JP5692553B2 - リング型ネットワークにおけるノード装置およびその経路切替制御方法 - Google Patents
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Description
本発明はリング型ネットワークにおける経路切替技術に係り、特に障害が発生したときの経路切替制御方法およびその機能を備えたノード装置に関する。
リング型ネットワークにおける通信障害発生時の経路切り替え技術としては、ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector) G.8032にて定義されたEthernet Ring Protection(イーサネット リング プロテクション、ここで「イーサネット」は登録商標、以下同じ。)が知られている。Ethernet Ring Protectionによれば、リング型ネットワークのマスタノードは、障害箇所に隣接するノードから障害メッセージを受信すると、通常時のブロッキングポートを解除し、リング型ネットワーク上のすべてのノードに対してMAC(Media Access Control)アドレステーブルをクリアする指示を出す。この動作によりMACテーブルがクリアされたノードは、MACテーブルが再学習されるまでに宛先ノードが分からなくなるので、届いたデータフレームをリングネットワーク上にフラッディングする。
また、特許文献1には、通常運用時および障害発生時それぞれについて経路情報を予め設定しておき、障害発生通知の受信を契機として予備的経路を識別して切替える方法が開示されている。
しかしながら、上記ITU-TにおけるEthernet Ring Protectionでは、リングネットワーク上で障害が発生すると全ノードのMACアドレステーブルがクリアされるために、経路切り替え前と同じMACアドレステーブルを再学習するまでフラッディングを行う必要があり、ネットワーク上のトラフィックを増大させネットワーク資源を圧迫するという問題があった。さらに、MACアドレステーブルを再学習するまでの時間を要するために、ITU-T G8032で規定された経路切り替え時間50msを満たすことが難しくなる可能性がある。
また、特許文献1に開示された経路切り替え方法では、保守者が通常運用時および障害発生時それぞれについて経路情報を予め設定しておく必要がある。このために、ネットワーク拡張のためにノード追加が日常的に行われるリングネットワークでは、ネットワーク管理が複雑化し保守者の負荷が大きくなる。さらに、特許文献1の方法では、上記Ethernet Ring Protectionと同様に障害発生時に一定時間が経過するまで両方向にデータを流す処理(フラッディング)を行う場合があるだけでなく、障害発生時のパス切替判断をマスタノードからの切替え制御フレームに依存しているために、全ての経路(パス)に対して制御フレームを流す必要があり、ネットワークの帯域をさらに圧迫する可能性がある。
そこで、本発明の目的は、ネットワーク管理の容易化、ネットワークへの負荷の軽減および障害発生時の経路切り替えの高速化を達成できる、リング型ネットワークにおけるノード装置およびその経路切替制御方法を提供することにある。
本発明によるノード装置は、リング型ネットワークを構成するノード装置であって、前記リング型ネットワークに接続する複数のポートと、転送データの宛先ノード装置とその前記リング型ネットワーク上のアドレスとを対応づけた転送テーブルと、前記宛先ノード装置と当該宛先ノード装置へデータを転送するために使用するポート情報とを対応づけた管理テーブルと、をそれぞれ格納する格納手段と、前記転送データの転送経路を変更する際、前記転送テーブルを変更せずに前記管理テーブルの前記宛先ノード装置と前記ポート情報との対応を更新する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明による経路切替制御方法は、複数のノード装置がリング状に接続されたリング型ネットワークにおける経路切替制御方法であって、各ノード装置が、転送データの宛先ノード装置とその前記リング型ネットワーク上のアドレスとを対応づけた転送テーブルと、前記宛先ノード装置と当該宛先ノード装置へデータを転送するために使用するポート情報とを対応づけた管理テーブルとを格納手段に格納し、前記転送データの転送経路を変更する際、各ノード装置が前記転送テーブルを変更せずに前記管理テーブルの前記宛先ノード装置と前記ポート情報との対応を更新する、ことを特徴とする。
本発明によるリング型ネットワークは、複数のノード装置がリング状に接続されたリング型ネットワークであって、各ノード装置が、前記リング型ネットワークに接続する複数のポートと、転送データの宛先ノード装置とその前記リング型ネットワーク上のアドレスとを対応づけた転送テーブルと、前記宛先ノード装置と当該宛先ノード装置へデータを転送するために使用するポート情報とを対応づけた管理テーブルと、をそれぞれ格納する格納手段と、を有し、前記転送データの転送経路を変更する際、各ノード装置が、前記転送テーブルを変更せずに前記管理テーブルの前記宛先ノード装置と前記ポート情報との対応を更新することを特徴とする。
本発明によるプログラムは、リング型ネットワークを構成し前記リング型ネットワークに接続する複数のポートを有するノード装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、転送データの宛先ノード装置とその前記リング型ネットワーク上のアドレスとを対応づけた転送テーブルと、前記宛先ノード装置と当該宛先ノード装置へデータを転送するために使用するポート情報とを対応づけた管理テーブルと、をそれぞれ格納する機能と、前記転送データの転送経路を変更する際、前記転送テーブルを変更せずに前記管理テーブルの前記宛先ノード装置と前記ポート情報との対応を更新する機能と、を前記コンピュータで実現することを特徴とする。
本発明によれば、ネットワーク管理の容易化、ネットワークへの負荷の軽減および障害発生時の経路切り替えの高速化を達成できる。
