JP5648176B2 - 水質浄化材、並びに、排水処理方法及び覆砂工法 - Google Patents

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Description

本発明は、水質浄化材、並びに、排水処理方法及び覆砂工法に関する。
河川、湖沼、海域などにおける水質汚染要因のひとつに、水底地盤からの栄養塩類の溶出があり、栄養塩類の代表的なものとして、リン(P)、窒素(N)が知られている。
そこで、従来より、リン(P)や窒素(N)を吸着する性能を備えた各種の水質浄化材が開発されており、例えば、石炭灰と固化材と保水材とを含有する造粒物(以下「Hiビーズ」という。)が知られている。また、このHiビーズを用いた排水処理方法や、Hiビーズを用いた覆砂工法も知られている(下記特許文献1参照)。
さらに、近年では、このHiビーズに水酸化ナトリウム(NaOH)処理を施して、当該Hiビーズをゼオライト化させて得られる人工ゼオライト(以下「Na型Hiビーズ人工ゼオライト」という。)が開発されており、また、このNa型Hiビーズ人工ゼオライトのpHを下げるために、当該Na型Hiビーズ人工ゼオライトに塩化カルシウム(CaCl)処理を施して得られる人工ゼオライト(以下「Ca型Hiビーズ人工ゼオライト」という。)も開発されている。
特開2004−113885号公報
ところで、前述したHiビーズそれ自体は、ゼオライト化しておらず、ゼオライト化したCa型Hiビーズ人工ゼオライトと比べ、材料コストが安いという点で優れている。
しかし、Hiビーズは、一応、リン(P)及び窒素(N)を吸着する性能を備えているものの、Ca型Hiビーズ人工ゼオライトと比べ、その性能が低く、とりわけ、リン(P)を吸着する性能が低く、そのため、水質浄化能を十分に備えたものとはいえなかった。
そこで、従来より、材料コストが安く、水質浄化能に優れた水質浄化技術の開発が望まれていたのである。
本発明は、このような従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、材料コストが安く、水質浄化能に優れた水質浄化材、並びに、排水処理方法及び覆砂工法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、次の手段が採用されている。
すなわち、本発明の水質浄化材は、80重量部以上97重量部以下の石炭灰と2重量部以上15重量部以下のセメント2重量部以上5重量部以下のベントナイトとを攪拌混合して形成された造粒物を10℃以上40℃以下で所定期間乾燥して得られた該乾燥した造粒物に、当該造粒物の2倍量の塩化カルシウム水溶液を加えて60度まで加熱し所定時間循環させる塩化カルシウム処理を施すことにより製造されるものである。
また、本発明の排水処理方法は、前記水質浄化材と天然ゼオライトとを含有する排水処理材に、リン(P)及び窒素(N)を含有する排水を通水させるものである。
また、本発明の覆砂工法は、前記水質浄化材を、水底地盤の覆砂材として用いるものである。
本発明によれば、材料コストが安く、水質浄化能に優れた水質浄化材、並びに、排水処理方法及び覆砂工法を提供することができる。
CaCl処理Hiビーズ、及びCa型Hiビーズ人工ゼオライトのそれぞれについて、積算給水量(L)と積算P除去量(mgP/kg)の関係を示すグラフである。 CaCl処理Hiビーズ、及びCa型Hiビーズ人工ゼオライトのそれぞれについて、P吸着状況を示すグラフである。 CaCl処理Hiビーズの製造方法を示す概略図である。 Ca型Hiビーズ人工ゼオライトの製造方法を示す概略図である。 CaCl処理Hiビーズを用いた排水処理方法の概要を示す図である。 CaCl処理Hiビーズを用いた覆砂工法の概要を示す図である。
以下、本発明について詳細に説明する。
<CaCl2処理Hiビーズの水質浄化能について>
本発明の水質浄化材は、Hiビーズ(すなわち、石炭灰と固化材と保水材とを含有する造粒物)に、塩化カルシウム(CaCl2)処理を施して得られるもの(以下、本発明の水質浄化材を「CaCl2処理Hiビーズ」という。)である。本発明者は、このCaCl2処理Hiビーズについて、積算給水量(L)と積算P除去量(mgP/kg)の関係、及び、リン(P)の吸着状況を調べた。その際、Ca型Hiビーズ人工ゼオライトを比較対照とした。各結果を図1、図2に示す。なお、リン(P)の吸着状況を調べる際には、「湖沼底泥からリン溶出に関する研究」(水質汚濁研究;P157〜P162)の記載に従って、実験を行った。また、CaCl2処理Hiビーズ、Ca型Hiビーズ人工ゼオライトの各製造方法の概略をそれぞれ図3、図4に示し、CaCl2処理Hiビーズ、Ca型Hiビーズ人工ゼオライトの各成分をそれぞれ表1、表2に示す。図3により明らかなように、CaCl 2 処理Hiビーズは、石炭灰(フライアッシュ)を80重量部以上97重量部以下、固化材(セメント)を2重量部以上15重量部以下、ベントナイトを2重量部以上5重量部以下、水を15重量部以上25重量部以下の範囲内でミキサに投入し、攪拌混合して造粒物を形成し、10℃以上40℃以下で1日〜1か月間乾燥することにより製造されたHiビーズに対し、2倍量の塩化カルシウム水溶液を60℃まで加熱し、6時間循環する工程を経て製造される。
図1及び図2に示すように、CaCl処理Hiビーズは、Ca型Hiビーズ人工ゼオライトと比べ、ほぼ同等のリン(P)除去能、及びリン(P)吸着能を備えていることが判明した。このことから、本発明の水質浄化材であるCaCl処理Hiビーズは、従来技術の水質浄化材であるCa型Hiビーズ人工ゼオライトと同様に、水質浄化能に優れているといえる。なお、前述した通り、CaCl処理Hiビーズは、ゼオライト化したものではなく、ゼオライト化したCa型Hiビーズ人工ゼオライトと比べると、材料コストが安い。従って、本発明のCaCl処理Hiビーズは、材料コストが安く、水質浄化能に優れた水質浄化材であるといえる。
<CaCl処理Hiビーズを用いた排水処理方法について>
次に、本発明者らは、CaCl処理Hiビーズを用いて、排水処理を行うこととした。但し、CaCl処理Hiビーズは、リン(P)吸着能に優れているものの、窒素(N)の吸着能については、Ca型Hiビーズ人工ゼオライトよりも劣るため、窒素(N)の吸着能を補うために、天然ゼオライトを併用することとした。なお、天然ゼオライトは、窒素(N)の吸着能に優れている。この排水処理の概要を図5に示す。
図5に示すように、この排水処理方法は、CaCl処理Hiビーズと天然ゼオライトとを含有する排水処理材101、102に、それぞれ、リン(P)及び窒素(N)を含有する排水を通水させて、排水の水質を浄化するという技術である。
図5(a)に示す排水処理材101は、CaCl処理Hiビーズからなる層10と、天然ゼオライトからなる層20とで構成され、図5(a)に示す排水処理材102は、CaCl処理Hiビーズと天然ゼオライトとの混合層で構成されている。なお、本発明の排水処理材は、図5の実施形態に限定されるものではなく、例えば、各層の数、各層の成分、及び各層の組み合わせなどについては、適宜設計し得るものである。
これらの排水処理材101、102に排水を通水させると、排水中のリン(P)は、主としてCaCl処理Hiビーズの作用により排水から除去されるとともに、排水中の窒素(N)は、主として天然ゼオライトの作用により排水から除去されて、水質汚染要因が除去されるので、当該排水の水質が浄化されることとなる。なお、このようにして、排水を処理した後の排水処理材101、102には、リン(P)及び窒素(N)が吸着されており、肥料成分が豊富に含まれているため、これらの排水処理材101、102を緑化用資材として活用することができる。
<CaCl処理Hiビーズを用いた覆砂工法について>
また、本発明者らは、CaCl処理Hiビーズを用いて、覆砂工法を行うこととした。この覆砂工法の概要を図6に示す。
図6に示すように、CaCl処理Hiビーズを水底地盤(底沼など)の覆砂材30として用いた場合には、水底地盤から溶出していたリン(P)及び窒素(N)がCaCl処理Hiビーズに吸着されて、水底地盤からの栄養塩類の溶出が抑制されることとなる。
また、CaCl処理Hiビーズは、前述したように安価な材料である。従って、このCaCl処理Hiビーズを水底地盤の覆砂材30として用いることにより、材料コストが安く、水質浄化能に優れた覆砂工法を実施することができる。
10 CaCl処理Hiビーズからなる層
20 天然ゼオライトからなる層
30 覆砂材
101、102 排水処理材

Claims (3)

  1. 80重量部以上97重量部以下の石炭灰と2重量部以上15重量部以下のセメント2重量部以上5重量部以下のベントナイトとを攪拌混合して形成された造粒物を10℃以上40℃以下で所定期間乾燥して得られた該乾燥した造粒物に、当該造粒物の2倍量の塩化カルシウム水溶液を加えて60度まで加熱し所定時間循環させる塩化カルシウム処理を施すことにより製造される水質浄化材。
  2. 請求項1に記載の水質浄化材と天然ゼオライトとを含有する排水処理材に、リン(P)及び窒素(N)を含有する排水を通水させる排水処理方法。
  3. 請求項1に記載の水質浄化材を、水底地盤の覆砂材として用いる覆砂工法。
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