JP5645989B2 - ネイルシールの製造方法 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載のネイルシールは、塩化ビニール樹脂を主成分とするベースシートにデジタル印刷機により絵柄を印刷し、その上に塩化ビニール樹脂を主成分とする無色の保護シートをアクリル系接着剤により貼り付けて形成されている。
また、特許文献1に記載のネイルシールは、仮に、絵柄模様をつくる溶剤インクが肉厚になり、ベースシート上に凹凸が生じると、その上に保護シートを密着させることが困難になることが懸念される。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、金属光沢のある模様を有するネイルシールの製造方法を提供することを目的とする。
一般に、箔の印刷は、フレキソ印刷による接着剤の上に透光性フィルムに蒸着された箔を転写することで行われる。また、ホットメルトによる転写も行われている。
仮に、ベースシートに接着剤をフレキソ印刷すれば、繊細な模様を形成することが困難であると共に、接着剤が厚くなるのでネイルシールを爪に貼るときに模様が割れることがある。また、ホットメルトでは、ベースシートが熱で変形するおそれがある。
そこで、接着剤をオフセット印刷することにより、その厚さを薄くすることが可能となり、箔による繊細な絵柄模様を形成することが可能になると共に、ネイルシールを爪に貼るときに模様が割れることがない。
しかし、接着剤をオフセット印刷すると、その厚さが薄くなるので、ベースシートから箔が剥がれるおそれがある。そこで、クリアコートをフレキソ印刷することにより、液状インクを用いてクリアコートを形成する。これにより、接着剤および箔により形成された模様の線や点の隙間にクリアコートが充填され、ベースシートから箔が剥がれることが防がれると共に、ネイルシール表面の平滑性を高め、透明度を向上することができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図5に示す。本実施形態のネイルシール1は、手足の爪または人工爪などの装飾に用いるものである。
まず、ネイルシール1の構成について、図1を参照して説明する。なお、図1は模式図であり、各層の厚さ及びその比率は実際のものと異なっている。
ネイルシール1は、ベースシート2、アンカーインク層3、接着剤4、箔5およびクリアコート6などを備えている。
ベースシート2の下には、粘着層7および剥離シート8が設けられる。ネイルシール1は、印刷が施されたベースシート2および粘着層7を剥離シート8から取り外し、手足の爪または人工爪などに貼り付けて使用することが可能である。
ポリエステル樹脂15〜20%、アクリルエステルオリゴマー・モノマー50〜55%、光開始材5〜10%、体質顔料15〜20%、その他添加剤(重合禁止剤等)5%以下、による合計100%。
なお、上記組成はあくまで一例にすぎず、本実施形態によるアンカーインク層3は上記組成に限るものではない。
アンカーインク層3は、平版印刷のうちのオフセット印刷により形成される。
なお、アンカーインク層3は、ベースシート2または接着剤4の素材に応じて、それらの接着力が強い場合には廃止することが可能である。
箔5は、接着剤4の上に貼り付けられる。箔5は、透光性フィルム20に蒸着された箔5が、光硬化印刷などにより接着剤4の上にのみ転写される。
クリアコート6は、ベースシート2から箔5が剥がれることを防ぐと共に、ネイルシール1の表面の平滑性を高め、透明度を向上するものである。クリアコート6は、ベースシート2、アンカーインク層3および箔5に適合する液状インクとして、次の組成が例示される。
硬化皮膜成分(アクリル樹脂皮膜)93.4%に含まれるものとして、アクリル系共重合体10〜15%、アクリル系オリゴマー15.6%、ヘキサン−1,6−ジイル=ジアクリラート20.2%、トリメチロールプロパントリアクリレート25〜35%、その他アクリル系モノマー1〜5%、光開始材10〜15%。
上記の硬化皮膜成分(アクリル樹脂皮膜)93.4%に加え、溶剤(イソプロピルアルコール)5.9%、その他(重合禁止剤、レベリング剤、消泡剤等)0.7%、による合計100%。
なお、上記組成はあくまで一例にすぎず、本実施形態によるクリアコート6は上記組成に限るものではない。
クリアコート6は、フレキソ印刷により形成される。
なお、図3及び図4において、アンカーインク層3、接着剤4およびクリアコート6を構成するインク等は、それらと同一の符号を付すものとする。
ネイルシール1の製造工程は、設置工程101、下地形成工程102、接着剤印刷工程103、箔貼付工程104、保護工程105および仕上工程106を含んでいる。
次に、下地形成工程102では、ベースシート2の全面にアンカーインク3を印刷する。アンカーインク3は、インクローラー11から版胴12を経由してブランケット胴13に転写され、ベースシート2がブランケット胴13と圧胴14との間を通過する際に、ベースシート2に印刷される。
この接着剤印刷工程103では、模様が印刷されない部分の版胴16に水ローラー15により水を含ませ、模様が印刷される部分の版胴16にインクローラー17により接着剤4を付着させる。そして、版胴16からブランケット胴18に接着剤4のみを転写し、ベースシート2がブランケット胴18と圧胴19との間を通過する際に、アンカーインク3の上にその接着剤4を印刷する。
箔貼付工程104では、供給側のロール21と巻取り側のロール22との間に、箔5が蒸着された透光性フィルム20が、ブランケット胴23、24を介して所定のテンションで設置される。透光性フィルム20のテンションは、湿度または温度などの環境変化に応じて適切に調節される。
透光性フィルム20に蒸着された箔5は、ベースシート2がブランケット胴23、24と圧胴25、26との間を通過する際に、ブランケット胴23、24の圧力によって接着剤4の上に圧着される。このブランケット胴23、24の圧力も、湿度または温度などの環境変化に応じて適切に調節される。
その後、巻取り側のロール22により透光性フィルム20を巻き取ると、接着剤4に接着されていない箔5は、透光性フィルム20と共にベースシート2から取り除かれる。これにより、透光性フィルム20から剥離した箔5が接着剤4の上にのみ転写される。
この保護工程105では、クリアコート6は、アニロックスロール31から弾性を有するフレキソ印刷版32を経由し、アンカーインク層3、接着剤4および箔5の全面に印刷される。クリアコート6には、ベースシート2の上に設けられた接着剤4および箔5による模様の線と線、又は点と点の間の溝9にクリアコート6を充填することの可能な程度に粘度の小さい液状インクが用いられる。そして、クリアコート6は、その液状インクの表面張力により、上表面が平滑に印刷される。
図5は、完成したネイルシール1の一例を示している。
(1)第1実施形態では、透光性の樹脂からなるベースシート2の上に印刷した所定模様の接着剤4と箔5の上に、さらにクリアコート6を印刷する。
これにより、クリアコート6により箔5が保護されるので、ベースシート2から箔5が剥がれることが防がれる。また、クリアコート6によりネイルシール1の表面の平滑性が高まり、透明度が向上する。したがって、ネイルシール1は、金属光沢のある模様を形成することができる。
これにより、ベースシート2から箔5が剥がれることが防がれると共に、ネイルシール1の表面の平滑性が高まり、透明度が向上する。
これにより、樹脂からなるベースシート2と接着剤4との接着力を高めることができる。
接着剤4をオフセット印刷することにより、その厚さを薄くすることが可能となるので、箔5による繊細な絵柄模様を形成することができる。また、接着剤4の厚さを薄くすることで、ネイルシール1を爪に貼り付けた際の曲げによる模様の割れなどを防ぐことができる。
さらに、クリアコート6をフレキソ印刷することにより、粘度の小さい液状インクを用いてクリアコート6を厚くすることが可能になる。また、接着剤4および箔5により形成された模様の線と線、又は点と点の間の溝9にクリアコート6を充填することが可能である。したがって、ベースシート2から箔5が剥がれることを確実に防ぐことができる。また、液状インクの表面張力により、ネイルシール1の表面の平滑性を高め、透明度を向上することができる。
本発明の第2実施形態を図6〜図8に示す。第2実施形態において、上述した第1実施形態と実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、第2実施形態では、ネイルシールは、箔5とクリアコート6との間にカラーインク層50を備えている。カラーインク層50には、UV硬化型のインクが用いられる。
着色工程107では、箔5が貼り付けられたベースシート2を、図3で示したUVオフセット印刷機10から図8示すUVオフセット印刷機40に移設する。そして、ベースシート2に設けられた箔5の上にUV硬化型のカラーインク50を印刷する。
このUVオフセット印刷では、模様が印刷されない部分の版胴42に水ローラー41により水を含ませ、模様が印刷される部分の版胴42にインクローラー43によりカラーインク50を付着させる。そして、版胴42からブランケット胴44にカラーインク50のみを転写し、ベースシート2がブランケット胴44と圧胴45との間を通過する際に、箔5の上にそのカラーインク50を印刷する。
続いて、UV照射器46により、カラーインク50の上に紫外線を照射する。これにより、カラーインク50が硬化、乾燥する。
着色工程107の後、上述した第1実施形態と同様に保護工程105および仕上工程106を行い、ネイルシールが完成する。
(1)第2実施形態では、ネイルシールは、箔5とクリアコート6との間にカラーインク層50を備える。
これにより、ネイルシールは、銀色の箔5に着色することにより、種々の色付の金属光沢のある模様を形成することができる。
これにより、箔5による繊細な絵柄模様の上に、カラーインク層50を形成することができる。
上述した実施形態では、手足の爪または人工爪などの装飾に用いるネイルシールについて説明した。これに対し、他の実施形態では、ネイルシールは、例えば電子機器やガラス製品または樹脂製品など、種々の物品の装飾に用いることも可能である。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
2・・・ベースシート
3・・・アンカーインク層
4・・・接着剤
5・・・箔
6・・・クリアコート
9・・・溝
Claims (4)
- 透光性の樹脂からなるベースシートの上に所定の模様に接着剤をオフセット印刷する接着剤印刷工程と、
前記接着剤の上に箔を圧着し、前記接着剤が硬化した後、前記接着剤に接着されない箔を取り除くことで、前記接着剤の上にのみ前記箔を貼り付ける箔貼付工程と、
前記ベースシートおよび前記箔の上にクリアコートをフレキソ印刷する保護工程と、を含むことを特徴とするネイルシールの製造方法。 - 前記クリアコートは、前記接着剤および前記箔により形成された模様の線と線の間の溝、又は点と点の間の溝に充填することの可能な程度に粘度の小さい液体インクを用いることを特徴とする請求項1に記載のネイルシールの製造方法。
- 前記箔貼付工程では、透光性フィルムに蒸着された前記箔を前記接着剤の上に圧着し、前記透光性フィルムの上から光を照射して前記接着剤を硬化させた後、前記接着剤に接着されない箔を前記透光性フィルムと共に巻き取ることを特徴とする請求項1または2に記載のネイルシールの製造方法。
- 前記接着剤印刷工程の前に、前記ベースシートの上にアンカーインクを平版印刷する下地形成工程を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のネイルシールの製造方法。
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