JP5667209B2 - 漏出感知に応用するための二重壁軸流電気ヒータ - Google Patents

漏出感知に応用するための二重壁軸流電気ヒータ Download PDF

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Description

本発明は、概して流体の電気加熱に関し、より具体的には漏出感知に応用するための二重壁軸流電気ヒータに関するものである。
定義
本開示を行うために、いくつかの用語の定義を以下に述べる。
「ヒータロッド」とは、保護チューブ内に挿入され、スエージ加工された金属ジャケットに組み入れられるヒータである。組み入れられたヒータは3つのゾーン、すなわち低温接点(cold junction)から外向きに延在し、低い熱出力を有するリードワイヤゾーンと、高い熱出力を有するヒータ固有部(heater proper)を含む第2ゾーンと、低い熱出力を有する低温先端(cold toe)を含む第3ゾーンとを備える。
「タイロッド」はバッフルアセンブリと互いに結合するのに用いられる長い金属製のロッドを含む。
「スペーサ」はタイロッドとともにバッフルを分離させるのに用いられるデバイスである。通常、スペーサは、タイロッドが通って嵌合するバッフル内の穴よりも大きい直径をもつチューブである。タイロッドはバッフルおよびスペーサの組立体を圧縮し、その組立体を所定位置に固定することで、がたつきを防止する。スペーサの両端がバッフルまたはチューブシートに押圧されるので、スペーサの内側を流れ落ちる流体は非常に少なくなる。従って、熱交換器のある領域からの流出を許容しないようにするためにスペーサを用いることができる。説明されるその実施形態において、スペーサは、バッフルを分離するとともに、その目的のためにも用いられる。よって、スペーサの断面形状を、流れの範囲において流れに対して所要の形状を提供するために一般的に使用されるチューブとは異なるものとなり得る。
「保護チューブ」はヒータシェル内に挿入されるチューブであり、シェル内においてヒータロッドを流体から分離する。
「シュラウド」はヒータロッドのまわりに配置されるデバイスであり、長さ対間隙比(length-to-gap ratio)が高い間隙を流れ下るよう流体を強制することによって流れを整える(straighten)。
「リードワイヤ」は、熱のほとんどを発生するヒータ固有部に対しヒータの外側から電力を導くワイヤである。
「低温接点」は、リードワイヤとヒータ固有部内のヒータコイルとの接点である。
「ヒータ固有部」は、主熱源であるように設計されたヒータの区域であり、通常、高抵抗のヒータワイヤまたはコイルからなる。その区域は低温先端と低温接点との間に位置する。
「低温先端」は、低抵抗ワイヤのU字形状のピースによって発熱コイルが互いに接続される、ヒータリードワイヤから離れた区域である。その区域はヒータ固有部よりもかなり低温である。
「熱膨張間隙」は、保護チューブ内のヒータロッドの熱膨張差を許容するための間隙である。
気体または液体は、伝統的に、チューブを通過する高温液体または気体が熱を提供し、その熱がチューブの壁を通ってチューブ外側で熱交換器を通る物質を加熱するようにされたシェルアンドチューブ熱交換器によって加熱される。シェルは加熱されるべき液体または気体を収容するものであり、通常はシリンダ形状とされて良好な圧力バリアを備えている。圧力バリアは、シリンダの端部において、中空のチューブがスエージ加工されるチューブシートにより提供される。しかしながら、異なる多くの設計が可能である。漏出感知に応用するのであれば、交換器には、しばしばチューブシート間に間隙をもつ二重チューブシートが設けられ、それによりチューブからシェルへの、またはシェルからチューブへの漏出を防止することができるようにされるとともに、漏出を観測できるようにすることで、大きな漏出が生じる前に修理を始めることができるようにされている。他の形態では、加熱流体がシェル内に導入可能であり、加熱されるべき流体がチューブの内側を通過可能である。
チューブを通過する伝熱流体として用いられる液体やスチームなどの上記によって得られるよりも高温が必要であれば、チューブの代わりに電気ヒータが使用される。しかしながら、電気ヒータはシェルアンドチューブ熱交換器に比べていくらかの制限を呈する。2つの基本的な構造(design)が用いられる。すなわち、電気的に加熱される炉の内部に位置づけられたチューブを流体が流れるようにされる加熱炉(furnace)構造、または、何らかの導管内に直接挿入されたヒータロッド上を流体が流れるようにされた直接浸漬(direct immersion)構造である。
加熱炉構造の一例は放射コイル加熱炉(Wellman design参照)として参照され、これは、熱を封じ込める加熱炉壁をもつ電気ヒータによって、気体を収容するコイル状パイプが加熱されるものである。通常、加熱炉はリッドすなわち端部プレートを有し、これを通ってパイプが突出することで、プロセスの他の部分との接続が行われる。パイプは厚くなるにつれて膨張し、移動(move)する。通常、加熱炉は気密性のもの、ないしはパイプの移動およびコスト削減を許容する圧力等級のものではない。
