JP5696727B2 - 基地局装置、移動局装置、無線通信方法、及び無線通信システム - Google Patents

基地局装置、移動局装置、無線通信方法、及び無線通信システム Download PDF

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Description

本発明は、基地局装置、移動局装置、無線通信方法、及び無線通信システムに関する。
現在、携帯電話システムや無線LAN(Local Area Network)などの無線通信システムが広く利用されている。また、無線通信の分野では、通信速度や通信容量を更に向上させるべく、次世代の通信技術について継続的な議論が行われている。次世代の通信技術として、例えば、LTEやLTE‐Advancedなどの標準化が完了若しくは検討されている。
LTEやLTE‐Advancedでは、基地局装置から移動局装置への下りリンク通信の変調方式としてOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式が採用されている。OFDM方式は、例えば、周波数帯域を複数の周波数帯域又はサブキャリアに分割し、直交する各周波数帯域に情報データなどをマッピングさせる通信方式である。
一方、移動局装置から基地局装置への上りリンク通信の変調方式としてSC‐FDMA(Single Carrier-Frequency Division Multiple Access:単一キャリア周波数分割多元接続)方式が採用されている。SC‐FDMA方式は、例えば、周波数帯域を分割し、複数の移動局装置間で異なる周波数帯域を用いて送信する通信方式である。SC‐FDMA方式は、OFDM方式と比較して、単一キャリア伝送であることからPAPR(Peak to Averaged Power Ratio:ピーク対平均電力比)を低くすることができる。そのため、SC‐FDMA方式は、OFDM方式と比較して、増幅器の消費電力を低くすることができ、移動局装置全体の消費電力も削減することができる。
SC‐OFDM方式では、例えば、受信側である基地局装置において波形等化処理が行われることで、無線チャネルにおける伝搬歪みを抑圧することができる。そして、例えば、移動局装置は送信信号に周期的にCP(Cyclic Prefix)を挿入することで、基地局装置において周波数領域での波形等化処理を行うことが可能となる。また、CPの挿入により、基地局装置における周波数領域での演算処理量は、時間領域よりも小さくさせることもできる。しかし、各受信信号のタイミング差がCP長よりも大きい場合、例えば、受信信号間で直交性が保てなくなり、信号間で干渉が発生し、各受信信号のタイミング差がCP長以内の場合と比較して受信品質が低下する。そこで、基地局装置では、受信信号のタイミングずれを防止するため、各移動局装置に対して送信タイミング制御を行っている。
図23は送信タイミング制御の動作例を表すフローチャートである。移動局装置UE(User Equipment)が基地局装置eNB(evolved Node B)に対して、データ信号またはパイロット信号(Sounding Reference Signal:
SRS)を送信する(S110)。基地局装置eNBは、送信フレームと、データ信号などによる受信フレームのフレームタイミング差を測定し(S111)、測定値をタイミング補正量NTAとし、当該タイミング補正量NTAを制御信号としてフィードバックする(S112)。
図24は、基地局装置eNBのフレームタイミング(下りリンク送信タイミング)と、移動局装置UEのフレームタイミング(上りリンク送信タイミング)との差の例を示す図である。基地局装置eNBからの制御信号を受信した移動局装置UEは、タイミング補正量NTAに固定値NTAoffsetを加算して、更に固定値Tsを乗算した時間分だけ、移動局装置UE自身の把握するフレームタイミングよりも早く送信する。これにより、基地局装置eNBは、フレームタイミングに同期したタイミングで移動局装置UEから送信されたデータ信号などを受信することができる。
3GPPTS 36.211 V9.1.0 3GPP TS 36.212 V9.1.0 3GPP TS 36.213 V9.1.0 3GPP TS 36.913 3GPP TS 36.814
しかし、上りリンクの送信タイミングのずれは複数の移動局装置UE夫々で異なるため、上述した上りリンクの送信タイミング制御は移動局装置UE毎に行われる。従って、基地局装置eNBは、セル内において複数の移動局装置UEと接続して送信タイミング制御を行う場合、複数の移動局装置UE夫々に対してタイミング補正量NTAを含む制御信号をフィードバックする。このため、基地局装置eNBから送信する制御信号の送信量は、移動局装置UEの個数が増加する分だけ増加し、そのため、制御信号の送信によるオーバーヘッドも増加する。
図25は、走行する電車内における複数の移動局装置UEに対する送信タイミング制御の例を示す図である。この場合、基地局装置eNBは、電車の移動に合わせて複数の移動局装置UE夫々に対して送信タイミング制御を行う。この場合も、基地局装置eNBは複数の移動局装置UEの数だけ制御信号をフィードバックして送信タイミング制御を行う。従って、基地局装置eNBから送信される制御信号のオーバーヘッドは、移動局装置UEの個数が増加する分だけ増加する。
そこで、本発明の一目的は、制御信号のオーバーヘッドを削減するようにした基地局装置、移動局装置、無線通信方法、及び無線通信システムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、基地局装置における受信タイミングずれを防止することのできる基地局装置、移動局装置、無線通信方法、及び無線通信システムを提供することにある。
一態様によれば、移動局装置と無線通信を行う基地局装置において、同一の送信タイミング制御量で制御可能な複数の前記移動局装置をグループ化するグループ生成部と、前記送信タイミング制御量を前記グループ化した複数の移動局装置に送信する送信部とを備える。
制御信号のオーバーヘッドを削減するようにした基地局装置、移動局装置、無線通信方法、及び無線通信システムを提供することができる。また、基地局装置における受信タイミングずれを防止することのできる基地局装置、移動局装置、無線通信方法、及び無線通信システムを提供することができる。
図1は無線通信システムの構成例を表わす図である。 図2は無線通信システムの構成例を表わす図である。 図3は基地局装置の構成例を表わす図である。 図4は移動局装置の構成例を表わす図である。 図5はTA値の分布例を表わすグラフである。 図6は全体動作例を表わすシーケンス図である。 図7は基地局装置における動作例を表わすフローチャートである。 図8(A)及び図8(B)は無線リソースの割り当て例を夫々表わす図である。 図9は移動局装置における動作例を表わすフローチャートである。 図10は一括して送信タイミング制御が行われている様子の例を表わす図である。 図12はTA値の時間変動量ΔTAの分布例を表わすグラフである。 図12は基地局装置の動作例を表わすフローチャートである。 図13(A)及び図13(B)は無線リソースの割り当て例を夫々表わす図である。 図14は全体動作例を表わすフローチャートである。 図15は基地局装置の動作例を表わすフローチャートである。 図16は移動局装置の動作例を表わすフローチャートである。 図17は報知情報の構成例を表わす図である。 図18(A)及び図18(B)は無線リソースの割り当て例を夫々表わす図である。 図19は全体動作例を表わすシーケンス図である。 図20は基地局装置の動作例を表わすフローチャートである。 図21は移動局装置の動作例を表わすフローチャートである。 図22は基地局装置と移動局装置の構成例を夫々表わす図である。 図23は送信タイミング制御の動作例を表わすシーケンス図である。 図24は受信フレームと送信フレームとのフレームタイミングの差の例を表わす図である。 図25は個別に送信タイミング制御が行われる様子の例を表わす図である。
以下、本実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態における無線通信システムの構成例を示す図である。無線通信システム10は、基地局装置100と移動局装置200とを備え、基地局装置100と移動局装置200との間で無線通信が行われる。図1の例では、1つの移動局装置200を表わしているが複数の移動局装置200があってもよい。
基地局装置100はグループ生成部170と送信部171とを備える。グループ生成部170は、同一の送信タイミング制御量で制御可能な複数の移動局装置200をグループ化する。送信部171は、送信タイミング制御量をグループ化した複数の移動局装置200に送信する。
一方、移動局装置200は、受信部270と送信タイミング制御部271とを備える。受信部270は、基地局装置100から送信された送信タイミング制御量を受信する。送信タイミング制御部271は、受信した送信タイミング制御量に従って、基地局装置に送信する無線信号の送信タイミングを制御する。
