JP5652882B2 - 側弯症スクリーニングシステム、これに使用する側弯症判定プログラム,及び端末装置 - Google Patents

側弯症スクリーニングシステム、これに使用する側弯症判定プログラム,及び端末装置 Download PDF

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本発明は,側弯症側弯症スクリーニングシステム,これに使用する側弯症判定プログラム,及び端末装置に関する。
思春期特発性側弯症は,早期発見と治療が重要である。昭和54年に文部省は学校保健法を改正し、側弯症を中心とする「脊柱検診」が学校検診の一環として義務づけられた。
しかし,学校で行われる「脊柱検診」は,その検診方法や時期が指定されておらず、特に検診方法について施設や地域によりまちまちである。多くは,就学時健康診断や身体測定などの際に一緒に行う、学校医の視診や触診によるもので代用している。この様な状況から多くの“見落とし”があるのが現状である。地域によっては,特別に予算を組み、モアトポログラフィー法やシルエッター法などの側弯症スクリーニングシステムを利用している施設もある。
側弯症の診断に関する従来技術として特許文献に示されている(例えば,特許文献1,2)。
特開2010−259452号公報 特表2012−505377号公報
上記したように、これまでのモアトポログラフィー法やシルエッター法などの側弯症スクリーニングシステムは,有用ではあるが,特殊な機材と検査技師が必要であり,費用の確保が問題となる。
一方,近年において,カメラ機能,コンピュータ機能及びジャイロセンサー機能を併せ持つ携帯機器、更にこれに電話機能を備えたいわゆるスマートフォンが普及している。
したがって,本発明の目的は,かかるスマートフォンを含む少なくともカメラ機能、演算機能、及び通信機能を有する携帯機器あるいは,これらと同等の機能を有する端末機器(以降,総称してスマートフォンという)を利用して簡易に側弯症スクリーニングを可能とする側弯症スクリーニングシステムを提供することにある。
さらに,かかる側弯症スクリーニングシステムに使用する側弯症判定プログラム,及び端末装置を提供することにある。
上記本発明の目的を達成する側弯症スクリーニングシステムは、通信機能部を有する携帯端末装置と、検診センターと前記通信機能部を通して接続して構成される側弯症スクリーニングシステムであって、
前記携帯端末装置は、
被検診者の背面を撮像する撮像機能部と、
前記携帯端末装置の傾きを検知するジャイロセンサーと、
前記撮像機能部により撮像された前記被検診者の背面画像を、前記ジャイロセンサーにより検知される傾きに基づき水平補正し、更に二値化画像に変換し、前記二値化画像から輪郭を抽出し、前記輪郭の中央値を結ぶ曲線から近似直線を求め、前記近似直線の傾きを測定して所定のパラメータを取得して、健常者データと比較し,側弯症有無を判定する処理を行う演算機能部と、
前記演算機能部で側弯症と判定した場合に,前記演算機能部により取得したパラメータと前記撮像機能部により撮像された前記被検診者の背面画像を前記検診センターに送る通信機能部を有し、
前記検診センターは、前記携帯端末装置から送信されたパラメータと前記撮影機能部により撮像された前記被検診者の背面画像に基づきデータを蓄積し,前記判定基準となる前記健常者データを改善する、
ことを特徴とする。
上記側弯症スクリーニングシステムの一態様として、更に前記端末装置は、前記所定のパラメータに対応する健常者の基準閾値を保存するメモリを有し、
前記演算機能部は、前記取得したパラメータが、前記健常者の基準閾値を超えているか否かを判定し、基準閾値を超えているときに、前記通信機能部により前記演算機能部により取得したパラメータと前記撮像機能部により撮像された画像を前記検診センターに送信させることを特徴とする。
さらに、上記側弯症スクリーニングシステムの一態様として、前記端末装置は、GPS受信部を有し、前記通信機能部は、前記演算機能部により取得したパラメータと前記撮像機能部により撮像された画像を前記検診センターに送る際に、GPS受信部で測定される位置データを送り、
前記検診センターは、精密検査が必要と判断するときは、前記位置データにより特定される位置に近い専門医療機関の情報を前記端末装置に返送することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する、検診センターに通信手段を通して接続されて構成される側弯症スクリーニングシステムにおける携帯端末装置において実行されるプログラムは、
前記携帯端末装置において、
撮像機能部に、被検診者の背面を撮像させる工程と、
ジャイロセンサーに、前記携帯端末装置の傾きを検知させる工程と、
演算機能部に、前記撮像機能部により撮像された前記被検診者の背面画像を、前記ジャイロセンサーにより検知される傾きに基づき水平補正し、更に二値化画像に変換し、前記二値化画像から輪郭を抽出し、前記輪郭の中央値を結ぶ曲線から近似直線を求め、前記近似直線の傾きを測定して所定のパラメータを取得させ、健常者データと比較し,側弯症有無を判定させる処理を行わせる工程と、
通信機能部に、前記演算機能部で側弯症と判定した場合に,前記演算機能部により取得したパラメータと前記撮像機能部により撮像された前記被検診者の背面画像を前記検診センターに送信させる工程とを実行させ、さらに、
前記検診センターにおいて,前記携帯端末装置から送信されたパラメータと前記撮像機能部により撮像された前記被検診者の背面画像に基づきデータを蓄積し,前記判定基準となる前記健常者データを改善させる工程を実行させる、ことを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する、検診センターに通信手段を通して接続されて構成される側弯症スクリーニングシステムにおける携帯端末装置は、
被検診者の背面を撮像する撮像機能部と、
前記携帯端末装置の傾きを検知するジャイロセンサーと、
前記撮像機能部により撮像された前記被検診者の背面画像を、前記ジャイロセンサーにより検知される傾きに基づき水平補正し、更に二値化画像に変換し、前記二値化画像から輪郭を抽出し、前記輪郭の中央値を結ぶ曲線から近似直線を求め、前記近似直線の傾きを測定して所定のパラメータを取得して、健常者データと比較し,側弯症有無を判定する処理を行う演算機能部と、
前記演算機能部で側弯症と判定した場合に,前記演算機能部により取得したパラメータと前記撮像機能部により撮像された前記被検診者の背面画像を前記検診センターに送る通信機能部と,更に,
GPS受信部を有し、
前記通信機能部は、前記演算機能部により取得したパラメータと前記撮像機能部により撮像された前記被検診者の背面画像を前記検診センターに送る際に、GPS受信部で測定される位置データを送り、前記位置データにより特定される位置に近い専門医療機関の情報を前記検診センターから受信する,ことを特徴とする。
本発明にしたがう側弯症スクリーニングシステムの一構成例である。 本発明に従う側弯症スクリーニングシステムにおける動作処理フローである。 スマートフォンにより撮影された被検診者の背側の撮影像である。 画像解析の詳細処理フロー(ステップ201〜S208)である。 画像解析の詳細処理フロー(ステップ209〜S213)である。 画像解析の詳細処理フロー(ステップ214〜S216)である。 撮影画像の二値化画像である。 撮影画像の二値化画像において輪郭線を説明する図である。 撮影画像の二値化画像において近似直線(正中線)を説明する図である。 撮影画像の二値化画像において肩ライン及び腰ラインを説明する図である。 スマートフォンにより撮影された被検診者の前屈の撮影像である。 前屈の二値化撮影像における近似直線(正中線)を説明する図である。 パラメータVIIを取得するためのスマートフォンに表示される指示画像である。 パラメータVIIの取得結果(体の左右傾き)がスマートフォンに表示される画像である。
以下に図面に従い本発明の実施例について説明する。
図1は,本発明にしたがう側弯症スクリーニングシステムの一構成例である。
図1において,スマートフォン1に搭載した本発明に従うプログラムによってスマートフォン1を,側弯症スクリーニングシステムを構成する側弯症測定用端末機器として利用する。
2は,通信手段3によりスマートフォン1と接続される,医療機関と連携する検診センター等の施設である。したがって,スマートフォン1と検診センター2により側弯症スクリーニングシステムが構成される。
本発明に従う側弯症スクリーニングシステムを構成するためには,スマートフォン1は,少なくとも、撮像機能部(CAM)10,傾きを検知するジャイロセンサー(GS)11,及び演算素子(CPU)12を有することが必要である。さらに,側弯症スクリーニングシステムのオプションとしてスマートフォン1の現在位置を測定するためにGPS受信部13,測定データを検診センター2に送信するための, 移動体通信、無線LAN、ブルートゥース(bluetooth)等の通信機能部14を有する。
さらに,スマートフォン1は,被検診者あるいは,検診補助者に操作方法・手順を表示し,更に検診結果を表示するディスプレイ15,測定データ(パラメータ),及び比較用健常者データ等を格納するメモリ16を備える。
なお,比較用健常者データは,スマートフォン1に搭載せず、検診センター2側のデータサーバに備えるようにしてもよい。あるいは、検診センター2側のデータサーバから適時ダウンロードしてメモリ16に格納してもよい。
メモリ16には,スマートフォン1を側弯症スクリーニングシステムとして構成するための本発明に従うプログラムが,外部よりダウンロードされて格納される。
図2は,本発明に従う側弯症スクリーニングシステムにおける動作処理フローである。かかる動作処理フローは,側弯症スクリーニングシステムとして構成するための本発明に従う前記プログラムを演算素子(CPU)12により実行することにより実現される。
図2において,処理がスタートすると、スマートフォン1のディスプレイ15に操作手順が表示される。
この表示に従って,補助者によりスマートフォン1のカメラ機能部10により被検診者の背側の上半身を撮像する(ステップS1)。
この様に撮像された撮像画データに基づいて,画像解析を行い,後に詳細を説明する所定のパラメータの値を取得する(ステップS2)。
次いで,取得したパラメータ値を,健常者データと比較して,基準閾値の範囲であるかに基づき,医師による更なる診断が必要であるか否かを判定する(ステップS3)。この健常者データは,予めメモリ16に格納しておくか,検診センター2あるいは,適宜のデータサーバを設けて通信手段3により,評価の都度ダウンロードするようにしてもよい。
取得したパラメータの値が基準閾値の範囲であれば,側弯症の可能性は低いというメッセージをディスプレイ15に表示して処理を終了する(ステップS4,Y)。
一方,取得したパラメータの値が基準閾値の範囲外であれば(ステップS4,N),側弯症の可能性があるとのメッセージとともに,撮像データ及び取得したパラメータ値を検診センター2への送信を促すメッセージをディスプレイ15に表示する。この様に,側弯症であるか否かの判定は,スマートフォン1において完結する。
この際,側弯症であるとの判定結果を通信機能部14により自動的に検診センター2へデータの送信を行うようにしてもよい(ステップS5)。さらに,GPS受信部13により測定した位置データを送信するようにしてもよい。
検診センター2では,スマートフォン1により送信された撮像データ及び取得したパラメータ値に基づきデータを蓄積する。それにより判定基準の妥当性の判定基準の改善を行うことができる。
また,GPS受信部13により測定した位置データが検診センター2に送られる場合は,GPS受信部13により測定した位置データに基づき、被検診者に近い専門医療機関を検索することが可能である。したがって,検診センター2から,検索された専門医療機関の情報を含めて,被検診者に精密検診あるいは治療を促すメッセージを送ることが可能である(ステップS6)。
上記の本発明に従う側弯症スクリーニングシステムにより,簡易に側弯症のスクリーニングを行うことが可能であるので,検診のための負担を軽減するとともに、検診における“見落とし”があるという現状を解消することが期待できる。
つぎに,画像解析処理(ステップS2)を中心に上記処理の詳細を,図を参照しながら以下に説明する。
図3は,被検診者を白又は黒の壁に向かって立たせ、スマートフォン1の撮像機能部(CAM)10により撮影した被検診者の背側の撮影像である(ステップS1:図2)。図3の背景像は,暗幕等により黒の壁とした場合である(以下は,この図3を例にして説明する)。
図3の右上にある白い矩形像は、被写体との距離の目安とするために黒い壁に貼られた例えば、縱2cm、横10cmの大きさの白い紙(基準紙)である。背景像を白壁とする時は、基準紙を白い紙片に黒塗りして用いる。
スマートフォン1は,この様に撮影された被検診者の画像に対し,図4〜図6の処理工程に従って,画像解析を行う(ステップS2:図2)。
この画像解析の結果として,後に順次説明する7つのパラメータI〜VIIを取得する。
図4において、ジャイロセンサー(GS)11による角度情報に基づき、撮像画像を水平補正して二値化する(ステップS201)。この二値化した画像は、図7に示す様である。
次いで,二値化した画像から輪郭を抽出する(ステップS202)。この輪郭を抽出する処理は,次のように行われる。
画面の上端から下端に向かって各水平軸上のピクセルを検索する。左輪郭線A1,A2:中央部から左方向の各ピクセルを識別し、白レベルから黒レベルに変わる当該変換点のピクセル(輪郭ポイント)を取得し,保存して隣接する変換点のピクセル(輪郭ポイント)を繋いでいくことにより左輪郭線が求められる(図8:左輪郭線A1,A2)。
同様に、中央部から右方向の各ピクセルを識別し、白レベルから黒レベルに変わる当該変換点のピクセルを取得し,保存して隣接する変換点のピクセル(輪郭ポイント)を繋ぐことにより右輪郭線が求められる(図8:右輪郭線B1,B2)。
このとき,取得した輪郭ポイントが次の条件に照らし妥当であるかを判定する。そして、妥当であれば、輪郭ポイントとして保存する。すなわち,
(1)画面の端でないこと。
(2)左右の輪郭ポイントが画面端から、所定閾値(例えば、50ピクセル)より大きく離れていないこと。
(3)画面中央からある程度(例えば、50ピクセル)以上離れていること。
スマートフォン1のディスプレイ15に,図8に示すように等間隔の水平及び垂直線のグリッドとともに二値化画像が表示される。さらに、上記の処理判断により求められた隣接する輪郭ポイントを結んで得られた左輪郭線A1,A2,右輪郭線B1,B2が太線で表示されている。
なお,左輪郭線A1,右輪郭線B1は,主に肩部の輪郭線であり,左輪郭線A2,右輪郭線B2は,主に腰部の輪郭線である。
次に、求めた肩部輪郭線A1とB1、腰部輪郭線A2とB2間の中央値を結んで得られる中央値連続線Cを設定する(ステップS203)。
すなわち、同じ水平線上の左右の輪郭線の輪郭ポイントの座標(X値)を特定し,それらの中央値を求めてプロットして行くことにより,図8の中央値連続線Cが得られ、画面上に設定される。
ついで、設定した中央値連続線Cに対し、最小二乗法から近似直線(正中線)の式y=ax+bを求める(ステップS204)。図9は、求められた式y=ax+bの近似直線(正中線)Dを示している。
この式y=ax+bの近似直線(正中線)Dの傾き角度を求め,第1のパラメータIとする。
すなわち,パラメータIを、近似直線(正中線)Dの傾き角度を三角関数atan(アークタンジェント)で表し、これをラジアンに変換して角度を求めた値とする。角度がプラス値であれば右下がり,マイナス値であれば右上がりと判定できる。
さらに,中央値連続線Cと近似直線(正中線)Dと差の大きさから第2のパラメータIIを取得する(ステップS205)。図9において、中央値連続線Cと近似直線(正中線)Dとの交差点Eを設定する。そして,交差点Eより上の領域での中央値連続線Cと近似直線(正中線)Dの最大差値LSRと、交差点Eより下の領域での中央値連続線Cと近似直線(正中線)Dの最大差値LSLを求め,これらの差の大きさ|LSR-LSL|をパラメータIIとする。
したがって,このパラメータIIの大きさにより,どれだけの大きさで傾いている(側弯)かが評価できる。
次に,肩ラインの傾きをパラメータIIIとして求める(ステップS206)。すなわち、左右輪郭線A1とB1上の輪郭ポイントを上端から順にX座標値を識別し、1つ上と同じX座標値が連続する場合、この位置を肩ポイントと認識する。かかる認識された左肩の肩ポイントと、右肩の肩ポイントを結び、肩ラインを求める。
このとき、肩ポイントと認識するに際し、ある程度の閾値を設定しておくが、最終的に不当なX座標値(中央より、または端部)であれば、閾値を変更して再度繰り返す。
図10において、直線ラインFが、左右肩ポイントを結ぶ肩ラインである。この肩ラインFから第3のパラメータIIIを求める。
すなわち、パラメータIIIは、肩ラインEの傾きである。肩ラインEからアークタンジェント(atan(y/x))を求め、これをラジアンに変換して角度を求める。角度がプラス値は右下がり(左上がり)、マイナス値=右上がり(左下がり)を表す。
つぎに、腰ラインを設定する(ステップS207)。画像の中央部より下側で、左側の腰部輪郭線A2のX座標値の最大値LMaxと、右側の腰部輪郭線B2のX座標値の最小値RMinを結び腰ラインを求める。図10において、最大値LMaxと最小値RMinを結ぶ直線Gが、腰ラインであり、腰部の最もくびれた位置を結ぶ直線である。そして、この腰ラインGから第4のパラメータIVを求める。
すなわち、パラメータIVは、腰ラインGの角度である。腰ラインGからアークタンジェント(atan(y/x))を求め、これをラジアンに変換して角度を求める。角度がプラス値は右下がり(左上がり)、マイナス値=右上がり(左下がり)を表す。
次に、第5のパラメータVを求める(ステップS208)。パラメータVは、近似直線Dを境界にして左右の面積の差分を表す。
ついで、図2の処理フローに戻り、スマートフォン1の撮像機能部(CAM)10により、図11に示すように、被検診者を前屈させた状態の画像を取得する(ステップS1)。
この被検診者の前屈姿勢の画像に対し、画像解析を行う(ステップS2)。このときの画像解析の処理(ステップS2)の詳細は、図5に示す処理フローに従う。
すなわち、被検診者の前屈姿勢の撮影(ステップS209)の後、輪郭を抽出する(ステップS210)。ついで、輪郭線間の中央値を求める処理(ステップS211)及び、近似直線(正中線)を表示する処理(ステップS212)を行う。
この前屈姿勢の撮影像に対し、輪郭線を求める処理(ステップS210)、輪郭線間の中央値を求める処理(ステップS211)及び、近似直線(正中線)を表示する処理(ステップS212)は、それぞれ、先に図4において説明したステップS202〜S204の処理と同じである。
上記処理により、図12に示されるように前屈画像に対して近似直線Hが得られる。そして、第6のパラメータVIとして、近似直線Hを基準に左右の面積の差分を求める。近似直線Hの左側の面積から右側の面積を引いた値が、マイナスであれば、右側の面積が大きいと判断される。
上記のように画像解析(ステップS2)によりパラメータI〜VIを得る。
ついで、前屈姿勢の被検診者の背中の中央にスマートフォン1を置く指示をディスプレイ15に表示する。そして、スマートフォン1のジャイロセンサー11により、体の傾きを検知してこれを図14のように表示する。同時に体の傾きを第7のパラメータVIIとして取得する。
このように取得、保存されたパラメータI〜VIIをメモリ16に保存し、先に図2の処理フローで説明したように健常者のデータと比較して側弯症の有無の評価が行われる(ステップS3,4)。
上記したように、本発明は広く普及し始めたスマートフォンを利用するものであり、スクーリングのために高価な測定装置の導入を不要とし、簡易に側弯症のスクーリングを行うシステムが構築できる。したがって、側弯症の検診を効率よく行うことが可能であり、更に側弯症患者の見落としを防ぐことができる。
1 スマートフォン
2 検診センター
3 通信手段
10 撮影機能部
11 ジャイロセンサ
12 演算素子
13 GPS受信部
14 通信機能部
15 ディスプレイ
16 メモリ
A1,A2,B1,B2 輪郭線
C 中央値連続線
D、H 近似直線(正中線)

Claims (6)

  1. 通信機能部を有する携帯端末装置と、検診センターと前記通信機能部を通して接続して構成される側弯症スクリーニングシステムであって、
    前記携帯端末装置は、
    被検診者の背面を撮像する撮像機能部と、
    前記携帯端末装置の傾きを検知するジャイロセンサーと、
    前記撮像機能部により撮像された前記被検診者の背面画像を、前記ジャイロセンサーにより検知される傾きに基づき水平補正し、更に二値化画像に変換し、前記二値化画像から輪郭を抽出し、前記輪郭の中央値を結ぶ曲線から近似直線を求め、前記近似直線の傾きを測定して所定のパラメータを取得して、健常者データと比較し,側弯症有無を判定する処理を行う演算機能部と、
    前記演算機能部で側弯症と判定した場合に,前記演算機能部により取得したパラメータと前記撮像機能部により撮像された前記被検診者の背面画像を前記検診センターに送る通信機能部を有し、
    前記検診センターは、前記携帯端末装置から送信されたパラメータと前記撮影機能部により撮像された前記被検診者の背面画像に基づきデータを蓄積し,前記判定基準となる前記健常者データを改善する、
    ことを特徴とする側弯症スクリーニングシステム。
  2. 請求項1において、
    前記通信機能を有する携帯端末装置は、前記所定のパラメータに対応する健常者の基準閾値を保存するメモリを有し、
    前記演算機能部は、前記取得したパラメータが、前記健常者の基準閾値を超えているか否かを判定し、基準閾値を超えているときに、前記通信機能により前記演算機能部により取得したパラメータと前記撮像機能部により撮像された画像を前記検診センターに送信させる、
    ことを特徴とする側弯症スクリーニングシステム。
  3. 請求項1において、
    前記通信機能を有する携帯端末装置は、GPS受信部を有し、前記通信機能部は、前記演算機能部により取得したパラメータと前記撮像機能部により撮像された画像を前記検診センターに送る際に、GPS受信部で測定される位置データを送り、
    前記検診センターは、前記位置データにより特定される位置に近い専門医療機関の情報を前記端末装置に返送する、
    ことを特徴とする側弯症スクリーニングシステム。
  4. 検診センターに通信手段を通して接続されて構成される側弯症スクリーニングシステムにおける携帯端末装置において実行されるプログラムであって、
    前記携帯端末装置において、
    撮像機能部に、被検診者の背面を撮像させる工程と、
    ジャイロセンサーに、前記携帯端末装置の傾きを検知させる工程と、
    演算機能部に、前記撮像機能部により撮像された前記被検診者の背面画像を、前記ジャイロセンサーにより検知される傾きに基づき水平補正し、更に二値化画像に変換し、前記二値化画像から輪郭を抽出し、前記輪郭の中央値を結ぶ曲線から近似直線を求め、前記近似直線の傾きを測定して所定のパラメータを取得させ、健常者データと比較し,側弯症有無を判定させる処理を行わせる工程と、
    通信機能部に、前記演算機能部で側弯症と判定した場合に,前記演算機能部により取得したパラメータと前記撮像機能部により撮像された前記被検診者の背面画像を前記検診センターに送信させる工程とを実行させ、さらに、
    前記検診センターにおいて,前記携帯端末装置から送信されたパラメータと前記撮像機能部により撮像された前記被検診者の背面画像に基づきデータを蓄積し,前記判定基準となる前記健常者データを改善させる工程を実行させる、
    ことを特徴とする側弯症スクリーニングシステムを構築するプログラム。
  5. 検診センターに通信手段を通して接続されて構成される側弯症スクリーニングシステムにおける携帯端末装置であって、
    被検診者の背面を撮像する撮像機能部と、
    前記携帯端末装置の傾きを検知するジャイロセンサーと、
    前記撮像機能部により撮像された前記被検診者の背面画像を、前記ジャイロセンサーにより検知される傾きに基づき水平補正し、更に二値化画像に変換し、前記二値化画像から輪郭を抽出し、前記輪郭の中央値を結ぶ曲線から近似直線を求め、前記近似直線の傾きを測定して所定のパラメータを取得して、健常者データと比較し,側弯症有無を判定する処理を行う演算機能部と、
    前記演算機能部で側弯症と判定した場合に,前記演算機能部により取得したパラメータと前記撮像機能部により撮像された前記被検診者の背面画像を前記検診センターに送る通信機能部と,更に,
    GPS受信部を有し、
    前記通信機能部は、前記演算機能部により取得したパラメータと前記撮像機能部により撮像された前記被検診者の背面画像を前記検診センターに送る際に、GPS受信部で測定される位置データを送り、前記位置データにより特定される位置に近い専門医療機関の情報を前記検診センターから受信する,
    ことを特徴とする携帯端末装置。
  6. 請求項5において、更に
    前記演算機能部による側弯症有無の判定結果を表示するディスプレイを有し,
    前記演算機能部は,更に前記被検診者に側弯症有無を判定のための撮影手順を前記ディスプレイに表示させる、
    ことを特徴する携帯端末装置。
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