上述したように、背景技術におけるリング型ネットワークでは、ネットワーク上に障害が発生してトポロジが変更されるとき、ネットワーク上の各ノードが持つ宛先ノードのMACアドレスを含む転送テーブルをクリアする必要があった。しかしながら、実際には、リング型ネットワークにおいて、トポロジ変更前後で宛先ノードは不変であり、宛先ノードが各ノードのどのポート側にあるかを適切に判断して切り替えるだけでよい。
本発明はこの観点からなされたものであり、切り替え発生時に転送テーブルをクリアせずそのまま保持し、宛先ノードが各ノードのどのポート側にあるか示す管理テーブルのみを更新することで、ネットワークに負荷をかけることなく高速な経路切り替えを実現することができる。
より詳しくは、本発明によるリング型ネットワークの各ノードは、宛先ノードのアドレスを学習する転送テーブルと宛先ノード側の送信ポートを特定するための管理テーブルとを有し、転送テーブルおよび管理テーブルを次のように管理する。すなわち、リング型ネットワーク上に障害が発生した場合、転送テーブルはクリアせずに保持し、受信した障害通知メッセージに付与された送信元ノード番号および中継ノード番号と当該障害通知メッセージの受信ポートとを対応づけることで管理テーブルを更新する。これは、シングルリングネットワークにおいて、経路切り替えの前後で転送テーブルの情報には変更はなく、管理テーブルのみ変更があるという点に着目したものである。
また、障害発生後の、宛先ノードに対する転送先ポートの更新処理として、障害通知メッセージをリング内の全ノードに転送し、メッセージ内に自ノード番号をプッシュしていく方法を取ることで、障害発生から転送テーブルの再学習までに不可避であったフラッディングの抑止と経路切り替え動作の高速化を可能としている。
このように、本発明によれば、保持された転送テーブルと更新された管理テーブルとを参照するだけで経路切り替えが可能となり経路切り替えに要する時間を短縮でき、フラッディングの抑制によりネットワークリソースの有効活用も可能となる。以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
1.一実施形態
本発明によるリング型ネットワークは任意の数の通信装置(ノード)が接続可能であるが、本実施形態では説明を煩雑化しないために、以下、4つのノードが接続されたリング型ネットワークを例示する。
本発明によるリング型ネットワークは任意の数の通信装置(ノード)が接続可能であるが、本実施形態では説明を煩雑化しないために、以下、4つのノードが接続されたリング型ネットワークを例示する。
本実施形態では、各ノードに設けられた転送テーブルおよび管理テーブルを、それぞれFDB(Forwarding Data Base)テーブルおよびRDB(Ring Data Base)テーブルと呼ぶものとする。FDBテーブルはMACアドレス単位に宛先ノードが持つ固有の番号(以下、ノード番号と記す。)を学習するテーブルであり、RDBテーブルはリング型ネットワークに接続されたいずれのポート側に宛先ノードがあるのかを学習するテーブルである。
1.1)リング型ネットワーク
図1(A)に示すように、本実施形態によるリング型ネットワークはリング状に接続された複数のノードN1−N4からなり、ここではノードN1がマスタノードである。また、各ノードにおいて、時計方向にデータを送信するポートをP1、反時計方向にデータを送信するポートをP2でそれぞれ表し、通常運用時にはマスタノードN1のポートP2がブロッキングされている。したがって、ノードN1にユーザAの端末101(MACアドレス=a)が接続され、ノードN4にユーザBの端末102(MACアドレス=b)が接続されているとすると、ユーザ端末101とユーザ端末102とは1つの経路110を通してデータ通信可能である。
図1(A)に示すように、本実施形態によるリング型ネットワークはリング状に接続された複数のノードN1−N4からなり、ここではノードN1がマスタノードである。また、各ノードにおいて、時計方向にデータを送信するポートをP1、反時計方向にデータを送信するポートをP2でそれぞれ表し、通常運用時にはマスタノードN1のポートP2がブロッキングされている。したがって、ノードN1にユーザAの端末101(MACアドレス=a)が接続され、ノードN4にユーザBの端末102(MACアドレス=b)が接続されているとすると、ユーザ端末101とユーザ端末102とは1つの経路110を通してデータ通信可能である。
送受信に使用されるデータフレームは、図1(B)に示すように、通常のイーサネットで使用されるフィールドに加えて、送信元ノード番号を付与したヘッダフォーマットを使用する。具体的には、ヘッダ部の送信元MACアドレスフィールドとVLANタグとの間に送信元ノード番号を付加する。ノードN1は、ヘッダ111(宛先MACアドレスDA=b、送信元MACアドレスSA=a)の通常のデータフレームをユーザ端末101から受信すると、そのフレームヘッダ部に送信元ノード番号(自身のノード番号N1)を付加し、ヘッダ112のデータフレームをポートP1から送信する。ヘッダ112のデータフレームはノードN2、N3を通してノードN4のポートP2に入力すると、ノードN4はヘッダ113(宛先MACアドレスDA=b、送信元MACアドレスSA=a)の通常のデータフレームを宛先のユーザ端末102へ送信する。同様に、ノードN4は、ヘッダ121(宛先MACアドレスDA=a、送信元MACアドレスSA=b)の通常のデータフレームをユーザ端末102から受信すると、そのフレームヘッダ部に送信元ノード番号(自身のノード番号N4)を付加し、ヘッダ122のデータフレームをポートP2から送信する。ヘッダ122のデータフレームはノードN3、N2を通してノードN1のポートP1に入力すると、ノードN1はヘッダ123(宛先MACアドレスDA=a、送信元MACアドレスSA=b)の通常のデータフレームを宛先のユーザ端末101へ送信する。
1.2)ノード構成
図2に示すように、リング型ネットワークを構成する各ノードNi(ここでは、i=1,2,3あるいは4)は、リング型ネットワークと接続するポートP1およびP2にそれぞれ対応するリング側通信部201および202を有し、ユーザ端末とはユーザ側通信部203により通信可能である。さらに、ノードNiは、切替処理部204、FDBテーブルを格納する転送データベース(FDB)205、RDBテーブルを格納する管理データベース(RDB)206、およびノード全体の動作制御を行う制御部207を有する。既に述べたように、FDB205は宛先ノード番号をMACアドレス単位で学習し、RDB206はリング側通信部201および202のいずれに宛先ノードがあるのかを学習する。制御部207は、後述するように、リング型ネットワーク上に障害が発生した場合、FDB205を保持し、受信した障害通知メッセージに付与された送信元ノード番号および中継ノード番号と当該障害通知メッセージを受信したポートとを対応づけることでRDB206を更新する。切替処理部204は、制御部207の制御の下で、FDB205およびRDB206を参照しながら、受信データフレームの送信元ノード番号付加/削除処理および転送処理を実行する。
図2に示すように、リング型ネットワークを構成する各ノードNi(ここでは、i=1,2,3あるいは4)は、リング型ネットワークと接続するポートP1およびP2にそれぞれ対応するリング側通信部201および202を有し、ユーザ端末とはユーザ側通信部203により通信可能である。さらに、ノードNiは、切替処理部204、FDBテーブルを格納する転送データベース(FDB)205、RDBテーブルを格納する管理データベース(RDB)206、およびノード全体の動作制御を行う制御部207を有する。既に述べたように、FDB205は宛先ノード番号をMACアドレス単位で学習し、RDB206はリング側通信部201および202のいずれに宛先ノードがあるのかを学習する。制御部207は、後述するように、リング型ネットワーク上に障害が発生した場合、FDB205を保持し、受信した障害通知メッセージに付与された送信元ノード番号および中継ノード番号と当該障害通知メッセージを受信したポートとを対応づけることでRDB206を更新する。切替処理部204は、制御部207の制御の下で、FDB205およびRDB206を参照しながら、受信データフレームの送信元ノード番号付加/削除処理および転送処理を実行する。
なお、制御部207の以下で説明する機能は、図示しないメモリに格納されたプログラムをコンピュータ上で実行することにより実現することもできる。
1.3)動作
図3に示すように、各ノードNiのFDB205のFDBテーブルにはMACアドレスと宛先ノード番号とが対応づけられて格納され、RDB206には宛先ノード番号と当該宛先へのデータ転送に使用する転送ポートとが対応づけられて格納されている。
図3に示すように、各ノードNiのFDB205のFDBテーブルにはMACアドレスと宛先ノード番号とが対応づけられて格納され、RDB206には宛先ノード番号と当該宛先へのデータ転送に使用する転送ポートとが対応づけられて格納されている。
リング型ネットワークが通常運用しているときには、各ノードNiの制御部207はFDB205およびRDB206を更新し、切替処理部204はFDB205およびRDB206を参照した転送処理を実行する(動作301)。具体的には、受信したデータフレームの宛先MACアドレスからFDB205をサーチして宛先ノードを特定し、続いてRDB206をサーチして当該宛先ノードへのデータ転送に使用する転送ポートを特定する。
リング型ネットワーク上で障害が発生しノードNiに障害通知メッセージが届くと(動作302)、制御部207はFDB205を保持し、受信した障害通知メッセージに付与された送信元ノードおよび中継ノードの情報と当該障害通知メッセージを受信したポート番号とに基づいて、宛先ノードと転送可能な転送ポートとを対応づけるようにRDB206のRDBテーブルを更新する(動作303)。障害復旧すれば(動作304)、制御部207はRDB206を復旧あるいは更新し(動作305)、通常運用動作(動作301)に戻る。
1.4)効果
上述したように、本実施形態によれば、保守者による事前の経路設定をすることなく、通常運用時はデータフレームに付与された送信元ノード番号から、障害発生時は障害通知メッセージに付与された送信元ノード番号と中継ノード番号から、宛先ノードに対する転送ポートを各ノードが学習することができる。したがって、ネットワークの拡張のためにノード追加が日常的に行われるリング型ネットワークにおいて、ネットワーク管理が特に容易になる。
上述したように、本実施形態によれば、保守者による事前の経路設定をすることなく、通常運用時はデータフレームに付与された送信元ノード番号から、障害発生時は障害通知メッセージに付与された送信元ノード番号と中継ノード番号から、宛先ノードに対する転送ポートを各ノードが学習することができる。したがって、ネットワークの拡張のためにノード追加が日常的に行われるリング型ネットワークにおいて、ネットワーク管理が特に容易になる。
また、本実施形態によれば、FDB205を保持し、RDB206のみを更新するので、データをフラッディングせずに経路を切替えることが可能となり、ネットワークの帯域を無駄に圧迫する事態を回避できる。
さらに、本実施形態によれば、障害発生時にリング内の各ノードへ通知する障害通知メッセージに送信元ノード番号および各中継ノード番号が付加されているので、一つの制御フレームで経路情報の更新と経路切替えが可能となる。
2.一実施例
以下、本発明の一実施例による各ノードの経路学習動作および障害発生時の経路切り替え制御について図面を参照しながら詳細に説明する。
以下、本発明の一実施例による各ノードの経路学習動作および障害発生時の経路切り替え制御について図面を参照しながら詳細に説明する。
2.1)通常運用時の経路学習動作
図4において、ノードNiがあるポートのリング側通信部でフレームを受信すると(動作401)、切替処理部204は配下のユーザからのフレームか否かを判断し(動作402)、配下のユーザからのフレームであれば(動作402;YES)、自ノード番号を示すタグを受信フレームの送信元ノード番号フィールドに付与する(動作403)。配下のユーザからのフレームでなければ(動作402;NO)、動作403は実行しない。
