JP5624345B2 - 超音波診断装置及びその制御プログラム - Google Patents

超音波診断装置及びその制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5624345B2
JP5624345B2 JP2010067702A JP2010067702A JP5624345B2 JP 5624345 B2 JP5624345 B2 JP 5624345B2 JP 2010067702 A JP2010067702 A JP 2010067702A JP 2010067702 A JP2010067702 A JP 2010067702A JP 5624345 B2 JP5624345 B2 JP 5624345B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elasticity
data
contour
region
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010067702A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011200282A (ja
JP2011200282A5 (ja
Inventor
晴二 船矢
晴二 船矢
伊藤 真由美
真由美 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Original Assignee
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GE Medical Systems Global Technology Co LLC filed Critical GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Priority to JP2010067702A priority Critical patent/JP5624345B2/ja
Publication of JP2011200282A publication Critical patent/JP2011200282A/ja
Publication of JP2011200282A5 publication Critical patent/JP2011200282A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5624345B2 publication Critical patent/JP5624345B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/08Detecting organic movements or changes, e.g. tumours, cysts, swellings

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)

Description

本発明は、生体組織の硬さ又は軟らかさを表す弾性画像を表示する超音波診断装置及びその制御プログラムに関する。
通常のBモード画像と、生体組織の硬さ又は軟らかさを表す弾性画像とを合成して表示させる超音波診断装置が、例えば特許文献1などに開示されている。この種の超音波診断装置において、弾性画像は次のようにして作成される。先ず、超音波プローブを体表面に押し当てて圧迫とその弛緩を繰り返すなどして生体組織を変形させながら超音波の送受信を行い、エコー信号を取得する。そして、得られたエコー信号に基づいて、生体組織の各部について弾性に関する物理量を算出し、この物理量を色相情報に変換してカラーの弾性画像を作成する。ちなみに、生体組織の弾性に関する物理量としては、例えば生体組織の歪みなどを算出している。
また、前記特許文献1では、生体組織の各部について算出した歪みと閾値とを比較して、弾性が異なる領域を抽出し、抽出された領域の輪郭を弾性画像に重ねて表示している。
特開2004−135929号公報
ところで、前記超音波プローブによる圧迫力の強さにより、生体組織の変形量は変化する。従って、前記特許文献1のように、生体組織の各部について算出した歪みと閾値とを比較して、弾性が異なる領域を抽出する場合、生体組織への圧迫力の強さに応じた前記閾値を設定する必要があった。
