JP5627192B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、録媒体に画像を形成するための処理の技術に関する。
例えば、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ等から情報を出力する情報出力装置として、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等のシート状の記録媒体に記録を行う記録装置が挙げられる。この記録装置には、様々な方式のものがある。その中で、記録媒体に記録剤を付着することで記録媒体上にテキストや画像を形成する出力方式の記録装置が実用化されている。
上述した出力方式の1つであるインクジェット記録装置(画像形成装置)では、記録媒体への記録速度の向上や記録物の高画質化等のために、同一色で同一濃度のインクを吐出可能な複数のインク吐出口(ノズル)を集積配列したノズル群を用いる。さらに、画質を向上するために、同一色で濃度の異なるインクを吐出可能としたものや、同一色で同一濃度のインクの吐出量を何段階かに変えて吐出可能としたノズル群が設けられる場合もある。
このような複数のノズル(即ち、ノズル群)を有するインクジェット記録装置では、ノズルが有する吐出特性のばらつきによって、記録媒体上の記録画像に濃度ムラ、スジムラが発生する。濃度ムラ(或いはスジムラ)の発生要因となる、上述した吐出特性のばらつきは、ノズル配置方向(副走査方向)のインクの着弾位置の変動、液滴量変動、不吐出に分類される。また、これらの濃度ムラ、スジムラは、記録ヘッドの大型化、マルチヘッド化において顕著になる。
従来、記録ヘッドのインクの着弾位置の変動や液滴量変動による画質劣化については、記録ヘッドで印字したテストパターンの濃度ムラを読み取り、各ノズルに対する濃度信号を補正するヘッドシェーディング法がある(例えば、下記の特許文献1参照)。
この特許文献1の方法では、まず、均一なテストパターンを記録媒体上に形成して、インク濃度を光学的に読み取り、ノズル毎の補正テーブルを作成する。そして、この補正テーブルおよび所定の濃度閾値を用いて各ノズルに対する濃度信号を補正することで、あらゆる階調において濃度ムラや濃度スジのない画像を安定して出力するものである。
さらに、下記の特許文献2では、記録媒体上に形成した均一テストパターンから、記録ヘッド毎の濃度ムラを読み取り、2値化した後の画像データに濃度ムラ補正を行うようにしている。具体的には、所定領域内の2値画像データをドットデータとして読み出し、オンドットのデータを算出して、この算出値を補正データに基づいて変更するようにして、2値化処理に依存せずに濃度ムラ補正を行うようにしている。
また、従来、他の濃度ムラ対策として、マルチパス記録方式が知られている(例えば、下記の特許文献3参照)。かかる技術によれば、画像処理と印字制御を組み合わせることで、白スジや濃度ムラなどによる画質の低下を抑えつつ、画像を高速形成し得るようにしている。図21を用いてこのマルチパス記録方式を説明する。
図21は、一般的なマルチパス記録方式を説明するための模式図である。
マルチパス記録方式では、図21に示すマルチヘッド2100によって、3回の主走査を行う。図21において、縦方向8画素の半分である4画素を単位とする記録走査領域は、2回の記録走査(パス)で完成している。この場合、マルチヘッド2100内の8つのノズル2101は、上側の4ノズル(上側ノズル群)と下側の4ノズル(下側ノズル群)のグループに分けられる。また、1つのノズル2101が1回のスキャンで記録するドットは、画像データをある所定の画像データ配列に従って、約半分に間引いたものである。そして、2回目のスキャン時に残りの約半分のドットを先に形成した画像に埋め込むことにより、4画素単位領域の記録を完成させる。
また、マルチパス記録方式を行う際には、ある決まった配列に従って、1スキャン目と2スキャン目を互いに埋め合わせる形とする。図22は、一般的なマルチパス記録方式による画像データ配列(間引きマスクパターン)の一例を示す模式図である。
通常、この画像データ配列(間引きマスクパターン)とは、図22に示すように、縦横1画素毎に千鳥格子になるようなものを用いることが一般的である。したがって、単位印字領域(ここでは4画素単位)においては、千鳥格子を印字する1スキャン目と、逆千鳥格子を印字する2スキャン目によって印字が完成される。
具体的に、図22の上段、中段、下段の図は、千鳥パターン、逆千鳥パターンを用いたときに、一定領域の記録がどのように完成されていくのかを説明したものである。まず、1スキャン目(1回目の主走査)では、図22の上段に示すように、下4ノズルを用いて千鳥パターン(網目丸印)の記録を行う。次に、2スキャン目(2回目の主走査)では、図22の中段に示すように、紙送りを4画素だけ行い、逆千鳥パターン(白丸印)の記録を行う。さらに、3スキャン目(3回目の主走査)では、図22の下段に示すように、再び4画素だけ紙送りを行い、再び千鳥パターンの記録を行う。
このマルチパス記録方式を実施すれば、図21で示したマルチヘッド2100と等しいものを使用しても、各吐出口に固有の記録領域への影響が半減されるので、形成される画像には、黒スジや白スジがあまり目立たなくなる。したがって、濃度ムラがかなり緩和される。
特開平5−69545号公報 特開2000−52571号公報 特開2002−96455号公報
しかしながら、上述した特許文献3に示されるマルチパス記録方式を行った際にも、各記録走査の記録率によっては、濃度ムラが解消され難い場合もある。また、このマルチパス記録方式は、記録ヘッドを複数回走査して、記録媒体上に画像を形成する「マルチパス型プリンタ」において適応可能である。しかしながら、長尺の印字ヘッドを配置して、印字ヘッドを記録媒体の副走査方向(例えば、印刷用紙の幅方向)に移動しない、つまりキャリッジを使用しないタイプのプリンタである「ラインヘッド型プリンタ」では適用できない。この点、記録ヘッドにおけるインクの着弾位置(ドット形成位置)の変動による濃度ムラ、スジムラ等の画質劣化は、記録ヘッドが固定され、低パス数で印字する「ラインヘッド型プリンタ」で特に顕著に発生するため、大きな課題となる。
また、特許文献1、2に記載された手法では、濃度補正値の算出のために、まず、図23に示すような濃度ムラ検出用の均一テストパターンを記録媒体上に形成し、光学的手段を用いてその濃度を読み取る必要がある。その際、階調毎に適正な補正を行うためには、図23に示すようなテストパターンを階調毎に準備しなければならない。さらに、同様のテストパターンを「ラインヘッド型プリンタ」で記録する場合には、記録媒体(記録紙)の幅方向全体を被覆するように印字することとなる。よって、テストパターンのために記録媒体やインクを余分に消費してしまう。
また、これらの均一テストパターンから濃度ムラを検出して濃度補正を行うヘッドシェーディング法では、濃度ムラの逆特性を導入するため、理論的には補正後のムラは打ち消されることになる。しかしながら、現実では、ドットの重なりによる濃度変化が非線形性を有することなどの理由により、濃度ムラを完全に打ち消すことはできていない。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、濃度ムラ、スジムラの発生を低減して、記録媒体の全面において高画質な画像の形成を実現することを目的とする。
本発明の画像処理装置は、記録剤を吐出するノズルが複数配列された記録ヘッドを有し、同一の色成分について、記録媒体上に対して前記記録ヘッドを主走査方向に走査しながら前記複数のノズルが記録剤によりドットを記録する動作と、前記主走査方向と直交する方向に所定の搬送量分前記記録媒体を搬送する動作とを繰り返すことにより、前記記録媒体上の同一領域に対して複数回、前記走査による記録をして画像を形成する記録装置のための処理を行う画像処理装置であって、前記記録ヘッドが前記色成分に対応するテストパターンを前記記録媒体上に1回の走査により記録したときの濃度変動の周期を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された濃度変動の周期に基づいて、前記同一領域に対して前記記録ヘッドが記録走査する回数を決定する決定手段と、を有し、前記決定手段は、前記記録媒体を搬送する周期が前記濃度変動の周期の整数倍にならないように前記記録媒体を搬送する搬送量を決定し、前記搬送量に従って前記回数を決定する
また、本発明は、上述した画像処理装置による画像処理方法、コンピュータを上述した画像処理装置として機能させるコンピュータプログラム、及び、上述した画像処理装置と、上述した記録装置と、を有する画像形成装置を含む。
本発明によれば、濃度ムラ、スジムラの発生を低減して、記録媒体の全面において高画質な画像の形成を実現することができる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成の一例を示す模式図である。 図1に示す記録ヘッドの概略構成の一例を示す模式図である。 第1の実施形態を示し、着弾位置の変動量検出用テストパターンの一例を示す模式図である。 第1の実施形態を示し、着弾位置の変動量検出用テストパターンの一例を示す模式図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置による画像形成方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図5のステップS102における変動量の検出結果の一例を示す特性図である。 第1の実施形態を示し、画像形成装置において行われる通常の印字処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 図1に示す色分解処理部の内部構成の一例を示す模式図である。 図1に示す走査DUTY設定部による走査DUTYの設定方法の一例を示す模式図である。 図1に示す走査DUTY設定部による走査DUTYの設定方法の一例を示す模式図である。 図1に示す走査DUTYバッファに格納される走査DUTYデータの一例を示す模式図である。 図1に示すハーフトーン画像バッファに格納されるハーフトーン画像データ(2値画像データ)の一例を示す模式図である。 図1に示す変動量解析部により求められる着弾位置(ドット形成位置)の変動量の周波数特性の一例を示す特性図である。 図5のステップS102における変動量の検出結果の一例を示す特性図である。 図1に示す変動量解析部により求められる着弾位置(ドット形成位置)の変動量の周波数特性の一例を示す特性図である。 図5のステップS107における記録量の補正量設定の際に行われる、着弾位置(ドット形成位置)の変動量による微分値(濃度ムラ)の一例を示す特性図である。 第1の実施形態を示し、マルチパス記録における、ノズル長、パス数、濃度ムラ周期等の関係の一例を示す模式図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置による画像形成方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態を示し、ユーザーが補正処理を選択するためのユーザーインターフェースの一例を示す模式図である。 第3の実施形態に係る画像形成装置による画像形成方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 一般的なマルチパス記録方式を説明するための模式図である。 一般的なマルチパス記録方式による画像データ配列(間引きマスクパターン)の一例を示す模式図である。 一般的な濃度ムラ検出用のテストパターンの一例を示す模式図である。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置100の概略構成の一例を示す模式図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、入力された画像の処理を行う画像処理装置110と、画像処理装置110で処理が施された画像を記録媒体上に形成するプリンタ120を有して構成されている。このプリンタ120は、記録ヘッド124の走査及び記録媒体125の搬送のうちの少なくとも1つを行うことによって、即ち、記録ヘッド124と記録媒体125とを相対的に移動させることによって画像を形成するものである。また、画像処理装置110とプリンタ120とは、プリンタインタフェース又は所定の回路等によって接続されている。
ここで、画像処理装置110は、例えば、一般的なパーソナルコンピュータ(PC)にインストールされたプリンタドライバによって実施され得る。その場合、以下に説明する画像処理装置110の各構成部は、PCのCPU等が所定のプログラムを実行することにより実現されることになる。また、本実施形態に係る画像形成装置100の他の構成としては、例えば、プリンタ120が画像処理装置110を含む構成としてもよい。
画像処理装置110は、画像データ入力端子101、入力画像バッファ102、色分解処理用LUT記憶部103、色分解処理部104、走査DUTY設定用LUT記憶部105、走査DUTY設定部106、走査DUTYバッファ107を有して構成されている。更に、ハーフトーン処理部108、ハーフトーン画像バッファ109、画像データ出力端子111、変動量入力端子112、変動量解析部113、補正処理決定部114、補正量算出部115、走査数算出部116、画質確認部117を有して構成されている。
画像データ入力端子101は、印刷対象(記録対象)の画像データを外部装置から当該画像処理装置110に入力する。入力画像バッファ102は、画像データ入力端子101から入力された入力画像データを格納する。
色分解処理用LUT記憶部103には、色分解処理の際に用いられる色分解処理用LUT(Look Up Table)が記憶されている。
色分解処理部104は、入力画像バッファ102から入力された入力画像データ(具体的には、カラー画像データ)をプリンタ120が備えるインクの色へ色分解する処理を行う。この色分解処理に際して、色分解処理部104は、色分解処理用LUT記憶部103に記憶されている色分解処理用LUTを参照する。
走査DUTY設定用LUT記憶部105には、例えばプリンタ120が備える記録ヘッド124の主走査の走査条件に応じた複数の走査DUTY設定用LUTが記憶されている。
走査DUTY設定部106は、走査DUTY設定用LUT記憶部105から読み出した走査DUTY設定用LUTに基づき、色分解処理部104において分解された各インク色値を、走査ごとの各インク色値へ変換する。そして、走査DUTY設定部106は、変換した各インク色値のデータを走査DUTYバッファ107に格納する。また、走査DUTY設定部106は、後述の変動量検出処理後においては、補正処理決定部114で選択・決定された補正処理(変動量に対する補正量の補正処理を含む)に基づきインク量を設定する。
走査DUTYバッファ107には、走査DUTY設定部106で設定された、走査ごとの各インク色値のデータ(走査DUTYデータ)が格納される。
ハーフトーン処理部108は、走査DUTY設定部106によって得られた走査ごとの各インク色値(具体的には、各インク色の多階調(3階調以上)値)を、N値(Nは2以上)画像データに変換するハーフトーン処理を行う。以下の説明では、N値として2値を適用した例について記載する。
ハーフトーン画像バッファ109には、ハーフトーン処理部108において得られた各インク色の2値画像データが格納される。このハーフトーン画像バッファ109に格納された2値画像データは、画像データ出力端子111からプリンタ120へ出力される。
変動量入力端子112は、プリンタ120の変動量検出部128で検出された、記録ヘッド124のノズルごとのインクの着弾位置(ドット形成位置)の変動量の情報を変動量解析部113に入力する。
変動量解析部113は、変動量検出部128で検出された、記録ヘッド124のノズルごとのインクの着弾位置(ドット形成位置)の変動量における周波数特性解析処理を行う。
補正処理決定部114は、変動量解析部113による解析結果に基づいて、変動量検出部128で検出された変動量に対する補正処理(当該変動量に対する補正量の補正処理を含む)を決定する。
補正量算出部115は、例えば、補正処理決定部114で決定された補正処理に基づいて、前記変動量に対する補正量の算出を行う。走査数算出部116は、例えば、補正処理決定部114で決定された補正処理に基づいて、記録ヘッド124の走査数(マルチパス記録におけるパス数等)の算出を行う。
画質確認部117は、形成された画像の画質を確認する処理を行う。
プリンタ120は、画像格納メモリ121、インク色及び吐出量選択部122、ヘッド制御部123、記録ヘッド124、記録媒体125、移動部126、搬送部127、及び、変動量検出部128を有して構成されている。
画像格納メモリ121は、画像処理装置110の画像データ出力端子111から出力された各インク色の2値画像データを格納するメモリである。
インク色及び吐出量選択部122は、画像処理装置110により形成され入力された各インク色の2値画像データに基づいて、記録ヘッド124に搭載されるインク色及び当該記録ヘッド124が吐出可能なインク吐出量の中から、インク色及び吐出量を選択する。
ヘッド制御部123は、記録ヘッド124の走査に係る制御等を行う。例えば、ヘッド制御部123は、記録ヘッド124を用紙等の記録媒体125に対して相対的に縦横に移動することにより、画像処理装置110において形成された2値画像データに基づく画像を記録媒体125上に形成する。ここで、記録ヘッド124としては、例えば、熱転写方式、電子写真方式、インクジェット方式などの各方式のものを用いることができ、いずれも、1つ以上の記録素子(インクジェット方式であればノズル)を有する。
移動部126は、ヘッド制御部123の制御下で、記録ヘッド124の移動を行う。
搬送部127は、ヘッド制御部123の制御下で、記録媒体125の搬送を行う。
変動量検出部128は、記録媒体125上に形成されたテストパターンから、各種のセンサーを用いて、記録ヘッド124のノズルごとに着弾位置(ドット形成位置)の変動量を検出する。検出された変動量は、変動量入力端子112を介して画像処理装置110の変動量解析部113に送信される。
なお、本実施形態では、変動量検出部128により検出する変動量を、記録ヘッド124の吐出特性による、ノズル配置方向(副走査方向)の着弾位置(ドット形成位置)の変動量とする。よって、変動量の検出に用いるセンサーとしては、例えば、ノズルピッチ解像度以上の分解能を持つ光学系のセンサー等が挙げられるが、これに限定されるものではない。
図2は、図1に示す記録ヘッド124の概略構成の一例を示す模式図である。
本実施形態では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4色のインクに加え、相対的にインク濃度が低い淡シアン(Lc)及び淡マゼンタ(Lm)を含めた6色のインクを、当該記録ヘッド124に搭載するものとする。この図2に示す記録ヘッド124には、記録素子に相当するノズル1241が、インク色ごとに複数備えられている。
なお、本実施形態における記録ヘッド124は、説明を簡単にするために、ヘッド移動方向と垂直方向の用紙搬送方向に、ノズル1241がインク色ごとに一列に配置された構成を有するものを示しているが、ノズルの数や配置はこれに限定されるものではない。例えば、同一色でも吐出量が異なるノズル列を有してもよいし、同一吐出量のノズル1241が複数列あってもよいし、ノズル1241がジグザグに配置されているような構成であってもよい。また、図2に示す記録ヘッド124では、インク色の配置順序がヘッド移動方向に対して一列となっているが、例えば、記録媒体125である用紙の搬送方向(用紙搬送方向)に一列に配置する構成であってもよい。
図3及び図4は、本発明の第1の実施形態を示し、着弾位置の変動量検出用テストパターンの一例を示す模式図である。
上述したように、変動量検出部128で検出する着弾位置の変動量は、図2に示す記録ヘッド124のノズル配置方向(用紙搬送方向(或いは副走査方向))の着弾位置の変動量である。変動量検出部128による検出には、図3に示すようなノズル群300において、1つのノズル301からの1ドットが隣接するノズル301のドットと重ならない所定の位置に打たれるテストパターン(即ち、ドットを離散的に配置するテストパターン)を用いる。
図3は、各ノズル301から吐出されたインクのドットが所定の位置に着弾した場合、つまり着弾位置の変動がない場合を示している。一方、図4は、着弾位置の変動が発生している状態であって、テストパターンが記録媒体125上に形成された様子を示している。ここで、本実施形態の変動量検出部128で検出する着弾位置の変動量は、図4で示す距離diである。なお、本実施形態の変動量検出部128では、記録ヘッド124の全ノズルの着弾位置の変動量を検出し、その検出結果を変動量解析部113に送る。
本実施形態で着弾位置の変動量を検出する際に用いる、図3に示すようなテストパターン形成において吐出されるドットは、最大でノズル数分であるため、インク消費量を抑えることができる。また、当該テストパターンは、前述したような従来の均一パターンと異なり、目視困難なため、入力画像の印字開始前に記録媒体の端に形成することができ、記録媒体の消費を抑えることも可能である。なお、変動量検出用のテストパターンは、図3に示すような規則的なものに限らず、入力画像の形成時に吐出されるドットを検出用のテストパターンとすることも可能である。
次に、本実施形態に係る画像形成装置100による画像形成方法の処理手順について説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置100による画像形成方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS101において、例えばプリンタ120のヘッド制御部123は、例えば画像処理装置110の制御に基づき、入力画像の印字開始前に、記録ヘッド124を制御して、図4に示すようなテストパターンを記録媒体の端に形成する印字処理を行う。ただし、テストパターンの印字位置はこれに限らず、前述したように、入力画像の形成時に吐出されるインクのドットを検出用のテストパターンすることも可能である。このステップS101の処理を行うヘッド制御部123は、テストパターン形成処理手段を構成する。
続いて、ステップS102において、プリンタ120の変動量検出部128は、記録ヘッド124のノズル配置方向におけるインクの着弾位置(ドット形成位置)の変動量dyiを検出する。ここでは、説明の簡単化のために、濃度ムラなどの画質劣化に影響の大きいノズル配置方向(副走査方向)におけるインクの着弾位置の変動量を検出して補正処理に利用することとする。
図6は、図5のステップS102における変動量の検出結果の一例を示す特性図である。具体的に、図6は、横軸を吐出口座標(各ノズルのノズル番号)として、検出したノズル配置方向(副走査方向)における着弾位置の変動量dyiを縦軸にプロットした特性図である。図6において、変動量は近似曲線で示した連続値となっているが、実際は、ノズルごとに検出された離散値である。また、縦軸の値は、センサーの解像度により決定される。
ここで、再び、図5の説明に戻る。
続いて、ステップS103において、例えば画像処理装置110の変動量解析部113は、ステップS102で検出された変動量と所定の閾値Thとの比較を行い、変動量が所定の閾値Th未満であるか否かを判断する。なお、このステップS103の判断は、変動量解析部113で行うようにしているが、例えば、プリンタ120の変動量検出部128で行うようにしてもよい。
ステップS103の判断の結果、ステップS102で検出された変動量が所定の閾値Th未満である場合(変動量がほぼ0に近い場合)には、ステップS104に進む。
ステップS104に進むと、画像処理装置110は、画像形成装置100の全体を制御して、入力画像データにおける通常の印字処理を実行する。
ここで、ステップS104における通常の印字処理の詳細について、以下に説明する。
図7は、本発明の第1の実施形態を示し、画像形成装置100において行われる通常の印字処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS201において、画像処理装置110は、多階調のカラー入力画像データを画像データ入力端子101から入力し、これを入力画像バッファ102に格納する。なお、カラー入力画像データは、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3つの色成分よりなる画像データを構築している。
続いて、ステップS202において、色分解処理部104は、入力画像バッファ102に格納された多階調のカラー入力画像データに対して色分解処理用LUT記憶部103に記憶されている色分解処理用LUTを用いて、色分解処理を行う。具体的に、ステップS202では、RGBから、CMYK及びLcLmのインク色プレーンへの色分解処理を行う。なお、本実施形態では、色分解処理後の各画素データを8ビットとして扱うが、それ以上の階調数で変換してもよい。
第1の実施形態における記録ヘッド124は、図2に示すように、6種類の各インク色を保有するノズル1241を有する。そのため、ステップS201で入力されたRGBのカラー入力画像データは、CMYKLcLmの各インク色プレーンの計6プレーンの画像データへ変換される。即ち、6種類の記録態様に対応した6種類のインク色プレーンの画像データが生成される。
ここで、色分解処理部104の内部構成について説明する。
図8は、図1に示す色分解処理部104の内部構成の一例を示す模式図である。図8において、図1と同様の構成については、同じ符号を付している。
図8に示すように、色分解処理部104は、輝度濃度変換部1041と、UCR/BG処理部1042と、BG量設定部1043と、UCR量設定部1044と、濃淡ドット分解処理部1045を有して構成されている。
ここで、色分解処理部104は、色分解処理用LUT記憶部103に記憶されている色分解処理用LUTを参照して、入力画像データR'G'B'を、以下の(1)式〜(6)式の通りにCMYKLcLmへ変換して、色分解処理を行う。
C=C_LUT_3D(R',G',B') ・・・ (1)
M=M_LUT_3D(R',G',B') ・・・ (2)
Y=Y_LUT_3D(R',G',B') ・・・ (3)
K=K_LUT_3D(R',G',B') ・・・ (4)
Lc=Lc_LUT_3D(R',G',B') ・・・ (5)
Lm=Lm_LUT_3D(R',G',B') ・・・ (6)
ここで、(1)式〜(6)式の右辺に定義される各関数が色分解処理用LUTに該当する。この色分解処理用LUTは、レッド、グリーン、ブルーの3入力値から、各インク色への出力値を定めるものである。本実施形態では、色変換処理後の画像データがCMYKLcLmの6色を具備する構成であるため、3入力値から6出力値を得るLUTの構成となる。以上の処理を経て色分解処理部104による色分解処理が完了する。
ここで、再び、図7の説明に戻る。
続いて、ステップS203において、走査DUTY設定部106は、記録ヘッド124の走査における走査番号k、及び、色分解処理部104で処理された色分解画像データの切り出し位置(Y座標におけるYcut(k))を設定する。なお、走査番号kの初期値=1であり、ステップS203〜S210のループごとに1だけインクリメントされる。なお、Ycut(k)は、走査番号kにおける色分解画像データの切り出し位置(ノズル上端座標)である。
続いて、ステップS204において、走査DUTY設定部106は、色分解処理部104で処理された色分解画像データと走査DUTY設定用LUTとを用いて、走査DUTYの設定処理を行う。
図9及び図10は、図1に示す走査DUTY設定部106による走査DUTYの設定方法の一例を示す模式図である。
図9に示すように、走査DUTY設定部106は、色分解処理部104で処理された色分解画像データ(図9(a))と、走査DUTY設定用LUT(図9(b))との積により、走査DUTY(図9(c))を設定する。
なお、色分解画像データの切り出し位置Ycut(k)は、走査番号kによって決まるため、走査番号k=1〜7の場合、図10に示すようにして走査DUTYが設定される。図10に示す各走査DUTYは、色分解画像データと走査DUTY設定用LUTとの積により定まるため、用紙送りしながらその積をとると、図10の領域1では、走査番号k=1〜4の4回の走査で形成される1ラスタの合計値が色分解画像データと同じになる。図10に示す領域2、領域3、領域4についても、同様に、1ラスタの合計値が色分解画像データと同じになる。
ここで、再び、図7の説明に戻る。
続いて、ステップS205において、走査DUTY設定部106は、ステップS204で設定した走査DUTYデータを走査DUTYバッファ107に格納する。
図11は、図1に示す走査DUTYバッファ107に格納される走査DUTYデータの一例を示す模式図である。
走査DUTYバッファ107には、図11に示すような、縦:ノズル数、横:画像Xsize分のバンド状のデータ値が、走査DUTYデータとして色ごとに格納される。
ここで、再び、図7の説明に戻る。
続いて、ステップS206において、ハーフトーン処理部108は、走査DUTYバッファ107の走査DUTYデータを、2レベルの階調値(2値画像データ)に変換するハーフトーン処理を行う。この際、ハーフトーン処理部108は、例えば、走査DUTYバッファ107の走査DUTYデータと制約情報データ(不図示)との合計値に対し、2値画像データに変換する処理を行う。
本実施形態のハーフトーン処理では、例えば、多値の入力画像データを2値画像データ(または2値以上で入力階調数より少ない階調数のN値画像データ)に変換する処理として、例えば誤差拡散法を用いる。或いは、この際、平均誤差最小法を使用してもよい。
続いて、ステップS207において、ハーフトーン処理部108は、ハーフトーン処理の結果得られた2値画像データをハーフトーン画像データとしてハーフトーン画像バッファ109に格納する。ここでは、各色分の1回のヘッド動作で形成される2値画像データが、ハーフトーン画像バッファ109に格納されることになる。
図12は、図1に示すハーフトーン画像バッファ109に格納されるハーフトーン画像データ(2値画像データ)の一例を示す模式図である。ここで、図12には、ハーフトーン画像データ(2値画像データ)に加えて、ノズル群300も図示している。
走査DUTYバッファ107には、図12に示すような、縦:ノズル数、横:画像Xsize分のバンド状のデータ値が、ハーフトーン画像データとして色ごとに格納される。
続いて、ステップS208において、画像処理装置110は、ハーフトーン画像バッファ109に格納された2値のハーフトーン画像データ(縦:Nzzl、横:Xのバンドデータ)を画像データ出力端子111からプリンタ120へ出力する。
その後、プリンタ120は、画像処理装置110からハーフトーン画像データを受信し、これを画像格納メモリ121に格納する。続いて、ステップS209において、インク色及び吐出量選択部122は、当該ハーフトーン画像データに適合するインク色及びインク吐出量を選択し、ヘッド制御部123は、当該選択に基づいて、記録ヘッド124における印字制御を行う。
この際の印字動作は、記録ヘッド124を記録媒体125に対して左から右に移動させながら一定の駆動間隔で各ノズルを駆動し、記録媒体125に画像を記録する主走査を1回と、当該主走査の終了後に主走査と垂直方向の走査である副走査を1回行う。
続いて、ステップS210において、例えばプリンタ120(例えばヘッド制御部123)は、全ての走査が終了したか否かを判断する。
ステップS210の判断の結果、全ての走査については終了していない(未処理の走査がある)場合には、ステップS203に戻り、ステップS203以降の処理を再度行う。この際、走査番号kは1だけインクリメントされる。
一方、ステップS210の判断の結果、全ての走査が終了した場合には、図7に示すフローチャートの処理を終了する。
以上の図7に示すステップS201〜S210の処理を経ることにより、図5のステップS104における通常の印字処理が終了する。
ここで、再び、図5の説明に戻る。
ステップS104の処理が終了すると、図5のフローチャートの処理が終了する。
一方、ステップS103の判断の結果、ステップS102で検出された変動量が所定の閾値Th未満でない場合(変動量が所定の閾値Th以上である場合)には、ステップS105に進む。
ステップS105に進むと、変動量解析部113は、変動量検出部128で検出された、記録ヘッド124のノズルごとのインクの着弾位置(ドット形成位置)の変動量における周波数特性解析処理を実行する。具体的に、本実施形態では、図6に示すような変動量をフーリエ変換してその周波数特性を求めるものとする。
図13は、図1に示す変動量解析部113により求められる着弾位置(ドット形成位置)の変動量の周波数特性の一例を示す特性図である。
図13において、横軸は空間周波数[cycle/mm]、縦軸は当該変動量の振幅スペクトルとしている。ここで、振幅スペクトルは、連続値となっているが、実際は離散値である。また、キャリア(スペクトル)が発生する周波数は、変動量の検出に用いるセンサーの解像度と記録ヘッド124のノズル数により決定される。例えば、センサーの解像度がノズルの解像度1200dpi、ノズル数が256ノズルであれば、キャリアが発生し得る最小周波数及び横軸の刻み幅(周波数)は、0.185[cycle/mm]となる。また、最大周波数は23.6[cycle/mm](ナイキスト周波数)となる。
図14は、図5のステップS102における変動量の検出結果の一例を示す特性図であり、インクの着弾位置変動が発生した場合の特性を示している。図15は、図1に示す変動量解析部113により求められる着弾位置(ドット形成位置)の変動量の周波数特性の一例を示す特性図であり、図14に示す変動量が検出された際の周波数特性の一例が示されている。
図14に示すようなインクの着弾位置変動が発生する場合、図15に示すように、その変動量の周波数特性は、低周波成分に振幅スペクトルをもつ。このとき、最終画像では、低周期の濃度ムラが発生してしまう。また、インクの着弾位置の変動量の周波数特性が高周波成分のみをもつ場合、人の視覚特性は、高周波のノイズには敏感ではないので、最終画像において画像劣化は確認し難い。
したがって、本実施形態では、変動量の周波数特性に着目し、補正処理を選択する。即ち、図5のステップS106において、例えば画像処理装置110の補正処理決定部114は、変動量の周波数特性における低周波成分が所定値よりも大きいか否かを判断する。なお、ここで、低周波とは、例えば、人の視覚特性からノイズを知覚しやすい10[cycle/mm]以下を指すものとするが、視覚の周波数特性は、視認距離等によって異なるため、低周波の設定はこれに限定されるものではない。
ステップS106の判断の結果、変動量の周波数特性における低周波成分が所定値よりも大きい場合には、ステップS107に進む。
ステップS107に進むと、補正処理決定部114は、走査DUTY設定部106で設定する走査DUTYを補正するヘッドシェーディング法を実行する。例えば、補正処理決定部114は、走査DUTY設定部106で設定する走査DUTYを補正するために、例えば補正量算出部115に各インクの記録量の補正量を算出させて設定を行う。
図16は、図5のステップS107における記録量の補正量設定の際に行われる、着弾位置(ドット形成位置)の変動量による微分値(濃度ムラ)の一例を示す特性図である。
本実施形態の通常の印字処理(S104)における走査DUTY設定処理では、各ノズル対してそのインクの記録量を走査DUTY設定用LUTを用いて設定するものであった。一方、ステップS107の記録量の補正では、図16に示す着弾位置(ドット形成位置)の変動量の微分(濃度)から、記録ヘッド124の濃度ムラ特性を求め、逆特性のLUTを設定し、記録ヘッド124のノズルごとの記録量の補正に使用する。
なお、記録量の補正方法は、上述した態様に限らず、例えば、記録ヘッド124の濃度ムラ特性及び記録インクの濃度から記録量の補正テーブルを設定する方法も適用できる。さらに、例えば、検出された着弾位置の変動量からドットが打たれる位置にインパルス応答を持つ信号を設定し、この信号に対してインクの濃度分布を畳み込みすることによって、記録媒体125上に形成される画像の濃度分布を算出する。そして、変動がない場合の濃度分布との関係から記録量補正テーブルを設定する方法も適用できる。
続いて、ステップS108において、例えば画像処理装置110の画質確認部117は、ステップS107の記録量の補正量設定(ヘッドシェーディング法)により補正処理を実行した場合の記録媒体上に形成される画像の画質を確認する。そして、例えば画質確認部117は、画像の画質がOKであるか否かを判断する。
ここで、画質の確認方法としては、例えば、補正した記録量をN値化したドット配置及び記録インクの濃度分布から、任意サイズをもつ画質判定領域の最終画像の濃度分布と画質の客観評価値を算出する方法を用いる。画質の客観評価値としては、最終画像の濃度分布の周波数特性から低周波成分の積分値が使用できるが、これに限らない。
ステップS108の判断の結果、画質がOKである場合には、ステップS110に進み、画像処理装置110は、画像形成装置100の全体を制御して、入力画像データにおける印字処理を行う(画像形成ステップ)。ここでの印字処理は、図7のフローチャートで示す処理である。この際、ステップS204では、現在設定されている記録量の補正量に基づき、走査DUTYが設定される。また、記録量の補正(ヘッドシェーディング法)によって高画質が満たされる場合には、マルチパス記録を行う必要はなく、高速で高画質な画像を形成することが可能である。
一方、ステップS108の判断の結果、画質がOKでない場合(補正を行う必要がある場合)、或いは、ステップS106で変動量の周波数特性における低周波成分が所定値よりも大きくない場合(小さい場合)には、ステップS109に進む。
ステップS109に進むと、例えば補正処理決定部114は、走査DUTY設定部106で設定する走査DUTYを補正するために、例えば走査数算出部116にマルチパス記録を行うためのパス数を算出させて設定を行う。
以下、ステップS109においてマルチパス記録におけるパス数の設定或いは紙送り量を設定する方法について図17を用いて説明する。
図17は、本発明の第1の実施形態を示し、マルチパス記録における、ノズル長、パス数、濃度ムラ周期等の関係の一例を示す模式図である。
具体的に、図17は、ノズル長N[mm]の記録ヘッド124を用いて、パス数P=2[パス]の印字(紙送り周期N/2[mm])を行った場合に、濃度ムラ周期がT1=N[mm]、T2=N/2[mm]の2通りについて、最終画像の濃度分布を模式的に示したものである。なお、濃度ムラ或いは着弾位置の変動の振幅をAとする。
濃度ムラ周期がT1の場合、1パス目と2パス目の位相が反転するため、最終画像のスジ(濃度ムラ)は発生しない。一方、濃度ムラ周期がT2の場合、1パス目と2パス目の位相が重なり、スジ(濃度ムラ)が強調される。
つまり、濃度ムラ周期T[mm]、ノズル長N[mm]、パス数P、振幅Aの画像形成装置100において、紙送り周期N/P[mm]が濃度ムラ周期Tの整数倍である場合、各パス間の位相が重なることにより最終画像の濃度ムラ(スジ)が強調される。以下の(7)式〜(10)式に、そのモデルを示す。
最終画像の濃度ムラ周期:Tout
(N/P)%T=0のとき Tout=T ・・・ (7)
(N/P)%T≠0のとき Tout≒0 ・・・ (8)
最終画像の濃度ムラ振幅:Aout
(N/P)%T=0のとき Aout=A ・・・ (9)
(N/P)%T≠0のとき Aout≒0 ・・・(10)
上述した(7)式〜(10)式の関係は周波数空間でも成立する。
上述した関係に従って、ステップS105で解析した記録ヘッド124の着弾位置の変動量における周波数特性または当該変動量を微分して算出した濃度ムラ特性或いはその周波数特性から、最も寄与率の高い(振幅スペクトルの大きい)周波数を特定する。そして、特定した周波数と紙送りの周波数との関係から、最終画像の濃度ムラが強調されないパス数或いは紙送り量を決定する。
続いて、ステップS110において、画像処理装置110は、画像形成装置100の全体を制御して、入力画像データにおける印字処理を行う(画像形成ステップ)。ここでの印字処理は、図7のフローチャートで示す処理である。この際、ステップS204では、ステップS107で設定した記録量の補正量、ステップS109で設定したパス数に基づき、走査DUTYが設定される。
そして、ステップS110の処理が終了すると、図5のフローチャートの処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態の画像形成装置100では、変動量検出部128で検出したインクの着弾位置(ドット形成位置)の変動量における周波数特性を解析し、当該解析結果に基づいて、入力画像データに対する補正処理を決定するようにしている。この際、補正処理として、適応的にノイズ除去処理を行うために、前記変動量を記録媒体125上の同一領域における走査DUTY量及び走査数に反映するようにしている。これにより、記録ヘッド124によるインクの着弾位置の変動、特に、副走査方向の変動量による濃度ムラ、スジムラを低減して、記録媒体125の全面において高画質な画像の形成(印字)を実現することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。以下、第1の実施形態と異なる点について説明を行う。
第2の実施形態では、画質確認部117において、補正により予測される画像の画質を確認し、例えば補正処理決定部114において、高画質を実現するための補正処理を決定する方法をとるものである。
図18は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置100による画像形成方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS301において、図5のステップS101と同様に、例えばプリンタ120のヘッド制御部123は、入力画像の印字開始前に、記録ヘッド124を制御して、図4に示すようなテストパターンを記録媒体の端に形成する印字処理を行う。
続いて、ステップS302において、図5のステップS102と同様に、プリンタ120の変動量検出部128は、記録ヘッド124のノズル配置方向におけるインクの着弾位置(ドット形成位置)の変動量dyiを検出する。
続いて、ステップS303において、図5のステップS105と同様に、変動量解析部113は、変動量検出部128で検出された、記録ヘッド124のノズルごとのインクの着弾位置(ドット形成位置)の変動量における周波数特性解析処理を実行する。
続いて、ステップS304において、例えば補正処理決定部114は、ステップS303の周波数特性解析結果に基づいて、例えば補正量算出部115に各インクの記録量の補正量を算出させて設定を行う。このステップS304における詳細については、第1の実施形態における図5のステップS107と同様である。
続いて、ステップS305において、例えば補正処理決定部114は、ステップS303の周波数特性解析結果に基づいて、例えば走査数算出部116にマルチパス記録を行うためのパス数を算出させて設定を行う。このステップS305における詳細については、第1の実施形態における図5のステップS109と同様である。
続いて、ステップS306において、走査DUTY設定部106は、ステップS304及びS305の設定に基づき走査DUTYを設定し、例えばハーフトーン処理部108は、当該走査DUTYに基づき記録媒体上に形成される最終画像の濃度分布を算出する。この際、同時に、補正処理前の入力画像データの濃度分布も算出する。ただし、算出する値は濃度分布に限らず、反射率やL*値でもよい。また、この処理における入力画像データは、当該補正処理の前後の画像濃度分布の違いが明確に発生しやすい、中間濃度から高濃度の均一濃度パターンを利用することが好ましい。ただし、これに限らず、画像形成装置100の入力画像データの一部を用いてもよい。
続いて、ステップS307において、例えば画像処理装置110は、ステップS306で算出された、当該補正処理の前後の各画像の濃度分布を、例えば当該画像処理装置110に接続されている表示装置(不図示)に表示する。そして、例えば画像処理装置110は、ユーザー選択した補正処理を検出する。
図19は、本発明の第2の実施形態を示し、ユーザーが補正処理を選択するためのユーザーインターフェース1900の一例を示す模式図である。このユーザーインターフェース1900は、上述した表示装置(不図示)に表示されるものである。
図19において、ラジオボタン1901、1902及び1903は、ユーザーが補正処理(処理1〜処理3)を選ぶためのボタンである。また、決定ボタン1930は、ユーザーインターフェース1900に設定された内容を決定するためのボタンである。ユーザーは、各処理の補正前後の画像(1911〜1913、1921〜1923)及び補正における補足情報を参考に、補正処理を選択する。ここで各補正処理としては、例えば、「処理1:シェーディング補正」、「処理2:マルチパス印字」、「処理3:シェーディング補正とマルチパス印字」のように設定し表示する。なお、表示の方法や補正処理の選択基準、組み合わせ方は、図19に示す例に限らず、例えば、補正処理を行わない場合の画像を示してもよい。また、インク色違いの画像を複数表示してもよい。
続いて、ステップS308において、画像処理装置110は、画像形成装置100の全体を制御して、ユーザーが選択した補正処理方法を用いて、入力画像データにおける印字処理を行う(画像形成ステップ)。この印字処理の詳細については、第1の実施形態と同様である。
そして、ステップS308の処理が終了すると、図18のフローチャートの処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態の画像形成装置100では、変動量検出部128で検出したインクの着弾位置(ドット形成位置)の変動量を、記録媒体125上の同一領域における走査DUTY量及び走査数に反映するようにしている。これにより、記録ヘッド124によるインクの着弾位置の変動、特に、副走査方向の変動量による濃度ムラ、スジムラを低減し、ユーザーが期待する画質の画像印字を適切に記録媒体125の全面において実現することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。以下、第1の実施形態と異なる点について説明を行う。
第3の実施形態では、画質確認部117において、入力画像における高DUTY部分を光学センサーによって読み取ってその画質を客観的に評価し、例えば補正処理決定部114において、補正処理を決定する方法をとるものである。
図20は、本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置100による画像形成方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS401において、図5のステップS101と同様に、例えばプリンタ120のヘッド制御部123は、入力画像の印字開始前に、記録ヘッド124を制御して、図4に示すようなテストパターンを記録媒体の端に形成する印字処理を行う。
続いて、ステップS402において、図5のステップS102と同様に、プリンタ120の変動量検出部128は、記録ヘッド124のノズル配置方向におけるインクの着弾位置(ドット形成位置)の変動量dyiを検出する。
続いて、ステップS403において、図5のステップS103と同様に、例えば画像処理装置110の変動量解析部113は、ステップS402で検出された変動量が所定の閾値Th未満であるか否かを判断する。
ステップS403の判断の結果、ステップS402で検出された変動量が所定の閾値Th未満である場合には、ステップS404に進む。
ステップS404に進むと、図5のステップS104と同様に、画像処理装置110は、画像形成装置100の全体を制御して、入力画像データにおける通常の印字処理を実行する。そして、ステップS404の処理が終了すると、図20のフローチャートの処理が終了する。
一方、ステップS403の判断の結果、ステップS402で検出された変動量が所定の閾値Th未満でない場合(変動量が所定の閾値Th以上である場合)には、ステップS405に進む。
ステップS405に進むと、図5のステップS105と同様に、変動量解析部113は、変動量検出部128で検出された、記録ヘッド124のノズルごとのインクの着弾位置(ドット形成位置)の変動量における周波数特性解析処理を実行する。
続いて、ステップS406において、図5のステップS106と同様に、例えば画像処理装置110の補正処理決定部114は、変動量の周波数特性における低周波成分が所定値よりも大きいか否かを判断する。
ステップS406の判断の結果、変動量の周波数特性における低周波成分が所定値よりも大きい場合には、ステップS407に進む。
ステップS407に進むと、図5のステップS107と同様に、補正処理決定部114は、走査DUTY設定部106で設定する走査DUTYを補正するヘッドシェーディング法を実行する。例えば、補正処理決定部114は、走査DUTY設定部106で設定する走査DUTYを補正するために、例えば補正量算出部115に各インクの記録量の補正量を算出させて設定を行う。
続いて、ステップS408において、画像形成装置100は、例えば、補正処理の前後の画像濃度分布の違いが明確に発生しやすい、中間濃度から高濃度の均一濃度パターンを入力として、補正処理後の画像を記録媒体上に印字する処理を行う。これにより、記録媒体上に、いわゆる画質測定パッチが印字される。ただし、上述した態様に限らず、画像形成装置100の入力画像データの一部を用いて画質測定パッチを印字するようにしてもよい。
そして、ステップS408で印字した画質測定パッチの濃度分布が濃度センサーを用いて測定されると、ステップS409において、画質確認部117は、ステップS407の設定に基づく補正処理を実行した場合に記録媒体上に形成される画像の画質を確認する。具体的に、画質確認部117は、濃度センサーで測定された画質測定パッチの濃度分布から、任意サイズをもつ画質判定領域の画質の客観評価値を算出して、前記画像の画質を確認する。ただし、画質の客観評価値は、例えば、最終画像の濃度分布の周波数特性から低周波成分の積分値を使用することができるが、これに限らない。例えば、画質の客観評価値として、副走査方向の濃度分布の標準偏差値等を使用してもよい。
続いて、ステップS410において、図5のステップS108と同様に、例えば画質確認部117は、画像の画質がOKであるか否かを判断する。
ステップS410の判断の結果、画質がOKである場合には、ステップS412に進み、画像処理装置110は、画像形成装置100の全体を制御して、入力画像データにおける印字処理を行う(画像形成ステップ)。ここでの印字処理は、図7のフローチャートで示す処理である。この際、ステップS204では、現在設定されている記録量の補正量に基づき、走査DUTYが設定される。また、記録量の補正(ヘッドシェーディング法)によって高画質が満たされる場合には、マルチパス記録を行う必要はなく、高速で高画質な画像を形成することが可能である。
一方、ステップS410の判断の結果、画質がOKでない場合(補正を行う必要がある場合)、或いは、ステップS406で変動量の周波数特性における低周波成分が所定値よりも大きくない場合(小さい場合)には、ステップS411に進む。
ステップS411に進むと、例えば補正処理決定部114は、走査DUTY設定部106で設定する走査DUTYを補正するために、例えば走査数算出部116にマルチパス記録を行うためのパス数を算出させて設定を行う。
続いて、ステップS412において、図5のステップS110と同様に、画像処理装置110は、画像形成装置100の全体を制御して、入力画像データにおける印字処理を行う(画像形成ステップ)。
そして、ステップS412の処理が終了すると、図20のフローチャートの処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態の画像形成装置100では、変動量検出部128で検出したインクの着弾位置(ドット形成位置)の変動量を、記録媒体125上の同一領域における走査DUTY量及び走査数に反映するようにしている。これにより、記録ヘッド124によるインクの着弾位置の変動、特に、副走査方向の変動量による濃度ムラ、スジムラを低減して、記録媒体125の全面において高画質な画像の印字を実現することができる。
(本発明の他の実施形態)
前述した本発明の各実施形態に係る画像形成装置100による画像形成方法を示す図5、図7、図18及び図20の各ステップは、コンピュータのCPUがROMなどに記憶されているプログラムを実行することによって実現できる。このプログラム及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図5、図7、図18及び図20に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザーに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザーに配布し、所定の条件をクリアしたユーザーに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
なお、前述した各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。

Claims (9)

  1. 記録剤を吐出するノズルが複数配列された記録ヘッドを有し、同一の色成分について、記録媒体上に対して前記記録ヘッドを主走査方向に走査しながら前記複数のノズルが記録剤によりドットを記録する動作と、前記主走査方向と直交する方向に所定の搬送量分前記記録媒体を搬送する動作とを繰り返すことにより、前記記録媒体上の同一領域に対して複数回、前記走査による記録をして画像を形成する記録装置のための処理を行う画像処理装置であって、
    前記記録ヘッドが前記色成分に対応するテストパターンを前記記録媒体上に1回の走査により記録したときの濃度変動の周期を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された濃度変動の周期に基づいて、前記同一領域に対して前記記録ヘッドが記録走査する回数を決定する決定手段と、
    を有し、
    前記決定手段は、前記記録媒体を搬送する周期が前記濃度変動の周期の整数倍にならないように前記記録媒体を搬送する搬送量を決定し、前記搬送量に従って前記回数を決定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記取得手段は、
    前記記録媒体上に記録された前記色成分に対応するテストパターンにおけるドット形成位置の変動量を検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果から前記濃度変動の周期を解析する解析手段と、
    を有することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記解析手段は、前記検出手段により検出された前記ドット形成位置の変動量を微分した結果から前記濃度変動の周期を取得することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記解析手段は、前記検出手段により検出された前記ドット形成位置の変動量を微分して得られる前記変動量の周波数特性から、最も振幅スペクトルの大きい周波数を解析し、
    前記決定手段は、前記最も振幅スペクトルの大きい周波数に基づいて前記回数を決定することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. さらに、前記決定手段により決定された回数で前記画像を形成するかどうか、をユーザに選択させる選択手段を有することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. コンピュータに読み込み実行させることで、前記コンピュータを請求項1乃至の何れか1項に記載の画像処理装置として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  7. 記録剤を吐出するノズルが複数配列された記録ヘッドを有し、同一の色成分について、記録媒体上に対して前記記録ヘッドを主走査方向に走査しながら前記複数のノズルが記録剤によりドットを記録する動作と、前記主走査方向と直交する方向に所定の搬送量分前記記録媒体を搬送する動作とを繰り返すことにより、前記記録媒体上の同一領域に対して複数回、前記走査による記録をして画像を形成する記録装置のための処理を行う画像処理装置による画像処理方法であって、
    前記記録ヘッドが前記色成分に対応するテストパターンを前記記録媒体上に1回の走査により記録したときの濃度変動の周期を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにより取得された濃度変動の周期に基づいて、前記同一領域に対して前記記録ヘッドが記録走査する回数を決定する決定ステップと、
    を有し、
    前記決定ステップは、前記記録媒体を搬送する周期が前記濃度変動の周期の整数倍にならないように前記記録媒体を搬送する搬送量を決定し、前記搬送量に従って前記回数を決定することを特徴とする画像処理方法。
  8. 請求項1乃至の何れか1項に記載の画像処理装置と、
    前記決定手段により決定された回数により前記画像を前記記録媒体上に形成する前記記録装置と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記記録装置は、前記主走査方向に前記記録ヘッドを往復走査することにより、前記画像を形成することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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