JP5668757B2 - 経路探索システム、コンピュータ、制御方法、及びプログラム - Google Patents

経路探索システム、コンピュータ、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、経路探索システム、コンピュータ、制御方法、及びプログラムに関する。特に、本発明は、ネットワークを構成するあるノードから他のノードへの経路を探索する経路探索システム、ネットワークを構成するノードとして機能するコンピュータ、当該コンピュータを制御する制御方法、及び当該コンピュータ用のプログラムに関する。
経路探索問題とは、ネットワーク上の任意のノード間を結ぶ経路を発見する問題である。経路探索問題には、最短経路問題をはじめ、ツリー構築問題や、冗長経路構築など様々な問題クラスが存在する。
このような問題を解く生物として、真性粘菌の変形体が知られている。真性粘菌は、任意の2点に餌を置いた迷路内に配置されたとき、2点の餌の間を最短で結ぶよう自身の体の形を変化させる。更に、真性粘菌は、迷路内の多数の位置に餌が配置されている場合も、全ての餌を結ぶような、経路長が短く且つ耐障害性に優れた経路状に、体型を変化させることがわかっている。
非特許文献1及び非特許文献2では、真性粘菌の体内を流れる原形質に着目した、真性粘菌の挙動をモデル化し、この挙動をシミュレートして、ネットワーク上の経路問題を解く方式を提案している。非特許文献1及び非特許文献2において、迷路はノードとリンクからなるグラフとして扱われ、餌の場所に対応するノードにおいて原形質の湧き出し又は吸い込みが発生するとモデル化される。例えば、迷路内の2点に餌が配置されている場合、一方の餌の場所に対応するノードが原形質の湧き出しノードとなり、他方の餌の場所に対応するノードが原形質の吸い込みノードとなる。このとき、任意のノードiおよびノードj間を結ぶリンクijを流れる原形質の流量Qijは、式(1)で与えられる。
Figure 0005668757
ただし、Lijはリンクijの長さである。Dijはリンクijの管径であって、ノードiおよびノードj間にリンクが存在しない場合、Dijの値は0となる。pはノードiの圧力であり、pはノードjの圧力である。各ノードの圧力は、原形質の流量に関する式(2)のキルヒホッフ則を解くことで得られる。
Figure 0005668757
ここで、Iはノードiから湧き出す原形質の流量又はノードiへ吸い込まれる原形質の流量を表す。ノードiが湧き出しノードであるときはIの値は−1となる。ノードiが吸い込みノードであるときはIの値は1となる。ノードiが湧き出しノードでもなく吸い込みノードでもない場合はIの値は0となる。このとき、各リンクの管径Dijは式(3)の微分発展式に従って、時間発展していく。
Figure 0005668757
関数fは粘菌の特徴を表す関数である。f(x)=abs(x)とすることで、各リンクの管径が時間変化して行き、所望の経路上の管径が1に収束し、それ以外の経路上の管径が0に収束することがわかっている。なお、abs(x)は引数xの絶対値を求める関数である。例えば、迷路内の2点に餌が配置されている場合では、2点を結ぶ最短経路に対応するリンクの管径が1に収束し、それ以外のリンクの管径が0に収束する。このため、管径の時間発展をシミュレート後、管径が1に収束したリンクのみを抽出すれば、所望の経路を得ることができる。
Atsushi Tero、Ryo Kobayashi、Toshiyuki Nakagaki、「A mathematical model for adaptive transport network in path finding by true slime mold」、Journal of Theoretical Biology、Vol.244、pp.553−564、2007 Atsushi Tero、Seiji Takagi、Tetsu Saigusa、Kentaro Ito、Dan P.Bebber、Mark D.Fricker、Kenji Yumiki、Ryo Kobayashi、Toshiyuki Nakagaki、「Rules for Biologically Inspired Adaptive Network Design」、Science、Vol.327、pp.439−442、January 2010
ところが、非特許文献1及び非特許文献2の方式では、管径発展のシミュレーションを各ノードで分散させて行うことができない。これは、式(2)を厳密に解いて各ノードの圧力を求めようとすると、ネットワーク内における全てのリンクの長さと管径を知る必要があるためである。