上述の課題を解決するためになされた第1の観点の発明は、生体組織に対する超音波の送受信によって得られた同一音線上の時間的に異なる二つのエコー信号に基づいて、生体組織の弾性データを作成する弾性データ作成部と、この弾性データ作成部によって作成された弾性データに基づく弾性画像を表示する表示部と、隣り合う画素における弾性データの変化率に基づいて弾性データの閾値を算出し、この閾値と各画素の弾性データとを比較して、生体組織における異なる弾性を有する領域の輪郭を抽出する輪郭抽出部と、を備えることを特徴とする超音波診断装置である。
第2の観点の発明は、第1の観点の発明において、前記輪郭抽出部は、前記弾性画像に複数のサンプリングラインを設定し、各サンプリングライン上において、隣り合う画素間における弾性データの変化率が最大の部分を検出し、この最大の部分における隣り合う画素のうちいずれか一方の画素についての弾性データに基づいて前記閾値を算出することを特徴とする超音波診断装置である。
第3の観点の発明は、第2の観点の発明において、前記輪郭抽出部は、前記最大の部分における隣り合う画素のうち、注目領域の弾性により近い弾性を有する画素の弾性データについて、前記各サンプリングラインにおける平均を算出して、この平均を前記閾値とすることを特徴とする超音波診断装置である。
第4の観点の発明は、第3の観点の発明において、前記注目領域の弾性により近い弾性を有する画素は、前記最大の部分における隣り合う画素のうち、より硬い生体組織に対応する画素であることを特徴とする超音波診断装置である。
第5の観点の発明は、第2〜4のいずれか一の観点の発明において、前記輪郭抽出部は、前記弾性画像に設定された所定の領域内に前記サンプリングラインを設定することを特徴とする超音波診断装置である。
第6の観点の発明は、第1〜5のいずれか一の観点の発明において、前記弾性データは、前記二つのエコー信号に基づいて算出された生体組織の弾性に関する物理量データであることを特徴とする超音波診断装置である。
第7の観点の発明は、第1〜5のいずれか一の観点の発明において、前記弾性データは、前記二つのエコー信号に基づいて算出された生体組織の弾性に関する物理量データを階調化して得られた弾性画像データであることを特徴とする超音波診断装置である。
第8の観点の発明は、第1〜7のいずれか一の観点の発明において、前記輪郭抽出部によって抽出された輪郭で囲まれる領域を示す表示を前記弾性画像上に表示させる表示設定部を備えることを特徴とする超音波診断装置である。
第9の観点の発明は、第1〜8のいずれか一の観点の発明において、前記輪郭抽出部によって抽出された輪郭で囲まれる領域の面積又は体積を算出する算出部を備えることを特徴とする超音波診断装置である。
第10の観点の発明は、コンピュータに、生体組織に対する超音波の送受信によって得られた同一音線上の時間的に異なる二つのエコー信号に基づいて、生体組織の弾性データを作成する弾性データ作成機能と、隣り合う画素における弾性データの変化率に基づいて弾性データの閾値を算出し、該閾値と各画素の弾性データとを比較して、生体組織における異なる弾性を有する領域の輪郭を抽出する輪郭抽出機能と、を実行させることを特徴とする超音波診断装置の制御プログラムである。
上記観点の発明によれば、隣り合う画素における弾性データの変化率に基づいて設定された閾値と各画素の弾性データとを比較して、生体組織における異なる弾性を有する領域の輪郭が抽出される。このように前記閾値は、隣り合う画素における弾性データの変化率に基づいて算出されるので、生体組織の変形量が異なっていても、生体組織における異なる弾性を有する領域の輪郭を正確に抽出することができる。
本発明に係る超音波診断装置の実施形態の概略構成の一例を示すブロック図である。 物理量データの作成の説明図である。 図1に示す超音波診断装置における表示制御部の構成を示すブロック図である。 図1に示す超音波診断装置における表示部の表示の一例を示す図である。 弾性画像に輪郭線を表示させる際のフローチャートを示す図である。 図5に示すフローチャートにおける閾値の算出についてのフローチャートを示す図である。 弾性画像に所定の領域が設定された表示部を示す図である。 所定の領域内へのサンプリングラインの設定を説明する図である。 サンプリングライン上における隣り合う画素間で歪みの変化率が最大である部分を説明する図である。 サンプリングライン上における画素を示す概念図である。 斜め方向のサンプリングラインにおける隣り合う画素を説明する図である。 腫瘍の領域の輪郭の抽出を説明する図である。 弾性画像に輪郭線が表示された表示部を示す図である。 互いに直交する三断面を示す概念図である。 第一変形例における表示部を示す図である。 二次元の超音波画像に二次元の領域が設定された表示部を示す図である。 所定の断面について二次元の領域が設定されたことを説明する図である。 三次元の所定の領域の設定を説明する図である。 第二変形例の表示制御部の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図1〜図13に基づいて説明する。図1に示す超音波診断装置1は、超音波プローブ2、送受信部3、Bモードデータ作成部4、物理量データ作成部5、表示制御部6、表示部7、制御部8及び操作部9を備える。
