JP5651730B2 - Check valve - Google Patents
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Description
本発明は、流体の順方向の流れの圧力で弁開状態とし、流体の逆方向の流れの圧力及び弁体の自重で弁閉状態とする逆止弁に関する。 The present invention relates to a check valve that is opened by the pressure of a forward flow of fluid and is closed by the pressure of the reverse flow of fluid and the weight of a valve body.
従来、蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、サイクルの回路を構成する要素として逆止弁が多用されている。逆止弁は、流体の順方向の流れによって弁開状態となって流路を形成し、逆方向の流れによって弁閉状態として流路を閉止することを目的とするものである。 Conventionally, in a vapor compression refrigeration cycle, a check valve is frequently used as an element constituting a circuit of the cycle. The check valve is intended to close the flow path by opening the valve by a forward flow of fluid to form a flow path and closing the valve by a reverse flow.
また、この逆止弁としては、一般的に、弁閉状態を確実にすることと設置姿勢の自由度を確保するために、弁体をバネで付勢するようにしたものと、弁開時の弁開圧力損失を小さくするために弁体を付勢するバネをなくし弁体の自重により弁閉状態とする“微差圧作動型”のものとがある。 In addition, as a check valve, in general, in order to ensure the valve closed state and to ensure the freedom of the installation posture, the valve body is biased with a spring, and when the valve is opened. In order to reduce the valve opening pressure loss, there is a “differential differential pressure operation type” in which the spring that biases the valve body is removed and the valve is closed by its own weight.
近年、環境への配慮や省エネ、及び低騒音化の要求が多く、“微差圧作動型”の逆止弁が使用される傾向にある。この“微差圧作動型”の逆止弁として、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
In recent years, there are many demands for environmental consideration, energy saving, and noise reduction, and there is a tendency to use a “slightly differential pressure actuated” check valve. As this “fine differential pressure actuated” check valve, for example, there is one disclosed in
特許文献1に開示された逆止弁は、弁体に設けられ、該弁体の開弁時に流体の流れによる力を受けて該弁体を流路方向と直交する方向に付勢する流体付勢手段を備える。そのため、低差圧でも開弁し易く、かつ、大流量を確保でき、さらに、静音性が得られるものである。
The check valve disclosed in
しかしながら、このような構成の逆止弁は、閉弁時に弁体を付勢するスプリングなどの閉弁付勢手段を備えておらず、縦置きされて流体の流れがないときは弁体の自重により弁閉状態となるところ、逆止弁が圧縮機の直後に設置される場合に、或いは配管がカーブしている場合に、逆止弁を流れる流体には渦巻きのような旋回成分が存在し、そのため、自重により閉弁する逆止弁では、弁開状態において流体の旋回成分により弁本体の内部(弁室)で弁体が回転されるおそれがあり、これにより、異音を生じたり、変形や摩耗を生じたりして、逆止弁の寿命が縮められる。一方、閉弁付勢手段としてのスプリングを備えた逆止弁であれば弁体の回転を防止することができるが、弁開させるためにはスプリングの付勢力を上回る流体の圧力が必要であり、さらには部品点数が増加するため好ましくない。 However, the check valve having such a configuration does not include a valve closing urging means such as a spring for urging the valve body when the valve is closed. When the check valve is placed immediately after the compressor or when the piping is curved, there is a swirling component such as a swirl in the fluid flowing through the check valve. Therefore, in a check valve that closes due to its own weight, there is a risk that the valve body will rotate inside the valve body (valve chamber) due to the swirling component of the fluid in the valve open state, which may cause abnormal noise, The life of the check valve is shortened due to deformation and wear. On the other hand, a check valve provided with a spring as a valve closing biasing means can prevent the valve body from rotating, but in order to open the valve, a fluid pressure exceeding the spring biasing force is required. Furthermore, the number of parts increases, which is not preferable.
そこで、本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、部品点数を増加することなく流体の旋回成分による弁体の回転を抑制できる逆止弁を提供することを目的とする。 Therefore, the present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a check valve that can suppress the rotation of the valve body due to the swirling component of the fluid without increasing the number of parts.
