JP5629471B2 - 構造マトリクスモデル作成装置、構造マトリクスモデル作成方法、および構造マトリクスモデル作成プログラム - Google Patents

構造マトリクスモデル作成装置、構造マトリクスモデル作成方法、および構造マトリクスモデル作成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、構造マトリクスのモデルを作成する構造マトリクスモデル作成装置、構造マトリクスモデル作成方法、および構造マトリクスモデル作成装置に動作制御させるための構造マトリクスモデル作成プログラムに関する。
経営管理の場では、一般に、連鎖する投入・産出活動量の各場において、「活動量」、末端での投入原価に対応する「単位原価」、および投入活動量と単位原価の積である「総額」の3つの値の提供を求められる。ここで、「活動量」とは、経営管理の対象とする企業等における製品や中間製品の生産・運搬・サービスなどで現場作業の遂行に必要な製品台数、中間部品、加工作業時間、エネルギー、作業屑などの、主として非金銭活動として把握される実務量に対応する量であり、これらは活動の過程で、順次、コスト発生要因となり、経営資源の投入・消費による製品生産などで順次作業に要する金銭価値であるコスト発生要因となり、経営管理に影響を与える活動に関する種々の情報を示すものである。
従来から、上記の3つの値を算出するための原価計算のための演算装置は各種提供されており(例えば、特許文献1参照)、このような演算装置を利用して経営管理のために用いられる重要な情報を得るようにしていた。
特開2002−288278号公報
本願出願人は、この分野で用いられる計算論理は用途としては簡単だが、その相互関係は複雑で、そのつながりが長いことに注目し、「データ」と「論理」の両者をテーブル群に表現するための構造マトリクスを用いた方法論を確立してきた。
しかしながら、上述した方法論を利用する場合、経営現象に関するモデルの作成者(モデラー)は、先ず経営現象の入力と出力の因果関係を細かく分析することから始める必要があった。
すなわち、モデラーは、多くの場合、ブロック名を付箋に記入し、大きな紙に上辺部、左辺部、中央部を設定して貼り付けていく。その場合、何を計算するべきか、計算ステップを想定して、その各ステップ毎に左辺部に掲げたブロックを出力するために、上辺ブロックと関係する左辺ブロックの行の交点位置に演算名あるいは左辺部との関係を記した紙片を貼り付けることを繰り返す。そして、ほぼ左辺部に来るべきブロック名を書き終えた段階で、左辺部と上辺部で共有すべきブロック名があれば名称を共通化し、中央部のブロックが共有すべき上辺ブロックがあれば、列を共有化するように中央部位置をまとめる。これがほぼ終了した段階で、これらの情報をコンピュータで扱い、経営構造に関するデータを算出する計算の関係とその過程を図示的に表現することで因果の関係を容易に理解できるようにするために、数値データのテーブル群であるチルドレンテーブルにリンクするマザーテーブルにて経営構造を取り扱うために、例えば表計算ソフトなどの編集画面を開き、紙上のモデルを登録する。
この作業は、対象業務に詳しくとも、現象のモデル化(モデリング)に関する熟練者でない者にとっては大変な作業であり、構造マトリクスのモデル使用の入口での障害となっていた。
本発明は、上述した問題を解消し、構造マトリクスのモデルを簡単に作成できる構造マトリクスモデル作成装置を提供することができるようにすることを目的とする。
本発明の構造マトリクスモデル作成装置は、上辺部と左辺部と中央部からなる構造マトリクスの原理を用いたモデルを作成する構造マトリクスモデル作成装置であって、前記上辺部、前記左辺部、および前記中央部に対応する複数のマトリクス領域により構成され前記モデルの基礎となる基礎構造マトリクスを示す基礎構造マトリクス情報を記憶する基礎構造マトリクス情報記憶手段と、前記複数のマトリクス領域はそれぞれ1以上のブロックからなり、表示装置の表示画面に、前記上辺部に配置する情報の入力を受け付ける上辺ブロック設定領域と前記左辺部に配置する情報の入力を受け付ける左辺ブロック設定領域とを含む設定画面を表示するための設定画面情報を記憶する設定画面情報記憶手段と、前記基礎構造マトリクスに設定する設定情報であって、前記設定画面に応じた当該設定情報の入力を受け付ける設定情報受付手段と、該設定情報受付手段にて受け付けた複数の設定情報を前記基礎構造マトリクスのどのマトリクス領域に配置するかを所定の条件に応じて判定する判定手段と、該判定手段による判定結果が示すマトリクス領域に前記設定情報を配置することで前記モデルを作成するモデル作成手段と、前記設定画面情報記憶手段に記憶された設定画面情報に応じて前記表示画面に前記設定画面を表示する設定画面表示手段とを含み、前記判定手段は、前記上辺ブロック設定領域のみに入力された情報を前記上辺部に対応するマトリクス領域に先決ブロックとして配置するものと判定し、前記上辺ブロック設定領域と前記左辺ブロック設定領域との両方に入力された同一の情報を前記上辺部に対応するマトリクス領域と前記左辺部に対応するマトリクス領域の両方に中間ブロックとして配置するものと判定し、前記左辺ブロック設定領域のみに入力された情報を前記左辺部に対応するマトリクス領域に後決ブロックとして配置するものと判定し、特定の条件に基づいて前記設定画面における上辺ブロック設定領域に入力された情報と前記左辺ブロック設定領域に入力された情報との対応を判定し、前記モデル作成手段は、前記上辺ブロック設定領域に入力された情報と前記左辺ブロック設定領域に入力された情報との対応に応じて、前記中央部に対応するマトリクス領域にタイプ記号設定箇所を配置することを特徴とする。
上記の構成としたことで、構造マトリクスのモデルを簡単に作成できる構造マトリクスモデル作成装置を提供することができるようになる。すなわち、モデリングの作成が不慣れな者や初心者などであってもプロンブティングのための画面に従って思いつきで設定情報を入力していくだけでモデルを作成することができるようになる。
タイプ記号がもつ意味と、機能と、使用法とを示すタイプ記号情報を記憶するタイプ記号情報記憶手段と、ユーザの操作に応じて前記タイプ記号設定箇所にタイプ記号を配置するタイプ記号配置手段とを含む構成とされていてもよい。
また、本発明の構造マトリクスモデル作成方法は、上辺部と左辺部と中央部からなる構造マトリクスの原理を用いたモデルを作成する構造マトリクスモデル作成装置が実行する構造マトリクスモデル作成方法であって、記上辺部、前記左辺部、および前記中央部に対応する複数のマトリクス領域により構成され前記モデルの基礎となる基礎構造マトリクスを示す基礎構造マトリクス情報を記憶する基礎構造マトリクス情報記憶手段と、前記複数のマトリクス領域はそれぞれ1以上のブロックからなり、表示装置の表示画面に、前記上辺部に配置する情報の入力を受け付ける上辺ブロック設定領域と前記左辺部に配置する情報の入力を受け付ける左辺ブロック設定領域とを含む設定画面を表示するための設定画面情報を記憶する設定画面情報記憶手段とを備えた前記構造マトリクスモデル作成装置は、前記基礎構造マトリクスに設定する設定情報であって、前記設定画面に応じた当該設定情報の入力を受け付ける設定情報受付処理と、該設定情報受付処理にて受け付けた複数の設定情報を前記基礎構造マトリクスのどのマトリクス領域に配置するかを所定の条件に応じて判定する判定処理と、該判定処理による判定結果が示すマトリクス領域に前記設定情報を配置することで前記モデルを作成するモデル作成処理と、前記設定画面情報記憶手段に記憶された設定画面情報に応じて前記表示画面に前記設定画面を表示する設定画面表示処理とを実行し、前記判定処理にて、前記上辺ブロック設定領域のみに入力された情報を前記上辺部に対応するマトリクス領域に先決ブロックとして配置するものと判定し、前記上辺ブロック設定領域と前記左辺ブロック設定領域との両方に入力された同一の情報を前記上辺部に対応するマトリクス領域と前記左辺部に対応するマトリクス領域の両方に中間ブロックとして配置するものと判定し、前記左辺ブロック設定領域のみに入力された情報を前記左辺部に対応するマトリクス領域に後決ブロックとして配置するものと判定し、特定の条件に基づいて前記設定画面における上辺ブロック設定領域に入力された情報と前記左辺ブロック設定領域に入力された情報との対応を判定し、前記モデル作成処理にて、前記上辺ブロック設定領域に入力された情報と前記左辺ブロック設定領域に入力された情報との対応に応じて、前記中央部に対応するマトリクス領域にタイプ記号設定箇所を配置することを特徴とする。
さらに、本発明の構造マトリクスモデル作成プログラムは、上辺部と左辺部と中央部からなる構造マトリクスの原理を用いたモデルを作成する構造マトリクスモデル作成装置に動作制御させるための構造マトリクス作成プログラムであって、記上辺部、前記左辺部、および前記中央部に対応する複数のマトリクス領域により構成され前記モデルの基礎となる基礎構造マトリクスを示す基礎構造マトリクス情報を記憶する基礎構造マトリクス情報記憶手段と、前記複数のマトリクス領域はそれぞれ1以上のブロックからなり、表示装置の表示画面に、前記上辺部に配置する情報の入力を受け付ける上辺ブロック設定領域と前記左辺部に配置する情報の入力を受け付ける左辺ブロック設定領域とを含む設定画面を表示するための設定画面情報を記憶する設定画面情報記憶手段とを備えた前記構造マトリクスモデル作成装置に、前記基礎構造マトリクスに設定する設定情報であって、前記設定画面に応じた当該設定情報の入力を受け付ける設定情報受付処理と、該設定情報受付処理にて受け付けた複数の設定情報を前記基礎構造マトリクスのどのマトリクス領域に配置するかを所定の条件に応じて判定する判定処理と、該判定処理による判定結果が示すマトリクス領域に前記設定情報を配置することで前記モデルを作成するモデル作成処理と、前記設定画面情報記憶手段に記憶された設定画面情報に応じて前記表示画面に前記設定画面を表示する設定画面表示処理とを実行させ、前記判定処理にて、前記上辺ブロック設定領域のみに入力された情報を前記上辺部に対応するマトリクス領域に先決ブロックとして配置するものと判定する処理を実行させ、前記上辺ブロック設定領域と前記左辺ブロック設定領域との両方に入力された同一の情報を前記上辺部に対応するマトリクス領域と前記左辺部に対応するマトリクス領域の両方に中間ブロックとして配置するものと判定する処理を実行させ、前記左辺ブロック設定領域のみに入力された情報を前記左辺部に対応するマトリクス領域に後決ブロックとして配置するものと判定する処理を実行させ、特定の条件に基づいて前記設定画面における上辺ブロック設定領域に入力された情報と前記左辺ブロック設定領域に入力された情報との対応を判定する処理を実行させ、前記モデル作成処理にて、前記上辺ブロック設定領域に入力された情報と前記左辺ブロック設定領域に入力された情報との対応に応じて、前記中央部に対応するマトリクス領域にタイプ記号設定箇所を配置する処理を実行させるためのものである。
本発明によれば、構造マトリクスのモデルを簡単に作成できる構造マトリクスモデル作成装置を提供することができるようになる。
モデル作成装置の構成の例を示すブロック図である。 構造マトリクスの概念を説明するための説明図である。 設定画面の例を説明するための説明図である。 タイプ記号情報の格納状態の例を示す説明図である。 設定画面の他の例を説明するための説明図である。 構造マトリクスモデル作成処理の例を示すフローチャートである。 ブロック名の設定が終了したときの設定画面の例と、それに応じて基礎構造マトリクスに先決ブロック、中間ブロック、後決ブロック、タイプ記号「D」が配置されたときの基礎構造マトリクスモデルの状態の例とを示す説明図である。 構造マトリクスモデルの例を説明するための説明図である。 構造マトリクスモデルの例を説明するための説明図である。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係るモデル作成装置10の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、モデル作成装置10は、制御部Cと、演算部11と、入力部12と、出力部13と、モデル作成部14と、記憶部Fとを含む。なお、モデル作成装置10を構成する各部は、制御信号やデータ等を伝送するバスBに接続されている。
制御部Cは、記憶部Fに格納されたコンピュータプログラム(構造マトリクスモデル作成プログラムを含む。)に従い、モデル作成装置10の各構成要素を統制制御して、各種の処理を実行する機能を有する。本例の制御部Cは、CPU(中央処理装置)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などにより構成される。
演算部11は、記憶部Fに記憶された情報と、入力部12が受け付けた指示や情報に基づいて演算処理を実行して所定の値を算出するための演算処理を実行する機能を有する。
入力部12は、モデル作成装置10に対する各種の指示や情報の入力を受け付けるための機能を備える。本例では、入力部12は、例えばモデル作成装置10に接続されるキーボードやマウスからのユーザ操作に応じた操作信号を受け付ける。
出力部13は、制御部Cの制御に従って、演算結果や操作入力に応じた表示画面を、例えばモデル作成装置10に接続された表示装置20の表示画面に表示するための情報を出力する。
モデル作成部14は、ユーザの操作に応じて構造マトリクスの原理を用いた経営構造のモデルを作成する機能を有する。具体的には、ユーザにより入力された情報を基礎構造マトリクスの各部に設定(配置)する機能や、基礎構造マトリクスにおける演算結果を出力する機能、階層的にリンクするブロック間の関係を管理する機能など種々の機能などを有する。
ここで、本例におけるモデルは、構造マトリクスの原理を用いるので、上辺部と左辺部と中央部からなり、上辺部と左辺部にはそれぞれ項目(項目リスト)や数値が配され、中央部には、上辺部と左辺部とに応じたマトリクスを備えた形態となる。
記憶部Fは、各種の計算に必要な計算プログラムや各種の情報を記憶する記憶媒体である。記憶部Fは、例えばRAMなどの不揮発性のメモリによって構成され、計算の過程で算出・更新される情報や、計算結果に関する情報など各種の情報が格納される。本例における記憶部Fは、基礎構造マトリクス情報記憶部F1と、設定画面情報記憶部F2と、タイプ記号情報記憶部F3と、構造マトリクスモデル情報記憶部F4とを含む。
基礎構造マトリクス情報記憶部F1は、構造マトリクスの原理を用いたモデルの基礎となる基礎構造マトリクスを示す基礎構造マトリクス情報を記憶する記憶媒体である。
本例においては、基礎構造マトリクスとして、上辺部と左辺部と中央部からなり、上辺部と左辺部にはそれぞれ項目(項目リスト)と項目に応じた数値が配され、中央部には、上辺部と左辺部とに応じたマトリクス(行列)を備え、各部に設定された数値が所定の連鎖関係(例えば、後述する縦積横和の連鎖関係や、横積縦和の連鎖関係)を備えているものを用いる。なお、基礎構造マトリクスの大きさ(上辺部と左辺部と中央部に含まれるブロックの数)は、ユーザにより入力された情報量に応じて可変である。
図2は、本例における構造マトリクスの概念を説明するための説明図である。図2に示すように、構造マトリクスM10は、上辺部M1と、左辺部M2と、中央部M3とから成る。本例においては、上辺部M1には産出量を示す産出情報が、左辺部M2には産出量に対する投入量を示す投入情報が、中央部M3には上辺部M1と左辺部M2とに対応する比率を示す比率情報や後述するタイプ記号が配される。ここで、構造マトリクスM10の上辺部M1と左辺部M2は、配置された情報(ブロック名や、ブロック名に対応して設定される項目や数値などの詳細情報)を識別可能に表示するブロック(上辺ブロックTB1〜TBN(Nは任意の正の整数)と、左辺ブロックLB1〜LBN´(N´は任意の正の整数))により構成される。また、中央部M3は、図2に示すように、上辺部M1に配される情報の数(上辺ブロックTB1〜TBN)を列数、左辺部M2に配される項目の数(左辺ブロックTB1〜TBN´)を行数とするマトリクス状に、上辺部M1と左辺部M2とに関連する情報を識別可能に表示する中央ブロックCB11〜CBN´Nにより構成される。
本例において、上辺部M1、左辺部M2、および中央部M3に配される情報は、投入産出表(産業連関表)の原理に基づき、投入産出表の要素を複数要素からなる行列に拡張したものである(構造行列)。すなわち、本例における基礎構造マトリクス情報記憶部F1には、上辺部M1と左辺部M2に配される情報をベクトルとして、中央部M3に配される情報を行列として見た場合に、左辺部M2が上辺部M1と中央部M3との内積となる縦積横和の連鎖関係(すなわち、上辺部M1と中央部M3で縦方向に積を求め(縦積)、その結果同士を横方向に足す(横和)ことで左辺部M2の値が求まる関係。)を有している第1構造マトリクスと、上辺部M1が左辺部M2と中央部M3との内積となる横積縦和の連鎖関係(すなわち、左辺部M2と中央部M3で横方向に積を求め(横積)、その結果同士を縦方向に足す(縦和)ことで上辺部M1の値が求まる関係。)を有している第2構造マトリクスとを示す構造マトリクス情報が、各部への情報入力が可能な状態で基礎構造マトリクス情報として記憶されているものとする。
設定画面情報記憶部F2は、後述する構造マトリクスモデル作成処理において、ユーザに対して提示する設定画面を示すための情報を記憶するための記憶媒体である。図3は、本例における設定画面の例を説明するための説明図である。図3に示すように、本例における設定画面100は、構造マトリクスの上辺部M1(上辺部M1に含まれる上辺ブロックTB〜TBN)に配置する情報の設定を受け付ける上辺ブロック設定領域101と、左辺部M2(左辺部M2に含まれる左辺ブロックLB1〜LBN´)に配置する情報の設定を受け付ける左辺ブロック設定領域102とを含む。設定画面100における情報の取り扱いについては、後述する構造マトリクスモデル作成処理にて詳しく説明する。
また、設定画面100は、ブロック名設定領域(またはブロック名設定フィールド)103と、挿入アイコン103aと、抽出アイコン103bとを含む。ここで、ブロック名設定領域103は、ブロック名の設定を受け付ける領域である。ブロック名設定領域103にブロック名が設定され、挿入アイコン103aが選択された状態で上辺ブロック設定領域101または左辺ブロック設定領域102の設定欄の選択を受け付けると、制御部Cは、ブロック名設定領域103に設定されたブロック名を選択された設定欄に設定、あるいは割り込んで配置する。一方、抽出アイコン103bが選択された状態で上辺ブロック領域101などの設定欄の選択を受け付けると、制御部Cは、選択された設定欄に設定されたブロック名を抽出してブロック名設定領域103に設定する。
以下、設定画面100を用いた情報の設定方法の概要について説明する。
経営構造をモデル化するために、先ず、ユーザは、所定の項目に関する演算結果のデータ群のブロック名を左辺ブロック設定領域102に入力する(ここで入力されたブロック名を、「左辺ブロック名」あるいは「結果ブロック」という。)。また、所定の項目に関する演算結果を得るために必要な入力データ群のブロック名を上辺ブロック設定領域101に左辺ブロック名と同じ行に入力する(ここで入力されたブロック名を、「上辺ブロック名」あるいは「入力ブロック」という。)。なお、本例においては1つの結果ブロックに対し複数の入力ブロックがある場合、見易さのため、左辺ブロック名の表示が省略されるものとする。すなわち、例えば制御部Cが、左辺ブロック設定領域102に同一のブロック名が複数設定されていることを確認すると、上辺ブロック設定領域101と左辺ブロック設定領域102それぞれの設定欄の表示を調節して(並び替えて)、左辺ブロック設定領域102には同一のブロック名が2つ以上表示されないようにする処理を行う。本例においては、ユーザによるブロック名の入力を受け付ける度に、制御部Cが設定欄の表示を調節するものとするが、ユーザにより設定欄の並び替え要求を受け付けたときに設定欄の表示を調節する構成としてもよい。なお、上辺ブロック名に同一のブロック名がある場合でもその表示が省略されることはない。
また、本例においては、結果ブロックが他の演算の入力ブロックとなる場合(構造マトリクスにおける左辺部と上辺部でブロックを共有する場合、即ち、計算が繋がる場合)、重複入力作業を避け、設定の正確性を期するため、ブロック名設定領域103にブロック名を入力設定し、挿入アイコン103aをクリックして、上辺ブロック設定領域101と左辺ブロック設定領域102の設定欄においてブロック名設定領域103に設定したブロック名を設定・挿入したい場所をクリックすることでブロック名を設定あるいは割り込んで配置することが好ましい。
ユーザは、この作業を繰り返して、思いつく計算ステップ毎のブロックを登録する。ここでのモデル作成装置10の動作については、後で詳しく説明する。
なお、設定画面はこれに限定されず、例えば図5に示すように、タイプ記号の設定を受け付けるタイプ記号設定領域201を含む構成としてもよい。すなわち、構造マトリクスモデル作成作業において、後述するタイプ記号の入力作業を前だしして、経営構造のモデル化に関する部分的な発想しかない段階にもタイプ記号の選択機能を使用可能とする構成としてもよい。これにより、関連要素と処理を連想し得るならば、その時点で連想したものを登録する方が、最終的に構造マトリクスモデルが完成するまでの作業負担が少なくなる。
また、設定画面100にて、ブロック名だけでなく、ブロック名に関する具体的なデータ(項目や数値などの詳細情報を示すデータ)の入力を受け付ける構成としてもよい。
タイプ記号情報記憶部F3は、構造マトリクスにおいてモデル化を容易にする重要な要素である「タイプ記号」に関する情報であるタイプ記号情報を記憶する記憶媒体である。タイプ記号とは、何も計算しない(他のタイプ記号を入力できる)ことと、直左ブロック(左辺部において、タイプ記号「D」が配置された中央ブロックと同一の行に位置する左辺ブロック)の出力に直上ブロック(上辺部において、タイプ記号「D」が配置された中央ブロックと同一の列に位置するブロック)が関与していることを示す「D」や、固有名(ブロック名)を指定して条件式を登録可能であることを示す「C」、構造計算を中止してユーザによる直左の左辺ブロックへのデータ(例えば、直上ブロックが示す数値データに対する直左ブロックが示す数値の比率など)の入力を待ち、ユーザのデータ入力の参考として上辺ブロックを表示すること示す「I」)など、適用業務の詳細部分を論理記述する記号であり、一般的には適用業務範囲の増加と共に、記号の種類が数十種類以上に達している。図4は、タイプ記号情報記憶部F3におけるタイプ記号情報の格納状態の例を示す説明図である。図4に示すように、タイプ記号情報は、タイプ記号と意味・機能・使用法とが対応付けされた情報である。
構造マトリクスモデル情報記憶部F4は、設定画面100の表示中にユーザにより設定される情報(設定情報)に応じてモデル作成装置10により作成されるモデル(構造マトリクスモデル)に関する種々の情報を新たに記憶する記憶媒体である。
次に、本発明のモデル作成装置10の動作について、図面を参照して説明する。なお、本発明に特に係わらない処理については、その詳細な説明を省略している場合がある。
図6は、モデル作成装置10が実行する構造マトリクスモデル作成処理の例を示すフローチャートである。構造マトリクスモデル作成処理では、記憶部Fに含まれる各種の情報と、入力部12を介して入力された種々の情報とに基づいて、記憶部Fに格納された計算プログラムに従って、経営構造を構造マトリクスの原理に基づいてモデル化した構造マトリクスモデルを作成するための処理が実行される。
本例において、構造マトリクスモデル作成処理は、制御部Cが入力部12を介してユーザによるモデル作成要求を受け付けたことに応じて開始される。構造マトリクスモデル作成処理では、先ず、制御部Cは、出力部13により、表示装置20の表示画面に設定画面100を表示する(ステップS101)。なお、本例においては基礎構造マトリクスとして縦積横和の関係を有する第1構造マトリクスを用いることとするが、基礎構造マトリクスに関する設定(例えば、第1構造マトリクスと第2構造マトリクスの選択)はユーザにより任意に変更可能であることとする。また、予め作成された構造マトリクスモデルの編集も可能であることとする。構造マトリクスモデルの編集を行う場合、制御部Cは、ユーザの操作に応じて構造マトリクスモデル情報記憶部F4を参照し、対応するブロック名を上辺ブロック設定領域101と左辺ブロック設定領域102とに表示する。
設定画面100を表示すると、制御部Cは、入力部12を介したユーザによるブロック名の設定を受け付ける(ステップS102)。
ブロック名の設定を受け付けると、制御部Cは、ブロック名の設定が終了したか否かを判定する(ステップS103)。本例においては、制御部Cは、入力部12を介してユーザからの設定終了命令を受け付けたときに、ブロック名の設定が終了したものと判定して(ステップS103のY)、表示画面から設定画面100を消去し、設定された情報を構造マトリクスモデル情報記憶部F4に記憶する(ステップS104)。
設定画面100の表示中に設定された情報を記憶すると、制御部Cは、構造マトリクスモデル情報記憶部F4を参照して、基礎構造マトリクスに設定情報を配置していくための処理を開始する。このとき、制御部Cは、設定情報が先決ブロック、中間ブロック、又は後決ブロックであるか否かを予め定められた所定の条件に基づいて判定する。
ここで、先決ブロックとは、構造マトリクスにおいて演算を開始地点にあたる部分であり、中央ブロックとの縦積横和の連鎖関係(または横積縦和の連鎖関係)から左辺部の中間ブロックが示す数値データを算出する。中間ブロックとは、上辺部と左辺部とで情報を共有するブロックである。すなわち、先決ブロックと中央ブロックにより左辺部の中間ブロックが示す数値データが算出されると、対応する上辺部の中間ブロックにもここで算出された数値データが設定される。これにより、さらに縦積横和の連鎖関係(または横積縦和の連鎖関係)から、左辺部の中間ブロックが示す数値データが算出される。後決ブロックとは、構造マトリクスにおいて演算の終了地点にあたる部分であり、左辺部のみに配置される。なお、本例における構造マトリクスモデルにおいては、上辺部M1では左側に先決ブロック群、右側に中間ブロック群が配置され、左辺部M2では上側に中間ブロック群、下側に後決ブロック群が配置されることが好ましい。また、本例における構造マトリクスモデルにおいては、モデルを構成する情報が全て入力されていない場合も生じ得るが、その場合、例えば制御部Cは、演算部11により可能な範囲で演算を実行し、数値データが不明なブロックを識別可能に表示することとする。
基礎構造マトリクスに設定情報を配置するために、先ず、制御部Cは、上辺ブロック設定領域101にのみ設定されたブロック名を検索し、先決ブロックと判定して基礎構造マトリクスにおける上辺ブロックTB1〜TBNに配置する(ステップS105)。
先決ブロックを配置すると、制御部Cは、上辺ブロック設定領域101と左辺ブロック設定領域102との両方に設定されたブロック名を検索し、中間ブロックと判定して基礎構造マトリクスにおける上辺ブロックTB1〜TBNと左辺ブロックLB1〜LBNとの両方に配置する(ステップS106)。なお、例えば上辺ブロックTB1〜TB3まで先決ブロックが配置されている場合には、制御部Cは、上辺ブロックTB4以降に中間ブロックを配置する。
中間ブロックを配置すると、制御部Cは、左辺ブロック設定領域102にのみ設定されたブロック名を検索し、後決ブロックと判定して左辺ブロックLB1〜LBNに配置する(ステップS107)。なお、例えば左辺ブロックLB1〜LB3まで先決ブロックが配置されている場合には、制御部Cは、左辺ブロックLB4以降に後決ブロックを配置する。
後決ブロックを配置すると、制御部Cは、基礎構造マトリクスにおける中央部M3の中央ブロックCB11〜CBN´Nにタイプ記号「D」を配置する(ステップS108)。ここで、制御部Cは、構造マトリクスモデル情報記憶部F4に記憶された設定情報を参照し、中央ブロックn´n(n´とnは共に正の整数であり、n´≦N´,n≦N)において左辺ブロックLBn´と上辺ブロックTBnとが結果ブロックと入力ブロックの関係にあるか否かを判定し、これらのブロックが結果ブロックと入力ブロックの関係にあると判定した場合(すなわち、上辺ブロック設定領域101と左辺ブロック設定領域102の設定欄において同一の行に設定されたブロック名である場合)に、中央ブロックn´nにタイプ記号「D」を配置する。ここで、タイプ記号「D」は、タイプ記号の設定が可能であるブロック(タイプ記号設定箇所)であることなどを意味する(図4参照)。
図7は、ブロック名の設定が終了したときの設定画面100の例を示す説明図(図7(A))と、それに応じて基礎構造マトリクスに先決ブロック、中間ブロック、後決ブロック、およびタイプ記号「D」が配置されたときの基礎構造マトリクスモデルの状態の例を示す説明図(図7(B))である。
図7に示すように、設定画面100における上辺ブロック設定領域101と左辺ブロック設定領域102とに設定されたブロック名に応じて、基礎構造マトリクスモデル300に、先決ブロック301と、中間ブロック302と、後決ブロック303と、タイプ記号「D」とが配置される。
具体的には、制御部Cがモデル作成部14により、上辺ブロック設定領域101にのみ設定された「国内生産台数」と「輸出生産台数」を上辺ブロックTB1,TB2に配置し、次に、上辺ブロック設定領域101と左辺ブロック設定領域102とに設定された「使用材料量」と「使用材料費」とをそれぞれ上辺ブロックTB,TB4、左辺ブロックLB1,LB2に配置し、最後に、左辺ブロック102にのみ設定された「材料費総額」を左辺ブロックLB3に配置する。そして、制御部Cはモデル作成部14により、左辺ブロック設定領域102と上辺ブロック設定領域101の設定欄において、同一の行にある「使用材料量」と「国内生産台数」、「使用材料量」(制御部Cが、「1つ上の設定欄に入力されたブロック名と同一のブロック名」と判断して表示を省略する。)と「輸出生産台数」、「使用材料費」と「使用材料量」、および「材料費総額」と「使用材料費」とに対応する中央ブロックCB11,CB12,CB23,CB34に、それぞれタイプ記号「D」が配置されることとなる。
全ての中央ブロックCB11〜CBN´Nについて判定が行なわれ、条件を満たす中央ブロックにタイプ記号「D」が配置されることで基礎構造マトリクスにおける情報の配置が完了し、計算順序が確立する(言い換えれば、演算内容としての入出力が特定できる)。ここで、制御部Cは、このときの基礎構造マトリクスを構造マトリクスモデルとして構造マトリクス情報記憶部F4に記憶し(ステップS109)、ここでの処理を終了する。なお、作成した構造マトリクスモデルを他の装置により管理する場合には、構造マトリクスモデル情報記憶部F4への記憶は一時的なものでよい。
また、モデル作成装置10は、ユーザ操作に応じて、タイプ記号「D」が設定された中央ブロックについて、表示装置20の表示画面にタイプ記号情報記憶部F3に記憶されたタイプ記号を選択可能に表示するタイプ記号選定プロンプト画面(図示せず)を表示して、ユーザに適切なタイプ記号を選定させるための処理を実行する機能を有する。そして、タイプ記号が設定されると、制御部Cは演算部11により基礎構造マトリクスの連鎖関係に応じた演算処理を実行して構造マトリクスモデルにおける各部の数値データを埋めていく。
また、モデル作成装置10は、構造マトリクスモデル作成処理にて作成された構造マトリクスモデルの縦横の配置を、ユーザ(例えば、モデラー)の恣意に応じて、縦列同士、横行同士で交換し、取り扱いやすいモデルに編集するための機能を有する。
また、上述した実施の形態は、構造マトリクスモデルにおける各種情報の配置と対応関係を示す構造マトリクスモデルの作成(すなわち、マザーテーブル上の配置の決定)について言及したものであり、構造マトリクスモデルの詳細設定に移る場合は、ブロック軸設定、ブロックデータ設定などに進み、モデルチェック機能を経て実行可能なモデルに近づくこととなる。よって、モデル作成装置10は、これらを実行するための機能を有していることが好ましい。
このようにして作成される構造マトリクスモデルの例として、国内と輸出向けの数種の車種を製造する自動車のメーカの材料費を算出する極簡単なものを取り上げる(図8参照)。図8に示すように、構造マトリクスの原理を用いて経営構造をモデル化することにより、上辺部401と左辺部403に配置された項目の因果関係を縦横の関係で表現し、また表現されたものを縦横で把握できるので、多元な要素が絡み合う複雑な事象の因果関係を分かりやすく表現することができる。なお、図8においては、上辺ブロック402が、詳細項目を示すブロック402aと、項目名に応じた数値データとブロック名とを示すブロック402bにより構成され、左辺ブロック404が、詳細項目を示すブロック404aと、項目名に応じた数値データとブロック名とを示すブロック404bにより構成される場合の例を示している。
また、実用モデルは数百以上の行列をなすことが多いので、図9に示すように、中央部501をタイプ記号の集合であるマザーテーブルMTとして扱い、マザーテーブルMTを構成する各ブロックが、数値データのテーブル群であるチルドレンテーブルCTにリンクする構成とするのが好ましい。また、複数の構造マトリクスモデルの階層的な扱いも可能である。
以上のように、上述した実施の形態においては、上辺部M1と左辺部M2と中央部M3からなる構造マトリクスM10の原理を用いたモデル(例えば、経営構造に関する複数の要素とそれらの相互関係を定式化して表現したもの)を作成する構造マトリクスモデル作成装置(例えば、モデル作成装置10)であって、上辺部M1、左辺部M2、および中央部M3に対応する複数のマトリクス領域(例えば、上辺ブロックTB1〜TBN、左辺ブロックLB1〜LBN´、中央ブロックCB11〜CBN´N)により構成されモデルの基礎となる基礎構造マトリクスを示す基礎構造マトリクス情報を記憶する基礎構造マトリクス情報記憶部F1を備え、基礎構造マトリクスに設定する設定情報の入力を受け付け、受け付けた複数の設定情報を基礎構造マトリクスのどのマトリクス領域(例えば、上辺ブロックTB1〜TBNや左辺ブロックLB1〜LBN´の各ブロック)に配置するかを所定の条件(例えば、設定画面100において上辺ブロック設定領域101にのみ設定された情報か、上辺ブロック設定領域101と左辺ブロック設定領域102との両方に設定された情報か、左辺ブロック設定領域102にのみ設定された情報か)に応じて判定し、判定結果が示すマトリクス領域に設定情報を配置することでモデルを作成する構成としているので、構造マトリクスのモデル作成作業を容易なもとすることができるようになる。
すなわち、構造マトリクスの原理を用いた経営構造の取り扱いに関して、その入口であるモデリングを簡易な方法で行うことができる構造マトリクスモデル作成装置を提供することができるようになる。特に、モデリングの容易化は、モデリングの対象が複雑で、対応する行列が大きくなる程その効果を発揮する。また、高級言語やシミュレーション言語などの開発言語によるプログラミングを必要とせずに仕組みを把握しながら対話形式でモデル構築を進めることができるようになる。
また、上述した実施の形態では、構造マトリクスモデル作成装置(例えば、モデル作成装置10)が、複数のマトリクス領域(例えば、上辺ブロックTB1〜TBN、左辺ブロックLB1〜LBN´、中央ブロックCB11〜CBN´N)が1以上のブロックからなり、表示装置20の表示画面に、上辺部M1に配置する情報の入力を受け付ける上辺ブロック設定領域101と左辺部M2に配置する情報の入力を受け付ける左辺ブロック設定領域102とを含む設定画面100を表示するための設定画面情報を記憶する設定画面情報記憶部F2を備え、記憶された設定画面情報に応じて表示画面に設定画面100を表示し、設定画面に応じた設定情報の入力を受け付け、上辺ブロック設定領域101のみに入力された情報を上辺部M1に対応するマトリクス領域に先決ブロックとして配置するものと判定し、上辺ブロック設定領域101と左辺ブロック設定領域102との両方に入力された同一の情報を上辺部M1に対応するマトリクス領域と左辺部M2に対応するマトリクス領域の両方に中間ブロックとして配置するものと判定し、左辺ブロック設定領域102のみに入力された情報を左辺部M2に対応するマトリクス領域に後決ブロックとして配置するものと判定し、特定の条件(例えば、上辺ブロック設定領域101と左辺ブロック設定領域102の設定欄において同一の行に入力されているか否か)に基づいて設定画面100における上辺ブロック設定領域101に入力された情報と左辺ブロック設定領域に入力された情報との対応を判定し、上辺ブロック設定領域101に入力された情報と左辺ブロック設定領域102に入力された情報との対応に応じて、中央部M3に対応するマトリクス領域にタイプ記号設定箇所(例えば、タイプ記号「D」)を配置する構成としているので、業務のモデルを、発想のおぼろげな段階からモデル化しつつ、次第に高めていくことができるようになる。
すなわち、設定画面に対する入力順にかかわらず、先決ブロックなどの配置を決定でき、また、タイプ記号として入力すべきものが明確になっていない段階でも構造マトリクスのモデルを作成することができるため、先ずモデル全般を早期に把握しながら、さらに未完の部分の詳細を補いつつ、安堵感を持ちながらモデルを完成させていくことができるようになる。よって、例えば業務構造をモデリングする場合に、先ずユーザが認識している範囲でモデルの作成を行い、作成したモデルに非確定処理論理を一時的に収納することで(すなわち、例えば演算ロジックの確定の先送りとローカル化)、モデルを構成する種々の情報から因果関係を分析するトップダウンモデリングアプローチを行うことができるようになる。
また、上述した実施の形態では、構造マトリクスモデル作成装置(例えば、モデル作成装置10)が、タイプ記号がもつ意味と、機能と、使用法とを示すタイプ記号情報を記憶するタイプ記号情報記憶部F3を備え、ユーザの操作に応じてタイプ記号設定箇所(例えば、タイプ記号「D」が配置された中央ブロック)にタイプ記号を配置する構成としているので、最初から演算の詳細をあいまいな発想段階(例えば、設定すべきタイプ記号が明確でない場合など)から、想像可能な段階から部分の計算因果関係を画面設定し、これを重ねて、モデル全体の記述を記述設定し、それらの関係をつなげて、因果計算フローを形成し、モデル全体を早期に把握しながら、さらに未完の部分の詳細を補いつつ、安堵感を持ちながらモデルを完成させていくことができるようになる。
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、設定画面100にキーワード入力領域と検索実行ボタンとを設け、検索ボタンがクリック(押下)されることに応じて、制御部Cが記憶部Fを参照し、キーワードに応じた設定情報を上辺ブロック設定領域101と左辺ブロック設定領域102とに設定する構成としてもよい。この場合、予め記憶部Fに構造マトリクスの上辺部と左辺部とに配置するブロック名の組み合わせとそれらの対応関係とを示す情報をキーワードと対応付けて記憶されている構成とすればよい。このような構成とすることにより、より構造マトリクスのモデル作成作業を容易なもとすることができるようになる。
なお、上述した実施の形態では原価計算に関する構造マトリクスモデルを例に説明したが、構造マトリクスの原理を用いたモデルの対象はこれに限定されず、例えば企業活動におけるCO2排出量、経済関係の計算、キャッシュフローなど、因果関係のあるものであればどんなものでもよい。
本発明は、複雑な経営構造に対応する構造マトリクスのモデルを簡単に作成できる構造マトリクスモデル作成装置を提供するのに有用である。
C 制御部
F 記憶部
F1 基礎構造マトリクス情報記憶部
F2 設定画面情報記憶部
F3 タイプ記号情報記憶部
F4 構造マトリクスモデル情報記憶部
B バス
10 モデル作成装置
11 演算部
12 入力部
13 出力部
14 モデル作成部
100 設定画面
101 上辺ブロック設定領域
102 左辺ブロック設定領域
103 ブロック名設定領域
201 タイプ記号設定領域

Claims (4)

  1. 上辺部と左辺部と中央部からなる構造マトリクスの原理を用いたモデルを作成する構造マトリクスモデル作成装置であって、
    前記上辺部、前記左辺部、および前記中央部に対応する複数のマトリクス領域により構成され前記モデルの基礎となる基礎構造マトリクスを示す基礎構造マトリクス情報を記憶する基礎構造マトリクス情報記憶手段と、
    前記複数のマトリクス領域はそれぞれ1以上のブロックからなり、表示装置の表示画面に、前記上辺部に配置する情報の入力を受け付ける上辺ブロック設定領域と前記左辺部に配置する情報の入力を受け付ける左辺ブロック設定領域とを含む設定画面を表示するための設定画面情報を記憶する設定画面情報記憶手段と、
    前記基礎構造マトリクスに設定する設定情報であって、前記設定画面に応じた当該設定情報の入力を受け付ける設定情報受付手段と、
    該設定情報受付手段にて受け付けた複数の設定情報を前記基礎構造マトリクスのどのマトリクス領域に配置するかを所定の条件に応じて判定する判定手段と、
    該判定手段による判定結果が示すマトリクス領域に前記設定情報を配置することで前記モデルを作成するモデル作成手段と、
    前記設定画面情報記憶手段に記憶された設定画面情報に応じて前記表示画面に前記設定画面を表示する設定画面表示手段とを含み、
    前記判定手段は、
    前記上辺ブロック設定領域のみに入力された情報を前記上辺部に対応するマトリクス領域に先決ブロックとして配置するものと判定し、
    前記上辺ブロック設定領域と前記左辺ブロック設定領域との両方に入力された同一の情報を前記上辺部に対応するマトリクス領域と前記左辺部に対応するマトリクス領域の両方に中間ブロックとして配置するものと判定し、
    前記左辺ブロック設定領域のみに入力された情報を前記左辺部に対応するマトリクス領域に後決ブロックとして配置するものと判定し、
    特定の条件に基づいて前記設定画面における上辺ブロック設定領域に入力された情報と前記左辺ブロック設定領域に入力された情報との対応を判定し、
    前記モデル作成手段は、
    前記上辺ブロック設定領域に入力された情報と前記左辺ブロック設定領域に入力された情報との対応に応じて、前記中央部に対応するマトリクス領域にタイプ記号設定箇所を配置する
    ことを特徴とする構造マトリクスモデル作成装置。
  2. タイプ記号がもつ意味と、機能と、使用法とを示すタイプ記号情報を記憶するタイプ記号情報記憶手段と、
    ユーザの操作に応じて前記タイプ記号設定箇所にタイプ記号を配置するタイプ記号配置手段とを含む
    請求項1記載の構造マトリクスモデル作成装置。
  3. 上辺部と左辺部と中央部からなる構造マトリクスの原理を用いたモデルを作成する構造マトリクスモデル作成装置が実行する構造マトリクスモデル作成方法であって、
    記上辺部、前記左辺部、および前記中央部に対応する複数のマトリクス領域により構成され前記モデルの基礎となる基礎構造マトリクスを示す基礎構造マトリクス情報を記憶する基礎構造マトリクス情報記憶手段と、前記複数のマトリクス領域はそれぞれ1以上のブロックからなり、表示装置の表示画面に、前記上辺部に配置する情報の入力を受け付ける上辺ブロック設定領域と前記左辺部に配置する情報の入力を受け付ける左辺ブロック設定領域とを含む設定画面を表示するための設定画面情報を記憶する設定画面情報記憶手段とを備えた前記構造マトリクスモデル作成装置は
    前記基礎構造マトリクスに設定する設定情報であって、前記設定画面に応じた当該設定情報の入力を受け付ける設定情報受付処理と、
    該設定情報受付処理にて受け付けた複数の設定情報を前記基礎構造マトリクスのどのマトリクス領域に配置するかを所定の条件に応じて判定する判定処理と、
    該判定処理による判定結果が示すマトリクス領域に前記設定情報を配置することで前記モデルを作成するモデル作成処理と、
    前記設定画面情報記憶手段に記憶された設定画面情報に応じて前記表示画面に前記設定画面を表示する設定画面表示処理とを実行し、
    前記判定処理にて、
    前記上辺ブロック設定領域のみに入力された情報を前記上辺部に対応するマトリクス領域に先決ブロックとして配置するものと判定し、
    前記上辺ブロック設定領域と前記左辺ブロック設定領域との両方に入力された同一の情報を前記上辺部に対応するマトリクス領域と前記左辺部に対応するマトリクス領域の両方に中間ブロックとして配置するものと判定し、
    前記左辺ブロック設定領域のみに入力された情報を前記左辺部に対応するマトリクス領域に後決ブロックとして配置するものと判定し、
    特定の条件に基づいて前記設定画面における上辺ブロック設定領域に入力された情報と前記左辺ブロック設定領域に入力された情報との対応を判定し、
    前記モデル作成処理にて、
    前記上辺ブロック設定領域に入力された情報と前記左辺ブロック設定領域に入力された情報との対応に応じて、前記中央部に対応するマトリクス領域にタイプ記号設定箇所を配置する
    ことを特徴とする構造マトリクスモデル作成方法。
  4. 上辺部と左辺部と中央部からなる構造マトリクスの原理を用いたモデルを作成する構造マトリクスモデル作成装置に動作制御させるための構造マトリクス作成プログラムであって、
    記上辺部、前記左辺部、および前記中央部に対応する複数のマトリクス領域により構成され前記モデルの基礎となる基礎構造マトリクスを示す基礎構造マトリクス情報を記憶する基礎構造マトリクス情報記憶手段と、前記複数のマトリクス領域はそれぞれ1以上のブロックからなり、表示装置の表示画面に、前記上辺部に配置する情報の入力を受け付ける上辺ブロック設定領域と前記左辺部に配置する情報の入力を受け付ける左辺ブロック設定領域とを含む設定画面を表示するための設定画面情報を記憶する設定画面情報記憶手段とを備えた前記構造マトリクスモデル作成装置に
    前記基礎構造マトリクスに設定する設定情報であって、前記設定画面に応じた当該設定情報の入力を受け付ける設定情報受付処理と、
    該設定情報受付処理にて受け付けた複数の設定情報を前記基礎構造マトリクスのどのマトリクス領域に配置するかを所定の条件に応じて判定する判定処理と、
    該判定処理による判定結果が示すマトリクス領域に前記設定情報を配置することで前記モデルを作成するモデル作成処理と、
    前記設定画面情報記憶手段に記憶された設定画面情報に応じて前記表示画面に前記設定画面を表示する設定画面表示処理とを実行させ、
    前記判定処理にて、
    前記上辺ブロック設定領域のみに入力された情報を前記上辺部に対応するマトリクス領域に先決ブロックとして配置するものと判定する処理を実行させ、
    前記上辺ブロック設定領域と前記左辺ブロック設定領域との両方に入力された同一の情報を前記上辺部に対応するマトリクス領域と前記左辺部に対応するマトリクス領域の両方に中間ブロックとして配置するものと判定する処理を実行させ、
    前記左辺ブロック設定領域のみに入力された情報を前記左辺部に対応するマトリクス領域に後決ブロックとして配置するものと判定する処理を実行させ、
    特定の条件に基づいて前記設定画面における上辺ブロック設定領域に入力された情報と前記左辺ブロック設定領域に入力された情報との対応を判定する処理を実行させ、
    前記モデル作成処理にて、
    前記上辺ブロック設定領域に入力された情報と前記左辺ブロック設定領域に入力された情報との対応に応じて、前記中央部に対応するマトリクス領域にタイプ記号設定箇所を配置する処理を
    実行させるための構造マトリクスモデル作成プログラム。


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