基地局装置100は、グループ化した複数の移動局装置200に送信タイミング制御量を送信しているため、複数の移動局装置200に夫々個別に制御信号を送信する場合と比較して、制御信号のオーバーヘッドを削減することができる。また、移動局装置200は、基地局装置100においてグループ化された複数の移動局装置の一つであり、送信タイミング制御量に従って、基地局装置100に送信する無線信号の送信タイミングを制御することができる。従って、移動局装置200から送信される無線信号は基地局装置100において受信タイミングも制御され、基地局装置100における受信タイミングずれを防止することもできる。
[第2の実施の形態]
<全体構成例>
図2は、第2の実施の形態における無線通信システム10の構成例を示す図である。無線通信システム10は、無線基地局装置(以下、基地局)100と移動局装置(以下、移動局)200,200aを備える。
基地局100は、移動局200,200aと無線接続して無線通信を行う無線通信装置である。また、基地局100は、1又は複数のセル範囲内において、移動局200,200aに対して音声通信や映像配信など種々のサービスを提供できる。さらに、基地局100は、移動局200,200aの送信タイミングを制御することができる。その詳細は後述する。
移動局200,200aは、基地局100と無線接続して無線通信を行う無線通信装置であり、例えば携帯電話機や情報携帯端末装置などである。移動局200,200aは、基地局100からデータ信号などを受信し、基地局100へデータ信号などを送信することができる。本明細書において、基地局100から移動局200,200aへの通信リンクは下り通信リンク(DL:Down Link)、移動局200,200aから基地局100への通信リンクは上り通信リンク(UL:Up Link)と呼ぶことにする。
なお、図2の例では、2つの移動局200,200aの例を表している3つ以上の移動局や1つの移動局であってもよい。2つの移動局200,200aは双方とも同一構成であり、とくに断らない限り移動局200を例にして説明する。
<基地局100と移動局200の構成例>
次に基地局100と移動局200の各構成例について説明する。図3は基地局100、図4は移動局200の構成例を夫々表す図である。
基地局100は、無線リソース制御部101、MAC(Multimedia Access Control)制御部102、パケット生成部103、MACスケジューリング部104、符号化部105、変調部106、多重部107、IFFT(Inverse Fourier Transformer Transform)108、無線処理部109、送信アンテナ110を備える。また、基地局100は、受信アンテナ111、無線処理部112、FFT部113、復調部114、復号部115、RLC部116、各UEのTA値計算部(以下、「TA値計算部」)117、クラスタ生成・更新部(以下、「クラスタ生成部」)118を備える。
なお、第1の実施の形態におけるグループ生成部170は、例えば、TA値計算部117とクラスタ生成部118に対応し、送信部171は、例えば、無線リソース制御部101からアンテナ110までに対応する。
無線リソース制御部101は、移動局200の下りリンク通信や上りリンク通信に対する無線リソース(例えば周波数と時間など)の割り当てを行う。また、無線リソース制御部101は、クラスタ生成部118から出力されたクラスタに関する情報に基づいてTA‐RNTI(Timing Advance - Radio network temporary ID)を割り当てるなど、各種RNTIの割り当てなども行う。TA‐RNTIは、例えば、同一クラスタに属する複数の移動局200に割り当てる送信タイミング制御用のRNTIである。TA‐RNTIの詳細は後述する。なお、無線リソース制御部101は、割り当てた無線リソースに関するリソース割当情報などをMAC制御部102に出力する。また、無線リソース制御部101は、例えば、生成したTA‐RNTIをRRC制御情報としてパケット生成部103に出力する。この場合、TA‐RNTIは、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)チャネルを用いて移動局200に送信される。更に、無線リソース制御部101は、報知情報やページング情報を生成し、パケット生成部103に出力することができる。報知情報やページング情報については第4及び第5の実施の形態で説明する。
MAC制御部102は、無線リソース制御部101から出力されたリソース割当情報に基づいて個別制御情報を生成し、多重部107に出力する。個別制御情報は、例えば、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)チャネルなどの制御チャネルを利用して制御信号として移動局200に送信される。また、MAC制御部102は、無線リソース制御部101から出力されたTA‐RNTIを受け取る場合があり、かかる場合、TA‐RNTIを個別制御情報として多重部107に出力することができる。さらに、MAC制御部102は、クラスタ生成部118で生成されたクラスタに関する情報を、無線リソース制御部101を介して受け取りこともでき、かかる情報を受けたとき、クラスタTA値を生成してTAコマンドを生成することができる。クラスタTA値は、例えば、同一クラスタに属する複数の移動局200に与えるTA値である。その詳細については後述する。無線リソース制御部101は、クラスタTA値をパケット生成部103に出力する。
パケット生成部103は、ユーザデータや各種制御情報、クラスタTA値などを入力し、送信パケットを生成する。送信パケットは、ユーザデータなどを含み、例えばPDSCHチャネルを用いて送信される。パケット生成部103は、生成したパケットをMACスケジューリング部104に出力する。
MACスケジューリング部104は、MAC制御部102から出力されたリソース割当情報に基づいて、ユーザデータなどをスケジューリングする。例えば、MACスケジューリング部104は、PDSCHやPUSCHなどの共有チャネルの無線リソース上にユーザデータなどを割り当てるなどして、スケジューリングを行う。MACスケジューリング部104は、スケジューリングした送信パケットを符号化部105に出力する。
符号化部105は、パケット内のユーザデータや制御情報などに対して誤り訂正符号化を行う。誤り訂正符号化の符号化方式や符号化率などは無線リソース制御部101が生成したリソース割当情報に含まれており、例えば、符号化部105は無線リソース制御部101からかかる情報を受け取って誤り訂正符号化を行うことができる。符号化部105は、誤り訂正符号化を行ったパケットを変調部106に出力する。
変調部106は、誤り訂正符号化されたパケット内のユーザデータや各制御情報などに対して、QPSK(Quadrature Phase Sift Keying)や16QAM(Quadrature A)などの変調処理を行う。変調方式についてもリソース割当情報に含まれており、変調部106は無線リソース制御部101からリソース割当情報を受け取って変調処理を行うことができる。変調部106は変調後のパケットを多重部107に出力する。
多重部107は、変調部106からの出力と、パイロット信号、及び個別制御情報を多重化し、多重化した多重化信号をIFFT部108に出力する。なお、パイロット信号には、例えば、基地局100と移動局200とで既知のプリアンブルパターンが用いられる。
IFFT部108は、多重化信号に対して逆高速フーリエ変換処理を行い、周波数領域の多重化信号を時間領域の多重化信号に変換し、時間領域の多重化信号を無線処理部109に出力する。
無線処理部109は、ベースバンド帯域の多重化信号を無線帯域の無線信号に変換して出力する。そのため、無線処理部109は、例えば、デジタル・アナログ変換部や、周波数変換部などの各種処理部を含んでいる。
送信アンテナ110は、無線処理部109から出力された無線信号を移動局200に送信する。これにより、ユーザデータや個別制御情報などが夫々データ信号や制御信号として移動局200に送信される。
一方、受信アンテナ111は移動局200から送信された無線信号を受信する。
無線処理部112は、受信アンテナ111で受信した無線帯域の無線信号をベースバンド帯域の受信信号に変換する。そのため、無線処理部112は、例えば、アナログ・デジタル変換部や周波数変換部などの各種処理部を含んでいる。
FFT部113は、無線処理部112から出力された受信信号に対して、高速フーリエ変換を行うことで、時間領域の受信信号を周波数領域の受信信号に変換する。FFT部113は、高速フーリエ変換後の受信信号を復調部114とTA値計算部117に出力する。