請求項1に記載された発明は、弁座部材とストッパ部とが設けられている弁本体と、円板部と該円板部の外周より突出させた複数のガイド部とを有し、前記弁座部材と前記ストッパ部との間に移動可能且つ自重により閉弁できる弁体とを備え、隣接する前記ガイド部の間の間隙により前記円板部の外周に流体の通路を形成する逆止弁において、前記弁体が移動する範囲に対応する前記弁本体の部位に、前記弁本体の内側へ突出する凸部が設けられ、前記凸部が、前記弁体の回転を防止できる凸部であるとともに、隣接する前記ガイド部の間に配置されていることを特徴とする逆止弁である。
The invention described in
請求項2に記載された発明は、弁座部材とストッパ部とが設けられている円筒状の弁本体と、円板部と該円板部の外周より突出させた複数のガイド部とを有し、前記弁座部材と前記ストッパ部との間に移動可能且つ自重により閉弁できる弁体とを備え、隣接する前記ガイド部の間の間隙により前記円板部の外周に流体の通路を形成する逆止弁において、前記複数のガイド部が、前記弁座部材と前記ストッパ部との間を移動するときに前記弁本体の内周面に摺動案内され、前記弁体が移動する範囲に対応する前記弁本体の内周面に、前記弁本体の内側へ突出する凸部が設けられ、前記凸部が、前記弁体の回転を防止できる凸部であるとともに、隣接する前記ガイド部の間に配置されていることを特徴とする逆止弁である。
The invention described in
請求項3に記載された発明は、円筒状に形成され、弁座部材及び該弁座部材と軸方向に間隔をあけて配置されたストッパ部が設けられた弁本体と、円板部及び該円板部の外周面より突出された複数のガイド部とを有し、自重により前記円板部が前記弁座部材に重なり且つ流体の流れにより前記円板部が前記弁座部材から離れるように、前記弁本体にその軸方向に移動可能に収容された弁体と、を備え、弁開状態において互いに隣接する前記ガイド部の間に流体の通路が形成される逆止弁において、前記弁体が移動する範囲に対応する前記弁本体の部位に、前記弁本体の内側へ突出する凸部が設けられ、前記弁本体の軸方向から見たときに、前記凸部の先端が、少なくとも弁開状態のときに前記複数のガイド部のそれぞれの先端を結ぶ円の内側に位置づけられ、前記凸部が、前記弁体の回転を防止できる凸部であるとともに、隣接する前記ガイド部の間に配置されていることを特徴とする逆止弁である。 According to a third aspect of the present invention, there is provided a valve body formed in a cylindrical shape and provided with a valve seat member and a stopper portion disposed at an axial interval from the valve seat member, a disc portion, A plurality of guide portions projecting from the outer peripheral surface of the disc portion, the disc portion overlaps the valve seat member by its own weight, and the disc portion is separated from the valve seat member by a fluid flow. A check valve in which a fluid passage is formed between the guide portions adjacent to each other in a valve open state. A convex portion that protrudes inward of the valve main body is provided at a portion of the valve main body corresponding to a range in which the valve moves , and when viewed from the axial direction of the valve main body , at least a tip of the convex portion inside of a circle connecting the tip of each of the plurality of guide portions in a state Positioned, said convex portion, with a convex portion capable of preventing rotation of the valve body, a check valve, characterized in that it is disposed between the guide portion adjacent.
