JP5641578B2 - 過熱水蒸気生成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、誘導加熱により過熱水蒸気を生成する過熱水蒸気生成装置に関する。
200℃〜800℃の高温の過熱水蒸気は、水を充填したタンクを加熱して100℃〜150℃の飽和水蒸気を生成し、生成した飽和水蒸気を流れにしたがって200〜800℃に加熱して生成される。飽和水蒸気を加熱において誘導加熱を使用される場合がある。この場合の誘導加熱は、導線を筒状に巻回したコイルの筒状の内部に、コイルに流す交流電流に誘導されてジュール発熱する多数の貫通孔を形成した発熱体を配置して構成され、飽和水蒸気はこの貫通孔を通流する間に、発熱体の熱により加熱される。
特開2005−233572号公報 特開2010−210225号公報
以上のような過熱水蒸気生成装置では、水を加熱して飽和水蒸気を得る加熱器が水を充填したタンクであるため、水と接触する伝熱面積が小さく熱の伝達効率が劣り、水の温度管理が行い難い。また、飽和水蒸気を加熱する加熱器は発熱体内を直進する飽和水蒸気を加熱するため、充分な熱を伝達するには発熱体を長くする必要があり大型化し、また、過熱水蒸気の温度管理が行い難いといった問題があった。
発明が解決しようとする課題は、過熱水蒸気生成装置を小型コンパクトにして、かつ、水および飽和水蒸気への熱伝達速度を高めるとともに、飽和水蒸気および過熱水蒸気の温度制御を簡単に行うことができるようにする点にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、過熱水蒸気生成装置を、コイル巻装する脚鉄心に隣接して漏洩磁路鉄心を設けた一台の三相変圧器構成であって、三相の各脚鉄心に一次コイルを巻回し、その一次コイルに重ね、前記一次コイルに流れる交流電流で発熱する導体管からなる二次コイルを巻回し、三相のうちの二相の脚鉄心に巻回した二次コイルに水を供給して飽和水蒸気を生成し、他の一相の脚鉄心に巻回した二次コイルに前記飽和水蒸気を通流して過熱水蒸気を生成する構成としている。
本発明によれば、コイル巻装する脚鉄心に隣接して漏洩磁路鉄心を設けた三相変圧器構成であることから、各一次コイルに印加する電流を個別に制御することができ、この制御により簡単に各二次コイル内の飽和水蒸気や過熱水蒸気を所望の温度に制御することができる。また、大きい熱量を必要とする水を供給して飽和水蒸気を生成するのに、その熱量を2分して三相のうちの二相の脚鉄心に巻回した導体管からなる二次コイルを、過熱水蒸気を生成するのに他の一相の脚鉄心に巻回した導体管からなる二次コイルを用いているので、三相電源の各相に対する負荷が概ね均等となり、これによりコンパクト化した一台の三相変圧器構成で過熱水蒸気生成装置を形成することができる。
また、水や飽和水蒸気を加熱するのに導体管からなる二次コイルを用いているので、水や飽和水蒸気に熱を伝える伝熱面積が大きく、導体管の温度とその内部の水や飽和水蒸気との温度差が小さくなり、飽和水蒸気や過熱水蒸気の温度検出がしやすく、正確かつ安定した温度の飽和水蒸気や過熱水蒸気を得ることができる。
本発明の実施例に係る過熱水蒸気生成装置の一部を断面で示す正面図である。 図1の過熱水蒸気生成装置における電気回路図である。 図1の過熱水蒸気生成装置における流体回路図である。 図1の過熱水蒸気生成装置における磁束の流れを示す説明図である。 本発明の他の実施例に係る鉄心の構成を示す斜視図である。
本発明の実施例を図によって説明する。まず、過熱水蒸気生成装置の本体を構成する三相変圧器構成について、図1および図4を参照して説明する。図1において、1aは上部継鉄心、1bは下部継鉄心、2a,2b,2cは円形の脚鉄心、3は漏洩磁路鉄心、4は端子台、5aは円形の脚鉄心2aに巻回したコイル、5bは円形の脚鉄心2bに巻回したコイル、5cは円形の脚鉄心2cに巻回したコイル、6は断熱材である。コイルを巻回した円形の脚鉄心2a,2b,2cおよび漏洩磁路鉄心3(この例では、その断面は脚鉄心の断面の1/2である。理由は後述)は、脚鉄心2a、漏洩磁路鉄心3、脚鉄心2b、漏洩磁路鉄心3、脚鉄心2cの順にそれぞれ所定の間隔を隔てて配置され、上下の端部は上部継鉄心1a、下部継鉄心1bと締め付け固定されている。なお、円形の脚鉄心は、屈曲部とその屈曲に連続してインボリュート曲線状に湾曲した曲率部を有する薄い珪素鋼板を円周方向に積み重ねて形成した円形鉄心とすることが望ましい。この場合、鉄損が少なく高効率および省資源が図れる。
各脚鉄心2a,2b,2cに巻回されたコイルは、脚鉄心2cに巻回したコイル5cの断面で示すように、脚鉄心(2c)に密着してこの例では導体管からなる一次コイル(5c−1)を巻回し、その一次コイル(5c−1)に重ねて断熱材6で覆った導体管からなる二次コイル(5c−2)を巻回し、その二次コイル(5c−2)に重ねて一次コイル(5c−1)を巻回している。すなわち、断熱材6で覆った二次コイル(5c−2)は2層の一次コイル(5c−1)の間に配置されている。そして、二次コイル(5c−2)の巻間は、ロー付け溶接などで電気的に短絡されている。各一次コイルに交流電圧が印加されると、その印加により脚鉄心に交番磁束が発生し、この交番磁束と鎖交する二次コイルに電流が流れ、この電流によって二次コイルはジュール発熱し、この発熱した熱は二次コイルの導体管内の被加熱物(水または飽和水蒸気)に伝達される。
なお、この例では、一次コイルを2層にし、二次コイルの保温を図るとともに変圧器構成の低インピーダンス化を図っているが、一次コイルは2層に限らず1層でもよい。この場合、一次コイルは脚鉄心に密着して巻回する。
端子台4におけるUXは脚鉄心2aに巻回された一次コイル両端の引き出し端子、VYは脚鉄心2bに巻回された一次コイル両端の引き出し端子、WZは脚鉄心2cに巻回された一次コイル両端の引き出し端子であり、端子UVWはそれぞれ三相電源の各相に接続される。
ところで、以上の三相変圧器構成では、脚鉄心2aと脚鉄心2bの間と脚鉄心2bと脚鉄心2cとの間に、脚鉄心の断面の1/2の断面を有する漏洩磁路鉄心3が設置されている(三相の磁気回路としてみれば、漏洩磁路鉄心3は各脚鉄心に隣接して配置されている。)。このように漏洩磁路鉄心3を設置すると、図4に示すようにたとえば脚鉄心2aに巻回した一次コイルに三相交流電源の一相の電流を流したとすれば、その電流の印加により発性した磁束は、その大部分が他の脚鉄心をバイパスして漏洩磁路鉄心3に流れ、脚鉄心2b、2cに流れるその磁束は微弱となる。
より詳細に説明すると、三相変圧器の漏洩磁路に最大磁束が流れる状態は、二相に定格電圧が印加され、残りの一相が切断されているときとなる。そのときの電圧位相は、一相がSin150°でもう一相が120度遅れのSin30°のとき、一相がSin330°でもう一相が120遅れのSin210°のときであって、その合計磁束は一相の最大磁束を超えない値となる。また違う相組み合わせでは、一相がSin30°でもう一相が240度遅れのSin−210°のときと、一相がSin210°でもう一相が240遅れのSin−30°のときであって、そのときの合計磁束も一相の最大磁束を超えない値となる。
θを基準相の位相角、Φを一相の最大磁束として式で示すと、
絶対値ΦSinθ+ΦSin(θ−120°)<絶対値Φ
絶対値ΦSinθ+ΦSin(θ−240°)<絶対値Φ
となる。
