JP5675685B2 - ジェットポンプビームのボルト固定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、沸騰水型原子炉に設けられるジェットポンプにおいてインレットミキサをライザに固定するジェットポンプビームのボルト固定方法に関する。
一般に沸騰水型原子炉には、冷却材を原子炉炉心で強制循環させるためにジェットポンプが原子炉圧力容器内に設けられる。ジェットポンプは原子炉圧力容器と炉心シュラウドとの間の環状のダウンカマ部に複数組設けられる。
ジェットポンプは、主にライザ、ディフューザおよびインレットミキサによって構成される。ジェットポンプを原子炉圧力容器内に設置する際には、ライザ、ディフューザ、インレットミキサの順に据付けが行なわれる。
インレットミキサの据付けは、下端をライザのパイプ側に取付けられたライザブラケットに通過させて、ディフューザ頂部の開口部に反転流路を形成したインレットミキサのノズル側を差込み、インレットミキサのエルボ部のシート面をライザ頂部に載置し、インレットミキサ据付け用のジェットポンプビームのヘッドボルトを締付けて、ライザ上部にインレットミキサを設置している(例えば、特許文献1参照。)。
インレットミキサは、ジェットポンプビームによりライザ頂部にヘッドボルトで締付けて設置された後、ジェットポンプビームにねじ結合されたヘッドボルトの廻り止めを行なう必要がある。そこで、従来のジェットポンプビームのボルト固定装置では、インレットミキサの頂部に取り付けられたジェットポンプビームのヘッドボルトをねじ結合させて締付け、インレットミキサをライザ頂部に固定した後、ヘッドボルト上部の六角ボルトヘッドと同じ六角面を内側に持つキーパをヘッドボルトに通し、ジェットポンプビーム上面のプレート上に密着させ、プレート上に密着後にキーパとプレートを溶接し、廻り止めを行なっていた。
しかし、このジェットポンプビームのボルト固定装置は、ジェットポンプからインレットミキサを取外したり、再据付けのたびにヘッドボルトの廻り止めを解除したり、再びヘッドボルトの廻り止めを行なうためにキーパとプレートの溶接を行う必要があった。
そこで、ジェットポンプのライザ上部に冷却水の反転流路を形成するインレットミキサを設置し、ライザの上方でジェットポンプビームのヘッドボルトにより、インレットミキサを上方から押圧支持し、ヘッドボルトの多角形ヘッド部に軸方向に摺動自在で回転一体のロックキャップを設け、ロックキャップを収容する本体ハウジングをジェットポンプビームの上面に設置し、ロックキャップの外周側面に複数のテーパ状外歯と、このロックキャップの外歯に選択的に噛み合う本体ハウジングの内歯状溝とをそれぞれ設け、ロックキャップの外歯と本体ハウジングの内歯状溝を噛み合せることでジェットポンプビームのヘッドボルトを固定させる技術が開発されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2005−233864号公報 特開2010−14674号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術は、ジェットポンプビームのヘッドボルトの回転調整の方法について開示がなく、例えばヘッドボルトのねじ込み力のみによってビームを押し上げると、ヘッドボルトのねじ込みに大きなトルクが必要となるとともに、ヘッドボルトに負荷が生じる可能性がある。
そこで本発明は、より簡易かつ安定してジェットポンプビームのボルト固定を行うことができるジェットポンプビームのボルト固定方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のジェットポンプビームのボルト固定方法は、ジェットポンプのライザ上部に冷却水の反転流路を形成するインレットミキサを配置し、このインレットミキサをライザに固定するジェットポンプビームをライザ上部に形成されたポケットに挿入する工程と、ジェットポンプビームにヘッドボルトをねじ込んでインレットミキサを押圧し、ジェットポンプビームのポケットに対する締め付け力によってインレットミキサをライザに固定する工程と、ジェットポンプビームに対するヘッドボルトの回転を固定する工程とを備え、ジェットポンプビームを吊上げ機器によって引き上げ、ジェットポンプビームのポケットに対する締め付けを所定の規定締め付け力にジェットポンプビームの強度や板羽のしなり量を考慮した値を加えて決定した最大締め付け力とし、この最大締め付け力から吊上げ機器による引き上げ力を減らして引き締め力を順次減らすとともにヘッドボルトを回転させてねじ込み、吊上げ機器の自身の引き上げ力に代わって、ヘッドボルトのみによって規定引き締め力が発揮される位置においてヘッドボルトを固定し、吊上げ機器によって最大引き締め力から規定引き締め力を発揮する高さまで引き上げ高さを落としていき、規定引き締め力を発揮する引き上げ高さにおいて、吊上げ機器による引き上げ力が不要になることをもって、ヘッドボルトが規定引き締め力を発揮していることを確認することを特徴とする。
