JP5657897B2 - 範囲指定メール送受信システム、サーバ、範囲指定メール送受信方法およびプログラム - Google Patents
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Description
換言すれば、特許文献1に記載された電子メール通信システムでは、発信者が手入力又はGPS(Global Positioning System)を使用して位置情報をサーバに予め登録し、以降その場所(範囲)を宛先としたメールを受信可能している。
また、移動体通信システムとして、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式の携帯電話システムを用いて説明する。尚、コアネットワークに属する交換機やゲートウェイ等の通信処理については、説明を省略する。また、同報配信メッセージであるCBSメッセージを移動体通信ネットワーク(SGSNやRNC等)に送信させる処理も説明を省略する。
図1に示される所定エリアに範囲指定メールを送信する携帯端末(送信端末)10は、送信先となる範囲(斜線エリア)を指定すると共に、範囲指定メールであることを識別可能な電子メールを作成して送信する範囲指定メール送信部を有する。範囲指定メール送信部は、一般的な携帯電話にメーラーとして実装され、予め定められたフォーマットに沿って範囲指定メールを作成し、移動体通信ネットワークの基地局40を介してメールサーバ30に範囲指定メールを送信する。
携帯端末20は、CBSメッセージの受信に伴い、以下の手順により、範囲指定メールを受信するか否かの判断を行なう。
(1)携帯端末20のユーザのパーソナル情報や各種条件が、CBSメッセージで通知された属性情報の条件に合致するか否かを判別処理する。条件に一致しなければ、範囲指定メールを受け取らない処理を行う。
(2)(1)の条件の次に、携帯端末20は、GPS等の測位手段を用いて、通信を伴わない測位を実施し、その結果とCBSメッセージに含まれる範囲情報とを比較することで、指定された場所の近傍にいる否かを判別処理する。これは、大まかに現在位置と指定された範囲が一致しているかを確認する処理である。条件に一致しなければ、範囲指定メールを受け取らない処理を行う。なお、日本のGPSを用いる移動体通信システムの測位では、携帯端末がネットワークから位置測位のために通信を介してアシスト情報を取得し、これを元により正確な位置を特定する方法(UE Based測位)が行なわれている。しかし、ここでは省電力と無線リソースの削減目的から、ネットワークとの通信は行なわず、携帯端末単独で現在位置を測位する方法(StandAlone測位)を用いる。GPS信号のみを使用した単独の測位では、通常誤差が大きいため、ここではCBSで指定されたエリア+事前に設定した一定誤差(例えば±50m)に含まれたエリアに居れば、条件を満たしたと判断する。
(3)(2)の条件の次に、携帯端末20は、ネットワークと通信を行って位置測位のためのアシスト情報を入手し、GPS信号とアシスト信号に基づき正確な現在位置を測位する。測位された位置情報とCBSメッセージに含まれる範囲情報とを再度比較し、条件に合致しているか否かを判別処理する。条件に一致しなければ、携帯端末20は、範囲指定メールを受け取らない処理を行う。
(4)(3)の条件の次に、携帯端末20は、移動体通信ネットワークを介してメールサーバ30と接続し、範囲指定メールをダウンロードする。その後、携帯端末20の使用者に範囲指定メールを受信したことを通知する。なお、上記条件に一致しなかった場合には、メール受信動作は行わず、携帯端末20の使用者には何も通知しない。
尚、測位手段は、どのような方式を用いてもよい。また、測位手段が十分な精度であれば、通信を伴わない測位である(2)のみでもよい。例えば、指定範囲が広く誤差範囲が小さい場合や、精度の良い測位手段を用いる場合である。他方、上記の様に、ネットワークとの通信を用いない測位とネットワークとの通信を用いる測位とを組み合わせて用いることによって、無線リソースの低減を図れる。尚、測位手段の一例は、3GPP TS25.305に記載してある。
図3は、範囲指定メールの送受信システムにおける携帯端末の概略的な構成図である。
