JP5621953B1 - アンテナ装置および通信装置 - Google Patents
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Abstract
厚み方向に貫通した切欠き(13)が外縁部から内側に向かって形成された面状導体(10)と、切欠き(13)に磁束が通ることで面状導体(10)と磁界結合するコイルアンテナ(20)と、切欠き(13)の一部に充填され、少なくとも面状導体(10)と接触する側面部分に金属酸化膜(41)が形成されたはめ込み部材(40)とを備える。これにより、金属筐体を用いることで強度を保ちつつ、美観を損ねることのないアンテナ装置およびそれを備えた通信装置を提供する。
Description
本発明はRFIDシステムや近距離無線通信システムに用いられるアンテナ装置およびそれを備えた通信装置に関するものである。
携帯端末に実装されているNFC(Near Field Communication)などの13.56MHz帯のRFIDにおいては、RFID用ICチップや整合素子は主に回路基板に実装され、アンテナは樹脂製の端末筺体の内側に貼り付けられ、回路基板上の端子とアンテナとはスプリングピンなどを介して直流的に接続されるのが一般的である。
一方、最近の携帯電話端末などの無線通信装置は薄型化が進められ、薄型化による強度不足に対応するために樹脂筐体にマグネシウムメッキ加工を施したり、金属筐体を用いたりして、筐体の「金属化」によって強度を補う場合が増えてきている。しかし筐体を「金属化」した場合、端末に内蔵するアンテナが金属によって遮蔽されるため、相手側装置との通信ができなくなる問題が生じる。
そこで、特許文献1のようにアンテナコイルに対し、アンテナコイルよりも広い面積の金属板をアンテナコイルに近接(磁界結合)させて、金属板を放射体として使用する構造のアンテナ装置が提案されている。
しかしながら、特許文献1では金属板にスリットを形成しているため、金属板が無線通信装置の筐体の一部となっている場合、スリットが露出することで、意匠上の制約が生じる(美観が損なわれる)といった問題がある。
そこで、本発明の目的は、金属筐体の強度を保ちつつ、美観を損ねることのないアンテナ装置およびそれを備えた通信装置を提供することにある。
本発明は、厚み方向に貫通した切欠き部が外縁部から内側に向かって形成された金属筐体と、前記切欠き部に磁束が通ることで前記金属筐体と磁界結合するコイルアンテナと、前記切欠き部の一部または全部に充填され、少なくとも前記金属筐体と接触する部分に絶縁薄膜が形成された導電性部材と、を備えたことを特徴とする。
この構成では、アンテナ装置の放射板として作用させる金属筐体に形成された切欠き部に、絶縁薄膜が形成された導電性部材が設けられているため、平面視で切欠き部を視認し難くできる。この結果、金属筺体の強度を保ちつつ、金属筺体をアンテナの磁界放射素子として使用することが出来、さらに金属筐体における切欠き部の境界を分かり難くすることができ、外観が損なわれるおそれを低減できる。
この構成では、導電性部材における絶縁薄膜が形成された以外の部分を、金属筐体と同じ色または材質とすることができ、金属筐体における切欠き部の境界をさらに分かり難くすることができ、外観が損なわれるおそれを低減できる。
前記導電性部材は前記金属筐体と同一材質である構成が好ましい。
この構成では、金属筐体における切欠き部の境界をさらに分かり難くすることができ、外観が損なわれるおそれを低減できる。
前記切欠き部は、開口と、前記開口および前記外縁部を繋ぐスリットと、を有し、前記導電性部材は前記スリットに充填されている構成でもよい。
この構成では、例えば、アンテナ装置を携帯電話機などに用いた場合、カメラモジュール部分等の既存の開口を利用することで、携帯電話機の金属筐体を磁界信号の放射板として作用させることができる。
前記コイルアンテナは、絶縁体層に形成されたコイル導体を有し、平面視で前記コイル導体のコイル開口が前記開口に対し少なくとも一部と重なる位置に配置されている構成が好ましい。
この構成では、薄型のコイルアンテナを用いるために、アンテナ装置の薄型化を実現できる。
前記コイルアンテナは、コイル導体が形成された複数の絶縁体層が積層された積層構造であり、コイル開口が前記切欠き部に向けて配置されている構成でもよい。
この構成では、コイルアンテナの巻回軸が金属筐体の平面に対して垂直でなくても、巻回軸の延長方向に切り欠き部を配置することによって、金属筐体を放射板として作用させることができる。
本発明によれば、金属筐体の強度を保ちつつ、金属筺体をアンテナの磁界放射素子として使用出来、さらに美観を損ねることのないアンテナ装置およびそれを備えた通信装置を実現できる。
(実施形態1)
図1は実施形態1に係るアンテナ装置の斜視図である。図2はアンテナ装置の分解斜視図である。アンテナ装置1は、HF帯(13.56MHz帯)の高周波信号をキャリア周波数とするアンテナ装置であり、NFCシステムに用いられるリーダライタ用として構成されている。アンテナ装置1は面状導体10と、コイルアンテナ20と、フェライト磁性体30とを備えている。なお、図1では、フェライト磁性体30の図示を省略している。
図1は実施形態1に係るアンテナ装置の斜視図である。図2はアンテナ装置の分解斜視図である。アンテナ装置1は、HF帯(13.56MHz帯)の高周波信号をキャリア周波数とするアンテナ装置であり、NFCシステムに用いられるリーダライタ用として構成されている。アンテナ装置1は面状導体10と、コイルアンテナ20と、フェライト磁性体30とを備えている。なお、図1では、フェライト磁性体30の図示を省略している。
面状導体10は、例えばアンテナ装置1が搭載される通信装置の金属筐体の一部である。この金属筐体は、例えばアルミニウムからなる。面状導体10には、図2に示すように、外縁の一部から内部へ延びる矩形状の切欠き13が形成されている。この切欠き13の一部にはめ込み部材(導電性部材)40が形成される。これにより、図1に示すように、面状導体10には開口12が形成されるようになる。はめ込み部材40が設けられた切欠き13の部分は、本発明に係る「切欠き部」及び「スリット」に相当する。
はめ込み部材40の側面であって、はめ込み部材40を切欠き13に設けた場合に面状導体10と接触する部分には、厚みが数μm程度の金属酸化膜(絶縁薄膜)41が形成されている。本実施形態では、はめ込み部材40は、面状導体10と同じ材質のアルミニウムであり、金属酸化膜41は酸化アルミニウムである。面状導体10と同一材質とすることで、はめ込み部材40および金属酸化膜41は、面状導体10とほぼ同色となり、面状導体10とはめ込み部材40との境界が視認し難くなる。また、金属酸化膜41は絶縁性であるため、面状導体10とはめ込み部材40との間には、金属酸化膜41の厚さ分だけの非絶縁のギャップが形成される。
コイルアンテナ20は、不図示の絶縁体基材の一面に形成された矩形渦巻状の導体パターンで構成されている。コイルアンテナ20は、開口12よりも大きいコイル開口を有し、コイル開口が開口12と重なるように面状導体10に近接配置されている。このコイルアンテナ20には、HF帯の信号を給電する給電回路としてのRFIC(不図示)が接続されている。絶縁体基材の一面に矩形渦巻状にコイルパターンが形成されたコイルアンテナ20を面状導体10に近接配置することで、アンテナ装置1の薄型化が可能となる。このコイルアンテナ20は、コイル開口内に開口12が収まるように配置されてもよいし、コイル開口の一部が開口12と重なるように配置されていてもよい。
コイルアンテナ20の背面側(面状導体10側と反対側)には、開口31が形成されたフェライト磁性体30が設けられている。開口31は、コイルアンテナ20のコイル開口および面状導体の開口12とほぼ同じ形状および大きさである。このフェライト磁性体30を配置することで、小さいコイルアンテナでも大きなインダクタンス値を得ることが出来る。また、コイルアンテナ20に近接配置されている他の回路基板のグランドパターンなどとの不要な結合を防止することができる。