このことは、変圧器1台あたりの漏洩磁路断面積が、巻線を施す脚鉄心の一相分と同じであればいいことを示している。無負荷時には他相に流れ込む微弱な磁束によって定格の半分程度の電圧を誘起するものの、負荷時には誘起電圧を無視できる程に低下して、実用上の問題はなくなる。また、漏洩磁路鉄心を3脚鉄心の間の2箇所に必要面積の半分づつを設置すれば、図1に示す横一列形状の鉄心においては、各相から漏洩磁路への磁路長距離のばらつきが最小となり、磁束の流れの均一性が図れる。
負荷時には誘起電圧を無視できる程に低下することは脚鉄心2aで発生した磁束による脚鉄心2b、2cに巻回された二次コイルの発熱量が極めて少なくなることを意味、つまり脚鉄心2aに巻回した一次コイルに印加した電流による脚鉄心2b、2cに巻回された二次コイルの発熱量に影響はなく、それ故に、脚鉄心2a、2b、2cに巻回された二次コイルの発熱量を、脚鉄心2a、2b、2cに巻回された一次コイルに印加する電流を制御することで、各二次コイルの発熱量をそれぞれ個別に制御することができる。
図2は、以上の三相変圧器構成により構成した過熱水蒸気生成装置の電気回路を示すもので、この図2において図1の三相変圧器構成と同一部分には、同一の符号を付している。図2において、5a−1は脚鉄心2a(図1参照)に巻回した一次コイル、5a−2は脚鉄心2a(図1参照)に巻回した二次コイル、5b−1は脚鉄心2b(図1参照)に巻回した一次コイル、5b−2は脚鉄心2b(図1参照)に巻回した二次コイル、5c−1は脚鉄心2c(図1参照)に巻回した一次コイル、5c−2は脚鉄心2c(図1参照)に巻回した二次コイルである。
7aは一次コイル5a−1の入力部に挿入した電圧制御素子、7bは一次コイル5b−1の入力部に挿入した電圧制御素子、7cは一次コイル5c−1の入力部に挿入した電圧制御素子、8aは電圧制御素子7aに制御信号を出力する温度調節計、8bは電圧制御素子7bに制御信号を出力する温度調節計、8cは電圧制御素子7cに制御信号を出力する温度調節計である。
一次コイル5a−1の一端は電圧制御素子7aを介して三相電源のU相に接続され、一次コイル5b−1の一端は電圧制御素子7bを介して三相電源のV相に接続され、一次コイル5c−1の一端は電圧制御素子7cを介して三相電源のW相に接続されている。一次コイル5a−1の他端は三相電源のV相に接続され、一次コイル5b−1の他端は三相電源のW相に接続され、一次コイル5c−1の他端は三相電源のU相に接続されている。つまり、一次コイル5a−1には三相電源のUVの相間電圧が印加され、一次コイル5b−1には三相電源のVWの相間電圧が印加され、一次コイル5c−1には三相電源のWUの相間電圧が印加され、一次コイル5a−1、5b−1、5c−1は三相電源に対してΔ結線されている。
二次コイル5a−2、5b−2,5c−2は電気的に互いに結線されず、独立しており、図示例では二次コイル5a−2と5b−2の導体管内に飽和水蒸気を生成する水が並列に供給される。二次コイル5a−2と5b−2で生成した飽和水蒸気はそのまま二次コイル5c−2の導体管内に送られ、この導体管で過熱水蒸気が生成される。ここで、水から飽和蒸気を生成するのに二次コイル5a−2と5b−2の2個を使用し、過熱水蒸気を生成するのに二次コイル5c−2の1個を使用している。
9aは二次コイル5a−2内の温度を出力側、つまり飽和蒸気の温度を検出する温度検出器、9bは二次コイル5b−2内の温度を出力側、つまり飽和蒸気の温度を検出する温度検出器、9cは二次コイル5c−2内の出力側、つまり過熱水蒸気の温度を出する温度検出器である。温度検出器9aの検出信号は温度調節計8aに入力され、目標温度と比較しその偏差に応じた制御信号を電圧制御素子7aに送り、一次コイル5a−1に印加する電圧を制御する。温度検出器9bの検出信号は温度調節計8bに入力され、目標温度と比較しその偏差に応じた制御信号を電圧制御素子7bに送り、一次コイル5b−1に印加する電圧を制御する。この制御によって二次コイル5a−2と5b−2から同じ温度の飽和水蒸気を生成される。温度検出器9cの検出信号は温度調節計8cに入力され、過熱水蒸気に対する目標温度と比較しその偏差に応じた制御信号を電圧制御素子7cに送り、一次コイル5c−1に印加する電圧を制御する。この制御によって所望温度の過熱水蒸気が得られる。
