JP5679475B2 - 音量調整装置及び音量調整方法 - Google Patents

音量調整装置及び音量調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、音量調整装置及び音量調整方法に関する。より具体的には、本発明は、音声サービスの音量制御に係る技術であり、音声サービス利用時の受信側端末の状態に応じた自律的な音量制御技術に関する。
従来の音声サービスでは、端末に入力される音量等は電話機通話品質標準規格等として規定されている。このような標準規格等に従って、端末に入力される音声は、予め決まった音量になるように調整されている。このため、異なる音声サービスの利用や異なる端末との通信において、音が飽和したりすることはなく、また、背景にどうしても乗ってしまうノイズ量が過度に大きくなることはない。また、音声品質の評価においても、出力された音を評価に適する音量に変更させて評価すればよい(非特許文献1及び2参照)。
ITU-T勧告P.800,"Methods for subjective determination of transmission quality" ITU-T勧告P.862.3,"Application guide for objective quality measurement based on Recommendations P.862, P.862.1 and P.862.2" AudioManager, http://developer.android.com/reference/android/media/AudioManager.html スマホ端末を遠隔で操作・管理できるアプリ「Webkey」 http://juggly.cn/archives/9544.html ITU-T勧告P.862,"Perceptual evaluation of speech quality" ITU-T勧告P.863,"Perceptual Objective Listening Quality Assessment"
しかしながら、近年のモバイル端末等の端末側上で動作する各種IP(Internet Protocol)系の音声アプリケーション等の音声サービスにおいては、適切な音量レベルが固定されていない。すなわち、利用する音声サービスや相手側の端末によって適切な音量レベルが異なるため、音割れや雑音が発生する可能性が存在し、通信品質が安定しないという問題がある。特に、通話品質をリアルタイムにフィールドでテストする場合において、主観品質や客観品質を問わず、評価対象となる送受信端末や通信路等からなる評価対象系の最良の品質を正確かつ安定に評価することが難しいという問題がある。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、IP系の音声アプリケーション等の音声サービスにおいて、適切な音量レベルを決定することを目的とする。
また、ユーザが受信側端末の音量を変更できることを考慮して、本発明は、受信側端末の音量を自律的に制御することを目的とする。
本発明の一形態に係る音量調整装置は、
ネットワークを経由した音声サービスにおいて音声信号の音量を調整する音量調整装置であって、
送信側端末に入力する音声信号の音量を変化させて当該音声信号を出力する音声信号出力部と、
受信側端末から出力された音声信号の音量変化に基づいて、送信側端末に入力する音声信号の音量設定値を最適化する音声信号分析部と、
を有する。
本発明の一形態に係る音量調整方法は、
ネットワークを経由した音声サービスにおいて音声信号の音量を調整する音量調整装置における音量調整方法であって、
前記音量調整装置の音声信号出力部が、送信側端末に入力する音声信号の音量を変化させて当該音声信号を出力するステップと、
前記音量調整装置の音声信号分析部が、受信側端末から出力された音声信号の音量変化に基づいて、送信側端末に入力する音声信号の音量設定値を最適化するステップと、
を有する。
本発明の一形態に係るプログラムは、
ネットワークを経由した音声サービスにおいて音声信号の音量を調整する音量調整装置として、コンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該コンピュータを
送信側端末に入力する音声信号の音量を変化させて当該音声信号を出力する手段、及び
受信側端末から出力された音声信号の音量変化に基づいて、送信側端末に入力する音声信号の音量設定値を最適化する手段、
として機能させる。
本発明によれば、IP系の音声アプリケーション等の音声サービスにおいて、適切な音量レベルを決定することが可能になる。