本発明によれば、簡易かつ安定してジェットポンプビームのボルトを固定することができる。
本発明の実施形態に係るジェットポンプの概略斜視断面図。 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器を示す概略縦断面。 本発明の実施形態に係るインレットミキサの据付け状態を示す概略斜視図。 本発明の実施形態に係るジェットポンプビームの固定方法を示す概略斜視図。 本発明の実施形態に係るジェットポンプビームのボルト固定装置を示す概略上面図。 本発明の実施形態に係るジェットポンプビームのボルト固定装置を示す概略縦断面図。 本発明の実施形態に係るジェットポンプビームのボルト固定装置の拘束ピンを設けた場合を示す概略縦断面図。
以下、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
(構成)
以下、本発明の実施形態に係るジェットポンプビームのボルト固定方法について図1乃至図7を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係るジェットポンプの概略斜視断面図である。また、図2は、沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器を示す概略縦断面である。この沸騰水型原子炉10は、原子炉圧力容器11内に原子炉炉心12が収容され、原子炉炉心12の上方に気水分離器13と蒸気乾燥器14が設けられる。
原子炉炉心12は円筒状の炉心シュラウド16によって取り囲まれる。この炉心シュラウド16と原子炉圧力容器11との間に環状のダウンカマ部17が形成され、原子炉圧力容器11内のダウンカマ部17に複数組、例えば10組20個のジェットポンプ18が設けられる。ジェットポンプ18は外部の原子炉再循環系(図示せず。)と原子炉圧力容器11内で連結され、外部再循環系へ取り出される冷却材流量を少なくし、原子炉炉心12に冷却材を強制的に送り込む。
ジェットポンプ18は、冷却水供給管としてのライザ20と、トランジションピース21と、対をなすエルボ部を構成するインレットミキサ22と、ディフューザ23とを有する。トランジションピース21はライザ20の上部と一体構成をなし、ライザ20の頂部に二又分岐部を構成している。
図3は、本発明の実施形態に係るインレットミキサの据付け状態を示す概略斜視図である。また図4は、本発明の実施形態に係るジェットポンプビームの固定方法を示す概略斜視図である。図3および図4に示すように、トランジションピース21には二又分岐部の両側に、対をなすトランジションピースポスト25が対向して上方に立ち上がるように耳状に設けられており、対をなすトランジションピースポスト25の対向する内面側に係合溝状のポケット26が設けている。ポケット26の上端面に接するように板ばね部材として作用するニッケル基合金製のジェットポンプビーム27の両端部が挿入されて、ジェットポンプビーム27がほぼ水平方向に装荷(横架)され、ジェットポンプビーム27は両端部がポケット26の上端面を面接触して押圧する。インレットミキサ22はトランジションピース21の二又部のシール面に据付けられ、ライザ20を上昇してくる冷却水の反転流路を形成する。
ジェットポンプビーム27は、中央部にビーム長手方向に直交する縦ねじ孔が鉛直方向に貫通して形成され、この縦ねじ孔に六角ボルト等の多角ボルトからなるヘッドボルト30がねじ込まれ、その先端(下端)はインレットミキサ22の頂部を押圧支持している。ヘッドボルト30には所定の軸力が与えられており、ジェットポンプビーム27の板ばねとしての復元力によりポケット26の上端面を押圧し、インレットミキサ22をライザ20上部に固定する。
インレットミキサ22はジェットポンプビーム27のボルト固定装置35により、ライザ20の頂部でトランジションピース21に着脱自在に据付けられる。図5は、本発明の実施形態に係るジェットポンプビームのボルト固定装置を示す概略上面図である。図6は、本発明の実施形態に係るジェットポンプビームのボルト固定装置を示す概略縦断面図である。