図4において、ノードNiがあるポートのリング側通信部でフレームを受信すると(動作401)、切替処理部204は配下のユーザからのフレームか否かを判断し(動作402)、配下のユーザからのフレームであれば(動作402;YES)、自ノード番号を示すタグを受信フレームの送信元ノード番号フィールドに付与する(動作403)。配下のユーザからのフレームでなければ(動作402;NO)、動作403は実行しない。
続いて、切替処理部204は、受信フレームのヘッダにある宛先MACアドレスをキーとしてFDB205を検索する(動作404)。FDB205に当該宛先MACアドレスに対応する宛先ノードが格納されていれば(動作405;YES)、切替処理部204は当該ヒットした宛先ノード番号をキーとしてRDB206を検索する(動作406)。RDB206に当該宛先ノードに対応する転送ポートが格納されていれば(動作407;YES)、切替処理部204は受信フレームを当該ヒットした転送ポートのリング側通信部を通してリンク型ネットワークへ送信する(動作406)。
RDB206に当該宛先ノードに対応する転送ポートが格納されていなければ(動作407;NO)、切替処理部204は受信フレームのヘッダから送信元ノード番号タグを削除し(動作409)、配下のユーザ端末へユーザ側通信部203を通して送信する(動作410)。もしFDB205に受信フレームの宛先MACアドレスに対応する宛先ノードが格納されていなければ(動作405;NO)、切替処理部204は当該受信フレームをすべての転送ポートから送信する(動作411)。
図5において、ノードNiがあるポートのリング側通信部でフレームを受信すると(動作501)、切替処理部204は、受信フレームのヘッダにある宛先MACアドレスをキーとしてFDB205を検索する(動作502)。FDB205に当該宛先MACアドレスに対応する宛先ノードが格納されていれば(動作503;YES)、切替処理部204は配下のユーザからのフレームか否かを判断し(動作504)、配下のユーザからのフレームであれば(動作504;YES)、制御部207は、受信フレームの送信元MACアドレスを抽出し、当該アドレスに対する宛先ノードを自身(”myself”)としてFDB205を更新する(動作505)。
受信フレームが配下のユーザからのフレームでなければ(動作504;NO)、制御部207は、受信フレームの送信元MACアドレスと送信元ノード番号とを抽出し、それらを対応づけるようにFDB205を更新する(動作506)。さらに、制御部207は、受信フレームの送信元ノード番号と当該受信フレームを受信したポート番号とを対応づけるようにRDB206を更新する(動作507)。なお、FDB205に当該受信フレームの宛先MACアドレスに対応する宛先ノードが格納されていなければ(動作503;NO)、更新処理は行われない。
次に、図6を参照して、リング型ネットワークにおける経路学習動作の一例を説明する。
ノードN1は、ユーザ端末102からユーザ端末101へ送信されるフレームをポートP1で受信すると、そのヘッダ部122の情報から学習する。すなわち、ユーザ端末102のMACアドレス(b)と宛先ノード番号N4とを対応づけてFDB205のFDBテーブルに登録し(図5の動作506)、宛先ノード番号N4と転送ポート番号P1とを対応づけてRDB206のRDBテーブルに登録する(図5の動作507)。
ノードN2は、ユーザ端末102からユーザ端末101へ送信される上記フレームをポートP1で受信すると、そのヘッダ122からユーザ端末102のMACアドレス(b)と宛先ノード番号N4とを対応づけてFDB205のFDBテーブルに登録し(図5の動作506)、宛先ノード番号N4と転送ポート番号P1とを対応づけてRDB206のRDBテーブルに登録する(図5の動作507)。ノードN2は、ユーザ端末101からユーザ端末102へ送信されるフレームをポートP2で受信すると、そのヘッダ部112の情報から同様に学習する。すなわち、ユーザ端末101のMACアドレス(a)と宛先ノード番号N1とを対応づけてFDB205のFDBテーブルに登録し(図5の動作506)、宛先ノード番号N1と転送ポート番号P2とを対応づけてRDB206のRDBテーブルに登録する(図5の動作507)。
ノードN3においても、ノードN2と同様にヘッダ部122およびヘッダ部112の情報から学習し、図6に示すようにFDBテーブルおよびRDBテーブルを更新する。
ノードN4は、ユーザ端末101からユーザ端末102へ送信されるフレームをポートP2で受信すると、そのヘッダ部112の情報から同様に学習する。すなわち、ユーザ端末101のMACアドレス(a)と宛先ノード番号N1とを対応づけてFDB205のFDBテーブルに登録し(図5の動作506)、宛先ノード番号N1と転送ポート番号P2とを対応づけてRDB206のRDBテーブルに登録する(図5の動作507)。
2.2)障害発生時の動作
図7(A)に示すように、ノードN2とノードN3の間のネットワークで障害が発生したとすると、障害箇所600に隣接したノードN2およびN3は障害発生リンクに接続したポートP1およびP2をそれぞれ閉塞し、ノードN2はポートP2から、ノードN3はポートP1から、それぞれ障害通知メッセージ601を送出する。障害通知メッセージ601を受信すると、マスタノードN1はブロッキングポートP2の閉塞を解除し、すべてのノードN1−N4はFDB205のFDBテーブルを維持し、RDB206のRDBテーブルを障害通知メッセージ601の送信元ノードおよび受信ポートの情報に基づいて更新する。たとえばノードN1のRDBテーブルは宛先ノードN4に対応する転送ポートをP1から閉塞を解除したポートP2へ更新し、ノードN4のRDBテーブルは宛先ノードN1に対応する転送ポートをP2からポートP1へ更新する。これによって、ユーザ端末101とユーザ端末102との間の通信は、図1に示す経路110から新たなデータ転送経路602へ切り替えられる。
