JP5649259B1 - 鋼球免震支承装置。 - Google Patents

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Abstract

【課題】直線的な振幅の大変位量を許容して転動免震を行なうことができる、小型の鋼球免震支承装置を安価に提供する。【解決手段】鋼材料でなる取付板17の下面側中心点に、荷重負荷転動面20を下面側に有する非磁性体でなる上転動円盤台2を、中心点を揃えて下面側に配設し、上転動円盤台2の外径周囲を矩形状に囲むように、鋼材料でなる鋼球離脱防止矩形状壁板体28を形成させるための、長辺壁板体28aと短辺壁板体28bとを、更に所定の円弧を備えた円弧状壁板体28cを配設し、上転動円盤台2の外径周囲と、長辺壁板体28a及び短辺壁板体28bとの間に所定の空間幅29を確保して、内側に鋼球無負荷停留兼移動空間22を形成させるように、円弧状壁板体28cの両端をそれぞれ長辺壁板体28aと短辺壁板体28bとの一端に固着して鋼球離脱防止矩形状壁板体28を形成させる。【選択図】 図1

Description

本発明は、軽構造物及び物品台並びに機器等に用いる免震支承装置に関し、詳細には、水平地震動時における地盤の総ての大変位を許容して転動免震することができる鋼球免震支承装置に関する。
従来技術に、滑り、鋼球複合免震支承装置が知られている。上転動円盤台2の下面側の直径中心点に合わせて、所定の直径を備えた荷重負荷転動面20を形成させ、適宜数の鋼球9を荷重負荷転動面20面下に吸着させて鋼球9の下極点を下転動板1上面に当接させ、荷重負荷転動面20の全外周縁線まで、上転動円盤台2の全円周縁端から荷重負荷転動面20下の中心方向に向って、斜め下方向に適宜な傾斜角で適宜な幅で円環状に切除して鋼球無負荷吸着面21を形成させ、鋼球無負荷吸着面21下と下転動板1上面との間に鋼球無負荷停留兼移動空間22を形成させて、鋼球無負荷吸着面21に適宜数の鋼球9を吸着配設させている。
更に、従来の滑り、鋼球複合免震支承装置における、椀円環状室壁板6を用いるのに代えて、鋼球無負荷停留兼移動空間22を間に挟んで円筒状壁体4の全円周縁外に沿わせて、剛体でなる鋼球離脱防止円筒状壁板体23を、上端側を取付板17に適宜に螺着し、下端側の先端を下転動板1上面に近接させて配設させている。
水平地震動時において、下転動板1上面に当接させた鋼球9が地盤の変位方向に同調して下転動板1上を、被免震物荷重を支持しながら転動免震し、先頭鋼球が荷重負荷転動面20端から順次に鋼球無負荷停留兼移動空間22に進入し、鋼球無負荷停留兼移動空間22内に既に存在する鋼球9と共に鋼球無負荷停留兼移動空間22内を直接に自在に移動するように、更に一部の鋼球9が鋼球離脱防止円筒状壁板体23の円弧に沿って鋼球無負荷停留兼移動空間22内を移動するように図られている。(特許文献1ご参照。)
特許第5124055号。
特許文献1の滑り、鋼球複合免震支承装置に、人工的に水平力を、変位方向及び小中変位量を無差別に作用させてみると、鋼球9は、荷重負荷転動面20内を自在に転動すると共に、無負荷停留兼移動空間22内と荷重負荷転動面20内相互間を移動して小中変位量を許容して転動免震を行なうことができる。
滑り、鋼球複合免震支承装置に、人工的に水平力を、変位方向及び小中大変位量を無差別に作用させてみると、鋼球9は、荷重負荷転動面20内を自在に転動すると共に、無負荷停留兼移動空間22内と荷重負荷転動面20内相互間を移動して小中大変位量を許容して転動免震を行なうことができる。