復調部114は、受信信号に対して復調処理を行う。復調方式は、移動局200が送信した無線信号に対する変調方式に対応しており、例えば、無線リソース制御部101によるリソース割当情報に従う。例えば、復調部114は、無線リソース制御部101からリソース割当情報を受け取り、このリソース割当情報に従って復調を行うことができる。
復号部115は、復調された受信信号に対して誤り訂正復号化を行う。誤り訂正復号の復号方式や符号化率についても、例えば、無線リソース制御部101から受け取ったリソース割当情報に従って行われる。
RLC部116は、復号後の受信信号からユーザデータなどを抽出する。抽出されたユーザデータは、上位制御装置への送信など、他の処理部に出力される。
TA値計算部117は、FFT部113から出力された受信信号から、移動局200から送信されたパイロット信号(Sounding reference signal)やデータ信号を抽出し、パイロット信号などに基づいて移動局200にTA(Timing Advance)値を計算する。TA値は、例えば、基地局100における送信フレームのフレームタイミングと、受信した無線フレームのフレームタイミングとの差を表わす値である。TA値計算部117は、移動局200から受信した上りリンクの無線フレームタイミングと基地局100の送信フレームタイミングとの差を演算することで、移動局200のTA値を測定する。複数の移動局200があれば、TA値計算部117は複数のTA値を測定する。例えば、TA値計算部117は計算したTA値をタイミング補正量NTAとしてクラスタ生成部118に出力する。
クラスタ生成部118は、複数のTA値を受け取り、TA値が一定の範囲内にある移動局200をグループ化してクラスタを生成する。
図5はTA値の分布例を示すグラフであり、縦軸は移動局数、横軸はTA値を夫々表わしている。図5に示すように、TA値がある値のところでは移動局200の数が他よりも多くなっているところがある。例えば、電車内に複数の移動局200がある場合、各移動局200のフレームタイミングはその誤差量が一定の範囲内にあるため、例えば図5に示すような分布となる。クラスタ生成部118は、例えば、このようにTA値が一定の範囲内にある移動局200を1つのクラスタとしてグループ化する。又は、クラスタ生成部118は、例えば、同一の送信タイミング制御量で制御可能な複数の移動局200をクラスタとしてグループ化している。図5の例では、クラスタ生成部118は「クラスタ1」と「クラスタ2」とを生成している。クラスタ生成部118は、例えば、グループ化してクラスタを生成すると、クラスタの識別情報とクラスタに属する移動局200の識別情報とをクラスタに関する情報として、内部メモリに保持したり、無線リソース制御部101を介してMAC制御部102に出力できる。なお、移動局200の識別情報は、例えば、移動局200から受信した受信信号に含まれている場合や、無線リソース制御部101が割り当てたRNTIなどの識別情報に基づいて移動局200の識別情報とする場合などがある。
次に移動局200について説明する。図4に表わされるように、移動局200は、アンテナ201と、無線処理部202、FFT部203、復調部204、復号部205、制御チャネル復調部206、制御情報処理部207を備える。移動局200は、更に、データ処理部208、多重部209、シンボルマッピング部210、多重部211、FFT部212、周波数マッピング部213、IFFT部214、送信タイミング制御部215、及び無線処理部216とを備える。
第1の実施の形態における受信部270は、例えば、アンテナ201から制御情報処理部207に対応し、送信タイミング制御部271は、例えば、送信タイミング制御部215に対応する。
アンテナ201は、基地局100から送信された無線信号を受信して無線処理部202に出力する。また、アンテナ201は無線処理部216から出力された無線信号を基地局100に送信することもできる。
無線処理部202は、アンテナ201で受信した無線信号をベースバンド帯域の受信信号に変換して出力する。そのため、無線処理部202についても、アナログ・デジタル変換部や周波数変換部などの各種処理部を含んでいる。
FFT部203は、無線処理部202から出力された受信信号に対して高速フーリエ変換を行うことで、時間領域の受信信号を周波数領域の受信信号に変換する。
復調部204は、FFT部203から出力された受信信号に対して復調処理を行う。復調処理の方式は、例えば、PDCCHなどを利用して受信したリソース割当情報に含まれており、そのため、復調部204は制御チャネル復調部206から出力されたリソース割当情報に従って復調処理を行う。
復号部205は、復調後の受信信号に対して誤り訂正復号化を行う。誤り訂正復号化を行うときの復号方式と復号化率などは、制御チャネル復調部206から出力されたリソース割当情報に従うことになる。復号部205は、誤り訂正復号化により、誤り訂正符号化前のユーザデータやRRC制御情報などの各種制御情報などを復号することができる。
制御チャネル復調部206は、PDCCHなどの制御チャネルを利用して送信された制御信号を復調する。復調後の制御情報には、例えば、リソース割当情報などが含まれており、制御チャネル復調部206は復調部204と復号部205にリソース割当情報を出力する。また、制御チャネル復調部206は、制御情報処理部207から出力されたTA‐RNTIが、制御チャネルで送信されたTA‐RNTIと一致するか否かを判別し、一致するとき、TA‐RNTIに付随する制御情報からリソース割当情報を抽出することができる。抽出したリソース割当情報は復調部204と復号部205に出力されることで、移動局200は自局あてのクラスタTA値を復調および復号することができる。詳細は後述する。
制御情報処理部207は、復号部205の出力から各種制御情報を抽出する。例えば、制御情報処理部207は、復調及び復号されたRRC制御情報からTA‐RNTIを抽出し、抽出したTA‐RNTIを制御チャネル復調部206に出力する。また、制御情報処理部207は、例えば、復号部205の出力からクラスタTA値を抽出し、送信タイミング制御部215に出力することもできる。
データ処理部208は、ユーザデータに対して圧縮符号化などの各種処理を行う。処理後のデータは多重部209に出力される。
多重部209は、データ処理部208から出力されるユーザデータと各種制御情報(例えばRRC制御情報又はMAC‐CE制御情報)とを多重化する。多重部209は多重化された多重化信号をシンボルマッピング部210に出力する。
シンボルマッピング部210は、多重化信号に対して、QPSKや16QAMなどの変調処理を行う。変調方式は、リソース割当情報として基地局100において指定されているため、例えば、シンボルマッピング部210は制御チャネル復調部206からリソース割当情報を受け取って変調処理を行うことができる。
多重部211は、シンボルマッピング部210からの出力信号とパイロット信号とを多重化し、多重化信号として出力する。パイロット信号には、例えば、移動局200と基地局100とで既知のプリアンブルパターンが含まれる。
FFT部212は、多重部211から出力された多重化信号に対して高速フーリエ変換を行うことで、時間領域の多重化信号を周波数領域の多重化信号に変換する。
周波数マッピング部213は、FFT部212から出力された周波数領域の多重化信号に対して、所定の周波数帯域にマッピングする処理を行う。例えば、周波数マッピング部213は、移動局200に割り当てられた周波数帯域に対して多重化信号をマッピングし、それ以外の周波数帯域に「0」をマッピングするなどの処理を行う。このような処理は、例えば、サブキャリアマッピングと呼ばれることもある。移動局200に割り当てられた周波数は、例えば、リソース割当情報に含まれ、周波数マッピング部213は制御チャネル復調部206からリソース割当情報を受け取ることができる。周波数マッピング部213は、マッピングされた多重化信号を含む信号をIFFT部214に出力する。
IFFT部214は、周波数マッピング部213からの出力信号に対して、逆高速フーリエ変換処理を行うことで、周波数領域の出力信号を時間領域の出力信号に変換する。
送信タイミング制御部215は、IFFT部214からの出力信号に対して、無線処理部216に出力するタイミングを制御することで、移動局200から送信される無線信号の送信タイミングを制御する。送信タイミング制御部215は、制御情報処理部207から出力されたクラスタTA値を受け取り、例えば以下の式を計算することで、送信タイミングを決定する。
(NTA+NTAoffset)・Ts ・・・(1)
数(1)は、例えば図24に示す送信タイミングに対応する。送信タイミング制御部215は、例えば、自局の送信タイミングより、数(1)で計算したタイミング分早くIFFT部214からの出力信号を無線処理部216に出力する。自局の送信タイミングは、例えば、制御チャネル復調部206で復調したリソース割当情報に含まれているため、送信タイミング制御部215はこの情報を利用して自局の送信タイミングとすることができる。数(1)において、クラスタTA値が数(1)の「NTA」に対応し、送信タイミング制御部215の内部メモリに固定値「NTAoffset」,「Ts」が保持され、送信タイミング制御部215は固定値を適宜読み出して処理を行うことができる。