図7(A)に示すように、ノードN2とノードN3の間のネットワークで障害が発生したとすると、障害箇所600に隣接したノードN2およびN3は障害発生リンクに接続したポートP1およびP2をそれぞれ閉塞し、ノードN2はポートP2から、ノードN3はポートP1から、それぞれ障害通知メッセージ601を送出する。障害通知メッセージ601を受信すると、マスタノードN1はブロッキングポートP2の閉塞を解除し、すべてのノードN1−N4はFDB205のFDBテーブルを維持し、RDB206のRDBテーブルを障害通知メッセージ601の送信元ノードおよび受信ポートの情報に基づいて更新する。たとえばノードN1のRDBテーブルは宛先ノードN4に対応する転送ポートをP1から閉塞を解除したポートP2へ更新し、ノードN4のRDBテーブルは宛先ノードN1に対応する転送ポートをP2からポートP1へ更新する。これによって、ユーザ端末101とユーザ端末102との間の通信は、図1に示す経路110から新たなデータ転送経路602へ切り替えられる。
障害通知メッセージ601は、図7(B)に示すように、R−APS(Ring-Automatic Protection Switching)情報フィールド603を含むフレームフォーマットを有する。R−APS情報フィールド603には、次に述べるように、障害検出情報フィールド701と、送信元ノード番号フィールド702と、存在すれば中継ノード番号フィールド703と、が含まれる。障害通知メッセージ601を受信したノードは、R−APS情報を参照することで、障害の発生と障害通知メッセージの到達経路とを知ることができる。以下、図8〜図10を参照しながら、各ノードのポートから送信あるいは転送される障害通知メッセージの具体例を示す。
図8(A)に示すように、障害を検出したノードN2では、ポートP1からは何も送信されず、ポートP2から障害通知メッセージが送信される。この障害通知メッセージのP−APS情報フィールドには障害検出情報と送信元として当該ノードN2のノード番号とが格納される。図8(B)に示すように、障害を検出したノードN3では、ポートP1から障害通知メッセージが送信され、ポートP1からは何も送信されない。この障害通知メッセージのP−APS情報フィールドには障害検出情報と送信元として当該ノードN3のノード番号とが格納される。
図9に示すように、ノードN1では、隣接ノードN4とN2からそれぞれポートP2およびP1で障害通知メッセージを受信し、それぞれに自身のノード番号を中継ノードフィールド703に付加し、それぞれ反対のポートP1およびP2から障害通知メッセージを送信する。すなわち、ポートP1から送信される障害通知メッセージのP−APS情報フィールドに、障害検出情報、送信元ノード番号N3および中継ノード番号N4に加えて自身のノード番号N1を中継ノードとして付加する。同様に、ポートP2から送信される障害通知メッセージのP−APS情報フィールドに、障害検出情報および送信元ノード番号N2に加えて自身のノード番号N1を中継ノードとして付加する。
図10に示すように、ノードN4では、隣接ノードN3とN1からそれぞれポートP2およびP1で障害通知メッセージを受信し、それぞれに自身のノード番号を中継ノードフィールド703に付加し、それぞれ反対のポートP1およびP2から障害通知メッセージを送信する。すなわち、ポートP1から送信される障害通知メッセージのP−APS情報フィールドに障害検出情報および送信元ノード番号N3に加えて自身のノード番号N4を中継ノードとして付加する、。同様に、ポートP2から送信される障害通知メッセージのP−APS情報フィールドに、障害検出情報、送信元ノード番号N2および中継ノード番号N1に加えて自身のノード番号N4を中継ノードとして付加する。
2.3)障害発生時のフレーム転送動作
図11において、動作401〜404は、図4に示す通常時のフレーム転送動作を同じであるから、同一参照番号を付して説明は省略する。各ノードNiの切替処理部204はFDB検索でヒットした宛先ノード番号をキーとしてRDB206を検索し(動作801)、RDB206に当該宛先ノードに対応する転送ポートが格納されていれば(動作802;YES)、切替処理部204は受信フレームを当該ヒットした転送ポートのリング側通信部を通してリンク型ネットワークへ送信する(動作803)。RDB206に当該宛先ノードに対応する転送ポートが格納されていなければ(動作802;NO)、切替処理部204は受信フレームのヘッダから送信元ノード番号タグを削除し(動作804)、配下のユーザ端末へユーザ側通信部203を通して送信する(動作805)。これによって、たとえばユーザ端末101とユーザ端末102とは、図7に示すネットワーク箇所に障害が発生しても、データ転送経路602を通して互いに通信することができる。
図11において、動作401〜404は、図4に示す通常時のフレーム転送動作を同じであるから、同一参照番号を付して説明は省略する。各ノードNiの切替処理部204はFDB検索でヒットした宛先ノード番号をキーとしてRDB206を検索し(動作801)、RDB206に当該宛先ノードに対応する転送ポートが格納されていれば(動作802;YES)、切替処理部204は受信フレームを当該ヒットした転送ポートのリング側通信部を通してリンク型ネットワークへ送信する(動作803)。RDB206に当該宛先ノードに対応する転送ポートが格納されていなければ(動作802;NO)、切替処理部204は受信フレームのヘッダから送信元ノード番号タグを削除し(動作804)、配下のユーザ端末へユーザ側通信部203を通して送信する(動作805)。これによって、たとえばユーザ端末101とユーザ端末102とは、図7に示すネットワーク箇所に障害が発生しても、データ転送経路602を通して互いに通信することができる。
2.4)障害発生時の経路切替制御(RDB更新)
障害発生時のRDB更新動作は、障害箇所に隣接するノードと障害通知メッセージを中継するノードとで異なる。以下、図12を参照しながら説明する。
障害発生時のRDB更新動作は、障害箇所に隣接するノードと障害通知メッセージを中継するノードとで異なる。以下、図12を参照しながら説明する。
図12(A)において、障害箇所600に隣接するノード(ここではノードN2およびN3)は、リング側通信部201あるいは202が障害発生を検出すると(動作901)、制御部207は自ノードがマスタノードであるか否かを判断する(動作902)。制御部207は、自ノードがマスタノードであれば(動作902;YES)、ブロッキングポートの閉塞を解除し(動作903)、マスタノードでなければ(動作902;NO)、そのまま、障害リンクに接続したポートを閉塞するようにリング側通信部を制御する(動作904)。
