JP5682164B2 - 包装袋 - Google Patents

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本発明は、包装袋に関するものである。特に、過酸化水素を含む水性液体を包装する包装袋に関するものである。
染毛剤(脱色剤を含む)や、パーマ液には、二剤式のものがあり、二剤うちの1剤は過酸化水素を含む水性液体からなっているものがある。染毛剤(脱色剤を含む)では、使用前に酸化染料を含む第1剤と、過酸化水素を含む水性液体からなる第2剤を混合して、使用する。
一方、パーマ液の場合は、第1剤で毛髪を処理し柔軟にさせ、毛髪の形を整えた後、過酸化水素を含む水性液体からなる第2剤で処理をして、毛髪のウェーブを固定する。いずれにしても、二剤うちの1剤は過酸化水素を含む水性液体からなっている染毛剤(脱色剤を含む)や、パーマ液がある。
過酸化水素を含む水性液体は、保存中に過酸化水素が分解して酸素と水が発生して、発生した酸素により、包装が膨れてしまう恐れがある。また、包装中より水蒸気が包装外へ逃げてしまうと、過酸化水素やその他の成分の濃度が上がってしまう恐れがある。
このような、過酸化水素を含む水性液体を包装する包装袋として、基材層とバリア層とヒートシール層とから構成された積層体からなり、該積層体の水蒸気透過度が2g/m2・24hr以下、気体透過度が0.5cc/m2・24hr以上である積層体から形成された包装袋があった(特許文献1)。
そして、この包装袋の積層体の層構成として、蒸着した、ポリエチレンテレフタレートフィルムあるいはナイロンフィルムを、基材層とバリア層として、低密度ポリエチレンをヒートシール層とした積層体や、ポリエチレンテレフタレートフィルムあるいはポリエチレンテレフタレートフィルムにナイロンフィルムを中間層として、蒸着した直鎖状低密度ポリエチレンをヒートシール層とした積層体が例示されている。
また、酸素透過率が過酸化水素の分解により発生する単位時間当りの酸素発生量より大きく、かつ水蒸気透過率が単位時間当たりの過酸化水素の分解する質量を過酸化水素の含有率で除した値に略等しく設定されたフィルムからなる容器があった(特許文献2)。
そして、このフィルムとして、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ナイロンフィルム及びポリエチレンフィルムを積層してなる積層フィルムを含むこと、また、ポリエチレンテレフタレートフィルムとナイロンフィルムの間に酸化シリコンの蒸着層を備えることも記載されている。
また、このフィルムの他のものとして、ポリエチレンテレフタレートフィルム、エチレンビニルアルコール共重合樹脂フィルム及びポリエチレンフィルムを積層してなる積層フィルムを含むことも記載されている。
公知文献を以下に示す。
特開2003−16632号公報 特開2003−267454号公報
過酸化水素を含む水性液体を収納する包装袋は、ガス透過が大きすぎると包装袋内の過酸化水素の分解が進み、ガス透過が小さいと、過酸化水素が分解して発生した酸素が包装内に溜まり、包装袋を膨張させる。また、水蒸気透過が多いと、包装袋内の水分が逃げてしまう。
本発明は、過酸化水素を含む水性液体を収納して保存しても、過酸化水素の濃度変化のないまたは少ない包装袋を提供することを課題とする。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、請求項1の発明は、過過酸化水素を含む水性液体を収納する包装袋であって、
包装袋の外側より、ポリエチレンテレフタレート層、ナイロン層、密度が0.950g/cm以上の高密度ポリエチレン層、密度が0.930g/cm以上の直鎖状低密度ポリエチレン層が順次積層された積層フィルムからなり、
前記直鎖状低密度ポリエチレン層の厚みが、30μmから80μmの高密度ポリエチレン層の厚みより、厚いことを特徴とする包装袋である。
本発明の包装袋は、密度が0.950g/cm以上の高密度ポリエチレン層をシーラント層の密度が0.930g/cm以上の直鎖状低密度ポリエチレン層の外側に設けてあるので、水蒸気透過性が小さくなり、包装袋内の水分が逃げにくくなる。一方、ガス透過性は殆ど変わらないので、過酸化水素が分解して発生した酸素が包装内に溜まり、包装袋を膨張させることがない。
そのため、過酸化水素を含む水性液体を収納して保存しても、過酸化水素の濃度変化をなくすか、または、少なくすることができる
本発明はさらに、高密度ポリエチレン層の厚みが30μm以上、80μm以下としているので、水蒸気透過性が適切に高められる。また、直鎖状低密度ポリエチレン層の厚みを、高密度ポリエチレン層の厚みより厚くしているので、シール性と柔軟性があり、包装袋としての物性を保持できる。
本発明の請求項の発明は、前記直鎖状低密度ポリエチレン層に酸化防止剤が配合され、前記酸化防止剤が、リン系酸化防止剤の重量比率をフェノール系酸化防止剤より、多くした混合酸化防止剤、あるいはフェノール系酸化防止剤とリン系酸化防止剤の双方の構造を有する酸化防止剤であることを特徴とする請求項1に記載の包装袋である。