無線処理部216は、送信タイミング制御部215から出力された出力信号に対して、無線帯域の無線信号に変換する。そのため、無線処理部216は、例えば、デジタル・アナログ変換部や周波数変換回路などを含む。無線処理部216から出力された無線信号は、例えばシングルキャリア信号としてアンテナ201を介して基地局100に送信される。
<無線通信システム10の全体動作例>
次に無線通信システム10や基地局100、及び移動局200の動作例について夫々説明する。最初に全体動作例を説明し、次に基地局100と移動局200の動作例について夫々説明することにする。
図6は無線通信システム10の全体動作例を示すシーケンス図である。最初に、移動局200はデータ(またはULデータ)又はパイロット信号(又はSRS)を基地局100に送信する(S10)。例えば、移動局200は、パイロット信号とデータとを多重化して送信することができる。
基地局100は、受信したデータ又はパイロット信号に基づいて、移動局200のTA値を測定し、測定したTA値をタイミング補正量NTAとする(S11)。例えば、TA値計算部117がTA値を測定する。
次いで、基地局100は、測定したTA値(又はタイミング補正量NTA)からクラスタを生成する(S12)。例えば、クラスタ生成部118は、一定の範囲内にあるTA値に対して、当該TA値を有する移動局200どうしをグループ化(又はクラスタ化)することができる。
次いで、基地局100は、生成したクラスタに対してTA‐RNTIを割り当て、割り当てたTA‐RNTIを移動局200に送信する(S13)。例えば、図5の例では、基地局100は、クラスタの識別情報が「クラスタ1」に対して、「TA‐RNTI‐1」などのTA‐RNTIを割り当てる。基地局100は、割り当てたTA‐RNTIを、例えばPDSCHチャネルの無線リソースを用いてRRC制御情報として移動局200に送信する。
次いで、基地局100は、割り当てたTA‐RNTIあての移動局200に対して、クラスタTA値をマルチキャストで送信する(S14)。
例えば、基地局100は、生成したクラスタ内の各移動局200のTA値に対して平均値を計算し、これを代表値としてクラスタTA値とすることもできるし、最も数の多いTA値を代表値としてクラスタTA値とすることもできる。移動局200は、クラスタTA値を受信すると、数(1)を計算して送信タイミングを決定し、この送信タイミングでデータなどを送信する。これにより、基地局100では移動局200からのデータなどの受信タイミングをフレームタイミングに一致させることができ、例えば、各移動局200からのデータなどの受信タイミングの差がCP長以内となるようになる。従って、基地局100では受信タイミングのずれを防止し、受信品質を保つことができる。
次いで、基地局100は、クラスタ内において同期ずれが閾値より大きくなった移動局200に対して、個別TA値を生成して当該移動局200に送信することで、当該移動局200の送信タイミング制御の補正を行う(S15)。クラスタ内の移動局200に対しては、クラスタTA値により送信タイミングが行われるが、その後、クラスタTA値に基づく受信フレームタイミングが閾値より大きくなる場合もあり、基地局100はこのような場合を考慮してクラスタ内の移動局200に対して送信タイミングの補正を行うようにしている。なお、更に同期ずれ継続する場合は、基地局100は移動局200を他のクラスタに編入させるか、個別に送信タイミング制御を行う。詳細は後述する。
<基地局100の動作例>
次に基地局100の動作例について説明する。図7は基地局100の動作例を表わすフローチャートである。図6と同一処理の部分では同一の番号が付されている。
基地局100は、処理を開始すると(S20)、各移動局200から送信されたデータや参照信号に基づいてTA値を計算する(S21(又はS11))。例えば、TA値計算部117がTA値を計算する。
次いで、基地局100は、クラスタの生成を行う(S22(又はS12))。例えば、クラスタ生成部118は、TA値計算部117からの各移動局200のTA値に基づいて、当該TA値が一定の範囲にある移動局200をグループ化して、クラスタを生成する。
次いで、基地局100は、クラスタメンバに対するTA‐RNTIの新規割り当てを行う(S23)。例えば、無線リソース制御部101は、クラスタ生成部118から出力されたクラスタに関する情報に基づいて、同一クラスタに属する移動局200に対して同一のTA‐RNTIを新規に割り当てる。
次いで、基地局100は、新規に割り当てたTA‐RNTIを移動局200に送信する(S13)。例えば、無線リソース制御部101は、割り当てたTA‐RNTIをRRC制御情報としてパケット生成部103に出力する。これにより、新規に割り当てたTA‐RNTIは、同一のクラスタに属する各移動局200に送信される。他にもクラスタが生成されていれば、基地局100は、他のクラスタに対応する他のTA‐RNTIを更に新規に割り当てて送信することができる。
図8(A)は、TA‐RNTIに対する無線リソースの割り当て例を示す図である。縦軸は周波数領域、横軸は時間領域を表わし、制御情報などはPDCCHの無線リソースを利用して制御信号として送信され、データなどはPDSCHの無線リソースを用いてデータ信号などとして送信される。例えば、無線リソース制御部101は、PDSCHの無線リソース上にTA‐RNTIを割り当てることで、PDSCHのチャネルによりTA‐RNTIが送信されることになる。
図7に戻り、次いで、基地局100はクラスタTA値を移動局200にマルチキャストで送信する(S14)。例えば、MAC制御部102は、TA値計算部117で計算されたクラスタに属する各移動局200のTA値を、クラスタ生成部118と無線リソース制御部101を介して受け取り、各TA値から代表値としてクラスタTA値を計算する。MAC制御部102は、複数のクラスタが生成されたときは、生成されたクラスタの個数分のクラスタTA値を計算する。なお、無線リソース制御部101は、例えば、MAC制御部102からクラスタTA値を計算したことを通知されたとき、クラスタTA値に対する無線リソースの割り当てを行う。
図8(B)はクラスタTA値の無線リソースの割り当て例を表わす図である。無線リソース制御部101は、例えば、クラスタTA値の送信先のグループを特定し、新規に割り当てたTA‐RNTIから当該グループに対応するTA‐RNTIを抽出する。そして、無線リソース制御部101は、抽出したTA‐RNTIをPDCCHの無線リソース上に割り当て、クラスタTA値をPDSCHの無線リソース上に割り当てる。無線リソース制御部101は、TA‐RNTIに付随する制御情報を生成し、当該制御情報にクラスタTA値のリソース割当情報を含ませるようにする。無線リソース制御部101は、抽出したTA‐RNTIとTA‐RNTIに付随する制御情報とを多重部107に出力する。これにより、例えば、図8(B)で表わすような無線リソースによりクラスタTA値が移動局200に送信される。
図8(B)に表わされた無線リソースの割り当て例に着目すると、PDCCHに割り当てられたTA‐RNTIは、同一クラスタ内における複数の移動局200あてのものであり、1つの無線リソース(又は無線リソースブロック)により共有できる。また、クラスタTA値が割り当てられたPDSCHの無線リソースも、複数の移動局200で共有して使用される無線リソースである。よって、無線リソース制御部101は、クラスタTA値に対して、複数の移動局200毎に異なる無線リソースを割り当てるのではなく、クラスタ単位で共通の無線リソースを割り当てることができる。これにより、基地局100は、クラスタ内の各移動局200にマルチキャストでクラスタTA値を送信することができる。
図7に戻り、基地局100は、非クラスタメンバおよび個別に補正を行う移動局200に対して、個別TA値を送信する(S15)。
本処理では、非クラスタメンバに対する個別TA値の送信と、個別に補正を行う移動局200に対する個別TA値の送信の2つの処理がある。非クラスタメンバに対する送信について説明すると、非クラスタメンバとは、例えば、クラスタ化されなかった移動局200のことである。このような移動局200に対しては、基地局100はC‐RNTIを用いて個別TA値を送信するようにする。個別TA値は、例えば、TA値計算部117で計算したTA値であって非クラスタメンバのTA値のことである。個別に補正を行う場合の処理について説明する。例えば、TA値計算部117がクラスタメンバのTA値を各々計算し、MAC制御部102は、計算したTA値と個別補正閾値とを比較して前者が後者より大きいとき、個別補正を行うことを決定する。例えば、2つの処理において、MAC制御部102は計算したTA値又はクラスタ化されなかった移動局200のTA値を個別TA値としてパケット生成部103に出力し、無線リソース制御部101は個別TA値の送信を行うよう無線リソースの割り当てを行う。例えば、無線リソース制御部101は、個別TA値をPDSCHのチャネルにより送信されるよう、個別TA値に対する無線リソースの割り当てを行い、個別TA値をパケット生成部103に出力する。この場合の個別TA値も、例えば、PDSCHを利用して送信されるが、個別TA値の無線リソース上のリソース割当情報はC‐RNTIに付随する制御情報に含まれる。例えば、無線リソース制御部101が当該制御情報とC‐RNTIを生成して、PDCCHを利用して送信されるよう、当該制御情報とC‐RNTIとを多重部107に出力する。
