JP5633269B2 - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents
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生体認証に関する情報の管理に関して、例えば、特許文献1では、参照情報を複数に分割し、分割された各情報を複数の装置に分散して格納し、認証を行う際に各装置から情報を読み出すことが提案されている。特許文献2では、採取した生体情報を照合装置に送信する都度、任意の数値キーから暗号鍵を生成し、この暗号鍵を用いて暗号化した生体情報を送信することが提案されている。特許文献3では、生体情報の第1の部分の照合を携帯機器で行い、生体情報の第2の部分の照合を携帯機器とは別のコンピュータで行うことが提案されている。
請求項3に係る発明は、前記参照情報入力手段は、前記生体情報取得手段によって取得された生体情報を参照情報として入力することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置を提供する。
請求項2に係る発明によれば、本構成を有しない場合と比べて、参照情報が生体識別情報とともに漏洩する危険性を低減させることができる。
請求項3に係る発明によれば、情報処理装置で取得した生体情報を、本構成を有する他の情報処理装置で参照情報として使用することができる。
図1は、実施形態の構成の全体を示す図である。情報処理システム1は、同様の構成を有する情報処理装置100A、100B、100CをLAN(Local Area Network)等の通信手段300で接続したものである。情報処理装置100A、100B、100Cを区別する必要のない場合には、情報処理装置100と総称する。なお、情報処理システム1を構成する情報処理装置100の数はいくつでもよい。
図2は、情報処理装置100のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置100は、例えば、原稿を光学的に読み取って画像情報を生成し、この画像情報に基づいて電子写真方式で記録媒体上に画像を形成する複写機である。情報処理装置100は、制御部101、記憶部105、操作部106、通信部107、画像入力部108、画像処理部109、画像出力部110、生体認証部150を有する。
操作部106は、表示装置を備え、種々の操作内容に対応した操作子を表す画像を表示する。また、操作部106は、表示装置の画面上で使用者が触れた領域を認識するセンサを備えており、このセンサによって、使用者が触れた操作子を特定する。使用者は、操作部106を用いて、記録媒体のサイズと向き、複写の部数、画質の調整の内容等を指定する。操作部106によって入力された指示は制御部101に送られ、制御部101はこの指示に従って情報処理装置100を制御する。
画像入力部108は、原稿に照射された光の反射光を読み取って、原稿の画像を表す画像情報を生成する。
画像処理部109は、画像入力部108から供給された画像情報に対して、色変換、拡大/縮小、地肌除去、2値化等の画像処理を施す。
画像出力部110は、画像処理部109から供給された画像情報に基づいて感光体の表面を露光することによって潜像を形成し、色材によりこの潜像を現像し、現像された像を紙等の記録媒体に転写する。
制御部151は、CPU152、ROM153、RAM154を有する。ROM153には、OS、アプリケーションプログラム等が記憶されており、CPU152がこれらのプログラムを実行することによって、生体認証部150の各部を制御する。
生体情報取得部155は、例えば光学式の読取手段を備え、指紋に照射した光の反射光を読み取り、指紋の形状を表す画像情報を生成する。この画像情報を生体情報と呼ぶ。言い換えれば、生体情報は、個々の生体の特徴を表す情報である。記憶部156は、例えば、電力を供給しなくても記憶を保持する半導体メモリである。記憶部156に記憶された生体情報を参照情報と呼ぶ。
要するに、生体認証部150は、個々の生体から当該生体の特徴を表す生体情報を取得する生体情報取得手段の一例である。また、生体認証部150は、個々の生体の特徴を表す参照情報を入力する参照情報入力手段の一例でもある。記憶部156は、前記参照情報入力手段によって入力された参照情報を記憶する参照情報記憶手段の一例である。
要するに、記憶部105は、個々の生体を一意に識別するための生体識別情報を記憶する生体識別情報記憶手段の一例である。
以下で説明する処理は、制御部101と制御部151がOS及びアプリケーションプログラムを実行することによって行われる。なお、情報処理装置100A、100B、100Cを区別する場合には、構成要素の符号の末尾にA、B、Cを付加する。
(2.1)登録処理
図5は、情報処理装置100Aに参照情報を登録する場合の情報処理装置100Aの動作を示す図である。ここで、図7に示すように、使用者Xの生体識別情報とパスワードが生体識別情報テーブル111Aに予め書き込まれている。
ステップA02では、制御部151Aが、既に参照情報テーブル157Aに他の参照情報と対応付けられて記憶されている参照情報識別情報と重複しないように、予め定められた桁数のビット列からなる参照情報識別情報を生成する。
要するに、制御部151は、前記参照情報入力手段によって入力された参照情報を一意に識別するための参照情報識別情報を生成する参照情報識別情報生成手段の一例である。
以上が、参照情報の登録に関する処理である。この段階では、図7に示すように、生体識別情報テーブル111Aの参照情報識別情報の欄には、参照情報識別情報が書き込まれていない。つまり、生体識別情報テーブル111Aに記憶されている使用者Xの生体識別情報と、参照情報テーブル157Aに記憶されている使用者Xの参照情報とは、対応付けられていない。
参照情報を情報処理装置100Aに登録した後、使用者Xが情報処理装置100Aの複写機能を使用するには、以下に示す生体認証処理によって使用者Xの認証が成功した場合にのみ、制御部101Aが複写機能の使用を許可する。図8は、情報処理装置100Aにて生体認証処理を行う場合の情報処理装置100Aの動作を示す図である。
ステップB02では、制御部151Aが、ステップB01で取得した生体情報と、参照情報テーブル157Aに記憶されている参照情報とを、特徴点抽出方式等の公知の方式によって照合し、生体情報との類似度が予め定めた閾値を超える参照情報を抽出する。取得した生体情報との類似度が閾値を超える参照情報の抽出に成功した場合には、生体情報に対応する参照情報が抽出されたと判定し(ステップB02:YES)、ステップB03に進む。抽出に失敗した場合には、生体情報に対応する参照情報が抽出されなかったと判定し(ステップB02:NO)、ステップB07に進む。ステップB07では、制御部101が、指紋が登録されていない旨の文を操作部106Aに表示し、複写機能に関連する指示の操作部106Aへの入力を不能にし、認証処理を終了する。
要するに、制御部157は、前記生体情報取得手段によって取得された生体情報に対応する参照情報を前記参照情報記憶手段から抽出する抽出手段の一例である。
要するに、制御部101及び操作部106は、前記抽出手段によって抽出された参照情報が、前記生体識別情報記憶手段に記憶されている生体識別情報と対応付けられていない場合に、生体識別情報を入力する生体識別情報入力手段の一例である。
要するに、制御部101及び記憶部105は、前記生体識別情報入力手段によって入力された生体識別情報が真正である場合に、当該生体識別情報を前記抽出手段によって抽出された参照情報と対応付ける対応付け手段の一例である。
以上が、生体情報を用いた認証に関する処理である。
次に、参照情報の配布、すなわち、或る情報処理装置100に登録した参照情報の複製を他の情報処理装置100に登録する処理について説明する。ここでは、情報処理装置100Aに登録した参照情報の複製を情報処理装置100Bに登録する例について説明する。図11に示すように、使用者Xの生体識別情報とパスワードが情報処理装置100Bの生体識別情報テーブル111Bに予め書き込まれている。
最初に、使用者Xが、情報処理装置100Aの操作部106Aに、参照情報の転送を表す指示を入力する。すると、制御部101Aが、情報処理装置100Bを表す操作子と情報処理装置100Cを表す操作子とを操作部106Aに表示させる。使用者Xが情報処理装置100Bを表す操作子に触れると、制御部101Aが、使用者Xに対応する参照情報を参照情報テーブル157Aから読み出し、この参照情報を通信部107Aを介して情報処理装置100Bに送信する。
要するに、制御部101は、前記参照情報記憶手段に記憶されている参照情報を自装置の外部に出力する参照情報出力手段の一例である。
ステップC01では、情報処理装置100Bが、情報処理装置100Aから送信された参照情報を受信する。
ステップC02では、制御部151Bが、既に参照情報テーブル157Bに他の参照情報と対応付けられて記憶されている参照情報識別情報と重複しないように、予め定められた桁数のビット列からなる参照情報識別情報を生成する。
ステップC03では、制御部151Bが、図12に示すように、ステップC02で受信した参照情報と、ステップC03で生成した参照情報識別情報とを対応付けて、参照情報テーブル157Bに書き込む。
以下に示す変形例は互いに組み合わせてもよい。
(3.1)変形例1
上記の実施形態では、情報処理装置100が生体認証部150を有する構成であるが、生体認証部150を情報処理装置100と別個の装置として構成し、情報処理装置100と生体認証部150を通信手段で接続するようにしてもよい。
(3.2)変形例2
参照情報と生体識別情報を直接対応付けるようにしてもよい。例えば、生体識別情報とパスワードと参照情報とを対応付けて参照情報テーブル157に記憶させるようにしてもよい。この場合、参照情報識別情報は不要である。
(3.3)変形例3
ステップB05において、入力された生体識別情報と同一の生体識別情報が生体識別情報テーブル111に記憶されている場合にステップB06に進むようにしてもよい。この場合、パスワードは不要である。
参照情報を配布する場合、或る情報処理装置100から読み出した参照情報をUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記憶媒体に書き込み、この記憶媒体から他の情報処理装置100に参照情報を入力するようにしてもよい。
(3.5)変形例5
予め情報処理装置100の特定の機能と生体識別情報とを対応付けて記憶部105に記憶させておき、生体識別情報で特定された使用者に応じた機能を当該使用者に提供するようにしてもよい。例えば、記憶部105に記憶されている特定の情報の読み出しを許可するという内容の情報を特定の生体識別情報と対応付けて記憶させておき、ステップB03の判定がYESであった場合に、当該特定の情報の読み出しを許可するようにしてもよい。
同一の参照情報に対して、情報処理装置毎に異なる参照情報識別情報を生成するようにしてもよい。例えば、情報処理装置毎に異なるアルゴリズムを用いて参照情報識別情報を生成するようにしてもよい。あるいは、予め定められた桁数の乱数を発生させ、この乱数を参照識別情報として用いてもよい。
(3.7)変形例7
生体識別情報とパスワードをIC(Integrated Circuit)カード等の記憶媒体に記憶させておき、情報処理装置100がこの記憶媒体から生体識別情報とパスワードを読み取るようにしてもよい。
(3.8)変形例8
或る情報処理装置100の生体識別情報テーブル111に記憶されている生体識別情報とパスワードを読み出して、この生体識別情報とパスワードを他の情報処理装置100に記憶させるようにしてもよい。
情報処理装置は、複写機に限らず、例えば、パーソナルコンピュータ、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ等、いかなる装置であってもよい。
生体情報取得部155は、静電容量方式、感圧式等、いかなる方式でもよい。
指紋以外の生体情報による認証を用いてもよい。例えば、眼球の虹彩、掌の静脈等による認証を用いても良い。また、筆跡等、人間の動作の特徴による認証を用いてもよい。
人間以外の生物の生体認証に本発明を適用してもよい。例えば、牛の鼻紋を用いて認証を行い、情報処理装置100に記憶された牛の遺伝子情報を検索するシステムに本発明を適用してもよい。
各実施形態では、CPU101及びCPU151がプログラムを実行することによって生体認証に関連する処理を実行する例を示したが、同様の機能をハードウェアで実装するようにしてもよい。
Claims (6)
- 個々の生体の特徴を表す参照情報を入力する参照情報入力手段と、
前記参照情報入力手段によって入力された参照情報と当該参照情報を識別するための参照情報識別情報とを対応付けて記憶する参照情報記憶手段と、
個々の生体から当該生体の特徴を表す生体情報を取得する生体情報取得手段と、
前記生体情報取得手段によって取得された生体情報に対応する参照情報を前記参照情報記憶手段から抽出する抽出手段と、
個々の生体を一意に識別するための生体識別情報と前記参照情報識別情報とを対応付けて記憶する生体識別情報記憶手段と、
前記抽出手段によって抽出された参照情報に対応する参照情報識別情報が、前記生体識別情報記憶手段に記憶されている生体識別情報と対応付いていない場合に、生体識別情報を入力する生体識別情報入力手段と、
前記生体識別情報入力手段によって入力された生体識別情報が前記生体識別情報記憶手段に記憶されているものである場合に、前記生体識別情報記憶手段において、当該生体識別情報と前記抽出手段によって抽出された参照情報に対応する参照情報識別情報とを対応付ける対応付け手段と、
前記参照情報記憶手段に記憶されている参照情報を自装置の外部に出力する参照情報出力手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記参照情報入力手段によって入力された参照情報を一意に識別するための参照情報識別情報を生成する参照情報識別情報生成手段を有し、
前記参照情報記憶手段は、前記参照情報と、前記参照情報識別情報生成手段によって生成された参照情報識別情報とを対応付けて記憶することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記参照情報入力手段は、前記生体情報取得手段によって取得された生体情報を参照情報として入力することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
- 個々の生体から当該生体の特徴を表す生体情報を取得する生体情報取得手段と、
生体情報に対応する参照情報と当該参照情報を識別するための参照情報識別情報とを対応付けて記憶する参照情報記憶手段と、
前記生体情報取得手段によって取得された生体情報に対応する参照情報を前記参照情報記憶手段から抽出する抽出手段と、
個々の生体を一意に識別するための生体識別情報と前記参照情報識別情報とを対応付けて記憶する生体識別情報記憶手段と、
前記抽出手段で抽出された参照情報に対応する参照情報識別情報が、前記生体識別情報記憶手段に記憶されている生体識別情報と対応付いていない場合に、生体識別情報を入力する生体識別情報入力手段と、
前記生体識別情報入力手段によって入力された生体識別情報が前記生体識別情報記憶手段に記憶されているものである場合に、前記生体識別情報記憶手段において、当該生体識別情報と前記抽出手段によって抽出された参照情報に対応する参照情報識別情報とを対応付ける対応付け手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。 - コンピュータを、
個々の生体の特徴を表す参照情報を入力する参照情報入力手段と、
前記参照情報入力手段によって入力された参照情報と当該参照情報を識別するための参照情報識別情報とを対応付けて記憶する参照情報記憶手段と、
個々の生体から当該生体の特徴を表す生体情報を取得する生体情報取得手段と、
前記生体情報取得手段によって取得された生体情報に対応する参照情報を前記参照情報記憶手段から抽出する抽出手段と、
個々の生体を一意に識別するための生体識別情報と前記参照情報識別情報とを対応付けて記憶する生体識別情報記憶手段と、
前記抽出手段によって抽出された参照情報に対応する参照情報識別情報が、前記生体識別情報記憶手段に記憶されている生体識別情報と対応付いていない場合に、生体識別情報を入力する生体識別情報入力手段と、
前記生体識別情報入力手段によって入力された生体識別情報が前記生体識別情報記憶手段に記憶されているものである場合に、前記生体識別情報記憶手段において、当該生体識別情報と前記抽出手段によって抽出された参照情報に対応する参照情報識別情報とを対応付ける対応付け手段と、
前記参照情報記憶手段に記憶されている参照情報を自装置の外部に出力する参照情報出力手段
として機能させるためのプログラム。 - コンピュータを、
個々の生体から当該生体の特徴を表す生体情報を取得する生体情報取得手段と、
生体情報に対応する参照情報と当該参照情報を識別するための参照情報識別情報とを対応付けて記憶する参照情報記憶手段と、
前記生体情報取得手段によって取得された生体情報に対応する参照情報を前記参照情報記憶手段から抽出する抽出手段と、
個々の生体を一意に識別するための生体識別情報と前記参照情報識別情報とを対応付けて記憶する生体識別情報記憶手段と、
前記抽出手段で抽出された参照情報に対応する参照情報識別情報が、前記生体識別情報記憶手段に記憶されている生体識別情報と対応付いていない場合に、生体識別情報を入力する生体識別情報入力手段と、
前記生体識別情報入力手段によって入力された生体識別情報が前記生体識別情報記憶手段に記憶されているものである場合に、前記生体識別情報記憶手段において、当該生体識別情報と前記抽出手段によって抽出された参照情報に対応する参照情報識別情報とを対応付ける対応付け手段
として機能させるためのプログラム。
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