請求項4に記載された発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載された発明であって、前記凸部が、前記弁体の移動方向に間隔をあけて複数並べて設けられていることを特徴とするものである。
The invention described in
請求項5に記載された発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載された発明であって、前記凸部が、前記弁体が前記弁座部材と前記ストッパ部との間を移動するときに前記ガイド部と当接しているように設定されていることを特徴とするものである。
The invention described in
請求項6に記載された発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載された発明であって、前記凸部が、前記弁本体の内側に設けられた、前記弁体の移動方向に沿う突条であることを特徴とするものである
The invention described in claim 6, an invention described in any one of
請求項7に記載された発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載された発明であって、前記凸部が、一体成形加工により前記弁本体と一体に形成されていることを特徴とするものである。
The invention described in claim 7 is the invention described in any one of
請求項8に記載された発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載された発明であって、前記凸部が、複数設けられていることを特徴とするものである。
The invention described in claim 8 is the invention described in any one of
請求項9に記載された発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載された発明であって、前記流体を前記逆止弁内部に導入する導入管と前記流体を前記逆止弁から導出する導出管とのうち少なくとも一方が、前記弁本体に一体成形加工により設けられていることを特徴とするものである。
The invention described in claim 9 is the invention described in any one of
請求項10に記載された発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載された発明であって、前記流体を前記逆止弁内部に導入する導入管と前記流体を前記逆止弁から導出する導出管とが共に、前記弁本体に一体成形加工により設けられていることを特徴とするものである。
The invention described in
請求項11に記載された発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載された発明であって、前記弁座部材が、前記弁本体に圧入されることにより取り付けられていることを特徴とするものである。
The invention described in
請求項12に記載された発明は、請求項11に記載の逆止弁であって、前記弁座部材の外周部には凹部が形成されており、前記弁座部材の凹部に対応する前記弁本体の所定の箇所を外側から押圧することで、前記弁本体に前記弁座部材がかしめ固着されていることを特徴とするものである。
The invention described in
請求項13に記載された発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載された発明であって、前記弁体が移動する方向における前記凸部の長さが、前記弁体の移動範囲に亘って当該弁体と当接するように設定されていることを特徴とするものである。
The invention described in
請求項14に記載された発明は、請求項1〜13のいずれか一項に記載された発明であって、前記弁本体の内周面から前記凸部の頂点までの長さが、前記弁本体の内径の2〜20%の範囲内であることを特徴とするものである。
The invention described in claim 14 is the invention described in any one of
本発明によれば、弁本体に凸部が設けられているので、圧縮機の直後或いはカーブしている配管の直後に設置された場合、流体に旋回成分が存在し、流体の旋回成分により弁体が回転し始めたとしても、弁体のガイド部が弁本体の凸部に当接することができる。これにより、それ以上、弁体が回転することができない。すなわち、弁体の回転を物理的に止めることができる。これにより、弁体の回転により生じる異音を抑制でき静音化できる。さらに、弁体の変形及び摩耗等を抑制でき、逆止弁の寿命を保つことができる。 According to the present invention, since the convex portion is provided on the valve body, when installed immediately after the compressor or immediately after the curved pipe, the swirl component exists in the fluid, and the valve is caused by the swirl component of the fluid. Even if the body starts to rotate, the guide portion of the valve body can come into contact with the convex portion of the valve body. Thereby, the valve body cannot rotate any more. That is, the rotation of the valve body can be physically stopped. Thereby, the abnormal noise which arises by rotation of a valve body can be suppressed, and it can silence. Further, the deformation and wear of the valve body can be suppressed, and the life of the check valve can be maintained.
また、本発明によれば、複数のガイド部が、弁座部材とストッパ部との間を移動するときに弁本体の内周面に摺動案内され、そして、弁体が移動する範囲に対応する弁本体の部位に、弁本体の内側へ突出する凸部が設けられているので、圧縮機の直後或いはカーブしている配管の直後に設置された場合、流体に旋回成分が存在し、流体の旋回成分により弁体が回転し始めたとしても、弁体のガイド部が弁本体の凸部に当接することができる。これにより、それ以上、弁体が回転することができない。すなわち、弁体の回転を物理的に止めることができる。これにより、弁体の回転により生じる異音を抑制でき静音化できる。さらに、弁体の変形及び摩耗等を抑制でき、逆止弁の寿命を保つことができる。 Further, according to the present invention, the plurality of guide portions are slidably guided to the inner peripheral surface of the valve body when moving between the valve seat member and the stopper portion, and correspond to the range in which the valve body moves. Since the convex part that protrudes to the inside of the valve body is provided in the part of the valve body that performs, when installed immediately after the compressor or immediately after the curved pipe, there is a swirl component in the fluid, Even if the valve body begins to rotate due to the swirling component, the guide portion of the valve body can abut against the convex portion of the valve body. Thereby, the valve body cannot rotate any more. That is, the rotation of the valve body can be physically stopped. Thereby, the abnormal noise which arises by rotation of a valve body can be suppressed, and it can silence. Further, the deformation and wear of the valve body can be suppressed, and the life of the check valve can be maintained.
