JP5654981B2 - Side airbag device - Google Patents
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Description
本発明は、車両のシート側部に設けられるサイドエアバッグ装置に関する。 The present invention relates to a side airbag device provided on a seat side portion of a vehicle.
例えば、車両の側突時に、乗員とドアライニングとの間に展開膨張するサイドエアバッグ装置が種々提案されている。この種のサイドエアバッグ装置としては、エアバッグ本体の内側にインナーチューブを備え、車両前後方向に区画されたものが知られている(特許文献1,2参照)。
For example, various side airbag devices that are deployed and inflated between an occupant and a door lining in a side collision of a vehicle have been proposed. As this type of side airbag device, there is known one that includes an inner tube inside the airbag body and is partitioned in the vehicle front-rear direction (see
ところで、エアバッグ本体を折り畳む際、インナーチューブの先端(前端)の略鉛直方向に延びるラインに対して、まず略平行に折り、その後全体を折り畳み、シート側部に収納するものが提案されている。しかし、特許文献1および特許文献2において前記のようにしてエアバッグ本体を折り畳むと、エアバッグ本体が展開膨張するときに、シート上に置かれた物とドアライニング(車体)との隙間に膨張前のガスが十分に充填されていない状態のエアバッグ本体が潜り込み、その後展開膨張したときに、例えばシート上の物に対して車幅方向の内側への大きな荷重が作用することが懸念される。
By the way, when folding an airbag main body, what is first folded substantially parallel to a line extending in a substantially vertical direction at the front end (front end) of the inner tube, and then the whole is folded and stored in the seat side portion has been proposed. . However, when the airbag body is folded as described above in
本発明は、膨張前のエアバッグ本体が車体と物との間の隙間に潜り込むのを防止することができるサイドエアバッグ装置を提供することを課題とする。 An object of the present invention is to provide a side airbag device that can prevent an airbag body before inflation from entering a gap between a vehicle body and an object.
本発明は、車両のシート側部に設けられ、車体と乗員との間に展開するエアバッグ本体を備え、前記エアバッグ本体は、乗員と接触する外部袋体と、前記外部袋体の内側に設けられ、インフレータからのガスの流入により膨張し、展開時における長手方向の辺の向きが略鉛直方向となるように配置されるインナーチューブと、を有し、前記インナーチューブは、前記ガスを前方の前記外部袋体に流入させる連通孔と、当該インナーチューブの下端部に形成される開口と、を有し、前記エアバッグ本体は、前記開口と前記外部袋体とを連通させる連通部を有し、当該エアバッグ本体の下部が前記インナーチューブの長手方向の辺の向きに対してほぼ直交する向きであって前記車両の車幅方向に対して内側且つ前記エアバッグ本体の一面側に折り返すようにして折り畳まれたのちにロール状または蛇腹状に折り畳まれることを特徴とする。 The present invention includes an airbag main body that is provided on a seat side portion of a vehicle and that is deployed between a vehicle body and an occupant, and the airbag main body includes an outer bag body that contacts the occupant and an inner side of the outer bag body. And an inner tube that is inflated by the inflow of gas from the inflator and arranged so that the direction of the longitudinal side during deployment is substantially vertical, and the inner tube passes the gas forward A communication hole that flows into the outer bag body and an opening formed at a lower end portion of the inner tube, and the airbag body has a communication section that communicates the opening and the outer bag body. and folding the lower portion of the airbag body on one side of the inner and the airbag body with respect to the vehicle width direction of the vehicle a direction substantially orthogonal to the longitudinal direction of the side of the direction of the inner tube Characterized in that it is folded into a roll shape or a bellows shape in after being folded in the Suyo.
これによれば、エアバッグ本体の下部をインナーチューブの長手方向の辺の向きに対してほぼ直交する向きに折り畳むことにより、例えば、シート上に置かれている物とドアライニングとの間の隙間に膨張前のガスが十分に充填されていない状態のエアバッグ本体が潜り込むのを防止することが可能になる。よって、エアバッグ本体が展開膨張したときに、シート上の物に対して車幅方向の内側への大きな荷重が作用するのを防止でき、例えばシート上に置かれた物が隣席の乗員に飛んでくるといった不都合を防止することができる。 According to this, by folding the lower part of the airbag body in a direction substantially orthogonal to the direction of the side in the longitudinal direction of the inner tube, for example, a clearance between an object placed on the seat and the door lining Thus, it is possible to prevent the airbag body in a state in which the gas before being inflated is sufficiently filled from entering. Therefore, when the airbag body is deployed and inflated, it is possible to prevent a large load inward in the vehicle width direction from acting on the object on the seat. For example, an object placed on the seat flies to the passenger in the adjacent seat. The inconvenience of coming in can be prevented.
また、前記インナーチューブの長手方向の辺の向きに対してほぼ直交する向きに折り畳む際の折りラインの位置は、折り曲げ後の前記エアバッグ本体の下部先端位置が前記インフレータの固定部近傍となる位置に設定されることを特徴とする。 Further, the position of the folding line when folded in a direction substantially perpendicular to the direction of the longitudinal side of the inner tube is a position where the lower end position of the airbag body after folding is near the fixing portion of the inflator It is characterized by being set to.
これによれば、エアバッグ本体の全体を折り畳む際に、上下方向の寸法を短くすることができ、エアバッグ本体を備えたサイドエアバッグ装置をシート側部にコンパクトに収納することが可能になる。 According to this, when folding the whole airbag main body, the dimension of an up-down direction can be shortened and it becomes possible to store the side airbag apparatus provided with the airbag main body in the seat side part compactly. .
なお、前記折りラインは、前記インナーチューブの長手方向の辺の向きに対して直交する向きを0度としたときに±15度以内に設定されることが好ましい。このような範囲内であれば、エアバッグ本体の潜り込みを防止し、または軽減することができる。 The fold line is preferably set within ± 15 degrees when the direction orthogonal to the direction of the longitudinal side of the inner tube is defined as 0 degree. Within such a range, the airbag body can be prevented from being reduced or reduced.
本発明によれば、膨張前のエアバッグ本体が車体と物との間の隙間に潜り込むのを防止することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, it can prevent that the airbag main body before expansion | swelling sinks into the clearance gap between a vehicle body and a thing.
以下、本実施形態に係るサイドエアバッグ装置10について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、「前」は車両のフロント側、「後」は車両のリア側、「上」は鉛直上方側、「下」は鉛直下方側、「左右」は車幅方向側とする。
Hereinafter, the
図1に示すように、本実施形態に係るサイドエアバッグ装置10は、例えば、車両Vの車室内に配置された運転席および助手席において、シートバック(シート)12の車体(ドアライニング)側の側部14に収納されている。シートバック12の側部14には、略矩形状の凹部(不図示)が設けられ、この凹部内にサイドエアバッグ装置10が収納されている。また、凹部には、サイドエアバッグ装置10を含む開口全体を覆うようにカバープレート18が取り付けられている。
As shown in FIG. 1, the
なお、サイドエアバッグ装置10を取り付ける位置は前席に限定されるものではなく、後席のシートバックの車体(ドアライニング)側の側部であってもよく、車両のシートであれば特に限定されるものではない。
The position where the
また、サイドエアバッグ装置10は、図2に示すように、エアバッグ本体20と、このエアバッグ本体20内にガス(例えば、窒素ガス)を供給(吐出)して展開膨張させる円柱形状のインフレータ30と、を有している。なお、図2は、エアバッグ本体20の展開図であり、太い破線で示す部分は、布を縫い合わせた後にできる縫合線を図示している。
As shown in FIG. 2, the
エアバッグ本体20は、例えば、布製の外部袋体21と、この外部袋体21の内側に設けられる布製のインナーチューブ22と、を有している。
The airbag
外部袋体21は、展開膨張したときに乗員(不図示)と接触する部分であり、基布を折り返して重ねることで、平面視において略縦長楕円形状(略卵形形状)を呈するように構成されている。 The outer bag body 21 is a portion that comes into contact with an occupant (not shown) when expanded and inflated, and is configured to exhibit a substantially vertically long elliptical shape (substantially oval shape) in plan view by folding and overlapping the base fabric. Has been.
また、外部袋体21は、上部凸部21aと下部凸部21bとを有し、下部凸部21bが上部凸部21aよりも凸形状の上下方向(鉛直方向)の高さが長くなるように構成されている。また、上部凸部21aおよび下部凸部21bは、それぞれ凸状の周縁部が縫い合わされた縫合線21a1,21b1を有している。
Moreover, the outer bag 21 has an
また、外部袋体21は、基布を織り返した部分(前端、図2の右端)に、円形状の開放部21c,21c,21cが上下方向に並んで形成されている。この開放部21cは、エアバッグ本体20が展開膨張したときに、エアバッグ本体20の内圧が所定値を超えたときに開放して内部のガスがエアバッグ本体20の外部に抜けるように構成されている。また、外部袋体21の後端(図2の左端)には、インフレータ30が挿入される挿入部21dが形成されている。この挿入部21dの上下方向の開口の長さは、インフレータ30の軸方向の長さよりも長く形成されている。
In addition, the outer bag body 21 is formed with circular
また、外部袋体21には、インフレータ30の位置に、インフレータ30の軸方向に間隔を置いて円形の貫通孔21e,21eが形成されている。この貫通孔21e,21eは、インフレータ30の軸方向に対して下部寄りに位置している。また、外部袋体21には、前記貫通孔21e,21eの後方の挿入部21dの近傍に貫通孔21f,21fが形成されている。この貫通孔21f,21fは、貫通孔21e,21eと同じ間隔で形成されている。
In addition, circular through
インナーチューブ22は、外部袋体21の内側に配置され、図示していないが基布を折り返して重ねることで、平面視において略矩形状を呈するように構成されている。さらに説明すると、インナーチューブ22は、図2の平面視において、略上下方向(略鉛直方向)の前側の辺が下端部の略前後方向の辺よりも長く形成されている。また、インナーチューブ22は、外部袋体21の縫合線21a1,21b1の一部21a2,21b2を介して一緒に縫い合わされている。 The inner tube 22 is disposed inside the outer bag body 21 and is configured so as to have a substantially rectangular shape in plan view by folding and overlapping the base fabric (not shown). More specifically, the inner tube 22 is formed such that the front side in the substantially vertical direction (substantially vertical direction) is longer than the side in the substantially front-rear direction of the lower end in the plan view of FIG. Further, the inner tube 22 is sewn together via portions 21a2 and 21b2 of the suture lines 21a1 and 21b1 of the outer bag 21.
また、インナーチューブ22は、展開時における略前後方向の先端縁部22aが外部袋体21の一方の面(図示手前側の面)と縫い合わされた縫合線22a1を有している。なお、図示していないが、外部袋体21の他方の面(図示奥側の面)についても同様な縫合線を有している。この縫合線22a1は、略鉛直方向に延びるように構成されている。
Further, the inner tube 22 has a suture line 22a1 in which a front
また、インナーチューブ22は、縫合線22a1間に配置された基布に連通孔22b,22b,22bが形成されている。なお、連通孔22bの個数や位置は本実施形態に限定されるものではない。この連通孔22bを介して、インナーチューブ22内のガスが、インナーチューブ22の前方の外部袋体21内に流入するようになっている。なお、本実施形態では、縫合線22a1によって形成された傾きSが、インナーチューブ22の長手方向の辺の向きに相当する。
The inner tube 22 has
また、インナーチューブ22は、平面視において外部袋体21の略半分の大きさで形成され、インナーチューブ22の縫合線22a1が、上部凸部21aの縫合線21a1から、下部突部21bの縫合線21b1に到達する手前まで延びている。これにより、インナーチューブ22の下端部22cには開口が形成され、インナーチューブ22の下端部22cと外部袋体21とを連通させる連通部23が形成されている。
In addition, the inner tube 22 is formed to be approximately half the size of the outer bag 21 in a plan view, and the suture line 22a1 of the inner tube 22 extends from the suture line 21a1 of the upper
このように構成されたエアバッグ本体20は、外部袋体21の上部が乗員の胸部を中心とする上体の側方領域を拘束し、外部袋体21の下部が乗員の腰部の側方領域を拘束するように構成されている。また、インフレータ30からガスが吐出されると、まずインナーチューブ22内が展開膨張し、続いてインナーチューブ22の外側の外部袋体21が展開膨張する。また、ガスが連通孔22bから外部袋体21に流入することにより外部袋体21の展開膨張を円滑化できる。
In the airbag
次に、エアバッグ本体20の折り方について図3ないし図6を参照して説明する。図3はエアバッグ本体の折り方の第1工程から第3工程までを示す図、図4はエアバッグ本体の折り方の第4工程から第6工程までを示す図、図5はエアバッグ本体の折り方の第7工程から第9工程までを示す図、図6はエアバッグ本体の折り方の第10工程から第11工程までを示す図であり、第1工程〜第11工程を図3〜図6に分割して図示している。
Next, how to fold the
なお、図3(a−1),(b−1),(c−1)は平面図、図3(a−2),(b−2),(c−2)はY方向矢視図を示している。図4(a−1),(b−1),(c−1)は平面図、図4(a−2),(b−2),(c−2)はZ方向矢視図を示している。図5(a−1),(b−1),(c−1)は平面図、図5(a−2),(b−2),(c−2)はY方向矢視図、図5(a−3)はZ方向矢視図を示している。図6(a−1),(b−1)は平面図、図6(a−2),(b−2)はY方向矢視図、図6(a−3),(b−3)はZ方向矢視図を示している。また、図3ないし図6では、前記した縫合線21a1,21b1,22a1の図示を省略している。また、図3(c)では、インフレータ30を仮想線で示している。
3 (a-1), (b-1), and (c-1) are plan views, and FIGS. 3 (a-2), (b-2), and (c-2) are views in the Y direction. Is shown. 4 (a-1), (b-1), and (c-1) are plan views, and FIGS. 4 (a-2), (b-2), and (c-2) are views in the Z direction. ing. 5 (a-1), (b-1), and (c-1) are plan views, and FIGS. 5 (a-2), (b-2), and (c-2) are views in the Y direction. 5 (a-3) shows a Z direction arrow view. 6 (a-1) and (b-1) are plan views, FIGS. 6 (a-2) and (b-2) are views in the Y direction, and FIGS. 6 (a-3) and (b-3). Indicates a Z direction arrow view. 3 to 6, the suture lines 21a1, 21b1, and 22a1 are not shown. Moreover, in FIG.3 (c), the
図3(a−1)の第1工程に示すように、エアバッグ本体20には、エアバッグ本体20を折り畳んだ後に折り畳み状態が解けないようにするためのパッキンクロス40が設けられている。図3(a−2)に示すように、パッキンクロス40は、エアバッグ本体20の一方に面に設けられる。なお、図3(a−1)〜(c−1)では、インフレータ30に設けられたボルト31,31を仮想的に図示している。
As shown in the first step of FIG. 3A-1, the
パッキンクロス40は、略四角形状を呈する第1シート部41と、この第1シート部41の下端縁部から下方に突出する略台形状の第2シート部42と、を有している。
The packing
第1シート部41には、その上端縁部から下端縁部にかけて上下方向に延びるスリット41aが形成されている。また、スリット41aの途中には、円形に切り欠かれた丸孔41a1,41a1が形成されている。このスリット41aは、エアバッグ本体20が展開する際に破断するように構成されている。
The
また、第1シート部41には、スリット41aよりも後方に、一対の小孔41b,41bが形成され、スリット41aよりも前方に、一対の小孔41c,41cが形成されている。小孔41b,41bは、エアバッグ本体20の貫通孔21e,21e(図2参照)に対応する位置に形成されている。
Further, the
第2シート部42の基端部には、前後方向に沿って延びるスリット42aが形成されている。このスリット42aについても、エアバッグ本体20が展開する際に破断するように構成されている。また、第2シート部42の先端部(下端部)には、円形の小孔42bが形成されている。
A slit 42 a extending along the front-rear direction is formed at the base end portion of the
まず、図3(b−1),(b−2)の第2工程に示すように、エアバッグ本体20の上部20aをパッキンクロス40が配置される側とは反対側に折り返す。これにより、エアバッグ本体20の上部には、前後方向に直線状の折り線が形成される。このとき、上部20aを折り返す量は、上部20aの先端が、第1シート部41の上端縁部に接する程度とする。
First, as shown in the 2nd process of Drawing 3 (b-1) and (b-2),
そして、図3(c−1),(c−2)の第3工程に示すように、下部20bをパッキンクロス40側に折り曲げる。このときの折りラインLは、インナーチューブ22の長手方向(上下方向)の辺の向きS(一点鎖線参照)に対して直交する向きに設定される。なお、折りラインLは、インナーチューブ22の長手方向の辺の向きSに対して直交する向きに限定されるものではなく、直交する場合の折りラインLの傾きを0度としたときに、プラスマイナス15度の範囲内において適宜設定することができる(図7(a)参照)。
And as shown in the 3rd process of Drawing 3 (c-1) and (c-2),
また、図3(c−1)に示すように、エアバッグ本体20の下部20bを折り曲げたときに、下部先端20b1が仮想線で示すインフレータ30の固定部近傍となる位置に設定される。なお、エアバッグ本体20の折り返した下部20bは、図3(c−2)に示すように、パッキンクロス40の下側に配置される。
As shown in FIG. 3 (c-1), when the
そして、図4(a−1),(a−2)の第4工程に示すように、パッキンクロス40のスリット41a近傍を基準にして、エアバッグ本体20の前側を、紙面裏側を通って後側に折り返す。このような折りを採用することにより、エアバッグ本体20の展開膨張時に、エアバッグ本体20を一旦シートバック12の車幅方向の外方に押し出すことができ、その後に前方へ展開させることができる。よって、シートバック12に設けられた構造物を避けてエアバッグ本体20を展開膨張させることができる。
And as shown in the 4th process of Drawing 4 (a-1) and (a-2), with the
そして、図4(b−1),(b−2)の第5工程に示すように、図4(a−1)で折り返したエアバッグ本体20を、一部が折り重なるように再度後側から前側に折り返す。そして、図4(b−2)のZ方向矢視図に示すように、インフレータ30をエアバッグ本体20内に挿入部21dから挿入する。このとき、例えば、インフレータ30をブラケット(不図示)に固定する。また、ブラケットには、一対の後記するボルト31,31が固定されている。そして、ボルト31,31をエアバッグ本体20の貫通孔21e,21e(図2参照)およびパッキンクロス40の小孔41b,41bに順に挿通させる。そして、エアバッグ本体20の挿入部21dをインフレータ30側に折り返すとともに、挿入部21dに形成された小孔21f,21fにボルト31,31を挿通させる。なお、パッキンクロス40は、一番上に位置するように配置する。
And as shown in the 5th process of Drawing 4 (b-1) and (b-2), the airbag
そして、図4(c−1),(c−2)の第6工程に示すように、エアバッグ本体20の前端部(先端部)20cをパッキンクロス40側に折り返す。このとき、図4(c−2)のZ方向矢視図に示すように、前端部20cをパッキンクロス40の下側に位置させる。
And as shown in the 6th process of Drawing 4 (c-1) and (c-2), front end part (tip part) 20c of
そして、図5(a−1),(a−2),(a−3)の第7工程に示すように、エアバッグ本体20の前端部20cを巻き取りながらインフレータ30が収容されている位置までロール状に折り畳む。ロール状に折り畳む場合には、反時計回り方向にロール状に折り畳む。これにより、エアバッグ本体20は、上下に細長い形状となる。なお、エアバッグ本体20を図5(a−3)のように折り畳む場合には、本実施形態のようにロール折りに限定されるものではなく、蛇腹折りであってもよい。
And the position where the inflator 30 is accommodated, winding up the front-
そして、図5(b−1),(b−2)の第8工程に示すように、ロール状に折り畳んだ状態のエアバッグ本体20の先端20dをパッキンクロス40側(上側)に折り返す。なお、折り返す量は、先端20dがパッキンクロス40に接しない程度とする。
And as shown to the 8th process of FIG.5 (b-1), (b-2), the front-end |
そして、図5(c−1),(c−2)の第9工程に示すように、第8工程で折り返した先端20dを含む下端部20eを、パッキンクロス40とは逆側に折り返す。このとき、パッキンクロス40の第1シート部41の下端縁部よりも下方において折り返す。
And as shown in the 9th process of Drawing 5 (c-1) and (c-2),
このように、第8工程および第9工程に示すように、エアバッグ本体20を折り畳むことにより、エアバッグ本体20の上下方向の長さを短くすることができる。
Thus, as shown in the eighth step and the ninth step, the length of the
そして、図6(a−1),(a−2),(a−3)の第10工程に示すように、折り畳まれたエアバッグ本体20において、ボルト31,31の位置を基点としてパッキンクロス40をエアバッグ本体20の周囲を1周させて、パッキンクロス40に形成された小孔41c,41cにボルト31,31を挿通させる。これにより、ロール折りしたエアバッグ本体20が解けるのを防止できる。
And in the folded airbag
そして、図6(b−1),(b−2)の第11工程に示すように、パッキンクロス40の第2シート部42をボルト31,31側に折り返して、このボルト31,31を、第2シート部42の小孔42b,42bに挿通させる。これにより、折り畳んだ下端部20eがパッキンクロス40の軸方向の側部から解けるのを防止することができる。
And as shown in the 11th process of Drawing 6 (b-1) and (b-2), the
このように、第10工程および第11工程によって、エアバッグ本体20をパッキンクロス40で包むことで、エアバッグ本体20の折り畳み状態を安定して維持することができる。なお、パッキンクロス40には、スリット41a,42aが形成されているので、展開開始時にパッキンクロス40がスリット41a,42aを介して容易に破断し、エアバッグ本体20の展開膨張動作に容易に移行できるようになる。
Thus, the folded state of the
このようにして折り畳まれたエアバッグ本体20を、シートバック12の側部14に形成された凹部に収納する。すなわち、エアバッグ本体20から突出したボルト31,31を、凹部内に設けられた固定プレートにボルトを介して固定する。
The
次に、本実施形態に係るサイドエアバッグ装置1の作用効果について図7を参照するとともに図8に示す比較例と参照しながら説明する。図7は本実施形態に係る新規の折り方によるサイドエアバッグ装置を示し、(a)、(b)はエアバッグ本体の折り方、(c)は作用を示す模式図、図8は比較例としての折り方によるサイドエアバッグ装置を示し、(a)、(b)はエアバッグ本体の折り方、(c)は作用を示す模式図である。なお、図8に示すエアバッグ本体100は、折り畳み方が異なるだけで、本実施形態に係るエアバッグ本体20と同様の構造を有しているものとする。また、図7(c)および図8(c)において、実線で示すエアバッグ本体20,100は、展開膨張途中の状態を示し、仮想線で示すエアバッグ本体20,100は、展開膨張後の状態を示している。
Next, the effect of the
ところで、図8(a)に比較例として示すエアバッグ本体100は、インナーチューブの長手方向の辺の向きSに対して、平行に近い折りラインL10となるように折り畳むことで、図8(b)に示す状態となる。なお、図8(b)の状態のエアバッグ本体100は、図示右側から左側に向けてロール折りされ、ロール折りした後の下部(腰部側)または上部が折り返され、シートバック12の側部14に形成された凹部に収納される(図1参照)。
By the way, the airbag
このようにしてエアバッグ本体100を折り畳むと、エアバッグ本体100がシートバック12の側部14から展開したときに、エアバッグ本体100の先端が図8(b)に示すようにガスが十分充填されていない状態のまま展開する。このため、図8(c)に示すように、シート上に物品CがドアライニングDL寄りに置かれていた場合、図8(b)において領域Rで示す部分が、車両の物品CとドアライニングDL(車体)との間の隙間に潜り込み易くなる。その結果、潜り込んだエアバッグ本体100がその後に展開膨張することになり、荷重F10が物品Cの左側面(車幅方向の内側)に作用して、物品Cを車幅方向(左右方向)の内方に向けて移動させる力が発生する。これにより、物品Cが運転席の乗員側に飛んでくるおそれがある。
When the airbag
そこで、本実施形態では、図7(a)に示すように、エアバッグ本体20において、インナーチューブ(図示省略)の長手方向の辺の向きSに対して、直交するように折りラインLを形成することで、図7(b)に示す折り状態としたものである(図3(c−1)参照)。なお、その後の折り畳み方は、比較例で説明した場合と同様である。
Therefore, in the present embodiment, as shown in FIG. 7A, the folding line L is formed in the
このようにしてエアバッグ本体20を折り畳むと、エアバッグ本体20がシートバック12の側部14から展開したときであっても、図7(c)に示すように、十分にガスが充填されていない状態のままのエアバッグ本体20が、物品CとドアライニングDLとの間に潜り込むのを防止することができる。ちなみに、本実施形態の折り方を採用すると、エアバッグ本体20の折り曲げられた下部20bが物品Cをはたくように展開する。よって、その後エアバッグ本体20が展開膨張したとしても、物品Cに対しては物品Cを前方へ押し出す力F1が作用することになり、物品Cに対して車幅方向内方への力が作用することはない。よって、物品Cが乗員側に飛んでくるのを防止することができる。
When the airbag
このように、本実施形態によれば、エアバッグ本体20の下部20bを折り畳む際に、インナーチューブ22の長手方向の辺の向きSに対してほぼ直交する向きに折り畳んだ後にロール状に折り畳むことで、展開膨張時に、ロール状に折り畳んだ部分が展開したとしても、シート上の物品CとドアライニングDLとの隙間に膨張前のガスが十分に充填されていない状態のエアバッグ本体20が入り込むのを防止できる。
Thus, according to the present embodiment, when the
また、本実施形態によれば、インナーチューブ22の長手方向の辺の向きSに対してほぼ直交する向きに折り畳む際の折りラインLの位置について、折り畳み後のエアバッグ本体20の下部先端20b1の位置がインフレータ30の固定部近傍となる位置に設定されることで、エアバッグ本体20の上下方向の寸法を短くすることができ、サイドエアバッグ装置10をコンパクト化できる。
In addition, according to the present embodiment, the position of the fold line L when folded in a direction substantially perpendicular to the direction S of the longitudinal side of the inner tube 22 is the lower end 20b1 of the
また、本実施形態によれば、折りラインLのインナーチューブ22の長手方向の辺に対する傾きは直交する向きを0度としたときに±15度以内に設定することで、物品CとドアライニングDLとの間への潜り込みを防止もしくは軽減することができる。 In addition, according to the present embodiment, the inclination of the folding line L with respect to the side in the longitudinal direction of the inner tube 22 is set within ± 15 degrees when the orthogonal direction is set to 0 degrees, whereby the article C and the door lining DL are set. Can be prevented or reduced.