第2の例は、フランジ付き構造である特許文献1に見られるような浸漬ヒータを用いるものであり、当該構造においては、複数のU字形状の加熱エレメントがワイヤを持つフランジに溶接され、電気ヒータに接続されるワイヤがフランジの穴から延在している。一束のヒータエレメントが空のパイプ内に配置され、加熱されるべき液体はパイプの側部から入って出て行く。
これらのタイプの構造はいずれも、チューブに漏出が生じた場合に物質を雰囲気に放出し、運転を停止して修理を行わなければならないものである。腐食性物質によって漏出の蓋然性は増大する。また腐食性物質は有害であり、重大な健康被害をもたらす。この漏出の可能性にも拘らず、オペレータに警告する漏出検知システムは通常備えられていない。腐食は温度とともに急激に増大し、チューブ上のホットスポットがかなり早く腐食することになる。加熱炉構造では、チューブの部分にいくらかの陰影(shadowing)もあるので、いくつかの部分は他よりも熱くなる。浸漬構造では、流れが悪いために熱を除去できない領域が生じ得るので、これがホットスポットとなる。これは、加熱がより難しい腐食性気体を用いる場合に顕著となる。
特許文献1の図1からわかるように、流体は側方から入来するので、向きを変えて下がり、出口から出て行くようにしなければならない。かかる方向の転換は直交流から軸流への遷移において低流量の領域を生じさせ、ホットスポットを生じさせ得る。特許文献1においては、この遷移を補助する機構がない。また、単位長あたりに放射される熱が一定であるのが電気ヒータの特性であり、従って、この熱がヒータの全体領域から一様に除去されなければ「ホットスポット」が生じる。これはシェルアンドチューブ熱交換器では状況が異なる。熱伝導が低い領域は単に熱を伝えず、従ってホットスポットの問題はそれほど重大ではないからである。よって、一般的な直交流バッフルがホットスポットを生じさせることから、電気加熱部をもつ標準的なシェルアンドチューブ構造を用いることはできない。また、1つのヒータチューブまたはワイヤが故障すると、その故障を修理するのにアセンブリ全体を取り外さなければならないことがわかるであろう。特許文献1に論じられているように、これは運転費用を増加させるものである。しかしながら、特許文献1に示されている解決策は、ユニットの運転を停止し、ヘッダプレートへの溶接を行うために分解しなければならないという問題点も有するものである。
腐食性物質に伴うさらなる問題は、それらの物質が越えてはならない上限温度を有することである。よって、このことがヒータの高温端で用いることのできる流束を制限する。しかしながら、ヒータは一般に単一の流束を有しているため、これは、低温端では低い流束ともなるのでヒータ全体が相当大きくなるということを意味し得る。この問題の1つの解決策は、低温端では高温端よりも流束が大となるような可変流束レートである。しかしかかるヒータは製造コストが高くなり、容易に入手可能なものではない。さらなる不利な点は、ヒータ温度を測定し、ヒータが過熱状態となったことを報知する方法がないことである。ヘッダプレートを通してサーモウェルを付けることはできるが、より大きな空間およびプレートの貫通部を必要とし、各サーモウェルはそれが接触するヒータ上のポイントを測定できるだけである。
米国特許第7,318,735号明細書
本発明の実施形態の目的は、漏出の恐れを軽減することおよび事前の放出・漏出検知を行うことによる安全性の改善、低所有コスト、ヒータ長に沿った可変流束、腐食速度を増大させ得るホットスポットの低減、およびヒータの過熱の低減ないし排除を提供することにあるが、これらに限られるものではない。
本発明の他の目的および利点は、説明および例示を目的として添付した図面との関連において、本発明の実施形態を開示する以下の説明から明らかとなる。
本発明の好適実施形態においては、漏出感知に応用するための二重壁軸流電気ヒータが開示され、これは、
漏出感知対象となる加熱されるべき流体を収容するシェルであって、チューブシートに対する少なくとも1つの端部接続部と、側部または端部の接続部とすることができる流体入口または流体出口のための少なくとも第1および第2接続部とを有する当該シェルと、
主および副チューブシートであって、前記チューブシートが前記シェルの前記端部チューブシートに接続され、前記副チューブシートが直接または導管を介して前記主チューブシートに接続されている当該主および副チューブシートと、
銃剣型保護チューブ内に配された少なくとも1つのヒータロッドであって、前記保護チューブは、その一端が閉じられていることで自由に膨張するとともに他端が前記主チューブシートにシールされ、前記ヒータロッドが前記副チューブシートにシールされている、当該ヒータロッドと、
前記流体入口より後ろまたは前記流体出口より前に配置された少なくとも1つの方向転換バッフルと、
を具える。