携帯端末は、アンテナを含む無線部100、携帯端末の演算処理や制御を司る制御部200、測位手段としてのGPS測位部300、タッチパットやテンキーなどの本体操作部400、LCDなどで構成される本体表示部500、RAM、ROM等で構成される本体記憶部600を有する。
範囲指定メール作成部は、範囲指定メールの送信時に、範囲等の入力を受け、所定のフォーマット形式に調える。
指定範囲一致検出部は、範囲指定メールの到達を示す同報配信メッセージの受信に伴い、測位手段を用いて現在位置を測位すると共に、測位した位置情報と同報配信メッセージに含まれる指定された範囲情報とを比較する。
範囲指定メール取得部は、範囲が一致した場合に、メールサーバから範囲指定メールの受信動作を実行する。
以下に手順を示す。なお、特に分岐や判定条件もないため、本手順のフローチャートは省略する。
1. 発信者は、携帯端末の操作部400を操作して、表示部500に表示された地図等を参照しながら、範囲指定メールを送信したい場所(指定範囲)を入力する。例えば、図2の「メール送信希望場所」を2点で指定する。場所は、地図上の1点を指定しても良いし、図2のように範囲で指定しても良い。また、店名や住所などで指定しても良い。
2.制御部200は、範囲指定メール作成部として動作し、入力された地図上の座標または店名、住所などを、緯度経度に変換する。変換は、携帯端末内の情報を用いても良い。また、ネットワークへ問い合わせすることで実施してもよいし、ネットワーク側で変換してもよい。
例:
1点の場合:北緯34度59分06秒、東経137度00分20秒(指定点周囲所定範囲を送信先となる範囲として指定する)
範囲の場合:北緯34度59分06秒、東経137度00分20秒〜北緯34度59分10秒、東経137度00分30秒(範囲の対角の座標を送信先となる範囲として指定する)
店名の場合:指定された店の名称とユニーク番号を通知(指定された店の敷地を送信先となる範囲として指定する)尚、敷地の指定は、ネットワーク上に予め登録されている複数座標による多角形で表現された範囲を引用する。
3.発信者は、操作部400を操作して、範囲指定メールを送信したい相手のパーソナル情報(年齢、性別、職業等々)を入力する。
4.発信者は、操作部400を操作してメールの本文を入力する。
5.発信者は、通常の電子メールと同様に操作部400を操作して範囲指定メールを送信する操作を行う。
6.制御部200は、範囲指定メール作成部として動作後、該電子メールが特定の位置を宛先とした範囲指定メールであることを示すために、事前にシステム間で定められたメールアドレス(例:AreaMail@aaa.bb)をメールの宛先部分に設定し、無線部100から移動体通信ネットワークのメールサーバ30へ該電子メールを送信する。範囲指定メールのフォーマットは、例えば、上記2で得られた緯度経度および、上記3で得られたその他条件をメール本文に含めたフォーマットが考えられる(図4(a)参照)。なお、範囲指定メールのフォーマットを限定するものではない。別の例では、アドレスのローカル部に所定のルールに従って範囲等を記載するようにしてもよい。また、別の例では、メール本文にタグ等を用いて所定のルールに従って範囲等を記載するようにしてもよい。
メールサーバ30は、既存のメールサーバと同様な構成とする。即ち、制御部、ROM、RAM、入出力部、ネットワークインタフェース、補助記憶装置等を有し、メールサーバ用プログラムに基づき動作する。補助記憶装置には、オペレーティングシステム、メールサーバプログラムを始め、制御部を各種手段として機能させる様々なプログラムやデータが格納され、必要に応じて使用される。
メールサーバ用プログラムは、制御部を、範囲指定メール識別部、送信エリア特定部、範囲指定メール通知送信部および範囲指定メール保持部として、動作させる。
範囲指定メール識別部は、受信した電子メールの中から、所定エリアに対して送信を希望して送信された範囲指定メールを抽出して識別する。
送信エリア特定部は、識別した範囲指定メールの示す所定エリアをカバーする基地局又は基地局群を検出する。
範囲指定メール通知送信部は、移動体通信ネットワークに、検出した基地局又は基地局群から、メールIDを付した指定された範囲を示す範囲情報を含む範囲指定メールの到達を示すCBSメッセージを送信させる通知を送信する。 尚、範囲指定メール通知送信部から送信される範囲指定メールは、予め定められたフォーマットとして、AreaMail@aaa.bbのメールアドレスで送信され、メールのヘッダー部分に、メールID、送信先場所(指定範囲)、その他条件、を記載するものとする(図4(b)参照)。当該フォーマットは、送信端末から送信されてきた範囲指定メールがアドレス変換され、メールID等の付加情報を追加される。
範囲指定メール保持部は、メールIDを付した範囲指定メールを、受信端末からの取得要求に応じられるように保持する。また、範囲指定メールへの返信に対応し、範囲指定メールの送信元端末の電子メールアドレスを当該メールIDに対応させて記憶する。
図5のフローチャートを用いてメールサーバ30を含む移動体通信ネットワークの動作を説明する。なお、説明の番号はフローチャート上の番号を表す。
1.メールサーバ30の制御部は、範囲指定メール識別部を用いて、電子メールの受信毎に、アドレスが予め定められた範囲指定メールのフォーマットであるかを識別し、範囲指定メールを抽出する。一例では、送信端末から宛先部分がAreaMail@aaa.bbとなっている電子メールが送信された場合、メールサーバ30の制御部は、該電子メールのアドレスを識別して、範囲指定メールであると認識する。宛先部分がAreaMail@aaa.bb以外である場合は、通常の電子メールとして処理する。
2.範囲指定メールであった場合、メールサーバ30の制御部は、送信エリア特定部を用いて、メールに含まれているメールを送信したい緯度経度情報を抽出し、その場所をカバーする基地局(群)を割り出す。当該処理は、例えば基地局毎にカバーするエリア(緯度経度)をテーブル情報(図6参照)として予め保持し、指定された範囲を基地局毎のカバー範囲から検索することで行う。なお、メールの宛先となっている場所情報をカバーする基地局は1つとは限らず複数存在しても良い。
例:メールを送信したい緯度経度情報(宛先)が「北緯34度50分07秒、東経137度02分55秒」の場合、基地局番号は、テーブル情報(図6)を参照して3を抽出する。
3.メールサーバ30の制御部は、受信した範囲指定メールから、場所情報(緯度経度)およびパーソナル情報(年齢、性別など)などを抽出し、範囲情報と属性情報としてCBSメッセージの本文に格納する。当該処理は、CBCの処理動作と同様に行えばよい。
4.作成した範囲指定メールを一意に特定できるメールIDを割り当てて、そのメールIDもCBSメッセージ本文に設定する。なお、メールサーバ30は、割り当てたメールIDとメールの送信元のメールアドレスを対応させて記憶しておく。本メールIDはメールを受信したユーザが、メールに返信する際に使用する。
5.メールサーバ30は、範囲指定メール送信部から、移動体通信ネットワークにCBSメッセージを送信させる指示通知を送信する。当該指示通知を受けた移動体通信ネットワークは、上記2の処理で求めた基地局から、上記3および4の処理で設定したCBSメッセージを送信する。上記2で求めた基地局が複数あった場合も同様に、複数の基地局からCBSメッセージを送信する。
図7のフローチャートを用いて受信側携帯端末の動作を説明する。なお、説明の番号はフローチャート上の番号を表す。
1.携帯端末の制御部200は、待ち受け状態から、無線部100を介してCBSメッセージを受信する。当該動作は既存の携帯端末と同様の動作である。尚、上記CBSメッセージは、移動体通信システムから、範囲指定メールの範囲を含む全ての基地局から送信されたCBSメッセージである。
2.制御部200は、受信したCBSメッセージの本文から、該CBSメッセージが範囲指定メールの送信通知であるか判別処理する。例えば、CBSの本文に前記「ネットワーク側の動作」の処理3で設定した、範囲情報や属性情報が含まれているかどうかで判断しても良い。また、事前に範囲指定メールシステムとして範囲指定メールの到達を示すCBSメッセージを、特別なCBSメッセージのIDを定義して、該メッセージIDを付与されたCBSメッセージを受信したかどうかで判断しても良い。判断の結果、範囲指定メールと異なるCBSメッセージ(緊急地震速報など)であれば、通常のCBS受信動作を行なう。本発明のCBSメッセージと判断した場合には、手順3へ進む。
3.制御部200は、受信したCBSメッセージに含まれている、属性情報と、事前に本体記憶部600に記憶されている携帯端末の保持する使用者の情報とを比較し、条件に一致するか判別処理する。
