JP5662956B2 - クラスタシステム - Google Patents

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Description

本発明は、通信サービスなどを提供するクラスタシステムに関する。
近年、通信網は、設備維持コスト低減を目的とするIP(Internet Protocol)化が進んでいる。更に、現用系サーバと待機系サーバの二重化構成された従来の通信網に加えて、サーバをN台クラスタリングしたN−Active型の構成の通信網が登場している。
非特許文献1に記載されているように、N−Active構成は、二重化構成に比べて資源利用効率が高く、かつ、サーバ資源を動的に追加・削除可能であるという特徴を有している。
図14は、従来のクラスタシステムの概要を示す図である。
クラスタシステム1Bは、ロードバランサ10と、振分装置20B−1〜20B−pと、信号処理装置30−1〜30−Nとを備え、ロードバランサ10を介してクライアント2−1〜2−qに接続されている。ここでp,N,qは、自然数である。以下、クライアント2−1〜2−qを特に区別しないときには、単にクライアント2と記載する。振分装置20B−1〜20B−pを特に区別しないときには、単に振分装置20Bと記載する。信号処理装置30−1〜30−Nを特に区別しないときには、単に信号処理装置30と記載する。
クラスタシステム1Bの制御プロトコルであるSIP(Session Initiation Protocol)は、最初のリクエスト信号を処理する際に内部状態情報を生成し、生成した内部状態情報に基づいて後続リクエスト信号を処理する。したがって、後続のリクエスト信号について、その内部状態が存在するサーバに振り分けて処理を行う必要がある。
クライアント2は、例えば、IP電話装置であり、2台の異なるクライアント2の間で音声通信を行うものである。クライアント2は、図示しないネットワークを介してロードバランサ10に接続されている。
ロードバランサ10は、クライアント2からのリクエストの受付先エンドポイントとなり、高速に信号を振分装置20Bに負荷分散するものである。ロードバランサ10は、クライアント2と、振分装置20Bとに接続されている。
非特許文献1に記載されているように、当該信号の内容に依らない単純な振り分けを行うロードバランサ10を、クラスタシステム1Bの前段に設置することにより、信号の内容を意識した複雑な振り分けを行う振分装置20Bをスケールアウトすることができる。
振分装置20Bは、到着した信号の処理に必要な状態情報が、どの信号処理装置30に存在するかを判断して、当該信号を転送するものである。当該信号の処理に必要な状態情報を備えている信号処理装置30は、信号の振り分け先である。振分装置20Bは、ロードバランサ10と、信号処理装置30とに接続されている。
信号処理装置30は、新規に信号が到着した際に、内部に状態情報を生成・保持し、後続信号が到着した場合に、生成・保持している当該状態情報を参照して必要な処理を行うものである。信号処理装置30は、振分装置20Bに接続されている。
クラスタシステム1Bは、信号処理装置30や振分装置20Bの台数に対してスケーラブルに、通信網の制御処理を行うものである。
一方、通信網を構成するシステムには高度な可用性・信頼性が要求されるため、ソフトウェアの更新も無停止・無呼損で行われることが望まれる。
非特許文献2には、クラスタシステムに於いて無停止のソフトウェア更新を実現する方法として、新旧バージョンの信号処理装置を併存させる技術が記載されている。
図15は、従来のクラスタシステムのソフトウェアアップデート動作を示す図である。
図15によって、非特許文献2に記載の技術を説明する。図15のクラスタシステム1Bは、図14のクラスタシステム1Bが備える信号処理装置30−1〜30−Nの代わりに、信号処理装置(旧)30A−1〜30A−nと、信号処理装置(新)30B−1〜30B−mとを備えている他は、図14のクラスタシステム1Bと同様に構成されている。以下、信号処理装置(旧)30A−1〜30A−nを特に区別しないときには、単に信号処理装置(旧)30Aと記載する。信号処理装置(新)30B−1〜30B−mを特に区別しないときには、信号処理装置(新)30Bと記載する。
信号処理装置(旧)30Aは、旧バージョンの信号処理装置30である。信号処理装置(新)30Bは、新バージョンの信号処理装置30である。信号処理装置30のバージョンは、例えば、搭載しているソフトウェアのバージョンのことをいう。信号処理装置(旧)30Aは、処理しているリクエストが無くなり次第停止し、新たな信号処理装置(新)30Bが追加される。
振分装置20Bは、破線矢印で示すように、新規リクエストを信号処理装置(新)30Bに振り分ける。更に、振分装置20Bは、実線矢印で示すように旧バージョンで処理されたリクエストの後続信号、すなわち信号処理装置(旧)30Aに必要な内部状態情報が存在する信号のみを、信号処理装置(旧)30Aに振り分ける。
SIPなどの通信網制御プロトコルを用いた通話サービスを前提とすると、ユーザが通話を終了するとその内部状態情報も解消される。したがって、一定時間が経過して全ユーザが通話を終え、信号処理装置(旧)30A上に残存した内部状態情報が全てなくなるとソフトウェアの更新が完了する。これにより、信号処理装置(旧)30Aは、解体可能となる。
入江道生,西村豪生,金子雅志,別所寿一,飯尾政美、「スケールアウトと柔軟な構成変更を実現するセッション制御サーバのクラスタモデル」、電子情報通信学会大会、2011/02/28、電子情報通信学会大会講演論文集、2011巻特殊号:通信2、第11頁 「Mobicents Sip Servlets」、[online]、Mobicents、[平成24年2月16日検索]、インターネット(URL: http://www.mobicents.org/products_sip_servlets.html)
非特許文献2に記載のソフトウェア更新方法では、長期にわたって通話を行うユーザが存在した場合、該ユーザが通話を完了するまで旧版の信号処理装置を停止することができず、よって、ソフトウェアの更新を完了することができない。また、非特許文献2に記載のソフトウェア更新方法は、通話以外に長期にセッションが継続するSIPを用いたプレゼンスサービスが存在していると、適用することができない。