プロセス圧力に耐え、圧力トランスミッタと保護チューブを通る漏出を含む警告とを提供し、漏出が生じたことの警告を行うよう設計された主および副チューブプレート間の導管を具える漏出保護部がさらに設けられる。これは、シェルアンドチューブ熱交換器で標準的に行われるようなヒータロッドの取り外しおよび漏出保護チューブの閉塞という緊急修理が行われる間に、ユニットを一時的に運転停止とすることを可能にする。さらに、各ヒータロッドを個別に副チューブプレートにシールし、ヒータロッドが故障した場合にも運転中にこれを取り外して交換できるようにすること、および保護チューブの内側およびヒータロッドの外側が高放射率コーティングを持つようにして両者間の放射伝達を向上することが好ましい。第1のチューブ束の対向端側に挿入される第2のチューブ束を用いることにより、さらなるコスト削減が可能となる。可変流束の柔軟性のための付加的な構造は、保護チューブの直径を増すことまたは変化させることによって得られる。ヒータロッドないしは保護チューブの中央にサーモウェルを挿通することで、種々の位置でヒータ温度を直接的に測定することが可能となる。
図面は本出願の一部をなし、種々の形態で実施し得る本発明の例示的な実施形態を含んでいる。いくつかの場合においては、本発明の理解を容易にするために誇張ないしは拡張して本発明の種々の形態が示され得ることを理解すべきである。
本発明の特徴を組み込んだ基本的な熱交換ユニットの模式的断面図であり、そのユニットは1つのチューブ束、側方入口および端部出口を有している。 2つのチューブ束、側方入口および端部出口を有するように拡張した実施形態の模式的断面図である。 標準的なシェルアンドチューブ熱交換器を通る流体の流路を説明する模式的断面図である。 チューブが電気ヒータによって置き換えられた標準的なシェルアンドチューブ熱交換器を通る流体の流路により引き起こされるホットスポットを説明する模式的断面図である。 電気ヒータをもつ標準的なシェルアンドチューブ熱交換器内の低流量ゾーンおよびホットスポットを軸流が避けていることを説明する模式的断面図である。 方向転換バッフルを含む本発明の特徴を組み込んだ熱交換器の模式的断面図である。 保護チューブを支持するクモ形バッフルの断面図である。 軸流バッフルおよびスペーサを示す保護チューブレイアウトの断面図である。 軸流バッフルおよびスペーサ、並びに拡張された表面としてのスペーサの使用を示す保護チューブレイアウトの断面図である。 軸流バッフルとして用いられる大径の中心チューブを含む保護チューブレイアウトの断面図である。 正方形状に配置され、軸流バッフルに包囲されるようにしたチューブの使用を示す保護チューブレイアウトの断面図である。 スペーサおよびバッフルに対する放射の使用によって提供される拡張熱交換領域を説明する熱交換器の部分を示す模式図である。 保護チューブ径を変化させることにより可変流束が提供されることを説明する模式図である。 薄いシースヒータのロッドを支持プレートに溶接する従来技術の使用を説明する断面図である。 分離プレートに対するヒータロッドおよび保護チューブの封止を示す断面図である。 挿入可能な温度センサの側面図である。 ヒータコイルにより包囲される中央サーモウェルをもつヒータロッドの端面図である。 ヒータコイルにより包囲される中央サーモウェルをもつヒータロッドの縦断面図である。
好適な実施形態の説明がここで提供されるが、本発明は種々の形態で実施され得ることを理解すべきである。従って、ここで開示される具体的詳細は限定のためのものとして解釈されるべきではなく、特許請求の範囲の根拠として、および、ほとんどの適切な詳細システム、構造および態様にて当業者が本発明を採用することを教示するための代表的な根拠として解釈されるべきである。
図1は本発明の基本的実施形態の概念を示す模式図である。上側部分は従来のシェルアンドチューブ熱交換器で用いられている二重チューブシートと同様の二重チューブシート構成を含んでいる。熱交換流体および被加熱流体間の二次汚染(cross-contamination)を避けるために、被加熱流体が1つのみであるので、チューブシートは二重壁の頂部をなしている。副保護部は主チューブシート101間でプレナム135をなしている。主チューブシート101はフランジ付き導管103を介して副チューブシート102に接続され、フランジ付き導管103は副チューブシート102に溶接されるとともに、ボルト104により主チューブシート101に固定される。また、ボルト104はアセンブリをシェル100に固定する。漏出検知器106につながる導管134には貫通部105が設けられる。漏出検出器106は、圧力または温度トランスミッタ、伝導度または密度検出器あるいはガスクロマトグラフ、および充填・排除接続部107などの種々のデバイスの1つとすることができる。二重チューブシートをもつ従来のシェルアンドチューブ熱交換器においては、貫通部105は単純な漏出孔であって、漏出検知は操作者が孔から何かが滴下したことを気付くことによって行われるものであり、漏出感知に応用することに受容可能なものではなかった。主たる保護は主チューブシート101、保護チューブ108およびチューブシート対チューブのシール128によって提供される。好ましくは、保護チューブ108は、標準的な熱交換器製造技術を用いて主チューブシート101内に拡張され、かつ主チューブシート101に優先的に漏れ止め溶接されることで、漏出の恐れをさらに低減している。電気ヒータロッド109は隙間空間110を介在させて保護チューブ108に挿入される。隙間空間110は、少なくとも、製造上の公差、熱膨張差、および腐食に起因して生じ得る厚みの増大を許容するのに十分なものである。