JP5691574B2 - 情報配信装置、情報配信方法、プログラム、情報送受信装置、および情報配信システム - Google Patents

情報配信装置、情報配信方法、プログラム、情報送受信装置、および情報配信システム Download PDF

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Description

本発明は、情報配信装置、情報配信方法、プログラム、情報送受信装置、および情報配信システムに関する。
駐車場についての営業時間、車種別規制条件、料金等を加味して利用者の希望に即した駐車場情報を表示させるナビゲーション装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に開示される技術では、検索された駐車場の中から、現在の日付、曜日および時刻に営業している駐車場、自車の車幅、車高または車種の条件に合致する駐車場、単位時間当たりの料金が安い駐車場を抽出し、その抽出された駐車場を安い順に並べて表示するようにしている。
特開2001−349740号公報(要約など)
しかしながら、駐車場の料金体系と、その駐車場を利用する開始時刻及び駐車時間との兼ね合いによって、駐車料金が割高になることがある。このような場合としては、以下の場合がある。
たとえば、時間料金制の駐車場には、1日の上限料金が定められているもの(たとえば、駐車してから1時間毎に料金が加算されるが、12時間以上は料金が加算されない場合など)がある。また、駐車場に駐車してから2日目以降は1日単位で料金が加算される場合が多い。ところで、この「1日」という単位だが、暦日(午前零時から24時間)の単位であったり、駐車した時点から24時間の単位であったり、あるいは駐車してから翌朝の所定の時刻までの単位としたりと、駐車場を運営する業者によって異なった解釈がなされる。
このため、たとえば、1日の上限料金を12時間分までの料金となるように設定している二つの駐車場があっても、これらの駐車場で午後6時から翌日の午前10時まで利用した場合、一方の駐車場では暦日の単位を1日として扱われ、他方の駐車場では暦日とは関係なく駐車場の利用開始時刻から24時間の単位を1日として扱われて駐車場の利用料金が算出される。この場合、暦日単位で1日を計算する駐車場では、午後6時から午前0時までの6時間と、午前0時から午前10時までの10時間が別々の加算対象として扱われ、連続して12時間以上利用しているにも係わらず、合計で16時間分の料金がかかることになる。一方、暦日とは関係なく駐車場の利用開始時刻から24時間の単位を1日と設定する駐車場では、午後6時から翌日の午前10時まで利用しても、1日の上限である12時間分の料金で済むことになる。すなわち、単純に単位時間当たりの料金が同じ駐車場であっても、利用者にとって最適な駐車場情報が表示されない可能性がある。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、時間単位で料金が加算されるサービス情報を適切に配信する情報配信装置、情報配信方法、プログラム、情報送受信装置、および情報配信システムを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る情報配信装置は、サービスを利用する際の最大利用料金が適用される利用時間を示す情報と、サービスの利用料金が新たに再設定される区切り時刻を示す情報とに応じて情報送受信装置に対して配信するサービス情報の優先度を決定する優先度決定部と、優先度決定部によって決定された優先度に従ってサービス情報を選択する情報選択部と、情報選択部により選択されたサービス情報を情報送受信装置へ送信する情報送信制御部とを有し、優先度決定部は、情報送受信装置から送信されるサービスの利用時間を示す情報を取得して、サービス情報毎の最大利用料金が適用される利用時間よりサービスの利用時間が長いか否かを判定し、サービスの利用時間が最大利用料金の適用される利用時間より長いと判定された場合、サービスの利用時間内に区切り時刻が含まれるか否かを判定し、その判定結果に応じてサービス情報の優先度を決定するものである。
また、本発明の一側面に係る情報配信装置は、上述した構成に加えて、優先度決定部は、区切り時刻が含まれないと判定されたサービス情報については、区切り時刻が含まれると判定されたサービス情報より優先度を高く設定することが好ましい。
また、本発明の一側面に係る情報配信装置は、上述した構成に加えて、優先度決定部は、サービスの利用時間内に料金が新たに再設定される区切り時刻が含まれるか否かの判定において、区切り時刻が含まれると判定された場合、さらにサービスの利用時間を区切り時刻で2つに分割し、分割したいずれかが最大利用料金が適用される利用時間を超えていると判定されたサービス情報は、分割されたいずれもが最大利用料金が適用される利用時間を超えていないと判定されたサービス情報より優先度を高く設定することが好ましい。
本発明の一側面に係る情報配信装置は、サービスを利用する際の最大利用料金が適用される利用時間を示す情報と、サービスの利用料金が新たに再設定される区切り時刻を示す情報とに応じて情報送受信装置に対して配信するサービス情報の優先度を決定する優先度決定部と、優先度決定部によって決定された優先度に従ってサービス情報を選択する情報選択部と、情報選択部により選択されたサービス情報を情報送受信装置へ送信する情報送信制御部とを有し、優先度決定部は、情報送受信装置から送信されたサービスの利用時間を示す情報からサービスの利用終了時刻が確定できない場合、サービスの利用開始時刻に前記サービスにおける最大利用料金が適用される利用時間が加算された時刻を算出し、算出した時刻が区切り時刻以前か否かを判定し、その判定結果に応じて前記サービス情報の優先度を決定するものである
また、本発明の一側面に係る情報配信装置は、上述した構成に加えて、優先度決定部は、区切り時刻以前であると判定されたサービス情報は、区切り時刻以前ではないと判定されたサービス情報より優先度を高く設定することが好ましい。
また、本発明の一側面に係る情報配信装置は、上述した構成に加えて、サービス情報は、駐車場情報であり、情報送受信装置と通信可能な路側無線装置を介して、情報送受信装置から位置情報および検索要求に応じた駐車場情報を受信する情報受信制御部と、を備え、優先度決定部は、情報受信制御部により受信した駐車場情報に基づいて優先度を決定することが好ましい。
本発明の一側面に係る情報配信方法は、サービスを利用する際の最大利用料金が適用される利用時間を示す情報と、料金が新たに再設定される区切り時刻を示す情報と、に応じて情報送受信装置に対して配信するサービス情報の優先度を決定する優先度決定ステップと、優先度決定ステップによって決定された優先度の順番に従ってサービス情報を選択する情報選択ステップと情報選択ステップにより選択された前記サービス情報を情報送受信装置へ送信する情報送信制御ステップとを含み、優先度決定ステップは、情報送受信装置から送信されるサービスの利用時間を示す情報を取得して、サービス情報毎の最大利用料金が適用される利用時間よりサービスの利用時間が長いか否かを判定し、サービスの利用時間が最大利用料金の適用される利用時間より長いと判定された場合、サービスの利用時間内に区切り時刻が含まれるか否かを判定し、その判定結果に応じてサービス情報の優先度を決定するものである。
なお、優先度決定ステップは、情報送受信装置から送信されたサービスの利用時間を示す情報からサービスの利用終了時刻が確定できない場合、サービスの利用開始時刻にサービスにおける最大利用料金が適用される利用時間が加算された時刻を算出し、算出した時刻が区切り時刻以前か否かを判定し、その判定結果に応じて前記サービス情報の優先度を決定することができる。
本発明の一側面に係るプログラムは、コンピュータを、サービスを利用する際の最大利用料金が適用される利用時間を示す情報と、料金が新たに再設定される区切り時刻を示す情報と、に応じて情報送受信装置に対して配信するサービス情報の優先度を決定する優先度決定手段と、優先度決定手段によって決定された優先度の順番に従ってサービス情報を選択する情報選択手段と、情報選択手段により選択されたサービス情報を情報送受信装置へ送信する情報送信制御手段として機能させ、優先度決定手段は、情報送受信装置から送信されるサービスの利用時間を示す情報を取得して、サービス情報毎の最大利用料金が適用される利用時間よりサービスの利用時間が長いか否かを判定し、サービスの利用時間が最大利用料金の適用される利用時間より長いと判定された場合、サービスの利用時間内に区切り時刻が含まれるか否かを判定し、その判定結果に応じてサービス情報の優先度を決定させるためのものである。
なお、優先度決定手段は、情報送受信装置から送信されたサービスの利用時間を示す情報からサービスの利用終了時刻が確定できない場合、サービスの利用開始時刻にサービスにおける最大利用料金が適用される利用時間が加算された時刻を算出し、算出した時刻が区切り時刻以前か否かを判定し、その判定結果に応じてサービス情報の優先度を決定させることができる。
本発明の一側面に係る情報送受信装置は、上述した情報配信装置に対して、位置情報と、時間単位で料金が加算されるサービス情報の検索要求を送信し、位置情報および検索要求に応じたサービス情報を情報配信装置から受信する送受信制御部を有するものである。
本発明によると、時間単位で料金が加算されるサービス情報を適切に配信する情報配信装置、情報配信方法、プログラム、情報送受信装置、および情報配信システムを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る情報配信システム全体の構成を示す図である。 図1に示す駐車情報配信サーバ全体の構成を示すブロック図である。 図2に示す駐車場情報配信プログラムがCPUにより実行されることにより実現される機能を示す図である。 図1に示す路側無線装置の構成例を示す図である。 図1に示す車載器全体の構成を示すブロック図である。 図1に示す情報配信システムで用いられるマルチコンテンツフォーマットで編成されたデータ群を概念的に示した図である。 図6で示したマルチコンテンツフォーマットに従った配信データに含まれるサービス情報に基づき表示される画面遷移例を示す図である。 図6で示したマルチコンテンツフォーマットに従った配信データに含まれるサービス情報のデータフォーマットの一例を示す図である。 図1に示す路側無線装置から車載器にダウンリンクするデータ形式のうち、図8に示すID=50のデータ形式を示す図である。 図1に示す路側無線装置から車載器にダウンリンクするデータ形式のうち、図8に示すID=51のデータ形式を示す図である。 図10に示す「駐車場ID」に含まれる情報の詳細を示す図である。 図1に示す車載器から路側無線装置に対して行うアップリンクのデータ形式を示す図である。 図1に示す車載器と路側無線装置を介して駐車場情報配信サーバとの間で行なわれる路車間通信のトランザクションを示す図である。 図1に示す車載器が行う駐車場情報配信サーバへのアップリンクの処理を示すフローチャートである。 図1に示す駐車場情報配信サーバが行う駐車場情報配信処理を示すフローチャートである。 図15に示す駐車場情報配信処理に含まれる駐車場選択処理の詳細を示すフローチャートである。 図16に示す駐車場選択処理に含まれる優先度決定処理1の詳細を示すフローチャートである。 図16に示す駐車場選択処理に含まれる優先度決定処理2の詳細を示すフローチャートである。 図16に示す駐車場選択処理に含まれる優先度順選択処理の詳細を示すフローチャートである。
