JP5669956B2 - Mtcデバイスのためのrachプロシージャおよび電力レベル - Google Patents

Mtcデバイスのためのrachプロシージャおよび電力レベル Download PDF

Info

Publication number
JP5669956B2
JP5669956B2 JP2013544986A JP2013544986A JP5669956B2 JP 5669956 B2 JP5669956 B2 JP 5669956B2 JP 2013544986 A JP2013544986 A JP 2013544986A JP 2013544986 A JP2013544986 A JP 2013544986A JP 5669956 B2 JP5669956 B2 JP 5669956B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wireless device
quality
base station
previous
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013544986A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014504099A (ja
Inventor
ヴェルナー クロイツァー,
ヴェルナー クロイツァー,
デイビッド フィリップ ホール,
デイビッド フィリップ ホール,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BlackBerry Ltd
Original Assignee
BlackBerry Ltd
Research in Motion Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BlackBerry Ltd, Research in Motion Ltd filed Critical BlackBerry Ltd
Publication of JP2014504099A publication Critical patent/JP2014504099A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5669956B2 publication Critical patent/JP5669956B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/18TPC being performed according to specific parameters
    • H04W52/22TPC being performed according to specific parameters taking into account previous information or commands
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/38TPC being performed in particular situations
    • H04W52/50TPC being performed in particular situations at the moment of starting communication in a multiple access environment
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/06TPC algorithms
    • H04W52/14Separate analysis of uplink or downlink
    • H04W52/146Uplink power control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/18TPC being performed according to specific parameters
    • H04W52/22TPC being performed according to specific parameters taking into account previous information or commands
    • H04W52/228TPC being performed according to specific parameters taking into account previous information or commands using past power values or information
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/18TPC being performed according to specific parameters
    • H04W52/24TPC being performed according to specific parameters using SIR [Signal to Interference Ratio] or other wireless path parameters
    • H04W52/245TPC being performed according to specific parameters using SIR [Signal to Interference Ratio] or other wireless path parameters taking into account received signal strength
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/18TPC being performed according to specific parameters
    • H04W52/26TPC being performed according to specific parameters using transmission rate or quality of service QoS [Quality of Service]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/18TPC being performed according to specific parameters
    • H04W52/26TPC being performed according to specific parameters using transmission rate or quality of service QoS [Quality of Service]
    • H04W52/262TPC being performed according to specific parameters using transmission rate or quality of service QoS [Quality of Service] taking into account adaptive modulation and coding [AMC] scheme
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W56/00Synchronisation arrangements
    • H04W56/004Synchronisation arrangements compensating for timing error of reception due to propagation delay
    • H04W56/0045Synchronisation arrangements compensating for timing error of reception due to propagation delay compensating for timing error by altering transmission time
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W74/00Wireless channel access
    • H04W74/08Non-scheduled access, e.g. ALOHA
    • H04W74/0833Random access procedures, e.g. with 4-step access