なお、切欠き13にはめ込み部材40を形成する方法として、面状導体10よりも厚いはめ込み部材に金属酸化膜を形成し、そのはめ込み部材を切欠き13に挟み込んだ後に、研磨して面状導体10と面一とする方法が例として挙げられる。なお、はめ込み部材40と面状導体は接着剤等で機械的に接合される。これにより金属筺体の機械的強度を保ちつつ、金属筺体をアンテナ素子の放射素子として使用することが出来、さらに金属筺体の美観を損ねることが無くなる。
図3は、アンテナ装置1に流れる電流および発生する磁束を示す概念図である。この図3では、説明の都合上、金属酸化膜41は厚めに図示しているが、実際は数μmの薄膜である。図3の破線矢印は、コイルアンテナ20に流れる電流の向きを示す。この電流が流れると、図3に示す磁束φ1が生じる。この磁束φ1が開口12を通り、コイルアンテナ20と面状導体10とが磁界結合する。この結果、面状導体10には、図3の実線矢印に示す電流が誘導される。
面状導体10とはめ込み部材40との間は、金属酸化膜41により絶縁されている。換言すれば、面状導体10とはめ込み部材40との間にはスリットが形成されていることと同視できる。このため、開口12に沿って流れる電流は、そのスリットに沿って流れ、さらに、縁端効果によって面状導体10の主に端縁に沿って流れる。また、はめ込み部材40内にも端縁に沿って流れる。その結果、面状導体10からは、図3の矢印方向の磁束φ2が生じる。これにより、面状導体10がアンテナ装置1の放射板として作用する。
このアンテナ装置1では、面状導体10のインダクタンスと、面状導体10とはめ込み部材40との間のキャパシタンス、具体的には、金属酸化膜41により形成される非導通のギャップ部分のキャパシタンスとで、LC共振回路が構成される。このキャパシタンスは、面状導体10とはめ込み部材40との対向面積または距離によって変わるが、金属酸化膜41は数μmであるため、面状導体10とはめ込み部材40との距離は近く、キャパシタンスは大きい。すなわち、LC共振回路による共振周波数を低くすることができる。この共振周波数を使用周波数に近づけることによってアンテナ特性を改善することができる。
以上のように、面状導体10をアンテナ装置1の放射板とするために切欠き13を形成する必要があるが、面状導体10と同一材質のはめ込み部材40を切欠き13に形成することで、平面視した場合に切欠き13が形成されていることを分かり難くすることができる。また、面状導体10とはめ込み部材40とを絶縁する金属酸化膜41を可能な限り薄くすることによって、面状導体10とはめ込み部材40との境界線を分かり難くすることができ、かつ、大きなキャパシタンスを確保することができる。
図4は、本実施形態に係るアンテナ装置1を適用した無線通信装置の筐体内部の構造を示す図である。図4では、無線通信装置100の上部筐体91と下部筐体92とを分離して内部を露出させた状態での平面図である。この例では、下部筐体92は樹脂製であり、強度の強化のため一部を面状導体10としてあるが、UHF帯アンテナの放射を妨げる箇所を除く部分が金属化されていてもよい。
上部筐体91の内部には回路基板71,81、バッテリーパック83等が収められている。回路基板71には通信回路を備えたRFIC60等が実装されている。この回路基板71にはUHF帯アンテナ72、カメラモジュール76等も搭載されている。また、回路基板81にはUHF帯アンテナ82等が搭載されている。回路基板71と回路基板81とは同軸ケーブル84を介して接続されている。
下部筐体92の面状導体10には切欠きが形成されていて、その切欠きの一部にはめ込み部材40が設けられている。切欠きにはめ込み部材40が設けられることで、面状導体10には開口12が形成されることになる。なお、図4では開口12は円形状としてある。上部筐体91および下部筐体92を装着した場合に、カメラモジュール76のレンズが開口12から光学的に露出するように配置されている。また、この開口12には、接続ピン61を介してRFIC60が接続されたコイルアンテナ20が近接配置されている。
このように、筐体の一部である面状導体10をアンテナ装置の放射板として機能させることができる。さらに、放射板として機能させるために形成した切欠きには、はめ込み部材40が設けられるため、切欠きが形成されていることが分かり難くなり、かつ、面状導体10とはめ込み部材40との境界線も分かり難くなり、無線通信装置100の外観を損ねることがない。
さらに、開口12は、無線通信装置100のカメラモジュール76に用いるためのものであり、その開口12を利用することで、面状導体10に別途開口を形成する必要がない。すなわち、既存の構造を利用することで、無線通信装置100の金属筐体を放射板として作用させることができる。
(実施形態2)
図5Aは実施形態2に係るアンテナ装置の平面図、図5Bは実施形態2に係るアンテナ装置の正面図である。本実施形態では、実施形態1に係る開口12を備えていない点、および、コイルアンテナが実施形態1と相違する。
図5Aは実施形態2に係るアンテナ装置の平面図、図5Bは実施形態2に係るアンテナ装置の正面図である。本実施形態では、実施形態1に係る開口12を備えていない点、および、コイルアンテナが実施形態1と相違する。
アンテナ装置2は、矩形状の切欠き(不図示)が形成された面状導体10と、その切欠きに形成されたはめ込み部材40と、面状導体10と磁界結合するコイルアンテナ21とを備えている。はめ込み部材40は、面状導体10と同一の材質であって、面状導体10に形成された切欠きとほぼ同じ大きさである。このはめ込み部材40における面状導体10との接触面には、厚さ数μmの金属酸化膜42が形成されている。はめ込み部材40を、面状導体10に形成された切欠き全体に設けるようにすることで、実施形態1と同様、面状導体10とはめ込み部材40との境界を分かり難くすることができる。
コイルアンテナ21は、絶縁体層である磁性体コアとコイル導体とで構成されていて、コイル導体は磁性体コアの周囲を巻回するようなパターンに形成されている。コイル導体は磁性体コアに巻回された導線であってもよいし、磁性体層を含む積層体に導体パターンで形成されていてもよい。コイルアンテナ21には給電回路であるRFICが接続される。コイルアンテナ21は、金属酸化膜42により形成される面状導体10とはめ込み部材40との間のギャップ方向に、コイル開口を向けてそのギャップの近傍に配置されている。
上述のように配置されたコイルアンテナ21からの磁束φ3は、図5Bに示したように、面状導体10とはめ込み部材40との間のギャップに通り、面状導体10とコイルアンテナ21とは磁界結合する。そして、図5Aの実線矢印で示した方向に、縁端効果によって面状導体10の主に端縁に沿って電流が流れる。その結果、実施形態1と同様、面状導体10から磁束が生じる。これにより、面状導体10がアンテナ装置2の放射板として作用する。
図6は、実施形態2に係るアンテナ装置2の別の例の正面断面図である。図6に示すアンテナ装置2Aでは、はめ込み部材40における面状導体10と接触する部分だけでなく、はめ込み部材40全体を覆うように金属酸化膜43が形成されている。
これらアンテナ装置2,2Aの構成であっても、面状導体10とはめ込み部材40との境界を分かり難くすることができる。そして、アンテナ装置2,2Aを無線通信装置100に搭載して、面状導体10を筐体の一部として場合であっても、無線通信装置の外観を損ねることがない。
(実施形態3)
図7Aは実施形態3に係るアンテナ装置の平面図、図7Bは、図7AのVII-VII線の正面断面図である。本実施形態では、はめ込み部材をねじ止めして、はめ込み部材を安定化させる点で、実施形態2と相違する。
図7Aは実施形態3に係るアンテナ装置の平面図、図7Bは、図7AのVII-VII線の正面断面図である。本実施形態では、はめ込み部材をねじ止めして、はめ込み部材を安定化させる点で、実施形態2と相違する。
実施形態2と同様、面状導体10には、切欠きが形成されていて、その切欠きにはめ込み部材44が形成されている。このはめ込み部材44は矩形状であって、そのほぼ中央部が湾曲状に膨らんだ形状である。はめ込み部材44の中央部には、ねじ穴44Aが形成されている。はめ込み部材44における面状導体10と接触する部分には、金属酸化膜45が形成されていて、はめ込み部材44は面状導体10の切欠きに形成されている。
はめ込み部材44は、図7Bで示すように、ねじ50がねじ穴44Aに挿入される。そして、例えば、面状導体10が図示しないプラスチックなどに固定されている場合、はめ込み部材44もねじ50によりプラスチックに固定することができる。なお、ねじ50の表面には酸化膜が形成されているため、ねじ50ではめ込み部材44を固定したときに、ねじ50がはめ込み部材44および面状導体10に接触しても導通しないようになっている。
以上説明したように、はめ込み部材44をねじ50で固定することで、はめ込み部材44が面状導体10から剥がれるおそれを防止できる。また、はめ込み部材44を形成することで、面状導体10とはめ込み部材44との境界を視認し難くして、美観を損ねることを防止できるとともに、ねじ50の頭部を意匠の一部として利用することもできる。
1,2,2A,3−アンテナ装置
10−面状導体
12−開口
13−切欠き(切欠き部、スリット)
20,21−コイルアンテナ
30−フェライト磁性体
31−開口
40,44−はめ込み部材(導電性部材)
41,42,43,45−金属酸化膜(絶縁薄膜)
44A−ねじ穴
50−ねじ
60−RFIC
61−接続ピン
71,81−回路基板
72,82−UHF帯アンテナ
83−バッテリーパック
84−同軸ケーブル
91−上部筐体
92−下部筐体
100−無線通信装置
10−面状導体
12−開口
13−切欠き(切欠き部、スリット)
20,21−コイルアンテナ
30−フェライト磁性体
31−開口
40,44−はめ込み部材(導電性部材)
41,42,43,45−金属酸化膜(絶縁薄膜)
44A−ねじ穴
50−ねじ
60−RFIC
61−接続ピン
71,81−回路基板
72,82−UHF帯アンテナ
83−バッテリーパック
84−同軸ケーブル
91−上部筐体
92−下部筐体
100−無線通信装置
Claims (6)
- 厚み方向に貫通した切欠き部が外縁部から内側に向かって形成された金属筐体と、
前記切欠き部に磁束が通ることで前記金属筐体と磁界結合するコイルアンテナと、
前記切欠き部の一部または全部に充填され、少なくとも前記金属筐体と接触する部分に絶縁薄膜が形成された導電性部材と、
を備えたアンテナ装置。 - 前記導電性部材は前記金属筐体と同一材質である、請求項1に記載のアンテナ装置。
- 前記切欠き部は、
開口と、
前記開口および前記外縁部を繋ぐスリットと、
を有し、
前記導電性部材は前記スリットに充填されている、
請求項1または2に記載のアンテナ装置。 - 前記コイルアンテナは、
絶縁体層に形成されたコイル導体を有し、平面視で前記コイル導体のコイル開口が前記開口に対し少なくとも一部と重なる位置に配置されている、
請求項3に記載のアンテナ装置。 - 前記コイルアンテナは、
コイル導体が形成された複数の絶縁体層が積層された積層構造であり、コイル開口を前記切欠き部に向けて配置されている、
請求項1から4の何れかに記載のアンテナ装置。 - 請求項1から5の何れかに記載のアンテナ装置を備え、前記金属筐体を外装としている、
通信装置。
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