本発明に係る情報配信装置、情報配信方法、プログラム、情報送受信装置、および情報配信システムについて添付図面を参照しながら説明する。なお、本発明の情報配信システムの一例として、駐車場情報配信システム1を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。また、以下の説明では、情報配信装置、情報送受信装置、情報配信方法およびプログラムについても駐車場情報配信システム1の説明と併せて行うものとする。
[駐車場情報配信システム1の概要]
図1は、本発明の実施の形態に係る駐車場情報配信システム1の概要を示すブロック図である。駐車場情報配信システム1は、センター装置2、路側無線装置3A,3B、無線アクセスポイント3C、車両4に搭載された車載器5とを主要な構成要素としている。この駐車場情報配信システム1では、センター装置2が車両4に搭載された車載器5に対して、道路などに設けられた路側無線装置3A,3Bまたは無線アクセスポイント3Cを介して駐車場情報などの情報を配信するものである。なお、路側無線装置3A,3B、無線アクセスポイント3Cと車両4に設けられた車載器5の間では、DSRC(Dedicated Short Range Communications:狭域通信)を利用して情報が送受信されるようになっている。
センター装置2は、図1に示すように、DSRC専用のネットワーク6Aおよび外部ネットワーク6Bを介して路上や駐車場、道の駅などに複数設置された路側無線装置3A、3Bや路上や駐車場以外に複数設置された無線アクセスポイント3Cと接続されている。また、路側無線装置3A、3Bまたは無線アクセスポイント3Cは、DSRC通信機能を備えた車載器5と無線により通信可能に構成されている。なお、外部ネットワーク6Bは、インターネット、及びこれに接続された移動体通信網、無線LAN(Local Area Network)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)などの無線通信網を含んでいる。なお、図1におけるセンター装置2では、便宜上1つのサーバとして図示しているが、必ずしも一つである必要はなく、複数のセンター装置2としてもよい。なお、センター装置2は、請求項の情報配信装置の一例であり、路側無線装置3A、3Bおよび無線アクセスポイント3Cは、請求項の路側無線装置の一例であり、車載器5は請求項の情報送受信装置の一例である。以下、各装置について詳細に説明する。
[センター装置2の構成]
図2は、図1に示すセンター装置2全体の構成を示すブロック図である。センター装置2は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only
Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、HDD(Hard disk drive)14、入力部15、出力部16、第1の通信制御部17A、第2の通信制御部17B、システムバス18とを主要な構成要素としている。
CPU11は、ROM12またはHDD14に格納されているプログラム(不図示)に応じて、各種演算処理を実行するとともに、装置の各部を制御する中央演算処理装置である。なお、CPU11が、ROM12に記録されている各種動作を行うための駐車場情報配信プログラム12AをRAM13に読み出して実行することにより請求項の情報配信装置の各部の機能が実現される。駐車場情報配信プログラム12Aは、路側無線装置3A,3Bまたは無線アクセスポイント3Cが設置されるエリアに係わらず、利用者が所望するエリア内に存在する駐車場情報を提供できるプログラムである。なお、この駐車場情報配信プログラム12Aは、ROM12ではなくHDD14に記憶されていてもよい。
ROM12は、CPU11が実行する各種動作を行うためのプログラムであって、書き換える必要のないデータ(不図示)を格納した半導体記憶装置である。
図3は、図2に示す駐車場情報配信プログラム12AがCPU11により実行されることにより実現される機能を示す図である。図3に示されるように、駐車場情報配信プログラム12AがCPU11により実行されると、優先度決定部12B、情報選択部12C、情報送信制御部12Dの各部の機能が実現される。優先度決定部12Bは、車載器5から送信されてくる緯度情報、経度情報などの位置情報と、駐車場情報の検索条件に応じて、適切な駐車場情報を配信するために、抽出された駐車場情報の優先度を設定するものである。情報選択部12Cは、優先度決定部12Bにより設定された優先度に従って、駐車場情報を選択するものである。情報送信制御部12Dは、情報選択部12Cによって選択された駐車場情報を後述するマルチコンテンツフォーマットに即したデータにして送信するものである。なお、優先度決定部12B、情報選択部12C、情報送信制御部12Dの動作詳細については後述するセンター装置2の動作と共に説明する。
図2に戻り、RAM13は、CPU11が実行するプログラムを一時的に記憶し、演算処理などを行うためのワークエリアとして機能する半導体記憶装置である。HDD14は、このセンター装置2全体の動作制御に必要なOS(Operating System)などのプログラムやナビゲーションをするために必要なデータ(不図示)などを格納するとともに、路側無線装置3A,3Bまたは無線アクセスポイント3Cを介して車載器5に送信する駐車場情報などを格納している駐車場DB14Aを記憶している。なお、この駐車場DB14Aに格納されている駐車場に関する各種情報の詳細については後述するマルチコンテンツフォーマットと共に説明する。
入力部15は、キーボード、マウス、入力インタフェースなどを備える。このセンター装置2の管理者は、この入力部15を用いて種々のデータや指示を入力できる。出力部16は、表示装置などから構成され、データ、メッセージなどを表示することができる。
第1の通信制御部17Aと第2の通信制御部17Bは、路側無線装置3A,3Bまたは無線アクセスポイント3Cへ種々の情報を送信する制御を行ったり、路側無線装置3A,3Bまたは無線アクセスポイント3Cが車載器5との交信などにより得た情報を収集する制御を行うことができる。また、第1の通信制御部17Aおよび第2の通信制御部17Bは、図1に示すネットワーク6Aまたは外部ネットワーク6Bを介して他の外部装置(不図示)と交信し、種々の情報を取得する制御を行うこともできる。システムバス18は、上述した各部の間で命令やデータを転送するための伝送経路である。なお、上述した駐車場情報配信システム1の各装置間の通信処理の詳細については後述する。
[路側無線装置3A,3Bの構成]
続いて、路側無線装置3A,3Bについて説明する。図4は、図1に示す路側無線装置3A,3Bの構成例を示す図である。図1に示す路側無線装置3A,3Bは、図4に示す路側無線装置3のように本体装置21とアンテナ22とを主要な構成要素としており、車載器5とセンター装置2間の情報のやりとりを仲介する処理を行う装置である。なお、路側無線装置3Aは、DSRC専用の独自プロトコルにより車載器5及びセンター装置2と通信を行う。一方、路側無線装置3Bは、IP(Internet Protocol)により車載器5及びセンター装置2と通信を行う。
図4に示すように、路側無線装置3は、道路脇や道路上方、駐車場、道の駅などに設置されたアンテナ22から、到達距離が限定されたDSRCの電波を放射して近傍に路側エリアZを形成する。この路側エリアZ内にある車両4の車載器5とだけ双方向の狭域無線通信が可能となる。なお、DSRCは5.8GHz帯域の電波を使った通信方式であり、その通信範囲はたとえば数メートルから数十メートルである。路側無線装置3からのDSRCの送信出力は何れも同じ程度に設定されているので、複数の路側無線装置3がそれぞれ形成する路側エリアZは設置場所に関係なく、ほぼ一定である。以下、路側無線装置3と車載器5間の狭域無線通信を「路車間通信」という場合がある。
本体装置21は、CPU、ROM、RAM、HDD(いずれも不図示)などを備えたコンピュータ端末で構成され、アンテナ22を介して車載器5から受信した情報を、ネットワーク6Aを介してセンター装置2に転送する。また、本体装置21は、センター装置2から送信された駐車場情報などのサービス情報を車載器5へ転送する。なお、以下の説明では、路側無線装置3A、3Bおよび無線アクセスポイント3Cも含めて「路側無線装置3」として説明する。
[車載器5の構成]
続いて、車載器5について説明する。図5は、図1に示す車載器5全体の構成を示すブロック図である。車載器5は、図5に示すように主制御部31、DSRC通信部32、ナビゲーション部33とを主要な構成要素としている。以下、車載器5の各構成について具体的に説明する。
主制御部31は、CPUが不図示のHDD、ROMに記憶されている各種プログラムやデータをRAMに読み出して演算/制御することにより実現され、後述するDSRC通信部32、ナビゲーション部33のすべての処理の制御を行う。なお、主制御部31は、請求項の情報送受信装置の送受信制御部の一例である。
DSRC通信部32は、図5に示すように、更に送受信/変復調部32A、DSRC制御部32B、DSRC−ASL(Application Sub-Layer)処理部32C、メモリ部32D、ヒューマンマシンインタフェース部32Fとを主要な構成要素とし、路側無線装置3とDSRC通信を行うことができる。以下、DSRC通信部32の各構成について説明する。
送受信/変復調部32Aは、DSRCプロトコルの物理層に相当するインタフェースを実装し、受信した電波をデジタル変調/復調する(ASK/QSPK)ことができる。DSRC制御部32Bは、DSRCプロトコルのデータリンク層およびアプリケーション層に相当するインタフェースを実装し、路側無線装置3と、5.8GHz帯の無線通信を行うことができる。また、DSRC制御部32Bは、送信されてきたデータのフレーム内に含まれる識別子(EID)により車載器5内の対応するアプリケーションプログラム(不図示)を特定することができる。
DSRC−ASL処理部32Cは、基本アプリケーション処理およびセキュリティプラットフォームを提供する通信インタフェースを実装し、車載器5にインストールされている各アプリケーション(不図示)と路側無線装置3との間でDSRC−ASLによる通信制御を行う。なお、DSRC−ASLは、上述した物理層、データリンク層およびアプリケーション層におけるDSRCプロトコルスタックとアプリケーションプログラムとの橋渡しをする役割を担っており、ASL−ELCP上のASL−NCPを識別するための接続点を設けて、特定のアプリケーションの識別を行なっている。
上述した送受信/変復調部32A、DSRC制御部32BおよびDSRC−ASL処理部32Cにより、IPを用いた通信制御を行う、いわゆるIP系通信と、IPを用いずその他の通信プロトコルで通信制御を行う、いわゆる非IP系通信のそれぞれに対して通信インタフェースを提供している。
メモリ部32Dは、CPUが実行する基本的なプログラムを格納しているROM、HDD(いずれも不図示)や、CPUが演算処理を実行する際に、演算途中のプログラムまたはデータを一時的に記憶するRAM(不図示)などから構成されている。また、メモリ部32Dは、路側無線装置3から送信されてきた各種サービス情報を記録して蓄積することができる。また、メモリ部32Dには、アップリンク用情報生成プログラム32Eが格納されている。このアップリンク用情報生成プログラム32Eは、メモリ部32Dの特定の記憶領域(以下、この特定の記憶領域のことを「アップリンクタグエリア」という)に利用者が所望する情報を取得するための情報を格納し、それらの情報に基づいてセンター装置2から駐車場情報を配信させるためのプログラムである。なお、アップリンク用情報生成プログラム32Eおよびアップリンクタグエリアに記憶される情報の詳細については後述する。
ヒューマンマシンインタフェース部32Fは、非IP系通信およびIP系通信に対応したインタフェースを提供する。具体的には、IP系通信に用いるDSRC応用サービスに対応するためのHTTP(Hyper Text Transfer Protcol)ブラウザ(たとえばHTML4.01,CSS1及びCSS2など)、IP系/非IP系通信に用いるDSRC応用サービスに対応するための文字コーデック(たとえばJIS、UNICODEなど),音声コーデック(たとえばTTS,MP3など),画像コーデック(たとえばJPEG、GIFなど),動画コーデック(たとえばMPEG4)などを搭載している。
ナビゲーション部33は、図5に示すように、ナビデータ処理部33A、ヒューマンマシンインタフェース部33B、高精度測位計測部33C、ナビデータ部33D、操作部33E、表示部33Fとを主要な構成要素としている。ナビゲーション部33は、主にカーナビゲーションシステムとして機能する。なお、ナビゲーション部33に図示および詳細な説明は省略するが、一般的な経路案内機能、経路情報作成機能も有している。
ナビデータ処理部33Aは、情報提供制御機能および情報収集機能を有する。情報提供制御機能は、非IP系通信への対応として,優先表示,情報提供判断及び情報蓄積などの情報提供を制御する機能である。情報収集機能は、ナビゲーション部33が保持又は蓄積している車両4内の情報を、DSRC通信部32を通して路側無線装置3へ送信する機能、すなわちアップリンクをする機能である。なお、ヒューマンマシンインタフェース部33Bは、上述したヒューマンマシンインタフェース部32Fと同様の機能であるため、説明を省略する。
高精度測位計測部33Cは、たとえば、GPS(Global Positioning System)受信機、ジャイロセンサなどを有し、それらにより測位計測を行ない,車両4の位置を常に把握する機能を有する。なお、高精度測位計測部33Cは、GPSに限らず、準天頂衛星を用いる他のシステムを使用するものであってもよい。ナビデータ部33Dは、高精度測位計測部33Cによる車両4の位置にマッチングした現在地の地図データを提供する機能を有する。また、ナビデータ部33Dは、目的地や経由地まで誘導できるナビゲーションデータおよび地図データを提供することができる。このナビデータ部33Dは、記憶部の一例に対応するが、車載器5の不図示の外部記憶装置を記憶部としても良い。
ナビデータ部33Dが有するナビゲーションデータは、たとえば、地点データ群と、リンクデータ群と、ノードデータ群と、コスト計算条件リストを有する。地点データ群は、複数のレコードを有するものであり、各レコードは、1つの地点に関するデータを有し、たとえば、その地点にある建物、店舗、施設などの名称、その地点の位置情報などを有している。地点データ群の複数の地点は、目的地、経由地あるいは出発地などとして選択可能な地点である。リンクデータ群およびノードデータ群は、車両の経路探索や経路案内において使用されるデータである。車両4が移動する道路には、交差点などの分岐点があり、この分岐点などをノードとして取り扱い、2つの分岐点の間の道路などをリンクとして取り扱っている。すなわち、リンクの両端は、ノードに接続され、ノードには、1つ以上のリンクが接続される。
地図データは、表示部33Fに地図を表示するために使用するデータである。このような地図データとしては、たとえば、二次元あるいは三次元のベクトル地図データがある。ベクトル地図データは、地図の背景画像となる背景データと、その背景画像の上に描画されるベクトルデータと、を有する。背景画像は、たとえば公園、河川、池などを色分けした画像データである。ベクトルデータは、たとえば道路毎の描画データである。なお、地図データは、この他にも、ランドマーク用の三次元のポリゴンデータや、各地点に対応付けられたアイコンデータなどを備えていてもよい。なお、ナビゲーションデータおよび地図データは、不図示のHDDやROMに記憶されている。
[マルチコンテンツフォーマットについて]
続いて、駐車場情報配信システム1上でやり取りされるマルチコンテンツフォーマットについて説明する。マルチコンテンツフォーマットとは、ひとつのデータ形式でDSRCの通信方式を応用した様々なサービスに対応できるように構成された複合フォーマットのことである。また、このマルチコンテンツフォーマットとは、目的に応じて必要な項目(ID)のみで配信サービス情報を構成可能なデータフォーマットでもある。このようなマルチコンテンツフォーマットを利用することで、PUSH型の通信方式で配信するDSRCにおいても、個人の趣味・嗜好などに即した個別配信を可能にしている。なお、このマルチコンテンツフォーマットで送信されてくる各情報は、図2で示した駐車場DB14A、またはHDD14に格納されている不図示のDBに記憶されているものであるが、これら各情報のデータの格納形式は必ずしもマルチコンテンツフォーマットでなくてもよい。
マルチコンテンツフォーマットで提供されるサービス情報は、車載器5に一度蓄積され、特定の条件を満たした場合に、再生される仕組みを有している。具体的には、DSRCにより情報を送受信するためには、その特定の通信エリア内に留まっていないと行うことができないが、受信した情報を蓄積して記憶させておくことで、通信エリア外でも情報を再生させることが可能となる。更に、地域情報や広告情報などのサービス情報の再生タイミングを設定しておくことで、利用者のニーズに合わせた情報を配信することを可能にしている。また、このマルチコンテンツフォーマットは、配信データ量を抑えて、ネットワークトラフィックを低減することが可能となっている。なお、以下の説明では、車載器5から路側無線装置3を介してセンター装置2へ情報を送信することを「アップリンク」といい、センター装置2から路側無線装置3を介して車載器5へ情報を送信することを「ダウンリンク」というものとする。
図6は、図1に示す情報配信システム1で用いられるマルチコンテンツフォーマットで編成されたデータ群(以下、このデータ群を「情報グループ」という)を概念的に示した図である。図6に示すように、情報グループ1〜情報グループnまでの複数の情報グループを含むデータが、センター装置2から路側無線装置3を介して車載器5へ送信されてくる。これらの複数の情報グループそれぞれには、基本的な情報が含まれている。すなわち、ID=00,ID=01などの基本的な情報と、他の区分項目であるIDなどの情報から構成されている。これらの情報グループは、必ずしも全ての区分IDの情報を含んでいる訳ではなく、必要なものだけ含んで送信されてくる。したがって、このマルチコンテンツフォーマットは、配信された順番通りにデータを再生する以外に、カーナビゲーションの機能と連動して特定の場所でサービス情報を再生することや、特定の場所への誘導も可能となっている。
また、車載機5が、データの配信元を考慮して動作することが可能なため、スパム防止にも役立つ。マルチコンテンツフォーマットは、車載器5からセンター装置2へのアップリンクすることも可能となっている。また、マルチコンテンツフォーマットは、車載器5に設定されている目的地や立ち寄り地の情報を始め、行動履歴や配信されたサービス情報の視聴履歴を採ることも可能となっている。
[コンテンツ情報のデータ構成]
続いて、マルチコンテンツフォーマットに従ったコンテンツ情報のデータ構成について、具体的に説明する。図7は、図6で示したマルチコンテンツフォーマットに従った配信データに含まれるコンテンツ情報に基づき表示される画面遷移例を示す図である。図8は、図6で示したマルチコンテンツフォーマットに従った配信データに含まれるコンテンツ情報のデータフォーマットの一例を示す図である。
図7に示す各画面D1〜D6は、それぞれ1つのコンテンツ情報に基づいて表示される画面である。1つのコンテンツ情報は、図8に示すようなID=00〜ID=256により分類される情報のうちの必要なものが格納可能なファイルにより構成され、提供されるコンテンツ情報の内容に応じて必要な情報が格納されている。たとえば、図7の画面D6を表示するためのコンテンツ情報には、ID=00、01、02、04、10の情報が必要であるため、ID=01、02、04、10の情報を含んで送信されてくる。つまり、これらのコンテンツ情報は、サービス事業者ごとにID=00〜ID=256までのデータ形式に従って異なるサービス情報がセンター装置2のHDD14にそれぞれ格納されている。
以上のように、マルチコンテンツフォーマットで送信されてくる情報には、駐車場情報以外の様々な情報を送信することが可能となっているものであるが、本実施例では、主に駐車場に関する情報について説明する。
図8に示すID=50に分類される「駐車場情報」には、図9に示すように主に各種の駐車場に関連する情報が駐車場1〜駐車場15まで含まれている。具体的には、「駐車場情報」には、最新の駐車場情報の有無がわかる「最新駐車場情報有無フラグ」と、最大15箇所まで登録できる「駐車場満空情報数」と、この駐車場を一意に識別できる「駐車場ID」と、営業時間、入出庫可能時刻、初期料金、初期料金に加算される追加料金、1日の最大利用料金(以下、上限最大料金ともいう。)などがわかる「駐車場情報設定」と、最大15箇所の駐車場の入口と、入口毎の空き台数情報や更新時刻などがわかる「駐車場満空情報等」と、1日の最大利用料金が新たに再設定される区切り時刻を示す「区切り時刻情報」とが含まれる。なお、「駐車場満空情報数」は14箇所以下、あるいは、16箇所以上の場所を指定できる実施形態を採用することもできることは言うまでもない。また、「駐車場情報設定」に含まれる上限最大料金は1日以外の単位(たとえば入庫してから、12時間の単位、24時間の単位)に対応する料金が設定されているものであってもよい。
図8に示すID=51に分類される「駐車場追加更新情報」は、図10に示すようにID=50で配信された駐車場の静的な情報が含まれる。具体的には、この「駐車場追加更新情報」には「3次メッシュ数」と、「3次メッシュ1」と、「駐車場ID」と、「駐車場中心座標」と、「入口数」と、「入口1〜15」と、「名称」と、「収容台数」と、「駐車場形式」と、「車両制限」と、「営業時間」と、「提携店舗」と、「設備状況」と、「決済手段」と、「予約」との情報が含まれている。
ここで、3次メッシュとは、たとえば、JIS X0410で規定される地域メッシュコードに関連付けられている所定の地域のことである。なお、3次メッシュはJIS X0410以外で規定されているコードに関連付けられている所定の地域であってもよい。「3次メッシュ数」は、3次メッシュの数を示しており、その数量により「3次メッシュ1、3次メッシュ2・・・」とそれぞれ表現される。そして、それらの3次メッシュ毎に「駐車場ID」と、「駐車場中心座標」と、「入口数」と、「入口1〜15」と、「名称」と、「収容台数」と、「駐車場形式」と、「車両制限」と、「営業時間」と、「提携店舗」と、「設備状況」と、「決済手段」と、「予約」などの情報が記録されている。「駐車場ID」には駐車場が一意に識別できる数値等が記録されている。なお、この「駐車場ID」の詳細は後述する。「駐車場中心座標」は、その駐車場の緯度情報、経度情報や3次メッシュコード(上述のJIS X0410で規定される地域メッシュコードに相当)を示す情報が記録されている。
「入口数」はその駐車場が有している入口の数を示す情報であり、その入口数により「入口1〜15」が記憶されている。「入口1〜15」には右折進入可否を示す情報、その入口の緯度、経度を示す情報などが記録されている。「名称」にはその駐車場の名称を示す情報が記録されている。「収容台数」には、その駐車場の収容台数を示す情報などが記録されている。「駐車場形式」には、駐車場の構造(平地、立体、地下、屋上など)や様式(自走、機械、ターンテーブル有りの機械、二段式、多段式)などを示す情報が記録されている。「車両制限」には、車両制限の有無がわかる「車両制限有無」と、車高制限、車幅制限、車長制限、車重制限などの数値が記録されている「車両制限」などが含まれている。「営業時間」には、駐車場に入出庫可能な時間情報(開始時間、終了時間)、駐泊可否情報(1日以上駐車できるか否かを示す情報)、備考情報、休日を示す情報などが含まれている。「提携店舗」には、駐車場が提携している施設等の文字列情報、発話用表音文字列情報などが含まれている。
「設備状況」には、身障者専用、女性専用、RV車専用、バイク用などの駐車スペースの有無、バリアフリー対応(エレベータの有無、スロープの有無,段差の有無)、トイレの有無など各種の駐車場情報が含まれている。「決済手段」には、ICクレジットカード決済などの各種決済手段の情報、現金決済時の各種紙幣対応の有無情報などが含まれている。「予約」には、駐車場の予約対応が可能であるか否かを示すフラグを示す情報などが含まれている。なお、予約手段としては、JEITA TT−6003Aに規定されるナビブラウザ、携帯電話用ブラウザ、電話による予約対応などがあり、電話による予約対応の場合には、予約専用電話番号情報が含まれていてもよい。
図11は、図10に示す「駐車場ID」に含まれる情報の詳細の一例を示す図である。図11に示されるように、この「駐車場ID」には、たとえば、JISで定められた都道府県/市区町村コードを用いる「自治体コード」を示す情報から構成される5桁の数字と、同一市区町村内に複数地区に駐車場情報配信システム1が導入されている等の場合に地区別に管理するための「地区コード」を示すための1桁の数字と、駐車場情報に関する種別(たとえば、0=情報なし、1=民間一般、2=コインパーキング、3=路上、4=ホテル、5=大型小売付帯、6=公営、7=その他、などの種別)を示すための「種別コード」を示すための1桁の数字と、事業者ごとに割り当てられる固有の識別情報としての「事業者コード」を示すための3桁の数字と、地区内の駐車場に順次付加される固有の駐車場番号としての「シーケンシャルコード」を示すための6桁の数字と、同一の駐車場であっても駐車場の形式(たとえば、駐車可能な車両サイズ、フロア毎の駐車料金設定など)が異なる場合にそれらの違いを識別するための「枝番」を示すための1桁の数字との合計17桁の数字から構成される固定長データで構成される。
[アップリンクタグエリアに記憶される情報について]
続いて、車載器5が路側無線装置3を介してセンター装置2へ送信する情報が格納されるアップリンクタグエリアに記憶される情報について説明する。図12は、アップリンクタグエリアに記憶される情報の一例を示す図である。なお、図12に示すアップリンク情報は、駐車場情報の配信要求を行う際に含まれる可能性のある情報であり、利用者の設定によりサービス事業者が利用者と契約を交わしていることの確認が行われた後に、アップリンクを行うことが望ましい。
図12に示されるように、駐車場情報の検索要求として送信されてくるアップリンク情報には、たとえば、「会員情報」、「検索位置情報」、「メッシュコード情報」、「情報更新リクエスト」、「最新情報形態フラグ」、および「検索条件」などが含まれている。なお、図12に示す情報は、利用者の検索要求として入力された情報にしたがって送信されてくるものであり、常にすべてが送信されてくるわけではなく、一部の情報のみがアップリンク情報として送信されてくる場合がある。
「会員情報」は、駐車場の満空情報を得るために、事業者との何らかの契約が必要である場合に、この情報が含まれる。「検索位置情報」は、測地系識別フラグ、検索の起点の位置となる緯度情報、経度情報などが含まれている。なお、この「検索位置情報」は、カーナビゲーションが任意に通知できる緯度情報、経度情報のため、たとえば、自車位置(現在地),目的地他、利用者が設定した任意の緯度情報、経度情報とすることも可能である。「メッシュコード情報」は、検索位置に含まれる3次メッシュコード及びそのコードに含まれる駐車場情報のバージョン情報などが含まれる。これにより、利用者の意思により、メッシュ単位での最新の駐車場情報を事業者に要求することも可能である。
「情報更新リクエスト要求」は、最新情報を取得する必要性の有無を判定するための情報である。「最新情報形態フラグ」は、最新の駐車場情報を取得する場合であって、全更新するのか、差分のみを更新するのかを判断するフラグであり、このフラグにより最新の静的情報を配信した後、満空情報を配信することが可能となっている。「検索条件」には、利用者が指定した駐車場や、他の情報源から得た駐車場の駐車場IDを指定して、指定した駐車場の満空情報を検索する「ID指定検索」、利用者が駐車場を利用したい「開始時間」と「終了時間」を指定可能な検索、および車両情報等を入力して、駐車可能な駐車場を絞り込むことが可能となっている。なお、「検索条件」には検索条件が指定されているか否かを判断するフラグである「検索条件有無フラグ」が含まれており、これのフラグの有無により検索要求の有無を判定することができる。
[路車間通信について]
続いて、路車間通信で行なわれるトランザクションについて説明する。図13は、図1に示す車載器5と路側無線装置3を介してセンター装置2との間で行なわれる路車間通信のトランザクションを示す図である。この図13に示すトランザクションは、車載器5に電源が投入された時から、図4に示す路側無線装置3の通信エリアZ内に車両4に搭載された車載器5が進入し(以下、この進入時点を「エリアイン」という)、車載器5が通信エリアZ外に移動する時(以下、この時点を「エリアアウト」という)までの各部の通信処理を示すものである。以下、各ステップについて説明する。
ステップS1:車載器5の一部であるナビゲーション部33およびDSRC通信部32は、車載器5の電源が投入されると、ナビゲーション部33からDSRC通信部32にクライアントインフォメーションデータが書き込まれる。ここで、クライアントインフォメーションデータとは、通信エリアZ内にいる車載器5が再生可能なサービス情報の種類や、車載器5が搭載するコンテンツ再生アプリケーションなどの情報が含まれている。また、車載器5が対応可能な言語情報、ナビゲーション部33の有する測地系情報(日本または世界の測地系情報)、対応可能なDRM(Digital Rights Management)、搭載している表示部(ディスプレイ)の解像度、蓄積可能なデータ量などもサプリメントインフォメーションとしてクライアントインフォメーションデータと合わせて通知が可能となっている。
ステップS2:車載器5を搭載した車両4がエリアインすると、路側無線装置3と車載器5の間で個別PUSH型の通信を確立すべく、DSRC接続処理(たとえば、DSRC−SPFにおける認証処理)が行われる。なお、DSRC接続処理の詳細については、本発明の要旨ではないため省略する。
ステップS3:路側無線装置3とDSRC通信部32は、DSRC接続処理が完了すると、センター装置2およびナビゲーション部33に対してそれぞれDSRC接続通知を行う。
ステップS4:DSRC通信部32は、路側無線装置3に対してナビゲーション部33により書き込まれたクライアントインフォメーションデータを送信する。また、路側無線装置3は、上述したクライアントインフォメーションデータをセンター装置2に通知することができる。なお、このステップS4は、クライアント情報通知コマンドに相当する。
ステップS5:センター装置2は、ステップS4で通知されたクライアントインフォメーションデータに基づき、車載器5自体を一意に識別することができるASL−IDを用いた会員判別や、その車載器5が有する機能情報を解析して、車載器5に適したサービス情報をマルチコンテンツフォーマットで編成して、路側無線装置3に受け渡す。センター装置2は、これらのクライアントインフォメーションデータから車載器5で再生可能なサービス情報や車載器5が保有する機能が分かるため、最適なサービス情報を編成して配信することが可能となる。また、センター装置2は、車載器ID通知コマンドなどを用いることにより、車載器5固有のIDを取得することも可能であるため、車載器5を特定することが可能となる。また、たとえば、センター装置2および/または路側無線装置3において、保有する顧客DB(不図示)などと車載器5の固有IDを照合するにより、車載器5の搭載された車両4を特定することも可能となる。路側無線装置3は、受け取ったサービス情報を車載器5のDSRC通信部32へ配信する。DSRC通信部32は、ナビゲーション部33にそのサービス情報を配信する。なお、ASL−IDなどによる会員判別の詳細については、本発明の要旨ではないため、省略する。
ステップS6:センター装置2は、ステップS5の処理以降、路側無線装置3を介して、特定の記憶領域であるアップリンクタグエリアに情報が書き込まれていないかを確認するため、車載器5に対して定期的にポーリングを行う。このポーリングによりアップリンクタグエリアに情報が書き込まれている場合には、その情報を取得し、書き込まれていない場合には、更にポーリングを続ける。
ステップS7:ナビゲーション部33は、ステップS5で受け取ったサービス情報からサービス事業者を判別して、そのサービス事業者用のアップリンク用データをDSRC通信部32の特定の記憶領域としてのアップリンクタグエリアに書き込む。ただし、ナビゲーション部33は、そのサービス事業者用のアップリンク用データが存在しない場合や、そのサービス事業者の非会員である場合にはそのアップリンクタグエリアには原則として書き込まない。
ステップS8:DSRC通信部32は、ステップS7において特定の記憶領域としてのアップリンクタグエリアに情報が書き込まれた場合には、その情報を路側無線装置3に通知する(以下、このステップにて処理する情報を「アップリンク情報」という)。路側無線装置3は、そのアップリンク情報をセンター装置2へ受け渡す。
ステップS9:センター装置2は、ステップS8の処理以降、路側無線装置3を介して、特定の記憶領域としてのアップリンクタグエリアに情報が更新されていないか、定期的にポーリングを行う。このポーリングにより特定の記憶領域としてのアップリンクタグエリアの情報が更新されている場合には、その情報を取得し、更新されていない場合には、更にポーリングを続ける。
ステップS10:センター装置2は、ステップS8によって、アップリンク情報を取得したときは、その情報に基づき、会員嗜好に適したサービス情報をマルチコンテンツフォーマットで編成して、路側無線装置3に配信する。路側無線装置3は、配信されたサービス情報をDSRC通信部32に逆配信する。DSRC通信部32は、配信されたサービス情報を解析してナビゲーション部33に適宜データを送信する。
ステップS11:センター装置2は、嗜好データに適したサービス情報の配信が終了したときは、その旨をDSRC通信部32に対して通知してエリアアウトを促す。これは、1台の車両が長時間にわたり通信エリアを占領すると、他の会員へのサービスが提供できなくなるためである。しかしながら、このエリアアウトを促す通知を行なわないようにしてもよい。
[車載器5のアップリンク処理]
続いて、車載器5が行うセンター装置2へのアップリンク処理(図13のステップS7に相当)について詳細に説明する。図14は、図1に示す車載器5が行うセンター装置2へのアップリンク処理を示すフローチャートである。
START:車載器5の主制御部31は、車載器5の電源がONになるとメモリ部32Dに記憶されているアップリンク用情報生成プログラム32Eを読み出して、ステップS21の処理へ移行する。なお、以下の処理は、アップリンク用情報生成プログラム32Eのアルゴリズムに従って実行される。
ステップS21:車載器5の主制御部31は、駐車場情報の検索要求が車載器5のメモリ部32Dに記憶(保存)されているか否かを判定する。車載器5の主制御部31は、駐車場情報の検索要求が車載器5のメモリ部32Dに記憶されている場合(ステップS21でYES)には、ステップS22の処理へ移行する。一方、車載器5の主制御部31は、駐車場情報の検索要求が車載器5のメモリ部32Dに記憶されていない場合(ステップS21でNO)には、ステップS23の処理へ移行する。なお、主制御部31は、駐車場情報の検索要求の有無は、図12で説明した「検索条件有無フラグ」にて判断を行う。
ステップS22:車載器5の主制御部31は、駐車場情報の検索要求が車載器5のメモリ部32Dに記憶されていると判定すると、メモリ部32Dの特定の記憶領域であるアップリンクタグエリアに駐車場情報の検索要求に関する情報を書き込んで、ステップS23の処理へ移行する。
ステップS23:車載器5の主制御部31は、駐車場の検索要求以外の情報をメモリ部32Dの特定の領域であるアップリンクタグエリアに書き込んで、ステップS24の処理へ移行する。なお、このステップS23は、アップリンクタグエリアに書き込むべき情報がない場合には、そのままステップS24の処理へ移行してもよい。
ステップS24:車載器5の主制御部31は、アップリンクタグエリアに記録されている情報を、路側無線装置3を介してセンター装置2へアップリンクして、処理を終了する(END)。
このような処理とすることで、利用者が所望する地域付近の駐車場情報をセンター装置2より取得することが可能となる。そして、センター装置2から取得した駐車場情報はDSRC通信部32のメモリ部32Eに記憶される。
[センター装置2の駐車場情報配信処理]
センター装置2が車載器5に対して行う駐車場情報配信処理(図13のステップS10に相当)について説明する。図15は、図1に示すセンター装置2が行う駐車場情報配信処理を示すフローチャートである。図15に示す処理は、センター装置2のCPU11が駐車場情報配信プログラム12AをRAM13に読み出して実行することにより処理が開始されるものである(START)。しかしながら、説明の便宜上、これらの処理の主語をCPU11として説明する。なお、以下の処理の前提として、車載器5の主制御部31が、図14のステップS23において、上述した駐車場情報の検索要求がアップリンク情報に含まれているものとする。
ステップS31:CPU11は、アップリンク情報に含まれる検索位置情報(緯度経度情報)から駐車場情報を取得するための所定の検索範囲を決定して、ステップS32の処理へ移行する。
ステップS32:CPU11は、ステップS31で決定された所定の検索範囲に含まれる駐車場情報であって、その駐車場の満空情報(満車である、または空きがあるという情報)について駐車場DB14Aを参照して検索し、ステップS33の処理へ移行する。具体的には、CPU11は、駐車場DB14Aを参照して、図10に示したID=51にある「駐車場中心座標」に該当する情報がステップS31で取得した検索範囲内にある駐車場情報を取得すると共に、図9に示したID=50にある「駐車場満空情報有無フラグ」に該当する情報から空きが有る駐車場を検索する。
ステップS33:CPU11は、ステップS32で検索された駐車場の満空情報から空きがある駐車場の有無を判定する。すなわち、CPU11は、ステップS32で検索された駐車場の満空情報から空きがある駐車場が検索された場合(ステップS33でYES)には、ステップS34の処理へ移行し、検索されなかった場合(ステップS33でNO)には、ステップS35の処理へ移行する。
ステップS34:CPU11は、ステップS33において検索された空きがある駐車場の中から、車載器5よりアップリンクされた情報に含まれる駐車場の検索条件に合致する駐車場情報を抽出して、ステップS36の処理へ移行する。たとえば、CPU11は、図12に示したアップリンク情報に示すような、駐車場IDの指定による検索、駐車開始時刻、駐車終了時間の指定による検索、その他車両種別等の指定による検索が検索条件として含まれる場合には、これに合致する駐車場を図10に示したID=51にある「駐車場形式」、「車両制限」、「設備状況」に該当する情報を参照して絞り込む。
ステップS35:CPU11は、ステップS33の検索によって空きのある駐車場が存在しなかったため、車載器5へ送信するダウンリンクデータの駐車場数を「0」に設定し、ステップS42の処理へ移行する。
ステップS36:CPU11は、ステップS34の抽出処理から、駐車場の検索条件に合致する駐車場情報が存在するか否かを判定し、存在する場合(ステップS36でYES)には、ステップS37の処理へ移行し、存在しない場合(ステップS36でNO)には、ステップS35の処理へ移行する。
ステップS37:CPU11は、ステップS36の判定処理によって合致する駐車場情報が存在することが判明したので、さらにその合致した駐車場情報が所定件数以上(図15の例では、16件以上)存在するか否かを判定し、存在する場合(ステップS37でYES)には、ステップS38に移行し、存在しない場合(ステップS37でNO)には、ステップS39の処理へ移行する。なお、「所定件数」は、上述の16件以外の数値を採用した実施の形態も可能であることは言うまでもない。
ステップS38:CPU11は、ステップS37の判定処理によって所定件数以上の駐車場情報が存在することが判明したので、さらにその所定件数以上の駐車場情報について、所定件数未満になるように所定の駐車場選択処理を実行して、ステップS40の処理へ移行する。なお、この所定の駐車場選択処理については後述する。
ステップS39:CPU11は、ステップS37の判定によって検索条件に合致する駐車場情報が所定数以上ないことが判明したので、ステップS34で抽出された駐車場情報数を、車載器5へ送信するダウンリンクデータの駐車場数として設定し、ステップS41の処理へ移行する。
ステップS40:CPU11は、ステップS38の処理によって検索条件に合致する駐車場情報が所定数未満となるように選択されたので、ステップS38で選択された駐車場情報数を、車載器5へ送信するダウンリンクデータの駐車場数として設定し、ステップS41の処理へ移行する。
ステップS41:CPU11は、ステップS39またはステップS40で設定された駐車場数と、その設定された駐車場のそれぞれの関連情報を付加したダウンリンクデータを生成し、ステップS42の処理へ移行する。
ステップS42:CPU11は、路側無線装置3を介してステップS41で生成されたダウンリンクデータを車載器5に対して送信し、処理を終了する(END)。
〔駐車場選択処理の詳細〕
図15のステップS38に示す駐車場選択処理の詳細について説明する。図16は、図15に示す駐車場情報配信処理に含まれる所定の駐車場選択処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS51:CPU11は、車載器5からアップリンクされた情報に駐車場の利用開始時刻情報(図12に示す「開始時間」を示す情報)が含まれているか否かを判定し、含まれている場合(ステップS51でYES)には、ステップS53の処理へ移行し、含まれていない場合(ステップS51でNO)には、ステップS52の処理へ移行する。
ステップS52:CPU11は、ステップS51の判定で車載器5からアップリンクされた情報に駐車場の利用開始時刻情報が含まれていないことが判明したため、現在の時刻を駐車場の利用開始時刻情報として設定して、ステップS53の処理へ移行する。しかしながら、CPU11は、ステップS52において、現在の時刻以外の時刻情報(たとえば、車載器5へ送信されてきた位置情報と、図15のステップS37において抽出された駐車場の位置情報とから、その駐車場へ到達する経路を検索し、その検索された経路通りにその駐車場へ移動した場合に予測される到達時刻情報など)を駐車場の利用開始時刻情報として設定してもよい。
ステップS53:CPU11は、車載器5からアップリンクされた情報に駐車場の利用終了時刻情報(図12に示す「終了時間」を示す情報)が含まれているか否かを判定し、含まれている場合(ステップS53でYES)には、ステップS54の処理へ移行し、含まれていない場合(ステップS53でNO)には、ステップS55の処理へ移行する。
ステップS54:CPU11は、ステップS53の判定において駐車場利用終了時刻情報が含まれていることが判明すると、図15のステップS37において抽出された所定数以上の駐車場について、優先度を決定する処理(以下、この処理を「優先度決定処理1」とする。)を実行し、ステップS56の処理へ移行する。なお、この「優先度決定処理1」の詳細は後述の図17において説明する。
ステップS55:CPU11は、ステップS53の判定において駐車場利用終了時刻情報が含まれていないことが判明すると、図15のステップS37において抽出された所定数以上の駐車場について、優先度を決定する処理(以下、この処理を「優先度決定処理2」とする。)を実行し、ステップS56の処理へ移行する。なお、この「優先度決定処理2」の詳細は後述の図18において説明する。
ステップS56:CPU11は、ステップS54の優先度決定処理1またはステップS55の優先度決定処理2により優先順位が設定された、所定数以上の駐車場情報について、優先順位が高いものから順番に選択する処理(以下、この処理を「優先順選択処理」とする。)を実行し、駐車場選択処理を終了する(END)。なお、この「優先順選択処理」の詳細は後述の図19において説明する。
〔優先度決定処理1の詳細〕
図16のステップS54に示す優先度決定処理1の詳細について説明する。図17は、図16に示す駐車場選択処理に含まれるステップS54の優先度決定処理1の詳細を示すフローチャートである。図17に示す処理は、CPU11が駐車場情報配信プログラム12AをRAM13に読み出して実行することにより実現される優先度決定部22によるものである。しかしながら、説明の便宜上、CPU11を主語として説明する。また、図17に示す処理において、CPU11が優先度の優劣を示す値として「1」、「2」、「3」を設定しており、これらの優劣は、「1」と設定されたものの優先度が一番高く、その次に「2」、「3」の順番で優先度が高くなるように設定している。しかしながら、これ以外の数値や記号により優先度を設定する方法を採用した実施の形態も可能であることは言うまでもない。
ステップS61:CPU11は、駐車場の利用開始時刻と利用終了時刻から利用者の駐車場利用時間を算出し、ステップS62の処理へ移行する。
ステップS62:CPU11は、抽出された駐車場件数を把握するために使用される変数nを定義すると共に、この変数nの初期値として1を代入し、ステップS63の処理へ移行する。
ステップS63:CPU11は、n番目に抽出された駐車場の料金情報(図9で示した「初期料金」、「追加料金」、「上限最大料金」に該当する情報など)について駐車場DB14Aを参照して検索し、ステップS64の処理へ移行する。
ステップS64:CPU11は、n番目に抽出された駐車場において上限最大料金が適用される駐車時間と、上述した利用者の駐車場利用時間とを比較し、利用者の駐車場利用時間の方が長いか否かを判定し、長いと判定した場合(ステップS64でYES)にはステップS65の処理へ移行し、長くないと判定した場合(ステップS64でNO)には、ステップS66の処理へ移行する。ここで、上限最大料金が適用される駐車時間については、図9で示した「駐車場情報設定」内に新たに項目を設けて、予め情報として保持するようにしてもよいし、「上限最大料金」の項目に設定されている時間の単位を取得するようにしてもよい。
ステップS65:CPU11は、ステップS64において、n番目に抽出された駐車場において上限最大料金が適用される駐車時間より駐車場利用時間が長いと判明したため、さらに、このn番目に抽出された駐車場において、利用料金が新たに再設定される時刻(図9で示した「区切り時刻」に該当する情報)がこの駐車場利用時間内に含まれるか否かを判定し、含まれると判定した場合(ステップS65でYSE)には、ステップS66の処理へ移行し、含まれないと判定した場合(ステップS65でNO)には、ステップS68の処理へ移行する。
ステップS66:CPU11は、駐車場利用時間を区切り時刻で二つの時間に分けたとき、少なくともそのどちらかが上限最大料金が適用される駐車時間を超えているか否かを判定し、超えている場合(ステップS66でYES)には、ステップS69の処理へ移行し、超えていない場合(ステップS66でNO)には、ステップS67の処理へ移行する。
ステップS67:CPU11は、n番目に抽出された駐車場の優先度を「3」に設定し、ステップS70の処理へ移行する。
ステップS68:CPU11は、n番目に抽出された駐車場の優先度を「1」に設定し、ステップS70の処理へ移行する。
ステップS69:CPU11は、n番目に抽出された駐車場の優先度を「2」に設定し、ステップS70の処理へ移行する。
ステップS70:CPU11は、変数nの値が検索条件に合致した駐車場件数と一致するか否かを判定し、一致した場合(ステップS70でYES)には優先度決定処理1を終了(Return)し、一致しない場合(ステップS70でNO)には、ステップS71の処理へ移行して、変数nの値に1加算して、処理をステップS63へ戻す。
〔優先度決定処理2の詳細〕
図16のステップS55に示す優先度決定処理2の詳細について説明する。図18は、図16に示す駐車場選択処理に含まれる優先度決定処理2の詳細を示すフローチャートである。図18に示す処理は、CPU11が駐車場情報配信プログラム12AをRAM13に読み出して実行することにより実現される優先度決定部22によるものである。しかしながら、説明の便宜上、CPU11を主語として説明する。
ステップS81:CPU11は、抽出された駐車場件数を把握するために使用される変数nを定義すると共に、この変数nの初期値として1を代入し、ステップS82の処理へ移行する。
ステップS82:CPU11は、n番目に抽出された駐車場の料金情報(図9で示した「初期料金」、「追加料金」、「上限最大料金」に該当する情報など)について駐車場DB14Aを参照して検索し、ステップS83の処理へ移行する。
ステップS83:CPU11は、上限最大料金が適用される時刻を計算し、ステップS84の処理へ移行する。具体的には、CPU11は、図16のステップS51またはステップS52による利用開始時刻情報に、上述した上限最大料金が適用される駐車時間を加算した時刻を、上限最大料金が適用される時刻として計算する。
ステップS84:CPU11は、ステップS83で計算した上限最大料金が適用される時刻は、1日の区切りの単位となる時刻(図9で示した「区切り時刻」に該当する情報)以前である否か判定し、区切り時刻以前の場合(ステップS84でYES)には、優先度を「1」に設定し(ステップS85)し、区切り時刻以前ではない場合(ステップS84でNO)には、優先度を「2」に設定し(ステップS86)、ステップS87の処理へ移行する。
ステップS87:CPU11は、変数nの値が検索条件に合致した駐車場件数と一致するか否かを判定し、一致した場合(ステップS87でYES)には優先度決定処理2を終了し(Return)、一致しない場合(ステップS87でNO)には、ステップS88の処理へ移行して、変数nの値に1を加算して、処理をステップS82へ戻す。
〔優先度順選択処理の詳細〕
図16のステップS56に示す優先度順選択処理の詳細について説明する。図19は、図16に示す駐車場選択処理に含まれる優先度順選択処理の詳細を示すフローチャートである。図19に示す処理は、CPU11が駐車場情報配信プログラム12AをRAM13に読み出して実行することにより実現される情報選択部12Cによるものである。しかしながら、説明の便宜上、CPU11を主語として説明する。
ステップS91:CPU11は、図17に示した優先度決定処理1、または図18に示した優先度決定処理2によって優先度が設定された駐車場のうち、優先度が「1」と設定された駐車場の数P1が所定数以上であるか否か(所定数を15とした場合、P1≧15であるか否か)を判定し、所定数以上である場合(ステップS91でYES、つまりP1≧15の場合)には、ステップS92の処理へ移行し、所定数以上ではない場合(ステップS91でNO、つまりP1<15の場合)には、ステップS93の処理へ移行する。なお、「所定数」は、上述の15以外の数値を採用した実施の形態も可能であることは言うまでもない。
ステップS92:CPU11は、優先度が「1」と設定された所定数以上ある駐車場から所定数を選択して、優先度順選択処理を終了する。
ステップS93:CPU11は、優先度が「1」と設定された駐車場の数P1が所定数以上存在しないため(つまり、P1≦15)、優先度が「2」と設定された駐車場の数P2が、所定数から優先度が「1」と設定された駐車場数を減算した数以上であるか否か(つまり、P2≧(15−P1)であるか否か)を判定し、優先度が「2」と設定された駐車場の数P2のほうが大きいまたは等しい場合(ステップS93でYES、つまり、P2≧(15−P1)が成立する場合)には、ステップS94の処理へ移行し、所定数から優先度が「1」と設定された駐車場数を減算した数のほうが大きい場合(ステップS93でNO、つまりP2<(15−P1)となる場合)には、ステップS96の処理へ移行する。
ステップS94:CPU11は、優先度が「2」と設定された駐車場のうち、所定数から優先度が「1」と設定された駐車場数P1を減算した数の分を選択する、つまり、P2の中から(15−P1)の数だけ選択して、ステップS95の処理へ移行する。
ステップS95:CPU11は、優先度が「1」と設定された駐車場情報と、ステップS94で選択された駐車場情報数分の優先度が「2」と設定された駐車場情報とを最終的に選択された駐車場情報として選択し、優先度順選択処理を終了する。
ステップS96:CPU11は、ステップS93の判定を受けて、優先度が「1」および「2」と設定された駐車場情報のみでは所定数に満たないため、さらに優先度が「3」と設定された駐車場情報から、その不足している件数分を選択し、処理をステップS97の処理へ移行する。すなわち、ステップS96では、優先度が「3」と設定されている駐車場情報から、所定数となる15から優先度1の駐車場数P1と優先度2の駐車場数P2とを減算して求められた数(15−P1−P2)のみ駐車場情報を選択する。