本発明の第1実施例に係る音量調整装置の構成図 本発明の第1実施例に係る音量調整装置において音量の設定値を導出する方法を示すフローチャート 本発明の第1実施例において最適な音量の設定値を導出するための説明図 本発明の第1実施例において音量を変化させるときに用いる設定値の例 本発明の第2実施例に係る音量調整装置の構成図 本発明の第3実施例に係る音量調整装置において音量の設定値を導出する方法を示すフローチャート 本発明の第3実施例において最適な音量の設定値を導出するための説明図 本発明の第4実施例に係る音量調整装置の構成図 本発明の第4実施例に係る音量調整装置において受信側端末の音量を設定する方法を示すフローチャート 本発明の第4実施例においてSN比を計算するときに用いる有音領域及び無音領域を示す図 本発明の第4実施例において受信側端末の音量の最適な設定値を示す図 本発明の第5実施例に係る音量調整装置の構成図
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
<第1実施例>
本発明の第1実施例では、IP系の音声アプリケーション等の音声サービスにおいて、適切な音量レベルを決定する手法について説明する。なお、適切な音量レベルとは、音量調整装置から送信側端末に出力される音声信号の音量を変化させた際に、受信側端末において音声信号の変化に追随する最も大きな音量を示す。
図1に、本発明の第1実施例に係る音量調整装置100の構成図を示す。音量調整装置100は、ネットワークを経由した音声サービスにおいて音声信号の音量を調整する装置である。IP系の音声アプリケーション等の音声通話品質の評価を例に挙げると、音量調整装置100は、音声通話品質の評価において適切な音量レベルを決定する装置である。図1に示す通り、音声通話品質の評価対象は、送信側端末200と、受信側端末300と、ネットワーク400とから構成される。送信側端末200と受信側端末300とは、予め通話状態となっているものとする。
音量調整装置100は、音声信号出力部10と、音声信号分析部20とから構成される。
音声信号出力部10は、音声通話品質の評価対象となる評価対象系の構成要素の一つである送信側端末200に入力する音声信号1を出力する。音声信号1は、受信側端末300での受信音量を確認するための音量確認用の信号である。
音声信号分析部20は、送信側端末200から送信されてネットワーク400を経由して受信側端末300で受信された音声信号1がデコードされた音声信号3を受け取る。
音声信号分析部20は、受信側端末300から出力された音声信号3の音量変化に基づいて、送信側端末に入力する音声信号1の音量設定値を最適化する。音声信号分析部20は、この最適化された音量設定値を設定値5として音声信号出力部10に出力する。設定値5は、IP系の音声アプリケーション等の音声通話品質の評価用の音量に対応する。この最適な音量の設定値5は、以下に詳細に説明するように、受信側端末300から出力された音声信号の音量変化が飽和状態になったか否かを分析することにより導出される。例えば、最適な音量の設定値5の導出には、音声信号3の音量変化の飽和状態を分析して音量変化の開始から音量変化が飽和(停止)するまでの時間長を導出し、この時間長を基に予め定められた最適な設定値5を導出する方法もある。
音声信号分析部10は、この設定値5が示す音量に設定された評価用の音声信号2を出力する。評価用の音声信号2は、主観品質評価又は客観品質評価の際に、受信側端末300から出力された音声信号と比較される。
図2を参照して、本発明の第1実施例に係る音量調整装置100において音量の設定値5を導出する方法について詳細に説明する。
ステップS101において、音声信号出力部10は、受信側端末300での受信音量を確認するための音量確認用の音声信号1を、音声通話品質の評価対象となる評価対象系の構成要素の一つである送信側端末200に出力する。ここで、音量確認用の音声信号1は、ある特定の信号レベルにおいてその音量を測定済みの信号とする。ここで、音量確認用の音声信号1として正弦波信号を用いると信号が安定しているため正確に分析することができる。また、音声信号1は平均実効レベル、最大音量等の信号特徴量が事前に把握されているものとする。
図3に示すように、音声信号出力部10は、音声信号1の音量の設定値を基準値(本実施例では、音量0)から予め定めた特定の音量(時刻Cにおける音量)まで増加させて、音声信号1を出力する。ここでは、音量0からの変化のさせ方は予め決められているものとする。例えば、音量は、音量0から始まり、音量変化の開始時間からの時間に比例して増加する。
音声信号出力部10から出力された音声信号1は、送信側端末200からネットワーク400を経由して受信側端末300に音声データとして送られ、受信側端末300でデコードされ音声信号3として音声信号分析部20に入力される。
ステップS103において、音声信号分析部20は、送信側端末200から送信されてネットワーク400を経由して受信側端末300で受信された音声信号1がデコードされた音声信号3を受け取る。
ステップS105において、音声信号分析部20は、受信端末300から出力された音声信号3の音量の変化量を時系列で分析する。そして、音声信号分析部20は、音声信号3の音量変化が飽和状態になるまでの変化時間を導出し、当該変化時間に応じた、音声信号出力部10が出力する音声信号1の音量の最適値である設定値5を導出する。更に、音声信号分析部20は、設定値5を音声信号出力部10に出力する。
ここで、設定値5を導出する具体例について、図3を参照して説明する。上記のように、音声信号出力部10は、音量0から予め定めた特定の時刻(C)まで音量を増加させる。このとき、増加幅は任意である。また、音量の変化は連続的でもよく、不連続的でもよい。音声信号分析部20は、音声信号1の音量の増加に伴い、受信側端末300から出力された劣化音声である音声信号3において、音量が飽和する時刻(B)を分析する。具体的には、音声信号分析部20は、音量が0から変化した点を音量変化開始時刻(A)とし、単位時間当たりの音量の変化量を計算する。そして、音量が飽和して変化量が0になる時を音量変化終了時刻(B)とする。ここで、音声信号分析部20は、音量変化開始時刻(A)と音量変化終了時刻(B)の時間差から変化時間(D)を導出し、この音声信号3における変化時間(D)をもとに設定値5を導出する。
設定値5の導出には、図4に示す対応リストが用いられてもよい。図4の対応リストは、予め設定された音量測定による変化時間(D)と設定値5との関係を示す。例えば、変化時間(D)が1である場合、設定値5は10になり、変化時間(D)が2である場合、設定値5は20になる。設定値5は、評価用の音声信号2の音量変化を加味して、飽和状態を超えないような値としてもよい。例えば、変化時間(D)が2である場合、設定値5から飽和状態を超えないような安全な値(例えば、10の値)を減算し、設定値5を10としてもよい。図4では、設定値5を10ステップ刻みとしているが、設定値5の精度を向上させるために、ステップを更に細かく刻んでもよい。
ステップS107において、音声信号出力部10は、音声信号分析部20から音量の設定値5を受け取ると、その設定値5に出力音量を設定した評価用の音声信号2を出力する。
ここで、評価用の音声信号2と音量確認用の音声信号1は音量が同一であり、設定値5に設定した出力音量は同音量となる。
<第2実施例>
次に、第2実施例では、外部からの音を評価用の音声信号2として利用する場合について説明する。
図5に、本発明の第2実施例に係る音量調整装置100の構成図を示す。第2実施例に係る音量調整装置100は、音声信号出力部10が外部音声信号2'を利用する点を除き、図1の構成図と同じである。第1実施例では、評価用の音声信号2は、音量確認用の音声信号1の音量を設定値5で示す音量に設定したものである。これに対して、第2実施例では、評価用の音声信号2は、外部音声信号2'を利用する。
この場合、音声信号出力部10は、第1実施例に従って設定値5の情報を受け取り、外部音声信号2'の出力音量を設定する。この設定では、音声信号出力部10は、外部音声信号2'が設定値5に相当する最適な音量の信号となっていることを確認し、設定値5に相当する最適な音量の信号となった外部音声信号2'を評価用の音声信号2として出力する。つまり、評価用の音声信号2とした設定値5に相当する最適な音量に設定した外部音声信号2'は、設定値5を用いた場合の音量確認用の音声信号1と音量がそろうことになる。
<第3実施例>
次に、第3実施例では、音声信号分析部20において、音量確認用の音声信号1と受信側端末から出力された音声信号3とを比較して、設定値5を導出する場合について説明する。
本発明の第3実施例に係る音量調整装置100は、図1と同様に構成される。
音声信号出力部10は、送信端末200に音声信号1を出力すると共に、音量調整装置100の構成要素である音声信号分析部20に音声信号1を出力する。
音声信号分析部20は、音声信号1と、送信側端末200から送信されてネットワーク400を経由して受信側端末300で受信された音声信号1がデコードされた音声信号3を受け取る。
音声信号分析部20は、以下に詳細に説明するように、送信側端末200に入力した音声信号の単位時間当たりの音量変化と、受信側端末から出力された音声信号の単位時間当たりの音量変化とを比較することにより、最適化された音量設定値を導出する。音声信号分析部20は、この最適化された音量設定値を設定値5として音声信号出力部10に出力する。
図6を参照して、本発明の第3実施例に係る音量調整装置100において音量の設定値5を導出する方法について詳細に説明する。
ステップS201において、音声信号出力部10は、受信側端末300での受信音量を確認するための音量確認用の音声信号1を、音声通話品質の評価対象となる評価対象系の構成要素の一つである送信側端末200と、音量調整装置100の音声信号分析部20とに出力する。
音声信号出力部10から出力された音声信号1は、送信側端末200からネットワーク400を経由して受信側端末300に音声データとして送られ、受信側端末300でデコードされ音声信号3として音声信号分析部20に入力される。
ステップS203において、音声信号分析部20は、送信側端末200から送信されてネットワーク400を経由して受信側端末300で受信された音声信号1がデコードされた音声信号3を受け取る。
ステップS205において、音声信号分析部20は、受信端末300から出力された音声信号の音量変化が飽和状態になったか否かを判断する。
ここで、音声信号の音量変化が飽和状態になったか否かを判断する具体例について、図7を参照して説明する。音声信号出力部10は、音声信号1の音量を変化(減少又は増加)させる。このとき、変化幅は任意である。また、音量の変化は連続的でもよく、不連続的でもよい。音声信号分析部20は、音声信号1の単位時間当たりの音量の変化量と、受信側端末300から出力された劣化音声である音声信号3の単位時間当たりの音量の変化量とを比較する。音声信号1の単位時間当たりの音量の変化量と、音声信号3の単位時間当たりの音量の変化量との差が閾値を上回る場合、音声信号分析部20は、音量が飽和したと判断する。例えば、図7において時刻0〜1では、音声信号1の音量変化量と音声信号3の音量変化量との差はほとんどないが、時刻8〜9では、音声信号1の音量変化量と音声信号3の音量変化量との差は大きくなる。この時刻9において、音声信号分析部20は、音量変化が飽和状態になったと判断する。
音量変化が飽和状態になっていない場合、ステップS207において、音声信号出力部10は、音声信号1の音量を変化させる。音声信号1の音量は、音声信号分析部20からの指示によって制御されてもよい。音声信号1の音量の変化のさせ方は任意である。
音量変化が飽和状態になった場合、ステップS209において、音声信号分析部20は、飽和状態の直前の音量を最適な音量の設定値5とする。図7の例では、飽和状態の時刻9の直前の時刻8の音量を最適な音量の設定値5とする。そして、音声信号分析部20は、設定値5を音声信号出力部10に出力する。
ステップS211において、音声信号出力部10は、音声信号分析部20から音量の設定値5を受け取ると、その設定値5に出力音量を設定した評価用の音声信号2を出力する。ここで、評価用の音声信号2と音量確認用の音声信号1は音量が同一であり、設定値5に設定した出力音量は同音量となる。
なお、第3実施例においても、第2実施例のように外部からの音を評価用の音声信号2として利用することも可能である。
<第4実施例>
次に、第4実施例では、音量調整装置100が受信側端末300の音量を遠隔で制御する場合について説明する。受信側端末300の音量は、受信側端末300において受信音量の端末設定を変更した際の信号対雑音量を基に最良の品質となる設定値に設定される。なお、本実施例では、音量調整装置100が受信側端末300の音量変化を制御するアプリケーションを受信側端末300に予めインストールしておけるものとする。例えば、受信側端末300の音量変化を制御するアプリケーションとして、AudioManagerのライブラリ(非特許文献3参照)を利用して、スマートフォン端末を遠隔で操作できるアプリケーションが存在する(非特許文献4参照)。
図8に、本発明の第4実施例に係る音量調整装置100の構成図を示す。第4実施例に係る音量調整装置100は、音声信号分析部20が受信側端末300に対して音量の設定値7を設定する点を除き、図1の構成図と同じである。
音声信号分析部20は、受信側端末300の音量設定値を(一定値毎に)変化させ、受信側端末300から出力された音声信号の信号対雑音比(SN比)を導出する。SN比は、音量設定値の変更毎に変更後の音声信号3の有音領域の信号レベルと無音領域の信号レベルとを比較して導出できる。音声信号分析部20は、導出された信号対雑音比に基づいて、受信側端末300に設定する音量設定値7を導出する。すなわち、受信側端末300が出力する音声信号3の出力音量の設定値を変化させ、変化させた設定値の中で、雑音の影響が最も少なくなる設定値7を導出する。そして、音声信号分析部20は、受信側端末300の音量変化を制御するアプリケーションを利用して、その設定値7で受信側端末300の音量を変更する。これにより、受信端末側300から出力される音声信号3に定常的に加わる雑音の影響が最小化される。ここで、音声信号3に定常的に加わる雑音とは、デコードによる劣化に起因する雑音、ネットワーク転送時の損失、遅延等による雑音等が該当する。
図9を参照して、本発明の第4実施例に係る音量調整装置100において受信側端末300の音量を設定する方法について詳細に説明する。
ステップS301において、音声信号分析部20は、受信側端末側300に対し、暫定的に設定音量を設定値7とするよう要求し、当該設定値7を受信側端末300の音量に設定する。
ステップS303において、音声信号出力部10から上記の第1実施例から第3実施例に記載のように決定した設定値5が示す音量に設定された音声信号2を送信側端末200に送信する。
ステップS305において、受信側端末300は、この設定値5の音量に設定された音声信号2を受信し、音声信号3として出力する。音声信号分析部20は、受信側端末300から音声信号3を受け取る。
ステップS307において、音声信号分析部20は、音声信号3の音声信号と雑音との比であるSN比を計算する。例えば、音声信号分析部20は、図10に示すように、あらかじめ定めておいた有音/無音の判定閾値により、音声信号3を有音領域と無音領域を分離する。有音/無音の判定閾値を下回る領域を無音領域とし、有音/無音の判定閾値を上回る領域を有音領域とする。そして、音声信号分析部20は、有音領域/無音領域それぞれの平均的な信号レベルを導出し、その平均的な信号レベルからSN比を計算する。
ステップS309において、受信側端末300で設定可能な全ての設定値7に対してSN比の計算が終了したか否かが判定される。ただし、受信側端末300で設定可能な設定値7は受信側端末300に依存するため、音声信号分析部20は、事前に受信側端末300に問い合わせて取得しておいてもよい。
全ての設定値7に対してSN比の計算が終了していない場合、ステップS301において、設定値7を別の暫定的な設定値に設定し、上記のようにSN比を計算する。
全ての設定値7に対してSN比の計算が終了した場合、ステップS311において、図11に示すように、それぞれ計算されたSN比の中で最も高いSN比となる設定値7を最適な設定値とする。そして、音声信号分析部20は、受信側端末300に最適な設定値を設定する。
以上のような方法で、端末やアプリケーションに依存した音声処理の実装やマイクの特性等に合わせて、外乱要因である雑音の影響の少ない最適な音量に設定することが可能になる。
<第5実施例>
次に、第5実施例では、IP系の音声アプリケーション等の音声通話品質を評価する場合について説明する。
図12に、本発明の第5実施例に係る音量調整装置100の構成図を示す。第5実施例に係る音量調整装置100は、音声信号出力部10から出力される音声信号2および受信側端末から出力される音声信号3を、音声サービスの品質評価値を評価する客観品質評価装置500に出力する点を除き、図1の構成図と同じである。
客観品質評価装置500は、受信側端末300から出力された音声信号3と、音声信号出力部10から出力される音声信号2とに基づいて品質評価値を導出する。客観品質評価装置500は、客観評価技術(非特許文献5及び6参照)を用いて客観品質評価値を導出する装置である。例えば、客観評価値には、雑音量、とぎれ、歪み量等がある。
なお、第1実施例において記載したように、客観品質評価装置500を使用せずに、受信側端末300から出力された音声信号と、音声信号出力部10から出力される音声信号とに基づいて主観品質評価が行われてもよい。
上記の第1実施例〜第5実施例では、音量調整装置100は、端末の外部の装置として説明したが、音量調整装置100は、端末内に実装されてもよい。そして、自らの端末の最適な音量を設定する用途に利用してもよい。
<本発明の実施例の効果>
本発明の実施例によれば、IP系の音声アプリケーション等の音声サービスにおいて、適切な音量レベルを決定することが可能になる。音声サービスの品質評価において、サービス利用時の音声品質を的確に評価可能な音量に自律的な制御が可能である。
また、本発明の実施例によれば、送信側端末から出力させる信号の音量に応じて受信側端末における受信音量を自律的に制御することが可能になり、受信側端末の設定変更時の雑音量から導出した特徴を基に、受信側端末の設定変更を自律的に制御することが可能になる。その結果、端末やサービスごとの特性に応じた受信側端末における安定した通信品質の確保に向けた音量や端末設定の制御が実現できる。
例えば、各種音声サービスを様々な端末で通話して品質を評価するようなフィールドテスト(品質評価)を行う場合において、送信側端末から出力される音声信号に対し、適切な通話品質の評価が可能な音量や符号化やバッファー量などのパラメータの設定は端末や音声サービスごとによって異なり、正確かつ安定した品質評価が困難である。本発明の実施例によれば、送信側端末からの出力信号に応じ、受信側端末における受信音量を自律的に制御することにより、評価対象となる音声信号の音割れや音声成分の欠落等の発生を防ぎ、音声通話サービスの通話品質評価時の評価対象音声(品質評価用試験音声)を適切に提供及び評価することで、適切な音声通話品質の評価を効率的かつ容易に実現することが可能となる。上記のように、本発明は、主観品質評価及び客観品質評価のいずれにおいても適用可能である。
説明の便宜上、本発明の実施例に係る音量調整装置は機能的なブロック図を用いて説明しているが、本発明の実施例に係る音量調整装置は、ハードウェア、ソフトウェア又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。また、各機能部が必要に応じて組み合わせて使用されてもよい。また、本発明の実施例に係る方法は処理の流れを示すフローチャートを用いて説明しているが、本発明の実施例に係る方法は、実施例に示す順序と異なる順序で実施されてもよい。
以上、IP系の音声アプリケーション等の音声サービスにおいて、適切な音量レベルを決定するための手法について説明したが、本発明は、上記の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々の変更・応用が可能である。
100 音量調整装置
200 送信側端末
300 受信側端末
400 ネットワーク
500 客観品質評価装置
10 音声信号出力部
20 音声信号分析部

Claims (8)

  1. ネットワークを経由した音声サービスにおいて音声信号の音量を調整する音量調整装置であって、
    送信側端末に入力する音声信号の音量を変化させて当該音声信号を出力する音声信号出力部と、
    受信側端末から出力された音声信号の音量変化に基づいて、送信側端末に入力する音声信号の音量設定値を最適化する音声信号分析部と、
    を有する音量調整装置。
  2. 前記音声信号分析部は、受信側端末から出力された音声信号の音量変化が飽和状態になったか否かを分析することにより、最適化された音量設定値を導出する、請求項1に記載の音量調整装置。
  3. 前記音声信号出力部は、所定の基準値から音声信号の音量を増加させて、音声信号を出力し、
    前記音声信号分析部は、受信側端末から出力された音声信号の音量変化が所定の基準値から飽和状態になるまでの変化時間を導出し、予め設定された変化時間と音量設定値との対応テーブルから、音量設定値を導出する、請求項2に記載の音量調整装置。
  4. 前記音声信号分析部は、送信側端末に入力した音声信号の単位時間当たりの音量変化と、受信側端末から出力された音声信号の単位時間当たりの音量変化とを比較することにより、最適化された音量設定値を導出する、請求項2に記載の音量調整装置。
  5. 前記音声信号分析部は、受信側端末の音量設定値を変化させ、受信側端末から出力された音声信号の信号対雑音比を導出し、導出された信号対雑音比に基づいて、受信側端末に設定する音量設定値を導出する、請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の音量調整装置。
  6. 前記音声信号出力部は、当該音声信号出力部から出力される音声信号を、音声サービスの品質評価値を評価する品質評価装置に出力し、当該品質評価装置に対して、受信側端末から出力された音声信号と、当該音声信号出力部から出力される音声信号とに基づいて品質評価値を導出させる、請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の音量調整装置。
  7. ネットワークを経由した音声サービスにおいて音声信号の音量を調整する音量調整装置における音量調整方法であって、
    前記音量調整装置の音声信号出力部が、送信側端末に入力する音声信号の音量を変化させて当該音声信号を出力するステップと、
    前記音量調整装置の音声信号分析部が、受信側端末から出力された音声信号の音量変化に基づいて、送信側端末に入力する音声信号の音量設定値を最適化するステップと、
    を有する音量調整方法。
  8. ネットワークを経由した音声サービスにおいて音声信号の音量を調整する音量調整装置として、コンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該コンピュータを
    送信側端末に入力する音声信号の音量を変化させて当該音声信号を出力する手段、及び
    受信側端末から出力された音声信号の音量変化に基づいて、送信側端末に入力する音声信号の音量設定値を最適化する手段、
    として機能させるためのプログラム。
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