4.3の条件に一致した場合は、続けて携帯端末の制御部200は、GPS部300を用いて携帯端末の現在位置(緯度経度)を測定する。この場合、ネットワークからの測位のためのアシスト情報は利用せずGPS信号単独で測位を行なう(StandAlone測位)。
5.携帯端末の制御部200は、4で求めた現在位置(緯度経度)と、受信したCBSメッセージに含まれている緯度経度情報を比較し、現在位置が範囲指定メールの宛先に指定されている位置(範囲情報内)に該当するか判別処理する。その際、4で求めた現在位置には誤差が含まれるため、例えば、メールの宛先となっている緯度経度から、現在位置が±50m程度離れていても、該当したと判断する。
6.5の条件に一致した場合、携帯電話の制御部200は、無線部100を使用して通信ネットワークと通信して測位のためのアシスト情報を取得し、GPS部300からのGPS信号とアシスト情報とを用いて正確な端末の現在位置(緯度経度)を測定する(UE Based測位)。
7.携帯電話の制御部200は、6で求めた現在位置(緯度経度)と、受信したCBSメッセージに含まれているメールを送信したい緯度経度情報を比較し、現在位置がメールの宛先として指定されている範囲に該当するか判別処理する。
8.7の条件に一致した場合、携帯端末の制御部200は移動体通信ネットワーク(メールサーバ)と通信し、宛先がAreaMail@aaa.bbでなおかつメールIDが受信したCBSメッセージに含まれる範囲指定メールを受信する(「ネットワーク側の動作」の手順4参照)。
9.制御部200は範囲指定メールを受信したことをユーザに通知する。本動作は、通常のメール受信動作と同様である。例えば、携帯端末の本体記憶部600にメールを保存後、着信音やバイブレータを鳴らすと共に、表示部500に受信したメールの情報を表示する。
10.上記3、5、7において条件に一致しなかった場合、携帯端末の制御部200は本メールを受信する動作を行なわない。尚、使用者に対してCBSメッセージを受信したことも通知しない。
1.メールの受信者が受信したメールに返信する際、携帯端末は、宛先や件名を所定のルール(例えばAreaMail@aaa.bb,タイトル[re:メールID]など)に設定し、受信したメールのメールIDを記載し、返信メールを送信する(「ネットワーク側の動作」の手順4参照)。
2.サーバでは、返信された返信メールの宛先が所定のルールであった場合、メールIDの有無を参照し、メールIDから記憶されている範囲指定メールの送信者のメールアドレスを選択し、返信メールとして送信者へと送付する。
基地局C40から範囲指定メールの到達を示すCBSメッセージが同報配信されると、CBSメッセージを受信した携帯端末E〜Hは、CBSメッセージ範囲指定メールの送信通知であることを識別し、属性情報の確認およびStandAlone測位を用いて現在位置の確認を行う。この時点で、現在位置が指定範囲外である携帯端末EおよびFは、候補から場外されたこととなる。尚、携帯端末Gについては、StandAlone測位の誤差を勘案して、現在位置が指定範囲近傍であることとして除外されない。
携帯端末GおよびHは、UE Based測位を実行し、正確に指定範囲内であるか現在位置の確認を行う。この時点で、現在位置が指定範囲外である携帯端末携帯端末Gは、候補から場外されたこととなる。
その後、携帯端末Hは、基地局Cを介してメールサーバ30と接続し、該当範囲指定メールをダウンロードし、使用者に範囲指定メールの到達を報知する。使用者が返信した場合には、メールサーバ30がどの範囲指定メールへの返信であるか識別し、アドレス変換して範囲指定メールの送信者に送信する。
このように動作することによって、携帯端末GおよびH以外は、共通チャネルのみで、範囲指定メールの到達の有無を検出できる。また、携帯端末H以外は、範囲指定メールの本文データを使用してダウンロードすることなく、範囲指定メールの到達の有無を検出できる。換言すれば、指定範囲内に在圏している携帯端末のみが個別チャネルを使用して範囲指定メールをダウンロードする。これは、携帯端末の省電力に有効である。また、無線リソースの有効利用にもなる。
同様に事前にCBSメッセージを送信し、携帯端末側で範囲指定メールを受信するかどうかを判断するため、不要なメール受信動作を事前に削減することができる。
第2の実施形態に係る範囲指定メール送受信用プログラムは、範囲指定メール作成部と、指定範囲一致検出部として、制御部200を動作させる。