ヒータロッド109は絶縁ブロック112のスルーホール111、副チューブシート102のスルーホール113および個々の圧力シール114を通っている。圧力シール114は短チューブ115を介して副チューブシート102に溶接されている。図示の圧力シールは、SwagelokあるいはParkerが製造するものなどの、低漏出速度の圧縮嵌合(low leak rate compression fittings)を通した標準的な穴付きのものであり、それら製造者の仕様に従い、フェルール116を用いてヒータロッドに対してシールされる。フランジおよびOリングシールなど、他の圧力シールとすることも可能である。ヒータロッド109は標準寸法チューブの延長ピース117を有していてもよく、存在しているヒータロッド上にこれを溶接することで、シールが行われるポイントでの嵌合性が向上する。圧縮シールは、漏出レートが低く、フットプリントが小さく、検査の目的で数回の開放および作り変えが可能で、古いヒータロッドを取り外した後には圧力シールを直接通して新たなヒータロッドを挿入可能であることから、特に有利である。ヒータロッド109の頂部には、導管120に対するシール118と、ジャンクションボックス120に延在する1束の絶縁ワイヤ119とがある。工業的な応用に対し、ワイヤを導管120に入れることは必要な慣行であり、導管120は剛性または可撓性のあるものとすることができる。1束の絶縁ワイヤ119が熱電対ワイヤも含んでいる場合には、それらを電源ワイヤが発生する電磁場から遮蔽するべきである。ジャンクションボックスを側方に配置することで、個々のヒータロッド109と主チューブシート101および副チューブシート102の全体とを、保護チューブ束108とともに、容易に取り外すことができるようになる。
充填・排除接続部107は、主チューブシート101と副チューブシート102との間の絶縁材充填プレナム135を加圧するとともに、構造の材料およびプロセス流体123に対し不活性の気体122をチューブの周囲の隙間空間110に充満させるために用いられる。気体122はまた、熱交換器の頂部を開放する必要のある漏出が生じたときに、プレナム135および隙間空間110のプロセス流体123を排除するために用いることもできる。プロセス流体123は側部流入口131を通って流入し、保護チューブ108の側面に突き当たる。矢印124は、上方およびシェルの頂部の周囲に方向転換し、その後方向転換バッフル126のシュラウド部125に流入して行くよう下方に方向転換するプロセス流体の流れを示している。シュラウド125は、シェルの頂部において流体の流れが乱流の直交流となった後にこれを整える(straighten)べく機能する。シュラウド125と保護チューブとの間隙132によって圧力降下が提供され、これは流れを一様に分配する助けとなる。バッフル126は、シェルアンドチューブ熱交換器において標準的に実施されるように、主チュチューブプレートからのスペーサロッド(不図示)およびスペーサ(不図示)によって支持される。図7に示されるような、非常に開放された構造をもつチューブ支持バッフルであるクモ形バッフル(spider baffle)127がいくつかの位置に追加して配置されることで、保護チューブの振動が低減される一方、流れの擾乱が最小化される。流体流の矢印124は、交換器を下り、ヒータおよび保護チューブの端部133を過ぎ、そして中央出口129から出て行くプロセス流体123の軸流を示し、加熱されたプロセス流体130はさらなる導管(不図示)へと進行し続ける。他の例では側部出口が設けられるが、これは、軸流に上流擾乱を生じさせずに側部出口から流出するよう流体を方向転換させるために、さらなる方向転換バッフル126を必要とする。本実施形態の利点は、ヒータロッド109および保護チューブ108の双方が銃剣型(すなわち下端が拘束されていないこと)であり、これは、それらの底部の伸長が自由で、従ってそれらの熱膨張がチューブシートないしチューブシール128(従来のシェルアンドチューブ熱交換器において最も漏出が生じ易い領域であると知られている)に歪みを生じさせないことを意味する。
図2は、図1では各々がより詳細に示された第1および第2のヒータアセンブリ201,202を単純化して模式的に示したものであり、底部ヒータアセンブリ202は上部ヒータアセンブリ201に対する関係が逆になっている。本実施形態において、流体は頂部側方の入口203から頂部ヒータアセンブリ201に流入し、底部ヒータアセンブリ202に対する中央流入口でもある中央出口204から出て、さらに側部出口205から出て行く。本実施形態では、底部シェル206は頂部シェル207よりも大径であり、これにより頂部保護チューブ209よりも底部保護チューブ208を大径のものとすることが許容される。同じリニアインチあたりのワット数について、大径の保護チューブ208は小径の保護チューブ209よりも低い熱流束(ワット/平方インチ)を有する。従って、これは底部ヒータにおいて低い熱流束をもつ2段階ヒータの例である。保護チューブ208,209の双方において同寸法のヒータロッド211を用いることは、標準化の目的に対して特に有利である。側部出口205をさらなるヒータ(不図示)の流入口に接続することにより、追加のヒータを直列に接続することも可能である。
図3、図4および図5は、電気により加熱されるシェルアンドチューブ熱交換器に対する軸流の利点を説明するための流れの模式図である。図3は伝統的なシェルアンドチューブ熱交換器を示している。高温流体302はチューブシート流入口303から流入し、チューブ304を下り、底部チューブシート305から出て行く。低温流体306は側部入口307から流入してチューブ304と交差し、バッフル308によって方向転換されることでチューブ304との交差を繰り返してから、側部出口309から出て行く。バッフル308のブロック作用によって流れが反転する位置では流速が非常に低く、それによって熱伝達は非常に低いものとなる。この位置では高温流体が冷却されないという負の効果があるが、交換されなかった熱は、流体により、交換される位置に移送される。従って、低流量のスポットの存在によって熱伝達の損失が生じる。この種の交換器においては、主な漏出源311は、ヒートアップおよび膨張が生じることから、チューブシート303,305とチューブ304との接続部312となる。
図4においては、図3の高温流体302が挿入型ヒータロッド320に置き換えられており、底部チューブシート305は不要で、保護チューブ322の終端はキャップ327となっている。チューブ322の自由な伸長が可能であるので、チューブ322と頂部チューブシート321との接続部326で漏出が生じる恐れは低減される。低流量位置323は図3における低流量位置310と同じ位置であるが、伝達されなかった電熱を保護チューブ322で伝えることはできない。それを移送する高温流体がないからである。従って、保護チューブ322には低流量位置323でホットスポット324が形成され得る。ホットスポットは望ましいものではない。保護チューブ322の腐食の増大あるいはシェル側方からの流体325の分解につながり得るからである。結果として、これらの変更はチューブプレートでの漏出の恐れは低減できるものの、ホットスポットに起因した漏出の恐れを増大させるものとなる。
図5においては、シェル側方の流路およびヒータロッド342を変更することで、ホットスポットに起因した漏出の恐れが低減ないしは除去される。低温流体343は、側部流入口344から、シェル346、頂部チューブプレート347および方向転換バッフル348によって形成されるチャンバ345に流入する。方向転換バッフル348は、流れの矢印349で示されるように、流体343の流路341を初期の直交流から軸流へと変化させる。方向転換バッフル348の上方には低流量の領域350がいくつか存在するが、ヒータロッドを修正し、方向転換バッフルの頂部352の下方に「低温接点(cold junction)」351を位置づけることによって、方向転換バッフルの上方に加熱されない領域が存在するようにしている。低温接点351はヒータのリードワイヤ353およびヒータ固有部(heater proper)354間の接点にある。同様の低流量領域350は底部の方向転換バッフル355の下にも存在し、低い熱出力を有する低温先端(cold toe)356が方向転換バッフル367の底部の上方で始まるよう、ヒータロッド342が設計される。ヒータロッド端部358と保護チューブ端部359との間には熱膨張間隙360が設けられ、ヒートアップの間に伸張するときに、ヒータロッド342が保護チューブ端部359に接触しないようにされている。
図6は流れの拡大断面図であり、熱交換器401のシェル406に挿入された方向転換バッフル408を模式的に示している。低温流体403は、側部流入口404から、シェル406、頂部チューブプレート407および方向転換バッフル408によって形成されるチャンバ405に流入する。方向転換バッフル408は2つのエレメント、すなわち流れが交換器を下って行くのを実質的にブロックするバッフル板409と、保護チューブ402を包囲するシュラウド410とを有する。シュラウド410は、流体403が均等に分配されて各保護チューブ402の周囲の間隙414を通るように規制するとともに、流れを整えて軸流となるようにする。また、シュラウド410は流入する流体403のチューブに交差する流れから保護チューブ402を保護し、チューブ402に作用して振動を発生し得る力を低減する。バッフル板409は、シール性を確保するべく側部流入口404より下方に配置される。シュラウド410は、バッフル板409から好ましくは側部流入口404の高さの約50%の位置まで上方に延在する。低温接点411はシュラウドの頂部より下方に位置し、当該位置では軸流が始まり、熱伝達が良好となる。よって、長いシュラウドとすることについての利点は、より長い加熱長を得ることができることにある。一方、シュラウドの頂部を頂部チューブプレート407に近づけるほど、流れを方向転換するための余地が少なくなり、圧力降下および不均等な分配が生じる。有限要素解析を介して流れをモデル化するべくコンピュータを用いることは、所与の流れの条件に対して最適化を行うことの助けとなり得る。流れの良好な分配および振動低減のためには、流入口直径412をシェル直径413とほぼ等しくすることが好ましい。
図7は、図1でクモ形バッフル127として示されたものに特有のチューブ支持構成において、単一の穴502内のクモ形バッフル127の詳細な断面を模式的に示している。保護チューブ501は3つのタブ503により穴502の中心に支持される。タブ503に支持されることによって、チューブ502の過度の移動や振動が抑制される。タブ503を小寸法とすることで、流体の流れに対して大きい開口面積504が提供され、その結果圧力降下が低減される。
図8、図9、図10および図11は、保護チューブおよび長手方向流れのバッフルのいくつかの代替的な構成を模式的に示す。明確化のために、内部にヒータロッドを有するものとしての保護チューブは個々には図示されておらず、その組み合わせがクロスハッチを施した円で表されている。図8において、保護チューブ601は、相対的に等しい間隙602をもって、また保護チューブにとって不十分な空間が存在する外周に沿ったいくつかの位置ではより大きい間隙603をもって、三角形状のパターンに配置されている。それらの大きい間隙603は異なる形状の長手方向バッフル604で埋められ、それによって間隙の寸法がより一様なものとなる。バッフルは、チューブシートおよびバッフルに取り付けられたスペーサ605によって定位置に保持される。また、図9における保護チューブ611は相対的に等しい中央間隙612をもって、より大きい三角形状のパターンに配置されている。保護チューブに十分な空間がない外周に沿ったいくつかの位置には、大きい間隙613が存在する。これらの間隙も同じ形状の長手方向バッフル614で埋められ、間隙はより一様なものとなる。同様に、バッフル614はチューブシートおよびバッフルに取り付けられたスペーサ615によって定位置に保持される。また、付加的なスペーサ616が設けられ、保護チューブ611間の間隙をより一様なものとするとともに、拡張された表面積が提供されるようにしている。高温の保護チューブ611がスペーサ616に輻射を行い、そして伝導および対流によって流体617も加熱される。
図10において、中央に位置づけられた大径のチューブ621は、より小径のチューブ622のリングに包囲されている。図8および図9と同様、周にある大きい間隙は同じ形状の長手方向バッフル624によって埋められ、それによって間隙が一様なものとなる。チューブ621,622間の間隙には付加的なスペーサ626が設けられることで、間隙空間がさらに減少するとともに、拡張した表面積が提供される。高温の保護チューブ621,622がスペーサ626に輻射を行い、そして伝導および対流によって流体627も加熱される。さらなる変形例として、2以上のヒータロッドを大径の保護チューブ621に配置することもできる。
図11における保護チューブ631は、チューブ間に均等な間隙632をもって、熱交換器中央に正方形状のパターンにて配置されている。正方形配列外側の空いた領域633は大きい単一のバッフル634によって閉鎖されている。バッフル634は断面バッフル637および長手方向バッフル636からなり、長手方向バッフル636はチューブ631を完全に包囲して、付加的な熱伝達領域として働く。バッフル634は、これを通る流れを阻止するべく閉じられており、先に説明したのと同様、スペーサ635によって支持されている。
図12は、バッフル701およびスペーサ702によって提供される拡張された表面積の利点を計算するための輻射熱伝達ネットワークの一例を示す。パイ形状の区域703は、図10と同様の円形断面をもつヒータの対称区域を表し、断面全体における熱伝達を計算する時間を減らすために用いられる。中央のヒータ704および外側のヒータ705は、熱をバッフル701およびスペーサ702に放射する電気ヒータロッドを囲んでいる。ヒータに直交する流体706の流れによって全表面は冷却され、従ってスペーサ702およびバッフル701は付加的な表面領域として作用し、熱伝達全体を改善する。
図13は、保護チューブの直径を変化させることで、ヒータロッド802自体の線形化熱出力を変化させずにどのように流束を変化させることができるかを説明する図である。ロッド802の直径803は保護チューブ801の頂部の直径804よりも小さい。ヒータロッド802からのエネルギのすべては保護チューブ801から流出するので、熱流束すなわち単位面積当たりの熱量は、保護チューブ801の表面807では2つの直径の比に比例する。拡張区域805の後では、保護チューブ801の表面807での流束は小さくなる。保護チューブの直径は底部806でより拡大されているからである。
図14は支持プレート902に溶接された従来の単一ヒータ901の断面図であり、加圧状態(pressurized service)で使用される際の漏出の防止に関して従来の電気ヒータが不利である点をいくつか示している。加熱されるべき流体903はヒータを囲み、ヒータを製造するのに使用されるかしめ技術により厚みが決定される薄い金属被膜によって、ヒータ901の内側から絶縁される。ヒータの内側のワイヤ905は、粒子間の間隙から大きな絶縁特性を得る鉱物酸化物の細かい粉末906により絶縁される。ワイヤは埋め込み用樹脂製のプラグ907を通ってヒータアセンブリの外側に延在する。穴909がシース904内に発現すると、シース外側にある流体903は、穴909および絶縁部の間隙を通って圧力シールではないプラグ907にまで流れることになり、最終的には増加した圧力下で故障が生じ、環境への放出ひいては健康および安全上の問題が引き起こされる恐れがある。ヒータシース904は支持プレート902に溶接されているので、漏出が生じた場合には、支持プレート全体を取り外し、ヒータを切り離し、新たなヒータをアセンブリに溶接しなければならないことになる。これには多くの作業を要するので、従来のヒータ構成を用いる者は、プラントを停止する時期までにはそれほど悪化しないことを期待して、小さな漏出を許容してしまう傾向がある。そのような考え方は理解できるが、突発的な故障および有毒物質の大量の放出につながりうるのである。
