JP5643998B2 - 2次元識別パターン、当該パターンを含む物品、および当該パターンをマーキングおよび識別する方法 - Google Patents

2次元識別パターン、当該パターンを含む物品、および当該パターンをマーキングおよび識別する方法 Download PDF

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Description

本発明は、2次元識別パターン、特に物品を識別するのに用いられるパターンに関する。
本発明は、そのようなパターンを備える物品や、そのような物品上でこれらのパターンのマーキングおよび識別を行う方法にも関する。
現在、物品は、物品の包装または物品自体に印されたマークまたはロゴによって識別される。これらの印は目に見えるので、印によってすべてのユーザが物品を識別できる。
また、暗号化された情報を含む他の目に見える識別子を用いて、識別子の内容がすべてのユーザには認識されないようにすることも可能である。
例えば、バーコード型の1次元識別子またはデータマトリックス型の2次元識別子は最も広く用いられているが、これらについて言及することができるであろう。
バーコードは、異なる太さおよび間隔のバーからなるパターンを用いて情報を表現する。しかし、これらのパターンは容易に解読できる。
さらに、データマトリックス識別子は記号を形成する白黒画素を用い、これらが長方形または四辺形の形状を有するパターン内に配列される。このようなデータマトリックスのパターンは、L字形の隣接する2本の実線の境界−これらの組は「位置決めパターン」(locating pattern)と呼ばれる−と、交互に現れる黒画素と白画素によって形成される2本の境界−「基準境界」(reference borders)と呼ばれる−とでできている。位置決めパターンは、記号の位置および向きを決めるために用いられ、基準境界は、記号中の行および列の数を計数できるようにするものである。さらに、データマトリックスは、「静的ゾーン」(quiet zone)と呼ばれることのある検出ゾーンも用いて位置決めパターンを検出する。この検出ゾーンは、位置決めパターンが混同される恐れのある物品の他の要素から、位置決めパターンを明確に分離するのに用いられる。
ところが、これらの識別子は、特にその位置決めパターンおよび検出ゾーンによって、ユーザに見えるものであり、識別子の全体的な見た目の本質が変わらないように、物品上の選ばれた箇所にマーキングされなければならない。さらに、位置決めパターンは既知のパターンであり、識別される物品が何であれ、同じである。この位置決めパターンは情報を含まず、記号を検出する役割だけを果たす。
さらに、これらのデータマトリックスは、誤り訂正の仕組みを設けられてはいても、配置される基材に依存するので頑健さが不十分である。これは、基材の粗さに応じて、パターンが物品にマーキングされている間に基材がパターンの品位を低下させるためである。そのようなパターンの頑健さは印刷品質にも依存するが、これは、例えばインクにじみのような印刷欠陥、または記号の画素の印刷抜けによって、パターンが大いに損なわれるためである。場合によっては、16画素×16画素の大きさのデータマトリックスの形のパターンが、6画素を越える画素の損傷によって判読不能になることがある。
本発明は、従来型物品の識別の頑健さを改善する2次元識別パターンを提供する。
本発明はまた、ユーザの目には見えないが好適な検出システムによって依然として検知可能な識別パターンも提供する。
本発明はまた、そのような識別パターンを備える物品や、識別パターンをマーキングする方法および識別する方法も提供する。
本発明のある態様によると、提供されるのは、複数の記号で構成される文字体系に属する記号の表現の配列で構成される2次元識別パターンであって、文字体系の各記号が、少なくとも2つの有効状態と少なくとも1つの無効状態とを含む少なくとも3つの状態で構成され、配列における記号の各表現が、記号の有効状態に対応する2次元識別パターンである。
こうして、特に頑健な識別パターンが提供される。なぜなら、この識別パターンは、いくつかの記号で構成され、定義された基準パターンの構成の仕方として可能なものを多数提供するからである。基準パターンは、記号の配列を意味するものと理解され、識別パターンは、基準パターンの記号のすべての表現のうちの、1つの可能な表現を意味するものと理解される。
さらに、基準パターンの各記号がいくつかの可能な表現を有し、それによって所与の基準パターンの表現の組み合わせの数を増やすようにしてよい。具体的には、定義された記号配列を有する基準パターンが、各記号の可能な有効状態に対応するいくつかの可能な表現を有してよい。
こうして、基準パターンを生成するのに用いられる文字体系を前もって知らないユーザ、つまり記号の有効状態と無効状態を知らないユーザには、基準パターンが判読不能になる。たとえユーザが物品に印された状態を検出できたとしても、文字体系を知らないので、記号文字体系を復元するために有効状態と無効状態とのすべての組み合わせの再構成から記号を決定することは、非常に困難であるばかりか、実際には不可能であろう。物品に印された記号を突き止めることが実際にはできないので、基準パターンを復元するのは不可能である。特に、記号に無効状態または複数の無効状態があることによって、文字体系を知らずにパターンを読み取ることは事実上、不可能になる。
特に、基準パターンがさまざまな記号で構成される場合は、組み合わせの数が増えて基準パターンの認識がさらに困難になる。
さらに、識別パターンは、後で識別パターンを識別する際に特別な位置決め部を使用する必要がない。データマトリックスの形のパターンと比較すると、本発明による識別パターンには、基準パターンの位置を探すための特定の検出ゾーンが必要ない。
ある実施の形態によると、各有効状態は、第1の可能な表現と、第1の表現と異なる第2の可能な表現とを有する少なくとも2つの要素で構成される。
ある有利な実施の形態によると、文字体系の記号の各状態は要素群で構成され、要素群のそれぞれは少なくとも2つの要素で構成される。各要素は、第1の表現と、第1の表現と異なる第2の表現とで構成される1組の表現のうちの1つの可能な表現で構成される。
さらに、各記号は、第1の表現に従って表現された少なくとも1つの要素と第2の表現に従って表現された少なくとも1つの要素との第1の群で構成される第1の有効状態、および第2の表現に従って表現された少なくとも1つの要素と第1の表現に従って表現された少なくとも1つの要素との第2の群で構成される第2の有効状態で構成される。