図6に示すようにボルト固定装置35は、ジェットポンプビーム27の縦ねじ孔にねじ結合されるヘッドボルト30と、このヘッドボルト30の多角形ヘッド部32に回転一体で軸方向に摺動自在に嵌合するロックキャップ36と、このロックキャップ36を固定位置と回転フリー位置に選択的に収容可能な本体ハウジング37と、この本体ハウジング37をジェットポンプビーム27の頂部に座金等の鍔38を介して据付けるベースプレート39と、本体ハウジング37内に収納され、ロックキャップ36を上方の回転一体側にばね付勢するばね部材40と有し、ベースプレート39はジェットポンプビーム27の頂部27aに位置決めピン41とサラコネジ等の小ねじ42により固定される。ベースプレート39の内周フランジ39aは本体ハウジング37下部の外周フランジ37aを上方から押圧し、覆うように設けられる。
また、ボルト固定装置35は、ヘッドボルト30の六角形部等の多角形ヘッド部32に嵌合するロックキャップ36は、外周部に下方に向って拡開(傾斜)したテーパ状の外歯44が複数周方向に形成され、この外歯44に本体ハウジング37の内歯状の溝45が選択的に噛合することができる。ロックキャップ36の外歯44は、ロックキャップ36が上動して図6の左側位置をとるとき、本体ハウジング37の内歯状溝45に噛合して回転一体となり、図6の右側位置をとるとき、回転フリーとなる。回転フリーとなる本体ハウジング37の内周壁下部は、内歯状溝45の底部と同一内周面状に面一に形成される。
また、ロックキャップ36や本体ハウジング37はニッケル基合金等の硬質材質が用いられ、少なくともロックキャップ36の外歯44および本体ハウジング37の内歯状溝45は同様に硬質材質であり、硬質の溶接肉盛材料、あるいはコバルトを含有する溶接肉盛材料が用いられる。
さらに、ロックキャップ36の底面は圧縮ばね、板ばね等のばね部材40を受けるばね受けとして形成され、このばね受けとジェットポンプビーム27の頂部27aに配設された鍔(ワッシャ)38との間に介装されたばね部材40によりロックキャップは常時上方にばね付勢される。ばね部材40により、ロックキャップ36の外歯44は図6の左側半分に示すように、上動して本体ハウジング37の内歯状溝45に噛み合い、ヘッドボルト30の回転を拘束、ヘッドボルト30の廻り止めをしている。
さらにボルト固定装置35は、ロックキャップ36をばね部材40のばね付勢力に抗して押し縮めることで、ロックキャップ36の外歯44と本体ハウジング37の内歯状溝45との噛み合いが解除され、ヘッドボルト30を自由に回転させることができ、ヘッドボルト30は図6の右側半分で示すように回転フリーとなる。
また一方、本体ハウジング37の対向する下部側面に開口が設けられており、この開口にベースプレート39の凹部に設置された拘束ばね46が挿入されることで、本体ハウジング37の軸廻りの回転を拘束することができる。この拘束ばね46は、本体ハウジング37下部と開口と、本体ハウジング37の回転拘束機構47を構成している。
本体ハウジング37の回転拘束機構47は、本体ハウジング37の開口に挿入される拘束ばね46の先端部は、本体ハウジング37側に向って先細のテーパ形状に形成されているため、拘束ばね46の本体ハウジング37の外周フランジ37a開口への差込量を自由に調整することができ、本体ハウジング開口のピッチ角範囲で本体ハウジング37を任意の回転位置を拘束させることが可能となる。
また、拘束ばね46に代えて拘束ピン61を設ける構成とすることもできる。図7は、本発明の実施形態に係るジェットポンプビームのボルト固定装置の拘束ピンを設けた場合を示す概略縦断面図である。図7に示すように、拘束ばね46に代えて拘束ピン61を設ける構成とする。ハウジング37の側面には開口が形成され、開口にベースプレート内に設けられた拘束ピン61を差し込むことによってハウジング37の回転を拘束する。
(作用)
以下、本発明の実施形態の作用について説明する。ジェットポンプビーム27にヘッドボルト30の固定は、ロックキャップ36の外歯44と本体ハウジング37の内歯状溝45とを噛合させることにより行う。ヘッドボルト36の固定解除は、ロックキャップ36をばね部材40のばね付勢力に抗して押し縮めるだけでロックキャップ36の外歯44と本体ハウジング37の内歯状溝45の噛み合いを解除し、ロックキャップ36を本体ハウジング37に対し回転自在とする。上述したように、ヘッドボルト30の固定や固定解除は、ロックキャップ36をボルト軸方向にスライド操作させることにより行うことができる。
以下、インレットミキサ22の据付け方法を説明する。インレットミキサ22をライザ20上部の所定位置に配置し、さらにトランジションピースポスト25の2つのポケット26の上端面に接するようにジェットポンプビーム27の両端部を挿入する。さらに、ジェットポンプビーム27の縦ねじ孔内にヘッドボルト30を配置する。