前記超音波プローブ2は、生体組織に対して超音波を送信しそのエコーを受信する。この超音波プローブ2における超音波の送受信面を体表面に当接させた状態で、例えば圧迫と弛緩を繰り返しながら超音波の送受信を行なって取得されたエコー信号に基づいて、後述のように弾性画像が作成される。
前記送受信部3は、前記超音波プローブ2を所定の走査条件で駆動させて音線毎の超音波の走査を行なう。また、送受信部3は、前記超音波プローブ2で受信したエコー信号について、整相加算処理等の信号処理を行なう。前記送受信部3で信号処理されたエコー信号は、前記Bモードデータ作成部4及び前記物理量データ作成部5に出力される。
ちなみに、前記送受信部3は、Bモード画像を作成するためのBモード画像用走査と、弾性画像を作成するための弾性画像用走査とを別に行なう。弾性画像用走査としては、被検体における弾性画像を作成する領域(弾性画像作成領域)において、同一音線上に少なくとも二回の走査を行なう。
前記Bモードデータ作成部4は、前記送受信部3から出力されたエコー信号に対し、対数圧縮処理、包絡線検波処理等のBモード処理を行い、Bモードデータを作成する。
前記物理量データ作成部5は、前記送受信部3から出力されたエコー信号に基づいて、生体組織における各部の弾性に関する物理量データを作成する(物理量データ作成機能)。もう少し詳しく説明すると、この物理量データ作成部5は、生体組織における各部の弾性に関する物理量として、前記超音波プローブ2による圧迫とその弛緩などによって生じた生体組織における各部の歪みStを算出することにより前記物理量データを作成する。前記物理量データ作成部5は、図2に示すように時間的に異なる二つのフレーム(i),(ii)に属する同一音線上における二つのエコー信号に基づいて歪みStを算出し、歪みStのデータからなる物理量データを作成する。前記物理量データ作成部5は、本発明における弾性データ作成部の実施の形態の一例である。また、前記物理量データは、本発明における弾性データの実施の形態の一例である。さらに、前記物理量データ作成機能は、本発明における弾性データ作成機能の実施の形態の一例である。
具体的には、前記物理量データ作成部5は、例えば、特開2008−126079号公報に記載されているように、前記二つのエコー信号に相関ウィンドウを設定し、各相関ウィンドウ間で複素相関関数の虚数部の演算を行なって得られた値を歪みStとする。前記特開2008−126079号公報では、前記二つのエコー信号の波形のずれを歪みと推定している。
ちなみに、前記相関ウィンドウは、弾性画像の一画素に相当する。従って、前記二つのエコー信号に設定された一対の相関ウィンドウについて得られた歪みStのデータは一画素についてのデータである。
前記表示制御部6には、前記Bモードデータ作成部4からのBモードデータ及び前記物理量データ作成部5からの物理量データが入力されるようになっている。前記表示制御部6は、図3に示すように、Bモード画像データ作成部61、弾性画像データ作成部62、合成部63、輪郭抽出部64、輪郭抽出用領域設定部65及び輪郭線設定部66を有している。
前記Bモード画像データ作成部61及び前記弾性画像データ作成部62は、スキャンコンバータ(scan converter)を有している。そして、前記Bモード画像データ作成部61は、前記Bモードデータを、エコーの信号強度に応じた輝度情報を有するBモード画像データに変換する。また、前記弾性画像データ作成部62は、前記物理量データを歪みに応じた色相情報を有するカラー弾性画像データに変換する(弾性画像作成機能)。
ちなみに、前記Bモード画像データにおける輝度情報及び前記カラー弾性画像データにおける色相情報は所定の階調(例えば256階調)からなる。すなわち前記Bモード画像データは前記Bモードデータを階調化して得られたデータであり、また前記カラー弾性画像データは前記物理量データを階調化して得られたデータである。
なお、Bモード画像データに変換される前のBモードデータ及びカラー弾性画像データに変換される前の物理量データを、ローデータ(Raw Data)と云う。
前記合成部63は、前記Bモード画像データ及び前記カラー弾性画像データを加算処理することによって合成し、前記表示部7に表示する二次元の超音波画像の画像データを作成する。この画像データは、図4に示すように白黒のBモード画像BGとカラーの弾性画像EGとが合成された二次元の超音波画像Gとして前記表示部7に表示される。本例では、前記弾性画像EGは、関心領域R内に半透明で(背景のBモード画像が透けた状態で)表示される。