また、本発明によれば、筒状の弁本体における弁体が移動する範囲に対応する部位に、弁本体の内側へ突出する凸部が設けられ、前記凸部が、少なくとも弁開状態のときに前記複数のガイド部の先端をそれぞれ結ぶ円と重なるように設けられているので、圧縮機の直後或いはカーブしている配管の直後に設置された場合、流体に旋回成分が存在し、流体の旋回成分により弁体が回転し始めたとしても、弁体のガイド部が弁本体の凸部に当接する。そのため、それ以上、弁体が回転することを規制して、弁体の回転を物理的に止めることができる。これにより、弁体の回転により生じる異音を抑制でき静音化できる。さらに、弁体の変形及び摩耗等を抑制でき、逆止弁の寿命を保つことができる。 Further, according to the present invention, the convex portion that protrudes inward of the valve body is provided at a portion corresponding to the range in which the valve body moves in the cylindrical valve body, and the convex portion is at least in a valve open state. Are installed so as to overlap with the circles connecting the tips of the plurality of guide portions, respectively, when installed immediately after the compressor or immediately after the curved pipe, there is a swirl component in the fluid, Even if the valve body starts to rotate due to the swirling component, the guide portion of the valve body comes into contact with the convex portion of the valve body. For this reason, the rotation of the valve body can be physically stopped by restricting the rotation of the valve body. Thereby, the abnormal noise which arises by rotation of a valve body can be suppressed, and it can silence. Further, the deformation and wear of the valve body can be suppressed, and the life of the check valve can be maintained.
更に、凸部が一体成形により弁本体と一体に形成されることで、製造工程が簡素化でき、部品の点数の増加を招くことなく容易に製造できる。また、弁本体と凸部とが一体に形成されるので、溶接等の工程が必要なく、安定性も向上できる。 Furthermore, since the convex portion is integrally formed with the valve body by integral molding, the manufacturing process can be simplified and the manufacturing can be easily performed without increasing the number of parts. Further, since the valve main body and the convex portion are integrally formed, a step such as welding is not required, and the stability can be improved.
更に、凸部が、弁体の移動方向に沿って前記弁本体の内側に設けられた突条にすることで、従来の金型を利用でき、単体で製造された凸部を弁本体に組み付けることで簡単に製造できる。 Furthermore, the convex part is a protrusion provided inside the valve body along the moving direction of the valve body, so that a conventional mold can be used, and the convex part manufactured as a single unit is assembled to the valve body. It can be manufactured easily.
更に、各ガイド部に対応して複数の凸部を設置することで、確実に弁体の回転を防止することができる。また、一つの長い凸部を幾つかの短い凸部に分けることで、流体の流動性について有利になり、流体の流れに与える影響を低減することができる。 Furthermore, the rotation of the valve body can be reliably prevented by installing a plurality of convex portions corresponding to each guide portion. Further, dividing one long convex portion into several short convex portions is advantageous in terms of fluidity of the fluid, and the influence on the fluid flow can be reduced.
更に、弁本体に導入管と導出管とのうち少なくとも一方が、一体成形により形成されるようにすることで、逆止弁の接続部分を減らすことができ、逆止弁の外部へ流体漏れが発生する可能性が低くなり、逆止弁の安定性を向上できる。 Furthermore, by connecting at least one of the introduction pipe and the lead-out pipe to the valve body by integral molding, the connection portion of the check valve can be reduced, and fluid leaks to the outside of the check valve. The possibility of occurrence is reduced, and the stability of the check valve can be improved.
更に、弁本体に導入管と導出管とが共に、一体成形により形成されるようにすることで、逆止弁には接続部分がないため、逆止弁の外部への流体漏れが発生する可能性はさらに低くなり、逆止弁の安定性を向上できる。 Furthermore, since both the introduction pipe and the lead-out pipe are formed by integral molding in the valve body, there is no connection part in the check valve, so fluid leakage to the outside of the check valve can occur. And the stability of the check valve can be improved.
更に、弁本体に弁座部材が圧入により取り付けられることで、弁本体と弁座部材との間を密封することができるので、Oリング等のシール部材が不要になり、部品の点数の増加を招くことがない。 Furthermore, since the valve seat member is attached to the valve body by press fitting, the seal between the valve body and the valve seat member can be sealed, so that a seal member such as an O-ring is not necessary, and the number of parts is increased. There is no invitation.