これに対し、本発明の特徴を組み込んだ図15に示すアセンブリは、まずチューブプレート1004の穴1003内に展開され、次いで漏れ止め溶接された保護チューブ1002の内側に単一のヒータ1001が配されたものの断面を示している。ヒータ1001は、支持プレート1005に溶接された、Swagelokが製造するもののようなボア付き圧縮嵌合部(bored through compression fitting)1012を用いて、支持プレート1005内に密封される。ヒータ1001と保護チューブ1002との間隙には、外側の流体1007よりも低い圧力で流体1006を満たすことができる。穴1008の形成という事態が生じた場合、外側の流体1007は間隙に流入し、内側流体1006の圧力を増大させるが、これは直ちに圧力トランスミッタ1009により検知される。その結果、操作者は穴があることを知るが、ヒータのシース1011が二次的な圧力バリアとなることから、外部への漏出が生じるまでにはいくらかの時間の余裕を持つことになる。操作者は装置を停止し、流体1007を除去し、安全にヒータを開放し、ヒータ支持プレート1005およびこれに取り付けられたヒータ1001を取り外し、シェルアンドチューブ熱交換器において標準的に行われているように、漏出が生じた保護チューブを見つけてそれを塞ぐことができる。そして、圧縮嵌合部1012を開放して欠陥保護チューブ1002に入っていたヒータ1001を取り外し、標準的なキャップ(不図示)により嵌合部1012をシールし、支持プレート1005およびヒータ1001を再度取り付けることができる。それによって、ヒータが1つ減ったためにやや低い出力とはなるが、熱交換器を作動状態に戻すことができる。これは、支持プレートを取り外し、故障したヒータをグラインドして取り外し、新たなヒータを再溶接するよりもかなり迅速であり、且つ、火事や爆発を引き起こす恐れがあるために厳しく管理される溶接装置を必要とせずに、熱交換器がある場所ですべてを行うことができる。より生じ易い故障はヒータロッド1001自体内部のグランドショートであり、これらの故障は外側にあるリードワイヤをテストすることによって容易に検知できる。圧力トランスミッタ1009が低圧力を示すために保護チューブ1002には損傷がないことを操作者が知ることができることから、圧縮嵌合部1012を直ちに解放し、古いヒータ1001を取り外して新たなヒータに交換し、嵌合部1012を再シールすることができる。
図16〜図18は、ヒータ内の複数のポイントでヒータ温度を直接測定する能力を提供するものとしての、上述した実施形態の特に有利な形態を示している。図17はヒータロッドの端面1101、図18は軸方向断面1102であり、ヒータロッドは中空のサーモウェル1104を取り囲む6つのヒータコイル1106を有する。中空のサーモウェル1104には熱電対または熱電対束またはその他の温度検知デバイスを挿入し、マルチセルのヒータシース1107で包囲することができる。6つのコイルを使用することは、三相電力を用いる大型の産業用ヒータにとって特に有利である。ヒータコイルの各対を完全な単相回路とすることができ、それによって各マルチセルヒータには自動的にバランスする三相電力により直接的に電力が供給され、他のヒータの負荷のバランスを崩すことなく、あるヒータをシステムから取り外すことができるからである。熱電対束は長さ1109が異なる熱電対を有し、その各々は、サーモウェル1104内の深さの差に対応して、その先端1108での温度を測定する。
よって本発明は、外壁をもつ二重壁構造と、壁間の漏出検知機構とを備えることで、漏出の恐れを低減するものである。さらに、腐食の増大につながり得るホットスポットを回避することで操作性を向上し、ヒータ温度の情報を提供することによってヒータの寿命を延ばすことができる。さらに加えて、ヒータロッドを個々に交換できるようにしたことで、メンテナンス性も向上する。
好適な実施形態に関連して本発明を説明したが、これは上述した特別な形態に本発明の範囲を限定することを企図したものではなく、むしろ逆に、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲および精神に含まれるような代替品、修正品および同等品をもカバーすることを企図したものである。

Claims (13)