なお、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を変更しない範囲において適宜変更することができる。例えば、インナーチューブ22の構成については、インナーチューブ22の長手方向の辺の向きが略鉛直方向になるものであれば、袋形状のものであってもよく、また縫合線22a1を備えないものであってもよい。 In addition, this invention is not limited to above-described embodiment, In the range which does not change the meaning of this invention, it can change suitably. For example, the configuration of the inner tube 22 may be bag-shaped as long as the direction of the longitudinal side of the inner tube 22 is substantially vertical, and does not include the suture line 22a1. There may be.
また、本実施形態では、エアバッグ本体20の下部20bを折り畳む際、折りラインLを1箇所だけに形成する場合を例に挙げて説明したが、例えば、2回折って、折りラインLが2箇所できるようにしてもよい。この場合についても、ロール折りのようにしてもよく、蛇腹折りのようにしてもよい。
Moreover, in this embodiment, when the
10 サイドエアバッグ装置
12 シートバック(シート)
14 側部
20 エアバッグ本体
20b 下部
20b1 下部先端
21 外部袋体
22 インナーチューブ
30 インフレータ
40 パッキンクロス
DL ドアライニング(車体)
L 折りライン
S 長手方向の辺の向き
V 車両
10
14
L Folding line S Longitudinal side direction V Vehicle
Claims (3)
前記エアバッグ本体は、
乗員と接触する外部袋体と、
前記外部袋体の内側に設けられ、インフレータからのガスの流入により膨張し、展開時における長手方向の辺の向きが略鉛直方向となるように配置されるインナーチューブと、を有し、
前記インナーチューブは、前記ガスを前方の前記外部袋体に流入させる連通孔と、当該インナーチューブの下端部に形成される開口と、を有し、
前記エアバッグ本体は、前記開口と前記外部袋体とを連通させる連通部を有し、当該エアバッグ本体の下部が前記インナーチューブの長手方向の辺の向きに対してほぼ直交する向きであって前記車両の車幅方向に対して内側且つ前記エアバッグ本体の一面側に折り返すようにして折り畳まれたのちにロール状または蛇腹状に折り畳まれることを特徴とするサイドエアバッグ装置。 Provided on the seat side of the vehicle, and equipped with an airbag body that expands between the vehicle body and the occupant,
The airbag body is
An external bag that contacts the occupant;
An inner tube provided inside the outer bag body, inflated by the inflow of gas from the inflator, and arranged so that the direction of the side in the longitudinal direction during deployment is substantially vertical;
The inner tube has a communication hole for allowing the gas to flow into the front outer bag body, and an opening formed in a lower end portion of the inner tube,
The airbag main body has a communication portion that allows the opening and the outer bag body to communicate with each other, and a lower portion of the airbag main body is in a direction substantially orthogonal to the direction of the side in the longitudinal direction of the inner tube. A side airbag device which is folded in a roll shape or a bellows shape after being folded so as to be folded inward with respect to the vehicle width direction of the vehicle and on one surface side of the airbag body.
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