JP5640369B2 - 故障診断装置 - Google Patents

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本発明は、故障診断装置に関する。
RAMの診断対象のアドレスに格納されたデータを、当該アドレスと同一ビット線又は同一ワード線上の、複数の異なるアドレスにデータを書き込み、当該3つのアドレスに格納される値を比較することにより、当該ビット線又はワード線の故障を診断するRAM診断装置が知られている(特許文献1)。
特開2000−339991号公報
しかしながら、従来のRAM診断装置による診断方法を行う場合、CPUにおける処理が複雑化し、CPUへ負荷がかかり、また診断のための処理時間が長くなるという問題があった。
そこで本発明は、故障診断を高速化しつつ、処理負荷の低減を図る故障診断装置を提供する。
本発明は、組電池の電圧を検出し、検出電圧に基づいて第1のフラグを設定する電池電圧検出部と、当該検出電圧及び当該第1のフラグを受信し、第2のフラグを設定する制御部とを備え、当該第1のフラグと当該第2のフラグとの整合性から故障を診断することによって上記課題を解決する。
本発明によれば、検出電圧に基づいて第1のフラグを設定する電池電圧検出部と、当該検出電圧と当該第1のフラグを受信し、第2のフラグを設定する制御部とを備え、当該第1のフラグと当該第2のフラグとの整合性から故障を診断するため、記憶部における値化け、通信異常等による検出データの変化を判定することができ、その結果として、処理負荷を軽減しつつ装置内の故障を診断することができる。
発明の実施形態に係る故障診断装置を含む組電池監視装置を示すブロック図である。 図1の組電池監視装置に含まれる電池セルの検出電圧とフラグ信号との特性を示す図である。 図1の組電池監視装置に含まれるセルコントローらにより形成される、電池セル及び第1のフラグのデータを説明する図である。 図1の組電池監視装置に含まれる、RAM、レジスタ及びROMのデータの遷移を説明するための図である。 図1の組電池監視装置の制御手順を示すフローチャートである。 図1の組電池監視装置の制御手順を示すフローチャートである。 図1の組電池監視装置の制御手順を示すフローチャートである。 本発明の他の組電池監視装置を示すブロック図である。 図1の組電池監視装置の他の制御手順を示すフローチャートである。
以下、発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
発明の実施形態に係る故障診断装置を含む組電池監視装置の一例として、ハイブリッド車両や電気自動車等の車両用電池として用いられる故障診断装置について説明する。図1は、本実施形態に係る組電池監視装置を示すブロック図である。まず、図1を参照し、本例の容量調整機能に係る構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る組電池監視装置は、直列接続されたn個(nは任意の正の整数,図1に示す例ではn=4)の電池セル1を1単位とする電池モジュールM1,M2,M3と、それぞれの電池モジュールM1,M2,M3の電池容量(具体的には各単電池の電圧VC1〜VC4)を監視する3個のセルコントローラCC1,CC2,CC3とを備える。組電池3は、電池モジュールM1,M2,M3を備える。
3つの電池モジュールM1〜M3は直列に接続され、その両端に電気自動車等のモータである電池負荷2が、図示しないインバータなどの電力変換装置を介して接続されている。リレースイッチ4は、ON、OFF操作により、主電源のON・OFFを行い、組電池3と電池負荷2の間に接続される。