続いて、制御部207は、図8に示すように自ノード番号のタグをR−APS情報フィールドに付加した障害通知メッセージを生成し、障害リンクに接続していない側のポートから送信する(動作905)。
他方の障害隣接ノードが送信した障害通知メッセージを受信すると(動作906)、制御部207は、受信した障害通知メッセージのR−APS情報(送信元ノード番号および中継ノード番号)と当該障害通知メッセージを受信したポート番号とを対応づけるようにRDB206を更新する(動作907)。そして、受信した障害通知メッセージを終端する(動作908)。
中継ノードであれば、図12(B)に示すように、制御部207は障害通知メッセージを受信すると(動作909)、自ノードがマスタノードであるか否かを判断する(動作910)。制御部207は、自ノードがマスタノードであれば(動作910;YES)、ブロッキングポートの閉塞を解除し(動作911)、マスタノードでなければ(動作910;NO)、そのまま、RDB206を更新する(動作912)。すなわち、制御部207は、受信した障害通知メッセージのR−APS情報(送信元ノード番号および中継ノード番号)と当該障害通知メッセージを受信したポート番号とを対応づけるようにRDB206を更新する(動作912)。そして、制御部207は、図9あるいは図10に示すように、受信した障害通知メッセージのR−APS情報フィールドに自ノード番号のタグを付加して、受信ポートとは反対のポートから送信する(動作913)。
このようにして、図7に示すネットワーク箇所600に障害が発生しても、各ノードのRDB206を更新するだけで、たとえばユーザ端末101とユーザ端末102との間の通信経路を図1に示す経路110から図7に示す経路602へ切り替えることができる。
2.5)障害発生時の経路学習動作
次に、図13を参照して、リング型ネットワークにおける障害発生時の経路学習動作(RDB更新)の一例を説明する。
次に、図13を参照して、リング型ネットワークにおける障害発生時の経路学習動作(RDB更新)の一例を説明する。
まず、ノードN2から送出された障害通知メッセージ601の流れをノード毎に説明する。ノードN2はポートP2から自ノード番号を表す送信元ノード番号タグを持つ障害通知メッセージを送出し、それが隣接するノードN1へ届く。
ノードN1はこの障害通知メッセージをポートP1で受信し、障害通知メッセージ内の障害情報タグ701からネットワーク障害を認識する。ノードN1はマスタノードであるから、ポートP2のブロックを解除する。また、障害通知メッセージ内の送信元ノード番号タグ702からノード番号N2に対する転送先ポート番号P1を学習し、RDBテーブルを更新する(図13における矢印920;ノードN1のRDBテーブル情報参照)。そして、障害通知メッセージを受信したポートP1とは逆のポートP2から障害通知メッセージを転送する。このとき、障害情報タグ701の後ろに自ノード番号を表す中継ノード番号タグ703をプッシュして送信する。障害通知メッセージは隣接するノードN4へ届く。
ノードN4はこの障害通知メッセージをポートP1で受信し、障害通知メッセージ内の障害情報タグ701からネットワーク障害を認識する。障害通知メッセージ内の送信元ノード番号タグ702からノード番号N2に対する転送先ポート番号P1を学習し、RDBテーブルを更新する(図13における矢印921;ノードN4のRDBテーブル情報参照)。また、中継ノード番号タグ703からノード番号N1に対する転送先ポート番号P1を学習し、RDBテーブルへ更新する(図13における矢印922;ノードN4のRDBテーブル情報参照)。そして、障害通知メッセージを受信したポートP1とは逆のポートP2から、障害通知メッセージを転送する。このとき、障害情報タグ701の後ろに自ノード番号を表す中継ノード番号タグ703をプッシュして送信する。障害通知メッセージは隣接するノードN3に届く。
ノードN3はこの障害通知メッセージをポートP1で受信したとき、既にポートP2側で障害を検出している。したがって、障害通知メッセージ内の送信元ノード番号タグ702からノード番号N2に対する転送先ポート番号P1を学習し、RDBテーブルを更新する(図13における矢印923;ノードN3のRDBテーブル情報参照)。また、中継ノード番号タグ703からノード番号N1に対する転送先ポート番号P1を学習し、RDBテーブルを更新する(図13における矢印924;ノードN3のRDBテーブル情報参照)。さらに中継ノード番号タグ703からノード番号N4に対する転送先ポート番号P1を学習し、RDBテーブルを更新する(図13における矢印925;ノードN3のRDBテーブル情報参照)。その後、障害通知メッセージを終端する。
次にノードN3から送出された障害通知メッセージの流れをノード毎に説明する。
ノードN3はポートP1から、自ノード番号を表す送信元ノード番号タグを持つ障害通知メッセージを送出する。障害通知メッセージは隣接するノードN4へ届く。
ノードN4はこの障害通知メッセージをポートP2で受信し、障害通知メッセージ内の障害情報タグ701からネットワーク障害を認識する。障害通知メッセージ内の送信元ノード番号タグ702からノード番号N3に対する転送先ポート番号P2を学習し、RDBテーブルを更新する(図13における矢印930;ノードN4のRDBテーブル情報参照)。そして、障害通知メッセージを受信したポートP2とは逆のポートP1から、障害通知メッセージを転送する。このとき、障害情報タグ701の後ろに自ノード番号を表す中継ノード番号タグ703をプッシュして送信する。障害通知メッセージは隣接するノードN1に届く。