この状態で、クレームやアームといった吊上げ機器等によってジェットポンプビーム27を引き上げ、ジェットポンプビーム27がポケット26の上端面を押圧する引き締め力を所定の最大引き締め力とする。この最大引き締め力は、例えば所定の規定締め付け力にジェットポンプビーム27の強度や板羽のしなり量等を考慮した値を加えて決定することができる。
次に、吊上げ機器による引き上げ力を減らして、最大引き締め力を順次減らすとともに、ジェットポンプビーム27の縦ねじ孔にヘッドボルト30を回転させて下方にねじ込む。ヘッドボルト30は、ヘッドボルト30のみによって所定の規定締め付け力を発揮する規定固定位置までねじ込まれる。ヘッドボルト30のねじ込み中にはロックキャップ36を回転位置にスライド操作させて回転自在とし、規定固定位置においてロックキャップ36を固定位置にスライドしてヘッドボルト30の回転固定を行う。
上述した規定固定位置は、吊上げ機器の自身の引き上げ力に代わって、ヘッドボルト30のみによって規定締め付け力が発揮される位置である。したがって、吊上げ機器によって最大引き締め力から規定締め付け力を発揮する高さまで引き上げ高さを落としていき、規定締め付け力を発揮する引き上げ高さにおいて、吊上げ機器による引き上げ力が不要になることをもって、ヘッドボルト30が規定締め付け力を発揮していることを確認できる。この場合、吊上げ機器の引き上げ力をモニターし、ねじ込む間において吊上げ機器の引き上げ力がヘッドボルト30の加勢によって少なくなり、最終的に0近傍になることを確認することによって規定固定位置を確認することができる。なお、吊上げ機器の引き上げ高さによって規定締め付け力を決定するだけでなく、ジェットポンプビーム27の板ばねのしなり量や高さを測定し、所定のしなり量や高さをジェットポンプビーム27が規定締め付け力を発揮する位置とし、この位置においてヘッドボルト30単独で支持する位置を規定固定位置とすることができる。さらに他の規定固定位置の確認方法としては、ヘッドボルト30の締結トルクや鉛直方向位置、回転数によっても決定することができる。
さらに、吊上げ機器によって最大引き締め力を減らして規定締め付け力とするだけでなく、最小引き締め力から引き締め力を増やして規定締め付け力としてもよい。この場合、ジェットポンプビーム27がポケット26に挿入された状態を最小引き締め力とし、ジェットポンプビーム27を引き上げて最小引き締め力から規定締め付け力を増やすとともに、ヘッドボルト30を回転させて下方にねじ込む。この場合、ヘッドボルト30によってジェットポンプビーム27の押し上げが生じないように吊上げ機器による引き上げ力を順次増やすことが望ましい。吊上げ機器による引き上げ力が不要となり、ヘッドボルト30のみで規定締め付け力を発揮する位置までねじ込みを行う。吊上げ機器によって最小引き締め力から規定締め付け力を発揮する高さまで引き上げ高さを上げていき、規定締め付け力を発揮する引き上げ高さにおいて、吊上げ機器による引き上げ力が不要になることをもって、ヘッドボルト30が規定締め付け力を発揮していることを確認できる。
上述したようなジェットポンプビーム27の引き上げを行わず、ヘッドボルト30のねじ込み力のみによってジェットポンプビーム27を押し上げて規定締め付け力を達成する場合、ヘッドボルト30にジェットポンプビーム27を押し上げるためのトルクが必要となり、さらにヘッドボルト30に負荷が生じるおそれがある。
しかしながら、本実施形態のように最大締め付け力から締め付け力を減らすとともに、または最小締め付け力から締め付け力を増やすとともにヘッドボルト30をねじ込むことによって、ヘッドボルト30はジェットポンプビーム27の押し上げに必要なトルクは削減され、最小限のトルクでねじ込むことができる。
また、ヘッドボルト30の締結トルクによって規定固定位置を決定する場合、ヘッドボルト30の摩擦力や測定トルクにばらつきが生じる可能性がある。しかしながら本実施形態のうち、ジェットポンプビーム27を引き上げる吊上げ機器の引き上げ力を監視してヘッドボルト30のねじ込みを行う場合、より安定して規定位置への据付けをすることができる。
さらに、吊上げ装置は最大引き締め力をヘッドボルト30が規定引き締め力を発揮するまで引き上げ高さを一方向に下げていき、ヘッドボルト30が規定引き締め力を発揮するまで一方向にねじ込みを行うため、ねじ込み方向の正回転を所定数行うだけで規定固定位置への回転調整が完了し、正回転と逆回転を繰り返して規定位置を調整するような調整コストを削減することができる。