そこで、本発明は、長期にわたってセッションが継続する場合であっても、一定時間で旧版の信号処理装置を停止してアップデートを可能とするクラスタシステムを提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明では、受信した信号をセッションごとに振り分ける振分装置と、前記信号を、当該信号のセッションに係る状態情報に基づいて処理する旧版信号処理装置および新版信号処理装置と、を備えるクラスタシステムであって、前記新版信号処理装置および前記旧版信号処理装置は、前記信号に含まれるセッション情報および当該信号に係る前記状態情報の組合せを保管するデータ保管部を備え、前記旧版信号処理装置は更に、前記データ保管部に保管されている当該セッション情報と前記状態情報との組合せを、前記振分装置に送信するデータ移行部を備え、前記振分装置は、前記セッション情報に基づき、いずれかの前記新版信号処理装置を決定する新版振分先決定手段と、前記セッション情報に基づき、いずれかの前記旧版信号処理装置を決定する旧版振分先決定手段と、受信した当該信号のバージョン情報に基づいて、前記新版振分先決定手段で決定した前記新版信号処理装置に当該信号を送信するか、前記旧版振分先決定手段で決定した前記旧版信号処理装置に当該信号を送信するかを選択する信号振分部と、前記データ移行部から送信された前記セッション情報を、前記新版振分先決定手段で決定した前記新版信号処理装置に移行するデータ転送部と、を備える、ことを特徴とするクラスタシステムとした。
このようにすることで、長期にわたってセッションが継続する場合であっても、一定時間で旧版の信号処理装置を停止してアップデートを可能とするクラスタシステムを提供することが可能となる。
請求項2に記載の発明では、前記信号振分部は、前記信号に前記セッション情報が含まれていないとき、新たなセッション情報を生成して当該信号に付与し、前記新版振分先決定手段で決定した前記新版信号処理装置に当該信号を送信する、ことを特徴とする請求項1に記載のクラスタシステムとした。
このようにすることで、受信した信号にセッション情報が含まれていなかったときであっても、この信号を、いずれかの信号処理装置に振り分けることができる。
請求項3に記載の発明では、前記旧版信号処理装置は、当該信号に係る当該状態情報が、前記新版信号処理装置に移行されていたならば、当該信号を前記振分装置に転送する転送判断部を備え、前記振分装置の前記データ転送部は更に、前記転送判断部によって転送された当該信号を、前記新版振分先決定手段で決定した前記新版信号処理装置に転送する、ことを特徴とする請求項2に記載のクラスタシステムとした。
このようにすることで、いったん旧版信号処理装置に信号を送信して、その信号に係る状態情報が移行されていたならば、当該移行先の前記新版信号処理装置に信号を転送することができる。
請求項4に記載の発明では、受信した信号をセッションごとに振り分ける振分装置と、前記信号を、当該信号のセッションに係る状態情報に基づいて処理する旧版信号処理装置および新版信号処理装置と、を備えるクラスタシステムであって、前記新版信号処理装置および前記旧版信号処理装置は、前記信号に含まれるセッション情報および当該信号に係る前記状態情報の組合せを保管するデータ保管部を備え、前記旧版信号処理装置は更に、前記データ保管部に保管されている当該セッション情報と前記状態情報との組合せを、前記振分装置に送信するデータ移行部を備え、前記振分装置は、前記セッション情報に基づき、いずれかの前記新版信号処理装置を決定する新版振分先決定手段と、前記セッション情報に基づき、いずれかの前記旧版信号処理装置を決定する旧版振分先決定手段と、受信した当該信号のバージョン情報に基づいて、前記新版振分先決定手段で決定した前記新版信号処理装置に当該信号を送信するか、前記旧版振分先決定手段で決定した前記旧版信号処理装置に当該信号を送信するかを選択する信号振分部と、前記データ移行部から受信した当該セッション情報の保管先である前記新版信号処理装置を通知する新振分先取得手段を備える、ことを特徴とするクラスタシステムとした。
このようにすることで、振分装置は、当該信号のセッション情報に基づいて、旧版信号処理装置に、当該信号に係る当該状態情報の保管先である新版信号処理装置を通知することができる。
請求項5に記載の発明では、前記旧版信号処理装置は、当該信号に係る当該状態情報が、前記新版信号処理装置に移行されていたならば、前記振分装置に当該信号の振分先の新版信号処理装置を問合せ、当該振分先の新版信号処理装置に当該信号を転送する転送判断部を備える、ことを特徴とする請求項4に記載のクラスタシステムとした。
このようにすることで、旧版信号処理装置は、自律的に新版信号処理装置に信号を転送するので、振分装置の実装負荷や動作負荷を減らすことができる。
請求項6に記載の発明では、前記データ移行部は更に、前記データ保管部に保管されている当該セッション情報の移行先の新版信号処理装置を記憶し、前記旧版信号処理装置は、当該信号に係る当該状態情報が、前記新版信号処理装置に移行されていたならば、前記データ移行部が記憶する前記移行先の新版信号処理装置に当該信号を転送する転送判断部を備える、ことを特徴とする請求項4に記載のクラスタシステムとした。
このようにすることで、旧版信号処理装置は、自律的に、移行先の新版信号処理装置を判断して信号を転送するので、網のトラヒックを減少して網負荷量を減らすことができる。
本発明によれば、長期にわたってセッションが継続する場合であっても、一定時間で旧版の信号処理装置を停止してアップデートを可能とするクラスタシステムを提供することができる。
第1の実施形態に於けるクラスタシステムを示す概略の構成図である。 第1の実施形態に於ける信号振分処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に於ける振分先決定ロジックを示す図である。 第1の実施形態に於ける信号処理を示すシーケンス図である。 第1の実施形態に於ける状態移行処理を示すシーケンス図である。 第1の実施形態に於ける移行対象テーブルを示す図である。 第1の実施形態に於ける状態移行中の信号処理を示すシーケンス図である。 第1の実施形態に於ける信号振分処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に於けるクラスタシステムを示す概略の構成図である。 第2の実施形態に於ける状態移行処理を示すシーケンス図である。 第2の実施形態に於ける状態移行中の信号処理を示すシーケンス図である。 第3の実施形態に於ける移行対象テーブルを示す図である。 第3の実施形態に於ける状態移行中の信号処理を示すシーケンス図である。 従来のクラスタシステムの概要を示す図である。 従来のクラスタシステムのソフトウェアアップデート動作を示す図である。
