JP5650593B2 - 熱光学位相シフタ、およびこれを用いた可変光減衰器、1×m光スイッチ、可変波長フィルタ - Google Patents
熱光学位相シフタ、およびこれを用いた可変光減衰器、1×m光スイッチ、可変波長フィルタ Download PDFInfo
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Description
図3は、本発明の第1の実施形態にかかる熱光学位相シフタを用いた可変光減衰器の構成を示す図である。可変光減衰器は、入力された光信号を熱光学位相シフタ(単に、位相シフタともいう)によって位相変調することで光信号強度を所望の値に調整し出力する機能を有する。図3に示すように、可変光減衰器は、2つの方向性結合器12、14とそれらを連結する2本のアーム導波路(光導波路)13とを備えたマッハツェンダ干渉計として構成されている。2本のアーム導波路13の上部には、薄膜ヒータ15が配置されており、この薄膜ヒータ15に接続された配線16に電流を供給することによって熱光学位相シフタとして機能することができる。また薄膜ヒータ15の両脇には、薄膜ヒータ15に沿って断熱溝17が形成されている。
図5は、本発明の第2の実施形態にかかる熱光学位相シフタを用いた可変光減衰器を示す図である。図5に示すように、本実施形態で説明する熱光学位相シフタは、第1の実施形態の曲げ導波路133、135(図3参照)の代わりに、光導波路を分断するように挿入された反射板もしくは反射膜として形成される反射手段18を用いる構成である。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
図7は、本発明の第3の実施形態にかかる可変光減衰器を示す図である。第1の実施形態の可変光減衰器では、隣接するアーム導波路に形成された折り返し構造の位置が導波路長手方向とは垂直な方向に整列していたが、本実施形態の可変光減衰器では、隣接するアーム導波路に形成された折り返し構造132の位置が導波路長手方向とは垂直な方向に整列しておらず、導波路長手方向に平行移動した位置に、それぞれの折り返し構造が重なることがないようにずらして配置されていることを特徴とする。この構成により、アーム導波路間に断熱溝を設けず、アーム導波路間の間隔を狭くした場合でも熱干渉を抑制することができる。また、熱干渉抑制によって温度むらが予防でき、設定減衰量の変化を引き起こす位相シフト量の制御が可能になる。さらに、例えば2本のアーム導波路のうちの一方のみを加熱して位相差を与える構成の可変光減衰器に用いた場合は、加熱が必要な一方のアーム導波路のみが加熱され、加熱が不要なもう一方のアーム導波路も加熱されず、低消費電力化が図れる。
図8は、本発明の第4の実施形態にかかる1×M(Mは2以上の整数)多ポートスイッチの回路構成を示す図である。なお同図においては、配線は省略して示している。図8に示すように、本実施形態の多ポート光スイッチは、1本の入力導波路23と、M本の出力導波路24と、1入力N(Nは2以上の整数)出力の第1のスラブ導波路21およびN入力M出力の第2のスラブ導波路22と、これら2つのスラブ導波路21、22を連結するN本の光導波路(アレイ導波路)20とを備えた光干渉回路として構成できる。薄膜ヒータ15下部のアレイ導波路20には図10に示すように第1の実施形態と同様の折り返し構造が構成されている。薄膜ヒータ15下部のアレイ導波路20の折り返し構造は、第1の実施形態と同様の構成に限らず、第2の実施形態と同様の構成を採用してもよい。図8に示す光干渉回路として構成される1×M多ポートスイッチは、入力された光信号強度をM個のポートのうちの所望のポートに出力する機能を有する。
図11は、本発明の第5の実施形態にかかる可変波長フィルタの回路構成を示す。なお同図においては、配線は省略して示している。図11に示すように、本実施形態の可変波長フィルタは、1本の入力導波路28と、1本の出力導波路29と、1入力N(Nは2以上の整数)出力のスラブ導波路26およびN入力1出力のスラブ導波路27と、これら2本のスラブ導波路26、27を連結する長さの異なるN本の光導波路(アレイ導波路)25とを備えた光干渉回路であり、薄膜ヒータ15下部のアレイ導波路25には折り返し構造を有する高密度に配置された導波路が配置されている。薄膜ヒータ15の下部のアレイ導波路25の拡大図を図10に示す。
11 石英系クラッド
12、14 方向性結合器
13 アーム導波路(光導波路)
15 薄膜ヒータ
16 配線
17 断熱溝
101 入力光導波路
102 アーム導波路
103 ヒータ
104、105 方向性結合器
200 SOI基板
201 基板
202 石英ガラス
203 シリコン、シリコン導波路
204 石英系ガラス
Claims (4)
- 2本の光導波路のうち少なくとも1本の光導波路が熱光学位相シフタを有する2本の光導波路と、前記2本の光導波路のそれぞれによって連結される2つの方向性結合器とを備え、
前記熱光学位相シフタは、光信号を導波するための光導波路と、該光導波路の一部を加熱することで前記光信号に位相変化を与えるヒータとを備え、前記ヒータの長手方向と前記光導波路の加熱される部分の長手方向とが同じ向きになるように重なって設けられており、前記光導波路の加熱される部分が、複数本の互いに平行な光導波路を光学的に結合して往復する1本の導波路となるようにした折り返し構造に形成されることで、前記加熱される部分の光導波路が前記ヒータと重なる位置に高密度に設けられており、
前記2本の光導波路のそれぞれの一部が、複数本の互いに平行な光導波路を光学的に結合して往復する1本の導波路となるようにした折り返し構造に形成されており、前記2本の光導波路の長手方向とは垂直な方向において前記折り返し構造が重なることがないように、前記2本の光導波路の長手方向にずれた位置に折り返し構造を配置することを特徴とする可変光減衰器。 - 前記2つの方向性結合器は、入力側に形成された第1の3dB結合器と、出力側に形成された第2の3dB結合器とであることを特徴とする請求項1に記載された可変光減衰器。
- 光信号が入力される1本の入力導波路と、
前記1本の入力導波路に接続された1入力N出力の第1のスラブ導波路と、
前記第1のスラブ導波路の出力に接続されたN本のアレイ導波路と、
前記アレイ導波路に接続されたN入力M出力の第2のスラブ導波路と、
前記第2のスラブ導波路の出力に接続されたM本の出力導波路とを備え、
前記N本のアレイ導波路のそれぞれは、光路長が互いに等しく、熱光学位相シフタを有し、
該熱光学位相シフタは、光信号を導波するための光導波路と、該光導波路の一部を加熱することで前記光信号に位相変化を与えるヒータとを備え、前記ヒータの長手方向と前記光導波路の加熱される部分の長手方向とが同じ向きになるように重なって設けられており、前記光導波路の加熱される部分が、複数本の互いに平行な光導波路を光学的に結合して往復する1本の導波路となるようにした折り返し構造に形成されることで、前記加熱される部分の光導波路が前記ヒータと重なる位置に高密度に設けられており、
前記熱光学位相シフタによって前記N本のアレイ導波路を導波する光信号に位相変化を与えることによって、M本の出力導波路のうちの所望の出力導波路に前記光信号を出力し、
前記熱光学位相シフタ内の光導波路のそれぞれ一部が、複数本の互いに平行な光導波路を光学的に結合して往復する1本の導波路となるようにした折り返し構造に形成されており、N本の光導波路の長手方向とは垂直な方向において折り返し構造が隣接する導波路間で重なることがないように、N本の光導波路の長手方向にずれた位置に折り返し構造を配置することを特徴とする1×M光スイッチ。 - 光信号が入力される1本の入力導波路と、
前記1本の入力導波路に接続された1入力N出力の第1のスラブ導波路と、
前記第1のスラブ導波路の出力に接続されたN本のアレイ導波路と、
前記アレイ導波路に接続されたN入力1出力の第2のスラブ導波路と、
前記第2のスラブ導波路の出力に接続された1本の出力導波路とを備え、
前記N本のアレイ導波路のそれぞれは、光路長が互いに異なり、熱光学位相シフタを有し、
該熱光学位相シフタは、光信号を導波するための光導波路と、該光導波路の一部を加熱することで前記光信号に位相変化を与えるヒータとを備え、前記ヒータの長手方向と前記光導波路の加熱される部分の長手方向とが同じ向きになるように重なって設けられており、前記光導波路の加熱される部分が、複数本の互いに平行な光導波路を光学的に結合して往復する1本の導波路となるようにした折り返し構造に形成されることで、前記加熱される部分の光導波路が前記ヒータと重なる位置に高密度に設けられており、
前記熱光学位相シフタによって前記N本のアレイ導波路を導波する互いに周波数の異なる光信号のそれぞれに位相変化を与えることによって、複数の周波数の光信号のうちの所望の周波数の光信号を前記出力導波路から出力し、
前記熱光学位相シフタ内の光導波路のそれぞれ一部が、複数本の互いに平行な光導波路を光学的に結合して往復する1本の導波路となるようにした折り返し構造に形成されており、N本の光導波路の長手方向とは垂直な方向において折り返し構造が隣接する導波路間で重なることがないように、N本の光導波路の長手方向にずれた位置に折り返し構造を配置することを特徴とする可変波長フィルタ。
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