更に、弁本体に弁座部材がかしめ固着されることで、弁本体に対して弁座部材が強固に取付けられる。 Furthermore, the valve seat member is firmly attached to the valve body by caulking and fixing the valve seat member to the valve body.
更に、凸部の長さが弁体の移動範囲に亘って当該弁体と当接するように設定されることで、逆止弁の開度に関わらず弁体の回転を止めることができる。 Furthermore, the length of the convex portion is set so as to contact the valve body over the moving range of the valve body, so that the rotation of the valve body can be stopped regardless of the opening degree of the check valve.
更に、弁本体の内周面から凸部の頂点までの長さを、弁本体の内径の2〜20%の範囲内にすることで、凸部により弁体の弁開閉方向の移動が妨げられることなく確実に弁体の回転を止めることができる。 Furthermore, by making the length from the inner peripheral surface of the valve main body to the apex of the convex portion within a range of 2 to 20% of the inner diameter of the valve main body, the convex portion prevents movement of the valve body in the valve opening / closing direction. The rotation of the valve body can be stopped without fail.
以下、図面を参照しながら、本発明に係る逆止弁を説明する。 Hereinafter, a check valve according to the present invention will be described with reference to the drawings.
この逆止弁10は、縦置きタイプの逆止弁であり、金属製の弁本体1と、「弁座部」としての弁座部材2と、弁体3とを備えている。弁本体1は、径の小さな導入管部11と導出管部12を一体成形(例えばプレス加工)するとともに、その中央部に径の大きな弁室13を形成したものである。また、この弁本体1の導出管部12と弁室13との境界部分にストッパ部4が形成されている。弁座部材2には中央に弁ポート21が形成されており、この弁座部材2は弁室13内で導入管部11側に圧入されることによって取り付けられている。さらに、弁座部材2の外周に形成された凹部22と、弁座部材2の外周に形成された凹部22に対応する弁本体1の所定の箇所を外側から押圧したかしめ部1aによりかしめ固着されている。なお、かしめ部1aは全周に渡ってかしめを行うロールかしめにより形成されていてもよいし、部分的なかしめ(例えばポンチ加工)を複数箇所行うことによって形成されていてもよい。また、弁本体1の内周面に、すなわち、弁室13の内面に凸部5が設けられている。そして、弁体3は弁座部材2とストッパ部4との間に挿入配置されている。
The
図2に示すように、弁体3は、3つのガイド部31と、円板状の円板部32とで構成されている。また、弁体3は合成樹脂部材であり、上記ガイド部31及び円板部32が一体成形されている。ガイド部31は円板部32の外周より突出されており、このガイド部31が弁室13の内周面(弁本体1の内周面)により摺動案内されることで、弁体3は図1の破線に示す位置と図1の実線で示す位置との間を移動する。
As shown in FIG. 2, the
図2は図1のX−X線断面図である。弁体3が移動する範囲に対応する弁本体1の部位に、弁本体1の内側へ突出する凸部5が設けられている。また、凸部5は、弁体3の回転を防止でき、弁体3が弁座部材2とストッパ部4との間を移動するときに凸部5がガイド部31と当接しているように設定されている。本実施例において、弁本体1に1つの凸部5が設けられているが、1以上、例えばガイド部31の数に応じて凸部を設け、ここで、3つの凸部を設けることも可能である。当該凸部5は、金属製であり、一体成形(例えばプレス加工)で弁本体1を製造するときに、一体成形(例えばプレス加工)により弁本体1と一体に成形されてもよく、また、従来のような弁本体1を製造した後、単体として製造された突条である凸部5を弁本体1の内側に溶接等の接合方法で接合するようにしても良い。製造工程の簡素化、コストの削減及び安定性を考慮し、本実施例では、凸部がプレス加工で弁本体1と一体に形成されている。
2 is a cross-sectional view taken along line XX of FIG. A
この図2中のAは弁本体1の弁室13の内径であり、Bは弁本体1の弁室13の内周面から凸部5の頂点までの長さ、即ち凸部5の飛び出し量である。凸部5の飛び出し量が弁本体1の弁室13の内径Aの2%よりも小さいと、弁体3の回転を止めるには不十分で、最悪の場合、弁本体1の弁室13の内周と凸部5との間に弁体3が嵌まりこんでしまう恐れがある。また、凸部の飛び出し量Bが弁本体1の弁室13の内径Aの20%よりも大きいと、凸部により流体の流れが妨げられてしまう。そのため、凸部5の飛び出し量Bは弁本体1の弁室13の内径Aの2〜20%が好ましい。この範囲で、凸部5により流体の流れが妨げられることなく確実に弁体3の回転を止めることができる。
2, A is the inner diameter of the
