報量が少なくスループットの向上を図ることができる。
[第8の実施の形態]
次に第8の実施の形態について説明する。第2の実施の形態との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第8の実施の形態は、CSI報告対象のDLCCを指定するフィールドが上りデータ用制御情報(例えばDCIフォーマット0)に追加された例である。
図34は本第8の実施の形態におけるDCIフォーマット0のパラメータ例を示す図である。DCIフォーマットの中に「CQI
report carrier indicator」フィールドがある。「CQI report carrier
indicator」は、例えば、複数のDLCCのうちCSI報告を行わせるDLCCを指定するためのフィールドである。基地局100がこのフィールドにパラメータ値(3ビット)を挿入してPDCCH信号として端末200に送信することで、端末200は指定されたDLCCについてCSI報告を行う。
図35はCSI報告を行うDLCCの例を示す図である。基地局100は、「CQI
request」ビットを「1」にして、「CQI report carrier indicator」フィールドに「000」を指定した場合、端末200は「000」に対応するDLCC#1についてCSI報告を行う。例えば、「CQI
report carrier indicator」ビットが「001」のとき、端末200はDLCC#2についてCSI報告を行う。「CQI
report carrier indicator」フィールドのビット値(パラメータ値)と、報告対象DLCCとの対応関係は、例えば第5の実施の形態と同様にキャリアアグリゲーション設定の際に設定され、端末200に通知してもよい。
本第8の実施の形態における基地局100と端末200は第2の実施の形態(例えば図8と図9)、又は第5の実施の形態(例えば図23と図24)と同様に実施できる。図36及び図37は本第8の実施の形態における動作例を示すフローチャートである。第2の実施の形態等との差異を中心にステップ番号順に説明する。
基地局100は、報告CC決定部111によりどのDLCCについてCSI報告を行わせるかを決定すると(S11)、決定したDLCCに応じて「CQI
report carrier indicator」を生成する(S70)。例えば、スケジューラ110が報告対象のDLCCに対応するように、「CQI
report carrier indicator」のパラメータ値を決定する。このとき、スケジューラ110は、「CQI
request」を「1」(非周期CSI報告を行わせる)にした上りデータ用制御情報を生成する。例えば、スケジューラ110がDCIフォーマット0の各フィールドのパラメータ値を作成し、PDCCH生成部113がこれらのパラメータ値に基づいて上りデータ用制御情報用のPDCCH信号を生成する。
そして、基地局100はPDCCH信号を端末200に送信する(S14,S15)。
次いで、端末200は端末側処理を行う(S71)。すなわち、端末200は、PDCCH信号を受信し(図37のS161)、上りデータ用制御情報用のPDCCH信号を受信すると(S450でY)、「CQI
request」ビットが「1」か否かを検出する(S271)。
端末200は、「CQI request」ビットが「1」のとき(S271でY)、「CQI report carrier indicator」フィールドを参照し、当該フィールドに含まれるパラメータ値に対応するDLCCについてCSIを生成する(S710)。例えば、PDCCH処理部223がPDCCH信号からDCIフォーマット0の各パラメータ値を抽出し、「CQI
request」とともに「CQI report carrier indicator」に含まれるパラメータ値をCSI生成部224に出力する。CSI生成部224は、「CQI request」と「CQI report carrier indicator」の各パラメータ値に応じて、対応するDLCCについてCSIを生成する。
そして、端末200は生成したCSIを基地局100に送信し(S169)、基地局100はこれを受信することで、「CQI
report carrier indicator」により指定したいずれか1つのDLCCについてのCSIを受信できる。
このように、本第8の実施の形態においても、基地局100はいずれかのDLCCについてCSI報告を行わせることができるため、任意の周波数帯域に対するチャネル状態に関する情報を端末200に報告させることができる。また、端末200は「CQI
report carrier indicator」により指定されたCCについてCSIを報告する。よって、端末200が全てのDLCCに対するCSIを報告する場合と比較して送信する情報量が少なくスループットの向上を図ることができる。
尚、本第8の実施の形態において、「CQI report
carrier indicator」により指定できるのは例えば3ビットである。DLCCが4個以上のとき、「CQI
report carrier indicator」により指定できるのはDLCCのうちいずれか一つである。また、DLCCが3個以内のときは、指定できるDLCCは任意のDLCCのすべての組み合わせを指定できる。
[第9の実施の形態]
次に第9の実施の形態について説明する。第5の実施の形態との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第9の実施の形態は、上りデータ用制御情報(例えばDCIフォーマット0)の「carrier
indicator」をCSI報告対象のDLCCを指定するために用いる例である。
第5の実施の形態で説明したように、クロスキャリアスケジューリングでは、PUSCH信号を送信するULCCを「carrier
indicator」により指定することができる。基地局100は、非周期CSI報告を行わせるとき(例えば、「CQI
request」ビットが「1」のとき)、ULCCを指定する「carrier indicator」をCSI報告対象のDLCCとして指定する。ただし、この場合、CSIを送信するULCCを指定することができないため、端末200は予め決められたULCCによりCSIを送信するものとする。
一方、基地局100は非周期CSI報告を行わせないとき(例えば、「CQI
request」ビットが「0」のとき)、「carrier indicator」について通常通り、PUSCH信号を送信するULCCを指定するために用いるようにする。
