JP5677539B2 - 検出装置 - Google Patents

検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5677539B2
JP5677539B2 JP2013185689A JP2013185689A JP5677539B2 JP 5677539 B2 JP5677539 B2 JP 5677539B2 JP 2013185689 A JP2013185689 A JP 2013185689A JP 2013185689 A JP2013185689 A JP 2013185689A JP 5677539 B2 JP5677539 B2 JP 5677539B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
infrared light
ray
image
infrared
detection device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013185689A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014030751A (ja
Inventor
辻井 修
修 辻井
森下 正和
正和 森下
奥貫 昌彦
昌彦 奥貫
清水 英
英 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2013185689A priority Critical patent/JP5677539B2/ja
Publication of JP2014030751A publication Critical patent/JP2014030751A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5677539B2 publication Critical patent/JP5677539B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

本発明は、X線によって被検体のX線画像を検出する検出装置に関する。
X線撮影によって被検体の乳房のX線画像を取得するX線乳房撮影装置には、半導体2次元画像検出器を使用したX線乳房撮影装置がある。これは、X線源、乳房を圧迫するための圧迫板、乳房を保持すると同時に透過したX線強度分布を画像化する2次元X線画像検出器をその基本構成とする。2次元画像検出器はX線を可視蛍光に変換する蛍光体と半導体2次元画像検出器を貼り合わせて作成される(例えば特許文献1参照)。
X線乳房撮影装置にはX線の散乱線を抑制するためのグリッドが使用されるものがある(例えば特許文献2参照)。
また、乳房のX線画像と超音波画像を同一の圧迫条件で撮影する装置がある。この装置に関する超音波プローブの位置を検出するセンサとしては、例えば赤外線が利用される。乳房はX線画像の取得と超音波画像の取得とで同じように圧迫されているので、結果として、超音波画像とX線画像とを結合することができる(例えば特許文献3参照)。
また、近赤外光を乳房圧縮板を介して乳房に照射し、透過光を光ファイバーで集めて乳房画像を撮影する技術が提案されている(例えば特許文献4参照)。
さらに、振幅変調された複数の近赤外光を一つの光ファイバーに入射させた後に乳房を透過させ、透過した近赤外光をホモダイン検出することで乳房の近赤外画像を得る技術も提案されている(例えば非特許文献1参照)。
特開平08-238233 特開2005-013344 特開2003-260046 特表平09-505407
Sergio Fantini他、「Using Near-Infrared Light To Detect Breast Cancer」、Optics&Photonics News, November, 2003
X線乳房撮影装置を使用した乳癌診断において、陽性が疑われた場合の細胞診断、組織診断、あるいは術後の経過観察の際に、撮影装置と乳房の位置決めに再現性が求められる場合がある。
しかし、従来の乳房撮影装置では位置決め機能を有していない。
他方、X線乳房画像が不得意とする腫瘤状の癌の発見に近赤外画像が有効である場合があるが、近赤外画像で発見された病変部とX線画像との位置の対応をとることができないという問題もあった。
