JP5693315B2 - 排気ディフューザ - Google Patents
排気ディフューザ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5693315B2 JP5693315B2 JP2011065223A JP2011065223A JP5693315B2 JP 5693315 B2 JP5693315 B2 JP 5693315B2 JP 2011065223 A JP2011065223 A JP 2011065223A JP 2011065223 A JP2011065223 A JP 2011065223A JP 5693315 B2 JP5693315 B2 JP 5693315B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust
- inner cylinder
- strut
- exhaust gas
- exhaust diffuser
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
図8はタービン140の動翼と排気ディフューザ150の位置関係の一例を示すガスタービン100の概略部分断面図である。ガスタービン100は、外側にタービンケーシング110を備え、その中に静翼111と動翼112の組み合わせを複数段配置している。動翼112を取り付けたロータ113の後端を軸受ハウジング114に納められた軸受(ジャーナル軸受)115が支持する。軸受ハウジング114は排気ガスの流れを横切るように放射状に配置された複数のストラット153によりタービンケーシング110の中心と同心に支持される。
なお、ここでは排気ガスの流れる方向に一段のストラット153を設けた例を示しているが、下流にマンホールとも称されるストラットをもう一段設ける場合もある。このマンホールも支持の役割を果たす強度部材として機能するので、本願発明ではマンホールも含めて、ストラットと総称する。
そこで本発明は、排気ガスの流れをより理想的なものに近づけることのできる排気ディフューザを提供することを目的とする。
そこでなされた本発明の排気ディフューザは、内筒と、内筒の周囲に配置され、内筒との間に排気流路が形成される外筒と、排気流路内に設けられ、内筒と外筒を繋ぐストラットと、を備える。
ストラットは、排気流路を排気ガスが流れる方向の上流側に位置する前縁と、排気ガスが流れる方向の下流側に位置する後縁と、を備える。
内筒は、排気ガスが流れる方向の上流側の所定の開始位置から下流側の端部の終了位置にかけて径が縮径する縮径部、を備える。
そして、前縁と開始位置、及び、後縁と終了位置、の各々が、排気ガスが流れる方向において一致するように設定されている、ことを特徴とする。
本発明の排気ディフューザにおいて、縮径部は、傾斜角度を5〜15°の範囲とすることが好ましく、また、縮径部における内筒と外筒の間の排気流路の高さTとストラットの前縁から後縁に到る排気ガスが流れる方向の長さLの比(T/L)を、0.5〜2.0の範囲とする、ことが好ましい。
以下、添付図面に示す実施形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1に示すように、排気ディフューザ10は、ロータ5を軸支するジャーナル軸受7等を内部に収容する円筒状の内筒11と、タービンケーシング4aに接続され、内筒11の周囲に配置される円筒状の外筒12と、を備えている。
また、排気ディフューザ10は、外筒12から内筒11の内部まで延びて周囲よりジャーナル軸受7を保持する複数のストラット13と、これらストラット13よりも下流側に設けられ、ジャーナル軸受7等のメンテナンスのために設けられたマンホール14とを備えている。なお、この排気ディフューザ10は、回転中心軸A方向が、排気ガスEの主流に沿った主流方向(排気ガスが流れる方向)となっている。
外筒12は、主流方向において、タービン4が接続された上流側から下流側に向かうのにつれて、内周壁面(壁面)12bが次第に拡径するようになっている。
各ストラット13は、ジャーナル軸受7を保持するストラット本体13aと、このストラット本体13aを燃焼ガスGより被覆し、加熱より保護するストラットカバー13bとを備えている。ストラットカバー13bは、内筒11から外筒12に向けて延びている。
ストラットカバー13bは、主流に交差する方向に延出しており、排気流路Pにおいて主流の抵抗を低減するために、断面形状が翼型(流線型)とされている。また、ストラットカバー13bは、前縁13c及び後縁13dを有している。
マンホール14は、内筒11と外筒12とを繋ぎ、かつ外筒12の外部と内筒11の内部(収容空間)とを連通させている。
マンホール14もまた、主流に交差する方向に延出しており、排気流路Pにおいて主流の抵抗を低減するために、断面形状が翼型(流線型)とされている。
マンホール14の前縁14aの位置と、内筒11の等径部11aと縮径部11bの境界(縮径の開始位置St)と、が主流方向において一致するように設定されている。以下、この構成を要素2ということがある。
また、マンホール14の後縁14bの位置と、内筒11(縮径部11b)の後端の位置(縮径の終了位置En)と、が主流方向において一致するように設定されている。以下、この構成を要素3ということがある。
ただし、要素1、つまり縮径部11bを設けたとしても、縮径部11bの外周面から排気ガスEの流れの中で剥離する成分があり、それが渦流を形成する。そこで、排気ディフューザ10は、要素2を備えることにより、排気ガスEの流れを回転中心軸Aに向けてより効果的に誘導することができる。
内筒11(外周面)から排気ガスEの剥離を抑えるのに、排気流路Pの流路(開口)面積が一定であることが理想的である。しかし、排気流路Pにマンホール14が設けられているので、マンホール14より上流側よりも下流側の流路面積は減少する。この流路面積の減少を補完するために縮径部11bを設けることが望まれる。そこで、流路面積の減少が生じる原因であるマンホール14の存在、つまり前縁14aに合せて内筒11を縮径させれば、それよりも上流側の流路面積を維持させやすくなる。したがって、要素2を備えることで、排気ガスEの剥離を抑えることができる。
以下、本発明の第2実施形態による排気ディフューザ20を説明する。
