JP5628988B2 - 電動機の電機子および電動機の電機子の製造方法 - Google Patents

電動機の電機子および電動機の電機子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電動機の電機子および電動機の電機子の製造方法に関する。
一般に、電動機の電機子は、コアと、このコアに巻回された巻線とを備えている。巻線は、複数本の素線が束ねられて構成されており、複数のコイル部と、コイル部同士を連結する連結部とを有している。コアには、複数のスロットと、スロット間に形成される複数のティースとが設けられている。ここで、いわゆる集中巻きと呼ばれる電機子の構造では、1つのティースに1つにコイル部が設けられる。集中巻きの電機子としては例えば、特許文献1に示すものが知られている。
特許文献1に開示された固定子では、環状のコアが、ティース毎に複数の分割コアに分割されており、各分割コアのティースに2本の素線が整列巻きされてコイル部が形成されている。また、この電機子では、所定条件を満たすN個置き間隔のコイル部の間において2本の素線の位置が入れ替わるように巻線が捻られている。これにより、各素線の周長のばらつきによるインダクタンスの差が相殺され、電機子の効率を向上させることができる。ここで、2本の素線はティースに整列巻きされているため、巻線が捻られている部分では、2本の素線が平行のまま180°回転して互いの位置が入れ替えられている。
また、この固定子は次のようにして製造される。まず、保持装置に1つの分割コアが保持され、保持された分割コアに2本の素線が整列巻きされる。素線が巻き終えられた分割コアは、保持装置の中で軸線に沿って移動させられ、次の分割コアと共に保持装置に保持される。そして、次の分割コア6に、新たに素線が巻き付けられる。このような一連の工程が連続的に繰り返されることにより、複数の分割コアにそれぞれ設けられた複数のコイル部と、各コイル部を連結する連結部とが連続的に形成される。そして、各分割コアを環状に組み立てて互いに固定することにより、電機子が完成する。
特開2008−109829号公報
しかしながら、上記のような電機子では、製造時において、各素線を所定の位置に正確に巻回し、且つ、素線が平行のまま互いの位置が正確に入れ替わるように素線を捻ることが求められる。この工程において、素線の数が増加した場合、その整列性を維持することが極めて困難になる。また素線数が二本であっても、その整列性を維持するためには上記のように各分割コアにそれぞれ素線を巻回する工程が必要となる。この場合、コアを複数の分割コアに分割する必要があるため、各分割コアの境界において磁気損失が発生する。このため、モータ効率を向上させることが困難である。また、整列性を維持する必要性のため自動化が困難である。
一方、従来、コアのティースに多数の素線を非整列に巻回する多条巻工法が使用されてきた。この多条巻工法は、上述したような整列巻きに比してスロット内に配置される素線の占積率が低いという欠点がある反面、自動化の容易さと言う大きなメリットを有している。従来、多条巻工法で形成された電機子については、上述したような整列巻きにおける素線のインダクタンスのばらつきの問題は認識されていなかった。多条巻工法で形成された電機子では、複数の素線が非整列に巻かれるため、上記の整列巻きのような素線のアンバランスが発生しにくい特性を有しているからである。
本発明の課題は、上記のように素線が非整列に巻回された電機子において、モータ効率をさらに向上させることができると共に、製造工程の自動化が容易である電動機の電機子およびその製造方法を提供することにある。
第1発明に係る電動機の電機子は、コアと巻線とを備える。コアは、複数のスロットと、スロットの間に形成される複数のティースとを有する。巻線は、非整列に束ねられた複数本の素線からなる。巻線は、ティースのそれぞれに集中巻によって複数回位置をずらしながら巻回された複数のコイル部と、コイル部同士を連結する連結部と、を有し、連結部において捻られた形状を有する。
上述したように、多条巻工法で形成された電機子では、各素線のインダクタンスのばらつきの問題は認識されていなかった。しかし、本願の発明者は、複数の素線が非整列に配置されていても、巨視的にみれば各素線の配置に偏りが生じており、その偏りがインダクタンスのばらつきの要因となっていることを突き止めた。そこで、本発明に係る電動機の電機子では、非整列に束ねられた複数本の素線からなる巻線が連結部において捻られた形状となっている。このため、各素線の配置の偏りが緩和され、インダクタンスのばらつきをさらに低減することができる。これにより、モータ効率を向上させることができる。また、巻線は、非整列に束ねられた複数本の素線からなる。このため、素線がティースに整列巻きされる場合と比べて、巻回された素線の位置精度の要求が低い。また、素線を捻る位置に関しても、特定の関係式を満たす必要があるなどの厳密な精度を必要とはしない。従って、製造工程の自動化が容易である。例えば、分割されていない一体のコアに対して、ノズルが複数本の素線を繰り出しながら移動することによって、複数本の素線をティースに同時に巻回してコイル部を形成することができる。また、連結部を形成する際に素線を捻る事も容易に行うことができる。
第2発明に係る電動機の電機子は、第1発明の電動機の電機子であって、巻線に含まれる素線は少なくとも3本である。
この電動機の電機子では、3以上の素線が非整列に巻かれた電機子において、巻線が連結部で捻られた形状となる。これにより、素線個々のインダクタンスのかたよりをさらに低減することができ、モータ効率を向上させることができる。
第3発明に係る電動機の電機子は、第1発明または第2発明の電動機の電機子であって、連結部は、複数のティースのうち一のティースの歯元から他のティースの歯元に渡って設けられる。
この電動機の電機子では、連結部が一のティースの歯元から他のティースの歯先に渡って設けられる場合と比べて、隣接するコイル部と連結部との距離を長く確保することができる。これにより、隣接するコイル部と連結部との絶縁性を向上させることができ、モータ効率を向上させることができる。
第4発明に係る電動機の電機子は、第1発明から第3発明のいずれかの電動機の電機子であって、ティースは、コアの内周側に設けられており、連結部は、コアの外周側に設けられる。
この電動機の電機子では、連結部とコイル部との絶縁性を向上させることができる。これにより、モータ効率を向上させることができる。
第5発明に係る電動機の電機子は、第1発明から第4発明の電動機の電機子であって、コアは、一体的に形成されている。
この電動機の電機子では、コアが分割されている場合と比べて、製造工程を容易に自動化することができる。また、磁気損失の発生が抑えられるため、モータ効率を向上させることができる。
第6発明に係る電動機の電機子は、第1発明から第5発明のいずれかの電動機の電機子であって、連結部は第1連結部と第2連結部とを有する。第1連結部では、巻線が所定方向に180度捻られている。また、第2連結部では、巻線が上記の所定方向とは逆方向に180度捻られている。
この電動機の電機子では、巻線が捻られている連結部の前後のコイル部において、複数の素線の配置が概ね180度入れ替わる。これにより、各素線のインダクタンスのばらつきをより低減することができる。
第7発明に係る電動機の電機子は、第1発明から第5発明のいずれかの電動機の電機子であって、巻線は、複数の連結部に分けて合計180度に捻られている。
この電動機の電機子では、巻線が1箇所の連結部において180度捻られている場合と比べて、捻られることによる巻線の膨らみを抑えることができる。
第8発明に係る電動機の電機子は、第7発明のいずれかの電動機の電機子であって、連結部は、巻線が所定方向に捻られた第1連結部と、巻線が所定方向とは逆方向に捻られた第2連結部とを有する。
この電動機の電機子では、第1連結部と第2連結部とにおいて巻線の捻り方向が逆になっている。このため、非整列状態にある素線の相対位置を徐々に変えるにあたり、一回あたりの捻り角度が小さいことに起因する巻線材への無理な力を回避することができる。
第9発明に係る電動機の電機子の製造方法は、複数のコイル部が形成されるステップと、素線が捻られるステップと、を備える。複数のコイル部が形成されるステップでは、束ねられた複数本の素線が、コアに形成された複数のティースに非整列に巻回されることにより、ティースのそれぞれに集中巻によって複数回位置をずらしながら巻回された複数のコイル部が形成される。素線が捻られるステップでは、それぞれのコイル部の形成の間に、コイル部から連続した素線によってコイル部同士を連結する連結部が形成されると共に、連結部において素線が捻られる。
この電動機の電機子の製造方法では、巻線が連結部において捻られた形状となる。このため、各素線のインダクタンスのばらつきが低減され、モータ効率を向上させることができる。また、巻線は、束ねられた複数本の素線がティースに非整列に巻回されることによってコイル部が形成される。このため、素線がティースに整列巻きされる場合と比べて、巻回された素線の位置精度の要求が低い。従って、製造工程の自動化が容易である。例えば、分割されていない一体のコアに対して、ノズルが複数本の素線を繰り出しながら移動することによって、複数本の素線をティースに同時に巻回してコイル部を形成することができる。また、連結部を形成する際に素線を捻る事も容易に行うことができる。
第10発明に係る電動機の電機子の製造方法は、第9発明の電動機の電機子の製造方法であって、複数本の素線を繰り出すノズルがティースの間を移動することにより、ティースに素線が巻回される。
この電動機の電機子の製造方法では、ノズルがティースの間を移動することにより、複数本の素線が同時に直接ティースに巻回される。これにより、製造工程を自動化することができる。
第11発明に係る電動機の電機子の製造方法は、第9発明の電動機の電機子の製造方法であって、複数本の素線を繰り出すノズルがティースに沿って移動すると共に、係止部材がノズルから繰り出された複数本の素線を係止してティースの間に挿入することによりティースに素線が巻回される。
この電動機の電機子の製造方法では、ノズルから繰り出された複数の素線が、係止部材によって移動させられてティースに巻回される。このため、ティースの間隔が狭くてノズルがティースの間を移動できない場合であっても、製造工程を自動化することができる。
第12発明に係る電動機の電機子の製造方法は、第9発明から第11発明のいずれかの電動機の電機子の製造方法であって、連結部は、複数のティースのうち一のティースの歯元から他のティースの歯元に渡って設けられる。
この電動機の電機子の製造方法では、連結部が一のティースの歯元から他のティースの歯先に渡って設けられる場合と比べて、隣接するコイル部と連結部との距離を長く確保することができる。これにより、隣接するコイル部と連結部との絶縁性を向上させることができ、モータ効率を向上させることができる。
第13発明に係る電動機の電機子の製造方法は、第9発明から第12発明のいずれかの電動機の電機子の製造方法であって、ティースは、コアの内周側に設けられており、連結部は、コアの外周側に設けられる。
この電動機の電機子の製造方法では、連結部とコイル部との絶縁性を向上させることができる。これにより、モータ効率を向上させることができる。
第14発明に係る電動機の電機子の製造方法は、第9発明から第13発明のいずれかの電動機の電機子の製造方法であって、コアは、一体的に形成されている。
この電動機の電機子の製造方法では、コアが分割されている場合と比べて、製造工程を容易に自動化することができる。また、磁気損失の発生が抑えられるため、モータ効率を向上させることができる。
第15発明に係る電動機の電機子の製造方法は、第9発明から第14発明のいずれかの電動機の電機子の製造方法であって、連結部のうち第1連結部が形成される際には、素線が所定方向に180度捻られる。また、連結部のうち第2連結部が形成される際には、素線が上記の所定方向とは逆方向に180度捻られる。
この電動機の電機子の製造方法では、巻線が捻られている連結部の前後のコイル部において、複数の素線の配置が概ね180度入れ替わる。これにより、各素線のインダクタンスのばらつきをより低減することができる。
第16発明に係る電動機の電機子の製造方法は、第9発明から第14発明のいずれかの電動機の電機子の製造方法であって、素線は、複数の連結部に分けて合計180度に捻られている。
この電動機の電機子の製造方法では、巻線が1箇所の連結部において180度捻られている場合と比べて、捻られることによる巻線の膨らみを抑えることができる。
第17発明に係る電動機の電機子の製造方法は、第16発明の電動機の電機子の製造方法であって、連結部のうち第1連結部が形成される際には素線が所定方向に捻られ、第2連結部が形成される際には素線が所定方向とは逆方向に捻られる。
この電動機の電機子の製造方法では、第1連結部と第2連結部とにおいて巻線の捻り方向が逆になっている。このため、非整列状態に有る素線の相対位置を徐々に変えるにあたり、一回あたりの捻り角度が小さいことに起因する巻線材への無理な力を回避することができる。
第18発明に係る電動機の電機子の製造方法は、第9発明から第17発明のいずれかの電動機の電機子の製造方法であって、巻線に含まれる素線は少なくとも3本である。
この電動機の電機子の製造方法では、巻回されている素線の数がより多数となるため、巻回時における素線相互の位置関係の不確定さが増大するが、連結部で素線が捻られているため、複数個のティースに巻回されたコイル全体としては素線間のインダクタンスのばらつきが低減される。これにより、モータ効率を向上させることができる。
本発明では、巻線において素線ごとのコイルのインダクタンスのばらつきが低減される。これにより、モータ効率を向上させることができる。
ステータの構成を示す模式図。 コアの形状を示す図。 巻線を展開した状態および各コイル部の配置を示す模式図。 ステータの断面の一部を示す拡大図。 連結部における素線の束を示す図。 巻線装置の外観構成を示す模式図。 ノズルの構成を示す正面図。 図7におけるVIII−VIII断面図。 巻線装置の構成を示す制御ブロック図。 コイル部の形成時のノズルの動作を示す図。 コイル部における巻線の巻回順序を示す図。 コイル部における各ターンでの素線の配置を示す拡大図。 連結部の形成時のノズルの動作を示す図。 素線のインダクタンスを示すグラフ。 他の実施形態に係る巻線装置の外観構成を示す模式図。 他の実施形態に係る巻線装置の外観構成を示す模式図。
〔構成〕
本発明の一実施形態に係るステータ1を図1に示す。このステータ1は、インナロータ式の三相同期モータに設けられるステータであり、1個のコイル部が1個のティースに巻回される、いわゆる集中巻きステータである。ステータ1はコア2と巻線3〜5とを有する。
図2に示すように、コア2は、円環状のヨーク6と、36個のティースTと、36個のスロットSとを有する。なお、図2では、複数のティースおよび複数のスロットのうち一部のものにのみ符号を付して、他のものの符号は省略している。ティースTは、コア2の内周側に設けられており、ヨーク6の内周面から径方向内側に突出している。コア2は一体的に形成された非分割コアであり、各ティースTはヨーク6と一体化されている。スロットSは、各ティースTの間に形成されており、コア2の内周側に向けて開口している。なお、以下の説明では、各スロットSおよび各ティースTにおいて、径方向内側を「歯先側」と呼び、径方向外側を「歯元側」と呼ぶものとする。
巻線3〜5には、U相巻線3、V相巻線4、W相巻線5の3本の巻線3〜5がある。U相巻線3、V相巻線4、W相巻線5の各一端にはU相第1端子A1、V相第1端子B1、W相第1端子C1がそれぞれ設けられている。また、U相巻線3、V相巻線4、W相巻線5の各他端にはU相第2端子A2、V相第2端子B2、W相第2端子C2がそれぞれ設けられている。図3に示すように、U相第1端子A1、V相第1端子B1、W相第1端子C1は互いに連結され、U相第2端子A2、V相第2端子B2、W相第2端子C2は互いに連結されており、各端子は電源装置7に接続される。これらの巻線3〜5は、挿入されるスロットが異なることを除いて概ね同様の構造であるため、以下、U相巻線3について説明する。
図3に示すように、U相巻線3は、12個のコイル部8a〜8lと、11個の連結部9a〜9kとを有する。図3は、U相巻線3を展開した模式図である。U相巻線3は、非整列に束ねられた複数本の素線Wによって構成されており(図12参照)、例えば、10本の素線Wによって構成されている。コイル部8a〜8lおよび連結部9a〜9kは、それぞれ連続した複数本の素線Wの束によって形成されている。
1個のコイル部は、1個のティースに巻回されている。例えば、図1に示すように、第1コイル部8aは、第1ティースT1に巻回されており、第1スロットS1と第2スロットS2とに挿入されている。第2コイル部8bは、第4ティースT4に巻回されており、第4スロットS4と第5スロットS5とに挿入されている。
なお、以下の説明では、U相巻線3のコイル部8a〜8lをU相第1端子A1側から順に第1コイル部8a〜第12コイル部8lと呼ぶ。また、U相巻線3の第1コイル部8aが巻回されるティースを第1ティースT1として、図1において時計回りに順に第1ティースT1〜第36ティースT36と呼ぶものとする。また、第1ティースT1と第36ティースT36との間のスロットを第1スロットS1として、図1において時計回りに順に第1スロットS1〜第36スロットS36と呼ぶものとする。
図3に示すように、U相巻線3の第1コイル部8a〜第12コイル部8lは直列に連結されている。図3において各コイル部の右側に付された符号のうち数字の部分は、各コイル部が挿入されるティースの番号を示している。また、「N」および「S」は、各コイル部が形成する磁極を示している。例えば、第1コイル部8aに付された符号「1N」は、第1コイル部8aがN極を形成するように第1ティースT1に巻回されていることを意味する。また、第2コイル部8bに付された符号「4S」は、第2コイル部8bがS極を形成するように第4ティースT4に巻回されていることを意味する。
連結部9a〜9kは、コイル部8a〜8l同士を連結している部分である。図4に示すように、各連結部9a〜9kは、コイル部8a〜8l同士の間を歯元側から歯元側に渡って設けられている。なお、図4はステータ1の断面の一部を示す拡大図である。ヨーク6の外周面には、内周側に向けて凹んだ溝10が周方向に沿って設けられており、連結部9a〜9kは、この溝10に挿入されている。このため、各連結部9a〜9kは、コア2の外周側に設けられている。以下、第1コイル部8aと第2コイル部8bとを繋ぐ連結部を第1連結部9aとして、図3においてU相第1端子A1側から順に第1連結部9a〜第11連結部9kと呼ぶ。U相巻線3は、第1連結部9a〜第11連結部9kにおいて、それぞれ180度捻られた形状となっている(図5参照)。
〔ステータ1の製造方法〕
次に、巻線3〜5を形成するための巻線装置21の構成について図6に基づいて説明する。以下、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸の3軸を想定する。X軸は水平前後方向(矢印Ax参照)、Y軸は水平横方向(矢印Ay参照)、Z軸は垂直方向(矢印Az参照)に延びる軸である
巻線装置21は、ノズル25をティースTの回りに移動させてティースTに素線Wを巻回するように構成されている。巻線装置21は、インデックス機構22と、ノズル移動機構23と、ノズル傾動機構24と、ノズル25と、コントローラ26(図9参照)とを備える。
インデックス機構22は、架台31に対してコア2をその中心軸回りに回動させる装置である。インデックス機構22は、架台31に対してZ軸回りに回転可能に支持されるインデックス台32と、このインデックス台32を回転駆動するサーボモータ33(図9参照)とを備える。コア2がインデックス台32に固定された状態でインデックス台32がサーボモータ33によって回転駆動されることにより、コア2がその中心軸回りに回動する。
ノズル移動機構23は、ノズル25を三次元方向に動かす装置である。ノズル移動機構23は、横移動台35と、前後移動台36と、昇降台37と、ノズル支持部材38とを有する。横移動台35は、電磁アクチュエータ41(図9参照)により架台31に対してY軸方向に移動する。前後移動台36は、電磁アクチュエータ42(図9参照)により横移動台35に対してX軸方向に移動する。昇降台37は、電磁アクチュエータ43(図9参照)により前後移動台36に対してZ軸方向に移動する。電磁アクチュエータ41〜43は例えば、ねじ軸とボールねじとサーボモータとによる公知の移動機構が用いられる。ノズル支持部材38は、昇降台37に取り付けられており、昇降台37の移動によって上下に移動する。ノズル支持部材38の下端にはノズル25が取り付けられている。
ノズル傾動機構24は、ノズル支持部材38に対するノズル25の傾きの角度を変更する装置である。ノズル傾動機構24は、ノズル25の後端部に連結されたシャフト39と、シャフト39をZ軸方向に移動させる電磁アクチュエータ44(図9参照)とを備えている。ノズル25はX軸方向に延びる軸を中心に回動可能にノズル支持部材38に取り付けられており、シャフト39が電磁アクチュエータ44によってZ軸方向に移動することによりノズル25の角度が変更される(図10参照)。
ノズル25は、素線Wを繰り出す装置である。ノズル25には図示しない素線供給装置から複数本の素線Wが供給される。そして、ノズル25が複数本の素線Wを同時に繰り出しながらティースTの回りを移動することにより、複数本の素線Wが束となってティースTに巻回される。このように、太い素線Wに代えて複数本の細い素線Wを巻回することにより、巻線3〜5の占積率(密度)を高めてモータの性能向上がはかられる。図7および図8に示すように、ノズル25はティースT間のスロットSに挿入可能なように縦長の断面形状に形成されている。ノズル25には、各素線Wが挿通する複数のガイド穴48が形成されており、ノズル25の先端では、複数のガイド穴48が所定の間隔をもって並んで開口している。なお、1つのガイド穴48には複数本の素線Wが通されてもよく、1本の素線Wのみが通されてもよい。
また、このノズル25は、上述したように連結部9a〜9kにおいて素線Wの束を捻るためのノズル反転機構が設けられている。図7に示すように、このノズル反転機構は、固定部52と可動部53とモータ54とを有する。固定部52は、ノズル25の後端側の部分であり、ノズル支持部材38に取り付けられている。可動部53は、固定部52に対して水平方向に延びる回転軸55を中心に回動可能に取り付けられている。可動部53の先端には、上述した複数のガイド穴48が開口している。図8に示すように、複数のガイド穴48は、回転軸55を間に挟んで2つに分かれて配置されている。一方のグループG1(以下、「第1グループG1」と呼ぶ)のガイド穴48はノズル25の高さ方向に一列に並んで配置されており、回転軸55に対してノズル25の厚さ方向に偏心して配置されている。なお、ここでは、図8の紙面における上下方向を「ノズル25の高さ方向」と呼び、図8の紙面における横方向を「ノズル25の厚さ方向」と呼ぶ。他方のグループG2(以下、「第2グループG2」と呼ぶ)のガイド穴48も同様にノズル25の高さ方向に一列に並んで配置されている。第2グループG2のガイド穴48は、第1グループG1のガイド穴48に対してノズル25の厚さ方向に偏心して配置されている。モータ54は、可動部53を固定部52に対して回転移動させる。なお、図8(b)は、可動部53が図8(a)の状態から180度回転した状態を示している。
図9に示すコントローラ26は、ノズル移動機構23の各種の電磁アクチュエータ41〜43を制御することにより、ノズル25の移動を制御する。コントローラ26は、ノズルのモータ54およびノズル傾動機構24の電磁アクチュエータ44を制御することによりノズルの姿勢を制御する。また、コントローラ26は、インデックス機構22のサーボモータを制御することによりコア2の回転位置を制御する。コントローラ26には、上記のような巻線3〜5を形成するためのプログラムが記憶されており、コントローラ26はこのプログラムに従ってコア2およびノズル25の動作を自動的に制御する。
この巻線装置21では、ノズル25がガイド穴48から複数本の素線Wを繰り出しながらティースTの周りを移動することにより、素線Wの束がティースTに巻回されてコイル部が形成される。そして、複数のコイル部および連結部を連続して形成することによって上述したステータ1の巻線3〜5が形成される。以下、上述したコントローラ26によって制御されるノズル25の動作について説明する。
図10(a)に示すように、ノズル25はコア2の上方から下降して、ノズル25の先端がティースTの間のスロットS内を通って下降する。ノズル25がコア2の下方に達するとノズル25が停止し、コア2が1ティース分、回転移動する。その後、図10(b)に示すように、ノズル25が上昇してノズル25の先端が隣のスロットS内を通って上昇する。ノズル25がコア2の上方に達すると、素線Wの捻れを戻すために、コア2が1回転した後、前のスロットSがノズル25の下方に戻る。そして、再び、ノズル25が下降して、ノズル25の先端がスロットS内を通って下降する。このとき、ノズル25は、前回の巻回位置から径方向に位置をずらして下降する。以上のような動作が繰り返されることにより、素線Wの束が径方向に位置をずらしながらティースTに巻回される。
具体的には、ノズル25はティースTの歯元側からスタートして各ターン毎に歯先側に位置をずらしなら素線Wの巻回を繰り返す。例として、図11に、第1コイル部8aおよび第2コイル部8bにおける素線Wの巻回順序を示す。図11において1つの円60は1ターンで巻回される複数の素線Wの束を模式的に示している。また、円60の中に付された「×」印は紙面の手前側から奥側に向かって素線Wが巻回されていることを示す。円60の中に付された「・」印は紙面の奥側から手前側に向かって素線Wが巻回されていることを示す。また、円60の横に付された数字は、素線Wが巻回されるターン数を示している。図11に示すように、第1コイル部8aにおいて、第1ターンでは第1ティースT1の最も歯元側に素線Wが巻回される。第5ターンで、巻回位置が第1ティースT1の歯先に達すると、その後は歯元側に位置をずらしながら素線Wの巻回を繰り返す。そして、第8ターンで、巻回位置が第1ティースT1の歯元に達すると、第1コイル部8aの形成が完了する。その後、第2コイル部8bの形成が行われる。第2コイル部8bの形成では、第1コイル部8aとは逆周りに素線Wが第2ティースT2に巻回される。
以上のようなコイル部の形成の間、素線Wは束としてティースに巻回されるため、1つの束に含まれる個々の素線Wの配置は制御されない。このため、図12に示すように、個々の素線Wは非整列にティースTに巻回される。なお、図12において円の中に付された数字は、当該素線WがティースTに券回されるターン数を示している。
このように、個々の素線Wは非整列にティースTに巻回されるが、素線Wはノズル25から互いに所定の間隔を持って繰り出されるため、素線Wどうしが互いに接することなく円滑に繰り出される。この結果、素線Wどうしが摩擦によって絡み合うことが防止され、巻線3〜5の占積率(密度)を高めてモータ54の性能向上がはかられる。
また、ノズル25が複数本の素線Wを繰り出しながらティースTの間を通って移動するとき、ノズル傾動機構24によりノズル25の傾き角度が変更される。例えば、図10(a)に示すように、ノズル25が下降する時には、ノズル25の先端が上方向に傾くようにノズル25を回動させる。また、図10(b)に示すように、ノズル25が上昇する時にはノズル25の先端が下方向に傾くようにノズル25を回動させる。これにより、ノズル25から繰り出される素線W間の摩擦を減らし、素線Wが絡み合うことを有効に防止できる。
1つのコイル部の形成が完了すると、素線Wの束の中心とノズル25の中心とが一致した状態となるように、ノズル25の先端が、下方を向くように回動する。(図13の二点鎖線で示したノズル25参照)。この状態で、ノズル反転機構によってノズル25の可動部53が180度回転することにより、素線Wの束が180度捻られる。このとき、上記のようにガイド穴48が偏心して配置されていることにより、ノズル25から繰り出された素線Wが互いにオフセットしたまま捻られる。これにより、ノズル25の可動部53を回転させる際に素線W同士が接触することが低減される。また、素線Wの束の中心とノズル25の中心を一致する状態で捻ることによって、ノズル25から繰り出される複数本の素線Wのテンションバランスを崩さずに捻ることが可能となり、安定して連結部を形成することが可能となる。その後、ノズル25がティースTの上方からヨーク6を越えてコア2の外周側に移動する(図13の実線で示したノズル25参照)。これにより、ノズル25の先端がコア2の外周面に設けられた溝10に対向する位置に移動する。そして、コア2が回動することにより、図4に示すように、ノズル25から引き出された素線Wの束がコア2の溝10に挿入されて、連結部9aが形成される。このように、それぞれのコイル部8a〜8lの形成の間に、コイル部8a〜8lから連続した素線Wの束によってコイル部8a〜8l同士を連結する連結部9a〜9kが形成され、溝10内に収められる。
そして、ノズル25がヨーク6を越えてコア2の内周側に戻る。そして、次のティースTの周りをノズル25が上記と同様に移動することにより、次のコイル部の形成が行われる。
〔特徴〕
図14に本実施形態に係るステータ1と、巻線が連結部において捻られていない従来のステータとにおける個々の素線Wのインダクタンスを比較したデータを示す。図14においてラインL1は本実施形態に係るステータ1の素線Wのインダクタンスを示す。ラインL2は従来のステータの素線Wのインダクタンスを示す。図14から明らかなように、本実施形態に係るステータ1では、巻線3〜5を構成する複数の素線Wにおいて、従来のステータよりもインダクタンスのばらつきが抑えられる。これにより、本実施形態に係るステータ1を備えた電動機は、従来のステータを備えた電動機よりも高いコイル効率を得ることができる。また、従来よりも高出力化、小型化、軽量化を実現することができる。
本実施形態に係るステータ1では、巻線3〜5が連結部において捻られた形状となっている。このため、各素線Wのインダクタンスのばらつきが低減され、モータ効率を向上させることができる。また、巻線3〜5は、それぞれ非整列に束ねられた複数本の素線Wからなる。このため、素線WがティースTに整列巻きされる場合と比べて、巻回された素線Wの位置精度の要求が低い。このため、上記のように、分割されていない一体のコア2に対して、ノズル25が複数本の素線Wを繰り出しながら移動することによって、コイル部を形成することができる。また、連結部を形成する際に素線Wを捻る動作もノズル反転機構によって容易に行うことができる。このため、製造工程の自動化が容易である。
本実施形態に係るステータ1では、連結部が、あるティースT(例えば図11の第1ティースT1)の歯元から他のティースT(例えば図11のティースT4)の歯先に渡って設けられる場合と比べて、隣接するコイル部と連結部との距離を長く確保することができる。これにより、隣接するコイル部と連結部との絶縁性を向上させることができる。また、連結部がコア2の外周側に配置されるため、連結部とコイル部との絶縁性をさらに向上させることができる。これにより、モータ効率をより向上させることができる。
<他の実施形態>
(a)コア2のスロットSおよびティースTの数、巻線3〜5を構成する素線Wの数、コイル部および連結部の数は、上記のものに限られず、異なる数のものが用いられてもよい。
(b)上記の実施形態では、本発明に係る電機子としてステータ1が例示されているが、ロータに対して本発明が適用されてもよい。また、上記のステータ1は、内歯式のステータであるが、ヨークの外周面からティースが径方向外側に突出する外歯式のステータが用いられてもよい。
(c)
上記の実施形態では、全ての連結部において巻線3〜5が捻られた形状となっているが、巻線3〜5が一部の連結部において捻られた形状となっていてもよい。
(d)
上記の実施形態では、巻線3〜5は1つの連結部において180度捻られているが、複数の連結部に分けて合計180度に捻られてもよい。これにより、巻線3〜5が1箇所の連結部において180度捻られている場合と比べて、捻られることによる巻線3〜5の膨らみを抑えることができる。
(e)
連結部における素線Wの束の捻りの方向が全て同じではなく、部分的に異なる方向に捻られてもよい。例えば、第1連結部9aにおいてU相巻線3が所定方向に180度捻られ、第2連結部9bにおいてU相巻線3が第1連結部9aでの捻り方向とは逆方向に180度捻られてもよい。これにより、U相巻線3全体としての捻り量を少なくすることができる。V相巻線4、W相巻線5についても同様である。
また、複数の連結部に分けて、所定方向に合計180度、前記所定方向と逆方向に合計180度捻られてもよい。
(f)
上記のステータが備えられる三相同期モータとしては例えば、スイッチト・リラクタンスモータ(SRモータ)が挙げられるが、他の種類のモータに備えられるステータに本発明が適用されてもよい。
(g)
上記の実施形態では、ノズル25がティースTの間を移動することによって素線WがティースTに巻回されている。しかし、図15、16に示す巻線装置80によってティースTに素線Wが巻回されてもよい。この巻線装置80は、上記の実施形態の巻線装置21と同様に素線Wを繰り出すノズル25を有している。ただし、このノズル25はティースTの間の外側においてティースTに沿って移動する。また、巻線装置80は、上係止装置81と下係止装置82とを有している。上係止装置81は、コア2より上方に配置され、係止部材83と、係止部材移動機構84とを有する。係止部材83は、素線Wの束を係止可能なようにフック状の形状を有する。また、係止部材83は、係止部材移動機構84に回転可能に取り付けられている。係止部材移動機構84は、コア2の径方向(矢印Ay参照)に係止部材83を移動させる。また、係止部材移動機構84は、係止部材83を回転させる。下係止装置82は、係止部材85と、係止部材移動機構86とを有しており、上係止装置81と同様の構成である。また、巻線装置80の他の構成は巻線装置21と同様である。
この巻線装置80では、ノズル25が素線Wを繰り出しながら、ティースTの間の外側においてティースTに沿って移動する(矢印Az参照)。図15に示すように、ノズル25がコア2の上方に達すると、上係止装置81の係止部材83が回転してノズル25から繰り出された複数本の素線Wを係止し、係止部材83がコア2の径方向外側に移動することにより、素線Wの束をティースTの間に挿入する。そして、コア2が1ティースT分、回転移動した後に、ノズル25が下降する。図16に示すように、ノズル25がコア2の下方に達すると、上係止装置81の係止部材83が上記とは逆方向に回転して素線Wの束を開放する。また、下係止装置82の係止部材85が回転して素線Wを係止し、コア2の径方向外側に移動することにより、素線Wの束をティースTの間に挿入する。以上のような動作が繰り返されることにより、ティースTに素線Wの束が巻回される。
また、1つのコイル部の形成が完了すると、上記の実施形態と同様にノズル25がコア2の外周側に移動した後、コア2が回転することにより連結部が形成される。この際、ノズル25がノズル反転機構により反転することによって、上記の実施形態と同様に、連結部に捻りが加えられる。
この巻線装置80では、ティースTの間が狭くてノズル25を挿入することが困難な場合であっても、素線Wを直接ティースTに巻回することが可能である。
本発明は、モータ効率を向上させることができる効果を有し、電動機の電機子および電動機の電機子の製造方法として有用である。
1 ステータ(電機子)
2 コア
3〜5 巻線
8a〜8l コイル部
9a〜9k 連結部
25 ノズル
83,85 係止部材
S スロット
T ティース
W 素線

Claims (18)

  1. 複数のスロットと、前記スロットの間に形成される複数のティースとを有するコアと、
    非整列に束ねられた複数本の素線からなる巻線であって、前記ティースのそれぞれに集中巻によって複数回位置をずらしながら巻回された複数のコイル部と、前記コイル部同士を連結する連結部と、を有し、前記連結部において捻られた形状を有する前記巻線と、
    を備える電動機の電機子。
  2. 前記巻線に含まれる前記素線は少なくとも3本である、
    請求項1に記載の電動機の電機子。
  3. 前記連結部は、複数の前記ティースのうち一のティースの歯元から他のティースの歯元に渡って設けられる、
    請求項1または2に記載の電動機の電機子。
  4. 前記ティースは、前記コアの内周側に設けられており、
    前記連結部は、前記コアの外周側に設けられる、
    請求項1から3のいずれかに記載の電動機の電機子。
  5. 前記コアは、一体的に形成されている、
    請求項1から4のいずれかに記載の電動機の電機子。
  6. 前記連結部は、前記巻線が前記所定方向に180度捻られた第1連結部と、前記巻線が前記所定方向とは逆方向に180度捻られた第2連結部とを有する、
    請求項1から5のいずれかに記載の電動機の電機子。
  7. 前記巻線は、複数の前記連結部に分けて合計180度に捻られている、
    請求項1から5のいずれかに記載の電動機の電機子。
  8. 前記連結部は、前記巻線が所定方向に捻られた第1連結部と、前記巻線が前記所定方向とは逆方向に捻られた第2連結部とを有する、
    請求項7に記載の電動機の電機子。
  9. 束ねられた複数本の素線が、コアに形成された複数のティースに非整列に巻回されることにより、前記ティースのそれぞれに集中巻によって複数回位置をずらしながら巻回された複数のコイル部が形成されるステップと、
    それぞれの前記コイル部の形成の間に、前記コイル部から連続した前記素線によって前記コイル部同士を連結する連結部が形成されると共に、前記連結部において前記素線が捻られるステップと、
    を備える電動機の電機子の製造方法。
  10. 複数本の前記素線を繰り出すノズルが前記ティースの間を移動することにより、前記ティースに前記素線が巻回される、
    請求項9に記載の電動機の電機子の製造方法。
  11. 複数本の前記素線を繰り出すノズルが前記ティースに沿って移動すると共に、係止部材が前記ノズルから繰り出された複数本の前記素線を係止して前記ティースの間に挿入することにより前記ティースに前記素線が巻回される、
    請求項9に記載の電動機の電機子の製造方法。
  12. 前記連結部は、複数の前記ティースのうち一のティースの歯元から他のティースの歯元に渡って設けられる、
    請求項9から11のいずれかに記載の電動機の電機子の製造方法。
  13. 前記連結部は、前記コアの径方向外側に設けられる、
    請求項9から12のいずれかに記載の電動機の電機子の製造方法。
  14. 前記コアは、一体的に形成されている、
    請求項9から13のいずれかに記載の電動機の電機子の製造方法。
  15. 前記連結部のうち第1連結部が形成される際には前記素線が前記所定方向に180度捻られ、第2連結部が形成される際には、前記素線が前記所定方向とは逆方向に180度捻られる、
    請求項9から14のいずれかに記載の電動機の電機子の製造方法。
  16. 前記素線は、複数の前記連結部に分けて合計180度に捻られている、
    請求項9から14のいずれかに記載の電動機の電機子の製造方法。
  17. 前記連結部のうち第1連結部が形成される際には前記素線が所定方向に捻られ、第2連結部が形成される際には前記素線が前記所定方向とは逆方向に捻られる、
    請求項16に記載の電動機の電機子の製造方法。
  18. 前記巻線に含まれる前記素線は少なくとも3本である、
    請求項9から17のいずれかに記載の電動機の電機子の製造方法。
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