また、凸部5の長さについては、弁体3のガイド部31が常に弁本体1の凸部5に当接させるために、弁体3の移動範囲に亘って弁体3と当接できる長さにすることが好ましい。なお、図2に示すように、凸部5の断面が略多角形に形成されているが、略円弧状等の他の形状に形成しても良い。
Further, the length of the
図3は、本発明に係る逆止弁の他の実施例を示す図である。図1の実施例では凸部5が、弁体3の移動範囲に亘って1つ形成されているが、本実施例では、1対のガイド部31の間に、図面上の上下に凸部51と凸部52が2つ形成されている点のみで相違する。このように、凸部51と凸部52をそれぞれ独立して設けておけば、凸部51と凸部52の間は流体が自由に流れることができ、流体の流れを妨げることがない。また、本実施例では凸部51と凸部52のそれぞれの飛び出し量が略同一である場合を示したが、それぞれの飛び出し量が異なっていてもよい。凸部51と凸部52の好ましい飛び出し量Bは、凸部51と凸部52の飛び出し量のそれぞれが、図1の実施例と同様に弁本体1の内径Aの2〜20%であるが、凸部51と凸部52の飛び出し量のいずれか一方が弁本体1の内径の2〜20%であってもよい。また、凸部51と凸部52のそれぞれが同一のガイド部31間にする場合を示したが、それぞれが異なるガイド部の間に形成されていてもよい。
FIG. 3 is a view showing another embodiment of the check valve according to the present invention . In the embodiment of FIG. 1, one
以上の構成により、弁体3は、そのガイド部31を弁室13の内周面に摺接し、この弁室13の内周面により弁開閉方向(図1の上下方向)の移動を案内される。導出管部12から冷媒等の流体が流入する場合は、流体圧力及び弁体3の自重により弁体3は弁座部材2に着座して弁ポート21を閉じ、弁閉状態となる。一方、流体の流れが図1の矢印Cの方向になり、導入管部11から流体が流入すると、弁ポート21内の流体の圧力が弁体3の反対側すなわち弁室13の圧力より高くなる。そして、両圧力の差圧により、弁体3は弁座部材2から離間して弁室13内を移動し、弁体3のガイド部31の端部がストッパ部4に当接すると共に、弁体3は図1の破線で示す位置に移動し、弁開状態となる。このとき、流体は円板部32の外側を通り、ガイド部31の間の通路を通って導出管部12側に流入する。この場合、逆止弁10が圧縮機の直後或いはカーブしている配管の直後に設置され、配管内に流れる流体には旋回成分があっても、弁体3のガイド部31が凸部5に当接できるため、弁体3が回転できない。これにより、弁体3の回転により生じた異音を抑制でき静音化できる。更に、弁体の変形及び摩耗等を防止でき、更に、逆止弁10寿命を保つことができる。
With the above configuration, the
上述した各実施例では、図1に示すように凸部5が弁体3の移動方向に延在して設けられた構成あったり、図3に示すように複数の凸部51、52が弁体3の移動方向に並べて設けられた構成であったりするので、弁開状態及び弁閉状態のいずれにおいても、弁体3がその円板部32の軸を中心に回転されたときに、ガイド部31と凸部5または複数の凸部51、52と当接して当該回転が規制されるものであった。しかしながら、このような構成に限定されるものではない。弁体3は、流体の流れにより回転されるものであるため、弁開状態のときのみ回転される。そのため、凸部は、少なくとも弁開状態のときに弁体の回転を規制するように設けられていればよい。具体的な一例として、図3に示す構成において、凸部52を省略して凸部51のみを設けた構成がある。但し、このような構成の場合、弁閉状態から弁開状態になるように弁体3が軸方向に移動するときに、凸部51に引っ掛かって弁体3がストッパ部4に当接する前に軸方向の移動が規制されてしまうことを回避するために、例えば、凸部51について弁座部材2側を向く端部を鋭角にしたくさび形状などにすることが好ましい。
In each of the above-described embodiments, the
また、上述した各実施例では、図2に示すように、ガイド部31が弁本体1の内周面により摺動案内され、そして、凸部5が、弁本体1の内側へ突出して設けられているので、弁体3がその円板部32の軸を中心に回転されたときに、ガイド部31と凸部5とが当接して当該回転が規制される構成であった。しかしながら、このような構成に限定されるものではない。即ち、凸部について、少なくとも複数のガイド部の先端をそれぞれ結ぶ円に凸部が重なるように構成することで、弁体3がその円板部32の軸を中心に回転されたときに、ガイド部31と凸部5とが当接して当該回転が規制される。具体的な一例として、図2に示す構成において、弁本体1の内周面を拡径して、複数のガイド部31と弁本体1の内周面との間に隙間を設けるとともに、複数のガイド部31の先端をそれぞれ結ぶ円に重なるまで凸部5の突出量を増やした構成とする。このような構成においても、弁体3がその円板部32の軸を中心に回転されたときに、ガイド部31と凸部5とが当接して当該回転が規制され、上述した実施例と同様の効果を奏する。
In each of the above-described embodiments, as shown in FIG. 2, the
10 逆止弁
1 弁本体
2 弁座部材
3 弁体
4 ストッパ部
5、51、52 凸部
11 導入管部
12 導出管部
13 弁室
21 弁ポート
22 凹部
31 ガイド部
32 円板部
1a かしめ部
DESCRIPTION OF
Claims (14)
前記弁体が移動する範囲に対応する前記弁本体の部位に、前記弁本体の内側へ突出する凸部が設けられ、
前記凸部が、前記弁体の回転を防止できる凸部であるとともに、隣接する前記ガイド部の間に配置されていることを特徴とする逆止弁。 A valve body having a valve seat member and a stopper portion; a disc portion; and a plurality of guide portions projecting from an outer periphery of the disc portion; and between the valve seat member and the stopper portion. A check valve that is movable and can be closed by its own weight, and forms a fluid passage in the outer periphery of the disc part by a gap between the adjacent guide parts.
A convex portion that protrudes to the inside of the valve body is provided at a portion of the valve body corresponding to a range in which the valve body moves ,
The check valve, wherein the protrusion is a protrusion that can prevent the valve body from rotating, and is disposed between the adjacent guide portions .
前記複数のガイド部が、前記弁座部材と前記ストッパ部との間を移動するときに前記弁本体の内周面に摺動案内され、
前記弁体が移動する範囲に対応する前記弁本体の内周面に、前記弁本体の内側へ突出する凸部が設けられ、
前記凸部が、前記弁体の回転を防止できる凸部であるとともに、隣接する前記ガイド部の間に配置されていることを特徴とする逆止弁。 A cylindrical valve body provided with a valve seat member and a stopper portion; a disc portion; and a plurality of guide portions projecting from an outer periphery of the disc portion, the valve seat member and the stopper portion A check valve that forms a fluid passage in the outer periphery of the disc part by a gap between the adjacent guide parts,
When the plurality of guide portions move between the valve seat member and the stopper portion, the guide portions are slidably guided to the inner peripheral surface of the valve body,
On the inner peripheral surface of the valve body corresponding to the range in which the valve body moves, a convex portion that protrudes to the inside of the valve body is provided ,
The check valve, wherein the protrusion is a protrusion that can prevent the valve body from rotating, and is disposed between the adjacent guide portions .
前記弁体が移動する範囲に対応する前記弁本体の部位に、前記弁本体の内側へ突出する凸部が設けられ、
前記弁本体の軸方向から見たときに、前記凸部の先端が、少なくとも弁開状態のときに前記複数のガイド部のそれぞれの先端を結ぶ円の内側に位置づけられ、
前記凸部が、前記弁体の回転を防止できる凸部であるとともに、隣接する前記ガイド部の間に配置されていることを特徴とする逆止弁。 The valve body is formed in a cylindrical shape and provided with a valve seat member and a stopper portion that is spaced apart from the valve seat member in the axial direction, and protrudes from the disc portion and the outer peripheral surface of the disc portion. A plurality of guide portions, and the disc portion overlaps the valve seat member by its own weight and moves in the axial direction of the valve body so that the disc portion is separated from the valve seat member by a fluid flow. A check valve in which a fluid passage is formed between the guide portions adjacent to each other in a valve open state.
A convex portion that protrudes to the inside of the valve body is provided at a portion of the valve body corresponding to a range in which the valve body moves,
When viewed from the axial direction of the valve body, the tip of the convex portion is positioned inside a circle connecting the tips of the plurality of guide portions at least when the valve is open ,
The check valve, wherein the protrusion is a protrusion that can prevent the valve body from rotating, and is disposed between the adjacent guide portions .
前記凸部が、前記弁体の移動方向に間隔をあけて複数並べて設けられていることを特徴とする逆止弁。 The check valve according to any one of claims 1 to 3,
A check valve , wherein a plurality of the convex portions are provided side by side in the moving direction of the valve body .
前記凸部が、前記弁体が前記弁座部材と前記ストッパ部との間を移動するときに前記ガイド部と当接しているように設定されていることを特徴とする逆止弁。 The check valve according to any one of claims 1 to 3,
The check valve, wherein the convex portion is set so as to be in contact with the guide portion when the valve body moves between the valve seat member and the stopper portion.
前記凸部が、前記弁本体の内側に設けられた、前記弁体の移動方向に沿う突条であることを特徴とする逆止弁。 The check valve according to any one of claims 1 to 3,
A check valve, wherein the convex portion is, before Kiben provided inside the main body, a protrusion along the direction of movement of the valve body.
前記凸部が、一体成形加工により前記弁本体と一体に形成されていることを特徴とする逆止弁。 The check valve according to any one of claims 1 to 3,
The check valve, wherein the convex portion is integrally formed with the valve body by integral molding.
前記凸部が、複数設けられていることを特徴とする逆止弁。 The check valve according to any one of claims 1 to 3,
A check valve comprising a plurality of the convex portions.
前記流体を前記逆止弁内部に導入する導入管と前記流体を前記逆止弁から導出する導出管とのうち少なくとも一方が、前記弁本体に一体成形加工により設けられていることを特徴とする逆止弁。 The check valve according to any one of claims 1 to 3,
At least one of an introduction pipe for introducing the fluid into the check valve and a lead-out pipe for guiding the fluid from the check valve is provided in the valve body by integral molding. Check valve.
前記流体を前記逆止弁内部に導入する導入管と前記流体を前記逆止弁から導出する導出管とが共に、前記弁本体に一体成形加工により設けられていることを特徴とする逆止弁。 The check valve according to any one of claims 1 to 3,
A check valve characterized in that an inlet pipe for introducing the fluid into the check valve and a lead-out pipe for extracting the fluid from the check valve are both provided in the valve body by integral molding. .
前記弁座部材が、前記弁本体に圧入されることにより取り付けられていることを特徴とする逆止弁。 The check valve according to any one of claims 1 to 3,
The check valve, wherein the valve seat member is attached by being press-fitted into the valve body.
前記弁座部材の外周部には凹部が形成されており、前記弁座部材の凹部に対応する前記弁本体の所定の箇所を外側から押圧することで、前記弁本体に前記弁座部材がかしめ固着されていることを特徴とする逆止弁。 A check valve according to claim 11,
A recess is formed in the outer periphery of the valve seat member, and the valve seat member is caulked to the valve body by pressing a predetermined portion of the valve body corresponding to the recess of the valve seat member from the outside. A check valve characterized by being fixed.
前記弁体が移動する方向における前記凸部の長さが、前記弁体の移動範囲に亘って当該弁体と当接するように設定されていることを特徴とする逆止弁。 The check valve according to any one of claims 1 to 3,
A check valve, wherein a length of the convex portion in a direction in which the valve body moves is set so as to contact the valve body over a moving range of the valve body.
前記弁本体の内周面から前記凸部の頂点までの長さが、前記弁本体の内径の2〜20%の範囲内であることを特徴とする逆止弁。 A check valve according to any one of claims 1 to 13,
A check valve characterized in that the length from the inner peripheral surface of the valve body to the apex of the convex part is in the range of 2 to 20% of the inner diameter of the valve body.
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