JP2005018128A - 生体認証システム、携帯機器、及び処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】効率的な処理が可能で、生体情報を集中的に管理することなく高い安全性を確保できる生体認証システムを提供することである。
【解決手段】正規ユーザの生体情報に係る登録データを記憶した携帯機器(10)と、前記携帯機器(10)と情報の送受が可能となる処理システム(20、30)と、操作者の生体情報を検出する生体情報検出器(40)とを備え、前記処理システム(10)は、前記生体情報検出器(40)にて検出された生体情報を前記登録データと照合可能な形式となる検出データに変換するデータ変換手段(S6)を有し、前記データ変換手段にて得られた検出データと前記携帯機器(10)に記憶された登録データとの照合を行ってその照合結果を得る照合手段(S7〜S15)が前記携帯機器(10)と前記処理システム(20、30)とに分散された構成となる。
【選択図】 図2
【解決手段】正規ユーザの生体情報に係る登録データを記憶した携帯機器(10)と、前記携帯機器(10)と情報の送受が可能となる処理システム(20、30)と、操作者の生体情報を検出する生体情報検出器(40)とを備え、前記処理システム(10)は、前記生体情報検出器(40)にて検出された生体情報を前記登録データと照合可能な形式となる検出データに変換するデータ変換手段(S6)を有し、前記データ変換手段にて得られた検出データと前記携帯機器(10)に記憶された登録データとの照合を行ってその照合結果を得る照合手段(S7〜S15)が前記携帯機器(10)と前記処理システム(20、30)とに分散された構成となる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、指紋、声紋、網膜、顔、虹彩、掌形、静脈等の生体情報に基づいて個人認証を行なう生体認証システムに係り、詳しくは、個人の生体情報を記憶した携帯機器を用いて個人認証を行なうようにした生体認証システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、個人の指紋等の生体情報を記憶したICカード(携帯機器)を用いて個人認証を行なうようにした生体認証システムが提案されている(例えば、特許文献1)。この従来の生体認証システムでは、正規ユーザの指紋データ(生体情報)の一部(以下、従来の技術の項において第一の分割データという)と識別コードとが予め記憶されたICカードが用いられ、センタ装置が前記指紋データの残りの部分(以下、従来の技術において第二の分割データという)を前記識別コードに対応付けて管理している。操作者がICカードをリーダライタのカードスロットに挿入すると、リーダライタがICカードから前記第一の分割データと識別コードとを読み取り、それらを照合装置に送信する。照合装置は、センサにて検出された操作者の指紋データを取得するとともに、前記識別コードをセンタ装置に送信する。センタ装置は、受信した識別コードに対応して管理している第二の分割データを照合装置に送信する。
【0003】
このようにして第一の分割データ、第二の分割データ及び検出指紋データを取得した照合装置は、第一の分割データと第二の分割データとを結合して指紋データを再生する。そして、照合装置は、その再生された指紋データと検出指紋データとを照合する。そして、前記指紋データと検出指紋データとが一致するとの照合結果が得られたときに、即ち、指紋検出のなされたICカードの操作者が正規ユーザとして認証される。
【0004】
このような生体認証システムによれば、指紋データ(生体情報)がICカードとセンタ装置とに分割されて保存されるので、ICカードからユーザの指紋データ全体が漏洩することはなく、安全性の高いシステムを実現することができるようになる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−351844号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したような従来の認証システムでは、生体情報(指紋データ)の一部をユーザ毎に管理するセンタ装置が必要となり、システム全体の規模が多大になる。また、2つの分割データから生体情報(指紋データ)を再生し、その後にその再生された生体情報と検出された生体情報との照合を行わなければならず、照合処理での処理時間が長くなってしまう。更に、一部とはいえ指紋等の生体情報が他人に集中管理されることに対して利用者の心理的抵抗感がある。
【0007】
本発明は、このような欠点を解決するためになされたもので、効率的な処理が可能で、生体情報を集中的に管理することなく高い安全性を確保できる生体認証システムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る生体認証システムは、正規ユーザの生体情報に係る登録データを記憶した携帯機器と、前記携帯機器と情報の送受が可能となる処理システムと、操作者の生体情報を検出する生体情報検出器とを備え、前記処理システムは、前記生体情報検出器にて検出された生体情報を前記登録データと照合可能な形式となる検出データに変換するデータ変換手段を有し、前記データ変換手段にて得られた検出データと前記携帯機器に記憶された登録データとの照合を行ってその照合結果を得る照合手段が前記携帯機器と前記処理システムとに分散された構成となる。
【0009】
このような構成により、処理システムにて生体情報が検出データに変換されると、その検出データと携帯機器に記憶された登録データとの照合を行なってその照合結果を得る照合手段での処理が前記携帯機器と前記処理システムとで分担されてなされる。そして、その照合手段での処理にて、前記検出データと前記登録データとが所定の条件のもとで一致するとの照合結果が得られると、操作者を正規ユーザとして認証することができる。
【0010】
また、本発明に係る生体認証システムは、前記データ変換手段にて得られた検出データの一部である第一の部分検出データと前記携帯機器に記憶された前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記データ変換手段にて得られた検出データの一部である第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段とが前記照合手段として前記処理システムと前記携帯機器とに分散された構成とすることができる。
【0011】
また、本発明に係る生体認証システムは、前記データ変換手段にて得られた検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割するデータ分割手段と、前記第一の部分検出データと前記携帯機器に記憶された前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段とが前記照合手段として前記処理システムと前記携帯機器とに分散された構成とすることができる。
【0012】
このような構成により、操作者の生体情報を変換して得られた検出データの一部である第一の部分検出データと登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第一の部分照合結果を得るとともに、前記検出データの一部である第二の部分検出データと登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第二の部分照合結果を得、更に、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果に基づいて最終的な照合結果を得る照合処理が携帯機器と処理システムとで分担されてなされる。
【0013】
更に、本発明に係る生体認証システムは、前記処理システムが、前記携帯機器とデータの読み出しを含む情報の送受が可能となるリーダライタ機器と、前記リーダライタと情報の送受が可能となるコンピュータ端末とを有し、前記照合手段が前記リーダライタ機器及び前記コンピュータ端末の少なくとも一方と前記携帯機器とに分散された構成とすることができる。
【0014】
このような構成により、照合手段での処理がリーダライタ機器及びコンピュータ端末の少なくとも一方と携帯機器とによって分担されてなされる。
【0015】
本発明に係る生体認証システムは、前記データ変換手段にて得られた検出データの一部である第一の部分検出データと前記携帯機器に記憶された前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記データ変換手段にて得られた検出データの一部である第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段とが前記照合手段として前記リーダライタ機器及び前記コンピュータ端末の少なくとも一方と前記携帯機器とに分散された構成とすることができる。
【0016】
本発明に係る生体認証システムは、前記データ変換手段にて得られた検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割するデータ分割手段と、前記第一の部分検出データと前記携帯機器に記憶された前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段とが前記照合手段として前記リーダライタ機器及び前記コンピュータ端末の少なくとも一方と前記携帯機器とに分散された構成とすることができる。
【0017】
このような構成により、操作者の生体情報を変換して得られた検出データの一部である第一の部分検出データと登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第一の部分照合結果を得るとともに、前記検出データの一部である第二の部分検出データと登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第二の部分照合結果を得、更に、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果に基づいて最終的な照合結果を得る照合処理が、リーダライタ機器及びコンピュータ端末の少なくとも一方と携帯機器とによって分担してなされる。
【0018】
また、本発明に係る生体認証システムは、前記処理システムが、前記照合手段の一部として、前記検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データに分割するデータ分割手段と、前記携帯機器から前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データを取得する部分登録データ取得手段と、前記第一の部分検出データと前記部分登録データ取得手段にて取得した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記第二の部分検出データを前記携帯機器に与える部分検出データ提供手段とを有し、前記携帯機器が、前記照合手段の一部として、前記処理システムから与えられる前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第二の部分照合結果を前記処理システムに与える部分照合結果提供手段とを有し、前記処理システムが、前記照合手段の一部として、更に、前記第一の部分照合結果と前記携帯機器からの第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段を有する構成とすることができる。
【0019】
このような構成により、処理システムにおいて、生体情報から得られた検出データが第一の部分検出データと第二の部分検出データに分割され、その第一の部分検出データと登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第一の部分照合結果が得られ、携帯機器において、前記第二の部分検出データと登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第二の部分照合結果が得られる。そして、処理システムにおいて、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果に基づいて最終的な照合結果が得られる。
【0020】
本発明に係る生体認証システムは、前記コンピュータ端末が、前記データ変換手段を有するとともに、前記照合手段の一部として、前記検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データに分割するデータ分割手段と、前記携帯機器から前記リーダライタ機器を介して前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データを取得する部分登録データ取得手段と、前記第一の部分検出データと前記部分登録データ取得手段にて取得した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記第二の部分検出データを前記リーダライタ機器を介して前記携帯機器に与える部分検出データ提供手段とを有し、前記携帯機器が、前記照合手段の一部として、前記リーダライタを介して与えられる前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第二の部分照合結果を前記リーダライタ機器を介して前記コンピュータ端末に与える部分照合結果提供手段とを有し、前記コンピュータ端末が、前記照合手段の一部として、更に、前記第一の部分照合結果と前記携帯機器から前記リーダライタを介して取得した前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段を有する構成とすることができる。
【0021】
このような構成により、コンピュータ端末において、生体情報から得られた検出データが第一の部分検出データと第二の部分検出データに分割され、その第一の部分検出データと登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第一の部分照合結果が得られ、携帯機器において、前記第二の部分検出データと登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第二の部分照合結果が得られる。そして、コンピュータ端末において、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果に基づいて最終的な照合結果が得られる。
【0022】
また、本発明に係る生体認証システムは、前記リーダライタ機器が、前記データ変換手段を有するとともに、前記照合手段の一部として、前記検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データに分割するデータ分割手段と、前記携帯機器から前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データを取得する部分登録データ取得手段と、前記第一の部分検出データと前記部分登録データ取得手段にて取得した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記第二の部分検出データを前記携帯機器に与える部分検出データ提供手段とを有し、前記携帯機器が、前記照合手段の一部として、前記リーダライタから与えられる前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第二の部分照合結果を前記リーダライタ機器に与える部分照合結果提供手段とを有し、前記リーダライタ機器が、前記照合手段の一部として、更に、前記第一の部分照合結果と前記携帯機器から前記リーダライタを介して取得した前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段を有する構成とすることができる。
【0023】
このような構成により、リーダライタ機器において、生体情報から得られた検出データが第一の部分検出データと第二の部分検出データに分割され、その第一の部分検出データと登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第一の部分照合結果が得られ、携帯機器において、前記第二の部分検出データと登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第二の部分照合結果が得られる。そして、リーダライタ機器において、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果に基づいて最終的な照合結果が得られる。
【0024】
更に、本発明に係る生体認証システムは、前記コンピュータ端末が、前記生体情報検出器にて検出された生体情報を前記リーダライタ機器に与える生体情報提供手段を有し、前記リーダライタ機器における前記データ変換手段が、前記コンピュータ端末からの生体情報を検出データに変換するように構成することができる。
【0025】
このような構成により、コンピュータ端末が生体情報検出器にて検出された生体情報をリーダライタ機器に与えると、リーダライタ機器にて検出データが得られることとなる。
【0026】
本発明に係る生体認証システムは、前記コンピュータ端末が、前記データ変換手段を有するとともに、前記照合手段の一部として、前記検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割するデータ分割手段と、前記第一の部分検出データと第二の部分検出データとを前記リーダライタに与える検出データ提供手段とを有し、前記リーダライタ機器が、前記照合手段の一部として、前記コンピュータ端末から取得した第二の部分検出データを前記携帯機器に与える部分検出データ提供手段と、前記携帯機器から前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データを取得する部分登録データ取得手段と、前記コンピュータ端末から取得した前記第一の部分検出データと前記部分登録データ取得手段にて取得した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段とを有し、前記携帯機器が、前記照合手段の一部として、前記リーダライタ機器から与えられる前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第二の部分照合結果を前記リーダライタ機器に与える部分照合結果提供手段とを有し、前記リーダライタ機器が、前記照合手段の一部として、更に、前記第一の部分照合結果と前記携帯機器から取得した前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段を有する構成とすることができる。
【0027】
このような構成により、コンピュータ端末において、生体情報から得られた検出データが第一の部分検出データと第二の部分検出データに分割され、リーダライタ機器において、その第一の部分検出データと登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第一の部分照合結果が得られ、携帯機器において、前記第二の部分検出データと登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第二の部分照合結果が得られる。そして、リーダライタ機器において、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果に基づいて最終的な照合結果が得られる。
【0028】
本発明に係る携帯機器は、正規ユーザの生体情報に係る登録データを記憶し、生体情報検出器にて検出された操作者の生体情報を前記登録データと照合可能な形式となる検出データに変換するデータ変換手段を備えた処理システムと情報の送受が可能となる携帯機器であって、前記データ変換手段にて得られた検出データと前記登録データとの照合を行ってその照合結果を得るための照合処理を前記処理システムと分担して行なう構成となる。
【0029】
このような構成により、処理システムにて生体情報が検出データに変換されると、携帯機器が前記処理システムと分担して、前記検出データと登録データとの照合を行なってその照合結果を得るための照合処理を行うことができることとなる。
【0030】
また、本発明に係る携帯機器は、前記データ変換手段にて得られた検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割するデータ分割手段と、前記検出データの一部となる第一の部分検出データと前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記検出データの一部となる第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段の少なくとも1つを前記照合処理を行う手段の一部として有する構成とすることができる。
【0031】
また、本発明に係る携帯機器は、前記データ変換手段にて得られた検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割するデータ分割手段と、前記第一の部分検出データと前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段の少なくとも1つを前記照合処理を行う手段の一部として有する構成とすることができる。
【0032】
このような構成により、処理システムにて生体情報が検出データに変換されると、携帯機器が前記処理システムと分担して、前記検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割し、第一の部分検出データと登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第一の部分照合結果を得るとともに、第二の部分検出データと登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第二の部分照合結果を得、更に、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果に基づいて最終的な照合結果を得る照合処理を行うことができることとなる。
【0033】
更に、本発明に係る携帯機器は、前記変換手段にて得られた検出データを分割して得られた部分検出データを前記処理システムから取得したときに、前記登録データの前記部分検出データに対応した部分登録データと前記部分検出データとを照合して部分照合結果を得る部分照合手段と、前記部分照合結果を前記処理システムに送る部分照合結果提供手段とを有する構成とすることができる。
【0034】
このような構成により、部分検出データと登録データの前記部分検出データに対応した部分登録データとを照合して得られた部分照合結果を処理システムに与えることができるため、処理システムは、その部分照合結果を用いて前記検出データと登録データとの最終的な照合結果を得ることができるようになる。
【0035】
本発明に係る処理システムは、正規ユーザの生体情報に係る登録データを記憶した携帯機器と情報の送受が可能となり、生体情報検出器にて検出された操作者の生体情報を前記登録データと照合可能な形式となる検出データに変換するデータ変換手段を備えた処理システムであって、前記データ変換手段にて得られた検出データと前記登録データとの照合を行ってその照合結果を得るための照合処理を前記携帯機器と分担して行なう構成となる。
【0036】
このような構成により、操作者の生体情報を検出データに変換した後に、処理システムが携帯機器と分担して、前記検出データと前記携帯機器に記憶された登録データとの照合を行なって照合結果を得るための照合処理を行うことができることとなる。
【0037】
また、本発明に係る処理システムは、前記データ変換手段にて得られた検出データの一部となる第一の部分検出データと前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記検出データの一部となる第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段の少なくとも1つを前記照合処理を行う手段の一部として有する構成とすることができる。
【0038】
また、本発明に係る処理システムは、前記データ変換手段にて得られた検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割するデータ分割手段と、前記第一の部分検出データと前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段の少なくとも1つを前記照合処理を行う手段の一部として有する構成とすることができる。
【0039】
このような構成により、操作者の生体情報を検出データに変換した後に、処理システムが携帯機器と分担して、前記検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割し、第一の部分検出データと登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第一の部分照合結果を得るとともに、第二の部分検出データと登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第二の部分照合結果を得、更に、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果に基づいて最終的な照合結果を得る照合処理を行うことができることとなる。
【0040】
更に、本発明に係る処理システムは、前記データ変換手段にて得られた検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割するデータ分割手段と、前記携帯機器から前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データを取得する部分登録データ取得手段と、前記第一の部分検出データと前記部分登録データ取得手段にて取得した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記第二の部分検出データを前記携帯機器に与える部分検出データ提供手段と、前記携帯機器から前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データと前記第二の部分検出データとの照合結果となる第二の部分照合結果を取得したときに、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段とを有する構成とすることができる。
【0041】
このような構成により、処理システムは、操作者の生体情報を変換して得られた検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割し、第一の部分検出データと登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第一の部分照合結果を得るとともに、前記第二の部分検出データを携帯機器に与える。そして、前記携帯機器から前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データと前記第二の部分検出データとの照合結果となる第二の部分照合結果を取得すると、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得ることができることとなる。
【0042】
【実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0043】
本発明の第一の実施の形態に係る生体認証システムは、図1に示すように構成される。
【0044】
図1において、この生体認証システムは、携帯機器としての非接触型のICカード(RFID(Radio Frequency Identification)カード)10と、リーダライタ20及びコンピュータ端末30を備えた処理システムと、操作者の生体情報(指紋、声紋、網膜、顔、虹彩、掌形、静脈等)を画像情報として検出するセンサ40とを有する。ICカード10は、正規ユーザの生体情報に係る登録データを記憶している。リーダライタ20は、コンピュータ端末30からの指示に基づいてICカード10と非接触にて通信(情報の送受)を行う。センサ40からの生体情報はコンピュータ端末30に与えられる。このような生体認証システムでは、センサ40にて検出された生体情報がICカード10に記憶された登録データと照合可能な形式に変換されて得られる検出データと前記登録データとの照合を行うことにより認証処理がなされる。以下、その具体的な処理について説明する。
【0045】
第一の処理手順例が図2に示される。図2において、コンピュータ30がカード検出の指示をリーダライタ20に与えると(S1)、リーダライタ20は、検出用コマンドを送信してカード検出動作を繰り返す(S2)。この状態で、操作者がICカード10をリーダライタ20にかざすと、前記検出用コマンドを受信したICカード10からの応答によりリーダライタ20がICカード10の存在を検出する。そして、リーダライタ20がその旨をコンピュータ端末30に通知する(S3)。この通知を受けたコンピュータ端末30は、センサ40に対して生体情報の検出(測定)を指示する(S4)。
【0046】
操作者が予め定められた生体部分(指、目等)をセンサ40の検出可能領域におくと、センサ40はその生体部分の計測を行なって生体情報(指紋情報、虹彩情報等)を生成し、その生体情報(計測データ)をコンピュータ端末30に送る(S5)。コンピュータ端末30は、取得した生体情報(受信データ)をICカード10に記憶された登録データと照合可能な形式となる検出データに変換する(S6)。
【0047】
コンピュータ端末30は、更に、予め定められた規則に従って、前記検出データをコンピュータ端末30内で処理すべき部分(以下、第一の部分検出データという)とICカード10で処理すべき部分(以下、第二の部分検出データという)とに分割する(S7)。そして、コンピュータ端末30は、前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分となる部分登録データを読み出すための指示をリーダライタ20に送る(S8)。この指示に従ってリーダライタ20は、ICカード10と通信を行い、前記第一の部分検出データに対応した部分登録データをICカード10から読み出し、その読み出した部分登録データをコンピュータ端末30に送る(S9)。
【0048】
コンピュータ端末30は、リーダライタ20から前記第一の部分検出データに対応した部分登録データを取得すると、前記第二の部分検出データ(ICカード10にて照合すべきデータ)と照合指示をリーダライタ20に送る(S10)。そして、リーダライタ20はその第二の部分検出データ(照合データ)と照合指示をICカード10に送信する(S11)。その後、コンピュータ端末30は、第一の部分検出データと取得した部分登録データとを照合し(S14)、その照合結果1(第一の部分称号結果)を得る。一方、ICカード10は、受信した第二の部分検出データと前記登録データの残り部分、即ち、前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分となる部分登録データとを照合し、その照合結果2(第二の部分照合結果)をリーダライタ20に送信する(S12)。そして、リーダライタ20は、受信した照合結果2をコンピュータ端末30に送る(S13)。
【0049】
コンピュータ端末30は、前述したようにコンピュータ端末30内で得られた照合結果1とICカード10からリーダライタ20を介して取得した照合結果2とに基づいて最終的な照合結果を得る(S15)。即ち、前記照合結果1が前記第一の検出データに対応する部分登録データと前記第一の検出データとが一致することを表し、前記照合結果2が前記第二の検出データに対応する部分登録データと前記第二の検出データとが一致することを表している場合、コンピュータ端末30は、前記生体情報から得られた検出データと前記登録データとが一致するとの照合結果を得る。この場合、前記操作者が正規ユーザとして認証される。一方、前記照合結果1及び照合結果2のいずれかが前記部分検出データと対応する部分登録データとが一致しないことを表す場合、コンピュータ端末30は、前記検出データと前記登録データとが一致しないとの照合結果を得る。この場合、前記操作者は正規ユーザとして認証されない。
【0050】
前記認証の結果(最終的な照合結果に対応)は、コンピュータ端末30からネットワーク50を介して例えば、サービスを提供するシステムに送信される。そして、正規ユーザとして認証された操作者は、そのシステムからサービスの提供を受けることができる。
【0051】
前述したような生体認証システムによれば、センサ40にて検出された生体情報から得られた検出データとICカード10に記憶された登録データとの照合処理がコンピュータ端末30とICカード10とに分散されてなされるので、その照合処理をより効率的に行なうことが可能となる。また、生体情報に係る登録データはICカード10に記憶され、その一部だけがICカード10から読み出されてコンピュータ端末30にて利用されるので、その生体情報に係る登録データを集中的に管理することなく高い安全性を確保することも可能となる。
【0052】
図1に示すシステムにおける第二の処理手順例が図3に示される。この第二の処理手順例は、生体情報を検出データに変換する処理、検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データに分割する処理、第一の部分検出データとそれに対応する部分登録データとを照合する処理、最終的な照合結果を得るための処理がコンピュータ端末30に代えてリーダライタ20にてなされる点で前記第一の処理手順例と相違する。
【0053】
図3において、コンピュータ端末30が認証指示をリーダライタ20に与えると(S21)、リーダライタ20は、検出用コマンドを送信してカード検出動作を繰り返す(S22)。この状態で、操作者がICカード10をリーダライタ20にかざすと、前記検出用コマンドを受信したICカード10からの応答によりリーダライタ20がICカード10の存在を検出する。そして、リーダライタ20がその旨をコンピュータ端末30に通知する(S23)。すると、前述した手順(図2におけるS4、S5参照)と同様に、前記通知を受けたコンピュータ端末30がセンサ40に対して生体情報の検出を指示し(S24)、その指示に基づいてセンサ40が操作者の生体情報を検出してその生体情報をコンピュータ端末30に送る(S25)。そして、コンピュータ端末30が更にその生体情報をリーダライタ20に送信する(S26)。
【0054】
以後、生体情報の検出データへの変換(S27)、検出データの第一の部分検出データと第二の部分検出データへの分割(S28)、前記第一の部分検出データに対応した部分登録データのICカード10からの読出し(S29)、前記第二の部分検出データ及び照合指示のICカード10への送信(S30)、及び前記第一の部分検出データとそれに対応した部分登録データとを照合してその照合結果1を得る処理(S32)がリーダライタ20にて行なわれる。そして、ICカード10は、前述した例と同様の手順(図2に示すS12参照)に従って、第二の部分検出データとそれに対応した部分登録データとを照合してその照合結果2をリーダライタ20に送信する(S31)。
【0055】
このようにして前記第一の部分検出データとそれに対応する部分登録データとの照合結果1と前記第二の部分検出データとそれに対応する部分登録データとの照合結果2とを取得したリーダライタ20は、それら照合結果1及び照合結果2に基づいて最終的な照合結果を得る(S33)。そして、その最終的な照合結果がリーダライタ20からコンピュータ端末30に送られる(S33、S34)。
【0056】
このような処理手順によれば、センサ40にて検出された生体情報から得られた検出データとICカード10に記憶された登録データとの照合処理がリーダライタ20とICカード10とに分散されてなされるので、その処理をより効率的に行うことが可能となる。また、生体情報に係る登録データはICカード10に記憶され、その一部だけがICカードから読み出されてリーダライタ20にて利用されるので、その生体情報に係る登録データを集中的に管理することなく高い安全性を確保することも可能となる。
【0057】
図1に示すシステムにおける第三の処理手順例が図4に示される。この第三の処理手順例は、生体情報を検出データに変換する処理、検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データに分割する処理がリーダライタ20に代えてコンピュータ端末30にてなされる点で前記第二の処理手順例と相違する。
【0058】
図4において、コンピュータ端末30が認証指示をリーダライタ20に与えると(S41)、前述した手順(図3に示すS22、S23、S24、S25)と同様に、リーダライタ20において、カード検出動作(S42)、ICカード10を検出した旨のコンピュータ端末30への通知(S43)がなされ、コンピュータ端末30において、センサ40に対する生体情報の検出指示(S44)がなされ、センサ40において、操作者の生態情報の検出及びその生態情報のコンピュータ端末30への送信(S45)がなされる。
【0059】
このようにして生態情報を取得したコンピュータ端末30は、生体情報の検出データへの変換(S46)、検出データの第一の部分検出データと第二の部分検出データへの分割(S47)を行い、更に、前記第一の検出データに対応した部分登録データの読出し指示及び前記第一の部分検出データ及び前記第二の部分検データをリーダライタ20に送信する(S48)。
【0060】
リーダライタ20は、前述した手順(図3に示すS29、S30、S32)と同様に、前記読出し指示に従って前記第一の部分検出データに対応した部分登録データのICカード10からの読出し(S49)、前記第二の部分検出データ及び照合指示のICカード10への送信(S50)、及び前記第一の部分検出データとそれに対応した部分登録データとを照合してその照合結果1を得る処理(S52)を行う。そして、ICカード10は、前述した例と同様の手順(図3に示すS31参照)に従って、前記第二の部分検出データとそれに対応した部分登録データとを照合してその照合結果2をリーダライタ20に送信する(S51)。リーダライタ20は、前記照合結果1と前記照合結果2とを取得したリーダライタ20は、それら照合結果1及び照合結果2に基づいて最終的な照合結果を得、その最終的な照合結果をコンピュータ端末30に通知する(S53)。そして、コンピュータ端末30が前記最終的な照合結果を受信する(S54)。
【0061】
このような処理手順によれば、センサ40にて検出された生体情報から得られた検出データとICカード10に記憶された登録データとの照合処理がコンピュータ端末30とリーダライタ20とICカード10とに分散されてなされるので、その処理をより効率的に行うことが可能となる。また、生体情報に係る登録データはICカード10に記憶され、その一部だけがICカードから読み出されてリーダライタ20にて利用されるので、その生体情報に係る登録データを集中的に管理することなく高い安全性を確保することも可能となる。
【0062】
本発明の第二の実施の形態に係る生体認証システムは図5に示すように構成される。この第二の実施の形態は、操作者の認証情報を検出するためのセンサ40がコンピュータ端末30に代えてリーダライタ20に接続されている点で前述した第一の実施の形態と相違する。
【0063】
図5において、この生体認証システムは、非接触型のICカード10と、リーダライタ20、コンピュータ端末30を有しており、操作者の生体情報を画像情報として検出するセンサ40がリーダライタ20に接続されている。このような生体認証システムでは、センサ40からの生体情報がリーダライタ20に与えられ、その生体情報がICカード10に記憶された正規ユーザの生体情報に係る登録データと照合可能な形式に変換されて得られる検出データと前記登録データとの照合を行うことにより認証処理がなされる。以下、前記生体認証システムにおいてなされる第四の処理手順例について説明する。
【0064】
第四の処理手順例が図6に示される。図6において、コンピュータ端末30が認証指示をリーダライタ20に与えると(S61)、リーダライタ20は、カード検出動作を繰り返し行う(S62)。そして、ICカード10がリーダライタ20にかざされ、リーダライタ20がICカード10の存在を検出すると、リーダライタ20は、センサ40に対して生体情報の検出を指示する(S63)。その指示に基づいてセンサ40が操作者の生体情報を検出してその生体情報をリーダライタ20に送る(S65)。
【0065】
以後、前述した第二の処理手順例(図3参照)と同様に、リーダライタ20は、生体情報の検出データへの変換(S65)、検出データの第一の部分検出データと第二の部分検出データへの分割(S66)、前記第一の部分検出データに対応した部分登録データのICカード10からの読出し(S67)、前記第二の部分検出データ及び照合指示のICカード10への送信(S68)、及び前記第一の部分検出データとそれに対応した部分登録データとを照合してその照合結果1を得る処理(S70)を行う。そして、ICカード10は、第二の部分検出データとそれに対応した部分登録データとを照合してその照合結果2をリーダライタ20に送信する(S69)。
【0066】
このようにして前記照合結果1と前記照合結果2とを取得したリーダライタ20は、それら照合結果1及び照合結果2に基づいて最終的な照合結果を得、その最終的な照合結果をコンピュータ端末30に通知する(S71)。そして、コンピュータ端末30が前記最終的な照合結果を受信する(S72)。
【0067】
このような処理手順によれば、センサ40にて検出された生体情報から得られた検出データとICカード10に記憶された登録データとの照合処理がリーダライタ20とICカード10とに分散されてなされるので、その処理をより効率的に行うことが可能となる。また、生体情報に係る登録データはICカード10に記憶され、その一部だけがICカードから読み出されてリーダライタ20にて利用されるので、その生体情報に係る登録データを集中的に管理することなく高い安全性を確保することも可能となる。更に、コンピュータ端末30は、認証指示をリーダライタ20に送るだけで、最終的な照合結果(認証結果)を得ることができ、コンピュータ端末30は、その処理負担が大幅に削減され、他のより多くの処理を並列的に実行することができるようになる。
【0068】
前述した各実施の形態では、携帯機器として非接触型のICカード10を用いたが、接触型のICカードを用いることもできる。この場合、リーダライタ20はそのICカードとの接続端子を備えることとなる。また、携帯機器として携帯電話、PDA等の携帯端末機器を用いることもできる。この場合、リーダライタ20に代えて前記携帯端末器と近距離通信(赤外線通信、Bluetooth等)を行う通信機器を用いることができる。
【0069】
また、前述した各実施の形態では、ICカード10等の携帯機器と情報の送受を行う処理システムは、相互に接続されたリーダライタ20とコンピュータ端末30で構成されていたが、他の機器、ネットワークをその構成要素とすることも可能である。この場合、その処理システムを構成する機器の少なくとも1つと携帯機器(ICカード10等)とによって照合に係る処理を分担して行うことができる。
【0070】
更に、ICカード等の携帯機器と処理システム(リーダライタ20、コンピュータ端末30)とが相互に情報の送受が可能であるので、前記検出データと登録データとを照合するための処理を携帯機器と処理システムによってどのように分担することでも可能である。
【0071】
【発明の効果】
以上、説明したように、本願発明によれば、処理システムにて生体情報が検出データに変換されると、その検出データと携帯機器に記憶された登録データとの照合を行なってその照合結果を得る照合手段での処理が前記携帯機器と前記処理システムとで分担されてなされるので、効率的な処理が可能で、生体情報を集中的に管理することなく高い安全性を確保できる生体認証システムを提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る生体認証システムの構成を示す図
【図2】図1に示すシステムでの第一の処理手順例を示すフローチャート
【図3】図1に示すシステムでの第二の処理手順例を示すフローチャート
【図4】図1に示すシステムでの第三の処理手順例を示すフローチャート
【図5】本発明の他の実施の形態に係る生体認証システムの構成を示す図
【図6】図4に示すシステムでの第四の処理手順例を示すフローチャート
【符号の説明】
10 ICカード(携帯機器)
20 リーダライタ
30 コンピュータ
40 センサ装置
50 ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、指紋、声紋、網膜、顔、虹彩、掌形、静脈等の生体情報に基づいて個人認証を行なう生体認証システムに係り、詳しくは、個人の生体情報を記憶した携帯機器を用いて個人認証を行なうようにした生体認証システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、個人の指紋等の生体情報を記憶したICカード(携帯機器)を用いて個人認証を行なうようにした生体認証システムが提案されている(例えば、特許文献1)。この従来の生体認証システムでは、正規ユーザの指紋データ(生体情報)の一部(以下、従来の技術の項において第一の分割データという)と識別コードとが予め記憶されたICカードが用いられ、センタ装置が前記指紋データの残りの部分(以下、従来の技術において第二の分割データという)を前記識別コードに対応付けて管理している。操作者がICカードをリーダライタのカードスロットに挿入すると、リーダライタがICカードから前記第一の分割データと識別コードとを読み取り、それらを照合装置に送信する。照合装置は、センサにて検出された操作者の指紋データを取得するとともに、前記識別コードをセンタ装置に送信する。センタ装置は、受信した識別コードに対応して管理している第二の分割データを照合装置に送信する。
【0003】
このようにして第一の分割データ、第二の分割データ及び検出指紋データを取得した照合装置は、第一の分割データと第二の分割データとを結合して指紋データを再生する。そして、照合装置は、その再生された指紋データと検出指紋データとを照合する。そして、前記指紋データと検出指紋データとが一致するとの照合結果が得られたときに、即ち、指紋検出のなされたICカードの操作者が正規ユーザとして認証される。
【0004】
このような生体認証システムによれば、指紋データ(生体情報)がICカードとセンタ装置とに分割されて保存されるので、ICカードからユーザの指紋データ全体が漏洩することはなく、安全性の高いシステムを実現することができるようになる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−351844号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したような従来の認証システムでは、生体情報(指紋データ)の一部をユーザ毎に管理するセンタ装置が必要となり、システム全体の規模が多大になる。また、2つの分割データから生体情報(指紋データ)を再生し、その後にその再生された生体情報と検出された生体情報との照合を行わなければならず、照合処理での処理時間が長くなってしまう。更に、一部とはいえ指紋等の生体情報が他人に集中管理されることに対して利用者の心理的抵抗感がある。
【0007】
本発明は、このような欠点を解決するためになされたもので、効率的な処理が可能で、生体情報を集中的に管理することなく高い安全性を確保できる生体認証システムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る生体認証システムは、正規ユーザの生体情報に係る登録データを記憶した携帯機器と、前記携帯機器と情報の送受が可能となる処理システムと、操作者の生体情報を検出する生体情報検出器とを備え、前記処理システムは、前記生体情報検出器にて検出された生体情報を前記登録データと照合可能な形式となる検出データに変換するデータ変換手段を有し、前記データ変換手段にて得られた検出データと前記携帯機器に記憶された登録データとの照合を行ってその照合結果を得る照合手段が前記携帯機器と前記処理システムとに分散された構成となる。
【0009】
このような構成により、処理システムにて生体情報が検出データに変換されると、その検出データと携帯機器に記憶された登録データとの照合を行なってその照合結果を得る照合手段での処理が前記携帯機器と前記処理システムとで分担されてなされる。そして、その照合手段での処理にて、前記検出データと前記登録データとが所定の条件のもとで一致するとの照合結果が得られると、操作者を正規ユーザとして認証することができる。
【0010】
また、本発明に係る生体認証システムは、前記データ変換手段にて得られた検出データの一部である第一の部分検出データと前記携帯機器に記憶された前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記データ変換手段にて得られた検出データの一部である第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段とが前記照合手段として前記処理システムと前記携帯機器とに分散された構成とすることができる。
【0011】
また、本発明に係る生体認証システムは、前記データ変換手段にて得られた検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割するデータ分割手段と、前記第一の部分検出データと前記携帯機器に記憶された前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段とが前記照合手段として前記処理システムと前記携帯機器とに分散された構成とすることができる。
【0012】
このような構成により、操作者の生体情報を変換して得られた検出データの一部である第一の部分検出データと登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第一の部分照合結果を得るとともに、前記検出データの一部である第二の部分検出データと登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第二の部分照合結果を得、更に、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果に基づいて最終的な照合結果を得る照合処理が携帯機器と処理システムとで分担されてなされる。
【0013】
更に、本発明に係る生体認証システムは、前記処理システムが、前記携帯機器とデータの読み出しを含む情報の送受が可能となるリーダライタ機器と、前記リーダライタと情報の送受が可能となるコンピュータ端末とを有し、前記照合手段が前記リーダライタ機器及び前記コンピュータ端末の少なくとも一方と前記携帯機器とに分散された構成とすることができる。
【0014】
このような構成により、照合手段での処理がリーダライタ機器及びコンピュータ端末の少なくとも一方と携帯機器とによって分担されてなされる。
【0015】
本発明に係る生体認証システムは、前記データ変換手段にて得られた検出データの一部である第一の部分検出データと前記携帯機器に記憶された前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記データ変換手段にて得られた検出データの一部である第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段とが前記照合手段として前記リーダライタ機器及び前記コンピュータ端末の少なくとも一方と前記携帯機器とに分散された構成とすることができる。
【0016】
本発明に係る生体認証システムは、前記データ変換手段にて得られた検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割するデータ分割手段と、前記第一の部分検出データと前記携帯機器に記憶された前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段とが前記照合手段として前記リーダライタ機器及び前記コンピュータ端末の少なくとも一方と前記携帯機器とに分散された構成とすることができる。
【0017】
このような構成により、操作者の生体情報を変換して得られた検出データの一部である第一の部分検出データと登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第一の部分照合結果を得るとともに、前記検出データの一部である第二の部分検出データと登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第二の部分照合結果を得、更に、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果に基づいて最終的な照合結果を得る照合処理が、リーダライタ機器及びコンピュータ端末の少なくとも一方と携帯機器とによって分担してなされる。
【0018】
また、本発明に係る生体認証システムは、前記処理システムが、前記照合手段の一部として、前記検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データに分割するデータ分割手段と、前記携帯機器から前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データを取得する部分登録データ取得手段と、前記第一の部分検出データと前記部分登録データ取得手段にて取得した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記第二の部分検出データを前記携帯機器に与える部分検出データ提供手段とを有し、前記携帯機器が、前記照合手段の一部として、前記処理システムから与えられる前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第二の部分照合結果を前記処理システムに与える部分照合結果提供手段とを有し、前記処理システムが、前記照合手段の一部として、更に、前記第一の部分照合結果と前記携帯機器からの第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段を有する構成とすることができる。
【0019】
このような構成により、処理システムにおいて、生体情報から得られた検出データが第一の部分検出データと第二の部分検出データに分割され、その第一の部分検出データと登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第一の部分照合結果が得られ、携帯機器において、前記第二の部分検出データと登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第二の部分照合結果が得られる。そして、処理システムにおいて、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果に基づいて最終的な照合結果が得られる。
【0020】
本発明に係る生体認証システムは、前記コンピュータ端末が、前記データ変換手段を有するとともに、前記照合手段の一部として、前記検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データに分割するデータ分割手段と、前記携帯機器から前記リーダライタ機器を介して前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データを取得する部分登録データ取得手段と、前記第一の部分検出データと前記部分登録データ取得手段にて取得した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記第二の部分検出データを前記リーダライタ機器を介して前記携帯機器に与える部分検出データ提供手段とを有し、前記携帯機器が、前記照合手段の一部として、前記リーダライタを介して与えられる前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第二の部分照合結果を前記リーダライタ機器を介して前記コンピュータ端末に与える部分照合結果提供手段とを有し、前記コンピュータ端末が、前記照合手段の一部として、更に、前記第一の部分照合結果と前記携帯機器から前記リーダライタを介して取得した前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段を有する構成とすることができる。
【0021】
このような構成により、コンピュータ端末において、生体情報から得られた検出データが第一の部分検出データと第二の部分検出データに分割され、その第一の部分検出データと登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第一の部分照合結果が得られ、携帯機器において、前記第二の部分検出データと登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第二の部分照合結果が得られる。そして、コンピュータ端末において、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果に基づいて最終的な照合結果が得られる。
【0022】
また、本発明に係る生体認証システムは、前記リーダライタ機器が、前記データ変換手段を有するとともに、前記照合手段の一部として、前記検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データに分割するデータ分割手段と、前記携帯機器から前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データを取得する部分登録データ取得手段と、前記第一の部分検出データと前記部分登録データ取得手段にて取得した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記第二の部分検出データを前記携帯機器に与える部分検出データ提供手段とを有し、前記携帯機器が、前記照合手段の一部として、前記リーダライタから与えられる前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第二の部分照合結果を前記リーダライタ機器に与える部分照合結果提供手段とを有し、前記リーダライタ機器が、前記照合手段の一部として、更に、前記第一の部分照合結果と前記携帯機器から前記リーダライタを介して取得した前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段を有する構成とすることができる。
【0023】
このような構成により、リーダライタ機器において、生体情報から得られた検出データが第一の部分検出データと第二の部分検出データに分割され、その第一の部分検出データと登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第一の部分照合結果が得られ、携帯機器において、前記第二の部分検出データと登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第二の部分照合結果が得られる。そして、リーダライタ機器において、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果に基づいて最終的な照合結果が得られる。
【0024】
更に、本発明に係る生体認証システムは、前記コンピュータ端末が、前記生体情報検出器にて検出された生体情報を前記リーダライタ機器に与える生体情報提供手段を有し、前記リーダライタ機器における前記データ変換手段が、前記コンピュータ端末からの生体情報を検出データに変換するように構成することができる。
【0025】
このような構成により、コンピュータ端末が生体情報検出器にて検出された生体情報をリーダライタ機器に与えると、リーダライタ機器にて検出データが得られることとなる。
【0026】
本発明に係る生体認証システムは、前記コンピュータ端末が、前記データ変換手段を有するとともに、前記照合手段の一部として、前記検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割するデータ分割手段と、前記第一の部分検出データと第二の部分検出データとを前記リーダライタに与える検出データ提供手段とを有し、前記リーダライタ機器が、前記照合手段の一部として、前記コンピュータ端末から取得した第二の部分検出データを前記携帯機器に与える部分検出データ提供手段と、前記携帯機器から前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データを取得する部分登録データ取得手段と、前記コンピュータ端末から取得した前記第一の部分検出データと前記部分登録データ取得手段にて取得した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段とを有し、前記携帯機器が、前記照合手段の一部として、前記リーダライタ機器から与えられる前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第二の部分照合結果を前記リーダライタ機器に与える部分照合結果提供手段とを有し、前記リーダライタ機器が、前記照合手段の一部として、更に、前記第一の部分照合結果と前記携帯機器から取得した前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段を有する構成とすることができる。
【0027】
このような構成により、コンピュータ端末において、生体情報から得られた検出データが第一の部分検出データと第二の部分検出データに分割され、リーダライタ機器において、その第一の部分検出データと登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第一の部分照合結果が得られ、携帯機器において、前記第二の部分検出データと登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第二の部分照合結果が得られる。そして、リーダライタ機器において、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果に基づいて最終的な照合結果が得られる。
【0028】
本発明に係る携帯機器は、正規ユーザの生体情報に係る登録データを記憶し、生体情報検出器にて検出された操作者の生体情報を前記登録データと照合可能な形式となる検出データに変換するデータ変換手段を備えた処理システムと情報の送受が可能となる携帯機器であって、前記データ変換手段にて得られた検出データと前記登録データとの照合を行ってその照合結果を得るための照合処理を前記処理システムと分担して行なう構成となる。
【0029】
このような構成により、処理システムにて生体情報が検出データに変換されると、携帯機器が前記処理システムと分担して、前記検出データと登録データとの照合を行なってその照合結果を得るための照合処理を行うことができることとなる。
【0030】
また、本発明に係る携帯機器は、前記データ変換手段にて得られた検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割するデータ分割手段と、前記検出データの一部となる第一の部分検出データと前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記検出データの一部となる第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段の少なくとも1つを前記照合処理を行う手段の一部として有する構成とすることができる。
【0031】
また、本発明に係る携帯機器は、前記データ変換手段にて得られた検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割するデータ分割手段と、前記第一の部分検出データと前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段の少なくとも1つを前記照合処理を行う手段の一部として有する構成とすることができる。
【0032】
このような構成により、処理システムにて生体情報が検出データに変換されると、携帯機器が前記処理システムと分担して、前記検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割し、第一の部分検出データと登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第一の部分照合結果を得るとともに、第二の部分検出データと登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第二の部分照合結果を得、更に、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果に基づいて最終的な照合結果を得る照合処理を行うことができることとなる。
【0033】
更に、本発明に係る携帯機器は、前記変換手段にて得られた検出データを分割して得られた部分検出データを前記処理システムから取得したときに、前記登録データの前記部分検出データに対応した部分登録データと前記部分検出データとを照合して部分照合結果を得る部分照合手段と、前記部分照合結果を前記処理システムに送る部分照合結果提供手段とを有する構成とすることができる。
【0034】
このような構成により、部分検出データと登録データの前記部分検出データに対応した部分登録データとを照合して得られた部分照合結果を処理システムに与えることができるため、処理システムは、その部分照合結果を用いて前記検出データと登録データとの最終的な照合結果を得ることができるようになる。
【0035】
本発明に係る処理システムは、正規ユーザの生体情報に係る登録データを記憶した携帯機器と情報の送受が可能となり、生体情報検出器にて検出された操作者の生体情報を前記登録データと照合可能な形式となる検出データに変換するデータ変換手段を備えた処理システムであって、前記データ変換手段にて得られた検出データと前記登録データとの照合を行ってその照合結果を得るための照合処理を前記携帯機器と分担して行なう構成となる。
【0036】
このような構成により、操作者の生体情報を検出データに変換した後に、処理システムが携帯機器と分担して、前記検出データと前記携帯機器に記憶された登録データとの照合を行なって照合結果を得るための照合処理を行うことができることとなる。
【0037】
また、本発明に係る処理システムは、前記データ変換手段にて得られた検出データの一部となる第一の部分検出データと前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記検出データの一部となる第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段の少なくとも1つを前記照合処理を行う手段の一部として有する構成とすることができる。
【0038】
また、本発明に係る処理システムは、前記データ変換手段にて得られた検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割するデータ分割手段と、前記第一の部分検出データと前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段の少なくとも1つを前記照合処理を行う手段の一部として有する構成とすることができる。
【0039】
このような構成により、操作者の生体情報を検出データに変換した後に、処理システムが携帯機器と分担して、前記検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割し、第一の部分検出データと登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第一の部分照合結果を得るとともに、第二の部分検出データと登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第二の部分照合結果を得、更に、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果に基づいて最終的な照合結果を得る照合処理を行うことができることとなる。
【0040】
更に、本発明に係る処理システムは、前記データ変換手段にて得られた検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割するデータ分割手段と、前記携帯機器から前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データを取得する部分登録データ取得手段と、前記第一の部分検出データと前記部分登録データ取得手段にて取得した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、前記第二の部分検出データを前記携帯機器に与える部分検出データ提供手段と、前記携帯機器から前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データと前記第二の部分検出データとの照合結果となる第二の部分照合結果を取得したときに、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段とを有する構成とすることができる。
【0041】
このような構成により、処理システムは、操作者の生体情報を変換して得られた検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割し、第一の部分検出データと登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとの照合により第一の部分照合結果を得るとともに、前記第二の部分検出データを携帯機器に与える。そして、前記携帯機器から前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データと前記第二の部分検出データとの照合結果となる第二の部分照合結果を取得すると、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得ることができることとなる。
【0042】
【実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0043】
本発明の第一の実施の形態に係る生体認証システムは、図1に示すように構成される。
【0044】
図1において、この生体認証システムは、携帯機器としての非接触型のICカード(RFID(Radio Frequency Identification)カード)10と、リーダライタ20及びコンピュータ端末30を備えた処理システムと、操作者の生体情報(指紋、声紋、網膜、顔、虹彩、掌形、静脈等)を画像情報として検出するセンサ40とを有する。ICカード10は、正規ユーザの生体情報に係る登録データを記憶している。リーダライタ20は、コンピュータ端末30からの指示に基づいてICカード10と非接触にて通信(情報の送受)を行う。センサ40からの生体情報はコンピュータ端末30に与えられる。このような生体認証システムでは、センサ40にて検出された生体情報がICカード10に記憶された登録データと照合可能な形式に変換されて得られる検出データと前記登録データとの照合を行うことにより認証処理がなされる。以下、その具体的な処理について説明する。
【0045】
第一の処理手順例が図2に示される。図2において、コンピュータ30がカード検出の指示をリーダライタ20に与えると(S1)、リーダライタ20は、検出用コマンドを送信してカード検出動作を繰り返す(S2)。この状態で、操作者がICカード10をリーダライタ20にかざすと、前記検出用コマンドを受信したICカード10からの応答によりリーダライタ20がICカード10の存在を検出する。そして、リーダライタ20がその旨をコンピュータ端末30に通知する(S3)。この通知を受けたコンピュータ端末30は、センサ40に対して生体情報の検出(測定)を指示する(S4)。
【0046】
操作者が予め定められた生体部分(指、目等)をセンサ40の検出可能領域におくと、センサ40はその生体部分の計測を行なって生体情報(指紋情報、虹彩情報等)を生成し、その生体情報(計測データ)をコンピュータ端末30に送る(S5)。コンピュータ端末30は、取得した生体情報(受信データ)をICカード10に記憶された登録データと照合可能な形式となる検出データに変換する(S6)。
【0047】
コンピュータ端末30は、更に、予め定められた規則に従って、前記検出データをコンピュータ端末30内で処理すべき部分(以下、第一の部分検出データという)とICカード10で処理すべき部分(以下、第二の部分検出データという)とに分割する(S7)。そして、コンピュータ端末30は、前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分となる部分登録データを読み出すための指示をリーダライタ20に送る(S8)。この指示に従ってリーダライタ20は、ICカード10と通信を行い、前記第一の部分検出データに対応した部分登録データをICカード10から読み出し、その読み出した部分登録データをコンピュータ端末30に送る(S9)。
【0048】
コンピュータ端末30は、リーダライタ20から前記第一の部分検出データに対応した部分登録データを取得すると、前記第二の部分検出データ(ICカード10にて照合すべきデータ)と照合指示をリーダライタ20に送る(S10)。そして、リーダライタ20はその第二の部分検出データ(照合データ)と照合指示をICカード10に送信する(S11)。その後、コンピュータ端末30は、第一の部分検出データと取得した部分登録データとを照合し(S14)、その照合結果1(第一の部分称号結果)を得る。一方、ICカード10は、受信した第二の部分検出データと前記登録データの残り部分、即ち、前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分となる部分登録データとを照合し、その照合結果2(第二の部分照合結果)をリーダライタ20に送信する(S12)。そして、リーダライタ20は、受信した照合結果2をコンピュータ端末30に送る(S13)。
【0049】
コンピュータ端末30は、前述したようにコンピュータ端末30内で得られた照合結果1とICカード10からリーダライタ20を介して取得した照合結果2とに基づいて最終的な照合結果を得る(S15)。即ち、前記照合結果1が前記第一の検出データに対応する部分登録データと前記第一の検出データとが一致することを表し、前記照合結果2が前記第二の検出データに対応する部分登録データと前記第二の検出データとが一致することを表している場合、コンピュータ端末30は、前記生体情報から得られた検出データと前記登録データとが一致するとの照合結果を得る。この場合、前記操作者が正規ユーザとして認証される。一方、前記照合結果1及び照合結果2のいずれかが前記部分検出データと対応する部分登録データとが一致しないことを表す場合、コンピュータ端末30は、前記検出データと前記登録データとが一致しないとの照合結果を得る。この場合、前記操作者は正規ユーザとして認証されない。
【0050】
前記認証の結果(最終的な照合結果に対応)は、コンピュータ端末30からネットワーク50を介して例えば、サービスを提供するシステムに送信される。そして、正規ユーザとして認証された操作者は、そのシステムからサービスの提供を受けることができる。
【0051】
前述したような生体認証システムによれば、センサ40にて検出された生体情報から得られた検出データとICカード10に記憶された登録データとの照合処理がコンピュータ端末30とICカード10とに分散されてなされるので、その照合処理をより効率的に行なうことが可能となる。また、生体情報に係る登録データはICカード10に記憶され、その一部だけがICカード10から読み出されてコンピュータ端末30にて利用されるので、その生体情報に係る登録データを集中的に管理することなく高い安全性を確保することも可能となる。
【0052】
図1に示すシステムにおける第二の処理手順例が図3に示される。この第二の処理手順例は、生体情報を検出データに変換する処理、検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データに分割する処理、第一の部分検出データとそれに対応する部分登録データとを照合する処理、最終的な照合結果を得るための処理がコンピュータ端末30に代えてリーダライタ20にてなされる点で前記第一の処理手順例と相違する。
【0053】
図3において、コンピュータ端末30が認証指示をリーダライタ20に与えると(S21)、リーダライタ20は、検出用コマンドを送信してカード検出動作を繰り返す(S22)。この状態で、操作者がICカード10をリーダライタ20にかざすと、前記検出用コマンドを受信したICカード10からの応答によりリーダライタ20がICカード10の存在を検出する。そして、リーダライタ20がその旨をコンピュータ端末30に通知する(S23)。すると、前述した手順(図2におけるS4、S5参照)と同様に、前記通知を受けたコンピュータ端末30がセンサ40に対して生体情報の検出を指示し(S24)、その指示に基づいてセンサ40が操作者の生体情報を検出してその生体情報をコンピュータ端末30に送る(S25)。そして、コンピュータ端末30が更にその生体情報をリーダライタ20に送信する(S26)。
【0054】
以後、生体情報の検出データへの変換(S27)、検出データの第一の部分検出データと第二の部分検出データへの分割(S28)、前記第一の部分検出データに対応した部分登録データのICカード10からの読出し(S29)、前記第二の部分検出データ及び照合指示のICカード10への送信(S30)、及び前記第一の部分検出データとそれに対応した部分登録データとを照合してその照合結果1を得る処理(S32)がリーダライタ20にて行なわれる。そして、ICカード10は、前述した例と同様の手順(図2に示すS12参照)に従って、第二の部分検出データとそれに対応した部分登録データとを照合してその照合結果2をリーダライタ20に送信する(S31)。
【0055】
このようにして前記第一の部分検出データとそれに対応する部分登録データとの照合結果1と前記第二の部分検出データとそれに対応する部分登録データとの照合結果2とを取得したリーダライタ20は、それら照合結果1及び照合結果2に基づいて最終的な照合結果を得る(S33)。そして、その最終的な照合結果がリーダライタ20からコンピュータ端末30に送られる(S33、S34)。
【0056】
このような処理手順によれば、センサ40にて検出された生体情報から得られた検出データとICカード10に記憶された登録データとの照合処理がリーダライタ20とICカード10とに分散されてなされるので、その処理をより効率的に行うことが可能となる。また、生体情報に係る登録データはICカード10に記憶され、その一部だけがICカードから読み出されてリーダライタ20にて利用されるので、その生体情報に係る登録データを集中的に管理することなく高い安全性を確保することも可能となる。
【0057】
図1に示すシステムにおける第三の処理手順例が図4に示される。この第三の処理手順例は、生体情報を検出データに変換する処理、検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データに分割する処理がリーダライタ20に代えてコンピュータ端末30にてなされる点で前記第二の処理手順例と相違する。
【0058】
図4において、コンピュータ端末30が認証指示をリーダライタ20に与えると(S41)、前述した手順(図3に示すS22、S23、S24、S25)と同様に、リーダライタ20において、カード検出動作(S42)、ICカード10を検出した旨のコンピュータ端末30への通知(S43)がなされ、コンピュータ端末30において、センサ40に対する生体情報の検出指示(S44)がなされ、センサ40において、操作者の生態情報の検出及びその生態情報のコンピュータ端末30への送信(S45)がなされる。
【0059】
このようにして生態情報を取得したコンピュータ端末30は、生体情報の検出データへの変換(S46)、検出データの第一の部分検出データと第二の部分検出データへの分割(S47)を行い、更に、前記第一の検出データに対応した部分登録データの読出し指示及び前記第一の部分検出データ及び前記第二の部分検データをリーダライタ20に送信する(S48)。
【0060】
リーダライタ20は、前述した手順(図3に示すS29、S30、S32)と同様に、前記読出し指示に従って前記第一の部分検出データに対応した部分登録データのICカード10からの読出し(S49)、前記第二の部分検出データ及び照合指示のICカード10への送信(S50)、及び前記第一の部分検出データとそれに対応した部分登録データとを照合してその照合結果1を得る処理(S52)を行う。そして、ICカード10は、前述した例と同様の手順(図3に示すS31参照)に従って、前記第二の部分検出データとそれに対応した部分登録データとを照合してその照合結果2をリーダライタ20に送信する(S51)。リーダライタ20は、前記照合結果1と前記照合結果2とを取得したリーダライタ20は、それら照合結果1及び照合結果2に基づいて最終的な照合結果を得、その最終的な照合結果をコンピュータ端末30に通知する(S53)。そして、コンピュータ端末30が前記最終的な照合結果を受信する(S54)。
【0061】
このような処理手順によれば、センサ40にて検出された生体情報から得られた検出データとICカード10に記憶された登録データとの照合処理がコンピュータ端末30とリーダライタ20とICカード10とに分散されてなされるので、その処理をより効率的に行うことが可能となる。また、生体情報に係る登録データはICカード10に記憶され、その一部だけがICカードから読み出されてリーダライタ20にて利用されるので、その生体情報に係る登録データを集中的に管理することなく高い安全性を確保することも可能となる。
【0062】
本発明の第二の実施の形態に係る生体認証システムは図5に示すように構成される。この第二の実施の形態は、操作者の認証情報を検出するためのセンサ40がコンピュータ端末30に代えてリーダライタ20に接続されている点で前述した第一の実施の形態と相違する。
【0063】
図5において、この生体認証システムは、非接触型のICカード10と、リーダライタ20、コンピュータ端末30を有しており、操作者の生体情報を画像情報として検出するセンサ40がリーダライタ20に接続されている。このような生体認証システムでは、センサ40からの生体情報がリーダライタ20に与えられ、その生体情報がICカード10に記憶された正規ユーザの生体情報に係る登録データと照合可能な形式に変換されて得られる検出データと前記登録データとの照合を行うことにより認証処理がなされる。以下、前記生体認証システムにおいてなされる第四の処理手順例について説明する。
【0064】
第四の処理手順例が図6に示される。図6において、コンピュータ端末30が認証指示をリーダライタ20に与えると(S61)、リーダライタ20は、カード検出動作を繰り返し行う(S62)。そして、ICカード10がリーダライタ20にかざされ、リーダライタ20がICカード10の存在を検出すると、リーダライタ20は、センサ40に対して生体情報の検出を指示する(S63)。その指示に基づいてセンサ40が操作者の生体情報を検出してその生体情報をリーダライタ20に送る(S65)。
【0065】
以後、前述した第二の処理手順例(図3参照)と同様に、リーダライタ20は、生体情報の検出データへの変換(S65)、検出データの第一の部分検出データと第二の部分検出データへの分割(S66)、前記第一の部分検出データに対応した部分登録データのICカード10からの読出し(S67)、前記第二の部分検出データ及び照合指示のICカード10への送信(S68)、及び前記第一の部分検出データとそれに対応した部分登録データとを照合してその照合結果1を得る処理(S70)を行う。そして、ICカード10は、第二の部分検出データとそれに対応した部分登録データとを照合してその照合結果2をリーダライタ20に送信する(S69)。
【0066】
このようにして前記照合結果1と前記照合結果2とを取得したリーダライタ20は、それら照合結果1及び照合結果2に基づいて最終的な照合結果を得、その最終的な照合結果をコンピュータ端末30に通知する(S71)。そして、コンピュータ端末30が前記最終的な照合結果を受信する(S72)。
【0067】
このような処理手順によれば、センサ40にて検出された生体情報から得られた検出データとICカード10に記憶された登録データとの照合処理がリーダライタ20とICカード10とに分散されてなされるので、その処理をより効率的に行うことが可能となる。また、生体情報に係る登録データはICカード10に記憶され、その一部だけがICカードから読み出されてリーダライタ20にて利用されるので、その生体情報に係る登録データを集中的に管理することなく高い安全性を確保することも可能となる。更に、コンピュータ端末30は、認証指示をリーダライタ20に送るだけで、最終的な照合結果(認証結果)を得ることができ、コンピュータ端末30は、その処理負担が大幅に削減され、他のより多くの処理を並列的に実行することができるようになる。
【0068】
前述した各実施の形態では、携帯機器として非接触型のICカード10を用いたが、接触型のICカードを用いることもできる。この場合、リーダライタ20はそのICカードとの接続端子を備えることとなる。また、携帯機器として携帯電話、PDA等の携帯端末機器を用いることもできる。この場合、リーダライタ20に代えて前記携帯端末器と近距離通信(赤外線通信、Bluetooth等)を行う通信機器を用いることができる。
【0069】
また、前述した各実施の形態では、ICカード10等の携帯機器と情報の送受を行う処理システムは、相互に接続されたリーダライタ20とコンピュータ端末30で構成されていたが、他の機器、ネットワークをその構成要素とすることも可能である。この場合、その処理システムを構成する機器の少なくとも1つと携帯機器(ICカード10等)とによって照合に係る処理を分担して行うことができる。
【0070】
更に、ICカード等の携帯機器と処理システム(リーダライタ20、コンピュータ端末30)とが相互に情報の送受が可能であるので、前記検出データと登録データとを照合するための処理を携帯機器と処理システムによってどのように分担することでも可能である。
【0071】
【発明の効果】
以上、説明したように、本願発明によれば、処理システムにて生体情報が検出データに変換されると、その検出データと携帯機器に記憶された登録データとの照合を行なってその照合結果を得る照合手段での処理が前記携帯機器と前記処理システムとで分担されてなされるので、効率的な処理が可能で、生体情報を集中的に管理することなく高い安全性を確保できる生体認証システムを提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る生体認証システムの構成を示す図
【図2】図1に示すシステムでの第一の処理手順例を示すフローチャート
【図3】図1に示すシステムでの第二の処理手順例を示すフローチャート
【図4】図1に示すシステムでの第三の処理手順例を示すフローチャート
【図5】本発明の他の実施の形態に係る生体認証システムの構成を示す図
【図6】図4に示すシステムでの第四の処理手順例を示すフローチャート
【符号の説明】
10 ICカード(携帯機器)
20 リーダライタ
30 コンピュータ
40 センサ装置
50 ネットワーク
Claims (23)
- 正規ユーザの生体情報に係る登録データを記憶した携帯機器と、前記携帯機器と情報の送受が可能となる処理システムと、操作者の生体情報を検出する生体情報検出器とを備え、
前記処理システムは、前記生体情報検出器にて検出された生体情報を前記登録データと照合可能な形式となる検出データに変換するデータ変換手段を有し、
前記データ変換手段にて得られた検出データと前記携帯機器に記憶された登録データとの照合を行ってその照合結果を得る照合手段が前記携帯機器と前記処理システムとに分散された構成となることを特徴とする生体認証システム。 - 前記データ変換手段にて得られた検出データの一部である第一の部分検出データと前記携帯機器に記憶された前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、
前記データ変換手段にて得られた検出データの一部である第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、
前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段とが前記照合手段として前記処理システムと前記携帯機器とに分散された構成となることを特徴とする請求項1記載の生体認証システム。 - 前記データ変換手段にて得られた検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割するデータ分割手段と、
前記第一の部分検出データと前記携帯機器に記憶された前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、
前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、
前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段とが前記照合手段として前記処理システムと前記携帯機器とに分散された構成となることを特徴とする請求項1記載の生体認証システム。 - 前記処理システムは、前記携帯機器とデータの読み出しを含む情報の送受が可能となるリーダライタ機器と、前記リーダライタ機器と情報の送受が可能となるコンピュータ端末とを有し、
前記照合手段が前記リーダライタ機器及び前記コンピュータ端末の少なくとも一方と前記携帯機器とに分散された構成となることを特徴とする請求項1記載の生体認証システム。 - 前記データ変換手段にて得られた検出データの一部である第一の部分検出データと前記携帯機器に記憶された前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、
前記データ変換手段にて得られた検出データの一部である第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、
前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段とが前記照合手段として前記リーダライタ機器及び前記コンピュータ端末の少なくとも一方と前記携帯機器とに分散された構成となることを特徴とする請求項4記載の生体認証システム。 - 前記データ変換手段にて得られた検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割するデータ分割手段と、
前記第一の部分検出データと前記携帯機器に記憶された前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、
前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、
前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段とが前記照合手段として前記リーダライタ機器及び前記コンピュータ端末の少なくとも一方と前記携帯機器とに分散された構成となることを特徴とする請求項4記載の生体認証システム。 - 前記処理システムは、前記照合手段の一部として、前記携帯機器から前記登録データのうちの前記データ変換手段にて得られた検出データの一部である第一の部分検出データに対応した部分登録データを取得する部分登録データ取得手段と、
前記第一の部分検出データと前記部分登録データ取得手段にて取得した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、
前記データ変換手段にて得られた検出データの一部である第二の部分検出データを前記携帯機器に与える部分検出データ提供手段とを有し、
前記携帯機器は、前記照合手段の一部として、前記処理システムから与えられる前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、
前記第二の部分照合結果を前記処理システムに与える部分照合結果提供手段とを有し、
前記処理システムは、前記照合手段の一部として、更に、前記第一の部分照合結果と前記携帯機器からの第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段を有することを特徴とする請求項1記載の生体認証システム。 - 前記処理システムは、前記照合手段の一部として、前記検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データに分割するデータ分割手段と、
前記携帯機器から前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データを取得する部分登録データ取得手段と、
前記第一の部分検出データと前記部分登録データ取得手段にて取得した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、
前記第二の部分検出データを前記携帯機器に与える部分検出データ提供手段とを有し、
前記携帯機器は、前記照合手段の一部として、前記処理システムから与えられる前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、
前記第二の部分照合結果を前記処理システムに与える部分照合結果提供手段とを有し、
前記処理システムは、前記照合手段の一部として、更に、前記第一の部分照合結果と前記携帯機器からの第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段を有することを特徴とする請求項1記載の生体認証システム。 - 前記コンピュータ端末は、前記データ変換手段を有するとともに、前記照合手段の一部として、前記携帯機器から前記リーダライタ機器を介して前記登録データうちの前記データ変換手段にて得られた検出データの一部である前記第一の部分検出データに対応した部分登録データを取得する部分登録データ取得手段と、
前記第一の部分検出データと前記部分登録データ取得手段にて取得した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、
前記データ変換手段にて得られた検出データの一部である第二の部分検出データを前記リーダライタ機器を介して前記携帯機器に与える部分検出データ提供手段とを有し、
前記携帯機器は、前記照合手段の一部として、前記リーダライタ機器を介して与えられる前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、
前記第二の部分照合結果を前記リーダライタ機器を介して前記コンピュータ端末に与える部分照合結果提供手段とを有し、
前記コンピュータ端末は、前記照合手段の一部として、更に、前記第一の部分照合結果と前記携帯機器から前記リーダライタ機器を介して取得した前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段を有することを特徴とする請求項4記載の生体認証システム。 - 前記コンピュータ端末は、前記データ変換手段を有するとともに、前記照合手段の一部として、前記検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データに分割するデータ分割手段と、
前記携帯機器から前記リーダライタ機器を介して前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データを取得する部分登録データ取得手段と、
前記第一の部分検出データと前記部分登録データ取得手段にて取得した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、
前記第二の部分検出データを前記リーダライタ機器を介して前記携帯機器に与える部分検出データ提供手段とを有し、
前記携帯機器は、前記照合手段の一部として、前記リーダライタ機器を介して与えられる前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、
前記第二の部分照合結果を前記リーダライタ機器を介して前記コンピュータ端末に与える部分照合結果提供手段とを有し、
前記コンピュータ端末は、前記照合手段の一部として、更に、前記第一の部分照合結果と前記携帯機器から前記リーダライタ機器を介して取得した前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段を有することを特徴とする請求項4記載の生体認証システム。 - 前記リーダライタ機器は、前記データ変換手段を有するとともに、前記照合手段の一部として、
前記携帯機器から前記登録データのうちの前記データ変換手段にて得られた検出データの一部となる第一の部分検出データに対応した部分登録データを取得する部分登録データ取得手段と、
前記第一の部分検出データと前記部分登録データ取得手段にて取得した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、
前記データ変換手段にて得られた検出データの一部である第二の部分検出データを前記携帯機器に与える部分検出データ提供手段とを有し、
前記携帯機器は、前記照合手段の一部として、前記リーダライタ機器から与えられる前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、
前記第二の部分照合結果を前記リーダライタ機器に与える部分照合結果提供手段とを有し、
前記リーダライタ機器は、前記照合手段の一部として、更に、前記第一の部分照合結果と前記携帯機器から取得した前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段を有することを特徴とする請求項4記載の生体認証システム。 - 前記リーダライタ機器は、前記データ変換手段を有するとともに、前記照合手段の一部として、前記検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データに分割するデータ分割手段と、
前記携帯機器から前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データを取得する部分登録データ取得手段と、
前記第一の部分検出データと前記部分登録データ取得手段にて取得した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、
前記第二の部分検出データを前記携帯機器に与える部分検出データ提供手段とを有し、
前記携帯機器は、前記照合手段の一部として、前記リーダライタ機器から与えられる前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、
前記第二の部分照合結果を前記リーダライタ機器に与える部分照合結果提供手段とを有し、
前記リーダライタ機器は、前記照合手段の一部として、更に、前記第一の部分照合結果と前記携帯機器から取得した前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段を有することを特徴とする請求項4記載の生体認証システム。 - 前記コンピュータ端末は、前記生体情報検出器にて検出された生体情報を前記リーダライタ機器に与える生体情報提供手段を有し、
前記リーダライタ機器における前記データ変換手段は、前記コンピュータ端末からの生体情報を検出データに変換するようにしたことを特徴とする請求項11または12記載の生体認証システム。 - 前記コンピュータ端末は、前記データ変換手段を有するとともに、前記照合手段の一部として、前記検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割するデータ分割手段と、
前記第一の部分検出データと第二の部分検出データとを前記リーダライタ機器に与える検出データ提供手段とを有し、
前記リーダライタ機器は、前記照合手段の一部として、前記コンピュータ端末から取得した第二の部分検出データを前記携帯機器に与える部分検出データ提供手段と、
前記携帯機器から前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データを取得する部分登録データ取得手段と、
前記コンピュータ端末から取得した前記第一の部分検出データと前記部分登録データ取得手段にて取得した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段とを有し、
前記携帯機器は、前記照合手段の一部として、前記リーダライタ機器から与えられる前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、
前記第二の部分照合結果を前記リーダライタ機器に与える部分照合結果提供手段とを有し、
前記リーダライタ機器は、前記照合手段の一部として、更に、前記第一の部分照合結果と前記携帯機器から取得した前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段を有することを特徴とする請求項4記載の生体認証システム。 - 正規ユーザの生体情報に係る登録データを記憶し、生体情報検出器にて検出された操作者の生体情報を前記登録データと照合可能な形式となる検出データに変換するデータ変換手段を備えた処理システムと情報の送受が可能となる携帯機器であって、
前記データ変換手段にて得られた検出データと前記登録データとの照合を行ってその照合結果を得るための照合処理を前記処理システムと分担して行なうことを特徴とする携帯機器。 - 前記データ変換手段にて得られた検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割するデータ分割手段と、
前記検出データの一部となる第一の部分検出データと前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、
前記検出データの一部となる第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、
前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段の少なくとも1つを前記照合処理を行う手段の一部として有することを特徴とする請求項15記載の携帯機器。 - 前記データ変換手段にて得られた検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割するデータ分割手段と、
前記第一の部分検出データと前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、
前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、
前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段の少なくとも1つを前記照合処理を行う手段の一部として有することを特徴とする請求項15記載の携帯機器。 - 前記データ変換手段にて得られた検出データを分割して得られた部分検出データを前記処理システムから取得したときに、前記登録データの前記部分検出データに対応した部分登録データと前記部分検出データとを照合して部分照合結果を得る部分照合手段と、
前記部分照合結果を前記処理システムに送る部分照合結果提供手段とを有することを特徴とする請求項15記載の携帯機器。 - 正規ユーザの生体情報に係る登録データを記憶した携帯機器と情報の送受が可能となり、生体情報検出器にて検出された操作者の生体情報を前記登録データと照合可能な形式となる検出データに変換するデータ変換手段を備えた処理システムであって、
前記データ変換手段にて得られた検出データと前記登録データとの照合を行ってその照合結果を得るための照合処理を前記携帯機器と分担して行なうことを特徴とする処理システム。 - 前記データ変換手段にて得られた検出データの一部となる第一の部分検出データと前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、
前記検出データの一部となる第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、
前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段の少なくとも1つを前記照合処理を行う手段の一部として有することを特徴とする請求項19記載の処理システム。 - 前記データ変換手段にて得られた検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割するデータ分割手段と、
前記第一の部分検出データと前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、
前記第二の部分検出データと前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データとを照合して第二の部分照合結果を得る第二の部分照合手段と、
前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段の少なくとも1つを前記照合処理を行う手段の一部として有することを特徴とする請求項19記載の処理システム。 - 前記携帯機器から前記登録データのうちの前記データ変換手段にて得られた検出データの一部である第一の部分検出データに対応した部分登録データを取得する部分登録データ取得手段と、
前記第一の部分検出データと前記部分登録データ取得手段にて取得した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、
前記データ変換手段にて得られた検出データの一部である第二の部分検出データを前記携帯機器に与える部分検出データ提供手段と、
前記携帯機器から前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データと前記第二の部分検出データとの照合結果となる第二の部分照合結果を取得したときに、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段とを有することを特徴とする請求項19記載の処理システム。 - 前記データ変換手段にて得られた検出データを第一の部分検出データと第二の部分検出データとに分割するデータ分割手段と、
前記携帯機器から前記登録データの前記第一の部分検出データに対応した部分登録データを取得する部分登録データ取得手段と、
前記第一の部分検出データと前記部分登録データ取得手段にて取得した部分登録データとを照合して第一の部分照合結果を得る第一の部分照合手段と、
前記第二の部分検出データを前記携帯機器に与える部分検出データ提供手段と、
前記携帯機器から前記登録データの前記第二の部分検出データに対応した部分登録データと前記第二の部分検出データとの照合結果となる第二の部分照合結果を取得したときに、前記第一の部分照合結果と前記第二の部分照合結果とに基づいて最終的な照合結果を得る照合判定手段とを有することを特徴とする請求項19記載の処理システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003177987A JP2005018128A (ja) | 2003-06-23 | 2003-06-23 | 生体認証システム、携帯機器、及び処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003177987A JP2005018128A (ja) | 2003-06-23 | 2003-06-23 | 生体認証システム、携帯機器、及び処理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005018128A true JP2005018128A (ja) | 2005-01-20 |
Family
ID=34179760
Family Applications (1)
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JP2003177987A Withdrawn JP2005018128A (ja) | 2003-06-23 | 2003-06-23 | 生体認証システム、携帯機器、及び処理システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005018128A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008054967A (ja) * | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Hitachi Ltd | 監視システムおよび生体認証装置 |
JP2008084227A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Ntt Docomo Inc | 決済システム、決済装置、及び移動機 |
JP2012064006A (ja) * | 2010-09-16 | 2012-03-29 | Fuji Xerox Co Ltd | 情報処理装置及びプログラム |
-
2003
- 2003-06-23 JP JP2003177987A patent/JP2005018128A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008054967A (ja) * | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Hitachi Ltd | 監視システムおよび生体認証装置 |
JP2008084227A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Ntt Docomo Inc | 決済システム、決済装置、及び移動機 |
JP2012064006A (ja) * | 2010-09-16 | 2012-03-29 | Fuji Xerox Co Ltd | 情報処理装置及びプログラム |
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