3つの電池モジュールM1〜M3から電池負荷2へ電力を供給すると、各電池セル1の製造上の個体差などによって電池容量にバラツキが生じる。このため、各電池セル1の検出電圧に応じて、CPU10からセルコントローラCC1,CC2,CC3に指令を送信し、図示しないスイッチング素子を閉じて、電池容量が高い電池セルの電力を容量調整用抵抗5に供給することで、所定のタイミングで電池容量を調整することが行われる。容量調整抵抗5とトランジスタ等のスイッチング素子(図示しない)との直列回路は、各電池セル1に並列に接続される。セルコントローラCC1〜CC3は、当該スイッチング素子をON状態にすることで、電池セル1から電流を当該容量調整用抵抗に流し、電池セル1の容量を調整する。
CPU100は、電池負荷2及びバッテリコントローラ101を制御し、またバッテリコントローラ101より、組電池3の容量を検出する。そして、組電池3が消費され組電池3の容量が少なくなると、当該CPU100は、インバータを制御することでモータの出力トルクに制限をかけ、組電池3の過放電を防止する。バッテリコントローラ101には、各セルコントローラCC1〜CC3及びCPU10を有する。
各セルコントローラCC1〜CC3は、それぞれ、4つの電池セル1からなる電池モジュールM1〜M4の各電池セル1の電圧を入力する入力端子VC1〜VC4およびその接地端子GNDとを有する。各セルコントローラCC1〜CC3は、それぞれの入力端子VC1〜VC4に入力された電圧値を検出電圧として保持し、当該検出電圧に基づく、後述するフラグを生成し、検出電圧を含む信号とフラグとをCPU10へ送信する。
CPU10は、所定のタイミングで各電池セル1の電圧を検出する指令をセルコントローラCC1〜CC3へ送信し、これを受信したセルコントローラCC1〜CC3は各電池セル1の電圧を検出する。
各セルコントローラCC1〜CC3の各出力端子Out1〜Out3は、通信線を介して、CPU10の入力端子In1〜In3に接続されており、各セルコントローラCC1〜CC3及びCPU10は、当該通信線を介して、通信を行う。なお、図1を参照し、各セルコントローラCC1〜CC3及びCPU10は、有線の通信線で接続されているが、無線でもあってもよく、また例えばフォトカップラー及びフォトダイオードを介して、通信を行ってもよい。また各セルコントローラCC1〜CC3及びCPU10は、別構成の制御処理装置で構成される必要はない。
CPU10は、各セルコントローラCC1〜CC3から送信される検出電圧及びフラグ信号に含まれるデータを書き込み、データを読み出しできるRAM11(Random Access Memory)と、読み出し用のデータが記録されているROM13(Read Only Memory)と、データを一時的に記録するレジスタ12とを有する。
次に、本例の故障診断機能にかかる構成について、図1及び図2を参照して説明する。図2は、電池セル1の検出電圧とフラグ信号の特性を示し、(a)は電池セル1の検出電圧、(b)は過充電フラグ、(c)は過放電フラグを示す。
各セルコントローラCC1〜CC3は、入力端子VC1〜VC4から電池セル1の電圧を検出する。検出電圧は、各セルコントローラCC1〜CC3に含まれるA/D変換器(図示しない)により、変換され、16ビット長にデジタル表記される。各セルコントローラCC1〜CC3は、予め設定されている上限電圧値(Vmax)及び下限電圧値(Vmin)を用いて、検出電圧に基づく過放電又は過充電フラグ(以下、第1のフラグと称す。)を設定する。上限電圧値は、電池セル1が過充電になる可能性がある電圧の値を示し、下限電圧値は、電池セル1が過放電になる可能性がある電圧の値を示す。各セルコントローラCC1〜CC3は、検出電圧と上限電圧値(Vmax)又は下限電圧値(Vmin)とを比較して、検出電圧が上限電圧値より高い場合、第1のフラグを1に設定し、検出電圧が下限電圧値より低い場合、第1のフラグを1に設定し、検出電圧が下限電圧値(Vmin)と上限電圧値(Vmax)との間の値である場合、第1のフラグを0に設定する。図2(a)を参照し、例えばある電池セル1において、セルコントローラCC1が、0〜t5の間の時間に対する検出電圧を検出した場合、t1〜t2の間の時間の検出電圧は上限電圧値(Vmax)より高いため、t1〜t2の間の時間の第1のフラグは1に設定される。またt3〜t4の間の時間の検出電圧は下限電圧値(Vmin)より低いため、t1〜t2の間の時間の第1のフラグは0に設定される。そして、各セルコンローラCC1〜CC3に含まれるA/D変換器(図示しない)により、設定されたフラグは、変換され、16ビット長でデジタル表記される。そして、各セルコントローラCC1〜CC3は、検出電圧及び第1のフラグをCPU10へ送信する。
CPU10は、受信した検出電圧及び第1のフラグをRAM11に格納する。RAM11には、各電池セル1に対応させてアドレスが割り当てられており、受信した検出電圧及び第1のフラグは、検出対象となる電池セルと対応するアドレスが付されている記憶領域に格納される。またCPU10は、RAM11に格納された当該検出電圧に基づいて、フラグ(以下、第2のフラグ)を設定する。フラグの設定条件は、図2に示す、セルコントローラCC1〜CC3と同様の条件で設定される。そして、CPU10は、RAM11に格納されている第1のフラグと、第2フラグとを比較することにより、故障部分が有るか否かを判定する。CPU10は、第1のフラグと第2のフラグが一致する場合、故障なしと判断し、第1のフラグと第2のフラグが一致しない場合、故障有りと判断する。故障有りと判断された場合、CPU10は、後述するように、故障箇所を特定する制御を行う。
次に、図3及び図4を用いて、CPU10による故障箇所を特定するための制御部分を説明する。図3は、セルコントローラCC1により形成される、電池セル1及び第1のフラグのデータを説明する図である。図3において、セル1電圧は、電池モジュールM1の中で最も正極側の電池セル1の検出電圧を示し、セル2電圧以降は、電池モジュールM1の中で最も正極側の電池セル1から順次繰り下がる電池セル1の検出電圧を示す。また、図4は、故障箇所を特定する際の、RAM11、レジスタ12及びROM13に格納されるデータを示す図である。図4(a)〜(e)は、時系列で示す、RAM11、レジスタ12及びROM13のデータの遷移を示し、図4(a)は時刻tのデータを、図4(b)〜(e)は、時刻t+1〜t+4のデータを示す。
セルコントローラCC1は、図3に示すように、電池モジュールM1に含まれる各電池セル1の検出電圧及び第1のフラグのデータを格納し、CPU10に当該データを送信する。図4を参照し、RAM11には、記憶領域がアドレス毎に分けられ、各アドレスの記憶領域に、各電池セル1の検出電圧及び第1のフラグのデータが格納され、また後述する故障診断のために遷移するデータが格納される。本例では、時刻tにおいて、セル1電圧及び第1のフラグのデータがA0000番地に書き込まれ、「00000000」がC0001番地に書き込まれる。またROM13には、16ビットのデータ長で、「5555」、「AAAA」及び「FFFF」が予め格納されている。そして、CPU10内における故障診断は、以下の要領で実施される。なお、「5555」、「AAAA」及び「FFFF」は、それぞれ16進数表記である。
図4(a)及び(b)を参照し、A0000番地の領域に格納されるセル1電圧のデータ及び第1のフラグは、RAM11のC0000番地にコピーされる(ステップS1)。CPU10は、A0000番地の領域に格納されるデータを呼び出す際、フラグ部の下位ビットに、ROM13から呼び出されるデータ「5555」を書き込み、レジスタ12に、セル1電圧及び「5555」のデータを格納する(ステップS2)。次に、CPU10は、レジスタ12に格納されるセル1電圧及び「5555」のデータを、RAM11のA0000番地及びB0000番地に書き込み、RAM11を書き換える(ステップS3)。CPU10は、A0000番地の領域に格納されるデータを呼び出す際、フラグ部の下位ビットに、ROM13から呼び出されるデータ「AAAA」を書き込み、レジスタ12に、セル1電圧及び「5555」のデータを格納する(ステップS4)。次に、図4(c)を参照し、CPU10は、レジスタに格納されるセル1電圧及び「AAAA」のデータを、RAM11のA0001番地及びB0001番地に書き込み、RAM11を書き換える(ステップS5)。次に、図4(d)を参照し、CPU10は、A0000番地に格納されるデータとA0001番地に格納されるデータとの和をとり、レジスタに書き込む(ステップS6)。ここで、正常であれば、A0000番地の下位ビットのデータ「5555」とA0001の下位ビットのデータ「AAAA」の和がとられるため、レジスタの下位ビットのデータは「FFFF」となる。第1のフラグに相当する部分のデータが「FFFF」であるか否かを判定するために、CPU10は、ROM13からデータ「FFFF」を呼び出して、ステップS6にてレジスタ12に格納されたデータと比較する(ステップS7)。CPU10は、下位ビットのデータが同じ場合、C0001番地のデータに対してデータの書き込みを行わず、下位ビットのデータが異なる場合、C0001番地のデータに+1をして、C0001番地のデータは「00000001」と書き込まれる。なお、図4(d)及び(e)のA0000番地、A0001番地、B0000番地及びB0001番地の下位ビットについて、RAM11及びレジスタ12が正常であれば、下位ビットのデータは「5555」となるが、本例では説明のために、「5554」とする。そのため図4(d)において、レジスタ12の下位ビットは、A0000番地の「5554」とA0001番地の「AAAA」との和であるから、「FFFE」となる。
そして、図4(e)を参照し、CPU10は、B0000番地に格納されるデータとB0001番地に格納されるデータとの和をとり、レジスタに書き込む(ステップS8)。同様に、正常であれば、B0000番地の下位ビットのデータ「5555」とB0001の下位ビットのデータ「AAAA」の和がとられるため、レジスタの下位ビットのデータは「FFFF」となる。第1のフラグに相当する部分のデータが「FFFF」であるか否かを判定するために、CPU10は、ROM13からデータ「FFFF」を呼び出して、ステップS6にてレジスタ12に格納されたデータと比較する(ステップS9)。CPU10は、下位ビットのデータが同じ場合、C0001番地のデータに対してデータの書き込みを行わず、下位ビットのデータが異なる場合、C0001番地のデータに+1をして、データを書き込む。図4(e)において、B0000番地の下位ビットのデータは「5554」であり、レジスタ12の下位ビットのデータは「FFFE」となるため、C0001番地のデータを+1として、データを書き込み、C0001番地のデータは「00000002」となる。
次に、C0001番地に格納されたデータ(図4(e)においては、データ「00000002」)を、レジスタ12に読み込み、C0001番地のデータが、0、1又は2のいずれかであるかを判定する。C0001番地のデータが2である場合、A0000番地及びA0001番地の下位ビットのデータとB0000番地及びB0001番地の下位ビットのデータが、両方とも異なる場合に相当する。RAM11内のアドレスの値固着等の故障が同時に起こる可能性は、かなり低いため、レジスタ12内における故障であると推定することができる。C0001番地のデータが1である場合、A0000番地及びA0001番地の下位ビットのデータ又はB0000番地及びB0001番地の下位ビットのデータのいずれか一方が、「FFFF」と等しくなっている場合に相当する。かかる場合、RAM11が、アドレスの値固着等により故障していると推定することができる。C0001番地のデータが0である場合、A0000番地及びA0001番地の下位ビットのデータ、及び、B0000番地及びB0001番地の下位ビットのデータが、「FFFF」と等しくなっている場合に相当する。かかる場合、RAM11及びレジスタ12は故障していない場合に相当する。そのため、第1のフラグと第2のフラグが異なり、CPU10内での故障が生じていないため、セルコントローラCC1〜CC3からCPU10に送信させる信号がノイズ等により変化する等の通信異常であると判断される。これにより、CPU10は、故障箇所を特定することができる。
次に、本例の組電池監視装置の故障診断の制御フローを図5〜図7を用いて説明する。図5は、セル電圧に基づき、セルコントローラCC1〜CC3で設定されるフラグと、CPU10で設定されるフラグとの整合性を確認するための制御手順のフローチャートを示し、図6及び図7は、CPU10内の故障診断の制御手順を示すフローチャートである。
図5を参照し、ステップS51にて、CPU10は、CC1から送信される、電池セル1のセル電圧(検出電圧)、及び、当該セル電圧に基づきセルコントローラCC1にて設定された第1のフラグをRAM11に格納する。ステップS52にて、CPU10は、RAM11に格納されたセル電圧をレジスタ12に呼び出す。ステップS53にて、レジスタ12に書き込まれたセル電圧と上限電圧値を比較する。
セル電圧が上限電圧値より高い場合、CPU10は、過充電フラグを第2フラグとして設定し、過充電フラグを示すデータ「0001」をレジスタ12に呼び出す(ステップS531)。CPU10は、第1フラグと第2フラグを比較する(ステップS532)。第1フラグと第2フラグが一致する場合は、CPU10は、電池セル1が過充電であることを、ランプ等で報知し、処理を終了する。第1フラグと第2フラグが一致しない場合、CPU10は、図6に示す、故障箇所を特定するための制御フローを行う。
ステップS53に戻り、セル電圧が上限電圧値より低い場合、ステップS54にて、レジスタに書き込まれたセル電圧と下限電圧値を比較する。
セル電圧が下限電圧値より低い場合、CPU10は、過放電フラグを第2フラグとして設定し、過放電フラグを示すデータ「0001」をレジスタに呼び出す(ステップS541)。CPU10は、第1フラグと第2フラグを比較する(ステップS542)。第1フラグと第2フラグが一致する場合は、CPU10は、電池セル1が過放電であることを、ランプ等で報知し、処理を終了する。第1フラグと第2フラグが一致しない場合、CPU10は、故障箇所を特定するための制御を行う。
ステップS54に戻り、セル電圧が下限電圧値より高く、上限電圧値より低い場合、CPU10は、正常フラグを第2フラグとして設定し、正常フラグを示すデータ「0000」をレジスタに呼び出す(ステップS55)。CPU10は、第1フラグと第2フラグを比較する(ステップS56)。第1フラグと第2フラグが一致する場合は、CPU10は、処理を終了する。第1フラグと第2フラグが一致しない場合、CPU10は、図6に示す、故障箇所を特定するための制御フローを行う。
次に、図6及び7を参照し、故障箇所を特定するための制御手順を説明する。図6を参照し、ステップS1〜ステップS7までは、図4のステップS1〜ステップS7までと同様であるため、説明を省略する。ステップS7にて、レジスタのフラグ部が「FFFF」である場合、CPU10は、C0001番地のデータの書き込みを行わず、ステップS8に進む。一方。レジスタのフラグ部が「FFFF」ではない場合、CPU10は、C0001番地のデータを+1にする(ステップS71)。次にステップS8にて、CPU10は、B0000番地のデータをB0001番地のデータの和のデータをレジスタに書き込む。ステップS9にて、レジスタのフラグ部が「FFFF」である場合、CPU10は、C0001番地のデータの書き込みを行わず、図7の異常診断に進む。一方。レジスタのフラグ部が「FFFF」ではない場合、CPU10は、C0001番地のデータを+1にし(ステップS71)、図7の異常診断に進む。
図7を参照し、ステップS10にて、CPU10は、C0001番地のデータを読み込み、ステップS11にて、C0001番地のデータが「0000」であるか否かを判定する。C0001番地のデータが「0000」である場合、通信異常が生じていると判断する。C0001番地のデータが「0000」ではない場合、ステップS12にて、C0001番地のデータが「0001」であるか否かを判定する。C0001番地のデータが「0001」である場合、RAMの固着が生じていると判断し、C0001番地のデータが「0001」ではない場合、レジスタの固着が生じていると判断する。そして、電池セル1について、上記の制御するフローが終了したら、次の電池セル1について、上記制御を行い、電池モジュールM3の中で最も負極側の電池セル1まで続ける。
上記のように、本発明の故障診断装置は、セルコントローラCC1〜CC3によって、電池セル1の検出電圧に基づき設定される第1のフラグと、当該検出電圧を含む信号を受信するCPU10によって、受信された検出電圧に基づき設定される第2のフラグとの整合性を確認する。そして本例は、フラグの整合性がとれている場合、バッテリコントローラ101は正常に動作していると判断し、フラグの整合性がとれていない場合、バッテリコントローラ101内に異常が生じていると判断し、詳細な異常診断を行う。これにより、本例は、フラグの整合性による簡易的な故障判断を行い、簡易結果に基づいて詳細な故障判断を行うため、複雑な処理をしなくてもよく、CPU10に対する負担を軽減化することができる。また、本例は、故障判断が簡素化されるため、処理時間を短縮することができ、処理能力高いCPU10を用いなくてもよいため、コストを抑えることができる。また本例は、組電池3に含まれる電池セル1の検出電圧をCPU10に送信する度に、故障診断のための複雑な処理をする必要がないため、CPU10の処理時間の短縮化、処理負担の軽減化及びコストダウンを実現できる。
また本例は、過放電又は過充電を示す電圧値を閾値として、第1のフラグ及び第2フラグを設定する。これにより、過放電又は過放電を検知するためのフラグを用いて、簡易的な故障診断を行うことができ、別途、故障診断用に信号を用いなくてもよい。
また本例は、容量調整用の制御信号を用いて、バッテリコントローラ101の故障診断をすることができる。
なお本例は、図1を参照し、セルコントローラCC1〜CC3とCPU10を、In1〜In3とOut1〜Out3を繋ぐ通信線により接続するが、当該通信線の代わりに、図8に示すように、CPU10と組電池3を電力供給線30により接続してもよい。図8は、他の本例の組電池監視装置を示すブロック図である。
電力供給線30の一端は、組電池3の正極端子側に接続され、他端はCPU10に接続される。電力供給線30は、組電池3の電力を、CPU10に供給する。各セルコントローラCC1〜CC3により検出される電池セル1の検出電圧及び第1のフラグは、各セルコントローラCC1〜CC3から組電池3を通り、電力供給線30を介して、電力線通信により、CPU10に送信される。また、CPU10は、電力供給線30を介して、各セルコントローラCC1〜CC3に対して、電池セル1の電圧を検出するための指令信号等を、電力線通信により送信する。そして、CPU10は、図4〜7に示す故障判断を実施するが、通信状態が異常な場合、CPU10は、電力供給線30の通信に異常が発生していると判断する。
本例は、電力供給線30を用いた電力線通信により、電池セル1の検出電圧及び第1のフラグを送受信し、当該第1のフラグと受信した検出電圧に基づいて設定される第2フラグとの整合性を判定し、判定結果に基づいて、電力線通信、RAM11及びレジスタ12の故障を判断することができる。
また本例は、図5を参照し、セル電圧が正常値である場合も、第1フラグと第2フラグとの整合性を判定し、簡易故障診断を行うが、図9に示すように、セル電圧が正常値である場合は、故障診断を行わないようにしてもよい。図9は、他の本例の制御手順を示すフローチャートである。
図9を参照し、ステップS91にて、CPU10は、CC1から送信される、電池セル1のセル電圧(検出電圧)、及び、当該セル電圧に基づきセルコントローラCC1にて設定された第1のフラグをRAM11に格納する。ステップS92にて、RAM11に格納された第1のフラグが「0000」であるか否かを判定し、第1のフラグが「0000」である場合、制御処理を終了する。一方、第1のフラグが「0000」ではない場合、ステップS93にて、CPU10は、RAM11に格納されたセル電圧をレジスタ13に呼び出し、ステップS94にて、CPU10は、レジスタに格納されたセル電圧に基づき、第2のフラグを設定する。次にステップS95にて、第2のフラグが「0000」であるか否かを判定する。第2のフラグが「0000」でない場合は、第1のフラグと整合性がとれているため、本例の制御処理を終了する。一方、第2のフラグが「0000」である場合、第1のフラグと整合性がとれていないため、故障箇所の特性にうつる。
なお、本例は、過放電フラグと過充電フラグを共に1としたが、必ずしも同じにする必要はなく、異なるフラグを割当ててもよい。
なお、本例のセルコントローラCC1〜CC3が本発明の「検出部」、「第1フラグ設定部」に相当し、CPU10が「受信部」、「第2フラグ設定部」及び「制御部」に相当し、RAM11及び/又はレジスタ12が「記憶部」に相当し、容量調整用抵抗5が「抵抗」に相当する。
1…電池セル
2…電池負荷
3…組電池
M1〜M3…電池モジュール
4…リレースイッチ
5…容量調整用抵抗
6…電圧検出回路
10…CPU
11…RAM
12…レジスタ
13…ROM
CC1〜CC3…セルコントローラ
30…電力供給線
100…CPU
101…バッテリコントローラ

Claims (5)

  1. 組電池の電圧を検出し、検出電圧が正常値であるか否かで異なる値の第1のフラグを設定する第1フラグ設定部を有する電池電圧検出部と、
    前記検出電圧及び前記第1のフラグを受信する受信部と、前記受信部により受信された検出電圧及び前記受信部により受信された第1のフラグを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された検出電圧が正常値であるか否かで異なる値の第2のフラグを設定する第2フラグ設定部を有する制御部とを備える故障診断装置において、
    前記制御部は、
    前記記憶部に記憶された前記第1のフラグと、前記第2のフラグとを比較し、フラグの整合性から前記故障診断装置内の故障を診断することを特徴とする
    故障診断装置。
  2. 前記第1フラグ設定部は、所定の閾値電圧と前記検出電圧とを比較して、前記検出電圧が正常値であるか否かで異なる値の前記第1のフラグを設定し、
    前記第2フラグ設定部は、前記所定の閾値電圧と前記記憶部により記憶された検出電圧とを比較して、前記検出電圧が正常値であるか否かで異なる値の前記第2のフラグを設定することを特徴とする
    請求項1記載の故障診断装置。
  3. 前記組電池と電気的に接続され、電池負荷に電力を供給する電力供給線をさらに備え、
    前記受信部は、
    前記電力供給線を流れる電力線通信により、前記検出電圧及び前記第1のフラグを受信し、
    前記記憶部は
    前記受信部により受信された検出電圧及び前記受信部により受信された第1のフラグを記憶するRAMとレジスタとを有し、
    前記制御部は、
    前記第1のフラグの値と前記第2のフラグの値が異なる場合、前記電力線通信、前記RAM及び前記レジスタの故障を診断することを特徴とする
    請求項1又は2記載の故障診断装置。
  4. 前記組電池は複数の電池を含み、
    前記検出電圧及び前記第1フラグは、前記複数の電池毎に付されるアドレスに対応づけられており、
    前記記憶部は、前記アドレス毎に対応づけて、前記受信された検出電圧及び前記受信された第1のフラグを記憶することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか一項に記載する故障診断装置。
  5. 前記組電池は複数の電池を含み、
    前記電池の容量をそれぞれ調整する抵抗をさらに備え、
    前記制御部は、前記受信された検出電圧に応じて、容量調整の対象となる電池を特定し、特定された電池に接続される前記抵抗を制御して、電池の容量を調整することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか一項に記載する故障診断装置。
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