JP5692932B2 - 走行ロボット - Google Patents
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Description
本出願は、日本国において2010年2月22日に出願された日本特許出願番号特願2010−036548を基礎として優先権を主張するものであり、この出願を参照することにより、本出願に援用される。
また、上記スクリューは、上記展開脚車輪の回転軸の軸線と同方向に配置されており、上記スクリューの先端部は、上記本体部の側面部に回転自在に支持されていても良い。
また、上記スクリューは、複数であり、上記一の駆動源によって同期して回転され、それぞれのスクリューの第1のねじ部と第2のねじ部のそれぞれに上記ランナが係合され、それぞれの上記ランナと上記第1及び第2の脚アームとの間に、上記ランナの移動に従って上記第1の脚アームと上記第2の脚アームを回動する操作機構が設けられ、上記スクリューが回転したとき、上記スクリューの軸線方向に移動することで、上記操作機構が、それぞれの上記走行部の展開脚車輪を開閉するようにしても良い。この場合の各スクリューの第1のねじ部と第2のねじ部の向きは、逆向きでも、同じ向きであっても良い。
更に、上記駆動部は、上記本体部の各側面部に設けられた走行部のそれぞれに対して、駆動モータを有するスキッドステア方式とし、超信地旋回を可能としても良い。
1.走行ロボットの概要
2.走行ロボットの構成
2−1 全体構成
2−2 展開脚車輪方式
3.変形例
3−1 変形例1
3−2 変形例2
3−3 変形例3
3−4 変形例4
3−5 変形例5
発明者らが、ここで提案する走行ロボットは次の通りである。
(2−1) 全体構成
図1に示すように、本発明が適用された走行ロボット1は、略円筒形状をなす本体部11を有する。この本体部11は、内部に、走行箇所を撮像する撮像部12、電源となるバッテリ13、複数の駆動モータ、駆動モータを駆動制御するモータドライバ14等が設けられている。
図1及び図2に示すように、この走行ロボット1では、略円筒状をなす本体部11の相対する側面部に走行部21,21が設けられ、それぞれの走行部21に、展開脚車輪方式が採用されている。なお、走行部21,21のそれぞれは、同じ構成を備えているため、以下の説明では、一方の走行部21を例に取り説明する。
(3−1) 変形例1
なお、ここでは、1本のスクリュー32に第1及び第2のねじ部35,36を設け、展開脚用駆動モータ31を1つとした例を説明したが、第1及び第2のねじ部35,36に応じて、スクリュー32を2本設け、展開脚用駆動モータ31を2本のスクリュー32に応じて2つ設けるようにしても良い。この場合には、左右で展開脚車輪25の直径を個別に変えることができ、これにより、走行用駆動モータ24の回転速度が同じであっても、走行ロボット1の進行方向を曲げることができる。
(3−2) 変形例2
以上のように構成された走行ロボット1は、更に複数台を連結することで、単体では走破できない大きな障害を走破できるようになる。
図6に示すように、スクリュー32は、第1及び第2のねじ部51,52を同じ向きのねじ溝で形成するようにしても良い。この場合には、スクリュー32が一方向に回転すると、第1のランナ37と第2のランナ38とはスクリュー32の軸線方向に同じ向きに移動することになる。すなわち、スクリュー32が図6中矢印A方向に回転したとき、第1及び第2のランナ37,38は、ともに、図6中矢印C方向に移動し、第1のランナ37側の展開脚車輪25は、図6中矢印E方向に開く、すなわち直径が大きくなり、第2のランナ38側の展開脚車輪25は、図6中矢印F方向に閉じる、すなわち直径が小さくなる。
(3−4) 変形例4
また、上述した図2及び図6では、1本のスクリュー32を回転させることによって、操作機構41を介して両側の展開脚車輪25,25を開閉させる例を説明したが、図7に示すように、スクリュー32を複数本用いるようにし、展開脚車輪25,25を円滑に開閉できるようにしても良い。
ここで、図7は、図2に示した展開脚車輪方式のスクリュー32を2本にした例を示している。図7の例では、互いに平行な2本のスクリュー32,32のそれぞれに第2のギヤ34,34が設けられており、第2のギヤ34,34は、展開脚用駆動モータ31の第1のギヤ33と噛合されている。これにより、2本のスクリュー32,32は、同方向に同期して回転する。
各スクリュー32,32の各先端部は、本体部11を構成する本体枠15の側面部15aに回転自在に支持されている。具体的に、各スクリュー32,32の先端部は、ドライベアリングやボールベアリグといったベアリング32a,32aに取り付けられている。これにより、各スクリュー32,32は、長尺でありながら、本体枠15内に、展開脚車輪25,25と回転軸線と平行に、回転自在に安定した状態で取り付けられる。なお、上記図2の例においても、スクリュー32の各先端部を、本体部11を構成する本体枠15の側面部15aに回転自在に支持するようにしても良い。