そして、処理はS21に戻り、基地局100は上述の処理を繰り返す。
なお、基地局100は、クラスタメンバに対して個別補正を行った後、同期ずれが継続する移動局200に対しては割り当てたクラスタから削除して別のクラスタに編入させるか、C‐RNTIによる通常の個別制御を行う。そのため、例えば、基地局100はクラスタメンバのTA値を計算し(S21)、計算したTA値が再度個別補正閾値より大きいとき、当該移動局200をクラスタメンバから削除する。例えば、クラスタ生成部118は、計算したTA値が個別補正閾値より大きいとき当該移動局200をクラスタメンバから削除する。また、クラスタ生成部118は、計算したTA値が他のクラスタメンバのTA値に対して一定範囲内に含まれるか否かを判別し、含まれる場合は当該移動局200を他のクラスタメンバに編入させる。一方、クラスタ生成部118は、計算したTA値がどのクラスタの範囲内にも含まれない場合、当該移動局200はどのクラスタにも属さないことを決定する。これによりクラスタは更新され(S22)、クラスタ生成部118は更新したクラスタに関する情報(どのクラスタにも属さない移動局200に関する情報を含む)をMAC制御部102に出力する。MAC制御部102は、更新されたクラスタに基づいてTA‐RNTIを割り当てる。これにより、更新されたクラスタメンバに対して、変更されたTA‐RNTIが割り当てられることになる(S23)。なお、MAC制御部102は、例えば、どのクラスタにも属さない移動局200に対して個別の送信タイミング制御を行うべく、計算したTA値を多重部107に出力する。例えば、無線リソース制御部101は、C‐RNTIに付随する制御情報を生成し、当該制御情報にPDCCHの無線リソース上に割り当てられた個別TA値のリソース割当情報を含ませるようにする。これにより、無線リソース制御部101は、PDCCHの無線リソースを利用して、個別TA値を送信することができる。
<移動局200の動作例>
次に移動局200の動作例について説明する。図9は移動局200の動作例を示すフローチャートである。図9に表わされた処理は、例えば、移動局200がデータ信号または参照信号(又はSRS)を基地局100に送信した後など、基地局100との間で無線信号の送信が行われているときに行われるものとする。
移動局200は、処理を開始すると(S30)、TA‐RNTIの割り当てが有るか否かを判別する(S31)。例えば、移動局200の制御情報処理部207が復号部205の出力からTA‐RNTIを抽出できたか否かにより判別できる。この場合、TA‐RNTIは、例えばPDSCHを利用して受信したものである。
移動局200は、TA‐RNTIの割り当てが有る場合(S31でYes)、TA‐RNTIでアドレッシングされたクラスタTA値を受信する(S32)。例えば、制御チャネル復調部206はPDCCHなどの制御チャネルにより受信したTA‐RNTIを受信し、制御情報処理部207から受け取ったTA‐RNTIと一致しているか否かを判別する。そして、例えば、制御チャネル復調部206は、一致していると判別したとき、受信したTA‐RNTIに付随した制御情報から、クラスタTA値のリソース割当情報を抽出し、当該リソース割当情報を復調部204と復号部205に出力する。これにより、移動局200は、TA‐RNTIでアドレッシングされて、PDSCHにより送信されたクラスタTA値を復調及び復号することができる。
次いで、移動局200は受信したクラスタTA値で送信タイミング制御を行う(S33)。例えば、制御情報処理部207は復調及び復号されたクラスタTA値を送信タイミング制御部215に出力し、送信タイミング制御部215はクラスタTA値に従って数(1)を計算する。送信タイミング制御部215は、例えば、数(1)の計算値分だけ自局の送信フレームタイミングより早めて、FFT処理後のデータなどを無線処理部216に出力する。
次いで、移動局200は、C‐RNTIでアドレッシングされた個別TA値を受信する(S34)。例えば、制御チャネル復調部206は自局あてのC‐RNTIを受信すると、C‐RNTIに付随する制御情報から個別TA値のリソース割当情報を抽出する。そして、制御チャネル復調部206は、抽出したリソース割当情報を復調部204と復号部205に出力する。これにより、移動局200あての個別TA値が復調及び復号される。
次いで、移動局200は、受信した個別TA値で送信タイミング制御を行う(S35)。例えば、制御情報処理部207は、復調及び復号された個別TA値を送信タイミング制御部215に出力し、送信タイミング制御部215では個別TA値をタイミング補正量NTAとして再び数(1)を計算し、送信タイミングを調整する。これにより、同期ずれが大きくなったクラスタメンバの移動局200の送信タイミングが制御され、基地局100における受信タイミングがフレームタイミングに同期することができる。
そして、処理は再びS31に移行して、移動局200は上述した処理を繰り返すことができる。
なお、移動局200において同期ずれが継続する場合、基地局100から更新されたTA‐RNTIを受け取るか、又はC‐RNTIによる個別制御が行われることになる。更新されたTA‐RNTIを受け取った場合、移動局100は再度S31の処理を行う。一方、C‐RNTIによる個別制御が行われる場合は、再度S31の処理に移行して、S31において「No」が選択され、S34の処理を行うことになる。
C‐RNTIによる個別制御が行われる場合は、S34において、移動局200はC‐RNTIでアドレッシングされた個別TA値を受信することになるが、この場合、C‐RNTIに付随する制御情報にはPDCCH上のリソース割当情報となっている。例えば、移動局200の制御チャネル復調部206はこのリソース割当情報に従ってPDCCHから個別TA値を復調し、制御情報処理部207を介して、送信タイミング制御部216に出力する。これにより、移動局200で個別TA値による個別の送信タイミング制御が行われる。
このように本第2の実施の形態における無線通信システム10では、同一のクラスタ内に属する複数の移動局200に対して、送信タイミング制御を一括で行うことができる。図10は一括で送信タイミング制御がおこなわれている様子の例を表わす図である。複数の移動局200が同じ電車内に配置されるとき、移動速度は同じであるため、基地局100で測定したTA値はそれぞれ一定の範囲内に存在する。基地局100は、このような複数の移動局200をグループ化して、同一のTA値(又はクラスタTA値)により一括して送信タイミング制御を行うようにしている。
他方、図8(B)において点線で表わされる部分は、移動局200毎に個別にPDCCHを利用してTAコマンドを送信する場合の無線リソースの割り当て例を表わしている。このように移動局200毎に個別に送信タイミング制御が行われる場合、PDCCHにおける複数の無線リソース(又は無線リソースブロック)が利用されることになる。
しかし、本第2の実施の形態では、基地局100が複数の移動局200をグループ化又はクラスタ化しているため、クラスタTA値の送信単位はクラスタ単位であり、PDCCHにおいてクラスタ単位に1つの無線リソースが用いられる。本第2の実施の形態では、PDCCHにおいては1つの無線リソースブロックが用いられているため、複数の無線リソースブロックを用いる個別に送信タイミング制御と比較して、制御信号の送信によるオーバーヘッドを削減することができる。
なお、本第2の実施の形態において、例えば、TAコマンドとして送信するクラスタTA値(S14)や個別TA値(S15)は、以前に計算した代表値に対する差分値(又は相対値)としてもよい。クラスタTA値や個別TA値として差分値が送信されることで、TA値そのものである絶対値を送信する場合と比較して、TAコマンドのオーバーヘッドを削減することができる。クラスタTA値の場合、例えば、MAC制御部102は、以前に計算した絶対値のクラスタTA値を保持し、TA値計算部117から受け取った各TA値から平均値などの代表値を計算し、保持した絶対値のクラスタTA値と計算した代表値との差分値を更に計算する。そして、MAC制御部102は、この差分値をクラスタTA値としてパケット生成部103に出力している。そのため、MAC制御部102では、例えば、以前に計算した絶対値のクラスタTA値などを内部メモリなどに記憶することができる。個別TA値についても、MAC制御部102は、以前に計算した絶対値のクラスタTA値と、同期ずれのある移動局200のTA値との差分値を計算し、この差分値を個別TA値としてパケット生成部103に出力している。