以降、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態の構成)
図1は、第1の実施形態に於けるクラスタシステムを示す概略の構成図である。
クラスタシステム1は、ロードバランサ10と、上部ネットワーク100aと、振分装置20−1〜20−pと、下部ネットワーク100bと、信号処理装置(旧)30A−1〜30A−nと、信号処理装置(新)30B−1〜30B−mとを備えている。
以下、信号処理装置(旧)30A−1〜30A−nを特に区別しないときには、単に信号処理装置30Aと記載する。信号処理装置(新)30B−1〜30B−mを特に区別しないときには、単に信号処理装置30Bと記載する。信号処理装置(旧)30Aと信号処理装置(新)30Bとを特に区別しないときには、単に信号処理装置30と記載する。
ロードバランサ10は、クライアント2(不図示)からのリクエスト(信号)の受付先エンドポイントとなり、高速に信号を振分装置20に負荷分散するものである。ロードバランサ10は、ネットワーク(不図示)を介してクライアント2(不図示)に接続され、上部ネットワーク100aを介して振分装置20に接続されている。
振分装置20は、到着した信号の処理に必要な状態情報が、信号処理装置30(信号処理装置(旧)30A−1〜30A−nと、信号処理装置(新)30B−1〜30B−m)のいずれに存在するかを判断して、当該信号を転送するものである。当該信号の処理に必要な状態情報を備えている信号処理装置30は、信号の振り分け先である。振分装置20は、上部ネットワーク100aを介してロードバランサ10に接続され、下部ネットワーク100bを介して信号処理装置30に接続されている。
信号処理装置30は、新規に信号が到着した際に、内部に状態情報を生成・保持し、後続信号が到着した場合に、生成・保持している当該状態情報を参照して必要な処理を行うものである。信号処理装置30は、下部ネットワーク100bを介して振分装置20Bに接続されている。
信号処理装置30は、信号処理装置(旧)30Aと信号処理装置(新)30Bとに分類される。信号処理装置(旧)30Aは、旧バージョン番号のソフトウェアが動作しているものである。信号処理装置(新)30Bは、新バージョン番号のソフトウェアが動作しているものである。
《振分装置20の構成》
振分装置20は、信号振分部21と、データ転送部22と、振分先決定ロジック(旧)23Aと、振分先決定ロジック(新)23Bとを備えている。
信号振分部21は、到着した信号の振分先を決定し、決定した信号処理装置30に当該信号を転送する(振り分ける)ものである。
データ転送部22は、後記するデータ移行部34からキー情報と状態情報とが転送されたとき、そのキー情報と状態情報とを、いずれかの信号処理装置(新)30Bに転送するものである。
振分先決定ロジック(旧)23Aは、当該信号に含まれているSessionIDから、いずれの信号処理装置(旧)30Aに振り分けるかを決定するものである。
振分先決定ロジック(新)23Bは、当該信号に含まれているSessionID、または、状態情報と共に転送されたキー情報(SessionID)から、いずれの信号処理装置(新)30Bに振り分けるかを決定するものである。本実施形態の振分先決定ロジック(旧)23Aと振分先決定ロジック(新)23Bとは、ソフトウェアプログラムである。当該ソフトウェアプログラムは、振分装置20の図示しない記憶部に格納されている。
《信号処理装置30の構成》
信号処理装置(旧)30Aと信号処理装置(新)30Bとは、信号処理部31と、データ保管部32とを備えている。信号処理装置(旧)30Aは、転送判断部33と、データ移行部34とを備えている。信号処理装置(新)30Bは、データ変換部35を有する。
信号処理部31は、到着した信号と、当該信号に係る当該状態情報とに基づいて信号処理するものである。信号処理部31は、信号を受け取ると、データ保管部32上の状態情報を生成し、参照し、解放しながら信号処理を行う。
データ保管部32は、各信号に係る状態情報を保管すると共に、SessionIDをキー情報として必要な状態情報を取得するものである。
信号処理装置(旧)30Aの転送判断部33は、旧関連の信号が転送されたとき、当該信号が転送済みであれば送信元の振分装置20に転送し、当該信号が転送済みでなければ当該信号処理装置(旧)30Aで処理するよう判断するものである。
信号処理装置(旧)30Aのデータ移行部34は、旧関連のリクエストが当該信号処理装置(旧)30Aから既に転送されたか否かを判断して、移行済みか否かを返すものである。転送判断部33とデータ移行部34とは、当該クラスタシステム1の内部状態情報を信号処理装置(旧)30Aから信号処理装置(新)30Bに移行するためのものである。
信号処理装置(新)30Bのデータ変換部35は、信号処理装置(旧)30Aから転送されたキー情報と状態情報とを、当該信号処理装置(新)30Bに於けるキー情報と状態情報とに変換して、自らのデータ保管部32に保管するものである。
(第1の実施形態の動作)
以下、第1の実施形態のクラスタシステム1(図1)に於いて、旧バージョンの信号処理装置(旧)30Aと新バージョン信号処理装置(新)30Bとが併存した場合の信号処理動作について記載する。
図2は、第1の実施形態に於ける信号振分処理を示すフローチャートである。
ロードバランサ10から信号が到着すると、振分装置20は、信号振分処理を開始する。
ステップS10に於いて、振分装置20の信号振分部21は、当該信号が属するセッションを一意に識別する識別子であるSessionIDが、当該信号中に含まれているか否かを確認する。信号振分部21は、当該判断条件が成立したならば(Yes)、ステップS11の処理を行い、当該判断条件が成立しなかったならば(No)、ステップS13の処理を行う。
ステップS11に於いて、信号振分部21は、当該信号に新バージョン番号が付与されているか否かを判断する。信号振分部21は、当該判断条件が成立したならば(Yes)、ステップS14の処理を行い、当該判断条件が成立しなかったならば(No)、ステップS12の処理を行う。
ステップS12に於いて、信号振分部21は、振分先決定ロジック(旧)23AにSessionIDを入力し、振分先の信号処理装置(旧)30Aを決定し、ステップS15の処理を行う。
