JP5624813B2 - 動線処理装置、方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、移動体、例えば人物の移動軌跡を示す動線を処理する技術に関する。
スーパーマーケット,コンビニエンスストア等の店舗内を移動する客の軌跡を示す動線を生成するシステムは、既に知られている。このシステムによって生成された動線を分析することによって、客の購買行動を確認することができる。例えば、動線の全長、いわゆる動線長からは、店内の移動距離を知ることができる。移動距離のデータは、店内のレイアウトや買物のし易さを評価するうえで重要な指標となる。
特開2003−100471号公報
動線生成システムにおいて、人物の移動軌跡を追跡する技術の1つに、カメラ画像方式がある。この方式は、監視領域の上方から下方に向けて複数台のカメラで監視領域内を撮影する。そして、各カメラの撮影画像から人物の頭部を抽出し、この頭部の位置データを撮影時刻のデータとともに追跡記録することによって動線データを生成する。
ところで、例えば高齢者の中には、頭部を左右に揺らしながら歩く人がいる。頭部を抽出し追跡して動線データを生成するカメラ画像方式の場合、人物の歩行に合わせて頭部が左右に揺れると、生成される動線データも左右に揺れ動いたものとなる。その結果、実際の移動距離よりも動線長が長く計測される。
一実施形態によれば、動線処理装置は、データ取得手段と、データ処理手段と、動線長を求める手段とを備える。データ取得手段は、監視領域内を移動する人物の頭部の監視領域内における位置データを時系列に記述してなる前記頭部の動線データを取得する。データ処理手段は、動線データに対して空間的フィルタリングを行う。動線長を求めるデ手段は、空間的フィルタリングが行われた動線データから前記人物の動線長を求める
第1〜第3の実施形態のシステム構成を示すブロック図。 第1〜第3の実施形態が適用される売場の一レイアウトを示す模式図。 第1〜第3の実施形態において、カメラ画像データベースに蓄積されるフレーム画像データのレコード構造を示す模式図。 第1〜第3の実施形態において、動線データベースに蓄積される動線データのレコード構造を示す模式図。 第1の実施形態において、制御部が動線処理プログラムに従い実行する主要な処理手順を示す流れ図。 第1の実施形態において、処理前動線データに対応する動線の一例を示す図。 第1の実施形態において、図6の動線に対応する動線データに対して移動平均算出単位wを「12」とする移動平均処理を実行した後の動線データに対応する動線の一例を示す図。 第1の実施形態において、図6の動線に対応する動線データに対して移動平均算出単位wを「64」とする移動平均処理を実行した後の動線データに対応する動線の一例を示す図。 第1の実施形態において、図6の動線に対応する動線データに対して移動平均算出単位wを順次変化させたときの動線長と移動平均算出単位wとの対応関係を示すグラフ。 第2の実施形態において、処理前動線データに対応する動線の一例を示す図。 第2の実施形態において、図10の動線に対応する動線データに対して離散的フーリエ変換処理を施した後の動線データに対応する動線の一例を示す図。
以下、図面を用いて複数の実施形態について説明する。
なお、各実施形態は、いずれも店舗の売場を監視領域として設定し、この売場を回って買い物をする客を移動体として生成される動線データを処理する場合である。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態の全体構成図である。図2は、本実施形態の監視領域である売場Sのレイアウトを簡略的に示す模式図である。本実施形態は、動線生成システム1と動線処理装置2とを備える。
動線生成システム1は、売場S内を移動する客を追跡し、その移動軌跡を示す動線データを客毎に生成するもので、カメラ画像方式を採用する。この方式を採用する動線生成システム1は、複数N(N>1)台のカメラCA-1〜CA-Nと、動線サーバ10とを備える。各カメラCA-1〜CA-Nは、いずれも売場Sを撮影対象として、売場Sの天井部等に分散して取り付ける。
図2は、6台のカメラCA-1〜CA-6が売場Sの天井部等に取り付けられている例を示す。各カメラCA-1〜CA-6は、魚眼レンズを用いたカメラや全方位ミラー付のカメラ等の広角レンズカメラである。入退場口Gから売場S内に入店した客は、売場Sを適当に回り、購入を希望する商品を得たならばレジRへ向かう。そして、レジRで商品の代金を精算した後、入退場口Gから退店する。各カメラCA-1〜CA-6は、入退場口Gから売場S内に入店した客が入退場口Gから退店するまでの軌跡を追跡するために、連続して撮影を行う。