本発明はさらに、直鎖状低密度ポリエチレン層に配合された酸化防止剤が、リン系酸化防止剤の重量比率をフェノール系酸化防止剤より、多くした混合酸化防止剤、あるいは、フェノール系酸化防止剤とリン系酸化防止剤の双方の構造を有する酸化防止剤であるので、収納した過酸化水素を含む水性液体の過酸化水素により、酸化防止剤が黄変することがなく、包装袋が黄ばむことがない。
本発明の包装袋は、過酸化水素を含む水性液体を収納して保存しても、過酸化水素の濃度変化を起こさないか、あるいは起こしても少なくする事ができる。
本発明の包装袋の一例に用いられる積層フィルムの層構成を模式的に断面で示した説明図である。
以下本発明を実施するための形態につき説明する。
図1は、本発明の包装袋の一例に用いられる積層フィルムの層構成を模式的に断面で示した説明図である。
図1のように、本発明の包装袋の一例に用いられる積層フィルム1は、包装袋の外側より、ポリエチレンテレフタレート層2、ナイロン層3、密度が0.950g/cm以上の高密度ポリエチレン層4、密度が0.930g/cm以上の直鎖状低密度ポリエチレン層5が順次積層されている。各層の間には、必要に応じて図示していない接着層を設けても良い。
ポリエチレンテレフタレート層2は、2軸延伸したポリエチレンテレフタレートフィルムを用いることができる。厚さは、7μmから50μmのものが好適に使用できる。さらに好ましくは12μmから25μmが使用できる。
ナイロン層3は、2軸延伸したナイロンフィルムを用いることができる。厚さは、15μmから25μmのものが好適に使用できる。そして、ポリエチレンテレフタレート層2の2軸延伸したポリエチレンテレフタレートフィルムと、ナイロン層3の2軸延伸したナイロンフィルムは、ドライラミネート用の接着剤を接着層として、積層することができる。
また、ポリエチレンテレフタレート層2とナイロン層3を共押出フィルムで用いることができる。この場合、接着層として、接着性樹脂を用いる。T型ダイスを用い溶融状態で接着性樹脂を挟んでポリエチレンテレフタレートとナイロンを積層して押出し、製膜することによって、共押出フィルムを作ることができる。
密度が0.950g/cm以上の高密度ポリエチレン層4は、高密度ポリエチレンフィルムを使用することができる。高密度ポリエチレンフィルムは、インフレーションなどで製膜することができる。
高密度ポリエチレンの密度は一般的に、0.942g/cm以上、0.960g/cm以下であるが、本発明においては、0.950g/cm以上の密度の高密度ポリエチレンを用いて、水蒸気透過性をより低くしている。
高密度ポリエチレンには、酸化防止剤として、フェノール系酸化防止剤と、リン系酸化防止剤を併用する。例えば、フェノール系酸化防止剤として、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を用い、リン系酸化防止剤として、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイトを用いる。重量比でリン系酸化防止剤をフェノール系酸化防止剤より多く用いる。比率として1:1.5から1:3程度が好ましい。これにより、過酸化水素が直鎖状低密度ポリエチレン層5を透過して高密度ポリエチレン層4に達しても、高密度ポリエチレン層4が黄変することがない。
高密度ポリエチレン層4の厚さは、30μmから80μmであることが好ましい。このようにすることによって水蒸気透過性を低くすることができる。高密度ポリエチレン層4は、ナイロン層3に接着層として、ドライラミネート用接着剤を介して積層する。また、接着層として、ポリエチレン系の樹脂を用いて、サンドイッチラミネーション法によって積層しても良い。
密度が0.930g/cm以上の直鎖状低密度ポリエチレン層5は、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを用いることができる。直鎖状低密度ポリエチレンフィルムは、インフレーションやT型ダイスを用いた押出製膜法などで製膜することができる。尚、直鎖状低密度ポリエチレンの密度は、一般的には、0.94g/cm以下である。
直鎖状低密度ポリエチレン層5に用いる直鎖状低密度ポリエチレンには、酸化防止剤として、フェノール系酸化防止剤と、リン系酸化防止剤を併用する。重量比でリン系酸化防止剤をフェノール系酸化防止剤より多く用いる。比率として1:1.5から1:3程度が好ましい。
または、フェノール系酸化防止剤と、リン系酸化防止剤の構造を併せ持つ、酸化防止剤を用いても良い。このような酸化防止剤を用いることによって、過酸化水素による直鎖状低密度ポリエチレン層5の黄変を防ぐことができる。
直鎖状低密度ポリエチレン層5の厚さは、30μmから80μmの高密度ポリエチレン層4の厚さより、厚いことが好ましい。このようにすることによって、高密度ポリエチレン層4の硬さを緩和し、包装袋としての柔軟性を得ることができ、また、高いシール性も得られる。