  1. 細長い熱交換器のシェルであって、1以上の電気ヒータをもつ主チューブシート、前記シェルの側部の第1のポートおよび前記側部または前記シェルの端部のさらなる1以上のポートを有し、前記電気ヒータが前記主チューブシートを通って前記シェル内に延在しており、前記主チューブシートの下方の前記シェルの内部空間であって該内部空間に配置される前記電気ヒータの外部に供給される流体のために、前記ポートが前記シェルに対する入口および出口を提供している当該シェルと、
    前記主チューブシートから間隔を置いてその上方に配され、前記主チューブシートとの間にプレナム空間をもつ副チューブシートであって、前記主チューブシート、前記副チューブシートおよび前記プレナム空間によってチューブシートの第1組を構成する当該副チューブシートと、
    各々が保護チューブおよび該保護チューブの内部に配された少なくとも1つのヒータロッドを備えている前記1以上の電気ヒータであって、前記保護チューブが、前記主チューブシートに対してシールされた第1端と、前記主チューブシートから離隔し、閉鎖端を有することで内部に前記少なくとも1つのヒータロッドを包囲する流体から自由な空間を形成する第2端とに外表面を有し、前記流体から自由な空間が前記プレナム空間に開放されている前記1以上の電気ヒータと、
    前記第1組のチューブシートの下方にあって、前記シェルの前記内部空間への流体の入口を提供する前記ポートの1つと前記シェルの前記内部空間からの流体の出口を提供する前記ポートの1つとの間に配置された流れ方向転換バッフルと、
    を具えたことを特徴とする電気加熱流体の軸流熱交換器。
  2. 少なくとも、プレナム空間によって分離された主チューブシートおよび副チューブシートの第2組であって、前記チューブシートの第1組から前記シェルの長さに沿った軸方向に離隔した当該第2組と、前記主チューブシートおよび副チューブシートの第2組から延在する電気ヒータの第2組と、前記第2組の主チューブシートに接続された、前記電気ヒータの第2組の保護チューブと、をさらに具え、前記チューブシートの第1組の副チューブシートおよび第2組の副チューブシートは、前記チューブシートの第1組の主チューブシートと第2組の主チューブシートとの距離よりも大きい距離をもって配置され、および、前記チューブシートの第1組の主チューブシートと前記チューブシートの第2組の主チューブシートとの間の内部空間に配置された、少なくとも1つのさらなる流れ方向転換バッフルを具えることを特徴とする請求項1に記載の電気加熱流体の軸流熱交換器。
  3. 熱交換器から出て行く流体が、前記熱交換器に直列に接続されたさらなる1以上の電気加熱流体の熱交換器に供給されることを特徴とする請求項1または2に記載の電気加熱流体の軸流熱交換器。
  4. 前記主チューブシートの下方に配置された1以上の軸流バッフルをさらに具えることを特徴とする請求項1または2に記載の電気加熱流体の軸流熱交換器。
  5. 前記ヒータロッドの各々が前記副チューブシートを通るようにされている位置に圧力シールをさらに具えることを特徴とする請求項1または2に記載の電気加熱流体の軸流熱交換器。
  6. 前記圧力シールが、圧縮嵌合部、フランジ、または、金属もしくはエラストマ製のOリングのシールデバイスであることを特徴とする請求項5に記載の電気加熱流体の軸流熱交換器。
  7. 直径の異なる複数の保護チューブが前記主チューブシートにシールされることを特徴とする請求項1または2に記載の電気加熱流体の軸流熱交換器。
  8. 前記保護チューブから放射される熱を吸収するよう位置づけられた1以上の非加熱スペーサまたはバッフルをさらに具え、該非加熱スペーサまたはバッフルが前記流体によって冷却されることを特徴とする請求項1または2に記載の電気加熱流体の軸流熱交換器。
  9. 前記少なくとも1つの保護チューブが異なる直径をもつ少なくとも2つの部分を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の電気加熱流体の軸流熱交換器。
  10. 前記プレナム空間から前記主チューブシートと前記副チューブシートとの間で延在する導管と、前記1以上の保護チューブを介した前記流体から自由な空間への漏出を検知するために前記導管に配置された漏出検知器とをさらに具え、該漏出検知器は、1以上の圧力センサ、温度センサ、密度センサ、熱伝導度センサ、液体検知器またはガスクロマトグラフの入口供給ポートを含んでいることを特徴とする請求項1または2に記載の電気加熱流体の軸流熱交換器。
  11. 前記プレナム空間に断熱部をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の電気加熱流体の軸流熱交換器。
  12. 前記1以上の電気ヒータの中心を通って軸方向に延在するサーモウェルをさらに具え、該サーモウェルの各々が、その内部に配置された1以上の温度測定装置を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の電気加熱流体の軸流熱交換器。
  13. 前記1以上の保護チューブに同軸に配置された1以上のクモ形バッフルをさらに具えたことを特徴とする請求項1または2に記載の電気加熱流体の軸流熱交換器。
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