他方、移動局200においても、制御情報処理部207は以前に計算した絶対値を保持しており、受信した相対値と加算又は減算することで、絶対値となるクラスタTA値を得ることができ、これを送信タイミング制御部215に出力できる。
ただし、本第2の実施の形態において、クラスタTA値や個別TA値は差分値ではなく絶対値であってもよい。
<第3の実施の形態>
次に第3の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、移動局200のグループ化又はクラスタ化は、例えば図5に表わされるように、TA値に基づいて行われる例について説明した。このTA値はある時間におけるTA値であり、例えば、移動局200が異なる方向に移動するバス内と電車内の夫々に配置された複数の移動局200は、バスと電車の移動速度が同じとき、一定範囲内のTA値を有することになる。このような場合、バス内の複数の移動局200と電車内の複数の移動局200とで同一クラスタが割り当てられる。本第3の実施の形態では、TA値についてある一定時間内における時間変動量ΔTAが一定範囲内にある複数の移動局200をグループ化することで、第2の実施の形態よりも細かい送信タイミング制御を行うことができ、基地局100における受信タイミングのずれを防止できる。
図11は、TA値の時間変動量ΔTAの分布例を表わすグラフであり、縦軸は移動局数、横軸は時間変動量ΔTAを表わしている。例えば、バスと電車では移動速度の変化量は、時間経過により大きく異なり、バス内と電車内の各移動局200の基地局100における受信タイミング誤差量も時間経過に伴って異なるものとなる。従って、例えば図11に示すように、バス内における複数の移動局200の時間変動量ΔTAはある範囲内にあり、電車内における複数の移動局200の時間変動量ΔTAは他の範囲内に分布することになる。時間変動量ΔTAは、例えば、基地局100における受信タイミング誤差の変化量ということもできる。図11の例では、バス内の複数の移動局200が「クラスタ1」としてグループ化され、電車内の複数の移動局200が「クラスタ2」としてグループ化される。そして、2つのクラスタで夫々一括して送信タイミング制御が行われる。これにより、例えば、
無線通信システム10の構成例は図2で表わすことができ、基地局100と移動局200の構成例は、第2の実施の形態と同様に図3と図4で夫々表わすことができる。本第3の実施の形態では、例えば、TA値計算部117がある一定時間TA値の計算をすることでTA値の時間変動量ΔTAを計算し、クラスタ生成部118が時間変動量ΔTAによりクラスタを生成することができる。
全体動作例についても第2の実施の形態と同様に図6により表わすことができる。ただし、基地局100はTA値の時間変動量ΔTAに基づいてクラスタの生成(S12)が行われる。
図12は基地局100の動作例を表わすフローチャートである。基地局100はTA値を測定すると(S21)、一定時間経過後のTA値を計算する。例えば、移動局200は無線フレーム期間毎に参照信号を送信するため、TA値計算部117は1無線フレーム期間経過後のTA値を測定する。
そして、基地局100は測定した2つのTA値の差を計算することで、TA値の時間変動量ΔTAを計算する(S41)。例えば、TA値計算部117は、測定したTA値を1無線フレーム経過後のTA値との差を計算することで時間変動量ΔTAを得る。例えば、TA値計算部117は、1無線フレーム経過後のTA値ではなく、例えば複数フレーム期間経過後のTA値でもよいし、1または複数シンボルタイミング、1又は複数スロットタイミング、或いは最初に測定したTA値からの一定時間を測定して一定時間経過後のTA値を用いてもよい。
次いで、基地局100はTA値の時間変動量ΔTAからクラスタを生成する(S22)。この場合、例えば、TA値計算部117は計算した時間変動量ΔTAをクラスタ生成部118に出力し、クラスタ生成部118は時間変動量ΔTAが一定範囲内にある複数の移動局200をグループ化してクラスタを生成する(S22)。以降は第2の実施の形態と同様に実施できる。
一方、移動局200においては、結果的にTA‐RNTIの割り当て(S31)やクラスタTA値の受信(S32〜S33)は第2の実施の形態と同様に実施することができる。従って、移動局200の動作例は、第2の実施の形態と同様に図9に表わされた動作例により実施できる。
本第3の実施の形態においても、第2の実施の形態と同様に、同一のクラスタ内に属する複数の移動局200に対して、送信タイミング制御を一括で行うことができる。また、本第3の実施の形態では、クラスタTA値は、PDCCHにおいてクラスタ単位に1つの無線リソースブロックにより送信することができる。従って、移動局200毎に個別にTA値を送信するような個別送信タイミング制御の例と比較して、本第3の実施の形態では、PDCCHにおける無線リソースを少なくすることができ、制御信号のオーバーヘッドを削減することができる。
<第4の実施の形態>
次に第4の実施の形態について説明する。第2及び第3の実施の形態では、クラスタTA値がTA‐RNTIなどによりマルチキャストで送信される例について説明した。本第4の実施の形態では、クラスタTA値が報知情報として送信される例について説明する。
例えば、報知情報はSIB(System information block)単位で80ms以上の周期で基地局100から送信される。図13(B)は報知情報に対する無線リソースの割り当て例を示す図である。図13(B)の例では、SIBはPDSCHの無線リソース上に割り当てられ、SI‐RNTI(System Information - RNTI)はPDCCHの無線リソース上に割り当てられている。移動局200では、予め割り当てられたSI‐RNTIと一致するSI‐RNTIをPDCCHの無線リソースから得たとき、SI‐RNTIに付随した制御情報に含まれるSIBのリソース割当情報を抽出する。移動局200は、抽出したリソース割当情報からSIBに含まれる報知情報(例えばクラスタTA値を含む)を受信することができる。なお、移動局200に割り当てられるSI‐RNTIは、例えば、基地局100が予め送信したもの受信したもので、制御チャネル復調部206の内部メモリなどに保持されている。SI‐RNTIは、例えば、SIBによる送信された報知情報を移動局200において受信するための識別子である。
本第4の実施の形態において、無線通信システム10の構成例は、第2及び第3の実施の形態と同様に、例えば図2により表わされる。また、基地局100と移動局200の各構成例も、第2及び第3の実施の形態と同様に、夫々図4及び図5により表わされることができる。
<全体動作例>
次に本第4の実施の形態における全体動作例について説明する。図14は全体動作例を表わすシーケンス図である。
基地局100は、クラスタを生成すると、クラスタ(又はグループ)にクラスタIDを割り当てて、クラスタに属する各移動局200にクラスタIDを送信する(S50)。第2及び第3の実施の形態では、同一のクラスタ(又はグループ)の移動局200に対してTA‐RNTIが送信されたが(S13)、本第4の実施の形態ではTA‐RNTIに代えて、クラスタIDが送信される。クラスタIDは、例えば、グループ化された移動局200を識別するための識別子でもあり、同一の送信タイミング制御量で制御可能な複数の移動局200に対する識別子である。例えば、クラスタIDは、MAC‐CE(Media access control - Control element)制御情報として送信される。この場合、MAC‐CE制御情報は、例えばPDSCHの無線リソースを用いて送信される(例えば図13(A))。
次いで、基地局100はクラスタTA値を報知情報として送信する(S51)。基地局100は、例えば、PDCCHの無線リソース上にSI‐RNTIを割り当てて、PDSCH上の無線リソース上にクラスタIDとクラスタTA値とを割り当てることで送信する(例えば図13(B))。図17は、移動局200に送信される報知情報の一部(クラスタIDとクラスタTA値)の構成例を表わす図である。報知情報は、クラスタIDとクラスタTA値とを1つの組として、基地局100が作成したクラスタの個数分の組を含んでいる。
この報知情報を受信した移動局200は、移動局200は自局あてのクラスタTA値を受信し、当該クラスタTA値に従って送信タイミング制御を行うことができる。以降は第2の実施の形態と同様に実施できる。
<基地局100の動作例>
次に基地局100における動作例について説明する。図15は基地局100の動作例を表わすフローチャートである。第2の実施の形態と同一の処理部分には同一の符号が付されている。