メールサーバ30は、既存のメールサーバと同様な構成とする。メールサーバ用プログラムは、制御部を、範囲指定メール識別部、送信エリア特定部、範囲指定メール配信部および範囲指定メール保持部として、動作させる。
送信エリア特定部は、範囲指定メールに含まれていた指定範囲から当該範囲を含むセルを構築する基地局(群)を抽出し、各RoutingAreaとそれに属する基地局との対比をネットワークが保持するテーブル情報(図8参照)から抽出した基地局(群)を含むRoutingArea検索して抽出する。
範囲指定メール配信部は、検出した基地局又は基地局群に在圏する携帯端末をコアネットワークと通信して識別し、識別した携帯端末の電子メールアドレスを各種メモリから取得し、取得したメールアドレスに対してメールIDを付した範囲指定メールを送信する。
図9のフローチャートを用いてメールサーバ30を含む移動体通信ネットワークの動作を説明する。
1.メールサーバ30の制御部は、範囲指定メール識別部を用いて、電子メールの受信毎に、アドレスが予め定められた範囲指定メールのフォーマットであるかを識別し、範囲指定メールを抽出する。宛先部分がAreaMail@aaa.bb以外である場合は、通常の電子メールとして処理する。
2.範囲指定メールであった場合、メールサーバ30の制御部は、送信エリア特定部を用いて、メールに含まれているメールを送信したい緯度経度情報を抽出し、その場所をカバーする基地局(群)を割り出す。
3.メールサーバ30の制御部は、基地局(群)が属するRoutingAreaを割り出して選択する。例:基地局番号が3となった場合、RoutingAreaは2となる。
4.メールサーバ30は、選択したRoutingAreaに現在在圏している携帯端末の使用者の情報を、コアネットワークと通信して識別する。
5.メールサーバは、識別した各携帯端末の使用者の情報を宛先として、範囲指定メールを個別送信する。その際、事前にシステムで決めておいたメールアドレス(例:AreaMail@aaa.bb)をメールの発信者部分に設定する。
また、範囲指定メールを一意に特定できるメールIDを割り当てて、そのメールIDも範囲指定メール内に設定し、送信する。
図10のフローチャートを用いて受信側携帯端末の動作を説明する。
1.携帯端末の制御部200は、待ち受け状態から、無線部100を介して電子メールを受信する。当該動作は既存の携帯端末と同様の動作である。
2.制御部200は、受信した電子メールを解析し、範囲指定メールであるか判別処理する。判断の結果、範囲指定メールと異なる電子メール(通常の電子メール)であれば、通常の受信動作を行なう。
3.制御部200は、受信した範囲指定メールに含まれている、属性情報と、事前に本体記憶部600に記憶されている携帯端末の保持する使用者の情報とを比較し、条件に一致するか判別処理する。
4.3の条件に一致した場合は、続けて携帯端末の制御部200は、GPS部300を用いてStandAlone測位を実施する。
5.携帯端末の制御部200は、4で求めた現在位置(緯度経度)と、受信した範囲指定メールに含まれている緯度経度情報を比較し、現在位置が誤差を含めて指定範囲内に該当するか判別処理する。
6.5の条件に一致した場合、携帯電話の制御部200は、GPS部300および無線部100を用いてUE Based測位を実施する。
7.携帯電話の制御部200は、6で求めた現在位置(緯度経度)と受信した範囲指定メールに含まれている指定範囲とを比較し、現在位置がメールの宛先として指定されている範囲に該当するか判別処理する。
8.制御部200は範囲指定メールを受信したことをユーザに通知する。
9.上記3、5、7において条件に一致しなかった場合、携帯端末の制御部200は受信した範囲指定メールを破棄する。このとき、使用者に対して範囲指定メールを受信したことも通知しない。
尚、上記説明では、5、7の条件に一致しない場合は受信した範囲指定メールを破棄としたが、破棄せずに一旦本体記憶部600にメールを保存しておき、その後、携帯電話の現在位置が移動して、メールの宛先である範囲に入った場合、本体記憶部600に保存してあった該メールを使用者に提示するようにしてもよい。
1.メールの受信者が受信したメールに返信する際、携帯端末は、宛先や件名を所定のルールに従って設定し、受信した範囲指定メールのメールIDを含む、返信メールを送信する。
2.サーバでは、返信された返信メールの宛先が所定のルールであった場合、メールIDの有無を参照し、メールIDから記憶されている範囲指定メールの送信者のメールアドレスを選択し、範囲指定メールへの返信メールとして送信者へと送付する。
以上により、範囲指定メール送信システムは、メールの送信者に、返信者の送信した返信メールの内容を伝達できる。また、メールの送信者、返信者の実際のメールアドレスは、お互いに知ることなくメールのやり取りを可能とできる。
20 携帯端末(受信端末)
30 メールサーバ
40 基地局
100 無線部
200 制御部
300 GPS測位部
400 本体操作部
500 本体表示部
600 本体記憶部
Claims (6)
- 所望エリアに電子メールを送信したい送信端末は、移動体通信網に、前記所望エリアを
示す地理的情報を付して範囲指定メールである電子メールを送信し、
移動体通信網は、前記送信端末から送信された電子メールを解析して前記所望エリアを
識別し、識別した所望エリアを管理する基地局又は基地局群を検出し、検出した基地局又
は基地局群から、少なくとも指定された範囲を示す範囲情報を含む範囲指定メールの到達
を示す同報配信メッセージを共通チャネルで送信し、
前記基地局又は前記基地局群に在圏する移動端末の各々は、共通チャネルで送信された
前記範囲指定メールの到達を示す前記同報配信メッセージの受信に伴い、測位手段を用い
て現在位置を測位し、測位した位置情報と前記同報配信メッセージに含まれる指定された
範囲情報とを比較し、一致した場合に、前記電子メールを管理するサーバから前記範囲指定メールの受信動作を実行し、該範囲指定メールを使用者に対して範囲指定メールとして提供する
ことを特徴とする範囲指定メール送受信システム。 - 請求項1に記載の範囲指定メール送受信システムであって、
前記移動端末は、前記範囲指定メール又は前記範囲指定メールの到達を示す前記同報配
信メッセージを受信した場合、受信した範囲指定メール又は該同報配信メッセージに含ま
れる受信条件を定めた属性情報を識別し、当該属性情報と自端末の有する属性とを比較し
て、前記範囲指定メールを報知又は受信して報知するか否かを判別処理する
ことを特徴とする範囲指定メール送受信システム。 - 請求項1に記載の範囲指定メール送受信システムであって、
前記移動体通信網は、受信した前記同報配信メッセージ又は範囲指定メールに含まれる
受信条件を定めた属性情報を識別し、当該属性情報と前記識別した携帯端末に対して予め
登録されている属性とを比較し、前記範囲指定メールを携帯端末に対して送信するか否か
を判別処理する
ことを特徴とする範囲指定メール送受信システム。 - 請求項1に記載の範囲指定メール送受信システムであって、
前記移動端末は、前記送信端末が指定した範囲内に位置しない場合に、受信した前記範
囲指定メール又は前記同報配信メッセージに含まれる指定範囲を記憶保持し、
自端末の位置が保存してある指定範囲に一致した場合に、前記範囲指定メールを未受信
であれば、前記範囲指定メールを受信し、前記範囲指定メールを使用者に対して提供する
ことを特徴とする範囲指定メール送受信システム。 - 請求項1に記載の範囲指定メール送受信システムであって、
前記移動体通信網は、前記移動端末からの範囲指定メールへの返信メールを、該当範囲
指定メールの受信時に記録した前記範囲指定メールを送信した前記送信端末の電子メール
アドレスに対して、範囲指定メールの返信として電子メールを送信する
ことを特徴とする範囲指定メール送受信システム。 - 情報処理装置の制御部を、
共通チャネルを介した範囲指定メールの到達を示す同報配信メッセージの受信に伴い、
測位手段を用いて現在位置を測位すると共に、測位して得た位置情報と前記同報配信メ
ッセージに含まれる指定された範囲情報とを比較する指定範囲一致検出部と、
一致した場合に、移動体通信を介した前記範囲指定メールの受信動作を実行する範囲指
定メール取得部
として機能させることを特徴とする移動体通信での範囲指定メール受信用のプログラム。
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JP2011151519A (ja) | 2011-08-04 |
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