図7の例では、各スクリュー32,32の第1のねじ部35と第2のねじ部36とは、図2の場合と同様に、互いに逆向きのねじ溝が形成されている。そして、それぞれのスクリュー32,32の第1のねじ部35と第2のねじ部36には、それぞれ第1のランナ37と第2のランナ38が取り付けられている。第1のランナ37と第2のランナ38は、スクリュー32,32が回転されると、互いに近接離間する方向に移動する。
第1のランナ37と第2のランナ38のそれぞれには、環状のベアリング機構39が取り付けられている。ベアリング機構39は、内輪39aが第1のランナ37と第2のランナ38のそれぞれに取り付けられている。また、外輪39bは、展開脚28の数に対応して、展開脚28と同数の操作機構の第1の操作アーム42の一端部が回動軸42aを中心に回動可能に取り付けられている。したがって、このベアリング機構39は、第1及び第2のランナ37,38と一体的にスクリュー32,32の軸線方向に移動し、更に、外輪39bが回転枠22とともに本体部11に対して回転することになる。
そして、このベアリング機構39の外輪39bには、第1及び第2の脚アーム26,27と連結し、それぞれのアーム26,27を回動操作する操作機構41が設けられている。操作機構41は、第1の操作アーム42によって、ベアリング機構39の外輪39bと第1の脚アーム26とを接続し、第2の操作アーム43によって、第1の操作アーム42と第2の脚アーム27とを接続する。第1の操作アーム42は、一端部が第1及び第2のランナ37,38と一体的なベアリング機構39の外輪39bに回動軸42aを中心に回動可能に取り付けられている。また、他端部が第1の脚アーム26の中程に、回動軸42bを中心に回動可能に取り付けられている。第2の操作アーム43は、一端部が第1の操作アーム42の中程に回動軸43aを中心に回動可能に取り付けられ、他端部が第2の脚アーム27一端部に回動軸43bを中心に回動可能に取り付けられている。
以上のように構成された展開脚車輪方式では、スクリュー32,32が図7中矢印A方向に回転すると、スクリュー32,32のそれぞれの第1及び第2のランナ37,38は互いに離間する図7中矢印C方向に移動する。すると、回転枠22に回動可能に取り付けられている第1の脚アーム26と第2の脚アーム27は、ともに、開く方向に回動する。これにより、展開脚車輪25は、図2中矢印E方向に開く、すなわち直径が大きくなり、図3に示す状態となる。一方、スクリュー32が図7中矢印B方向に回転すると、スクリュー32,32のそれぞれの第1及び第2のランナ37,38は互いに近接する図7中矢印D方向に移動する。すると、回転枠22に回動可能に取り付けられている第1の脚アーム26と第2の脚アーム27は、ともに、閉じる方向に回動する。これにより、展開脚車輪25は、図7中矢印F方向に閉じる、すなわち直径が小さくなり、図4に示す状態となる。
以上のような図7の展開脚車輪方式は、図2の例と同様な効果を有することに加え、展開脚車輪25,25の開閉を、複数のスクリュー32,32のそれぞれに設けられている第1及び第2のランナ37,38で行うようにしている。このため、図7の展開脚車輪方式は、図2の1本のスクリュー32の第1及び第2のランナ37,38で展開脚車輪25,25の開閉を行うより、展開脚車輪25,25の開閉を安定して円滑に行うことができる。
(3−5) 変形例5
図8は、図6及び図7の変形例であり、スクリュー32を複数本用いるようにし、展開脚車輪25,25を円滑に開閉できるようにしながら、各スクリュー32の第1及び第2のねじ部51,52を同じ向きのねじ溝で形成し第1のランナ37と第2のランナ38とが同じ方向に移動するようにしたものである。
図8の例でも、互いに平行な2本のスクリュー32,32のそれぞれに第2のギヤ34,34が設けられており、第2のギヤ34,34は、展開脚用駆動モータ31の第1のギヤ33と噛合されている。これにより、2本のスクリュー32,32は、同方向に同期して回転する。また、各スクリュー32,32は、各先端部が本体部11を構成する本体枠15の側面部15aに回転自在に支持され、本体枠15内に、展開脚車輪25,25と回転軸線と平行に、回転自在に安定した状態で取り付けられる。なお、上記図6の例においても、スクリュー32の各先端部を、本体部11を構成する本体枠15の側面部15aに回転自在に支持するようにしても良い。
この場合、スクリュー32が一方向に回転すると、第1のランナ37と第2のランナ38とはスクリュー32の軸線方向に同じ向きに移動する。すなわち、スクリュー32,32が図8中矢印A方向に回転したとき、第1及び第2のランナ37,38は、ともに、図8中矢印C方向に移動し、第1のランナ37側の展開脚車輪25は、図8中矢印E方向に開く、すなわち直径が大きくなり、第2のランナ38側の展開脚車輪25は、図8中矢印F方向に閉じる、すなわち直径が小さくなる。