滑り、鋼球複合免震支承装置に、人工的に、直線的な変位方向の大変位量の水平力を作用させてみると、鋼球9は地盤の変位方向に同調して荷重負荷転動面20内から鋼球無負荷停留兼移動空間22に進入し、一部の鋼球9は該無負荷停留兼移動空間22内に移動するが、他の大方の鋼球9は鋼球離脱防止円筒状壁板体23方向に直進する状態を呈する。
該円筒状壁板体23方向に直進した鋼球9の過半は該円筒状壁板体23の円弧に直進斜突し、円弧に誘導されて、変位方向の中心線方向に左右から集合するような状況を示し、加えて後続して該無負荷停留兼移動空間22に移動進入してくる鋼球9も加わる結果、変位方向の該無負荷停留兼移動空間22内に停滞する状態となり、停滞した鋼球9は下転動板1上を滑り免震する状態を呈する。
実際の水平地震動時における地盤の変位は、変位量と変位方向とが相関し、振り子型振幅の直線的な変位状態の発生率は少なく、多様な曲跡の変位状態の発生率が過半と考えられる。
しかし、変位方向及び小中大変位量を無差別に作用させて、その100%を許容して転動免震を行なうことができたとしても、実際の水平地震動中において、直線的な変位方向の大変位量の水平地震動が作用しないとは考えにくい。直線的な変位方向の大変位量の水平地震動を許容して転動免震を行なうことができなければ総てが0となる。従って、直線的な大変位量を許容して転動免震を行なうことができない転動免震支承装置は、その目的を果たせ得ないと考えられる難点がある。
総ての小中大変位量の水平地震動を許容して転動免震を行なうことができる、小型の鋼球免震支承装置が安価に得られることを要望されている。
本発明は、上述の従来技術の特許文献1の、滑り、鋼球複合免震支承装置に対する難点に鑑みなされたものであり、直線的な大変位量を許容して転動免震を行なうことができる、小型の鋼球免震支承装置を安価に提供することを目的とする。
本発明の上記目的を達成するための解決手段は、滑り、鋼球複合免震支承装置において、鋼材料でなる適宜な広さと厚みを備えた取付板の下面側中心点に、所定の直径を有する荷重負荷転動面を下面側に有する非磁性体でなる上転動円盤台の外直径を、荷重負荷転動面の直径と同直径となして中心点を揃えて下面側に配設する。
上転動円盤台の外径周囲を矩形状に囲むように、鋼材料でなる鋼球離脱防止矩形状壁板体を形成させるための、長辺壁板体と短辺壁板体とを、更に所定の位置に円弧中心点を有する円弧を備えた円弧状壁板体をそれぞれ配設する。
上転動円盤台の外径周囲と、長辺壁板体及び短辺壁板体との間に所定の空間幅を確保して、矩形隅角部となる位置に円弧状壁板体を配し、円弧状壁板体の両端をそれぞれ長辺壁板体と短辺壁板体との一端に一体的に固着して鋼球離脱防止矩形状壁板体を形成させる。
鋼球離脱防止矩形状壁板体内側と上転動円盤台外径全周囲間に鋼球無負荷停留兼移動空間を形成させて、鋼球離脱防止矩形状壁板体の上端側と取付板の双方が一体化するよう固着させる。
更に上転動円盤台上面と取付板下面間に、上転動円盤台の外直径と同外直径の、鋼材料でなる所定の高さの外側円環筒状継鉄を、尚更に外側円環筒状継鉄の内側に、所定の環幅の磁石配置室を形成させるよう適宜数の同高の内側円環筒状継鉄を配設し、取付板下面に該円環状継鉄の上端側と取付板の双方が一体化するよう固着させる。
磁石配置室内に必要とする適宜数の永久磁石を配設し、上転動円盤台を該円環筒状継鉄の下端側に脱着可能状に固着する。
鋼球無負荷停留兼移動空間内の天井となる取付板下面に、適宜数の磁石挿入穴を開穴して永久磁石を配設する。
適宜数の鋼球を鋼球無負荷停留兼移動空間内と荷重負荷転動面下に磁着させて、下転動板上に載置してなる鋼球免震支承装置の構成である。
所定の直径を備えた荷重負荷転動面の所定の直径とは、被免震物荷重を複数台の鋼球免震支承装置が分担支持して転動免震できる最低限以上の適宜な球数の鋼球を、荷重負荷転動面の下面に磁着配設可能な面積を有する直径である。
上転動円盤台の外径周囲と、長辺壁板体及び短辺壁板体との間の所定の空間幅は、鋼球離脱防止矩形状壁板体の長辺壁板体及び短辺壁板体と上転動円盤台の外径周囲間を、用いる鋼球が容易に往復と移動の動作が行なえる、鋼球無負荷停留兼移動空間の空間幅である。
所定の位置に円弧中心点を有する鋼球離脱防止円弧状壁板体の所定の位置の円弧中心点とは、円弧半径中心点を上転動円盤台の半径中心点より短辺壁板体方向に適宜な間隔を用いて定めた位置である。適宜な間隔には、鋼球が該円弧状壁板体に沿って鋼球無負荷停留兼移動空間内を移動するのに、より誘導されやすい該円弧状壁板体の円弧を得るための間隔を用いる。
所定の高さの外側円環筒状継鉄の高さとは、外側円環筒状継鉄と同高の内側円環筒状継鉄間に形成させる磁石配置室内に収納する、必要とする高さを備えた永久磁石の高さと同高かまたは僅かに高い、非磁性体でなる荷重負荷転動面下の鋼球を磁着させるに支障のでない僅かに高い高さである。
所定の環幅の磁石載置室の環幅とは、必要とする直径または幅の複数の永久磁石が支障なく配置できる環幅である。
前述及び後述に記載する地盤の変位量は本願では、大変位とは片振幅20cm以上を指し、中変位とは片振幅20cm以下を指し、小変位とは片振幅15cm以下を指すものとする。
鋼球離脱防止矩形状壁板体を用いることにより、直線的な変位方向の大変位量の水平地震動が発生し、鋼球が変位方向の荷重負荷転動面端から鋼球無負荷停留兼移動空間内に続々と進入し、変位方向が、鋼球離脱防止矩形状壁板体の長辺壁板体または短辺壁板体と直交突する方向である場合では、直進入した鋼球または鋼球無負荷停留兼移動空間内に存在していた鋼球は、鋼球離脱防止矩形状壁板体に直交突すると同時に、後続の鋼球が鋼球間に割り込むため、鋼球は鋼球離脱防止矩形状壁板体に沿って左右に分離して移動し、順次に鋼球が同行動を行うことにより、鋼球は鋼球離脱防止矩形状壁板体に沿って左右に分離して容易に移動し、よつて、停滞することなく変位方向の後端側となる荷重負荷転動面端から荷重負荷転動面内に転入して再転動免震を続行することができる。
また、直線的な変位方向の大変位量の水平地震動が発生し、変位方向が長辺壁板体または短辺壁板体と斜交突する方向である場合では、荷重負荷転動面端から鋼球無負荷停留兼移動空間内に続々と進入して長辺壁板体と短辺壁板体とに斜交突する。
鋼球離脱防止矩形状壁板体を形成する長辺壁板体と短辺壁板体とを用いることにより、長辺長さと短辺長さとの差により、長辺壁板体に斜交突する鋼球数は、短辺壁板体に斜交突する鋼球数よりも多い。よつて、長辺壁板体に斜交突する複数鋼球の移動押し力が短辺壁板体に斜交突する複数鋼球の移動押し力に勝り、従って、長辺壁板体側の鋼球無負荷停留兼移動空間から短辺壁板体側の鋼球無負荷停留兼移動空間方向への一方通行型に総ての鋼球が移動し、停滞することなく変位方向の後端側となる荷重負荷転動面端から荷重負荷転動面内に転入及び移動して再転動免震を続行することができる。
鋼材料でなる取付板を用いることにより、鋼材料でなる内外側円環筒状継鉄と取付板とは一体の磁極として利用できる上に、一体化により内外側円環筒状継鉄の上部荷重支持力が向上し、別途に専用の上部荷重支持柱を必要とせず、外側及び内側円環筒状継鉄は確実に上部荷重支持できる。
更に鋼材料でなる鋼球離脱防止矩形状壁板体と鋼材料でなる取付板とを一体化することにより、一体の強剛な骨格体に形成される。よつて、上部荷重を確実に支持して転動免震できる、強固な安定した鋼球免震支承装置となる。
また、鋼材料でなる鋼球離脱防止矩形状壁板体と取付板とは、永久磁石の上部側を覆う形状態となるため、磁気シールド機能を利用することができ、電子機器の免震支承装置としても利用可能となる。
なお、荷重負荷転動面の直径を大変位量に相当する直径とすることにより、直線的な大変位量を許容して転動免震を行なうことができるが、但し、大直径の荷重負荷転動面を必要とし、装置全体が大型化し不経済的であると共に広い設置面積を必要とする。
矩形の鋼球離脱防止矩形状壁板体を用いることにより、鋼球は確実に鋼球無負荷停留兼移動空間と荷重負荷転動面内を支障なく移動でき、よつて、大直径の荷重負荷転動面を用いることなく、小直径の荷重負荷転動面を用いて、大変位量の水平地震動を許容して転動免震を行なうことができる小型の経済的な鋼球免震支承装置が得られる。
また、鋼材料でなる取付板と内外側円環筒状継鉄と更に鋼球離脱防止矩形状壁板体を一体化して用いることにより、構成が簡素化し、高さが低い低重心のコンパクトな免震支承装置となる。
(a) 平常時の鋼球免震支承装置Gの下面平面図(一部の上転動円盤台を切欠き、内部の円環筒状の継鉄30a、bと永久磁石11bを示す。)。(b) 図1aのA-A部の水平切断面図。 鋼球離脱防止矩形状壁板体28に鋼球9が直交突したときの鋼球9の移動方向を示す鋼球免震支承装置Gの下面平面図(一部の上転動円盤台を切欠き、内部の円環筒状の継鉄30a、bと永久磁石11bを示す。)。 鋼球離脱防止矩形状壁板体28に鋼球9が斜交突したときの鋼球9の移動方向を示す鋼球免震支承装置Gの下面平面図(一部の上転動円盤台を切欠き、内部の円環筒状の継鉄30a、bと永久磁石11bを示す。)。 鋼球離脱防止円筒状壁板体23を鋼球免震支承装置Gに用いた場合の、鋼球の該円筒状壁板体23に直進斜突したときの、鋼球9の停滞状態を説明する下面平面説明図(一部の上転動円盤台を切欠き、内部の円環筒状の継鉄30a、bと永久磁石11bを示す。)。
以下、図を用いて本発明の一実施形態を説明する。図中の多数の小円群は鋼球を示し、円中の矢印は移動方向を示し、X印入り中円及び矩形は円柱形状永久磁石を示す。
図1a及び1bに基づいて鋼球免震支承装置Gを説明すれば、鋼材料でなる適宜な広さと厚みを備えた取付板17の下面側中心点に、所定の直径を有する荷重負荷転動面20を下面側に有する非磁性体でなる上転動円盤台2の外直径を、荷重負荷転動面20の直径と同直径となして中心点を揃えて下面側に配設する。
上転動円盤台2の外径周囲を矩形状に囲むように、鋼材料でなる鋼球離脱防止矩形状壁板体28を形成させるための、長辺壁板体28aと短辺壁板体28bとを、更に所定の位置に円弧中心点を有する円弧を備えた円弧状壁板体28cをそれぞれ配設する。
上転動円盤台2の外径周囲と、長辺壁板体28a及び短辺壁板体28bとの間に所定の空間幅29を確保して、矩形隅角部となる位置に円弧状壁板体28cを配し、円弧状壁板体28cの両端をそれぞれ長辺壁板体28aと短辺壁板体28bとの一端に一体的に固着して鋼球離脱防止矩形状壁板体28を形成させる。
鋼球離脱防止矩形状壁板体28内側と上転動円盤台2の外径全周囲間に鋼球無負荷停留兼移動空間22を形成させて、鋼球離脱防止矩形状壁板体28の上端側と取付板17の双方が一体化するよう固着させる。
また、上転動円盤台2上面と取付板17下面間に、上転動円盤台2の外直径と同外直径の、鋼材料でなる所定の高さの外側円環筒状継鉄30aを、更に外側円環筒状継鉄30aの内側に、所定の環幅の磁石配置室31を形成させるよう適宜数の同高の内側円環筒状継鉄30bを、尚更に中心点位置に同高の円柱状の継鉄兼荷重支持柱30cを配設して取付板17下面に該円環筒状継鉄30a、30b及び30cの上端側と取付板17の双方が一体化するよう固着させる。
磁石配置室31内に必要とする適宜数の永久磁石11bを配設し、上転動円盤台2を該円環筒状継鉄30a及び30bの下端側に脱着可能状に固着する。
鋼球無負荷停留兼移動空間22内の天井となる取付板17下面に、適宜数の磁石挿入穴32を開穴して永久磁石11bを配設する。
適宜数の鋼球9を鋼球無負荷停留兼移動空間22内と荷重負荷転動面20下に磁着させて、下転動板1上に載置する。
所定の直径を備えた荷重負荷転動面20の所定の直径とは、被免震物荷重を複数台の鋼球免震支承装置Gが分担支持して転動免震できる最低限以上の適宜な球数の鋼球9を、荷重負荷転動面20の下面に磁着配設可能な面積を有する直径である。
適宜数の鋼球9を鋼球無負荷停留兼移動空間22内と荷重負荷転動面20下面に磁着させて、下転動板1上に載置する。
取付板17、鋼球離脱防止矩形状壁板体28、外側円環筒状継鉄30a及び内側円環筒状継鉄30bを形成する鋼材料は、極力に低炭素量の鋼材料が適し、成形品としてや、鋼板や鋼管を溶接や螺子着して双方が一体化するよう固着させて用いることができる。また、ダクタイル鋳鉄により一体的に鋳造成形して用いることができる。
鋼球離脱防止矩形状壁板体28の下端高は、下転動板1上を転動する、用いる鋼球9が支障なく転動できる適宜な空間高を確保して定める。また、用いる鋼球9の高さ(直径)に対応できるよう下端高調整機能を備えて用いてもよい。
取付板17の厚みは、鋼球無負荷停留兼移動空間22内の天井となる取付板17下面に、適宜数の磁石挿入穴32を開穴して永久磁石11bを配設するため、磁石挿入穴32の開穴深さにより、取付板17の荷重支持が低下しない厚みが必要であり、加えて鋼球無負荷停留兼移動空間22内の天井面が、鋼球離脱防止矩形状壁板体28の方向へ傾斜面となる方が鋼球9の移動に良好なため、傾斜面となる場合の、荷重支持が低下しない厚みも考慮した厚みが必要である。
円弧状壁板体28cの所定の円弧中心点位置は、上転動円盤台2下面の荷重負荷転動面20の半径中心点より短辺壁板体28b方向に適宜な間隔を用いて定めた位置である。適宜な間隔には、鋼球9が円弧状壁板体28cに沿って鋼球無負荷停留兼移動空間22内を移動するのに、より誘導されやすい円弧状壁板体28cの円弧を得るための間隔を用いる。
上転動円盤台2の外径周囲と、長辺壁板体28a及び短辺壁板体28bとの間の所定の空間幅29は、鋼球離脱防止矩形状壁板体28の長辺壁板体28a及び短辺壁板体28bと上転動円盤台2の外径周囲間を、用いる鋼球9が容易に往復と移動の動作が行なえる、鋼球無負荷停留兼移動空間22の空間幅である。
鋼球無負荷停留兼移動空間22内の平面積は、水平地震動時に、鋼球無負荷停留兼移動空間22内と荷重負荷転動面20間を、用いる鋼球9が停留や、往復と移動の動作を取混ぜて容易に行なえる、鋼球9数を収納できる平面積を必要とする。
所定の高さを有する外側円環筒状継鉄30a及び内側円環筒状継鉄30b更に円柱状の継鉄兼荷重支持柱30cの高さは、必要とする永久磁石11bの高さと同高かまたは僅かに高い、非磁性体でなる荷重負荷転動面20下の鋼球9を磁着させるに支障のでない僅かに高い高さである。
所定の環幅の磁石配置室31の環幅とは、必要とする直径または幅の複数の永久磁石11bが支障なく配置できる環幅である。
上転動円盤台2を該円環筒状継鉄30a、30b及び円柱状継鉄兼荷重支持柱30cの下端側に脱着可能状に固着するには、磁石配置室31の空間を貫通させて上転動円盤台2と取付板17間を螺子着して固着することができる。また、耐久性のある両面接着シートで固着することができる。更にまた、耐久性のあるシリコーンコーキング材等で磁石配置室31内間を固着して用いることができる。
図2に基づいて鋼球離脱防止矩形状壁板体28に鋼球9が直交突したときの鋼球9の移動方向を示す鋼球免震支承装置Gを説明する。
鋼球離脱防止矩形状壁板体28を用いることにより、直線的な変位方向の大変位量の水平地震動が発生し、鋼球9が変位方向の荷重負荷転動面20端から鋼球無負荷停留兼移動空間22内に続々と進入し、変位方向の鋼球離脱防止矩形状壁板体28の長辺壁板体28aまたは短辺壁板体28bと直交突する。
直進入した鋼球9または鋼球無負荷停留兼移動空間22内に存在していた鋼球9は、鋼球離脱防止矩形状壁板体28に直交突すると同時に、後続の鋼球9が鋼球9間に割り込むため、鋼球9は鋼球離脱防止矩形状壁板体28に沿って左右に分離して移動し、順次に鋼球9が同行動を行うことにより、鋼球9は鋼球離脱防止矩形状壁板体28に沿って左右に分離して容易に移動し、停滞することなく変位方向の後端側となる荷重負荷転動面20端から荷重負荷転動面20内に転入して再転動免震を続行することができる。
図3に基づいて鋼球離脱防止矩形状壁板体28に鋼球9が斜交突したときの鋼球9の移動方向を示す鋼球免震支承装置Gを説明する。
鋼球離脱防止矩形状壁板体28を用いることにより、直線的な変位方向の大変位量の水平地震動が発生し、鋼球9が変位方向の荷重負荷転動面20端から鋼球無負荷停留兼移動空間22内に続々と進入し、変位方向の鋼球離脱防止矩形状壁板体28の長辺壁板体28a及び短辺壁板体28b更に円弧状壁板体28cに斜交突する。
鋼球離脱防止矩形状壁板体28を形成する長辺壁板体28aと短辺壁板体28bとを用いることにより、長辺長さと短辺長さとの差により、長辺壁板体28aに斜交突する鋼球9数は、短辺壁板体28bに斜交突する鋼球9数よりも多い。
よつて、長辺壁板体28aに斜交突する複数鋼球9の移動押し力が短辺壁板体28bに斜交突する複数鋼球9の移動押し力に勝り、従って、長辺壁板体28a側の鋼球無負荷停留兼移動空間22から短辺壁板体28b側の鋼球無負荷停留兼移動空間22方向への一方通行型に総ての鋼球9が移動し、停滞することなく変位方向の後端側となる荷重負荷転動面20端から荷重負荷転動面20内に転入及び移動して再転動免震を続行することができる。
なお、鋼球9が長辺壁板体28aと短辺壁板体28bとに斜交突する斜交突角度により、鋼球9が鋼球無負荷停留兼移動空間22を移動する一方通行方向は、左右反対方向となる場合がある。
図4に基づいて鋼球離脱防止円筒状壁板体23を鋼球免震支承装置Gに用いた場合の、鋼球の該円筒状壁板体23に直進斜突したときの、鋼球9の鋼球9の停滞状態を、下面平面説明図を用いて説明する。
直線的な変位方向の大変位量の水平地震動が発生し、鋼球9が変位方向の荷重負荷転動面20端から鋼球無負荷停留兼移動空間22内に続々と進入し、一部の鋼球9は該無負荷停留兼移動空間22内に移動するが、他の大方の鋼球9は変位方向の該鋼球離脱防止円筒状壁板体23方向に直進斜突する状態を呈する。なお、鋼球離脱防止円筒状壁板体23の円弧により、総ての変位方向の鋼球9は直進斜突する状態を呈する。
該円筒状壁板体23方向に直進した鋼球9の過半は該円筒状壁板体23の円弧に直進斜突し、円弧に誘導されて、変位方向の中心線方向に左右から集合するような状況を示し、加えて後続して該無負荷停留兼移動空間22に移動進入してくる鋼球9も加わる結果、変位方向の該無負荷停留兼移動空間22内に停滞する状態となり、停滞した鋼球9は下転動板1上を滑り免震する状態を呈する。
従って、鋼球離脱防止円筒状壁板体23を鋼球免震支承装置Gに用いた場合では、鋼球9は鋼球無負荷停留兼移動空間22内を移動できず、鋼球9は荷重負荷転動面20内に転入及び移動して再転動免震を続行することが困難であると考えられる。
平常時において、強風等の外力により鋼球免震支承装置Gが揺動する場合に備えて、別途に外部の適宜な位置に揺動防止装置を備えて用いることができる。
図示しないが、他の実施形態として、鋼材料でなる取付板17、鋼材料でなる鋼球離脱防止矩形状壁板体28、更に鋼球9等の鋼球免震支承装置G全体を、非磁性体でなる剛体を用いて形成させて用いることができる。非磁性体でなる剛体を用いて形成させることにより、防錆性能を備えて、直線的な大変位量を許容して転動免震を行なうことができる転がり免震支承装置が得られ、屋外使用や水関係の機器の転がり免震支承装置として用いることができる。
本発明は上記に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内であれば、他の構成を用いることができる。
G 鋼球免震支承装置。
2 上転動円盤台。
20 荷重負荷転動面。
9 鋼球。
1 下転動板。
22 鋼球無負荷停留兼移動空間。
23 鋼球離脱防止円筒状壁板体。
17 取付板。
28 鋼球離脱防止矩形状壁板体。
28a 長辺壁板体。
28b 短辺壁板体。
28c 円弧状壁板体。
29 空間幅。
30a 外側円環筒状継鉄。
30b 内側円環筒状継鉄。
30c 円柱状継鉄兼荷重支持柱。
31 磁石配置室。
32 磁石挿入穴。
11b 永久磁石。





























Claims (1)

  1. 滑り、鋼球複合免震支承装置において、鋼材料でなる適宜な広さと厚みを備えた取付板の下面側中心点に、所定の直径を有する荷重負荷転動面を下面側に有する非磁性体でなる上転動円盤台の外直径を、荷重負荷転動面の直径と同直径となして中心点を揃えて下面側に配設し、上転動円盤台の外径周囲を矩形状に囲むように、鋼材料でなる鋼球離脱防止矩形状壁板体を形成させるための、長辺壁板体と短辺壁板体とを、更に所定の位置に円弧中心点を有する円弧を備えた円弧状壁板体をそれぞれ配設し、上転動円盤台の外径周囲と、長辺壁板体及び短辺壁板体との間に所定の空間幅を確保して、矩形隅角部となる位置に円弧状壁板体を配し、円弧状壁板体の両端をそれぞれ長辺壁板体と短辺壁板体との一端に一体的に固着して鋼球離脱防止矩形状壁板体を形成させ、鋼球離脱防止矩形状壁板体内側と上転動円盤台外径全周囲間に鋼球無負荷停留兼移動空間を形成させて、鋼球離脱防止矩形状壁板体の上端側と取付板の双方が一体化するよう固着させ、更に上転動円盤台上面と取付板下面間に、上転動円盤台の外直径と同外直径の、鋼材料でなる所定の高さの外側円環筒状継鉄を、尚更に外側円環筒状継鉄の内側に、所定の環幅の磁石配置室を形成させるよう適宜数の同高の内側円環筒状継鉄を配設し、取付板下面に該円環筒状継鉄の上端側と取付板の双方が一体化するよう固着させ、磁石配置室内に必要とする適宜数の永久磁石を配設し、上転動円盤台を該円環筒状継鉄の下端側に脱着可能状に固着し、鋼球無負荷停留兼移動空間内の天井となる取付板下面に、適宜数の磁石挿入穴を開穴して永久磁石を配設して、適宜数の鋼球を鋼球無負荷停留兼移動空間内と荷重負荷転動面下に磁着させて、下転動板上に載置してなることを特長とする、鋼球免震支承装置。























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