図38(A)は報告対象のDLCCの例、図38(B)はCSI報告を行うULCCの例を夫々示す図である。図38(A)に示すように、例えば、基地局100はDLCC#1についてCSI報告を行わせたいとき、「CQI
request」ビットが「1」、「carrier indicator」を「000」となるDCIフォーマット0のPDCCH信号を送信すればよい。端末200は、DCIフォーマット0の「CQI
request」ビットが「1」のため、「carrier indicator」をCSI報告対象DLCCとして捉え、「000」に対応するDLのCC#1についてCSIを生成する。端末200は、例えば予め決められたULCC#3を用いてCSIを基地局100に送信する。これにより、基地局100は、指定したDLCCについてCSI報告を行わせることができる。なお、「carrier
indicator」フィールドのパラメータ値は例えば3ビットであるため、第8の実施の形態で説明したようにキャリアアグリゲーションにより設定されるDLCCの数により報告できるDLCCの数が決定される。すなわち、DLCCが4個以上のとき、指定できるのはDLCCのうちいずれか一つであり、また、DLCCが3個以内のときは、指定できるDLCCは任意のDLCCのすべての組み合わせを指定できる。
本第9の実施の形態における基地局100と端末200は第2の実施の形態(例えば図8と図9)又は第5の実施の形態(図23と図24)と同様に実施できる。図39と図40は本第9の実施の形態における動作例を示すフローチャートである。ステップ番号順に第2及び第5の実施の形態との差異を中心に説明する。
まず、基地局100は、キャリアアグリゲーションの設定を行い、どのULCCを用いてCSI報告を行わせるかの設定を行う(S80)。例えば、上位レイヤ140がULCC#3をCSI報告用のULCCとして設定する。
そして、基地局100は制御データとしてこの設定情報を端末200に送信する(S41)。端末200は制御データを受信し、設定情報として保存する(S42,S43)。例えば、上位レイヤ240がCSI報告用ULCCを入力して設定情報として保存する。これにより、どのULCCを用いてCSIを送信するかの情報が基地局100と端末200で共有される。
基地局100は、報告を行わせるべきDLCCを決定すると(S11)、決定したDLCCに応じて「carrier
indicator」を生成する(S81)。例えば、スケジューラ110が報告CC決定部111で決定したDLCCに応じて、「carrier
indicator」のパラメータ値を生成する。DLCC#1を報告させたいときは、「carrier
indicator」のパラメータ値を「000」、DLCC#3について報告させたいときは、「010」などである。スケジューラ110は、「CQI
request」も「1」とする。そして、基地局100はこれらのパラメータ値を含む上りデータ用制御情報用のPDCCH信号を生成し端末200に送信する(S14,S15)。
端末200は端末側処理を行い(S82)、PDCCH信号を受信する(図40のS161)。そして、端末200は、「CQI
request」が「1」のとき、「carrier indicator」のパラメータ値を参照し、これに対応するDLCCのCSIを生成する(S820)。例えば、PDCCH処理部223は、「CQI
request」と「carrier indicator」のパラメータ値をPDCCH信号から抽出し、CSI生成部224に出力する。CSI生成部224は、上位レイヤ240に保存された設定情報を参照し、「carrier
indicator」のパラメータ値と対応するDLCCについてCSIを生成する。
その後、端末200は、生成したCSIを予め設定されたULCCを利用してCSIを送信する(S169)。例えば、上位レイヤ240はPUSCH生成部229に送信すべきULCCを通知し、PUSCH生成部229はこれを保持しておく。PUSCH生成部229は、CSI報告を含むPUSCH信号を生成し、保持したULCCによりPUSCH信号を端末200に送信するように出力する。
基地局100は、予め決められたULCCにより指定したDLCCのCSIを受信する(S17,S18)。
本第9の実施の形態においても、基地局100は「carrier
indicator」を用いて指定したDLCCについてCSI報告を行わせることができるため、任意の周波数帯域におけるチャネル状態に関する情報を端末200に報告させることができる。また、端末200は「carrier
indicator」で指定されたDLCCについてCSIを報告する。よって、端末200が全てのDLCCのCSIを報告する場合と比較して送信する情報量が少なくスループットの向上を図ることができる。
[第10の実施の形態]
次に第10の実施の形態について説明する。第5の実施の形態との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第10の実施の形態は、サブフレーム番号とCSI報告対象のDLCCとを関連付けて基地局100がCSI報告を行わせるものである。
図41はCSI報告対象のDLCCの例を示す図である。上りデータ用制御情報(例えばDCIフォーマット0)用のPDCCH信号は、上述したようにクロスキャリアスケジューリングの場合、「carrier
indicator」によりPUSCH信号を送信するULCCが指定されている。セイムキャリアスケジューリングの場合は、DCIフォーマット0のPDCCH信号を送信したDLCCと同一番号のULCCが指定される。本第10の実施の形態では、PUSCH信号を送信するULCCと、DCIフォーマット0のPDCCH信号を送信したサブフレーム番号およびCSI報告対象DLCCとの対応関係を予め設定しておき、基地局100はこの関係に基づいて指定したDLCCのCSI報告を端末200に行わせる。一方、端末200はこの対応関係に基づいて対応するDLCCのCSI報告を行う。
図41の例では、例えば、基地局100は、ULCC#1でPUSCH信号を送信するように指定された、DCIフォーマット0のPDCCH信号をサブフレーム番号「0」で送信する。端末200は、PUSCH信号を送信するULCC#1とサブフレーム番号「0」とから対応関係に基づいて、例えばDLCC#1のCSIを生成する。従って、基地局100は、DLCC#1のCSI報告を行わせたいとき、PUSCH信号を送信するのはULCC#1であることを指定するようにし、PDCCH信号をサブフレーム番号「0」で送信するようにすればよい。DCIフォーマット0のPDCCH信号において、ULCC#1の指定は、クロスキャリアスケジューリングでは「carrier