ステップS13に於いて、信号振分部21は、新バージョン番号を含んだユニークなSessionIDを生成して、当該信号に付与する。SIP信号に於けるユニークなSessionIDの生成方法は、例えば、セッションごとにユニークなCall−IDヘッダが当該信号に含まれているため、それに基づいてSessionIDを生成する方法が考えられる。信号振分部21は、当該信号が信号処理装置(新)30Bで処理されたことを後続信号が判別可能なように、生成したSessionIDに新バージョン番号を含めている。
ステップS14に於いて、信号振分部21は、振分先決定ロジック(新)23BにSessionIDを入力して、振分先の信号処理装置(新)30Bを決定する。
ステップS15に於いて、信号振分部21は、当該信号を振分先の信号処理装置30に転送し、図2の処理を終了する。
図3は、第1の実施形態に於ける振分先決定ロジックを示す図である。
振分先決定ロジック23は、振り分け対象となる全信号処理装置30のアドレスを管理しており、任意のSessionIDを入力として、いずれかの信号処理装置30を選択して返す。選択方法の一例として、管理対象のN台の信号処理装置30に1からNまでの番号を割振った上で、入力されたSessionIDを数値として解釈してNで除算し、その剰余として求められた値に1を加算した番号の信号処理装置30を振り分け対象とする方法が考えられる。
振分先決定ロジック(新)23Bは、信号処理装置(新)30Bのいずれかを返す。振分先決定ロジック(旧)23Aは、信号処理装置(旧)30Aのいずれを返す。
到着した信号にSessionIDが含まれていた場合には、当該SessionIDに付与されたバージョン番号を参照し、それが新旧どちら側の信号処理装置30に振り分けられるべき信号であるかを判別する。当該バージョン番号が「新」であった場合(新関連リクエスト)、振分先決定ロジック(新)23Bを用いて、振り分け先の信号処理装置(新)30Bを決定する。当該バージョン番号が「旧」であった場合(旧関連リクエスト)、振分先決定ロジック(旧)23Aを用いて、振り分け先の信号処理装置(旧)30Aを決定する。
図4は、第1の実施形態に於ける信号処理を示すシーケンス図である。
《新規リクエストの信号処理》
シーケンスQ10に於いて、クライアント2からロードバランサ10に、新規リクエストが送信されると、新規リクエストの信号処理のシーケンスが開始する。
シーケンスQ11に於いて、ロードバランサ10は、いずれかの振分装置20の信号振分部21に、当該信号の内容に依らない信号の振り分けを行う。
シーケンスQ12に於いて、振分装置20の信号振分部21は、当該信号に係るSessionIDを生成し、当該SessionIDに新バージョン番号を付与する。
シーケンスQ13に於いて、振分装置20の信号振分部21は、振分先決定ロジック(新)23Bに、当該信号の振分先を問い合わせる。
シーケンスQ14に於いて、振分装置20の信号振分部21は、振分先決定ロジック(新)23Bから、当該信号の振分先である信号処理装置(新)30Bの情報を取得する。
シーケンスQ15に於いて、振分装置20の信号振分部21は、当該信号の振分先である信号処理装置(新)30Bの信号処理部31に、当該信号を転送する。
シーケンスQ16に於いて、信号処理装置(新)30Bの信号処理部31は、データ保管部32に、当該信号の状態情報を問い合わせる。
シーケンスQ17に於いて、信号処理装置(新)30Bの信号処理部31は、データ保管部32から、当該信号の状態情報を取得する。
シーケンスQ18に於いて、信号処理装置(新)30Bの信号処理部31は、当該信号と当該信号の状態とに基づいて、当該新規リクエストの信号処理を行う。
《旧関連リクエストの信号処理》
シーケンスQ20に於いて、クライアント2からロードバランサ10に、旧関連リクエストが送信されると、旧関連リクエストの信号処理のシーケンスが開始する。
シーケンスQ21に於いて、ロードバランサ10は、いずれかの振分装置20の信号振分部21に、当該信号の内容に依らない信号の振り分けを行う。
シーケンスQ22に於いて、振分装置20の信号振分部21は、当該信号のSessionIDに付与されたバージョン番号を確認する。ここではバージョン番号は「旧」である。
シーケンスQ23に於いて、振分装置20の信号振分部21は、振分先決定ロジック(旧)23Aに、当該信号の振分先を問い合わせる。
シーケンスQ24に於いて、振分装置20の信号振分部21は、振分先決定ロジック(旧)23Aから、当該信号の振分先である信号処理装置(旧)30Aの情報を取得する。
シーケンスQ25に於いて、振分装置20の信号振分部21は、当該信号の振分先である信号処理装置(旧)30Aの信号処理部31に、当該信号を転送する。
シーケンスQ26に於いて、信号処理装置(旧)30Aの信号処理部31は、信号処理装置(旧)30Aのデータ保管部32に、当該信号の状態情報を問い合わせる。
シーケンスQ27に於いて、信号処理装置(旧)30Aの信号処理部31は、信号処理装置(旧)30Aのデータ保管部32から、当該信号の状態情報を取得する。
シーケンスQ28に於いて、信号処理装置(旧)30Aの信号処理部31は、当該信号と当該信号の状態情報とに基づいて、当該旧関連リクエストの信号処理を行う。
《新関連リクエストの信号処理》
シーケンスQ30に於いて、クライアント2からロードバランサ10に、新関連リクエストが送信されると、新関連リクエストの信号処理のシーケンスが開始する。
シーケンスQ31に於いて、ロードバランサ10は、いずれかの振分装置20の信号振分部21に、当該信号の内容に依らない信号の振り分けを行う。
シーケンスQ32に於いて、振分装置20の信号振分部21は、当該信号のSessionIDに付与されたバージョン番号を確認する。ここで、バージョン番号は「新」である。
シーケンスQ33〜Q38の処理は、前記したシーケンスQ13〜Q18の処理と同様である。
図5は、第1の実施形態に於ける状態移行処理を示すシーケンス図である。
課題でも述べたように、前記の信号処理装置(旧)30Aと、信号処理装置(新)30Bとの併存状態は、信号処理装置(旧)30Aに、いずれかの信号に係る状態情報が存在している限り継続される。第1の実施形態のクラスタシステム1は、図5に示す状態移行処理によって、或る時点に於いて信号処理装置(旧)30Aに存在する状態情報を、信号処理装置(新)30Bに移行することを特徴とする。これにより、第1の実施形態のクラスタシステム1は、所定時間後には全ての信号に係る状態情報を移行し、新旧の信号処理装置30の併存状態を解消することができる。
シーケンスQ40に於いて、信号処理装置(旧)30Aのデータ移行部34は、データ保管部32に、全状態情報のキーのリストを要求する。
シーケンスQ41に於いて、信号処理装置(旧)30Aのデータ移行部34は、データ保管部32から、全状態情報のキーのリストを取得する。
シーケンスQ42に於いて、信号処理装置(旧)30Aのデータ移行部34は、全状態情報のキーのリストから、移行対象テーブルを生成する。本実施形態に於いて、移行処理の開始契機は、外部からデータ移行部34に与えるように構成されている。
シーケンスQ43に於いて、信号処理装置(旧)30Aのデータ移行部34は、データ保管部32に、移行対象テーブルに係るキー情報に基づき、当該キー情報と状態情報との組合せの削除を要求する。
シーケンスQ44に於いて、信号処理装置(旧)30Aのデータ移行部34は、データ保管部32から、当該削除要求に対する応答を取得する。
シーケンスQ45に於いて、信号処理装置(旧)30Aのデータ移行部34は、振分装置20のデータ転送部22に、当該キー情報と当該状態情報との組合せを送信する。
シーケンスQ46に於いて、振分装置20のデータ転送部22は、振分先決定ロジック(新)23Bに、当該キー情報に基づいて、保管先である信号処理装置(新)30Bを問い合わせる。
シーケンスQ47に於いて、振分装置20のデータ転送部22は、振分先決定ロジック(新)23Bから、保管先である信号処理装置(新)30Bの情報を取得する。
シーケンスQ48に於いて、振分装置20のデータ転送部22は、当該キー情報と当該状態情報との組合せを、当該保管先である信号処理装置(新)30Bのデータ変換部35に送信する。
シーケンスQ49に於いて、信号処理装置(新)30Bのデータ変換部35は、当該状態情報を、必要に応じて新バージョンの処理に合わせて変換する。例えば、当該状態情報が有する所定値が、信号処理装置(旧)30Aではint型であり、信号処理装置(新)30Bではlong型に変更されていた場合を考える。このとき、データ変換部35は、当該状態情報が有する所定値を、int型からlong型に変換する処理を行う。
シーケンスQ50に於いて、信号処理装置(新)30Bのデータ変換部35は、信号処理装置(新)30Bのデータ保管部32に、当該状態情報を保管する。
シーケンスQ51に於いて、信号処理装置(旧)30Aのデータ移行部34は、移行対象テーブルの、当該キー情報に係る該当状態情報を「移行済」に更新する。以下、シーケンスQ43〜Q50の処理を、移行対象テーブルの全状態情報(全レコード)について繰り返し、状態情報を移行する。これにより、長期にわたってセッションが継続する場合であっても、能動的に状態情報を移行するので、一定時間で信号処理装置(旧)30Aから信号処理装置(新)30Bに状態情報の移行を完了することができ、ソフトウェアをアップデートすることができる。
図6(a)〜(c)は、第1の実施形態に於ける移行対象テーブルを示す図である。
第1の実施形態に於ける移行対象テーブルは、行方向に各レコードが示され、列方向に、キー欄と、移行状況欄とが示されている。
キー欄は、各信号のキー情報を格納している。本実施形態のキー欄は、キー情報として、当該信号のSessionIDを格納している。
移行状況欄は、各信号の移行状況を格納している。移行状況欄が「未移行」のとき、当該信号は移行されていないことを示している。移行状況欄が「移行済」のとき、当該信号は移行済みであることを示している。
図6(a)は、シーケンスQ42(図5)に於ける移行対象テーブルを示す図である。
移行処理開始の際に、移行対象テーブルは、残存していた全ての状態情報に係るキー情報(SessionID)をキー欄に格納し、そのキー情報に係る状態情報を信号処理装置(新)30Bに移行済みか否かを示す移行状況が移行状況欄に格納している。シーケンスQ42(図5)は、移行対象テーブル生成のときの状態情報であり、全ての移行状況欄に「未移行」が格納されている。このとき、全ての信号は、当該移行対象テーブルが格納されている信号処理装置(旧)30Aに格納されている。
移行対象テーブルを生成した後、データ移行部34は、テーブル中の全てのキー情報を用いて、データ保管部32から当該キー情報に係る状態情報を取得し、データ保管部32から当該状態情報を削除すると共に、当該キー情報と当該状態情報との組合せを振分装置20上のデータ転送部22に転送する。
図6(b)は、図6(a)上のキー「abcde1234」に係る信号が、シーケンスQ43〜Q50の処理で移行された後に於ける移行対象テーブルを示す図である。
キー「abcde1234」に係るレコードのみ、移行状況欄に「移行済」が格納されている。それ以外のキー情報に係るレコードの移行状況欄は全て、「未移行」である。
図6(c)は、テーブル中の全てのキー情報に係る状態情報について、状態移行処理を実施したときの移行対象テーブルを示す図である。
ここに示すように、テーブル中の全てのキー情報に係る移行状況欄が「移行済」になると、図5に示す状態移行処理は完了する。
図7は、第1の実施形態に於ける状態移行中の信号処理を示すシーケンス図である。
状態移行中の信号処理とは、クラスタシステム1の図5に示す状態移行処理中に於いて、信号処理装置(旧)30Aに信号が到着した場合の処理をいう。
状態移行中の信号処理のうち、シーケンスQ60〜Q75は、旧関連リクエストであり、かつ、状態情報が移行済みである信号を受信したときのシーケンスである。
シーケンスQ60〜Q64の処理は、シーケンスQ20〜Q24(図4)の処理と同様である。
シーケンスQ65に於いて、振分装置20は、信号処理装置(旧)30Aの転送判断部33に、当該信号を転送する。
シーケンスQ66に於いて、信号処理装置(旧)30Aの転送判断部33は、データ移行部34に、当該信号の移行状況を確認する。
シーケンスQ67に於いて、信号処理装置(旧)30Aのデータ移行部34は、移行対象テーブルを参照して、当該信号の移行状況を確認する。ここでは、移行状況は「移行済」である。
シーケンスQ68に於いて、信号処理装置(旧)30Aの転送判断部33は、データ移行部34から、当該信号の移行状況を取得する。ここで転送判断部33は、当該信号が移行済みである旨の応答を取得している。
シーケンスQ69に於いて、信号処理装置(旧)30Aの転送判断部33は、振分装置20の信号振分部21に、当該信号を転送する。
シーケンスQ70に於いて、振分装置20の信号振分部21は、ロードバランサ10以外から信号を受信したので、振分先決定ロジック(新)23Bに、当該信号の振分先を問い合わせる。
シーケンスQ71に於いて、振分装置20の信号振分部21は、振分先決定ロジック(新)23Bから、当該信号の振分先である信号処理装置(新)30Bの情報を取得する。
シーケンスQ72に於いて、振分装置20の信号振分部21は、当該信号を、当該信号の振分先である信号処理装置(新)30Bに転送する。
シーケンスQ73〜Q75の処理は、シーケンスQ16〜Q18(図4)の処理と同様である。
状態移行中の信号処理のうち、シーケンスQ80〜Q92は、旧関連リクエストであり、かつ、状態情報が未移行である信号を受信したときのシーケンスである。
シーケンスQ80〜Q86の処理は、シーケンスQ60〜Q66の処理と同様である。
シーケンスQ87に於いて、信号処理装置(旧)30Aのデータ移行部34は、移行対象テーブルを参照して、当該信号の移行状況を確認する。ここでは、移行状況は未移行である。
シーケンスQ88に於いて、信号処理装置(旧)30Aの転送判断部33は、データ移行部34から、当該信号の移行状況を取得する。ここで転送判断部33は、当該信号が未移行である旨の応答を取得している。
シーケンスQ89に於いて、信号処理装置(旧)30Aの転送判断部33は、信号処理部31に、当該信号を転送する。
シーケンスQ90〜Q92の処理は、シーケンスQ26〜Q28(図4)の処理と同様である。
図8は、第1の実施形態に於ける信号振分処理を示すフローチャートである。
信号振分処理を開始すると、ステップS10Aに於いて、振分装置20の信号振分部21は、信号送信元がロードバランサ10であるか否かを判断する。信号振分部21は、当該条件が成立したならば(Yes)、ステップS10の処理を行い、当該条件が成立しなかったならば(No)、ステップS14の処理を行う。
ステップS10〜S15の処理は、図2のステップS10〜S15の処理と同様である。ステップS15の処理が終了すると、図8の処理を終了する。
ステップS10Aの処理を行ったのち、ステップS14の処理を行うことは、シーケンスQ70からシーケンスQ71の処理に対応している。
ステップS10Aの処理を行ったのち、ステップS10の処理を行うことは、シーケンスQ61からシーケンスQ62の処理や、シーケンスQ81からシーケンスQ82の処理に対応している。
これにより、クラスタシステム1は、信号処理装置(旧)30Aから信号処理装置(新)30Bへの状態移行処理の実施中であっても、その状態移行処理の状況を確認しながら信号処理装置30へ当該信号を振り分けて信号処理を行うことができる。
(第1の実施形態の効果)
以上説明した第1の実施形態では、次の(A),(B)のような効果がある。
(A) クラスタシステム1は、能動的に信号処理装置(旧)30Aから信号処理装置(新)30Bへの状態移行処理を行うので、一定時間で全ての状態情報を信号処理装置(新)30Bに移行完了することができる。
(B) クラスタシステム1は、信号処理装置(旧)30Aから信号処理装置(新)30Bへの状態移行処理の実施中であっても、その状態移行処理の状況を確認しながら信号処理装置30へ当該信号を振り分けて信号処理を行うことができる。
(第2の実施形態の構成)
第1の実施形態では、SessionIDから状態情報の保管先を決定する振分装置20を経由し、キー情報と状態情報とを信号処理装置(旧)30Aから信号処理装置(新)30Bへ転送・移行していた。そのため、状態情報のサイズによっては転送量が多くなり、網への負荷が多くなる虞があった。
第2の実施形態では、キー情報のみを送信して、その保管先を通知することにより状態情報を網に転送することなく、状態移行処理を実現するという特徴がある。
図9は、第2の実施形態に於けるクラスタシステムを示す概略の構成図である。
第2の実施形態のクラスタシステム1Aは、第1の実施形態のクラスタシステム1(図1)とは異なる振分装置20A−1〜20A−pを備え、それ以外の構成は、第1の実施形態のクラスタシステム1(図1)と同様である。以下、振分装置20A−1〜20A−pを特に区別しないときには、単に振分装置20Aと記載する。
第2の実施形態の振分装置20Aは、第1の実施形態の振分装置20のデータ転送部22を備えておらず、代わりに新振分先取得IF(Interface)24を備えている。
新振分先取得IF24は、外部から入力としてSessionIDを与えられると、振分先決定ロジック(新)23Bを用いて、当該SessionIDに関する信号が、いずれの信号処理装置(新)30Bに振り分けられるべきかを決定して応答するものである。
(第2の実施形態の動作)
図10は、第2の実施形態に於ける状態移行処理を示す図である。
シーケンスQ100〜Q104の処理は、シーケンスQ40〜Q44(図5)の処理と同様である。
シーケンスQ105に於いて、信号処理装置(旧)30Aのデータ移行部34は、振分装置20の新振分先取得IF24に、当該キー情報を送信する。
シーケンスQ106に於いて、振分装置20の新振分先取得IF24は、振分先決定ロジック(新)23Bに、当該キー情報に基づいて、保管先である信号処理装置(新)30Bを問い合わせる。
シーケンスQ107に於いて、振分装置20の新振分先取得IF24は、振分先決定ロジック(新)23Bから、保管先である信号処理装置(新)30Bの情報を取得する。
シーケンスQ108に於いて、振分装置20の新振分先取得IF24は、当該キー情報と当該保管先である信号処理装置(新)30Bの情報との組合せを、信号処理装置(旧)30Aのデータ移行部34に送信する。
シーケンスQ109に於いて、信号処理装置(旧)30Aのデータ移行部34は、当該キー情報と当該状態情報との組合せを、当該保管先である信号処理装置(新)30Bに転送する。
シーケンスQ110〜Q112の処理は、シーケンスQ49〜Q51(図5)の処理を同様である。
以降、クラスタシステム1Aは、シーケンスQ103〜Q112の状態移行処理を、同様に、移行対象テーブル中の全レコードに対して実施する。第2の実施形態の振分装置20は、状態情報を受け取らないので、第1の実施形態に於ける振分装置20のデータ転送部22が不要となる。
図11は、第2の実施形態に於ける状態移行中の信号処理を示すシーケンス図である。
シーケンスQ120〜Q128の処理は、第1の実施形態の状態移行中の信号処理のシーケンスQ60〜Q68の処理(図7)と同様である。
シーケンスQ129に於いて、信号処理装置(旧)30Aの転送判断部33は、振分装置20に、当該信号のキー情報のみを送信する。
シーケンスQ130に於いて、振分装置20の新振分先取得IF24は、当該信号のキー情報に基づき、振分先決定ロジック(新)23Bに、当該信号の振分先を問い合わせる。
シーケンスQ131に於いて、振分装置20の新振分先取得IF24は、振分先決定ロジック(新)23Bから、当該信号の振分先である信号処理装置(新)30Bの情報を取得する。
シーケンスQ132に於いて、振分装置20の新振分先取得IF24は、当該信号の振分先である信号処理装置(新)30Bの情報を、信号処理装置(旧)30Aの転送判断部33に通知する。
シーケンスQ133に於いて、信号処理装置(旧)30Aの転送判断部33は、当該信号を、当該信号の振分先である信号処理装置(新)30Bに転送する。
シーケンスQ134〜Q136の処理は、シーケンスQ73〜Q75(図7)の処理と同様である。
第2の実施形態では、第1の実施形態の処理とは異なり、転送の際に信号が振分装置20を経由しない。そのため、振分装置20は、ロードバランサ10以外からの信号を判定して何らかの処理を行う必要がない。これにより、第2の実施形態は、振分装置20の実装工数が少なくて済み、かつ、処理負荷が軽くなるという効果を奏する。
第2の実施形態に於いて、状態情報および信号が振分装置20を介さずに直接に信号処理装置(旧)30Aと、信号処理装置(新)30Bとでやり取りされる。これにより、第2の実施形態は、下部ネットワーク100bへの負荷が少なくなるという効果を奏する。
(第2の実施形態の効果)
以上説明した第2の実施形態では、次の(C),(D)のような効果がある。
(C) 振分装置20は、ロードバランサ10以外からの信号を判定して何らかの処理を行う必要がない。これにより、振分装置20の実装工数が少なくて済み、かつ、処理負荷が軽くなる。
(D) 状態情報および信号が振分装置20を介さずに直接に信号処理装置(旧)30Aと、信号処理装置(新)30Bとでやり取りされる。これにより、第2の実施形態は、下部ネットワーク100bへの負荷が少なくなる。
(第3の実施形態の構成)
第2の実施形態では、状態移行中の信号処理に於いて、信号処理装置(旧)30Aは、振分装置20Aに振り分け先を問合せて信号処理装置(新)30Bに信号を転送していた。そのため、振分装置20Aに負荷が掛かると共に、ネットワーク負荷が増大する虞があった。
第3の実施形態の移行対象テーブルは、移行先欄を更に備えている。これにより、信号処理装置(旧)30Aは、振分装置20Aに振り分け先を問合せることなく、信号処理装置(新)30Bに信号を転送することができるという特徴がある。
第3の実施形態のクラスタシステム1Aは、第2の実施形態のクラスタシステム1A(図9)と同様に構成されている。
(第3の実施形態の動作)
第3の実施形態に於ける状態移行処理は、第2の実施形態の状態移行処理(図10)と同様のシーケンスであるが、移行対象テーブルの更新内容が異なる。
図12(a)〜(c)は、第3の実施形態に於ける移行対象テーブルを示す図である。
第3の実施形態に於ける移行対象テーブルは、第1の実施形態の移行対象テーブル(図6)と同様に、行方向に各レコードが示され、列方向にキー欄と、移行状況欄とが示され、更に、移行先欄が示されている。
第3の実施形態に於けるキー欄には、第1の実施形態のキー欄と同様の情報が格納されている。
第3の実施形態に於ける移行状況欄には、第1の実施形態の移行状況欄と同様の情報が格納されている。
移行先欄は、各信号の移行先である信号処理装置30の情報を格納している。
図12(a)は、シーケンスQ102(図10)に於ける移行対象テーブルを示す図である。
移行処理開始の際には、残存していた全ての状態情報に係るキー情報(SessionID)をキー欄に格納し、そのキー情報に係る状態情報が信号処理装置(新)30Bに移行済みか否かを示す移行状況が移行状況欄に格納されている。ここでは、シーケンスQ102(図10)は、移行対象テーブル生成のときのものであり、全ての移行状況欄に「未移行」が格納されている。
このとき、全ての信号は、当該移行対象テーブルが格納されている信号処理装置(旧)30Aに格納されている。
移行対象テーブルを生成した後、データ移行部34は、テーブル中の全てのキー情報を用いて、データ保管部32から当該キー情報に係る状態情報を取得し、データ保管部32から当該状態情報を削除すると共に、当該キー情報を振分装置20上のデータ転送部22に転送して、振分先に係る信号処理装置(新)30Bの情報を受信する。
図12(b)は、キー「abcde1234」に係る信号が、シーケンスQ103〜Q112の処理で移行された後に於ける移行対象テーブルを示す図である。
キー「abcde1234」に係るレコードのみ、移行状況欄に「移行済」が格納され、移行先欄に「信号処理装置(新)_1」が格納されている。それ以外のキー情報に係るレコードの移行状況欄は全て、「未移行」である。
図12(c)は、全ての信号が移行済みである状況を示している。
キー「abcde1234」に係る信号の移行先は「信号処理装置(新)_1」である。キー「fghij5678」に係る信号の移行先は「信号処理装置(新)_3」である。キー「klmno9012」に係る信号の移行先は「信号処理装置(新)_2」である。ここに示すように、テーブル中の全てのキー情報に係る移行状況欄が「移行済」になると、図10に示す状態移行処理は完了する。
図13は、第3の実施形態に於ける状態移行中の信号処理を示すシーケンス図である。
シーケンスQ140〜Q147の処理は、第2の実施形態のシーケンスQ120〜Q127(図11)の処理と同様である。
シーケンスQ148に於いて、信号処理装置(旧)30Aのデータ移行部34は、転送判断部33に、当該信号が移行済みである旨と、当該信号の移行先とを通知する。
シーケンスQ149〜Q152の処理は、第2の実施形態のシーケンスQ133〜Q136(図11)の処理と同様である。
シーケンスQ140〜Q152に示す状態移行中の信号処理により、転送判断部33は、振分装置20に振り分け先を問い合わせることなく、転送先を返された移行先して直接信号を転送する。これにより、クラスタシステム1は、振分装置20への問合せに係るトラヒックが不要となり、ネットワーク負荷が軽減される。
(第3の実施形態の効果)
以上説明した第3の実施形態では、次の(E)のような効果がある。
(E) 振分装置20への問合せに係るトラヒックが不要となり、ネットワーク負荷が軽減される。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(c)のようなものがある。
(a) 第1〜第3の実施形態は、IP電話の呼制御に係るクラスタシステムである。しかし、これに限られず、クラスタシステムは、クライアント端末からの一連の信号を、一連の内部状態情報に基づいて処理するものであればよく、例えば、動画や音楽のストリーミング再生サービス、データ検索サービス、ゲームサービス、または、ソーシャルネットワークサービスなどであってもよい。
(b) 第1〜第3の実施形態の上部ネットワーク100aと下部ネットワーク100bとは、独立した2つのネットワークとして構成されている。しかし、これに限られず、上部ネットワーク100aおよび下部ネットワーク100bは、各装置が信号を送受信可能に接続されている単一のネットワークで構成してもよい。
(c) 第1〜第3の実施形態に於いて、移行処理の開始契機は、外部からデータ移行部34に与えるように構成されている。しかし、これに限られず、移行処理の開始契機は、外部から指示を与えたのちに一定時間後に自動的に開始するようにしてもよい。更に、移行処理の開始契機は、信号処理装置(新)30Bが与えるように構成してもよい。
1,1B クラスタシステム
2 クライアント
10 ロードバランサ
20,20A,20B 振分装置
21 信号振分部 (振分手段)
22 データ転送部
23A 振分先決定ロジック(旧) (旧版振分先決定手段)
23B 振分先決定ロジック(新) (新版振分先決定手段)
24 新振分先取得IF (新振分先取得手段)
30 信号処理装置
30A 信号処理装置(旧) (旧版信号処理装置)
30B 信号処理装置(新) (新版信号処理装置)
31 信号処理部
32 データ保管部
33 転送判断部
34 データ移行部
35 データ変換部
100a 上部ネットワーク
100b 下部ネットワーク

Claims (6)

  1. 受信した信号をセッションごとに振り分ける振分装置と、
    前記信号を、当該信号のセッションに係る状態情報に基づいて処理する旧版信号処理装置および新版信号処理装置と、
    を備えるクラスタシステムであって、
    前記新版信号処理装置および前記旧版信号処理装置は、
    前記信号に含まれるセッション情報および当該信号に係る前記状態情報の組合せを保管するデータ保管部を備え、
    前記旧版信号処理装置は更に、
    前記データ保管部に保管されている当該セッション情報と前記状態情報との組合せを、前記振分装置に送信するデータ移行部を備え、
    前記振分装置は、
    前記セッション情報に基づき、いずれかの前記新版信号処理装置を決定する新版振分先決定手段と、
    前記セッション情報に基づき、いずれかの前記旧版信号処理装置を決定する旧版振分先決定手段と、
    受信した当該信号のバージョン情報に基づいて、前記新版振分先決定手段で決定した前記新版信号処理装置に当該信号を送信するか、前記旧版振分先決定手段で決定した前記旧版信号処理装置に当該信号を送信するかを選択する信号振分部と、
    前記データ移行部から送信された前記セッション情報を、前記新版振分先決定手段で決定した前記新版信号処理装置に移行するデータ転送部と、を備える、
    ことを特徴とするクラスタシステム。
  2. 前記信号振分部は、前記信号に前記セッション情報が含まれていないとき、新たなセッション情報を生成して当該信号に付与し、前記新版振分先決定手段で決定した前記新版信号処理装置に当該信号を送信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のクラスタシステム。
  3. 前記旧版信号処理装置は、
    当該信号に係る当該状態情報が、前記新版信号処理装置に移行されていたならば、当該信号を前記振分装置に転送する転送判断部を備え、
    前記振分装置の前記データ転送部は更に、
    前記転送判断部によって転送された当該信号を、前記新版振分先決定手段で決定した前記新版信号処理装置に転送する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のクラスタシステム。
  4. 受信した信号をセッションごとに振り分ける振分装置と、
    前記信号を、当該信号のセッションに係る状態情報に基づいて処理する旧版信号処理装置および新版信号処理装置と、
    を備えるクラスタシステムであって、
    前記新版信号処理装置および前記旧版信号処理装置は、
    前記信号に含まれるセッション情報および当該信号に係る前記状態情報の組合せを保管するデータ保管部を備え、
    前記旧版信号処理装置は更に、
    前記データ保管部に保管されている当該セッション情報と前記状態情報との組合せを、前記振分装置に送信するデータ移行部を備え、
    前記振分装置は、
    前記セッション情報に基づき、いずれかの前記新版信号処理装置を決定する新版振分先決定手段と、
    前記セッション情報に基づき、いずれかの前記旧版信号処理装置を決定する旧版振分先決定手段と、
    受信した当該信号のバージョン情報に基づいて、前記新版振分先決定手段で決定した前記新版信号処理装置に当該信号を送信するか、前記旧版振分先決定手段で決定した前記旧版信号処理装置に当該信号を送信するかを選択する信号振分部と、
    前記データ移行部から受信した当該セッション情報の保管先である前記新版信号処理装置を通知する新振分先取得手段を備える、
    ことを特徴とするクラスタシステム。
  5. 前記旧版信号処理装置は、
    当該信号に係る当該状態情報が、前記新版信号処理装置に移行されていたならば、前記振分装置に当該信号の振分先の新版信号処理装置を問合せ、当該振分先の新版信号処理装置に当該信号を転送する転送判断部を備える、
    ことを特徴とする請求項4に記載のクラスタシステム。
  6. 前記データ移行部は更に、前記データ保管部に保管されている当該セッション情報の移行先の新版信号処理装置を記憶し、
    前記旧版信号処理装置は、
    当該信号に係る当該状態情報が、前記新版信号処理装置に移行されていたならば、前記データ移行部が記憶する前記移行先の新版信号処理装置に当該信号を転送する転送判断部を備える、
    ことを特徴とする請求項4に記載のクラスタシステム。
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