排気ディフューザ20は第1実施形態と基本的な構成が同じであるから、以下では第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第1実施形態の排気ディフューザ10と同じ構成には同じ符号を付している。
以下、本発明の第3実施形態による排気ディフューザ30を図5、図6に基づいて説明する。
排気ディフューザ30は第1実施形態と基本的な構成が同じであるから、以下では第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第1実施形態の排気ディフューザ10と同じ構成には同じ符号を付している。
また、本発明において、マンホールも含めストラットは、周方向に配置される数は以上説明した3に限るものではなく、2又は4などの任意の数を採用できる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
4a タービンケーシング
5 ロータ
7 ジャーナル軸受
10,20,30 排気ディフューザ
11,31 内筒
11a,31a 等径部
11b,31b 縮径部
11c 封止端
11d,31d 外周壁面
31c 縮径領域
12 外筒
12b 内周壁面
13 ストラット
13a ストラット本体
13b ストラットカバー
14,24 マンホール
14a,24a 前縁
14b,24b 後縁
A 回転中心軸
P 排気流路
St 開始位置
En 終了位置
Claims (6)
- 内筒と、
前記内筒の周囲に配置され、前記内筒との間に排気流路が形成される外筒と、
前記排気流路内に設けられ、内筒と外筒を繋ぐストラットと、を備え、
前記ストラットは、
前記排気流路を排気ガスが流れる方向の上流側に位置する前縁と、
前記排気ガスが流れる方向の下流側に位置する後縁と、を備え、
前記内筒は、
前記排気ガスが流れる方向の上流側の所定の開始位置から下流側の端部の終了位置にかけて径が縮径する縮径部、を備え、
前記前縁と前記開始位置、及び、前記後縁と前記終了位置、の各々が、前記排気ガスが流れる方向において一致するように設定されている、
ことを特徴とする排気ディフューザ。 - 前記ストラットは、
前記後縁が、前記外筒から前記内筒にかけて、かつ下流に向けて下降するように傾斜される、
請求項1に記載の排気ディフューザ。 - 前記縮径部は、
前記ストラットが接合される部分及びその周囲にのみ形成される、
請求項1又は2に記載の排気ディフューザ。 - 前記縮径部は、傾斜角度を5〜15°の範囲とする、
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の排気ディフューザ。 - 前記縮径部における前記内筒と前記外筒の間の前記排気流路の高さTと前記ストラットの前記前縁から前記後縁に到る前記排気ガスが流れる方向の長さLの比(T/L)を、0.5〜2.0の範囲とする、
請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の排気ディフューザ。 - 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の排気ディフューザを備えることを特徴とするガスタービン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011065223A JP5693315B2 (ja) | 2011-03-24 | 2011-03-24 | 排気ディフューザ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011065223A JP5693315B2 (ja) | 2011-03-24 | 2011-03-24 | 排気ディフューザ |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012202242A JP2012202242A (ja) | 2012-10-22 |
JP2012202242A5 JP2012202242A5 (ja) | 2014-04-10 |
JP5693315B2 true JP5693315B2 (ja) | 2015-04-01 |
Family
ID=47183517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011065223A Active JP5693315B2 (ja) | 2011-03-24 | 2011-03-24 | 排気ディフューザ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5693315B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10982544B2 (en) | 2016-12-26 | 2021-04-20 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Turbine and gas turbine |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9611756B2 (en) * | 2012-11-02 | 2017-04-04 | General Electric Company | System and method for protecting components in a gas turbine engine with exhaust gas recirculation |
JP6033154B2 (ja) * | 2013-03-29 | 2016-11-30 | 三菱重工業株式会社 | 軸流回転機械、及びディフューザ |
EP3019714B1 (de) | 2013-09-10 | 2017-08-02 | Siemens Aktiengesellschaft | Kühlluftleitung zur entnahme von kühlluft aus einem mannloch einer gasturbine |
US11274563B2 (en) * | 2016-01-21 | 2022-03-15 | General Electric Company | Turbine rear frame for a turbine engine |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR807926A (fr) * | 1935-05-16 | 1937-01-25 | Perfectionnements aux systèmes de propulsion des aéronefs | |
US2809491A (en) * | 1950-11-27 | 1957-10-15 | Solar Aircraft Co | Diffuser tailcone |
JPS63100640U (ja) * | 1986-12-19 | 1988-06-30 | ||
DE59204947D1 (de) * | 1992-08-03 | 1996-02-15 | Asea Brown Boveri | Mehrzoniger Diffusor für Turbomaschine |
US7272930B2 (en) * | 2003-09-25 | 2007-09-25 | Siemens Power Generation | Exhaust diffuser assembly with tunable velocity profile |
-
2011
- 2011-03-24 JP JP2011065223A patent/JP5693315B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10982544B2 (en) | 2016-12-26 | 2021-04-20 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Turbine and gas turbine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012202242A (ja) | 2012-10-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5693315B2 (ja) | 排気ディフューザ | |
JP6017755B2 (ja) | 排気ガスディフューザ | |
JP6409072B2 (ja) | 主要ストラットと小型ストラットを備えた排気ガスディフューザ | |
EP2236754A2 (en) | Steam turbine rotor blade and corresponding steam turbine | |
JP6258325B2 (ja) | 半径方向ディフューザーおよび短縮された中間部を有するガスタービンエンジン | |
US7731475B2 (en) | Tilted cone diffuser for use with an exhaust system of a turbine | |
US20140219781A1 (en) | Air inlet silencer for turbomachines | |
JP2010053866A (ja) | 可変傾斜排出ノズル | |
US9810225B2 (en) | Turbine for turbocharger and method for assembling turbocharger | |
JP2009281323A (ja) | 圧縮機のハウジング | |
JP2006250147A (ja) | 圧縮機 | |
RU2011108828A (ru) | Уменьшенный моноблочный многоступенчатый барабан осевого компрессора | |
JP5551311B2 (ja) | ガスタービンのための排出ガスディフューザ、及び当該排出ガスディフューザを具備するガスタービンの運転方法 | |
JP2015526691A (ja) | 短縮された中間部分を有するガスタービンエンジン | |
US20140169972A1 (en) | Fan with integral shroud | |
KR102011515B1 (ko) | 축류팬, 팬 회전자 및 축류팬용 회전자의 제조방법 | |
JP6625427B2 (ja) | ガスタービンエンジン | |
JP2015535050A (ja) | ターボ機械内の排気管用ホルダ | |
KR101055231B1 (ko) | 터빈 하우징 | |
JP6188069B2 (ja) | 圧縮機、及びガスタービン | |
JP2009068372A (ja) | 遠心圧縮機 | |
JP5458585B2 (ja) | インペラ及びインペラのバランス調整方法 | |
CN108138802B (zh) | 压缩机的进气结构 | |
JP2007303469A (ja) | 傾斜した根元部を備えるハンマー取り付け部を有するブレードを含む航空機エンジン圧縮機のアセンブリ | |
WO2016199422A1 (ja) | 排気ディフューザ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140221 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140221 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141014 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141021 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141203 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150106 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150203 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5693315 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |