JP5687632B2 - 低地球軌道(leo)衛星を使用したローカルクロック周波数の較正 - Google Patents

低地球軌道(leo)衛星を使用したローカルクロック周波数の較正 Download PDF

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Description

本発明は概して衛星システムに関し、さらに具体的には衛星システムを使用した周波数の較正に関するものである。
多くの種類のハンドヘルド電子機器−例えば携帯電話、パーソナル携帯情報機器(PDA)、全地球測位システム(GPS)受信機、又はその他の無線受信機−を使用して、多数の位置情報サービスを提供することができる。例えば、ショッピングモールの買い物客は、モール内の客の位置を「知る」機器、例えば携帯電話で、客が探している特定の商品がセールで売られている客の近くの店の情報及び道順を得ることができ得る。又は、互いの位置を相互に把握することができる友人たちと買い物をすることが可能になり得る、又はそれ自体の位置を正確に知ることができる、言い換えれば正確にナビゲートできる機器に基づいて、その他の任意の数の無限の可能性が存在し得る。
例えば携帯電話を使用するに当たって、位置情報サービスの提供は、GPS等の様々な既存の衛星ナビゲーションシステムによって提供されるナビゲーション及び時刻設定信号を使用することができる携帯電話に依存し得る。衛星信号が閉塞され得る多くの状況においては、しかしながら、これらの衛星システムは通常、信頼性の高い位置情報サービスを可能にするのに十分要件を満たすシステム性能、例えば信号電力を提供しない。例えば、ナビゲーション衛星信号は、例えば上述したショッピングモールの例等の建物内、及びその他の閉塞率の高い環境、たとえば建造物に囲まれた場所において極度に減衰する可能性がある。さらに、ナビゲーション衛星信号は例えば雨によるフェーディング;例えば高い建物周囲でのマルチパス歪;例えば軍事的な妨害;及び生い茂った枝葉による減衰等の他の影響を受ける可能性がある。
ある位置情報サービスシステム及びナビゲーションシステムでは例えば、慣性ナビゲーションシステム、特殊ビーコン、及び高感度のGPSシステム等の様々な方法を使用して、屋内のナビゲーション不具合への対処を試みてきた。慣性ナビゲーションシステムはしかしながら、変動しまた高価である。ビーコンは高価で標準化されていない特殊な固定アセットが必要であるため、特殊なユティリティのみを有する。感度の良いGPSシステムは通常、屋内環境でのGPS信号の弱さを確実に克服し続けることができないため、ユーザの期待通りの性能を発揮することができない。例えば携帯電話又はテレビジョン信号に基づく他のナビゲーション方法も通常、垂直方向のナビゲーション情報を得ることができない。
この結果、例えばGPS信号等のナビゲーション信号の感度、例えば携帯電話、PDA、GPSナビゲータ、又は他のポータブル無線受信機等のハンドヘルド機器の受信感度を改善して、屋内の位置情報サービス及びナビゲーションを確実に提供できるようにする必要がある。さらに、ハンドヘルド機器の(例えば、限定容量、重量、及び消費電流要件等の)狭い制限内で上記のようなナビゲーション信号受信感度を提供する必要がある。
一実施形態によれば、衛星から機器へ周波数の安定性を伝送する方法は、衛星から信号を受信し;衛星信号からコード位相を決定し;支援情報を受信し;コード位相と支援情報を使用して機器のローカルクロック周波数を較正することにより、ローカルクロック周波数を衛星のクロック周波数と実質的に同期化することを含む。
別の実施形態によれば、受信機ユニットは、衛星から信号を受信するアンテナ;ローカルクロック;衛星信号の時刻伝送構造メッセージからデータを抽出するアナログ−デジタル(A/D)コンバータ;支援情報を保存するメモリ;並びに、抽出されたデータを使用してコード位相を決定し、コード位相と支援情報を使用してローカルクロックの周波数の修正値を決定して、ローカルクロック周波数を衛星のクロック周波数と実質的に同期化させるコンピュータを含む。
別の実施形態によれば、減衰された環境において全地球測位システム(GPS)信号を受信する方法は、低地球軌道(LEO)衛星信号のフレーム構造を検出し;ローカルクロックをフレーム構造に同調させ;フレーム構造にしたがってそれぞれ分離された複数の時刻推定値を生成し;それぞれ一つの時刻推定値を複数の並列相関器のうちのそれぞれ一つに提供し;時刻推定値を使用して並列相関器を時刻同調させ;時刻同調した相関器からの時刻推定値を使用してGPS信号を自動追跡することを含む。
本発明の範囲は、参照することによってこの部分に組み込まれる請求項によって定義される。当業者は、一以上の実施形態の下記の詳しい説明を考慮することによって、本発明の実施形態のさらに完全な理解、及び本発明の実施形態の追加の利点の認識を得ることができる。最初に簡単に説明する添付の図面を参照する。
図1は本発明の一実施形態による、閉塞された又は妨害された環境において利用できるナビゲーションシステムを全体的に示す絵図である。 図2は本発明の一実施形態による、受信機ユニットのブロック図である。 図3は本発明の一実施形態による、低地球軌道(LEO)衛星の時刻伝送構造信号を示す信号時刻設定図である。 図4は本発明の一実施形態による、衛星から正確な周波数伝送を取得する方法を示すフロー図である。 図5は本発明の一実施形態による、受信した衛星信号のコード位相を決定する方法を示すフロー図である。 図6は本発明の一実施形態による、閉塞した又は妨害された環境において周波数の伝送を行う方法を示すフロー図である。
実施形態とその利点は、下記の詳細説明を参照することによって最も良く理解される。一又は複数の図面に示す同じ要素を識別するために、同じ参照番号を使用していることを理解されたい。
一般に、本発明の実施形態により、例えば携帯電話等の小さいハンドヘルド機器が、機器が復調できないほどにナビゲーション衛星信号が減衰した、例えば屋内等の環境においてさえも、衛星の周波数発生器の周波数安定性をハンドヘルド機器に伝送することが可能になる。したがって、実施形態により、通信衛星信号を使用して、ポータブルユーザ機器のローカル発振器周波数を補正する能力を得ることができ、これによりポータブル機器、例えば携帯電話、全地球測位システム(GPS)受信機、又は他の任意の種類の無線受信機の感度が改善され、閉塞された又は妨害された環境においてナビゲーション衛星、例えばGPS、信号を検出することが可能になる。
一実施形態によれば、例えば低地球軌道(LEO)衛星等の衛星を用いたシステムを使用して、例えば携帯電話又は他のコンパクトな機器等の受信機ユニットを増強することができ、これにより大幅に減衰、閉塞又は妨害された環境においてさえも、位置情報サービスを提供することが可能になる。一以上の実施形態によるナビゲーションシステムは、受信ユニットの感度を改善することによって、GPS衛星等の既存の情報源から受信した信号が根本的に弱いにも関わらず、機能することができる。
特定の衛星、例えば通信衛星からの信号は通常、他の衛星、例えばGPS等の測位システム衛星からの信号よりも強くなっている。たとえば、信号がGPS信号よりも強い衛星システムは、LEO衛星コンステレーションイリジウムである。ある実施形態では、イリジウム衛星は(「時刻伝送構造信号」とも呼ばれる)固有の特定時刻設定信号を周期的に反復する(疑似ランダム数(PN)コードとも呼ばれる)疑似ランダムコードの形態で送信する。このコードの構造により、例えば屋内、又は商業的な競合信号によってGPS信号が妨害される可能性がある場所、又は受信ユニットがイリジウム信号を受信することはできるが、GPS信号の低電力と減衰環境のためにGPS信号を受信することができない例えば軍事的背景において敵によって意図的にGPS信号が妨害される場所等の、大幅に減衰された又は閉塞された環境においてさえも、ユーザの機器がコードに自動ロックオンすることが可能になる。イリジウム衛星については、反復可能な疑似ランダムコードの構造により、受信ユニット102が大幅に減衰された環境、例えばほとんどのGPS受信機が受信できなくなるレベルを約−15dB超える、アンテナにおいて最大45dB減衰された環境においてさえも、受信ユニット102が疑似ランダムコードに自動ロックオンすることが可能になる。コード位相を、例えばセルラーネットワーク、インターネットネットワーク、又はWiFi等のネットワークから提供される追加情報(例:軌道情報、おおよその時刻、及びおおよその位置)と組み合わせることによって、コード位相を約1〜10マイクロ秒の精度で特定時刻に変換することができる。正確な時刻設定が行われたら、受信ユニットはこの情報を使用してGPS相関器を同調させ、これによりGPS相関器がGPS信号を良好に受信(すなわち検出)することができる。
信号が検出されたら、受信ユニット、例えば携帯電話はイリジウム衛星のドップラー測定値を、既知の送信周波数情報及び正確な軌道情報とともに使用して、周波数の変化率を予測することができる。受信ユニットは有効距離及び軌道情報を持っているため、ドップラー効果を除去することができる。残りの周波数信号は、基本的には、衛星の搬送波周波数である。衛星の搬送波合成器は通常、例えば携帯電話、すなわち受信ユニット等のポータブル機器に提供することができるものよりも優れた品質のものである。したがって、本明細書に記載される特定の実施形態によれば、衛星の搬送波周波数の周波数安定性を受信ユニットのローカルクロックに伝送することが可能である。イリジウムを使用することで、実行に移された周波数伝送システムが、結果的に1.6GHz(ギガヘルツ)において約40Hz(ヘルツ)、又は約0.025ppmの周波数安定性で周波数の伝送を実現することが可能となっている。
一以上の実施形態によれば、衛星信号から生成された安定した周波数は、受信ユニット内のシステム相関器を同調させやすくして非常に狭い時間間隔に焦点を合わせるのに十分正確なものである。閉塞された又は妨害された環境において正確な時刻基準の利点なしに、複数のシステム相関器を使用する場合、相関プロセスは広い時刻周期を探索することによって計算を行うために、受信ユニットが上記状況下で機能することができない可能性がある。しかしながら、安定した周波数(例えば、約0.025ppmの精度を有する周波数)を伝送することによって、受信ユニット(又はユーザ機器)が、大幅に減衰した又は妨害された環境においてさえも、受信ユニットのシステム相関器を整合させることによって、例えばGPS等の測位システムからナビゲーション信号をより良好に受信し追跡することができる。したがって、本発明の実施形態は、大幅に減衰した又は妨害された環境において、GPS又は任意の他の衛星測位システムを支援することができる。
図1に、一実施形態による、閉塞された又は妨害された環境において機能することができるナビゲーションシステム100を示す。図1に示すように、ナビゲーションシステム100はナビゲーションシステム衛星106から信号109を受信する受信ユニット102(例:携帯電話)を含むことができる。信号109は、従来のナビゲーション衛星からの全地球測位システム信号(例:保護された及び/又は保護されていないGPS信号)を含むことができる。また、受信ユニット102は、LEO衛星であってよい衛星104から信号105を受信することができる。LEO衛星104から受信した信号105は、衛星104上でコード化された正確な時刻信号を含むことができる。受信ユニット102はまた、ネットワーク108から信号107を受信することもできる。ネットワーク108は例えば、セルラーネットワーク、インターネットネットワーク、WiFiネットワーク、又はその他のネットワークの任意の組み合わせを含むことができる。ネットワーク108を介して受信した信号107は、追加の支援情報、例えば衛星104に関する軌道情報、受信ユニット102のおおよその位置、衛星104と受信ユニット102の間のおおよその有効距離(例:約3000メータ(m)以内)、おおよその時刻情報(例:UTCの約5秒以内のおおよその時刻)、衛星104に関する時刻設定バイアス情報(例:衛星のクロックオフセット)、及び/又はその他の情報を含むことができる。
一又は複数の実施形態によれば、ナビゲーションシステム衛星106は、例えばiGPS(屋内全地球測位システム)システム等の統合された高性能ナビゲーション及び通信システムの一部であってよい。別の実施形態によれば、衛星106は、例えば全地球周回軌道ナビゲーションシステム(Glonass)を含む、他の任意の衛星測位システムの一部であってよい。
ある実施例では、LEO衛星104は通信衛星であってよく、この通信衛星は、既存の通信システムの衛星(例:インジウム又はグローバルスター衛星システム)によって実行可能である。衛星104を実行するためにイリジウム衛星104を使用するある実施例では、イリジウム衛星の飛行コンピュータを適切なソフトを用いて再プログラミングして、ナビゲーション信号を処理しやすくすることができる。衛星104を実行するためにグローバルスター通信衛星を使用する別の実施例では、衛星の曲管アーキテクチャにより、地上機器をアップグレードして様々な新規信号形式をサポートすることが可能になる。衛星104がLEO通信衛星として実行される実施形態では、LEO通信衛星はナビゲーション信号だけでなく、通信信号をサポートするように構成することができる。これに関しては、上記ナビゲーション信号はマルチパス排除、測距精度、相互相関、妨害及び干渉に対する抵抗、及び選択的アクセス、スプーフィング防止、及び傍受の可能性を低減することを含む安全性等の様々な要因を考慮して実行することが可能である。
受信ユニット102は、様々な宇宙空間と地上間の測距情報源(すなわち、衛星104、106とネットワーク108)から信号を受信してデコードする適切なハードウェア及び/又はソフトウェアで実行して、ナビゲーションを行うことができる。上記信号は例えば、GPS(又はその他任意の測位システム(例:Glonass)、LEO(例:イリジウム又はグローバルスター衛星システム)、広域補強システム(WAAS)、ヨーロッパグローバルナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS),多重機能衛星補強システム(MSAS)、ガリレオ、準天頂衛星システム(QZSS),及び/又は衛星携帯サービス(MSV)衛星からの送信を含むことができる。上記信号はまた、セルラーネットワーク、テレビネットワーク、インターネットネットワーク、WiFi、WiMAX、ナショナルビークルインフラストラクチャ統合(VII)ノード、及びその他の適切な情報源を含むことができるネットワーク108からの地上送信を含むこともできる。受信ユニット102は、参照することにより本明細書に組み込まれる、2008年5月13日に発行された米国特許第7372400号明細書に記載される様々な実施形態によって実行することができる。
受信ユニット102はさらに、特定の実施形態において望ましくあり得る他の宇宙空間と地上間の測距情報源の送信信号を使用して受信し、ナビゲーションを行うように構成することが可能である。加えて、受信ユニット102は、妨害防止のために、慣性測定ユニット(IMU)を例えばマイクロ電気機械システム(MEMS)機器として実行するように構成することができる。受信ユニット102はまた、特定の用途に好適な任意の望ましい構成で実行することもできる。例えば、様々な実施形態では、受信ユニット102はセル方式の電話(携帯電話)、iGPS受信機、ハンドヘルドナビゲーション機器、ビークル搭載のナビゲーション機器、航空機搭載のナビゲーション機器、又はその他の種類の機器として実行可能である。ある実施形態では、受信ユニット102の位置はユーザの位置と一致し得る。
図2に、一実施形態による受信ユニット102のシステムブロック図の一例を示す。図2から分かるように、受信ユニット102は本明細書に前述した衛星の信号105、107、及び/又は109を受信するように適合されたマルチ周波数アンテナ202を含むことができる。アンテナ202は、アナログ−デジタル(A/D)変換器205に接続された増幅器204に電力を供給することができる一又は複数の事前選択フィルタ203に連結していてよい。A/D変換器205のサンプリングレートは、受信ユニット102が対象の全てのバンドをベースバンドにダウンコンバートすることができるように、適切に決定することができる。合成器207は、温度制御された水晶発振器(TCXO)208から信号217を受信することができる。合成器207は、A/D変換器205、慣性測定ユニット210、及びメモリとプロセッサを含むことができるコンピュータ206に連結していてよい。コンピュータ206は、合成器207とA/D変換器205からの入力だけでなく、慣性測定ユニット210からの測定値211を受信して、位置、高度、及び時刻を含むことができる出力209を生成することができる。
システム相関器はコンピュータ206のプロセッサによって実行可能である。例えば、受信ユニット102が閉塞又は妨害され、ナビゲーションシステム衛星106から検出可能な信号109(例:GPS信号)を受信できない場所においては、受信ユニット102はネットワーク108へ支援を要求するメッセージを送ることができる。ネットワーク108は次に、受信ユニット102に提供する追加の支援情報を決定することができる。受信ユニット102は次に、ネットワーク108を介して取得した追加の支援情報を含む信号107を、LEO衛星104からの時刻伝送構造信号を含む信号105と組み合わせて使用して、受信ユニット102のシステム相関器を同調させる。システム相関器を同調させることによって、受信ユニット102がナビゲーションシステム信号109を検出することが可能になり、ナビゲーションシステム衛星106からの受信が、受信ユニット102が閉塞された又は妨害された環境においてであってもナビゲーションを行うことが可能になるほど十分に改善された状態になる。
図3に、一実施形態による例えば衛星104等のLEO衛星の時刻伝送構造信号を示す。図3の時刻伝送構造信号は、例えば図1のナビゲーションシステム100において使用するように実行することができ、あるいは、例えばネットワークの同期化、又は他のシステム又は用途において使用することも可能である。図3に示す実施例では、信号300はイリジウム衛星システムの衛星104からの信号105を含むことができる。
図3に示すように、信号300は衛星システムの各衛星104によって繰り返し送信される連続的な10キロバイト(K)のバッファサイクル302を含むことができる。各10Kバッファサイクル302は、例えば9984バイト、又は同等に79872ビットを含むことができる。したがって、各10Kバッファサイクル302は、それぞれ312ビットを有する256のメッセージフレーム304を含むことができる。各衛星104は、それぞれ約46.08秒かけて、1日当たり1875バッファサイクルを送信することができる。
メッセージフレーム304は0.18秒の間隔で提供され得る。メッセージフレーム304の312ビットは例えば、312の時刻伝送ビット、他のシステムタスクに選択された312のペイロードビット、及び/又は時刻伝送ビット及びペイロードビットを含む312のビットを含むことができる。時刻伝送構造メッセージビットにより、256の可能な時刻伝送構造メッセージの内の一つが提供され、180ミリ秒のメッセージフレーム304のうちの約8.28ミリ秒かかり得る。時刻伝送構造メッセージバースト(すなわち、8.28ミリ秒のデータ)は、メッセージフレーム304内の特定の「タイムスロット」だけずれていてよい。ペイロードビットにより、声が更新される90ミリ秒ごとに生成される通信データ(例:通話)が供給される。特定用途に望ましくあり得る、他の様々な目的で使用する追加のビットを衛星104によって事前に定義することができる。メッセージフレーム304の全てのビットを使用して、メッセージフレーム304のエッジを検出することができる。
各時刻伝送構造メッセージはそれ自体の固有の疑似ランダムコード(又は他の固有のコード)を有し、これにより各時刻伝送構造メッセージを他から区別することができる。固有コードは例えば、疑似ランダムコード、直交コード、又はコードセットの異なるメンバー間の相互相関が(例えば約0.5未満等)比較的低く、各個別のコードセットのメンバーの自動相関が(例えば約0.5よりも高い等)比較的高い特性を持つ他のバイナリコードであってよい。
例えば、256又はそれ以上の異なる時刻伝送構造メッセージがあるとしたら、バッファサイクル302の256のメッセージフレーム304のそれぞれは、バッファサイクル302内に、それ自体の固有の時刻伝送構造メッセージを有することができる。一実施形態では、イリジウム衛星104はおおよそ46.08秒ごとに繰り返す疑似ランダムコードを送信することができる。別の実施形態では、粗いタイミングコードの次に疑似ランダムコードが続いてもよい。粗いタイミングコードは、ドップラーシフトを決定する等、様々な過程に使用するために、受信ユニット102によって容易に検出可能な純粋な搬送波周波数の反復セグメントを含むことができる。次に、疑似ランダムコードを使用して、高い精度で特定時刻を決定することができるが、受信ユニット102には粗いタイミングコードよりも検出することが困難な場合がある。これに関しては、受信ユニット102が粗いタイミングコードを使用して、疑似ランダムコードを受信すると予測されるおおよその時刻を効率的に決定することができる。
時刻伝送構造メッセージが受信ユニット102に届く正確な時刻は、図3及びここに示す式(1):
時刻 = 開始時刻+(N−1)×46.08秒+(n−1)×0.18秒+タイムスロットオフセット+(衛星からユーザまでの距離)/c (1)
を使用して(例えばコンピュータ206によって)計算することができる。
式(1)では、「時刻」は計算されるべき時刻伝送構造メッセージが到着する正確な時刻であり、「開始時刻」はバッファサイクル302を送信する衛星104の既知の開始時刻を表す。式(1)に表される開始時刻の値は例えば、所定の日付の午前12時あるいはその他の一時刻であってよく、データリンクを介して受信ユニット102に送る、又はそうでない場合は例えばコンピュータ206のメモリ等の受信ユニット102のメモリに記憶させることができる。式(1)においてはまた、cは光速である。
式(1)では、現在の10Kバッファサイクル302を表し得る「N」は、開始時刻以降にバッファサイクル302が反復した回数である。式(1)では、例えば各バッファサイクルの256の固有メッセージは46.08秒ごとに反復すると想定される。一実施形態では、受信ユニット102のローカルクロックは、例えば受信ユニット102がネットワーク108に同期したクロックを有する場合は、Nの値を決定するのに十分な精度を有し得る。
式(1)では、(「コード位相」とも称される)「n」は、メッセージフレーム304(各メッセージフレームの長さは0.18秒である)の序数(この実施例では、1番から256番まで)を表し、メッセージフレーム304の時刻伝送構造メッセージ(例えば8.28ミリ秒バースト)は、その固有の擬似ランダムコードを介して識別されている。式(1)の実施例では、LEO衛星104は0.18秒ごとに時刻伝送構造メッセージを送信し、各時刻伝送構造メッセージは256の固有の擬似ランダムコードのうちの一つを含む。256のメッセージフレーム304のバッファサイクル302の後に、擬似ランダムコードが最初から反復する。したがって、この実施例では、「n」は1から256までの数である。したがって、受信ユニット102はどの時刻伝送構造メッセージを受信したかを識別することができ、次にコード位相「n」を決定することができる。例えば、受信ユニット102が相関変換を行って、ノイズがある中でどの時刻伝送構造メッセージを受信したかを識別することができる。
式(1)では、「タイムスロットオフセット」は、時刻伝送構造メッセージ(例えば8.28ミリ秒バースト)が送られる前に、0.18秒の長さのメッセージフレーム304内の時間の長さを計上する。各メッセージフレーム内には幾つかのタイムスロット(たとえば、8.28ミリ秒バーストは、0.18秒フレームにおいて約21余りのタイムスロットによって調節され得る)が割り当てられている。タイムスロットを使うことで例えば、衛星の送信周波数の時分割マルチプレクシング又は時分割マルチプルアクセス(TDMA)が可能になり得る。タイムスロットは衛星104によって供給され得る;タイムスロットは観測基準点によって測定され得る;そして、タイムスロットは、衛星サービスの一部として定着させる又は予測することが可能である。また、「タイムスロットオフセット」を使用して、システム100の任意のタイミングバイアスを補正することもでき、例えば、「タイムスロットオフセット」は衛星104のクロックの測定誤差又は送信シーケンスにおける既知のタイムスロットの変更を補正することができる。受信ユニット102はネットワーク108を介してどのタイムスロットを使用するかを知ることができる。
式(1)では、「衛星からユーザまでの距離」は、衛星104と受信ユニット102との間の距離を表す。この距離は、衛星104の軌道モデル、受信ユニット102の位置の好適に正確な情報、及びおおよその時刻(衛星の軌道モデルへの入力として)を使用して計算することができる。ある実施形態では、式(1)の「時刻」の計算値を約10マイクロ秒以内の精度で得るために、距離の推定値は約3000m以内の精度であってよく、これは約20000mの地上における水平方向の精度に等しい。この測位レベルは例えば、セルネットワーク108を使用したセルネットワーク技術によって簡単に達成することができる。衛星104から受信ユニット102までの距離を決定した後で次に、この距離を(「c」とも称される)光の速度で割って、信号105が衛星104から受信ユニット102まで伝播するのに必要な時間分の、式(1)における時刻修正値が得られる。
必要な追加の支援情報、例えば軌道モデル、おおよその時刻、及び受信ユニット102のおおよその位置は、データリンクを介して、例えばネットワーク108によって送ることができる。さらに、単純なビームカバレッジ法を用いて、ユーザが現在どのLEO衛星のビーム(例:衛星104からのビーム)領域内に位置するか、そして最近のビームの時間履歴の情報に基づいて、受信ユニット102の位置を決定することができる。受信ユニット102のおおよその測位のその他多数の方法を好適に用いることもまた可能である。ある実施形態では、衛星104の衛星軌道情報(天体位置表)には、様々な時点での衛星のコンステレーション内の衛星104の位置、及び受信ユニット102が衛星104からクロック値を正確に取得するのに使用できるその他の情報等の情報が含まれ得る。この実施形態では、ネットワーク108は1km未満以内の受信ユニット102(又はユーザ)の位置を簡単に決定することができる。衛星からユーザまでの−有効距離とも呼ばれる−距離は約3キロメータの精度であってよい。受信ユニット102のおおよその時刻を軌道情報とともに使用して、衛星104の位置、したがって有効距離を決定することができる。
図4に、一実施形態による、例えば衛星104等の衛星から周波数安定性を、例えば受信ユニット102等の小さいポータブルのハンドヘルド機器に伝送する方法を示す。例えば、時刻伝送構造メッセージの「時刻」が例えば式(1)を使用して決定されたら、受信ユニット102によって時刻伝送信号にロックオンすることができる。その後、衛星104及び受信ユニット102の間の相対運動のドップラー修正値が時刻伝送信号に適用されると、受信ユニット102は、その周波数安定性が衛星104の周波数安定性に事実上近いローカルクロック信号を生成することができる。
ステップ402において、受信ユニット102は衛星104から、図3に示すような時刻伝送構造信号300を含むことができる信号105を受信する。前述したように、時刻伝送構造信号300は、擬似ランダムコード及び/又は後に擬似ランダムコードが続く粗いタイミングコードを含むことができる。
ステップ404では、時刻伝送構造信号300のコード位相、又は式(1)の「n」は、例えば図5を参照に下に記載した方法を使用して、受信ユニット102によって決定することができる。簡単に言えば、受信ユニット102は相関変換を行って、ノイズがあるところにおいても、どの時刻伝送構造メッセージを受信したのかを識別することができる。例えば、ノイズがある場合には、ランダムビットを受信することができ、次に時刻伝送構造メッセージ、そしてランダムビットを再び受信することができる。このため、時刻伝送構造メッセージはノイズによって乱れる可能性があり、乱れたビット値を含み得る。長いメッセージ、例えば1000ビットのメッセージが送られたと仮定すると、ビットを受信したビットと比較することができる。例えば980ビットが正しい場合に、次の1000ビットを比較し等、ピークに到達するまで続ける。正しいビットの数が平均数よりも大きくなったときがピークに到達したときである。1000ビットのメッセージを送る実施例において、ピークが例えば600であるとすると、これが正しいメッセージであると決定される。したがって、メッセージは特定時刻においてノイズのある状態で受信され、統計的に決定される。
ステップ406においては、受信ユニット102は、(式(1)において「開始時刻」で表される)時刻伝送構造信号の開始時刻、時刻伝送構造信号送信の予測される搬送波周波数、LEO衛星軌道モデル、及び図3及び式(1)に関連して上述したタイムバイアス修正情報等の追加の支援情報を受信することができる。受信ユニット102は、例えば受信ユニット102が減衰環境を入ったり出たり移動している場合に、例えば衛星104からネットワーク108を介して追加の支援情報を受信することができる。一般には、追加支援情報の更新率は低く、例えば24時間又はそれ以上保存される可能性がある。さらに、(例えば数秒の精度の)おおよその時刻は、ネットワーク108を介して、又は受信ユニット102のローカルクロックによって供給することができる。
ステップ408では、受信ユニット102は例えば、式(1)にしたがってLEO衛星104(例えばイリジウム衛星)に維持される内部クロック時刻と一致し得る「時刻」を計算することによって、正確な特定時刻を決定するのに十分な情報を有する。例えば、各イリジウム衛星は、クロックの変動なしに、協定世界時(UTC、仏のTemps Universel Coordonne、またグリニッジ平均時又はグリニッジ標準時とも知られる)に対して10マイクロ秒の精度で監視され維持される内部クロックを維持している。したがって、イリジウム衛星によって送信される時刻伝送構造信号を、約10マイクロ秒以内の精度でUTCに正確に結びつけることができる。したがって、(例えば式(1)から「時刻」を計算することによって)イリジウム衛星の内部クロック時刻を決定することによって、約10マイクロ秒以内の精度の特定時刻情報を受信ユニット102で取得することができる。
ステップ410において、受信ユニット102は信号105のドップラーシフト、すなわち衛星104及び受信ユニット102の間の相対運動によって発生した信号105の周波数の変化を補正することができる。例えば、ステップ408で計算した「時刻」の値を使用してドップラーシフトを補正することによって、受信ユニット102は約0.025ppmの安定性で周波数を合成することができる。周波数のドップラーシフトは下記の式(2):
周波数のドップラーシフト = −(距離レート)×周波数/c (2)
を使用して計算することができ、上記式において「c」は光の速度であり、「周波数」は衛星104における信号105の周波数であり、「距離レート」は時間単位当たりの受信ユニット102の位置と衛星104の位置の間の有効距離又は距離の変化、あるいは同等に、衛星及び受信ユニットの間の相対速度である。距離レートは受信ユニット102によって、例えばネットワーク108と受信ユニット102を介してステップ406において受信したLEO衛星軌道モデルを、ステップ406において受信し又は決定したおおよその位置とともに使用して、計算することができる。
受信ユニット102は、「時刻」又は相関変換ピーク値と一致する復調信号データを使用して、衛星104からの信号105の周波数測定値を生成することができる。ある例示の実施形態では、復調時刻伝送信号105の位相を調べることによって周波数の偏差、△fを測定することができる。復調時刻伝送信号105の位相は、復調信号105の「同位相」(I)及び「直角位相」(Q)コンポーネント間の角度であってよい。この実施例では、コード位相(「n」)を定義するビットは、コード位相をインターリーブするために2つの連続的な群に定義することができる。特定のコード位相に対する完全な相関変換、及び復調時刻伝送信号105の完全な復調が行われることにより、インターリーブされたコード位相が全く同じである(すなわち、位相角は一定である、これは位相角の傾きがゼロであるということができる)ため、I及びQ信号が両方とも同一となり得る。一方、ローカル発振器及び/又はドップラー推定値の誤差によって周波数の偏差(すなわち不完全な復調)が起きた結果、周波数の偏差に反応して位相角の傾きがゼロでなくなる。周波数の偏差に反応した位相角の傾きを測定することにより、周波数偏差の測定値、△fを得ることができる。信号105を正確に復調するために、式(2)を使用して、衛星104と受信ユニット102の間の相対運動から起こる周波数のドップラーシフトを計上することができる。復調プロセスに適切なドップラー補正が適用された場合、周波数偏差の測定値は全て、受信ユニット102のローカルクロック発振器と衛星104搭載の正確なクロック発振器との間の周波数の不一致のみが原因であり得る。衛星104搭載の正確な発振器は既知の周波数(f_known)を有するため、真のローカル周波数(f_local)は式(3):
(f_local) = (f_known)+△f (3)
を使用して得ることができる。
多数の可能性のある周波数を同調する方法がハードウェア又はソフトウェアのいずれかに存在する。ハードウェアの方法では例えば、復調プロセスによって測定される位相/周波数誤差(例:△f)に比例する発振器制御電圧を生成することによって周波数を同調させる。この電圧は、例えばユニット102に含むことができる電圧制御発振器(VCO)に対しマイナスのフィードバック入力信号となる。VCOの出力周波数は、復調プロセスに再度適用することができ、結果として新規誤差△f_newが発生する。このフィードバックプロセスは、入力誤差△f_newが十分に小さくなって、変更されたローカル周波数(f_local_new)が基準周波数f_knownに十分近づき、ローカルクロック周波数が望ましい精度に達するまで継続し得る。このプロセスは例えば、位相固定ループ(PLL)を使用して実行することができる。
上述した処理を行ってf_local_newが修正された、又は較正された後は、ローカルクロック周波数は衛星の信号105と実質的に同じ周波数安定性及び精度を有することができる。言い換えると、LEO衛星104の周波数安定性及び精度が、ハンドヘルド受信ユニット102に伝送されている。
図5に、一実施形態により、受信衛星信号(例えば、信号105においてイリジウム衛星から送られた時刻伝送構造信号300)のコード位相を決定する方法を示す。図5の方法は、図4の方法のステップ404において例えば、データ、例えば時刻伝送構造メッセージを含む時刻伝送構造信号300を、(図2に示すように)アンテナ202、事前選択フィルタ203、増幅器204、及び信号を復調ベースバンド信号に変換するA/Dコンバータ205を有する受信ユニット102でイリジウム衛星104から受信し、イリジウムの周波数バンド全体で収集された後で実施することができる。
ステップ502において、復調されたデータは例えば1秒当たりに50Mサンプル(メガサンプル又はミリオンサンプル)の速さで、A/Dコンバータ205によって抽出され、(例えばA/Dコンバータ205のレジスタ内)に捕獲され、メモリ(例えばコンピュータ206のメモリ)の適切なブロック、例えば1ミリ秒のデータサンプルを含むブロックに保存される。
ステップ504では、抽出されたデータの粗い収集探索が行われ得る。この実施例では、約8.28ミリ秒の(例えば時刻伝送構造メッセージバーストの長さに匹敵する、図3参照)データを選択して、詳細処理を行うことができる。取得されたデータのドップラーは既知の軌道モデルと推定時刻を使用して推定することができる。データは、既知の(あるいは推定された)周波数サブバンド及びアクセスに基づいて正弦関数及び余弦関数によってデジタル式に復調することができる。復調にはまた、ドップラー修正周波数の推定値も含むことができる。データはその後、例えば約111分の1に縮小され得る。高速フーリエ変換(FFT)を圧縮されたデータに使用して、最も高いピークと関連周波数を決定することができる。関連周波数を使用して、次の反復での復調をさらに改善することもできる。復調により通常は直流電圧が得られるが、不完全なドップラー推定値により通常、低周波数コンポーネントが生成される。抽出データの各ブロックを処理した後に、抽出データの1ミリ秒ブロックを処理することができる、すなわちプロセスを繰り返すことができる。次に、処理したデータのピークを整合性のチェックを行うことによって調べることができる。例えば、ピークは「n」×180ミリ秒(すなわち0.18秒メッセージのフレーム長、図3参照)だけ分離する必要がある。
ステップ506において、ピークを調べた後に、微細な収集を、粗いピーク+180ミリ秒−0.5×ウィンドウの位置において行うことができる。ウィンドウはコード位相「n」が存在すると予測できる時間範囲を表す。例えば、抽出データは256疑似ランダムコードの時刻伝送構造メッセージと相関させることができ;次に最も高い相関ピークを記録することができ;時間ステップは特定のマイクロ秒数値だけ進ませることができる。このプロセスはその後ウィンドウが存続する間繰り返すことができる。
ステップ508において、コード位相「n」は、どのメッセージが最適なピークを生成したかについての知識、そしてデータが取得された相対時間の知識をもとに受信ユニット102によって決定することができる。コード位相「n」が決定されたら、図5の方法は終了する。
受信ユニット102のローカル発振器又はクロックの周波数が、一又は複数の実施形態の上述した技術にしたがって、衛星104の周波数合成器の安定性及び精度と一致するように修正されたら、伝送された周波数安定性及び精度を有するローカルクロック周波数を種々の用途、例えばネットワークの同期化、又はGPS、iGPS(屋内GPS)、又はaGPS(支援GPS)等の測位システムの補助として使用することができる。
図6に、本発明の一実施形態による、閉塞された(例えば減衰された、又は妨害された)環境においてナビゲーション目的でクロック精度及び安定性を伝送する方法を示す。図6の方法は図1に示すシステム100で実行可能であるが、この実施形態では、例えばネットワーク108を介して提供される追加の支援情報が利用不可能であることが想定され得る。
図6の方法を使用した、受信ユニット102のローカル発振器の周波数の較正は、例えばイリジウム衛星のネイティブL−バンドバースト構造信号等を使用することによって、上述したように追加の支援情報の提供なしに、達成することが可能である。様々な実施形態において、衛星104は例えばイリジウム等のLEO衛星であってよく、衛星106はGPS衛星であってよい。上記実施形態では、イリジウム衛星は1610MHz〜1625MHzのLバンド構造による周波数を使用することが知られている。GPS搬送波もまたLバンドにあり、1176.45MHz(L5)、1227.60MHz(L2)、1381.05MHz(L3)、及び1575.42MHz(L1)の周波数に集中している。イリジウムとGPSの周波数が近接しているため、受信ユニット102は、余分なアンテナを必要とせずに、イリジウム衛星システム及びGPS衛星システムの両方の衛星システムからともに信号を受信することが可能であり得る。イリジウム衛星によって提供されるLバンド信号は、約10マイクロ秒の精度でUTC時刻と結び付けることができる。Lバンドのイリジウム衛星信号は、180ミリ秒(0.18秒)のメッセージフレームによって構造化されている。したがって、イリジウム衛星の信号のLバンドメッセージフレームのエッジを決定することにより、正確な時刻設定情報を得ることができる。
ステップ602において、(例えば、Lバンドのイリジウム衛星信号によって実行される時の)衛星104からの信号105の送信フレーム構造を受信ユニット102によって検出することができる。明確に定義された又は精製されたコード(例:時刻伝送構造メッセージ)がない場合においてさえも、受信ユニット102はイリジウムからの送信信号のLバンドフレームを検出することが可能である。この実施形態においてはネットワーク108からの追加の支援情報を利用することができないと想定されるため、受信ユニット102は例えば式(1)の「時刻」項等の特定時刻の連続的な予測又は推定値を用意する。十分な事前知識に基づき、時刻推定値の数値はしばしば妥当な数値内に収まり得る。例えば、イリジウムのフレーム構造のうち100フレーム内にGPS秒が結集される。したがって、時刻推定値又は予測値の数値は100に制限され得る。このように、衛星104のフレームエッジの単純な知識により、(例えば本実施例につき100等の)妥当な範囲の複数の時刻推定値が要求されるため、GPSの処理が大幅に改善され得る。
ステップ604において、連続推定値が生成された後に、受信ユニット102のローカルクロックを、例えば第1衛星等の衛星104の信号105のフレーム構造に同調させることができる。この調節は、例えば復調された時刻伝送構造信号の処理データにおいて検出された位相誤差等を使用して行うことができる。位相誤差を前述した位相固定ループプロセスに入力して、信号105のフレーム構造と、受信ユニット102のローカルクロックとの間の周波数/時刻を同調させることができる。
ステップ606において、少なくとも一つの時刻推定値が、例えば第2衛星等の衛星106の信号109に同調するように、フレーム構造信号にしたがってそれぞれ分離された重複時刻推定値が生成される。
ステップ608において、時刻推定値が受信ユニット102の並列相関器に供給される。この場合、受信ユニット102(例:GPS受信機)は多数の並列測位システム相関器を有することができ、これにより十分に時刻の同調が行われた時に、妨害された又は減衰された環境においてさえも、衛星106(例:GPS衛星)からの信号109(GPS信号)にロックオンすることが可能になり得る。並列相関器は次に時刻推定値にしたがって同調させることができる。
ステップ610において、衛星106の信号109に同調された時刻推定値が識別されて、受信ユニット102の衛星106からの信号109を効率的に検出する能力が大幅に改善される。受信ユニット102は次に衛星106(例:GPS衛星)からの信号を、そうでない場合には信号109が検出できない特に閉塞された環境において、ナビゲーション及び測位に使用することができる。
適用可能な場合において、本発明によって提供される様々な実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせを用いて実行することが可能である。また適用可能な場合において、本明細書に記載された様々なハードウェアコンポーネント及び/又はソフトウェアコンポーネントを、本発明の精神から逸脱することなく、ソフトウェア、ハードウェア、及び/又はソフトウェアとハードウェアの両方を含む複合コンポーネントに組み合わせることができる。適用可能な場合において、本明細書に記載される様々なハードウェアコンポーネント及び/又はソフトウェアコンポーネントを、本発明の精神から逸脱することなく、ソフトウェア、ハードウェア、又は両方を含むサブコンポーネントに分離することが可能である。さらに、適用可能な場合において、ソフトウェアコンポーネントはハードウェアコンポーネントとして実行することができ、ハードウェアコンポーネントはソフトウェアコンポーネントとして実行することができると考えられる。
本発明によるソフトウェア、例えばプログラムコード及び/又はデータは、一又は複数のコンピュータによって読み取り可能な媒体に記憶させることができる。また、本明細書に特定されたソフトウェアは、ネットワーク化された、あるいはネットワーク化されていない、一又は複数の汎用又は特殊用途コンピュータ及び/又はコンピュータシステムを使用して実行可能であると考えられる。適用可能な場合において、本明細書に記載された様々なステップの順番を変更する、又は複合ステップに組み合わせる、及び/又はサブステップに分離して本明細書に記載された機構を提供することが可能である。
上述した実施形態は例示であって、本発明を限定するものではない。また当然ながら、本発明の原理にしたがって、多数の修正及び変更も可能である。したがって、本発明の範囲は下記の請求項によってのみ定義されるものである。

Claims (15)

  1. 衛星から機器へ周波数の安定性を伝送する方法であって:
    衛星から信号を受信すること
    衛星の信号からコード位相を決定することであって、衛星がクロック周波数を有する低地球軌道(LEO)衛星であり、信号が複数のメッセージフレームを備え、各メッセージフレームが序数と固有の疑似ランダムコードを有する少なくとも1つの時刻伝送構造メッセージを有し、コード位相がメッセージフレームの序数に一致し、メッセージフレームの時刻伝送構造メッセージが固有の疑似ランダムコードにより識別されること
    支援情報を受信すること
    器のローカルクロックの周波数を較正することにより、ローカルクロック周波数を衛星クロック周波数と実質的に同期させることであって、衛星の信号の周波数をコード位相および支援情報を使用して測定することを含むこと
    含む方法。
  2. 較正することが、ローカルクロック周波数を修正して、衛星と機器の相対運動に関わるドップラーシフトを補正することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 較正することが、
    衛星信号の周波数測定値を修正して、衛星と機器の相対運動に関わるドップラーシフトを補正すること
    衛星クロック周波数を決定すること
    衛星クロック周波数と、衛星信号の修正された周波数測定値を使用して、ローカルクロック周波数の周波数修正値を生成すること
    を含む、請求項1に記載の方法。
  4. 衛星の信号が複数のメッセージフレームを含み、各メッセージフレームが時刻伝送構造メッセージを含む、請求項1に記載の方法。
  5. 各メッセージフレームが、通信データに付随するペイロードビットをさらに含む、請求項に記載の方法。
  6. コード位相を決定することが、メッセージフレームの少なくとも一つの各時刻伝送構造メッセージに固有のコードを識別することを含む、請求項に記載の方法。
  7. コードが、コードセットを有するバイナリコードであり、コードセットの異なるメンバー間の相互相関が比較的低く、コードセットの各独立したメンバーの自己相関が比較的高い、
    請求項に記載の方法。
  8. 支援情報が、衛星の軌道情報を含む、請求項1に記載の方法。
  9. 較正されたローカルクロック周波数を使用して、全地球測位システム(GPS)信号にロックオンし;
    GPS信号を使用して機器の位置を決定する
    ことをさらに含む、請求項に記載の方法。
  10. 較正することが、LEO衛星の軌道モデルと、機器のおおよその位置から距離レートを計算することを含む、請求項に記載の方法。
  11. 衛星から信号を受信するアンテナであって、衛星がクロック周波数を有する低地球軌道(LEO)衛星であり、信号が複数のメッセージフレームを備え、各メッセージフレームが序数と固有の疑似ランダムコードを有する少なくとも1つの時刻伝送構造メッセージを有するアンテナと、
    ローカルクロックと、
    衛星信号の時刻伝送構造メッセージからデータを抽出するアナログ−デジタル(A/D)変換器と、
    支援情報を記憶するメモリと、
    抽出したデータを使用してコード位相を決定するコンピュータと
    を含み、
    コード位相がメッセージフレームの序数に一致し、メッセージフレームの時刻伝送構造メッセージが固有の疑似ランダムコードにより識別され、
    コンピュータがさらにコード位相及び支援情報を使用して衛星信号の周波数を測定して、ローカルクロックの周波数修正値を決定することにより、ローカルクロック周波数を衛星のクロック周波数と実質的に同期させる、受信ユニット。
  12. 周波数の修正値が、衛星と受信ユニットの相対運動に関わるドップラーシフトを補正するために、衛星信号の周波数測定値に対するドップラー周波数修正値を含む、
    請求項11に記載の受信ユニット。
  13. 支援情報が衛星軌道の天体位置表を含み、
    支援情報が受信ユニットのおおよその位置を含む、
    請求項11に記載の受信ユニット。
  14. 時刻伝送構造メッセージがコードセットを有するバイナリコードを含み、コードセットの異なるメンバー間の相互相関は比較的低く、コードセットの各独立したメンバーの自己相関は比較的高く、コードセットの各メンバーにより時刻伝送構造メッセージのメッセージフレームが独自に識別される、請求項11に記載の受信ユニット。
  15. メッセージフレームの識別により、コード位相が決定され、
    支援情報が、タイムスロットオフセットと、衛星から受信ユニットまでの距離を含む、
    請求項11に記載の受信ユニット。
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