本発明は以上のような課題に鑑みてなされたものであり、例えば、例えば、異なる波長で被写体を検出できる検出装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、近赤外光源が発する複数波長の近赤外光及びX線源が発するX線を画像化する検出装置であって、複数波長の近赤外光及びX線を検出する検出手段と、X線が照射される場合に前記検出手段から出力される信号をX線画像として処理し、X線が照射されていない期間で複数波長の近赤外光が照射される場合に当該複数波長にそれぞれ対応する近赤外画像として処理する処理手段とを備え、前記検出手段は、少なくとも前記複数波長の近赤外光を透過し且つ可視光を透過しない波長フィルタと、前記波長フィルタを透過した近赤外光を透過し、X線の入射に対しては蛍光を発生する蛍光体と、前記複数波長の近赤外光及び前記蛍光を検出する半導体センサとを含むことを特徴とする検出装置が提供される。
本発明によれば、複数の異なる波長で被写体を撮影できる。
これにより、近赤外画像とX線画像を同一位置条件で撮影が可能になる。
また、近赤外とX線を用いて撮影した場合には近赤外画像とX線画像を重ね合わせ表示することで石灰化癌と腫瘤癌の重ね合わせを精度良く行えるようになる。
また、近赤外画像からX線撮影の際の好適な撮影線量を推定することが可能になる。
実施形態におけるX線乳房撮影装置の概略図。 乳房位置決め画像撮影時の圧迫板の運動を示す図。 2次元検出器の構造を示す図。 レーザーダイオードマトリクスの進入退避を表す図。 レーザーダイオードマトリクスの構造を示す図。 半導体センサの一つの画素を示す図。 半導体センサの画素を二次元状に配列した図。 実施形態に係るX線乳房撮影に係る制御処理のフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の実施に有利な具体例を示すにすぎない。また、以下の実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の課題解決手段として必須のものであるとは限らない。
本発明の好ましい実施形態を添付図面(図1乃至図8)を参照しながら詳細に説明する。
図1に本実施形態に係るX線乳房撮影装置の概略を示す。
図1の(A)は、乳房6のCC像を撮影する時の装置状態を示す正面図であり、X線乳房撮影装置を被検者(患者)から見た図である。上方から順に、X線源1、レーザーダイオードマトリクス2、圧迫板3、X線グリッド4、2次元検出器5が配置されている。(B)は、乳房6のMLO像を撮影する時の装置状態を示す正面図である。(A)の正面図(CC時)との相違は撮影部がチルトされている点にある。
ここで、2次元検出器5は、X線源1と対向する側に乳房6を載置する載置面を有する検出部となっている。
図1の(C)に示す、赤外線画像取得時及び乳房位置決め時の装置状態を説明する。この状態ではX線源1からX線の曝射はしない。2次元検出器5の載置面に載置された被検者の乳房6は、当該載置面に対して圧迫板3で圧迫されている。圧迫板3の上方には、この圧迫板3に沿って2次元状に配される2次元近赤外光源であるレーザーダイオードマトリクス2が設けられている。レーザーダイオードマトリクス2は、圧迫板3と密着する第1の位置と、X線画像の撮影領域外の第2の位置との間に移動可能に構成されている。レーザーダイオードマトリクス2には近赤外レーザーダイオードがマトリクス状に複数個配置される。圧迫板3は近赤外光を透過する光学的に透明又は半透明な材料で、且つ、X線を透過しやすい材料、例えばアクリルなどが適当である。
近赤外レーザーダイオードから発せられた近赤外光は、圧迫板3を透過し乳房6中を減衰拡散しながら進み2次元検出器5に到達する。近赤外光を透過しないX線グリッド4は退避している。2次元検出器5は、可視光、近赤外光に感度を有する2次元半導体検出器を含む。すなわち、2次元検出器は、X線を検出可能な他、可視光、近赤外光を検出可能である。2次元検出器5に入射した光強度分布を元に乳房6の近赤外画像が計算される。ここで乳房位置決め時と定義しているのは、乳房6の近赤外像をリアルタイムで表示することにより、撮影技師は、乳房6中の血管配置を元に乳房6の位置決め状態を再現することが可能になるからである。
乳房位置決めの撮影と近赤外画像撮影との相違について説明しておく。これらの画像は何れも近赤外光を使用して形成される画像である。しかし、乳房位置決めの撮影時は撮影技師による乳房設定の変更に対応するために画像形成時間の高速化が要求される。ところで、レーザーダイオードマトリクス2中の複数波長の近赤外レーザーダイオードによる乳房スペクトルスコピー画像は撮影に時間を要する。
撮影時間の短縮は、レーザーダイオードマトリクス2に組み込まれた全てのレーザーダイオードを点灯させず、間引き点灯し、画像分解能を犠牲にしてリアルタイムを優先することにより可能となる。
近赤外画像撮影では乳房位置決めの撮影に比べて、高分解能であり、スペクトルスコピーであるが、撮影時間は長くなる。
次に、図1(D)に示すX線画像撮影時の装置状態を説明する。