ステップS97:CPU11は、優先度が「1」と設定されたすべての駐車場情報と、優先度が「2」と設定されたすべての駐車場情報と、優先度が「3」と設定されたすべての駐車場情報のうち、ステップS96で選択された駐車場情報とを最終的に選択された駐車場情報として選択し、優先度順選択処理を終了する(END)。
以上、このセンター装置2によれば、駐車場というサービスを利用する際の最大利用料金が適用される利用時間を示す情報と、その最大利用料金が新たに再設定される区切り時刻の情報(たとえば、図9に示す「区切り時刻」など)とに応じて車載器5(情報送受信装置)に配信する駐車場情報の優先度を決定する優先度決定部12Bと、優先度決定部12Bによって決定された優先度の順番に従って駐車場情報を選択する情報選択部12Cと、情報選択部12Cにより選択された駐車場情報を車載器5へ送信する情報送信制御部12Dと、を有する構成としているため、車載器5にダウンリンクされる駐車場情報が、自己の位置からの距離または単一の利用料金の安さのみで検索されるだけでなく、駐車場の料金体系を考慮して検索することにより、利用者にとってより良い条件の駐車場情報を配信することが可能となる。すなわち、センター装置2は、時間単位で料金が加算される駐車場情報を車載器5に対して適切に配信することが可能となる。
また、優先度決定部12Bは、車載器5から送信される駐車場の利用時間情報を計算(取得)して(図17のステップS61)、ある駐車場情報毎の最大利用料金が適用される駐車時間より利用者の駐車場の利用時間のほうが長いと判定された場合(図17のステップS64でYES)、この駐車場の利用時間内に最大利用料金が適用される区切り時刻が含まれるか否かを判定し(図17のステップS65の判定)、この区切り時刻が含まれないと判定された駐車場情報(図17のステップS65でNOと判定されたもの)については、上述の時刻が含まれると判定された駐車場情報(図17のステップS65でYESと判定されたもの)より優先度を高く設定するようにしている。これにより、上述の区切りの単位となる区切り時刻が含まれると判定された駐車場は、駐車場の利用料金が別々に計算され、最大利用料金以上に駐車料金が発生することがわかるので、区切り時刻が含まれないと判定された駐車場情報の方が利用者により提示されやすくなり、車載器5に対して、適切に駐車場情報を配信することが可能となる。
また、優先度決定部12Bは、駐車場の利用時間内に最大利用料金が新たに再設定される区切り時刻が含まれるか否かの判定において、この区切り時刻が含まれると判定された場合(図17のステップS65でYES)、さらにその駐車場の利用時間を、その区切り時刻で2つに分割し、その分割したいずれかが最大利用料金が適用される利用時間を越えていると判定された駐車場(図17のステップS66でYESと判定されたもの)は、その分割されたいずれもが最大利用料金が適用される利用時間を越えていないと判定された駐車場情報(図17のステップS66でNOと判定されたもの)より優先度を高く設定するようにしている。これにより、最大利用料金が新たに再設定される区切り時刻が含まれているか否かの判定に加えて、その時刻で2つに分割したそれぞれの利用時間についても、最大利用料金が適用される利用時間を越えるか否かを判定することで、さらに分割されたそれぞれの利用時間内でも駐車料金が別々に発生するか否かを判定しているため、これにより利用時間を越えないと判定された駐車場情報が、超えると判定された駐車場情報より表示されやすくなるため、車載器5に対して、適切に駐車場情報を配信することが可能となる。
また、優先度決定部12Bは、車載器5から送信された情報から駐車場の利用時間が確定できない場合(図16のステップS51でNOおよび図16のステップS53でNO)、現在の時刻を駐車場の利用開始時刻とみなすと共に、その利用開始時刻に、その駐車場における最大利用料金が適用される利用時間が加算されて求められた時刻を算出し(図18のステップS83)、その時刻が区切り時刻以前か否かを判定し(図18のステップS84の判定)、その区切り時刻以前であると判定された駐車場情報(図18のステップS84でYESと判定されたもの)は、その区切り時刻以前ではないと判定された駐車場情報(図18のステップS84でNOと判定されたもの)より優先度を高く設定するようにしている。これにより、たとえば、利用者が利用開始時刻および利用終了時刻を指定しない場合であっても、駐車場の利用時間が容易に推定できる共に、この推定された利用時間内に最大利用料金が新たに再設定される区切り時刻が含まれるか否かを判定することで、利用時間と推測される時間内において駐車料金が別々に発生するか否かを判定している。そのため、区切り時刻が含まれないと判定された駐車場情報は、含まれると判定された駐車場情報より表示されやすくなるため、車載器5に対して、適切に駐車場情報を配信することが可能となる。
また、センター装置2が実行する情報配信方法についても、車載器5にダウンリンクされる駐車場情報が、自己の位置からの距離または単一の利用料金の安さのみで検索されるだけでなく、駐車場の料金体系を考慮して検索することにより、利用者にとってより良い条件の駐車場情報を配信することが可能となる。すなわち、この駐車場情報配信方法は、時間単位で料金が加算されるサービス情報を適切に配信することができる。
また、上述したセンター装置2として機能させるための駐車場情報配信プログラム12Aが、コンピュータにインストールされることで、センター装置2を実現させることができるから、上述した各効果と同様に車載器5にダウンリンクされる駐車場情報が、自己の位置からの距離または単一の利用料金の安さのみで検索されるだけでなく、駐車場の料金体系を考慮して検索することにより、利用者にとってより良い条件の駐車場情報を配信することが可能となる。すなわち、このプログラムをコンピュータにインストールすることで、時間単位で料金が加算されるサービス情報を適切に配信するセンター装置2を実現することができる。
また、車載器5は、上述したセンター装置2に対して、利用者が所望する検索条件を送信して、適切な駐車場情報を受信して利用者に提示することができる。
また、情報配信システム1は、上述したセンター装置2と、車載器5とを有しているので、車載器5へダウンリンクされる駐車場情報が、自己の位置からの距離のみで検索するだけでなく、駐車場の料金体系も考慮して検索することにより、利用者にとってより良い条件の駐車場情報を提供することができる。
以上の実施の形態は、本発明の実施の形態の一例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形や変更が可能である。たとえば、センター装置2が路側無線装置3を介して車載器5に配信するサービス情報として、駐車場情報を例示したが、その他にも、ネットカフェ、ホテルなどの宿泊施設情報といった、時間単位で料金が加算されるその他のサービス情報を提供するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、利用者からの検索要求に含まれる利用開始時刻などに基づいて、適切な駐車場情報の検索を実行し、その検索結果について優先順位を設定して、優先順位に従って所定数の駐車場情報を配信することとしていたが、その他にも、今すぐ駐車場に止めずに、少し待つことによって駐車場の利用料金が安くなる可能性がある場合(たとえば、区切り時刻を跨がなくなることにより駐車場の利用料金が分割されて計算されずにお得になる場合)には、その旨を利用者に表示画面または音声などによって通知するようにしてもよい。たとえば、現在時刻が23時45分であり、駐車しようとしている駐車場の1日の区切りとなる時刻が0時である場合、あと15分待てば、すぐに駐車する場合よりも、駐車料金がお得になるような駐車場においては、利用者に対して「15分待てば○○円お得になります。」という表示または音声を出力して通知するようにしてもよい。これにより、利用者は、より安い利用料金で駐車場を利用することが可能になる。
また、上述した実施の形態では、各駐車場の料金体系について、最大利用料金が適用される利用時間情報と、その区切りの時刻情報とに基づいて、優先順位を決定するようにしたが、その他にも、各駐車場のクーポン情報等(たとえば、「1時間無料」の割引サービスなど)が適用される場合の差異も考慮した優先順位の決定方法を採用してもよい。たとえば、2時間の駐車利用時間分を差し引く際に、11日15時から12日1時まで駐車した場合に、11日15時から11日23時までと計算するのか、11日17時から12日1時までと計算するのかにより、利用料金が異なることになるため、これらの差異により利用料金が安くなるほうを優先するように、駐車場の優先度を決定するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、センター装置2と路側無線装置3とが物理的および機能的に分離されているが、この他にもたとえば、センター装置2の有する機能を路側無線装置3に持たせるようにしてもよい。また、上述した実施の形態では、情報送受信装置としての車載器5を用いている。この他にもたとえば、情報送受信装置としてDSRC通信機能を備えた携帯電話、またはPDAを車両4に搭載させて用いてもよい。また、情報送受信装置として、車両4に搭載させずに、利用者が携帯する装置であってもよい。
また、上述した実施の形態に係る情報送受信装置としての車載器5は、図4に示すように主制御部31、DSRC通信部32、ナビゲーション部33とで構成しているが、この他にもたとえば、ITS車載器のように料金決済が可能なETC(Electronic Toll Collection system)処理部(不図示)、料金決済時に使用するICカードを挿入するICカードインタフェース部(不図示)などを備えたものとしてもよい。また、情報送受信装置として、ナビゲーション機能を持たない端末や、車両4に常時設置されない携帯可能な端末としてもよい。
また、上述した実施の形態に係る車載器5のDSRC通信部32は、5.8GHz帯DSRC通信機能を有しているが、この他にもたとえば、ITS車載器のように、光VICSインタフェース,FMVICSインタフェース,他の周波数帯の通信用インタフェース、その他のメディアとの通信インタフェースを備えていてもよい。また、通信方式として5.8GHz帯の狭域通信を、それ以外の広域通信方式など、他の通信方式を採用してもよい。
また、上述した実施の形態に係る駐車場情報配信システム1が有する各構成ブロックの機能は、全てまたはその一部をソフトウェアによって実現しても、あるいはその少なくとも一部をハードウェアで実現しても良い。たとえば、センター装置2のCPU11における処理の全部またはその一部は、1または複数のプログラムによりコンピュータ上で実現してもよく、その少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