このように、本発明は識別パターンを提供し、その記号は相補的な2つの有効状態を有する。これは、一方の有効状態の群の第1の要素が、他方の有効状態に対応する群の第1の要素と異なるからである。同様に、一方の群の第2の要素は他方の群の第2の要素と異なり、各群が1つの有効状態に対応する。これにより、異なるように配列された表現を有する有効状態が与えられる。例えば、同じインク領域を用いてこれらの相補的な有効状態を物品上に表現すると、識別パターンが巨視的規模で均一になり、検出するのがより困難になる。これは、例えば所定の面積のインクドットまたはインクスポットで各要素が生成される場合、すべての有効状態が同数のインクドットまたはインクスポットを有するという事実により、同じインク面積、従って同じ表面インク密度を、すべての有効状態について、従って一方または他方の有効状態にあるさまざまな記号の配列によって形成された識別パターンについても、得ることが可能になるからである。
別の実施の形態によると、要素群のそれぞれは2つを越える要素で構成される。各記号は、第1の表現に従って表現されたいくつかの要素と第2の表現に従って表現されたいくつかの要素との第1の群で構成される第1の有効状態を含む。各記号は、第2の表現に従って表現されたいくつかの要素と第1の表現に従って表現されたいくつかの要素との第2の群で構成される第2の有効状態も含む。例えば、各群に4つの要素があってよいが、この個数に限定されない。
こうして、本発明は複雑な記号で構成される識別パターンを提供する。これにより、後に権限のない識別が試みられた時に基準パターンを認識するのがより困難になる。
上記の要素群は、好ましくは同数の要素で構成され、それにより、識別パターンの均一性を上げて、所定の面積のインクドットまたはインクスポットで要素が形成される場合に識別パターンの検出をさらに困難にしてよい。
好ましい実施の形態によると、識別パターンの少なくとも1つの記号の少なくとも1つの有効状態がデジタル情報項目を表現する。こうして、識別パターンの記号の有効状態を用いてデジタル情報項目が暗号化されてよい。
こうして、本発明は非常に頑健な暗号化手段を提供する。なぜなら、識別パターンに含まれる情報にアクセスするには、最初に識別パターンを認識してからその内容を識別する必要があるためである。
基準パターンの各記号の有効状態がデジタル情報項目の2進値をそれぞれ表現してよい。従って、基準パターンは、2値情報を暗号化するのに特に好適である。
本発明の別の態様によると、上に定められた識別パターンを少なくとも1つ備える物品が提供される。
この物品は、以下のような、識別パターンのための任意の種類の媒体であってよい。すなわち、缶、例えばアルミ箔などの箔、例えば、コーヒーまたは煎じた液のような食べ物の入っている場合のあるカプセルまたはカートリッジ、瓶の栓、銀行券、パスポート、保護対象書類、ラベル、カード、引換券、医薬錠剤、腕時計、または金属面もしくはセラミック面を有する任意の媒体、包装物、半導体、コンピュータ周辺機器(マウス、キーボード等)等のようなものであってよい。
ある実施の形態によると、少なくとも1つの識別パターンが物品上、例えば物品の層に存在する。
物品は、同じ基準パターンの1つ以上の表現に対応するいくつかの識別パターンを備えてよい。
識別パターンを繰り返すことによって、後の識別パターンの識別がさらに頑健になる。この繰り返しにより、基準パターンを検出する際に劣化を防ぐことができる。なぜなら、ある識別パターンが劣化しても、物品にマーキングされた1組の識別パターンの中から少なくとも1つの基準パターンの存在を検出することの妨げにはならないからである。
識別パターンは、その表現がすべて同じであってもすべて異なっていてもよい。
物品は、表現方法が同一の識別パターンおよび異なる識別パターンをさらに備えてよい。つまり、さまざまな記号を表現するのに用いられる、識別パターンの有効状態が、用いられる基準パターンのすべての記号について同じというわけではない。
別の態様によると、本発明は、物品に、物品および/またはその使用に関する情報項目を含み得る識別パターンをマーキングする方法も提供する。本方法は以下のステップ、すなわち
−いくつかの記号からなる文字体系を定義するステップと、
−各記号について、少なくとも2つの有効状態と少なくとも1つの無効状態とを定義するステップと、
−上記文字体系の1組の記号で構成される基準パターンを生成するステップと、
−特定の有効状態を基準パターンの各記号に割り当てることによって、基準パターンの表現を少なくとも1つ生成するステップと、最後に
−基準パターンの表現を再現するマーキングを物品に付けるステップと
を含む。
用いられる識別パターンの構造のおかげで、媒体または印刷品質の粗さがパターンを劣化させる恐れがない。なぜなら、識別パターンのいくつかの記号が歪んでも、後に識別パターンの識別が妨げられることがまったくないからである。
各記号は、第1の可能な表現および第2の可能な表現を有する少なくとも2つの要素によって表現されてよい。
好ましくは、各有効状態が、第1の表現に従って表現された少なくとも1つの要素と第2の表現に従って表現された少なくとも1つの要素との群で構成され、ある記号の各有効状態が他の記号の有効状態と異なる。
別の実施の形態によると、記号の各無効状態は文字体系のどの記号の有効状態とも異なる。
すべての記号の有効状態が、同数の要素で構成される要素群によって表現されてよい。
別の態様において、本発明は、物品に付けられた、物品および/またはその使用に関する情報項目を含み得る識別パターンを識別する方法も提供する。この方法は以下のステップ、すなわち
−少なくとも1つの格納された基準パターンの表現の少なくとも一部が見える、物品のある領域の画像を取り込むステップであって、パターンが、格納された文字体系に属するいくつかの記号の配列で構成され、各記号が少なくとも2つの有効状態と少なくとも1つの無効状態とで構成され、配列における記号の各表現が記号の有効状態に対応しており、取り込まれた画像が格納されるステップと、
−取り込まれた画像を格納された基準パターンの記号の表現の配列と比較することによって、格納された記号文字体系の記号を識別するステップと、
−有効状態で表現され、格納された基準パターンの配列に従って配列された、識別された記号の数を計算するステップと、
−計算の結果を確率閾値と比較するステップと、
−結果が閾値に達したら識別信号を送出するステップと
を含む。
さらに別の実施の形態によると、格納された基準パターンの配列の第1の位置にある第1の記号を定め、第1の記号の少なくとも1つの有効状態の表現を、取り込まれた画像内で探し、この表現が見つかった場合は、選択された記号が識別されたと見なし、次に、格納された基準パターンの配列の別の位置にある別の記号を定め、この別の位置にあるこの別の記号について先の探索ステップを繰り返し、格納された基準パターンのすべての記号の識別または非識別が明らかになるまで同様に続ける。
別の実施の形態において、本方法は、識別パターンの少なくとも1つの記号の少なくとも1つの有効状態によって表現された少なくとも1つのデジタル情報項目を解読するステップを含み、このステップは、少なくとも1つの識別された記号の少なくとも1つの有効状態からデジタル情報項目を識別することを含む。
すべての場合において、本識別方法には、複数の格納された記号の状態を認識すること、および有効状態にある一定数のこれらの記号の特定の配列−この配列が、格納された基準パターンを構成する−を認識することの両方が必要なので、本識別方法は著しく頑健である。
本発明の他の利点および特徴は、いくつかのもっぱら非限定的、実装的、かつ具現的な例についての詳細な説明、ならびに添付の図面を検討することにより明らかになるであろう。
図1は、本発明による識別パターンの形成におけるステップを実装する一方法を模式的に説明する図である。 図2は、別の識別パターンの形成におけるステップを実装する一方法を模式的に説明する図である。 図3は、図1の識別パターンを物品にマーキングする方法を実装する一方法を模式的に説明する図である。 図4は、物品に付けられた識別パターンを識別する方法を実装する一方法を模式的に説明する図である。
これらの図において、同じ参照符号は同じ要素に対応する。これらの図において、要素は必ずしも縮尺通りに描かれていない。
図1は、本発明による2次元基準パターンP1の形成におけるステップS1を実装する一方法を模式的に示す図である。
この基準パターンP1は、文字体系AT1からの4つの定義された記号A、B、C、およびDの配列で構成される。
2次元基準パターンとは、ここでは、互いに定められた位置に配列されたいくつかの2次元の記号の配列を意味するものとする。
記号の配列は、基準パターンにおける2次元記号の特定の配列を意味するものと理解される。
識別パターンは、基準パターンの記号のすべての表現のうちの1つの可能な表現を意味するものと理解される。
記号は、ここでは、要素の2次元の組み合わせを意味するものと理解される。記号の要素は、例えば、アルファベット文字のようなドットまたはドットの組み合わせ、または圧痕、穴、もしくは突起のような凹凸であってよい。要素は、例えば、色または電磁波の反射であってもよい。
これらの記号の組が、ここでいうところの文字体系を形成する。この文字体系では、上記のように、たとえ記号が同じ種類の要素で構成されていたとしても、記号は互いに異なる。
本発明によれば、文字体系の各記号は、いくつかの状態、特に2つを越える状態、すなわち少なくとも3つの状態で構成される。
状態は、記号の1つの可能な表現である。例えば、記号が文字である場合、状態の1つの可能な表現は小文字の文字であり、別の状態つまり別の可能な表現は大文字の同じ文字であり、さらに別の状態つまり異なる表現は赤く色付けされた同じ文字等である。
記号が単語である場合、状態の表現は、左から右に書かれた単語、またはその逆であってよい。記号がドットの組み合わせである場合は、状態の1つの可能な表現は単一のドットまたは1対のドットであってよく、別の表現は非ドット、つまりドットなし、または1対の非ドット等であってよい。
記号の有効状態は、この記号のすべての可能な状態の中から任意に選ばれた、つまり許可された状態である。言い換えると、有効状態は、記号の状態のすべての可能な表現のうちの一意の表現である。
無効状態は、さらに強い理由で、許可されない状態、すなわち、同じ記号の有効状態に用いられるものとは異なる別の表現である。留意すべきは、ある定義された文字体系に関して、記号の無効状態は、その定義された文字体系の別の記号の有効状態と同一であってよいということである。
図1は、4つの記号A、B、C、およびDで構成される文字体系AT1の例を示す図である。各記号A、B、C、およびDは、2つの有効状態Vi1およびVi2、ならびに2つの無効状態Ii1およびIi2で構成される。すべての記号の各状態は、2つの要素群G1ないしG16で構成される。この実施の形態では、各群G1ないしG16は2つの要素で構成される。各要素は、ドット、すなわち中実の円に対応する第1の表現E1と、非ドット、すなわち中空の円またはドットなしに対応する第2の表現E2とで構成される。
図1に見られるように、文字体系AT1の記号Aは、垂直に配置された群G1が上部のドットE1と下部の非ドットE2とによって形成された、第1の有効状態Vi1を有する。
記号Aは、同じく垂直に配置された群G2が上部の非ドットE2と下部のドットE1とによって形成された、第2の有効状態Vi2を有する。2つの有効状態Vi1およびVi2は、例えば、2値情報符号化を提供するように、それぞれの値0および1を表現してよい。
この同じ記号Aは、それぞれ垂直に配置された、要素が2つある2つの群G3およびG4で構成される2つの無効状態Ii1およびIi2を有する。第1の無効状態Ii1では、上下に連なる2つの非ドットE2によって群G3が形成される一方、第2の無効状態Ii2では、上下に、ただし隙間により適宜、離されて配置された2つのドットE1によって群G4が形成される。
記号Bは、水平に配置された群G5が図1の左側のドットE1と図1の右側の非ドットE2とによって形成された、有効状態Vi1を有する。記号Bは、同じく水平に配置された群G6が図1の左に配置された非ドットE2と図1の右に配置されたドットE1とによって形成された、第2の有効状態Vi2を有する。この同じ記号Bは、水平に配置された、要素が2つある2つの群G7およびG8で構成される2つの無効状態Ii1およびIi2を有する。第1の無効状態Ii1では、水平に並んで配置された2つの非ドットE2によって群G7が形成される一方、第2の無効状態Ii2では、並んで、ただし中央の隙間により適宜、離されて配置された2つのドットE1によって群G8が形成される。
記号Cは、図1の第1の方向に対角線状に配置された群G9が図1の左上に配置されたドットE1と右下に配置された非ドットE2とによって形成された、有効状態Vi1を有する。記号Cの第2の有効状態Vi2は、同じく群G9と同じ方向に対角線状に配置された、図1の左上に位置する非ドットE2と図1の右下に位置するドットE1とによって形成された群G10を有する。この同じ記号Cは、同じ記号Cの2つの有効状態Vi1およびVi2の群G9およびG10と同じ方向に対角線状に向けられた、要素が2つある2つの群G11およびG12で構成される2つの無効状態Ii1およびIi2を有する。群G11およびG12は、対角線の両端に配置され中央の隙間によって離された2つの非ドットE2および2つのドットE1によってそれぞれ形成される。
記号Dは、群G9ないしG12の方向とは逆の方向に対角線状に配置された群G13および群14によって形成された2つの有効状態Vi1およびVi2を有する。記号Dの第1の有効状態Vi1に対応する群G13は、図1の右上に配置されたドットE1と左下に配置された非ドットE2とによって形成される。記号Dの第2の有効状態Vi2に対応する群G14は、図1の右上に配置された非ドットE2と左下に配置されたドットE1とによって形成される。
記号Dの2つの無効状態Ii1およびIi2は、群G13およびG14と同じ方向に対角線状に向けられた、2つの要素でそれぞれが構成された2つの群G15およびG16に対応する。群G15が2つの非ドットE2によって形成されるのに対して、群G16は、対角線の両端に配置され中央の隙間によって離された2つのドットE1によって形成される。
形成ステップS1において、文字体系AT1に属する記号A、B、C、およびDから基準パターンP1が構築される。この実施の形態では、基準パターンP1は、明確に定義された特定の配列にある32個の記号で構成されるが、配列は、例えば、基準パターンが伝達しなければならない情報に応じた方法で定義される。図1は、さまざまな群G1ないしG16の垂直、水平、および対角線状の配列から基準パターンP1が構築されることを示している。32個の記号A、B、C、およびDが、図1に例示したように、相互に重なり合った配列を形成する。
とりわけ図1に示すように、このさまざまな記号の重なり合いは、さまざまなドットおよび非ドットが、この例では、垂直および水平に整列するようになっていると好ましい。例を挙げると、基準パターンP1の、図1に示した上部の一番目の水平線x−xに沿って、左から始まって右まで続けて、要素群が垂直に配置された記号Aの1つの要素、水平に配置された記号Bの2つの要素、第2の上記の方向に対角線状に配置された記号Dの1つの要素、水平に配置された記号Bの2つの要素、そして同じく水平に配置された記号Bの2つの要素がある、ということに留意すべきである。図1でy−yと表記された、基準パターンP1の2番目の水平線は、第1の要素が1番目の線x−x上にあった記号Aの第2の要素、同様に左から右へ進むと、第1の上記の方向に対角線状に配置された記号Cの要素、第1の要素が1番目の線x−xの一部を形成した、対角線状に配置された記号Dの第2の要素、続けて2つの記号Cの要素、記号Bの2つの要素、そして記号Dの1つの要素で構成される。
同様に、図1に示す基準パターンP1の、z−zと表記された1番目の垂直線は、上から下に向かって、垂直に配置された記号Aの2つの要素、水平に配置された記号Bの1つの要素、第1の方向に対角線状に配置された記号Cの1つの要素、垂直に配置された記号Aの2つの要素、第2の方向に対角線状に配置された記号Dの1つの要素、そして水平に配置された記号Bの1つの要素によって形成される。
もちろん、当然のことながら、異なる配列を採用することもできる。しかしながら、さまざまな記号を好適に重ね合わせて、基準パターンの構造と用いられている文字体系を知らない者にとって検出がより困難となるようにすると有利である。
また、図示の例において、記号A、B、C、およびDのそれぞれが2つの有効状態Vi1およびVi2を有し、要素を2つ持つ別個の群が有効状態ごとに1つのドットと1つの非ドットとで構成されることにも留意すべきである。これに対して、4つの記号A、B、C、およびDの無効状態Ii1およびIi2は、無効状態ごとに、同じ性質の2つの要素、すなわち2つのドットまたは2つの非ドットを持つ群によって形成される。この特別な構造により、形成作業S1によって生成可能な基準パターンの頑健さが一層強化される。
こうして生成された基準パターンP1の表現方法としては、P1’、P1’’等のようにいくつか可能である。基準パターンP1のこれらの表現P1’およびP1’’は、以下、識別パターンとも表記する。具体的には、各記号A、B、C、およびDが2つの別々の有効状態Vi1およびVi2によって表現され得るということ、およびパターンP1が32個の記号で構成されるということを考慮すると、定義された基準パターンP1の可能な表現方法は232=4294967296通りある。別の例では、パターンが64個の記号で構成されるとすると、定義された基準パターンP1の可能な表現方法は264=18446744073709551616通りある。従って、P1のような基準パターンの各表現は、情報項目に対応してよく、それにより、基準パターンの1つの可能な表現が添付された物品の特徴を記述できるようになる。例えば、物品の製造元や、その流通拠点等を記述することが可能である。この情報は皆、物品を一意の方法で識別する働きをするので、物品が例えば無資格者によって流通された場合に、侵害行為と戦う際の助けとなる。また、変形として、情報項目を基準パターンP1の特定の配列だけに参照し、さまざまな表現P1’、P1’’等の形成を無作為に行って、基準パターンP1に含まれる情報を完全に検出不能にする。
図1に、作業S2により得られた基準パターンP1の2つの可能な表現P1’およびP1’’を示す。可能な表現P1’、P1’’のそれぞれについて、基準パターンP1の記号A、B、C、およびDの有効状態Vi1、Vi2の要素E1、E2を示してある。例えば、表現P1’では、記号A1が、図1に示されるようにその有効状態Vi1によって、すなわち上部のドットE1と下部の非ドットE2とで表現されることに留意すべきである。また、識別パターンP1’の1番目の水平線において、記号B1がその有効状態Vi1にあること、すなわち図1の左にドットE1、同図の右に非ドットE2があることにも留意すべきである。また、同じく識別パターンP1’において、記号C1がその第1の有効状態Vi1にあること、すなわち左上にドットE1、右下に非ドットE2があり、これら2つの要素が第1の前述の方向に沿って対角線状に配置されていることにも留意すべきである。表現P1’において、記号A2、B2、およびC2が第2の有効状態Vi2を用い、記号D1、D2がそれぞれ有効状態Vi1およびVi2を用いていることにも留意すべきである。
表現P1’’では、先に表現P1’において示された記号A1が同じであるのに対して、記号B1が、その第2の有効状態Vi2で、すなわち左の非ドットE2と右のドットE1とで表現された記号B2に替わっていることが注目されるであろう。言い換えると、基準パターンP1のこの位置のこの記号Bは、ここでは表現P1’における有効状態とは異なる有効状態に対応する表現で用いられている。同様に、表現P1’の場合に図1にC1と表記されている上述の記号Cは、表現P1’’の場合には、その第2の有効状態Vi2で、すなわち左上に非ドットE2、右下にドットE1がある状態で用いられ、C2と表記されている。
図1に示した2つの表現P1’およびP1’’について考察すると、複数の記号A、B、C、およびDがこのように第1の有効状態Vi1または第2の有効状態Vi2のいずれかで用いられることにより、同じ基準パターンP1が用いられているのに2つの表現P1’とP1’’とが完全に異なっている、ということが分かる。
図2は、基準パターンP2の形成におけるステップS1を実装する別の方法を模式的に示す図である。