indicator」で指定でき、セイムキャリアスケジューリングではPDCCH信号をDLCC#1で送信するようにすることで指定できる。尚、基地局100は非周期CSIを報告させるため、DCIフォーマット0の制御情報内において、「CQI
request」を「1」にする。
図42(A)〜図42(C)は、サブフレーム番号とどのULCCでPUSCH信号を送信するかおよびCSI報告対象DLCC番号の対応関係例を示す図である。図42(A)〜図42(C)の例では、端末200は、ULCC#1とULCC#2とを同時に利用してPUSCH信号を送信できる。基地局100は、このULCC#1で報告できるDLCCはCC#1〜CC#3、ULCC#2で報告できるDLCCはCC#4〜CC#5などと予め決めて端末200に通知しておく。そして、基地局100は、図42(A)〜図42(C)で示すような、サブフレーム番号とCSI報告を行うDLCCの番号との対応関係を作成し、端末200に通知しておく。この例では、基地局100がDLCC#5のCSI報告を行わせたいとき、PUSCH信号を送信するULCCをCC#2に指定し、かかる指定のDCIフォーマット0のPDCCH信号をサブフレーム番号「1」(又は、「3」,「5」等でもよい)で送信すればよい。
本第10の実施の形態における基地局100と端末200の構成例は第5の実施の形態と同様に実施できる(例えば、図23と図24)。図43と図44は本第10の実施の形態における動作例を示すフローチャートである。ステップ番号順に第5の実施の形態との差異を中心に説明する。
まず、基地局100はキャリアアグリゲーションの設定のときに、サブフレーム番号とCSI報告対象DLCCとの対応付けを設定する。例えば、上位レイヤ140が図42(A)〜図42(C)に示すような対応関係を設定する。
そして、基地局100は設定した対応関係を制御データとしてこれを端末200に送信し(S41)、端末200は制御データを受信し、対応関係を保存する(S42,S43)。例えば、上位レイヤ240が保存する。これにより、基地局100と端末200との間で対応関係が共有される。
基地局100は、どのDLCCのCSIを報告させるかを決定すると(S11)、そのDLCCに対応する、PUSCH信号を送信するULCCと、サブフレーム番号とを決定する。例えば、スケジューラ110は、DLCC#5のCSIを報告させたいとき、サブフレーム番号「1」、「carrier
indicator」=ULCC#2(クロスキャリアスケジューリングの場合)を決定する。
その後、基地局100は指定したサブフレーム番号(セイムキャリアスケジューリングの場合は更に指定したDLCC)で、「CQI
request」が「1」を含む上りデータ用制御情報用のPDCCH信号を送信する(S15)。
端末200は端末側処理(S92)を行い、PDCCH信号を受信しこれを検出すると(S450でY)、「CQI
request」が「1」か否かを検出する(S271)。「CQI request」が「1」のとき(S271でY)、端末200は、PDCCH信号を受信したサブフレーム番号と、PUSCH信号を送信するのはどのULCCかの情報を抽出し、対応関係に基づいて報告対象DLCCを決定し、そのDLCCに対するCSIを生成する(S920)。例えば、PDCCH処理部223は、PDCCH信号から「CQI
request」と、どのULCCでPUSCH信号を送信するかの情報を抽出しCSI生成部224に出力する。更に、PDCCH処理部223は、報知情報として基地局100から予め通知されたサブフレーム番号「0」の受信タイミングと、PDCCH信号の受信タイミングとにより、受信したPDCCH信号のサブフレーム番号も抽出し、CSI生成部224に出力する。CSI生成部224は、PDCCH処理部223から出力されたPUSCH信号を送信するDLCCとサブフレーム番号とに対して、上位レイヤ240に保存された対応関係を参照して対応するDLCCを取得し、そのDLCCに対するCSIを生成する。
端末200は生成したCSIをPUSCH信号として基地局100に送信する(S169)。基地局100はこれを受信することで指定したDLCCに対するCSIを受信できる(S17,S18)。
このように本第10の実施の形態においても、基地局100はサブフレーム番号とPUSCH信号を送信するULCCおよびCSI報告対象DLCCとの対応関係に基づいて指定したDLCCのCSIを報告させることができる。よって、本第10の実施の形態においても、基地局100は任意の周波数帯域のチャネル状態に関する情報を端末200に報告させることができる。また、端末200は対応関係に基づいて、指定されたDLCCについてCSIを報告する。よって、端末200が全てのDLCCに対するCSIを報告する場合と比較して送信する情報量が少なくスループットの向上を図ることができる。また、本第10の実施の形態においても、基地局100がCSI報告を行わせるDLCCを指定した後、新たにビットを増やすことがなくシグナリングの送受信が行われる。よって、本第10の実施の形態において、例えば第2の実施の形態と比較して制御シグナリングのオーバーヘッドの増加はない。
[第11の実施の形態]
次に第11の実施の形態について説明する。第5の実施の形態との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第11の実施の形態は、PUSCH信号を送信するULCCと、一対一の関係になっているDLCCについてCSI報告が行われる例である。
図45(A)〜図45(E)はULCCとDLCCとの対応関係の例を示す図である。例えば、PUSCH信号を送信するULCCと、CSI報告対象のDLCCとを図45(A)〜図45(E)のように対応付けておく。例えば、DCIフォーマット0のPDCCH信号において、PUSCH信号を送信するULCCとしてULCC#3を指定する。この場合、ULCC#3と一対一の関係になっているのはDLCC#3のため、端末200はDLCC#3のCSIを報告する。基地局100は、DLCC#3のCSI報告を行わせたいときは、「CQI
request」を「1」にし、PUSCH信号を送信するULCCをULCC#3に指定したDCIフォーマット0のPDCCH信号を送信すればよい。基地局100は、クロスキャリアスケジューリングの場合、このPDCCH信号をどのDLCCからでも送信できる。セイムキャリアスケジューリングの場合、基地局100は、一対一の対応関係になっているDLCCでPDCCH信号を送信すればよい。
本第11の実施の形態における基地局100と端末200の構成例は第5の実施の形態と同様に実施できる(例えば、図23と図24)。図46と図47は本第11の実施の形態における動作例を示すフローチャートである。ステップ番号順に第5の実施の形態との差異を中心に説明する。
まず、基地局100はキャリアアグリゲーションを設定し、例えば図45に示すような、ULCCとDLCCとの対応関係を生成する(S100)。例えば上位レイヤ140が生成する。
基地局100は設定情報を端末200に通知し、端末200は設定情報を保存する(S42,S43)。例えば、上位レイヤ240が保存し、図45(A)〜図45(E)に示す対応関係も保存する。上位レイヤ240は対応関係をCSI生成部224に出力してもよい。これにより、基地局100と端末200で対応関係が共有される。
その後、基地局100はどのDLCCについてCSI報告をさせるかを決定し、決定に従って、PUSCH信号を送信するULCCを決定する(S101)。例えば、スケジューラ110が上位レイヤ140から対応関係を取得し、当該対応関係に基づいて報告CC決定部111で決定したDLCCと対応するULCCを決定する。そして、基地局100は、「CQI
request」を「1」にし、CSI報告対象DLCCに対応するULCCでPUSCH信号を送信するものとして指定した上りデータ用制御情報(例えばDCIフォーマット0)用のPDCCH信号を生成し、これを端末200に送信する(S14,S15)。
端末200は、端末側処理(S102)によりPDCCH信号を受信し、「CQI
request」が「1」か否かを検出する(S271)。「CQI request」が「1」のとき、端末200は、対応関係に基づいて、PUSCH信号を送信するULCCに対応するDLCCをCSI報告対象のDLCCとしてCSIを生成する。例えば、PDCCH処理部223は、PDCCH信号から「CQI
request」と、PUSCH信号を送信するULCCとを抽出し、CSI生成部224に出力する。CSI生成部224は、対応関係に基づいて、ULCCに対応するDLCCをCSI報告対象のDLCCとしてCSIを生成する。
そして、端末200はCSIをPUSCH信号として基地局100に送信し(S169)、基地局100はこれを受信することで指定したDLCCのCSIを受信できる(S17,S18)。
このように本第11の実施の形態においても、基地局100は、PUSCH信号を送信するULCCとCSI報告対象DLCCとの対応関係に基づいて、CSI報告を行わせるDLCCを指定できる。よって、本第11の実施の形態においても、基地局100は任意の周波数帯域のチャネル状態に関する情報を端末200に報告させることができる。また、端末200は対応関係に基づいて、指定されたDLCCについてCSIを報告する。よって、端末200が全てのDLCCに対するCSIを報告する場合と比較して、送信する情報量が少なくスループットの向上を図ることができる。また、本第11の実施の形態においても、基地局100がCSI報告を行わせるDLCCを指定した後、新たにビットを増やすことがなくシグナリングの送受信が行われる。よって、本第11の実施の形態では、例えば第2の実施の形態と比較して制御シグナリングのオーバーヘッドの増加はない。
[第12の実施の形態]
次に第12の実施の形態について説明する。第12の実施の形態は、非活性状態のDLCCについてCSI報告を行うとき、一定時間よりも遅い送信タイミングで報告させるようにする例である。
図48(A)〜図48(C)は報告タイミングの例を示す図である。第2の実施の形態で説明したように、CCについては、例えば活性状態と非活性状態がある。非活性状態のDLCCについてCSI報告を行わせるようにするとき、活性状態のDLCCと比較して、CSIを生成するまでに一定時間がかかる。端末200は、非活性状態のDLCCの受信処理を停止してもよく、非活性状態のDLCCのCSI測定を行っていない場合があるためである。このような場合、報告タイミングを遅らせて、例えば4サブフレーム後から6サブフレーム後にする。このように非活性状態のDLCCについて報告タイミングを遅らせることで、端末200が活性状態となってDLCCに対するCQI等の測定を開始するまでの時間が確保される。
本第12の実施の形態は、第1〜第11の実施の形態で説明したものに適用可能である。また、本第12の実施の形態は、後述する第13〜第15の実施の形態でも適用可能である。例えば、上位レイヤ140がキャリアアグリゲーションの設定に際して、非活性状態のDLCCの報告タイミングを例えば、「PDCCH信号受信後6サブフレーム後に送信」等の情報も設定し、端末200に通知すればよい。あるいは、システム内であらかじめ決められたパラメータとして設定しておく。端末200の上位レイヤ240がこれを保存し、基地局100と端末200で情報が共有される。例えば、基地局100は、「CQI
request」が「11000」であるDCIフォーマット0のPDCCH信号(第2の実施の形態)を送信したとき、端末200は非活性状態のDLCC#2のCSIを6サブフレーム後に送信することになる。
非活性状態のDLCCのCSIが送信されるタイミングは、活性状態のDLCCが送信されるタイミングより遅いタイミングであればよく、6サブフレーム以外でも5サブフレーム、8サブフレーム等でもよい。
[第13の実施の形態]
次に第13の実施の形態について説明する。第2及び第5の実施の形態との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第13の実施の形態は、制御パケットであるMAC CE(Media Access Control Control
Element)を非周期CSI報告の起動に兼用する例である。
図49はCSI報告対象のDLCCの例を示す図である。基地局100は、非活性状態のDLCC(Deactivated
DL CC)を活性状態のDLCC(Activated DL CC)にするため、MACCEを端末200に送信する。端末200は、MAC CEを受信すると、MAC CEにより指定されたDL CCを活性状態にするとともに、活性状態となったDLCCについてCSIを生成し基地局100に送信する。図49の例では、基地局100はDLCC#5を指定したMAC CEを端末200に送信し、端末200はDLCC#5を活性状態にするとともに、DLCC#5のCSIを生成し基地局100に送信する。