直鎖状低密度ポリエチレン層5は、高密度ポリエチレン層4に接着層としてのドライラミネート用接着剤を介して積層する。また、接着層として、ポリエチレン系の樹脂を用いて、サンドイッチラミネーション法によって積層しても良い。
この積層フィルム1を用いて、直鎖状低密度ポリエチレン層5同士を対向させて重ね合わせ、周縁部をシールすることによって、本発明の包装袋の一例を得ることができる。
包装袋の形状は、3方シール袋や4方シール袋、あるいは、袋に厚みを持たせてコンパクトにしたガゼット袋やスタンディングパウチなどを採用することができる。また、過酸化水素を含む水性液体が開封したときに、手に付かないように、口栓付きの袋にすることが好ましい。特に、口栓付きガゼット袋や、口栓付きスタンディングパウチがより好ましい。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
<実施例1>
12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、15μmの2軸延伸ナイロンフィルム、70μmの高密度ポリエチレンフィルム、100μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを用意して、それぞれの間をドライラミネート用接着剤を介して、積層フィルム1を得た。
高密度ポリエチレンフィルムの高密度ポリエチレンは、密度が0.956g/cmで、酸化防止剤として、フェノール系酸化防止剤である、BASFジャパン株式会社のイルガノックス(登録商標)1010と、リン系酸化防止剤である、同社のイルガフォス(登録商標)168とを1:2の重量割合で混合して、1200ppm添加してある。イルガノックス(登録商標)1010は、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]であり、イルガフォス(登録商標)168は、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイトである。
直鎖状低密度ポリエチレンフィルムの直鎖状低密度ポリエチレンは、密度が0.935g/cmで、酸化防止剤として、フェノール系酸化防止剤とリン系酸化防止剤の双方の構造を有する酸化防止剤である、住友化学株式会社のスミライザー(登録商標)GPを1200ppm添加してある。スミライザー(登録商標)GPは、6‐tert‐ブチル‐4‐[3‐[(2,4,8,10‐テトラ‐tert‐ブチルジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン‐6‐イル)オキシ]プロピル]‐2‐メチルフェノールである。
この積層フィルム1を用いて、4方シール袋(寸法160mm×250mm)を作成し、実施例1の包装袋とした。
<実施例2>
ポリエチレンテレフタレート樹脂とナイロン樹脂、及び、接着性樹脂を用意し、T型ダイスを用い溶融状態で積層して押出し、12μmのポリエチレンテレフタレート層2、3μmの接着性樹脂層、15μmのナイロン層3からなる3層の共押出フィルムを製膜した。尚、接着性樹脂として、三菱化学株式会社のモディック(登録商標)を用いた。
この共押出フィルムのナイロン層3の面に別途用意した70μmの高密度ポリエチレンフィルム、100μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムをそれぞれ、ドライラミネート用接着剤を介して、積層フィルム1を得た。
高密度ポリエチレンフィルムの高密度ポリエチレンは、密度が0.956g/cmで、酸化防止剤として、フェノール系酸化防止剤である、BASFジャパン株式会社のイルガノックス(登録商標)1010(ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート])と、リン系酸化防止剤である、同社のイルガフォス(登録商標)168(トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイト)とを1:2の重量割合で混合して、1200ppm添加してある。
直鎖状低密度ポリエチレンフィルムの直鎖状低密度ポリエチレンは、密度が0.935g/cmで、酸化防止剤として、フェノール系酸化防止剤である、BASFジャパン株式会社のイルガノックス(登録商標)1010(ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート])と、リン系酸化防止剤である、同社のイルガフォス(登録商標)168(トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイト)とを1:2の重量割合で混合して、1200ppm添加してある。
この積層フィルム1を用いて、4方シール袋(寸法160mm×250mm)を作成し、実施例2の包装袋とした。