基地局100は、クラスタを生成後、更に、生成したクラスタメンバに対するクラスタIDの新規割り当てを行う(S61)。例えば、MAC制御部102がクラスタ生成部118からクラスタに関する情報を受け取り、同一グループの複数の移動局200にクラスタIDを割り当てることで本処理が行われる。
次いで、基地局100は新規に割り当てたクラスタIDをクラスタに属する各移動局200に送信する(S62)。例えば、MAC制御部102は、例えば、割り当てたクラスタIDをMAC‐CE制御情報としてパケット生成部103に出力する。また、無線リソース制御部101は、例えば、MAC制御部102からクラスタIDの割り当てについて通知を受けると、PDSCHの無線リソース上にクラスタIDを割り当てるようにする(例えば、図13(A))。
次いで、基地局100は、クラスタIDとクラスタTA値とを報知情報として送信する(S63)。例えば、MAC制御部102は、第2の実施の形態と同様に、TA値計算部117からのTA値に基づいて代表値としてクラスタTA値を計算する。そして、例えば、MAC制御部102はクラスタTA値とS62で生成したクラスタIDとを報知情報としてパケット生成部103に出力する。MAC制御部102は、例えば、複数のクラスタを生成したときは、生成したクラスタの個数分のクラスタIDとクラスタTA値とを出力する。
さらに、無線リソース制御部101は、例えば、MAC制御部102からクラスタTA値を計算したことを通知されたとき、クラスタTA値に対する無線リソースの割り当てを行う。無線リソース制御部101は、例えば、予め割り当てたSI‐RNTIをPDCCHの無線リソース上に割り当てる。また、無線リソース制御部101は、報知情報として送信するクラスタIDとクラスタTA値とをPDSCHの無線リソース上に割り当てる。報知情報のリソース割当情報は、例えば、SI‐RNTIに付随する制御情報に含まれるようにする(例えば図13(B))。無線リソース制御部101は、SI‐RNTIに付随する制御情報とSI‐RNTIとを多重部107に出力する。これにより、例えば、報知情報が移動局200にブロードキャストで送信される。
以降の処理は第2及び第3の実施の形態と同様に実施することができる(S15)。なお、クラスタIDの割り当てがない場合(S71でNo)は、第2の実施の形態と同様に、移動局200の同期ずれが継続して発生する場合であり、かかる場合はC‐RNTIによる個別タイミング制御が行われる。この場合、例えば、PDCCHにより送信された個別TA値により移動局200の送信タイミングが制御される(S34)。
図16は移動局200における動作例を表わす図である。移動局200は、更に、クラスタIDの割り当てがあるか否かを判別する処理を行う(S71)。例えば、制御情報処理部207がMAC‐CE制御情報として送信されたクラスタIDを受信したか(又は入力したか)否かにより判別できる。
移動局200は、クラスタIDの割り当てがあるとき(S71でYes)、報知情報で通知されたクラスタTA値を受信する(S72)。例えば、制御チャネル復調部206は、PDCCHにより送信された制御信号を受信し、SI‐RNTIを抽出して、予め自局に割り当てられたSI‐RNTIと一致するとき、SI‐RNTIに付随する制御情報を抽出する。制御チャネル復調部206は、SI‐RNTIに付随する制御情報に含まれる報知情報のリソース割当情報を読み出し、当該リソース割当情報を復調部204及び復号部205に出力する。これにより、例えば、移動局200はPDSCHの無線リソース上に割り当てられた報知情報を抽出できる。そして、制御情報処理部207は、例えば、報知情報からクラスタIDとクラスタTA値を読み出し、S71で受信したクラスタIDと一致するクラスタIDを報知情報から見つけ出し、当該クラスタIDに対応するクラスタTA値を抽出する。抽出されたクラスタTA値は、例えば、送信タイミング制御部215に出力されて、送信タイミング制御が行われる。
以降は、第2及び第3の実施の形態と同様に実施できる(S33〜S35)。
本第4の実施の形態では、クラスタIDによりグループ化された複数の移動局200に対して同一のクラスタTA値により送信タイミング制御が行われているため、グループ化された複数の移動局200に対して一括して送信タイミング制御を行うことができる。また、基地局100は複数の移動局200に対してクラスタTA値を割り当てているため、例えば、図13に示すように、複数の移動局200をまとめてPDCCH上の一つの無線リソースブロックによりSI‐RNTIを割り当てることができる。従って、PDCCH上の複数の無線リソースブロックを利用してTA値を送信する場合と比較して、本第4の実施の形態は制御信号のオーバーヘッドを削減することができる。
なお、本第4の実施の形態では、報知情報の一部として送信されるクラスタTA値とクラスタIDはブロードキャストとして送信される(S51)。しかし、クラスタIDによりグループ化された複数の移動局200単位では、当該複数の移動局200あてに送信されているため、複数の移動局200あてに指定して送信されたマルチキャスト送信とすることもできる。
<第5の実施の形態>
次に第5の実施の形態について説明する。第4の実施の形態では、クラスタTA値が報知情報として送信される例を説明した。本第5の実施の形態では、クラスタTA値がページングチャネルとして送信される例である。ページングチャネルは、例えば、移動局200あての呼着信が発生した場合など、移動局200に対するイベントが発生したときに送信されるチャネルである。また、ページングチャネルは、例えば、基地局100からブロードキャストで報知されるチャネルでもある。本第5の実施の形態は、ページングチャネルにより送信される報知情報の一部を利用してクラスタTA値を送信する例である。例えば、ページングチャネルによる報知情報の送信は、SIBによる送信よりも頻繁に行われるため、本第5の実施の形態では第4の実施の形態よりも、送信タイミング制御が行われる回数を増やすことができる。
図18(A)及び図18(B)は、クラスタID及びページングチャネルによる報知情報に対する無線リソースの割り当て例を夫々表わす図である。同図(A)に示すように、割り当てが行われたクラスタIDはMAC‐CE制御情報としてPDSCHの無線リソースを利用して送信される。また、同図(B)に表わされるように、PDCCHの無線リソース上にP‐RNTI(Paging - RNTI)、PDSCHの無線リソース上にページングチャネルによる報知情報が夫々割り当てられている。P‐RNTIは、例えば、ページングチャネルによる送信される報知情報の識別子であり、移動局200に予め割り当てられて保持されているものとする。そして、移動局200では、保持したP‐RNTIと受信したP‐RNTIとが一致するとき、P‐RNTIに付随する制御情報からリソース割当情報を抽出する。移動局200は、抽出したリソース割当情報から、PDSCHの無線リソースに割り当てられたページングチャネルによる報知情報を受信することができる。報知情報には、第4の実施の形態と同様に、クラスタIDとクラスタTA値が含まれ、複数のクラスタが生成されたときは複数の組が含まれる(例えば図17)。
本第5の実施の形態における無線通信システム10、基地局100、及び移動局200の各構成例は第2から第4の実施の形態と同様である。
図19は全体動作例、図20は基地局100の動作例を夫々示す図である。図19及び図20において、更に、基地局100はクラスタTA値と割り当てたクラスタIDとをページングチャネルにより報知情報としてブロードキャストにより送信する(S80)。
本処理では、例えば、無線リソース制御部101がMAC制御部102からクラスタTA値の生成についての通知を受けると、既に送信したP‐RNTIからクラスタTA値の送信先を抽出する。そして、無線リソース制御部101は、P‐RNTIをPDCCH、クラスタIDとクラスタTA値とをPDSCHの無線リソース上に夫々割り当てる。さらに、無線リソース制御部101は、例えば、P‐RNTIに付随する制御情報を生成し、クラスタTA値のリソース割当情報を当該制御情報に含めるようにする。無線リソース制御部101は、P‐RNTIと当該制御情報とを多重部107に、クラスタIDとクラスタTA値とをパケット生成部103に夫々出力する。これにより、例えば、図18(B)に示すような無線リソースの割り当てが行われ、クラスタIDとクラスタTA値とが移動局200に送信される。以降の処理は第4の実施の形態と同様である。
図21は移動局200の動作例を示す図である。移動局200の動作例では、クラスタIDの割り当てがあるとき(S71でYes)、更に、ページングチャネルで通知されたクラスタTA値とクラスタIDとを受信する(S101)。例えば、制御チャネル復調部206はP‐RNTIを受信すると、当該P‐RNTIと保持したP‐RNTIとが一致するとき、自局あてのP‐RNTIであることを認識し、当該P‐RNTIに付随する制御情報を抽出する。そして、制御チャネル復調部206は、制御情報からページングチャネルにより報知された報知情報の割当情報を抽出し、復調部204及び復号部205に出力する。これにより、例えば、ページングチャネルにより送信された報知情報を復調及び復号し、報知情報として制御情報処理部207に出力できる。例えば、制御情報処理部207は、割り当てられたクラスタID(S50)と一致するクラスタIDを報知情報から抽出し、当該クラスタIDに対応するクラスタTA値を報知情報から読み出す。そして、クラスタTA値は送信タイミング制御部215に出力され、送信タイミング制御が行われる。
本第5の実施の形態においても、クラスタIDによりグループ化された複数の移動局200に対して同一のクラスタTA値により送信タイミング制御が行われているため、グループ化された複数の移動局200に対して一括して送信タイミング制御を行うことができる。また、基地局100は複数の移動局200に対してクラスタTA値を割り当てているため、例えば、図18に示すように、複数の移動局200をまとめてPDCCH上の一つの無線リソースブロックによりP‐RNTIを割り当てることができる。従って、PDCCH上の複数の無線リソースブロックを利用してTA値を送信する場合と比較して、本第4の実施の形態は制御信号のオーバーヘッドを削減することができる。
[その他の実施例]
上述した第2から第5の実施の形態では、例えば、図3及び図4により表わされた基地局100と移動局200とにより構成されるものとして説明した。例えば、図22に表わされる基地局100と移動局200により第2から第5の実施の形態を実施することができる。
基地局100は、更に、RAM(Random Access Memory)150とCPU(Central Processing Unit)151、及びDSP(Digital Signal Processor)152とを備える。例えば、図3に表わされた基地局100の無線リソース制御部101からIFFT部108までと、FFT部113からクラスタ生成部118までの各機能は、CPU151とRAM150、及びDSP152の協調動作により実施することができる。
また、移動局200は、更にRAM250とCPU251、及びDSP252を備える。例えば、図4に表わされた移動局200のFFT部203から制御情報処理部207までと、データ処理部208から送信タイミング制御部215までの各機能は、CPU251とRAM250、及びDSP252の協調動作により実施することができる。
また、上述した第2の実施の形態では、クラスタTA値は相対値でも絶対値でも実施できることを説明したが、同様に第3から第5の実施の形態においても、クラスタTA値は相対値でも絶対値でも実施することができる。相対値の場合、第2の実施の形態でも説明したように、移動局200では前回受信した相対値から前回生成したクラスタTA値を生成し、前回生成したクラスタTA値と受信したTA値とを加算又は減算することで絶対値のクラスタTA値を得ることができる。
10:無線通信システム 100:基地局装置(基地局)
101:無線リソース制御部 102:MAC制御部
103:パケット生成部 107:多重部
117:各USのTA値計算部(TA値計算部)
118:クラスタ生成・更新部(クラスタ生成部)
150:RAM 151:CPU
152:DSP 200:移動局装置(移動局)
206:制御チャネル復調部 207:制御情報処理部
215:送信タイミング制御部 250:RAM
251:CPU 252:DSP

Claims (15)

  1. 移動局装置と無線通信を行う基地局装置において、
    同一の送信タイミング制御量で制御可能な複数の前記移動局装置をグループ化するグループ生成部と、
    前記グループ化した複数の移動局装置に共通の送信タイミング制御量を送信する送信部とを備えることを特徴とする基地局装置。
  2. 前記グループ生成部は、前記グループ化した複数の移動局装置に対して同一の識別子を割り当てることを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
  3. 前記送信部は、前記送信タイミング制御信号と前記識別子とを前記グループ化した複数の移動局装置に送信することを特徴とする請求項2記載の基地局装置。
  4. 前記送信部は、前記送信タイミング制御信号と前記識別子とをページングチャネルを用いて前記グループ化した複数の移動局装置に送信することを特徴する請求項2記載の基地局装置。
  5. 前記送信部は、前記送信タイミング制御信号と前記識別子とを報知情報として前記グループ化した複数の移動局装置に送信することを特徴とする請求項2記載の基地局装置。
  6. 前記送信部は、前記識別子を前記グループ化した複数の移動局装置の夫々に送信した後、前記送信タイミング制御量と前記識別子とを前記グループ化した複数の移動局装置に送信することを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
  7. 前記送信部は、前記識別子を前記グループ化した複数の移動局装置の夫々に送信するとき、データ信号を送信する第1の送信チャネルを利用して送信し、前記送信タイミング制御量と前記識別子とを前記グループ化した複数の移動局装置に送信するとき、前記送信タイミング制御量は前記第1の送信チャネル、前記送信タイミング制御量は制御信号を送信する第2の送信チャネルを夫々利用して送信することを特徴とする請求項6記載の基地局装置。
  8. 前記グループ生成部は、前記移動局装置からの受信信号に基づいて算出されるTA(Timing Advance)値が一定の範囲内にある複数の前記移動局装置をグループ化することを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
  9. 前記グループ生成部は、前記移動局装置からの受信信号に基づいて算出されるTA値の変化量が一定の範囲内にある複数の前記移動局装置をグループ化することを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
  10. 前記送信部は、前記グループ化した複数の移動局装置のうち、受信タイミング誤差量が個別誤差閾値よりも大きい移動局装置に対して、当該移動局装置に対する前記送信タイミング量を送信することを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
  11. 前記グループ生成部は、前記グループ化した複数の移動局装置のうち、受信タイミング誤差量が個別誤差閾値よりも大きい状態が継続する移動局装置に対して、前記グループから削除して他のグループにグループ化するか、又は前記グループから削除して当該移動局装置に対する前記送信タイミング量を送信するよう前記送信部を制御することを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
  12. 基地局装置と無線通信を行う移動局装置において、
    同一の送信タイミング制御量で制御可能な複数の前記移動局装置がグループ化され、前
    記グループ化された複数の移動局装置に送信された前記共通の送信タイミング制御量を受信する受信部と、
    前記受信した送信タイミング制御量に従って、前記基地局装置に送信する無線信号の送信タイミングを制御する送信タイミング制御部と
    を備えることを特徴とする移動局装置。
  13. 移動局装置と無線通信を行う基地局装置における無線通信方法であって、
    同一の送信タイミング制御量で制御可能な複数の前記移動局装置をグループ化し、
    共通の送信タイミング制御量を前記グループ化した複数の移動局装置に送信する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  14. 基地局装置と無線通信を行う移動局装置における無線通信方法であって、
    同一の送信タイミング制御量で制御可能な複数の前記移動局装置がグループ化され、前記グループ化された複数の移動局装置に送信された前記共通の送信タイミング制御量を受信し、前記受信した送信タイミング制御量に従って、前記基地局装置に送信する無線信号の送信タイミングを制御することを特徴とする無線通信方法。
  15. 移動局装置と基地局装置とので無線通信が行われる無線通信システムにおいて、
    前記基地局装置は、
    同一の送信タイミング制御量で制御可能な複数の前記移動局装置をグループ化するグループ生成部と、
    前記共通の送信タイミング制御量を前記グループ化した複数の移動局装置に送信する送信部とを備え、
    前記移動局装置は、
    前記送信タイミング制御量を受信する受信部と、
    前記受信した送信タイミング制御量に従って、前記基地局装置に送信する無線信号の送信タイミングを制御する送信タイミング制御部とを備えることを特徴とする無線通信システム。
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