本第13の実施の形態における基地局100と端末200は第5の実施の形態(例えば、図23と図24)と同様に実施できる。図50は本第13の実施の形態における動作例を示すシーケンス図である。本動作例も第5の実施の形態との差異を中心にステップ番号順に説明する。
まず、基地局100はキャリアアグリゲーションを設定する(S110)。例えば、上位レイヤ140が、各DLCCについて、非活性状態のCC(“Configured
but Deactivated CC”)、活性状態のCC(“Configured and
Activated CC”)、PDCCHモニタリングセットCC(“PDCCH
monitoring set”)を設定する。例えば、上位レイヤ140が設定情報を保存する。そして、基地局100はこの設定情報をPDSCH信号として端末200に送信する(S41)。
端末200は、PDSCH信号を受信し、設定情報を保存する(S42,S43)。例えば、上位レイヤ240が設定情報を保存する。これにより、基地局100と端末200はどのDLCCが活性状態であるか、非活性状態であるか、活性状態のPDCCHモニタリングセットとなるCCはどれかを共有する。
そして、基地局100は、非活性状態のDLCCのうち、どのDLCCを活性状態とするかを決定する(S111)。例えば、上位レイヤ140が保存した設定情報に基づいてそのDLCCを活性状態にするかを決定する。この決定は、基地局100がどのDLCCについてCSIを報告させるかも兼用している。
次いで、基地局100は、制御パケットであるMAC CE(又はMAC
CE for CC Management)を生成する(S112)。例えば、上位レイヤ140が活性状態にさせるDLCC(かつCSI報告対象のDLCC)を決定すると、決定したDLCCを指定するMAC CEを生成する。
次いで、基地局100は、生成したMAC CEを送信する(S113)。例えば、上位レイヤ140が生成したMAC CEをPDSCH生成部114に出力し、PDSCH信号として送信する。
端末200は、PDSCH信号を受信すると(S114)、ACK信号を基地局100に送信する(S115)。例えば、PDSCH処理部225はPDSCH信号からMAC CEに含まれる情報を抽出すると、抽出できたことを示す信号をACK/NACK生成部226に出力する。ACK/NACK生成部226は、当該信号を入力するとACK信号を生成し、PUCCH生成部230に出力する。例えばACK信号はPUCCH信号として基地局100に送信される。
基地局100は、ACK信号を受信すると(S116)、MAC CEで指定したDLCCを活性状態にする(Activationする)(S117)。例えば、上位レイヤ140は非活性状態として設定したDLCCを活性状態として再設定し、設定情報として保存する。また、上位レイヤ140は各部に対して、活性状態にしたDLCCの周波数帯域で信号等を送信する。
一方、端末200は、MAC CEで指定されたDLCCを活性状態にする(S118)。例えば、上位レイヤ240はPDSCH処理部225からMAC CEに含まれる情報を入力し、この情報のうち活性状態にするDLCCに関する情報を、活性状態として設定情報に登録する。例えば、上位レイヤ240は、指定されたDLCCの周波数帯域で信号等を受信するように各部を設定する。
次いで、端末200は、MAC CEで指定されたDLCCについてCSIを生成する(S119)。例えば、上位レイヤ240は活性状態にしたDLCCの情報をCSI生成部224に出力する。CSI生成部224はこの情報に基づいて対応するDLCCのCSIを生成する。
次いで、端末200は生成したCSIをPUSCH信号として送信し(S120,S121)、基地局100はこれを受信することで活性状態にしたDLCCについてCSIを受信する(S17,S18)。
このように、本第13の実施の形態においても、基地局100は、活性状態にするDLCCをMAC CEにより指定することで、DLCCについてCSIを受信することができる。よって、本第13の実施の形態においても、基地局100は任意の周波数帯域のチャネル状態に関する情報を端末200に報告させることができる。また、端末200は活性状態となったDLCCについてCSIを報告する。よって、端末200が全てのDLCCに対するCSIを報告する場合と比較して、スループットの向上を図ることができる。
[第14の実施の形態]
次に第14の実施の形態について説明する。第5及び第9の実施の形態との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第14の実施の形態は、第5の実施の形態と第9の実施の形態との組み合わせの例である。
第5の実施の形態では、例えば、基地局100がPDCCHモニタリングCCとスケジュールドDLCCとの対応関係に基づいて、「CQI
request」が「1」である上りデータ用制御情報(例えばDCIフォーマット0)用のPDCCH信号をあるPDCCHモニタリングCCを利用して送信する。そして、端末200は、PDCCHモニタリングCCと対応関係にあるすべてのスケジュールドDLCCについてCSIを報告した(例えば図22(A)及び図22(B))。
第9の実施の形態では、例えば、「CQI request」が「1」である上りデータ用制御情報(例えばDCIフォーマット0)用のPDCCH信号について、「carrier
indicator」をCSI報告対象のDLCCを指定するために用いた(例えば、図38(A)及び図38(B))。
図51(A)はCSI報告対象DLCCの例、図51(B)は送信用ULCCの例を夫々示す図である。本第14の実施の形態では、PDCCHモニタリングCCと関連付けることのできるスケジュールドDLCCを3個以内とする。図51(A)の例では、DLCC#1とDLCC#4がPDCCHモニタリングCCとして設定され、PDCCHモニタリングCCであるDLCC#1と関連付けられるスケジュールドDLCCはDLCC#1〜#3(第1グループ)としている。また、PDCCHモニタリングCCであるDLCC#4と関連付けられるのは、DLCC#4〜#6(第2グループ)としている。
本第14の実施の形態においても、「CQI request」が「1」のとき、「carrier indicator」はCSI報告対象DLCCの指定に用いられる。「carrier
indicator」は例えば3ビット使用できるため、例えば第1グループにおいてDLCC#2とDLCC#3のCSIを報告させるときは、基地局100は「011」とすることができる。つまり、基地局100は、DLCC#2とDLCC#3についてCSI報告させるとき、PDCCHモニタリングCCであるDLCC#1を利用して、「CQI
request」が「1」、「carrier indicator」が「011」であるDCIフォーマット0のPDCCH信号を送信すればよい。
このとき、基地局100は、第9の実施の形態と同様に、「carrier
indicator」によりPUSCH信号を送信するULCCを指定することはできない。そのため、この場合にPUSCH信号を送信するULCCをPDCCHモニタリングCC毎(グループ毎)に決めておき、そのULCCを利用してCSIが送信される。図51(B)の例では、PDCCHモニタリングCC#1(DLCC#1)で送信されたPDCCHで起動されるCSI報告(DLCC#1〜DLCC#3のCSI)はULCC#1によりPUSCH信号として送信される。
本第14の実施の形態における基地局100と端末200の構成例は、第5及び第9の実施の形態と同様に実施できる(例えば図23と図24)。図52及び図53は本第14の実施の形態における動作例を示すシーケンス図である。本動作例も第5及び第9の実施の形態との差異を中心にステップ番号順に説明する。
まず、基地局100は、キャリアアグリゲーションを設定するときに、PDCCHモニタリングCCとスケジュールドCCとの対応関係を設定し、更に、非周期CSI報告用のULCCを設定する(S120)。例えば、上位レイヤ140が、図51(A)に示すように、PDCCHモニタリングCCとなるDLCCについて同一グループとなるスケジュールドDLCCを決定する(3個以内)。更に、上位レイヤ140は、各グループにおいて非周期CSI送信用のULCCを1つ決定する。上位レイヤ140は、決定したこれらの情報を設定情報として保存し、端末200に通知する(S41)。
端末200はPUSCH信号として設定情報を受信し、設定情報を保存する(S43)。例えば、上位レイヤ240が設定情報を保存する。
そして、基地局100は、どのDLCCについてCSI報告をさせるかを決定すると、設定情報に基づいて、PDCCH信号を送信するPDCCHモニタリングCCであるDLCCを決定する。更に、基地局100は、CSI報告対象のDLCCの組み合わせを指定した「carrier
indicator」を生成する(S121)。例えば、スケジューラ110は、報告CC決定部111でDLCC#2をCSI報告対象として決定したとき、上位レイヤ140から設定情報を取得し、PDCCHモニタリングCCであるDLCC#1を用いて送信することを決定する。更に、スケジューラ110は、「CQI
request」を「1」、「carrier indicator」を「010」とすることを決定する。
次いで、基地局100は、上りデータ用制御情報(例えばDCIフォーマット0)を生成する(S13)。例えば、スケジューラ110が「CQI
request」を「1」、「carrier indicator」を「010」とする制御情報を生成しPDCCH生成部113に出力する。
そして、基地局100は、決定したPDCCHモニタリングCCであるDLCCを利用して、PDCCH信号を端末200に送信する(S14,S15)。基地局100は、複数のPDCCHモニタリングCCを用いてCSI報告対象のDLCCを指定することもできる。例えば、図51(A)の例では、DLCC#1とDLCC#4の2つのPDCCHモニタリングCCでCSI報告対象のDLCCを指定することもできる。
端末200は、端末側処理(S122)により、PDCCH信号を受信し、DCIフォーマット0の検出と、「CQI
request」=「1」の検出を行う(S450でY,S271でY)。
次いで、端末200は、「CQI request」が「1」であるDCIフォーマット0のPDCCH信号から、「carrier indicator」を抽出し、「carrier indicator」で指定されるDLCCについてCSIを生成する(S1220)。例えば、PDCCH処理部223は、PDCCH信号から「CQI
request」と「carrier indicator」とを読み出し、CSI生成部224に出力する。また、PDCCH処理部223は、受信したPDCCH信号の受信周波数帯域からどのDLCC(PDCCHモニタリングCCとなるDLCC)か、を識別してDLCCの情報をCSI生成部224に出力する。CSI生成部224は、上位レイヤ240から設定情報を取得し、PDCCH処理部223からのDLCCの情報と「carrier
indicator」とから、設定情報に基づいて、対応するDLCCを取得する。そして、CSI生成部224は取得したDLCCについてCSIを生成する。この場合、複数のPDCCHモニタリングCCでPDCCH信号が送信された場合、それぞれについてCSIを生成する。
そして、端末200は、予め決められたULCCを利用して、生成したCSIを基地局100に送信する(S169)。例えば、PUSCH生成部229は、上位レイヤ240から設定情報を取得し、どのULCCで送信するかの情報を抽出する。そして、PUSCH生成部229は抽出したULCCを利用してPUSCH信号を送信するように出力する。
基地局100は、PUSCH信号を受信し、指定したDLCCのCSIを受信することになる(S17,S18)。
このように本第14の実施の形態においても、第5及び第9の実施の形態と同様にCSI報告を行わせるDLCCをPDCCHモニタリングCCと「carrier
indicator」との組み合わせにより指定できる。よって、本第14の実施の形態においても、基地局100は任意の周波数帯域のチャネル状態に関する情報を端末200に報告させることができる。また、端末200は対応関係に基づいて、PDCCHモニタリングCCと「carrier
indicator」との組み合わせにより指定されたDLCCについてCSIを報告する。よって、端末200が全てのDLCCに対するCSIを報告する場合と比較して、送信する情報量が少なくスループットの向上を図ることができる。
更に、本第14の実施の形態では、DLCCが3個より多いときでも、複数グループ化することで、CSI報告を行わせる任意のDLCCの組み合わせを指定することができる。上述した例では、6個のDLCCを2つのグループにグループ化した。8つのDLCCのときは、例えば、3つのグループにグループ化することができる。また、基地局100は、上述したように、複数のPDCCHモニタリングCCを利用してPDCCH信号を送信することにより、異なるグループでのDLCCについてCSI報告を行わせることができる。
[第15の実施の形態]
次に第15の実施の形態について説明する。第2の実施の形態との差異と中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第15の実施の形態は、SU‐MIMOをサポートする上りデータ用制御情報(PUSCHに関する制御情報)について、当該制御情報内の一部のフィールドを利用してCSI報告を行わせるDLCCを指定する例である。
無線通信システムでは、上りリンクにおいてSU‐MIMO(Single
User-MIMO)がサポートされ得る。一方、上述した第2の実施の形態等においては、上りデータ送信用の制御情報としてDCIフォーマット0について説明したが、SU‐MIMOをサポートするため、新たなDCIフォーマットが定義され得る。SU‐MIMOは、例えば、1つのユーザ(端末200)と1つの基地局100により各々複数アンテナを用いて各アンテナの指向性毎に異なる信号を送受信するようにしたものである。
図54(A)は、SU‐MIMOをサポートするDCIフォーマットのパラメータ例を示す図である。上りリンク用のSU‐MIMOは、複数のアンテナを用いて最大2つのデータブロック(トランスポートブロックと呼ばれることもある)を伝送することをサポートしている。図54(A)の例では、「NDI」(New Data Indicator)フィールドと、「MCS
and RV」(Modulation and Coding Scheme and
Redundancy Version)フィールドとが、2つのデータブロックに対応するように、2つのデータブロック分のフィールドが定義されている。
本第15の実施の形態では、「CQI request」が「1」のとき(非周期CSI報告を行わせるとき)、「NDI」フィールドと「MCS
and RV」フィールドにおける2つのデータブロックの一方を有効にし、他方について非周期CSI報告を行わせるDLCCを指定するために用いる。
図54(B)は、かかるDCIフォーマットが指定された場合の例を説明するための図である。例えば、基地局100は「CQI
request」を「1」にし、2ndトランスポートブロック用の「NDI」フィールドと「MCS and RV」フィールドの全6ビットをどのDLCCのCSI報告をさせるかを指定するために用いる。この指定により、端末200は指定されたDLCCについてCSIを生成し基地局100に送信することになる。なお、この「6ビット」は一例であり、「NDI」フィールドと「MCS and RV」フィールドとして指定されるビットを用いればよい。また、2ndトランスポートブロックではなく、1stトランスポートブロックの2つのフィールドを用いるようにしてもよい。
図55は本第15の実施の形態における基地局100、図56は端末200の各構成例を示す図である。
基地局100は、更に、2つのアンテナ121,122、2つの無線受信部130‐1,130‐2、マルチアンテナ受信処理部150を備える。なお、2つの無線受信部130‐1,130‐2、マルチアンテナ受信処理部150は、例えば、第1の実施の形態における受信部12に含まれる。
2つのアンテナ121,122は、端末200からMIMOにより送信された無線信号を夫々受信し、2つの無線受信部130‐1,130‐2に夫々出力する。
2つの無線受信部130‐1,130‐2は、受信した無線信号をダウンコンバートし、ベースバンド信号に変換して、マルチアンテナ受信処理部150に夫々出力する。
マルチアンテナ受信処理部150は、例えば、プリコーディング行列の演算等を行い、端末200から2つのアンテナに送信されたときの配分(又は重み付け)等に対応するようにベースバンド信号を出力する。
端末200は、更に、2つのアンテナ211,212、2つの無線送信部232‐1,232‐2、マルチアンテナ送信処理部250を備える。なお、2つの無線送信部232‐1,232‐2、マルチアンテナ送信処理部250は、例えば、第1の実施の形態における送信部22に含まれる。
マルチアンテナ送信処理部250は、多重部231から出力されるベースバンド信号に対して、プリコーディング行例等の演算を行い出力する。これにより、例えば、2つのアンテナ211,212からはプリコーディング行例等の配分に従った無線信号が送信される。
2つの無線送信部232‐1,232‐2は、マルチアンテナ送信処理部250から出力されたベースバンド信号に対して周波数変換等によりアップコンバートして無線信号を夫々生成する。2つの無線送信部232‐1,232‐2は生成した無線信号を2つのアンテナ211,212に夫々出力する。
2つのアンテナ211,212は、無線信号をそれぞれ基地局100に送信する。
次に動作例を説明する。図57及び図58は動作例を示すフローチャートである。第2の実施の形態との差異を中心にステップ番号順に説明する。
基地局100は、どのDLCCについてCSI報告を行わせるかを決定すると、それに応じて、「MCS
and RV for 2nd TB」フィールドと「NDI for 2nd TB」フィールドとにより送信するパラメータ値を決定する(S130)。例えば、スケジューラ110が報告CC決定部111で決定したCSI報告対象となるDLCCに対応して各パラメータ値を生成する。第2の実施の形態と同様に、スケジューラ110は、複数のDLCCの組み合わせを指定できる。
そして、基地局100は、新たなDCIフォーマット(例えば図54(A))の上りデータ用制御情報(以下、上りMIMO用制御情報)を生成し、上りMIMO用制御情報用のPDCCH信号を端末200に送信する(S13〜S15)。
端末200は、端末側処理(S131)によりPDCCH信号を受信すると、上りMIMO用制御情報用のPDCCH信号を受信したか否かを検出する(S1310)。例えば、PDCCH処理部223は、上りMIMO用制御情報用のPDCCH信号の信号長により検出する。
端末200は、上りMIMO用制御情報用のPDCCH信号を検出できなかったとき(S1310でN)、基地局100が非周期CSIの要求をしていないものとして一連の処理を終了する。
一方、端末200は、上りMIMO用制御情報用のPDCCH信号を検出したとき(S1310でY)、「CQI
request」が「1」か否かを判別する(S271)。「CQI request」が「1」のとき(非周期CSI報告を要求されたとき)(S271でY)、端末200は、「MCS and RV for 2nd
TB」フィールドと「NDI for 2nd TB」フィールドで送信されたパラメータ値に対応するDLCCについてCSIを生成する(S1311)。例えば、PDCCH処理部223は、PDCCH信号から「MCS
and RV for 2nd TB」と「NDI for 2nd TB」のパラメータ値を抽出し、「CQI request」とともにCSI生成部224に出力する。CSI生成部224は、パラメータ値に基づいて、対応するDLCCのCSIを生成する。
そして、端末200は、生成したCSIをPUSCH信号として送信する(S169)。基地局100はPUSCH信号を受信し、端末200で生成されたCSIを受信することができる(S17,S18)。
本第15の実施の形態においても、基地局100は上りMIMO用制御情報によりCSI報告を行わせるDLCCを指定できるため、基地局100は任意の周波数帯域のチャネル状態に関する情報を端末200に報告させることができる。また、端末200は指定されたDLCCについてCSIを報告する。よって、端末200が全てのDLCCに対するCSIを報告する場合と比較して、送信する情報量が少なくスループットの向上を図ることができる。
尚、本第15の実施の形態では、CSI報告対象のDLCCを指定するときに、「NDI」と「MCS and RV」の2つのフィールドを利用する例を説明した。例えば、新たなDCIフォーマットにおいて、他のフィールドを利用してCSI報告対象のDLCCを指定してもよい。この場合、図54(A)に示されていないフィールドを用いて指定するようにすることもできる。「CQI
request」とともに送信できるフィールドのパラメータ値を利用すればCSI報告対象のDLCCを指定することができる。
[その他の実施例]
例えば、第2の実施の形態において、端末200が「CQI
request」にひとつ以上の「1」が含まれている場合、指定されたDLCCのCSIを生成し、さらにユーザデータを生成するものとして説明した(例えば、図11のS166)。例えば、端末200はユーザデータを生成せずに、指定されたDLCCのCSIを生成するようにしてもよい。第3の実施の形態以降における各実施の形態についても、端末200はユーザデータを生成せずに、指定されたDLCCを生成するようにすることもできる(例えば、図17のS166等)。
100:無線基地局装置(基地局) 110:スケジューラ
111:報告CC決定部 113:PDCCH生成部
114:PDSCH生成部 120(121,122):アンテナ
140:上位レイヤ 200:端末装置(端末)
222:測定部 223:PDCCH処理部
224:CSI生成部 225:PDSCH処理部
227:CSI処理部 229:PUSCH生成部
235:分離部 240:上位レイヤ

Claims (9)

  1. 第1の無線通信装置と第2の無線通信装置が複数の周波数帯域を用いて無線通信を行う無線通信方法において、
    前記第1の無線通信装置は、チャネル状態情報要求と前記複数の周波数帯域のうち第1の周波数帯域を示す情報とを含む制御情報を、第2の周波数帯域を利用して前記第2の無線通信装置に送信し、
    前記第2の無線通信装置は、前記チャネル状態情報要求を受信したとき、報告対象周波数帯域として前記制御情報に含まれる前記第1の周波数帯域と対応関係にある第3の周波数帯域に対するチャネル状態に関する情報を、前記第1の周波数帯域を利用して前記第1の無線通信装置に送信する、
    ことを特徴とする無線通信方法。
  2. 更に、前記第1の無線通信装置は、前記第1の周波数帯域と前記チャネル状態に関する情報を生成する第3の周波数帯域との対応関係を示す情報を前記第2の無線通信装置に送信し、
    前記第2の無線通信装置は、前記対応関係を示す情報に従って前記チャネル状態に関する情報を生成することを特徴とする請求項1記載の無線通信方法。
  3. 前記対応関係は、前記第1の周波数帯域と前記チャネル状態に関する情報を生成する第3の周波数帯域とが一対一に対応することを特徴とする請求項2記載の無線通信方法。
  4. 前記第1の無線通信装置は、制御信号の送信に使用可能な第1の無線リソースで前記チャネル状態情報要求を送信することを特徴とする請求項1記載の無線通信方法。
  5. 複数の周波数帯域を用いて他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置において、
    チャネル状態情報要求と前記複数の周波数帯域のうち第1の周波数帯域を示す情報とを含む制御情報を、第2の周波数帯域を利用して前記他の無線通信装置に送信する送信部と、
    報告対象周波数帯域として前記制御情報に含まれる前記第1の周波数帯域と対応関係にある第3の周波数帯域に対するチャネル状態に関する情報を前記他の無線通信装置から受信する受信部とを備え、
    前記受信部は、前記第1の周波数帯域を利用して送信された前記チャネル状態に関する情報を受信することを特徴とする無線通信装置。
  6. 複数の周波数帯域を用いて他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置において、
    チャネル状態情報要求と前記複数の周波数帯域のうち第1の周波数帯域を示す情報とを含む制御情報を、第2の周波数帯域で前記他の無線通信装置から受信する受信部と、
    報告対象周波数帯域として前記制御情報に含まれる前記第1の周波数帯域と対応関係にある第3の周波数帯域に対するチャネル状態に関する情報を前記第1の周波数帯域を利用して前記他の無線通信装置に送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  7. 前記第2の無線通信装置は、前記チャネル状態に関する情報を閾値よりも遅いタイミングで前記第1の無線通信装置に送信することを特徴とする請求項1記載の無線通信方法。
  8. 前記受信部は、前記チャネル状態に関する情報を閾値よりも遅いタイミングで前記他の無線通信装置から受信することを特徴とする請求項5記載の無線通信装置。
  9. 前記送信部は、前記チャネル状態に関する情報を閾値よりも遅いタイミングで前記他の無線通信装置に送信することを特徴とする請求項6記載の無線通信装置。
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