図3は、以上の過熱水蒸気生成装置の水系統の配管を示すもので、図1および図2に示す過熱水蒸気生成装置と同一部分には同一の符号を付し、その部の詳細な説明は省略する。ただし、図3で示す配管では、脚鉄心2b(図1参照)に巻回した二次コイル5b−2と、脚鉄心2c(図1参照)に巻回した二次コイル5c−2を、飽和水蒸気を生成する水を供給する導体管とし、脚鉄心2a(図1参照)に巻回した二次コイル5a−2を、過熱水蒸気を生成する導体管としている。
二次コイル5b−2の導体管にはポンプによって送られた水が、水位調整電磁弁EV3を介して供給され、二次コイル5c−2の導体管には同ポンプによって送られた水が、水位調整電磁弁EV2を介して供給される。二次コイル5b−2には、レベルスイッチLS1が、二次コイル5c−2にはレベルスイッチLS2が設けられ、二次コイル5b−2の導体管内に供給された水の水位をレベルスイッチLS1で検出すると水位調整電磁弁EV3を制御し給水を停止し、二次コイル5c−2の導体管内に供給された水の水位をレベルスイッチLS2で検出すると水位調整電磁弁EV2を制御し給水を停止する。この水位調整電磁弁EV2、EV3の制御によって、二次コイル5b−2、5c−2の導体管内の水位を常に一定に保持する。
二次コイル5b−2の導体管および二次コイル5c−2の導体管の加熱により生成された飽和水蒸気は合流して二次コイル5a−2の導体管内に導出され、二次コイル5a−2の導体管の加熱により過熱水蒸気を生成して外部へ出力する。
脚鉄心2a(図1参照)に巻回した一次コイル5a−1(図2参照)、脚鉄心2b(図1参照)に巻回した一次コイル5b−1(図2参照)、脚鉄心2c(図1参照)に巻回した一次コイル5c−1(図2参照)は、いずれも導体管で構成されており、各一次コイルの導体管の一端は、ポンプによって送られた水が供給される。各一次コイルの導体管に供給された水は各一次コイルの導体管の他端から排出され、排出された水は合流してポンプの入力側に戻される(図3の図示では一旦タンクに溜められている。)。各一次コイルの導体管内を通流した水は鉄損で発生した熱を奪って加熱され、その加熱された水を二次コイル5b−2の導体管および二次コイル5c−2の導体管に供給することとなる。すなわち、二次コイル5b−2の導体管および二次コイル5c−2の導体管に供給する水は、予熱されており、その二次コイルとなる導体管による消費電力を削減することができ、熱の利用効率を高めることができる。
なお、図示例は、各一次コイルに並列に水を通流しているが、各一次コイルを直列に水を通流するようにしてもよい。
ところで、水から飽和蒸気を生成するのに二次コイル5a−2と5b−2の2個を使用し、過熱水蒸気を生成するのに二次コイル5c−2の1個を使用している理由は、水を加熱して飽和水蒸気にするに必要な熱量が飽和水蒸気を加熱して過熱蒸気にするに必要な熱量のほぼ2倍が必要である知見に基づくもので、図3に示す、各一次コイルの導体管に水を流して予熱し、その予熱した水(温水)を二次コイルの導体管に供給する実施例の場合、具体的には、一次コイルの導体管に20℃の水を供給してその水を一次コイル導電管で60℃に予熱(主として一次コイルの銅損と鉄損による熱)し、その60℃に予熱した温水を二次コイルに供給して130℃の飽和水蒸気にする熱量と、130℃の飽和水蒸気から700℃の過熱蒸気にする熱量との比は、およそ2:1である。つまり、このときの三相電源電流比は、1:1:1でバランスする。
また、温水および飽和水蒸気の温度を同じとし、800℃の過熱蒸気水としたとき、三相電源電流比は、1:1.04:1.04、
500℃の過熱蒸気水としたとき、三相電源電流比は、1:0.90:0.90
400℃の過熱蒸気水としたとき、三相電源電流比は、1:0.84:0.84
300℃の過熱蒸気水としたとき、三相電源電流比は、1:0.78:0.78
200℃の過熱蒸気水としたとき、三相電源電流比は、1:0.70:0.70
となる。
したがって、水から飽和蒸気を生成するのに二次コイル5a−2と5b−2の2個を使用し、過熱水蒸気を生成するのに二次コイル5c−2の1個を使用することによって、三相電源電流の一相のみが電流値ゼロとなるような極端なアンバランスは発生せず、過熱水蒸気生成装置を一台の三相変圧器構成により形成することができる。このことは、一次コイルの導体管に20℃の水を供給してその水を一次コイル導電管で60℃に予熱し、その60℃に予熱した温水を二次コイルに供給して130℃の飽和水蒸気にし、その130℃の飽和水蒸気から所望温度の過熱蒸気を生成する場合に限られるものではない。
以上の実施例では、3本の脚鉄と2本の漏洩磁路鉄心で三相変圧器構成の鉄心を構成しているが、図5に示すように、Y形状の上部継鉄11aと、Y形状の下部継鉄11bと、この上下のY形状の継鉄の間に、Y形状の各先端部に円形の脚鉄12a、2b、12cを、Y形状の交点部に漏洩磁路鉄心13を配置して締め付け固定して構成した鉄心を用いることもできる。この場合の漏洩磁路鉄心の断面積は、一つ脚鉄の断面積と同じとするものの1個の漏洩磁路鉄心で済み、また、各相から漏洩磁路への磁路長距離は等しく、磁束の流れは均一となる。なお、脚鉄心は屈曲部とその屈曲に連続してインボリュート曲線状に湾曲した曲率部を有する薄い珪素鋼板を円周方向に積み重ねて形成した円形鉄心とすることが望ましい。
1a、1b 継鉄心
2a、2b、2c 脚鉄心
3 漏洩磁路鉄心
4 端子台
5a、5b、5c コイル
5a−1、5b−1、5c−1 一次コイル
5a−2、5b−2、5c−2 二次コイル
6 断熱材
7 電圧制御素子
8a、8b、8c 温度調節計
9a、9b、9c 温度検出器

Claims (5)

  1. コイル巻装する脚鉄心に隣接して漏洩磁路鉄心を設けた一台の三相変圧器構成であって、三相の各脚鉄心に一次コイルを巻回し、その一次コイルに重ね、前記一次コイルに流れる交流電流で発熱する導体管からなる二次コイルを巻回し、三相のうちの二相の脚鉄心に巻回した二次コイルに水を供給して飽和水蒸気を生成し、他の一相の脚鉄心に巻回した二次コイルに前記飽和水蒸気を通流して過熱水蒸気を生成する構成としたことを特徴とする過熱水蒸気生成装置。
  2. 前記一次コイルを導体管とし、二次コイルに供給する水を前記一次コイルの導体管を通流して予熱したことを特徴とする請求項1に記載の過熱水蒸気生成装置。
  3. 各一次コイルの入力部に各一次コイルに印加する電圧を個別に制御する制御素子を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の過熱水蒸気生成装置。
  4. 三相変圧器構成の鉄心は、上下のY形状の継鉄のY形状の各先端部に脚鉄を配置し、Y形状の交点部に漏洩磁路鉄心を配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3に記載の過熱水蒸気生成装置。
  5. 漏洩磁路鉄心の総断面積を、一つの脚鉄心の断面積と等しくしたことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4に記載の過熱水蒸気生成装置。
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