JP5625500B2 - パケットキャプチャ装置、パケットキャプチャ方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

パケットキャプチャ装置、パケットキャプチャ方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本願は、ネットワーク上を流れるパケットをキャプチャするパケットキャプチャ装置、パケットキャプチャ方法およびパケットキャプチャ装置で実行されるコンピュータプログラムに関する。
ICT(Information Communication Technology)と呼ばれる情報関連技術の発展にともない、パケット交換ネットワークの運用が活発である。例えば、パケット化した音声情報をインターネット経由で送受する手法であるVoIP(Voice over Internet Protocol)を用いたIP電話サービスが提供されている。パケット交換ネットワークを運用するサービス事業者やネットワーク管理者には通信品質の確保および向上が求められる。
通信品質を解析するため、ネットワーク上を流れるパケットのキャプチャ(採取)が行われる。伝送遅延の有無や伝送時間のゆらぎといった時間の関わる事項を解析するには、キャプチャしたパケットに対応づけてキャプチャ時刻を記録する必要がある。加えて、複数の装置でキャプチャされたパケットを比較する解析では、複数の装置の間で時刻を合わせる必要がある。キャプチャ時刻の精度が通信品質の解析の正否に影響する。
パケットのキャプチャ時刻に関して、パケットに付加するキャプチャ時刻情報をより正確な時刻を示すものに補正するパケット収集装置が開示されている(特許文献1)。詳しくは、このパケット収集装置は、装置内の時刻を示す時刻情報を生成する手段を有し、パケットを収集したときに当該手段が生成した時刻情報をパケットに付加する。その後、このパケット収集装置は、予め高精度の基準時刻情報を用いて算出しておいた補正式に基づいて、パケット付加されているキャプチャ時刻情報を補正する。
特開2008−228011号公報
パケットをキャプチャする装置の内部で計時する時刻(以下、装置内時刻という)を、NTP(Network Time Protocol)によって日本標準時や協定世界時といった基準時刻に合わせることは可能である。しかし、時刻合わせから時間が経過するにつれて装置内時刻は徐々に基準時刻からずれる。しかも、この時刻のずれの度合いは一定ではなく、装置の状態に依存する。装置内時刻を少しずつ基準時刻に近づける段階的な時刻合わせを実行している動作状態とこのような時刻合わせを実行していない動作状態とでは時刻のずれ方が大きく異なる。また、装置内の温度に代表される環境条件の変化が、時刻のずれ方に差異を生じさせることがある。
上記文献の開示では、装置内時刻のずれの度合いを一定とみなすことができる状態においてキャプチャされたパケットについては、キャプチャ時刻を補正することができる。しかし、実際には装置内時刻のずれの度合いが異なる複数の状態のそれぞれにおいてパケットがキャプチャされるので、キャプチャされた全てのパケットについてキャプチャ時刻を正しく補正することができるとは限らない。
そこで、本願は、キャプチャされた全てのパケットについて好ましいキャプチャ時刻を付与することができる装置を提案する。
ネットワーク上を流れるパケットをキャプチャするパケットキャプチャ装置は、装置内時刻を計時するタイマ部と、前記装置内時刻を外部の装置によって計時される基準時刻に合わせてから次に合わせるまでの期間中に、前記パケットをキャプチャするパケットキャプチャ部と、前記パケットキャプチャ部が前記パケットをキャプチャしたときに、前記タイマ部の動作状態が、前記装置内時刻を計時する計時状態と前記装置内時刻を前記基準時刻に段階的に近づける時刻合わせ状態とのいずれであるかを判定する判定部と、前記計時状態および前記時刻合わせ状態のそれぞれにおける経過時間と装置内時刻のずれとの関係を示す時刻ずれ情報のうちの、前記判定部によって判定された状態における前記関係を示す情報に基づいて、前記パケットキャプチャ部が前記パケットをキャプチャしたときの前記タイマ部の出力が示す装置内時刻を補正する時刻補正部と、を有する。前記パケットパケットキャプチャ部は、前記パケットをキャプチャしたときに、キャプチャした前記パケットに、前記時刻補正部によって補正された装置内時刻をキャプチャ時刻として付与する。
他の態様のパケットキャプチャ装置は、外部の装置によって計時された基準時刻と前記タイマ部の出力が示す装置内時刻とに基づいて、前記時刻ずれ情報を作成する情報作成部をさらに有する。
時間の経過に伴う装置内時刻のずれの度合いが異なる複数の状態のそれぞれにおいてキャプチャされたパケットに対して、該当する状態に応じて適正化したキャプチャ時刻を付与することができる。
パケットのキャプチャに関わる装置構成を示す図である。 装置内時刻のずれ量の推移を示す図である。 実施例1に係るパケットキャプチャ装置の構成を示す図である。 実施例1に係るパケットキャプチャ装置の動作の流れを示す図である。 実施例1に係る時刻補正処理の流れを示す図である。 実施例2に係るパケットキャプチャ装置の構成を示す図である。 実施例2に係るパケットキャプチャ装置の動作の流れを示す図である。 実施例3に係るパケットキャプチャ装置の構成を示す図である。 実施例3に係る時刻補正処理の流れを示す図である。 実施例4に係るパケットキャプチャ装置の構成を示す図である。 実施例4に係る時刻補正処理の流れを示す図である。 パケットキャプチャ装置に関わるハードウェア構成の一例を示す図である。
図1に例示されるネットワーク7では、パケット通信の品質が計測機5によって解析される。計測機5はネットワークタップ6を介してネットワーク7に接続され、ネットワークタップ6によって通信回線から分岐した信号を受信する。計測機5にはネットワーク7上を流れるパケットをキャプチャするパケットキャプチャ装置が組み込まれている。図ではネットワーク7を介して情報機器8から情報機器9へ伝送されるパケットがキャプチャされる状況が描かれている。
図2は、パケットキャプチャ装置が計時する装置内時刻の基準時刻に対するずれ量の推移を示す。パケットキャプチャ装置は、基準時刻を提供するNTPサーバと定期的に交信し、装置内時刻を基準時刻に合わせる。この時刻合わせ動作が終了した時点Taにおいて、刻々の時刻のずれの累計(ずれ量)は実質的に0である。基準時刻の精度と比べて装置内時刻の精度は低いので、時刻合わせ以後の時間の経過にともなって装置内時刻のずれ量は増大する。
通常、装置内時刻のずれは短期的には基準時刻に対して進むか遅れるかのいずれかであるので、正(進み)または負(遅れ)のずれの絶対値(これを“ずれ量”という)は単調に増大する。厳密には温度や気圧といった環境条件の変動が計時に影響することが考えられるが、時刻合わせの実行間隔である時間T0の範囲内で環境条件が一定であるとすると、装置内時刻のずれ量は一定の割合で増大する。ずれ量の増大は時点Taから時間T0が経過して再び時刻合わせが開始される時点Tbまで続く。
時刻合わせに際して時刻の後戻りを防ぐためにslewモードが適用される場合、一気に時刻を合わせるstepモードとは違って、一定の微小時間(以下、これを幅Δsとい
う)ずつ徐々に装置内時刻を基準時刻に近づける時刻合わせが行われる。この場合、時点Tbから時点Tcまでの一回の時刻合わせ動作の所要時間は開始時点Tbでのずれ量と幅Δsとで決まり、時刻合わせ動作中のずれ量の変化(減少)の割合は幅Δsで決まる。
このように、装置内時刻のずれ量は、時刻合わせを実行していない状態(これを“計時状態”と呼称する)では増大し、時刻合わせを実行している状態(これを“時刻合わせ状態”と呼称する)では減少する。ずれ量の変化の割合を一定とみなすと、計時状態における任意の時点のずれ量は、時点Ta,Tcからの経過時間Tと計時状態における単位時間当たりのずれ量Δtとに基づいて下記の(1)式によって算出することができる。また、
時刻合わせ動作中の任意の時点のずれ量は、時点Ta,Tcからの経過時間Tと時間T0と時刻合わせ状態における単位時間当たりのずれ量Δt’とに基づいて下記の(2)式に
よって算出することができる。単位時間当たりのずれ量Δtは、装置内時刻が基準時刻に
対して進む場合は正の値であり、装置内時刻が遅れる場合は負の値である。逆に、単位時間当たりのずれ量Δt’は、装置内時刻が基準時刻に対して進む場合は負の値であり、装
置内時刻が遅れる場合は正の値である。
計時状態におけるずれ量ΔT1=Δt×T …(1)
時刻合わせ状態におけるずれ量ΔT2=Δt×T0+Δt’×(T−T0) …(2)
パケットキャプチャ装置によるパケットのキャプチャは、計時状態および時刻合わせ状態の双方において行われる。そして、キャプチャされたパケットには、キャプチャされた時点の状態(計時状態または時刻合わせ状態)に応じて補正された装置内時刻がキャプチャ時刻を示すタイムスタンプとして付与される。補正には上記(1)式または(2)式が適用される。(1)式または(2)式を適用して算出した正また負のずれ量を装置内時刻から差し引く演算によりキャプチャ時刻が求まる。補正に関わる単位時間当たりのずれ量Δt,Δt’は、経過時間Tと装置内時刻のずれとの関係を示す時刻ずれ情報として予め
パケットキャプチャ装置に保持される。
以下、パケットキャプチャ装置の構成および動作をさらに詳しく説明する。
図3のように、パケットキャプチャ装置1は、パケットをキャプチャして記録するパケットキャプチャブロック10と、パケットにキャプチャ時刻を付与するタイムスタンプブロック11とを備える。パケットキャプチャブロック10は、NIC(Network Interface Card)21、パケット取得部22、およびパケット記録部23を有する。タイムスタンプブロック11は、基本構成要素として、タイマ部24、時刻合わせ部25、および時刻取得部26を有する。また、タイムスタンプブロック11は、キャプチャ時刻の精度向上を実現する構成要素として、時刻補正部27、時刻ずれ情報28、およびモード判定部32を有する。
パケットキャプチャブロック10のパケット取得部22は、NIC21が受信した信号からパケットを抽出する。パケット取得部22が抽出したパケットに対して、タイムスタンプブロック11によってキャプチャ時刻が付与される。パケット記録部23は、キャプチャ時刻が付与されたパケットを所定のメモリに格納する。その後、パケットは適時にメモリから読み出され、通信品質の解析に用いられる。
タイムスタンプブロック11において、水晶発振器によって時を刻むタイマ部24によって装置内時刻が計時される。装置内時刻は、NTPサーバと交信する時刻合わせ部25によって定期的に基準時刻に合わせられる。パケットキャプチャブロック10によってパケットがキャプチャされるごとに、時刻取得部25によってタイマ部24から装置内時刻が取り込まれ、仮のキャプチャ時刻として時刻補正部27に引き渡される。
時刻補正部27は、仮のキャプチャ時刻とされた装置内時刻を上記(1)式または(2)式を適用して補正する。いずれの式を適用するかはモード判定部32による判定の結果に従う。モード判定部32は、パケットがキャプチャされた時点のタイマ部24の動作状態が上述した計時状態と時刻合わせ状態とのいずれであるかを判定し、その結果を時刻補正部27に通知する。時刻補正部27による補正に際して、予め所定のメモリに記録されている時刻ずれ情報28が参照される。時刻ずれ情報28は、計時状態および時刻合わせ状態のそれぞれにおける経過時間と装置内時刻のずれとの関係を示す情報である。本実施例において、時刻ずれ情報28は、上述の単位時間当たりのずれ量Δt,Δt’を示す。
モード判定部32による判定の結果が「計時状態」であれば、(1)式による補正が行われ、「時刻合わせ状態」であれば、(2)式による補正が行われる。時刻補正部27は、補正後の装置内時刻を、パケットキャブチャブロック10のパケット記録部23にキャプチャ時刻として与える。
図4はパケットキャプチャ装置1の動作の流れを示す。
パケットキャプチャ装置1は、時刻合わせ部25による時刻合わせの終了に呼応して、タイマ部24が計時する経過時間Tを0に初期化する(#11)。その後、パケット取得部22がパケットをキャプチャし(#12)、その時点の装置内時刻(仮のキャプチャ時刻)TSおよび経過時間Tを時刻取得部26がタイマ部24から取得する(#13、#14)。時刻取得部26から装置内時刻TSを受けた時刻補正部27が後述の時刻補正処理を実行し(#15)、それによって装置内時刻TSからキャプチャ時刻TS’が生成される。このキャプチャ時刻TS’とともにパケットがパケット記録部23によって例えばハードディスクドライブやSSD(Solid State Disk)といった所定のストレージの記憶媒体に書き込まれる(#16)。
このようにパケットをキャプチャして保存する#12から#16までの動作は、タイマ部24の状態が時刻合わせ状態である場合(#17でYES)および計時状態であってかつ経過時間Tが一定の時間T0より短い場合(#18でNO)において繰り返される。計時状態の開始時点から例えば10分に設定された時間T0が経過すると(#18でYES)、時刻合わせ部25は時刻合わせを実行する(#19)。
図5は図4の時刻補正処理の流れを示す。
モード判定部32の判定結果が「時刻合わせ状態」でない場合(#151でNO)、すなわちタイマ部24が計時状態である場合、時刻補正部27は時刻ずれ情報28から計時状態における単位時間当たりのずれ量Δtを取得する(#152)。そして、時刻補正部
27は装置内時刻TSを補正する(#153)。この場合、補正後の時刻TS’は(3)式で表される。
TS’=TS−Δt×T …(3)
一方、モード判定部32の判定結果が「時刻合わせ状態」である場合(#151でYES)、時刻補正部27は計時状態および時刻合わせ状態のそれぞれの単位時間当たりのずれ量Δt,Δt’を取得する(#154)。そして、時刻補正部27は装置内時刻TSを
補正する(#155)。この場合、補正後の時刻TS’は(4)式で表される。
TS’=TS−〔Δt×T0+Δt’(T−T0)〕 …(4)
なお、単位時間当たりのずれ量Δt’については、slewモードにおける時刻合わせ
中の時刻の進みの幅Δsを用いて、Δt’=Δt−Δsと表すことができる。
モード判定部32による判定結果が示す状態に応じた補正が終わると、時刻補正部27は補正後の時刻TS’をキャプチャ時刻としてパケット記録部23に与え(#156)、動作の流れを図4の#16に戻す。
図6のように、実施例2に係るパケットキャプチャ装置2はパケットキャプチャブロック10とタイムスタンプブロック12とを備える。パケットキャプチャブロック10の構成および機能は上述した実施例1のパケットキャプチャ装置1のものと同様である。タイムスタンプブロック12の構成および機能は基本的には実施例1のタイムスタンプブロック11と同様である。タイムスタンプブロック12の特徴は、時刻ずれ情報28を自動生成する情報生成部としての時刻ずれ算出部29を有している点である。
パケットキャプチャ装置2の動作の流れが図7に示される。図7と図4との比較により明らかなとおり、#11〜#19のキャプチャ動作に先だって、時刻ずれ情報28を生成する#10a〜#10cの処理が実行される。
時刻合わせ部25が時刻合わせを行う(#10a)。その際に、時刻ずれ算出部29が装置内時刻を記録する。時刻ずれ算出部29は、一回目の時刻合わせであれば、装置内時刻をTstartとして記録し、二回目の時刻合わせであれば、装置内時刻をTendとして記録する。さらに、時刻ずれ算出部29は、二回目の時刻合わせで調整された装置内時刻のずれ量をTdeltaとして記録する。
時刻ずれ算出部29は、それまでに実行された時刻合わせの回数を判定する(#10b)。時刻合わせの回数が二回未満であれば(#10bでNO)、動作の流れは#10aに戻る。時刻合わせの回数が二回以上であれば(#10bでYES)、時刻ずれ算出部29は単位時間当たりのずれ量Δtを算出する(#10c)。ずれ量Δtは(5)式に基づく
演算によって算出される。
Δt=Tdelta /(Tend −Tstart) …(5)
算出されたずれ量Δtが時刻ずれ情報28の一部として記憶され、#15の時刻補正処
理においてキャプチャ時刻を算出する演算に用いられる。
実施例2によれば、タイマ部24による計時のずれの度合いが環境条件または他の要因で変化したとしても、パケットキャプチャ装置2を稼働させるごとに時刻ずれ情報28が更新される。すなわち、時刻ずれ情報28が動的に最適化される。これにより、パケットに付与するキャプチャ時刻の精度を高めることができる。
図8のように、実施例3に係るパケットキャプチャ装置3はパケットキャプチャブロック10とタイムスタンプブロック13とを備える。パケットキャプチャブロック10の構成および機能は上述した実施例1のパケットキャプチャ装置1のものと同様である。タイムスタンプブロック13の構成および機能は基本的には実施例1のタイムスタンプブロック11と同様である。タイムスタンプブロック13の特徴は、実施例1の時刻ずれ情報28に代えて時刻ずれ情報28cを保持する点、および判定部31を有している点である。
時刻ずれ情報28cは、パケットキャプチャ装置3の仕様における動作温度範囲を複数に分けた温度区分ごとに、計時状態および時刻合わせ状態のそれぞれにおける装置内時刻の単位時間当たりのずれ量Δttemp、Δt’tempを示す情報である。単位時間当たりのず
れ量Δttemp、Δt’tempは予め実験または計算によって求められてメモリによって記憶
されている。
判定部31は、実施例1と同様に計時状態と時刻合わせ状態とを判別するモード判定部32と、パケットキャプチャ装置3内の温度を判定する温度判定部33とを有する。温度判定部33は、タイマ部24の周辺の温度を検出するセンサの出力に基づいて温度を判定する。
実施例3において、時刻補正部27は、モード判定部32による判定の結果および温度判定部33による判定の結果に応じて、時刻ずれ情報28cを参照してキャプチャ時刻を算定する。時刻補正部27が実行する温度に応じた時刻補正処理の流れが図9に示される。
図9において、モード判定部32の判定結果が「時刻合わせ状態」でない場合(#171でNO)、すなわちタイマ部24が計時状態である場合、時刻補正部27は時刻ずれ情報28cから温度判定部33の判定に該当する温度区分における計時状態の単位時間当たりのずれ量Δttempを取得する(#172)。そして、時刻補正部27は装置内時刻TS
を補正する(#173)。この場合、補正後の時刻TS’は(3b)式で表される。
TS’=TS−Δttemp×T …(3b)
一方、モード判定部32の判定結果が「時刻合わせ状態」である場合(#171でYES)、時刻補正部27は温度判定部33の判定に該当する温度区分における計時状態および時刻合わせ状態のそれぞれの単位時間当たりのずれ量Δttemp,Δt’tempを取得する
(#174)。そして、時刻補正部27は装置内時刻TSを補正する(#175)。この場合、補正後の時刻TS’は(4b)式で表される。
TS’=TS−〔Δttemp×T0+Δt’temp(T−T0)〕 …(4b)
判定部31による判定結果が示す状態に応じた補正が終わると、時刻補正部27は補正後の時刻TS’をキャプチャ時刻としてパケット記録部23に与える(#176)。
パケットキャプチャ装置3の全体的な動作の流れは、このような#171〜#176の時刻補正処理を図4における#15に置き換えたものとなる。
図10のように、実施例4に係るパケットキャプチャ装置4はパケットキャプチャブロック10とタイムスタンプブロック14とを備える。パケットキャプチャブロック10の構成および機能は上述した実施例1のパケットキャプチャ装置1のものと同様である。タイムスタンプブロック14の構成および機能は基本的には実施例1のタイムスタンプブロック11と同様である。タイムスタンプブロック14の特徴は、実施例1の時刻ずれ情報28に代えて温度別時刻ずれ情報28dを保持する点、および温度判定部33を有している点である。
温度別時刻ずれ情報28dは、パケットキャプチャ装置4の仕様における動作温度範囲を複数に分けた温度区分ごとに、計時状態における装置内時刻の単位時間当たりのずれ量Δttempを示す情報である。単位時間当たりのずれ量Δttempは予め実験または計算によ
って求められてメモリによって記憶されている。
実施例4において、時刻合わせ部25はstepモードの時刻合わせ動作を実行する。すなわち、定期的に装置内時刻が一気に基準時刻に合わせられる。時刻合わせが瞬時に完了するので、パケットキャプチャ装置4では時刻合わせ状態は実質的に存在せず、タイマ部24の動作状態は常に計時状態であるとみなすことができる。それ故、パケットキャプチャ装置4は実施例1〜3とは違ってモード判定部32を有していない。
実施例4において、時刻補正部27は、温度判定部33による判定の結果に応じて、時刻ずれ情報28dを参照してキャプチャ時刻を算定する。時刻補正部27が実行する温度に応じた時刻補正処理の流れが図11に示される。
図11において、時刻補正部27は温度判定部33から温度の判定結果を取得し(#251)、判定結果に該当する温度区分における単位時間当たりの装置内時刻のずれ量Δt
tempを取得する(#252)。続いて、時刻補正部27は装置内時刻TSを補正する(#253)。この場合、補正後の時刻TS’は上述の(3b)式で表される。そして、時刻補正部27は補正後の時刻TS’をキャプチャ時刻としてパケットキャプチャブロック10のパケット記録部23に与え、補正処理を終える(#254)。
以上の実施例1〜4によれば、パケットに付与するキャプチャ時刻をNTPサーバが提供する高精度の基準時刻に同期させることができる。したがって、例えば大量のパケットの解析を複数の計測機に分担させて各計測機の負荷を軽減する場合に、各計測機の装置内時刻を基準時刻に同期させることにより、計測機間でキャプチャ時刻を同期させることができる。ネットワーク上の複数箇所にそれぞれ計測機を配置する場合も同様にキャプチャ時刻を同期させることができる。
上述の実施例3,4において、各温度区分で一律の補正を行う代わりに、装置温度が温度区分の代表温度以外である場合に、各温度区分に対応づけられているずれ量Δttemp
ら補間演算によって装置温度に対応するずれ量を求めて時刻補正を行ってもよい。
上述の実施例3,4において、時刻補正の内容を切り替える状態を、気圧や湿度といった温度以外の環境条件によって分類してもよい。温度と他の環境条件とを組み合わせた条件によって分類してもよい。
上述の実施例1〜3において、装置内時刻のずれ量の推移が一定の割合で変化する直線的な推移でない場合には、経過時間Tとずれ量との関係をルックアップテーブル化した時刻ずれ情報28,28cを用意すればよい。単位時間当たりのずれ量と経過時間Tとに基づいて計算する代わりに、ルックアップテーブルから読み出したずれ量に基づいて装置内時刻を補正することができる。
上述の実施例1〜4に係る時刻補正部27、時刻ずれ算出部29、モード判定部32、および温度判定部33は、例えば図12に示すハードウェア構成を有した組み込み型のコンピュータまたは他の情報処理装置において実現することができる。コンピュータは、キャプチャ時刻に関わる時刻補正プログラムを実行するCPU(central processing unit)61、制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)62、およびワークエリアとなるRAM(Random Access Memory)63を有する。データの蓄積にはストレージとしてのハードディスクドライブ64が用いられる。ネットワーク接続のための通信インタフェース66もコンピュータの構成要素に含まれる。通信インタフェース66を介しまたは介さずにバス60に接続された外部装置から、時刻補正プログラムをストレージ64にインストールすることができる。また、ROM62に時刻補正プログラムを予め書き込んでおくこともできる。
なお、パケットのキャプチャ時刻に限らず、各種装置におけるタイムスタンプの付与に際して、装置内時刻の計時動作の状態に応じて装置内時刻を補正する実施例1〜4の手法を適用することができる。
1,2,3,4 パケットキャプチャ装置
7 ネットワーク
24 タイマ部
TS 装置内時刻
31 判定部
32 モード判定部(判定部)
33 温度判定部(判定部)
28,28c,28d 時刻ずれ情報
27 時刻補正部
10 パケットキャプチャブロック(パケットキャプチャ)
29 時刻ずれ算出部(情報作成部)

Claims (6)

  1. ネットワーク上を流れるパケットをキャプチャするパケットキャプチャ装置であって、
    装置内時刻を計時するタイマ部と、
    前記装置内時刻を外部の装置によって計時される基準時刻に合わせてから次に合わせるまでの期間中に前記パケットをキャプチャするパケットキャプチャ部と、
    前記パケットキャプチャ部が前記パケットをキャプチャしたときに、前記タイマ部の動作状態が、前記装置内時刻を計時する計時状態と前記装置内時刻を前記基準時刻に段階的に近づける時刻合わせ状態とのいずれであるかを判定する判定部と、
    前記計時状態および前記時刻合わせ状態のそれぞれにおける経過時間と装置内時刻のずれとの関係を示す時刻ずれ情報のうちの、前記判定部によって判定された状態における前記関係を示す情報に基づいて、前記パケットキャプチャ部が前記パケットをキャプチャしたときに、前記タイマ部の出力が示す装置内時刻を補正する時刻補正部と、を有し、
    前記パケットキャプチャ部は、前記パケットをキャプチャしたときに、キャプチャした当該パケットに、前記時刻補正部によって補正された装置内時刻をキャプチャ時刻として付与する
    ことを特徴とするパケットキャプチャ装置。
  2. 複数の時点のそれぞれにおける前記基準時刻と前記装置内時刻とに基づいて、前記時刻ずれ情報を作成する情報作成部をさらに有する
    請求項1記載のパケットキャプチャ装置。
  3. 当該パケットキャプチャ装置内の温度を判定する温度判定部をさらに備え、
    前記時刻ずれ情報は、前記計時状態および前記時刻合わせ状態のそれぞれにおける前記関係を複数の温度区分ごとに示す情報であり、
    前記時刻補正部は、前記時刻ずれ情報のうちの、前記判定部によって判定された状態における前記温度判定部によって判定された温度に対応する情報に基づいて、前記装置内時刻を補正する
    請求項1または2記載のパケットキャプチャ装置。
  4. ネットワーク上を流れるパケットをキャプチャするパケットキャプチャ装置において実行されるコンピュータプログラムであって、
    前記装置内時刻を外部の装置によって計時される基準時刻に合わせてから次に合わせるまでの期間中に前記パケットをキャプチャするパケットキャプチャ部と、
    前記パケットキャプチャ部が前記パケットをキャプチャしたときに、前記タイマ部の動作状態が、前記装置内時刻を計時する計時状態と前記装置内時刻を前記基準時刻に段階的に近づける時刻合わせ状態とのいずれであるかを判定する判定部と、
    前記計時状態および前記時刻合わせ状態のそれぞれにおける経過時間と装置内時刻のずれとの関係を示す時刻ずれ情報のうちの、前記判定部によって判定された状態における前記関係を示す情報に基づいて、前記パケットキャプチャ部が前記パケットをキャプチャしたときに、前記タイマ部の出力が示す装置内時刻を補正する時刻補正部とを有し、前記パケットをキャプチャしたときに、キャプチャした当該パケットに、前記時刻補正部によって補正された装置内時刻をキャプチャ時刻として付与する装置として前記パケットキャプチャ装置を動作させる
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
  5. 複数の時点のそれぞれにおける前記基準時刻と前記装置内時刻とに基づいて、前記時刻ずれ情報を作成する情報作成部をさらに有する装置として、前記パケットキャプチャ装置を動作させる
    請求項記載のコンピュータプログラム。
  6. ネットワーク上を流れるパケットをキャプチャするパケットキャプチャ方法であって、
    装置内時刻を基準時刻に合わせてから次に合わせるまでの期間中に、前記パケットをキャプチャするパケットキャプチャ装置が、
    前記パケットをキャプチャしたときに、前記装置内時刻の進行状態が計時状態であるか前記基準時刻に当該装置内時刻を段階的に近づける時刻合わせ状態であるかを判定し、
    前記パケットをキャプチャしたときに、前記計時状態および前記時刻合わせ状態のそれぞれにおける経過時間と装置内時刻のずれとの関係を示す時刻ずれ情報のうちの、判定した状態における前記関係を示す情報に基づいて前記装置内時刻を補正し、
    前記パケットをキャプチャしたときに、キャプチャした前記パケットに補正後の装置内時刻をキャプチャ時刻として付与する
    ことを特徴とするパケットキャプチャ方法。
JP2010124269A 2010-05-31 2010-05-31 パケットキャプチャ装置、パケットキャプチャ方法およびコンピュータプログラム Expired - Fee Related JP5625500B2 (ja)

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