X線画像は乳房位置決めが完了した後に撮影される。乳房位置決めの撮影、及び近赤外画像の撮影が完了するとレーザーダイオードマトリクス2はX線画像の撮影領域から退避する。
他方、乳房位置決めの撮影時には退避していたX線グリッド4が2次元検出器5上面に挿入される。レーザーダイオードマトリクス2の退避、X線グリッド4の挿入が確認されるとX線が曝射される。
ところで、近赤外画像を撮影するときの近赤外光透過量とX線透過量には相関がある。乳房厚、乳腺密度と2次元検出器5への到達光量には正の相関が知られている。この関係を利用してX線画像撮影時のX線ターゲット、X線フィルタ、管電流、撮影時間を決定することが可能である。例えば、到達光量が一定値以下の場合はX線ターゲットをモリブデンではなくロジウムにすることが考えられる。また、到達光量に反比例して管電流を増加させることが出来る。X線源の制約により管電流を増加させることが出来ない場合は撮影時間を増加させる。
図2は乳房位置決め画像撮影時の圧迫板3の運動と近赤外レーザーダイオードの点灯のタイミングを表している。乳房の位置設定及び乳房の圧迫開始は患者の安全を確認しながら撮影技師により決定されるが、圧迫板3に予め決められた圧迫力以上が加わるとレーザーダイオードの点灯が自動開始する。位置決め画像の撮影が完了するとレーザーダイオードの点灯は停止する。
位置決め画像は図示しない表示装置に表示される。撮影技師が、位置決めが適切であると判断すれば、高分解能の近赤外画像の撮影へと移行する。位置決めの適否を判断する画像は、過去に撮影した画像と並列表示する他に、過去画像と現在画像の差分画像を表示することもできる。差分画像を作成する際には、画像の相対関係が重要である。相対関係の指標としては二つの画像の相関係数を計算することができる。相関係数をもとに相関係数が大きくなる方向に画像シフトすることで位置決めを良好にすることができる。
図3は2次元検出器5の構造を示す図である。
図3の(A)に示す位置決め画像及び近赤外画像の撮影時には圧迫板3上面にレーザーダイオードマトリクス2が密着配置される。以下で、近赤外画像と言う場合は、位置決め画像及び近赤外画像の両方を指すものとする。
圧迫板3、乳房6を透過した近赤外光が2次元検出器5に入射する。2次元検出器5は保護板8、波長フィルタ9、X線蛍光体10、半導体センサ11、及びセンサ上下機構12を有する。
保護板8は乳房圧迫時に半導体センサ11を保護する。保護板8は、X線減衰の小さく、近赤外光を透過する材料である。例としてはアクリルや強化ガラスが使用できる。
波長フィルタ9は、近赤外光又は近赤外光より長波長の光を透過するフィルタであり、可視光、遠赤外光は透過しない膜である。
X線蛍光体10は、近赤外光は透過し、X線の入射に対して蛍光を発生する。X線蛍光体10の例としては、CsIの柱結晶が適切である。柱状であるためにX線蛍光、近赤外光の拡散を軽減することが可能である。
半導体センサ11の例としてはCMOSセンサが好ましい。X線画像で広く利用されているアモルファスシリコンのセンサは近赤外に感度がないので使用することはできない。
センサ上下機構12は、保護板8の下面と波長フィルタ9の上面の距離を調整するための機構である。保護板8の下面と波長フィルタ9の上面を密着させることによって近赤外画像の分解能劣化を小さくすることが可能になる。
乳房撮影の場合、X線画像は高分解能が要求され、例えば画素ピッチ100μmが必要である。
しかし、X線画像は静止画像であるので高速画像読み出しは要求されない。他方、近赤外画像の要求分解能は1〜3mm程度である。近赤外画像では高速の画像読み出しが必要になる。
そこで、半導体センサ11の構造は、画素サイズを100μmとして、8×8画像、16×16画像あるいは32×32画素の束ね読みが可能な構造とする。
また、X線画像は半導体センサ11全面に一度に形成されるが、近赤外画像は一つのレーザーダイオードに対して10mm×10mm程度の領域に画像が限定される。よって、近赤外画像の撮影の時には束ね読みすると同時に部分的(局所的)に高速に読み出せる必要がある。
また、半導体センサ11は、近赤外画像撮影時に設定された分解能に対応して画像取り込み領域を変更する。レーザーダイオードマトリクス2と2次元検出器5の相対位置関係はキャリブレーションで予め知ることができる。
次に、図3(B)のX線画像撮影時の構造を説明する。
X線画像撮影の際にはレーザーダイオードマトリクス2が退避し保護板8と波長フィルタ9の間にX線グリッド4が挿入される。X線グリッド4はX線散乱を低減させる効果がある。保護板8と波長フィルタ9の間のギャップはセンサ上下機構12により波長フィルタ9、X線蛍光体10、半導体センサ11が一体で下方にシフトすることで形成される。