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

(関連出願の相互参照)
本願は、欧州特許出願公開第101963528号(2010年12月21日出願)の利益を主張し、この出願の全内容は、参照することによって本明細書に明確に援用される。
(技術分野)
本書は、デジタルセルラー電気通信ネットワーク内の移動局に関する。具体的には、本書は、デジタルセルラー電気通信ネットワークの移動局(MS)から基地局(BS)までのアクセスチャネルの要求に関する。
(背景)
GERAN(GSM(登録商標)(グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ)EDGE(GSM(登録商標)進化型高速データレート)ランダムアクセスネットワーク)では、例えば、情報を交換するため、位置更新を行うため、または接続を開始するために、ランダムアクセスチャネル(RACH)が、ネットワークからチャネルを要求するように移動局(MS)によって使用される。論理チャネルであるRACHは、アクセスバーストを介して物理チャネル上で輸送される。一般的には、GERANネットワーク内において、アップリンク方向での(すなわち、MSから伝送基地局(BTS)への)搬送波周波数の少なくとも1つの物理チャネル(タイムスロット数によって特徴付けられ得る、かつタイムスロットと呼ばれ得る)が、RACHに起因する。ダウンリンク方向上の、すなわち、BTSからMSへの対応するチャネルが、BTSによってサービス提供されるMSへのBTSの識別、構成、および利用可能な特徴を表すためにBTSによって使用される、ブロードキャスト制御チャネル(BCCH)であってもよい。
現在、RACH上で送信されるアクセスバーストに使用される出力電力は、アクセスバーストがネットワークの適切なBTSまたは基地局(BS)に到達する確率を最大限化するために、MSの最大限の利用可能な出力電力に設定される。RACHの実装およびアクセスバーストの構造に関する詳細が、参照することにより組み込まれる、技術仕様3GPP TS 45.008で提供されている。
出力電力を選択するための上述のアプローチは、MSが、それが接続しようとするBTSに近い時でさえも、MSが全電力を使用するという効果を有する。これは、MSがBSに近いときに、不必要に高い出力電力をもたらし、したがって、無線インターフェース上で付加的な干渉を引き起こし、MSの電力消費を増加させ、(非常に高い受信電力レベルにより)基地局において潜在的な受信機の問題を引き起こし得る。
マシン型通信(MTC)デバイス、例えば、スマートメータ等の固定デバイスは、それらのサービング基地局(電気通信ネットワークの最も近い基地局であり得るが、必ずしもそうであるとは限らない)から比較的遠くに位置してもよい。地理的な距離に加えて、MTCデバイスは、例えば、ビルの地階内において無線ネットワークから遮蔽されている場所に配置されてもよい。このように、(無線リンクの観点から)BSまでのデバイスの「距離」は、地理的な距離によるもの、ならびにデバイス(MS)とBSとの間の無線経路上の障害物によるものであってもよい。そのようなさらに大きい「距離」の結果として、MTCデバイスは、同じ基地局の比較的近くに位置するデバイスと比較して、受信基地局においてRACHの受信信号レベルがより低いという不利点を有し得る。この不均衡は、一般的には、固定MTCデバイスのチャネルアクセス成功のより低い確率をもたらす。
本書は、これらの問題に対処する。具体的には、本書は、GERAN等の無線通信ネットワーク内の特定の基地局によってサービス提供される、異なる移動局のチャネルアクセス成功の確率の平衡を保つという問題に対処する。
一側面によれば、ワイヤレスデバイスから基地局へのアップリンク上の初期伝送(アクセスバースト等)の伝送を制御するための方法が説明される。初期伝送は、競合ベースの伝送であってもよく、ユーザ機器またはワイヤレスデバイスの初期伝送が、同じタイムスロットおよび/または同じ物理チャネル(例えば、共通RACH)内で、別のユーザ機器の初期伝送として起こり得ることを意味する。これは、複数のユーザ機器が同時に(または同じタイムスロット内で)初期伝送を基地局に伝送し得ることを意味する。初期伝送は、進行中の接続(GPRS一時ブロックフロー(TBF)等)の一部として、ワイヤレスデバイスに独占的に割り当てられるか、または割り付けられるリソースを使用しない伝送として特徴付けられてもよい。複数の初期伝送は、例えば、以前の伝送の肯定応答が受信されない場合、またはいずれの接続も確立されていない場合に(初期伝送がそのような接続の確立を要求するプロシージャの一部を形成するか否かにかかわらず)、連続的に送信されてもよい。
初期伝送は、GERANで使用されるGERANアクセスバーストであってもよい。一般的には、GERANアクセスバーストは、ランダムアクセスチャネル(RACH)上で伝送される。アクセスバーストは、テールビット、同期シーケンスビット、および/または暗号化ビットを備える、ペイロードを備えてもよい。アクセスバーストは、基礎的ネットワーク、例えば、GERANのタイムスロットより短くてもよい。この場合、保護期間は、タイムスロットの長さとアクセスバーストの長さとの差であってもよい。このように、アクセスバーストは、タイムスロットの長さに対応する長さを有する、いわゆる通常バーストとは異なり得る。GERANの場合、ワイヤレスデバイスは、GERAN移動局であってもよく、および/または基地局は、GERAN基地局であってもよい。
ワイヤレスデバイスは、固定デバイス、例えば、固定された場所に設置されたスマート計測デバイスであってもよい。そのような固定ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスから基地局への無線リンクの比較的低い品質を提供する場所に設置され得る。その結果として、そのようなデバイスは、基地局へのアクセスバーストの伝送成功(すなわち、基地局によって受信され、正しく復号される伝送)の低減された確率を有し得る。固定デバイスは、非常にゆっくりと移動する、および/または限定領域内で移動する、デバイスであってもよいことに留意されたい。固定デバイスは、所定の境界内の後続通信セッションのためのタイミング前進(TA)を維持する、デバイスであってもよい。所定の境界は、基礎的ネットワークのTA粒度に対応してもよい。一例として、GSM(登録商標)では、TA粒度は、100mの移動が、依然として、同じTAを使用させることができるようなものである。このように、ワイヤレスデバイスは、速度閾値よりも低い速度で移動してもよく、および/またはワイヤレスデバイスは、領域閾値(例えば、所定の半径)よりも小さい領域内で移動してもよい。
本方法は、ワイヤレスデバイスから基地局へのアップリンク上の無線リンクの品質の表示を決定するステップを含んでもよい。具体的には、本方法は、無線アップリンクの品質を決定するステップを含んでもよい。無線リンクの品質は、ワイヤレスデバイスから基地局までの距離、および/またはワイヤレスデバイスから基地局への無線アップリンク上に存在する障害物、および/またはワイヤレスデバイスから基地局への無線アップリンク上で発生した干渉に依存し得る。本書では、無線アップリンクの品質はまた、(無線リンクの観点から)「距離」とも呼ばれるであろう。さらに、無線アップリンクの品質の表示を決定するための方法は、無線アップリンクの品質の決定に等しく適用される。
無線アップリンクの品質の表示(または無線アップリンクの品質)は、以前の伝送、例えば、ワイヤレスデバイスから基地局へのアップリンク上の1つ以上のバーストの以前の伝送に使用された、1つ以上の(履歴)パラメータに基づいて決定されてもよい。このように、アップリンク上の無線リンクの品質は、履歴または以前の伝送パラメータに基づいて推定されてもよい。アップリンク上の1つ以上のバーストは、アクセスバーストおよび/または通常バーストであってもよい。好ましくは、1つ以上のバーストは、ワイヤレスデバイスから伝送され、対応する基地局によって受信された通常バーストである。
アップリンク上の1つ以上の以前のバーストの伝送に使用された1つ以上の(履歴)パラメータは、電力レベル、変調およびコーディングスキーム、またはタイミング前進のうちの1つ以上であってもよい。すなわち、1つ以上の(履歴)パラメータは、異なるタイプを有してもよい。より詳細に概説されるように、ワイヤレスデバイスから基地局への以前の通信に使用された、電力レベルおよび/または変調およびコーディングスキームおよび/またはタイミング前進は、基地局によって制御されてもよく、それにより、ワイヤレスデバイスへの無線アップリンクの品質についてのフィードバックを提供する。一般的には、このフィードバックは、初期伝送(アクセスバーストであり得る)の伝送成功後、ワイヤレスデバイスと基地局との間の確立された通信(通常バーストを伴い得る)中のみ、利用可能である。
複数のタイプの(履歴)パラメータの組み合わせが、無線アップリンクの品質についての表示(または無線アップリンクの品質)を決定するために使用されてもよい。ある実施形態では、無線リンクの品質についての別個の表示は、各タイプの(履歴)パラメータに基づいて決定され、全体的な表示は、複数の別個の表示を組み合わせることによって決定される。一例として、全体的な表示は、無線リンクの最低または最高品質を示す、別個の表示であってもよい。代替として、別個の表示の平均が、無線リンクの品質の全体的な表示として使用されてもよい。以下では、1つのタイプの(履歴)パラメータに基づいて別個の表示を決定するためのいくつかの方法を概説する。これらの別個の表示は、無線リンクの品質の全体的な表示を提供するように組み合わせられてもよい。
品質または品質の表示の決定は、ワイヤレスデバイスから基地局へのアップリンク上の1つ以上のバーストの以前の伝送に使用された、以前の電力レベルを提供するステップと、以前の電力レベルに基づいて表示を決定するステップとを含んでもよい。比較的低い以前の電力レベルは、比較的高い品質を示してもよく、比較的高い以前の電力レベルは、無線リンクの比較的低い品質を示してもよい。一例として、ワイヤレスデバイスによって使用される可能な電力レベルは、最小から最大の電力レベルに及んでもよい。無線リンクの品質の表示は、最大および/または最小電力レベルに対する以前の電力レベルに基づいてもよい。
無線アップリンクの品質または品質の表示の決定は、アップリンク上の1つ以上のバーストの複数の以前の伝送に使用された、複数の以前の電力レベルを提供するステップと、フィルタを複数の以前の電力レベルに適用するステップと、フィルタリングされた複数の以前の電力レベルに基づいて、表示を決定するステップとを含んでもよい。このように、同じタイプの複数のパラメータが、フィルタを使用して組み合わせられてもよい。一例として、フィルタは、忘却因子を伴う、または伴わない、平均化フィルタ、中央値フィルタ、および最大値フィルタのうちの1つであってもよい。
複数の以前の電力レベルは、所定数の以前に伝送されたバーストに使用された電力レベル、および/または所定の時間間隔中に使用された電力レベルに対応してもよい。一例として、以前の通信中に伝送された、N個のバーストに使用された電力レベルが考慮されてもよい。代替として、または加えて、複数の通信セッション中に使用された電力レベルが考慮されてもよい。好ましい実施形態では、複数の以前の電力レベルは、例えば、基地局によって伝送される肯定応答情報によって示されるように、成功した伝送、すなわち、基地局によって受信されたバーストの伝送に使用された電力レベルに限定される。
無線アップリンクの品質または品質の表示の決定は、ワイヤレスデバイスから基地局へのアップリンク上の1つ以上のバーストの以前の伝送に使用された、以前の変調およびコーディングスキーム(MCS)を提供するステップと、以前の変調およびコーディングスキームに基づいて、表示を決定するステップとを含んでもよい。一例として、MCSのロバスト性は、無線リンクの品質の表示であってもよく、よりロバストなMCSは、より低い品質を示してもよく、あまりロバストではないMCSは、より高い品質を示してもよい。
(履歴)パラメータとして電力レベルを使用することと同様に、アップリンク上の無線リンクの品質の表示の決定は、アップリンク上の1つ以上のバーストの複数の以前の伝送に使用された、複数の以前の変調およびコーディングスキームを提供するステップを含んでもよい。複数の以前の伝送は、所定数のバーストまたは所定の時間間隔によって特定されてもよい。複数の以前の伝送は、1回以上の以前の通信セッションが起源であってもよい。
表示は、1回以上の以前の通信セッション中に使用された、1つ以上の以前の変調およびコーディングスキームの1つ以上のビットレートに基づいて決定されてもよい。この場合、無線アップリンクの品質の表示の決定は、複数の以前の変調およびコーディングスキームと関連付けられる、複数のビットレートを決定するステップと、フィルタを複数のビットレートに適用するステップと、フィルタリングされた複数のビットレートに基づいて、表示を決定するステップとを含んでもよい。
無線アップリンクの品質(の表示)を決定するステップは、ワイヤレスデバイスから基地局へのアップリンク上の1つ以上のバーストの以前の伝送に使用された、タイミング前進を提供するステップと、以前のタイミング前進に基づいて品質の表示を決定するステップとを含んでもよい。タイミング前進は、ワイヤレスデバイスから基地局への伝搬遅延の表示であり、高いタイミング前進は、無線リンクの低い品質を示してもよく、その逆も同様である。
上記と同様に、アップリンク上の無線リンクの品質(の表示)を決定するステップは、アップリンク上の1つ以上のバーストの複数の以前の伝送に使用された、複数のタイミング前進を提供するステップと、フィルタを複数のタイミング前進に適用するステップと、フィルタリングされた複数のタイミング前進に基づいて、表示を決定するステップとを含んでもよい。
無線アップリンクの品質(の表示)の決定は、基地局から伝送され、ワイヤレスデバイスで受信されるバーストの受信信号レベルを提供するステップを含んでもよい。このように、基地局からワイヤレスデバイスへのダウンリンク上の信号レベルは、アップリンク上の無線リンクの品質の表示として使用されてもよい。比較的低い受信信号レベルは、アップリンク上の無線リンクの比較的低い品質を示してもよく、その逆も同様である。
さらに、基地局にアクセスするためにワイヤレスデバイスで必要とされる、受信信号レベルの最小値が提供されてもよい。受信信号レベルのこの最小値は、ネットワーク内で事前決定されてもよく、および/または基地局からワイヤレスデバイスへ伝送(例えば、ブロードキャスト)されてもよい。この場合、アップリンク上の無線リンクの品質の表示は、受信信号レベルと受信信号レベルの最小値との差に基づいて決定されてもよい。
より具体的には、無線アップリンクの品質(の表示)の決定はさらに、ワイヤレスデバイスが測定するように構成される、受信信号レベルの最大値を提供するステップを含んでもよい。この最大値は、ネットワークによって事前決定され、および/または基地局からワイヤレスデバイスへ伝送(例えば、ブロードキャスト)されてもよい。具体的には、MS性能要件のためのこの最大値(上限)は、ネットワークの仕様(例えば、3GPP技術仕様)で定義されてもよい。次いで、受信信号レベルと受信信号レベルの最小値との差は、受信信号レベルの最大値と受信信号レベルの最小値との差によって正規化されてもよい。このように、表示は、受信信号レベルと受信信号レベルの最小値との正規化された差に基づいて決定されてもよい。
本方法は、無線アップリンクの品質(の表示)に基づいて、ワイヤレスデバイスから基地局までの初期伝送の伝送を制御するための1つ以上の制御パラメータを設定するステップを含んでもよい。伝送を制御するための1つ以上の制御パラメータは、アクセスバーストの伝送に使用される電力レベル、アクセスバーストの再伝送に使用される増加した電力レベル、アクセスバーストの再伝送のための許可された再試行の数、初期伝送の2回の後続の伝送間の待機時間を制御するためのバックオフ時間またはバックオフ時間間隔(後続の初期伝送は相互と異なり得る)のうちの1つ以上であってもよい。このように、複数の制御パラメータが、初期伝送の伝送を制御するために修正されてもよい。
制御パラメータは、伝送の電力レベルであってもよく、制御パラメータを設定する動作は、無線アップリンクの品質(の表示)に基づいて、電力レベルを修正するステップ、すなわち、増加および/または減少させるステップを含んでもよい。一例として、無線リンクの比較的低い品質が示される場合に、より高い電力レベルが設定されてもよい。初期伝送は、設定された電力レベルを使用して伝送されてもよい。初期伝送の伝送に対する肯定応答を受信しなかったことに続いて、後続初期伝送の伝送のための電力レベルが増加させられてもよい。肯定応答は、一般的には、基地局からワイヤレスデバイスへ伝送される。
制御パラメータは、先行初期伝送の伝送に対する肯定応答を受信しないことを条件とする、初期伝送の再伝送のための許可された再試行の数であってもよい。制御パラメータを設定するステップは、無線リンクの品質(の表示)に基づいて、許可された再試行の数を修正するステップ、すなわち、増加および/または減少させるステップを含んでもよい。一般的には、許可された再試行の数は、初期伝送のうちの第1回から数えられる、許可された再試行の数である。
制御パラメータは、最小バックオフ時間から最大バックオフ時間までの範囲のバックオフ時間間隔(または不感時間間隔)であってもよい。最小バックオフ時間は、初期伝送の後続の伝送間の待機時間の下限を特定してもよく、最大バックオフ時間は、後続の初期伝送間の待機時間の上限を特定してもよい。言い換えれば、バックオフ時間は、先行初期伝送に対する肯定応答を受信しないことの影響を受ける、初期伝送の伝送の待機時間を示してもよい。
初期パラメータの設定は、無線アップリンクの品質(の表示)に基づいて、バックオフ時間間隔を増加および/または減少させるステップを含んでもよい。具体的には、バックオフ時間間隔の最大バックオフ時間が修正されてもよい。一例として、無線アップリンクの比較的低い品質が示される場合、バックオフ時間間隔の比較的低い最大バックオフ時間が使用されてもよい。バックオフ時間間隔の下限、すなわち、最小バックオフ時間が、(加えて、または代替として)同様に修正されてもよい。ワイヤレスデバイスで使用される実際のバックオフ時間は、バックオフ時間間隔からランダム値として選択されてもよい。
別の側面によれば、ワイヤレスデバイスから基地局へのアップリンク上の初期伝送(例えば、アクセスバースト)を含む、1回以上の伝送を制御するための方法が説明される。初期伝送、ワイヤレスデバイス、および/または基地局の可能な実施形態については、本書で概説される関連特徴が参照されたい。
本方法は、ワイヤレスデバイスから基地局への伝搬遅延を示す、現在のタイミング前進を提供するステップを含んでもよい。現在のタイミング前進は、ワイヤレスデバイスから基地局への1回以上の以前の伝送中に使用された1つ以上のタイミング前進に基づいて、決定されてもよい。具体的には、現在のタイミング前進は、1回以上の通信セッション中の通常バーストの伝送に使用される1つ以上のタイミング前進から、または任意の他の公知の手段によって決定されてもよい。
本方法は、現在のタイミング前進に基づいて、アクセスタイミング前進を選択するステップを含んでもよい。具体的には、アクセスタイミング前進は、ゼロとは異なるように選択されてもよい。アクセスタイミング前進は、ワイヤレスデバイスから基地局へアクセス要求または初期伝送を送信するために使用される、タイミング前進である。
アクセスタイミング前進を選択するステップは、現在のタイミング前進から、現在のタイミング前進から初期伝送の保護期間の長さをマイナスしたものまでの範囲の一組のタイミング前進値からアクセスタイミング前進を選択するステップを含んでもよい。上記で示されるように、初期伝送の長さは、ネットワーク内で使用されるタイムスロットの長さより短くてもよい。長さの差は、保護期間と呼ばれてもよい。言い換えれば、初期伝送の保護期間は、タイムスロットあたりのシンボルの数と初期伝送のペイロードシンボルの数との差に対応してもよい。
このように、初期伝送の伝送は、現在のタイミング前進によって最大値において、および現在のタイミング前進と保護期間の長さとの間の差によって最小値において、前進させられてもよい。負のアクセスタイミング前進は、アクセスタイミング前進の絶対値による初期伝送の有効遅延に対応することに留意されたい。
アクセスタイミング前進は、現在のタイミング前進からの所定のオフセットを使用して、一組のタイミング前進値から選択されてもよい。この所定のオフセットは、ワイヤレスデバイスに対して固定されてもよい。言い換えれば、アクセスタイミング前進は、現在のタイミング前進に所定のオフセットをプラスしたものに対応してもよく、所定のオフセットは、保護期間の長さを超えない。
代替として、アクセスタイミング前進は、現在のタイミング前進からのオフセットを使用して、一組のタイミング前進値から選択されてもよく、オフセットは、ワイヤレスデバイスに起因するオフセットの所定のホッピングシーケンスから選択される。オフセットの所定のホッピングシーケンスは、1つ以上の他のワイヤレスデバイスに使用される、オフセットの1つ以上の所定のホッピングシーケンスに対して低減された相関関係を有するように設計されてもよい。
代替として、アクセスタイミング前進は、一組のタイミング前進値からランダムに選択されてもよい。
本方法はさらに、アクセスタイミング前進を使用して、アップリンク上で初期伝送を伝送するステップを含んでもよい。これは、ゼロの固定タイミング前進でアクセスバーストを送信する代わりに、複数の初期伝送の衝突の確率を低減させるために、アクセスタイミング前進が本書で説明されるように選択され得ることを意味する。
本方法はさらに、基地局によってサービス提供されるワイヤレスデバイスによって使用される最大タイミング前進の表示を、ワイヤレスデバイスで受信するステップを含んでもよい。この最大タイミング前進は、基地局によってブロードキャストされてもよく、現在基地局によってサービス提供されているワイヤレスデバイスの最大伝搬遅延の表示であってもよい。このように、最大タイミング前進は、セルのサイズ、すなわち、幾何学的寸法の指標であってもよい。
この情報を使用して、現在のタイミング前進は、受信した最大タイミング前進に基づいて決定されてもよい。具体的には、現在のタイミング前進は、最大タイミング前進に対応してもよい。同様に、アクセスタイミング前進は、現在のタイミング前進および受信した最大タイミング前進に基づいて決定されてもよい。一例として、アクセスタイミング前進は、他のワイヤレスデバイスの初期伝送との衝突の確率が低減されるように選択されてもよい。この目的で、他のワイヤレスデバイスが、ゼロのタイミング前進でそれらの初期伝送を伝送すると仮定されてもよい。代替として、または加えて、初期伝送のペイロードの長さが、受信した最大タイミング前進に基づいて、調整され、例えば、増加または減少させられてもよい。こうすることによって、衝突する初期伝送の確率が低減されてもよい。
別の側面によれば、基地局と通信するように構成されるワイヤレスデバイスが説明される。ワイヤレスデバイスは、本書で概説される方法および側面のうちのいずれかを行うように構成されてもよい。さらに、ワイヤレスデバイスは、本書で概説される特徴のうちのいずれかを備えてもよい。
さらなる側面によれば、ソフトウェアプログラムが説明される。ソフトウェアプログラムは、プロセッサ上で実行するため、およびコンピュータデバイス上で実行される時に本書で概説される側面および特徴を実施するために適合される、命令としてコンピュータ可読媒体(有形または別様に非一過性となり得る)上に記憶されてもよい。
別の側面によれば、ソフトウェアプログラムを備える、記憶媒体が説明される。記憶媒体は、メモリ(例えば、RAM、ROM等)、光学媒体、磁気媒体、および同等物であってもよい。ソフトウェアプログラムは、プロセッサ上で実行するため、およびコンピュータデバイス上で実行される時に本書で概説される側面および特徴を実施するために適合されてもよい。
さらなる側面によれば、コンピュータプログラム製品が説明される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータデバイス上で実行される時に本書で概説される側面および特徴を実施するための実行可能な命令を備えてもよい。
本書の特定の側面は、以下の実施例を含む。
一実施例では、ワイヤレスデバイスと基地局との間の1回以上の伝送であって、少なくとも初期伝送を含む、1回以上の伝送を制御するための方法は、ワイヤレスデバイスと基地局との間の無線アップリンクの品質であって、以前の伝送と関連付けられる少なくとも1つのパラメータに基づく品質を決定するステップと、無線アップリンクの決定された品質に基づいて、ワイヤレスデバイスと基地局との間の伝送を制御するための制御パラメータを設定するステップと、初期伝送を伝送するステップとを含む。
一実施例では、制御パラメータは、電力レベルである。
本方法はまた、1回以上の伝送のうちの1回に対する肯定応答を受信しなかったことに続いて、後続の伝送のための電力レベルを増加させるステップを含んでもよい。
任意の以前の側面の方法では、制御パラメータは、許可された再試行の数であってもよい。制御パラメータを設定するステップは、バックオフ時間間隔を設定するステップと、バックオフ時間間隔からのランダム値としてバックオフ時間を選択するステップとを含んでもよい。
初期伝送は、アクセスバーストであってもよい。
任意の以前の側面の方法では、無線アップリンクの品質を決定するために使用される、少なくとも1つのパラメータは、電力レベル、変調およびコーディングスキーム、またはタイミング前進のうちの1つ以上である。
任意の以前の側面の方法では、少なくとも1つのパラメータは、以前の伝送に使用された以前の電力レベルである。品質を決定するステップは、無線アップリンク上の複数の以前の伝送に使用された、複数の以前の電力レベルを提供するステップと、フィルタを複数の以前の電力レベルに適用するステップと、フィルタリングされた複数の以前の電力レベルに基づいて、品質を決定するステップとを含んでもよい。
一実施例では、フィルタは、忘却因子を伴う、または伴わない、平均化フィルタ、中央値フィルタ、および最大値フィルタのうちの1つである。先述の側面では、複数の以前の電力レベルは、所定数の以前に伝送されたバーストに使用された電力レベル、および/または所定の時間間隔中に使用された電力レベルに対応してもよい。複数の以前の電力レベルは、成功した伝送に使用された電力レベルに限定されてもよい。少なくとも1つのパラメータは、以前の伝送に使用された以前の変調およびコーディングスキームであってもよい。品質は、以前の変調およびコーディングスキームのビットレートに基づいて決定されてもよい。加えて、または代替として、品質を決定するステップは、無線アップリンク上の複数の以前の伝送に使用された、複数の以前の変調およびコーディングスキームを提供するステップと、複数の以前の変調およびコーディングスキームと関連付けられる、複数のビットレートを決定するステップと、フィルタを複数のビットレートに適用するステップと、フィルタリングされた複数のビットレートに基づいて、品質を決定するステップとを含んでもよい。
以前の側面のうちのいずれかでは、少なくとも1つのパラメータは、無線アップリンク上の以前の伝送に使用されたタイミング前進であってもよい。加えて、品質を決定するステップは、無線アップリンク上の複数の以前の伝送に使用された、複数のタイミング前進を提供するステップと、フィルタを複数のタイミング前進に適用するステップと、フィルタリングされた複数のビットレートに基づいて、品質を決定するステップとを含んでもよい。
先述の側面のうちのいずれかによれば、無線アップリンク上の以前の伝送は、1つ以上の通常バーストの以前の伝送を含む。
以前の側面のうちのいずれかでは、品質を決定するステップは、基地局からワイヤレスデバイスまでの伝送の受信信号レベルを提供するステップと、基地局にアクセスするためにワイヤレスデバイスにおいて必要とされる、受信信号レベルの最小値を提供するステップと、受信信号レベルと受信信号レベルの最小値との差に基づいて品質を決定するステップとを含む。
品質を決定するステップは、ワイヤレスデバイスが測定するように構成される受信信号レベルの最大値を提供するステップと、受信信号レベルの最大値と受信信号レベルの最小値との差によって、受信信号レベルと受信信号レベルの最小値との差を正規化するステップと、受信信号レベルと受信信号レベルの最小値との正規化された差に基づいて、品質を決定するステップとを含んでもよい。
ワイヤレスデバイスと基地局との間の1回以上の伝送であって、少なくとも初期伝送を含む1回以上の伝送を制御するための例示的方法は、ワイヤレスデバイスから基地局へまでの伝搬遅延を示す現在のタイミング前進を提供するステップと、現在のタイミング前進に基づいてアクセスタイミング前進を選択するステップと、アクセスタイミング前進を使用して初期伝送を伝送するステップとを含んでもよい。
アクセスタイミング前進を選択するステップは、現在のタイミング前進から、現在のタイミング前進から初期伝送の保護期間の長さをマイナスしたものまでの範囲の一組のタイミング前進値からアクセスタイミング前進を選択するステップを含んでもよい。一実施例では、アクセスタイミング前進は、現在のタイミング前進からの所定のオフセットを使用して、一組の値から選択され、所定のオフセットは、ワイヤレスデバイスに対して固定される。別の実施例では、アクセスタイミング前進は、現在のタイミング前進のオフセットを使用して、一組の値から選択され、オフセットは、ワイヤレスデバイスに起因するオフセットの所定のホッピングシーケンスから選択される。所定のホッピングシーケンスは、1つ以上の他のワイヤレスデバイスに使用される1つ以上の所定のホッピングシーケンスに対して低減された相関関係を有するように設計されてもよい。
一実施例では、アクセスタイミング前進は、一組の値からランダムに選択されてもよい。加えて、先述の実施例のうちのいくつかによれば、初期伝送の保護期間は、タイムスロットあたりのシンボルの数および初期伝送のペイロードシンボルの数の差に対応する。本方法はさらに、基地局によってサービス提供されるワイヤレスデバイスによって使用される最大タイミング前進の表示を、ワイヤレスデバイスで受信するステップを含んでもよい。本方法はさらに、受信した最大タイミング前進に基づいて、現在のタイミング前進を決定するステップを含んでもよい。アクセスタイミング前進は、現在のタイミング前進および受信した最大タイミング前進に基づいて選択されてもよい。
上記のある例示的側面の方法はまた、受信した最大タイミング前進に基づいて、初期伝送のペイロードの長さを調整するステップを含んでもよい。本明細書の実施例によれば、初期伝送は、GERANで使用されるGERANアクセスバーストであってもよく、初期伝送は、RACHと呼ばれる、ランダムアクセスチャネル上で伝送されてもよく、初期伝送は、テールビット、同期シーケンスビット、および/または暗号化ビットを備える、ペイロードを備えてもよく、初期伝送は、GERANのタイムスロットより短くてもよく、保護期間は、タイムスロットの長さと初期伝送の長さとの差であり、ワイヤレスデバイスは、GERAN移動局であってもよく、および/または基地局は、GERAN基地局であってもよい。
本明細書で説明されるように、ワイヤレスデバイスは、基地局と通信するように構成されてもよく、ワイヤレスデバイスは、上記で説明される動作および/または側面のうちのいずれかを実施するように構成される。一実施例では、ワイヤレスデバイスは、速度閾値よりも低い速度において、および/または領域閾値よりも小さい領域内で移動する。
本明細書で説明されるように、ソフトウェアプログラムは、プロセッサ上で実行するため、およびコンピュータデバイス上で実行される時に上記で説明される動作および/または側面のうちのいずれかを実施するために適合されてもよい。記憶媒体は、プロセッサ上で実行するため、およびコンピュータデバイス上で実行される時に上記で説明される動作および/または側面を実施するために適合される、ソフトウェアプログラムを含んでもよい。コンピュータプログラム製品は、コンピュータデバイス上で実行される時に上記で説明される動作および/または側面を実施するための実行可能命令を含んでもよい。
本書で概説されるような種々の例示的実施例を含む、方法およびシステムは、単独で、または本書で開示される他の方法およびシステムと組み合わせて使用されてもよいことに留意されたい。さらに、本書で概説される方法およびシステムの全ての側面は、任意に組み合わせられてもよい。具体的には、項目の特徴は、任意に相互と組み合わせられてもよい。
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
ワイヤレスデバイス(100)と基地局(110)との間の1回以上の伝送を制御するための方法であって、該1回以上の伝送は、少なくとも初期伝送を含み、
該方法は、
該ワイヤレスデバイス(100)と該基地局(110)との間の無線アップリンクの品質を決定することであって、該品質は、以前の伝送と関連付けられる少なくとも1つのパラメータに基づいている、ことと、
該無線アップリンクの該決定された品質に基づいて、該ワイヤレスデバイス(100)と該基地局(110)との間の該伝送を制御するための制御パラメータを設定することと、
該初期伝送を伝送することと
を含む、方法。
(項目2)
前記制御パラメータは、電力レベルであって、
前記方法は、
前記1回以上の伝送のうちの1回に対する肯定応答を受信しなかったことに続いて、後続の伝送のための該電力レベルを増加させることをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記制御パラメータは、許可された再試行の数である、項目1〜2のいずれかに記載の方法。
(項目4)
前記制御パラメータを設定することは、
バックオフ時間間隔を設定することと、
該バックオフ時間間隔からランダム値としてバックオフ時間を設定することと
を含む、項目1〜3のいずれかに記載の方法。
(項目5)
前記無線アップリンクの前記品質を決定するために使用される前記少なくとも1つのパラメータは、電力レベル、変調およびコーディングスキーム、またはタイミング前進のうちの1つ以上である、項目1〜4のいずれかに記載の方法。
(項目6)
前記品質を決定することは、
前記無線アップリンクにおいて複数の以前の伝送に対して使用された複数の以前の電力レベルを提供することと、
フィルタを該複数の以前の電力レベルに適用することと、
該フィルタリングされた複数の以前の電力レベルに基づいて、該品質を決定することと
を含む、項目1〜5のいずれかに記載の方法。
(項目7)
前記フィルタは、
忘却因子を有するか、または有しない平均化フィルタ、
中央値フィルタ、および
最大値フィルタ
のうちの1つである、項目6に記載の方法。
(項目8)
前記品質を決定することは、
前記無線アップリンクにおいて複数の以前の伝送に使用された複数の以前の変調およびコーディングスキームを提供することと、
該複数の以前の変調およびコーディングスキームと関連付けられる複数のビットレートを決定することと、
フィルタを該複数のビットレートに適用することと、
該フィルタリングされた複数のビットレートに基づいて、該品質を決定することと
を含む、項目1〜7のいずれかに記載の方法。
(項目9)
前記品質を決定することは、
前記無線アップリンクにおいて複数の以前の伝送に使用された複数のタイミング前進を提供するステップと、
−フィルタを前記複数のタイミング前進に適用するステップと、
−前記フィルタリングされた複数のビットレートに基づいて、前記品質を決定するステップと
を含む、項目1〜8のいずれかに記載の方法。
(項目10)
前記品質を決定することは、
前記基地局(110)から前記ワイヤレスデバイス(100)までの伝送の受信信号レベルを提供することと、
該基地局(110)にアクセスするために該ワイヤレスデバイス(110)において必要とされる前記受信信号レベルの最小値を提供することと、
該受信信号レベルと該受信信号レベルの最小値との差に基づいて、該品質を決定することと
を含む、項目1〜9のいずれかに記載の方法。
(項目11)
前記品質を決定することは、
前記ワイヤレスデバイス(100)が測定するように構成されている前記受信信号レベルの最大値を提供することと、
該受信信号レベルと前記受信信号レベルの最小値との差を該受信信号レベルの最大値と該受信信号レベルの最小値との差によって正規化することと、
該受信信号レベルと該受信信号レベルの最小値との該正規化された差に基づいて、該品質を決定することと
を含む、項目10に記載の方法。
(項目12)
ワイヤレスデバイス(100)と基地局(110)との間の1回以上の伝送を制御するための方法であって、該1回以上の伝送は、少なくとも初期伝送を含み、
該方法は、
該ワイヤレスデバイス(100)から該基地局(110)までの伝搬遅延を示す現在のタイミング前進を提供することと、
該現在のタイミング前進に基づいて、アクセスタイミング前進を選択することと、
該アクセスタイミング前進を使用して、該初期伝送を伝送することと
を含む、方法。
(項目13)
アクセスタイミング前進を選択することは、
一組のタイミング前進値から該アクセスタイミング前進を選択することであって、該一組のタイミング前進値は、前記現在のタイミング前進から、該現在のタイミング前進から前記初期伝送の保護期間の長さをマイナスしたものまでの範囲にある、ことと
を含む、項目12に記載の方法。
(項目14)
前記初期伝送は、GERANにおいて使用されるGERANアクセスバーストであり、
該初期伝送は、RACHと呼ばれるランダムアクセスチャネルにおいて伝送され、
該初期伝送は、テールビット、同期シーケンスビット、および/または暗号化ビットを備えるペイロードを備えており、
該初期伝送は、該GERANのタイムスロットよりも短く、保護期間は、該タイムスロットの長さと該初期伝送の長さとの差であり、
前記ワイヤレスデバイス(100)は、GERAN移動局であり、および/または、
前記基地局(110)は、GERAN基地局である、項目1〜13のいずれかに記載の方法。
(項目15)
基地局(110)と通信するように構成されているワイヤレスデバイス(100)であって、該ワイヤレスデバイス(100)は、項目1〜14に記載の方法のうちのいずれかを行うように構成される、ワイヤレスデバイス。