本発明の目的は、上述した課題を解決する経路探索システム、コンピュータ、制御方法、及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、ネットワークを構成するノードとして機能するコンピュータであって、自ノードに隣接する隣接ノードの仮圧力値および近似圧力値を前記隣接ノードから取得する隣接ノード通信部と、前記自ノードに接続する各リンクの管径値および長さと、前記隣接ノードの前記仮圧力値と、予め与えられた前記自ノードの湧き出しまたは吸い込みの流量とを用いて、前記自ノードの近似圧力値を計算する近似圧力値計算部と、前記管径値と、前記長さと、前記隣接ノードの前記近似圧力値と、前記自ノードの前記近似圧力値とを用いて、前記各リンクを流れる流量を計算する流量値計算部と、前記各リンクを流れる前記流量と、前記管径値と、粘菌の特徴を表す関数とを用いて、前記管径値を更新する管径値更新部とを備え、少なくとも前記管径値が収束するまで、前記近似圧力値の計算、前記流量の計算、および、前記管径値の更新を繰り返す。
また、本発明は、ネットワークを構成するノードとして機能するコンピュータを制御する制御方法であって、自ノードに隣接する隣接ノードの仮圧力値および近似圧力値を前記隣接ノードから取得し、前記自ノードに接続する各リンクの管径値および長さと、前記隣接ノードの前記仮圧力値と、予め与えられた前記自ノードの湧き出しまたは吸い込みの流量とを用いて、前記自ノードの近似圧力値を計算し、前記管径値と、前記長さと、前記隣接ノードの前記近似圧力値と、前記自ノードの前記近似圧力値とを用いて、前記各リンクを流れる流量を計算し、前記各リンクを流れる前記流量と、前記管径値と、粘菌の特徴を表す関数とを用いて、前記管径値を更新し、少なくとも前記管径値が収束するまで、前記近似圧力値の計算、前記流量の計算、および、前記管径値の更新を繰り返す。
また、本発明は、ネットワークを構成するノードとして機能するコンピュータ用のプログラムであって、前記コンピュータを、自ノードに隣接する隣接ノードの仮圧力値および近似圧力値を前記隣接ノードから取得する隣接ノード通信部と、前記自ノードに接続する各リンクの管径値および長さと、前記隣接ノードの前記仮圧力値と、予め与えられた前記自ノードの湧き出しまたは吸い込みの流量とを用いて、前記自ノードの近似圧力値を計算する近似圧力値計算部と、前記管径値と、前記長さと、前記隣接ノードの前記近似圧力値と、前記自ノードの前記近似圧力値とを用いて、前記各リンクを流れる流量を計算する流量値計算部と、前記各リンクを流れる前記流量と、前記管径値と、粘菌の特徴を表す関数とを用いて、前記管径値を更新する管径値更新部として機能させ、少なくとも前記管径値が収束するまで、前記近似圧力値の計算、前記流量の計算、および、前記管径値の更新を繰り返させる。
なおまた、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
以上の説明から明らかなように、この発明は、ネットワーク上の経路探索問題を、各ノードがネットワーク全体の情報を知ることなく、自律分散的に解くシステムを提供できる。
本発明の一実施形態に係る経路探索システムにおけるネットワークノードの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る経路探索システムにおけるネットワークノードの動作を示す流れ図である。 本発明の実施例における管径の時間発展を示す図である。 本発明の実施例において得られた経路を表す図である。 経路探索システム全体の一例を示す図である。
以下、実施形態および実施例を通じて本発明を説明する。ただし、以下の実施形態および実施例は、請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態および実施例の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
本発明の実施形態は、ネットワーク内の各ノードが、図1に示す機能を持つことを特徴とする。図1を参照すると、各ネットワークノード100は、自ノードの近似圧力値を求める近似圧力値計算部110と、自ノードに接続するリンク(隣接リンク)を流れる流量を求める流量値計算部120と、自ノードに接続するリンクの管径を更新する管径値更新部130と、自ノードに隣接するノード(隣接ノード)と通信する隣接ノード通信部140とから構成されている。
近似圧力計算部110は、仮圧力値の初期値を設定する仮圧力値初期値設定部111と、仮圧力値を反復更新する仮圧力値反復式適用部112と、を含む。
これらの機能ブロックはそれぞれ概略次のように動作する。なお、以下の説明ではノードiにおける動作について述べるが、どのノードについても動作は同様である。
仮圧力初期値設定部111は、自ノードの近似圧力値を求めるための、仮圧力値の初期値を設定する。初期値の設定値は任意である。例えば、初期値を設定する時点での近似圧力値を用いた場合、仮圧力値の初期値は式(4)で表される。ここで、pはノードiの近似圧力値、π はk(kは0以上の整数)回の反復式を適用したときのノードiの仮圧力値を示す。
Figure 0005668757
仮圧力値反復式適用部112は、式(5)で表される仮圧力値に関する反復式を、予め与えられた所定の回数Nだけ適用し、得られた仮圧力値π を近似圧力値pとして出力する(式(6)を参照)。ただし、sは予め与えられた、0<s<1を満たす所定の値である。
Figure 0005668757
Figure 0005668757
式(5)では、式中の2箇所において、ネットワーク内のノードiを除く全てのノードに関して和が取られている。ただ、ノードiとの間にリンクが存在しないノードjに関しては、Dij=0であるため、式(5)は式(7)と等価である。ここで、nbr(i)はノードiと隣接するノードのインデックス集合を表す。
Figure 0005668757
流量値計算部120は、式(1)を用いてノードiと隣接するノードとの間の各リンクの流量Qijを求める。
管径値更新部130は、式(8)を用いてノードiと隣接するノードとの間の各リンクの管径Dijを更新する。なお、sは予め与えられた0<s<1を満たす所定の値である。
Figure 0005668757
隣接ノード通信部140は、ノードiに隣接する各ノードと通信するブロックである。隣接ノード通信部140は、仮圧力値反復式適用部112又は流量値計算部120からの要求に応じて、仮圧力値又は近似圧力値の送受信を行う。なお、ネットワークノード100とは別に設けられた装置が、探索された経路を構築する場合、隣接ノード通信部140は、管径値更新部130から管径値を取得し、取得した管径値をネットワークノード100の外部へ送信する。通信のプロトコルは任意のものを用いてよい。
次に、図1及び図2のフローチャートを参照して本実施形態の全体の動作について詳細に説明する。
まず、初期化として、自ノードに接続するリンクのリンク長Lij及び管径の初期値Dij、自ノードからの湧き出し又は吸い込み量を表すI及び近似圧力値の初期値pが与えられる(ステップS201)。なお、Iに関しては、湧き出しノードに相当するコンピュータに対して−1が与えられ、吸い込みノードに相当するコンピュータに対して1が与えられ、これら以外のノードに相当するコンピュータに対して0が与えられる。
次に、仮圧力初期値設定部111が所定の方法(例えば、式(4)に従った方法)でノードiの仮圧力値π を設定する(ステップS202)。
次に、仮圧力値反復式適用部112が反復回数kの値を1に初期化する(ステップS203)。
仮圧力値反復式適用部112は、隣接ノード通信部140に各隣接ノードの仮圧力値π (k−1)を取得させる(ステップS204)。更に、仮圧力値反復式適用部112は、自ノードと隣接ノードとの間の各リンク(隣接リンク)の管径Dijおよびリンク長Lijと、各隣接ノードの仮圧力値π (k−1)と、自ノードの仮圧力値π (k−1)と、自ノードから湧き出し又は自ノードへ吸い込まれる流量Iと、値sとを用いて、式(7)に従って、自ノードの仮圧力値π を計算する(ステップS205)。
仮圧力値反復式適用部112は、ステップS204とステップS205を予め与えられた所定の回数Nに達するまで繰り返す(ステップS206、ステップS207)。N回の繰り返しが終了後、仮圧力値反復式適用部112は、得られた仮圧力値π を自ノードの近似圧力値に代入する(ステップS208)。
次に、流量値計算部120が隣接ノード通信部140に各隣接ノードの近似圧力値pを取得させる(ステップS209)。更に、流量値計算部120は、各隣接リンクの管径Dijおよびリンク長Lijと、各隣接ノードの近似圧力値pと、自ノードの近似圧力値pとを用いて、式(1)に従って、各隣接リンクに対応する流量Qijの値を更新する(ステップS210)。
次に、管径値更新部130が、各隣接リンクの現在の管径Dijと、各隣接リンクの流量Qijと、値sと、関数fとを用いて、式(8)に従って、各隣接リンクに対応する管径値Dijを更新する(ステップS211)。
以上のステップS202からステップS211までの処理が所定の終了条件が満たされるまで繰り返される(ステップS212)。終了条件としては、例えば、予め与えられた所定の回数だけステップS202からステップS211までの処理が繰り返されたとき等の条件を用いる。ただし、少なくとも各隣接リンクの管径が0または1に収束するまでは、ステップS202からステップS211までの処理を繰り返す。
上述したように、管径が1に収束したリンクのみを抽出することで経路が探索されたことになるため、抽出されたリンクから探索された経路を構築する。例えば、原形質の湧き出しノードと吸い込みノードとの間の経路上の各ネットワークノード100が、管径が1に収束した2本の隣接リンクを抽出し、このうち一方のリンクから受け取った通信を、他方のリンクへと転送する。その結果、原形質の湧き出しノードと吸い込みノード間の通信経路が構築される。あるいは、図5に示したように、ネットワークノード100とは別にネットワーク内にホストコンピュータ200を設ける。なお、図5では、煩雑さを避けるため、一部のネットワークノードについてのみ参照符号100を付している。ホストコンピュータ200は、各ネットワークノード100から各隣接リンクに対応する管径値を収集し、収集した管径値をもとに管径が1のリンクを抽出し、抽出されたリンクを接続して湧き出しノードと吸い込みノードとの間の経路を構築する。あるいは、各ネットワークノード100が各隣接リンクに対応する管径値をもとに管径が1のリンクを抽出し、ホストコンピュータ200が当該リンクに関する情報を収集し、収集された情報で示されるリンクを接続して経路を構築するようにしても良い。あるいは、ネットワークノードとは別にホストコンピュータ200を設けるのではなく、特定のネットワークノード(例えば、予め決められたノード、原形質の湧き出しノード、あるいは、原形質の吸い込みノード)が、ホストコンピュータ200と同様の動作を行うようにしても良い。なお、ホストコンピュータ200(または特定のネットワークノード)が各ネットワークノード100(または他のネットワークノード)から管径値または管径が1のリンクに関する情報を取得するためには、ネットワークの分野で知られている種々の手法を用いることができる。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、自ノードが保持している値と、隣接ノードの仮圧力値からのみ構成される式(7)を用いて近似圧力値を求めている。また、近似圧力値を求めるためのステップ以外の他のステップも全て自ノードが保持している値及び隣接ノードから取得できる値のみを用いて実行可能である。その結果、本実施形態では、真性粘菌のシミュレーションを各ノードで自律分散的に実現させている。
なお本発明は、経路探索システムを構築するノードとしてコンピュータを機能させる経路探索用プログラムとしても実現することができる。コンピュータは、経路探索用プログラムを読み込み、読み込まれた経路探索用プログラムを実行する中央処理装置(Central Processing Unit;CPU)、自ノードの仮圧力値および近似圧力値、各隣接リンクのリンク長と管径などを保存する記憶装置(ハードディスク等)、及び隣接するコンピュータと通信するための通信インタフェースを備える。
次に、本発明の具体的な実施例を示す。ここでは、s=s=0.5、N=1、全てのノードiについて近似圧力値の初期値pを0、全てのリンクijについて管径の初期値Dij=0とし、式(8)の関数fはf(x)=abs(x)とした。対象のネットワークとしてはノード数100のBarabashi−Albertモデルを用いており、ランダムに選んだ2点間の最短経路を求めた。
図3に、最短経路(shortest1またはshortest2)上および非最短経路(non−shortest1またはnon−shortest2)上の時間発展の様子を示す。また、図4に得られた経路を示す。最短経路上の管径が1に収束し、非最短経路上の管径が0に収束しており、正しく最短経路が得られている。
以上、本発明を実施形態および実施例を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記実施形態および実施例に記載の範囲には限定されない。上記実施形態および実施例に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることは当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
この出願は、2010年9月16日に出願された日本出願特願2010−208083号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明は、通信ネットワーク上の経路探索システムや、経路探索システムをコンピュータに実現するためのプログラムといった用途に適用できる。本発明では、各ノードが、ネットワーク全体の情報を知ることなく、自律分散的にネットワーク上の経路探索問題を解くシステムを提供できる。
100 ネットワークノード
110 近似圧力値計算部
111 仮圧力初期値設定部
112 仮圧力値反復式適用部
120 流量値計算部
130 管径値更新部
140 隣接ノード通信部
200 ホストコンピュータ

Claims (7)

  1. ネットワークを構成するノードとして機能するコンピュータであって、
    自ノードに隣接する隣接ノードの仮圧力値および近似圧力値を前記隣接ノードから取得する隣接ノード通信部と、
    前記自ノードに接続する各リンクの管径値および長さと、前記隣接ノードの前記仮圧力値と、予め与えられた前記自ノードの湧き出しまたは吸い込みの流量とを用いて、前記自ノードの近似圧力値を計算する近似圧力値計算部と、
    前記管径値と、前記長さと、前記隣接ノードの前記近似圧力値と、前記自ノードの前記近似圧力値とを用いて、前記各リンクを流れる流量を計算する流量値計算部と、
    前記各リンクを流れる前記流量と、前記管径値と、粘菌の特徴を表す関数とを用いて、前記管径値を更新する管径値更新部と
    を備え、
    少なくとも前記管径値が収束するまで、前記近似圧力値の計算、前記流量の計算、および、前記管径値の更新を繰り返すコンピュータ。
  2. 前記近似圧力値計算部は、
    前記自ノードの仮圧力値の初期値を設定する仮圧力初期値設定部と、
    前記自ノードの前記仮圧力値に所定の反復式を適用し、得られた仮圧力値を前記自ノードの前記近似圧力値として出力する仮圧力値反復式適用部と
    を有する請求項1に記載のコンピュータ。
  3. 前記仮圧力値反復式適用部は、前記自ノードをiとし、前記管径値をDijとし、前記長さをLijとし、前記隣接ノードの前記仮圧力値をπ k−1とし、前記自ノードの湧き出しまたは吸い込みの前記流量をIとし、k−1回目の反復における前記自ノードの前記仮圧力値をπ k−1とし、前記隣接ノードの集合をnbr(i)とし、予め与えられた0<s<1を満たす値をsとしたときに、次式に従って、k回目の反復における前記自ノードの前記仮圧力値π を求める請求項2に記載のコンピュータ。
    Figure 0005668757
  4. 前記仮圧力初期値設定部は、前記仮圧力値の前記初期値が設定される時点の前記自ノードの前記近似圧力値を前記仮圧力値の前記初期値として設定する請求項2又は3に記載のコンピュータ。
  5. 複数のコンピュータを備え、前記複数のコンピュータのそれぞれは請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のコンピュータであって、
    前記自ノードの湧き出しまたは吸い込みの前記流量として、前記複数のコンピュータのそれぞれが、湧き出しノードか、吸い込みノードか、または、前記湧き出しノード及び前記吸い込みノード以外のノードかに応じて決められた値を前記複数のコンピュータのそれぞれに与え、
    前記複数のコンピュータのそれぞれに保持されている前記管径値に基づいて、前記管径値が所定の値に収束したリンクを抽出し、抽出された前記リンクに基づいて、前記湧き出しノードと前記吸い込みノードとの間の経路を決定する経路探索システム。
  6. ネットワークを構成するノードとして機能するコンピュータを制御する制御方法であって、
    自ノードに隣接する隣接ノードの仮圧力値および近似圧力値を前記隣接ノードから取得し、
    前記自ノードに接続する各リンクの管径値および長さと、前記隣接ノードの前記仮圧力値と、予め与えられた前記自ノードの湧き出しまたは吸い込みの流量とを用いて、前記自ノードの近似圧力値を計算し、
    前記管径値と、前記長さと、前記隣接ノードの前記近似圧力値と、前記自ノードの前記近似圧力値とを用いて、前記各リンクを流れる流量を計算し、
    前記各リンクを流れる前記流量と、前記管径値と、粘菌の特徴を表す関数とを用いて、前記管径値を更新し、
    少なくとも前記管径値が収束するまで、前記近似圧力値の計算、前記流量の計算、および、前記管径値の更新を繰り返す制御方法。
  7. ネットワークを構成するノードとして機能するコンピュータ用のプログラムであって、前記コンピュータを、
    自ノードに隣接する隣接ノードの仮圧力値および近似圧力値を前記隣接ノードから取得する隣接ノード通信部と、
    前記自ノードに接続する各リンクの管径値および長さと、前記隣接ノードの前記仮圧力値と、予め与えられた前記自ノードの湧き出しまたは吸い込みの流量とを用いて、前記自ノードの近似圧力値を計算する近似圧力値計算部と、
    前記管径値と、前記長さと、前記隣接ノードの前記近似圧力値と、前記自ノードの前記近似圧力値とを用いて、前記各リンクを流れる流量を計算する流量値計算部と、
    前記各リンクを流れる前記流量と、前記管径値と、粘菌の特徴を表す関数とを用いて、前記管径値を更新する管径値更新部
    として機能させ、少なくとも前記管径値が収束するまで、前記近似圧力値の計算、前記流量の計算、および、前記管径値の更新を繰り返させるプログラム。
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