上述したヘッドボルト30のねじ込みにあたっては、ボルト回転装置に水圧を付勢して回転力を増加させることにより行うことができる。また、ボルト回転装置に減速装置を介して回転させることによって回転力を増加させる構成としてもよい。
しかして、ジェットポンプビーム27のボルト固定装置35では、インレットミキサ22はジェットポンプライザ20上部のトランジションピース28のシート面上に、ジェットポンプビーム27を利用してボルト固定装置35により押圧支持されて据付けられる。
上記方法によって据え付けられた状態において、ジェットポンプ18は、ライザ20内を上昇した冷却水をトランジションピース21で二又に分岐させて対をなすエルボ状のインレットミキサ22に案内される。インレットミキサ22では冷却水が反転され、図3に示すように両外側のジェットポンプノズル50から混合室51の吸込口52に向けて下方に噴射される。冷却水がジェットポンプノズル50から高速噴出流体(駆動流体)が噴出される際、図1に示すように、炉心上部の気水分離器13および蒸気乾燥器14から分離された冷却材をダウンカマ部17で巻き込み、ジェットポンプノズル50出口に生じた低圧部からジェットポンプ吸込口51に吸引される。この駆動流体および吸引流体は混合室52で充分混合された後、ディフューザで圧力を回復し、炉心下部プレナム53に送られる。
ジェットポンプ18から出た冷却材は、炉心下部プレナム53で反転して原子炉炉心12に導かれ、この炉心12を通る間で加熱されて気水混合の二相流となり上昇し、気水分離器13に送られて分離された後、蒸気乾燥器14に送られて乾燥され、主蒸気出口54から図示しない蒸気タービンに送られる。
また、ダウンカマ部17に案内された飽和水の一部は、ダウンカマ部17を下降して出口ノズル55から2系統の再循環ループに取出されて再循環ポンプ(図示せず。)で昇圧される。再循環ポンプで昇圧された後、ジェットポンプ18の再循環入口ノズル56からライザ20に送られ、ライザ20内を上昇し、インレットミキサ22のウェットポンプノズル51から再び噴出される。
(効果)
本発明の実施形態によれば、ジェットポンプビーム27を引き上げ、ジェットポンプビーム27の締め付けを所定の最大締め付け力とし、この最大締め付け力を減らすとともにヘッドボルト30を回転させてねじ込み、ヘッドボルト30が規定締め付け力を発揮する規定位置にヘッドボルト30を回転調整し、ロックキャップ36の外歯44と本体ハウジング37の内歯状溝45の噛み合いによってヘッドボルト30を固定することによって、溶接なしに簡易かつ安定してジェットポンプビーム27の回転調整と固定を行うことができる。
10・・・沸騰水型原子炉
11・・・原子炉圧力容器
12・・・原子炉炉心
13・・・気水分離器
14・・・蒸気乾燥器
16・・・炉心シュラウド
17・・・ダウンカマ部
18・・・ジェットポンプ
20・・・ライザ
21・・・トランジションピース
22・・・インレットミキサ
23・・・ディフューザ
25・・・トランジションピースポスト
26・・・ポケット
27・・・ジェットポンプビーム
28・・・吊りボルト
29・・・ジェットポンプビームのねじ孔
30・・・ヘッドボルト
31・・・ヘッドボルトの雄ねじ
32・・・多角形ヘッド部
35・・・ボルト固定装置
36・・・ロックキャップ
37・・・本体ハウジング
38・・・鍔(ワッシャ)
39・・・ベースプレート
40・・・弾性体(ばね本体、圧縮ばね)
41・・・位置決めピン
42・・・小ねじ
44・・・外歯
45・・・内歯状溝
46・・・拘束ばね
47・・・本体ハウジングの回転拘束機構
50・・・ジェットポンプノズル
51・・・吸込口
52・・・混合室
53・・・炉心下部プレナム
54・・・主蒸気出口
55・・・出口ノズル
56・・・再循環入口ノズル
61・・・拘束ピン

Claims (8)

  1. ジェットポンプのライザ上部に冷却水の反転流路を形成するインレットミキサを配置し、このインレットミキサを前記ライザに固定するジェットポンプビームを前記ライザ上部に形成されたポケットに挿入する工程と、
    前記ジェットポンプビームにヘッドボルトをねじ込んで前記インレットミキサを押圧し、前記ジェットポンプビームの前記ポケットに対する締め付け力によって前記インレットミキサを前記ライザに固定する工程と、
    前記ジェットポンプビームに対する前記ヘッドボルトの回転を固定する工程とを備え、
    前記ジェットポンプビームを吊上げ機器によって引き上げ、前記ジェットポンプビームの前記ポケットに対する締め付けを所定の規定締め付け力に前記ジェットポンプビームの強度や板羽のしなり量を考慮した値を加えて決定した最大締め付け力とし、この最大締め付け力から前記吊上げ機器による引き上げ力を減らして引き締め力を順次減らすとともに前記ヘッドボルトを回転させてねじ込み、前記吊上げ機器の自身の引き上げ力に代わって、前記ヘッドボルトのみによって前記規定引き締め力が発揮される位置において前記ヘッドボルトを固定し、
    前記吊上げ機器によって前記最大引き締め力から前記規定引き締め力を発揮する高さまで引き上げ高さを落としていき、前記規定引き締め力を発揮する引き上げ高さにおいて、前記吊上げ機器による引き上げ力が不要になることをもって、前記ヘッドボルトが前記規定引き締め力を発揮していることを確認することを特徴とするジェットポンプビームのボルト固定方法。
  2. ジェットポンプのライザ上部に冷却水の反転流路を形成するインレットミキサを配置し、このインレットミキサを前記ライザに固定するジェットポンプビームをライザ上部に形成されたポケットに挿入する工程と、
    前記ジェットポンプビームにヘッドボルトをねじ込んで前記インレットミキサを押圧し、前記ジェットポンプビームの前記ポケットに対する締め付け力によって前記インレットミキサを前記ライザに固定する工程と、
    前記ジェットポンプビームに対する前記ヘッドボルトの回転を固定する工程とを備え、
    前記ジェットポンプビームを吊上げ機器によって引き上げて、前記ジェットポンプビームの前記ポケットに対する締め付けを前記ジェットポンプビームが前記ポケットに挿入された状態となる最小締め付け力から前記吊上げ機器による引き上げ力を順次増やすことによって引き締め力を増やすとともに、前記ヘッドボルトを回転させてねじ込み、前記ヘッドボルトが前記吊上げ機器による引き上げ力が不要となり、前記ヘッドボルトのみで前記規定締め付け力を発揮する位置において前記ヘッドボルトを固定し、
    前記吊上げ機器によって前記最小引き締め力から前記規定締め付け力を発揮する高さまで引き上げ高さを上げていき、前記規定締め付け力を発揮する引き上げ高さにおいて、前記吊上げ機器による引き上げ力が不要になることをもって、前記ヘッドボルトが前記規定締め付け力を発揮していることを確認することを特徴とするジェットポンプビームのボルト固定方法。
  3. 前記ヘッドボルトの多角形ヘッド部に軸方向に摺動自在で回転一体のロックキャップを設け、このロックキャップを収容する本体ハウジングを前記ジェットポンプビームの上面に設置し、
    前記ロックキャップの外周側面に複数のテーパ状外歯と、前記本体ハウジングの内歯状溝を選択的に噛み合せることによって前記ヘッドボルトの固定を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のジェットポンプビームのボルト固定方法。
  4. 前記本体ハウジングは下部に外周フランジが形成され、この外周フランジは内周フランジ付きベースプレートによってジェットポンプビームの上面に固定され、本体ハウジングを回転拘束機構によって前記ベースプレートとの回転位置の拘束を行う工程をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のジェットポンプビームのボルト固定方法。
  5. 前記本体ハウジングの回転拘束機構は、ベースプレートの凹部に設けられた拘束ばねと、この拘束ばねと係合可能な本体ハウジングの外側面に開けられたハウジング開口とから構成され、前記本体ハウジングの回転をハウジング開口のピッチ角範囲の任意位置で拘束することを特徴とする請求項4に記載のジェットポンプビームのボルト固定方法。
  6. 前記本体ハウジングの側面に開口を形成し、ベースプレートに設けられた拘束ピンを挿入することで、本体ハウジングの回転を拘束することを特徴とする請求項4に記載のジェットポンプビームのボルト固定方法。
  7. 前記ヘッドボルトの回転調整において、ボルト回転装置に水圧を付勢することによって
    回転力を増加させることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のジェットポンプビームのボルト固定方法。
  8. 前記ヘッドボルトの回転調整において、ボルト回転装置は減速装置を介して回転力を加えることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のジェットポンプビームのボルト固定方法。
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