種々の側面が、添付図面を参照して例示的に以下で説明される。
図1は、基地局においてデータバーストをタイムスロットと整列させるための例示的タイミング前進の使用を図示する。 図2は、アクセスバーストの例示的構造を図示する。 図3は、アクセスバーストの例示的伝送に使用されるタイミング前進の変形例を示す。 図4は、移動局の実装例のブロック図である。 図5は、移動局と、基地局とを備える例示的ネットワークのブロック図である。
ランダムアクセスチャネル(RACH)は、衝突検出を伴うが、衝突回避を伴わない、GERAN内の共有リソースである。RACH上のアクセスバーストの伝送は、スロット状ALOHAプロトコルの形態に従って予定に入れられる。データパケット、例えば、アクセスバーストが恣意的な瞬間に伝送される純粋なALOHAプロトコルとは対照的に、スロット状ALOHAプロトコルは、その中でデータパケットを伝送することができるタイムスロットを利用する。GERANにおいては、特定の搬送波が8つの物理的搬送波またはタイムスロットに細分され、BTSから伝送されるデータバーストおよびBTSで受信されるデータバーストは、これらのタイムスロットに整列させられるべきである。
MSと対応するBSとの間の伝搬遅延を考慮するために、およびBSによってMSに伝送されるバーストとMSによってBSに伝送されるバーストとの整列を確実にするために、GERANは、いわゆるタイミング前進(TA)を利用する。具体的には、トラフィックチャネル(TCH)において、または低速付随制御チャネル(SACCH)において、BSは、BSがMSに送信するバーストに時間整列させられているバーストをMSから受信することを予期する。この整列は、MSとBSとの相対的位置とは独立しているべきである。この目的で、MSは、それがBSから受信するバーストを、時間基準として使用する。一例として、MSは、BSのタイムスロットと同期化するために、BCCH上でBSによって伝送されるバーストを使用してもよい。実施形態では、MSは、BSによって提供されるネットワークセル上にとどまっている。
無線経路上のBSからMSまで、およびBSに戻る伝搬遅延を補償するために、MSは、受信したバーストのタイムスロットと比較して、バーストの伝送を前進させる必要があってもよい。前進させられた伝送の値、すなわち、タイミング前進(TA)は、MSとBSとの間の地理的な距離に依存し、現在は、BSによって計算されている。BSは、それが特定のMSから受信する伝送(例えば、RACH伝送、アクセスバースト伝送を含む)に基づいて、特定のMSのTAを決定する。RACH伝送は、一般的には、TA=0を伴うMSによって送信される。このように、BSは、受信したRACH伝送の伝搬遅延を決定することができる。決定されたTAは、MSが後続の非RACH伝送において適切なTAを使用することを可能にし、それにより、その伝送されたバーストをBSのタイムスロットに整列させるために、MSに伝達される。
タイミング前進の使用は、図1に図示される。BTSは、バースト211をMSに伝送する。MSは、遅延したバースト212を受信し、バーストの遅延は、TA/2に、すなわち、タイミング前進の値の半分に対応する。MSによって伝送されるバースト213が、最初に伝送されたバースト211のタイムスロット構造と整列させられる受信したバースト214として、BTSによって受信されていることを確実にするために、MSは、バースト212の受信と比較して、バースト213の伝送をオフセットする必要がある。オフセット時間間隔は、TAに対応する。アップリンク(UL)上およびダウンリンク(DL)上の信号が同じ経路を辿らない場合があるため、UL上の伝搬遅延は、DL上の伝搬遅延とは異なり得ることに留意されたい。これは、一般的には、ULとDLとの間の45MHz周波数オフセットによるものである。このように、バースト212の遅延は、TA/2とは異なり得る。
(BSから様々な距離にある)セル内の複数のデバイスからの伝送は、重複せず、好ましくは、BS時間基準に整列させられて着信することに留意されたい。しかしながら、BSにおける受信機(RX)と伝送機(TX)との時間基準が一致する必要はなく、BSにおけるRXとTXとの時間基準の間に(MSにとってトランスペアレントに)オフセットがあってもよい。
上記で示されるように、MSがRACH上のBSにアクセスする必要があるときに、MSは、0のタイミング前進(TA)値とともにアクセスバーストを送信し、BSからの応答を待つ。MSが応答を受信しなければ、これは、別のMSから送信されるアクセスバーストとの伝送されたアクセスバーストの衝突によるものであり得る。ランダム遅延後、MSは、別のアクセスバーストを送信し、基地局から応答を受信するまで、または許可された試行の最大数に達するまで、このプロシージャを繰り返す。
MSの再試行プロシージャは、以下のように記述され得る。
・MSが、RACH上で最大(M+1)のメッセージを送信する。Mは、所定数の再試行であり、MSにおいて事前設定されてもよく、またはネットワークからBSを介して受信されてもよい。言い換えれば、MSは、第1のアクセスバースト、およびおそらく最大M個の再試行アクセスバーストを送信する。
・第1のアクセスバーストを送信した後、MSは、BSからの応答をリッスンする。MSがBSから有効な応答を受信する場合、アクセスプロシージャが正常に終了する。
・他方で、いずれの応答もBSから受信されない場合、MSは、さらなるアクセスバーストを伝送する。さらなるアクセスバーストを送信する前に、MSは、ある数のタイムスロットを待ってもよい。2つの連続アクセスバーストの間で省略される伝送機会(すなわち、タイムスロット)の数は、各MSに特異的となり得る、一組の値から引き出されたランダム値であってもよい。一組の値からの値は、一様確率を有してもよい。
・(M+1)個のアクセスバーストを送信した後、MSは、一般的には、タイマーを起動する。MSがBSから応答を受信する前にタイマーが期限切れになった場合、プロシージャは不成功に終わる。
図2は、GERANにおいて使用されるアクセスバースト200の例示的構造を図示する。上記で示されるように、アクセスバーストは、ランダムアクセスに対して使用され、第1のアクセス時に(または別のBSからのハンドオーバ後に)BSで使用されるタイミング前進を認知していない場合がある、移動局からのバースト伝送に応じるために、通常バーストと比較して、より長い保護期間(68.25ビット持続時間または252μs)を備える。アクセスバースト200は、拡張テールビット201と、同期シーケンス202と、暗号化ビット203と、テールビット204と、拡張保護期間205とを備える。アクセスバースト200の異なるフィールドの長さおよびコンテンツが、表1で提供される。
注記1:「拡張テールビット」201は、以下の状態、(BN0,BN1,B2,...,BN7)=(0,0,1,1,1,0,1,0)を伴う変調ビットとして定義される。注記2:「同期シーケンスビット」202は、以下の状態、(BN8,BN9,...,BN48)=(0,1,0,0,1,0,1,1,0,1,1,1,1,1,1,1,1,0,0,1,1,0,0,1,1,0,1,0,1,0,1,0,0,0,1,1,1,1,0,0,0)を伴う変調ビットとして定義される。注記3:「テールビット」204は、以下の状態、(BN85,BN86,BN87)=(0,0,0)を伴う変調ビットとして定義される。暗号化ビット203は、参照することにより組み込まれる、技術仕様3GPP TS 45.003で定義される。
RACHを伝送するためのアクセスバーストが、最大電力で送信されるという事実により、基地局に近いMSは、BSからさらに遠くにあるMSよりも基地局から応答を得る高い可能性を有する。いずれの衝突も起こらない場合でさえも、より高い信号レベルで受信される伝送は、一般的には、より低い信号レベルで受信される伝送よりも高い確率で正しく復号されるであろう。近いMSからと遠いMSからとのアクセスバーストの間に衝突がある場合において、基地局は、しばしば、近くのMSのRACHを復号し、遠くのMSからのRACHを無視することが可能となるであろう。MSが通常は移動しているため、所与のMSにとってのBSへの近接性というこの利点は、一般的には、一時的にしか存在せず、平均で、チャネルアクセスプロシージャの実施に有意な影響を及ぼさない。しかしながら、サービングBSから比較的遠くにある固定された場所における固定MSは、BSからRACH伝送への応答を受信する繰り返しより低い確率を有してもよい。このように、RACH伝送および肯定応答のための改良されたプロシージャの必要性がある。
GERANネットワークは、アップリンク(UL)電力制御の機能性を提供してもよい。電力制御機能の目的は、接続のサービスの品質を維持している間の干渉レベルの低減である。これは、エアインターフェース上のスペクトル効率および能力の増加をもたらす。加えて、または代替として、ULにおける電力制御は、MSの電力消費を削減するために使用されてもよい。
UL電力制御の原理は、良好な値の範囲、すなわち、ある最小電力レベルおよび/または品質閾値を超える範囲内において、BSにおける受信電力レベルおよび/または受信リンク品質を保つことである。電力レベルおよび/または接続の品質が、これらの閾値を所定の値だけ超えることが検出された場合、BSは、伝送電力レベルを下げるように伝送MSに命令してもよい。言い換えれば、BSの電力制御は、MSにおいてある伝送電力レベルを命令することを含む。一般的には、GERANネットワークのMSは、UL電力制御機能性を提供し、BSでの実装が、随意に提供されてもよい。GERANでは、アップリンク電力制御は、BSからMSに送信されるコマンドを用いて実装される。言い換えれば、UL電力制御は、閉ループ電力制御である。UL電力制御機能性は、主に、音声接続、すなわち、音声トラフィックチャネル(TCH)との関連で使用される。
代替として、またはアップリンク上の伝送電力を制御することに加えて、変調およびコーディングスキーム(MCS)が、MSにおいて修正されてもよい。データのビットレートは、使用されるコーディングスキームに依存する。GPRSが、4つのコーディングスキーム(CS−1から4)を使用する一方で、EDGEは、9つの変調およびコーディングスキーム(MCS−1から9)を使用する。フルレートチャネルにおけるパケット交換データの伝送のための可能なビットレートが、表2に記載される。
コーディングスキームは、それらのロバスト性が異なり、より高い帯域幅を提供する、あまりロバストではないコーディングスキームは、一般的には、伝送基地局(BTS)の付近で利用可能であり、より低い帯域幅を提供する、よりロバストなコーディングスキームは、MSがBTSまでのさらなる距離にある時に依然として利用可能である。このように、BSが、それぞれの閾値を所定の値だけ超える受信電力レベルおよび/または品質を決定する場合、BSは、より高いビットレートを可能にする、あまりロバストではないMCSに切り替わるようにMSに命令してもよい。
上記で示されているように、それらのサービング基地局から比較的遠くに位置する、スマートメータ等の固定デバイスは、一般的には、同じ基地局の比較的近くに位置するデバイスと比較して、この基地局においてRACHのより低い受信信号レベルという不利点を有する。一般的には、サービング基地局は、固定デバイスの最も近い基地局であるが、ネットワーク管理側面により、必ずしもそうではない場合がある。
「距離」、ならびに「近い」および「遠い」という用語は、必ずしも基地局に対するMSの地理的な場所を特徴付けるわけではないことに留意されたい。用語はむしろ、無線リンクの性質を表す。基地局までの比較的近い地理的距離に位置するが、ビルの地階にあるMSは、無線リンクを考慮して、より大きい地理的距離にある見通し線無線リンクを伴うMSよりもその基地局から遠くにあり得る。これは、しばしば、ビルの地階に位置し、したがって、サービングBTSまで(無線リンクの観点から)「遠い距離」にあるスマートメータ等の固定デバイスに関する特定の問題である。
特定の固定デバイスが移動しないという事実により、それは、「より短い無線リンク距離」を有する他の移動局に対して継続的に不利な立場にある。この不均衡は、特定の固定デバイスのチャネルアクセス成功のより低い確率をもたらす。
この不均衡の問題に対処するための可能な方法は、チャネルアクセスを要求するためにMSによって使用される電力レベルの基礎を、MSからBSまでの距離に置くことであってもよく、距離という用語は、MSからBSまでの無線リンクの品質の表示であると理解される。この目的では、MSの「近いこと」または「遠いこと」は、MSによって推定され、修正されたRACH伝送アプローチのためのパラメータとして使用されてもよい。MSからBSまでの「距離」の推定値は、以下のアプローチのうちの1つ以上に基づいてもよい。
(以前の電力レベルに基づく推定)
MSからBSまでの「距離」は、1回以上の最後のアップリンクアクティビティに使用された、アップリンクにおける命令された電力レベルに基づいてもよい。言い換えれば、MSは、BSとの以前の通信中にアップリンク上で使用された電力レベルを決定する。一般的には、この1つ以上の電力レベルは、上記のUL電力制御スキームの結果としてBSによって命令されている。好ましい実施形態では、「距離」を推定するために使用される、1つ以上の電力レベルは、成功した伝送中に使用される電力レベルに限定される。このように、以前のアップリンク伝送の伝送電力レベルは、MSからBSまでの「距離」の表示を提供してもよい。一般的には、アップリンク上の使用された電力レベルが高いほど、MSからBSまでの「距離」が大きいと言われ得る。
(以前の変調/コーディングスキーム(MCS)に基づく推定)
代替として、または加えて、MSは、最後の命令されたUL MCSまたは最後の命令されたUL MCSのシーケンスに基づいて、MSからBSまでの「距離」を推定することができる。これは、特に、パケットデータ接続および/または音声(AMR)接続に関連し、BSは、MSからのアップリンク接続の電力レベル/品質に従って、MCS(およびその結果としてビットレート)を修正するようにMSに命令する。一般的には、他の全てが同じならば、あまりロバストではないMCSがBSによって命令されるという事実は、MSからBSまでのより小さい「距離」を示すと言われ得る。AMRを使用する音声接続の場合、UL上の1回以上の最後の通信で使用されたコーデックモード(すなわち、AMRモード)が、MSからBSまでの「距離」を推定するために使用されてもよい。
(受信セル信号レベルに基づく推定)
代替として、または加えて、MSからBSまでの「距離」は、BSからの受信信号レベル(RXLEV)とそのセル内の最小信号レベル(RXLEV_ACCESS_MIN)との間の差に基づいて推定されてもよい。後者の情報は、サービングBTSによって(例えば、BCCHを介して)ブロードキャストされてもよい。このように、MSからBSまでの「距離」を示す近接性因子(NNF)は、
のように推定されてもよく、
・近接性因子NNFは、MSからBSまでの相対的距離の推定値を提供する。
・RXLEVは、単一のサンプルまたは複数の測定値について平均化されるかのいずれかのような、MSにおけるBS信号の受信電力レベルである。
・RXLEV_ACCESS_MINは、ネットワークにアクセスするために必要とされる、MSにおける最小受信信号電力レベルである。
・RXLEV_MAXは、任意のMSが測定するように要求される、最大信号強度である(一般的には、−48dBm)。
MSからBSまでの「距離」のこの推定は、ダウンリンク方向における経路の品質の測定に基づく。GERANにおいて使用される45MHzの二重距離に起因して、すなわち、アップリンク上の周波数帯とダウンリンク上の周波数帯との間の周波数の差に起因して、ダウンリンクチャネル条件のパラメータに基づくアップリンクチャネルの「距離」における推定値は、確実ではなくなり得る。これは、両方向に対して使用される異なる周波数帯に起因して、干渉およびマルチパス条件が、アップリンク上とダウンリンク上とで異なり得るという事実によるものである。
(以前のTA値に基づく推定)
上記で概説されているように、タイミング前進(TA)パラメータは、BSとMSとの間の無線リンク上の伝搬遅延を補償するために使用される。具体的には、BSにおいて受信されるバーストが、BSから伝送されるバーストのタイムスロットと整列させられていることを確実にするために、MSは、(BSから受信されたバーストのタイミングに対して)TAの値に対応する時間間隔によって、BSへのバーストの伝送を前進させる。このように、TA値は、(無線リンクの観点から)MSからBSまでの「距離」にも影響を及ぼす、BSとMSとの間の地理的な距離の指標である。BSは、「TAオフセット」を使用してもよく、つまり、MSからの伝送の受信を、その伝送に使用されるものからオフセットされる時間基準に整列させてもよい。この場合、アップリンク通信セッション中にMSに信号伝達されるTAは、TAオフセットが使用されなかった場合に信号伝達されるであろうものとは異なり得る。割り当てられたTA値に基づいて、MSからBSまでの「距離」を決定する際にMSを支援するために、BSは、そのようなオフセットが使用されるかどうか(および使用される場合はオフセットの値)を(例えば、ブロードキャストまたはポイントツーポイント信号伝達によって)示してもよい。
MSからBSまでの「距離」の上述の推定値、ならびに他の推定値は、「距離」の全体的な推定値を提供するために、単独で、または任意の組み合わせで使用されてもよい。MSからBSまでの「距離」、すなわち、アップリンク上の「距離」が推定されることに留意されたい。上記で概説されるように、このUL「距離」は、(無線リンクの観点から)ダウンリンク(DL)「距離」とは異なり得る。
推定「距離」に基づいて、MSからBSまでのRACH伝送のための伝送電力が、以下のように決定されてもよい。RACH上で伝送されるアクセスバーストのための電力レベルは、BSがMSから遠い「距離」にあると推定される場合に、基準電力レベルと比較して増加させられてもよい。言い換えれば、推定「距離」が距離閾値を上回る場合、アクセスバーストを伝送するための電力レベルが増加させられてもよい。代替として、または加えて、RACH伝送のための伝送電力は、BSがMSから近い「距離」にあると推定される場合に、減少させられてもよい。言い換えれば、MSからBSまでの推定「距離」が(おそらく異なる)距離閾値を下回る場合、RACH伝送のための電力レベルが減少させられてもよい。このように、RACH伝送のための電力レベルは、MSからBSまでの「距離」に応じて設定されてもよい。その結果として、BSまでの異なる「距離」にある、異なるMSのRACH伝送成功の確率を調和させることができる。
RACH伝送のための上述の「距離」依存性電力レベル管理は、種々の方法で修正および/または改善されてもよい。修正および/または改善は、独立して、または相互に組み合わせて使用されてもよい。一例として、MSは、所定のオフセットを、上述の推定値に基づいて決定される電力レベルに適用してもよい。そのようなオフセットの値は、事前に定義され、基地局によって(例えば、BCCHを介して)ブロードキャストされ、またはポイントツーポイント基準でMSに伝達されることができる。RACH伝送のための決定された電力レベルが低すぎない、および/または高すぎないことを確実にするために、すなわち、最低限のチャネルアクセス性能を確実にするために、および/またはMS電力を制限するか、あるいは特定のMSによる他のMSの遮蔽を回避するために、所定のオフセットを使用することができる。このように、基地局は、推定電力レベルよりも高いか、または低い電力レベルで伝送するようにMSに命令し、それにより、アクセスプロシージャのある制御を有してもよい。一例として、基地局は、高い所定のオフセットを設定することによって、電力レベル推定(例えば、電力レベル低減)を(一時的に)無効にしてもよい。
実施形態では、MSは、MSからBSまでの「距離」の推定値を決定するために、以前に使用された出力電力レベルのフィルタリングを適用し得る。そのようなフィルタリング方法の実施例は、(忘却因子を伴うか、または伴わない)移動平均、最後のN個のデータブロックに、または最後のT秒の間に使用された平均または最大電力レベル、あるいは送信されたデータブロックおよび経過した時間の組み合わせである。このように、「距離」の推定値は、複数のフィルタリングされた以前の電力レベル値に基づいて決定されてもよい。
実施形態では、MSは、定義された数Nの不成功の試行後に、RACH伝送のための電力レベルを増加させるように構成される。電力レベルは、事前定義された値だけ増加させられてもよい。電力レベルの増加は、各再試行に対して行われてもよい。一例として、応答がないことにより、アクセス試行が失敗した場合、同じ電力が最初の繰り返されるアクセス試行に使用されてもよく、より多くの繰り返しがセル内で許可される場合、出力電力は、残りのアクセス試行のために、所定の値または信号伝達された値だけ上昇させられてもよい。このように、RACH伝送成功の確率が、再試行のたびに増加し得る。
BSによってサービス提供される、異なるMSのRACH伝送成功の確率を調和させることへのさらなるアプローチは、修正された再試行アルゴリズムの使用であってもよい。再試行アルゴリズムは、「近い」MSと「遠い」MSとの間のRACH伝送の成功率の平衡を保つ方法で修正されてもよい。例えば、「近い」MSは、より少ない再試行を許可され得るか、および/または次のアクセスバーストを送信する前の不成功の試行後により長く待つ必要があり得る。RACH伝送のための修正された再試行アルゴリズムは、独立して、または本書で概説される他の方法と併せて使用されてもよい。さらに、MSからBSまでの「距離」は、本書で概説される推定方法のうちのいずれかに従って決定されてもよい。
再試行アルゴリズム内には、「近い」MSと「遠い」MSとの間のRACH伝送の成功確率の平衡を保つように適合することができる、以下の2つのパラメータ
・M−許可された再試行の数、および/または
・RACH伝送の2回の連続試行の間で、いくつの潜在的伝送スロットが省略されるかを定義するランダム値
がある。
これら2つのパラメータは、以下のように修正することができる。許可された再試行の数Mは、「近い」MSに対して削減されてもよい。許可された再試行の数の削減は、MSからBSまでの「距離」に関係し得る。代替として、または加えて、2回の連続RACH伝送の間の距離依存性不感時間(DTdist)が設定されてもよい。最短不感時間がランダムに生成された値であり得るレガシー再試行プロシージャの最短不感時間に基づいて、最短不感時間は、MSからBSまでの「距離」に従って増加および/または減少させられてもよい。言い換えれば、2回の連続RACH伝送の間の不感時間のランダムに生成された値は、MSからBSまでの「距離」に従って増加および/または減少させられてもよい。一般的に言えば、ランダムな「不感時間」またはバックオフ時間値が引き出される、分布を定義するために使用されるパラメータは、このようにして変化させられてもよい。
代替として、または上記で概説される方法に加えて、RACH伝送の成功率は、アクセスバーストの伝送のための偽の初期タイミング前進を設定することによって増加させられてもよい。アクセスバーストにTA=0を常に使用する代わりに、MSは、可変TAを使用してもよい。MSは、以前の伝送から、その真のTAを認知してもよく、そのため、隣接タイムスロットへの干渉を引き起こすことなく、アクセスバーストの伝送をどれだけ偏移できるかによって認知してもよい。MSは、最後の伝送の位置から離れる方向に移動したことを決定した場合、および同じ基地局にアクセスしていることを決定した場合、その真のTAを認知してもよい。具体的には、固定MSは、以前の伝送から、その真のTAを認知してもよい。
真のTAを認知するときに、アクセスバーストを伝送するためのTAは、各MSに特異的であり得る間隔で、ランダムに選択されてもよい。代替として、TAは、アクセスバーストの受信がタイムスロットの第1および第2の半分のいずれか一方で(交互等で)起こるように選択されてもよい。アクセスバーストの伝送は、(小さい)付加的なランダムオフセットを伴って、または伴わずに起こってもよい。代替として、TAの選択は、「TAホッピングシーケンス」と呼ばれ得る、定義されたパターンに従ってもよい。
上記で示されるように、MSは、例えば、以前の伝送、およびその位置がその間に有意に変化しなかったという知識から、その実際のTA値を認知すると仮定される。これは、一般的には、固定MSの場合である。MSが、その真のタイミング前進値TAtrueを認知している場合、隣接する前のタイムスロットへの干渉を引き起こすことなく、(TA=0の代わりに)このTA値を用いてアクセスバーストを送信することができる。同様に、隣接する後のタイムスロットへの干渉を引き起こすことなく、TAtrueシンボル期間である68.25だけ伝送を遅延させることができる。これは、GERANタイムスロットの長さが156.25個のシンボルである一方で、拡張保護期間を伴わないアクセスバーストの長さが88個のシンボルであるという事実によるものである。実施形態では、Atrueの最大値は63である。
これは、TAtrueのタイミング前進を用いて伝送されるアクセスバースト301が示されるている図3に図示される。アクセスバースト301は、ペイロードセクション302と、拡張保護セクション303とを備える。TAtrueのタイミング前進でアクセスバースト301を伝送するときに、アクセスバースト301のペイロードセクション302は、タイムスロットN(参照数字312)内のBTSに到達することが分かる。以前のタイムスロットN−1(参照数字311)および後続タイムスロットN+1(参照数字313)への干渉がない。同様に、ペイロードセクション305と、拡張保護セクション306とを備えるアクセスバースト304が、TAtrue−68(またはTAtrue−68.25)のタイミング前進で伝送される場合、ペイロードセクション305は、タイムスロットN(参照数字312)内のBTSに到達し、以前のタイムスロットN−1(参照数字311)および後続タイムスロットN+1(参照数字313)への干渉がないことが分かる。
アクセスバースト301を送信するために、MSは、セット[TAtrue,TAtrue−68.25]から同じTA値を常に使用してもよい。代替として、MSは、セット[TAtrue,TAtrue−68.25]から一様確率でランダム値を選択してもよい。代替として、MSは、(周波数ホッピングに使用されるホッピングシーケンスと同様に)事前定義されたシーケンス後に値を選択してもよい。事前定義されたシーケンスは、BTSによってサービス提供される異なるMSに対して異なり得る。異なるMSによって使用される異なる事前定義されたシーケンスは、相互に対して直交してもよい。言い換えれば、異なる事前定義されたシーケンスは、異なるMSによって送信されるアクセスバーストの間の衝突を低減させるか、または最小化するように設計されてもよい。
MSからアクセスバーストを受信した後に、BSは、TA値についてMSに知らせることに留意されたい。BSは、一般的には、アクセスバーストがTA=0を用いてMSによって送信されたと仮定するため、MSは、それがBSから受信するTA値を、アクセスバーストを送信するためにMSが使用した実際のTA値によって補正する必要があってもよい。次いで、補正されたTA値は、MSからBSへの後続の通信のために使用されてもよい。MSは、その実際のTA値(すなわち、MSがそのアクセスバーストにTA=0を使用した場合にBSが信号伝達したであろう値)をネットワークに知らせることなく、後続の通信を続けてもよい。いくつかの実施形態では、MSは、その実際のTA値をネットワークに知らせる、またはそのアクセスバーストにゼロではないTA値を使用したことを示す。
偽のTA値を使用するアプローチの有益性は、「衝突」アクセスバースト301、すなわち、同じタイムスロット312内のBSに到達する、異なるMSからのアクセスバースト301のペイロードセクション302が、時間的に重複しない確率を増加させることである。このアプローチを使用することによって、少なくとも、ペイロードセクション302の重複の確率が低減させられることを達成できる。その結果として、(衝突アクセスバーストのうちのいずれも受信されないよりもむしろ)衝突アクセスバースト301のうちの少なくとも1つが、BSで正しく受信されるであろう確率が、増加させられてもよい。全体で、アクセスバーストの伝送に使用されるタイミング前進を修正することによって、他のMSのアクセスバーストとの重複の確率を低減させる、または最小化するために、アクセスバーストを伝送するための許容瞬間が選択されると言われ得る。
アクセスバーストの伝送のための時間前進を選択する時に使用され得る、さらなるオプションとして、BSは、その最大限の一般的なTAの表示、例えば、BSによって現在サービス提供されているMSのうちのいずれかに割り当てられている最大TAの表示を伝送してもよい。この情報は、BCCHを介してブロードキャストされてもよい。このように、特定のMSは、現在のセル内の最大限の使用されたTA値を認識してもよい。この知識は、アクセスバーストの伝送のために特定のMSによって使用されるTAを調整するために使用することができる。具体的には、特定のMSによって使用されるTAは、レガシーRACH伝送と、すなわち、TA=0での伝送との重複の確率を低減させる、または最小化するために調整されてもよい。代替として、または加えて、特定のMSによってBSに伝送されるアクセスバーストの長さは、複数のMSによって送信される複数のアクセスバーストの重複の確率を低減させる、または最小化するために修正されてもよい。一例として、セル内で使用される最大限の一般的なTAが低い場合には、全てのレガシーデバイス、すなわち、TA=0を用いてRACH上で伝送するデバイスが、正しいTAに非常に近いそれらのアクセスバーストを伝送するであろう(正しいTAが低く、したがって、TA=0に近いため)。
さらに、セル内で使用される最大の一般的なTAに関する情報は、TAtrueの値の表示として、すなわち、特定のMSの真のタイミング前進値についての情報の表示として使用されてもよい。一例として、セル内で割り当てられたTAは、通常、低く、すなわち、BSによって伝達される最大の一般的なTAが低い場合には、特定のMSは、アクセスバーストを伝送するために使用されるTAに有意なオフセットを追加するときでさえも、伝送されたアクセスバーストがBTSによって受信されたときにタイムスロット境界を越える可能性が低いという表示を有する。
タイミング前進の選択は、アクセス試行の相対的優先順位に基づいてもよい。例えば、低い優先順位または待ち時間耐性伝送(あるいは低い優先順位または待ち時間耐性データの転送と関連付けられるアクセスバースト伝送)は、BSが(レガシーデバイスからの伝送を含む)他の伝送よりも後で伝送をタイムスロット内で受信するように、タイミング前進を用いて送信されてもよい。これは、たとえ低い優先順位アクセスバースト/伝送が同じタイムスロット中に受信されたとしても、BSが低くない優先順位アクセスバーストまたは伝送の復号に成功することを可能にしてもよい。MSは、全てのアクセスバーストを低優先順位バーストとして送信するように構成されてもよい(例えば、センサデバイス等の特定の機能専用であるデバイス)。
ここで図4を参照すると、例えば、本開示で説明される方法のうちのいずれかを実装し得る移動局、ユーザ機器、またはワイヤレスデバイス100のブロック図が示されている。ワイヤレスデバイス100は、例示目的で示されているにすぎないことを理解されたい。処理デバイス(マイクロプロセッサ128)は、キーボード114とディスプレイ126との間に連結されるものとして概略的に示されている。マイクロプロセッサ128は、ユーザによるキーボード114上のキーの作動に応答して、ディスプレイ126の動作、ならびにワイヤレスデバイス100の全体的な動作を制御する。
ワイヤレスデバイス100は、種々のサイズおよび形状(クラムシェル筐体構造を含む)をとり得る筐体を有する。キーボード114は、テキスト入力と電話入力との間で切り替えるためのモード選択キー、あるいは他のハードウェアまたはソフトウェアを含んでもよい。
マイクロプロセッサ128に加えて、ワイヤレスデバイス100の他の部品が概略的に示されている。これらは、通信サブシステム170、短距離通信サブシステム102、一組のLED104、一組の補助I/Oデバイス106、シリアルポート108、スピーカ111、およびマイクロホン112を含む、他の入力/出力デバイスとともに、キーボード114およびディスプレイ126、ならびにフラッシュメモリ116およびランダムアクセスメモリ(RAM)118を含むメモリデバイス、および他のデバイスサブシステム120を含む。ワイヤレスデバイス100は、ワイヤレスデバイス100の能動要素に電力供給するバッテリ121を有してもよい。ワイヤレスデバイス100は、いくつかの実施形態では、音声およびデータ通信能力を有する、双方向無線周波数(RF)通信デバイスである。加えて、ワイヤレスデバイス100は、いくつかの実施形態では、インターネットを介して他のコンピュータシステムと通信する能力を有する。
マイクロプロセッサ128によって実行されるオペレーティングシステムソフトウェアは、いくつかの実施形態では、フラッシュメモリ116等の持続性記憶部の中に記憶されるが、読取専用メモリ(ROM)または同様の記憶要素等の他のタイプのメモリデバイスの中に記憶されてもよい。加えて、システムソフトウェア、特定のデバイスアプリケーション、またはそれらの部品は、RAM118等の揮発性記憶部に一時的にロードされてもよい。ワイヤレスデバイス100によって受信される通信信号もまた、RAM118へ記憶されてもよい。
マイクロプロセッサ128は、そのオペレーティングシステム機能に加えて、ワイヤレスデバイス100上でソフトウェアアプリケーションの実行を可能にする。音声通信モジュール130Aおよびデータ通信モジュール130B等の基本デバイス動作を制御する、所定の一組のソフトウェアアプリケーションが、製造中にワイヤレスデバイス100上にインストールされてもよい。加えて、個人情報マネージャ(PIM)アプリケーションモジュール130Cもまた、製造中にワイヤレスデバイス100上にインストールされてもよい。PIMアプリケーションは、いくつかの実施形態では、Eメール、カレンダーイベント、音声メール、予約、およびタスク項目等のデータ項目を整理および管理することが可能である。PIMアプリケーションはまた、いくつかの実施形態では、無線ネットワーク110を介してデータ項目を送信および受信することも可能である。いくつかの実施形態では、PIMアプリケーションによって管理されるデータ項目は、デバイスユーザの対応するデータ項目が記憶された、またはホストコンピュータシステムと関連付けられた状態で、無線ネットワーク110を介して、シームレスに統合され、同期され、更新される。同様に、別のソフトウェアモジュール130Nとして図示される付加的なソフトウェアモジュールが、製造中にインストールされてもよい。
データおよび音声通信を含む通信機能は、通信サブシステム170を通して、およびおそらく短距離通信サブシステム102を通して果たされる。通信サブシステム170は、受信機150と、伝送機152と、受信アンテナ154および伝送アンテナ156として図示される1つ以上のアンテナとを含む。加えて、通信サブシステム170はまた、デジタル信号プロセッサ(DSP)158等の処理モジュールと、局所発振器(LO)160とを含む。伝送機152および受信機150を有する通信サブシステム170は、上記で詳細に説明される実施形態のうちの1つ以上を実装するための機能性を含む。通信サブシステム170の特定の設計および実装は、ワイヤレスデバイス100が動作することを目的としている、通信ネットワークに依存している。例えば、ワイヤレスデバイス100の通信サブシステム170は、MobitexTM、DataTACTM、AN、または汎用パケット無線サービス(GPRS)移動データ通信ネットワークとともに動作するように設計され、また、先進移動電話サービス(AMPS)、時分割多重アクセス(TDMA)、符号分割多重アクセス(CDMA)、パーソナル通信サービス(PCS)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM(登録商標))等の種々の音声通信ネットワークのうちのいずれかとともに動作するように設計されてもよい。CDMAの実施例は、1Xおよび1x EV−DOを含む。このように、ワイヤレスデバイス100は、GSM(登録商標)、GPRS、EDGE、UTRAN−TDD、UTRAN−FDD、E−UTRAN、CDMA2000等の複数の無線アクセス技術をサポートしてもよい。通信サブシステム170はまた、802.11Wi−Fiネットワークおよび/または802.16WiMAXネットワークとともに動作するように設計されてもよい。別個および統合型の両方である、他のタイプのデータおよび音声ネットワークもまた、ワイヤレスデバイス100とともに利用されてもよい。
ネットワーク登録または起動プロシージャが完了したときに、ワイヤレスデバイス100は、通信ネットワーク110上で通信信号を送信および受信してもよい。受信アンテナ154によって通信ネットワーク110から受信される信号は、信号増幅、周波数下方変換、フィルタリング、チャネル選択等を提供し、また、アナログ・デジタル変換を提供し得る受信機150に送られる。受信信号のアナログ・デジタル変換は、DSP158が、復調および復号等のより複雑な通信機能を果たすことを可能にする。同様に、ネットワーク110に伝送される信号は、DSP158によって処理(例えば、変調および符号化)され、次いで、デジタル・アナログ変換、周波数上方変換、フィルタリング、増幅、および伝送アンテナ156を介した通信ネットワーク110(または複数のネットワーク)への伝送のために、伝送機152に提供される。
通信信号を処理することに加えて、DSP158は、受信機150および伝送機152の制御を提供する。例えば、受信機150および伝送機152において通信信号に印加される利得は、DSP158で実装される自動利得制御アルゴリズムを通して適応的に制御されてもよい。
短距離通信サブシステム102は、ワイヤレスデバイス100と必ずしも同様のデバイスである必要がない他の近接システムまたはデバイスとの間の通信を可能にする。例えば、短距離通信サブシステムは、同様に使用可能なシステムおよびデバイスとの通信を提供するように、赤外線デバイスならびに関連回路および構成要素、またはBluetooth(登録商標)通信モジュールを含んでもよい。
いくつかの実装では、ワイヤレスデバイス100は、CS(回路交換)ならびにPS(パケット交換)通信の両方に従事することができ、かつ継続性を失うことなく1つの通信モードから別の通信モードへ移行することができるように、複数のモードで動作することが可能である。他の実装が可能である。
特定の実施形態では、チャネルアクセス要求を対応する基地局110に伝送するための上記の方法のうちの1つ以上は、集合的に、本明細書で説明される方法のうちの1つを実装するように適切に構成される通信サブシステム170、マイクロプロセッサ128、RAM118、およびデータ通信モジュール130Bによって実装される。
図5は、その中で、上記で説明された実施形態のうちの1つ以上が実装され得るシステムのブロック図である。ネットワークデバイスまたは基地局510によって表されるように、ネットワークと無線通信している移動局500がある。図4との関連で概説されるように、移動局500は、少なくとも1つのアンテナ502と、伝送機502および受信機504(送受信機としてともに実装され得る)と、コントローラ508とを有する。ネットワークデバイスまたは基地局510は、少なくとも1つのアンテナ514と、伝送機516および受信機518(受信機としてともに実装され得る)と、コントローラ520とを有する。コントローラ508、520は、ハードウェア、またはソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせ、例えば、プロセッサ上で作動するソフトウェアで実装されてもよい。
本書では、RACH伝送成功の確率を修正するための方法およびシステムが説明されてきた。BSによってサービス提供されるMSのうちのいくつかについては、チャネルアクセス成功の可能性が増加または減少させられ得る。具体的には、方法およびシステムは、特定のBSによってサービス提供されるMSの間において、チャネルアクセス成功の確率を公平な分配を提供するために使用されてもよい。これは、(おそらく非固定MSと組み合わせて)固定MSを取り扱う時に特に重要である。説明された方法およびシステムは、RACH伝送のためのUL電力レベルの修正、および/またはRACH伝送のための再試行アルゴリズムの修正、および/またはRACH伝送に使用されるTAの修正に依存する。修正は、(無線リンクの観点から)MSからBSまでの「距離」の推定を条件として、行われてもよい。
本書で説明される方法およびシステムは、ソフトウェア、ファームウェア、および/またはハードウェアとして実装されてもよい。ある構成要素は、例えば、デジタル信号プロセッサまたはマイクロプロセッサ上で作動するソフトウェアとして実装されてもよい。他の構成要素は、例えば、ハードウェアとして、または特定用途向け集積回路として実装されてもよい。説明された方法およびシステムで遭遇する信号は、ランダムアクセスメモリまたは光学記憶媒体等の媒体上に記憶されてもよい。それらは、電波ネットワーク、衛星ネットワーク、または無線ネットワーク等のネットワークを介して転送されてもよい。本書で説明される方法およびシステムを利用する一般的なデバイスは、携帯電話またはスマートフォン等の移動局である。ネットワーク側で、方法およびシステムは、基地局機器で使用されてもよい。

Claims (14)

  1. ワイヤレスデバイス(100)における使用のための、該ワイヤレスデバイス(100)と基地局(110)との間の1回以上の伝送を制御するための方法であって、該1回以上の伝送は、該ワイヤレスデバイス(100)から該基地局(110)までの無線アップリンクにおける初期伝送を少なくとも含み、
    該方法は、
    該ワイヤレスデバイス(100)と該基地局(110)との間の該無線アップリンクの品質を決定することであって、該品質は、該ワイヤレスデバイス(100)から該基地局(110)までの該無線アップリンクにおける以前の伝送に対して使用された少なくとも1つのパラメータに基づいている、ことと、
    該無線アップリンクの該決定された品質に基づいて、該ワイヤレスデバイス(100)と該基地局(110)との間の該伝送を制御するための制御パラメータを設定することと、
    該設定された制御パラメータに基づいて、該初期伝送を伝送することであって、該制御パラメータは、許可された再試行の数およびバックオフ時間のうちの少なくとも1つである、ことと
    を含む、方法。
  2. 前記制御パラメータは、電力レベルをさらに含み、
    前記方法は、
    前記1回以上の伝送のうちの1回に対する肯定応答を受信しなかったことに続いて、後続の伝送のための該電力レベルを増加させることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記制御パラメータは、前記許可された再試行の数である、請求項1〜2のいずれかに記載の方法。
  4. 前記制御パラメータは、前記バックオフ時間であり、該制御パラメータを設定することは、
    バックオフ時間間隔を設定することと、
    該バックオフ時間間隔からのランダム値としてバックオフ時間を選択することと
    を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記無線アップリンクの前記品質を決定するために使用される前記少なくとも1つのパラメータは、電力レベル、変調およびコーディングスキーム、またはタイミング前進のうちの1つ以上である、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記品質を決定することは、
    前記無線アップリンクにおいて複数の以前の伝送に対して使用された複数の以前の電力レベルを提供することと、
    フィルタを該複数の以前の電力レベルに適用することと、
    該フィルタリングされた複数の以前の電力レベルに基づいて、該品質を決定することと
    を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記フィルタは、
    忘却因子を有するか、または有しない平均化フィルタ、
    中央値フィルタ、および
    最大値フィルタ
    のうちの1つである、請求項6に記載の方法。
  8. 前記品質を決定することは、
    前記無線アップリンクにおいて複数の以前の伝送に対して使用された複数の以前の変調およびコーディングスキームを提供することと、
    該複数の以前の変調およびコーディングスキームと関連付けられる複数のビットレートを決定することと、
    フィルタを該複数のビットレートに適用することと、
    該フィルタリングされた複数のビットレートに基づいて、該品質を決定することと
    を含む、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 前記品質を決定することは、
    前記無線アップリンクにおいて複数の以前の伝送に対して使用された複数のタイミング前進を提供することと、
    フィルタを該複数のタイミング前進に適用することと、
    該フィルタリングされた複数のタイミング前進に基づいて、該品質を決定することと
    を含む、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記品質を決定することは、
    前記基地局(110)から前記ワイヤレスデバイス(100)までの伝送の受信信号電力レベルを測定することと、
    該基地局(110)にアクセスするために該ワイヤレスデバイス(110)において必要とされる最小受信信号電力レベルを前記基地局から受信することと、
    該受信信号電力レベルと該最小受信信号電力レベルとの差に基づいて、該品質を決定することと
    を含む、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 前記以前の伝送は、1つ以上の通常バーストを含む、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 前記複数の以前の電力レベルは、所定の数の以前に伝送されたバーストに対して使用された電力レベル、および/または所定の時間間隔の間に使用された電力レベルに対応する、請求項6〜7のいずれかに記載の方法。
  13. 前記複数の以前の電力レベルは、成功した伝送に対して使用された電力レベルに制限される、請求項6〜7および12のいずれかに記載の方法。
  14. 基地局(110)と通信するように構成されているワイヤレスデバイス(100)であって、該ワイヤレスデバイス(100)は、請求項1〜13に記載の方法のうちのいずれかを行うように構成されている、ワイヤレスデバイス。
JP2013544986A 2010-12-21 2011-12-20 Mtcデバイスのためのrachプロシージャおよび電力レベル Expired - Fee Related JP5669956B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP10196352.8 2010-12-21
EP20100196352 EP2469942A1 (en) 2010-12-21 2010-12-21 RACH procedures and power level for MTC devices
PCT/CA2011/050785 WO2012083450A1 (en) 2010-12-21 2011-12-20 Rach procedures and power level for mtc devices

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014504099A JP2014504099A (ja) 2014-02-13
JP5669956B2 true JP5669956B2 (ja) 2015-02-18

Family

ID=44189173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013544986A Expired - Fee Related JP5669956B2 (ja) 2010-12-21 2011-12-20 Mtcデバイスのためのrachプロシージャおよび電力レベル

Country Status (10)

Country Link
US (2) US9007994B2 (ja)
EP (1) EP2469942A1 (ja)
JP (1) JP5669956B2 (ja)
KR (1) KR101527302B1 (ja)
AU (1) AU2011349036B2 (ja)
BR (1) BR112013015497A2 (ja)
CA (1) CA2822368A1 (ja)
MX (1) MX2013007210A (ja)
SG (1) SG191167A1 (ja)
WO (1) WO2012083450A1 (ja)

Families Citing this family (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2469942A1 (en) 2010-12-21 2012-06-27 Research in Motion UK Limited RACH procedures and power level for MTC devices
US9615316B2 (en) 2011-11-18 2017-04-04 Qualcomm Incorporated Methods and devices for facilitating modified cell reselection parameters and procedures when access terminals exhibit little or no mobility
WO2013190168A1 (en) * 2012-06-18 2013-12-27 Nokia Corporation Improved scanning in wireless network
US20150223184A1 (en) * 2012-08-06 2015-08-06 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Timing Advance Timer Start for Uplink Transmissions
WO2014023001A1 (en) * 2012-08-09 2014-02-13 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for device to device communications
US9247548B2 (en) 2012-09-24 2016-01-26 Blackberry Limited Data service level uplink data flow control
JP6085950B2 (ja) * 2012-11-12 2017-03-01 富士通株式会社 基地局及びアンテナチルト角制御方法
JP2014116815A (ja) * 2012-12-11 2014-06-26 Fujitsu Ltd 通信制御装置、通信制御方法、移動局、通信方法、および通信システム
EP2975784B1 (en) * 2013-03-15 2020-04-29 LG Electronics Inc. Method and apparatus for transmitting/receiving discovery signal in wireless communication system
RU2622865C2 (ru) * 2013-04-10 2017-06-20 Телефонактиеболагет Л М Эрикссон (Пабл) Оборудование пользователя, сетевой узел и выполняемые в них способы осуществления и обеспечения связи типа "устройство-устройство" (d2d) в сети радиосвязи
WO2015014405A1 (en) * 2013-08-01 2015-02-05 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Parameter control for optical multicarrier signal
JP6221488B2 (ja) 2013-08-09 2017-11-01 富士通株式会社 管理装置、制御装置、通信システム及び通信方法
US9491712B2 (en) * 2013-12-20 2016-11-08 Qualcomm Incorporated PUSCH and PUCCH power control under coverage enhancements in LTE
US9693172B2 (en) * 2014-03-27 2017-06-27 Huawei Technologies Co., Ltd. System and method for machine-type communications
US10003990B2 (en) * 2014-06-25 2018-06-19 Intel Corporation Communication device and method for transmitting data in accordance with a retransmission protocol
CN105517059B (zh) * 2014-09-22 2019-02-12 大唐电信科技产业控股有限公司 一种车联网终端的设备到设备d2d资源分配方法及设备
CN105430751B (zh) * 2014-09-22 2019-02-12 大唐电信科技产业控股有限公司 车联网终端的设备到设备d2d资源分配方法及相关设备
JP2018507629A (ja) * 2015-01-30 2018-03-15 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. 非同期アップリンク伝送のための方法、端末、及び基地局
EP3091476B1 (en) * 2015-05-07 2019-10-16 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Reader and tag
US10531451B2 (en) 2015-05-18 2020-01-07 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Time advance for dual connectivity
KR20220164064A (ko) 2015-07-27 2022-12-12 애플 인크. 5g ciot(셀룰러 사물 인터넷)을 위한 향상된 rach(랜덤 액세스 채널) 설계
US11457477B2 (en) * 2016-03-29 2022-09-27 Lg Electronics Inc. Method for performing random access procedure in next generation wireless communication system and apparatus therefor
CN109565696B (zh) * 2016-08-19 2021-03-19 Oppo广东移动通信有限公司 传输数据的方法、终端设备和网络侧设备
EP3513612B1 (en) * 2016-09-13 2019-12-18 Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) Methods and arrangements for supporting a random access procedure
WO2018073490A1 (en) 2016-10-19 2018-04-26 Nokia Technologies Oy Modified multi-slot extended coverage random access channel transmission
CN110121906A (zh) * 2016-11-28 2019-08-13 瑞典爱立信有限公司 依赖于ta的harq反馈/ul授权定时的确定
KR20180092753A (ko) * 2017-02-10 2018-08-20 삼성전자주식회사 무선 셀룰라 통신 시스템에서 동기화 신호 전송 방법 및 장치
WO2018165941A1 (en) * 2017-03-16 2018-09-20 Qualcomm Incorporated Random access optimization for narrow-band system
US11160115B2 (en) * 2017-03-24 2021-10-26 Convida Wireless, Llc Setting of back-off time
SG11201908431YA (en) 2017-03-27 2019-10-30 Ericsson Telefon Ab L M Coding scheme and extended synchronization access burst for ec-gsm-iot enhancement
US10863547B2 (en) * 2017-11-09 2020-12-08 Qualcomm Incorporated Adapting timing advance for multiple RACH transmission in backhaul networks
WO2019115377A1 (en) 2017-12-13 2019-06-20 Akzo Nobel Chemicals International B.V. Process for purification of dimethyl aluminium chloride
KR102522776B1 (ko) * 2018-07-02 2023-04-18 한국전자통신연구원 무선 통신 시스템에서 복수의 랜덤 액세스 채널을 이용한 랜덤 액세스 신호를 송신하기 위한 통신 노드 및 그의 동작 방법
CN112913272B (zh) * 2018-08-20 2024-09-06 诺基亚通信公司 方法、装置和计算机程序
GB2582662B (en) * 2019-03-29 2021-10-06 Samsung Electronics Co Ltd Improvements in and relating to non-terrestrial networks
US11224077B2 (en) * 2019-07-09 2022-01-11 Qualcomm Incorporated Positioning assisted resource configuration and selection for two-step random access channel procedure
CN113194402A (zh) * 2021-04-02 2021-07-30 天地(常州)自动化股份有限公司 一种基于精确定位的井下车辆单站方位判定方法

Family Cites Families (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2702614B1 (fr) * 1993-03-09 1995-04-14 Alcatel Radiotelephone Procédé de contrôle de puissance du paquet d'accés émis par un mobile dans un système de radiocommunication, et système mettant en Óoeuvre ce procédé.
EP0896492A1 (en) * 1997-08-06 1999-02-10 TELEFONAKTIEBOLAGET L M ERICSSON (publ) A method and an arrangement supporting propagation delay compensation
US6285665B1 (en) 1997-10-14 2001-09-04 Lucent Technologies Inc. Method for establishment of the power level for uplink data transmission in a multiple access system for communications networks
US6115390A (en) 1997-10-14 2000-09-05 Lucent Technologies, Inc. Bandwidth reservation and collision resolution method for multiple access communication networks where remote hosts send reservation requests to a base station for randomly chosen minislots
US6594240B1 (en) 1998-05-22 2003-07-15 Lucent Technologies Inc. Methods and apparatus for random backoff based access priority in a communications system
US6721281B1 (en) * 1999-06-18 2004-04-13 Interdigital Technology Corporation Random access channel access and backoff mechanism
CN1375137A (zh) 1999-07-26 2002-10-16 艾利森电话股份有限公司 无线电远程通信网中初始上行和下行功率电平的分配
US7295855B1 (en) * 2000-03-10 2007-11-13 Denso Corporation Transmit power reduction mode for CDMA mobile stations
US6856812B1 (en) * 2000-06-30 2005-02-15 Lucent Technologies Inc. Downlink power control method for wireless packet data network
US20030172160A9 (en) * 2001-01-10 2003-09-11 Widegren Ina B. Method and apparatus for coordinating end-to-end quality of service requirements for media flows in a multimedia session
US6937641B2 (en) * 2001-02-28 2005-08-30 Golden Bridge Technology, Inc. Power-controlled random access
US7197314B2 (en) * 2002-12-05 2007-03-27 Nokia Corporation Communication system
US20050053099A1 (en) * 2003-09-05 2005-03-10 Spear Stephen L. Timing advance determinations in wireless communications devices and methods
US7164890B2 (en) * 2003-11-21 2007-01-16 Telefonaktiebologet Lm Ericsson (Publ) Link adaptation for point-to-multipoint channel
US7933218B2 (en) * 2004-12-22 2011-04-26 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Power control and channel selection in a multi channel communication system
JP4772514B2 (ja) 2005-10-31 2011-09-14 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 上りリンクの送信パラメータを決定する装置
WO2007075559A2 (en) * 2005-12-22 2007-07-05 Interdigital Technology Corporation Method and system for adjusting uplink transmission timing for long term evolution handover
US20070177544A1 (en) * 2006-01-27 2007-08-02 Dongzhe Cui Using the repetition of an erasure indicator bit to enhance a power control command during handoff
WO2007099701A1 (ja) * 2006-03-01 2007-09-07 Nec Corporation 無線通信端末、該無線通信端末に用いられる送信機能調整方法及び送信機能制御プログラム
JP2007243310A (ja) 2006-03-06 2007-09-20 Nec Corp 送信電力制御方法、移動通信システム及び基地局
EP2087632A4 (en) * 2006-11-30 2013-04-24 Ericsson Telefon Ab L M MODIFICATION OF THE DEFINED NUMBER OF TRANSMISSION ATTEMPTS
KR100922729B1 (ko) * 2006-12-05 2009-10-22 한국전자통신연구원 직교주파수분할다중방식/직교주파수분할다중접속방식릴레이 시스템에서의 채널 추정 장치와 동기화 장치 및 그방법
EP1942584A1 (en) * 2007-01-04 2008-07-09 Nokia Siemens Networks Gmbh & Co. Kg Improved link and power budget adaptation for an enhanced CELL_FACH state
EP2119300A2 (en) * 2007-01-05 2009-11-18 Interdigital Technology Corporation Backoff mechanism in random access channel
KR101237017B1 (ko) * 2007-01-12 2013-02-25 노키아 코포레이션 동기된 핸드오버를 제공하는 장치, 방법 및 컴퓨터 프로그램 제품
WO2009047971A1 (ja) 2007-10-12 2009-04-16 Nec Corporation 無線通信システム、通信方法、通信装置、制御装置、及びプログラム
JP5029450B2 (ja) * 2008-03-21 2012-09-19 富士通株式会社 通信システムおよび端末装置
EP2367386B1 (en) * 2010-03-12 2020-08-12 BlackBerry Limited Timing advance enhancements for cellular communications
EP2469942A1 (en) 2010-12-21 2012-06-27 Research in Motion UK Limited RACH procedures and power level for MTC devices

Also Published As

Publication number Publication date
KR20130118923A (ko) 2013-10-30
MX2013007210A (es) 2013-07-12
JP2014504099A (ja) 2014-02-13
US9007994B2 (en) 2015-04-14
WO2012083450A1 (en) 2012-06-28
US20150078310A1 (en) 2015-03-19
KR101527302B1 (ko) 2015-06-09
AU2011349036B2 (en) 2014-12-04
BR112013015497A2 (pt) 2016-09-13
EP2469942A1 (en) 2012-06-27
US20120155310A1 (en) 2012-06-21
CA2822368A1 (en) 2012-06-28
CN103270806A (zh) 2013-08-28
SG191167A1 (en) 2013-07-31
AU2011349036A8 (en) 2013-07-18
AU2011349036A1 (en) 2013-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5669956B2 (ja) Mtcデバイスのためのrachプロシージャおよび電力レベル
US11206596B2 (en) Method and apparatus for reducing interruption of beaming recovery procedure in a wireless communication system
KR101995558B1 (ko) 액세스 포인트(ap) 제어 업링크 rts/cts 구성 및 디스에이블먼트
EP3453202B1 (en) Method of operating a cellular network including high frequency burst transmission
CN113243137A (zh) 无线通信系统中用于侧链路通信的冲突控制的方法和装置
CN106465402B (zh) 用于上行链路传送自适应的方法和设备
US9408214B2 (en) Methods and systems for protection and bandwidth selection for downlink and uplink frequency division multiple access communications
KR20150000304A (ko) 무선 통신 시스템에서 랜덤 액세스를 위한 적응적 송신 빔 패턴 결정 장치 및 방법
WO2014011507A1 (en) Requested reverse direction protocol
EP2298013A1 (en) Method and apparatus for power control of first data transmission in random access procedure of fdma communication system
KR101665575B1 (ko) 낮은 레이턴시 802.11 매체 액세스
EP3131336B1 (en) Handover in mobile communication system
RU2727800C1 (ru) Способы, поддерживающие многоадресную/многопользовательскую передачу с использованием прослушивания после разговора, и связанные с ними сетевые узлы
WO2016149098A1 (en) Synchronous low-latency media access control
EP2633731B1 (en) Method and arrangement in a communications network
EP3295720B1 (en) Power save trigger
EP3295721B1 (en) Power save trigger
CN103270806B (zh) 用于mtc设备的rach过程和功率电平

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140414

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140416

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140808

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5669956

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees