JP5634759B2 - フッ素除去方法及びフッ素除去システム - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、地下水や種々の排水(廃水)等からこれらに含まれるフッ素を除去するためのフッ素除去方法及びフッ素除去システムに関する。
本出願人は、本願に先立ち、硝酸イオンやフッ化物イオン等の陰イオンを吸着することのできる陰イオン吸着炭素材料に係る発明について特許出願をし、既に特許を受けている(特許文献1参照)。
ところで、一般的に水中に含まれるフッ素を上記陰イオン吸着炭素材料に吸着させる場合、地下水をpH3程度の強酸性に調整すればフッ素の吸着効率が上がる。そして、吸着処理した後の水は、これを例えば排水する場合は環境基準や排水規制をクリアするために、また、これを工業利用する場合は利用しやすくするために、中性域に戻すことが望まれる。
特許第3718517号公報
そこで、例えばフッ素濃度が高めの地下水を工業利用する場合、地下水を強酸性に調整するために塩酸等のpH調整剤(酸性調整剤)を使用し、強酸性になった地下水を中性に戻す際には石灰等のpH調整剤(アルカリ調整剤)を使用することが考えられる。しかし、斯かるpH調整剤が投入された地下水は、例えば飲料水や食品工場における洗浄水等の用途に不向きなものとなる恐れがある。
本発明は上述の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、pH調整剤を用いることなく処理対象水からフッ素を効率良く除去することのできるフッ素除去方法及びフッ素除去システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るフッ素除去方法は、内部に陰極及び陽極が配置され、これら二つの電極間に設けられた隔膜によって内部が陰極を備えた陰極室と陽極を備えた陽極室とに仕切られた電解槽内において処理対象水を電気分解して酸性の処理対象水とアルカリ性の処理対象水とを生成すると共に酸性の処理対象水に対してフッ素除去処理を行った後、前記電解槽に対して入出自在に構成された前記隔膜を該電解槽から退出させることにより、このフッ素除去処理後の酸性の処理対象水を前記アルカリ性の処理対象水と混合する、という前記電気分解及び前記フッ素除去処理から前記混合までの一連の工程を、1回または繰り返して複数回行う(請求項1)。
上記フッ素除去方法において、極性反転手段によって前記二つの電極の極性の反転を可能としてもよい(請求項2)。
また、上記フッ素除去方法において、前記フッ素除去処理は、前記酸性の処理対象水に対して陰イオン吸着炭素材料を接触させることにより行われ、前記陰イオン吸着炭素材料は、炭化物に含有させた金属塩化物の塩化物イオンとのイオン交換により前記酸性の処理対象水中のフッ化物イオンを吸着するものであってもよい(請求項3)。
一方、上記目的を達成するために、本発明に係るフッ素除去システムは、内部に陰極及び陽極が配置され、これら二つの電極間に設けられた隔膜によって内部が陰極を備えた陰極室と陽極を備えた陽極室とに仕切られ、処理対象水を電気分解して酸性の処理対象水とアルカリ性の処理対象水とを生成すると共に前記酸性の処理対象水に対してフッ素除去処理を行う電解槽を備え、前記電解槽に対して入出自在に構成された前記隔膜を該電解槽から退出させることにより、前記フッ素除去処理後の前記酸性の処理対象水を前記アルカリ性の処理対象水と混合する、という前記電気分解及び前記フッ素除去処理から前記混合までの一連の工程を、1回または繰り返して複数回行うように構成されている(請求項4)。
上記フッ素除去システムが、極性反転手段によって前記二つの電極の極性の反転を可能とするものであってもよい(請求項5)。
また、上記フッ素除去システムにおいて、前記フッ素除去処理は、前記酸性の処理対象水に対して陰イオン吸着炭素材料を接触させることにより行われ、前記陰イオン吸着炭素材料は、炭化物に含有させた金属塩化物の塩化物イオンとのイオン交換により前記酸性の処理対象水中のフッ化物イオンを吸着するものであってもよい(請求項6)。
請求項1〜6に係る発明では、pH調整剤を用いることなく処理対象水からフッ素を効率良く除去することのできるフッ素除去方法及びフッ素除去システムが得られる。
すなわち、請求項1〜6に係る発明では、電気分解によって酸性の処理対象水とアルカリ性の処理対象水とを形成し、フッ素濃度(フッ化物イオン濃度)が高まった酸性の処理対象水に対してフッ素除去処理を効率良く行った後、これをアルカリ性の処理対象水と混合するのであり、最終的に処理対象水を中性域に戻すことができる。そして、処理対象水にpH調整剤を投入する必要が無いので、処理後の処理対象水は、例えば飲料水や食品工場における洗浄水等としても利用可能となる。
しかも、請求項3,6に係る発明では、フッ化物イオンの吸着性能に優れた陰イオン吸着炭素材料を用いるので、処理後の処理対象水のフッ素濃度を環境基準である0.8mg/L以下とすることが容易となる。
の形態に係るフッ素除去方法及びフッ素除去システムの構成を概略的に示す説明図である。 の形態に係るフッ素除去方法及びフッ素除去システムの構成を概略的に示す説明図である。 の形態に係るフッ素除去方法及びフッ素除去システムの構成を概略的に示す説明図である。 (A)は、の形態に係るフッ素除去方法及びフッ素除去システムの要部の構成を概略的に示す説明図、(B)及び(C)はその変形例を概略的に示す説明図である。 上記各形態においてフロー式によってフッ素除去を行う変形例の要部の構成を概略的に示す説明図である。
以下、フッ素除去方法及びフッ素除去システムについて図面を参照しながら説明する。
図1は、第の形態に係るフッ素除去方法及びフッ素除去システムの構成を概略的に示す説明図である。
の形態に係るフッ素除去方法及びフッ素除去システムでは、まず、処理対象水(例えば地下水)Wを電解槽1内に供給し、電気分解により酸性の処理対象水(以下、酸性水という)Waとアルカリ性の処理対象水(以下、アルカリ水という)Wbとを生成する。
すなわち、電解槽1内には一対の電極2,3(本形態では陽極2、陰極3)を配置し、この一対の電極2,3間に隔膜(イオン交換膜)4を設け、このイオン浸透性及び不透水性を有する隔膜4によって電解槽1内を二つの室5,6(本形態では陽極室5、陰極室6)に仕切ってある。そして、電解槽1内に処理対象水Wを供給し、処理対象水Wに浸漬した状態の両電極2,3に直流電圧を印加すると、陽極2に陰イオンが引き寄せられて陽極室5内では酸性水Waが生成され、陰極3に陽イオンが引き寄せられて陰極室6内ではアルカリ水Wbが生成される。
続いて、陽極室5に設けた導出口(図示していない)からは酸性水Waを、陰極室6に設けた導出口(図示していない)からはアルカリ水Wbをそれぞれ電解槽1外へ導出し、酸性水Waは第一貯水槽(フッ素除去部)7に、アルカリ水Wbは第二貯水槽8に送る。
そして、第一貯水槽7内では、酸性水Waに対して陰イオン吸着炭素材料を接触させることにより、フッ素除去処理を行う。この陰イオン吸着炭素材料は、炭化物に含有させた金属塩化物の塩化物イオンとのイオン交換により酸性水Wa中のフッ化物イオンを吸着するものであり、例えば、特許文献1に記載されている製造方法によって得られるものである。
すなわち、陰イオン吸着炭素材料は、植物性材料(例えばコーヒー粕)に適宜濃度(例えば1〜20重量%)の金属塩化物溶液(例えばCaCl )を適宜の手段(例えば滴下、塗布、吹付け、噴霧、浸漬等)によって接触させた後、適宜温度(例えば、400〜1000℃、好ましくは500〜900℃、最も好ましくは600〜800℃)で炭化し、その炭化物内に金属塩化物を含有させることによって得られる。また、陰イオン吸着炭素材料を、最終的には例えば長さが1mm程度の粒体(ペレット)状に形成し、これらを漏らさない小さな網目を持つ網状袋9に多数収容した状態で第一貯水槽7内に投入する。
ここで、上記のようにフッ素除去処理を行う際、第一貯水槽7内に送った酸性水WaはpHが3〜5程度(好適にはpH3程度)の強酸性であることがフッ素の除去効率の点から好ましい。そして、このような強酸性の酸性水Waは、電解槽1内において両電極2,3に印加する電圧を適宜に調整すれば得られ、この場合、アルカリ水Wbは強アルカリ性となる。
また、陰イオンであるフッ化物イオンは上記電気分解の際に陽極2に引き寄せられるので、処理対象水W中のフッ化物イオンは、アルカリ水Wbには余り含まれず、酸性水Waに多く含まれることになる。そして、この傾向は酸性水Waを強酸性にすることによって一層強まるのであって、酸性水Waにおけるフッ化物イオンの濃度を上げ、ひいてはフッ化物イオンの除去効率を上げることができるという点からも、酸性水Waを強酸性にすることは好ましい。
最後に、フッ素除去処理を受け第一貯水槽7から導出した酸性水Waと、第二貯水槽8から導出したアルカリ水Wbとを例えば混合槽10に送り、両者Wa,Wbを適宜の割合(例えば1:1)で混合する。この混合後の処理対象水Wは、中性域に戻っており、しかもpH調整剤等の余分な物質を混入していないので、例えば飲料水や食品工場における洗浄水等としても利用可能である。
また、上記混合後の処理対象水Wにおけるフッ素濃度は、第一貯水槽7に送る酸性水WaのpHや、第一貯水槽7におけるフッ素除去処理時間等を調整することにより、環境基準である0.8mg/L以下とすることが容易である。
、上の形態に何ら限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々に変形して実施し得ることは勿論である。例えば、以下のような変形例を挙げることができる。
図2は、第の形態に係るフッ素除去方法及びフッ素除去システムの構成を概略的に示す説明図である。尚、図2において、図1に示す構成要素と共通するものについては、同一の符号を付し、以下ではその説明を省略する。
第2の形態では、二つの電極2,3の極性を適宜反転させる極性反転手段(図示していない)を設け、陰極の表面に析出する不純物(スケール)を除去することを可能としている。
二つの電極2,3の極性の反転は、例えば、一定時間毎に行ってもよいし、両電極2,3間に電圧を印加する回路の電気抵抗値が所定値以上になった場合に行うようにしてもよい。
また、陰イオン吸着炭素材料を収容した網状袋9を、第一貯水槽7のみではなく第二貯水槽8にも投入してあり、電極2が陰極、電極3が陽極になった場合、酸性水Waは第二貯水槽8に送られ、この第二貯水槽8内でフッ素除去処理が行われた後、第一貯水槽7に送られたアルカリ水Wbと混合されることになる。
上述のように、第2の形態では、第一貯水槽7のみではなく第二貯水槽8もフッ素除去部となる。しかし、上記のような構成を採用せず、両電極2,3の極性が反転しても常に電解槽1から導出される酸性水Waは第一貯水槽7に、アルカリ水Wbは第二貯水槽8に送ることができるように、電解槽1と二つの貯水槽7,8とを結ぶ流路に適宜の流路切替機構を設けてもよい。
図3は、第の形態に係るフッ素除去方法及びフッ素除去システムの構成を概略的に示す説明図である。尚、図3において、図1、図2に示す構成要素と共通するものについては、同一の符号を付し、以下ではその説明を省略する。
第3の形態では、陰イオン吸着炭素材料を収容した網状袋9を、第一貯水槽7のみではなく電解槽1の陽極室5にも投入してあり、フッ素除去効率をより高めることを可能としている。即ち、第3の形態では、第一貯水槽7のみではなく陽極室5もフッ素除去部となる。また、上記のように陽極室5におけるフッ素除去処理後に、両電極2,3に対する電圧の印加を停止すると共に、隔膜4を電解槽1に対して入出自在に構成しておき、隔膜4を電解槽1から退出させれば、陽極室5内の酸性水Waと陰極室6内のアルカリ水Wbとを混合することができ、この場合、電解槽1のみで全ての処理を行うことが可能となり、第一貯水槽7、第二貯水槽8や混合槽10を省略することができる。
図4(A)は、第の形態に係るフッ素除去方法及びフッ素除去システムの要部の構成を概略的に示す説明図である。尚、図4(A)において、図1〜図3に示す構成要素と共通するものについては、同一の符号を付し、以下ではその説明を省略する。
第4の形態では、第2の形態の極性反転手段を設けると共に、陰イオン吸着炭素材料を収容した網状袋9を、第一貯水槽7のみではなく、第二貯水槽8と、電解槽1の両室5,6とに投入してあり、陰極の表面に析出する不純物(スケール)を除去することと、フッ素除去効率をより高めることを可能としている。尚、電解槽1以外の構成は第2の形態を示す図2と同じとなるので、図4(A)では図示を省略している。
ここで、陰イオン吸着炭素材料を収容した網状袋9を、電解槽1の両室5,6に浸漬した状態にするのではなく、図4(B)及び(C)に示すように、電極が陽極となった側の室(図4(B)では陽極2を有する陽極室5、図4(C)では陽極3を有する陽極室6)にのみ網状袋9を浸漬しておき、電極が陰極となった側の室からは網状袋9を退避させるようにしてもよい。このような構成は、例えば、網状袋9を適宜の昇降装置(図示していない)に吊り下げることによって実現可能である。
上述のように、第4の形態では、電解槽1の両室5,6もがフッ素除去部となる。そして、上記のように電極が陽極となった側の室5、6におけるフッ素除去処理後に、両電極2,3に対する電圧の印加を停止すると共に、隔膜4を電解槽1に対して入出自在に構成しておき、隔膜4を電解槽1から退出させれば、陽極室5内の酸性水Waと陰極室6内のアルカリ水Wbとを混合することができ、この場合、電解槽1のみで全ての処理を行うことが可能となり、第一貯水槽7、第二貯水槽8や混合槽10を省略することができる。
上記各形態において、隔膜4の位置が可変となるように構成してもよい。例えば電極2が陽極である場合、隔膜4をこの電極2にある程度近づければ、陽極室5から強酸性の酸性水Waを導出し易くなる。そして、第2の形態に示すように、両電極2,3の極性を反転させる極性反転手段が設けられており、電極3が陽極となる場合には、隔膜4をこの電極3にある程度近づければ、陽極室6から強酸性の酸性水Waを導出し易くなる。
また、上記各形態では、網状袋9を投入した第一貯水槽8においてフッ素除去処理をバッチ式で行っているが、例えば、電解層1の下流側に接続され酸性水Waが流れる流路11中に、陰イオン吸着炭素材料を収容した網状袋9を単数または複数の層状(フィルタ状)に設けて、フッ素除去処理をフロー(連続)式で行うようにしてもよい(図5参照)。
また、上記各形態では、隔膜4を備えた隔膜型の電解槽1を用いているが、例えば、層流の原理を利用した無隔膜型の電解槽を用いてもよい。
また、上記各形態において、陰イオン吸着炭素材料に代えて、例えば、これよりもフッ化物イオンの吸着能力は格段に劣るが、陰イオン交換樹脂や、ジルコニウム、希土類等の金属イオンを吸着・担持したキレート樹脂やシリカゲル等の無機の吸着剤を用いても良い。
また、上記各形態において、処理対象水Wを電解して酸性水Waとアルカリ水Wbとを生成し、酸性水Waに対してフッ素除去処理を行った後、フッ素除去処理後の酸性水Waとアルカリ水Wbとを混合し、中性域に戻った処理対象水Wを得る、という一連の工程を、必要に応じて(例えばフッ素濃度が所定値以下となるまで)繰り返し行うことが望ましい。
例えば、第1〜第4の形態では、混合槽10内の混合後の処理対象水Wを電解槽1内に戻すようにしたり、電解槽1、貯水槽7、8、混合槽10からなるフッ素除去システムを複数直列に設けて、これに処理対象水Wを流すようにすることが考えられる。また、第3、第4の形態では、上述したように電解槽1内のみで全ての処理(上記一連の工程)を行うようにすることも可能であり、この場合、上記一連の工程の繰り返しも電解槽1内のみで行うことができる。
また、上記各形態では、処理対象水Wを電解して酸性水Waとアルカリ水Wbとを生成し、酸性水Waに対してのみフッ素除去処理を行った後、フッ素除去処理後の酸性水Waとフッ素除去処理を施していないアルカリ水Wbとを混合している。しかし、フッ素除去処理後の酸性水Waと混合する前のアルカリ水Wbに対しても、アルカリ環境下でアルカリ水Wb中のフッ化物イオンの濃度を下げるフッ素除去処理を別途行うことが、フッ素除去の更なる効率化及び確実化の点でより好適である。
ここで、アルカリ水Wbに対するフッ素除去処理のための具体的な方法としては、アルカリ水Wbに、不溶性のフッ素化合物を形成するための凝集剤、フッ素を吸着した吸着物質を形成するための吸着剤のうち、少なくとも何れか1種を添加し、形成されたフッ素化合物、吸着物質をアルカリ水Wbから沈殿分離あるいは濾過分離する方法を挙げることができる。尚、上記凝集剤や上記吸着剤としては、カルシウム化合物、アルミニウム化合物、カルシウムアルミネイト(例えば、CaAl18(C ),Ca12Al1433(C12 ))、エトリンガイト等を用いることができる。特にエトリンガイトをアルカリ領域で用いることが、エトリンガイトの分解を抑制させて沈殿物を形成させることなくイオン交換によりフッ素除去を行えるため好適である。
そして、アルカリ水Wbへの上記凝集剤、吸着剤の添加は、第1の形態では第二貯水槽8において、第2の形態ではアルカリ水Wbが送られる方の貯水槽7、8において、第3の形態では第二貯水槽8または陰極室6内において、第4の形態では、アルカリ水Wbが送られる方の貯水槽7、8または電極が陰極となった側の室5、6において、それぞれ行うことができる。
なお、上記変形例どうしを適宜組み合わせてもよいことはいうまでもない。
1 電解槽
2 電極(陽極)
3 電極(陰極)
4 隔膜
5 陽極室
6 陰極室
7 第一貯水槽
8 第二貯水槽
9 網状袋
W 処理対象水
Wa 酸性の処理対象水
Wb アルカリ性の処理対象水

Claims (6)

  1. 内部に陰極及び陽極が配置され、これら二つの電極間に設けられた隔膜によって内部が陰極を備えた陰極室と陽極を備えた陽極室とに仕切られた電解槽内において処理対象水を電気分解して酸性の処理対象水とアルカリ性の処理対象水とを生成すると共に酸性の処理対象水に対してフッ素除去処理を行った後、前記電解槽に対して入出自在に構成された前記隔膜を該電解槽から退出させることにより、このフッ素除去処理後の酸性の処理対象水を前記アルカリ性の処理対象水と混合する、という前記電気分解及び前記フッ素除去処理から前記混合までの一連の工程を、1回または繰り返して複数回行うフッ素除去方法。
  2. 極性反転手段によって前記二つの電極の極性の反転を可能とする請求項1に記載のフッ素除去方法。
  3. 前記フッ素除去処理は、前記酸性の処理対象水に対して陰イオン吸着炭素材料を接触させることにより行われ、
    前記陰イオン吸着炭素材料は、炭化物に含有させた金属塩化物の塩化物イオンとのイオン交換により前記酸性の処理対象水中のフッ化物イオンを吸着するものである請求項1または2に記載のフッ素除去方法。
  4. 内部に陰極及び陽極が配置され、これら二つの電極間に設けられた隔膜によって内部が陰極を備えた陰極室と陽極を備えた陽極室とに仕切られ、処理対象水を電気分解して酸性の処理対象水とアルカリ性の処理対象水とを生成すると共に前記酸性の処理対象水に対してフッ素除去処理を行う電解槽を備え、
    前記電解槽に対して入出自在に構成された前記隔膜を該電解槽から退出させることにより、前記フッ素除去処理後の前記酸性の処理対象水を前記アルカリ性の処理対象水と混合する、という前記電気分解及び前記フッ素除去処理から前記混合までの一連の工程を、1回または繰り返して複数回行うように構成されているフッ素除去システム。
  5. 極性反転手段によって前記二つの電極の極性の反転を可能とする請求項4に記載のフッ素除去システム。
  6. 前記フッ素除去処理は、前記酸性の処理対象水に対して陰イオン吸着炭素材料を接触させることにより行われ
    前記陰イオン吸着炭素材料は、炭化物に含有させた金属塩化物の塩化物イオンとのイオン交換により前記酸性の処理対象水中のフッ化物イオンを吸着するものである請求項4または5に記載のフッ素除去システム。
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