JP5623204B2 - カード用コネクタ - Google Patents

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    • H01R12/71Coupling devices for rigid printing circuits or like structures
    • H01R12/72Coupling devices for rigid printing circuits or like structures coupling with the edge of the rigid printed circuits or like structures

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Description

本発明は、カード用コネクタに関する。特に、カードとプリント基板を電気的に接続するカード用コネクタであって、プッシュ・プッシュ型のイジェクト機構を備えるカード用コネクタの構造に関する。
カード型の記憶装置であるメモリカードは、記憶媒体としてフラッシュメモリを採用している。メモリカードは非常に小型であり、データの読み書きにほとんど電力を消費しないため、例えば、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)に代表される携帯型情報機器用の記録メディアとして普及している。
一般に、カード用コネクタは、プリント基板に実装されている。又、カードの一方の面上には、複数の接続端子が露出している。そして、カード用コネクタに備わるベローズ形のコンタクトがこれらの接続端子を付勢することにより、カードとプリント基板とを電気的に接続している。
このカード用コネクタとしては、カードをコネクタの内部に押し込むとカードがロックされ、カードを再度押込むとロックが解除されて、カードをコネクタから排出可能なプッシュ・プッシュ型のイジェクト機構を備えたカード用コネクタが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1によるカード用コネクタは、カードと共に進退する帯板状のスライド部材をカードの厚さ方向に重なるように配置しているので、コネクタの外形を小型化でき、これにより、プリント基板への実装面積を縮小できる、としている。
特開2004−178903号公報
特許文献1によるカード用コネクタは、カードの一方の側面に設けた溝部に係合するベローズ形の板ばねをスライド部材に取り付けている。特許文献1によるカード用コネクタは、圧縮コイルばねに付勢されたスライド部材がカードを排出方向に移動させている。スライド部材の停止位置では、板ばねの先端部がカードの溝部に係合しているので、カードの飛び出しを防止できる、としている。そして、板ばねの先端部を乗り越える強い力でカードを引き抜くことにより、カードをコネクタから取り出すことができる、としている。
しかしながら、特許文献1によるカード用コネクタは、板ばねの先端部の付勢力(ばね圧)が強いと、カードを引き抜くときに、カードを覆うカバーでカードの表面を傷つけるおそれがあるという問題がある。一方、板ばねの先端部の付勢力(ばね圧)を弱くすると、カードが飛び出してしまうおそれがあるという問題がある。
カードが不用意に飛び出すことなく、排出方向に確実に停止すると共に、カードの表面を傷つけることなく、カードを取り出せるカード用コネクタが求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、カードが不用意に飛び出すことなく、排出方向に確実に停止すると共に、カードの表面を傷つけることなく、カードを取り出せるカード用コネクタを提供することを目的とする。
本発明者は、スライド部材に設けた板ばねの屈曲部がカードの溝部に係合して、カードの飛び出しが防止されると共に、カードを比較的弱い力で引っ張ると、前記カードの溝部が前記板ばねの屈曲部の先端部を押すことにより、前記スライド部材を傾動させて前記板ばねの屈曲部を前記カードの溝部から退避させ、上記の課題が解決できることを見出し、これに基づいて、以下のような新たなカード用コネクタを発明するに至った。
(1) 一方の側面途上に切り欠かれた方形の溝部を有する略矩形のカードが挿抜される凹部を形成する板状のハウジングと、このハウジングの凹部を覆うカバー板と、前記凹部の片翼に配置され、ハート状のカム溝を一方の面に形成するスライド部材であって、前記カードの挿抜方向と平行する方向に進退し、かつ傾動可能な帯板状のスライド部材と、基端部が前記スライド部材に固定され、前記カードの一方の側面に弾性をもって付勢すると共に、前記カードの溝部に出入り可能なV字状に屈曲された屈曲部を有する片持ち状の板ばねと、前記ハウジングに保持され、前記スライド部材を前記カードが排出される方向に力を付勢する圧縮コイルばねと、一端部が前記ハート状のカム溝に連結し、他端部が前記ハウジングに回動自在に支持される案内棒と、を備え、前記スライド部材は、前記凹部の片翼側から当該凹部に突出して前記カードの先端縁に当接する係合爪を有し、前記凹部の片翼は、前記圧縮コイルばねに付勢されて前記スライド部材が前記凹部の開口側に停止されると共に、前記板ばねの屈曲部の先端部が前記凹部に僅かに突出するように、当該スライド部材を傾斜状態で保持する第1案内溝部と、この第1案内溝部に連通し、前記板ばねの屈曲部が前記カードの溝部に係合した状態で前記スライド部材の直線運動を確保させる第2案内溝部と、前記第1案内溝部と前記凹部とを隔てるように、前記凹部の奥側に向かって僅かに突出し、前記スライド部材が前記凹部の奥側に移動すると、当該スライド部材の端縁が乗り越えて前記スライド部材の傾斜状態が復帰される隔壁と、を含み、前記ハート状のカム溝を有する前記スライド部材を動節となるカムとし、前記案内棒を従動節とし、前記スライド部材と前記案内棒とは前記カムと前記従動節が相対変位するカム装置を構成し、前記案内棒の一端部が前記ハート状のカム溝の頂点に形成されたV字溝に係止することにより前記スライド部材が位置固定され、前記スライド部材が位置固定された当該カードの装着状態から当該カードを挿入方向に押すと、前記案内棒の一端部が前記V字溝から解放されて帰り行程の軌跡に移動する共に、前記スライド部材が前記圧縮コイルばねに付勢されて前記凹部の開口側に平行移動し、前記案内棒の一端部が前記帰り行程の軌跡から前記ハート状のカム溝の始点に戻る過程では、当該カードは、前記板ばねの屈曲部が前記カードの溝部に係合している状態を維持しながら前記係合爪に引きずられて前記凹部の開口側に移動し、前記案内棒の一端部が前記ハート状のカム溝の始点に戻る直前では、前記スライド部材の端縁が前記隔壁の先端部に当接して、当該スライド部材が停止すると共に、前記板ばねの屈曲部が前記カードの溝部に係合して、前記カードの飛び出しが防止され、前記カードを比較的弱い力で引っ張ると、前記カードの溝部が前記板ばねの屈曲部の先端部を押すことにより、前記スライド部材を傾動させて前記板ばねの屈曲部を前記カードの溝部から退避させるカード用コネクタ。
(1)の発明によるカード用コネクタは、板状のハウジングとカバー板を備えている。ハウジングは、略矩形のカードが挿抜される凹部を形成している。このカードは、一方の側面途上に切り欠かれた方形の溝部を有している。カバー板は、ハウジングの凹部を覆っている。
又、(1)の発明によるカード用コネクタは、帯板状のスライド部材と片持ち状の板ばねを備えている。スライド部材は、凹部の片翼に配置され、ハート状のカム溝を一方の面に形成している。スライド部材は、カードの挿抜方向と平行する方向に進退し、かつ傾動可能となっている。板ばねは、基端部がスライド部材に固定されている。板ばねは、カードの一方の側面に弾性をもって付勢すると共に、カードの溝部に出入り可能なV字状に屈曲された屈曲部を有している。
更に、(1)の発明によるカード用コネクタは、圧縮コイルばねと案内棒を備えている。圧縮コイルばねは、ハウジングに保持され、スライド部材をカードが排出される方向に力を付勢している。案内棒は、その一端部がハート状のカム溝に連結している。又、案内棒は、その他端部がハウジングに回動自在に支持されている。
スライド部材は、係合爪を有している。係合爪は、凹部の片翼側から凹部に突出して、カードの先端縁に当接できる。
凹部の片翼は、第1案内溝部、第2案内溝部、及び隔壁を含んでいる。第1案内溝部には、圧縮コイルばねに付勢されて、スライド部材が凹部の開口側に停止される。又、第1案内溝部は、板ばねの屈曲部の先端部が凹部に僅かに突出するように、スライド部材を傾斜状態で保持する。第2案内溝部は、第1案内溝部に連通している。又、第2案内溝部は、板ばねの屈曲部がカードの溝部に係合した状態で、スライド部材の直線運動を確保させる。
隔壁は、第1案内溝部と凹部とを隔てるように、凹部の奥側に向かって僅かに突出している。スライド部材が凹部の奥側に移動すると、スライド部材の端縁が隔壁を乗り越えてスライド部材の傾斜状態が復帰される。
ハート状のカム溝を有するスライド部材を動節となるカムとし、案内棒を従動節とし、スライド部材と案内棒とは、カムと従動節が相対変位するカム装置を構成している。そして、案内棒の一端部がハート状のカム溝の頂点に形成されたV字溝に係止することによりスライド部材が位置固定される。
スライド部材が位置固定されたカードの装着状態からカードを挿入方向に押すと、案内棒の一端部がV字溝から解放されて帰り行程の軌跡に移動する。そして、スライド部材が圧縮コイルばねに付勢されて、凹部の開口側に平行移動する。
案内棒の一端部がハート状のカム溝の始点に戻る直前では、スライド部材の端縁が隔壁の先端部に当接して、スライド部材が停止すると共に、板ばねの屈曲部がカードの溝部に係合して、カードの飛び出しが防止される。
カードを比較的弱い力で引っ張ると、カードの溝部が板ばねの屈曲部の先端部を押すことにより、スライド部材を傾動させて板ばねの屈曲部をカードの溝部から退避させる。
ハウジングは、絶縁性を有している。絶縁性のハウジングとは、非導電性の材料からなるハウジングのことであってよく、非導電性の合成樹脂を成形して、所望の形状のハウジングを得ることができる。
ハウジングの凹部には、複数のコンタクトを並設配置してよく、このコネクタが実装されるプリント基板とカードとを電気的に接続できる。コンタクトは導電性を有しており、導電性の金属板を打ち抜き加工又は折り曲げ加工して、所望の形状の導電性のコンタクトを得ることができる。コンタクトは、加工の容易性や、ばね特性、導電性などを考慮すれば、例えば、銅合金が好ましく用いられるが、銅合金に限定される訳ではない。
一般に、カードは、絶縁性のプラスチック筐体の内部にICチップが収納されている。このICチップは、筐体の表面に貼り付けられた複数の金属箔に接続されている。そして、並設配置された複数の金属箔がカードの接続端子となっている。ここで、個別のコンタクトは、個別の接続端子と一対一に接続されてよく、機械的及び電気的に接続する。
コンタクトは、ばねの働きが片持ち梁であるカンチレバーコンタクトが好ましく用いられる。コンタクトは、弾性アームと固定アームで構成されてよく、弾性アームは、凹部の底面から突出して、カードに形成された接続端子に接触する接点を設けてよく、固定アームは、凹部に圧入して固定することができる。リード部を固定アームの端部に形成してもよく、このリード部をプリント基板にはんだ接合することにより、このカード用コネクタを表面実装用コネクタとすることができる。
ハウジングは、対向する一対の側壁と、一対の側壁と直交してカードの先端縁が当接する停止壁を有してよく、一対の側壁と停止壁で囲われた薄直方体状の空間を「カードが挿抜される凹部」と規定できる。又、カード保持部とすることもできる。そして、この凹部がカバー板で覆われることにより、停止壁と対向してカードが挿入される長方形の開口が形成される。対向する一対の側壁の距離は、カードの幅よりも僅かに広く、一対の側壁によりカードの姿勢(傾き)が規制され、カードの接続端子とコンタクトとが正しく位置合わせできる。
カバー板は、金属薄板からなり、展開された金属薄板を成形加工することにより、所望の形状のカバー板を得ることができる。カバー板は、導電性の金属薄板からなることが好ましく、カバー板がハウジングを覆うことにより、シールド(電磁遮蔽)の効果を得ることができる。
カバー板は、両翼が直角に折り曲げ加工されてよく、これらの折り曲げ片に矩形穴を形成し、ハウジングの両側面に突出するランスに係止するようにしてもよい。又、プリント基板にはんだ接合されるリード片をカバー板に設けてよく、プリント基板との接合強度を補強でき、リード片をプリント基板のグラウンドに接地することもできる。
スライド部材は、凹部の一方の片翼に配置されている。凹部の片翼には、スライド部材を移動可能に案内する第2案内溝部を設けている。そして、スライド部材は、第2案内溝部に規制されて、カードの挿抜方向と平行する方向に進退できる。スライド部材は、第2案内溝部の領域内では、進退する直線運動のみが許容される。
なお、スライド部材の側壁は、部分的には、カードの姿勢(傾き)を規制する一方の側壁として機能でき、カードの姿勢(傾き)を規制する他方の側壁は、カバー板に設けた他方の折り曲げ片が代行することもできる。
例えば、スライド部材の端部には、圧縮コイルばねの一部を保持する円筒穴が穿設される。一方、ハウジングには、円筒穴に対向し、圧縮コイルばねの内部に入る棒状突起が形成される。そして、圧縮コイルばねの両コイル端部を円筒穴と棒状突起との間に装架することにより、スライド部材をカードが排出される方向に力を付勢することができる。カードが凹部に挿入されない状態では、スライド部材は、圧縮コイルばねに付勢されて、傾斜した状態で、凹部の開口側(第1案内溝部)に停止している。
案内棒の両端部は、略直角に屈折されてよく、案内棒の一端部がスライド部材の一方の面(表面)に穿設されたハート状のカム溝に連結する。一方、案内棒の他端部は、第1案内溝部の近傍に形成された穴に挿入され、回動自在に支持される。そして、案内棒の一端部は、ハート状のカム溝に従動する。
ハート状のカム溝を有するスライド部材を動節となるカムとし、案内棒を従動節とすれば、スライド部材と案内棒とは、カムと従動節が相対変位するカム装置を構成していると言える。又、ハート状のカム溝は、ハート状の軌跡を描く平面曲線のみならず、ハート状のカム溝の底面が段差又は斜面となる連続軌跡を含む空間曲線となっている。スライド部材と案内棒は、いわゆる立体カム装置を構成できる。
更に、ハート状のカム溝は、始点からの行き行程の軌跡と始点に戻る帰り行程の軌跡とを描いている。ハート状のカム溝の軌跡は、案内棒の一端部が部分的に逆行することはあっても、全行程において案内棒の一端部が逆行しない不可逆の連続軌跡を描いている。実体として、ハート状のカム溝は、行き行程の軌跡と帰り行程の軌跡の分岐点に、V字状に陥没するV字溝が形成されている。案内棒の一端部がこのV字溝に係止することにより、圧縮コイルばねに付勢されて、カードの装着位置でスライド部材をロックできる。ハート状のカム溝と案内棒で構成するカム装置は、スライド部材の停止位置を規定すると言うこともできる。
板ばねは、基端部をスライド部材に圧入して固定できる。板ばねは、V字状に屈曲された屈曲部が凹部に向かって突出するようにスライド部材に配置されている。そして、板ばねとスライド部材とは、一体となって進退する。板ばねは、ばねの働きが片持ち梁であってよく、カードが進退する方向と直交する方向に荷重が作用することによってのみ、弾性変形するように構成されている。
カードをハウジングの凹部に挿入すると、カードの先端縁が係合爪に当接する。更に、カードを挿入すると、スライド部材は、ハウジングの凹部の奥方向に移動する。そして、案内棒の一端部がV字溝に係止して、カードの装着位置で、スライド部材がハウジングにロックされる。カードの装着位置では、板ばねの屈曲部がカードの溝部に弾性をもって係止しているので、カードの装着状態を確実に維持できる。
カードの装着状態から、カードを一旦押すと、案内棒の一端部は、V字溝から解放されて、帰り行程に移動する。そして、圧縮コイルばねに付勢されて、スライド部材は、カードを凹部の開口側に移動させる。なお、スライド部材の帰り行程では、カードの挿抜方向と平行する方向に移動する運動が維持される。
案内棒の一端部がハート状のカム溝の始点に戻る直前では、スライド部材の端縁が隔壁の先端部に当接して、スライド部材が停止すると共に、板ばねの屈曲部がカードの溝部に係合して、カードの飛び出しが防止される。
カードを比較的弱い力で引っ張ると、カードの溝部が板ばねの屈曲部の先端部を押すことにより、スライド部材を傾動させて板ばねの屈曲部をカードの溝部から退避させる。つまり、スライド部材を第1案内溝部に保持された初期の傾動状態に戻すことができる。そして、カードをコネクタから取り出すことができる。
(1)の発明によるカード用コネクタは、カードが不用意に飛び出すことなく、排出方向に確実に停止できる。又、(1)の発明によるカード用コネクタは、板ばねがカードの板厚方向に力を付勢しているので、カードの表面を傷つけることを抑制できる。
(2) 一方の側面途上に切り欠かれた方形の溝部を有する略矩形のカードが挿抜される凹部を形成する板状のハウジングと、このハウジングの凹部を覆うカバー板と、前記凹部の片翼に配置され、ハート状のカム溝を一方の面に形成するスライド部材であって、前記カードの挿抜方向と平行する方向に進退し、かつ傾動可能な帯板状のスライド部材と、基端部が前記スライド部材に固定され、前記カードの一方の側面に弾性をもって付勢すると共に、前記カードの溝部に出入り可能なV字状に屈曲された屈曲部を有する片持ち状の板ばねと、前記ハウジングに保持され、前記スライド部材を前記カードが排出される方向に力を付勢する圧縮コイルばねと、一端部が前記ハート状のカム溝に連結し、他端部が前記ハウジングに回動自在に支持される案内棒と、を備え、前記スライド部材は、前記凹部の片翼側から当該凹部に突出して前記カードの先端縁に当接する係合爪を有し、前記凹部の片翼は、前記圧縮コイルばねに付勢されて前記スライド部材が前記凹部の開口側に停止されると共に、前記板ばねの屈曲部の先端部が前記凹部に僅かに突出するように、当該スライド部材を傾斜状態で保持する第1案内溝部と、この第1案内溝部に連通し、前記板ばねの屈曲部が前記カードの溝部に係合した状態で前記スライド部材の直線運動を確保させる第2案内溝部と、前記第1案内溝部と前記凹部とを隔てるように、前記凹部の奥側に向かって僅かに突出し、前記スライド部材が前記凹部の奥側に移動すると、当該スライド部材の端縁が乗り越えてスライド部材の傾斜状態が復帰される隔壁と、を含み、前記ハート状のカム溝を有する前記スライド部材を動節となるカムとし、前記案内棒を従動節とし、前記スライド部材と前記案内棒とは前記カムと前記従動節が相対変位するカム装置を構成し、前記案内棒の一端部が前記ハート状のカム溝の始点に係止しているときは、前記板ばねの屈曲部の先端部が前記凹部に僅かに突出するように配置され、前記カードを前記凹部に挿入すると、当該カードの先端縁が前記係合爪に当接し、前記カードを更に挿入すると、前記スライド部材の端縁が前記隔壁を乗り越えて、前記スライド部材の傾斜状態が復帰されると共に、前記板ばねの屈曲部が当該カードの溝部に入り込み、前記圧縮コイルばねの付勢力に抗して、前記スライド部材が挿入方向に平行移動するのに連動して前記案内棒の一端部が前記ハート状のカム溝の行き行程を移動し、前記案内棒の一端部が前記ハート状のカム溝の頂点に形成されたV字溝に係止することにより前記スライド部材が位置固定され、前記板ばねの屈曲部が前記カードの溝部に入り込んでいることにより前記カードの装着状態が維持されるカード用コネクタ。
(2)の発明によるカード用コネクタは、案内棒の一端部がハート状のカム溝の始点に係止しているときは、板ばねの屈曲部の先端部が凹部に僅かに突出するように配置されている。カードを凹部に挿入すると、カードの先端縁が係合爪に当接する。
カードを更に挿入すると、スライド部材の端縁が隔壁を乗り越えて、前記スライド部材の傾斜状態が復帰されると共に、板ばねの屈曲部がカードの溝部に入り込む。そして、圧縮コイルばねの付勢力に抗して、スライド部材が挿入方向に平行移動するのに連動して、案内棒の一端部がハート状のカム溝の行き行程を移動する。
案内棒の一端部がハート状のカム溝の頂点に形成されたV字溝に係止することにより、スライド部材が位置固定される。そして、板ばねの屈曲部がカードの溝部に入り込んでいることにより、カードの装着状態が維持される。このようにして、(2)の発明によるカード用コネクタは、カードをロックできる。
(3) 前記カバー板は、前記ハウジングの凹部の底面と対向するように配置された主面板と、この主面板の両翼が略直角に屈折されて、前記ハウジングの両側面を覆う一対の折り曲げ片と、を有し、前記主面板は、前記カードが前記ハウジングの凹部の底面に向かう力を付勢する一つ以上の第1板ばね片と、前記案内棒の一端部が前記ハート状のカム溝の底面に当接する力を付勢する第2板ばね片と、を有し、一方の前記折り曲げ片は、前記スライド部材の傾斜状態を復帰させる力を付勢する第3板ばね片を有する(1)又は(2)記載のカード用コネクタ。
(3)の発明によるカード用コネクタは、カバー板が主面板と一対の折り曲げ片を有している。主面板は、ハウジングの凹部の底面と対向するように配置されている。一対の折り曲げ片は、主面板の両翼が略直角に屈折されて、ハウジングの両側面を覆っている。
主面板は、一つ以上の第1板ばね片と第2板ばね片を有している。第1板ばね片は、カードがハウジングの凹部の底面に向かう力を付勢している。第2板ばね片は、案内棒の一端部がハート状のカム溝の底面に当接する力を付勢している。一方の折り曲げ片は、第3板ばね片を有している。第3板ばね片は、スライド部材の傾斜状態を復帰させる力を付勢している。
第1板ばね片は、カードの接続端子がコンタクトの接点に向かう力を援助している。第2板ばね片は、案内棒の一端部がハート状のカム溝に確実に追従していく力を援助している。第3板ばね片は、スライド部材の動作(姿勢)を援助している。
本発明によるカード用コネクタは、カードが不用意に飛び出すことなく、排出方向に確実に停止できる。又、本発明によるカード用コネクタは、板ばねがカードの板厚方向に力を付勢しているので、カードの表面を傷つけることを抑制できる。
本発明の一実施形態によるカード用コネクタの構成を示す斜視図であり、カードを挿入した状態図である。 前記実施形態によるカード用コネクタの斜視図であり、カードを対向配置した状態図である。 前記実施形態によるカード用コネクタの斜視図であり、カードを挿入した状態でカバーを取り外した状態図である。 前記実施形態によるカード用コネクタの斜視図であり、カバーを取り外した状態図である。 前記実施形態によるカード用コネクタの斜視図であり、カードを挿入した状態を下面側から観ている。 前記実施形態によるカード用コネクタを下面側から観た斜視図であり、カードを対向配置した状態図である。 前記実施形態によるカード用コネクタの平面図である。 前記実施形態によるカード用コネクタの横断面図である。 前記実施形態によるカード用コネクタの斜視分解組立図である。 前記実施形態によるカード用コネクタの横断面図であり、図10(A)〜図10(F)は、カードの装着に至る状態変化図である。 前記実施形態によるカード用コネクタの横断面図であり、図11(G)・図11(H)は、図10(F)に続く、カードの装着に至る状態変化図である。 前記実施形態によるカード用コネクタの横断面図であり、図12(A)〜図12(E)は、カードの排出に至る状態変化図である。 前記実施形態によるカード用コネクタの横断面図であり、図13(F)・図13(G)は、図12(E)に続く、カードの排出に至る状態変化図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[カード用コネクタの構成]
最初に、本発明の一実施形態によるカード用コネクタの構成を説明する。図1は、本発明の一実施形態によるカード用コネクタの構成を示す斜視図であり、カードを挿入した状態図である。図2は、前記実施形態によるカード用コネクタの斜視図であり、カードを対向配置した状態図である。
図3は、前記実施形態によるカード用コネクタの斜視図であり、カードを挿入した状態でカバーを取り外した状態図である。図4は、前記実施形態によるカード用コネクタの斜視図であり、カバーを取り外した状態図である。図5は、前記実施形態によるカード用コネクタの斜視図であり、カードを挿入した状態を下面側から観ている。
図6は、前記実施形態によるカード用コネクタを下面側から観た斜視図であり、カードを対向配置した状態図である。図7は、前記実施形態によるカード用コネクタの平面図である。図8は、前記実施形態によるカード用コネクタの横断面図である。図9は、前記実施形態によるカード用コネクタの斜視分解組立図である。
図1から図6を参照すると、本発明の一実施形態によるカード用コネクタ(以下、コネクタと略称する)10は、板状のハウジング2とカバー板3を備えている。ハウジング2は、略矩形のカード1が挿抜される凹部21を形成している。カード1は、一方の側面11の途上に切り欠かれた方形の溝部1aを有している。カバー板3は、ハウジング2の凹部21を覆っている。
又、図1から図9を参照すると、コネクタ10は、帯板状のスライド部材4と片持ち状の板ばね5を備えている。スライド部材4は、凹部21の片翼に配置され、ハート状のカム溝4aを一方の面に形成している。スライド部材4は、カード1の挿抜方向と平行する方向に進退し、かつ傾動可能となっている。板ばね5は、基端部がスライド部材4に固定されている。板ばね5は、カード1の一方の側面11に弾性をもって付勢すると共に、カード1の溝部1aに出入り可能なV字状に屈曲された屈曲部5aを有している。
更に、図1から図9を参照すると、コネクタ10は、圧縮コイルばね6と案内棒7を備えている。圧縮コイルばね6は、ハウジング2に保持され、スライド部材4をカード1が排出される方向に力を付勢している。案内棒7は、その一端部7aがハート状のカム溝4aに連結している。又、案内棒7は、その他端部7bがハウジング2に回動自在に支持されている。
図7から図9を参照すると、凹部21の片翼は、第1案内溝部21g、第2案内溝部22g、及び隔壁23gを含んでいる。第1案内溝部21gには、圧縮コイルばね6に付勢されて、スライド部材4が凹部21の開口側に停止される。又、第1案内溝部21gは、板ばね5の屈曲部5aの先端部が凹部21に僅かに突出するように、スライド部材4を傾斜状態で保持する。第2案内溝部22gは、第1案内溝部21gに連通している。又、第2案内溝部22gは、板ばね5の屈曲部5aがカード1の溝部1aに係合した状態で、スライド部材4の直線運動を確保させる。
図7から図9を参照すると、実体として、第1案内溝部21g及び第2案内溝部22gと凹部21とは、四角柱状に延びるガイド24gによって、区画されている。そして、スライド部材4は、その側壁42がガイド24gに案内されて、スライド部材4の直線運動が確保できる。なお、第2案内溝部22gの一部の領域内では、スライド部材4は傾動することもできる。
図7から図9を参照すると、隔壁23gは、第1案内溝部21gと凹部21とを隔てるように、凹部21の奥側に向かって僅かに突出している。スライド部材4が凹部21の奥側に移動すると、スライド部材4の端縁41が隔壁23gを乗り越えてスライド部材4の傾斜状態が復帰される。
図1から図9を参照すると、ハウジング2の凹部21には、複数のコンタクト8を並設配置している。これらのコンタクト8は、コネクタ10が実装されるプリント基板1pとカード1とを電気的に接続できる。
図4又は図6を参照すると、カード1は、絶縁性のプラスチック筐体の内部にICチップ(図示せず)が収納されている。このICチップは、筐体の表面に貼り付けられた複数の金属箔に接続されている。そして、並設配置された複数の金属箔がカード1の接続端子1bとなっている。個別のコンタクト8は、個別の接続端子1bと一対一に接続されてよく、機械的及び電気的に接続する。
図4から図9を参照すると、コンタクト8は、ばねの働きが片持ち梁であるカンチレバーコンタクトを用いている。コンタクト8は、弾性アームと固定アームで構成され、弾性アームは、凹部21の底面から突出して、カード1に形成された接続端子1bに接触する接点を設けている。固定アームは、凹部21に圧入して固定している。コンタクト8は、固定アームの端部にリード部8rを形成しており、リード部8aをプリント基板1pにはんだ接合することにより、実施形態によるコネクタ10を表面実装用コネクタとすることができる。
図4から図9を参照すると、ハウジング2は、対向する一対の側壁22・23と、一対の側壁22・23と直交してカード1の先端縁13が当接する停止壁24を有している。一対の側壁22・23と停止壁24で囲われた薄直方体状の空間を「カード1が挿抜される凹部21」と規定できる。又、カード保持部とすることもできる。
図4から図9を参照すると、ハウジング2の凹部21がカバー板3で覆われることにより、停止壁24と対向してカード1が挿入される長方形の開口25が形成される。対向する一対の側壁22・23の距離は、カード1の幅よりも僅かに広く、一対の側壁22・23によりカード1の姿勢が規制され、カード1の接続端子1bとコンタクト8とが正しく位置合わせできる。
図1から図6を参照すると、カバー板3は、主面板31の両翼が直角に折り曲げ加工されている。そして、カバー板3は、一対の折り曲げ片32・32に複数の矩形穴32hを開口している。これらの矩形穴32hは、ハウジング2の一対の側壁22・23に突出するランス2rに係止できる。
又、図1から図6を参照すると、カバー板3は、プリント基板1pにはんだ接合される複数のリード片3rを設けている。これらのリード片3rがプリント基板1pにはんだ接合されることにより、プリント基板1pとの接合強度を補強でき、これらのリード片3rをプリント基板1pのグラウンドに接地することもできる。
図4から図9を参照すると、スライド部材4は、凹部21の一方の片翼に配置されている。凹部21の片翼には、スライド部材4を移動可能に案内する第2案内溝部22gを設けている。そして、スライド部材4は、第2案内溝部22gに規制されて、カード1の挿抜方向と平行する方向に進退できる。スライド部材4は、第2案内溝部22gの領域内では、進退する直線運動のみが許容されている。
図4から図9を参照すると、スライド部材4の側壁42は、部分的には、カード1の姿勢(傾き)を規制する一方の側壁として機能でき、カード1の姿勢(傾き)を規制する他方の側壁は、カード1の他方の側面12を案内する、カバー板3に設けた他方の折り曲げ片33が代行している(図1から図4参照)。
図7から図9を参照すると、スライド部材4の端部には、圧縮コイルばね6の一部を保持する円筒穴4hが穿設されている。一方、ハウジング2には、円筒穴4hに対向し、圧縮コイルばね6の内部に入る棒状突起2tが形成されている。
図7から図9を参照すると、圧縮コイルばね6の両コイル端部を円筒穴4hと棒状突起2tとの間に装架することにより、スライド部材4をカード1が排出される方向に力を付勢することができる。カード1が凹部21に挿入されない状態では、スライド部材4は、圧縮コイルばね6に付勢されて、傾斜した状態で、凹部21の開口25側(第1案内溝部21g)に停止している。
図4から図9を参照すると、スライド部材4は、凹部21の片翼側から凹部に向かって突出した係合爪4bを有している。係合爪4bは、カード1の先端縁13に当接できる。カード1を凹部21に挿入すると、カード1の先端縁13が係合爪4bに当接して、スライド部材4を凹部21の奥側に移動できる。一方、係合爪4bは、カード1の先端縁13に当接して、カード1を排出する方向に移動できる。
図7から図9を参照すると、案内棒7の両端部は、略直角に屈折されている。案内棒7の一端部7aは、スライド部材4の一方の面(表面)に穿設されたハート状のカム溝4aに連結している。一方、案内棒7の他端部7bは、第1案内溝部21gの近傍に形成された穴21hに挿入され、回動自在に支持されている。そして、案内棒7の一端部7aは、ハート状のカム溝4aに従動できる。
図3又は図4及び図7を参照すると、ハート状のカム溝4aを有するスライド部材4を動節となるカムとし、案内棒7を従動節とすれば、スライド部材4と案内棒7とは、カムと従動節が相対変位するカム装置を構成している。又、ハート状のカム溝4aは、ハート状の軌跡を描く平面曲線のみならず、ハート状のカム溝4aの底面が段差又は斜面となる連続軌跡を含む空間曲線となっている。スライド部材4と案内棒7は、いわゆる立体カム装置を構成している。
図7を参照すると、ハート状のカム溝4aは、始点4sからの行き行程の軌跡A1と始点に戻る帰り行程の軌跡A2とを描いている。ハート状のカム溝4aの軌跡は、案内棒7の一端部7aが部分的に逆行することはあっても、全行程において案内棒7の一端部7aが逆行しない不可逆の連続軌跡を描いている。
図7を参照すると、ハート状のカム溝4aは、行き行程の軌跡A1と帰り行程の軌跡A2の分岐点に、V字状に陥没するV字溝4vを形成している。案内棒7の一端部7aがV字溝4vに係止することにより、圧縮コイルばね6に付勢されて、カード1の装着位置でスライド部材4をロックできる。ハート状のカム溝4aと案内棒7で構成するカム装置は、スライド部材4の一方の停止位置を規定している。
図7から図9を参照すると、板ばね5は、基端部をスライド部材4に圧入して固定している。板ばね5は、V字状に屈曲された屈曲部5aが凹部21に向かって突出するようにスライド部材4に配置されている。板ばね5とスライド部材4は、一体となって進退する。板ばね5は、ばねの働きが片持ち梁であってよく、カード1が進退する方向と直交する方向に荷重が作用することによってのみ、弾性変形するように構成されている。
図1から図6を参照すると、カバー板3の主面板31は、一対の第1板ばね片3a・3aと第2板ばね片3bを有している。第1板ばね片3aは、カード1がハウジング2の凹部21の底面に向かう力を付勢している。第2板ばね片3bは、案内棒7の一端部7aがハート状のカム溝4aの底面に当接する力を付勢している。又、一方の折り曲げ片32は、第3板ばね片3cを有している。第3板ばね片3cは、スライド部材4の傾斜状態を復帰させる力を付勢している(図8参照)。
図1から図9を参照すると、第1板ばね片3aは、カード1の接続端子1bがコンタクト8の接点に向かう力を援助している。第1板ばね片3aは、カード1の表面を傷つけないように、比較的弱い力でカード1の表面を付勢している。第2板ばね片3bは、案内棒7の一端部7aがハート状のカム溝4aに確実に追従していく力を援助している。第3板ばね片3cは、スライド部材4の動作(姿勢)を援助している。
[カード用コネクタの作用]
次に、実施形態によるコネクタ10の動作を説明しながら、コネクタ10の作用及び効果を説明する。先に、カードの装着順序を説明する。
図10は、前記実施形態によるカード用コネクタの横断面図であり、図10(A)〜図10(F)は、カードの装着に至る状態変化図である。図11は、前記実施形態によるカード用コネクタの横断面図であり、図11(G)・図11(H)は、図10(F)に続く、カードの装着に至る状態変化図である。
図10(A)を参照して、カード1を凹部21に挿入すると、カード1の先端縁13が板ばね5の屈曲部5aに当接する。図10(A)に示された状態では、スライド部材4は、傾動した姿勢を維持している。又、図10(A)に示された状態では、案内棒7の一端部7aは、ハート状のカム溝4aの始点4sに位置している(図7参照)。
次に、図10(A)に示された状態から、カード1を凹部21の奥側に更に挿入すると、図10(B)に示された状態になる。図10(B)に示された状態では、カード1の先端縁13に押されて、板ばね5の屈曲部5aがカード1から逃げる方向に撓み始める。
次に、図10(B)に示された状態から、カード1を凹部21の奥側に更に挿入すると、図10(C)に示された状態になる。図10(C)に示された状態では、カード1の先端縁13(隅部)が板ばね5の屈曲部5aを乗り越えている。そして、板ばね5の屈曲部5aの先端部がカード1の一方の側面11に摺動しながら、カード1が凹部21の奥側に進行している。
次に、図10(C)に示された状態から、カード1を凹部21の奥側に更に挿入すると、図10(D)に示された状態になる。図10(D)に示された状態では、カード1の先端縁13が係合爪4bに当接する直前で、板ばね5の屈曲部5aが復帰して、カード1の溝部1aに入り始めている。
次に、図10(D)に示された状態から、カード1を凹部21の奥側に更に挿入すると、図10(E)に示された状態になる。図10(E)に示された状態では、カード1の先端縁13が係合爪4bに当接し、板ばね5の屈曲部5aが復帰して、カード1の溝部1aに入っている。
次に、図10(E)に示された状態から、圧縮コイルばね6に抗して、カード1を凹部21の奥側に更に挿入すると、図10(F)に示された状態になる。図10(F)に示された状態では、係合爪4bがカード1に押されて、スライド部材4が凹部21の奥側に移動している。又、板ばね5の先端部が一方の折り曲げ片32に当接して、板ばね5の屈曲部5aがカード1の溝部1aの内部に入るように、撓み始める。
図10(F)に示された状態では、スライド部材4の端縁41が隔壁23gを乗り越える直前の状態である。又、図10(E)に示された状態から、図10(F)に示された状態の過程では、案内棒7の一端部7aは、ハート状のカム溝4aの始点4sから行き行程の軌跡A1に移動している(図7参照)。
次に、図10(F)に示された状態から、圧縮コイルばね6に抗して、カード1を凹部21の奥側に更に挿入すると、図11(G)に示された状態になる。図11(G)に示された状態では、スライド部材4の端縁41が隔壁23gを乗り越えて、スライド部材4の傾斜状態が復帰されている。又、図11(G)に示された状態では、板ばね5の屈曲部5aがカード1の溝部1aに入り込んでいる。
図11(G)に示された状態では、圧縮コイルばね6に付勢されて、スライド部材4の端縁41は、隔壁23gに当接している。図11(G)に示された状態で、カード1を解放しても、カード1は、係合爪4bと板ばね5の屈曲部5aとで挟持されているので、移動することが困難である。
又、図10(F)の状態から図11(G)の状態に変化する過程では、カード1の先端縁13と係合爪4bとの接触点を支点として、圧縮コイルばね6がスライド部材4を時計方向に回動させる力を付勢し、スライド部材4の傾斜状態が復帰されている。なお、図10(F)の状態から図11(G)の状態に変化する過程では、第3板ばね片3cは、スライド部材4の復帰動作を援助している。
図11(G)に示された状態から、圧縮コイルばね6に抗して、カード1を凹部21の奥側に更に挿入すると、図11(H)に示された状態になる。図11(H)に示された状態では、スライド部材4は、第1案内溝部21gの領域から第2案内溝部22gの領域に移動しており、スライド部材4は、直進運動のみが許容される。
図11(H)に示された状態では、カード1に押されて、スライド部材4は、凹部21の奥側に向かって直進する。一方、図7を参照すると、案内棒7の一端部7aは、ハート状のカム溝4aの始点4sから行き行程の軌跡A1を移動している。
図7を参照して、スライド部材4の移動に相対して、案内棒7の一端部7aがハート状のカム溝4aの頂点に形成されたV字溝4vに係止することにより、スライド部材4が位置固定される。この場合、図11(H)を参照すると、板ばね5の屈曲部5aがカード1の溝部1aに入り込んでいることにより、カード1の装着状態が維持される。このようにして、実施形態によるコネクタ10は、カード1をロックできる。
次に、カードの排出順序を説明する。図12は、前記実施形態によるカード用コネクタの横断面図であり、図12(A)〜図12(E)は、カードの排出に至る状態変化図である。図13は、前記実施形態によるカード用コネクタの横断面図であり、図13(F)・図13(G)は、図12(E)に続く、カードの排出に至る状態変化図である。
図7を参照して、案内棒7の一端部7aがハート状のカム溝4aのV字溝4vに係止した、カード1の装着状態から、カード1を一旦押すと、案内棒7の一端部7aは、V字溝4vから解放されて、帰り行程の軌跡A2に移動する。
図12(A)を参照すると、圧縮コイルばね6に付勢されて、スライド部材4は、カード1を凹部21の開口側に移動させる。なお、図12(A)に示されるように、スライド部材4の帰り行程では、スライド部材4は、カード1の挿抜方向と平行する方向に移動する運動が維持される。
図12(B)を参照すると、スライド部材4は、その端縁41が隔壁23gに当接して停止している。なお、図12(B)に示された状態は、図10(F)に示された状態と同じである。又、図7を参照して、案内棒7の一端部7aは、ハート状のカム溝4aの始点4sに戻る直前で停止している。
図12(C)を参照すると、カード1は、係合爪4bに引きずられて、スライド部材4と共に排出方向に移動するが、板ばね5の屈曲部5aがカード1の溝部1aに係合しているので、カード1の飛び出しが防止される。
図12(C)を参照すると、カード1が板ばね5の屈曲部5aに与える衝撃力は、カード1の移動速度と質量に依存するが、カード1の質量は十分に小さいので、板ばね5の屈曲部5aを変位させるには至らない。
図12(C)に示された状態から、カード1を比較的弱い力で引っ張ると、図12(D)に示されるように、カード1の溝部1aが板ばね5の屈曲部5aの先端部を押すことにより、スライド部材4を傾動させる。そして、板ばね5の屈曲部5aがカード1の溝部1aから退避し始める。
図12(D)に示された状態から、カード1を更に引っ張ると、図12(E)に示された状態になる。図12(E)に示された状態では、スライド部材4は、第1案内溝部21gに保持された初期の傾動状態に戻っている。又、図7を参照して、案内棒7の一端部7aは、ハート状のカム溝4aの始点4sに戻っている。
図12(E)に示された状態は、図10(E)に示された状態と略同じであり、板ばね5の屈曲部5aがカード1の溝部1aの内部に僅かに入っている。図12(E)に示された状態から、カード1を更に引っ張ると、図13(F)に示された状態になる。
図13(F)に示された状態では、カード1の先端縁13(隅部)が板ばね5の屈曲部5aを乗り越えている。そして、板ばね5の屈曲部5aの先端部がカード1の一方の側面11に摺動しながら、カード1が凹部21の開口側に移動している。
又、図13(F)に示された状態では、カード1の一方の側面11に押されて、板ばね5の屈曲部5aがカード1から逃げる方向に撓んでいる。反作用として、板ばね5の屈曲部5aは、カード1の一方の側面11に力を付勢している。
図13(F)に示された状態から、カード1を更に引っ張ると、図13(G)に示されるように、カード1が凹部21から排出された状態になる。そして、カード1をコネクタ10から取り出すことができる。
実施形態によるコネクタ10は、カード1が不用意に飛び出すことなく、排出方向に確実に停止できる。又、実施形態によるコネクタ10は、板ばね5がカード1の板厚方向に力を付勢しているので、カード1の表面を傷つけることを抑制できる。
1 カード
1a 溝部(カードの溝部)
2 ハウジング
3 カバー板
4 スライド部材
4a ハート状のカム溝
4b 係合爪
4s 始点
4v V字溝
5 板ばね
5a 屈曲部
6 圧縮コイルばね
7 案内棒
7a 一端部(案内棒の一端部)
7b 他端部(案内棒の他端部)
10 コネクタ(カード用コネクタ)
11 側面(カードの一方の側面)
13 先端縁(カードの先端縁)
21 凹部
21g 第1案内溝部
22g 第2案内溝部
23g 隔壁

Claims (3)

  1. 一方の側面途上に切り欠かれた方形の溝部を有する略矩形のカードが挿抜される凹部を形成する板状のハウジングと、
    このハウジングの凹部を覆うカバー板と、
    前記凹部の片翼に配置され、ハート状のカム溝を一方の面に形成するスライド部材であって、前記カードの挿抜方向と平行する方向に進退し、かつ傾動可能な帯板状のスライド部材と、
    基端部が前記スライド部材に固定され、前記カードの一方の側面に弾性をもって付勢すると共に、前記カードの溝部に出入り可能なV字状に屈曲された屈曲部を有する片持ち状の板ばねと、
    前記ハウジングに保持され、前記スライド部材を前記カードが排出される方向に力を付勢する圧縮コイルばねと、
    一端部が前記ハート状のカム溝に連結し、他端部が前記ハウジングに回動自在に支持される案内棒と、を備え、
    前記スライド部材は、前記凹部の片翼側から当該凹部に突出して前記カードの先端縁に当接する係合爪を有し、
    前記凹部の片翼は、
    前記圧縮コイルばねに付勢されて前記スライド部材が前記凹部の開口側に停止されると共に、前記板ばねの屈曲部の先端部が前記凹部に突出するように、当該スライド部材を傾斜状態で保持する第1案内溝部と、
    この第1案内溝部に連通し、前記板ばねの屈曲部が前記カードの溝部に係合した状態で前記スライド部材の直線運動を確保させる第2案内溝部と、
    前記第1案内溝部と前記凹部とを隔てるように、前記凹部の奥側に向かって突出し、前記スライド部材が前記凹部の奥側に移動すると、当該スライド部材の端縁が乗り越えて前記スライド部材の傾斜状態が復帰される隔壁と、を含み、
    前記ハート状のカム溝を有する前記スライド部材を動節となるカムとし、前記案内棒を従動節とし、前記スライド部材と前記案内棒とは前記カムと前記従動節が相対変位するカム装置を構成し、
    前記案内棒の一端部が前記ハート状のカム溝の頂点に形成されたV字溝に係止することにより前記スライド部材が位置固定され、
    前記スライド部材が位置固定された当該カードの装着状態から当該カードを挿入方向に押すと、前記案内棒の一端部が前記V字溝から解放されて帰り行程の軌跡に移動する共に、前記スライド部材が前記圧縮コイルばねに付勢されて前記凹部の開口側に平行移動し、
    前記案内棒の一端部が前記帰り行程の軌跡から前記ハート状のカム溝の始点に戻る過程では、当該カードは、前記板ばねの屈曲部が前記カードの溝部に係合している状態を維持しながら前記係合爪に引きずられて前記凹部の開口側に移動し、
    前記案内棒の一端部が前記ハート状のカム溝の始点に戻る直前では、前記スライド部材の端縁が前記隔壁の先端部に当接して、当該スライド部材が停止すると共に、前記板ばねの屈曲部が前記カードの溝部に係合して、前記カードの飛び出しが防止され、
    前記カードを引っ張ると、前記カードの溝部が前記板ばねの屈曲部の先端部を押すことにより、前記スライド部材を傾動させて前記板ばねの屈曲部を前記カードの溝部から退避させるカード用コネクタ。
  2. 一方の側面途上に切り欠かれた方形の溝部を有する略矩形のカードが挿抜される凹部を形成する板状のハウジングと、
    このハウジングの凹部を覆うカバー板と、
    前記凹部の片翼に配置され、ハート状のカム溝を一方の面に形成するスライド部材であって、前記カードの挿抜方向と平行する方向に進退し、かつ傾動可能な帯板状のスライド部材と、
    基端部が前記スライド部材に固定され、前記カードの一方の側面に弾性をもって付勢すると共に、前記カードの溝部に出入り可能なV字状に屈曲された屈曲部を有する片持ち状の板ばねと、
    前記ハウジングに保持され、前記スライド部材を前記カードが排出される方向に力を付勢する圧縮コイルばねと、
    一端部が前記ハート状のカム溝に連結し、他端部が前記ハウジングに回動自在に支持される案内棒と、を備え、
    前記スライド部材は、前記凹部の片翼側から当該凹部に突出して前記カードの先端縁に当接する係合爪を有し、
    前記凹部の片翼は、
    前記圧縮コイルばねに付勢されて前記スライド部材が前記凹部の開口側に停止されると共に、前記板ばねの屈曲部の先端部が前記凹部に突出するように、当該スライド部材を傾斜状態で保持する第1案内溝部と、
    この第1案内溝部に連通し、前記板ばねの屈曲部が前記カードの溝部に係合した状態で前記スライド部材の直線運動を確保させる第2案内溝部と、
    前記第1案内溝部と前記凹部とを隔てるように、前記凹部の奥側に向かって突出し、前記スライド部材が前記凹部の奥側に移動すると、当該スライド部材の端縁が乗り越えてスライド部材の傾斜状態が復帰される隔壁と、を含み、
    前記ハート状のカム溝を有する前記スライド部材を動節となるカムとし、前記案内棒を従動節とし、前記スライド部材と前記案内棒とは前記カムと前記従動節が相対変位するカム装置を構成し、
    前記案内棒の一端部が前記ハート状のカム溝の始点に係止しているときは、前記板ばねの屈曲部の先端部が前記凹部に突出するように配置され、
    前記カードを前記凹部に挿入すると、当該カードの先端縁が前記係合爪に当接し、
    前記カードを更に挿入すると、前記スライド部材の端縁が前記隔壁を乗り越えて、前記スライド部材の傾斜状態が復帰されると共に、前記板ばねの屈曲部が当該カードの溝部に入り込み、前記圧縮コイルばねの付勢力に抗して、前記スライド部材が挿入方向に平行移動するのに連動して前記案内棒の一端部が前記ハート状のカム溝の行き行程を移動し、
    前記案内棒の一端部が前記ハート状のカム溝の頂点に形成されたV字溝に係止することにより前記スライド部材が位置固定され、前記板ばねの屈曲部が前記カードの溝部に入り込んでいることにより前記カードの装着状態が維持されるカード用コネクタ。
  3. 前記カバー板は、前記ハウジングの凹部の底面と対向するように配置された主面板と、
    この主面板の両翼が略直角に屈折されて、前記ハウジングの両側面を覆う一対の折り曲げ片と、を有し、
    前記主面板は、
    前記カードが前記ハウジングの凹部の底面に向かう力を付勢する一つ以上の第1板ばね片と、
    前記案内棒の一端部が前記ハート状のカム溝の底面に当接する力を付勢する第2板ばね片と、を有し、
    一方の前記折り曲げ片は、前記スライド部材の傾斜状態を復帰させる力を付勢する第3板ばね片を有する請求項1又は2記載のカード用コネクタ。
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