他方、波長フィルタ9を保護板8の下面に密着させ、波長フィルタ9とX線蛍光体10との間隙にX線グリッド4を挿入することも可能である。しかし、半導体センサ11を遮光する観点では前述の保護板8と波長フィルタ9の間にX線グリッド4を挿入する方法が有利である。
ところで、公知のX線グリッド4は近赤外光を透過させる構造にはなっていない。X線グリッド4は鉛箔の間に木やファイバー等を挟み込む構造になっている。
しかし、鉛箔の間に近赤外光を透過するファイバーを挟み込むことが可能である。
このような近赤外を透過可能なX線グリッド4を使用するとグリッドの挿入退避動作が不要になり2次元検出器5の光遮蔽が容易になる。
図4はレーザーダイオードマトリクス2の進入退避を表した図である。
圧迫板3は圧迫板保持フレーム13に固定されている。圧迫板保持フレーム13は撮影装置の架台上部フレーム7に上下移動可能に取り付けられている。
近赤外画像撮影時には、図4(A)に示すように、レーザーダイオードマトリクス2は圧迫板保持フレーム13をスライドして圧迫板3上面に進入する。レーザーダイオードマトリクス2は進入の後に吸着或は圧着機構(図示しない)により圧迫板3に密着する。
X線画像撮影時には、図4(B)に示すように、レーザーダイオードマトリクス2は密着を解除された後に圧迫板保持フレーム13をスライドして退避する。
図5はレーザーダイオードマトリクス2の構造を示している。レーザーダイオードマトリクス2は2層構造になっている。
最初に同図の実施例(A)を説明する。
上部はレーザーダイオード14を2次元状に配列し、下部はファイバーを2次元状に配列してある。レーザーダイオード14とファイバーは一対一に対応し吸着、圧着或は接着されている。
同図の実施例(B)は4個の周波数の異なる近赤外レーザーダイオード16が一組になって一つのファイバーに対応している。複数の周波数の近赤外光を利用することにより乳房6のスペクトロスコピーを得ることが可能になる。
スペクトロスコピーを得る場合に(B)の実施例では4個の周波数の異なる近赤外レーザーダイオード16を一つのファイバーに対応させたが、各周波数のレーザーダイオードそれぞれに一つのファイバーを対応させてもよい。
図6は半導体センサ11の一つの画素を示している。フォトダイオード17に入射した光が電子信号に変換され、転送スイッチ信号18がONになり且つ行選択されることによって前置増幅器を介して出力される。
図7は図6の画素を2次元状に配列した図である。8×8個の画素の各出力は垂直シフトレジスタ24及び水平シフトレジスタ25によって選択される。選択された画素の出力が増幅器26を介して出力される。乳房画像全体を撮像するためには、少なくとも20cm×24cmの有効面積の2次元検出器5は必要である。アモルファスシリコンを使用した半導体センサ11では当該サイズは1枚で可能であるがCMOS等のクリスタル半導体では当面不可能なサイズである。他方、近赤外画像を撮像する際には局所的に高速の読み出しが必要である。よって、本実施形態では256×256画素程度のセンサをタイル状に配列して全体として20cm×24cm程度を実現する。
図7の増幅器26の機能について説明する。
X線画像読み出し時は、垂直シフトレジスタ24及び水平シフトレジスタ25によって画素は1画素づつ選択される。ゲイン変更信号27には定数倍の設定がされるので選択された画素の信号は定数倍の増幅がされて出力される。近赤外画像の読み出しの際には破線で囲んだ範囲の画素が同時に選択されて出力される。図7の場合は4×4画素が同時に選択される。選択された画素信号の加算信号が増幅器26により増幅される。増幅の際にはゲイン変更信号27によりゲイン変更される。ゲイン変更信号27にはレーザーダイオードの強度変調信号の周波数に近似する周波数の信号が使用される。
近赤外光を利用したスペクトロスコピーの撮像方法は、前述の非特許文献1に詳しく記載されている。ここでは、4波長の近赤外光を利用した方法について簡単に説明する。
4波長には、690nm、750nm、788nm、856nmのレーザーダイオードの光を使用する。4波長の光は、それぞれ70.45MHz、70.20MHz、69.80MHz、69.5MHzで振幅変調される。
振幅変調した光は、図5(B)に示した構造で示したように一つのファイバーに束ねられて乳房6に入射される。乳房6を透過した光は図7で示した束ね読み画素23の一つの領域に入射する。入射した信号は増幅器26で増幅されるが、増幅される際のゲイン変更信号27には70MHzの信号が使用される。
ゲイン変更出力信号28から4波長の信号を分離して4枚の近赤外像を形成することができる。
前記4画像を画像処理により組み合わせることでスペクトロスコピーが作られる。本方式はFrequency Domain Optical Mammographyと呼ばれるが、本発明で使用される近赤外像は本方式に限定されるものではなく、他の方式でも本発明に係る構成は利用可能である。
非特許文献1に開示されたFrequency Domain方式と差異が生じる場合について説明する。近赤外光を収集する場合に、上記の説明では一つのレーザーダイオード(図5(B)の場合は一群をなす4個のレーザーダイオード)の発光に対して一箇所の束ね読み画素23のみを読み出している。
しかし近赤外光の拡散情報にも情報がある場合を考慮すると複数の束ね読み画素23を読み出すことが考えられる。
例えば4つの束ね読み画素23を読み出す場合には、シリアルに(順次に)読み出すのでゲイン変更に位相差が生じる。
よって、ホモダイン検知によりビートを取り出す際には4画素で位相差があることを考慮する必要がある。ただし、4つの束ね読み画像の位相差は半導体センサの読み込み周波数に対応するので既知である。
画像の補正方法について説明する。従来のX線画像専用の2次元検出器5は波長フィルタ9に代わって薄いアルミシートが使用される。この場合は可視光、近赤外光、赤外光が入射する虞はない。しかし、波長フィルタ9に特性によっては、レーザーダイオードから近赤外光を発射していない時に半導体センサ11に可視光、近赤外光、赤外光が微量に入射する虞がある。
また、従来のX線画像専用の2次元検出器5に比して複雑な構造をしているために上記光が微量に入射する虞もある。これらの光はオフセットとなり画像のコントラストを減少させる。
そこで、図3の近赤外像撮影時、X線画像撮影に先立って、それぞれ黒画像(ダーク画像)を撮影して収集された画像からそれぞれ減算する。また、近赤外像撮影時、X線画像撮影時でそれぞれ白画像を撮影して収集された画像と割り算することでシェーディング補正が可能にある。白画像は被写体なしの状態でレーザーダイオード、X線を発射した場合の画像である。
最後に、本実施形態に係るX線乳房撮影に係る制御処理を、図8のフローチャートを用いて説明する。
患者の撮影に先立ってS0では補正画像の収集が行われる。補正画像は2次元検出器5の温度ドリフトを考慮して患者撮影の直前に行われる。
S1では患者の撮影を開始する。S2では技師が患者の乳房6を撮影台に初期設置する。S3では、レーザーダイオードマトリクス2が圧迫板3と密着する第1の位置に進入し、X線グリッド4が退避する。S4では技師の操作で圧迫板3が下降し、S5で圧力が検出されると、S6でレーザーダイオードから光が発射され撮影が開始する。
S7で各レーザーダイオードからの曝射および透過光検出が完了すると、S8では過去の近赤外画像との比較が行われる。比較は差分画像を表示することもできる。
S9で位置再現性の確認を行う。再現性が確認されれば、S10で高精度の近赤外画像が撮影される。
S11ではレーザーダイオードマトリクス2がX線画像の撮影領域外の第2の位置に退避し、X線グリッド4が挿入される。S12ではX線の曝射が行われて、S13でX線画像の収集が行われる。近赤外画像とX線画像は同一条件で撮影されているので、S14で幾何学変換をする必要なく画像を重ね合わせる画像処理を行うことが可能である。X線画像を白黒表示して近赤外画像をカラー表示してオーバーレイすることが出来る。S15で撮影が完了する。

Claims (19)

  1. 近赤外光源が発する複数波長の近赤外光及びX線源が発するX線を画像化する検出装置であって、
    複数波長の近赤外光及びX線を検出する検出手段と、
    X線が照射される場合に前記検出手段から出力される信号をX線画像として処理し、X線が照射されていない期間で複数波長の近赤外光が照射される場合に当該複数波長にそれぞれ対応する近赤外画像として処理する処理手段と、
    を備え、
    前記検出手段は、少なくとも前記複数波長の近赤外光を透過し且つ可視光を透過しない波長フィルタと、前記波長フィルタを透過した近赤外光を透過し、X線の入射に対しては蛍光を発生する蛍光体と、前記複数波長の近赤外光及び前記蛍光を検出する半導体センサとを含むことを特徴とする検出装置。
  2. 前記複数波長のそれぞれの近赤外光は所定周波数からそれぞれ異なる振幅変調がされており、
    前記検出手段の出力信号を前記所定周波数のゲイン変更信号でゲインを変調して増幅する増幅器を更に備え、
    前記処理手段は、前記増幅器から出力されるゲイン変更信号を分離する処理をして前記それぞれの波長に対応する画像を得ることを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記検出手段は、二次元に配置された複数の画素で構成され、
    前記増幅器は、当該複数の画素毎の出力信号を増幅する
    ことを特徴とする請求項2に記載の検出装置。
  4. 前記複数波長の近赤外光を発光する近赤外光源を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の検出装置。
  5. 前記近赤外光源は、4つの異なる波長の近赤外光を発し、
    前記処理手段は、前記4つの異なる波長それぞれに対応した4枚の近赤外画像を得る
    ことを特徴とする請求項4に記載の検出装置。
  6. 前記処理手段で得られた複数の画像を組み合わせることでスペクトロスコピーの画像を得る画像処理手段を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の検出装置。
  7. 前記近赤外光源は、レーザーダイオードを二次元に配列してあることを特徴する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の検出装置。
  8. 前記二次元に配列されたレーザーダイオードに一対一に対応したファイバーを更に備えることを特徴とする請求項7に記載の検出装置。
  9. 前記近赤外光源は、前記複数の波長にそれぞれ対応したレーザーダイオードを一組として二次元に配列してあることを特徴する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の検出装置。
  10. 前記二次元に配列された一組のレーザーダイオードそれぞれに一対一に対応したファイバーを更に備えることを特徴とする請求項9に記載の検出装置。
  11. 前記検出手段の受光面側に配置されるグリッドと、
    前記複数の近赤外光が照射される場合に、前記検出手段の前記受光面に照射される前記複数の近赤外光を遮らない範囲に前記グリッドを退避させる制御手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の検出装置。
  12. 前記制御手段は、前記X線が照射される場合に、前記検出手段の前記受光面に照射される前記X線を遮らない範囲に前記近赤外光源を退避させることを特徴とする請求項11に記載の検出装置。
  13. 前記制御手段は、前記X線が照射される場合に、当該X線の照射範囲に前記グリッドを挿入することを特徴とする請求項11又は12に記載の検出装置。
  14. 前記近赤外光源から光が照射されている場合に、前記半導体センサの画素を所定数束ね読みする制御を行う読み出し制御手段を更に備えることを特徴とする請求項11又は12に記載の検出装置。
  15. 前記波長フィルタの入射面側に配置され、被写体を載置する載置面を有する保護板を更に備えることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の検出装置。
  16. 前記載置面に載置された被写体を当該載置面に対して圧迫するための光学的に透明又は半透明な圧迫板を更に備えることを特徴とする請求項15に記載の検出装置。
  17. 前記制御手段は、更に、前記圧迫板にかかる圧力を検出して近赤外光源から前記複数の近赤外光を発するように制御することを特徴とする請求項16に記載の検出装置。
  18. 前記グリッドが前記圧迫板と前記波長フィルタとの間に配置されることを特徴とする請求項16又は17に記載の検出装置。
  19. 前記X線を照射するX線源を更に備え、
    前記制御手段は、前記圧迫板と接する位置に前記2次元近赤外光源を進入させて近赤外画像の撮影を行い、且つ前記X線源を用いてX線画像の撮影を行うときは、前記2次元近赤外光源をX線画像の撮影領域外の位置に退避させる制御を行うことを特徴とする請求項16乃至18のいずれか1項に記載の検出装置。
JP2013185689A 2013-09-06 2013-09-06 検出装置 Expired - Fee Related JP5677539B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013185689A JP5677539B2 (ja) 2013-09-06 2013-09-06 検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013185689A JP5677539B2 (ja) 2013-09-06 2013-09-06 検出装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008285707A Division JP5361336B2 (ja) 2008-11-06 2008-11-06 X線乳房撮影装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014030751A JP2014030751A (ja) 2014-02-20
JP5677539B2 true JP5677539B2 (ja) 2015-02-25

Family

ID=50281017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013185689A Expired - Fee Related JP5677539B2 (ja) 2013-09-06 2013-09-06 検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5677539B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6361766B1 (ja) * 2017-03-15 2018-07-25 栗田工業株式会社 紙パルプ製造工程における細菌芽胞の殺菌方法
CN113331851B (zh) * 2021-06-28 2023-05-30 郑州大学第一附属医院 乳腺钼靶摄影用乳腺展平装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10332301B4 (de) * 2003-07-16 2009-07-30 Siemens Ag Vorrichtung für die medizinische Diagnose
JP4407278B2 (ja) * 2003-12-25 2010-02-03 コニカミノルタエムジー株式会社 放射線画像撮影装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014030751A (ja) 2014-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5361336B2 (ja) X線乳房撮影装置
JP5143471B2 (ja) イメージング装置
US20140194748A1 (en) Imaging device
US7550754B2 (en) Method for registering a storage phosphor screen
JP2012024339A (ja) 放射線画像撮影システム及びコリメータユニット
JP2010094209A (ja) 放射線画像撮影装置
KR101215917B1 (ko) X선 피폭을 감소시킨 복합디지털x선 촬영장치
US20130237800A1 (en) Object information acquiring apparatus
JP5677539B2 (ja) 検出装置
EP2309327B1 (en) A photostimulable plate reading device
JP2011206490A (ja) 放射線撮影システム及び放射線撮影方法
JP2009240467A (ja) 乳房用画像撮像装置
JP2009529948A (ja) 混濁媒体画像形成装置
JP5697726B2 (ja) 検出装置
JP5706938B2 (ja) 検出装置
JP2006254969A (ja) 放射線画像取得装置及び放射線画像取得方法
US20130015371A1 (en) Thermoluminescent computed radiography reader and method for using same
KR20200133869A (ko) 방사선 촬영 장치 및 이를 이용한 방사선 촬영 방법
KR102368703B1 (ko) 유방 병변 진단장치
JP2006026016A (ja) 乳房蛍光画像取得装置
JPH026730A (ja) 光走査装置
RU2515203C1 (ru) Устройство получения томографических флуоресцентных изображений
JP2011183004A (ja) 放射線像検出装置
KR20120011983A (ko) 간접변환방법을 이용한 라인타입 방사선 영상센서, 이로 이루어진 영상센싱유닛 및 이를 포함하여 이루어진 방사선 영상 촬영장치
UA85816U (uk) Пристрій для візуалізації молочної залози пацієнта рентгенівським випромінюванням у режимі томосинтезу або мамографії

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141226

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5677539

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees