JP5631170B2 - 回転数計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主にポンプなどの回転電機の回転数を検出器の検出波形から周期情報を抽出して計測する回転数計測装置に関するものである。
一般的に、回転電機の回転数や電力系統の周波数を測定するには、検出器により検出された周期的出力信号から周期的信号を抽出し、その周期から回転数や周波数を算出する方法が用いられている。しかし、検出器からの出力信号に高調波やノイズ等が重畳されていると正確な周期の算出が難しくなるという問題がある。そこで、例えば電力系統の周波数を測定する場合では、従来は周波数測定装置に入力される入力信号を二値化し、矩形波信号を生成し、その矩形波信号の周期を基準クロック信号で計数することによって周波数を算出するようにしている。入力信号を二値化する際、入力信号に含まれている高調波成分やノイズによる影響を受けて、基本波周波数の1周期内に多数のゼロクロス点が存在する場合でも、誤って二値化しないよう入力信号のゼロクロス点を中心として一定のレベルを不感帯とし、立ち上がり時の基準レベルと立ち下がり時の基準レベルに差を持たせて、すなわちヒステリシスを持たせて二値化を行っている。また、高周波やノイズによる影響を受けないように、基本波周波数の高調波成分をカットするアナログフィルタを設け、フィルタリングを行った信号について二値化を行う方法が採られている。しかしながら、信号レベルにヒステリシスを持たせて二値化する方法では、不感帯の幅により測定可能な波形のレベルが制限されるため、短時間で大きく変動する波形を計測するには不適であるという問題があった。
そこで、例えば、特許文献1に示す従来の周波数測定装置では、入力信号を一定周期でサンプリングし、これをデジタルデータに変換し、ゼロクロス点を挟む複数点のデータに基づいて各々のゼロクロス点のタイミングを求め、隣接するゼロクロス点間の時間を入力信号の基本周波数の1周期として検出し、これから入力信号の周波数を求めている。これにより入力信号のレベルにヒステリシスをもたせて二値化する必要がなく、且つ高周波やノイズによる影響を受けずに高精度に周波数の測定が行うことができる。
特開平9−166630号公報
しかしながら、従来の周波数測定装置では、入力信号のゼロクロス点を求め、隣接する入力信号のゼロクロス点間の時間的距離を計測する手段を用いたり、また、電圧レベルに閾値を設け、閾値を超えたものを入力信号として認識し、信号間の時間を計測する手段を用いたりすることで、入力信号の周期を抽出し、周波数の算出を行っていた。しかし、上記のような手段を利用する際に、入力信号にノイズが紛れ込んでしまった場合には、周期の算出に誤りが生じ、正確な周波数が計測できない可能性があるなどの問題点があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、検出器から出力された検出波形に歪みが生じていても、また、ノイズが紛れ込んでいても、その影響を最小限に抑えて周期を抽出することにより、正確に回転数を計測することができる回転数計測装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る回転数計測装置は、回転体の回転態様を検出する検出器と、前記検出器から出力された検出波形をディジタル変換するためのA/D変換部と、前記A/D変換部により前記検出波形をディジタル変換して作られた信号波形から周期的に繰り返される周期波形を抽出する周期波形抽出部と、ディジタル化された基準波形が記憶されている基準波形記憶部と、前記周期波形に合わせて前記基準波形のサイズを調整し、前記信号波形から前記周期波形と前記サイズ調整された基準波形との相異部分を補正した補正信号波形を計測波形として出力する計測波形出力部と、前記計測波形の特定部分から周期情報を抽出し、前記回転体の回転数を計測する回転数計測部と、を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に係る回転数計測装置は、回転体の回転態様を検出する検出器と、前記検出器から出力された検出波形をディジタル化するためのA/D変換部と、前記A/D変換部により前記検出波形をディジタル変換して作られた信号波形から周期的に繰り返される周期波形を抽出する周期波形抽出部と、ディジタル化された基準波形が記憶されている基準波形記憶部と、前記周期波形に合わせて前記基準波形のサイズを調整し、前記サイズ調整された基準波形を計測波形として出力する計測波形出力部と、前記計測波形の特定部分から周期情報を抽出し、前記回転体の回転数を計測する回転数計測部と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明の請求項1の回転数計測装置によれば、検出器により出力された検出波形からディジタル変換を行って信号波形を作成し、抽出された周期波形と予め記憶されている基準波形との比較を行い、周期波形が基準波形と相異する部分の補正を行った補正信号波形を計測波形として周期情報を抽出しているため、歪みやノイズのある検出波形であっても、その影響を最小限に抑えて周期を抽出することができ、正確に回転数の計測を行うことができる。
また、本発明の請求項2の回転数計測装置によれば、検出器により出力された検出波形からディジタル変換を行って信号波形を作成し、抽出された周期波形と予め記憶されている基準波形との比較を行い、周期波形に適合した基準波形を計測波形として周期情報を抽出しているため、歪みやノイズのある検出波形であっても、その影響を最小限に抑えて周期を抽出することができ、正確に回転数の計測を行うことができる。
本発明の実施の形態1に係る回転数計測装置を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態1に係る回転数計測装置の動作を説明するための波形図である(その1)。 本発明の実施の形態1に係る回転数計測装置の動作を説明するための波形図である(その2)。 本発明の実施の形態1に係る回転数計測装置の動作を説明するための波形図である(その3)。 本発明の実施の形態1に係る回転数計測装置の他の実施態様を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態2に係る回転数計測装置の計測波形の形成方法を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る回転数計測装置の動作を説明するための波形図である。 本発明の実施の形態4に係る回転数計測装置での基準波形の選択方法を説明するための波形図である。 本発明の実施の形態5に係る回転数計測装置を示す概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態に係る回転数計測装置について図1〜図9を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る回転数計測装置を示す概略構成図であり、図2から図4は、実施の形態1に係る回転数計測装置の動作を説明するための波形図である。
図1に示すように、回転数計測装置1は、回転体であるポンプに取り付けられたインダクタ4の回転態様を検出する検出器2と、検出器2から検出波形をディジタル化するためのA/D変換部3aと、ディジタル変換して作られた信号波形から周期波形を抽出する周期波形抽出部3bと、ディジタル化された基準波形を記憶するための基準波形記憶部3dと、周期波形に合わせて基準波形のサイズを調整し、周期波形部分とサイズ調整された基準波形との相異部分を比較して信号波形を補正した補正信号波形を計測波形として出力する計測波形出力部3cと、計測波形の特定部分から周期情報Tを抽出し、回転数Nを計測する回転数計測部3eと、計測された回転数Nを他の装置に送出する回転数出力部3fと、により構成されている。なお、3aから3fの各部は、回転数出力カード3上に搭載されている。
次に、図2から図4を参照して、実施の形態1に係る回転数計測装置の動作について説明する。
図2では、検出器2で検出された検出波形A(図2(a))がA/D変換器3aにて、検出波形Aをディジタル変換して作られる信号波形B(図2(b))と、周期波形抽出部3bにて、この信号波形Bから回転の周期に対応する周期波形C(図2(c))部分を抽出する処理について、図3では、基準波形記憶部3dに記録された基準波形D(図3(d))と周期波形Cを含む信号波形Bとを比較して、信号波形Bの内、基準波形Dと相異する部分Sを補正し(図3(e))、ノイズを除去した補正信号波形E(図3(f))を作り、計測波形Fとして出力する計測波形出力部3cでの処理について、図4では、計測波形Fから周期情報Tを抽出し、回転数Nを計測する回転数計測部3eでの処理におけるそれぞれの波形について示す。
まず、例えば回転体としてポンプに取り付けられたインダクタ4が回転すると、インダクタ4の回転に伴って切り欠き部4aが通過することにより生じた周期的な磁気変化が検出器2により検出され、図2に示す周期情報に歪みやノイズが含まれた検出波形Aが出力される。この検出波形Aは、A/D変換部3aに送られる。
A/D変換部3aにより、この検出波形Aからサンプリングされてディジタル変換された信号波形Bが作られ、信号抽出部3bに送られる。
周期波形抽出部3bでは、閾値電圧(任意設定)を用いて、この信号波形Bの電圧Vが、予め設定された上閾値電圧Vth(high)を上回った後、一定期間toよりも短い期間ts(≦to)の間に下閾値電圧Vth(low)を下回った場合には、ノイズではなく周期情報の可能性があると判断され、周期波形C(図2(c)の円で囲った部分)が抽出される。これにより信号波形Bにおいて、周期波形Cと、基準波形Dとの比較を行う箇所が決定される。
計測波形出力部3cでは、まず、信号波形Bと基準波形記憶部3dに記憶されている基準波形Dとが比較され、周期波形Cに合わせて基準波形Dのサイズが調整される。信号波形Bの各データ値が、サイズ調整された基準波形Dの各データ値の許容誤差範囲内の値(
例えば、基準波形Dデータ値に対して20%)に収まっているかどうかが確認される。その後、歪みやノイズ除去するため信号波形Bのデータの補正が行われる。
信号波形Bのデータ値が基準波形Dのデータ値の許容誤差範囲内であれば、その信号波形Bのデータ値がそのまま計測波形Fのデータ値として採用される。しかし、信号波形Bのデータ値が許容誤差範囲外であった場合には、その部分S(図3(e))は歪みやノイズとして除去され、基準波形Dのデータ値で補正されたものが補正信号波形Eのデータ値とされる(図3(f))。信号波形Bのデータの補正が不要である場合には信号波形Bが、データの補正が必要である場合には補正信号波形Eが、計測波形Fとして回転数計測部3eに送られる。
回転数計測部3fでは、図4に示すように計測波形Fの中心点付近のゼロクロス点tを、ゼロのラインを挟んで対応している2点の組み合わせを複数組採り、各2点間(例えば、a−a’、b−b’、c−c’)の中心値の平均ゼロクロス点t1(=(ta+tb+tc)/3)が算出される。次の同点の平均ゼロクロス点t2との時間が1周期Tとして抽出される。周期Tの逆数1/Tを出すことで回転数Nが算出される。その結果が回転数出力部3fから他の装置へ送られる。
このように、実施の形態1における回転数計測装置では、検出波形から周期情報を抽出する前に、ディジタル波形に変換された信号波形と基準波形とを比較し、許容誤差範囲外の部分を歪みやノイズとして除去し、基準波形との相異部分を補正した歪の少ない計測波形を作り、この計測波形から周期情報を抽出することによって回転数を計測しているため、歪みやノイズに強く、正確な回転数を求めることができるという顕著な効果がある。
なお、図1の回転数計測装置では、A/D変換部3a、信号抽出部3b、計測波形出力部3c、基準波形記憶部3d、回転数計測部3e、回転数出力部3fが1枚の回転数計測カード3上に搭載される場合について説明したが、図5の他の実施態様に示すように、基準波形記憶部3dを回転数計測カード3外あるいは他の装置に設けてもよい。これにより、基準波形記憶部3dを回転数計測カード3の外部に設置することによりに基準波形の記憶容量を拡大することができ、回転数計測カード3のサイズの制約を軽減することができ、基準波形の更新、追加が容易になる効果がある。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2に係る回転数計測装置の計測波形の形成方法を示す図である。実施の形態2の回転数計測装置の構成は、図1に示す実施の形態1の構成と同様であるので説明を省略する。実施の形態1では、周期波形抽出部3bにおいて、ディジタル化された信号波形が一定期間中に上下の閾値電圧を超えた場合には、歪みやノイズではなく、信号波形の周期情報を持つ周期波形部分だと判断され、基準波形との比較を行う方式にしているが、ノイズのみが入力されて閾値電圧を超えてしまった場合には、ノイズが周期波形部分として誤認識されてしまう可能性がある。そこで、実施の形態2では、このような場合を考慮して、ノイズを周期波形部分と誤認識をしないようにしている。以下、その方法について説明する。
計測波形出力部3cにおいて、周期波形抽出部3bで決定された信号波形Bの比較箇所と、基準波形記憶部3dに記憶された基準波形Dのデータとが比較され、その後、計測波形出力部3cにおいて、許容誤差範囲外の信号波形Bのデータが基準波形Dのデータで補正されるが、その際、信号波形Bの全データのうち、例えば、70%が基準波形Dのデータの許容誤差範囲内に含まれていた場合にのみ、補正を行う。基準波形Dのデータとの一致率が70%未満であった場合には、信号波形Bの補正は行われず、全てのデータを0(ゼロ)として出力するようにして誤認識を防止するものである。
図6に、検出波形A(図6(a))が入ってきた場合の計測波形F(図6(f))と、検出波形I(図6(h))が入ってきた場合の計測波形J(図6(j))を示す。
検出波形としてAのような波形が入力された場合には、A/D変換部3aでディジタル変換され信号波形Bとされた後、周期波形抽出部3bでの閾値処理による比較箇所が決定された後、計測波形出力部3cにおいて、基準波形Dのデータと比較され、設定された割合以上が許容誤差範囲内のデータ値であると確認された場合には、周期波形Cが抽出され(図6(c))、許容誤差範囲外のデータは信号波形に含まれた歪みやノイズとして除去され、さらに除去された部分のデータを基準波形Dのデータの値で補完され、次の回転数計測部3eに対し補正信号波形Eが計測波形Fとして出力され(図6(f))、周期Tが抽出される。これに対して、検出波形としてH(図6(h))のような波形が入力された場合には、同様にディジタル変換され信号波形I(図6(i))とされた後、周期波形抽出部3bでの閾値処理による比較箇所を決定の後、基準波形Dのデータと比較され、信号波形Iのデータ値が設定された許容誤差範囲内のデータ値の割合に達していないと確認された場合には、信号波形I全体がノイズと判定され、全てデータを0(ゼロ)とした信号波形Jが計測波形Fして出力される(図6(j))。
このように、実施の形態2における回転数計測装置では、基準波形と類似した信号波形が入力された場合には、ノイズ除去後、信号波形が基準波形で補正されて計測波形として出力され、それ以外の信号波形が入力された場合には、信号波形全体がノイズとして除去され、データを0とした計測波形が出力されることにより、回転数計測部での周期情報の抽出、回転数の計測の際に、信号波形のノイズを周期波形としての誤認識、それを原因とする回転数の誤計測を防ぐことができるという顕著な効果がある。
実施の形態3.
実施の形態3の回転数計測装置の構成は、図1に示す実施の形態1の構成と同様であるので説明を省略する。図6は、実施の形態3に係る回転数計測装置の動作を説明するための波形図である。
実施の形態1では、基準波形と比較され、ディジタル化された信号波形からノイズが除去され、歪みの補正が行われた計測波形のゼロクロス点をもとめ、連続した計測波形のゼロクロス点間の周期を計ることで、周期情報を抽出していたが、実施の形態3では、計測波形の補正を行わず基準波形のゼロクロス点から周期情報の抽出を行うものである。
次に、図7を参照して、実施の形態3に係る回転数計測装置の動作について説明する。
図7では、検出器2で検出された検出波形K(図7(a))はA/D変換器3aにて、ディジタル変換された信号波形Mが作られ、周期波形抽出部3bにて、この信号波形Mから周期情報に相当する周期波形部分Nが抽出された後、計測波形出力部3cにて基準波形記憶部3dから基準波形L(図7(b))と信号波形Mが比較され、信号波形Mに基準波形Lが重ね合わせられ(図7(c))、この基準波形Lから計測波形P(図7(d))が作られて、回転数計測部3fに送られる。
回転数計測部3fでは、図7(d)に示すように計測波形Pのゼロクロス点t1と次のゼロクロス点t2との時間が1周期Tとして抽出される。周期Tの逆数1/Tを出すことで回転数Nが算出される。その結果が回転数出力部3gから他の装置へ送られる。
なお、計測波形出力部3cから計測波形Pそのものでなく、ゼロクロス点の時間情報t1,t2,・・・,tnのみを回転数計測部3fに送るようにしてもよい。これにより、時間情報tを送るだけでよく、回路の簡素化、動作速度の向上が図れる。
このように、実施の形態3における回転数計測装置では、信号出波形から周期波形部分を抽出し、この周期波形部分に基準波形を当て嵌め、この基準波形によって作られた計測波形から周期情報を抽出して回転数を計測しているため、歪みやノイズがなく正確な回転数を求めることができるという顕著な効果がある。また、信号波形を補正する必要がなく、これにより計測波形を補正する回路部が不要となり、回路の大幅な簡素化を図ることができるという効果もある。
実施の形態4.
図8は、実施の形態4に係る回転数計測装置における基準波形の選択方法を示す図である。実施の形態4の回転数計測装置の構成は、図1に示す実施の形態1の構成と同様であるので説明を省略する。
上記実施の形態では、基準波形記憶部3dに記憶されている基準波形が1つに決まっている場合について述べたが、複数ある基準波形の中からより適合した基準波形を選択するものである。
次に、図8を参照して、実施の形態4に係る回転数計測装置における基準波形の選択方法について説明する。
図8に基準波形P1,P2,・・・,Pnが複数ある場合の比較例を示す。図8(a)に示す検出波形Qが入力された場合、検出波形Qは、A/D変換部3aでディジタル化され信号波形Rが作られ、周期波形抽出部3bでの閾値処理による比較箇所が決定された後、計測波形出力部3cにおいて、上閾値電圧を超えてから下閾値電圧を超えるまでの時間Δtと、信号波形の最大電圧と最小電圧の電圧幅ΔVが測定される(図8(b))。この結果から基準波形記憶部3dに記憶されている複数の基準波形P1,P2,・・・,Pnの中からどの基準波形との比較を行えばよいのかが判断され、その基準波形のデータ値が基準波形記憶部3cから読み出され比較が実行される(図8(c))。この後は、実施の形態1から3の動作が実行される。
このように、実施の形態4における回転数計測装置の基準波形の選択方法では、信号波形が上閾値電圧を超えてから下閾値電圧を超えるまでの時間と、信号波形の最大電圧と最小電圧の電圧幅が測定され、信号波形の固有のデータを得ることにより、複数の基準波形の中からより適合した基準波形を選択しているので、信号波形と基準波形とのデータ誤差が小さくなり、回転数の計測精度を向上させることができるという顕著な効果がある。
実施の形態5.
図9は、本発明の実施の形態5に係る回転数計測装置を示す概略構成図である。
図9に示す実施の形態5の回転数計測装置の構成は、図1に示す実施の形態1の構成に基準波形入力部を設けたものである。他の構成要素は、実施の形態1の構成と同様であるので説明を省略する。
上記実施の形態においては、計測波形出力部で信号波形と基準波形とが比較される際、基準波形記憶部に、予め比較のための基準波形データを全て入力しておくといった方式が採られていたが、実施の形態5では、最初に一度正常な基準波形データを入力し、基準波形記憶部に記憶させておくことにより、基準波形データを書き込む作業を省くことができるものである。
次に、図9を参照して、実施の形態5に係る回転数計測装置の動作について説明する。検出器2から検出波形を入力させる前に、基準波形入力部5から基準波形となるサンプル波形が出力され、A/D変換部3aでディジタル化された後、基準波形記憶部4dに入力され、基準波形データの書き込みが行われる。基準波形データの書き込み処理は、基準波
形データとなるため、極力ノイズの入らない環境で行う必要がある。また、基準波形が複数ある場合には、その操作分だけ上記作業を繰り返す。すべての基準波形データが基準波形記憶部3dに書き込まれた後は、実施の形態1から4における動作を実施する。
このように、実施の形態5における回転数計測装置では、基準波形入力部を備えているため、測定対象の回転体が変更され、信号波形が異なっても基準波形の修正がサンプル波形を変えるだけで済み、基準波形の追加や変更が容易にできるという効果がある。
なお、上記実施の形態では、回転体としてポンプの場合について説明したが、発電機や電動機など回転電機などの回転体であってもよい。
また、上記実施の形態では、検出器として回転体のインダクタによる磁気的変化を検出する例について説明したが、光学式や機械式など他の方式によるものであってもよい。
ポンプなどの回転電機
また、図において、同一符号は、同一または相当部分を示す。
1 回転数検出装置
2 検出器
3 回転数計測カード
3a A/D変換部
3b 周期波形抽出部
3c 計測波形出力部
3d 基準波形記憶部
3e 回転数計測部
3f 回転数出力部
4 インダクタ
5 基準波形入力部

Claims (9)

  1. 回転体の回転態様を検出する検出器と、
    前記検出器から出力された検出波形をディジタル変換するためのA/D変換部と、
    前記A/D変換部により前記検出波形をディジタル変換して作られた信号波形から周期的に繰り返される周期波形を抽出する周期波形抽出部と、
    ディジタル化された基準波形が記憶されている基準波形記憶部と、
    前記周期波形に合わせて前記基準波形のサイズを調整し、前記信号波形から前記周期波形と前記サイズ調整された基準波形との相異部分を補正した補正信号波形を計測波形として出力する計測波形出力部と、
    前記計測波形の特定部分から周期情報を抽出し、前記回転体の回転数を計測する回転数計測部と、
    を備えたことを特徴とする回転数計測装置。
  2. 回転体の回転態様を検出する検出器と、
    前記検出器から出力された検出波形をディジタル化するためのA/D変換部と、
    前記A/D変換部により前記検出波形をディジタル変換して作られた信号波形から周期的に繰り返される周期波形を抽出する周期波形抽出部と、
    ディジタル化された基準波形が記憶されている基準波形記憶部と、
    前記周期波形に合わせて前記基準波形のサイズを調整し、前記サイズ調整された基準波形を計測波形として出力する計測波形出力部と、
    前記計測波形の特定部分から周期情報を抽出し、前記回転体の回転数を計測する回転数計測部と、
    を備えたことを特徴とする回転数計測装置。
  3. 前記周期波形と前記サイズ調整された基準波形との相異部分の補正は、前記周期波形の内、前記サイズ調整された基準波形の許容誤差範囲外に相当する部分のみを補正するものであることを特徴とする請求項1に記載の回転数計測装置。
  4. 前記周期波形と前記サイズ調整された基準波形との相異部分の補正は、前記基準波形の許容誤差範囲内に相当する部分が所定の割合に達しなかった場合はノイズと判定し、全て
    ゼロとするものであることを特徴とする請求項1に記載の回転数計測装置。
  5. 前記ディジタル変換された信号波形から周期波形の抽出は、所定の上閾値電圧から下閾値電圧に至る時間が所定の時間内である場合に周期波形として抽出するものであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転数計測装置。
  6. 前記計測波形の特定部分が、所定の上閾値電圧から下閾値電圧に至るゼロクロス点であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転数計測装置。
  7. 基準波形入力部を備え、前記基準波形は、前記基準波形入力部から基準となる波形が前記A/D変換部に入力され、ディジタル変換されて前記基準波形記憶部に記憶されたものであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転数計測装置。
  8. 前記基準波形記憶部に前記基準波形が複数記憶されており、前記計測波形出力部が前記周期波形抽出部により抽出された前記周期波形と前記複数の基準波形との波形を比較し、前記複数の基準波形の中から前記周期波形に適合する基準波形を選択することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の回転数計測装置。
  9. 前記基準波形の選択は、前記信号波形の所定の上閾値電圧から下閾値電圧に至るまでの時間及び最大電圧と最小電圧との電圧差とにより行うものであることを特徴とする請求項8に記載の回転数計測装置。
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