ノードN1はこの障害通知メッセージをポートP2で受信し、障害通知メッセージ内の障害情報タグ701からネットワーク障害を認識する。ノードN1はマスタノードであるからポートP2のブロックを解除する。障害通知メッセージ内の送信元ノード番号タグ702からノード番号N3に対する転送先ポート番号P2を学習し、RDBテーブルを更新する(図13における矢印931;ノードN1のRDBテーブル情報参照)。また、中継ノード番号タグ703からノード番号N4に対する転送先ポート番号P2を学習し、RDBテーブルを更新する(図13における矢印932;ノードN1のRDBテーブル情報参照)。そして、障害通知メッセージを受信したポートP2とは逆のポートP1から障害通知メッセージを転送する。このとき、障害情報タグ701の後ろに自ノード番号を表す中継ノード番号タグ702をプッシュして送信する。障害通知メッセージは隣接するノードN2に届く。
ノードN2はこの障害通知メッセージをポートP2で受信したとき、既にポートP1側で障害を検出している。障害通知メッセージ内の送信元ノード番号タグ702からノード番号N3に対する転送先ポート番号P2を学習し、RDBテーブルを更新する(図13における矢印933;ノードN2のRDBテーブル情報参照)。また、中継ノード番号タグ703からノード番号N4に対する転送先ポート番号P2を学習し、RDBテーブルを更新する(図13における矢印934;ノードN2のRDBテーブル情報参照)。さらに中継ノード番号タグ703からノード番号N1に対する転送先ポート番号P2を学習し、RDBテーブルを更新する(図13における矢印935;ノードN2のRDBテーブル情報参照)。ノードN2は、ポートP1側で障害が起きている事を認識しているため、障害通知メッセージを終端する。
こうして全ノードについてRDBテーブルの更新が完了する。これにより、たとえばユーザ端末101からユーザ端末102宛てのフレームを受信すると、ノードN1の切替処理部204は、ヘッダ部の宛先MACアドレス(b)をキーとしてFDB205のFDBテーブルを検索する。図13に示すように、ノードN1のFDBテーブルにはMACアドレスbに対して宛先ノードN4が登録されているので、続いて、宛先ノードN4をキーとしてRDB206のRDBテーブルを検索する。図13に示すように、ノードN1のRDBテーブルには宛先ノードN4に対しては転送ポートP2が登録されているので、ユーザ端末101から受信したフレームは、ポートP2から送信される。
このようにして、本実施例によれば、障害発生後の通信であっても、フラッディングする事なく高速な経路切り替えが可能となる。
2.6)障害回復後のRDB更新
以下、障害回復後のRDB更新動作について、図14を参照しながら簡単に説明する。
以下、障害回復後のRDB更新動作について、図14を参照しながら簡単に説明する。
図14(A)において、障害リンクに隣接したノードでは、障害回復を検出すると(動作1001)、障害により閉塞したポートの閉塞を解除する(動作1002)。自ノードがマスタノードであれば(動作1003;YES)、ブロッキングポートを閉塞し(動作1004)、ブロッキングされていない方のポートから自ノード番号タグを付加した障害回復メッセージを送信する(動作1005)。そして、障害通知メッセージと同じフォーマットを有するリプライメッセージを受信すると(動作1006)、リプライメッセージのノード番号情報を抽出し、リプライメッセージを受信したポート番号に対応づけるようにRDBテーブルを更新し(動作1007)、受信したリプライメッセージを終端する(動作1008)。
図14(B)において、中継ノードでは、障害回復メッセージを受信すると(動作1010;障害回復メッセージ)、障害回復メッセージのノード番号情報を抽出し、障害回復メッセージを受信したポート番号に対応づけるようにRDBテーブルを更新する(動作1011)。そして、障害回復メッセージを受信したポートとは反対側のポートから、自ノード番号のタグを追加した障害回復メッセージを転送し(動作1012)、さらに自ノード番号のタグを追加したマスタノード宛てのリプライメッセージを障害回復メッセージを受信したポートから送信する(動作1013)。また、リプライメッセージを受信すると(動作1010;リプライメッセージ)、リプライメッセージのノード番号情報を抽出し、リプライメッセージを受信したポート番号に対応づけるようにRDBテーブルを更新する(動作1014)。そして、リプライメッセージを受信したポートとは反対側のポートから、自ノード番号のタグを追加したリプライメッセージを転送する(動作1015)。
2.7)効果
上述したように、本実施例によれば、宛先MACアドレスに対する宛先ノードをFDBテーブルで、宛先ノードに対する転送先ポートをRDBテーブルでそれぞれ学習し、障害発生時にはFDBテーブルはそのままに、RDBテーブルのみ更新するように管理する。また、障害発生後の宛先ノードに対する転送先ポートの更新処理として、障害通知メッセージをリング内の全ノードに転送し、メッセージ内に自ノード番号をプッシュしていくので、障害発生からFDB再学習までに不可避であったフラッディングの抑止と経路切り替え動作の高速化が可能となる。
上述したように、本実施例によれば、宛先MACアドレスに対する宛先ノードをFDBテーブルで、宛先ノードに対する転送先ポートをRDBテーブルでそれぞれ学習し、障害発生時にはFDBテーブルはそのままに、RDBテーブルのみ更新するように管理する。また、障害発生後の宛先ノードに対する転送先ポートの更新処理として、障害通知メッセージをリング内の全ノードに転送し、メッセージ内に自ノード番号をプッシュしていくので、障害発生からFDB再学習までに不可避であったフラッディングの抑止と経路切り替え動作の高速化が可能となる。
3.他の実施例
上記実施例では、図1(B)に示すように送信フレームヘッダに送信元ノード番号を付与して送出するが、他の実施例として、宛先ノード番号を送信元ノード番号の前に付与することもできる。一例として、図15に示すように、フレームヘッダ部の送信元ノード番号フィールドの前に宛先ノード番号フィールド1101を設ける。この方法を適用した場合、送信元ノードと宛先ノードの間でデータを中継するノードは、FDBテーブルには学習および参照を行わずに、RDBテーブルのみを学習および参照するだけでデータ転送が可能なシステムとなるという利点がある。