図2は、3つの記号A’、B’、およびC’で構成される文字体系AT2を示している。各記号A’、B’、およびC’は、2つの有効状態Vi1およびVi2と、14の無効状態I1ないしI14を有する。先の例と同様に、2つの有効状態Vi1およびVi2は、識別パターンに含まれる情報項目の2進符号化のために、それぞれ値0および1を表現してよい。すべての記号の各状態は、2つの有効状態Vi1およびVi2の場合はG1およびG2、あるいは無効状態I1ないしI14の場合はGI1、GI2、GI3、…GI13、GI14のような要素群で構成される。各要素群G1ないしGI14は、ドット、すなわち中実の円に対応する第1の表現E1と、非ドット、すなわち中空の円またはドットなしに対応する第2の表現E2とをそれぞれが有する4つの要素で構成される。図2に示した例では、2つの有効状態Vi1およびVi2に対応する2つの群G1およびG2は、有効状態ごとに2つの表現E1、すなわち2つの中実のドットと、2つの表現E2、すなわち2つの非ドットとを有する。このような選択の利点は、以下に説明されるようにして得られる識別パターンP2’またはP2’’が均一である、すなわち2つの有効状態に対応する各群G1、G2が同じ密度のドットE1を有する、ということである。これらの要素つまりドットE1がインクでの印刷によって生成されれば、結果としてパターン上のインクの表面密度が一定のままになる。
図2に見られるように、別個の記号A’、B’、およびC’について2種類の要素を持つ各群は、ほぼ正方形の形をしており、その4隅にドットE1および非ドットE2が配置される。例えば、有効状態Vi1にある記号A’の場合、2つのドットE1がこの正方形の、図1に関して左側部に垂直に並び、2つの非ドットE2が正方形の右側部に垂直に並ぶ。同じ記号A’の有効状態Vi2の場合は、2つのドットE1が正方形の右側に垂直に並び、2つの非ドットE2が正方形の左側部に垂直に並ぶ。
記号B’については、2つのドットE1が、有効状態Vi1では正方形の上部に、有効状態Vi2では正方形の下部に水平に並ぶ。記号C’については、2つのドットE1が、有効状態Vi1においては第1の方向に沿う向きの一方の対角線に沿って正方形の2つの隅に対角線状に対向し、有効状態Vi2では他方の方向に向いた他方の対角線に沿って正方形の2つの隅に対角線状に対向する。非ドットE2は、有効状態ごとに、ドットE1の入らない空いている隅に配置される。
さまざまな無効状態は、その群GI1ないしGI14のそれぞれについて、ドットE1なし、1つのドットE1、2つのドットE1、または3つのドットE1、または例えば群GI14の場合のように4つのドットE1で構成されてよい。ここでもまた、非ドットE2は、ドットE1の入らない空いている場所に配置される。
こうしてこの文字体系AT2を定義したら、図2でS1と表記された形成ステップにおいて、複数の記号A’、B’、およびC’を定義された配列に配置することによって、基準パターンP2を作成することができる。図2に示した例では、基準パターンP2は、図2に示した特定の配列にある16個の記号A’、B’、およびC’で構成される正方形の形をとっている。
S2と表記されたステップにおいて、2つの有効状態のうちの1つ、つまりVi1またはVi2のいずれかが、基準パターンP2の各記号に割り当てられる。この割り当ては、無作為に、または基準パターンが表さなければならない情報項目に応じて特に定められた方法で行われる。例として、図2は、P2’およびP2’’と表記された2つの可能な表現を示している。もちろん、当然のことながら、2つの有効状態Vi1およびVi2によって他の可能な表現が多数考えられてよい。2つの表現P2’およびP2’’は、基準パターンP2のいくつかの記号に異なる有効状態を用いる点で異なる。例えば、表現P2’の左上隅に位置する記号A’は、文字体系AT2の群G1に対応する有効状態Vi1の形で表現される。表現P2’’の左上隅にある同じ記号A’は、群G2に対応する有効状態Vi2の形で表現される。
図3は、図1に記載され例示された基準パターンP1の2つの表現P1’およびP1’’を用いて物品SUPにマーキングする方法を実装する一方法を模式的に示す図である。
この方法は、図1の関連で説明したように、32個の記号A、B、C、およびDの配列で構成される基準パターンP1を形成するステップS1と、生成された基準パターンP1に有効状態を割り当てるステップS2と、得られた、記号A、B、C、およびDの有効状態の表現P1’およびP1’’を物品SUPにマーキングするステップS3とを含む。
「マーキング」という用語は、例えばインクによる印刷、彫り込み、すなわち、例えば金属媒体などの媒体上での凹凸の生成、または物品上の任意の種類の既知のパターン表現を意味するものと理解される。このマーキングは、例えば可視的規模で生成される場合は、可視であってもよいし、例えば磁気的な記号などの、適切な計測器によってのみ検出可能な記号の形で生成される場合は、不可視であってもよい。
いくつかの手段を用いて識別パターンを肉眼で検出できないようにしてよい。例えば、識別パターンを肉眼には見えないようにするが例えば紫外放射または赤外放射を用いた特定の照明下では容易に見えるようにする化学的性質を有するインクを用いることができる。
有利なことには、基準パターンの表現が付いたマーキングのセキュリティを強化するために、識別パターンを肉眼に見えないようにする化学的性質を有するインクを用いることができる。このインクの組成は、電磁スペクトルの可視部または不可視部において吸収する顔料および/または染料を1種以上含んでよく、および/または発光性の顔料および/または染料を1種以上含んでもよい。電磁スペクトルの可視部または不可視部において吸収する顔料および/または染料の適切なものの非限定的な例としては、フタロシアニン誘導体がある。適切な発光性の顔料および/または染料の非限定的な例には、ランタニド誘導体が含まれる。顔料および/または染料が1種以上存在することにより、侵害行為と戦うためにマーキングのセキュリティを向上および強化することが可能になる。
識別パターンは、例えば識別パターンを物品SUPの表面環境に組み込むことによって、例えば元から存在する不整などのノイズと混在させてもよい。この不整の寸法は、パターンの寸法と同等でなければならない。
さらに、印刷精度を表す印刷寸法としては、非常に小さな、すなわち150dpiないし500dpi(dots per inch、すなわち1インチ当たりの画素数で、1インチは2.54センチメートルに相当する)の印刷寸法を用いてよい。そのような印刷尺度では、識別パターンを印刷媒体の背景から肉眼で区別することができない。その上、識別パターンの複製には、複製の誤りを回避するためにさらに細かい尺度を用いることが必要になるが、それは実際は事実上不可能である。図3に示すように、基準パターンP1を形成するステップS1において、文字体系AT1の記号A、B、C、およびDのうちの記号の特定の配列を1つ、上記のように決定する。次に、割り当てステップS2において、すべての可能な表現の中からさまざまな可能な表現P1’、P1’’等が得られるように、有効状態Vi1またはVi2をパターンP1の各記号に割り当てる。
次に、マーキングステップS3において、パターンP1の各記号に割り当てられた有効状態Vi1、Vi2の表現E1、E2を物品SUPにマーキングすることによって、基準パターンP1のP1’、P1’’等のような表現を1つ以上、物品SUPにマーキングする。
識別パターンP1’、P1’’は、物品SUPおよび/またはその使用法についての情報項目を符号化する役割を果たす。
図3に示した例では、基準パターンP1の2つの表現P1’、P1’’が物品SUPにマーキングされる。言い換えると、物品SUPは、基準パターンP1の各表現P1’、P1’’について、基準パターンP1の各記号A、B、C、およびDのドット/非ドット表現でマーキングされる。もちろん、P1’のような単一の表現だけを物品にマーキングすることもできるし、基準パターンP1の表現の数を増やすこともできる。
さらに、記号の無効状態が、有効状態で用いられるのと同じ表現を、ただし異なる配列で、含むような文字体系を生成することによって、識別パターンがより認識しにくくなる。具体的に文字体系AT2の例を見ると、記号B’の場合の無効状態I10は、A’の有効状態Vi1と一致する。従って、基準パターンP2を知らない者であれば、記号A’が検出されたと考えて、間違って読み取る可能性がある。しかし、基準パターンP2を知ることによって、記号A’の位置が正確に分かり、曖昧さが解消されることになる。
従って、ユーザが事前に基準パターンを知らなければ、物品SUP上に表示された状態の中から基準パターンを認識することは事実上不可能である。特に、図1ないし図3に示したように基準パターンP1が32個の記号で構成される場合、基準パターンP1を突き止める確率は4294967296分の1である。基準パターンP1が64個の記号で構成されことになれば、基準パターンP1を突き止める確率は264分の1になる。
基準パターンP1またはP2は、デジタル情報項目を暗号化するために用いられてもよい。その際、基準パターンの記号の有効状態Vi1、Vi2を用いて、2進数値を有するであろうこのデジタル情報項目を符号化してよい。
例えば、2進値1100(または10進法で12)を、定義された基準パターンP1の、図3に示された最初の4つの記号SP1、SP2、SP3、およびSP4で符号化してよい。これを行うために、定義された基準パターンP1の各記号A、B、C、およびDについて、以下の符号、すなわち第1の有効状態Vi1が値1に対応し、第2の有効状態Vi2が値0に対応する符号が生成されてよい。この場合、定義された基準パターンP1の第1の記号SP1は値1に対応し、定義された基準パターンP1の第2の記号SP2は値1に対応し、定義された基準パターンP1の第3の記号SP3は値0に対応し、定義された基準パターンP1の第4の記号SP4は値0に対応する。こうして、最初の4つの記号が10進値12を表す。他の符号が選ばれてもよく、その際、基準パターンP1の記号の最初の有効状態が、選ばれた符号に応じてそれぞれ1または0に対応するようにする。このデジタル情報項目は、製造日、例えば製品の製造拠点、製品の流通拠点、または製品の内容についてのリファレンスなどといった製品リファレンス、パターンが表示される物品のデータ特性等であってよい。
図2に示した基準パターンP2を用いるマーキング方法は、マーキングステップS3において、物品SUP上で基準パターンP2の1つ以上の表現P2’、P2’’等を用いて同様に実行される。
図4は、物品SUPに添付またはマーキングされた識別パターンP1’、P1’’を識別する方法を実装する一方法を示す図である。
文字体系と、基準パターン、すなわち格納された文字体系のいくつかの記号の特定の配列とをあらかじめ格納しておく。
例示した例において、識別方法は、物品SUPのある領域の画像を取り込むステップD1と、記号識別ステップD2と、識別パターンP1’、P1’’を識別するステップD3とを含む。この方法は、デジタル情報項目を解読するステップD4をさらに含んでもよい。
ステップD1において、物品SUPのある領域の画像ID1を、例えば復号カメラを用いて取り込み、画像をメモリに格納する。ステップD2において、この格納された画像ID1に含まれる記号を、物品SUPに表現P1’、P1’’をマーキングする際に用いられた、格納された文字体系から識別する。
記号識別ステップD2は、1つ以上の識別パターンを含む取り込まれた画像に適用される。
基準パターンの記号の配列、従って基準パターンにおける各記号の位置は、あらかじめ分かっている。
従って、格納されている基準パターンを、取り込まれた画像のある領域に重ねる。次に基準パターンの記号、例えば基準パターンの左上に位置する第1の記号を選択し、選択された記号と同じ位置にある、取り込まれた画像の領域に含まれる文字体系の記号の表現を決定する。もしも決定された表現が基準パターンの第1の選択された記号の有効状態のうちの少なくとも1つの表現と一致したら、基準パターンで選択された記号は、取り込まれた画像の領域において識別されたと見なす。そうでない場合は、選択された記号は識別されたと見なさない。
次に基準パターンの別の記号、好ましくは先の記号に隣接する記号を選択し、第2の選択された記号の位置にある画像の領域の記号表現と、第2の選択された記号の有効状態の表現との比較を繰り返す。もしも画像の記号表現が第2の記号の有効状態のうちの少なくとも1つの表現と一致したら、第2の記号は識別されたと見なす。そして、上記のステップを基準パターンの各記号について繰り返し、基準パターンの選択された記号と同じ位置にある画像の表現と選択された記号の有効状態の表現との比較を、基準パターンのすべての記号の識別または非識別が明らかになるまで続ける。
少なくとも1つの記号が識別されたら、識別パターンを識別する以下のステップD3を実行し、そうでなければ、カメラまたは物品を例えば動かして、取り込まれた新たな画像から本方法を繰り返してよく、その際は、格納されている文字体系の記号の高さまたは幅と同じだけ、取り込まれた画像内で移動させ、取り込まれた画像の別の領域で本方法を繰り返すことにより行う。新たな画像を取り込むためのこの物理的な移動は、例えば記号の要素の表現の幅または高さにほぼ一致する段階の幅だけ段階的に、カメラを動かすことにより行ってもよいし、カメラを静止させたまま物品を動かすことによって行ってもよい。取り込まれた画像内での移動は、画像の解像度に応じた、画素数を単位とする所定のピッチで、ソフトウェア手段により実行してよい。
実際の実施の形態では、非常に多数の識別パターンが設けられてよく、これらは物品上に上下左右に並んで配置された、例えば20×20識別パターンである。そして、撮像カメラは、静止していてよく、上記の識別を行うために多数の識別パターンを収納してよい。
ステップD3の実行時には、識別された記号の数をカウントする。すべての記号が識別されたら、識別パターンは識別されたと見なす。「識別された記号」は、ここでは、画像ID1において検出された記号であって、格納された基準パターンの記号と一致し、かつ物品上に基準パターンの記号の配列で配置されたものを意味するものと理解される。
逆に、画像ID1において検出された記号が、格納された基準パターンの記号とすべては同じでない場合は、識別された記号の数を計算し、この数が確率閾値よりも大きければ、識別パターンは識別されたと見なす。
例えば、好ましい実施の形態において、2次元基準パターンは16×16パターンである。つまり、1つのパターンが256個の状態、すなわち128対の状態で構成される。この事例では、基準パターンに対して正確に配列された30対の状態の認識があれば、識別パターンが認識されたと見なすのに十分である、と考えられる。言い換えれば、有効状態が1対の状態によって表現された記号で構成された文字体系を考え、128個の記号で構成された16×16基準パターンを考えると、識別パターンが識別されたと見なすためには、識別パターンの128個の記号のうちの30個の記号を識別すれば十分である。この場合、確率閾値はおよそ24%である。
別の例によれば、有効状態が4つの状態によって表現された記号で構成された文字体系を考え、64個の記号で構成された16×16基準パターンを考えると、識別パターンが識別されたと見なすためには、識別パターンの64個の記号のうちの10個の記号を識別すれば十分である。この場合、確率閾値はおよそ16%である。
従って、識別パターンのいくつかの記号の部分的な障害は許容されてよく、これにより、識別パターンを識別する方法の頑健さが強固になる。
識別された記号の割合が十分である場合は、画像に含まれている識別パターンは、格納された基準パターンの表現と一致すると見なす。確率閾値により、画像に含まれている表現を読み取る際の誤り、または物品に識別パターンをマーキングする時の識別パターンの表現における誤りを許容できるようになる。
基準パターンの有効状態を物品にマーキングする際、記号が少なくとも1つの無効状態を含む文字体系の使用のために、無効状態が現れるように見えることが注目されるであろう。これによって、権限のないユーザが有効な記号を突き止めることがさらに困難になり、その結果、識別パターンが事実上、検出不能になる。
各記号の各ドットについて、高さ方向および横方向のずれにはマージンが許容される。記号の表現を画定するドットまたはスポットの直径のわずかな違いは、検出の障害にならない。位置のわずかな違いもまた、検出の障害にならない。なぜなら、記号の位置を別の位置と相対的に比較することによって識別パターンを読み取るからである。
識別パターンが識別されなかったと見なされる場合、すなわち先に定義した識別条件が認められない場合は、物品が識別されていないことが知らされる(図4の矢印「no」を参照せよ)。逆に、物品が識別された場合は(図4の矢印「yes」を参照せよ)、例えば物品の製造者を調べるため、または物品を何らかの方法で用いるために(許容される洗浄温度、推奨蒸気圧等)、識別パターンに含まれている情報を取り入れてよい。
別の実施の形態によると、識別パターンはデジタル情報項目を表現してよく、識別方法は、認識された識別パターンの記号の有効状態とデジタル情報を暗号化する時に用いられた符号とからデジタル情報の値を特定するステップD4を含む。
識別方法は、識別された記号の状態を決定するステップD2において識別できなかった記号の、しかるべき有効状態を決定するために、よくある誤りを訂正するステップも含んでよい。
このように、誤り訂正を用いると、識別された記号が、より高い信頼性で決定された基準パターンの記号に対応すると見なすことができる。
本発明は、図3で説明した方法を実装するための、構成された基準パターンを2次元表現するシステムも提供する。
ある実施の形態において、この表現システムは、いくつかの記号で構成された、AT1またはAT2のような文字体系を格納するように構成された少なくとも1つのメモリと、この文字体系から基準パターンP1またはP2を生成する手段と、生成された基準パターンP1の少なくとも1つの可能な表現を表現するように構成された表現手段とを備える。この表現手段は、生成された基準パターンの各記号に、その記号の有効状態の中からある有効状態を無作為に割り当て、割り当ての結果として生じた基準パターンP1の表現をメモリに格納するようにさらに構成される。
さらに、本システムは、基準パターンP1の表現を媒体SUPにマーキングするマーキング手段を備える。このマーキング手段は、例えば、インクジェット印刷手段またはレーザー印刷手段や、例えばグラビア印刷、凹版印刷、レーザー彫刻、フライスを用いた彫刻、または金属への穴の彫刻(例えば切削工具または酸を用いたもの)のような、既知の技術を用いた彫刻手段であり、用いられる表面に応じたものである。さらに、マーキング手段は、フレキソ印刷手段、スクリーン印刷手段、パッド印刷手段(この場合、マーキング方法は柔軟なパッドを用いたインク転写を含む)、石版印刷手段、またはゼログラフィー手段であってよい。例えば、マーキング手段は、肉眼に見えるインクまたは肉眼に見えないインクを用いて、基準パターンの表現をマーキングすることができる。
これらのマーキング手段は感熱式印刷手段またはエンボス加工手段であってもよく、これらは、例えば高分子表面または金属表面に用いられてよい。
各マーキング技術は、識別パターンまたは複数の識別パターンがマーキングされる物品の種類に応じて用いられる。
本発明は、図3で説明した2次元表現方法により得られた識別パターンを識別する、図4で説明した識別方法を実装するように構成されたシステムも提供する。
ある実施の形態において、この識別システムは、記号の表現を備える物品のある領域の検出が可能な、例えばデジタルカメラなどの検出装置を備える。また、識別システムは、文字体系と文字体系に基づいて定義された基準パターンとを格納するように構成された少なくとも1つのメモリと、検出された領域の記号の中で有効状態を有する記号を決定する決定手段と、有効状態を有するすべての記号および検出された領域におけるそれらの配列を、メモリに格納された定義された基準パターンと比較する比較手段と、も備える。
さらに、基準パターンのいくつかの(同じまたは異なる)表現を物品上に有することによって、識別パターンを識別する方法の頑健さを高めてよい。こうすることで、検出装置が固定式である場合に、物品を精密に配置する必要がなくなる。
上述の手段は、マイクロプロセッサ内でソフトウェアとして、および/または論理回路によって、実現されてよい。
このように定義された識別パターンにより、物品を頑健に識別できる。また、このような識別パターンは、権限のないユーザには判読不能であり、識別パターンの印された物品の性質を変えることがない。この識別パターンによって、物品を確実に識別することもでき、物品の追跡可能性が高まる。侵害行為が多数存在する商業の分野では、物品の詐欺的な使用と戦うために、ここで提案された識別パターンによって情報を保持させることができる。

Claims (20)

  1. 字体系に属する記号の配を含む少なくとも1つの識別パターンを備え
    記文字体系の各記号が、少なくとも2つの有効状態と少なくとも1つの無効状態とを含む少なくとも3つの状態を有し
    記配列における号が前記少なくとも2つの有効状態の中から無作為に選択された1つの有効状態により表現された、
    2次元識別パターン。
  2. 各有効状態が、第1の可能な表現と、前記第1の表現と異なる第2の可能な表現とを有する少なくとも2つの要素で構成される請求項1に記載のパターン。
  3. 前記文字体系の記号の各状態が要素群で構成され、前記要素群のそれぞれが少なくとも2つの要素で構成され、各要素が、第1の表現と、前記第1の表現と異なる第2の表現とで構成される1組の表現のうちの1つの可能な表現を有しており、
    記号が、前記第1の表現に従って表現された少なくとも1つの要素と前記第2の表現に従って表現された少なくとも1つの要素との第1の群で構成される第1の有効状態、および前記第2の表現に従って表現された少なくとも1つの要素と前記第1の表現に従って表現された少なくとも1つの要素との第2の群で構成される第2の有効状態で構成される請求項1または2に記載のパターン。
  4. 前記要素群のそれぞれが2つを越える要素で構成され、
    記号が、前記第1の表現に従って表現されたいくつかの要素と前記第2の表現に従って表現されたいくつかの要素とで形成された第1の群で構成される第1の有効状態、および前記第2の表現に従って表現されたいくつかの要素と前記第1の表現に従って表現されたいくつかの要素との第2の群で構成される第2の有効状態で構成される請求項3に記載のパターン。
  5. 前記要素群が、前記表現のうちの1つに従って表現された同数の要素で構成される請求項3または記載のパターン。
  6. 前記パターンの少なくとも1つの記号の少なくとも1つの有効状態がデジタル情報項目を表現する請求項1ないし5のうちのいずれか一項に記載のパターン。
  7. 各記号の前記有効状態がデジタル情報項目の2進値をそれぞれ表現する請求項6に記載のパターン。
  8. 少なくとも2つの前記識別パターンを備え、
    前記少なくとも2つの識別パターンの前記配列が同じであり、
    前記少なくとも2つの識別パターンのそれぞれにおいて、前記配列における各記号が、前記少なくとも2つの有効状態の中から無作為に選択された1つの有効状態により表現された、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載のパターン。
  9. 請求項1ないしのうちのいずれか一項に記載されたパターンを少なくとも1つ備える物品。
  10. すべて同じまたはすべて異なるいくつかのパターンを備える請求項に記載の物品。
  11. いくつかの同じパターンおよびいくつかの異なるパターンを備える請求項に記載の物品。
  12. 缶、箔、カートリッジ、食べ物の入ったカプセル、瓶の栓、銀行券、パスポート、保護対象書類、ラベル、カード、引換券、医薬錠剤、腕時計、包装物、半導体、またはコンピュータ周辺機器から選ばれた請求項ないし11のうちのいずれか一項に記載の物品。
  13. 物品に、前記物品および/またはその使用に関する情報項目を含み得る識別パターンをマーキングする方法であって
    くつかの記号からなる文字体系を定義するステップと、
    記号について、少なくとも2つの有効状態と少なくとも1つの無効状態とを定義するステップと、
    前記文字体系の1組の記号で構成される基準パターンを生成するステップと
    前記基準パターンの各記号について、前記少なくとも2つの有効状態の中から無作為に1つの有効状態を選択し、選択された前記1つの有効状態を該記号に割り当てることによって、前記識別パターンを少なくとも1つ生成するステップと
    識別パターンを前記物品に付けるステップと
    を含む方法。
  14. 各記号が、第1の可能な表現および第2の可能な表現を有する少なくとも2つの要素によって表現される請求項13に記載の方法。
  15. 各有効状態が、第1の表現に従って表現された少なくとも1つの要素と第2の表現に従って表現された少なくとも1つの要素との群で構成され、ある記号の各有効状態が他の記号の有効状態と異なる請求項13または14に記載の方法。
  16. 記号の各無効状態がどの記号の前記有効状態とも異なる請求項15に記載の方法。
  17. すべての記号の前記有効状態が、同数の要素で構成される要素群によって表現される請求項13ないし16のうちのいずれか一項に記載の方法。
  18. 物品に付けられた、前記物品および/またはその使用に関する情報項目を含み得る識別パターンを識別する方法であって
    なくとも1つの格納された基準パターンの表現の少なくとも一部が見える、前記物品のある領域の画像を取り込むステップであって、前記パターンが、格納された文字体系に属するいくつかの記号の配列で構成され、各記号が少なくとも2つの有効状態と少なくとも1つの無効状態とを有し、前記配列における各記号が、前記少なくとも2つの有効状態の中から無作為に選択された1つの有効状態に対応しており、取り込まれた前記画像が格納される、該ステップと、
    記取り込まれた画像を前記格納された基準パターンの記号の配列と比較することによって、前記格納された文字体系の記号を識別するステップと
    効状態で表現され、かつ前記格納された基準パターンの配列に従って配列された、識別された記号の数を計算するステップと
    記計算の結果を確率閾値と比較するステップと、
    記結果が前記閾値に達したら識別信号を送出するステップと
    を含む方法。
  19. 前記格納された基準パターンの前記配列の第1の位置にある第1の記号を定め、前記第1の記号を表現する1つの有効状態を前記取り込まれた画像内で探し、該1つの有効状態が見つかった場合は、前記第1の記号が識別されたと見なし、次に、前記格納された基準パターンの前記配列の別の位置にある別の記号を定め、この別の位置にあるこの別の記号について先の探索ステップを繰り返し、前記格納された基準パターンのすべての記号の識別または非識別が明らかになるまで同様に続ける請求項18に記載の方法
  20. 前記識別パターンの少なくとも1つの記号の少なくとも1つの有効状態によって表現された少なくとも1つのデジタル情報項目を解読するステップを含み、前記識別パターンが、少なくとも1つの識別された記号の少なくとも1つの有効状態に基づく前記デジタル情報項目の識別を含む請求項19に記載の方法
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