以下に本発明の比較例について説明する。
<比較例1>
12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、15μmの2軸延伸ナイロン
フィルム、150μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを用意して、それぞれの間をドライラミネート用接着剤を介して、積層フィルム1を得た。
直鎖状低密度ポリエチレンフィルムの直鎖状低密度ポリエチレンは、密度が0.925g/cmで酸化防止剤として、フェノール系酸化防止剤である、BASFジャパン株式会社のイルガノックス(登録商標)1076(オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)と、リン系酸化防止剤である、同社のイルガフォス(登録商標)168(トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイト)とを2:1の重量割合で混合して、1200ppm添加してある。
この積層フィルム1を用いて、4方シール袋(寸法160mm×250mm)を作成し、比較例1の包装袋とした。
<比較例2>
アルミナが蒸着された12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、15μmの2軸延伸ナイロンフィルム、150μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを用意して、それぞれの間をドライラミネート用接着剤を介して、積層フィルム1を得た。尚、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムは、比較例1に用いたものと同じものを用いた。
この積層フィルム1を用いて、4方シール袋(寸法160mm×250mm)を作成し、比較例2の包装袋とした。
実施例1、2および比較例1、2の包装袋の積層フィルムの水蒸気透過率と酸素透過率を表1に示す。
Figure 0005682164
実施例1、2および比較例1、2の包装袋に過酸化水素を含む水性液体を1000ml充填して、40℃で3ヶ月保存して、1ヶ月毎に以下の評価を行った。
<包装袋の膨張>
包装袋が膨張しているかどうかを目視で検査した。明らかに膨張しているものを×とし、それ以外を○とした。その結果を表2に示す。
<包装袋の黄変>
包装袋が黄変しているかどうかを目視で検査した。明らかに黄変しているものを×とし、それ以外を○とした。その結果を表3に示す。
<充填した水性液体の過酸化水素濃度>
過酸化水素濃度を測定した。そして、過酸化水素濃度が5.90重量%を超えてしまったものの評価を×とした。それ以外を○とした。その結果を表3に示す。
Figure 0005682164
Figure 0005682164
Figure 0005682164
以下に実施例と比較例との比較結果について説明する。
<比較結果>
実施例1及び実施例2は、包装袋の膨張や、包装袋の黄変もなく、また、充填した水性液体の過酸化水素濃度の変化も抑えられており、良好な結果となった。また、包装袋としてシール性と柔軟性があり、包装袋としての物性も良好であった。
他方、比較例1は、包装袋の膨張はなかったものの、包装袋の黄変が2ヶ月後に発生しており、また、充填した水性液体の過酸化水素濃度が、2ヶ月後に5.93重量%になり、3ヶ月後では6.00重量%となって、上昇してしまい、過酸化水素を含む水性液体を収納する包装袋には適さないことがわかった。
比較例2は、2ヶ月後に包装袋の膨張が起こり、過酸化水素を含む水性液体を収納する包装袋には適さないことがわかった。そのため2ヶ月保存後の包装袋の黄変や、充填した水性液体の過酸化水素濃度の測定は行わなかった。
1・・・積層フィルム
2・・・ポリエチレンテレフタレート層
3・・・ナイロン層
4・・・高密度ポリエチレン層
5・・・直鎖状低密度ポリエチレン層

Claims (2)

  1. 過酸化水素を含む水性液体を収納する包装袋であって、
    包装袋の外側より、ポリエチレンテレフタレート層、ナイロン層、密度が0.950g/cm以上の高密度ポリエチレン層、密度が0.930g/cm以上の直鎖状低密度ポリエチレン層が順次積層された積層フィルムからなり、
    前記直鎖状低密度ポリエチレン層の厚みが、30μmから80μmの高密度ポリエチレン層の厚みより、厚いことを特徴とする包装袋。
  2. 前記直鎖状低密度ポリエチレン層に酸化防止剤が配合され、前記酸化防止剤が、リン系酸化防止剤の重量比率をフェノール系酸化防止剤より、多くした混合酸化防止剤、あるいはフェノール系酸化防止剤とリン系酸化防止剤の双方の構造を有する酸化防止剤であることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
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