上記実施例では、図1(B)に示すように送信フレームヘッダに送信元ノード番号を付与して送出するが、他の実施例として、宛先ノード番号を送信元ノード番号の前に付与することもできる。一例として、図15に示すように、フレームヘッダ部の送信元ノード番号フィールドの前に宛先ノード番号フィールド1101を設ける。この方法を適用した場合、送信元ノードと宛先ノードの間でデータを中継するノードは、FDBテーブルには学習および参照を行わずに、RDBテーブルのみを学習および参照するだけでデータ転送が可能なシステムとなるという利点がある。
なお、このデータフォーマットはIEEE802.1ahで規定されているPBB(Provider Backbone Bridge)網において使用されるデータフォーマットに近い形式となり、PBB網での利用が可能となる。
本発明はリング型ネットワークを構成する通信装置(ノード)に適用可能である。
101,102 ユーザ端末
110 データ転送経路
111〜113、121〜123 データフレームヘッダ
201、202 リング側通信部
203 ユーザ側通信部
204 切替処理部
205 転送データベース(FDB)
206 管理データベース(RDB)
207 制御部
600 障害箇所
601 障害通知メッセージ
602 データ転送経路
603 R−APS情報フィールド
701 障害検出情報フィールド
702 送信元ノード番号フィールド
703 中継ノード番号フィールド
110 データ転送経路
111〜113、121〜123 データフレームヘッダ
201、202 リング側通信部
203 ユーザ側通信部
204 切替処理部
205 転送データベース(FDB)
206 管理データベース(RDB)
207 制御部
600 障害箇所
601 障害通知メッセージ
602 データ転送経路
603 R−APS情報フィールド
701 障害検出情報フィールド
702 送信元ノード番号フィールド
703 中継ノード番号フィールド
Claims (10)
- リング型ネットワークを構成するノード装置であって、
前記リング型ネットワークに接続する複数のポートと、
転送データの宛先ノード装置とその前記リング型ネットワーク上のアドレスとを対応づけた転送テーブルと、前記宛先ノード装置と当該宛先ノード装置へデータを転送するために使用するポート情報とを対応づけた管理テーブルと、をそれぞれ格納する格納手段と、
前記転送データの転送経路を変更する際、前記転送テーブルを変更せずに前記管理テーブルの前記宛先ノード装置と前記ポート情報との対応を更新する制御手段と、
を有することを特徴とするノード装置。 - 前記制御手段は、他のノード装置からネットワーク障害に関するメッセージを受信した場合、当該メッセージの到達経路上の各ノード装置と当該メッセージを受信した受信ポート情報とを対応づけることで前記管理テーブルを更新することを特徴とする請求項1に記載のノード装置。
- 前記制御手段は、前記メッセージに当該ノード装置の識別情報を付加して前記受信ポート情報とは別のポートから前記リング型ネットワークへ転送するか、あるいは、前記メッセージを終端する、ことを特徴とする請求項2に記載のノード装置。
- 複数のノード装置がリング状に接続されたリング型ネットワークにおける経路切替制御方法であって、
各ノード装置が、転送データの宛先ノード装置とその前記リング型ネットワーク上のアドレスとを対応づけた転送テーブルと、前記宛先ノード装置と当該宛先ノード装置へデータを転送するために使用するポート情報とを対応づけた管理テーブルとを格納手段に格納し、
前記転送データの転送経路を変更する際、各ノード装置が前記転送テーブルを変更せずに前記管理テーブルの前記宛先ノード装置と前記ポート情報との対応を更新する、
ことを特徴とする経路切替制御方法。 - 他のノード装置からネットワーク障害に関するメッセージを受信すると、当該メッセージの到達経路上の各ノード装置と当該メッセージを受信した受信ポート情報とを対応づけることで前記管理テーブルを更新する、ことを特徴とする請求項4に記載の経路切替制御方法。
- 前記メッセージに当該ノード装置の識別情報を付加して前記受信ポート情報とは別のポートから前記リング型ネットワークへ転送するか、あるいは、前記メッセージを終端する、ことを特徴とする請求項5に記載の経路切替制御方法。
- 複数のノード装置がリング状に接続されたリング型ネットワークであって、
各ノード装置が、前記リング型ネットワークに接続する複数のポートと、転送データの宛先ノード装置とその前記リング型ネットワーク上のアドレスとを対応づけた転送テーブルと、前記宛先ノード装置と当該宛先ノード装置へデータを転送するために使用するポート情報とを対応づけた管理テーブルと、をそれぞれ格納する格納手段と、を有し、
前記転送データの転送経路を変更する際、各ノード装置が、前記転送テーブルを変更せずに前記管理テーブルの前記宛先ノード装置と前記ポート情報との対応を更新することを特徴とするリング型ネットワーク。 - 前記各ノード装置は、他のノード装置からネットワーク障害に関するメッセージを受信した場合、当該メッセージの到達経路上の各ノード装置と当該メッセージを受信した受信ポート情報とを対応づけることで前記管理テーブルを更新することを特徴とする請求項7に記載のリング型ネットワーク。
- 前記各ノード装置は、前記メッセージに当該ノード装置の識別情報を付加して前記受信ポート情報とは別のポートから前記リング型ネットワークへ転送するか、あるいは、前記メッセージを終端する、ことを特徴とする請求項8に記載のリング型ネットワーク。
- リング型ネットワークを構成し前記リング型ネットワークに接続する複数のポートを有するノード装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
転送データの宛先ノード装置とその前記リング型ネットワーク上のアドレスとを対応づけた転送テーブルと、前記宛先ノード装置と当該宛先ノード装置へデータを転送するために使用するポート情報とを対応づけた管理テーブルと、をそれぞれ格納する機能と、
前記転送データの転送経路を変更する際、前記転送テーブルを変更せずに前記管理テーブルの前記宛先ノード装置と前記ポート情報との対応を更新する機能と、
を前記コンピュータで実現することを特徴とするプログラム。
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