客の追跡は、視体積交差法によって行う。視体積交差法は、例えば客の頭部を複数の方向から撮影した各画像の頭部の位置から、その頭部の店内空間に適宜設置された3次元座標系内の座標値を算出する方法である。1つの監視領域に配置されるカメラの台数は特に制限されないが、視体積交差法による位置検出精度を高めるためには少なくとも3台のカメラで撮影した画像が必要である。
各カメラCA-1〜CA-Nは、動線サーバ10が備えるカメラコントロール部11の一元制御により一定の周期(例えば1/15秒)で撮影動作を繰り返し、その撮影画像(フレーム画像)を動線サーバ10に送信する。動線サーバ10は、カメラコントロール部11の他、カメラ画像データベース12、動線生成部13及び動線データベース14を備えている。
カメラ画像データベース12は、各カメラCA-1〜CA-Nで撮影されたフレーム画像データのレコード30(図3を参照)を順次蓄積する。カメラ画像データベース12に蓄積されるレコード30の構造を、図3の模式図で示す。図3に示すように、カメラ画像データベース12は、フレーム画像データ31を、カメラID32、フレーム番号33及び撮影時刻34とともに記録したレコード30を蓄積する。
カメラID32は、当該画像データ31を撮影したカメラCA-1〜CA-Nの識別コードである。各カメラCA-1〜CA-Nに対しては、それぞれ固有のカメラID32が予め設定されている。フレーム番号33は、各カメラCA-1〜CA-Nでフレーム画像が撮影される毎にカウントアップされる“1”からの連続番号である。カメラコントロール部11の制御により、各カメラCA-1〜CA-Nのフレーム番号は同期している。撮影時刻34は、当該画像データ31が撮影された時点の日時(年月日時分秒)である。
動線生成部13は、カメラ画像データベース12に蓄積されたフレーム画像データ31の画像処理により売場S内を移動する客を認識し、この客が売場Sに入店した地点である始点から退店した地点である終点までの売場S内での移動経路を示す動線データを作成する。
動線データベース14は、動線生成部13により客毎に生成される動線データのレコード40(図4を参照)を蓄積する。動線データベース14に蓄積されるレコード40の構造を、図4の模式図で示す。図4に示すように、動線データベース14は、動線データ41を、動線ID42、入店フレーム1番号43及び退店フレームn番号44とともに記録したレコード40を蓄積する。
動線ID42は、当該動線データ41を個々に特定するための動線特定情報である。動線生成部13は、1名の客の動線データ41を生成する毎に、その動線データ41に固有の動線ID42を割り当てる。
入店フレーム1番号43は、動線データ41の始点フレーム“1”のフレーム番号である。退店フレームn番号44は、同動線データ41の終点フレーム“n”(n>1の整数)のフレーム番号である。動線データ41は、始点フレーム“1”から終点フレーム“n”までのフレーム毎のインデックスデータ41-1〜41-nからなる。インデックスデータ41-1〜41-nは、少なくとも売場S内の位置を特定する三次元の店内座標(X,Y,H)とフレーム撮影時刻Tとを含む。
入店フレーム1番号43は、当該動線データレコード40の客が売場Sで最初に認識されたフレーム画像のフレーム番号であり、このフレーム画像の撮影時刻が始点フレーム“1”に対するインデックスデータ41-1のフレーム撮影時刻T1となる。退店フレームn番号44は、当該客が売場Sで最後に認識されたフレーム画像のフレーム番号であり、このフレーム画像の撮影時刻が終点フレーム“n”に対するインデックスデータ41-nのフレーム撮影時刻Tnとなる。
フレーム毎の店内座標は、対応するフレーム番号のフレーム画像から認識された当該客の位置を、三次元の世界座標系(X,Y,H)で特定したものである。本実施形態では、図2において、売場Sの右上の角をX軸及びY軸の原点O(0,0)とし、その床面をH(Height)軸の原点としている。
かかる構成の動線サーバ10は、パーソナルコンピュータ等を主体に構成される動線処理装置2と通信ケーブル3で接続する。動線処理装置2は、入力部21、表示部22、通信部23、プログラム記憶部24、データ記憶部25、フィルタ処理後動線記憶部26及び制御部27を備える。
入力部21は、キーボード,マウス等の入力デバイスからなる。表示部22は、液晶ディスプレイ,CRTディスプレイ等の表示デバイスからなる。タッチパネル付のディスプレイを用いることで、入力部と表示部を兼用してもよい。通信部23は、通信ケーブルを介して動線サーバ10にアクセスして、動線データベース14から動線データレコード40を取込む。
例えばROM(Read Only Memory)で構成されるプログラム記憶部24は、当該動線処理装置2の動作を制御するための動線処理プログラムを記憶する。例えばRAM(Random Access Memory)で構成されるデータ記憶部25は、動線データベース14から取込んだ動線データレコード40を一時的に記憶する。例えばHDD(Hard Disk Drive)で構成されるフィルタ処理後動線記憶部26は、動線データ41に対して空間的フィルタリングが行われた後の動線データレコード40を保存する。
制御部27は、動線データレコード40の動線データ41から不要な成分である揺動成分をノイズとして除去するために、当該動線データ41に対して空間的フィルタリングを行う。空間的フィルタリングは、動線データ41を構成する各インデックスデータ41-1〜41-nの店内座標である位置データ毎に、その位置データとその位置データに対して時系列に連続する所定数wの位置データとの移動平均値を算出する空間的ローパスフィルタ処理(以下、LPF処理と略称する)を指す。所定数wは、移動平均算出単位と称され、予め設定されている。空間的フィルタリングは、動線データ処理に相当する。
図5は、1つの動線データ41に対するLPF処理の手順を説明するための流れ図である。制御部27は、前記動線処理プログラムに従い、図5の流れ図に示す手順の処理を実行する。
先ず、制御部27は、データ記憶部25に取込んだ動線データレコード40からLPF処理前の動線データ41を取得する(ST1:データ取得手段)。そして動線データ41を取得できたならば、制御部27は、フレーム番号カウンタの値kを“0”にリセットする(ST2)。なお、フレーム番号カウンタは、例えばデータ記憶部25で記憶している。
次に、制御部27は、フレーム番号カウンタを“1”だけカウントアップする(ST3)。そして、カウントアップ後のカウント値kが当該動線データ41の終点フレームの番号nを超えたか否かを判断する(ST4)。
カウント値kが終点フレーム番号nを超えていない場合(ST4のNO)、制御部27は、フレーム番号k(“k”はフレーム番号カウンタの値と一致)のインデックスデータ41-Kと、このインデックスデータ41-Kの後に続く[w−1]個のインデックスデータ41-k+1、41-k+2、…、41-k+w-1とから、それぞれ店内座標(X,Y,H)を取得する(ST5)。制御部27は、計w個の店内座標データの平均値を算出する(ST6)。そして制御部27は、フレーム番号kのインデックスデータ41-Kの店内座標を、ステップST6の処理で算出した平均値に相当する座標に置換する(ST7)。
しかる後、制御部27は、ステップST3の処理に戻る。すなわち、フレーム番号カウンタをさらに“1”だけカウントアップする(ST3)。そして、フレーム番号kのインデックスデータ41-Kと、このインデックスデータ41-Kの後に続く[w−1]個のインデックスデータ41-k+1、41-k+2、…、41-k+w-1とから、それぞれ店内座標(X,Y,H)を取得し(ST5)、計w個の店内座標データの平均値を算出したならば(ST6)、フレーム番号kのインデックスデータ41-Kの店内座標を、この平均値に相当する座標に置換する(ST7)。
制御部27は、カウント値kが当該動線データ41の終点フレームの番号nを超えるまで、上記ステップST3〜ST7の処理を繰り返す(データ処理手段)。なお、カウント値kが[k>n−w]の関係を満足すると、[w−1]個のインデックスデータ41-k+1、41-k+2、…、41-k+w-1を取得できなくなるが、その場合には、取得し得たインデックスデータから店内座標(X,Y,H)を取得して平均値を算出する。
このように、カウント値kをカウントアップしつつ逐次的に平均値を算出する一連の処理を移動平均処理と称する。
カウント値kが当該動線データ41の終点フレームの番号nを超えたならば(ST4のYES)、制御部27は、各インデックスデータ4-1〜41-nの店内座標が移動平均値に相当する座標に置換された動線データ41′、すなわち空間的フィルタリングが行われた動線データを含む動線データレコード40′をフィルタ処理後動線記憶部26に出力する(ST8:データ出力手段)。以上で、1つの動線データ41に対するLPF処理が終了する。
フィルタ処理後動線記憶部26は、空間的フィルタリングが行われた動線データを含む動線データレコード40′を保存する。
表示部22は、前記データ記憶部25で記憶する動線データ、すなわち空間的フィルタリングが行われる前の動線データ41から生成される動線と、フィルタ処理後動線記憶部26で保存する動線データ、すなわち空間的フィルタリングが行われた後の動線データ41′から生成される動線を表示することができる。
図6は、ある客が、売場Sに入店してから退店するまでの移動経路を追跡した動線データ41から生成される動線51の一例である。図6において、X軸及びY軸は、売場Sの縦方向(X)及び横方向(Y)に対応しており、単位はセンチメートル(cm)である。図6に示すように、動線51は揺動している。これは、客が頭部を左右に揺らしながら歩行しているためであり、このような傾向は高齢者によく見られる。
図7は、図6に示された動線51に対応する動線データ41を、移動平均算出単位wを「12」に設定して、LPF処理を実行した後の動線データ41′から生成される動線52である。図6と図7とを比較すれば明らかなように、LPF処理実行後の動線データ41′から生成される動線52は、LPF処理実行前の動線データ41から生成される動線51と比較して、左右の揺動を抑制することができる。すなわち、頭部が左右に揺れることによって発生していた動線41の揺動成分をノイズとして除去することができる。こうして、揺動成分が除去された動線の動線長は、当該客の実際の移動距離に近くなる。
一方、図8は、同動線データ41を、移動平均算出単位wを「64」に設定して、LPF処理を実行した後の動線データ41′から生成される動線53である。図7と図8とを比較すれば明らかなように、大きな移動平均算出単位wでLPF処理を実行した後の動線データ41′から生成される動線53は、小さな移動平均算出単位wでLPF処理を実行した後の動線データ41′から生成される動線52よりもさらに揺動が抑制される。ただし、この場合は、図8中の破線円Pで囲われた部分で見られるように、過度のLPF処理によって本来存在するはずの動線部分の情報が失われている。
そこで、図6に示す動線51に対応する客の動線データ41に対して、移動平均算出単位wを「0」から「64」の範囲で変化させてLPF処理を実行し、処理後の動線データ41′から生成される各動線の動線長を求めた。そして、この動線長と移動平均算出単位wとの対応関係をグラフ化すると、図9のようになった。このグラフにおいて、縦軸は動線長(cm)であり、横軸は移動平均算出単位wである。
図9に示すように、移動平均算出単位wを「0」とした場合、すなわちLPF処理を実行しない場合の動線長は、約349m(メートル)であった。これに対し、移動平均算出単位wを「12」としてLPF処理を実行した場合の動線長は、約201mであった。また、移動平均算出単位wを「32」としてLPF処理を実行した場合の動線長は、約173mであった。また、移動平均算出単位wを「64」としてLPF処理を実行した場合の動線長は、約155mであった。
ここで、この客が移動した軌跡の距離を計測すると、約185mであった。この実距離に対してプラス・マイナス10%を許容範囲(167m〜203m)とすると、移動平均算出単位wの適正範囲は「12」〜「32」程度となる。
ところで、動線が揺動(振動)する原因は、人物の歩行によるものであるから、その時間的周期は概ね一定の範囲に収まる。そこで、移動平均算出単位wは、サンプリングデータの個数よりも時間幅を一定にする必要がある。
図9の例は、動線データの時間間隔tは0.133秒である。このため、移動平均算出単位w=12は1.60(≒0.133*12)秒に相当し、移動平均算出単位w=32は4.27(≒0.133*12)秒に相当する。この関係から、移動平均算出単位wは、下記(1)式の範囲に設定すると、適切な動線長を算出できるようになる。
1.5*(1/t)<w<8*(1/t) …(1)
[第2の実施形態]
第1の実施形態は、動線データの空間的フィルタリングを移動平均値を算出するLPF処理で実現したが、LPF処理は、移動平均を算出する方法に限定されるものではない。第2の実施形態は、離散的フーリエ変換(DFT)によってLPF処理を実現する。
なお、この第2の実施形態においても基本的な構成は第1の実施形態と同一であり、図1〜図4を用いてその説明は省略する。
第2の実施形態において、制御部27は、離散的フーリエ変換の演算機能を有する。すなわち制御部27は、動線データ41を構成する各インデックスデータ41-1〜41-nのなかから、適切な個数M(移動平均処理の場合の移動平均算出単位wに相当する窓サイズに含まれる数)を選択する。そして先ず、選択したM個のインデックスデータの各店内座標について、X成分及びY成分を独立にフーリエ変換を実行する。次に、フーリエ変換後のデータについて、所定のカットオフ値以上の高周波成分を“0”に置き換える。そして最後に、所定のカットオフ値以上の高周波成分を“0”に置き換えたフーリエ変換後のデータについて、フーリエ逆変換を実行する。以上の処理を各インデックスデータ41-1〜41-nについて順次実行することにより、動線データ41に対して空間的フィルタリングを行うことができる。
図10は、LPF処理を実行する前の動線61の表示例である。この動線に対応する動線データ41に対し、窓サイズの個数Mを「16」としてフーリエ変換を行い、カットオフ値を「8」としてそれ以上の高周波成分を“0”に置き換え、さにら逆フーリエ変換を行うと、処理後の動線データから得られる動線62は、図11に示すように、揺動成分が除去される。
因みに、図10の動線61は、1秒間に7.5個のデータで構成されている。したがって、窓サイズの個数「16」は2,13秒に相当する。同じく、カットオフ値「8」は1.06秒(カットオフ周波数)に相当する。
[第3の実施形態]
第3の実施形態は、メディアンフィルタによってLPF処理を実現する。
なお、この第3の実施形態においても基本的な構成は第1及び第2の実施形態と同一であり、図1〜図4を用いてその説明は省略する。
第3の実施形態において、制御部27は、メディアン(中央値)を代表値として採用するメディアンフィルタの処理機能を有する。すなわち制御部27は、動線データ41を構成する各インデックスデータ41-1〜41-nを、適切な個数R(窓サイズ)毎に区切る。そして、これらR個のインデックスデータの各店内座標について、X成分及びY成分それぞれの中央値(メディアン)を、その範囲の代表値とする。以上の処理を各インデックスデータ41-1〜41-nについて順次実行することにより、動線データ41に対して空間的フィルタリングを行うことができる。
なお、窓サイズの個数Rは、大きすぎると移動平均処理の場合と同様に有益な情報を失うことになるので、適切な値を選定する必要がある。
以上説明したように、各実施形態によれば、人物の歩行に合わせて頭部が左右に揺れるために、動線生成システム1で生成される動線データが左右に揺れ動いたものとなったとしても、その揺動成分を除去して実際の移動距離に略等しい動線データを得ることができる。その結果、例えば各客の動線長から店内のレイアウトや買物のし易さを評価する場合にその評価の精度を高めることができる。
以下、前記実施形態の変形例について説明する。
例えば、前記各実施形態では、カメラ画像方式の動線生成システム1について説明したが、カメラ画像方式以外の動線生成システムで生成される動線データの処理装置としても、各実施形態は適用できるものである。
また、前記各実施形態では、空間的フィルタリングが行われた動線データの出力手段を、装置内部のフィルタ処理後動線記憶部26への出力として説明したが、出力手段はこれに限定されるものではない。例えば、動線処理装置に対して着脱自在に接続される補助記憶装置に対して出力してもよい。
また、各実施形態では装置内部に発明を実施する機能(動線処理プログラム)が予め記録されている場合で説明をしたが、これに限らず同様の機能をネットワークから装置にダウンロードしても良いし、同様の機能を記録媒体に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等プログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]監視領域内を移動する移動体の前記監視領域内における位置データを時系列に記述してなる動線データを取得するデータ取得手段と、前記動線データに対して空間的フィルタリングを行うデータ処理手段と、前記処理手段により空間的フィルタリングが行われた動線データを出力するデータ出力手段と、を具備したことを特徴とする動線処理装置。
[2]前記データ処理手段は、動線データを構成する位置データ毎に、その位置データとその位置データに対して時系列に連続する所定数の位置データとの移動平均値を算出し、その移動平均値を処理後の位置データとすることを特徴とする付記[1]記載の動線処理装置。
[3]前記所定数は、空間的フィルタリングが行われた後の動線データの総動線長が適正範囲に含まれる値に設定することを特徴とする付記[2]記載の動線処理装置。
[4]前記データ処理手段は、動線データを構成する各位置データに対して離散的フーリエ変換によるローパスフィルタ処理を行うことを特徴とする付記[1]記載の動線処理装置。
[5]前記データ処理手段は、動線データを構成する各位置データに対してメディアンフィルタによるローパスフィルタ処理を行うことを特徴とする付記[1]記載の動線処理装置。
[6]監視領域内を移動する移動体の前記監視領域内における位置データを時系列に記述してなる動線データのノイズ成分を除去する動線処理方法であって、動線処理装置に、前記動線データを取得すること、取得した前記動線データに対して空間的フィルタリングを行うこと、前記空間的フィルタリングが行われた動線データを出力すること、を行わせることを特徴とする動線処理方法。
[7]コンピュータに、監視領域内を移動する移動体の前記監視領域内における位置データを時系列に記述してなる動線データを取得するデータ取得機能と、前記動線データに対して空間的フィルタリングを行うデータ処理機能と、前記空間的フィルタリングが行われた動線データを出力するデータ出力機能と、を実現させるための動線処理プログラム。
1…動線生成システム、2…動線処理装置、14…動線データベース、21…入力部、22…表示部、23…通信部、24…プログラム記憶部、25…データ記憶部、26…フィルタ処理後動線記憶部、27…制御部。

Claims (7)

  1. 監視領域内を移動する人物の頭部の前記監視領域内における位置データを時系列に記述してなる前記頭部の動線データを取得するデータ取得手段と、
    前記動線データに対して空間的フィルタリングを行うデータ処理手段と、
    前記データ処理手段により空間的フィルタリングが行われた動線データから前記人物の動線長を求める手段と、
    を具備したことを特徴とする動線処理装置。
  2. 前記データ処理手段は、動線データを構成する位置データ毎に、その位置データとその位置データに対して時系列に連続する所定数の位置データとの移動平均値を算出し、その移動平均値を処理後の位置データとすることを特徴とする請求項1記載の動線処理装置。
  3. 前記所定数は、空間的フィルタリングが行われた後の動線データから求まる前記人物の動線長が適正範囲に含まれる値に設定することを特徴とする請求項2記載の動線処理装置。
  4. 前記データ処理手段は、動線データを構成する各位置データに対して離散的フーリエ変換によるローパスフィルタ処理を行うことを特徴とする請求項1記載の動線処理装置。
  5. 前記データ処理手段は、動線データを構成する各位置データに対してメディアンフィルタによるローパスフィルタ処理を行うことを特徴とする請求項1記載の動線処理装置。
  6. 監視領域内を移動する人物の頭部の前記監視領域内における位置データを時系列に記述してなる前記頭部の動線データのノイズ成分を除去する動線処理方法であって、
    動線処理装置に、
    前記頭部の動線データを取得すること、
    取得した前記動線データに対して空間的フィルタリングを行うこと、
    前記空間的フィルタリングが行われた動線データ動線データから前記人物の動線長を求めること、
    を行わせることを特徴とする動線処理方法。
  7. コンピュータに、
    監視領域内を移動する人物の頭部の前記監視領域内における位置データを時系列に記述してなる前記頭部の動線データを取得するデータ取得機能と、
    前記動線データに対して空間的フィルタリングを行うデータ処理機能と、
    前記空間的フィルタリングが行われた動線データから前記人物の動線長を求める機能と、
    を実現させるための動線処理プログラム。
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