前記輪郭抽出部64は、隣り合う画素における物理量データの変化率、すなわち隣り合う画素における歪みStの変化率に基づいて歪みStの閾値StTHを設定し、この閾値StTHと各画素の物理量データ(歪みStの値)とを比較して、生体組織における異なる弾性を有する領域の輪郭を抽出する。前記輪郭抽出部64は、本発明における輪郭抽出部の実施の形態の一例である。
前記輪郭抽出部64は、本例では、生体組織における異なる弾性を有する領域として、正常な組織よりも硬い腫瘍の領域Cの輪郭を抽出する。詳細は後述する。前記腫瘍の領域Cは、本発明における注目領域の実施の形態の一例である。
前記輪郭抽出用領域設定部65は、前記関心領域R内に表示された弾性画像EGに、所定の領域r(後述の図7等参照)を設定する。前記輪郭抽出用領域設定部64は、前記所定の領域rを前記操作部9からの入力に基づいて設定する。前記所定の領域rは、前記閾値StTHを算出して前記腫瘍の領域Cの輪郭を抽出する際に設定される。詳細は後述する。
前記輪郭線設定部66は、前記輪郭抽出部64によって抽出された腫瘍の領域Cの輪郭を示す輪郭線Oを前記弾性画像EGに表示する。詳細は後述する。前記輪郭線設定部66は、本発明における表示設定部の実施の形態の一例である。また、前記輪郭線Oは、本発明において、輪郭抽出部によって抽出された輪郭で囲まれる領域を示す表示の実施の形態の一例である。
前記表示部7は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)などで構成される。前記表示部7は、本発明における表示部の実施の形態の一例である。
前記制御部8は、CPU(Central Processing Unit)で構成され、図示しない記憶部に記憶された制御プログラムを読み出し、前記超音波診断装置1の各部における機能を実行させる。また、前記操作部9は、操作者が指示や情報を入力するためのキーボード及びポインティングデバイス(図示省略)などを含んで構成されている。
さて、本例の超音波診断装置1の作用について説明する。先ず、前記送受信部3は、前記超音波プローブ2から被検体の生体組織へ超音波を送信させ、そのエコー信号を取得する。このとき、前記超音波プローブ2により、例えば被検体への圧迫とその弛緩を繰り返すなどして生体組織を変形させながら超音波の送受信を行う。
エコー信号が取得されると、前記Bモードデータ作成部4がBモードデータを作成し、前記物理量データ作成部5が物理量データを作成する。そして、これらBモードデータ及び物理量データに基づいて、前記Bモード画像データ作成部61及び前記弾性画像データ作成部62がBモード画像データ及びカラー弾性画像データを作成し、これらを前記合成部63が合成して得られた画像データに基づく超音波画像Gが前記表示部7に表示される。
前記超音波画像Gが表示されると、腫瘍の領域Cの輪郭抽出を行なった後に、前記超音波画像Gにおける弾性画像EGに前記輪郭線Oを表示させる。具体的な処理について、図5のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、ステップS1では、前記輪郭抽出部64は、腫瘍の領域Cの輪郭抽出を行なう際に用いる歪みの閾値StTHを算出する。前記輪郭抽出部64は、前記弾性画像EGに複数のサンプリングラインSL(後述の図8参照)を設定し、各サンプリングラインSL上において、隣り合う画素間における歪みStの変化率が最大の部分を検出する。そして、この最大の部分における隣り合う画素のうちいずれか一方の画素についての歪みStのデータに基づいて前記閾値StTHを算出する。このような閾値StTHの算出について、図6のフローチャートに基づいて以下詳しく説明する。
図6のフローチャートにおいて、先ず、ステップS11では、前記輪郭抽出部64は、図7に示すように弾性画像EGにおいて、所定の領域rを設定する。この所定の領域rは、本例では四角形になっており、操作者が弾性画像EG(或いは弾性画像EGとBモード画像BGの両方)を参照して、腫瘍と思われる部分を含むように設定される。また、前記所定の領域rは、その中心が腫瘍と思われる部分の中心付近になるように設定される。
ちなみに、図7では説明の便宜上弾性画像EGのみが示されている(図8、図9、図13においても同様)。
次にステップS12では、前記輪郭抽出部64は、図8に示すように前記所定の領域r内にサンプリングラインSLを設定する。ただし、このサンプリングラインSLは、弾性画像EG上に表示されるものではなく、仮想のラインである。
本例では、前記サンプリングラインSLとして、前記所定の領域rの中心から放射状に8本のサンプリングラインSL1,SL2,SL3,SL4,SL5,SL6,SL7,SL8が設定される。前記サンプリングラインSL1,SL3,SL5,SL7は、前記所定の領域rの中心と、この所定の領域rの各辺の中点とを結ぶラインである。また、前記サンプリングラインSL2,SL4,SL6,SL8は、前記所定の領域の中心と、この所定の領域rの頂点とを結ぶラインである。
次に、ステップS13では、前記輪郭抽出部64は、前記各サンプリングラインSL1〜SL8上において、隣り合う画素間で歪みStの変化率が最大である部分を検出する。ここで、腫瘍の領域Cの輪郭の部分においては、隣り合う画素間の歪みStの変化率が大きくなるため、図9に示すように、前記各サンプリングラインSL1〜SL8上における腫瘍の領域Cの輪郭の部分に、隣り合う画素間で歪みStの変化率が最大である部分M1、M2,M3,M4,M5、M6,M7,M8が検出される。ちなみに、前記部分M1〜M8は、隣り合う画素で構成される。
具体的に、サンプリングラインSL1上において、図10に示すように画素p1,p2,p3,p4,・・・,p(m−1),pm,・・・,p(n−1),pnが並んでいる場合を挙げて説明する。前記画素p1,pnは前記サンプリングラインSLの両端に相当する画素であり、画素p1が所定の領域rの中心側の画素である。
前記輪郭抽出部64は、隣り合う画素p1,p2間、画素p2,p3間、画素p3,p4間、・・・、画素p(m−1),pm間、・・・、画素p(n−1),pn間の歪みの変化率を算出する。歪みの変化率とは、隣り合う画素のそれぞれについて算出された歪み値の差である。そして、前記輪郭抽出部64は、歪みStの変化率が最大になっている部分を検出する。ここでは、例えば、画素p(m−1),pm間の歪みの変化率が最大であり、歪みの変化率が最大である部分は画素p(m−1),pmであったとする。この場合、これら画素p(m−1),pmは、前記部分M1を構成する画素となる。
ちなみに、斜め方向のサンプリングラインS2,S4,S6,S8上における隣り合う画素について図11に基づいて説明する。図11には、サンプリングラインS2上における画素p1′,p2′,p3′,・・・,p(n−1)′,pn′が示されている。サンプリングラインS2においては、このサンプリングラインS2上における隣り合う画素p1′,p2′間、画素p2′,p3′間、・・・、画素p(n−1)′,pn′間の歪みの変化率を算出して、歪みの変化率が最大である部分の検出を行なう。
次に、ステップS14では、前記輪郭抽出部64は、各サンプリングラインSL1〜SL8において歪みStの変化率が最大である部分M1〜M8を構成する隣り合う画素のうち、前記所定の領域rの中心側の画素の歪みStについて、前記部分M1〜M8における平均値を算出し、この平均値を前記閾値StTHとする。例えば、前記部分M1を構成する画素p(m−1),pmのうち、所定の領域rの中心側の画素は画素p(m−1)である。従って、前記部分M1については、画素p(m−1)の歪みStの値を平均値算出の際に用いる。
ちなみに、前記部分M1〜M8を構成する隣り合う画素のうち、所定の領域rの中心側の画素は、腫瘍の領域Cの範囲内である可能性が高い画素であり、腫瘍の領域Cの歪みにより近い弾性を有する画素であり、またより硬い生体組織に対応する画素である。
ただし、前記輪郭抽出部64は、前記閾値StTHの算出において、前記部分M1〜M8を構成する隣り合う画素の歪み値Stを比較して、歪みStの値が高い(生体組織が硬い)方の画素の歪みStの平均値を算出するようにしてもよい。
ステップS1において歪みの閾値StTHが算出されると、ステップS2では、腫瘍の領域Cとそれ以外の領域の境界を抽出して、腫瘍の領域Cの輪郭を抽出する。具体的には、前記所定の領域r内における各画素の歪みStと前記閾値StTHとを比較し、閾値StTH以上である画素と閾値StTH未満の画素とを特定する。そして、閾値StTH以上である画素と閾値StTH未満の画素とが互いに隣り合う部分において、閾値StTH未満の画素の部分を腫瘍の領域Cの輪郭とする。例えば、図12に示すように、画素p15,p18が閾値StTH以上の画素であり、一方で画素p11、p12、p13、p14、p16、p17、p19が閾値未満の画素であるとする。この場合、画素p11、p12、p13、p14、p16、p17、p19を腫瘍の領域Cの輪郭とする。
次に、ステップS3では、図13に示すように、腫瘍の領域Cの輪郭に輪郭線Oを表示する。
以上説明した本例の超音波診断装置1によれば、隣り合う画素における歪みStの変化率に基づいて前記閾値StTHが設定される。従って、生体組織の変形量が異なっていても、前記腫瘍の領域Cを正確に抽出することができる。
また、前記腫瘍の領域Cの輪郭部分に前記輪郭線Oが表示されるので、腫瘍の形状を正確に、なおかつ容易に把握することができる。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。先ず第一変形例について説明する。上記実施形態では、二次元の弾性画像EGについて説明したが、三次元の弾性画像についても同様に適用することができる。具体的には、前記超音波プローブ2により三次元領域について超音波の送受信を行なって得られたボリュームデータに基づいて、図14に示すように互いに直交する断面XY、断面YZ、断面ZXの三断面について、図15に示すように二次元の超音波画像G1,G2,G3を前記表示部7に表示させるとともに、三次元弾性画像EG4を表示させる。前記超音波画像G1は、前記断面XYについての画像であり、Bモード画像BG1と弾性画像EG1とが合成された画像であり、前記超音波画像G2は、前記断面YZについての画像であり、Bモード画像BG2と弾性画像EG2とが合成された画像である。また、前記超音波画像G3は、前記断面ZXについての画像であり、Bモード画像BG3と弾性画像EG3とが合成された画像である。さらに、前記三次元弾性画像EG4は、例えば生体組織の硬さが増すほど不透明度が大きくなるようなテーブルを用いたボリュームレンダリングによって作成された弾性画像である(例えば特開2008−259605号公報)。ただし、前記三次元弾性画像EG4は、図15では簡略化して立方体で示されている。
ステップS11における所定の領域rの設定にあっては、前記表示部7に表示された前記断面XY、前記断面YZ、断面ZXのうち、少なくとも二断面において二次元の領域r′を指定する。この二次元の領域r′は、腫瘍の領域Cを含むように設定される。これにより、三次元の所定の領域rが設定される。具体的に説明すると、例えば、図16に示すように、超音波画像G1及び超音波画像G2に二次元の領域r1′,r2′を設定する。これにより、図17に示すように、前記断面XYについて前記領域r1′が設定され、また前記断面YZについて前記領域r2′が設定されたことになる。このように領域r1′,r2′が設定されると、図18(A)に示すように、二次元の前記領域r1′を断面とし、z方向(前記断面YZの面方向)を奥行とする四角柱の領域r1′′と、図18(B)に示すように、二次元の領域r2′を断面とし、x方向(前記断面XYの面方向)を奥行とする四角柱の領域r2′′とが重なり合う領域が、前記三次元の所定の領域rになる(特に図示せず)。
このようにして三次元の所定の領域rが設定されると、前記輪郭抽出部64は、この三次元の所定の領域r内にサンプリングラインSLを設定する。そして、上記と同様にして前記サンプリングラインSL上において隣り合う画素で歪みStの変化率が最大である部分を検出して歪みの閾値StTHを算出した後、腫瘍の領域Cの輪郭を抽出する。腫瘍の領域Cの輪郭が抽出されると、特に図示しないが前記三次元弾性画像EG4に、ある方向から見た場合における腫瘍の領域Cの輪郭線Oを表示する。
次に第二変形例について説明する。本例では、前記腫瘍の領域Cの面積や体積を算出してもよい。面積を算出する場合、前記表示制御部6は、図19に示すように、前記Bモード画像データ作成部61、前記弾性画像データ作成部62、前記合成部63、前記輪郭抽出部64、前記輪郭抽出用領域設定部65、前記輪郭線設定部66のほかに、面積算出部67を有する。また、体積を算出する場合には、前記表示制御部6は、特に図示しないが、前記面積算出部67の代わりに体積算出部を有する。前記面積算出部67及び前記体積算出部は、前記輪郭抽出部64で抽出された腫瘍の領域Cの輪郭で囲まれた領域の面積及び体積を算出する。算出された面積及び体積は、前記表示部7に表示するようにしてもよい。
以上、本発明を前記各実施形態によって説明したが、本発明はその主旨を変更しない範囲で種々変更実施可能なことはもちろんである。例えば、前記輪郭抽出部64は、物理量データ(歪みSt)の代わりに、この物理量データを階調化して得られたカラー弾性画像データを用いて前記閾値StTHを算出してもよい。すなわち、前記輪郭抽出部64は、サンプリングラインSLにおいて隣り合う画素におけるカラー弾性画像データの変化率に基づいて上述と同様にして前記閾値StTHを算出してもよい。
また、前記物理量データ作成部5は、生体組織の弾性に関する物理量として、歪みの代わりに生体組織の変形による変位や弾性率などを算出してもよい。
さらに、前記輪郭線Oの代わりに、腫瘍の領域Cを示す表示として、例えば腫瘍の領域Cに斜線を表示するなどしてもよい。
1 超音波診断装置
5 物理量データ作成部(弾性データ作成部)
62 弾性画像データ作成部(弾性データ作成部)
64 輪郭抽出部
66 輪郭線設定部(表示設定部)
67 面積算出部(算出部)
7 表示部
O 輪郭線
SL,SL1〜SL8 サンプリングライン
M1〜M8 変化率が最大の部分

Claims (10)

  1. 生体組織に対する超音波の送受信によって得られた同一音線上の時間的に異なる二つのエコー信号に基づいて、生体組織の弾性データを作成する弾性データ作成部と、
    該弾性データ作成部によって作成された弾性データに基づく弾性画像を表示する表示部と、
    隣り合う画素における前記弾性データの変化率に基づいて弾性データの閾値を算出し、該閾値と各画素の前記弾性データとを比較して、生体組織における異なる弾性を有する領域の輪郭を抽出する輪郭抽出部と、
    を備えることを特徴とする超音波診断装置。
  2. 前記輪郭抽出部は、前記弾性画像に複数のサンプリングラインを設定し、各サンプリングライン上において、隣り合う画素間における前記弾性データの変化率が最大の部分を検出し、該最大の部分における隣り合う画素のうちいずれか一方の画素についての弾性データに基づいて前記閾値を算出することを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
  3. 前記輪郭抽出部は、前記最大の部分における隣り合う画素のうち、注目領域の弾性により近い弾性を有する画素の弾性データについて、前記各サンプリングラインにおける平均を算出して、該平均を前記閾値とすることを特徴とする請求項2に記載の超音波診断装置。
  4. 前記注目領域の弾性により近い弾性を有する画素は、前記最大の部分における隣り合う画素のうち、より硬い生体組織に対応する画素であることを特徴とする請求項3に記載の超音波診断装置。
  5. 前記輪郭抽出部は、前記弾性画像に設定された所定の領域内に前記サンプリングラインを設定することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  6. 前記弾性データは、前記二つのエコー信号に基づいて算出された生体組織の弾性に関する物理量データであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  7. 前記弾性データは、前記二つのエコー信号に基づいて算出された生体組織の弾性に関する物理量データを階調化して得られた弾性画像データであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  8. 前記輪郭抽出部によって抽出された輪郭で囲まれる領域を示す表示を前記弾性画像上に表示させる表示設定部を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  9. 前記輪郭抽出部によって抽出された輪郭で囲まれる領域の面積又は体積を算出する算出部を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  10. コンピュータに、
    生体組織に対する超音波の送受信によって得られた同一音線上の時間的に異なる二つのエコー信号に基づいて、生体組織の弾性データを作成する弾性データ作成機能と、
    隣り合う画素における前記弾性データの変化率に基づいて弾性データの閾値を算出し、該閾値と各画素の前記弾性データとを比較して、生体組織における異なる弾性を有する領域の輪郭を抽出する輪郭抽出機能と、
    を実行させることを特徴とする超音波診断装置の制御プログラム。
JP2010067702A 2010-03-24 2010-03-24 超音波診断装置及びその制御プログラム Active JP5624345B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010067702A JP5624345B2 (ja) 2010-03-24 2010-03-24 超音波診断装置及びその制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010067702A JP5624345B2 (ja) 2010-03-24 2010-03-24 超音波診断装置及びその制御プログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2011200282A JP2011200282A (ja) 2011-10-13
JP2011200282A5 JP2011200282A5 (ja) 2012-07-19
JP5624345B2 true JP5624345B2 (ja) 2014-11-12

Family

ID=44877717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010067702A Active JP5624345B2 (ja) 2010-03-24 2010-03-24 超音波診断装置及びその制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5624345B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5952254B2 (ja) * 2013-12-24 2016-07-13 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー 超音波診断装置
JP6208781B2 (ja) * 2016-01-08 2017-10-04 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー 超音波診断装置
JP7299100B2 (ja) * 2019-08-08 2023-06-27 富士フイルムヘルスケア株式会社 超音波診断装置及び超音波画像処理方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3932482B2 (ja) * 2002-10-18 2007-06-20 株式会社日立メディコ 超音波診断装置
EP1665987B1 (en) * 2003-09-12 2016-11-09 Hitachi, Ltd. Ultrasonograph
JP4763502B2 (ja) * 2006-04-11 2011-08-31 日立アロカメディカル株式会社 超音波診断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011200282A (ja) 2011-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5260602B2 (ja) 超音波診断装置
US20110194748A1 (en) Ultrasonic diagnostic apparatus and ultrasonic image display method
JP5087341B2 (ja) 超音波診断装置
JP5038304B2 (ja) 超音波診断装置
WO2018037859A1 (ja) 超音波診断装置
WO2010098233A1 (ja) 超音波診断装置及び弾性画像表示方法
CN105122299A (zh) 超声图像显示装置和用于显示超声图像的方法
KR101629541B1 (ko) 초음파 진단 장치 및 그 제어 프로그램
JP2008284287A (ja) 超音波診断装置
JP2010124946A (ja) 超音波診断装置及びプログラム
JP5624345B2 (ja) 超音波診断装置及びその制御プログラム
JP5473527B2 (ja) 超音波診断装置
KR101574851B1 (ko) 초음파 진단 장치 및 그 제어 프로그램
JP5345477B2 (ja) 超音波診断装置及びその制御プログラム
JP5334103B2 (ja) 超音波診断装置
JP2013240721A (ja) 超音波診断装置
JP5879230B2 (ja) 超音波診断装置及びその制御プログラム
JP5725732B2 (ja) 超音波診断装置及びその制御プログラム
KR101574821B1 (ko) 초음파 진단 장치 및 그 제어 프로그램
JP5626986B2 (ja) 超音波診断装置及びその制御プログラム
JP2010099292A (ja) 超音波診断装置
JP5922521B2 (ja) 超音波診断装置及びその制御プログラム
JP5389515B2 (ja) 超音波診断装置及びその制御プログラム
JP2019050961A (ja) 超音波診断装置
JP2017042179A (ja) 超音波診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120605

A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20121016

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140825

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5624345

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250