また、たとえば、センター装置2および/または車載器5を装置の全部または一部として動作させるためのコンピュータプログラムを、メモリーカード、CD(compact disc)、DVD(digital versatile disc)、MO(magneto−optical)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータ、たとえば、携帯電話、オーディオ機器、電子時計などにインストールし、センター装置2および/または車載器5として動作させ、あるいは、センター装置2および/または車載器5が行う工程を実行させてもよい。さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置などにプログラムを格納しておき、たとえば、搬送波に重畳させて、センター装置2および/または車載器5となるコンピュータにダウンロードなどするものとしてもよい。
本発明は、たとえば、車両や船舶などをナビゲーションできるシステム、もしくは携帯可能な情報処理装置を利用して時間単位で料金が加算されるサービス情報を提供することができる情報配信システム、そのシステムに含まれる情報配信装置、情報配信方法、プログラム、および情報送受信装置に利用することができる。
1 駐車場情報配信システム(情報配信システムの一例)、2 センター装置(情報配信装置の一例)、3,3A,3B 路側無線装置、3C アクセスポイント、4 車両、5 車載器(情報送受信装置の一例)、6A ネットワーク、6B 外部ネットワーク、11 CPU、12 ROM、12A 駐車場情報配信プログラム、12B 優先度決定部、12C 情報選択部、12D 情報送信制御部、13 RAM、14 HDD、14A 駐車場DB、15 入力部、16 出力部、17A 第1の通信制御部、17B 第2の通信制御部、18 システムバス、21 本体装置、22 アンテナ、31 主制御部、32 DSRC通信部、32A 送受信部/変復調部、32B DSRC制御部、32C DSRC−ASL処理部、32D メモリ部、32E アップリンク用情報生成プログラム、32F ヒューマンマシンインタフェース部、33 ナビゲーション部(情報送受信装置の制御部の一部)、33A ナビデータ処理部、33B ヒューマンマシンインタフェース部、33C 高精度測位計測部、33D ナビデータ部、33E 操作部、33F 表示部

Claims (11)

  1. サービスを利用する際の最大利用料金が適用される利用時間を示す情報と、前記サービスの利用料金が新たに再設定される区切り時刻を示す情報とに応じて情報送受信装置に対して配信する前記サービス情報の優先度を決定する優先度決定部と、
    前記優先度決定部によって決定された優先度に従って前記サービス情報を選択する情報選択部と、
    前記情報選択部により選択された前記サービス情報を前記情報送受信装置へ送信する情報送信制御部と、
    を有し、
    前記優先度決定部は、前記情報送受信装置から送信されるサービスの利用時間を示す情報を取得して、前記サービス情報毎の最大利用料金が適用される利用時間より前記サービスの利用時間が長いか否かを判定し、前記サービスの利用時間が前記最大利用料金の適用される利用時間より長いと判定された場合、前記サービスの利用時間内に前記区切り時刻が含まれるか否かを判定し、その判定結果に応じて前記サービス情報の優先度を決定することを特徴とする情報配信装置。
  2. 請求項1に記載の情報配信装置であって、
    前記優先度決定部は、前記区切り時刻が含まれないと判定された前記サービス情報については、前記区切り時刻が含まれると判定された前記サービス情報より優先度を高く設定する、
    ことを特徴とする情報配信装置。
  3. 請求項2に記載の情報配信装置であって、
    前記優先度決定部は、
    前記サービスの利用時間内に料金が新たに再設定される前記区切り時刻が含まれるか否かの判定において、前記区切り時刻が含まれると判定された場合、さらに前記サービスの利用時間を前記区切り時刻で2つに分割し、前記分割したいずれかは前記最大利用料金が適用される利用時間を超えているか否かを判定し、
    前記分割されたいずれかが前記最大利用料金が適用される利用時間を超えていると判定された前記サービス情報は、前記分割されたいずれもが前記最大利用料金が適用される利用時間を超えていないと判定された前記サービス情報より優先度を高く設定する、
    ことを特徴とする情報配信装置。
  4. サービスを利用する際の最大利用料金が適用される利用時間を示す情報と、前記サービスの利用料金が新たに再設定される区切り時刻を示す情報とに応じて情報送受信装置に対して配信する前記サービス情報の優先度を決定する優先度決定部と、
    前記優先度決定部によって決定された優先度に従って前記サービス情報を選択する情報選択部と、
    前記情報選択部により選択された前記サービス情報を前記情報送受信装置へ送信する情報送信制御部と、
    を有し、
    前記優先度決定部は、
    前記情報送受信装置から送信された前記サービスの利用時間を示す情報から前記サービスの利用終了時刻が確定できない場合、前記サービスの利用開始時刻に前記サービスにおける前記最大利用料金が適用される利用時間が加算された時刻を算出し、前記算出した時刻が前記区切り時刻以前か否かを判定し、その判定結果に応じて前記サービス情報の優先度を決定することを特徴とする情報配信装置。
  5. 請求項4に記載の情報配信装置であって、
    前記優先度決定部は、前記区切り時刻以前であると判定された前記サービス情報は、前記区切り時刻以前ではないと判定された前記サービス情報より優先度を高く設定することを特徴とする情報配信装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の情報配信装置であって、
    前記サービス情報は、駐車場情報であり、
    前記情報送受信装置と通信可能な路側無線装置を介して、前記情報送受信装置から位置情報および検索要求に応じた駐車場情報を受信する情報受信制御部、を備え、
    前記優先度決定部は、前記情報受信制御部により受信した前記駐車場情報に基づいて優先度を決定する、
    ことを特徴とする情報配信装置。
  7. サービスを利用する際の最大利用料金が適用される利用時間を示す情報と、料金が新たに再設定される区切り時刻を示す情報と、に応じて情報送受信装置に対して配信する前記サービス情報の優先度を決定する優先度決定ステップと、
    前記優先度決定ステップによって決定された優先度の順番に従って前記サービス情報を選択する情報選択ステップと、
    前記情報選択ステップにより選択された前記サービス情報を前記情報送受信装置へ送信する情報送信制御ステップと、
    を含み、
    前記優先度決定ステップは、前記情報送受信装置から送信されるサービスの利用時間を示す情報を取得して、前記サービス情報毎の最大利用料金が適用される利用時間より前記サービスの利用時間が長いか否かを判定し、前記サービスの利用時間が前記最大利用料金の適用される利用時間より長いと判定された場合、前記サービスの利用時間内に前記区切り時刻が含まれるか否かを判定し、その判定結果に応じて前記サービス情報の優先度を決定することを特徴とする情報配信方法
  8. コンピュータを、
    サービスを利用する際の最大利用料金が適用される利用時間を示す情報と、料金が新たに再設定される区切り時刻を示す情報と、に応じて情報送受信装置に対して配信する前記サービス情報の優先度を決定する優先度決定手段と、
    前記優先度決定手段によって決定された優先度の順番に従って前記サービス情報を選択する情報選択手段と、
    前記情報選択手段により選択された前記サービス情報を前記情報送受信装置へ送信する情報送信制御手段と、
    して機能させ、
    前記優先度決定手段は、前記情報送受信装置から送信されるサービスの利用時間を示す情報を取得して、前記サービス情報毎の最大利用料金が適用される利用時間より前記サービスの利用時間が長いか否かを判定し、前記サービスの利用時間が前記最大利用料金の適用される利用時間より長いと判定された場合、前記サービスの利用時間内に前記区切り時刻が含まれるか否かを判定し、その判定結果に応じて前記サービス情報の優先度を決定させるためのプログラム
  9. サービスを利用する際の最大利用料金が適用される利用時間を示す情報と、前記サービスの利用料金が新たに再設定される区切り時刻を示す情報とに応じて情報送受信装置に対して配信する前記サービス情報の優先度を決定する優先度決定ステップと、
    前記優先度決定ステップによって決定された優先度に従って前記サービス情報を選択する情報選択ステップと、
    前記情報選択ステップにより選択された前記サービス情報を前記情報送受信装置へ送信する情報送信制御ステップと、
    を含み、
    前記優先度決定ステップは、前記情報送受信装置から送信された前記サービスの利用時間を示す情報から前記サービスの利用終了時刻が確定できない場合、前記サービスの利用開始時刻に前記サービスにおける前記最大利用料金が適用される利用時間が加算された時刻を算出し、前記算出した時刻が前記区切り時刻以前か否かを判定し、その判定結果に応じて前記サービス情報の優先度を決定することを特徴とする情報配信方法。
  10. コンピュータを、
    サービスを利用する際の最大利用料金が適用される利用時間を示す情報と、前記サービスの利用料金が新たに再設定される区切り時刻を示す情報とに応じて情報送受信装置に対して配信する前記サービス情報の優先度を決定する優先度決定手段と、
    前記優先度決定手段によって決定された優先度に従って前記サービス情報を選択する情報選択手段と、
    前記情報選択手段により選択された前記サービス情報を前記情報送受信装置へ送信する情報送信制御手段と、
    して機能させ、
    前記優先度決定手段は、前記情報送受信装置から送信された前記サービスの利用時間を示す情報から前記サービスの利用終了時刻が確定できない場合、前記サービスの利用開始時刻に前記サービスにおける前記最大利用料金が適用される利用時間が加算された時刻を算出し、前記算出した時刻が前記区切り時刻以前か否かを判定し、その判定結果に応じて前記サービス情報の優先度を決定させるためのプログラム
  11. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の情報配信装置に対して、位置情報と、時間単位で料金が加算されるサービス情報の検索要求を送信し、前記位置情報および前記検索要求に応じた前記サービス情報を前記情報配信装置から受信する送受信制御部を有する
    ことを特徴とする情報送受信装置。
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