JP2023523523A - 複数のキャリアの近隣のｍｅｃホスト間での地理的に集中したワークロードの共有 - Google Patents

Abstract

複数のキャリアにわたるマルチアクセス・エッジ・コンピューティング（ＭＥＣ）ホスト上でアプリケーション機能を集約する際に、特定のアプリケーションに関連付けられたシステムは、第１および第２のＭＥＣホストからパフォーマンス・データを受信する。第１のＭＥＣホストは、第１のネットワーク・キャリア上に配備され、かつ第１のユーザ端末に結合される。第２のＭＥＣホストは、第２のネットワーク・キャリア上に配備され、かつ第２のユーザ端末に結合される。特定のアプリケーションは、第１および第２のＭＥＣホストにインストールされる。このシステムは、第２のＭＥＣホストからのパフォーマンス・データが閾値を超えているか否かを判定する。超えている場合、このシステムは、第２のＭＥＣホストに、特定のアプリケーションの機能（複数可）を第１のＭＥＣホストに集約する命令を送信する。その結果、第１および第２のユーザ端末のそれぞれは、特定のアプリケーションのコンテンツを受信するために第１のＭＥＣホストに接続する。

Description

一般に「５Ｇ」として知られている第５世代無線通信技術は、大容量で高速な通信回線を実現するのみでなく、レイテンシの短縮、信頼性の向上、および多数のユーザ端末との同時接続など、様々なパフォーマンスのニーズを満たすことにも向けられている。特定のユース・ケースでは、マルチアクセス・エッジ・コンピューティング（ＭＥＣ：ｍｕｌｔｉ－ａｃｃｅｓｓ ｅｄｇｅ ｃｏｍｐｕｔｉｎｇ）を通信ネットワークのネットワーク・エッジに、すなわち、ユーザ端末の近くに配備して、自律走行車、遠隔医療、およびビデオ配信などのアプリケーションを動作させることができる。そのようなユース・ケースでは、５ＧおよびＭＥＣの両方の特徴を活用することができる。

本明細書に開示するのは、複数のキャリアの複数のＭＥＣホストにインストールされたアプリケーション機能を単一のＭＥＣホストに集約するための方法、ならびに独立請求項に示したコンピュータ・プログラム製品およびシステムである。本発明の実施形態は、それらが相互に排他的でなければ、互いに自由に組み合わせることができる。

本発明の一実施形態によれば、複数のキャリアにわたるマルチアクセス・エッジ・コンピューティング（ＭＥＣ）ホスト上でアプリケーション機能が集約される。アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムは、特定のアプリケーションに関連付けられる。アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムは、第１のＭＥＣホストおよび第２のＭＥＣホストからパフォーマンス・データを受信する。第１のＭＥＣホストは、第１のキャリアのネットワーク上に配備され、かつ第１の複数のユーザ端末に結合される。第２のＭＥＣホストは、第２のキャリアのネットワーク上に配備され、かつ第２の複数のユーザ端末に結合される。特定のアプリケーションは、第１のＭＥＣホストおよび第２のＭＥＣホストにインストールされる。アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムは、第２のＭＥＣホストからのパフォーマンス・データが閾値を超えているか否かを判定する。第２のＭＥＣホストからのパフォーマンス・データが閾値を超えていると判定したことに応答して、アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムは、第２のＭＥＣホストに、特定のアプリケーションの１つまたは複数の機能を第１のＭＥＣホストに集約する命令を送信する。

いくつかの実施形態では、アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムは、少なくとも負荷分散基準に基づいて、特定のアプリケーションのコンテンツの配信が第１のＭＥＣホストで集約されるべきであると判定し、第２のＭＥＣホストのアプリケーション・サーバに、特定のアプリケーションの１つまたは複数の機能を第１のＭＥＣホストのアプリケーション・サーバに集約する命令を送信する。

いくつかの実施形態では、アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムから命令を受信したことに応答して、第２のＭＥＣホストは、第２の複数のユーザ端末のそれぞれに、特定のアプリケーションの接続を第１のＭＥＣホストに変更する第２の命令を送信する。

いくつかの実施形態では、特定のアプリケーションの１つまたは複数の機能を第１のＭＥＣホストに集約した後、アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムは、第１のＭＥＣホストおよび第２のＭＥＣホストから、第１の複数のユーザ端末および第２の複数のユーザ端末へのコンテンツの配信に関連するさらなるパフォーマンス・データを受信する。アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムは、第２のＭＥＣホストからのさらなるパフォーマンス・データが閾値を下回っているか否かを判定する。第２のＭＥＣホストからのさらなるパフォーマンス・データが閾値を下回っていると判定したことに応答して、アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムは、第１のＭＥＣホストに、特定のアプリケーションのユーザ端末接続を元の接続に変更する第２の命令を送信する。

いくつかの実施形態では、アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムから第２の命令を受信したことに応答して、第１のＭＥＣホストは、第１の複数のユーザ端末のそれぞれおよび第２の複数のユーザ端末のそれぞれに、特定のアプリケーションの接続を元の接続に変更する第２の命令を送信する。

いくつかの実施形態では、第１および第２の複数のユーザ端末のそれぞれは、特定のアプリケーションのコンテンツを受信するために元のＭＥＣホストとの接続を確立する。

本発明の他の実施形態によれば、複数のキャリアにわたるマルチアクセス・エッジ・コンピューティング（ＭＥＣ）ホスト上でアプリケーション機能を集約する際に、アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムは、第１のＭＥＣホストおよび第２のＭＥＣホストからパフォーマンス基準のセットの値を受信する。アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムは、特定のアプリケーションに関連付けられる。第１のＭＥＣホストは、第１のキャリアのネットワーク上に配備され、かつ第１の複数のユーザ端末に結合される。第２のＭＥＣホストは、第２のキャリアのネットワーク上に配備され、かつ第２の複数のユーザ端末に結合される。特定のアプリケーションは、第１のＭＥＣホストおよび第２のＭＥＣホストにインストールされる。アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムは、第２のＭＥＣホストからのセット内のパフォーマンス基準の所与の組み合わせが閾値を超えているか否かを判定する。第２のＭＥＣホストからのセット内のパフォーマンス基準の所与の組み合わせが閾値を超えていると判定したことに応答して、アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムは、少なくとも負荷分散基準に基づいて、特定のアプリケーションのコンテンツの配信が第１のＭＥＣホストで集約されるべきであると判定する。アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムは、第２のＭＥＣホストのアプリケーション・サーバに、特定のアプリケーションの１つまたは複数の機能を第１のＭＥＣホストのアプリケーション・サーバに集約する命令を送信する。

本発明の他の実施形態では、特定のアプリケーションの１つまたは複数の機能が第１のＭＥＣホストに集約される。第１のＭＥＣホストは、第１のキャリアのネットワーク上に配備され、かつ第１のキャリアに加入している第１の複数のユーザ端末に結合される。第１のＭＥＣホストは、第２のキャリアに加入している第２の複数のユーザ端末にさらに結合される。第２の複数のユーザ端末は、第２のキャリアのネットワーク上に配備された第２のＭＥＣホストにさらに結合される。特定のアプリケーションの１つまたは複数の機能を第１のＭＥＣホストに集約した後、特定のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション・サービス・プロバイダ・システムは、第１のＭＥＣホストおよび第２のＭＥＣホストから、第１の複数のユーザ端末および第２の複数のユーザ端末へのコンテンツの配信に関連するパフォーマンス基準のセットの値を受信する。アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムは、第２のＭＥＣホストから受信されたパフォーマンス基準のセット内の所与の値の組み合わせが閾値を下回っているか否か、または特定のアプリケーションのコンテンツ配信が終了しているか否かを判定する。第２のＭＥＣホストからのパフォーマンス基準のセット内の所与の値の組み合わせが閾値を下回っていると判定したこと、または特定のアプリケーションのコンテンツ配信が終了していると判定したことに応答して、アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムは、第１のＭＥＣホストのアプリケーション・サーバに、特定のアプリケーションのユーザ端末接続を元の接続に変更する命令を送信する。

ここで本発明の実施形態を単なる例として、添付の図面を参照して説明する。

無線通信ネットワークの概要を示す図である。 本発明の一実施形態によるクラウド・コンピューティング環境を示す図である。 本発明の一実施形態による抽象化モデル・レイヤを示す図である。 マルチアクセス・エッジ・コンピューティング（ＭＥＣ）参照アーキテクチャを示す図である。このアーキテクチャは、ＭＥＣシステム・レベル管理コンポーネントとＭＥＣホスト・レベル管理コンポーネントとを含む。 複数のキャリアの複数のＭＥＣホストへのアプリケーション・サービスの分散配備を示す図である。 本発明の一実施形態による、複数のキャリアの複数のＭＥＣホストにインストールされたアプリケーション機能の単一のＭＥＣホストへの集約を示す図である。 本発明の一実施形態による、複数のキャリアの複数のＭＥＣホストにインストールされたアプリケーション機能を単一のＭＥＣホストに集約するための方法を示す図である。 本発明の一実施形態による、単一のＭＥＣホストに集約されたアプリケーション機能を分散させるための方法を示す図である。 本発明の一実施形態による、複数のキャリアの複数のＭＥＣホストにインストールされたアプリケーション機能を単一のＭＥＣホストに集約するシステムをより詳細に示す図である。 本発明の一実施形態による、複数のキャリアの複数のＭＥＣホストにインストールされたアプリケーション機能を単一のＭＥＣホストに集約するための方法をより詳細に示す図である。 本発明の一実施形態による、単一のＭＥＣホストに集約されたアプリケーション機能を分散させるための方法をより詳細に示す図である。 本発明の実施形態によるコンピュータ・システムを示す図であり、その１つまたは複数がネットワークのコンピューティング・コンポーネントを実装する。

図１は、無線通信システムの概要を示している。このシステムは、インターネット１０２などのネットワークを介してゲートウェイ１０３に結合された集中型またはコア・クラウド１０１を含む。いくつかの実施形態では、コア・クラウド１０１は、図２および図３を参照して以下でさらに説明する中央クラウド・コンピューティング環境を含む。このシステムはさらに、ユーザ端末１０７の近くの場所に、すなわち、ネットワーク「エッジ」に、すなわち、無線アクセス・ポイント１０６の近くに配備された１つまたは複数のＭＥＣホスト１０５を含む。ＭＥＣホスト１０５はバックホール１０４に結合することができ、バックホール１０４は、コア・ネットワーク１０１へのゲートウェイ１０３と、ネットワークのエッジにあるＭＥＣホスト１０５を含むサブネットワークとの間の中間リンクを含む。ＭＥＣホスト１０５を配備することにより、トラフィックおよびサービスのコンピューティングが集中型またはコア・クラウド１０１からネットワークのエッジに、ユーザ端末１０７のより近くに移動する。全てのデータを処理のためにコア・クラウド１０１に送信する代わりに、ＭＥＣホスト１０５がデータを分析、処理、および記憶する。ユーザ端末１０７のより近くにデータを収集して処理することにより、レイテンシが短縮される。

本開示はクラウド・コンピューティングに関する詳細な説明を含むが、本明細書に列挙した教示の実装形態はクラウド・コンピューティング環境に限定されないことを事前に理解されたい。むしろ、本発明の実施形態は、現在知られているまたは今後開発される他の任意のタイプのコンピューティング環境と共に実装することが可能である。

クラウド・コンピューティングは、最小限の管理労力またはサービスのプロバイダとのやりとりによって迅速にプロビジョニングおよび解放することができる、設定可能なコンピューティング・リソース（たとえば、ネットワーク、ネットワーク帯域幅、サーバ、処理、メモリ、ストレージ、アプリケーション、仮想マシン、およびサービス）の共有プールへの便利なオンデマンドのネットワーク・アクセスを可能にするためのサービス配信のモデルである。このクラウド・モデルは、少なくとも５つの特徴と、少なくとも３つのサービス・モデルと、少なくとも４つのデプロイメント・モデルとを含み得る。

特徴は以下の通りである。
オンデマンド・セルフサービス：クラウド・コンシューマは、サービスのプロバイダとの人的な対話を必要とせずに、必要に応じて自動的に、サーバ時間およびネットワーク・ストレージなどのコンピューティング能力を一方的にプロビジョニングすることができる。
ブロード・ネットワーク・アクセス：能力はネットワークを介して利用することができ、異種のシンまたはシック・クライアント・プラットフォーム（たとえば、携帯電話、ラップトップ、およびＰＤＡ）による使用を促進する標準的なメカニズムを介してアクセスされる。
リソース・プーリング：プロバイダのコンピューティング・リソースをプールして、様々な物理リソースおよび仮想リソースが需要に応じて動的に割り当ておよび再割り当てされるマルチテナント・モデルを使用して複数のコンシューマにサービス提供する。一般にコンシューマは、提供されるリソースの正確な位置に対して何もできず、知っているわけでもないが、より高い抽象化レベル（たとえば、国、州、またはデータセンターなど）では位置を特定可能であり得るという点で位置非依存の感覚がある。
迅速な弾力性：能力を迅速かつ弾力的に、場合によっては自動的にプロビジョニングして素早くスケール・アウトし、迅速に解放して素早くスケール・インすることができる。コンシューマにとって、プロビジョニング可能な能力は無制限であるように見えることが多く、任意の時間に任意の数量で購入することができる。
測定されるサービス：クラウド・システムは、サービスのタイプ（たとえば、ストレージ、処理、帯域幅、およびアクティブ・ユーザ・アカウント）に適したある抽象化レベルでの計量機能を活用して、リソースの使用を自動的に制御し、最適化する。リソース使用量を監視、管理、および報告して、利用されるサービスのプロバイダおよびコンシューマの両方に透明性を提供することができる。

サービス・モデルは以下の通りである。
ソフトウェア・アズ・ア・サービス（ＳａａＳ：Ｓｏｆｔｗａｒｅ ａｓ ａ Ｓｅｒｖｉｃｅ）：コンシューマに提供される能力は、クラウド・インフラストラクチャ上で動作するプロバイダのアプリケーションを使用することである。アプリケーションは、Ｗｅｂブラウザ（たとえば、Ｗｅｂベースの電子メール）などのシン・クライアント・インターフェースを介して様々なクライアント・デバイスからアクセス可能である。コンシューマは、限定されたユーザ固有のアプリケーション構成設定を可能性のある例外として、ネットワーク、サーバ、オペレーティング・システム、ストレージ、さらには個々のアプリケーション機能を含む、基盤となるクラウド・インフラストラクチャを管理も制御もしない。
プラットフォーム・アズ・ア・サービス（ＰａａＳ：Ｐｌａｔｆｏｒｍ ａｓ ａ Ｓｅｒｖｉｃｅ）：コンシューマに提供される能力は、プロバイダによってサポートされるプログラミング言語およびツールを使用して作成された、コンシューマが作成または取得したアプリケーションをクラウド・インフラストラクチャ上にデプロイすることである。コンシューマは、ネットワーク、サーバ、オペレーティング・システム、またはストレージを含む、基盤となるクラウド・インフラストラクチャを管理も制御もしないが、デプロイされたアプリケーションおよび場合によってはアプリケーション・ホスティング環境構成を制御する。
インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス（ＩａａＳ：Ｉｎｆｒａｓｔｒｕｃｔｕｒｅ ａｓ ａ Ｓｅｒｖｉｃｅ）：コンシューマに提供される能力は、オペレーティング・システムおよびアプリケーションを含むことができる任意のソフトウェアをコンシューマがデプロイして動作させることが可能な、処理、ストレージ、ネットワーク、および他の基本的なコンピューティング・リソースをプロビジョニングすることである。コンシューマは、基盤となるクラウド・インフラストラクチャを管理も制御もしないが、オペレーティング・システム、ストレージ、デプロイされたアプリケーションを制御し、場合によっては選択したネットワーキング・コンポーネント（たとえば、ホスト・ファイアウォール）を限定的に制御する。

デプロイメント・モデルは以下の通りである。
プライベート・クラウド：クラウド・インフラストラクチャは組織専用に運用される。これは組織または第三者によって管理され得、構内または構外に存在し得る。
コミュニティ・クラウド：クラウド・インフラストラクチャはいくつかの組織によって共有され、共通の懸念（たとえば、ミッション、セキュリティ要件、ポリシー、およびコンプライアンスの考慮事項など）を有する特定のコミュニティをサポートする。これは組織または第三者によって管理され得、構内または構外に存在し得る。
パブリック・クラウド：クラウド・インフラストラクチャは、一般大衆または大規模な業界団体に対して利用可能にされ、クラウド・サービスを販売する組織によって所有される。
ハイブリッド・クラウド：クラウド・インフラストラクチャは、固有のエンティティのままであるが、データおよびアプリケーションの移植性を可能にする標準化技術または独自技術（たとえば、クラウド間の負荷分散のためのクラウド・バースティング）によって結合された２つ以上のクラウド（プライベート、コミュニティ、またはパブリック）を合成したものである。

クラウド・コンピューティング環境は、ステートレス性、低結合性、モジュール性、および意味論的相互運用性に重点を置いたサービス指向型である。クラウド・コンピューティングの中核にあるのは、相互接続されたノードのネットワークを含むインフラストラクチャである。

ここで図２を参照すると、例示的なクラウド・コンピューティング環境５０が示されている。図示のように、クラウド・コンピューティング環境５０は１つまたは複数のクラウド・コンピューティング・ノード１０を含み、これらを使用して、たとえば、パーソナル・デジタル・アシスタント（ＰＤＡ：ｐｅｒｓｏｎａｌ ｄｉｇｉｔａｌ ａｓｓｉｓｔａｎｔ）もしくは携帯電話５４Ａ、デスクトップ・コンピュータ５４Ｂ、ラップトップ・コンピュータ５４Ｃ、または自動車コンピュータ・システム５４Ｎ、あるいはそれらの組み合わせなどの、クラウド・コンシューマによって使用されるローカル・コンピューティング・デバイスが通信し得る。ノード１０は相互に通信し得る。これらは、たとえば、上述のプライベート、コミュニティ、パブリック、もしくはハイブリッド・クラウド、またはそれらの組み合わせなどの１つまたは複数のネットワークにおいて、物理的または仮想的にグループ化され得る（図示せず）。これにより、クラウド・コンピューティング環境５０は、クラウド・コンシューマがローカル・コンピューティング・デバイス上にリソースを維持する必要がない、インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス、プラットフォーム・アズ・ア・サービス、またはソフトウェア・アズ・ア・サービス、あるいはそれらの組み合わせを提供することが可能になる。図１に示したコンピューティング・デバイス５４Ａ～Ｎのタイプは例示的なものにすぎないことを意図しており、コンピューティング・ノード１０およびクラウド・コンピューティング環境５０は、任意のタイプのネットワークまたはネットワーク・アドレス指定可能接続（たとえば、Ｗｅｂブラウザを使用）あるいはその両方を介して任意のタイプのコンピュータ化デバイスと通信できることを理解されたい。

ここで図３を参照すると、クラウド・コンピューティング環境５０（図１）によって提供される機能的抽象化レイヤのセットが示されている。図２に示したコンポーネント、レイヤ、および機能は例示的なものにすぎないことを意図しており、本発明の実施形態はこれらに限定されないことを事前に理解されたい。図示のように、以下のレイヤおよび対応する機能が提供される。

ハードウェアおよびソフトウェア・レイヤ６０は、ハードウェア・コンポーネントおよびソフトウェア・コンポーネントを含む。ハードウェア・コンポーネントの例には、メインフレーム６１、ＲＩＳＣ（縮小命令セット・コンピュータ：Ｒｅｄｕｃｅｄ Ｉｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎ Ｓｅｔ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ）アーキテクチャ・ベースのサーバ６２、サーバ６３、ブレード・サーバ６４、ストレージ・デバイス６５、ならびにネットワークおよびネットワーキング・コンポーネント６６が含まれる。いくつかの実施形態では、ソフトウェア・コンポーネントは、ネットワーク・アプリケーション・サーバ・ソフトウェア６７およびデータベース・ソフトウェア６８を含む。

仮想化レイヤ７０は抽象化レイヤを提供し、抽象化レイヤから、仮想エンティティの以下の例、すなわち、仮想サーバ７１、仮想ストレージ７２、仮想プライベート・ネットワークを含む仮想ネットワーク７３、仮想アプリケーションおよびオペレーティング・システム７４、ならびに仮想クライアント７５が提供され得る。

一例では、管理レイヤ８０は、下記の機能を提供し得る。リソース・プロビジョニング８１は、クラウド・コンピューティング環境内でタスクを実行するために利用されるコンピューティング・リソースおよび他のリソースの動的調達を提供する。計量および価格決定８２は、クラウド・コンピューティング環境内でリソースが利用されたときの費用追跡と、これらのリソースの消費に対する会計または請求とを提供する。一例では、これらのリソースはアプリケーション・ソフトウェア・ライセンスを含み得る。セキュリティは、クラウド・コンシューマおよびタスクの同一性検証だけでなく、データおよび他のリソースに対する保護も提供する。ユーザ・ポータル８３は、コンシューマおよびシステム管理者にクラウド・コンピューティング環境へのアクセスを提供する。サービス・レベル管理８４は、要求されたサービス・レベルが満たされるような、クラウド・コンピューティング・リソースの割り当ておよび管理を提供する。サービス・レベル合意（ＳＬＡ：Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｌｅｖｅｌ Ａｇｒｅｅｍｅｎｔ）の計画および履行８５は、ＳＬＡに従って将来要求されると予想されるクラウド・コンピューティング・リソースの事前手配および調達を提供する。

ワークロード・レイヤ９０は、クラウド・コンピューティング環境が利用され得る機能性の例を提供する。このレイヤから提供され得るワークロードおよび機能の例は、マッピングおよびナビゲーション９１、ソフトウェア開発およびライフサイクル管理９２、仮想教室教育配信９３、データ分析処理９４、および取引処理９５、を含む。

図４は、マルチアクセス・エッジ・コンピューティング（ＭＥＣ）参照アーキテクチャを示している。このアーキテクチャは、ＭＥＣシステム・レベル管理コンポーネントとＭＥＣホスト・レベル管理コンポーネントとを含む。

ＭＥＣホスト４０１は、ＭＥＣプラットフォーム４０３と、ＭＥＣホスト４０１にインストールされたＭＥＣアプリケーション４０２にコンピューティング、ストレージ、およびネットワーク・リソースを提供する仮想化インフラストラクチャ４０４とを含む論理構造である。

仮想化インフラストラクチャ４０４は、ＭＥＣプラットフォーム４０３によって受信された転送ルールを実施し、アプリケーション４０２、サービス、およびネットワークの間でトラフィックをルーティングするデータ・プレーン４１２を含む。

ＭＥＣアプリケーション４０２は、ＭＥＣホスト４０１によって提供される仮想化インフラストラクチャ４０４上で仮想マシンとして動作し、ＭＥＣプラットフォーム４０３とやりとりして、ＭＥＣホスト４０１で利用可能なＭＥＣサービスをハンドリングする。

ＭＥＣプラットフォーム４０３は、ＭＥＣホスト４０１上でアプリケーションを動作させるために必要とされる、ＭＥＣアプリケーション４０２がＭＥＣサービスを発見、広告、提供、および消費することを可能にする、ベースライン機能の集合体を含む。重要な機能には、トラフィック・ステアリング、永続ストレージの提供、および時間基準が含まれる。ＭＥＣプラットフォーム４０３は、ユーザ・トラフィックをＭＥＣアプリケーション４０２に向けるためのローカルＤＮＳプロキシ／サーバの設定をさらにサポートする。

ＭＥＣプラットフォーム・マネージャ４０５はホスト・レベルにあり、ＭＥＣアプリケーションをインスタンス化、終了、および再配置することに加え、アプリケーション関連のイベントの指示をＭＥＣオーケストレータ４０７に提供するためのコンポーネントを含む。ＭＥＣプラットフォーム・マネージャ４０５は、認可、トラフィック・ルール、ＤＮＳ設定、およびポリシー競合時の問題解決を含む、ポリシー管理のためのコンポーネントをさらに含む。

仮想化インフラストラクチャ・マネージャ４０６は、仮想化されたコンピューティング、ストレージ、およびネットワーク・リソースの割り当ておよび解放など、ＭＥＣアプリケーション４０２の仮想化されたリソースを管理する。

ＭＥＣオーケストレータ４０７は、ＭＥＣシステム全体のリソースおよび機能に対する可視性を有する。ＭＥＣオーケストレータ４０７は、インスタンス化、修復、およびリソース競合の解決の調整および制御を担当する。ＭＥＣオーケストレータ４０７はさらに、アプリケーション４０２のオンボーディングをサポートし、それらの完全性および信頼性をチェックし、それらに関連付けられたポリシーを検証し、利用可能なアプリケーション４０２のカタログを維持管理することによって、ＭＥＣアプリケーション４０２および関連するプロシージャの管理を担当する。ＭＥＣオーケストレータ４０７は、適切なターゲットＭＥＣホストを選択し、場合によってはアプリケーションの再配置をトリガすることによって、アプリケーション要件（たとえば、レイテンシ、ユーザ・スループットなど）が満たされるようにする。

動作サポート・システム４０８は、ＭＥＣアプリケーションをネットワークの所望の場所で動作させるのを支援する最高レベルの管理システムである。動作サポート・システム４０８は、顧客向けサービス（ＣＦＳ：ｃｕｓｔｏｍｅｒ ｆａｃｉｎｇ ｓｅｒｖｉｃｅ）ポータル４１０からエッジ・アプリケーションを、また、ユーザ機器からアプリケーション４１１をインスタンス化および終了する要求を受信する。ＣＦＳポータル４１０は、サード・パーティのエントリ・ポイントとして機能する。

ユーザ・アプリＬＣＭプロキシ４０９は、ＭＥＣアプリケーション・クライアントがアプリケーションのオンボーディング、インスタンス化、および終了に関連するサービスを要求するために使用される。たとえば、ユーザ・アプリＬＣＭプロキシ４０９を使用して、外部クラウドからＭＥＣシステムへの再配置を要求することができる。

図５はキャリアごとに配備されたＭＥＣホストを示しており、各キャリアはＭＥＣホストを配備して、そのキャリアに加入しているユーザ端末にサービスを提供する。すなわち、図５は、複数のキャリアの複数のＭＥＣホストへのアプリケーション・サービスの分散配備を示している。特定のアプリケーションの機能は、典型的には異なるキャリアにわたる複数のＭＥＣホストにインストールされ、ユーザ端末によって使用される複数のアプリケーションの機能が各ＭＥＣホストによってサポートされる。図５に示すように、これは移動通信システム用であり得るが、ＭＥＣホストまたはサーバは、キャリアの基地局のネットワークに直接接続されている。すなわち、ＭＥＣホストＡ ５１６は、キャリアＡのコア・ネットワーク５０７上に配備され、かつキャリアＡの基地局Ａ ５１３に結合される。ＭＥＣホストＢ ５１７は、キャリアＢのコア・ネットワーク５０８上に配備され、かつキャリアＢの基地局Ｂ ５１４に結合される。ＭＥＣホストＣ ５１８は、キャリアＣのコア・ネットワーク５０９上に配備され、かつキャリアＣの基地局Ｃ ５１５に結合される。ＭＥＣホスト５１６～５１８は、複数の基地局がクラスタ化されるそれぞれの集約局（ａｇｇｒｅｇａｔｅｄ ｓｔａｔｉｏｎ）Ａ～Ｃ ５１０～５１２、またはバックボーン・ノード（図示せず）に配備することもできる。

図示の配置によれば、同じ地理的エリア内の至る所に存在する多くのユーザにサービスを提供するために、各キャリアＭＥＣ環境にアプリケーションが配備されるので、非効率になり得る。すなわち、ＭＥＣホストＡ～Ｃ ５１６～５１８のそれぞれに複数のアプリケーション（アプリ１、アプリ２、アプリ３）の機能がインストールされ、それらのうちの１つまたは複数がユーザ端末５０１～５０３によって使用される。第１の複数のユーザ端末５０１はキャリアＡに加入しており、第２の複数のユーザ端末５０２はキャリアＢに加入しており、第３の複数のユーザ端末５０３はキャリアＣに加入している。各アプリケーション（アプリ１、アプリ２、アプリ３）はアプリケーション・サービス・プロバイダ（それぞれ５０４、５０５、５０６）に関連付けられている。各アプリケーション・サービス・プロバイダ（５０４、５０５、および５０６）は、キャリア・ネットワーク５０７～５０９を介して、それに関連付けられたアプリケーション（それぞれ、アプリ１、アプリ２、およびアプリ３）へのアクセスを提供する。アプリケーション・サービス・プロバイダおよびそれに関連付けられたアプリケーションは、典型的にはコア・クラウド内のプロバイダ・システムに配備される。たとえば、アプリケーション（アプリ１、アプリ２、アプリ３）は、それぞれＭＥＣホストＡ ５１６、ＭＥＣホストＢ ５１７、およびＭＥＣホストＣ ５１８にインストールされる。ＭＥＣホストＡ ５１６は、アプリケーション（アプリ１、アプリ２、アプリ３）から、キャリアＡに加入している第１の複数のユーザ端末５０１にサービスを提供する。ＭＥＣホストＢ ５１７は、アプリケーション（アプリ１、アプリ２、アプリ３）から、キャリアＢに加入している第２の複数のユーザ端末５０２にサービスを提供する。ＭＥＣホストＣ ５１８は、アプリケーション（アプリ１、アプリ２、アプリ３）から、キャリアＣに加入している第３の複数のユーザ端末５０３にサービスを提供する。ここで、基地局Ａ～Ｃ ５１３～５１５は、同じまたは類似の地理的エリアにサービスを提供する。特定のアプリケーション（アプリ１、アプリ２、またはアプリ３）から、同じ地理的エリアに位置しており、異なるキャリアに加入しているユーザ端末５０１～５０３にサービスを提供するために、特定のアプリケーション（アプリ１、アプリ２、またはアプリ３）が、各キャリア・コア・ネットワーク５０７～５０９に配備された各ＭＥＣホスト５１６～５１８にインストールされる。しかしながら、これにより非効率になり得る。たとえば、各ＭＥＣホスト上のアプリケーションがほんの少数のユーザ端末にアプリケーション・サービスを提供しているシナリオを考えてみよう。そのようなシナリオでは、必要なネットワーク・トラフィックおよびＣＰＵまたはメモリの使用量の総量が、単一のＭＥＣホストでアプリケーションを動作させられるほど小さいので、各ＭＥＣホストでアプリケーションを動作させるのは非効率的である。アプリケーションがネットワークのクラウド側から各ＭＥＣホストに大量のデータを送信する場合、アプリケーションがほんの少数のユーザにサービスを提供している場合、非効率性は特に深刻になる。

本発明の実施形態は、複数のキャリアの複数のＭＥＣホストにインストールされたアプリケーション機能を単一のＭＥＣホストに集約することによって、これらの非効率性に対処する。ここで図６を参照すると、本発明の実施形態では、キャリアＡ、Ｂ、およびＣのアプリ１のアプリケーション機能は、所与の地理的エリア用の単一のＭＥＣホストＡ ５１６に集約されている。異なるキャリアＡ、Ｂ、およびＣに加入している第１、第２、および第３の複数のユーザ端末５０１～５０３は、アプリ１からサービスを受信するためにＭＥＣホストＡ ５１６に接続する。アプリ２のアプリケーション機能はＭＥＣホストＢ ５１７に集約することができ、アプリ３のアプリケーション機能はＭＥＣホストＣ ５１８に集約することができる。第１、第２、および第３の複数のユーザ端末５０１～５０３は、アプリ２からサービスを受信するためにＭＥＣホストＢ ５１７に接続し、アプリ３からサービスを受信するためにＭＥＣホストＣ ５１８に接続する。

図７は、本発明の一実施形態による、複数のキャリアの複数のＭＥＣホストにインストールされたアプリケーション機能を単一のＭＥＣホストに集約するための方法を示している。図６および図７の両方を参照すると、第１のキャリア（たとえば、キャリアＡ ５０７）の第１のＭＥＣホスト（たとえば、ＭＥＣホスト５１６）は、特定のアプリケーション（たとえば、アプリ１）のコンテンツを、所与の地理的エリアにおいてキャリアＡ ５０７に加入している第１の複数のユーザ端末５０１に提供する。第２のキャリア（たとえば、キャリアＢ ５０８）の第２のＭＥＣホスト（たとえば、ＭＥＣホスト５１７）は、特定のアプリケーション（アプリ１）のコンテンツを、所与の地理的エリアにおいてキャリアＢ ５０８に加入している第２の複数のユーザ端末５０２に提供する（７０１）。第１のＭＥＣホスト５１６は、第１の複数のユーザ端末５０１へのコンテンツの配信に関連するパフォーマンス・データを収集し、第２のＭＥＣホスト５１７は、第２の複数のユーザ端末５０２へのコンテンツの配信に関連するパフォーマンス・データを収集する（７０２）。第１および第２のＭＥＣホスト５１６～５１７は、特定のアプリケーション（アプリ１）のパフォーマンス・データをアプリケーション・サービス・プロバイダ（たとえば、アプリケーション・サービス・プロバイダ５０４）に送信する（７０３）。いくつかの実施形態では、特定のアプリケーション（アプリ１）のパフォーマンス・データのみが収集され、アプリケーション・サービス・プロバイダ５０４に送信される。他の実施形態では、ユース・ケースに応じて、システム全体のパフォーマンス・データ、たとえば、平均ＣＰＵ負荷および利用可能なメモリ容量などが収集され得る。アプリケーション・サービス・プロバイダ５０４は、第２のＭＥＣホスト５１７からのパフォーマンス・データが閾値を超えているか否かを判定する（７０４）。パフォーマンス・データが閾値を超えている場合、アプリケーション・サービス・プロバイダ５０４は、第２のＭＥＣホスト５１７に、特定のアプリケーション（アプリ１）の１つまたは複数の機能を第１のＭＥＣホスト５１６に集約する命令を送信する（７０５）。特定のアプリケーション（アプリ１）の全ての機能または機能の一部を集約することができる。それに応答して、第２のＭＥＣホスト５１７は、第２の複数のユーザ端末５０２のそれぞれに、特定のアプリケーション（アプリ１）の接続を第１のＭＥＣホスト５１６に変更する命令を送信する（７０６）。その結果、第１および第２の複数のユーザ端末５０１～５０２のそれぞれは、特定のアプリケーション（アプリ１）のコンテンツを受信するために第１のＭＥＣホスト５１６との接続を確立する（７０７）。

集約されると、第１および第２のＭＥＣホスト５１６～５１７でのパフォーマンス・データが変化し得、特定のアプリケーション（アプリ１）のサービスが再び分散配備で効率的に提供され得る。図８は、本発明の一実施形態による、単一のＭＥＣホストに集約されたアプリケーション機能を分散させるための方法を示している。上述のように、特定のアプリケーション（アプリ１）の機能が集約された後、第１および第２のＭＥＣホスト５１６～５１７は、第１および第２の複数のユーザ端末５０１～５０２へのコンテンツの配信に関連するパフォーマンス・データを収集し続ける（８０１）。第１および第２のＭＥＣホスト５１６～５１７は、特定のアプリケーション（アプリ１）のパフォーマンス・データをアプリケーション・サービス・プロバイダ５０４に送信する（８０２）。アプリケーション・サービス・プロバイダ５０４は、第２のＭＥＣホスト５１７からのパフォーマンス・データが現在閾値を下回っているか、すなわち、第１および第２のＭＥＣホスト５１６～５１７が再び分散配備で特定のアプリケーション（アプリ１）のサービスを効率的に提供し得るかを判定する（８０３）。第２のＭＥＣホスト５１７のパフォーマンス・データが閾値を下回っている場合、アプリケーション・サービス・プロバイダ５０４は、特定のアプリケーション（アプリ１）の機能が現在集約されている第１のＭＥＣホスト５１６に、特定のアプリケーションのユーザ端末接続をそれぞれの元の接続に変更する命令を送信する（８０４）。それに応答して、第１のＭＥＣホスト５１６は、第１および第２の複数のユーザ端末５０１～５０２のそれぞれに、特定のアプリケーション（アプリ１）の接続をそれぞれの元のＭＥＣホスト接続に変更する命令を送信する（８０５）。それに応答して、第１および第２の複数のユーザ端末５０１～５０２のそれぞれは、特定のアプリケーション（アプリ１）のコンテンツを受信するためにそれぞれの元のＭＥＣホストとの接続を確立する（８０６）。このように、第２の複数のユーザ端末５０２のそれぞれは、特定のアプリケーション（アプリ１）のそれらの接続を第２のＭＥＣホスト５１７に戻すように変更する。第１の複数のユーザ端末５０１の元の接続は第１のＭＥＣホスト５１６へのものであるので、これらの接続は変更されない。

３つ以上のＭＥＣホストが同じ地理的エリアにサービスを提供する場合、特定のアプリケーションの機能の集約は同様の方法で行われる。図６および図７を参照すると、第３のＭＥＣホスト（たとえば、ＭＥＣホストＣ ５１８）もまた、同じ所与の地理的エリアにおいて第３の複数のユーザ端末５０３に特定のアプリケーション（アプリ１）のコンテンツを提供する（７０１）。第３のＭＥＣホスト５１８もまた、第３の複数のユーザ端末５０３へのコンテンツの配信に関連するパフォーマンス・データを収集し（７０２）、特定のアプリケーション（アプリ１）のパフォーマンス・データをアプリケーション・サービス・プロバイダ５０４に送信する（７０３）。アプリケーション・サービス・プロバイダ５０４は、第２のＭＥＣホスト５１７または第３のＭＥＣホスト５１８あるいはその両方からのパフォーマンス・データが閾値を超えているか否かを判定し（７０４）、超えている場合、第２および第３のＭＥＣホスト５１７～５１８に、特定のアプリケーション（アプリ１）の機能を第１のＭＥＣホスト５１６に集約する命令を送信する（７０５）。それに応答して、第２および第３のＭＥＣホスト５１７～５１８は、第２および第３の複数のユーザ端末５０２～５０３のそれぞれに、特定のアプリケーション（アプリ１）の接続を第１のＭＥＣホスト５１６に変更する命令を送信する（７０６）。結果として、第１、第２、および第３の複数のユーザ端末５０１～５０３のそれぞれは、特定のアプリケーション（アプリ１）のコンテンツを受信するために第１のＭＥＣホスト５１６との接続を確立する（７０７）。

集約されると、第２のＭＥＣホスト５１７または第３のＭＥＣホスト５１８あるいはその両方でのパフォーマンス・データが変化し得、特定のアプリケーション（アプリ１）のサービスが再び分散配備で効率的に提供され得る。図８を参照すると、第２および第３のＭＥＣホスト５１７～５１８は、パフォーマンス・データを収集し、特定のアプリケーション（アプリ１）のパフォーマンス・データをアプリケーション・サービス・プロバイダ５０４に送信する（８０１～８０２）。アプリケーション・サービス・プロバイダ５０４は、第２または第３あるいはその両方のＭＥＣホスト５１７～５１８からのパフォーマンス・データが閾値を下回っているか否かを判定する（８０４）。閾値を下回っている場合、アプリケーション・サービス・プロバイダ５０４は、第１のＭＥＣホスト５１６に、特定のアプリケーションのユーザ端末接続を元の接続に変更する命令を送信する（８０４）。それに応答して、第１のＭＥＣホスト５１６は、第１、第２、および第３の複数のユーザ端末５０１～５０３のそれぞれに、特定のアプリケーションの接続をそれぞれの元のＭＥＣホスト接続に変更する命令を送信する（８０５）。それに応答して、第２のＭＥＣホスト５１７に元々接続されていた第２の複数のユーザ端末５０２はそれぞれ第２のＭＥＣホスト５１７との接続を確立し、第３のＭＥＣホスト５１８に元々接続されていた第３の複数のユーザ端末５０３は特定のアプリケーション（アプリ１）のコンテンツを受信するためにそれぞれ第３のＭＥＣホスト５１８との接続を確立する（８０６）。

ＭＥＣホスト５１６～５１８にインストールされた他のアプリケーション（たとえば、アプリ２またはアプリ３あるいはその両方）は、他のＭＥＣホストで同時に集約することができる。たとえば、アプリ２をＭＥＣホストＢ ５１７に集約することができ、この場合、ＭＥＣホストＢ ５１７がアプリ２からユーザ端末５０１～５０３にコンテンツを配信する。アプリ３はＭＥＣホストＣ ５１８に集約することができ、この場合、ＭＥＣホストＣ ５１８がアプリ３からユーザ端末５０１～５０３にコンテンツを配信する。アプリケーションの全ての機能を集約することもでき、またはアプリケーションの機能の一部を集約し、残りの機能を引き続き分散配備でサービス提供することもできる。いくつかの実施形態では、特定のアプリケーションはいくつかの機能を有し、各機能は全く異なるワークロードを有する。最も負荷がかかる機能を、単一のＭＥＣホストでの集約の候補として選択することができる。たとえば、テレビ番組配信アプリケーションの場合、最も人気のあるチャンネルを配信する機能を単一のＭＥＣホストに集約することができ、その理由は、同じコンテンツを視聴するために同時に接続される多数のユーザ端末が存在するためである。このように、複数のキャリアにわたるＭＥＣホストに分散された特定のアプリケーションの機能を取得し、複数のキャリアにわたってユーザ端末にサービスを提供する単一のＭＥＣホストに機能を集約することによって、効率が向上する。

図９は、本発明の一実施形態による、複数のキャリアの複数のＭＥＣホストにインストールされたアプリケーション機能を単一のＭＥＣホストに集約するシステムをより詳細に示している。キャリアＡのネットワーク上に配備された第１のＭＥＣホスト９０３は、第１の複数のユーザ端末９１３とアプリケーションのバックエンド・プロセスとの間の動作をハンドリングする第１のアプリケーション・サーバ９０９を含む。第１のＭＥＣホスト９０３の第１のコンテンツ配信モジュール９１１は、第１のアプリケーション・サーバ９０９によってハンドリングされるアプリケーションのコンテンツを、キャリアＡに加入している第１の複数のユーザ端末９１３に配信する。第１の複数のユーザ端末９１３のうちの１つまたは複数は、アプリケーション・サービス・プロバイダ９０１に関連付けられたアプリケーション９１７を使用し、第１の複数のユーザ端末９１３のうちの１つまたは複数の第１のコンテンツ受信モジュール９１５は、第１のＭＥＣホスト９０３の第１のコンテンツ配信モジュール９１１からアプリケーション９１７のコンテンツを受信する。

同様に、キャリアＢのネットワーク上に配備された第２のＭＥＣホスト９０４は、第２の複数のユーザ端末９１４とアプリケーションのバックエンド・プロセスとの間の動作をハンドリングする第２のアプリケーション・サーバ９１０を含む。第２のＭＥＣホスト９０４の第２のコンテンツ配信モジュール９１２は、第２のアプリケーション・サーバ９１０によってハンドリングされるアプリケーションのコンテンツを、キャリアＢに加入している第２の複数のユーザ端末９１４に配信する。第２の複数のユーザ端末９１４のうちの１つまたは複数は、アプリケーション・サービス・プロバイダ９０１に関連付けられたアプリケーション９１７を使用し、第２の複数のユーザ端末９１４のうちの１つまたは複数の第２のコンテンツ受信モジュール９１６は、第２のＭＥＣホスト９０４の第２のコンテンツ配信モジュール９１２からアプリケーション９１７のコンテンツを受信する。

第１のＭＥＣホスト９０３は第１のホスト接続先情報ストレージ９０５を含み、第２のＭＥＣホスト９０４は第２のホスト接続先情報ストレージ９０６を含み、これらは、他のキャリアへの接続先に関する情報を記憶するためのものであり、いくつかの実施形態では、各キャリアから事前に提供される。第１の複数のユーザ端末９１３のそれぞれは第１のクライアント接続先情報ストレージ９２０を含み、第２の複数のユーザ端末９１４のそれぞれは第２のクライアント接続先情報ストレージ９２１を含み、これらは、第１および第２の複数のユーザ端末９１３～９１４上のアプリケーションごとのＭＥＣホストへの接続先に関する情報を記憶するためのものである。

アプリケーション・サービス・プロバイダ９０１は、それに関連付けられたアプリケーション９１７の機能の集約を管理するためのアプリケーション制御モジュール９０２を含む。第１のＭＥＣホスト９０３は第１の接続先変更命令モジュール９０７をさらに含み、第２のＭＥＣホスト９０４は第２の接続先変更命令モジュール９０８をさらに含む。第１の複数のユーザ端末９１３のそれぞれは第１の接続先制御モジュール９１８をさらに含み、第２の複数のユーザ端末９１４のそれぞれは第２の接続先制御モジュール９１９をさらに含む。アプリケーション制御モジュール９０２、ホスト接続先変更命令モジュール９０７～９０８、および接続先制御モジュール９１８～９１９の機能については、図１０および図１１を参照して以下でさらに説明する。

図４および図９を参照すると、第１のＭＥＣホスト９０３のサブコンポーネント（すなわち、９０５、９０７、９０９、および９１１）ならびに第２のＭＥＣホスト９０４のサブコンポーネント（すなわち、９０６、９０８、９１０、および９１２）は、ＭＥＣアプリ４０２として実装される。これらのサブコンポーネントは、仮想化インフラストラクチャ・マネージャ４０６および仮想化インフラストラクチャ４０４を介して仮想マシン（ＶＭ：Ｖｉｒｔｕａｌ Ｍａｃｈｉｎｅ）の１つとして各ＭＥＣホスト９０３、９０４に配備される。アプリケーション・サービス・プロバイダ９０１は、ＣＦＳポータル４１０を介してアプリケーション・サーバ９０９、９１０を構成し、これらと通信する。ユーザ端末９１３、９１４はＵＥアプリ４１１に対応し、ユーザ・アプリＬＣＭプロキシ４０９を介して、ＭＥＣホスト９０３、９０４上のコンテンツ配信モジュール９１１、９１２および接続先変更命令モジュール９０７、９０８と通信する。

図１０は、本発明の一実施形態による、複数のキャリアの複数のＭＥＣホストにインストールされたアプリケーション機能を単一のＭＥＣホストに集約するための方法をより詳細に示している。図９および図１０の両方を参照すると、キャリアＡの第１のＭＥＣホスト９０３上で動作するアプリケーション・サーバ９０９は、アプリケーション・サービス・プロバイダ９０１に関連付けられたアプリケーション９１７のコンテンツを第１の複数のユーザ端末９１３に提供する。キャリアＢの第２のＭＥＣホスト９０４上で動作するアプリケーション・サーバ９１０は、アプリケーション９１７のコンテンツを第２の複数のユーザ端末９１４に提供する。集約の前に、第１の複数のユーザ端末９１３は、特定のアプリケーション９１７のコンテンツを受信するために第１のＭＥＣホスト９０３に接続する。第２の複数のユーザ端末９１４は、特定のアプリケーション９１７のコンテンツを受信するために第２のＭＥＣホスト９０４に接続する。動作中、第１のＭＥＣホスト９０３および第２のＭＥＣホスト９０４はそれぞれパフォーマンス基準のセットを測定し、それぞれの結果をアプリケーション・サービス・プロバイダ９０１のアプリケーション制御モジュール９０２に送信する（１００１）。パフォーマンス基準のセットには、ＭＥＣホストに接続されているユーザ端末の数、ＭＥＣホストおよびユーザ端末の間のトラフィックの量、システム全体のパフォーマンス・データ（たとえば、平均ＣＰＵ使用率および利用可能なメモリ容量）、ならびにユーザ提供データ（たとえば、ユーザ満足度評価）を含めることができるが、これらに限定されない。アプリケーション制御モジュール９０２は、セット内のパフォーマンス基準の所与の組み合わせが閾値を超えているか否かを判定する（１００２）。たとえば、アプリケーション制御モジュール９０２は、第１もしくは第２のＭＥＣホスト９０３～９０４に接続されているユーザ端末の数が閾値数を超えているか否か、または第１もしくは第２のＭＥＣホスト９０３～９０４と、それぞれに接続されたユーザ端末９１３～９１４との間のトラフィックの量が閾値容量を超えているか否か、あるいはその両方を判定する。セット内のパフォーマンス基準の所与の組み合わせが閾値を超えている場合、アプリケーション制御モジュール９０２は、少なくとも負荷分散基準に基づいて、特定のアプリケーション９１７のコンテンツの配信が第１のＭＥＣホスト９０３で集約されるべきであると判定する（１００３）。たとえば、第２のＭＥＣホスト９０４に接続されているユーザ端末の数が閾値を超えており、第１のＭＥＣホスト９０３は、閾値を超えることなく、第１および第２のＭＥＣホスト９０３～９０４の両方に接続されているユーザ端末を収容することができる。判定はまた、アプリケーション９１７によって配信されているコンテンツのタイプなどの他の要因に基づき得る。たとえば、第１のアプリケーション（アプリ１）がリアルタイムの映画コンテンツを配信し、第２のアプリケーション（アプリ２）が静止画像を配信し、第３のアプリケーション（アプリ３）が双方向のチャットまたはテキスト・メッセージをユーザ端末に配信すると仮定する。この場合、アプリ１が最も重く、データ量が最も多いので、アプリ１の１つまたは複数の機能を集約することが、非効率性を低減するのに最も効果的であろう。各ＭＥＣホストのパフォーマンス・データ（たとえば、平均ＣＰＵ使用率、利用可能なメモリ容量、接続しているユーザ端末の数）を包括的に評価し、各ＭＥＣホストでの他のアプリケーションの集約ステータスも考慮することによって、機能の集約先のＭＥＣホストが決定される。アプリケーション制御モジュール９０２は、第２のＭＥＣホスト９０４のアプリケーション・サーバ９１０に、特定のアプリケーション９１７の１つまたは複数の機能を第１のＭＥＣホスト９０３のアプリケーション・サーバ９０９に集約する命令を送信する（１００４）。セッション・データおよび履歴データが必要に応じて第１のＭＥＣホスト９０３に転送される。セッション・データおよび履歴データを転送することにより、いくつかの実施形態は、状態情報を保持するトランザクション処理アプリケーションにも適用することができる。いくつかの実施形態では、セッション・データおよび履歴データのサイズは、配信されるコンテンツのサイズと比較して小さいので、ＭＥＣホスト間の通信量への影響は小さい。

アプリケーション制御モジュール９０２からの命令に応答して、第２のＭＥＣホスト９０４の接続先変更命令モジュール９０８は、第２の複数のユーザ端末９１４のそれぞれの接続先制御モジュール９１９に、特定のアプリケーション９１７の接続先を第１のＭＥＣホスト９０３に変更する命令を送信する（１００５）。この命令は、第１のＭＥＣホスト９０３の接続先情報を指定する。いくつかの実施形態では、接続先の変更は、ユーザ端末に直接組み込まれるプログラム可能なＳＩＭカードの形態である組み込み型加入者識別モジュール（ｅＳＩＭ：ｅｍｂｅｄｄｅｄ ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ ｉｄｅｎｔｉｔｙ ｍｏｄｕｌｅ）への命令の配信によって実行される。ｅＳＩＭでは、ユーザ端末のリモートＳＩＭプログラミングが可能である。ｅＳＩＭをプログラムするための命令において、接続先には、第１のＭＥＣホスト９０３が接続されている基地局と、基地局によってサービス提供される地理的エリアとの識別情報が提供される。デュアルＳＩＭユーザ端末の場合、ユーザ端末は、特定のアプリケーション９１７のみが第１のＭＥＣホスト９０３に接続することを許可し、他のアプリケーションの接続は変更されないままであるように構成され得る。

接続先変更命令モジュール９０８からの命令に応答して、第２の複数のユーザ端末９１４のそれぞれの接続先制御モジュール９１９は、コンテンツ受信モジュール９１６に、第１のＭＥＣホスト９０３から特定のアプリケーション９１７のコンテンツを受信するように命令し、元の接続先をクライアント接続先情報ストレージ９２１に記憶する（１００６）。ここで、第２の複数のユーザ端末９１４のそれぞれの元の接続先は第２のＭＥＣホスト９０４である。接続先制御モジュール９１９からの命令に応答して、第２の複数のユーザ端末９１４のそれぞれのコンテンツ受信モジュール９１６は、特定のアプリケーション９１７のコンテンツを受信するために第１のＭＥＣホスト９０３への接続を確立する（１００７）。第１の複数のユーザ端末９１３はそれぞれ、第１のＭＥＣホスト９０３から特定のアプリケーション９１７のコンテンツを受信するように既に構成されているので、変更は必要ない。このようにして、特定のアプリケーション９１７のコンテンツの配信は単一のＭＥＣホスト９０３に集約される。集約後、第１のＭＥＣホスト９０３のコンテンツ配信モジュール９１１は、特定のアプリケーション９１７のコンテンツを、第１および第２の複数のユーザ端末９１３～９１４のそれぞれのコンテンツ受信モジュール９１５～９１６に配信する。

図１１は、本発明の一実施形態による、単一のＭＥＣホストに集約されたアプリケーション機能を分散させるための方法をより詳細に示している。図１０を参照して上記で説明したように、特定のアプリケーション９１７の機能が集約された後、第２のＭＥＣホスト９０４はパフォーマンス基準のセットを測定し続け、その結果をアプリケーション・サービス・プロバイダ９０１のアプリケーション制御モジュール９０２に送信する（１１０１）。アプリケーション制御モジュール９０２は、セット内のパフォーマンス基準の所与の組み合わせが閾値を下回っているか否か、またはコンテンツ配信が終了しているか否かを判定する（１１０２）。セット内のパフォーマンス基準の所与の組み合わせが閾値を下回っている場合、またはコンテンツ配信が終了している場合、アプリケーション制御モジュール９０２は、第１のＭＥＣホスト９０３のアプリケーション・サーバ９０９に、特定のアプリケーション９１７のユーザ端末接続を元の接続に変更する命令を送信する（１１０３）。それに応答して、第１のＭＥＣホスト９０３の接続先変更命令モジュール９０７は、第１および第２の複数のユーザ端末９１３～９１４のそれぞれの接続先制御モジュール９１８～９１９に、特定のアプリケーション９１７の接続先をそれぞれの元の接続に変更する命令を送信する（１１０４）。それに応答して、第１および第２の複数のユーザ端末９１３～９１４のそれぞれの接続先制御モジュール９１８～９１９は、それぞれのクライアント接続先情報ストレージ９２０～９２１からそれぞれの元の接続先情報を取り出し、特定のアプリケーション９１７のそれぞれの元の接続先への接続を確立する（１１０５）。第１の複数のユーザ端末９１３の場合、特定のアプリケーション９１７の元の接続は第１のＭＥＣホスト９０３であるので、接続先は変化しない。第２の複数のユーザ端末９１４の場合、特定のアプリケーション９１７の元の接続は第２のＭＥＣホスト９０４であるので、接続先は第２のＭＥＣホスト９０４に変更される。

複数のキャリアの複数のＭＥＣホストにインストールされたアプリケーション機能を単一のＭＥＣホストに集約するための実施形態を本明細書に記載している。従来、ＭＥＣホストは、アプリケーションのサービスを提供するために、キャリアごとに配備する必要がある。サービスはＭＥＣホストにより分散された方法で提供されるので、非効率になり得る。本発明の実施形態に従って、アプリケーションの１つまたは複数の機能をキャリアにまたがってアプリケーションごとに集約することにより、地理的領域を対象とするサービスをより効率的に提供することができる。この効率性は、様々な使用シナリオで実現することができる。たとえば、スタジアムなどの決められたエリア内で開催される競技スポーツ・イベントでは、高解像度ビデオの配信ソースとして機能するＭＥＣホストを、実施形態に従って競技イベントごとに集約して、重複する処理を排除し、各ＭＥＣホストおよびバックボーン回線の通信負荷を低下させることができる。他の例として、特定のキャリアの通信サービスが途絶した場合、緊急の状況で必要とされる特定のタイプのアプリケーション（たとえば、音声コミュニケーション・サービス、テキスト・コミュニケーション・サービス、またはニュース配信サービス）の機能（複数可）を他のキャリアのＭＥＣ環境内の地理的エリアの特定のＭＥＣホストに集約することができる。他の例として、輸送事故、キャンセル、または遅延に関する情報の配信をＭＥＣホストに集約して、より対象を絞って情報を配信することができる。たとえば、車両は車両タイプまたは目的地ごとにグループ化され得る。他の例として、特定のジャンルまたはタイプのコンテンツの配信を一時的に集約して、特定の地理的エリアを対象とすることができる。

図１２は本発明の実施形態によるコンピュータ・システムを示しており、その１つまたは複数がネットワークのコンピューティング・コンポーネントを実装する。コンピュータ・システム１２００は、プロセッサまたは処理ユニット１２０６と、メモリ１２０１と、メモリ１２０１を含む様々なシステム・コンポーネントをプロセッサ１２０６に結合するバス１２０９とに動作可能に結合される。バス１２０９は、メモリ・バスまたはメモリ・コントローラ、ペリフェラル・バス、アクセラレーテッド・グラフィックス・ポート、および様々なバス・アーキテクチャのいずれかを使用するプロセッサまたはローカル・バスを含む、いくつかのタイプのバス構造のいずれかの１つまたは複数を表す。メモリ１２０１は、ランダム・アクセス・メモリ（ＲＡＭ：ｒａｎｄｏｍ ａｃｃｅｓｓ ｍｅｍｏｒｙ）１２０２またはキャッシュ・メモリ１２０３などの揮発性メモリの形態のコンピュータ可読媒体、または不揮発性記憶媒体１２０４を含み得る。メモリ１２０１は、プロセッサ１２０６によって実行された場合に本発明の実施形態の機能を実行するように構成される少なくとも１つのプログラム・コード・モジュール１２０５のセットを有する少なくとも１つのプログラム製品を含み得る。コンピュータ・システム１２００はまた、Ｉ／Ｏインターフェース１２０７を介して、ディスプレイ１２１０などの１つまたは複数の外部デバイス１２１１と通信し得る。コンピュータ・システム１２００は、ネットワーク・アダプタ１２０８を介して１つまたは複数のネットワークと通信し得る。

本発明は、任意の可能な技術的詳細レベルの統合におけるシステム、方法、またはコンピュータ・プログラム製品、あるいはそれらの組み合わせであり得る。コンピュータ・プログラム製品は、本発明の態様をプロセッサに実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令をその上に有するコンピュータ可読記憶媒体（または複数の媒体）を含み得る。

コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行デバイスによる使用のために命令を保持および記憶可能な有形のデバイスとすることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、たとえば、限定はしないが、電子ストレージ・デバイス、磁気ストレージ・デバイス、光学ストレージ・デバイス、電磁ストレージ・デバイス、半導体ストレージ・デバイス、またはこれらの任意の適切な組み合わせであり得る。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例の非網羅的なリストには、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハード・ディスク、ランダム・アクセス・メモリ（ＲＡＭ）、読み取り専用メモリ（ＲＯＭ：ｒｅａｄ－ｏｎｌｙ ｍｅｍｏｒｙ）、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ（ＥＰＲＯＭ：ｅｒａｓａｂｌｅ ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ｒｅａｄ－ｏｎｌｙ ｍｅｍｏｒｙまたはフラッシュ・メモリ）、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ（ＳＲＡＭ：ｓｔａｔｉｃ ｒａｎｄｏｍ ａｃｃｅｓｓ ｍｅｍｏｒｙ）、ポータブル・コンパクト・ディスク読み取り専用メモリ（ＣＤ－ＲＯＭ：ｃｏｍｐａｃｔ ｄｉｓｃ ｒｅａｄ－ｏｎｌｙ ｍｅｍｏｒｙ）、デジタル・バーサタイル・ディスク（ＤＶＤ：ｄｉｇｉｔａｌ ｖｅｒｓａｔｉｌｅ ｄｉｓｋ）、メモリー・スティック（Ｒ）、フレキシブル・ディスク、命令が記録されたパンチ・カードまたは溝の隆起構造などの機械的にコード化されたデバイス、およびこれらの任意の適切な組み合わせが含まれる。コンピュータ可読記憶媒体は、本明細書で使用する場合、たとえば、電波または他の自由に伝搬する電磁波、導波管もしくは他の伝送媒体を伝搬する電磁波（たとえば、光ファイバ・ケーブルを通過する光パルス）、または有線で伝送される電気信号などの一過性の信号自体であると解釈されるべきではない。

本明細書に記載のコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体からそれぞれのコンピューティング／処理デバイスに、あるいは、たとえば、インターネット、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク、もしくは無線ネットワーク、またはそれらの組み合わせなどのネットワークを介して外部コンピュータまたは外部ストレージ・デバイスにダウンロードすることができる。ネットワークは、銅線伝送ケーブル、光伝送ファイバ、無線伝送、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイ・コンピュータ、またはエッジ・サーバ、あるいはそれらの組み合わせを含み得る。各コンピューティング／処理デバイスのネットワーク・アダプタ・カードまたはネットワーク・インターフェースは、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、コンピュータ可読プログラム命令を転送して、それぞれのコンピューティング／処理デバイス内のコンピュータ可読記憶媒体に記憶する。

本発明の動作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ（ＩＳＡ：ｉｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎ－ｓｅｔ－ａｒｃｈｉｔｅｃｔｕｒｅ）命令、機械命令、機械依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、集積回路の構成データ、あるいは、Ｓｍａｌｌｔａｌｋ（Ｒ）、Ｃ＋＋などのオブジェクト指向プログラミング言語、および「Ｃ」プログラミング言語または類似のプログラミング言語などの手続き型プログラミング言語を含む、１つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれたソース・コードまたはオブジェクト・コードであり得る。コンピュータ可読プログラム命令は、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアロン・ソフトウェア・パッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上かつ部分的にリモート・コンピュータ上で、あるいは完全にリモート・コンピュータまたはサーバ上で実行され得る。後者のシナリオでは、リモート・コンピュータは、ローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ：ｌｏｃａｌ ａｒｅａ ｎｅｔｗｏｒｋ）またはワイド・エリア・ネットワーク（ＷＡＮ：ｗｉｄｅ ａｒｅａ ｎｅｔｗｏｒｋ）を含む任意のタイプのネットワークを介してユーザのコンピュータに接続され得、または（たとえば、インターネット・サービス・プロバイダを使用してインターネットを介して）外部コンピュータへの接続がなされ得る。いくつかの実施形態では、たとえば、プログラマブル論理回路、フィールドプログラマブル・ゲート・アレイ（ＦＰＧＡ：ｆｉｅｌｄ－ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ｇａｔｅ ａｒｒａｙ）、またはプログラマブル・ロジック・アレイ（ＰＬＡ：ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ｌｏｇｉｃ ａｒｒａｙ）を含む電子回路は、本発明の態様を実行するために、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用してコンピュータ可読プログラム命令を実行することによって、電子回路を個人向けにし得る。

本発明の態様は、本発明の実施形態による方法、装置（システム）、およびコンピュータ・プログラム製品のフローチャート図またはブロック図あるいはその両方を参照して本明細書で説明している。フローチャート図またはブロック図あるいはその両方の各ブロック、およびフローチャート図またはブロック図あるいはその両方におけるブロックの組み合わせが、コンピュータ可読プログラム命令によって実装できることは理解されよう。

これらのコンピュータ可読プログラム命令を、コンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサに提供して、それらの命令がコンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサを介して実行された場合に、フローチャートまたはブロック図あるいはその両方の１つまたは複数のブロックにおいて指定された機能／行為を実装するための手段が生成されるようなマシンを生成し得る。また、これらのコンピュータ可読プログラム命令を、コンピュータ、プログラム可能データ処理装置、または他のデバイス、あるいはそれらの組み合わせに特定の方法で機能するように指示することが可能なコンピュータ可読記憶媒体に記憶して、命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体が、フローチャートまたはブロック図あるいはその両方の１つまたは複数のブロックにおいて指定された機能／行為の態様を実装する命令を含む製造品を構成するようにし得る。

また、コンピュータ可読プログラム命令をコンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、または他のデバイスにロードして、コンピュータ、他のプログラム可能装置、または他のデバイス上で一連の動作ステップを実行させることによって、それらの命令がコンピュータ、他のプログラム可能装置、または他のデバイス上で実行された場合に、フローチャートまたはブロック図あるいはその両方の１つまたは複数のブロックにおいて指定された機能／行為が実装されるようなコンピュータ実装処理を生成し得る。

図中のフローチャートおよびブロック図は、本発明の様々な実施形態によるシステム、方法、およびコンピュータ・プログラム製品の可能な実装形態のアーキテクチャ、機能、および動作を示している。これに関して、フローチャートまたはブロック図の各ブロックは、指定された論理的機能（複数可）を実装するための１つまたは複数の実行可能命令を含むモジュール、セグメント、または命令の一部を表し得る。いくつかの代替的実装形態では、ブロックに記載した機能は、図示した順序以外で行われ得る。たとえば、関与する機能に応じて、連続して示した２つのブロックは、実際には、１つのステップとして実現され得、同時に、実質的に同時に、部分的にまたは完全に時間的に重なるように実行され得、またはそれらのブロックは、場合により逆の順序で実行され得る。ブロック図またはフローチャート図あるいはその両方の各ブロック、およびブロック図またはフローチャート図あるいはその両方におけるブロックの組み合わせは、指定された機能もしくは行為を実行するか、または専用ハードウェアおよびコンピュータ命令の組み合わせを実行する専用のハードウェアベースのシステムによって実装できることにも気付くであろう。

本発明の様々な実施形態の説明は例示の目的で提示しているが、網羅的であることも、開示した実施形態に限定されることも意図したものではない。記載した実施形態の範囲および思想から逸脱することなく、多くの修正および変形が当業者には明らかであろう。本明細書で使用する用語は、実施形態の原理、実際の応用、もしくは市場で見られる技術に対する技術的改善を最もよく説明するために、または当業者が本明細書に開示した実施形態を理解できるようにするために選んでいる。

Claims (24)

1. 複数のキャリアにわたるマルチアクセス・エッジ・コンピューティング（ＭＥＣ）ホスト上でアプリケーション機能を集約するための方法であって、
   特定のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション・サービス・プロバイダ・システムによって、第１のＭＥＣホストおよび第２のＭＥＣホストからパフォーマンス・データを受信することであって、前記第１のＭＥＣホストは、第１のキャリアのネットワーク上に配備され、かつ第１の複数のユーザ端末に結合され、前記第２のＭＥＣホストは、第２のキャリアのネットワーク上に配備され、かつ第２の複数のユーザ端末に結合され、前記特定のアプリケーションは前記第１のＭＥＣホストおよび前記第２のＭＥＣホストにインストールされる、前記受信することと、
   前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムによって、前記第２のＭＥＣホストからの前記パフォーマンス・データが閾値を超えているか否かを判定することと、
   前記第２のＭＥＣホストからの前記パフォーマンス・データが前記閾値を超えていると判定したことに応答して、前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムによって、前記第２のＭＥＣホストに、前記特定のアプリケーションの１つまたは複数の機能を前記第１のＭＥＣホストに集約する命令を送信することと、
   を含む、方法。
2. 前記第２のＭＥＣホストからの前記パフォーマンス・データが前記閾値を超えていると判定したことに応答して、前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムはさらに、
   少なくとも負荷分散基準に基づいて、前記特定のアプリケーションのコンテンツの配信が前記第１のＭＥＣホストで集約されるべきであると判定し、
   前記第２のＭＥＣホストのアプリケーション・サーバに、前記特定のアプリケーションの前記１つまたは複数の機能を前記第１のＭＥＣホストのアプリケーション・サーバに集約する命令を送信する、
   請求項１に記載の方法。
3. 前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムから前記命令を受信したことに応答して、前記第２のＭＥＣホストによって、前記第２の複数のユーザ端末のそれぞれに、前記特定のアプリケーションの接続を前記第１のＭＥＣホストに変更する第２の命令を送信すること
   をさらに含む、請求項１に記載の方法。
4. 前記第２の複数のユーザ端末のそれぞれに前記第２の命令を前記送信することは、
   前記第２のＭＥＣホストの接続先変更命令モジュールによって、前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムから前記命令を受信することと、
   前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムから前記命令を受信したことに応答して、前記第２のＭＥＣホストの接続先変更命令モジュールによって、前記第２の複数のユーザ端末のそれぞれの接続先制御モジュールに、前記特定のアプリケーションの接続先を前記第１のＭＥＣホストに変更する前記第２の命令を送信することと、
   を含む、請求項３に記載の方法。
5. 前記第１の複数のユーザ端末のそれぞれおよび前記第２の複数のユーザ端末のそれぞれによって、前記特定のアプリケーションのコンテンツを受信するために前記第１のＭＥＣホストへの前記接続を確立すること
   をさらに含む、請求項３に記載の方法。
6. 前記第１のＭＥＣホストへの前記接続を確立する際に、前記第２の複数のユーザ端末のそれぞれは、
   前記第２のＭＥＣホストから前記第２の命令を受信したことに応答して、接続先制御モジュールによって、コンテンツ受信モジュールに、前記第１のＭＥＣホストから前記特定のアプリケーションのコンテンツを受信するように命令し、
   前記接続先制御モジュールによって、前記特定のアプリケーションの元の接続先を記憶し、
   前記コンテンツ受信モジュールによって、前記特定のアプリケーションの前記コンテンツを受信するために前記第１のＭＥＣホストへの前記接続を確立する、
   請求項５に記載の方法。
7. 前記特定のアプリケーションの前記１つまたは複数の機能を前記第１のＭＥＣホストに集約した後、前記方法は、
   前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムによって、前記第１のＭＥＣホストおよび前記第２のＭＥＣホストから、前記第１の複数のユーザ端末および前記第２の複数のユーザ端末へのコンテンツの配信に関連するさらなるパフォーマンス・データを受信することと、
   前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムによって、前記第２のＭＥＣホストからの前記さらなるパフォーマンス・データが前記閾値を下回っているか否かを判定することと、
   前記第２のＭＥＣホストからの前記さらなるパフォーマンス・データが前記閾値を下回っていると判定したことに応答して、前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムによって、前記第１のＭＥＣホストに、前記特定のアプリケーションのユーザ端末接続を元の接続に変更する第２の命令を送信することと、
   をさらに含む、請求項１に記載の方法。
8. 前記第２のＭＥＣホストからの前記さらなるパフォーマンス・データが前記閾値を下回っているか否かを前記判定することは、
   前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムによって、前記第２のＭＥＣホストから受信されたパフォーマンス基準のセット内の所与の値の組み合わせが前記閾値を下回っているか否か、または前記特定のアプリケーションのコンテンツ配信が終了しているか否かを判定すること
   を含む、請求項７に記載の方法。
9. 前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムから前記第２の命令を受信したことに応答して、前記第１のＭＥＣホストによって、前記第１の複数のユーザ端末のそれぞれおよび前記第２の複数のユーザ端末のそれぞれに、前記特定のアプリケーションの前記接続を前記元の接続に変更する第２の命令を送信すること
   をさらに含む、請求項７に記載の方法。
10. 前記特定のアプリケーションの前記接続を前記元の接続に変更する前記第２の命令を前記送信することは、
    前記第１のＭＥＣホストの接続先変更命令モジュールによって、前記第１および第２の複数のユーザ端末のそれぞれの接続先制御モジュールに、前記特定のアプリケーションの接続先を前記元の接続に変更する第３の命令を送信すること
    を含む、請求項９に記載の方法。
11. 前記第１および第２の複数のユーザ端末のそれぞれによって、前記特定のアプリケーションの前記コンテンツを受信するために元のＭＥＣホストとの前記接続を確立すること
    をさらに含む、請求項９に記載の方法。
12. 前記元のＭＥＣホストとの前記接続を前記確立することは、
    前記第３の命令を受信したことに応答して、前記第２の複数のユーザ端末のそれぞれの接続先制御モジュールによって、前記第２のＭＥＣホストの接続先情報を取り出すことと、
    前記第１および第２の複数のユーザ端末のそれぞれによって、前記特定のアプリケーションの前記コンテンツを受信するために前記第２のＭＥＣホストへの接続を確立することと、
    を含む、請求項１１に記載の方法。
13. 複数のキャリアにわたるマルチアクセス・エッジ・コンピューティング（ＭＥＣ）ホスト上でアプリケーション機能を集約するためのコンピュータ・プログラム製品であって、前記コンピュータ・プログラム製品はプログラム命令を具現化するコンピュータ可読記憶媒体を含み、前記プログラム命令は１つまたは複数のプロセッサによって実行可能であり、前記１つまたは複数のプロセッサに、
    特定のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション・サービス・プロバイダ・システムによって、第１のＭＥＣホストおよび第２のＭＥＣホストからパフォーマンス・データを受信することであって、前記第１のＭＥＣホストは、第１のキャリアのネットワーク上に配備され、かつ第１の複数のユーザ端末に結合され、前記第２のＭＥＣホストは、第２のキャリアのネットワーク上に配備され、かつ第２の複数のユーザ端末に結合され、前記特定のアプリケーションは前記第１のＭＥＣホストおよび前記第２のＭＥＣホストにインストールされる、前記受信することと、
    前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムによって、前記第２のＭＥＣホストからの前記パフォーマンス・データが閾値を超えているか否かを判定することと、
    前記第２のＭＥＣホストからの前記パフォーマンス・データが前記閾値を超えていると判定したことに応答して、前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムによって、前記第２のＭＥＣホストに、前記特定のアプリケーションの１つまたは複数の機能を前記第１のＭＥＣホストに集約する命令を送信することと、
    を行わせる、コンピュータ・プログラム製品。
14. 前記１つまたは複数のプロセッサは、
    前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムから前記命令を受信したことに応答して、前記第２のＭＥＣホストによって、前記第２の複数のユーザ端末のそれぞれに、前記特定のアプリケーションの接続を前記第１のＭＥＣホストに変更する第２の命令を送信すること
    をさらに行わせられる、請求項１３に記載のコンピュータ・プログラム製品。
15. 前記特定のアプリケーションの前記１つまたは複数の機能を前記第１のＭＥＣホストに集約した後、前記１つまたは複数のプロセッサは、
    前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムによって、前記第１のＭＥＣホストおよび前記第２のＭＥＣホストから、前記第１の複数のユーザ端末および前記第２の複数のユーザ端末へのコンテンツの配信に関連するさらなるパフォーマンス・データを受信することと、
    前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムによって、前記第２のＭＥＣホストからの前記さらなるパフォーマンス・データが前記閾値を下回っているか否かを判定することと、
    前記第２のＭＥＣホストからの前記さらなるパフォーマンス・データが前記閾値を下回っていると判定したことに応答して、前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムによって、前記第１のＭＥＣホストに、前記特定のアプリケーションのユーザ端末接続を元の接続に変更する第２の命令を送信することと、
    をさらに行わせられる、請求項１３に記載のコンピュータ・プログラム製品。
16. 前記１つまたは複数のプロセッサは、
    前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムから前記第２の命令を受信したことに応答して、前記第１のＭＥＣホストによって、前記第１の複数のユーザ端末のそれぞれおよび前記第２の複数のユーザ端末のそれぞれに、前記特定のアプリケーションの前記接続を前記元の接続に変更する第３の命令を送信すること
    をさらに行わせられる、請求項１５に記載のコンピュータ・プログラム製品。
17. 第１のキャリアのネットワーク上に配備され、かつ第１の複数のユーザ端末に結合された第１のＭＥＣホストと、
    第２のキャリアのネットワーク上に配備され、かつ第２の複数のユーザ端末に結合された第２のＭＥＣホストと、
    前記第１のキャリアの前記ネットワークおよび前記第２のキャリアの前記ネットワークに結合されたアプリケーション・サービス・プロバイダ・システムと、
    を備え、前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムに関連付けられた特定のアプリケーションは、前記第１のＭＥＣホストおよび前記第２のＭＥＣホストにインストールされ、前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムは、
    前記第１のＭＥＣホストおよび前記第２のＭＥＣホストからパフォーマンス・データを受信し、
    前記第２のＭＥＣホストからの前記パフォーマンス・データが閾値を超えているか否かを判定し、
    前記第２のＭＥＣホストからの前記パフォーマンス・データが前記閾値を超えていると判定したことに応答して、前記第２のＭＥＣホストに、前記特定のアプリケーションの１つまたは複数の機能を前記第１のＭＥＣホストに集約する第１の命令を送信し、
    前記第１の命令を受信したことに応答して、前記第２のＭＥＣホストは、前記第２の複数のユーザ端末のそれぞれに、前記特定のアプリケーションの接続を前記第１のＭＥＣホストに変更する第２の命令を送信する、
    システム。
18. 前記特定のアプリケーションの前記１つまたは複数の機能を前記第１のＭＥＣホストに集約した後、
    前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムは、
    前記第１のＭＥＣホストおよび前記第２のＭＥＣホストから、前記第１の複数のユーザ端末および前記第２の複数のユーザ端末へのコンテンツの配信に関連するさらなるパフォーマンス・データを受信し、
    前記第２のＭＥＣホストからの前記さらなるパフォーマンス・データが前記閾値を下回っているか否かを判定し、
    前記第２のＭＥＣホストからの前記さらなるパフォーマンス・データが前記閾値を下回っていると判定したことに応答して、前記第１のＭＥＣホストに、前記特定のアプリケーションのユーザ端末接続を元の接続に変更する第３の命令を送信し、
    前記第３の命令を受信したことに応答して、前記第１のＭＥＣホストは、前記第１の複数のユーザ端末のそれぞれおよび前記第２の複数のユーザ端末のそれぞれに、前記特定のアプリケーションの前記接続を前記元の接続に変更する第４の命令を送信する、
    請求項１７に記載のシステム。
19. 複数のキャリアにわたるマルチアクセス・エッジ・コンピューティング（ＭＥＣ）ホスト上でアプリケーション機能を集約するための方法であって、
    特定のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション・サービス・プロバイダ・システムによって、第１のＭＥＣホストおよび第２のＭＥＣホストからパフォーマンス基準のセットの値を受信することであって、前記第１のＭＥＣホストは、第１のキャリアのネットワーク上に配備され、かつ第１の複数のユーザ端末に結合され、前記第２のＭＥＣホストは、第２のキャリアのネットワーク上に配備され、かつ第２の複数のユーザ端末に結合され、前記特定のアプリケーションは、前記第１のＭＥＣホストおよび前記第２のＭＥＣホストにインストールされる、前記受信することと、
    前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムによって、前記第２のＭＥＣホストからの前記セット内の前記パフォーマンス基準の所与の組み合わせが閾値を超えているか否かを判定することと、
    前記第２のＭＥＣホストからの前記セット内の前記パフォーマンス基準の前記所与の組み合わせが前記閾値を超えていると判定したことに応答して、前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムによって、少なくとも負荷分散基準に基づいて、前記特定のアプリケーションのコンテンツの配信が前記第１のＭＥＣホストで集約されるべきであると判定することと、
    前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムによって、前記第２のＭＥＣホストのアプリケーション・サーバに、前記特定のアプリケーションの前記１つまたは複数の機能を前記第１のＭＥＣホストのアプリケーション・サーバに集約する命令を送信することと、
    を含む、方法。
20. 前記第２のＭＥＣホストの接続先変更命令モジュールによって、前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムから前記命令を受信することと、
    前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムから前記命令を受信したことに応答して、前記第２のＭＥＣホストの接続先変更命令モジュールにより、前記第２の複数のユーザ端末のそれぞれの接続先制御モジュールに、前記特定のアプリケーションの接続先を前記第１のＭＥＣホストに変更する第２の命令を送信することと、
    をさらに含む、請求項１９に記載の方法。
21. 前記第２の複数のユーザ端末のそれぞれの前記接続先制御モジュールによって、前記特定のアプリケーションの前記接続先を前記第１のＭＥＣホストに変更する前記第２の命令を受信することと、
    前記第２の命令を受信したことに応答して、前記第２の複数のユーザ端末のそれぞれのコンテンツ受信モジュールに、前記第１のＭＥＣホストから前記特定のアプリケーションのコンテンツを受信するように命令し、元の接続先を記憶することと、
    をさらに含む、請求項２０に記載の方法。
22. アプリケーションの集約された機能を複数のキャリアにわたるマルチアクセス・エッジ・コンピューティング（ＭＥＣ）ホストに分散させる方法であって、
    特定のアプリケーションの１つまたは複数の機能を第１のＭＥＣホストに集約することであって、前記第１のＭＥＣホストは、第１のキャリアのネットワーク上に配備され、かつ前記第１のキャリアに加入している第１の複数のユーザ端末に結合され、前記第１のＭＥＣホストは、第２のキャリアに加入している第２の複数のユーザ端末にさらに結合され、前記第２の複数のユーザ端末は、前記第２のキャリアのネットワーク上に配備された第２のＭＥＣホストにさらに結合される、前記集約することと、
    前記特定のアプリケーションの前記１つまたは複数の機能を前記第１のＭＥＣホストに集約した後、前記特定のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション・サービス・プロバイダ・システムによって、前記第１のＭＥＣホストおよび前記第２のＭＥＣホストから、前記第１の複数のユーザ端末および前記第２の複数のユーザ端末へのコンテンツの配信に関連するパフォーマンス基準のセットの値を受信することと、
    前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムによって、前記第２のＭＥＣホストから受信された前記パフォーマンス基準のセット内の所与の値の組み合わせが閾値を下回っているか否か、または前記特定のアプリケーションのコンテンツ配信が終了しているか否かを判定することと、
    前記第２のＭＥＣホストからの前記パフォーマンス基準のセット内の前記所与の値の組み合わせが前記閾値を下回っていると判定したこと、または前記特定のアプリケーションの前記コンテンツ配信が終了していると判定したことに応答して、前記アプリケーション・サービス・プロバイダ・システムによって、前記第１のＭＥＣホストのアプリケーション・サーバに、前記特定のアプリケーションのユーザ端末接続を元の接続に変更する命令を送信することと、
    を含む、方法。
23. 前記命令に応答して、前記第１のＭＥＣホストの接続先変更命令モジュールによって、前記第１および第２の複数のユーザ端末のそれぞれの接続先制御モジュールに、前記特定のアプリケーションの接続先を前記元の接続に変更する第２の命令を送信すること
    をさらに含む、請求項２２に記載の方法。
24. 前記第２の命令に応答して、前記第２の複数のユーザ端末のそれぞれの前記接続先制御モジュールによって、前記第２のＭＥＣホストの接続先情報を取り出すことと、
    前記第２の複数のユーザ端末のそれぞれによって、前記特定のアプリケーションの前記コンテンツを受信するために前記第２のＭＥＣホストへの前記接続を確立することと、
    をさらに含む、請求項２３に記載の方法。

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