これとは逆に、スクリュー32,32が図8中矢印B方向に回転したとき、第1及び第2のランナ37,38は、ともに、図8中矢印D方向に移動し、第1のランナ37側の展開脚車輪25は、図8中矢印F方向に閉じる、すなわち直径が小さくなり、第2のランナ38側の展開脚車輪25は、図8中矢印E方向に開き、すなわち直径が大きくなる。
以上のような図8の展開脚車輪方式は、図6の例と同様な効果を有することに加え、展開脚車輪25,25の開閉を、複数のスクリュー32,32のそれぞれに設けられている第1及び第2のランナ37,38で行うようにしている。このため、図8の展開脚車輪方式は、図6の1本のスクリュー32の第1及び第2のランナ37,38で展開脚車輪25,25の開閉を行うより、展開脚車輪25,25の開閉を安定して円滑に行うことができる。
Claims (9)
- 略円筒形状をなす本体部と、
上記本体部の周囲にベアリングを介して回転自在に取り付けられる回転枠と、
上記本体部の相対する各側面部に設けられる走行部とを備え、
上記走行部は、
上記本体部にベアリングを介して取り付けられた回転枠を回転する駆動部と、
一端が上記回転枠に回動可能に取り付けられる第1の脚アームと上記一端が上記第1の脚アームに回動可能に取り付けられる第2の脚アームとを有する展開脚が、上記回転枠に等間隔に複数設けられた展開脚車輪と、
周囲にねじ部が形成され、駆動源によって回転するスクリューと、
上記スクリューのねじ部に係合されて、上記スクリューの軸線方向に移動するランナと、
上記第1及び第2の脚アームと上記ランナとの間を連結し、上記ランナの移動に従って上記第1の脚アームと上記第2の脚アームを回動する操作機構とを有し、
上記スクリューが回転し、上記ランナが上記軸線方向に移動することで、上記操作機構は、上記第1の脚アームと第2の脚アームとをそれぞれ回動して上記展開脚車輪を開閉し、
上記駆動部によって、上記回転枠が回転することで、上記回転枠に取り付けられている上記展開脚車輪が回転し、走行する走行ロボット。 - 上記操作機構は、一端部が上記ランナに回動可能に取り付けられ、他端部が上記第1の脚アームに回動可能に取り付けられた第1の操作アームと、一端部が上記第1の操作アームに回動可能に取り付けられ、他端部が上記第2の脚アームに回動可能に取り付けられた第2の操作アームとを有する請求項1記載の走行ロボット。
- 上記操作機構は、上記ランナと一体の環状のベアリング機構と接続されている請求項1記載の走行ロボット。
- 上記駆動源は、一の駆動モータであり、
上記スクリューは、一方の側に、第1のねじ部が形成され、他方の側に第2のねじ部が形成され、
上記第1のねじ部と第2のねじ部は、互いに逆向きであり、
上記スクリューは、上記一の駆動モータによって回転され、
上記第1のねじ部と上記第2のねじ部のそれぞれに上記ランナが係合され、上記スクリューが回転したとき、それぞれのランナが互いに近接離間する方向に移動することで、上記操作機構は、それぞれの上記走行部の展開脚車輪を同期して開閉する請求項1記載の走行ロボット。 - 上記駆動源は、一の駆動モータであり、
上記スクリューは、一方の側に、第1のねじ部が形成され、他方の側に第2のねじ部が形成され、
上記第1のねじ部と第2のねじ部は、互いに同じ向きであり、
上記スクリューは、上記一の駆動モータによって回転され、
上記第1のねじ部と上記第2のねじ部のそれぞれに上記ランナが係合され、上記スクリューが回転したとき、それぞれのランナが上記スクリューの軸線方向を同方向に移動することで、上記操作機構は、それぞれの上記走行部の展開脚車輪を開閉方向が互いに逆向きとなるように開閉し、該走行ロボットが曲がることできるようにした請求項1記載の走行ロボット。 - 上記スクリューの先端部は、上記本体部の側面部に回転自在に支持されている
請求項1記載の走行ロボット。 - 上記スクリューは、複数であり、上記一の駆動源によって同期して回転され、
それぞれのスクリューの第1のねじ部と第2のねじ部のそれぞれに上記ランナが係合され、
それぞれの上記ランナと上記第1及び第2の脚アームとの間に、上記ランナの移動に従って上記第1の脚アームと上記第2の脚アームを回動する操作機構が設けられ、
上記スクリューが回転したとき、上記スクリューの軸線方向に移動することで、上記操作機構は、それぞれの上記走行部の展開脚車輪を開閉する請求項4又は請求項5記載の走行ロボット。 - 上記駆動部は、上記本体部の各側面部に設けられた走行部のそれぞれに対して、駆動モータを有するスキッドステア方式である
請求項1記載の走行ロボット。 - 該走行ロボットは、連結機構によって、複数台連結され、
先行する走行ロボットが段差を上がったとき、該先行する走行ロボットは、上記展開脚車輪を閉じるように小径化し、上記段差下の走行ロボットは、上記展開脚車輪を開くように大径化する請求項1記載の走行ロボット。
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